JP2774939B2 - ロボットのツールパラメータ導出方法及び較正方法 - Google Patents

ロボットのツールパラメータ導出方法及び較正方法

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JP2774939B2 JP6221558A JP22155894A JP2774939B2 JP 2774939 B2 JP2774939 B2 JP 2774939B2 JP 6221558 A JP6221558 A JP 6221558A JP 22155894 A JP22155894 A JP 22155894A JP 2774939 B2 JP2774939 B2 JP 2774939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ロボットのツールパラ
メータ導出方法及び較正方法に係り,例えばロボットの
ツールを交換したときや,ツールが作業ワーク等に衝突
したときなどツールパラメータの変更が生じたときに,
ツールの先端位置及び方向を決定するツールパラメータ
を導出又は較正する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,ロボットのツールパラメータを導
出又は較正する方法として,例えば特開昭64−787
74号公報が開示されている。ここでは,ツール先端点
を任意の1点に4回以上位置決めし,この時,ツール取
り付け部であるフランジフレームが球状に配置されるこ
とからツール先端点を求める方法である。別の方法とし
て,特開昭61−25206号公報及び特開昭61−2
5207号公報には,較正用治具を用いた方法が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
ロボットのツールパラメータ導出方法及び較正方法で
は,次のような問題点があった。特開昭64−7877
4号公報に開示の方法では,作業者がロボットの先端に
取り付けたツール最先端が較正位置と一致するように位
置決めを行うが,この作業は作業者の技量に依存する。
即ち,作業者の熟練度等がその位置決め精度や,さらに
は,ツール最先端の導出精度に影響を及ぼす。また,こ
の方法ではツール最先端の位置のみしか導出できず,ツ
ールの方向は設計値を用いるかあるいは実測する必要が
あった。また,特開昭61−25206号公報,特開昭
61−25207号公報に開示の方法では,測定点数は
少なくてすむものの,較正治具の製作精度や,治具の据
え付けの為の段取り替え時間が問題となっていた。本発
明は,上記事情に鑑みてなされたものであり,その第1
の目的とするところは,より簡便に短時間にしかも精度
よくロボットのツールパラメータを導出することであ
る。また,第2の目的は,同様にロボットのツールパラ
メータを較正することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために第1の発明は,ロボットのアーム先端に取り付
けられたツールの位置姿勢を決定するツールパラメータ
を導出する方法において,上記ツールを空間上の1点に
少なくとも異なる3つの姿勢で位置決めしたときの各位
置決めデータに基づいて上記ツールの取り付け部の座標
系を演算し,ツールパラメータを用いて表現される上記
取り付け部の座標系の任意の2つよりみたツール位置候
補を含む直線を少なくとも2本求め,上記直線同士の交
点と取り付け部の座標系とに基づいて上記ツールパラメ
ータを導出してなることを特徴とするロボットのツール
パラメータ導出方法として構成されている。さらには,
上記ツールの位置決めにおける各姿勢のうち,少なくと
も1つは既知の方向とすることを特徴とするロボットの
ツールパラメータ導出方法である。また第2の目的を達
成するために第2の発明は,ロボットのアーム先端に取
り付けられたツールの位置姿勢を決定するツールパラメ
ータを較正する方法において,上記ツールを空間上の1
点に少なくとも異なる3つの姿勢で位置決めしたときの
各位置決めデータに基づいて上記ツールの取り付け部の
座標系を演算し,ツールパラメータを用いて表現される
上記取り付け部の座標系よりみたツール位置候補の平均
値に対する偏差に基づいて上記ツールパラメータの較正
値を推定してなることを特徴とするロボットのツールパ
ラメータ較正方法として構成されている。さらには,上
