JP2003144900A - 連続真空処理装置 - Google Patents

連続真空処理装置

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JP2003144900A
JP2003144900A JP2001346907A JP2001346907A JP2003144900A JP 2003144900 A JP2003144900 A JP 2003144900A JP 2001346907 A JP2001346907 A JP 2001346907A JP 2001346907 A JP2001346907 A JP 2001346907A JP 2003144900 A JP2003144900 A JP 2003144900A
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Japan
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chamber
coil
vacuum
strip
processing
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JP2001346907A
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English (en)
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Masakazu Matsubara
正和 松原
Kazuto Kaneshige
和人 兼重
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイル交換時において、処理室内の真空度が低
下することを防ぐことができ、作業を効率よく行うこと
ができる連続真空処理装置を提供する。 【解決手段】コイル11が収容された送り側コイル室1
0と、コイル11から繰り出されたストリップ2を真空
中において表面処理するための処理室5と、表面処理さ
れたストリップ2を巻き取るコイル16が収容された受
け側コイル室15と、処理室5と送り側コイル室10お
よび受け側コイル室16との間に設けられた一対の接続
部20, 30とからなり、一対の接続部20, 30が、
処理室5と、送り側コイル室10または受け側コイル室
15との間を、気密に密閉しうる真空仕切弁21, 31
と、真空仕切弁21, 31と処理室5との間に設けられ
たストリップ送り装置とからなり、コイル11, 16を
交換するときに、ストリップ送り装置が、ストリップ2
の端部を真空仕切弁21, 31よりも処理室5側に取り
込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続真空処理装置
に関する。さらに詳しくは、真空中において、金属板や
プラスチックフィルム等のストリップの表面を連続的に
処理するための連続真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続真空蒸着装置として、特許1
847168号記載の技術(従来例1)がある。図5は
従来例1の連続真空蒸着装置の概略説明図である。同図
において、101はコイル、102aはコイル室、103 は巻き
戻されたストリップ、104,105は真空仕切弁、106 は溶
接・切断室、107 は減圧室、108 は蒸着室、109 はコイ
ラー、110は真空仕切弁104 と溶接・切断室106 とを繋
ぐフランジ、111 ,112 ,113 ,114は真空ポンプを示して
いる。
【0003】運転時には、コイル室102 ,溶接・切断室
106 ,減圧室107 および蒸着室108は、真空ポンプ 111
〜114 によって真空引きされている。つまり、連続真空
蒸着装置内部が全て真空引きされている。
【0004】このため、コイル101 から繰り出されたス
トリップ103 は、コイル室102aから真空仕切弁104aを通
り溶接・切断室106a及び真空仕切弁105a、減圧室107aを
経て蒸着室108 に送り込まれ、蒸着室108 内において真
空蒸着される。蒸着後のストリップ103 は減圧室107b、
真空仕切弁105b、溶接・切断室106b、真空仕切弁104bを
通りコイラー109 に巻き取られるのである。
【0005】そして、コイル101 に巻き取られていた全
てのストリップ103 が繰り出されると、以下のようにし
てコイル101 が交換される。
【0006】図6(A) は、コイル交換作業の概略説明図
であり、(B) は真空仕切弁の概略正面図である。同図
