JP2003147032A - 後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒によるポリオレフィン系グラフト共重合体とその製造方法 - Google Patents
後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒によるポリオレフィン系グラフト共重合体とその製造方法Info
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Abstract
ーまたはイソブチレン系マクロモノマーとのグラフト共
重合において、空気中、水分存在下、未乾燥原料存在
下、極性化合物存在下、または水中で製造可能な新規な
ポリオレフィン系グラフト共重合体または組成物そして
その製造方法を提供する。 【解決手段】後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒の存
在下、オレフィン系モノマーと、(メタ)アクリル系マ
クロモノマーまたはイソブチレン系マクロモノマーをグ
ラフト共重合させることにより、ポリオレフィン系グラ
フト共重合体を得る。
Description
体系の配位重合触媒を用いて得られる、新規なポリオレ
フィン系グラフト共重合体とその製造方法に関する。
から、ポリマーへの機能付与剤、表面機能付与剤、ポリ
マーブレンドの相溶化剤、ポリマー/フィラー系複合材
料の界面活性化剤等々、機能性ポリマーとして有効に利
用されている。ポリオレフィン系のグラフト共重合体に
ついては、フリーラジカルによるビニル系モノマーのポ
リオレフィンへのグラフトが一般的であるが、基本的に
グラフト効率が低い。
グラーナッタ触媒、近年は、メタロセン触媒が有名であ
るが、このような前周期遷移金属系を用いる場合、特に
極性化合物に対する耐性が低いために、オレフィンと官
能基を保護したモノマーあるいは官能基前駆体モノマー
との共重合、官能基の生成、官能基を開始点としたグラ
フト重合あるいは他の反応性ポリマーとのカップリング
等のプロセスを経て、各種のグラフト共重合体を得る必
要がある。ここで、耐性とは、極性化合物が錯体や触媒
活性種に配位しにくい、あるいは、配位しても活性を失
いにくい、あるいは、極性化合物と反応をおこしにく
い、あるいは、分解しにくいという意味である。
グラフト共重合体については、オレフィンとマクロモノ
マー(マクロマーともいう)とのグラフト共重合も有効
である。特公昭54−10996には、チーグラー触媒
を用いたα−オレフィンとアニオン重合によるα−オレ
フィン末端マクロモノマー(例えばポリスチレン、アニ
オン重合ではないがポリイソブチレンも例示)との共重
合体の製法が開示されているが、かさ高いモノマーは配
位しにくいために、基本的にグラフト効率が低い。前周
期遷移金属錯体系を用いる場合、上記同様、極性化合物
に対する耐性が低いために、特に、(メタ)アクリル系
マクロモノマーのグラフト共重合、空気中、水分存在
下、未乾燥原料存在下、極性化合物存在下、または水中
でのグラフト共重合に関しては、不利である。
169、有機合成化学協会誌,2000,58,29
3、Angew.Chem.Int.Ed.2002,
41,544等の総説中や、WO97/17380、W
O97/48740、Chem.Commun.200
0,301、Macromol.Symp.2000,
150,53、Macromolecules,200
1,34,1165、Macromolecules,
2001,34,1165、Macromolecul
es,2001,34,2022等に例示されるよう
に、極性モノマー(例えば(メタ)アクリレート等の極
性ビニル系モノマー)や極性溶媒(例えばテトラヒドロ
フラン、エーテル、アセトン、酢酸エチル、水)といっ
た、極性化合物に対する耐性が高いものとしては、後周
期遷移金属錯体系の配位重合触媒が最近、着目されつつ
ある。Macromol.Chem.Phys.200
0,201,1823には、α−ジイミン型配位子を有
するパラジウム錯体を用いたエチレンとポリスチレンマ
クロモノマー(ポリスチレンリビングアニオンと臭化ア
リルから合成)とのグラフト共重合が報告されている
が、アルゴン雰囲気下、ほとんどが乾燥原料であり、オ
レフィンと(メタ)アクリル系マクロモノマーのグラフ
ト共重合、空気中、水分存在下、未乾燥原料存在下、極
性化合物存在下、または水中でのグラフト共重合に関し
ては、報告されていない。
レン系のグラフト共重合体については、上記以外に、特
開平10−316711で公開されているが、C2対称
の架橋型メタロセン触媒を用いているために、得られる
炭素数3以上のポリオレフィンには立体規則性が生ずる
[非対称で非架橋型のメタロセン触媒、例えば、ビスシ
クロペンタジエニルジルコノセン等では、かさ高いモノ
マーは配位しにくいために、エチレンとプロピレン系マ
クロモノマー(ビスペンタメチルシクロペンタジエニル
ジルコノセンによるプロピレン重合における選択的β−
メチル脱離により合成)はほとんどグラフト共重合しな
いことが報告されている(Macromol.Sym
p.Phys.1995,97,161)]。しかしな
がら立体規則性のない(アタクチック)即ち非晶性でか
つ高いグラフト効率のポリプロピレン(PP)/ポリイ
ソブチレン(PIB)系グラフト共重合体とその製法に
ついては報告されていない。そして、上記同様、極性化
合物に対する耐性が低いために、例えば、空気中、水分
存在下、未乾燥原料存在下、極性化合物存在下、または
水中でのグラフト共重合に関しては、不利である。
フィンと(メタ)アクリル系マクロモノマーまたはイソ
ブチレン系マクロモノマーとのグラフト共重合におい
て、上記の不利を解決し、かつ、新規なポリオレフィン
系グラフト共重合体を提供することである。さらにはそ
れら共重合体を含有する組成物、およびそれら共重合体
の製造方法を提供することにある。
に、本発明者らは鋭意検討した結果、本発明を完成する
にいたった。即ち本発明は、後周期遷移金属錯体系の配
位重合触媒の存在下、オレフィン系モノマーと、(メ
タ)アクリル系マクロモノマーまたはイソブチレン系マ
クロモノマーをグラフト共重合させることを特徴とす
る、ポリオレフィン系グラフト共重合体に関する。
属錯体系の配位重合触媒が、2つのイミン窒素を有する
配位子と周期表8〜10族から選ばれる遷移金属とから
なる錯体であることを特徴とするポリオレフィン系グラ
フト共重合体に関する。
属錯体系の配位重合触媒が、α−ジイミン型の配位子と
周期表10族から選ばれる遷移金属とからなる錯体であ
ることを特徴とする、請求項1記載のポリオレフィン系
グラフト共重合体に関する。
属錯体系の配位重合触媒が、助触媒と反応後、下記一般
式(1)、または一般式(2)で示される活性種である
ことを特徴とするポリオレフィン系グラフト共重合体に
関する。
ある。R1,R4は各々独立して、炭素数1〜4の炭化水
素基である。R2,R3は各々独立して水素原子、または
メチル基である。R5はハロゲン原子、水素原子、また
は炭素数1〜20の有機基である。XはMに配位可能な
ヘテロ原子をもつ有機基であり、R5につながっていて
もよい、またはXは存在しなくてもよい。L-は任意の
アニオンである。)
ある。R1,R4は各々独立して、炭素数1〜4の炭化水
素基である。R5はハロゲン原子、水素原子、または炭
素数1〜20の有機基である。XはMに配位可能なヘテ
