JP2003145645A - 空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
空気入りラジアルタイヤ及びその製造方法Info
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Abstract
コードを結束することなく引き揃えた状態でゴム被覆す
る場合であっても、製造工程の影響によるコード物性の
変化を可及的に小さくする空気入りラジアルタイヤ及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 ディップ処理を施した少なくとも1本の
繊維コードを結束することなく引き揃えた状態でゴム被
覆して中間部材m1 を形成し、該中間部材m1 を用いて
カーカス層を形成する空気入りラジアルタイヤの製造方
法において、カーカス層の繊維コードとして、下記
(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトン
のフィラメントからなる繊維コードを用いる。 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・
・・(1) ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、 Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
Description
する繊維コードを結束することなく引き揃えた状態でゴ
ム被覆するようにした空気入りラジアルタイヤ及びその
製造方法に関し、更に詳しくは、製造工程の影響による
コード物性の変化を可及的に小さくするようにした空気
入りラジアルタイヤ及びその製造方法に関する。
て、カーカス部材は、複数本の有機繊維コードを引き揃
え、これら有機繊維コードを横糸で結束してすだれ状に
加工した後、該すだれ状の部材をゴム被覆し、所定の寸
法に切断する工程を経て形成するのが一般的である。
好適な加工方法として、シングルディップコードを用い
て剛体の廻りにカーカス層を編み上げる方法やステラス
ティックマシーンのように複数本の有機繊維コードをダ
イスに通しつつゴム被覆することでカーカス層の中間部
材を形成する方法が検討されている。
は、従来の加工方法と比較して、ゴム被覆する前にディ
ップコードの表面への機械的な擦れが多くなるという欠
点がある。また、コードへのゴム被覆時及びタイヤ成形
時において中間部材に掛かる張力に起因して、ディップ
コードの中間伸度特性が変化し易いという欠点がある。
そのため、従来からカーカスコードとして使用されてい
るPETやナイロンなどでは、ディップ処理後のコード
物性を維持することが困難であり、タイヤ中で必要とさ
れるコード物性を発現することが困難であった。
ップ処理を施した少なくとも1本の繊維コードを結束す
ることなく引き揃えた状態でゴム被覆する場合であって
も、製造工程の影響によるコード物性の変化を可及的に
小さくすることを可能にした空気入りラジアルタイヤ及
びその製造方法を提供することにある。
の本発明の空気入りラジアルタイヤの製造方法は、ディ
ップ処理を施した少なくとも1本の繊維コードを結束す
ることなく引き揃えた状態でゴム被覆してリボン状又は
シート状の中間部材を形成し、該中間部材を用いてカー
カス層を形成する空気入りラジアルタイヤの製造方法に
おいて、前記カーカス層の繊維コードとして、下記
(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトン
のフィラメントからなる繊維コードを用いたことを特徴
とするものである。
空気入りラジアルタイヤは、ディップ処理を施した複数
本の繊維コードを結束することなく引き揃えてゴム被覆
し、これら繊維コードをタイヤ径方向に配向させてなる
カーカス層を備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記カーカス層の繊維コードとして、下記(1)式で表
される構造を有するポリオレフィンケトンのフィラメン
トからなる繊維コードを用いたことを特徴とするもので
ある。
とも1本の繊維コードを結束することなく引き揃えた状
態でゴム被覆する加工方法において、カーカス層の繊維
コードとして特定の条件を満足するポリオレフィンケト
ンの繊維コードを用いたことにより、製造工程の影響に
よるコード物性の変化を可及的に小さくすることができ
る。つまり、ポリオレフィンケトンの繊維コードは熱に
対して安定的でかつPETやナイロンに比べて弾性率が
高いので、ステラスティックマシーン等で加工しても、
ディップ処理後のコード物性を維持し、タイヤ中で必要
とされるコード物性を発現することができる。
