JP2003149091A - 疲労寿命評価システム - Google Patents
疲労寿命評価システムInfo
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Abstract
の設計を容易かつ最適に行う。 【解決手段】溶接部の溶接形状(仕上げ処理)に対応し
た応力集中率を継手形式毎に予め実験等により把握し、
フロント構造物3の疲労寿命推定データ(S−N線図)
とともに、記憶装置10に記憶する。FEM解析により
溶接部の応力を算出し、この応力値に溶接形状に対応し
た応力集中率を乗じてビード止端部のピーク応力を算出
し、このピーク応力をS−N線図にあてはめる。これに
より溶接形状に応じた疲労寿命を推定する。
Description
ト構造物等における疲労推定寿命を算出する疲労寿命評
価システムに関する。
による応力解析が広く行われている。このFEM解析結
果を用いて疲労寿命を推定する場合には、予め部材の疲
労試験データ(S−N線図)を入手し、このS−N線図
に応力解析値を代入して寿命を推定する。その際、FE
M解析結果を溶接形状等に応じて変化する応力集中率
(切り欠き係数)で補正すれば、溶接条件を考慮して寿
命を推定することができる。このようして疲労寿命を推
定するようにした装置は、例えば特開平6−33150
6号公報に開示されている。
は、応力集中率等は解析者自身が設定する。しかしなが
ら、溶接形状は多種多様であり、その溶接形状に応じた
応力集中率を解析者自身が設定するのは煩雑であり、目
標寿命を満足する溶接条件の選定が困難である。
容易かつ最適に行うことができる疲労寿命評価システム
を提供することにある。
よる疲労寿命評価システムは、構造物のシェルモデルを
用いて有限要素法により構造物の各部の応力を演算する
解析手段と、構造物の応力集中部における局所形状をパ
ラメータとし、この各局所形状に応じて設定された応力
集中率と構造物の疲労寿命評価線図をそれぞれ予め記憶
する記憶手段と、解析手段で演算された応力と記憶手段
に記憶された応力集中率および疲労寿命評価線図に基づ
いて、応力集中部の各局所形状に応じた疲労寿命をそれ
ぞれ評価する寿命評価手段とを備えることにより上述し
た目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の疲労寿命評
価システムにおいて、寿命評価手段が、解析手段で演算
された応力を記憶手段に記憶された応力集中率で補正
し、補正後の応力を疲労寿命評価線図に適用して、応力
集中部の各局所形状に応じた疲労寿命をそれぞれ算出す
るものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の疲
労寿命評価システムにおいて、応力集中部が溶接継手部
であり、応力集中率を溶接条件に応じて設定するもので
ある。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の疲労寿命評
価システムにおいて、溶接継手部の継手形式を判別する
判別手段を備え、記憶手段が、継手形式に応じた局所形
状の組合せを記憶し、寿命評価手段が、判別手段で判別
された継手形式とこの継手形式に応じた局所形状の組合
せに応じて疲労寿命を評価するものである。 (5)請求項5の発明は、請求項4に記載の疲労寿命評
価システムにおいて、判別手段でT継手と判別される
と、寿命評価手段が、溶接継手部における要素の溶接ビ
ード側面のみについて疲労寿命を評価するものである。 (6)請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれか1項
に記載の疲労寿命評価システムにおいて、解析手段で演
算された溶接継手部における応力を、溶接線と平行方向
および直交方向にそれぞれ補正する補正手段を備えるも
のである。 (7)請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項
に記載の疲労寿命評価システムにおいて、応力集中部に
おける要素応力のみを出力する出力手段を備えるもので
ある。
発明による疲労寿命評価システムの実施の形態について
説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる疲労寿
命評価システムのハード構成を示すブロック図であり、
図19はこのシステムにより寿命推定される油圧ショベ
ルの斜視図である。図19に示すように、油圧ショベル
