JP2003145384A - 縦型主軸移動式工作機械のワーク供給装置 - Google Patents

縦型主軸移動式工作機械のワーク供給装置

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JP2003145384A
JP2003145384A JP2001349409A JP2001349409A JP2003145384A JP 2003145384 A JP2003145384 A JP 2003145384A JP 2001349409 A JP2001349409 A JP 2001349409A JP 2001349409 A JP2001349409 A JP 2001349409A JP 2003145384 A JP2003145384 A JP 2003145384A
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work
spindle
movable
plate
moving
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JP2001349409A
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English (en)
Inventor
Ichiro Sato
佐藤  一郎
Masao Higaki
雅男 檜垣
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワークの自動交換を迅速に行なうことがで
き、トータル加工時間を短縮することができる縦型主軸
移動式工作機械を提供する。 【解決手段】 縦型主軸による加工位置から水平方向に
離反し該主軸の移動範囲にあるワーク授受位置に進入可
能なワーク入換え装置10と、前記ワーク授受位置から
退去した箇所で該ワーク入換え装置10に対してワーク
を供給及び排出する搬送装置30とを備え、前記ワーク
入換え装置10は、少なくとも1個のワークを載せ得る
可動台、及び、前記ワーク授受位置に移動した主軸の下
方に位置する前進位置と、前記搬送装置30からワーク
の供給及び排出を受ける後退位置とに、前記可動台を移
動させる移動装置を備えている縦型主軸移動式工作機械
のワーク供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直又はこれに近
い角度で傾斜し主軸を軸線方向及び水平方向に移動させ
得る主軸台を備えた縦型主軸移動式工作機械に対し、新
たなワークを供給するためのワーク供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】垂直又はこれに近い角度で傾斜し主軸を
有する縦型主軸工作機械として、例えば縦型旋盤があ
る。縦型旋盤には、主軸を支持する主軸台をワーク加工
位置から水平方向に移動させ得るものがある。この移動
により、ワーク授受位置に到達すると、主軸は、多数の
ワークを蓄えたワーク供給装置との間で加工済みのワー
クを放出し未加工のワークの供給を受け、再びワーク加
工位置に戻り加工を開始する。
【0003】従来のワーク供給装置は、ベルトコンベア
上或いは回転円盤上に多数のワークを並べたものであ
り、縦型旋盤の主軸は加工位置から、循環するベルト又
は回転する円盤の直ぐ近くまで移動し、そこでワークの
授受を行なう必要があった。ところが、縦型旋盤の主軸
は、剛構造と位置決め精度の高いガイド機構を有するた
めに重量が大きく、迅速な動作が困難である。その結
果、ワークの自動交換が容易な反面、交換に時間が掛か
るという問題があった。特に、ワーク交換中、主軸は、
交換動作の最初から最後までその作業に占有され、加工
を行なうことができないので、トータル加工時間が長く
なってしまうという問題を生じる。
【0004】同様の問題は、縦型研削盤等のように、垂
直又はこれに近い角度で傾斜し主軸を軸線方向及び水平
方向に移動させ得る主軸台を備えた種々の縦型主軸移動
式工作機械にも同様に生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術の問題を解決し、ワークの自動交換を迅速に
行なうことができ、結果としてトータル加工時間を短縮
することができる縦型主軸移動式工作機械を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、垂
直又はこれに近い角度で傾斜した主軸を軸線方向及び水
平方向に移動させ得る主軸台を備えた縦型主軸移動式工
作機械に対し、新たなワークを供給するためのワーク供
給装置であって、主軸による加工位置から水平方向に離
反し該主軸の移動範囲にあるワーク授受位置に進入可能
なワーク入換え装置と、前記ワーク授受位置から退去し
た箇所で該ワーク入換え装置に対してワークを供給及び
排出する搬送装置とを備え、前記ワーク入換え装置は、
少なくとも1個のワークを載せ得る可動台、及び、前記
ワーク授受位置に移動した主軸の下方に位置する前進位
置と、前記搬送装置からワークの供給及び排出を受ける
後退位置とに、前記可動台を移動させる移動装置を備え
ていることを特徴とする縦型主軸移動式工作機械のワー
ク供給装置により達成される。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態について添付図
面を参照しつつ説明する。説明に用いる図面において
は、同一又は同種の部分に同じ番号を付して説明を省略
することがある。
【0008】以下では、縦型旋盤に適用されたワーク供
給装置について説明する。先ず、縦型旋盤の一例につい
て説明し、その後、ワーク供給装置について説明する。 I. 縦型旋盤 図1に示すように、縦型旋盤Lは、主軸303を移動す
る主軸駆動装置305と、主軸駆動装置305を支持す
る基台307と、ワークWを加工する加工装置309と
を備えている。
【0009】主軸303は、同図中のZ方向に延び下端
にワークWを着脱自在に把持するチャック311を備え
ており、主軸台313に回転自在に支持されている。主
軸台313には、図示を省略するモータが内蔵されてお
り、主軸303を主軸軸線周りに回転駆動する。
【0010】主軸駆動装置305は、主軸台313を図
1中のZ方向、及び同図紙面上でZ方向に直交し後述す
る加工装置に向かって延びるX方向に移動位置決めする
