JP2003148625A - ダストリップ - Google Patents

ダストリップ

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JP2003148625A
JP2003148625A JP2001344029A JP2001344029A JP2003148625A JP 2003148625 A JP2003148625 A JP 2003148625A JP 2001344029 A JP2001344029 A JP 2001344029A JP 2001344029 A JP2001344029 A JP 2001344029A JP 2003148625 A JP2003148625 A JP 2003148625A
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JP
Japan
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lip
dust
base end
piston rod
end portion
Prior art date
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Application number
JP2001344029A
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English (en)
Inventor
Akihisa Ikoma
亮久 生駒
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雰囲気温度,使用時間、製造ばらつきの影響
を少なくする。 【解決手段】 被摺動部材の外周に摺接して外部から被
摺動部材の内方にダストの侵入を防ぐダストシールにお
いて、肉厚な基端部12と基端部から起立する截頭円錐
状のリップ14とからなり、当該リップの厚み寸法bと
長さ寸法aを被摺動部材の動きによって内方にまくれ込
まれないだけの軸方向の剛性を確保でき範囲で小さくし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧シリンダ,液
圧緩衝器等のピストンロットの外周に摺接して外部から
液圧シリンダ、液圧緩衝器の内部にダストが侵入するの
を防止するダストリップに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業機械のアクチュエ−タとし
て使用される液圧シリンダ、あるいは、車両用サスペン
ションとして使用される液圧緩衝器は、シリンダ内にピ
ストンとロッドガイドを介してピストンロッドを移動自
在に挿入させ、更に、ロッドガイドの内側にピストンロ
ッドの外周に摺接するダストリップを設け、このダスト
リップで外部のダスト,水等がシリンダ内に侵入するの
を防止し、併せてピストンロッド外面の液膜をかき戻し
ている。
【0003】このダストリップは、例えば、図4に示す
ように、シリンダ1の端部に保持されたゴムからなる基
端部2と、ピストンロッド3の外周に摺接する円錐状の
リップ4とで構成されている。基端部2には必要に応じ
て補強用のインサートメタル5が結合されている。
【0004】上記リップ4は基端部から先端側への寸法
を比較的長くし、且つ肉厚も同じにして比較的太くし、
剛性をアップさせ、マスを大きくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
4に示すようなダストリップのリップ形状であると、第
1に、使用される雰囲気温度によりリップ4のピストン
ロッド3への接触面圧分布が大きく変化し、フリクショ
ンも大きくなって熱を発生し、材料であるゴムの物理特
性が変わる為に、ダスト排除性,液膜かき出しの性能が
悪くなることが判明した。
【0006】第2に、使用時間の増加に伴ない、熱やフ
リクション等によりリップ材料のゴムが劣化して物理特
性が変化することで、上記と同じくピストンロッド3へ
の接触面圧分布が大きく変化し、ダスト排除性や油膜か
き出し性能が悪くなることも判明した。
【0007】第3に、製造時の加工ばらつきによりリッ
プ4の形状がばらつくことがあり、これによりダストリ
ップ個々のピストンロッド3への接触面圧分布が異な
り、製造された全てのダストリップにおける均一なダス
ト排除性,油膜かき出し性が得られない不具合もある。
【0008】そこで、本発明の目的は、雰囲気温度,使
用時間,製造ばらつきの影響が少なくピストンロッド等
の被摺動部材に対する接触面圧分布の変化を小さくで
き、材料の劣化の影響が少なく、製造された全てのもの
に均一なダスト排除性と液膜かき出し性が得られるダス
トリップを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、被摺動部材の外周に摺接して外部
から被摺動部材の内方にダストが侵入するのを防止する
ダストシールにおいて、肉厚な基端部と基端部から起立
する截頭円錐状のリップとからなり、当該リップの厚み
寸法と長さ寸法を被摺動部材の動きによって内方にまく
れ込まれないだけの軸方向の剛性を確保できる範囲で小
さくしたことを特徴とするものである。
【0010】この場合、リップの肉厚を基端から先端に
向けて徐々に少なくして全体の半断面形状を嘴状に成形
させているのが好ましい。
【0011】同じく基端部とリップとがゴムで成形され
ていても良く、あるいは、基端部とリップとがゴムで成
形され、基端部に補強用のインサートメタルが取付けら
れていても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1,図2にもとづいて説明する。
【0013】本発明のダストリップは、従来と同じく、
液圧シリンダや液圧緩衝器における被摺動部材たるピス
トンロット3の外周に摺接して外部からピストンロッド