記ツールの位置決めにおける各姿勢のうち,少なくとも
1つは既知の方向とすることを特徴とするロボットのツ
ールパラメータ較正方法である。
【0005】
【作用】第1の発明によれば,ロボットのアーム先端に
取り付けられたツールの位置姿勢を決定するツールパラ
メータを導出するに際し,上記ツールを空間上の1点に
少なくとも異なる3つの姿勢で位置決めしたときの各位
置決めデータに基づいて上記ツールの取り付け部の座標
系が演算される。ツールパラメータを用いて表現される
上記取り付け部の座標系の任意の2つより見たツール位
置候補を含む直線が少なくとも2本求められる。上記直
線同士の交点と取り付け部の座標系とに基づいて,上記
ツールパラメータが導出される。このように,ロボット
の姿勢を変化させる教示点を極力少なくし,且つ,専用
の較正治具を用いなくても,より簡便に短時間に精度よ
くロボットのツールパラメータを導出することができ
る。さらに,上記ツールの位置決めにおける各姿勢のう
ち,少なくとも1つを既知の方向とすれば,ツールパラ
メータをその方向成分を含めて導出することができる。
また,第2の発明によれば,ロボットのアーム先端に取
り付けられたツールの位置姿勢を決定するツールパラメ
ータを較正するに際し,上記ツールを空間上の1点に少
なくとも異なる3つの姿勢で位置決めしたときの各位置
決めデータに基づいて,上記ツールの取り付け部の座標
系が演算される。ツールパラメータを用いて表現される
上記取り付け部の座標系より見たツール位置候補の平均
値に対する偏差に基づいて,上記ツールパラメータの較
正値が推定される。このように,ロボットの姿勢を変化
させる教示点を極力少なくし,かつ,専用の較正治具を
用いなくとも,より簡便にに短時間に精度よくロボット
のツールパラメータを較正することができる。さらに,
上記ツールの位置決めにおける各姿勢のうち,少なくと
も1つを既知の方向とすれば,ツールパラメータをその
方向成分を含めて較正することができる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は第1の発明の一実施例(第1の実施例)に係
るロボットのツールパラメータの導出方法の概略手順を
示すフロー図,図2は第2の発明の一実施例(第2の実
施例)に係るロボットのツールパラメータの較正方法の
概略手順を示すフロー図,図3は上記第1,第2の実施
例に係る方法を適用可能な装置0の概略構成図,図4は
ツール座標系の設定の様子を示す説明図,図5はツール
パラメータ導出の原理を示す説明図,図6はツールパラ
メータ較正の原理を示す説明図である。図1に示すごと
く,第1の発明の一実施例(第1の実施例)に係るロボ
ットのツールパラメータ導出方法は,ロボットのアーム
先端に取り付けられたツールの位置姿勢を決定するツー
ルパラメータを導出するに際し,上記ツールを空間上の
1点に少なくとも異なる3の姿勢で位置決めしたとき
の,各位置決めデータに基づいて,上記ツールの取り付
け部であるフランジの座標系を演算し,ツールパラメー
タを用いて表現される上記フランジ座標系の任意の2つ
より見たツール位置候補を含む直線を少なくとも2本求
め,上記直線同士の交点とフランジ座標系とに基づいて
上記ツールパラメータを導出するように構成されてい
る。さらに,上記ツールの位置決めにおける各姿勢の
内,少なくとも1つは既知の方向とするようにしてもよ
く,図1では第1回目の位置決めはツールの方向を既知
の方向ベクトルgに合わせて行うものとしている。図3
は上記第1の実施例に係るツールパラメータ導出方法を
適用可能な装置0の概略構成を示す。図中,1はロボッ
ト本体,2はアーム,3はツール,4はフランジ,5は
ピン(5aはその先端),6はコントローラ,7はティ
ーチングペンダント,8はパーソナルコンピュータを示
す。又,パーソナルコンピュータ8は例えばCPU,C
RT,メモリ,キーボード等を備えている市販のものを
用いる。
【0007】以下,この装置0を用いて,上記第1の実
施例方法をさらに具現化する。図4はツール座標系の設
定の様子を示している。図中,フランジ4の中心にはフ
ランジ座標系が設定されている。フランジ座標系はロボ
ット1の各軸のデータよりコントローラ6にて計算され
る。ここでは,空間上の1点は位置設定が容易に行える
ようにピン5の先端5aとしている。オペレータは,ま
ずティーチングペンダント7によりある姿勢で位置決め