(A) に示すように、まず、交換用のコイル101bを交換用
のコイル室102aに収容しておく。このとき、交換用のコ
イル101bから繰り出したストリップ103bを、真空仕切弁
104aから所定の長さだけ引き出し、真空仕切弁104aを閉
じた状態で交換用のコイル室102a内を真空引きしてお
く。
【0007】図5および図6に示すように、コイラー10
9 に巻き取られているストリップ103aの後端が溶接・切
断室106aに入り所定の位置に来たときに、コイラー109
によるストリップ103aの巻取りを停止する。そして、巻
取り停止後に真空仕切弁105aを閉じると、溶接・切断室
106aと減圧室107aとが遮断される。ついで、コイル室10
2aと溶接・切断室106aをフランジ110 の箇所で切り離
し、交換用のコイル室102aを、フランジ110によって溶
接・切断室106aに接続する。
【0008】この後、溶接・切断室106aに設けられた図
示しない蓋を開けて、コイラー109に巻き取られている
ストリップ103aの後端と、交換用のコイル101bから繰り
出したストリップ103bの先端とを溶接して蓋を閉じ、溶
接・切断室106a内を真空ポンプ112で真空引きしてか
ら、真空仕切弁104a,106aを開けば、連続真空蒸着装置1
00 の運転を再開することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、コイル交換
時には、溶接・切断室106aは大気開放されており、真空
仕切弁105aはストリップ103aを挟んだ状態で閉じてい
る。ところが、図6(B)に示すように、真空仕切弁105a
は、一対の弾性体127a ,127b によってストリップ103a
を挟んでいるだけなので、ストリップ103 と一対の弾性
体127a ,127b の間には必ず隙間ができてしまう。する
と、減圧室107a内は真空引きされて減圧されているの
で、真空仕切弁105 の弾性体127a ,127b とストリップ
103 との間のわずかな隙間からでも空気が減圧室107a内
に入ってしまう。そして、減圧室107a内に入った空気は
蒸着室108 内にも侵入するので蒸着室108 内の真空度が
低下してしまうという問題がある。また、減圧室107a内
および蒸着室108 内の真空度が低下すると、蒸着処理を
行うことができなくなるので、コイル交換終了後、減圧
室107a内および蒸着室108内が所定の真空度になるまで
真空引きの作業を行わなければならず、作業能率が低下
するという問題がある。
【0010】本発明はかかる事情に鑑み、コイル交換時
において、処理室内の真空度が低下することを防ぐこと
ができ、作業を効率よく行うことができる連続真空処理
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の連続真空処理
装置は、コイルから繰り出されたストリップの表面を、
真空中において連続して処理するための処理装置であっ
て、該処理装置が、前記コイルが収容された送り側コイ
ル室と、前記コイルから繰り出されたストリップを、真
空中において表面処理するための処理室と、該処理室に
おいて表面処理されたストリップを巻き取るコイルが収
容された受け側コイル室と、前記処理室と、前記送り側
コイル室および前記受け側コイル室との間に設けられた
一対の接続部とからなり、該一対の接続部が、前記処理
室と、前記送り側コイル室または前記受け側コイル室と
の間を、気密に密閉しうる真空仕切弁と、該真空仕切弁
と前記処理室との間に設けられたストリップ送り装置と
からなり、前記コイルを交換するときに、前記ストリッ
プ送り装置が、前記ストリップの端部を前記真空仕切弁
よりも前記処理室側に取り込むことを特徴とする。請求
項2の連続真空処理装置は、請求項1記載の発明におい
て、前記コイル室が、前記接続室に対して着脱自在に設
けられたことを特徴とする。請求項3の連続真空処理装
置は、請求項2記載の発明において、前記送り側コイル
室および前記受け側コイル室に、その内部と前記接続部
を気密に密閉するコイル室仕切弁が設けられたことを特
徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、コイルを交換す
るときに、ストリップ送り装置がストリップの端部を真
空仕切弁よりも処理室側に取り込み、その後真空仕切弁
によって処理室と送り側コイル室または受け側コイル室
とを気密に密閉する。したがって、コイル交換時であっ
ても処理室内を確実に気密に保つことができる。しか
も、処理室内の真空度が低下しないので、コイル交換終
了後、処理室内を真空引きする必要がなく、コイル交換
作業を速くすることができ、作業能率を向上させること
