JP2003146940A - 含フッ素安息香酸の精製方法 - Google Patents

含フッ素安息香酸の精製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式(1) 【化1】 (式中、Fはフッ素原子であり、mは1〜5の整数であ
る。)で表される含フッ素安息香酸の精製に係わり、従
来のヘキサン、トルエンなどの有機溶媒を用いた再結晶
法に代わる、新規な含フッ素安息香酸の精製方法を提供
する。 【解決手段】 フッ素安息香酸を水の存在下に、加熱、
攪拌して、水に分散させた後、例えば、冷却して含フッ
素安息香酸を析出させ、水から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は含フッ素安息香酸の
精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素安息香酸の精製に関しては、例
えば、特開平3−161450号公報、特開平5−86
000号公報、特開平9−067303号公報、特開平
9−067304号公報および特許第2886908号
公報の実施例に記載されている。 これら精製方法は、
ヘキサン、トルエンなどの有機溶媒を使用して、再結晶
法により目的とする含フッ素安息香酸を精製するという
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの研究によ
れば、(1)含フッ素安息香酸を前記有機溶媒を用いた
再結晶法により精製する場合、有機溶媒に対して含フッ
素安息香酸の溶解度が比較的高いため、精製工程での含
フッ素安息香酸の歩留まりが低下する、(2)含フッ素
安息香酸が、例えば、硫酸などの酸性物質の存在下で加
水分解により製造された場合、含フッ素安息香酸に含有
される硫酸や硫酸アンモニウムは、有機溶媒を用いた再
結晶法によっては効率よく除去することができず、十分
に高い純度の含フッ素安息香酸を得ることができない、
(3)再結晶後、乾燥により有機溶媒を蒸発除去する場
合、飛散する有機溶媒の量が多く、有機溶媒の回収率が
低下し、また有機溶媒の回収率を上げようとすると、高
価な設備が必要になり、工業的あるいは経済的に不利と
なる、ことがわかった。
【0004】本発明の目的は、従来のヘキサン、トルエ
ンなどの有機溶媒を用いた再結晶法に代わる、新規な含
フッ素安息香酸の精製方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、(1)含フッ素安息香酸を水の存在下に加熱する
と、含フッ素安息香酸が油状(液体状)になる、(2)
これを攪拌すると、含フッ素安息香酸が水中に分散され
る、(3)この分散状態で冷却すると、高純度の含フッ
素安息香酸が析出して、効率よく分離できることがわか
った。すなわち、トルエン、キシレンなどの有機溶媒の
代わりに、含フッ素安息香酸の溶解度が小さい水を用い
るので精製収率が高く、また含フッ素安息香酸を水中に
分散させることにより、含フッ素安息香酸中の不純物が
水に抽出されるので、高純度の含フッ素安息香酸が得ら
れるのである。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Fはフッ素原子であり、mは1〜
5の整数である。)で表される含フッ素安息香酸を水の
存在下に、加熱、攪拌して、水に分散させた後、水から
分離することを特徴とする含フッ素安息香酸の精製方法
である。
【0009】詳しくは、粗製状態の含フッ素安息香酸
を、水を配合し、水に分散させて、酸成分などの水に溶
解する不純物を洗い、目的である含フッ素安息香酸を、
純度よく得るための、含フッ素安息香酸の精製方法であ
る。
【0010】さらに詳しくは、上記の粗製状態の含フッ
素安息香酸を水に分散させた後、冷却して含フッ素安息
香酸を析出させて分離する含フッ素安息香酸の精製方法
である。さらに詳しくは、本発明の上記含フッ素安息香
酸の精製方法は、含フッ素安息香酸を水の存在下に、4
0〜100℃の温度範囲で加熱する工程を含んでいる。
【0011】なお、本発明における粗製の含フッ素安息
香酸とは、例えば、酸成分が1%以上含まれる粗製の含
フッ素安息香酸を精製の対象とする形態が好ましい。ま
た、本発明の粗製含フッ素安息香酸の精製方法によって
得られる、精製された含フッ素安息香酸における酸成分
の含有量としては、1%未満が好ましい。より好ましく
