JP2003144505A - 椅子型マッサージ機 - Google Patents

椅子型マッサージ機

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JP2003144505A
JP2003144505A JP2001346788A JP2001346788A JP2003144505A JP 2003144505 A JP2003144505 A JP 2003144505A JP 2001346788 A JP2001346788 A JP 2001346788A JP 2001346788 A JP2001346788 A JP 2001346788A JP 2003144505 A JP2003144505 A JP 2003144505A
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JP
Japan
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massage
chair
sub
frames
units
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JP2001346788A
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English (en)
Inventor
Takafumi Mifuji
尚文 美藤
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Marutaka Co Ltd
Original Assignee
Marutaka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シート座部に着座する被施療者の身体である
首周りや、背中、腰周りの体型がなす曲面に沿ってマッ
サージユニットの施療子が馴染むように接触させること
のできる椅子型マッサージ機を提供する。 【解決手段】 背もたれメインフレーム20に被施療者
の右半身および左半身に対応する一対のサブフレーム2
1、22を昇降方向に沿う軸線の周りに回転するように
それぞれ並列に配置して支持すると共に、該左右の各サ
ブフレーム21、22にそれぞれマッサージユニット2
5、26を昇降可能に設け、施療子25c、25d、2
6c、26dが被施療者の身体に当たるとき、前記左右
一対の各マッサージユニット25、26が前記各サブフ
レーム21、22と一体的に前記被施療者の体の曲面に
沿って密着して回転し得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子型マッサージ
機の改良に関し、殊にシート座部に着座する被施療者の
首周りや、背中の曲面に沿ってマッサージユニットの施
療子が馴染むように接触することで、より一層被施療者
にきめ細かく、かつ効率的なマッサージ効果を与えるこ
とのできる椅子型マッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子型マッサージ機のシート座部に着座
する被施療者が首、肩、背中、腰等背部をマッサージす
る場合、マッサージユニットで駆動する施療子に揉み運
動やたたき運動等を行わせるが、施療子が被施療者の体
からわずかでも離れていると、得られるマッサージ効果
はそれだけ乏しくなる。そこで、被施療者の体に極力密
接するように施療子を配置して、効果的で快適なマッサ
ージ効果を実現できる椅子型マッサージ機の開発が要請
される。
【0003】従来、図9,図10に示されるような椅子
型マッサージ機が公知である(特開2000−5130
2公報参照。以下「第1従来装置」という)。該椅子型
マッサージ機の概要は以下の通りである。すなわち、背
もたれ1a内部に左右一対のレール2aが設けられ、該
レール2aに沿って上下に昇降する中空支持枠3aを設
け、該中空支持枠3aに膨張・収縮が可能な空気袋4a
を収容する。この空気袋4aには、該空気袋4aを共有
する4本の支軸5aを独立してスライドできるように取