ができる。請求項2の発明によれば、交換するコイルを
収容した交換用のコイル室を用意しておけば、コイル室
を取り換えるだけでコイルを交換できるので、コイル交
換作業を速くすることができ、作業能率を向上させるこ
とができる。請求項3の発明によれば、コイル室仕切弁
を閉めれば、コイル室内を気密に密閉することができる
ので、交換するコイルを収容したコイル室内を真空引き
しておけば、このコイル室を処理室に接続してからコイ
ル室内を真空引きする必要がないので、コイル交換作業
の時間を短くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。本発明の連続真空処理装置は、その
内部を真空に保った状態で、その処理室において真空蒸
着法やスパッタ法、イオンプレーティング法、CVD法
等を用いて、連続してストリップの表面処理を行う装置
である。以下には、代表として真空蒸着処理を行う連続
真空処理装置を示す。
【0014】図1は本実施形態の連続真空処理装置1の
概略説明図である。同図に示すように、本実施形態の連
続真空処理装置1は、コイル11から繰り出されたスト
リップ2に真空蒸着処理を行うものであり、処理室5、
送り側コイル室10、受け側コイル室15、送り側接続
部20および受け側接続部30から基本構成されたもの
である。処理室5は、例えば金属板やプラスチックフィ
ルム等のストリップ2の表面にチタン(Ti)やアルミニウ
ム(Al)等を真空蒸着するための室であって、その内部
の真空度が高度に保たれている。この処理室5の上流側
および下流側の端部には、それぞれ送り側接続部20,
受け側接続部30が設けられているが、詳細は後述す
る。
【0015】図1に示すように、前記処理室5の上流側
端部には、送り側接続部20の接続用フランジ20h が形
成されており、この接続用フランジ20h に、送り側コイ
ル室10の一端に形成された接続用フランジ10h が気密
かつ着脱自在に取り付けられている。送り側コイル室1
0は、その内部に前記ストリップ2が巻き取られたコイ
ル11が収容されている。この送り側コイル室10の処
理室5側の一端には、送り側コイル室10内と外部を気
密に密閉することができるコイル室仕切弁12が設けら
れている。
【0016】一方、前記処理室5の下流側端部には、受
け側接続部30の接続用フランジ30h が形成されてお
り、この接続用フランジ30h に、受け側コイル室15の
一端に形成された接続用フランジ15h が気密かつ着脱自
在に取り付けられている。受け側コイル室15は、その
内部に、前記処理室5において真空蒸着処理されたスト
リップ2を巻き取るためのコイル16が収容されてい
る。この受け側コイル室15の処理室5側の一端には、
受け側コイル室15内と外部を気密に密閉することがで
きるコイル室仕切弁17が設けられている。
【0017】このため、送り側コイル室10のコイル1
1から繰り出されたストリップ2を処理室5内に送れ
ば、処理室5内においてストリップ2を真空蒸着処理す
ることができる。そして、真空蒸着処理されたストリッ
プ2を処理室5から受け側コイル室15内に送れば、受
け側コイル室15内のコイル16によってストリップ2
を巻き取ることができる。したがって、一続きのストリ
ップ2を連続して真空蒸着処理することができる。
【0018】また、送り側コイル室10内には、ストリ
ップ2を切断したり接続したりするための接続・切断装
置が設けられている。図4は接続・切断装置13の概略
説明図であり、(A)はストリップ2を切断する作業の
説明図であり、(B)はストリップ2を接続する作業の
説明図である。同図において、符号13a は接続・切断装
置13の材料支持台を示している。この材料支持台13a
およびストリップ2の上方には、シリンダ等によって上
下に昇降する押圧具13c が設けられており、この押圧具
13c と前記材料支持台13a との間は、通電可能となって
いる。また、この押圧具13c には、その下方への押しつ
け量を大きくしたときに、その下面から突出する刃物13
b が設けられている。このため、コイル11を交換する
ときには、押圧具13c を下降させて、押圧具13c と材料
支持台13a との間にストリップ2を挟み、その状態から
さらに押圧具13c を押しつければ、押圧具13c の下面か
ら刃物13b が突出するので、ストリップ2を切断するこ
とができる。逆に、一対のストリップ2,2を重ねた状
態で、押圧具13c を下降させて、押圧具13c と材料支持
台13a との間にストリップ2を挟み、押圧具13c と材料
支持台13aの間に通電すれば、一対のストリップ2,2
を溶触接着することができる。一方、受け側コイル室1