ためのものであり、基台307上に立設された支持台3
15と、この支持台315上でX方向に移動するテーブ
ル317とを備えている。テーブル317にはZ方向に
延びる一対のレール319が取り付けられており、この
レール319を介して主軸台313がテーブル317上
でZ方向に移動自在になっている。図2に示すように、
テーブル317には、Z方向に延び第1サーボモータ3
21により回転駆動される第1ボールねじ325が内蔵
されており、このボールねじ325に螺合する第1ナッ
ト323が主軸台313に固着されている。したがっ
て、ボールねじ325の回転によりナット323が移動
すると、主軸台313がZ方向に移動する。
【0011】図1に示すように、支持台315には、テ
ーブル317をX方向に移動自在に支持する一対のレー
ル327が取り付けられている。さらに、支持台315
には、X方向に延び第2サーボモータ329により回転
駆動される第2ボールねじ331、及びこれに螺合する
第2ナット(図示省略)が内蔵されており、このナット
はテーブル317に固着されている。この構成により、
サーボモータ329が回転してナットが移動すると、こ
れに伴ってテーブル317がX方向に移動する。
【0012】加工装置309は、工具Tが装着されるタ
レット335と、タレット335を支持する可動部材3
37とを備えており、可動部材337は、基台307上
の一方の側部(図1の右側)で支持台315に固着され
た支持フレーム333に支持されている。支持フレーム
333は、側面部333aと底面部333bとからなる
正面視L字形に形成されており、側面部333a及び底
面部333bそれぞれに、図1の紙面に垂直なY方向に
延びるレール339が設けられている。可動部材337
は、これらレール339を介して支持フレーム333に
支持されており、Y方向に移動可能となっている。
【0013】タレット335には、複数種の工具Tが着
脱自在に装着されるとともに、X方向を軸として可動部
材337に旋回自在に支持されている。図示の例では、
2種類の工具、すなわちZ方向に延びワークWの底部に
溝を形成するエンドミルT1、及びX方向に延びワーク
Wの側面に穴を穿設するためのドリルT2が取り付けら
れており、タレット335が旋回することで、いずれか
一方の工具を選択的に所定の加工位置へと配置できるよ
うになっている。なお、タレット335に、これ以外の
工具を装着可能であることは言うまでもなく、例えば、
バイト、ボーリングバー、タップ等を装着することがで
きる。
【0014】図2に示すように、支持フレーム333の
側面部333aには大径のボア347が形成されてお
り、このボア347から可動部材337に取り付けられ
た2つのモータ、つまりタレット335を旋回するモー
タ349及び工具Tを回転するモータ351が突出して
いる。
【0015】図2に示すように、支持台315の背面に
は制御盤359が配設されており、この制御盤359に
より上記主軸駆動装置305、加工装置309、及び以
下に説明するワーク供給装置の制御を行う。 II. ワーク供給装置 (第1実施形態)図3に示すように、基台307上にお
ける加工装置309と反対側の側部には、本発明の第1
実施形態に係るワーク供給装置F1が配置されている。
【0016】以下、このワーク供給装置F1について説
明する。図1及び図3に概略的に示されているように、
ワーク供給装置F1は、主軸による加工位置から水平方
向に離反し該主軸の移動範囲にあるワーク授受位置に進
入可能なワーク入換え装置10と、ワーク授受位置から
退去した箇所で該ワーク入換え装置に対してワークWを
供給及び排出する搬送装置30とを備えている。搬送装
置30は種々の形態をとることができ、この実施形態に
おいては、搬送装置30は、多数の可動台31を周回さ
せる形態をとっている。先ず、この搬送装置30につい
て説明する。 (1)搬送装置 以下の説明において搬送装置30における位置として、
ワーク入換え装置10に近い側の端部を近端部、遠い側
の端部を遠端部、これらを結ぶ部分を中間部と称するこ
ととする。遠端部(又は中間部)では、図外のロボット
等の給排装置或いは手作業により搬送装置30に対する
ワークWの供給及び排出が行なわれる。搬送装置30
は、供給されたワークWを図3の矢印30a、30b、
30c、30dの方向に各々駆動する第1、第2、第
3、第4の駆動装置を備えている。以下、これらを中心
に説明する。 (1-1)第1駆動装置 図4は、搬送装置30の遠端部及び中間部の一部を示す
平面図であり、図5は、図4のV−V線に沿う断面図で
ある。これらの図に示すように、搬送装置30は、平面
視矩形の多数の可動台31を矩形の搬送路に沿って移動
させる形態をとっている。その搬送路には可動台31の
1個分に相当する空所があり、その空所への移動を1コ
マとして1台ずつ可動台31を移動させる。搬送装置の
遠端部には、支持台32(図7)に支えられた支持プレ
ート33上に回転ボール付きのガイド部材34が多数設
けられている。可動台31は、このガイド部材34に下
面を支持されて水平方向に滑らかに移動する。
【0017】遠端部では、可動台31は、第1駆動装置
40により、搬送装置30の中間部が延びる長手方向に
直角に、すなわち搬送装置30の幅方向(図3の矢印3
0a)に移動させられる。第1駆動装置40は、支持プ
レート33上のレール41に案内されて可動台31の移
動方向に摺動するプッシャ42を備えている。プッシャ
42は、先端部で可動台31の側面を押し可動台31を
移動させる。その駆動は、支持プレート33の下方に設
置されたエアシリンダ43によっている。支持プレート
33の下面から延びる支持板44の下端部には第1レバ
ー45が軸支されており、第1レバー45の先端には第
2レバー46が軸支され、第2レバー46の先端はプッ
シャ42に軸支されている。エアシリンダ43のプラン
ジャ43aは第1レバー45の中間部に軸支されてい
る。したがって、プッシャ42が図5に示す後退位置に
あるときにエアシリンダ43が作動してプランジャ43
aが突出すると、第1レバー45が図5において右方向
に回転し、第2レバーはこれに伴われてプッシャ42を
引き動かす。これにより、プッシャ42は、可動台31
を搬送装置30の幅方向に移動させる。この移動の前
に、図5の右側に位置する可動台31は、後述する第2
駆動装置により搬送装置30の長手方向に1コマ分移動
させられ、その後に空所が形成されている。その状態で