り付け、さらに該支軸5aの先端に設けた施療子6aが
外皮7aに形成したスリット8aから臨ませる。こうし
て4個の施療子6aが、背もたれ1aの肩幅方向に並列
状態で配置され、制御装置のコントローラ9aにより空
気を給排制御して空気袋を膨張・収縮させることで、身
体10aに局所的な指圧を施す。このとき、コントロー
ラ9aにより施療子6aの突出量、突出圧、出没速度、
出没周期などを選択調整し、揉みモード、たたきモード
を得るようにしたものである。
【0004】このように、第1従来装置は空気袋4aに
より施療子6aを出没自在に駆動して複数の施療子6a
を身体10aの凹凸に沿わせて指圧効果を発揮する構造
ではあるが、施療子6は支軸5aの方向に出没する移動
を行うだけの構成であるため、施療子6aに揉みモード
やたたきモードを同時に合成したマッサージ運動を行わ
せることができなかった。また、施療子6aは空気圧に
より駆動されるため、身体10aへの押圧力には一定の
限界があり、快適な施療効果を得るのが困難であった。
また、背中や腰のような比較的曲面がなだらかな身体の
部位をマッサージするには施療子6aは適度に接触する
が、首周りのような部位は曲面の曲がり具合が大きいた
め、このような構造の施療子6aでは首周りを過不足な
く接触させてマッサージすることが難しかった。また、
4個の施療子6aは、同期して昇降移動する構造のた
め、身体10aの右半身は腰部、左半身は背中といった
具合に左右両半身の異なる部位を個別にマッサージした
い場合には、このような構造ではかかるマッサージを行
うことはできなかった。
【0005】上記第1従来装置の椅子型マッサージ機の
マッサージユニットは、施療子6に揉み運動やたたき運
動を同時に付与する機構を有しないものであったが、か
かる機構を有するものとして特開平11−309189
号公報、特開2000−237263公報あるいは特開
2000−350756公報所載の発明等(以下両公報
所載の発明をまとめて「第2従来装置」という)が公知
である。今、特開2000−350756公報に示され
た発明を例に挙げて説明すると、図11〜図13に示す
ように、椅子1のシート座部2に着座する被施療者の上
半身を支えるシート背もたれ3の内部空間に、駆動モー
タ4で回転するねじ軸5がシートフレームFに沿うよう
に設けられる。このねじ軸5には、マッサージユニット
6がねじ送り可能に設けられ、ねじ軸5が回転すること
で、マッサージユニット6はシートフレームFに沿って
昇降する。またマッサージユニット6には、施療アーム
7に軸支した施療子8(「モミダマ」ともいう)に、マ
ッサージ運動としての揉み運動を付与する揉み運動ユニ
ット9と、たたき運動を付与するたたき運動ユニット1
0とが設けられる。
【0006】揉み運動ユニット9は、マッサージユニッ
ト6に取り付けた揉み駆動モータ11によりベルト12
を介して揉み軸13を、たたき運動ユニット14は、た
たき駆動モータ15によりベルト16を介してたたき軸
17をそれぞれ駆動する。
【0007】揉み軸13の両軸端面は、揉み軸13の長
手軸線に斜交する傾斜面に形成し、その傾斜面から略直
角で、かつ揉み軸13の回転中心から偏心して突出する
突出揉み軸13aに施療リンク手段としてのベルクラン
クレバー18が軸支される。たたき軸17の両軸端に
は、クランク運動するようにプッシュロッド19がたた
き軸17に対し偏心するように設けた偏心軸17aにク
ランク結合され、プッシュロッド19の上端をベルクラ
ンクレバー18の一端に揺動可能にボールジョイント結
合20される。ベルクランクレバー18の他端には、上
記した施療リンク手段としての施療アーム7が軸支さ
れ、図12に示すように矢印A方向に被施療者の体格や
体型になじむように角度変位する。
【0008】施療子8のマッサージ運動は、次のように
して行われる。揉み運動時(たたき運動は停止状態にあ
る)においては、揉み駆動モータ11により揉み軸13
が回転し、突出揉み軸13aがクランク運動をし、図1
3に示すように、施療子8は矢印B方向に首振り運動を
繰り返すことで揉み運動が可能となる。なお、この揉み
運動時における施療子8は、紙面において上下、左右、