ることが好ましい。特に、ディップ処理はレゾルシン・
フォルマリン・ラテックスを含む処理液による1浴処理
であり、その付着量が7重量%以下であることが好まし
く、特に付着量が6.5重量%以下、更には6.0重量
%以下であることが好ましい。このようにディップ処理
を1浴処理とすることにより、ディップ処理された繊維
コードを多数のガイドローラを介して送給する際に接着
劣化を生じ難くなる。なお、上記付着量はディップ処理
による付着物の乾燥状態での重量であり、その重量をコ
ード単体の重量に対する比率(%)で表したものであ
る。
の図面を参照して詳細に説明する。
ラジアルタイヤを示し、1はトレッド部、2はサイドウ
ォール部、3はビード部である。左右一対のビード部
3,3間にはカーカス層4が装架され、そのカーカス層
4の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に
折り返されている。このカーカス層4は複数本の繊維コ
ードをタイヤ径方向に延長するように引き揃えたもので
ある。トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には
複数層のベルト層6,6が埋設されている。これらベル
ト層6,6はコードがタイヤ周方向に対して傾斜し、か
つ層間でコードが互いに交差するように配置されてい
る。ベルト層6,6の外周側には、コードをタイヤ周方
向に配向してなるベルトカバー層7が配置されている。
ーカス層4は図2〜図4に示す加工装置を用いて加工し
たものである。図2及び図3に示すように、不図示のク
リールスタンドから供給される複数本の繊維コードC
は、櫛11、ガイドローラ12、櫛13、ガイドローラ
14を介して互いに平行に引き揃えられてゴム被覆装置
15を通過するようになっている。ゴム被覆装置15
は、繊維コードCに対してゴム被覆を行うためのダイス
16を備え、該ダイス16の一端から複数本の繊維コー
ドCを等間隔で導入し、該ダイス16の他端から複数本
の繊維コードCをゴム被覆してなるリボン状又はシート
状の中間部材m1 を排出するようになっている。
そして、複数枚の中間部材m1 を並列に繋ぎ合わせるこ
とにより、カーカス部材m2 が形成される。このカーカ
ス部材m2 は、通常のタイヤ成形工程に供される。即
ち、カーカス部材m2 は、タイヤ成形ドラムの外周上で
円筒状に成形され、その両端部がそれぞれビードコアの
廻りに巻き上げられ、しかる後にトロイダル状に成形さ
れてカーカス層4になるのである。このようにして加工
されたカーカス層4は、タイヤ中で、複数本の繊維コー
ドを結束することなく引き揃えてゴム被覆し、これら繊
維コードをタイヤ径方向に配向させた状態になる。
造方法を実施可能であれば図2〜図4に示す加工装置に
限定されるものではなく、他の構成を備えるものであっ
ても良い。例えば、図5〜図7に示す変形例を挙げるこ
とができる。図5において、不図示のクリールスタンド
から供給される複数本の繊維コードCは、櫛11、ガイ
ドローラ12A,12B、櫛13、ガイドローラ14を
介して互いに平行に引き揃えられてゴム被覆装置15を
通過するようになっている。ガイドローラ12Aは単一
ローラに対して周方向に伸びる多数の溝を設けたもので
ある。ガイドローラ12Bは各繊維コードCをガイドロ
ーラ12Aの各溝に案内するようになっている。
ゴムの浸入を良好にするためにゴム被覆装置15におけ
るゴムの押し出し圧を高くした場合、繊維コードCの引
き出し速度を速くする必要がある。ところが、ポリエス
テルやナイロンの場合、張力による伸びが発生して目的
とする中間伸度を得ることができなかった。
ドとして、熱に対して安定的でかつポリエステルやナイ
ロンに比べて弾性率が高いポリオレフィンケトンのフィ
ラメントからなる繊維コードを用いるのである。ポリオ
レフィンケトンの繊維コードを用いた場合、製造工程の
影響によるコード物性の変化を可及的に小さくすること
ができる。
は、特開平1−124617号公報、特開平2−112
413号公報、米国特許第5194210号公報、特開
平9−324377号公報、特開2001−11500
7号公報、特開2001−131825号公報などで開
示された溶融紡糸や湿式紡糸によって得ることができる
が、下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィ
ンケトン繊維を用いることが必要である。
外のアルキレンユニット)が増えると、タイヤの走行成
長が大きくなり、耐久性が低下する。これは、紡糸繊維
の結晶構造がmユニットの増加により変化し、分子鎖間
の二次結合力が低下するためと考えられる。また、該繊
維の強度が低くなると撚りコードとした時に更に強度が