第1レバー45が図5の実線で示す位置から二点差線で
示す位置まで回動すると、可動台31は搬送装置30の
幅方向に1コマ分送られる。
【0018】支持プレート33上には、コマ送りされた
可動台31が逆行しないように、可動台31の移動路の
下方に戻り止め装置35が設けられている。図6は戻り
止め装置35の詳細を示している。図示のように、戻り
止め装置35は、支持プレート33上に固着された支持
部材に35aに戻り止め片35bが上下方向に回動可能
に支持されている。戻り止め片35bには、下面に開く
凹所が形成されており、その中に圧縮ばね35cが挿入
されている。圧縮ばね35cは、凹所の天面と支持プレ
ート33上面とに接して戻り止め装置35を上方へ付勢
している。戻り止め片35bの先端部は、可動台31の
移動方向に向かって上昇する傾斜面を有し、その最上端
からは下方へ鉛直方向に延びて端面を形成している。し
たがって、可動台31がプッシャに押されて移動すると
きは、戻り止め片35bは先端部の傾斜面を可動台31
に押されてばね35cに抗して下降し、可動台31はそ
の上を通過する。可動台31が1コマ分送られると、戻
り止め片35bの先端部が可動台31から解放されてば
ね35cのばね力で上昇する。これにより戻り止め片3
5bの先端面は可動台31の下部側面に接し、可動台3
1が逆行しようとしても、それを阻止する。戻り止め装
置35は、可動台31が1コマ分送られる毎に同じ動作
をして、各コマ送りを確実にする。 (1-2)第2駆動装置 図7は、図4のVI−VI線に沿う断面図である。図7に示
すように、中間部において遠端部から近端部方向へ可動
台31を移動させるために第2駆動装置50等が設けら
れている。その構造は、第1駆動装置40とほぼ同様で
ある。すなわち、中間部には、支持プレート33上にロ
ーラを可動台移動方向に多数並べたガイド部材36が設
けられている。可動台31は、このガイド部材36に下
面を支持されて水平方向に滑らかに移動する。この中間
部では、第2駆動装置50により搬送装置30の長手方
向に可動台31が移動させられる。第2駆動装置50
は、エアシリンダ53によって駆動され支持プレート3
3上のレール51に案内されて摺動し可動台31を移動
させるプッシャ52を備えている。支持プレート33の
下面から延びる支持板54の下端部には第1レバー55
が軸止され、これに第2レバー56、プッシャ52が順
次回動可能に連結されている。エアシリンダ53のプラ
ンジャ53aは第1レバー55の中間部に軸支されてい
る。プッシャ52が図7に示す後退位置にあるときにエ
アシリンダ53が作動してプランジャ53aが突出する
と、第1レバー55が図7において右方向に回転し、第
2レバーはこれに伴われてプッシャ52を引き動かし、
可動台31を移動させる。第1レバー55が図7の実線
で示す位置から二点差線で示す位置まで回動すると、可
動台31は搬送装置30の長手方向に1コマ分送られ
る。遠端部から近端部へ向かう最初の移動後の可動台3
1係合するように戻り止め装置35が設けられている。 (1-3)第3駆動装置 図8は、搬送装置30の近端部及び中間部の一部を示す
平面図であり、図9は、図8のVIII矢視図である(後述
する第4駆動装置70の一部を切欠いて示す)。
【0019】近端部では、可動台31は、第3駆動装置
60により、搬送装置30の中間部が延びる長手方向に
直角に、すなわち搬送装置30の幅方向(図3の矢印3
0c)の方向に移動させられる。
【0020】第3駆動装置60の構造も、第1駆動装置
40とほぼ同様である。搬送装置30の支持プレート3
3は、近端部の手前で終端しており、これに隣り合って
移動プレート81が位置している(移動プレート81の
支持構造に衝いては後述する)。移動プレート81上に
は、回転ボール付きのガイド部材64が多数設けられて
おり、可動台31は、このガイド部材64に下面を支持
されて水平方向に滑らかに移動する。第3駆動装置60
は、エアシリンダ63によって駆動され移動プレート8
1上のレール61に案内されて摺動し可動台31を移動
させるプッシャ62を備えている。移動プレート81の
下面から延びる支持板64の下端部には第1レバー65
が軸止され、これに、第2レバー66、プッシャ62が
順次回動可能に連結されている。エアシリンダ63のプ
ランジャ63aは第1レバー65の中間部に軸支されて
いる。プッシャ62が図9に示す後退位置にあるときに
エアシリンダ63が作動してプランジャ63aが突出す
ると、第1レバー65が図9において右方向に回転し、
第2レバーはこれに伴われてプッシャ62を引き動か
し、可動台31を移動させる。第1レバー65が図9の
実線で示す位置から二点差線で示す位置まで回動する
と、可動台31は搬送装置30の幅方向に1コマ分送ら
れる。その移動後の可動台31係合するように戻り止め
装置35が設けられている。 (1-4)第4駆動装置 図10は、図8のX−X線に沿う断面図である。図10に
示すように、中間部において近端部から遠端部の方向へ
可動台31を移動させるために第4駆動装置70等が設
けられている。その構造も、第1駆動装置40とほぼ同
様である。すなわち、支持プレート33上にローラを可
動台移動方向に多数並べたガイド部材36が設けられて
おり、可動台31は、このガイド部材36に下面を支持
されて水平方向に滑らかに移動する。第4駆動装置70
は、エアシリンダ73によって駆動されるプッシャ72
を備えている。このプッシャ72は、図8に示すように
平面視矩形の箱状をなし、両側部をガイド板71’に案
内されて摺動し可動台31を移動させる。近端部におけ
る支持台37には、搬送装置30長手方向に延びる支持
板74が取り付けられている。支持板74は、略C字状
をなし、下部が支持台37に固着され、中央の湾曲部内
に前述の第3駆動装置の支持板64、第1レバー65、
第2レバー66等が位置している。支持板74には、第
4駆動装置の第1レバー75が軸止され、これに第2レ
バー76、プッシャ72が順次回動可能に連結されてい
る。第1レバー75は、L字形をなし、エアシリンダ7
3のプランジャ73aは第1レバー75の一端部に軸支
されている。プッシャ72が図10に示す後退位置にあ
るときにエアシリンダ73が作動してプランジャ73a
が突出すると、第1レバー75が図10において左方向
に回転し、第2レバーはこれに伴われてプッシャ72を
引き動かし、可動台31を移動させる。第1レバー75