する。このときのピン先端5aの位置をロボット座標上
の位置でp(px ,py ,pz ),フランジの座標系を
1 (l 1x,l1y,l1z,m1x,m1y,m1z,n1x,n
1y,n1z,o1x,o1y,o1z),求めたいフランジ上の
ツール位置ベクトルをt(tx ,ty ,tz )とする
と,これらの関係を次式で表すことができる。この時の
関係を図5(a)に示した。
【数1】 次にオペレータは,ロボットの姿勢を変化させる。この
ときのフランジ座標系をF2 (l2x,l2y,l2z
2x,m2y,m2z,n2x,n2y,n2z,o2x,o2y,o
2z)およびF3 (l3x,l3y,l3z,m3x,m3y
3z,n3x,n3y,n3z,o3x,o3y,o3z)とする
と,次の2つの式が成立する。
【数2】
【0008】今,これらの3個の座標系のうち,i番目
とj番目(i,j=1〜3;i≠j)の座標系を考え
る。上記(1)式〜(3)式は,いずれもロボット座標
からのピン先端5aの位置ベクトルp(px ,py ,p
z )を示していることから次式が成立する。
【数3】 一般的に原点が同一で姿勢の異なる座標系の間には,図
5(b)に示すようにあるベクトル方向κにθ回転する
座標変換行列によって関係づけることができる。ここ
で,原点が同じで,姿勢が異なる2つの座標系をそれぞ
れ(lix,liy,liz,mix,miy,miz,nix
iy,niz,0,0,0)および(ljx,ljy,ljz
jx,mjy,mjz,njx,njy,njz,0,0,0)と
する。この間の関係を表現する座標変換行列をCとする
と,次式が成立する。
【数4】 上記(5)式より変換行列Cは次のようになる。
【数5】
【0009】一般に知られているように,変換行列Cは
等価回転軸κ及び等価回転角θにより変換を表す等価回
転行列Rot(κ,θ)に置き換えることができる。
【数6】 上記(6)及び(7)式より,等価回転角θ及び等価回
転軸κは次のような値となる。
【数7】 この等価回転行列Rot(κ,θ)は方向ベクトルであ
る等価回転軸κに対して何の変換も行わない。従って,
αを任意の実数とすると,次式が成立する。 Rot(κ,θ)ακ=αCκ=ακ …(10)
【0010】上記(5)式の両辺にακをかけ,上記
(10)式を用いて変形すると次式が得られる。
【数8】 このときのv(vx ,vy ,vz )はロボット座標系上
からみた等価回転軸ベクトルを意味する。いま,ここで
上記(4)式に上記(10)式を加えると,次式が得ら
れる。
【数9】
【0011】これは,2つのフランジ座標系上の直線上
の点t+ακは一致し,ロボット座標系上では直線p+
αv上の1点に変換されることを意味する。この直線上
の1点pij(pijx ,pijy ,pijz )(ツール位置候
補に相当)を,piji とp ijj の2つのベクトルの
外積が等価回転軸ベクトルvの方向で,且つ2つのベク
トルが成す角度がθとなる点に設定する。すると直線L
ijは次式で表すことができる。
【数10】 ここでとりうるフランジ座標系の組(i,j)は(1,
2),(1,3),(2,3)の3組存在し,上記(1
3)式より直線は3個求めることができる。この3本の
直線は物理的な意味から1点に交わるので,適当に直線
を2本選ぶことによりその交点が演算できる。この交点
は,ツール先端を位置決めした同一点pであるので,3
つのフランジ座標系の内の1つFi (i=1〜3)を用
いて以下のようにツール位置ベクトルtを求める。
【数11】
【0012】以上でツール位置ベクトルtを導出でき
た。以上の演算は,パーソナルコンピュータ8のCPU
により実行され,CRTに実行結果が表示される。この
ように,ロボットの姿勢を変化させる教示点を極力少な
くし,且つ専用の較正治具を用いなくても,より簡便に
短時間に精度よくロボットのツールパラメータ(tx
y ,tz )を導出することができた。次にツールの方
向を導出する原理について述べる。方向成分を加えたツ
ールパラメータ(tx ,ty ,tz ,ε1 ,ε2
ε3 )によってフランジ座標系でのツールの座標系は次
のように表現される。ただし,ε1 ,ε2 ,ε3 はいず
れもオイラー角を示す。
【数12】 ここでは,図 1に示すようにツールの方向座標軸wを既
知の方向ベクトルg(gx ,gy ,gz )と一致させる
こととする。このとき,ツール座標系T及びフランジ座