および垂直方向に軌跡運動するものである。
【0009】また、たたき運動時(揉み運動は停止)に
は、たたき駆動モータ15が作動してたたき軸17が回
転し、偏心軸17aが回転し、図11に示すように、プ
ッシュロッド19はクランク運動を行い、これによりベ
ルクランクレバー18の一端を突き上げたり、下に俯く
ように引っ張ったりする力が作用する。このため、ベル
クランクレバー18の他端に設けた施療子8が、突出揉
み軸13aを揺動軸として揺動を繰り返し、たたき運動
が行われる。
【0010】かかる構造は上記特開平11−30918
9号公報や特開2000−237263公報も同じ構造
を有している。しかしながら、上記第2従来装置にあっ
ては、施療子を揉み運動、たたき運動を独立して行わせ
たり、同時に合成して運動させ、かつ施療アーム7に対
して施療子8を上下面内で角度変位するようにしても、
マッサージユニットを背もたれの中央部に設けて昇降さ
せるだけの構造に過ぎないため、被施療者の身体の曲面
に応じて施療子が接触することができず、身体の中央部
では施療子はよく接触しても側部においては身体から接
触しなかったり、接触しても身体側部への接触圧が低
く、特に首周りのようにその表面のなす曲面の曲がりが
大きいような場合には、首周りのマッサージはそれだけ
上首尾に施療を行うことができず、その結果マッサージ
効果を良好に得るのが困難となり、また、身体の左半身
では腰を、右半身では背中をというように異なる部位を
きめ細かく満足のいくマッサージすることもできず、快
適なマッサージが得られにくいという問題があった。
【0011】また、特公昭63−11900号公報や特
開平7−265369号公報に示される技術(以下これ
らをまとめて「第3従来装置」という)は、いずれも椅
子型マッサージ機ではなく身体を仰臥して肩や腰等をマ
ッサージするマットレス型マッサージ機であるが、肩を
マッサージする2個の施療子と、足をマッサージする2
個の施療子とを備え、これら4個の各施療子を駆動装置
によりマットレスに沿って移動させながらマッサージを
行う構造を有している。
【0012】しかしながら、第3従来装置は第1従来装
置と異なり、マッサージ機の肩幅方にではなく長手方向
に肩用施療子と足用施療子とを配備しただけの構造に過
ぎないため、身体の曲面形状に沿って施療子を配置する
ことができず、また第2従来装置と相違して、4個の施
療子を全部同じ方向に移動するとき、各施療子は駆動モ
ータにより駆動される駆動軸に固定して取り付けられる
構造であるため、腰部位と足部位とを同時にマッサージ
することはできるが、肩をマッサージする施療子も足を
マッサージする施療子も、右半身や左半身に対応して別
個に移動するように設けられていないばかりか、上記身
体の曲面に沿って施療子が回転するような構造でもな
く、ただ単にマットレス型マッサージ機本体の長手中心
線に沿って移動させるだけの構造に過ぎないため、快適
なマッサージ効果を得にくいという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みて新たに開発したもので、上記第1〜3の各従来
装置の施療子が右半身用と左半身用とに区分けして設け
られておらず、単に一個のマッサージユニットをシート
背もたれ等の長手中心線上に配置して移動させるだけの
構造に過ぎなかったため、身体の体型のなす曲面に沿っ
てマッサージユニットと一体に移動する施療子を駆動さ
せながらきめ細かく接触した状態で施療を行うことがで
きなかった。そこで、本発明は、シート座部に着座する
被施療者の身体である首周りや、背中、腰周りの体型が
なす曲面に沿ってマッサージユニットの施療子が馴染む
ように接触させることで、施療子が作動するときの被施
療者に対する進退方向をできるかぎり身体の曲面の中心
に向かう方向に指向するようにするため、マッサージユ
ニットを身体の右半身と左半身とに対応して別個に設置
し、しかも各マッサージユニットを身体の曲面に沿うよ
うにシート背もたれの上下方向に沿う軸線の周りに各マ
ッサージユニットを施療子と一体的に個別に回転しうる
ような構成とすることで、より一層被施療者にきめ細か
く、かつ効率的なマッサージ効果を与えることのできる
椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の椅子型マッサージ機は、椅子型マッサージ
機本体の背もたれに内蔵した背もたれメインフレームに
昇降するマッサージユニットを設け、該マッサージユニ
ットに設けた施療子をシート座部に着座する被施療者の
背部にあてがってマッサージ運動させることによりマッ
サージする椅子型マッサージ機において、前記背もたれ
メインフレームに前記被施療者の右半身および左半身に
対応する一対のサブフレームを前記昇降方向に沿う軸線
の周りに回転するようにそれぞれ並列に配置して支持す
ると共に、該左右の各サブフレームにそれぞれ前記マッ
サージユニットを昇降可能に設け、前記施療子が前記被
施療者の身体に当たるとき、前記左右一対の各マッサー
ジユニットが前記各サブフレームと一体的に前記被施療
者の体の曲面に密着して回転し得るように構成したこと
を特徴とする。
【0015】該構成によれば、背もたれのメインフレー
ムに身体の右半身と左半身に対応するサブフレームを、
背もたれのメインフレームの長手方向に一致するサブフ
レームの長手方向に沿う軸線の周りに回転するように設
けているので、マッサージユニットに設けた施療子は、
肩幅方向すなわち水平方向おける身体の体型がなす曲面
に対応するように接触する。このため、左右両施療子が
横一列になって並列状態にあるときは、いつも被施療者
の身体に馴染んで包み込むような状態で接触することと
なり、施療子と身体との間に隙間が生じることはなく、
マッサージユニットからの駆動力によるマッサージ運動
を各施療子に均等に付与する。
【0016】また、本発明の椅子型マッサージ機の前記
左右の各マッサージユニットは、前記各サブフレームに
対して個別に昇降移動するよう構成したことを特徴とす
る。該構成によれば、マッサージユニットをサブフレー
ムに沿って昇降するので、左右いずれかのマッサージユ
ニットを個別に移動させることができ、例えば身体の左
半身では肩を、右半身では腰をというように好みに応じ
た部位をマッサージする。
【0017】さらに、本発明の椅子型マッサージ機の前
記左右の各マッサージユニットは、前記施療子をそれぞ
れ個別に相異なるマッサージ運動を行いうるように構成
したことを特徴とする。
【0018】該構成によれば、右半身と左半身とで施療
子のマッサージ運動が相異なる運動を行え、それだけ多
機能のマッサージ効果が得られる。さらに、本発明の椅
子型マッサージ機の前記施療子は、前記左右各マッサー
ジユニットにそれぞれ1対づつ設けたことを特徴とす
る。
【0019】該構成によれば、左右の両マッサージユニ
ットが横一列に並行配置することで、被施療者の身体を
肩幅方向に包み込むような状態で接触するので、駆動源
からの機械的駆動力を施療子を介して身体の隅々にまで
過不足なくマッサージ運動として与え、マッサージを効
率的に行える。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図8に示す
実施の形態に基づいて詳述する。図1は本実施の形態に
係る椅子型マッサージ機の概要を示す外観斜視図、図2
は図1を矢印II方向から視た外観拡大斜視図、図3は図
1を矢印III 方向から視た要部外観拡大斜視図、図4は
図1を正面から視た椅子型マッサージ機の正面図、図5
は図4の矢印V方向から視た平面図、図6は椅子型マッ
サージ機で被施療者の首周りを施療する状態を説明する
平面図、図7は同様に背中を施療する状態を説明する平
面図、図8はメインフレームに対するサブフレームの取
付構造の概要を説明する外観斜視図である。以下におけ
る説明では、椅子型マッサージ機のシート座部や椅子を
覆う表皮材、あるいはマッサージユニットを制御するコ
ントローラなどの図示は省略し、背もたれ内部の構造に
ついて説明していくこととする。
【0021】本実施の形態の椅子型マッサージ機は図示
されないシート座部に対して背もたれの傾斜角度をリク
ライニング調整できる構造、あるいはリクライニング調
整しない構造のいずれのタイプの背もたれであってもよ
い。背もたれの内部には、その骨組み構造体としての背