が図10の実線で示す位置から二点差線で示す位置まで
回動すると、可動台31は搬送装置30の長手方向に1
コマ分送られる。近端部から遠端部へ向かう最初の移動
後の可動台31係合するように戻り止め装置35が設け
られている。この戻り止め装置35の戻り止め片35
b’は、既に説明したものと取付け方向が逆向きとなっ
ており、それに伴って先端部の傾斜面も先端から基端側
へ上昇するように形成され、傾斜面の最高位置から下方
へ鉛直方向に延びた係止面が形成されている。戻り止め
装置35をこの向きに配置することにより、ワーク入換
え装置10の設置スペースが確保し易くなる。 (2)ワーク入換え装置 次に、図8、図9及び図10を参照してワーク入換え装
置10について説明する。ワーク入換え装置10は、第
3駆動装置60で説明した移動プレート81、これを移
動させる往復動装置90、及びワーク授受位置に移動し
た主軸に対してワークが正確な位置をとるようにするた
めの位置決め装置100を備えている。
【0021】移動プレート81は下面に摺動部材83を
複数個備え、これにより枠状の支持台37の上端部に設
けられたレール38と接し、搬送装置30の幅方向に摺
動可能となっている。すなわち、図示の後退位置とワー
ク授受位置に相当する前進位置との間で摺動する。
【0022】往復動装置90は、支持台37における第
3駆動装置の第1アーム等とは反対側に設けられた基台
91を備えている。基台91の下部からは、支持台37
側に軸92が突出しており、これに第1アーム93が回
転可能に支持されている。第1アーム93の先端部には
第2アーム94が軸止され、第2アーム94の先端部に
は、移動プレート81における第4駆動装置70から遠
い側の端部から下方へ延びる連結部材82に軸止されて
いる。
【0023】基台91には、駆動モータが内蔵されその
軸に円盤95が固着されている。円盤95の外周寄り部
分にはピン96が設けられ、これに連結ロッド97の一
端が結合され、連結ロッド97の他端は第1アーム93
の中間部にのピン98に結合されている。連結ロッド9
7は、第1アーム93がワーク授受位置から最も遠い後
退位置にあるときに、ピン96もワーク授受位置から最
も遠い位置を取るように取り付けられている。
【0024】位置決め装置100は、可動台31と係合
する上昇位置、及び該係合を解く下降位置をとる係合子
101と、該係合子101を前記両位置に上下動させる
アクチュエータ102とを備えている。図11は、図9
を元に位置決め装置100を中心に表したものである。
この例では係合子101は、可動台31の角部付近に対
応する位置を取るように移動プレート81に設けられ、
各々移動プレート81の貫通孔に通され固定された筒1
03に摺動可能に通されている。係合子101の先端部
はテーパ状とされ、わずか下方にフランジ101aが形
成されている。係合子101の下端部は段部を経て径を
細くされ保持プレート105を貫通し、ナット106で
固定されている。係合子101下部の段部と保持プレー
ト105との間には圧縮コイルばね104が挿入されて
いる。保持プレート105は平面視十字状をなしている
(図8)。アクチュエータ102は、この例では、シリ
ンダ本体102aとプランジャ102bとを備えたエア
シリンダ102で構成されている。プランジャ102b
の先端部は保持プレート105に結合されている。可動
台31には、4つの角部付近に係合子101と略同径の
孔31aが明けられている。アクチュエータ102は、
作動するとプランジャ102bを引き上げ、ばね104
に抗して保持プレート105及び係合子101を上昇さ
せる。その結果、係合子101は図12に示すように可
動台31の孔31aに侵入し、可動台31の位置決めを
行なう。係合子101は、そのフランジ101aにより
可動台31をガイド部材34上の位置から僅かに持ち上
げる。アクチュエータ102は、可動台31が搬送装置
30により移動させられている間は作動せず係合子10
1を下降位置とし、、ワーク入換え装置10によりワー
ク授受位置との間で移動させられるときに作動して係合
子101を上昇位置に至らしめるように制御される。
【0025】往復動装置90の駆動モータは、このよう
にして可動台31が位置決めされた後に作動する。これ
により、円盤95が回転し、連結ロッド97を介して第
1アーム93が回動させられる。その結果、第2アーム
94も移動し、連結部材82と共に移動プレート81が
レール38に案内されつつ摺動する。図示の後退位置か
ら円盤が半回転すると、図13に示すように、移動プレ
ート81が最も前進した位置を取り、可動台31上に置
かれたワークWは、ワーク授受位置に至る(図9の最も
右側の状態)。
【0026】縦型旋盤Lの主軸303は、このワーク授
受位置に移動して可動台31との間でワークの授受を行
なう。ワークを受けるときに主軸303は、チャックを
開いて下降し、ワークに接したところで停止してチャッ
クを閉じてワークを把持し、上昇する。また、ワークを
渡すときに主軸303は、ワークを把持した状態で下降
し、ワークが可動台31に接したところで停止してチャ
ックを開いてワークを把持し解放し、上昇する。いずれ
のときも、主軸303が下降してワーク又は可動台31
と接触をするときに、衝撃が生じる。係合子101は、
コイルばね104により上方へ付勢された状態で可動台
31を持ち上げている。したがって、主軸303の接触
時の衝撃は、ばね104により緩和される。 (3)飛散防止機構 この実施形態においては、主軸303に支持されたワー
クWの切削等の加工時に加工屑が周囲に飛散するのを防
止するための飛散防止機構84が設けられている。飛散
防止機構84は、加工位置にあるワークWを囲むように
工作機械の各所に配置された飛散防止板を備えている。
この例では、図1に示す工作機械の手前側、すなわち図
2の左側は、カバー360で覆われている(図2に二点
差線により概略的に示す)。
【0027】加工位置から上方への加工屑の飛散は、第
1飛散防止板84aにより防止される。第1飛散防止板
84aは、主軸台313の下面に取り付けられた可動板
84a1 と、カバー360に取り付けられた固定板84
2 とからなる。可動板84a1 は、主軸台の下面から
略水平に延び、中央部には主軸及びワークを通す間隙が
形成され、左右方向へは主軸台の移動の際に後述する第
2及び第3の飛散防止板との係合を維持する範囲に亘っ