標系Fi 及び方向ベクトルgの関係は以下のようにな
る。
【数13】
【0013】フランジ座標系Fi 及び方向ベクトルgは
いずれも既知であるので,結局上記(17)式を変形す
ると次式が得られる。
【数14】 これより,オイラー角ε1 ,ε2 は以下のように求ま
る。 ε1 =atan2(rx ,ry ) …(19) ε2 =atan2(rz ,±√(rx 2 +ry 2 )) …(20) 以上より,上記(11)式,(16)式及び(17)式
よりツールの先端及びツールの方向を決定することがで
きる。この決定演算もパーソナルコンピュータ8のCP
Uにより実行され,CRTに実行結果が表示される。以
上によりツールパラメータをオイラー角表現したときの
(tx ,ty ,tz ,ε1 ,ε2 ,ε3 )の内の5つの
成分tx ,ty ,tz ,ε1 ,ε2 が求まる。残りの
1つの成分であるε3 はパーソナルコンピュータ8のキ
ーボード入力により設定値もしくはデフォルトを設定す
る。ロボットのツールパラメータを求めるには,上記し
たような第1の実施例のごとく,ロボットの姿勢を代え
てツール先端点を空間上の所定の位置5aに位置付けて
姿勢を変えて3回位置決めを行えば原理的には求まる。
しかし,実際にはロボットの姿勢を変え,ツール先端点
を所定点5aに近づける際に,正確に位置決めが行われ
ない場合があり得る。これらの場合を想定し,第2の発
明では3点以上の点を位置決めし,これら3点以上のフ
ランジ座標系の値より最小自乗法を用いてツールパラメ
ータの較正を行うこととした。
【0014】引き続いて第2の発明についてのべる。図
2に示すごとく,第2の発明の一実施例(第2の実施
例)に係るロボットのツールパラメータ較正方法は,ロ
ボットのアーム先端に取り付けられたツールの位置姿勢
を決定するツールパラメータを較正するに際し,上記ツ
ールを空間上の1点に少なくとも異なる3つの姿勢で位
置決めしたときの各位置決めデータに基づいて上記ツー
ルの取り付け部であるフランジの座標系を演算し,ツー
ルパラメータを用いて表現される上記フランジ座標系よ
り見たツール位置候補の平均値に対する偏差に基づい
て,上記ツールパラメータの較正値を推定するように構
成されている。さらに,上記ツールの位置決めにおける
各姿勢のうち少なくとも1つは既知の方向とするように
してもよく,図2では第1回目の位置決めツールの方向
を既知の方向ベクトルgに合わせて行うものとしてい
る。本第2の実施例に係るツールパラメータ較正方法に
ついても,上記第1の実施例におけると同様の装置0を
適用可能である。以下,この装置0による上記第2の実
施例方法を更に具現化する。本第2の実施例では,q回
(q≧3)の位置決めを行い,その時のそれぞれのフラ
ンジ座標系F1 〜Fq よりツール位置ベクトルtを求め
る。この時のフランジ座標系F1 〜Fq とツール位置ベ
クトルtとの関係を図6に示した。図6では,正確に位
置決めが行われていないため,各フランジ座標系から等
価回転軸κにおろした法線の位置は一致せず,誤差εij
が生じる。ここでは,まず先に示した(4)式を変形し
以下の方程式を得る。
【数15】
【0015】この場合,6変数tx ,ty ,tz
x ,py ,pz に対する方程式が6個導かれる。しか
し,これらの方程式だけでは解が一意に求まらない。逆
に,先に第1の実施例で述べた原理に従えば,少なくと
もフランジ座標系を3つ用いて方程式を作れば,解が一
意に求まることが明らかである。全てのフランジ座標系
を用いると以下の方程式が得られる。
【数16】 今,ツール位置ベクトルtが誤差Δt(Δtx ,Δ
y ,Δtz )を含んでいるとき,上記(22)式より
以下の誤差方程式が導かれる。
【数17】
【0016】同一点の誤差Δpi を以下のように導出さ
れる同一点の平均からの誤差と定義する。これはツール
位置候補の平均値に対する偏差に相当し,前述した誤差
εijに比例する。
【数18】 上記(23)式の左辺のフランジ座標系よりなる行列J
(F1 ,F2 ,…,F q T の擬似逆行列J+ を(2
3)式の両辺にかけると,以下の式が得られる。
【数19】 これより,ツール位置ベクトルtの誤差Δtが求まる。
この誤差Δtを用いてツール位置ベクトルtの値を以下
のように更新し,対応する位置の誤差Δpj の総和がΣ
|Δpj |<εとなるまで繰り返す。ただし,εは予め