もたれメインフレーム20が設けられる。このメインフ
レーム20は、背もたれの中央部に上下方向に沿って配
した中央フレーム部20aと、その上下両端に横方向に
延びるように設けた一対の横フレーム部20b,20c
とからなる(図4参照)。こうして正面から視るとメイ
ンフレーム20は、中央フレーム部20a、横フレーム
部20b,20cによりI形状を呈するが、これを模式
的に示すと図8(a)のようになる。図示した構造は、
本出願人が試作したモデルのものであり、実際の製作に
おいてはメインフレーム20の形状は、適宜枠状体の形
状を有する。例えば、図8(b)に示されるように、メ
インフレーム20に左右2つの小フレームを作成し、こ
の各小フレームにサブフレーム21,22を組み込んで
もよく、また同図(c)のように中央フレーム部20a
を有しない1つの4角形状のメインフレーム20にサブ
フレーム21,22を並列に組み込んでもよいものであ
る。
【0022】メインフレーム20へのサブフレーム2
1,22の組み込んだ構造は次のようである。すなわ
ち、各サブフレーム21,22はメインフレーム20に
対して回転自在に設けられる。先ず、2つあるサブフレ
ームのうち、背もたれの正面から見て左側にあるサブフ
レーム21は、被施療者の右半身をサポートするように
対応し、回転軸23a,23bを結んで形成される回転
軸線L1(図2)の周りに回転するように支持される。
また、右側のサブフレーム22は左側のサブフレーム2
1と同じ形状を有していて、左半身をサポートするよう
に対応しており、回転軸24a,24bを結んで形成さ
れる回転軸線L2の周りに回転するように支持される。
こうして、左右一対のサブフレーム21,22がメイン
フレーム20に対して並列に配置される。
【0023】各サブフレーム21,22にはマッサージ
ユニット25,26を回転軸線L1,L2に沿って昇降
するように並行配置される。すなわち、左側のサブフレ
ーム21にはマッサージユニット25のローラ25a,
25b(図4)を案内するレール21a,21bが形成
され、右側のサブフレーム22にはマッサージユニット
26のローラ26a,26bを案内するレール22a,
22bが形成される。
【0024】左側のサブフレーム21に、回転軸線L1
と平行に配置したねじ軸27(図1)と、ねじ軸27を
駆動する駆動モータ28が設けられる。また、右側のサ
ブフレーム22にも同様にねじ軸29と、ねじ軸29を
駆動する駆動モータ30が設けられる。左側のねじ軸2
7はマッサージユニット25をねじ送りできるようにね
じ結合している。同様に右側のねじ軸29もマッサージ
ユニット26に螺合される。こうして、駆動モータ28
が駆動することで、ベルト30を介してねじ軸27が回
転し、マッサージユニット25がねじ送りされて回転軸
線L1に沿って昇降する。同様に、駆動モータ30が駆
動することでベルト31を介してねじ軸29が回転し、
マッサージユニット26がねじ送りされ、回転軸線L2
方向に沿って昇降する。
【0025】次に、マッサージユニット25,26につ
いて説明する。この2つのマッサージユニット25,2
6は、同じ構造を有し、上記第2従来装置に用いられる
マッサージユニットと同じ機能を発揮するように構成さ
れる。すなわち、各マッサージユニット25,26に設
けた各一対の施療子25c,25d,26c,26dは
モミダマであり、揉み運動、たたき運動といったマッサ
ージ運動を行うものである。各マッサージ運動の駆動方
式は、揉み軸を回転することにより揉み運動を、また揉
み軸とは別に設けたたたき軸の回転力をプッシュロッド
を経由して施療子に伝達することでたたき運動を行わせ
る態様でもよく、あるいは特開2000−126261
公報に示されるように、軽量化の点からプッシュロッド
を設けないでコンパクトな大きさに形成した態様のマッ
サージユニットを採用することも可能で、マッサージユ
ニットの種類、形式を問わないものを用いることができ
る。また、マッサージユニットは、揉み運動、たたき運
動の他に、指圧運動をも同時に、あるいは独立して行わ
せる形式のものであってもよい。
【0026】また、施療子25c,25dの中間部に回