て延びている。また、奥側は支持台315に接触乃至接
近し、手前側は固定板84a2 に接している。固定板8
4a2は、固定板84a2 に接した位置からカバー36
0まで延びている。
【0028】加工位置から右方への飛散は、タレット3
35の可動部材337及びカバー360に取り付けられ
た第2飛散防止板84bにより防止される。第2飛散防
止板84bは、カバー360に取り付けられた固定板8
4b2と、可動部材337に取り付けられた可動板84
1とからなる。固定板84b2は、カバー360から上
下方向及び主軸に向かう方向に延び、上部は加工位置の
スペースを確保するために傾斜し、上端部がシールリッ
プを介して第1飛散防止板84aに接している。固定板
84b2の中央部にはタレット335の移動を許容する
ために水平方向に長い長円形の窓が形成されている。可
動板84b1は、可動部材337から延び、可動板が移
動しても固定板84b2の窓を覆う位置をとるように該
固定板に平行に延びている。
【0029】加工位置から左方への飛散は、移動プレー
ト81側に設けられた第3侵入防止板84cにより防止
される。第3飛散防止板84cは、移動プレート81前
端部に取り付けられた可動板84c1 と、支持台315
及びカバー360に取り付けられた固定板84c2 とか
らなる。可動板84c1は、上下方向に延び、移動プレ
ート81から両側部へ突出する幅を有し、上端部はシー
ルリップを介して第1飛散防止板84aに接している。
固定板84c2 は、可動板84c1と略平行に上下方向
に延び、移動プレート81が後退位置にある時に側端部
を移動プレートの両側部と重ならせるように配置され、
上端部は第1飛散防止板84aに接触乃至接近してい
る。
【0030】このように、飛散防止機構84は、加工位
置を囲んで、加工屑の飛散を防止するとともに、装置各
部の機能を妨げないように設けられている。 III. 動作説明 次に、図14及び図15を参照しつつ、上記装置の動作
について説明する。
【0031】ステップa:搬送装置30により最初に近
端部に到達したワークWは、第2駆動装置50により移
動させられて、移動プレート81におけるワーク授受位
置から遠い側に位置している。ここに至るまでに、遠端
部において第1駆動装置40及び第2駆動装置50によ
る1コマずつの移動が繰り返されている。
【0032】ステップb:ワーク入換え装置10が作動
する。先ず、位置決め装置100が作動してワークWを
正確に位置決めし、往復動装置90が作動して移動プレ
ート81を前進位置へと移動させる(b)。この間に主軸
303はワーク授受位置に移動する。
【0033】ステップc:主軸303は下降してチャッ
クでワークWを把持し、その後上昇して元の加工位置に
戻る。
【0034】ステップd:ワーク入換え装置10は移動
プレート81を後退位置に戻し、旋盤Lは主軸303を
下降させ工具Tを使用した加工を開始する。
【0035】ステップe:搬送装置30は、第3駆動装
置60により可動台31をワーク授受位置側へ移動さ
せ、可動台31移動後の箇所は一旦空所となる。
【0036】ステップf:搬送装置30は、第2駆動装
置50によりワークWを載せた次の可動台31を近端部
の空所に移動させる。加工を終えた旋盤Lは主軸303
を上昇させる。
【0037】ステップg:ワーク入換え装置10は、往
復動装置90により移動プレート81をワーク授受位置
に移動させる。旋盤Lは、主軸303の上昇、ワーク授
受位置Pへの移動、及び下降を行ない、ワークWを元の
可動台31上に戻す。
【0038】ステップh:旋盤Lの主軸303は、チャ
ックを開いて加工済みのワークWを解放し、移動プレー
ト81上で隣にある未加工ワークWの方へ移動してチャ
ックによりその未加工ワークWを把持する。
【0039】ステップi:旋盤LはワークWを把持した
まま主軸303の上昇及び加工位置への移動を行なう。 ステップj:ワーク入換え装置10は、往復動装置90
により移動プレート81を後退位置に戻す。旋盤Lは、
主軸303を下降させ工具Tを使用して加工を開始す
る。
【0040】ステップk:搬送装置30は、移動プレー
ト81におけるワーク授受位置側にある可動台31を第
4駆動装置70により遠端部側へ1コマ移動させる。移
動プレート81には、加工中のワークWを載せていた可
動台31が残存している。この状態は、先程のステップ
dに戻っているのであり、そこから再びステップを繰り
返すことにより、順次新たなワークWが加工され、搬送
されて行く。 (第2実施形態)次に本発明に係るワーク供給装置の第
2実施形態について説明する。図16は、第2実施形態
に係るワーク供給装置F2の平面図である。このワーク
供給装置F2は、第1実施形態に係るワーク供給装置F
1のものと異なるがそれらと略同様の機能を有するワー
ク入換え装置110と搬送装置130とを備えている。
搬送装置130は、この実施形態においては、多数の保
持台140をチェーン150に連結して周回させる形態
をとっている。先ず、この搬送装置130について説明
する。 (1)搬送装置 図17及び図18は、各々図16に示すワーク供給装置
F2の近端部及び中間部の一部を示す平面図及び正面図
である。搬送装置130は、支持台(図示せず)により
水平に支持された支持プレート131上を周回する多数
の保持台140を備えている。支持プレート131は、
第1実施形態と同様に主軸303の水平移動方向に直角
をなすように細長く延びている。保持台140は、下部
にローラ142を取り付けられた基部141とその上に
延びる円柱状の載置部143とを備えており、基部14
1は、側部をチェーン150に結合されている(後に参
照する図21をも参照のこと)。
【0041】チェーン150は、周回する両端部に配置
されたスプロケット151,152に噛合し、一方のス
プロケットに設けられたモータ(図示せず)により駆動
される。チェーン150は、平行に延びる2本の直進路
とその両端部を結ぶ半円形の旋回路とを備えている。こ
の例では、旋回路の長さと直進路における保持台140
の取付けピッチとが等しくされている。これにより、1
個の保持台140が周回路を通り過ぎた直後には、後続
する保持台140が直進路から周回路へ入る直前の位置
をとる。すなわち、相前後する保持台140が、2本の
直進路の端部に各々に位置することとなる。これは、後
述するようにワーク入換え装置の機能上望ましい。
【0042】載置部143上にはワークを載せる可動台