は0.8%以下である。さらに好ましくは0.5%以下
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の精製方法によれば、一般
式(1)で表される含フッ素安息香酸のいずれについて
も、極めて高純度の含フッ素安息香酸を得ることができ
る。一般式(1)で表される含フッ素安息香酸のなかで
も、mが5であるペンタフルオロ安息香酸が好適に用い
られる。そこで、ペンタフルオロ安息香酸を例に挙げて
本発明を詳しく説明する。なお、水の使用量などの各種
条件は、他の含フッ素安息香酸の場合についても同じで
ある。
【0013】ペンタフルオロ安息香酸は一般に知られ
た、常温で固体の化合物であり、例えば、ペンタフルオ
ロベンゾニトリルを酸性物質、代表的には硫酸の水溶液
で加水分解することにより製造することができる。
【0014】ペンタフルオロ安息香酸の融点は100〜
102℃程度であるが、ペンタフルオロ安息香酸を水の
存在下に40℃を超える温度で加熱すると、融点以下の
温度で油状となり、水層と分離する。しかも、ペンタフ
ルオロ安息香酸の水に対する溶解度は1〜2質量%程度
と比較的小さいので、油層と水層とを攪拌すると、油層
が水層中に分散された状態になり、ペンタフルオロ安息
香酸中の無機あるいは有機の不純物が水中に抽出される
ことになる。
【0015】ペンタフルオロ安息香酸を水の存在下で加
熱すると、その融点以下の温度で油状になって分散した
状態になる理由は明らかではないが、ペンタフルオロ安
息香酸層に少量の水が溶解することやペンタフルオロ安
息香酸中のフッ素原子の存在による静電的な性質による
ものと考えられている。
【0016】本発明の精製の際に使用する水の量は、ペ
ンタフルオロ安息香酸に対し、0.5〜20質量倍、好
ましくは1〜15質量倍、更に好ましくは1.5〜10
質量倍である。0.5質量倍より少ないと十分な精製効
果が得られないだけではなく、冷却によって析出したペ
ンタフルオロ安息香酸のスラリー濃度が高すぎて取り扱
いが困難となる。一方、20質量倍より多いと、ペンタ
フルオロ安息香酸の水への溶解による損失が多くなって
歩留まりが低下する。
【0017】加熱する温度は、通常、40〜100℃で
あり、好ましくは45〜95℃、更に好ましくは50〜
90℃である。40℃より低い温度ではペンタフルオロ
安息香酸が油状とならないので、油状の分散状態を形成
することができない。
【0018】本発明の方法によれば、通常、ペンタフル
オロ安息香酸に前記量の水を添加し、攪拌下に前記温度
範囲で加熱し、ペンタフルオロ安息香酸を水に分散させ
る。
【0019】前記温度範囲での保持時間は、ペンタフル
オロ安息香酸中に含まれる無機あるいは有機の不純物を
十分除去できる時間、具体的には、1〜150分、好ま
しくは10〜120分、更に好ましくは20〜90分と
すればよい。
【0020】上記ペンタフルオロ安息香酸を水中に分散
させる操作は、常圧、加圧あるいは減圧のいずれでもよ
いが、通常、常圧下に行う。なお、前記温度範囲は常圧
下のものである。
【0021】前記攪拌は、ペンタフルオロ安息香酸中の
不純物の水中への抽出に好適な分散状態が形成されるよ
うに行えばよい。具体的には、Pv値(攪拌機の動力
(kw)/反応液の総量(m))が0.05〜3kw
/m、好ましくは1〜2kw/mとなるようにする
のがよい。水中に分散されたペンタフルオロ安息香酸を
水から分離する方法の一つは、分散液を冷却してペンタ
フルオロ安息香酸を析出させ、析出物をろ過などの手段
により分離する方法である。そのほか、ペンタフルオロ
安息香酸を水に分散させた後、静置すると油層と水層と
に容易に分離するので、油層を水層から分離して精製ペ
ンタフルオロ安息香酸を得てもよい。
【0022】上記冷却分離方法において、分散液を冷却
するにあたっては、分散液を0.01℃/分〜5℃/分
の速度で冷却するか、あるいはペンタフルオロ安息香酸
の析出が開始した時、この析出開始温度を基準として、
分散液の温度を、析出開始温度±5℃の温度範囲に、必
要時間、具体的には1〜150分、好ましくは10〜1
20分、更に好ましくは20〜90分保持するか、もし
くは分散液を0.01℃/分〜5℃/分の速度で冷却す
るとともに、ペンタフルオロ安息香酸の析出が開始した
時、この析出開始温度を基準として、分散液の温度を、
析出開始温度±5℃の温度範囲に、必要時間、具体的に