転軸線L1が、同様に施療子26c,26dの中間部に
回転軸線L2がそれぞれ通過する。マッサージユニット
25,26を昇降させる駆動モータ28,30の駆動に
よるねじ軸27,29のねじ送り量、速度等の制御、お
よび施療子25c,25d,26c,26dのマッサー
ジ運動の強弱、速度等の制御は、制御装置によりコント
ロールされるように構成される。こうして、マッサージ
ユニット25,26はサブフレーム21,22に組み込
まれた状態でメインフレーム20に配備される。
【0027】実施の形態に係る椅子型マッサージ機は、
身体の右半身用のマッサージユニット25と左半身用の
マッサージユニット26とを組み込んだサブフレーム2
1,22をメインフレーム20に対して回転軸線L1,
L2周りに回転できるように形成すると同時に、回転軸
線L1は2つの施療子25c,25dの間を通り、回転
軸線L2は2つの施療子26c,26dの間を通過する
ように形成している。
【0028】このため、図6に示されるように椅子型マ
ッサージ機のシート座部に着座した被施療者が首周りを
マッサージする場合には、右半身と左半身とに並列配置
した各マッサージユニット25,26は回転軸線L1,
L2の周りに回転する。すると、マッサージユニット2
5の施療子25c,25dと、マッサージユニット26
の施療子26c,26dとが首周りの曲面に沿って密着
して接触する。この状態でマッサージユニット25,2
6にマッサージ運動を行わせることにより、首周りをマ
ッサージすることができる。
【0029】また図7に示されるように、駆動モータ2
8,30を駆動してねじ軸27,29を回転させ、マッ
サージユニット25,26を背中の位置まで下降移動さ
せる。すると、施療子25c,25dおよび施療子26
c,26dは背中に当たり、あたかも身体の中心を向く
ように、すなわち背中の曲面に沿うように密着して接触
する。この状態でマッサージユニットを駆動させ、施療
子25c,25d,26c,26dにマッサージ運動を
行わせることにより、背中を施療することができる。ま
た、左右のマッサージユニット25,26を別個に制御
して、一方のマッサージユニットでは首周りの高さで、
他方のマッサージユニットは腰周りの高さに調整した位
置で施療を行うこともでき、多機能で快適なマッサージ
効果が得られる。
【0030】このように、本椅子型マッサージ機によれ
ば、被施療者の体型に応じてマッサージユニット25,
26を回転することができるので、効果的なマッサージ
効果を得ることができる。
【0031】なお、上記実施の形態では、一方の駆動モ
ータ28はサブフレーム21の下方に、他方の駆動モー
タ30はサブフレーム22の上方に設置したが、設置場
所はこれに限定されることはない。
【0032】また、駆動モータ28,30を別個に設け
たが、これを1個のモータにして、マッサージユニット
25,26を同時に同じ方向に昇降するように形成して
もよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る椅子
型マッサージ機は、身体の右半身と左半身に対応するサ
ブフレームを、背もたれのメインフレームに組み込み、
各サブフレームをメインフレームの長手方向に沿う軸線
の周りに回転するように支持し、サブフレームにマッサ
ージユニットを長手方向に沿って昇降するように装着し
たため、マッサージユニットに設けた施療子は、肩幅方
向すなわち水平方向おける身体の体型がなす曲面に対応
するように密着して接触する。したがって、左右の両施
療子が横一列になって並列状態にあるときは、いつも被
施療者の身体に馴染んで包み込むような状態で接触す
る、つまり施療子が作動するときの被施療者に対する進
退方向をできるかぎり身体の曲面の中心に向かうため、
施療子と身体との間に隙間が生じることはなく、マッサ
ージユニットからの駆動力によるマッサージ運動を各施
療子に確実にかつ均等に付与することができる効果を奏
する。
【0034】また、左右の各マッサージユニットは、各
サブフレームに対して個別に昇降移動するよう構成して
いるので、マッサージユニットをサブフレームに沿って
昇降し、例えば身体の左半身では肩を、右半身では背中