ロ原子をもつ有機基であり、R 5につながっていてもよ
い、またはXは存在しなくてもよい。L-は任意のアニ
オンである。) 好ましい実施態様としては、イソブチレン系マクロモノ
マーが、リビングカチオン重合により製造されているこ
とを特徴とする、ポリオレフィン系グラフト共重合体に
関する。
リル系マクロモノマーが、原子移動ラジカル重合により
製造されていることを特徴とする、ポリオレフィン系グ
ラフト共重合体に関する。
系マクロモノマーの官能基が、アリル基であることを特
徴とする、ポリオレフィン系グラフト共重合体に関す
る。
リル系マクロモノマーの官能基が、アリル基であること
を特徴とする、ポリオレフィン系グラフト共重合体に関
する。
リル系マクロモノマーが、アリルメタクリレート、エチ
レングリコールジシクロペンテニルエーテルアクリレー
ト、及びエチレングリコールジシクロペンテニルエーテ
ルメタクリレートからなる群より選択される1種以上の
モノマーを共重合したものであることを特徴とする、ポ
リオレフィン系グラフト共重合体に関する。
リル系マクロモノマーが、乳化重合、分散重合、懸濁重
合、溶液重合、及びバルク重合のいずれかの重合方法に
よりラジカル(共)重合されて製造されたものであるこ
とを特徴とする、ポリオレフィン系グラフト共重合体に
関する。
ン系グラフト共重合体中のポリオレフィンが、分岐構造
を有することを特徴とする、ポリオレフィン系グラフト
共重合体に関する。
ン系グラフト共重合体中のポリオレフィンが、1,ω−
挿入構造を有することを特徴とする、ポリオレフィン系
グラフト共重合体に関する。
ン系グラフト共重合体中のポリオレフィンが、アタクチ
ック構造を有することを特徴とする、ポリオレフィン系
グラフト共重合体に関する。
モノマーが炭素数10以下のα−オレフィンであること
を特徴とするポリオレフィン系グラフト共重合体に関す
る。
モノマーがプロピレンであることを特徴とするポリオレ
フィン系グラフト共重合体に関する。
ン系グラフト共重合体15重量部を、ポリプロピレン1
00重量部に混練した場合の組成物の濁度が、厚さ1m
mのシートで、35%以下であることを特徴とする、透
明性ポリオレフィン系グラフト共重合体に関する。
たは極性化合物の存在下で製造することを特徴とする、
ポリオレフィン系グラフト共重合体に関する。
共重合体を含有する組成物に関する。
共重合体の製造方法に関する。
本発明は、後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒の存在
下、オレフィン系モノマーと、(メタ)アクリル系マク
ロモノマーまたはイソブチレン系マクロモノマーをグラ
フト共重合させることを特徴とする、ポリオレフィン系
グラフト共重合体であり、本発明に使用される後周期遷
移金属錯体系の配位重合触媒は、オレフィン重合活性を
もつものであればいずれのものでも使用可能であり、後
周期遷移金属としては、周期表8〜10族の、鉄、コバ
ルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
オスミウム、イリジウム、白金が好ましく、この中でも
10族のニッケル、パラジウム、白金が好ましく、特に
ニッケル、パラジウムが、さらにパラジウムが、極性化
合物に対する耐性が高いために好ましい。
しては、窒素、酸素、リン、硫黄を含有する配位子が挙
げられるが、特に制限はなく、例えば、Chem.Re
v.2000,100,1169、有機合成化学協会
誌,2000,58,293、Angew.Chem.
Int.Ed.2002,41,544等の総説中や、
WO97/17380、WO97/48740、Che
m.Commun.2000,301、Macromo
l.Symp.2000,150,53、Macrom
olecules,2001,34,1165、Mac
romolecules,2001,34,1165、
Macromolecules,2001,34,20
22等に記載されている配位子を用いることができる。
その中でも合成が簡便という点で、2つのイミン窒素を
有する配位子が、特にα−ジイミン型の配位子が好まし
い。
触媒は、助触媒と反応後、下記一般式(1)、または一
般式(2)で示される活性種が好適に使用される。
ある。R1,R4は各々独立して、炭素数1〜4の炭化水
素基である。R2,R3は各々独立して水素原子、または
メチル基である。R5はハロゲン原子、水素原子、また
は炭素数1〜20の有機基である。XはMに配位可能な
ヘテロ原子をもつ有機基であり、R5につながっていて
もよい、またはXは存在しなくてもよい。L-は任意の
アニオンである。)
ある。R1,R4は各々独立して、炭素数1〜4の炭化水
素基である。R5はハロゲン原子、水素原子、または炭
素数1〜20の有機基である。XはMに配位可能なヘテ
ロ原子をもつ有機基であり、R 5につながっていてもよ
い、またはXは存在しなくてもよい。L-は任意のアニ
オンである。) Xで表されるMに配位可能な分子としては、ジエチルエ
ーテル、アセトン、メチルエチルケトン、アセトアルデ
ヒド、酢酸、酢酸エチル、水、エタノール、アセトニト
リル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、炭酸プロピレンなどの極性化合物
を例示することができるが、なくてもよい。またR5が
ヘテロ原子、特にエステル結合等のカルボニル酸素を有
する場合には、このカルボニル酸素がXとして配位して
もよい。また、オレフィンとの重合時には、該オレフィ
ンが配位する形になることが知られている。
ジイミン型の配位子と遷移金属とからなる触媒と助触媒
の反応により、カチオン(M+)と共に生成するが、溶
媒中で非配位性のイオンペアを形成できるものならばい
ずれでもよい。
ジイミン型の配位子、具体的には、ArN=C(R2)
C(R3)=NArで表される化合物は、合成が簡便
で、活性が高いことから好ましい。R2、R3は炭化水素
基であることが好ましく、特に、水素原子、メチル基、
および一般式(2)で示されるアセナフテン骨格とした
ものが合成が簡便で活性が高いことから好ましい。さら
に、両方のイミン窒素に置換芳香族基を有するα−ジイ
ミン型の配位子を用いることが、立体因子的に有効で、
ポリマーの分子量が高くなる傾向にあることから好まし
い。従って、Arは置換基を持つ芳香族基であることが
好ましく、例えば、2,6−ジメチルフェニル、2,6
−ジイソプロピルフェニルなどが挙げられる。
活性種中の補助配位子(R5)としては、炭化水素基あ
るいはハロゲン基あるいは水素基が好ましい。後述する
助触媒のカチオン(Q+)が、触媒の金属−ハロゲン結
合から、ハロゲンを引き抜き、塩が生成する一方、触媒
からは、活性種である、金属−炭素結合あるいは金属−
ハロゲン結合あるいは金属−水素結合を保有するカチオ
ン(M+)が発生し、助触媒のアニオン(L-)と非配位
性のイオンペアを形成する必要があるためである。R5
を具体的に例示すると、メチル基、クロロ基、ブロモ基
あるいは水素基が挙げられ、特に、メチル基あるいはク
ロロ基が、合成が簡便であることから好ましい。さら
に、R5としてはMに配位可能なカルボニル酸素を持つ
エステル結合を有する有機基であってもよく、例えば、
酪酸メチルから得られる基が挙げられる。
の挿入はM+−炭素結合(あるいは水素結合)に比べて
おこりにくため、触媒の補助配位子としては、炭化水素
基(好ましくはメチル基)およびハロゲン基(好ましく