は1〜150分、好ましくは10〜120分、更に好ま
しくは20〜90分保持するのがよい。これにより、析
出物のろ過効率が向上し、また析出物の含液率(析出物
に含まれる硫酸などの不純物の割合)が低くなり、高純
度の精製ペンタフルオロ安息香酸を得ることができる。
冷却速度が5℃/分を超えるとペンタフルオロ安息香酸
の結晶が十分成長せずに析出する結果、ろ過後の析出物
の含液率が高くなり、不純物の含有率が高くなる。この
ため、ろ過効率が低下するとともに精製ペンタフルオロ
安息香酸の純度が低下する。冷却速度が0.01℃/分
より低いと、ペンタフルオロ安息香酸の析出に必要以上
の時間を要することになり経済的でない。
【0023】本発明で使用する水としては、工業的に利
用できる、いわゆる工業用純水を使用することができ
る。一方、精製後の水は、本発明の精製方法によって除
去される、前述の有機物あるいは無機物などの不純物を
含有しているほか、前述のように、ペンタフルオロ安息
香酸が、水に対して約1〜2質量%溶解するため、ペン
タフルオロ安息香酸をこの程度の濃度で含有している。
【0024】したがって、精製後の水は、所望の純度が
達成できる範囲において、ペンタフルオロ安息香酸の精
製に繰り返して使用するのが、ペンタフルオロ安息香酸
の溶解損失を抑制でき、また歩留まりが向上して、工業
的に有利であって好ましい。この場合、精製に繰り返し
使用する水に含まれる有機物や無機物の濃度は、通常2
0%以下であり、好ましくは15%以下であり、更に好
ましくは10%以下である。
【0025】また、ペンタフルオロ安息香酸を分離した
後の少量のペンタフルオロ安息香酸を含む水は、ペンタ
フルオロ安息香酸を製造する場合の加水分解工程におけ
る、酸性物質水溶液を調製する際の水として再利用する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記含フッ素安息香酸を水の
存在下に、加熱、攪拌して、水に分散させた後、水から
分離することを特徴とする含フッ素安息香酸の精製方法
である。
【0027】言い換えると、上記、本発明の含フッ素安
息香酸の精製方法は、含フッ素安息香酸を、水を使用し
て再結晶する工程を含み、水の存在下に、加熱、攪拌し
て、水に分散させた後、水から分離することを特徴とす
る含フッ素安息香酸の精製方法である。
【0028】本発明の精製方法によれば、高純度の精製
含フッ素安息香酸を高い歩留まりで得ることができる。
特に、含フッ素安息香酸を水に分散させた後、冷却によ
って析出させて分離する場合には、高いろ過効率をもっ
て水と分離することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0030】<参考例1>攪拌機、冷却器および温度計
を備えた容量500mlのセパラブルフラスコに70質
量%硫酸259gを仕込んだ後、攪拌しながらペンタフ
ルオロベンゾニトリル140g(0.725モル)を仕
込み、内温を160℃に昇温して、400rpmで攪拌
しながら、還流下に12時間反応させた。
【0031】反応終了後、反応液の温度が155℃にな
った時点で、攪拌下に水193gを反応液に投入した。
水投入終了後、反応液を1℃/分の速度で冷却したとこ
ろ、反応液の温度が72℃になったところで結晶が析出
し始めた。結晶析出開始後、反応液を71〜75℃に3
0分保持した後、1℃/分の冷却速度で25℃にまで冷
却した。
【0032】反応液をろ紙(No.2)を使用し、ヌッ
ツェで減圧下にろ過して、粗製のペンタフルオロ安息香
酸の結晶(ろ過ケーキ)167gを得た。粗製ペンタフ
ルオロ安息香酸の純度を液体クロマトグラフィーで分析
したところ、純度90.0%、含液率10.0%(硫酸
3.3%、硫酸アンモニウム1.1%、水5.6%)で
あった。
【0033】<実施例1>参考例1で得られた粗製ペン
タフルオロ安息香酸167gを攪拌機、冷却器および温
度計を備えた容量500mlのセパラブルフラスコに仕
込み、純水370gを添加して、400rpmで攪拌し
ながら、70℃に昇温し、65〜75℃の温度範囲に7
0分間保持した。これによりペンタフルオロ安息香酸は
油状となって水中に分散された状態となった。
【0034】その後、1℃/分の冷却速度で冷却したと
ころ、36℃で結晶が析出し始めた。そこで、内温35
〜37℃で1時間保持した後、1℃/分の冷却速度で2
0℃まで冷却した。その後、この液を、ろ紙(No.