や腰をというように左右いずれかのマッサージユニット
を個別に移動させることができ、それだけ好みに応じた
部位をマッサージできる効果を奏する。
【0035】また、左右の各マッサージユニットは、前
記施療子をそれぞれ個別に相異なるマッサージ運動を行
いうるように構成しているので、右半身と左半身とで施
療子のマッサージ運動が相異なる運動を行え、それだけ
多機能のマッサージ効果を発揮できる効果を奏する。
【0036】また、施療子は、前記左右各マッサージユ
ニットにそれぞれ1対づつ設けているので、左右の両マ
ッサージユニットが横一列に並行配置することで、被施
療者の身体を肩幅方向に包み込むような状態で接触する
ため、駆動源からの機械的駆動力を施療子を介して身体
の隅々にまで過不足なくマッサージ運動として与え、マ
ッサージを効率的に行える効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における椅子型マッサージ
機の概要を示す外観斜視図である。
【図2】図1を矢印II方向から視た外観拡大斜視図であ
る。
【図3】図1を矢印III 方向から視た要部外観拡大斜視
図である。
【図4】図1を正面から視た椅子型マッサージ機の正面
図である。
【図5】図4の矢印V方向から視た平面図である。
【図6】本発明の椅子型マッサージ機で被施療者の首周
りを施療する状態を説明する平面図である。
【図7】同様に背中を施療する状態を説明する平面図で
ある。
【図8】メインフレームに対するサブフレームの取付構
造の概要を説明する斜視図である。
【図9】第1従来装置における概略外観斜視図である。
【図10】第1従来装置のシステムを一部断面図で示し
たシステム構成図である。
【図11】第2従来装置における外観斜視図である。
【図12】第2従来装置のマッサージユニットの構造を
説明する拡大側面図である。
【図13】第2従来装置のモミダマの作用を説明する平
面図である。
【符号の説明】
20 メインフレーム(背もたれメインフレーム) 21 サブフレーム 22 サブフレーム 23a,23b、24a,24b 回転軸 25 マッサージユニット 25c,25d 施療子 26 マッサージユニット 26c,26d 施療子 27 ねじ軸 29 ねじ軸 L1,L2 回転軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子型マッサージ機本体の背もたれに内
    蔵した背もたれメインフレームに昇降するマッサージユ
    ニットを設け、該マッサージユニットに設けた施療子を
    シート座部に着座する被施療者の背部にあてがってマッ
    サージ運動させることによりマッサージする椅子型マッ
    サージ機において、前記背もたれメインフレームに前記
    被施療者の右半身および左半身に対応する一対のサブフ
    レームを前記昇降方向に沿う軸線の周りに回転するよう
    にそれぞれ並列に配置して支持すると共に、該左右の各
    サブフレームにそれぞれ前記マッサージユニットを昇降
    可能に設け、前記施療子が前記被施療者の身体に当たる
    とき、前記左右一対の各マッサージユニットが前記各サ
    ブフレームと一体的に前記被施療者の体の曲面に密着し
    て回転し得るようにしたことを特徴とする椅子型マッサ
    ージ機。
  2. 【請求項2】 前記左右の各マッサージユニットは、前
    記各サブフレームに対して個別に昇降移動するよう構成
    したことを特徴とする前記請求項1記載の椅子型マッサ
    ージ機。
  3. 【請求項3】 前記左右の各マッサージユニットは、前
    記施療子をそれぞれ個別に相異なるマッサージ運動を行
    いうるように構成したことを特徴とする前記請求項1ま
    たは2記載の椅子型マッサージ機。
  4. 【請求項4】 前記施療子は、前記左右の各マッサージ
    ユニットの本体にそれぞれ1対づつ設けたことを特徴と
    する前記請求項1〜3の内、いずれか1項記載の椅子型
    マッサージ機。
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