JP2003146148A - 車両用装飾部材 - Google Patents

車両用装飾部材

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JP2003146148A
JP2003146148A JP2001351247A JP2001351247A JP2003146148A JP 2003146148 A JP2003146148 A JP 2003146148A JP 2001351247 A JP2001351247 A JP 2001351247A JP 2001351247 A JP2001351247 A JP 2001351247A JP 2003146148 A JP2003146148 A JP 2003146148A
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light
vehicle
light guide
transparent resin
resin body
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JP2001351247A
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English (en)
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Sadao Nada
貞雄 灘
Katsuhiko Shiraki
雄彦 白木
Yasunobu Teramoto
泰庸 寺本
Tatsuya Oba
達也 大庭
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の減衰の小さい車両用装飾部材を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 本発明の車両用装飾部材1は、光源から
の光を伝導する導光体2と、導光体2の車両外側に配置
される透明樹脂体3と、を備えてなり、導光体2と透明
樹脂体3との間には空気層7が区画されていることを特
徴とする。空気層7を配置すると、導光体2中を伝播す
る光の減衰が小さくなる。このため、導光体2全体に光
源からの光を行き渡らせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばサイドプロ
テクションモールディング、バックドアハンドルなどに
使用される車両用装飾部材に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用装飾部材は、夜間などに発光して
車両を装飾する部材である。車両用装飾部材に用いられ
る導光体は、光源から入射した光により発光する。発光
した導光体は、例えば夜間などに車両外部を鮮やかに彩
る。しかしながら、従来の車両用装飾部材においては、
導光体が車両外面に剥き出しに表出していた。このた
め、昼間における見栄えが悪く意匠性が低かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】見栄えを良くする一つ
の方法として、導光体の外面を透明樹脂体により被覆す
ることが考えられる。ところが、導光体の外面を透明樹
脂体により被覆すると光量の損失が大きくなる。言い換
えると光の減衰が大きくなる。このため、光源からの光
を、導光体全体にまんべんなく行き渡らせるのが困難と
なる。
【0004】すなわち、光源から入射した光は、導光体
中を反射しながら進行する。そして、進行中に光の一部
が導光体の外部に放出されることにより、光放出部分が
発光する。ここで、光の放出量が大きいと、光が導光体
全体に行き渡らなくなる。具体的には、導光体のうち、
光源に近接した部分については、発光量が大きくなる。
しかし、導光体のうち、光源から離間した部分について
は、発光量が小さくなる。
【0005】ところで、光の放出量は、導光体と、導光
体を覆う透明樹脂体との屈折率の差に依存する。すなわ
ち、導光体の屈折率(n1)と透明樹脂体の屈折率(n
2)との差(△n)が小さいほど、導光体と透明樹脂体
との界面における光の反射量が小さくなる。言い換える
と、△nが小さいほど光の放出量が大きくなる。
【0006】導光体は、樹脂やガラスにより形成されて
いる。一方、透明樹脂体は樹脂により形成されている。
このため△nは小さい。例えば、導光体が光ファイバで
ある場合、導光体の外周部分はフッ素樹脂により形成さ
れている場合が多い。フッ素樹脂の屈折率は約1.39
である。つまりn1は約1.39である。一方、透明樹
脂体がアクリル樹脂の場合、アクリル樹脂の屈折率は約
1.49である。つまりn2は約1.49である。した
がって、導光体と透明樹脂体とが上記組合せの場合、△
nは約0.1となる。
【0007】このように、導光体の外面を透明樹脂体に
より被覆すると△nが小さいため、光の減衰が大きくな
る。したがって、光源からの光を導光体全体に行き渡ら
せるのが困難となる。
【0008】本発明は上記課題に鑑みて完成されたもの
である。したがって本発明は、光の減衰の小さい車両用
装飾部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るため、本発明の車両用装飾部材は、光源からの光を伝
導する導光体と、導光体の車両外側に配置される透明樹
脂体と、を備えてなり、導光体と透明樹脂体との間には
空気層が区画されていることを特徴とする。
【0010】つまり、本発明の車両用装飾部材は導光体
と透明樹脂体との隙間に空気層を有するものである。空
気の屈折率は約1である。このため、導光体と空気との
屈折率差は、導光体と透明樹脂体との屈折率差と比較し
て、大きくなる。
【0011】例えば、導光体の外周部分がフッ素樹脂に
より形成されている場合、上述したようにn1は約1.