120が載置されている。可動台120は、載置部14
3よりも径方向に突出した部分を有し、その突出部分に
後述する係合子を通すための孔121が形成され、載置
部143の上面に接する部分に下方へ延びる2本のピン
122が設けられている。載置部143には、このピン
122に対応する孔144が形成されており、両者の係
合により、載置部143上で可動台120の位置が保持
される。孔144は、後の可動台120の正確な位置決
めを可能にするためにピン122より径を大きくし隙間
を持たせておく。 (2)ワーク位置決め装置 搬送装置130の支持プレート131は、近端部の手前
で終端しており、これに隣り合ってワーク入換え装置1
10の移動プレート161が位置している。この例で
は、移動プレート161は、スペーサ162を介して下
部プレート163に支持されている。下部プレート16
3は、搬送装置130の支持台131上で搬送装置幅方
向に延びるレール164上に摺動可能に支持されてい
る。下部プレート163における搬送装置遠端側には縦
部材165を介して第2アーム94’の一端が軸支さ
れ、第2アーム94’の他端は第1アーム93’に軸支
されている。これらのアームは下部プレート163を搬
送装置幅方向に往復動させる図外の往復動装置90’の
一部となっている。この往復動装置90’の構造は図8
〜図10に示した往復動装置90と同様のものであるの
で、説明を省略する。
【0043】下部プレート163は移動プレート161
を支持する位置から搬送装置長手方向に延びており、そ
の上には、ワーク授受位置に移動した主軸に対してワー
クが正確な位置をとるようにするための位置決め装置1
70が支持されている。位置決め装置170は、下部プ
レート163上で搬送装置長手方向に延びるレール17
1及びその上に支持された摺動プレート172を備えて
いる。摺動プレート172には、鉛直方向に延びる保持
板173が立設され、該保持板173の移動プレート側
には上下方向に延びるレール174が2本設けられてい
る。レール174には、摺動部材176を介して1対の
保持部材175が摺動可能に支持されている。保持部材
175は、図17に見られるように平面視略C字状をな
し、保持台140の載置部143に向かって延びてい
る。保持部材175は、C字形状の中央部に載置部14
3を通す寸法を有し、その4隅部に貫通孔が形成され、
該貫通孔に位置決め用の係合子181が挿入されてい
る。係合子181の先端部はテーパ状とされ、その下部
は下方へ開いた空所を有する筒状とされている。該空所
にはロッド182の上部が挿入されている。ロッド18
2の下端部は止め板183を介してナット184で保持
部材175に固定されている。係合子181下部と止め
板183との間には圧縮コイルばね185が挿入されて
いる。
【0044】保持台173における保持部材175とは
反対側にはエアシリンダ187が取り付けられている。
エアシリンダ187の下端部は保持部材175から突出
した支持板188に支持され、上端部は保持部材175
の上端から、保持台173の切欠きを越えて延びる連結
板189に結合されている。このエアシリンダは、係合
子181を上下動させるためのアクチュエータとして機
能する。
【0045】摺動プレート172からは、図19に示す
ように、延長部材177が搬送装置遠端部側へ延びてお
り、これにエアシリンダ177が取り付けられている。
エアシリンダ177のプランジャ178aは、摺動プレ
ート172を越えて搬送装置長手方向に延び下部プレー
ト163の端部に結合されている。 (3)動作説明 このワーク入換え装置110は、以下のように作動す
る。搬送装置130により保持台140が移動し、移動
プレート161上に位置する保持台140が支持プレー
ト131上に至ると、チェーン150による駆動は一旦
停止する。このとき、前述の通り相前後する保持台14
0は、支持プレート131上の2つの直進路の端部に位
置している。次に、エアシリンダ178が作動し、プラ
ンジャ178aが突出することにより、摺動プレート1
72が図18に示す位置から図19に示す位置へとレー
ル171に案内されて摺動する。このとき、位置決め装
置170の係合子181が可動台120の孔121の略
真下に位置する。2個の保持台140は、各直進路の端
部に整列しているので、各々の上の可動台120は相互
に同じように、1対の保持部材175に対する位置をと
る。ここで、エアシリンダ187が作動し、プランジャ
187aの突出により連結板189を介して保持部材1
75が上昇させられる。これにより係合子181は、孔
121に侵入し可動台120を持ち上げる。その結果、
可動台120の位置が正確に決められる。次に、往復動
装置90’が作動する。これにより、下部プレート16
3が搬送装置幅方向に移動する。その結果、図21に示
すように可動台120及びその上のワークWも移動し、
ワーク授受位置に至る。
【0046】この後は、第1実施形態での説明と同様に
して主軸303との間でワークWの授受が行なわれる。 (第3実施形態)次に本発明に係るワーク供給装置の第
3実施形態について説明する。図22は、第3実施形態
に係るワーク供給装置F3の平面図、図23はその要部
を示す図、図24は図22のA−A線に沿う断面図であ
る。このワーク供給装置F3もワーク位置決め装置21
0と搬送装置230とを備えている。先ず、搬送装置2
30について説明する。 (1)搬送装置 搬送装置230は、この実施形態においては、多数の可
動台240を周方向に載置して断続的に回転するロータ
リーディスク250の形態をとっている。可動台240
は、図示のように円板状の台本体241と、その下面外
周寄りの4箇所から下方に突出した設けられた小円形の
係合部242とを備え、係合部242及びその上の台本
体241にはこれらを貫通する孔243が形成されてい
る。
【0047】ロータリーディスク250には、周方向に
多数の可動台受け入れ用の切欠き251が形成されてい
る。切欠き251は、ロータリーディスク250を貫通
して形成されており、図23に示すように、可動台24
0の外周より小径で略円形をなし、係合部242を受け
入れるように半円形の凹部が周部の3箇所に設けられて
いる。切欠き251は開口部253を通じてロータリー
ディスク250外に開いており、該開口部253にも可
動台の係合部242を受け入れる。
【0048】搬送装置230は、支持台(図示せず)に