定めた値である。 tnew =told +Δt …(26) また,ツールの方向は前述した既知の方向ベクトルgを
例えば(0,0,−1)とおくことにより前記第1の実
施例と同様にして求めることができる。以上のように,
本第2の実施例によれば,ロボットの姿勢を変化させる
教示点を極力少なくし,且つ専用の較正治具を用いなく
ても,より簡便に短時間に精度よくロボットのツールパ
ラメータを較正することができた。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るロボットのツールパラメー
タ導出方法及び較正方法は,上記したように構成されて
いるため,ロボットの位置姿勢を変化させる教示点を極
力少なくし,且つ,専用の較正治具を用いなくても,よ
り簡便に短時間に精度よくロボットのツールパラメータ
を導出及び較正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一実施例(第1の実施例)に係
るロボットのツールパラメータの導出方法の概略手順を
示すフロー図。
【図2】 第2の発明の一実施例(第2の実施例)に係
るロボットのツールパラメータの較正方法の概略手順を
示すフロー図。
【図3】 上記第1,第2の実施例に係る方法を適用可
能な装置0の概略構成図。
【図4】 ツール座標系の設定の様子を示す説明図。
【図5】 ツールパラメータ導出の原理を示す説明図。
【図6】 ツールパラメータ較正の原理を示す説明図。
【符号の説明】
0…ロボットのツールパラメータ導出及び較正装置 1…ロボット本体 2…アーム 3…ツール 4…フランジ(取り付け部に相当) 5a…ピン先端(空間上の1点に相当)
フロントページの続き (72)発明者 神垣 敏雄 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株 式会社神戸製鋼所 豊橋FA・ロボット センター内 (72)発明者 藤井 稔洋 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株 式会社神戸製鋼所 豊橋FA・ロボット センター内 (56)参考文献 特開 平5−189017(JP,A) 特開 昭61−25207(JP,A) 特開 昭64−78774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 9/22 B25J 9/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットのアーム先端に取り付けられた
    ツールの位置姿勢を決定するツールパラメータを導出す
    る方法において,上記ツールを空間上の1点に少なくと
    も異なる3つの姿勢で位置決めしたときの各位置決めデ
    ータに基づいて上記ツールの取り付け部の座標系を演算
    し,ツールパラメータを用いて表現される上記取り付け
    部の座標系の任意の2つよりみたツール位置候補を含む
    直線を少なくとも2本求め,上記直線同士の交点と取り
    付け部の座標系とに基づいて上記ツールパラメータを導
    出してなることを特徴とするロボットのツールパラメー
    タ導出方法。
  2. 【請求項2】 上記ツールの位置決めにおける各姿勢の
    うち,少なくとも1つは既知の方向とすることを特徴と
    する請求項1記載のロボットのツールパラメータ導出方
    法。
  3. 【請求項3】 ロボットのアーム先端に取り付けられた
    ツールの位置姿勢を決定するツールパラメータを較正す
    る方法において,上記ツールを空間上の1点に少なくと
    も異なる3つの姿勢で位置決めしたときの各位置決めデ
    ータに基づいて上記ツールの取り付け部の座標系を演算
    し,ツールパラメータを用いて表現される上記取り付け
    部の座標系よりみたツール位置候補の平均値に対する偏
    差に基づいて上記ツールパラメータの較正値を推定して
    なることを特徴とするロボットのツールパラメータ較正
    方法。
  4. 【請求項4】 上記ツールの位置決めにおける各姿勢の
    うち,少なくとも1つは既知の方向とすることを特徴と
    する請求項3記載のロボットのツールパラメータ較正方
    法。
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