2)を使用し、ヌッツェで減圧下にろ過してペンタフル
オロ安息香酸の結晶(ろ過ケーキ)153gを得た。得
られた精製ペンタフルオロ安息香酸を液体クロマトグラ
フィーで分析したところ、精製ペンタフルオロ安息香酸
含有量96.0%、含液率4.0%(硫酸0.07%、
硫酸アンモニウム0.02%、水3.9%)であった。
上記の含液率4%の精製ペンタフルオロ安息香酸を減圧
下、40℃で乾燥することにより純度99.8%のペン
タフルオロ安息香酸を得た。
【0035】<実施例2、3>実施例1において、粗製
ペンタフルオロ安息香酸を水中に分散させるための加熱
温度範囲を50℃±5℃(実施例2)および90℃±5
℃(実施例3)に変更した以外は実施例1と同様にして
精製ペンタフルオロ安息香酸を得た。得られた精製ペン
タフルオロ安息香酸の含有量(組成)、含液率および乾
燥後の純度を表1に示す。
【0036】<実施例4〜6>実施例1において、添加
する水の量を100g(実施例4)、250g(実施例
5)および500g(実施例6)に変更した以外は実施
例1と同様にして精製ペンタフルオロ安息香酸を得た。
得られた精製ペンタフルオロ安息香酸の含有量、含液率
および乾燥後の純度を表1に示す。
【0037】<実施例7>実施例1において、冷却速度
を変更した以外は実施例1と同様にして精製ペンタフル
オロ安息香酸を得た。得られた精製ペンタフルオロ安息
香酸の含有量、含液率および乾燥後の純度を表1に示
す。
【0038】<実施例8>実施例1で得た精製後のろ液
を再使用して、参考例1で得られたと同じ粗製ペンタフ
ルオロ安息香酸の精製を実施例1と同様の方法で行っ
た。
【0039】すなわち、参考例1で得られた粗製ペンタ
フルオロ安息香酸167gを攪拌機、冷却器および温度
計を備えた容量500mlのセパラブルフラスコに仕込
み、実施例1で得た精製後のろ液380gを添加して、
400rpmで攪拌しながら70℃に昇温し、65〜7
5℃の温度範囲に70分間保持した。これによりペンタ
フルオロ安息香酸は液体状態となって、水中に分散され
た状態となった。
【0040】その後、1℃/分の冷却速度で冷却したと
ころ、36℃で結晶が析出し始めた。そこで、内温35
〜37℃で1時間保持した後、1℃/分の冷却速度で2
0℃まで冷却した。その後、この液をろ紙(No.2)
を使用し、ヌッチェで減圧下にろ過して、ペンタフルオ
ロ安息香酸の結晶(ろ過ケーキ)156gを得た。液体
クロマトグラフィーで分析したところ、ペンタフルオロ
安息香酸含有量95.76%、含液率4.24%(硫酸
0.18%、硫酸アンモニウム0.05%、水4.01
%)であり、実施例1で純水を使用した場合に得られた
精製ペンタフルオロ安息香酸含有量とほぼ同等であり、
精製ろ液の再使用が可能であることがわかった。
【0041】<比較例1>参考例1で得た粗製のペンタ
フルオロ安息香酸ケーキを攪拌しないで370gの水を
かけて洗浄した。結果を表1に示す。
【0042】<比較例2>参考例1で得た粗製のペンタ
フルオロ安息香酸ケーキをトルエン400mlで再結晶
して精製を行った。結果を表1に示す。 実施例9 実施例1において、精製時の加熱温度範囲を28〜32
℃とした以外は、同様の方法で精製を行った。結果を表
1に示す。ペンタフルオロ安息香酸は油状にならなかっ
たが精製は可能であった。
【0043】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Fはフッ素原子であり、mは1〜5の整数であ
    る。)で表される含フッ素安息香酸を水の存在下に、加
    熱、攪拌して、水に分散させた後、水から分離すること
    を特徴とする含フッ素安息香酸の精製方法。
  2. 【請求項2】 含フッ素安息香酸を水に分散させた後、
    冷却して含フッ素安息香酸を析出させて分離する請求項
    1記載の含フッ素安息香酸の精製方法。
  3. 【請求項3】 40〜100℃の温度範囲で加熱する請
    求項1または2記載の含フッ素安息香酸の精製方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01258639A (ja) * 1988-04-08 1989-10-16 Nippon Carbide Ind Co Inc 2,4,5−トリフルオロ安息香酸の製造方法
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