39となる。一方、空気の屈折率は約1である。したが
って、両者の屈折率差は約0.39となる。この値は、
透明樹脂体としてアクリル樹脂を用い、この透明樹脂体
により導光体を被覆した場合の△n=約0.1と比較し
て、大きい。
【0012】したがって、本発明の車両用装飾部材によ
ると、導光体と空気層との界面における光の反射量を大
きくすることができる。また反対に光の減衰を小さくす
ることができる。そして、光源から入射した光を導光体
全体に行き渡らせることができる。また、本発明の車両
用装飾部材によると、光の減衰が小さいため、光源の個
数が少なく済む。したがって光源の設置コストを低減す
ることができる。なお、透明樹脂体は、導光体からの光
の少なくとも一部を車両外部に射出できればよい。また
透明樹脂体は、例えば顔料などを添加することにより着
色してあってもよい。ただし、透明樹脂体の全光線透過
率(JIS K 7105(2001))は、光源から
の光の良好な発光性、発色性を確保するために、85%
以上である方が好ましい。
【0013】(2)好ましくは、導光体および透明樹脂
体のうち少なくとも一方が、他方の部材と接触する凸部
を持つ構成とする方がよい。つまりこの構成は、導光体
および透明樹脂体のうち少なくとも一方に、他方の部材
と接触する凸部を配置するものである。ここで、凸部
は、導光体および透明樹脂体のうち、少なくとも一方に
配置されていればよい。すなわち、導光体にのみ配置し
てもよい。また、透明樹脂体にのみ配置してもよい。あ
るいは、導光体および透明樹脂体の両部材に配置しても
よい。
【0014】本構成によると、凸部により導光体と透明
樹脂体とを互いに位置決めすることができる。このた
め、導光体と透明樹脂体とが車両の振動などにより接触
し、この接触部分から光が減衰するのを抑制することが
できる。
【0015】(3)好ましくは、凸部を、透明樹脂体の
内面に配置され導光体の外面と線接触するリブとする構
成がよい。つまりこの構成は凸部をリブとするものであ
る。そしてこのリブを透明樹脂体の内面に配置するもの
である。本構成によると、凸部先端が面状である場合と
比較して、さらに接触面積が小さい。このため光源から
の光の減衰をさらに小さくすることができる。
【0016】(4)好ましくは、凸部を、透明樹脂体の
内面に配置され導光体の外面と点接触する突起とする構
成がよい。つまりこの構成は凸部を突起とするものであ
る。そしてこの突起を透明樹脂体の内面に配置するもの
である。本構成によると、凸部先端が面状あるいは線状
である場合と比較して、さらに接触面積が小さい。この
ため光源からの光の減衰をさらに小さくすることができ
る。
【0017】(5)好ましくは、導光体を、側面発光光
ファイバーとする構成がよい。光ファイバは、中心に配
置されたコア材と、コア材の外周に配置されたクラッド
材とからなる。側面発光光ファイバは、例えばコア材と
クラッド材との界面が凹凸状を呈している。そして、こ
の凹凸状の界面により、コア材中を反射しながら伝播す
る光を散乱させ、光ファイバの側面を発光させている。
導光体として側面発光光ファイバを用いると、導光体と
して他の透光性樹脂を用いる場合と比較して、光の減衰
が小さい。この側面発光光ファイバを組み込んでいるた
め、本構成によると、さらに光の減衰を小さくすること
ができる。
【0018】(6)好ましくは、透明樹脂体の外面に、
車両外部からの光の少なくとも一部を反射し、かつ導光
体からの光の少なくとも一部を透過する光輝層を配置す
る構成がよい。つまりこの構成は、透明樹脂体の外面
に、光輝層を配置するものである。光輝層は、車両外部
からの光の少なくとも一部を反射する。このため、本構
成の車両用装飾部材は、昼間においては金属光沢を有す
る。また光輝層は、導光体からの光の少なくとも一部を
透過する。このため、本構成の車両用装飾部材は、夜間
においては光源から導光体を介して伝達される光により
発光する。すなわち、本構成の車両用装飾部材は、昼間
においてもまた夜間においても見栄えが良く意匠性に優
れている。
【0019】(7)好ましくは、光輝層の全光線透過率
を5%以上30%以下とする構成がよい。なお全光線透