はクロロ基)を選択することが好ましい。従って、特に
好ましいR5はメチル基である。
としては、Ag、Li、Na、Kが挙げられ、Agがハ
ロゲンの引き抜き反応が完結しやすいことから好まし
く、Na、Kが安価であることから好ましい。Lとして
は、BF4、B(C6F5)4、B(C6H3(CF3)2)4、P
F6、AsF6、SbF6、(RfSO2)2CH、(RfSO
2)3C、(RfSO2)2N、RfSO3が挙げられる。
特に、PF6、AsF6、SbF6、(RfSO2)2CH、
(RfSO2)3C、(RfSO2)2N、RfSO3が、
極性化合物に安定な傾向を示すという点から好ましく、
さらに、PF6、AsF6、SbF6が、合成が簡便で工業
的に入手容易であるという点から特に好ましい。活性の
高さからは、BF4、B(C6F5)4、B(C6H3(C
F3)2)4が、特にB(C6F5)4、B(C6H3(CF3)
2)4が好ましい。Rfは複数のフッ素基を含有する炭化
水素基である。これらフッ素は、アニオンを非配位的に
するために必要で、その数は多いほど好ましい。Rfの
例示としては、CF3、C2F5、C4F9、C8F17、C6
F5があるが、これらに限定されない。またいくつかを
組み合わせてもよい。
錯体系触媒/助触媒のモル比は、1/0.1〜1/1
0、好ましくは1/0.5〜1/2、特に好ましくは1
/0.75〜1/1.25である。
好ましくはメチルアルミノキサンを用いることもでき
る。この場合は、高活性のため系を窒素やアルゴンなど
の不活性気体雰囲気下や乾燥雰囲気下等にすることが好
ましい。一般的には、触媒の補助配位子である2つの炭
化水素基(好ましくはメチル基)のうちのひとつを例え
ばメチルアルミノキサンが引き抜き、活性種である、金
属−炭素結合を保有するカチオン(M+)が発生する一
方、メチルアニオンと結合したメチルアルミノキサンが
対アニオン(L-)となる。なお、触媒の補助配位子が
クロロ基やブロモ基などのハロゲン基の場合、メチルア
ルミノキサン中に存在するトリメチルアルミニウムとの
配位子交換がおこり、触媒中の補助配位子はメチル基に
変換される。触媒の金属に対するアルミニウムの比は、
10〜1000が好ましく、特に20〜500が好まし
い。
ーは、炭素数2〜20のオレフィンであれば特に制限は
なく、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ヘキサデ
セン、1−エイコセン、4−メチル−1−ペンテン、3
−メチル−1−ブテン、ビニルシクロヘキサン、シクロ
ペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、ノルボル
ネン等が挙げられる。また、1,3−ブタジエン、イソ
プレン、1,5−シクロオクタジエン、ノルボルナジエ
ン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−フェニル−2
−ノルボルネン、ジメタノオクタヒドロナフタリン、エ
チリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4
−ヘキサジエンを少量併用してもよい。この中でも炭素
数10以下のα−オレフィンが好ましく、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンな
どが挙げられる。特に透明性等の特性を考えた場合プロ
ピレンが好ましい。これらのオレフィン系モノマーは、
単独で使用してもよく、また2種以上使用してもよい。
レンを使用した場合には、透明性に優れたポリオレフィ
ン系グラフト共重合体が得られる。該プロピレンを使用
したポリオレフィン系グラフト共重合体15重量部を、
ポリプロピレン100重量部に混練した場合の組成物の
濁度が、厚さ1mmのシートで、35%以下であること
が好ましく、さらに30%以下が好ましい。ここで使用
されるポリプロピレンは特に限定はなく、市販されてい
るポリプロピレンが使用できる。また混練方法は、特に
限定はなく、一般に使用される方法が適用できる。ブチ
ルゴム(IIR)やポリイソブチレン(PIB)などが
含まれていてもよい。濁度は、光がサンプル内をまっす
ぐに通り抜けずに、散乱及び吸収される光学特性と定義
されており、本発明でいう濁度は、日本電色工業、Mo
delNDH−300Aを用いて積分球式光電光度法
(JISK7105)により測定したものをいい、ヘイ
ズ値ともいう。
制限はないが、オレフィン系モノマー/活性種(触媒ま
たは助触媒のうち少ない方の量になる)がモル比で10
〜109、さらには100〜107、とくには1000〜
105とするのが好ましい。当該モル比が小さすぎる
と、分子量の小さい重合体しか得られなくなり、大きす
ぎると、モノマーに対するポリマーの収率が低くなる傾
向が生ずる。
ラフト共重合体中のポリオレフィンは、前周期遷移金属
錯体系と比較して、分岐構造、1,ω−挿入構造(Ch
em.Rev.2000,100,1169、有機合成
化学協会誌,2000,58,293参照)、あるいは
アタクチック構造を有しうる。後周期遷移金属錯体系で
は、配位子の立体因子によって、炭素数3以上のオレフ
ィン系モノマーの挿入方向をそれほど制御しえないた
め、立体規則性が発現しにくい(アタクチック)。この
ようなことから、しばしば非晶性のポリマーが得られ、
溶媒に可溶であるため、重合後、濾別、洗浄、吸着等に
より触媒またはその残渣を除去しやすいという利点があ
る。
ロモノマー、(メタ)アクリル系マクロモノマーの末端
は、炭素−炭素二重結合である。配位重合しやすいもの
がよいが、特にアリル末端(α−オレフィン構造)、環
状オレフィン末端、スチリル末端、(メタ)アクリル末
端のものが好ましく、特に、アリル末端のものが、配位
重合しやすく、すなわち、オレフィンとグラフト共重合
しやすいという点で好ましい。
は、イソブチレンを主成分とするマクロモノマーであ
り、例えば、Polymer,1995,6,579、
特開平8−134220、特開平10−204233に
記載されているように、リビングカチオン重合により合
成されるのが好ましい。使用する開始剤としては、片末
端マクロモノマーを合成する場合、2−クロロ−2,
4,4−トリメチルペンタン、クミルクロライドが、両
末端マクロモノマーを合成する場合、ジクミルクロライ
ドが、代表的に例示されるが、制限はない。数平均分子
量(Mn)は1000〜500000、好ましくは30
00〜200000、特に好ましくは5000〜100
000、分子量分布(Mw/Mn)は1.05〜2.0
0、好ましくは1.05〜1.70、特に好ましくは
1.05〜1.40である。末端の数は3以上でもよい
が、末端の数が3以上ではよりゲル化しやすいものの、
用途により使用される。さらに、本発明のイソブチレン
系マクロモノマーは、カチオン重合可能なスチレン等の
他のモノマーを含んでいても良い。
ングカチオン重合するに際して、末端にアリル基を導入
するための官能化剤(例えばアリルトリメチルシラン等
のアリルシランや、1,9−デカジエン等の非共役ジエ
ン)を使用することで、末端にアリル基を有するイソブ
チレン系マクロモノマーが得られる。
ーは、(メタ)アクリル系モノマーを主成分とするマク
ロモノマーであり、リビングアニオン重合、あるいは、
各種の制御ラジカル重合(高分子,1998,47
(2),78、未来材料,2001,1(11),1
4)により合成されるのが好ましい。この中でも、J.