支持されたロータリーディスク250の周方向に等間隔
で配置された多数の可動台240を備えている。ロータ
リーディスク250は、中央の支柱255に支持され、
可動台240が後述するワーク入換え装置に対応した位
置で停止するように、図外の駆動装置により間欠的に回
転させられる。 (2)ワーク入換え装置 この例ではワーク入換え装置210は、ロータリーディ
スク250の内、2箇所の切欠きに臨む位置からワーク
授受位置の方に延びる下部プレート261とこれを支持
する支持台262とを備えている。下部プレート261
の上には下部プレート261と同方向に延びる2本のレ
ール263が設けられている。このレールに、摺動部材
264を介して移動プレート265が摺動可能に支持さ
れている。
【0049】移動プレート265におけるロータリーデ
ィスク250に向く側には縦部材266を介して第2ア
ーム94''の一端が軸支され、第2アーム94''の他端
は第1アーム93''に軸支されている。これらのアーム
は移動プレート265を搬送装置幅方向に往復動させる
往復動装置90''の一部となっている。この往復動装置
90''の構造は図8〜図10に示した往復動装置90と
同様のものであるので、説明を省略する。
【0050】移動プレート265の上には、ワーク授受
位置に移動した主軸に対してワークが正確な位置をとる
ようにするための位置決め装置270が支持されてい
る。位置決め装置270は、次の構成を備えている。移
動プレート265には、鉛直方向に延びる保持板273
が立設され、該保持板273のロータリーディスク25
0側には上下方向に延びるレール274が2本設けられ
ている。レール274には、摺動部材によりレールと係
合する摺動板276が支持され、該摺動板276に2個
の保持部材275が支持されている。2個の保持部材2
75は各々、図23に見られるように平面視略X字状を
なし、X字における1つの端部が摺動部材276に結合
され、他の3つの端部が可動台240の係合部242に
一致し得るように延びている。これら2個の保持部材2
75は、ロータリーディスク250の切欠きに受け入れ
られた可動台240の4つの係合部に各々対応する位置
に貫通孔が形成され、該貫通孔に位置決め用の係合子2
81が挿入されている。係合子281の先端部はテーパ
状とされ、その下部は下方へ開いた空所を有する筒状と
されている。該空所にはロッド282の上部が挿入され
ている。ロッド282の下端部は止め板283を介して
ナット284で保持部材275に固定されている。係合
子281下部と止め板283との間には圧縮コイルばね
285が挿入されている。
【0051】保持板273における保持部材275とは
反対側にはエアシリンダ287が取り付けられている。
エアシリンダ287の下端部は移動プレート265に支
持され、上端部は保持部材275の上端から、保持板2
73の切欠きを越えて延びる連結板289に結合されて
いる。このエアシリンダは、係合子281を上下動させ
るためのアクチュエータとして機能する。 (3)動作説明 このワーク入換え装置210は、以下のように作動す
る。搬送装置230によりロータリーディスク250が
回転し、ワークWを載せた可動台240の内の隣り合う
2個が保持部材275上の位置に到達すると、ロータリ
ーディスク250の回転は一旦停止する(図22、図2
4)。ここで、エアシリンダ287が作動し、プランジ
ャ287aの突出により連結板289を介して摺動板2
76及び保持部材275が上昇させられる。これにより
係合子281は、孔243に侵入し可動台240を持ち
上げる(図26)。その結果、可動台240の位置が正
確に決められる。次に、往復動装置90''が作動する。
これにより、移動プレート265がワーク授受位置側へ
移動する。その結果、図25に示すように可動台240
及びその上のワークWも移動し、ワーク授受位置に至
る。
【0052】この後は、第1実施形態での説明と同様に
して主軸303との間でワークWの授受が行なわれる。 (その他の形態)以上では、本発明を縦型旋盤に適用し
た例を示したが、同様にして他の縦型主軸移動式工作機
械に適用することも可能である。本発明に使用する搬送
装置としては、以上の他に種々のものを採用することが
できる。また、以上の説明ではワーク入換え装置が同時
に2個のワークを保持し得る実施形態を示したが、必要
に応じて、1個のみを保持するものとすることもでき、
或いは3個以上を保持し得るものとすることもできる。
【0053】ワーク入換え装置の位置決め装置として
は、前述した係合子と可動台との係合によるものの他、
可動台に保持されたワークに係合子を係合させる構造と
することもできる。また、係合子の動作は、前述した上
下方向への直線運動の他、回転運動とすることも可能で
あり、上下方向の動作によりワーク又は可動台に作用す
る重力を利用して位置決めを行なうことができる。しか
しながら、ワークの形態によっては、係合子の動作は、
左右方向など位置決めのための係合に必要な適宜のもの
とすることもできる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏するワ
ーク供給装置を提供することができる。すなわち、ワー
ク供給装置は、主軸による加工位置から水平方向に離反
し該主軸の移動範囲にあるワーク授受位置に進入可能な
ワーク入換え装置と、前記ワーク授受位置から退去した
箇所で該ワーク入換え装置に対してワークを供給及び排
出する搬送装置とを備え、前記ワーク入換え装置は、少
なくとも1個のワークを載せ得る可動台、及び、前記ワ
ーク授受位置に移動した主軸の下方に位置する前進位置
と、前記搬送装置からワークの供給及び排出を受ける後
退位置とに、前記可動台を移動させる移動装置を備えて
いる。したがって、ワークは移動装置により搬送装置側
の後退位置からワーク授受位置まで移動させられ、その
結果、主軸はワークの搬送装置より手前のワーク授受位
置まで移動すればワークの授受を行なうことができる。
したがって、主軸の移動時間が短縮され、実際に加工を
行なう時間と合わせたトータル加工時間が短縮される。
特に、縦型主軸移動式工作機械の主軸は、剛構造と位置
決め精度の高いガイド機構を有するために重量が大き
く、迅速な動作が困難であるので、移動距離の短縮によ
る時間短縮効果は高い。
【0055】また、前記ワーク入換え装置は、前記ワー
ク授受位置に移動した主軸に対してワークが正確な位置