過率は、JIS K 7105(2001)に記載の測
定方法により測定する。
【0020】全光線透過率を5%以上としたのは、5%
未満だと光源からの光が充分透過せず夜間における発光
性、発色性が低下するからである。一方全光線透過率を
30%以下としたのは、30%を超えると車両外部から
の光を透過しすぎるため金属光沢が薄くなるからであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両装飾部材をサ
イドプロテクションモールディング(以下、単に「サイ
ドモール」と称す。)に組み込んで使用した場合の実施
の形態について説明する。
【0022】(1)第一実施形態 まず、本実施形態の車両用装飾部材の構成について説明
する。図1に本実施形態の車両用装飾部材の断面図を示
す。車両用装飾部材1は、側面発光光ファイバ2と透明
樹脂体3と光輝層4とからなる。また、側面発光光ファ
イバ2と透明樹脂体3との間には、空気層7が区画され
ている。
【0023】側面発光光ファイバ2は、長尺状を呈して
いる。側面発光光ファイバ2は、円柱状のコア材20と
円筒状のクラッド材21とからなる。このうちコア材2
0はアクリル樹脂により形成されている。一方クラッド
材21はフッ素樹脂により形成されている。また、側面
発光光ファイバ2の長手方向一端には、光源としてのL
ED(図略)が一つ配置されている。
【0024】透明樹脂体3は、無色透明のアクリル樹脂
製であって長尺角柱状を呈している。透明樹脂体3は、
側面発光光ファイバ2を囲むように配置されている。す
なわち、透明樹脂体3の軸部分には、車両側に向かって
開口し断面がほぼ円形の空洞30が形成されている。そ
して、透明樹脂体3の内周面からは、図2に一点鎖線で
示すように、長手方向に向かって延びるリブ31が突設
されている。またリブ31は、周方向に120゜ずつ離
間して、合計三本配置されている。そしてこのリブ31
により、前記側面発光光ファイバ2が、透明樹脂体3に
支持されている。また、透明樹脂体3と側面発光光ファ
イバ2との間には空気層7が区画されている。
【0025】光輝層4は、透明樹脂体3の外面を被覆し
ている。図3に、光輝層の拡大断面図を示す。図に示す
ように、光輝層4は、内層40と中間層41と外層42
とからなる三層構造を呈している。このうち、内層40
は透明樹脂体3の外面に接触している。内層40はアク
リル樹脂フィルムからなる。また中間層41は、内層4
0の外面に接触している。中間層41は、全光線透過率
約が20%(JISK 7105(2001))のクロ
ム蒸着層である。また外層42は中間層41の外面に接
触している。外層42はPETフィルムからなる。
【0026】上述したような構成を有する本実施形態の
車両用装飾部材は、サイドモールに組み付けられ使用さ
れている。図4に車両用装飾部材が組み付けられたサイ
ドモールの断面図を示す。サイドモール5は樹脂製であ
って長尺状を呈している。サイドモール5は、上壁部5
0と下壁部51と棚部52とからなる。
【0027】上壁部50は、まず車外方向に延び、次い
で下方に屈曲し、次いで車内方向に屈曲して形成されて
いる。そして上壁部50の端部には段差500が形成さ
れている。すなわち上壁部50は、断面「つ」の字状を
呈している。
【0028】下壁部51は、上壁部50の下方に離間し
て配置されている。下壁部51は、まず車外方向に延
び、次いで上方に屈曲し、次いで車内方向に屈曲して形
成されている。そして下壁部51の端部には段差510
が形成されている。すなわち下壁部51は、上壁部50
と面対称な形状を呈している。また上壁部50の下端と
下壁部51の上端とは離間しており、両部材の間にはス
リット53が形成されている。棚部52は、細板状であ
って、上壁部50と下壁部51との間を上下方向に連結
している。
【0029】以上のような構成を有するサイドモール5
は、クリップ(図略)により車両のドアパネル6に固定
されている。そして車両用装飾部材1は、棚部52と段
差500および段差510との隙間に挿入されている。
そしてスリット53から車両外部に表出している。
【0030】次に、本実施形態の車両用装飾部材の製造