Am.Chem.Soc.1995,117,561
4、Macromolecules,1995,28,
7901、Science,1996,272,86
6、特開2000−128924、特開2000−15
4255、Macromolecules,1995,
28,1721、Macromolecules,19
96,29,1070、Macromolecule
s,1996,29,6979、Macromolec
ules,1997,30,2244、に記載されてい
るように、原子移動ラジカル重合(ATRP)によるも
のが実験室的にも工業的にも容易に(メタ)アクリル系
モノマーをリビング重合でき、かつ比較的容易に官能基
が導入できるため特に好ましい。片末端マクロモノマー
を合成する場合、2−ブロモプロピオン酸エチルが、両
末端マクロモノマーを合成する場合、2,5−ジブロモ
アジピン酸ジエチルが、代表的に例示されるが、制限は
ない。数平均分子量(Mn)は1000〜50000
0、好ましくは3000〜200000、特に好ましく
は5000〜100000、分子量分布(Mw/Mn)
は1.05〜2.00、好ましくは1.05〜1.7
0、特に好ましくは1.05〜1.40である。なお、
(メタ)アクリル系モノマーとしては、公知のものが多
数存在するが、制限はなく、必要な機能に応じて、(メ
タ)アクリル系モノマーの1種あるいは2種以上を選択
すればよい。末端の数は3以上でもよいが、末端の数が
3以上ではよりゲル化しやすいものの、用途により使用
される。さらに、本発明の(メタ)アクリル系マクロモ
ノマーは、ラジカル重合可能なスチレン等の他のモノマ
ーを含んでいても良い。
モノマーをリビングラジカル重合するに際して、末端に
アリル基を導入するための官能化剤(例えばアリル亜鉛
等のアリル金属化合物や、1,7−オクタジエン等の非
共役ジエン)を使用することで、末端にアリル基を有す
る(メタ)アクリル系マクロモノマーが得られる。
クロモノマー、及びイソブチレン系マクロモノマーは、
主鎖内に炭素−炭素二重結合(好ましくはアリル末端、
環状オレフィン末端、特に好ましくはアリル末端)を1
個あるいは2個以上有するものであれば、上記記載のリ
ビング重合を必ずしも利用する必要はない。いろいろな
製法がありうるが、特に(メタ)アクリル系マクロモノ
マーの場合、アリル基または環状オレフィン構造を含有
するモノマーを共重合することにより、好ましくはアリ
ルメタクリレート、エチレングリコールジシクロペンテ
ニルエーテルアクリレート、及びエチレングリコールジ
シクロペンテニルエーテルメタクリレートなどのアリル
基または環状オレフィン構造を含有する(メタ)アクリ
ル系モノマーを共重合することにより、主鎖内に炭素−
炭素二重結合を有する(メタ)アクリル系マクロモノマ
ーを得ることができる。この場合の(メタ)アクリル系
マクロモノマーは、いずれの重合法によっても製造され
うるが、乳化重合、分散重合、懸濁重合、溶液重合、及
びバルク重合のいずれかの重合方法によりラジカル
(共)重合により製造されたものが、好適に使用され
る。
モノマーと、(メタ)アクリル系マクロモノマーまたは
イソブチレン系マクロモノマーをグラフト共重合させる
工程において、水、酸素、または極性化合物の存在下で
も製造しうる。従って、マクロモノマーは、エマルジョ
ン、ミニエマルジョン、マイクロエマルジョン、マイク
ロサスペンジョン、サスペンジョン、ディスパージョン
等の微小粒子の状態であってもよく、これらは架橋して
いてもよい。特に、(マイクロ、ミニ)エマルジョン、
マイクロサスペンジョンの状態のマクロモノマーを、オ
レフィン系モノマーとグラフト共重合させた場合に得ら
れる架橋アクリル系コア−オレフィン系シェルコポリマ
ーは、ポリオレフィンに対する高い相溶性が発現しう
る。
0〜200℃、好ましくは0〜100℃で行われる。重
合時間は通常10分〜100時間、反応圧力は常圧〜1
0MPaである。
ク、溶液、懸濁液、分散液、乳化分散液、乳化液等の各
系で行うことができる。溶媒としては、脂肪族または芳
香族溶媒であり、これらはハロゲン化されていてもよ
い。例としては、トルエン、エチルベンゼン、クロロベ
ンゼン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、ブチルクロリド、塩化メチレンが挙げ
られる。また、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、メチルエチルケトン、酢酸エチル、水等の極性溶媒
であってもよい。重合雰囲気には、必ずしも窒素やアル
ゴン等の不活性気体が必要ではなく、乾燥酸素、乾燥空
気でもよいが、不活性気体あるいは酸素あるいは空気中
には水分が存在していてもよい。すなわち、湿気を含ん
でいてもよい。また、未乾燥原料や極性化合物が存在し
ていてもよい。また、重合は、好ましくは溶液系で行わ
れるが、乳化分散系、乳化系でもよい。
れたマクロモノマー(グラフト鎖)の割合は、特に制限
はなく任意に選択することができるが、グラフト共重合
体100重量%に対して、1〜90重量%、好ましくは
5〜75重量%である。
量(Mw)は、5000〜1000000、好ましくは
10000〜500000である。該共重合体の分子量
分布(Mw/Mn)は、1.4〜10、好ましくは1.