5内にも、送り側コイル室10内に設けられた接続・切
断装置13と実質同様の接続・切断装置が設けられてい
るので、コイル16を交換するときには、この接続・切
断装置によって受け側コイル室15内においてストリッ
プ2を切断したり接続したりすることができる。つま
り、上記の接続・切断装置を用いれば、送り側コイル室
10および受け側コイル室15において、その内部を真
空に保ったまま、ストリップ2を接続・切断することが
できる。
【0019】なお、送り側コイル室10は、処理室5に
着脱自在とされており、交換するコイル11を収容した
交換用の送り側コイル室10を用意しておき、作業が終
了したコイル11を収容している送り側コイル室10
と、前記交換用の送り側コイル室10を取り換えれば、
コイル11を交換できるので、コイル11の交換作業を
速くすることができ、作業能率を向上させることができ
る。また、受け側コイル室15も処理室5に着脱自在と
されており、コイル16の交換作業を速くすることがで
き、作業能率を向上させることができる。
【0020】さて、送り側接続部20および受け側接続
部30を説明するが、送り側接続部20と受け側接続部
30は、実質同様の構成および動作をするので、ここで
は送り側接続部20についてのみ説明する。
【0021】図1に示すように、前記処理室5におい
て、その送り側コイル室10側の端部には、送り側接続
部20の真空仕切弁21が設けられている。この真空仕
切弁21は、処理室5内を外部から気密に密閉すること
ができるものである。
【0022】この真空仕切弁21よりも内方には、スト
リップ2を挟むように一対のピンチロール26,26が
設けられている。この一対のピンチロール26,26
は、ストリップ2を送るためのものである。このため、
一対のピンチロール26,26を回転させれば、ストリ
ップ2を送り側コイル室10から処理室5に向けて送っ
たり、処理室5から送り側コイル室10に向けて送った
りすることができる。また、一対のピンチロール26,
26の回転を停止させれば、ストリップ2の送りを停止
した状態で、ストリップ2を一対のピンチロール26,
26の間で保持することができる。この一対のピンチロ
ール26,26が特許請求の範囲にいうストリップ送り
装置を示している。
【0023】なお、ストリップ送り装置は上記の構成に
限られず、ストリップ2を送り側コイル室10から処理
室5および処理室5から送り側コイル室10のいずれの
方向にも送ることができ、しかもストリップ2の送りを
停止した状態でストリップ2を保持することができるも
のであれば、特に限定はない。
【0024】つぎに、本実施形態の連続真空処理装置1
の作用と効果を説明する。図2は本実施形態の連続真空
処理装置1においてコイル11,16を交換する作業の
説明図である。まず、送り側コイル室10に収容された
コイル11を交換する作業を説明する。連続真空処理装
置1においてストリップ2の蒸着作業が行われている間
に、交換用の送り側コイル室10を準備しておく。この
交換用送り側コイル室10は、その内部に交換用のコイ
ル11を収容しており、真空仕切弁21によって内部が
気密に密閉されている。しかも、交換用の送り側コイル
室10の内部は、図示しない真空ポンプ等の真空引き手
段によって真空引きされている。つまり、交換用の送り
側コイル室10の内部は、高い真空度に保たれている。
【0025】なお、交換用の送り側コイル室10内を真
空引きしておかなくてもよいが、交換用の送り側コイル
室10内を真空引きしておけば、交換用の送り側コイル
室10を処理室5に接続してからこの送り側コイル室1
0内を真空引きする必要がないので、コイル交換作業の
時間を短くすることができる。
【0026】そして、送り側コイル室10のコイル11
に巻き付いているストリップ2の量が一定量以下になる
と、一対のピンチロール26,26および一対のピンチ
ロール36,36の回転が停止され、ストリップ2の送
りが停止する(図2(I))。すると、送り側コイル室1
0内において、接続・切断装置13によってストリップ
2が切断され、ストリップ2とコイル11が切断される
(図2(II))。このとき、接続・切断装置13は、送り
側コイル室10内を真空に保ったままストリップ2を切
断するので、処理室5内の真空度を低下しない。
【0027】ついで、一対のピンチロール26,26が
再び回転し、ストリップ2を送り側コイル室10から処
理室5に向かって送られる。そして、ストリップ2の端
部、つまりコイル11から切断された端部が、真空仕切
弁21より内方に位置するまで取り込まれると、再び一
対のピンチロール26,26が停止し、真空仕切弁21
が閉じられる。すると、処理室5の内部が送り側コイル