方法およびサイドモールへの組み付け方法について説明
する。側面発光光ファイバ2は、まずコア材20を熱収
縮するクラッド材21の内周側に挿入し、次にこの状態
でコア材20およびクラッド材21を加熱してクラッド
材21を縮径させることにより作製する。
【0031】透明樹脂体3は、押出成形により作製す
る。また光輝層4の内層40は、成形機から押し出され
た透明樹脂体3の外面に、アクリル樹脂フィルムを貼り
付け熱溶着させることにより作製する。一方、光輝層4
の外層42および中間層41は、PETフィルムにクロ
ムを蒸着することにより作製する。そして、以上の手順
で作製された中間層41と内層40とを接着することに
より、光輝層4を完成させる。最後に透明樹脂体3の空
洞30に、側面発光光ファイバ2を挿入する。このよう
にして作製した車両用装飾部材1は、サイドモール5の
棚部52と段差500および段差510との隙間に、長
手方向一端から挿入される。そして車両用装飾部材1は
サイドモール5に組み付けられる。
【0032】本実施形態の車両用装飾部材1によると、
透明樹脂体3の内面と側面発光光ファイバ2の外面との
間には空気層7が区画されている。そして、透明樹脂体
3の内面において側面発光光ファイバ2の外面と接触し
ているのはリブ31の頂部だけである。すなわち、透明
樹脂体3と側面発光光ファイバ2とは線接触しているだ
けである。このため、本実施形態の車両用装飾部材1に
よると光の減衰が小さくなる。また光の減衰が小さいた
め、長尺物を発光させる場合であっても、光源の個数が
少なくて済む。
【0033】また一般的に、光源には電気配線が組み込
まれる。したがって、車両外部を発光させる場合に光源
も車両外部に配置すると、雨などによる漏電を防ぐため
光源に漏電対策を施す必要がある。しかしながら、本実
施形態の車両用装飾部材1によると、光源の個数が少な
くて済む。このため漏電対策にかかるコストも少なくな
る。また、本実施形態の車両用装飾部材1によると、光
の減衰が小さいため、漏電に有利な車両内部に光源を配
置することが容易である。この場合は漏電対策にかかる
コストがさらに少なくなる。
【0034】また、本実施形態の車両用装飾部材1は、
全光線透過率約が約20%の光輝層4を備えている。こ
のため昼間においては、サイドモール5のスリット53
から表出する車両用装飾部材1の外面は金属光沢を有し
ている。また夜間においては、車両用装飾部材1の外面
はLED色に発光している。また、上壁部50と車両用
装飾部材1と下壁部51とは、あたかも三本のストライ
プのように車両外部に表出する。このため本実施形態の
車両用装飾部材1は、見栄えが良く意匠性に優れてい
る。
【0035】(2)第二実施形態 本実施形態の車両用装飾部材と、第一実施形態の車両用
装飾部材との相違点は、リブの延在方向が異なる点であ
る。したがって本項では、この相違点についてのみ説明
する。
【0036】図5に本実施形態の車両用装飾部材のリブ
の斜視図を示す。なお、図2と対応する部材については
同じ記号で示す。リブ31は図中一点鎖線で示すよう
に、周方向にリング状に延在している。そして、リブ3
1は側面発光光ファイバ2の外周面と線接触している。
リブ31は、側面発光光ファイバ2の長手方向において
所定間隔ごとに離間して配置されている。そして、リブ
31により側面発光光ファイバ2が支持されている。本
実施形態の車両用装飾部材によると、第一実施形態の車
両用装飾部材と同様に、側面発光光ファイバ2中を伝播
する光の減衰を小さくすることができる。
【0037】(3)第三実施形態 本実施形態の車両用装飾部材と、第一実施形態の車両用
装飾部材との相違点は、透明樹脂体においてリブの代わ
りに突起が配置されている点である。したがって本項で
は、この相違点についてのみ説明する。
【0038】図6に本実施形態の車両用装飾部材の突起
の斜視図を示す。なお、図2と対応する部材については
同じ記号で示す。突起33は、図中一点鎖線で示すよう
に、周方向に120゜ずつ離間して配置されている。そ
して、突起33は側面発光光ファイバ2の外周面と点接
触している。突起33は、側面発光光ファイバ2の長手