3の内方たるシリンダ1にダストが侵入するのを防止
し、併せてピストンロット3の外面の液膜を内方にかき
戻すものである。
【0014】そして、本発明では、肉厚な基端部12と
基端部12から起立する截頭円錐状のリップ14とから
なり、当該リップ14の厚み寸法と長さ寸法をピストン
ロッド3の動きによって内方にまくれ込まれないだけの
軸方向の剛性を確保できる範囲で小さくしたことを特徴
とするものである。
【0015】即ち、リップ14の肉厚寸法bが基端から
先端に向けて従来のリップに比べて徐々に細くなるよう
小さくし、同じく基端から先端までの長さ寸法aも従来
のリップより短かくし、更にリップ4の角度θも従来よ
り大きくし,全体形状を半断面で嘴状に成形されてい
る。
【0016】ダストリップ全体は、基端部12とリップ
14とがゴムで成形されていても良く、又は、図示のよ
うに、基端部12とリップ14とがゴムで成形され、基
端部12に補強用のインサートメタル15が取付けられ
ていても良い。
【0017】図2は、図1のダストリップを液圧緩衝器
に取付けた状態を示し、ダストリップは、シリンダ1の
端部にインサートメタル5を介して圧入して保持され、
リップ14の先端エッジ部がピストンロッド3の外周に
摺接している。ダストリップの内方にはオイルシール1
3を装着しても良い。
【0018】本発明のダストリップは、基端から先端ま
での寸法aを従来より小さくし、肉厚寸法bも薄くして
いるのでリップ14のマスが従来より小さくなる。
【0019】しかも、このリップ14は、マスが小さく
なってもピストンロッドの動きによってシリンダ1内方
へまくれ込まれないだけの軸方向の剛性は確保できるよ
うに成形されている。
【0020】ダストリップを図2に示すように取付けた
時ピストンロッド3の外周面にリップ14の先端エッジ
部が常に接触して摺接することで、大気側のダストがシ
リンダ1内方へ入り込むのを防止する。
【0021】また、シリンダ1内の液室からピストンロ
ッド3の外面に付着した油,水等の液膜をシリンダ1内
方にかき戻し、エッジ部にこの液膜を溜たり、大気側に
かき出すのを防止する。
【0022】更に、寸法aが短かく、リップ14の角度
θを大きくし、エッジ部が細く鋭角であるから、図のよ
うに組付けた時リップ14の角度θ2が大きくなり、そ
の結果図3のグラフで示すように、エッジ部のピストン
ロッド3に対する接触面圧分布Lが狭く、面圧はグラフ
mで示すように急峻となる。
【0023】従って、ダスト排除性がよく、仮にダスト
が侵入してもエッジ部とピストンロッド3との間にかみ
込んで長い間そこに残溜するのが防止でき,ピストンロ
ッド3の外面をダストで損傷させない。
【0024】更に、グラフmで示すように接触面圧の勾
配が対称でメインシール13の接触面圧勾配より小さく
なる為、ピストンロッド3の表面に付着した液膜の出入
バランスに優れ、メインシール13とダストシール間に
液膜を溜ったり、ひいて蓄圧によりダストシールをシリ
ンダ内から押し出したりすることを妨げる。
【0025】また、勾配が対称である為ピストンロッド
3の表面に付着して大気側に出た液膜は全量シリンダ内
に引き込まれ漏洩には至らない。更に、リップ14の肉
厚寸法bを薄くすることにより、ピストンロッド3が軸
受部のガタの影響で半径方向に振動しても、リップ14
の曲げ剛性が小さいことと、マスが小さいことで、リッ
プエッジの追従性が高く、隙間発生によるダスト侵入の
確立が低い。
【0026】同じく、材料であるゴムが使用雰囲温度や
使用時間の増加による物性変化の影響が少なく性能の向
上が図れる。
【0027】更に、製造時のばらつきの影響が少なく、
全製品にわたって均一な性能を維持できる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、リップの長さ寸法を従
来より短かくし、肉厚寸法を薄くし、被摺動部材に対す
る角度を大きくしたことにより、リップが薄く、鋭角で
マスが小さくなり、その結果雰囲気温度,使用時間,製造
ばらつきの影響が少なくなる。
【0029】従って、被摺動部材に対する接触面圧分布
の変化が小さく、材料の劣化の影響が少なく、成形され
た全てのダストリップに均一なダスト排除性と液膜かき
戻し性を付与できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダストリップの半断面図である。
【図2】シリンダに取付けた状態のダストリップの半断
面図である。
【図3】接触面圧特性のグラフである。
【図4】従来のダストリップの半断面図である。
【符号の説明】
3 ピストンロッド 5 インサートメタル 12 基端部 14 リップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被摺動部材の外周に摺接して外部から被
    摺動部材の内方にダストが侵入するのを防止するダスト
    シールにおいて、肉厚な基端部と基端部から起立する截
    頭円錐状のリッフ゜とからなり、当該リップの厚み寸法と
    長さ寸法を被摺動部材の動きによって内方にまくれ込ま
    れないだけの軸方向の剛性を確保できる範囲で小さくし
    たことを特徴とするダストリップ。
  2. 【請求項2】 リップの肉厚を基端から先端に向けて徐
    々に小さくして全体の半断面形状を嘴状に成形させてい
    る請求項1のダストリップ。
  3. 【請求項3】 基端部とリップとがゴムで成形されてい
    る請求項1又は2のダストリップ。
  4. 【請求項4】 基端部とリップとがゴムで成形され、基
    端部に補強用のインサートメタルが取付けられている請
    求項1又は2のダストリップ。
JP2001344029A 2001-11-09 2001-11-09 ダストリップ Pending JP2003148625A (ja)

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