4〜3である。
は、0.1〜50、好ましくは1〜20である。ここ
で、グラフト鎖数を、マクロモノマーのグラフト共重合
体への導入(転化)がほとんど行われた場合、あるいは
未転化マクロモノマーのグラフト共重合体からの分別が
ほぼ可能であった場合に、グラフト共重合体1本あたり
のグラフト鎖の本数を平均値として定義する。重量と分
子量の比からポリマー鎖数が計算されるが、生成ポリマ
ー鎖数と原料マクロモノマーの鎖数との比較から、グラ
フト共重合体1本あたりグラフトしているマクロモノマ
ーの本数が算出され、それをグラフト鎖数と定義する。
して、未転化マクロモノマーを含有する場合があるが、
未転化マクロモノマーを実質的に含まないのが好まし
く、各種の重合条件の調整により達成しうる。
とのグラフト共重合体は、未転化のイソブチレン系マク
ロモノマーがあっても、さらには、ポリプロピレンホモ
ポリマーがあったとしても、その相溶化剤的作用によ
り、系を微分散状態にするため、そして、ポリプロピレ
ン(特に市販されている結晶性のアイソタクチックポリ
プロピレン)とポリイソブチレンとの屈折率が比較的近
いため、透明な組成物が得られる。
規グラフト共重合体を必須成分とするが、未転化のイソ
ブチレン系マクロモノマーあるいはポリプロピレンホモ
ポリマーを含み得るものである。また、この組成物に
は、ポリイソブチレン(PIB)、イソブチレン−イソ
プレンゴム(IIR)、ハロゲン化IIR等のイソブチ
レン系ゴムが添加されていてもよい。また、非晶性ある
いは結晶性のポリプロピレンが添加されていてもよい。
また、両方が添加されていてもよい。そのような場合で
も、ポリプロピレンとポリイソブチレンとのグラフト共
重合体は相溶化剤として作用し、比較的透明で、軟質あ
るいは耐衝撃性の高い組成物が得られる。これらの添加
は、一般的な溶融混練プロセスで行うのが好ましい。特
に、結晶性のポリプロピレンを添加する場合、ポリプロ
ピレン用の造核剤も添加することにより、さらに透明
で、軟質あるいは耐衝撃性の高い組成物が得られる。
モノマーからなるグラフト共重合体(組成物も含む)
は、極性を有し、場合により透明で、ポリオレフィン用
のプライマー、コーティング剤、接着剤、塗料、ポリオ
レフィン/フィラー系複合材料、ポリオレフィン系ナノ
コンポジットの界面活性化剤などに用いられ、また、ポ
リオレフィンを樹脂成分に、アクリルポリマーをゴム成
分に(ゴムは架橋されていてもよい)有する熱可塑性エ
ラストマー、耐衝撃性プラスチックの相溶化成分、(メ
タ)アクリルポリマーが拘束相でポリオレフィンがゴム
相の熱可塑性エラストマーなどに用いることができる。
アクリル系コア−オレフィン系シェルコポリマーも、ポ
リオレフィンを樹脂成分にすることにより、熱可塑性エ
ラストマー、耐衝撃性プラスチックなどに用いることが
できる。
組成物は、プラスチック、ゴム工業において知られてい
る通常の添加剤を含有することができる。
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるも
のではない。
Lのセパラブルフラスコに、CuBr(3.6g、0.
025mol)を仕込み、反応容器内を窒素置換した。
アセトニトリル(62mL)を加え、オイルバス中70
℃で15分間攪拌した。これにアクリル酸ブチル(36
mL、0.25mol)、アクリル酸エチル(50m
L、0.46mol)、アクリル酸2−メトキシエチル
(37.5mL、0.29mol)、2,5−ジブロモ
アジピン酸ジエチル(15.0g、0.042mo
l)、ペンタメチルジエチレントリアミン(0.22m
L、0.18g、1.05mmol)(これ以降トリア
ミンと略す)を加え、反応を開始した。70℃で加熱攪
拌しながら、アクリル酸ブチル(144mL)、アクリ
ル酸エチル(200mL)、アクリル酸2−メトキシエ
チル(150mL)を210分間かけて連続的に滴下し
た。モノマーの滴下途中にトリアミン(0.76mL、
0.63g、3.7mmol)を追加した。反応開始よ
り330分経過後に1,7−オクタジエン(124m
L、92g、0.84mol)、トリアミン(2.6m
L、2.2g、0.013mol)を加え、引き続き7
0℃で250分間加熱攪拌した。
ミナカラムを通した後、揮発分を減圧留去することによ
り両末端アリル基アクリルマクロモノマーを得た。数平
均分子量は20000、分子量分布は1.3であった。
攪拌用羽根、窒素ラインを取り付け、真空ラインで真空
に引きながらフラスコを乾燥させ、窒素で常圧に戻し
た。その後、窒素を流しながら、フラスコにモレキュラ
ーシーブ処理によって乾燥させた溶媒の塩化メチレン
(337mL)とメチルシクロヘキサン(447mL)
を導入した。フラスコをドライアイス−エタノールバス
に浸漬してフラスコ内を−71℃にした後、イソブチレ
ンボンベに接続したニードルバルブ付耐圧ガラス製液化
ガス採取管を用いてイソブチレン(109g、1936
mmol)をフラスコに導入した。次いでクミルクロラ
イド(3.88mmol)とα−ピコリン(3.88m
mol)とを溶解させた塩化メチレン/メチルシクロヘ
キサン(5.6mL/7.4mL)を添加した。次に、
TiCl4 (13.25g、69.8mmol)を添加
して重合を開始させ、50分経過した時点で、アリルシ
ラン(0.443g、3.88mmol)を添加した。
さらに2時間反応させた後、反応混合物を純水に注いで
反応を停止させ、純水で3回洗浄し、溶媒を留去して片
末端アリル基イソブチレンマクロモノマー(PIB)を
得た。収量約100gで、数平均分子量は30000、
分子量分布は1.1であった。
300mL四つ口フラスコに、蒸留水(35.4mL)
とブチルアクリレート(8.0g)とエチレングリコー
ルジシクロペンテニルエーテルメタクリレート(0.3
3g)とスターラーチップを入れ、窒素バブリングを2
5分間行い、窒素雰囲気下にした。ドデシル硫酸ナトリ
ウム(0.9g)を加えて、強力マグネチックスターラ
ーで10分間攪拌して乳化させた。オイルバスを85℃
に設定し、内温74℃にて過硫酸アンモニウム/蒸留水
(0.016g/0.16mL)の溶液を添加して重合
を開始させた。50分後、オイルバスの加熱を停止、放
冷して重合を停止させた。得られたラテックスの体積平
均粒径(NICOMPによる)は36nm(97%)、
106nm(3%)。収率98%、固形分(SC)2
0.3%であった。
g)とエチレングリコールジシクロペンテニルエーテル
メタクリレート(263mg)とAIBN(326m
g)とを窒素雰囲気下、三方コックと冷却管と温度計付
きの100mL四つ口フラスコに入れ、60℃の湯浴中
で約1時間重合させた。系は発泡しながら固化した。放
冷後、メタノールで洗浄しながらポリマーを回収した。
乾燥後の収量5.15g(収率98%)。
H3}N=CMe−CMe=N{2,6−(iPr) 2C
6H3}]PdMeClを、J.Am.Chem.So
c.1995,117,6414に従って合成した。以
下、[N^N]PdMeClと略す。
フラスコにスターラーチップを入れて、空気雰囲気下、
室温で行った。また、各試薬([N^N]PdMeCl以
外)は、購入したまま、さらに乾燥せずに用いた。
40mmol)と、[N^N]PdMeCl(11.2m
g、20μmol)とTHF(0.25mL)からなる
溶液と、塩化メチレン(5mL)とを加え、AgSbF
6(6.87mg、20μmol、アルドリッチより購
入)とTHF(0.25mL)からなる溶液を加えて、
重合を開始した。溶液は、オレンジ色から淡黄色に瞬時
に変化した。次第に溶液は高粘度化し、重合の進行が示
された。5時間後、メタノールを加えて、得られたポリ
マーを取り出し、減圧乾燥した。乾燥後の得られたポリ
マーの収量は2.3g(収率68%)であった。得られ