室10から気密に遮閉される(図2(III))。
【0028】そして、送り側コイル室10の接続用フラ
ンジ10h と処理室5の接続用フランジ20h の接続をはず
せば、送り側コイル室10を処理室5から取り外すこと
ができる。そして、交換用のコイル11が収容された送
り側コイル室10の接続用フランジ10h を、処理室5の
接続用フランジ20h に取り付ける。
【0029】ついで、コイル室仕切弁12および真空仕
切弁21を開けば、処理室5の内部と送り側コイル室1
0の内部が連通される。このとき、送り側コイル室10
の内部は高度に真空引きされているので、処理室5内の
真空度が低下しない。
【0030】そして、一対のピンチロール26,26を
逆回転させて、ストリップ2の一端を送り側コイル室1
0内に送り込む。そして、ストリップ2の一端と交換用
のコイル11に巻き付けられているストリップ2の端部
を接続・切断装置13によって接続すれば、コイル11
の交換作業が終了する(図2(I), (II))。そして、接
続・切断装置13は、送り側コイル室10内を真空に保
ったままストリップ2を接続するので、処理室5内の真
空度は低下しない。
【0031】上記のごとく、連続真空処理装置1によれ
ば、コイル11を交換するときに、一対のピンチロール
26,26がストリップ2の端部を真空仕切弁21より
も処理室5側に取り込まれる。このため、真空仕切弁2
1を閉鎖したときに、真空仕切弁21はストリップ2を
挟むことがない。したがって、真空仕切弁21によって
処理室5内を外部から確実に気密に密閉することができ
るので、コイル11の交換時であっても処理室5内を高
度に真空引きされた状態に保つことができる。しかも、
処理室5内の真空度が低下しないので、コイル交換終了
後、処理室5内を真空引きする必要がなく、コイル交換
作業を速くすることができ、作業能率を向上させること
ができる。
【0032】一方、受け側コイル室15についても、送
り側コイル室10と同様の作業をすれば、処理室5内を
確実に気密に保った状態で、コイル16を交換すること
ができる。
【0033】また、送り側接続部20および受け側接続
部30は以下のような構成でもよい。図3は他の実施形
態の連続真空処理装置1の概略説明図である。同図に示
すように、連続真空処理装置1Bの送り側接続部20B に
は、一対のピンチロール26,26よりも内方に真空仕
切弁6が設けられている。また、受け側接続部30B に
も、一対のピンチロール36,36よりも内方に、真空
仕切弁6が設けられている。このため、送り側コイル室
10や受け側コイル室15の交換時に、真空仕切弁21
や真空仕切弁31だけでなく真空仕切弁6,6も同時に
閉じれば、処理室5において実際に蒸着を行う部分の気
密性をさらに高く保つことができる。
【0034】さらに、送り側接続部20B には、真空仕切
弁21と送り側コイル室10との間に接続・切断室28
が設けられている。この接続・切断室28には図示しな
い接続・切断装置が設けられており、この接続・切断室
28内においてストリップ2を切断したり接続したりす
ることができる。このため、送り側コイル室10内に接
続・切断装置を設ける必要がないので、送り側コイル室
10をコンパクトにすることができる。したがって、送
り側コイル室10を処理室5に着脱する作業が容易にな
るし、送り側コイル室10内を真空引きする時間を短く
することができるので、コイル交換作業の時間ををさら
に短くすることができる。
【0035】なお、図3の連続真空処理装置1Bにおい
て、受け側接続部30B には接続・切断室が設けられてい
ないが、受け側接続部30B にも接続・切断室を設ければ
コイル交換作業をさらに短時間で行うことができる。
【0036】さらに、一対のピンチロール26,26の
うち、下方のピンチロール26と接続部20の内面との
間には、シールブロック26B が設けられている。このシ
ールブロック26B の上面には円筒状の溝26h が形成され
ている。この溝26h は、その内面が下方のピンチロール
26の回転軸と同軸な円筒状であって、この溝26h の内
面と下方のピンチロール26の外面との間隔が微少間隔
となるように形成されている。そして、上方のピンチロ
ール26よりも内方には、シールロール27が設けられ
ている。このシールロール27は、その回転軸が上方の
ピンチロール26の回転軸と平行に配設されており、そ
の外周面が上方のピンチロール26の外周面と接しなが
ら回転するように配設されている。このシールロール2
7と接続部20の内面との間には、シールブロック27B
が設けられている。このシールブロック27B の側面には
円筒状の溝27h が形成されている。この溝27h は、その