低下するので、タイヤの破壊強度を確保するためにコー
ドの使用量を多くする必要があり、軽量で経済性の高い
タイヤの提供が困難となる。ここでより好ましくはm=
0である実質的にエチレンと一酸化炭素だけからなる交
互共重合ポリマーを用いるのが良い。このような繊維を
製造するには湿式紡糸を用いるのが好適である。
としては、引張り強度が8.83cN/dtex以上で、
1.99cN/dtex時の伸び率が3.5%以下である繊
維コードを用いることが好ましい。引張り強度が8.8
3cN/dtex未満であると繊維コードの打ち込み本数を
増加させたり、コードの太さを太くする必要がある。と
ころが、打ち込み数が多過ぎるとコード間のゴムが実質
的に存在しない状態となり、カーカス層と周りのゴムと
間での接着破壊が生じ易くなり耐久性が低下する。一
方、コードが太くなるとカーカス層が厚くなり軽量性の
確保が困難となる。また、1.99cN/dtex時の伸び
率が3.5%を超えるとハンドル操作時の応答性が悪化
して操縦安定性が低下する。
は、K=T√(D/1.111)で表される撚り係数K
が1000〜3500の範囲であることが好ましい。こ
こでKは撚り係数、Tはコードの上撚り数(回/10c
m)、Dはコードの総デシテックス数である。撚り係数
Kが1000未満であると耐疲労性の確保が困難となる
ばかりでなく、破断伸びが低下して耐外傷性が悪化す
る。撚り係数Kが3500を超えるとモジュラスの低下
が大きく操縦安定性に不利を招くことになる。
対するディップ処理は、レゾルシン・フォルマリン・ラ
テックスを含む処理液による1浴処理とすることが望ま
しい。つまり、ポリオレフィンケトンの繊維コードはゴ
ムに対する接着性が良好であるので、上記1浴処理で十
分な接着効果が得られる。また、繊維コードが多数のガ
イドローラを通過する際に、1浴処理で形成された接着
層の一部が剥げ落ちても接着劣化が起き難いという利点
がある。これに対して、2浴処理で形成された接着層の
場合、外層の欠落によって大幅な接着劣化を生じること
になる。また、2浴処理を施したPET繊維ではコード
が硬いためガイドローラから外れ易いが、1浴処理を施
したポリオレフィンケトンの繊維コードでは上記不都合
を生じることもない。コードの柔軟性を維持するため
に、上記ディップ処理における付着量は7重量%以下に
すると良い。
とし、図1のタイヤ構造を有する空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、カーカス層に使用すディップコードの種類
とディップ処理条件、及び、カーカス層の中間部材の圧
延条件を種々異ならせた実施例1〜4及び比較例1〜4
の空気入りラジアルタイヤをそれぞれ製作した。
=1.00 RFLの1浴処理、付着量5.2重量% POK繊維B:ポリオレフィンケトン (n+m)/n
=1.00 RFL+バルカボンドの1浴処理、付着量5.8重量% POK繊維C:ポリオレフィンケトン (n+m)/n
=1.00 RFL+バルカボンドの1浴処理、付着量6.2重量% PET繊維 :ポリエチレンテレフタレート エポキシとRFLの2浴処理、付着量4.0重量% ナイロン繊維:ナイロン66 RFLの1浴処理、付着量5.5重量% カーカス層の中間部材の圧延条件:44本の繊維コード
をクリールスタンドから引き出し、図2に示すステラス
ティックマシーンを用いて表1に示す圧延速度で幅4
4.1mmに圧延し、その圧延材を所定の長さに切断
し、カーカス層の中間部材を得た。これら中間部材を並
列に繋ぎ合わせてカーカス部材とし、従来方法と同様の
成形工程及び加硫工程を経て空気入りラジアルタイヤを
得た。
より、カーカス部材の剥離面を観察し、またユニフォミ
ティを評価し、その結果を表1に示した。
として用いた圧延材を貼り合わせて加硫した後に剥離試
験を実施し、そのコード露出状態を観察した。評価結果
は、ゴム破断による剥離面の場合を「OK」で示し、コ
ード打ち込み方向へコード露出があった場合を「NG」
で示した。
ースバリエーション(RFV)を測定し、その最大変動
量を求めた。評価結果は、基準タイヤ(比較例1)を1
00とする指数にて示した。この指数値が大きいほどユ
ニフォミティーが良好であり、即ち、カーカス層のコー
ド物性が安定していることを意味する。
4は比較例2に比べてユニフォミティーが良好であり、
しかもカーカス部材におけるコードとゴムとの接着性も
良好であった。但し、実施例4ではカーカス層の中間部
材の圧延速度が速いため一部でコード切れが発生してい
た。カーカス層の繊維コードにポリオレフィンケトン以
外の材料を用いた比較例2〜4ではユニフォミティーの
改善が見られなかった。特に、繊維コードに2浴処理を
施した比較例3では、コードがガイドローラから外れた
り、コード切れが発生し、またカーカス部材の剥離面観