たポリマーは、ヘキサン、クロロホルム、重クロロホル
ムに室温で可溶であった。GPC(クロロホルム、35
℃)による数平均分子量は100000、分子量分布は
1.4であった。
PIB(EPION EP600A、数平均分子量15
000、Mw/Mn1.14、鐘淵化学工業(株)製)
(1.83g、114μmol)を追加して、重合を開
始した。溶液は、オレンジ色から淡黄色に瞬時に変化し
た。次第に、系は溶媒を含んで球状化し、このことか
ら、ゲル化の進行、そして、ポリヘキセンとPIBとの
グラフト共重合体の生成が示された。5時間後、メタノ
ールを加えて、得られたポリマーを取り出し、減圧乾燥
した。乾燥後の得られたポリマーの収量は3.9g(収
率75%)で、ヘキサン洗浄後の収量は2.9g(ゲル
分率74%)であった。
端アリル基アクリルマクロモノマー(1.80g、90
μmol)と1−ヘキセン(3.36g、40mmo
l)からなる溶液と、[N^N]PdMeCl(22.5
mg、40μmol)とTHF(0.5mL)からなる
溶液と、塩化メチレン(5mL)とを加え、AgSbF
6(13.7mg、40μmol)とTHF(0.5m
L)からなる溶液を加えて、重合を開始した。次第に、
系は溶媒を含んで球状化し、このことから、ゲル化の進
行、そして、ポリヘキセンとアクリルポリマーとのグラ
フト共重合体の生成が示された。5時間後、得られたポ
リマーを取り出し、減圧乾燥した。乾燥後の得られたポ
リマーの収量は3.6g(収率70%)であった。
た。50mLステンレススチールオートクレーブに、両
末端アリル基PIB(0.8g、EPION EP60
0A、数平均分子量15000、Mw/Mn1.14、
鐘淵化学工業(株)製)とスターラーチップを入れた。
次に、塩化メチレン(5mL)を加え、室温でしばらく
攪拌して溶解させた。続いて、[N^N]PdMeCl
(11.2mg、20μmol)とTHF(0.25m
L)からなる溶液と、AgSbF6(6.87mg、2
0μmol)とTHF(0.25mL)からなる溶液を
加え、ドライアイス/メタノールバスを用いて冷却し
(そして少し減圧にした後、以下同様)、プロピレン
(2L、89mmol)をオートクレーブに導入した。
水浴につけて室温において重合を進行させ、約24時間
後、メタノールに再沈殿、ポリマーを回収して一旦乾燥
させ、ヘキサン可溶分を濾取、再度乾燥させたものを秤
量した。収量2.6g(収率57%)。
峰性であり(高分子量側Mp19万、低分子量側Mp
1.5万)、低分子量側のMpは原料のアリル基PIB
に対応していた。また、本系は透明であった。これらの
ことから、本系はポリプロピレン(PP)/PIB/P
P−g−PIBの組成物であると考えられる。さらに、
透明であったことは、比較的効率的にグラフト共重合体
が生成したことを示している。
合時に用いず、重合後に得られたポリプロピレンと混合
した以外は、実施例3と同様に行った。両末端アリル基
PIBと得られたポリプロピレンをヘキサンに室温で一
旦溶解させた後、ヘキサンを蒸発させ、再度減圧乾燥し
た。ポリマーは白濁していた。
た。50mLオートクレーブに、両末端アリル基PIB
(0.8g、EPION EP600A、数平均分子量
15000、Mw/Mn1.14、鐘淵化学工業(株)
製)とスターラーチップを入れて窒素置換を行った。次
に、塩化メチレン(5mL)、メチルアルミノキサン/
トルエン(Alとして約2mmol/3.2ml、東ソ
ーファインケムより入手)からなる溶液を加え、室温で
しばらく攪拌して溶解させた。続いて、[N^N]NiB
r2([N^N]PdMeClと同様に既報に従って合
成)/トルエン(20μmol/0.29ml)からな
る溶液を加え、ドライアイス/メタノールバスを用いて
冷却し、プロピレン(2L、89mmol)をオートク
レーブに導入した。水浴につけて室温において重合を進
行させ、約24時間後、メタノールに再沈殿、ポリマー
を回収して一旦乾燥させ、ヘキサン可溶分を濾取、再度
乾燥させたものを秤量した。収量4.4g(収率96
%)。
全てのアリル基PIBがPPにグラフトしていることが
示された(Mn73000、Mw/Mn2.1)。重量
と分子量の比からポリマー鎖数が計算されるが、生成ポ
リマー鎖数と原料アリル基PIBの鎖数との比較から、
グラフト共重合体1本あたり、PIB0.9本がグラフ
トしていることがわかる。また、系は透明であった。
mLオートクレーブを用いて実験を行ったところ、系は
ゲル化した。収量14g、ゲル分率76%(ヘキサン洗
浄後)。
た。100mLオートクレーブに、製造例2で合成した
片末端アリル基PIB(5.1g、Mn30000、M
w/Mn1.1)とスターラーチップを入れて窒素置換
を行った。次に、塩化メチレン(20mL)、メチルア
ルミノキサン/トルエン(Alとして約6mmol/
9.6ml)からなる溶液を加え、室温でしばらく攪拌
して溶解させた。続いて、[N^N]NiBr2/トルエ
ン(60μmol/0.87ml)からなる溶液を加
え、ドライアイス/メタノールバスを用いて冷却し、プ
ロピレン(6L、267mmol)をオートクレーブに
導入した。水浴につけて室温において重合を進行させ、
約24時間後、メタノールに再沈殿、ポリマーを回収し
て一旦乾燥させ、ヘキサン可溶分を濾取、再度乾燥させ
たものを秤量した。収量13.2g(収率81%)。
のピークが若干量認められる程度であった(Mn500
00、Mw/Mn2)。ほとんど全てのアリル基PIB
がPPにグラフトしているとすると、グラフト共重合体
1本あたり、PIB0.7本がグラフトしていることに
なる。
め、グラフト共重合体と市販PPとの溶融混練を検討し
た。ランダムPP(MI2、グランドポリマー製F23
2DC、20g)と上で合成したPP−g−PIB(3
g)を容量30mlのプラストミル(東洋精機製)に投
入し、200℃、100回転で10分間混練した。その
後、一般的な方法に従い、1mm厚のプレスシートを作
成した(条件:200℃、無圧、10分→同、1kgf
/m2、10分→同、50kgf/m2、10分→室温、
50kgf/m2、5分)。
ダムPPのみの系(64%)や、ランダムPP(20
g)/IIR(日本ブチル製ブチル065、3g)系
(71%)よりも低い値を示した。
末端アリル基PIB(2.7g、Mn4000、Mw/
Mn1.1)を用い、塩化メチレン(15mL)を用い
た以外は実施例5と同様に重合を行った。収量12.1
g(収率87%)。
全てのアリル基PIBがPPにグラフトしていることが
示された(Mn89000、Mw/Mn1.7)。生成
ポリマー鎖数と原料アリル基PIBの鎖数との比較か
ら、グラフト共重合体1本あたり、PIB5.0本がグ
ラフトしていることがわかる。また、系は透明であっ
た。
0、グランドポリマー製J226EA、20g)と上で
合成したPP−g−PIB(3g)を用い、溶融混練
後、プレスシートを作成した。プレスシートの濁度は2
6%であり、ランダムPPのみの系(31%)や、ラン
ダムPP(20g)/IIR(ブチル065、3g)系
(47%)よりも低い値を示した。
本電子、JEM−1200EX、RuO4染色、超薄切
片法)によると、約200nm以下の分散粒子だけでな
く、粒子径が観察されないほどに微小分散しているグラ
フト共重合体も見られた。一方、ランダムPP/IIR
系では、1〜5μmのIIR分散粒子が観察された。
性が低く、透明性に悪影響を及ぼす。一方、PP−g−
PIBはPIBセグメントがあっても、PPセグメント
を有するため、市販のPPに高い相溶性を示し、かつ、
透明性発現に効果があることがわかった。
末端アリル基PIB(5.1g、Mn15000、Mw
/Mn1.1)を用い、塩化メチレン(20mL)を用
いた以外は実施例5と同様に重合を行った。収量13.