は、走行体1と、走行体1上に旋回可能に搭載された旋
回体2と、旋回体2に回動可能に取り付けられたブーム
3A、アーム3B、バケット3Cからなるフロント構造
物3とを有する。ブーム3Aはブームシリンダ3aの伸
縮により回動し、アーム3Bはアームシリンダ3bの伸
縮により回動し、バケット3Cはバケットシリンダ3c
の伸縮により回動する。フロント構造物3は、複数の板
部材の溶接構造により形成される。このような溶接構造
では、溶接継手部とくにビード止端部と、板部材の端部
(自由端または板コバと呼ぶ)の応力集中率が高くなっ
て高応力が発生しやすい。そこで、以下では、フロント
構造物3のビード止端部近傍および自由端近傍の疲労寿
命を推定する。
は、ハードディスク等の記憶装置10と、キーボード等
の入力装置20と、CPU,ROM,RAMなどからなる
演算装置30と、モニタやプロッタ等の出力装置40と
を有する。記憶装置10には、フロント構造物3のCA
Dデータと、メッシュ作成プログラムや有限要素法(以
下、FEM)解析プログラム等の各種プログラムと、疲
労寿命推定に係わる各種疲労データが記憶されている。
フロント姿勢にそれぞれ対応したものが記憶されてい
る。疲労データとしては、ビード止端部の応力集中率
(切り欠き係数)、溶接継手の疲労寿命推定線図(S−
N線図)、実機相当の疲労寿命推定線図(S−N線図)
が記憶されている。切り欠き係数は、図2(a)に示す
隅肉溶接および図2(b)に示す突き合わせ溶接に対応
し、継手形式毎に溶接線に平行な方向の応力成分σxお
よび垂直な方向の応力成分σyに対する値がそれぞれ図
3(具体的数値は省略)に示すように設定される。な
お、図3では板コバに対応する切り欠き係数も併せて設
定される。これらの切り欠き係数は予め実験等により求
められる。
と応力成分σx,σyだけでなく、破壊部位(図2のI,I
I)と溶接仕上げ処理に応じて設定されている。ここ
で、溶接仕上げ処理の組合せは継手形式に応じて異な
り、その組合せは次のとおりである。なお、継ぎ手形式
は、図4に示すように(a)突き合わせ継手、(b)T
継手、(c)十字継手に分類される。 T継手,十字継手:溶接なし、溶接のまま、化粧ビー
ド盛り、G仕上げ 突き合わせ継手:溶接のまま、バッキング、化粧ビー
ド盛り、G仕上げ 自由端:母材のまま、板コバG仕上げ
式を特定し、この継手形式に応じた上記〜の仕上げ
処理をそれぞれ行った場合の疲労寿命を推定する。これ
により目標寿命を満足する溶接仕上げ処理を求めること
ができる。なお、さらに板厚をパラメータとして切り欠
き係数を設定してもよい。隅肉溶接を対象とした場合の
一例(具体的数値は省略)を図5に示す。
に応力振幅Δσとその応力振幅Δσの下で破断までの繰
り返し数との関係を示すものである。このS−N線図は
予め各種溶接構造を有するテストピースを用い、実験に
より求められる。この場合のテストピースの断面形状
(ビード形状)の一例を図7(a)〜(g)に示す。図
7(a)〜(g)によりビード止端部の曲率半径を求
め、これを所定の計算式にあてはめてビード止端部の切
り欠き係数を算出する。図6の応力振幅Δσ(等価応力
範囲)は実測した公称応力にこの切り欠き係数を乗じた
ものであり、溶接止端部のピーク応力範囲を表す。これ
により、S−N線図は溶接継手形状に拘わらず1本の線
で表せる。
する。まず、予め実機のフロント構造物を所定時間(例
えば1時間)稼働し、フロント各部の応力変動を計測す
る。その応力計測値をレインフロー頻度処理した例を図
8に示す。次いで、この図8と図6のS−N線図から修
正マイナー則を用い、実機相当の応力変動下でのS−N
線図を求める。このS−N線図の一例を図9に示す。図
9において縦軸はピーク応力範囲である。
システムによる疲労寿命の推定手順について説明する。
図10は、本実施の形態に係わる疲労寿命評価システム
による寿命推定手順を示す図である。なお、図10のス
テップS3〜ステップS7の処理は、主に演算装置30
で行われる。まず、ステップS1で、実稼働状況下にお
いて溶接継手部に最大応力、最小応力を発生させるよう
なFEM解析条件を設定する。すなわち、溶接継手部に
作用する応力はフロント構造物3の姿勢変化に伴い変化
するため、ステップS1では、最大応力および最小応力
を発生させるようなフロント姿勢を予めはり計算等によ
り求める。その結果の一例を図11に示す。
解析を行うフロント姿勢、図11(e)〜(k)はアー