察においてコードの露出が多数見られた。
ーカス層の繊維コードとして、特定の条件を満足するポ
リオレフィンケトンの繊維コードを用いたから、ディッ
プ処理を施した少なくとも1本の繊維コードを結束する
ことなく引き揃えた状態でゴム被覆する場合であって
も、製造工程の影響によるコード物性の変化を可及的に
小さくすることができる。
イヤを示す半断面図である。
実施するためのカーカス部材の加工装置を示す概略斜視
図である。
を示す斜視図である。
実施するためのカーカス部材の他の加工装置を示す概略
側面図である。
視図である。
す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ディップ処理を施した少なくとも1本の
繊維コードを結束することなく引き揃えた状態でゴム被
覆してリボン状又はシート状の中間部材を形成し、該中
間部材を用いてカーカス層を形成する空気入りラジアル
タイヤの製造方法において、前記カーカス層の繊維コー
ドとして、下記(1)式で表される構造を有するポリオ
レフィンケトンのフィラメントからなる繊維コードを用
いた空気入りラジアルタイヤの製造方法。 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1) ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、 Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。 - 【請求項2】 前記ディップ処理が1浴処理である請求
項1に記載の空気入りラジアルタイヤの製造方法。 - 【請求項3】 前記ディップ処理がレゾルシン・フォル
マリン・ラテックスを含む処理液による1浴処理であ
り、その付着量が7重量%以下である請求項1に記載の
空気入りラジアルタイヤの製造方法。 - 【請求項4】 ディップ処理を施した複数本の繊維コー
ドを結束することなく引き揃えてゴム被覆し、これら繊
維コードをタイヤ径方向に配向させてなるカーカス層を
備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカス
層の繊維コードとして、下記(1)式で表される構造を
有するポリオレフィンケトンのフィラメントからなる繊
維コードを用いた空気入りラジアルタイヤ。 −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1) ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、 Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。 - 【請求項5】 前記ディップ処理が1浴処理である請求
項4に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項6】 前記ディップ処理がレゾルシン・フォル
マリン・ラテックスを含む処理液による1浴処理であ
り、その付着量が7重量%以下である請求項4に記載の
空気入りラジアルタイヤ。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007230405A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Bridgestone Corp | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
WO2009033942A1 (de) * | 2007-09-15 | 2009-03-19 | Continental Aktiengesellschaft | Festigkeitsträgerlage aus hybridcorden für elastomere erzeugnisse |
CN107813516A (zh) * | 2017-12-05 | 2018-03-20 | 安徽佳元工业纤维有限公司 | 一种胶帘布生产工艺中切换规格的方法 |
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2001
- 2001-11-12 JP JP2001345856A patent/JP4169506B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN107813516A (zh) * | 2017-12-05 | 2018-03-20 | 安徽佳元工业纤维有限公司 | 一种胶帘布生产工艺中切换规格的方法 |
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