7g(収率83%)。
全てのアリル基PIBがPPにグラフトしていることが
示された(Mn40000、Mw/Mn2.2)。生成
ポリマー鎖数と原料アリル基PIBの鎖数との比較か
ら、グラフト共重合体1本あたり、PIB1本がグラフ
トしていることがわかる。また、系は透明であった。実
施例5と同様に、ランダムPP(MI20、20g)と
上で合成したPP−g−PIB(3g)を用い、溶融混
練後、プレスシートを作成した。プレスシートの濁度は
27%であり、ランダムPPのみの系(31%)よりも
低い値を示した。実施例6と同様、TEM写真観察によ
ると、約200nm以下の分散粒子だけでなく、粒子径
が観察されないほどに微小分散しているグラフト共重合
体も見られた。また、ランダムPP(20g)/PIB
(3g、Mn45000、両末端アリル基含有)系の濁
度は42%であるのに対し、ランダムPP(20g)/
PIB(3g)/PP−g−PIB(3g)系の濁度は
32%と低く、ランダムPPのみの系と同等であった。
系だけでなく、市販PP/PP−g−PIB/PIB系
でも、透明性を発現あるいは保持しうることがわかっ
た。
た。100mLオートクレーブに、製造例1と同様に合
成した両末端アリル基ブチルアクリレートマクロモノマ
ー(PBA)(2.4g、Mn25000、Mw/Mn
1.6)と[N^N]PdMeCl(60μmol)とA
gSbF6(60μmol)とスターラーチップを入れ
て窒素置換した。次に、塩化メチレン(15mL)を加
え、室温でしばらく攪拌して溶解させた。続いて、ドラ
イアイス/メタノールバスを用いて冷却し、プロピレン
(6L、267mmol)をオートクレーブに導入し
た。水浴につけて室温において重合を進行させ、約24
時間後、ポリマーを回収して一旦乾燥させ、ヘキサン可
溶分を濾取、再度乾燥させたものを秤量した。収量7.
9g(収率58%)。
のピークが若干量認められる程度であった(Mn820
00、Mw/Mn2.5)。ほとんど全てのアリル基P
BAがPPにグラフトしているとすると、グラフト共重
合体1本あたり、PBA約1本がグラフトしていること
になる。また、系は透明であった。このことも、効率的
なグラフト共重合体生成を支持している。
0、J226EA、あるいはMI2、F232DC、そ
れぞれ20g)と上で合成したPP−g−PBA(3
g)を用い、溶融混練後、プレスシートを作成した。一
方、プレスシートのTEM写真観察において、約1μm
以下のグラフト共重合体の分散粒子が観察されたPP−
g−PIBほどではないが、PP−g−PBAは市販の
PPにある程度の相溶性を有していることがわかった。
ため、PP−g−PBAのヘキサンキャストフィルムの
水接触角を測定した(協和界面科学、接触角計、CA−
S150型)。ヘキサンキャストフィルムは透明であ
り、その水接触角は市販のPPと同等の90〜100度
であった。一方、0.6Nのエタノール性KOH中で1
時間加熱還流させた後の接触角は、市販のアクリル樹脂
と同等の70〜75度にまで低下した。ブチルエステル
の加水分解に基づくカルボン酸基の生成などによるもの
と考えられるが、グラフト鎖(マクロモノマー)の官能
基によっては、PPの表面に極性を付与できることがわ
かった。
製造例2と同様に合成した片末端アリル基PIB(0.
9g、数平均分子量4000、Mw/Mn1.1)と
[N^N]PdMe+B(C6F5)4ー(8.5μmol)
(WO97/17380に従って調製)とスターラーチ
ップを入れた。次に、塩化メチレン(5mL)を加え、
空気雰囲気下、室温でしばらく攪拌して溶解させた。続
いて、ドライアイス/メタノールバスを用いて冷却し、
プロピレン(2L、89mmol)をオートクレーブに
導入した。水浴につけて室温において重合を進行させ、
約24時間後、メタノールに再沈殿、ポリマーを回収し
て一旦乾燥させ、ヘキサン可溶分を濾取、再度乾燥させ
たものを秤量した。収量3.0g(収率65%)。
峰性であり(高分子量側Mp51万、低分子量側Mp4
千)、低分子量側のMpは原料のアリル基PIBに対応
していた。また、本系は透明であった。
に、製造例1と同様に合成した片末端アリル基PBA
(0.97g、Mn25000、Mw/Mn1.6)と
塩化メチレン(2.5mL)とトルエン(2.5mL)
とスターラーチップを入れ、空気雰囲気下、室温でしば
らく攪拌して溶解させた。続いて、[N^N]PdMe+
B(C6F5)4ー(19μmol)と塩化メチレン(0.