方向において所定間隔ごとに離間して配置されている。
そして、突起33により側面発光光ファイバ2が支持さ
れている。本実施形態の車両用装飾部材によると、透明
樹脂体と光ファイバ2との接触面積は、第一実施形態の
車両用装飾部材よりも、さらに小さくなる。したがっ
て、さらに側面発光光ファイバ2中を伝播する光の減衰
を小さくすることができる。
【0039】(4)第四実施形態 本実施形態の車両用装飾部材と、第一実施形態の車両用
装飾部材との相違点は、透明樹脂体のリブの代わりに、
側面発光光ファイバにファイバリブが配置されている点
である。したがって本項では、この相違点についてのみ
説明する。
【0040】図7に本実施形態の車両用装飾部材のファ
イバリブの斜視図を示す。なお、図2と対応する部材に
ついては同じ記号で示す。図に示すように、側面発光光
ファイバ2の外周面からは、長手方向に向かって延びる
ファイバリブ22が突設されている。なお、ファイバリ
ブ22は、本発明における凸部に含まれる。ファイバリ
ブ22は、周方向に120゜ずつ離間して、合計三本配
置されている。そしてこのファイバリブ22により、側
面発光光ファイバ2が、透明樹脂体3に支持されてい
る。
【0041】ファイバリブ22の頂部は線状である。し
たがって、本実施形態の車両用装飾部材によると、第一
実施形態の車両用装飾部材と同様に、側面発光光ファイ
バ2を伝播する光の減衰を小さくすることができる。
【0042】(5)第五実施形態 本実施形態の車両用装飾部材と、第一実施形態の車両用
装飾部材との相違点は、透明樹脂体3にリブの代わりに
突条が配置されている点である。したがって、本項で
は、この相違点についてのみ説明する。
【0043】図8に本実施形態の車両用装飾部材の断面
図を示す。なお、図1と対応する部材については同じ記
号で示す。図に示すように、透明樹脂体3の内周面から
は、長手方向に向かって延びる突条32が突設されてい
る。なお、突条32は、本発明における凸部に含まれ
る。突条32は、周方向に120゜ずつ離間して、合計
三本配置されている。そしてこの突条32により、側面
発光光ファイバ2が、透明樹脂体3に支持されている。
【0044】突条32の頂部は、線状ではなく面状であ
る。そして突条32の頂部は、側面発光光ファイバ2の
外周面形状に対応した弧面状を呈している。したがっ
て、本実施形態によると、透明樹脂体3が側面発光光フ
ァイバ2を、より確実に支持することができる。
【0045】(6)その他 以上、本発明の車両用装飾部材の実施の形態について説
明した。しかしながら実施の形態は上記形態に特に限定
するものではない。当業者が行いうる種々の変形的、改
良的形態で実施することも可能である。例えば、上記実
施形態のいずれかを組み合わせて実施してもよい。
【0046】また、例えば、本実施形態においては単一
の光源を用いたが、光源の個数は複数であってもよい。
側面発光光ファイバ2の両端に光源を配置してもよい。
また本実施形態においては光源としてLEDを用いた
が、蛍光灯などを用いてもよい。
【0047】また、本実施形態においては、車両用装飾
部材1をサイドモール5に組み込んで使用した。しかし
ながら、例えばバックドアハンドル、フロントバンパ、
フロントグリル、エンブレムなどのオーナメント、燃料
リッドなどに組み込んで使用してもよい。
【0048】また、本実施形態においては、透明樹脂体
3を無色透明としたが、有色透明としてもよい。こうす
ると、光輝層4を配置しない場合の意匠性が向上する。
すなわち、昼間においては、車両外部から導光体が視認
されるのを抑制することができる。また夜間において
は、光源からの光を着色して車両外部に射出することが
できる。
【0049】なお、車両用装飾部材をオーナメント、燃
料リッドなどの短尺物に使用する場合は、車両用装飾部
材の長手方向両端にホルダを設け、このホルダに導光体
と透明樹脂体とを嵌合して使用してもよい。こうする
と、導光体や透明樹脂体に凸部を配置しなくても、ホル
ダにより導光体と透明樹脂体とを離間して固定すること
ができる。すなわち、凸部を配置しなくても、導光体と
透明樹脂体との間に空気層を区画することができる。