ム3Bの応力解析を行うフロント姿勢である。荷重条件
として、図11(a)〜(c)、(e)〜(j)では、
バケット3Cの右、左、中央にそれぞれ垂直方向の負荷
を作用させる。すなわち、これらの姿勢ではそれぞれ3
通りの荷重条件について応力解析を行う。一方、図11
(d),(k)は旋回横当を想定した姿勢であり、この
姿勢ではバケット3Cにそれぞれ水平方向の負荷を作用
させる。これらの荷重条件や境界条件は入力装置20か
らキー入力され、記憶装置10に記憶される。
物3を板厚中心の面状のブロックにモデル化し、ブロッ
クデータを作成する。これは、予め記憶装置10に記憶
されたフロント構造物3のCADデータを用い、入力装
置20からのキー入力によって行われる。ブロックモデ
ルの一例(ブーム3Aのみ)を図12に示す。この場
合、ブロックとブロックの交差部でブロックを分割する
か否かは自由であり、分割するときの交差線(エッジ
線)は外形線Gとなり(図13(b),(d),(f)参
照)、分割しないときのエッジ線は補助線Hとなる(図
13(a),(c),(e)参照)。各ブロックは外形線
により形成され、ブロックデータは外形線を構成する点
データと補助線を構成する点データ、およびエッジ線を
形成するデータにより構成される。このようにして作成
されたブロックデータは記憶装置10に記憶される。
記憶されたブロックデータを読み込み、演算装置30内
でメッシュ作成プログラムを実行する。これにより、各
ブロックモデルがメッシュ分割され、図11のフロント
姿勢に対応したメッシュデータがそれぞれ作成される。
なお、図12にはブーム3Aのメッシュモデルの一例を
併せて示す。メッシュデータは節点および要素データか
らなり、これらは記憶装置10に記憶される。
ブロックデータから溶接継手形式を特定する。図13は
図4の溶接継手をブロックモデルで示したものである。
図13において、(a)と(b)、(c)と(d)、
(e)と(f)はそれぞれ継手形式は等しいが、ブロッ
クモデルは異なっている。すなわち、図13(a)では
2つのブロックB1,B2が補助線Hで交差しているのに
対し、図13(b)では4つのブロックB1,B2,B3,B
4が外形線Gで交差している。図13(c)ではブロッ
クB2の外形線とブロックB1の補助線Hが交差している
のに対し、図13(d)では3つのブロックB1,B2,B
3が外形線Gで交差している。図13(e)ではエッジ
線が補助線Hであるのに対し、図13(f)では外形線
Gとなっている。
のように継手形式を特定する。 特定の外形線Gまたは補助線Hを点番号で定義し、こ
の点番号を含む線分データをブロックデータからサーチ
する。 サーチされた線分データが外形線Gである場合は+1
をカウントし、補助線Hである場合は+2をカウントす
る。 カウント値の合計が2の場合は突き合わせ継手、3の
場合はT継手、4以上の場合は十字継手、1の場合は自
由端とする。 これを図13にあてはめると、図13(a),(b)で
はそれぞれ4がカウントされ、(c),(d)ではそれ
ぞれ3がカウントされ、(e),(f)ではそれぞれ2
がカウントされる。これにより、エッジ線が外形線Gか
補助線Hかに拘わらず、ブロックデータから継手形式を
特定することができる。
わち溶接部と自由端における要素である。ステップS5
では、メッシュデータからこれらの要素データを抽出
し、さらにT継手においては要素の表裏の判定を行う。
これは、図4に示すようにT継手ではブロックB1の片
面にのみビードが盛られるので、片面(ビード側)の応
力解析値のみを用いてビード止端部の疲労寿命を推定す
るためである。これらのデータも記憶装置10に記憶さ
れる。
(例えば外径線G)上に位置する隣り合う2個の節点を
n1,n2とする。T継手ではこの節点n1,n2を含む要素
は図示のように3個存在する。 この3個の要素E1,E2,E3のうち、n1以外でn2と
隣り合う節点をそれぞれ節点n3,n4,n5とする。 各要素E1,E2,E3に直交する軸(直交軸)の向きを
比較する。この場合、各要素E1,E2,E3の節点番号並
びが時計回りか反時計回りかにより直交軸の向きを決定
し、各要素E1,E2,E3の直交軸の方向がほぼ一致もし
くは180゜異なる2つを選択する。 選択されない要素(図ではE3)により、図15に示
すようにローカル座標を定める。この場合、エッジ線G
から接点n4への方向をz軸とする。 z軸と平行な要素、すなわちブロックB3内の要素に
ついては、表裏の応力値を用いて後述する寿命計算を行