を取るようにするための位置決め装置を備えることがで
きる。これにより、ワーク授受位置でのワークの授受が
円滑に行なわれる。その結果、搬送装置の方はワーク搬
送時のワークの位置についてさほど高い精度を持たなく
ても良くなる。このように、搬送装置とワーク入換え装
置とを分離すれば、位置決め精度の管理をワーク入換え
装置に集中し、搬送装置では大まかに行なうようにこと
ができ、ワーク供給装置全体の製造が容易となり製造コ
ストを低減することができる。
【0056】さらに、前記位置決め装置は、正確な位置
決めのために前記可動台と係合する上昇位置、及び該係
合を解く下降位置をとる係合子と、該係合子を前記両位
置に上下動させるアクチュエータとを備え、前記可動台
が前記後退位置にあるときには前記係合子を前記下降位
置に至らしめ、前記可動台が前記前進位置にあるときに
は前記係合子を前記上昇位置に至らしめるように構成す
ることができる。このように、ワークをワーク授受位置
に移動させる可動台自身に係合子を設けてその上下動を
利用してワークの位置決めを行なうようにすれば、ワー
クをワーク授受位置に移動させることと位置決めとを同
時に行なうことができ、装置の簡略化及び動作時間の短
縮の点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るワーク供給装置を
縦型旋盤に適用した例を示す正面図である。
【図2】 図1の装置の右側面図である。
【図3】 図1の装置の平面図である。
【図4】 図1に示したワーク供給装置における搬送装
置の第1実施形態の一部を示す平面図である。
【図5】 図4に示した部分のV−V線に沿う断面図で
ある。
【図6】 図4における戻り止め装置の正面図である。
【図7】 図4に示した部分のVII−VII線に沿う断面図
である。
【図8】 図1に示したワーク供給装置における搬送装
置の一部及びワーク入換え装置を示す平面図である。
【図9】 図8に示した部分を矢符IXの方向から見た側
面図である。
【図10】 図8に示した部分のX−X線に沿う断面図
である。
【図11】 装置を図9と同じ方向から見て位置決め装
置の位置決め及び移動の第1段階を示す側面図である。
【図12】装置を図9と同じ方向から見て位置決め装置
の位置決め及び移動の第2段階を示す側面図である。
【図13】装置を図9と同じ方向から見て位置決め装置
の位置決め及び移動の第3段階を示す側面図である。
【図14】 装置の動作を順次示す説明図(前半)であ
る。
【図15】 装置の動作を順次示す説明図(後半)であ
る。
【図16】 本発明に係るワーク供給装置の第2実施形
態を示す平面図である。
【図17】 図16に示したワーク供給装置における搬
送装置の一部及びワーク入換え装置を示す平面図であ
る。
【図18】 図17に示した部分の位置決め及び移動の
第1段階を示す縦断正面図である。
【図19】 図17に示した部分の位置決め及び移動の
第2段階を示す縦断正面図である。
【図20】 図17に示した部分の位置決め及び移動の
第3段階を示す縦断正面図である。
【図21】 図17に示した部分の位置決め及び移動の
第4段階を示す平面図である。
【図22】 本発明に係るワーク供給装置の第3実施形
態を示す平面図である。
【図23】 図22に示したワーク供給装置が位置決め
及び移動の第1段階にあるのを示す要部の平面図であ
る。
【図24】 図23の状態の縦断正面図である。
【図25】 図22に示したワーク供給装置が位置決め
及び移動の第2段階にあるのを示す要部の平面図であ
る。
【図26】 図25の状態の縦断正面図である。
【符合の説明】
10 ワーク入換え装置 30 搬送装置 31 可動台 40 第1駆動装 50 第2駆動装置 60 第3駆動装置 70 第4駆動装置 81 移動プレート 90 往復動装置 100 位置決め装置 101 係合子 102 アクチュエータ 110 ワーク入換え装置 130 搬送装置 160 可動台 181 係合子 210 ワーク入換え装置 230 搬送装置 240 可動台 270 位置決め装置 281 係合子 287 エアシリンダ(アクチュエータ) 303 主軸 313 主軸台 W ワークW F1、F2、F3 ワーク供給装置 L 縦型旋盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直又はこれに近い角度で傾斜した主軸
    を軸線方向及び水平方向に移動させ得る主軸台を備えた
    縦型主軸移動式工作機械に対し、新たなワークを供給す
    るためのワーク供給装置であって、 主軸による加工位置から水平方向に離反し該主軸の移動
    範囲にあるワーク授受位置に進入可能なワーク入換え装
    置と、前記ワーク授受位置から退去した箇所で該ワーク
    入換え装置に対してワークを供給及び排出する搬送装置
    とを備え、 前記ワーク入換え装置は、少なくとも1個のワークを載
    せ得る可動台、及び、前記ワーク授受位置に移動した主
    軸の下方に位置する前進位置と、前記搬送装置からワー
    クの供給及び排出を受ける後退位置とに、前記可動台を
    移動させる移動装置を備えていることを特徴とする縦型
    主軸移動式工作機械のワーク供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク入換え装置が、前記ワーク授
    受位置に移動した主軸に対してワークが正確な位置を取
    るようにするための位置決め装置を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載のワーク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め装置が、正確な位置決めの
    ために前記可動台と係合する上昇位置、及び該係合を解
    く下降位置をとる係合子と、該係合子を前記両位置に上
    下動させるアクチュエータとを備え、前記可動台が前記
    後退位置にあるときには前記係合子を前記下降位置に至
    らしめ、前記可動台が前記前進位置にあるときには前記
    係合子を前記上昇位置に至らしめるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク供給
    装置。
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