内面がシールロール27の回転軸と同軸な円筒状であっ
て、この溝27h の内面とシールロール27の外面との間
隔が微少間隔となるように形成されている。
【0037】また、一対のピンチロール36,36のう
ち、下方のピンチロール36と受け側接続部30の内面
との間には、シールブロック36B が設けられており、上
方のピンチロール36より内方には、シールロール37
およびシールブロック37B が設けられている。このシー
ルブロック36B 、シールロール37およびシールブロッ
ク37B は、上記のシールブロック26B 、シールロール2
7およびシールブロック27B と実質同様の構成を有して
いる。
【0038】このため、たとえ接続・切断室28や送り
側コイル室10、受け側コイル室15内を大気圧にして
からストリップ2を切断したり接続したりする場合で
も、シールブロック26B 、シールロール27、シールブ
ロック27B および、シールブロック36B 、シールロール
37、シールブロック37B によって、一対のピンチロー
ル26,26および一対のピンチロール36,36より
内方の部分を密閉できるので、処理室5において実際に
蒸着を行う部分の気密性を高く保つことができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コイル交換時
であっても処理室内を確実に気密に保つことができ、コ
イル交換作業を速くすることができ、作業能率を向上さ
せることができる。請求項2の発明によれば、コイル交
換作業を速くすることができ、作業能率を向上させるこ
とができる。請求項3の発明によれば、コイル交換作業
の時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の連続真空処理装置1の概略説明図
である。
【図2】本実施形態の連続真空処理装置1においてコイ
ル11,16を交換する作業の説明図である。
【図3】他の実施形態の連続真空処理装置1Bの概略説
明図である。
【図4】接続・切断装置13の概略説明図であり、
(A)はストリップ2を切断する作業の説明図であり、
(B)はストリップ2を接続する作業の説明図である。
【図5】従来例1の連続真空蒸着装置100 の概略説明図
である。
【図6】(A) は、コイル交換作業の概略説明図であり、
(B) は真空仕切弁の概略正面図である。
【符号の説明】
1 連続真空処理装置 2 ストリップ 5 処理室 10 送り側コイル室 11 コイル 12 コイル室仕切弁 15 受け側コイル室 16 コイル 17 コイル室仕切弁 20 接続部 21 真空仕切弁 30 接続部 31 真空仕切弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 AA02 AA11 AA25 CA01 CA03 CA05 KA01 KA05 KA09 4K030 CA02 CA07 GA14 KA08 KA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルから繰り出されたストリップの表面
    を、真空中において連続して処理するための処理装置で
    あって、該処理装置が、前記コイルが収容された送り側
    コイル室と、前記コイルから繰り出されたストリップ
    を、真空中において表面処理するための処理室と、該処
    理室において表面処理されたストリップを巻き取るコイ
    ルが収容された受け側コイル室と、前記処理室と、前記
    送り側コイル室および前記受け側コイル室との間に設け
    られた一対の接続部とからなり、該一対の接続部が、前
    記処理室と、前記送り側コイル室または前記受け側コイ
    ル室との間を、気密に密閉しうる真空仕切弁と、該真空
    仕切弁と前記処理室との間に設けられたストリップ送り
    装置とからなり、前記コイルを交換するときに、前記ス
    トリップ送り装置が、前記ストリップの端部を前記真空
    仕切弁よりも前記処理室側に取り込むことを特徴とする
    連続真空処理装置。
  2. 【請求項2】前記コイル室が、前記接続部に対して着脱
    自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の連続
    真空処理装置。
  3. 【請求項3】前記送り側コイル室および前記受け側コイ
    ル室に、その内部と前記接続部を気密に密閉するコイル
    室仕切弁が設けられたことを特徴とする請求項2記載の
    連続真空処理装置。
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