う。 残りのブロックB1,B2については、そのブロック内
の各要素E1,E2の直交軸の方向がローカル座標のz軸
方向と一致するか否かを判定し、一致するときは表面の
応力を、逆向きのときは裏面の応力を用いて寿命を算出
する。
進み、記憶装置10に記憶されたメッシュデータを読み
込み、演算装置30内でFEM解析プログラムを実行す
る。この場合、ステップS1で入力した荷重条件を読み
込み、荷重条件毎に応力計算を行う。これにより、各要
素毎にフロント姿勢、荷重条件に応じた応力(主応力σ
1,σ2)がそれぞれ算出される。なお、ここで算出する
応力は要素重心における応力である。
を基準とした応力であり、ステップS7では、この応力
解析値σ1,σ2をエッジ線方向の応力σxおよびエッジ線
と直交方向の応力σyに補正する。補正を要する応力
は、ステップS5で抽出した要素の応力であり、図16
に示すように応力解析値σ1とエッジ線GまたはHとの
なす角をθとすると、補正後の主応力σx,σyはそれぞ
れ次式(I),(II)のようになる。 σx=(1/2)×(σ1+σ2)+(1/2)×(σ1−σ2)×cos(2θ) (I) σy=(1/2)×(σ1+σ2)+(1/2)×(σ1−σ2)×cos(2(90-θ)) (II) これにより主応力σx,σyは図7のS−N線図の応力値
に良好に対応することとなり、寿命推定を精度よく行う
ことができる。
応じた補正後の主応力σx,σyが求まると、要素毎にそ
の最大主応力σmaxと最小主応力σminを抽出し、応力振
幅Δσ(=σmax−σmin)の絶対値を求める。このよう
にして求めた応力振幅Δσは記憶装置に記憶され、例え
ば図17に示すように出力装置40からプロット出力さ
れる。すなわち、図17では、応力集中部における応力
分布のみを出力する。
応力振幅Δσに予め記憶装置10に記憶された切欠き係
数を乗じ、各溶接形状に対応したビード止端部のピーク
応力をそれぞれ算出する。そして、この算出値を図9に
示したS−N線図にあてはめ、疲労推定寿命を求める。
この疲労推定寿命は記憶装置10に記憶されるととも
に、出力装置40から出力される。
示す。図18において、要素番号はステップS5で抽出
したものであり、荷重条件1〜3はステップS1で設定
したものである。応力成分σx,σyはステップS7で補
正した応力であり、各応力値のうち上段は要素表面の応
力、下段は要素裏面の応力である。全振幅応力Δσのう
ち、上段は要素表面の溶接線に平行および直交する応力
成分σx,σyの最大値と最小値の差、下段は要素裏面の
溶接線に平行および直交する応力成分σx,σyの最大値
と最小値の差である。距離xはエッジ線GまたはHの始
点から要素重心までの距離、距離yはエッジ線Gまたは
Hから要素重心までの距離である。推定寿命値はA:溶
接なし、B:溶接のまま、C:化粧ビード盛り、D:G
仕上げの溶接形状に対応しており、それぞれ上段は要素
表面の応力に基づいて求めた寿命、下段は要素裏面の応
力に基づいて求めた寿命である。なお、推定寿命値が所
定時間(例えば20000時間)以上の場合は寿命推定
値を記号(−)で示す。
造物3のビード止端部の仕上げ処理に応じた切り欠き係
数(図3,5)と部材のS−N線図(図8,9)を予め記
憶装置10に記憶し、FEMによる応力解析値に切り欠
き係数を乗じて溶接形状に対応したビード止端部のピー
ク応力を算出し、このピーク応力をS−N線図に適用し
て疲労寿命を推定するようにした。これにより目標疲労
寿命を満足する溶接条件の選定が可能となり、溶接形状
等の設計を容易かつ最適に行うことができる。
せを設定するとともに、フロント構造物3のブロックデ
ータに基づいて溶接継手部の継手形式を判定するように
したので(ステップS4)、無益な寿命計算を省略し、
寿命計算を効率的に行うことができる。さらに、T継手
においてはビード側の要素面を判定し(ステップS
5)、ビード側の要素応力を用いて寿命計算するように
したので、寿命計算を一層効率的に行うことができる。
さらにまた、FEMによる応力解析値σ1,σ2を溶接線
と平行方向および直交方向の応力σx,σyに変換するよ
うにしたので(ステップS7)、補正応力σx,σyはS
−N線図(図7)の応力に良好に対応しており、疲労推
定寿命の精度が向上する。
間)をキー入力し、この目標疲労寿命に対する許容応力
を図9のS−N線図から求め、この許容応力とビード止
端部のピーク応力とを比較して許容応力以内か否かを判