【0050】また、車両用装飾部材を複数の部材に組み
込む場合、単一の車両用装飾部材を複数の部材から表出
させて発光させてもよい。こうすると、各部材ごとに光
源を配置する場合と比較して、光源の個数が少なくて済
む。また、車両用装飾部材は、他の部材に組み込まずに
単独で使用してもよい。例えば、車両用装飾部材単独で
サイドモールを形成してもよい。
【0051】また、本実施形態においては、導光体とし
て側面発光光ファイバ2を用いた。しかしながら導光体
は、光を伝播できればよく、例えばアクリル樹脂単体な
どでもよい。また、導光体として側面発光光ファイバ2
を用いる場合、発光に指向性がないタイプ、発光に指向
性があるタイプいずれを用いてもよい。また、側面発光
光ファイバを束ねたケーブルを導光体として使用しても
よい。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、光の減衰の小さい車両
用装飾部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の車両用装飾部材の断面図であ
る。
【図2】 第一実施形態の車両用装飾部材のリブの斜視
図である。
【図3】 第一実施形態の車両用装飾部材の光輝層の拡
大断面図である。
【図4】 第一実施形態の車両用装飾部材が組み付けら
れたサイドモールの断面図である。
【図5】 第二実施形態の車両用装飾部材のリブの斜視
図である。
【図6】 第三実施形態の車両用装飾部材の突起の斜視
図である。
【図7】 第四実施形態の車両用装飾部材のファイバリ
ブの斜視図である。
【図8】 第五実施形態の車両用装飾部材の断面図であ
る。
【符号の説明】
1:車両用装飾部材、2:側面発光光ファイバ、20:
コア材、21:クラッド材、22:ファイバリブ、3:
透明樹脂体、30:空洞、31:リブ、32:突条、3
3:突起、4:光輝層、40:内層、41:中間層、4
2:外層、5:サイドモール、50:上壁部、500:
段差、51:下壁部、510:段差、52:棚部、5
3:スリット、6:ドアパネル、7:空気層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 泰庸 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 大庭 達也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3D023 AA01 AA06 AB05 AC02 AC16 AD18 3K039 LE08 LE17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を伝導する導光体と、該導
    光体の車両外側に配置される透明樹脂体と、を備えてな
    り、 該導光体と該透明樹脂体との間には空気層が区画されて
    いることを特徴とする車両用装飾部材。
  2. 【請求項2】 前記導光体および前記透明樹脂体のうち
    少なくとも一方は、他方の部材と接触する凸部を持つ請
    求項1に記載の車両用装飾部材。
  3. 【請求項3】 前記凸部は、前記透明樹脂体の内面に配
    置され前記導光体の外面と線接触するリブである請求項
    2に記載の車両用装飾部材。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、前記透明樹脂体の内面に配
    置され前記導光体の外面と点接触する突起である請求項
    2に記載の車両用装飾部材。
  5. 【請求項5】 前記導光体は、側面発光光ファイバーで
    ある請求項1に記載の車両用装飾部材。
  6. 【請求項6】 さらに前記透明樹脂体の外面に、車両外
    部からの光の少なくとも一部を反射し、かつ前記導光体
    からの光の少なくとも一部を透過する光輝層を持つ請求
    項1に記載の車両用装飾部材。
  7. 【請求項7】 前記光輝層の全光線透過率は、5%以上
    30%以下である請求項6に記載の車両用装飾部材。
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