5mL)からなる溶液(WO97/17380に従って
調製)を加え、エチレン(約2〜1.6MPa)加圧
下、水浴につけて室温において重合を進行させた。約2
4時間後、ポリマーを回収した。ヘキサン/トルエン可
溶分を濾取、再度乾燥させたものを秤量した。収量6
g。
峰性であり(高分子量側Mp15万、低分子量側Mp
2.5万)、低分子量側のMpは原料のアリル基PBA
に対応していた。また、本系は透明であった。
に、製造例3で合成した環状オレフィン構造含有メチル
メタクリレートマクロモノマー(0.82g)とスター
ラーチップを入れた。次に、塩化メチレン(2.5m
L)トルエン(2.5mL)とを加え、室温でしばらく
攪拌させた。続いて、[N^N]PdMe+B(C6F5)4
ー(19μmol)と塩化メチレン(0.5mL)から
なる溶液(WO97/17380に従って調製)を加
え、エチレン(約2〜1.6MPa)加圧下、水浴につ
けて室温において重合を進行させた。約24時間後、ポ
リマーを回収した。ヘキサン洗浄後の不溶分は1.21
gであり、かつ、ヘキサン不溶分の1H−NMR(30
0MHz、CDCl3)には、PMMAとポリエチレン
に由来するピークがそれぞれ検出され、グラフト共重合
体の存在を示していた。なお、本系で得られるポリエチ
レンは分岐構造を有するため、非晶性で、ヘキサンや重
クロロホルムに室温で可溶となる。
に、[N^N]PdMe+B(C6F5)4ー(76μmo
l)(WO97/17380に従って調製)とスターラ
ーチップを入れ、窒素置換した。塩化メチレン(0.5
mL)と製造例3で合成した環状オレフィン構造含有ブ
チルアクリレートマクロモノマーラテックス(5.0m
L、15分間窒素バブリングしたもの、固形分として
1.0g)を加え、200Wの超音波洗浄器に2分間か
けた。エチレン(約2〜1.6MPa)加圧下、水浴に
つけて室温において重合を進行させた。6時間後、ラテ
ックスと析出固体を分離し、それぞれ回収した。
5%)、122nm(15%)で、原料ラテックスより
も大きくなっていた。ラテックスを塩析した後のポリマ
ー(収量1.6g)と塩析後さらにヘキサンで洗浄した
後のポリマーの1H−NMR(300MHz、CDC
l3)には、PBAとポリエチレンに由来するピークが
それぞれ検出され、グラフト共重合体の存在を示してい
た。本系で得られるポリエチレンは分岐構造を有するた
め、非晶性で、ヘキサンや重クロロホルムに室温で可溶
となる。なお、各々トルエン不溶分即ちゲル分が見られ
た(塩析後で45%、ヘキサン洗浄後で94%)。この
こともグラフト共重合の進行を示している。一方、析出
固体(収量6.0g)は1H−NMRによると、ほとん
どがポリエチレンであった。また、ゲル分はなかった。
ーを19μmol用いて1時間重合させた場合、塩析後
のポリマー収量は1.4gで、析出固体はあまり認めら
れなかった(約0.2g)。同様に、ヘキサン洗浄後の
1H−NMRやゲル分の測定で、グラフト共重合体の存
在やグラフト共重合の進行を確認した。
位重合触媒を用いることで、オレフィンとイソブチレン
系マクロモノマーまたは各種の(メタ)アクリル系マク
ロモノマーとのグラフト共重合体が、場合により空気雰
囲気下および/または未乾燥原料存在下および/または
極性化合物存在下および/または水中でも得られた。こ
のポリオレフィン系グラフト共重合体中のポリオレフィ
ンは、非晶性であり、特に、ポリプロピレンとポリイソ
ブチレンとのグラフト共重合体(組成物)は、透明でか
つ高い分散性を示した。また、ポリプロピレンとポリブ
チルアクリレートとのグラフト共重合体(組成物)は、
透明でかつ条件により低い水接触角を示した。このよう
に、簡便なプロセスで、新規な構造や特性を有するポリ
オレフィン系グラフト共重合体が得られた。
Claims (19)
- 【請求項1】後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒の存
在下、オレフィン系モノマーと、(メタ)アクリル系マ
クロモノマーまたはイソブチレン系マクロモノマーをグ
ラフト共重合させることを特徴とする、ポリオレフィン
系グラフト共重合体。 - 【請求項2】後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒が、
2つのイミン窒素を有する配位子と周期表8〜10族か
ら選ばれる遷移金属とからなる錯体であることを特徴と
する、請求項1記載のポリオレフィン系グラフト共重合
体。 - 【請求項3】後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒が、
α−ジイミン型の配位子と周期表10族から選ばれる遷
移金属とからなる錯体であることを特徴とする、請求項
2記載のポリオレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項4】後周期遷移金属錯体系の配位重合触媒が、
助触媒と反応後、下記一般式(1)、または一般式
(2)で示される活性種であることを特徴とする、請求
項3に記載のポリオレフィン系グラフト共重合体。 【化1】 (式中、Mはパラジウムまたはニッケルである。R1,
R4は各々独立して、炭素数1〜4の炭化水素基であ
る。R2,R3は各々独立して水素原子、またはメチル基
である。R5はハロゲン原子、水素原子、または炭素数
1〜20の有機基である。XはMに配位可能なヘテロ原
子をもつ有機基であり、R5につながっていてもよい、
またはXは存在しなくてもよい。L-は任意のアニオン
である。) 【化2】 (式中、Mはパラジウムまたはニッケルである。R1,
R4は各々独立して、炭素数1〜4の炭化水素基であ
る。R5はハロゲン原子、水素原子、または炭素数1〜
20の有機基である。XはMに配位可能なヘテロ原子を
もつ有機基であり、R 5につながっていてもよい、また
はXは存在しなくてもよい。L-は任意のアニオンであ
る。) - 【請求項5】イソブチレン系マクロモノマーが、リビン
グカチオン重合により製造されていることを特徴とす
る、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオレフィ
ン系グラフト共重合体。 - 【請求項6】(メタ)アクリル系マクロモノマーが、原
子移動ラジカル重合により製造されていることを特徴と
する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオレフ
ィン系グラフト共重合体。 - 【請求項7】イソブチレン系マクロモノマーの官能基
が、アリル基であることを特徴とする、請求項5に記載
のポリオレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項8】(メタ)アクリル系マクロモノマーの官能
基が、アリル基であることを特徴とする、請求項6に記
載のポリオレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項9】(メタ)アクリル系マクロモノマーが、ア
リルメタクリレート、エチレングリコールジシクロペン
テニルエーテルアクリレート、及びエチレングリコール
ジシクロペンテニルエーテルメタクリレートからなる群
より選択される1種以上のモノマーを共重合したもので
あることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に
記載のポリオレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項10】(メタ)アクリル系マクロモノマーが、
乳化重合、分散重合、懸濁重合、溶液重合、及びバルク
重合のいずれかの重合方法によりラジカル(共)重合さ
れて製造されたものであることを特徴とする、請求項1
〜4,6,8,または9のいずれか1項に記載のポリオ
レフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項11】ポリオレフィン系グラフト共重合体中の
ポリオレフィンが、分岐構造を有することを特徴とす
る、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリオレフ
ィン系グラフト共重合体。 - 【請求項12】ポリオレフィン系グラフト共重合体中の
ポリオレフィンが、1,ω−挿入構造を有することを特
徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のポリ
オレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項13】ポリオレフィン系グラフト共重合体中の
ポリオレフィンが、アタクチック構造を有することを特
徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載のポリ
オレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項14】オレフィン系モノマーが炭素数10以下
のα−オレフィンであることを特徴とする請求項1〜1
3のいずれか1項に記載のポリオレフィン系グラフト共
重合体。 - 【請求項15】オレフィン系モノマーがプロピレンであ
ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記
載のポリオレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項16】請求項15記載のポリオレフィン系グラ
フト共重合体15重量部を、ポリプロピレン100重量
部に混練した場合の組成物の濁度が、厚さ1mmのシー
トで、35%以下であることを特徴とする透明性ポリオ
レフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項17】水、酸素、または極性化合物の存在下で
製造することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか
1項に記載のポリオレフィン系グラフト共重合体。 - 【請求項18】請求項1〜17のいずれか1項に記載の
ポリオレフィン系グラフト共重合体を含有する組成物。 - 【請求項19】請求項1〜18のいずれか1項に記載の
ポリオレフィン系グラフト共重合体、および組成物の製
造方法。
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