定するようにしてもよい。また、溶接条件をパラメータ
として応力集中率を設定する代わりに、シェルモデルで
表せない局所形状(例えば面取り量や隅Rの値)をパラ
メータとして応力集中率を設定してもよい。これにより
溶接構造物以外であっても適用可能である。さらに、上
記実施の形態では、疲労推定寿命のために実機相当のS
−N線図(図9)を用いるようにしたが、変動応力下で
なければ図7のS−N線図をそのまま用いてもよい。さ
らにまた、エッジ線G,Hに隣接する要素について寿命
を算出するようにしたが、ビード長さを考慮し、ビード
止端部に位置する要素について寿命を算出するようにし
てもよい。
て、記憶装置10が記憶手段を、演算装置30と出力装
置40が出力手段をそれぞれ構成する。また、演算装置
30が解析手段、寿命評価手段、判別手段、補正手段を
それぞれ構成する。とくに、図10のステップS6が解
析手段に、ステップS4が判別手段に、ステップS7が
補正手段にそれぞれ対応する。
れば、構造物の応力集中部における局所形状をパラメー
タとして、この各局所形状に応じて設定された応力集中
率と構造物の疲労寿命評価線図を予め記憶し、この応力
集中率と疲労寿命評価線図、および有限要素法による応
力解析値に基づいて各局所形状に対応した疲労寿命を評
価するようにした。これにより、目標疲労寿命を満足す
る溶接形状等の選定が可能となり、溶接形状等の設計を
容易かつ最適に行うことができる。
テムの構成を示すブロック図。
て応力方向を示す図。
す図。
示す図。
ステムによる寿命推定手順を示す図。
メッシュモデルを示す図。
(その1)。
(その2)。
ステムによる出力例を示す図。
置 20 入力装置 30 演算装
置 40 出力装置
Claims (7)
- 【請求項1】構造物のシェルモデルを用いて有限要素法
により前記構造物の各部の応力を演算する解析手段と、 前記構造物の応力集中部における局所形状をパラメータ
とし、この各局所形状に応じて設定された応力集中率と
前記構造物の疲労寿命評価線図をそれぞれ予め記憶する
記憶手段と、 前記解析手段で演算された応力と前記記憶手段に記憶さ
れた応力集中率および疲労寿命評価線図に基づいて、前
記応力集中部の各局所形状に応じた疲労寿命をそれぞれ
評価する寿命評価手段とを備えることを特徴とする疲労
寿命評価システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の疲労寿命評価システム
において、 前記寿命評価手段は、前記解析手段で演算された応力を
前記記憶手段に記憶された応力集中率で補正し、補正後
の応力を疲労寿命評価線図に適用して、前記応力集中部
の各局所形状に応じた疲労寿命をそれぞれ算出すること
を特徴とする疲労寿命評価システム。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の疲労寿命評価
システムにおいて、 前記応力集中部は溶接継手部であり、前記応力集中率は
溶接条件に応じて設定されることを特徴とする疲労寿命
評価システム。 - 【請求項4】 請求項3に記載の疲労寿命評価システム
において、 前記溶接継手部の継手形式を判別する判別手段を備え、 前記記憶手段は、継手形式に応じた前記局所形状の組合
せを記憶し、前記寿命評価手段は、前記判別手段で判別
された継手形式とこの継手形式に応じた前記局所形状の
組合せに応じて疲労寿命を評価することを特徴とする疲
労寿命評価システム。 - 【請求項5】 請求項4に記載の疲労寿命評価システム
において、 前記判別手段でT継手と判別されると、前記寿命評価手
段は、前記溶接継手部における要素の溶接ビード側面の
みについて疲労寿命を評価することを特徴とする疲労寿
命評価システム。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の疲
労寿命評価システムにおいて、 前記解析手段で演算された前記溶接継手部における応力
を、溶接線と平行方向および直交方向にそれぞれ補正す
る補正手段を備えることを特徴とする疲労寿命評価シス
テム。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の疲
労寿命評価システムにおいて、 前記応力集中部における要素応力のみを出力する出力手
段を備えることを特徴とする疲労寿命評価システム。
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