JP2003143925A - コンバインの走行操作装置 - Google Patents

コンバインの走行操作装置

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JP2003143925A
JP2003143925A JP2001351951A JP2001351951A JP2003143925A JP 2003143925 A JP2003143925 A JP 2003143925A JP 2001351951 A JP2001351951 A JP 2001351951A JP 2001351951 A JP2001351951 A JP 2001351951A JP 2003143925 A JP2003143925 A JP 2003143925A
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JP
Japan
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traveling
brake
petal
gear case
scraping
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JP2001351951A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kurokawa
雅博 黒河
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
Yasushi Fujita
靖 藤田
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆車ブレーキペタルの操作で走行ギヤーケース
内の左・右サイドクラッチを「入」・「切」操作して、
走行、又は走行停止と、駆車用ブレーキの負荷との両者
を行うことにより、両者の操作荷重が重くなっていた。 【解決手段】走行車台2上側のステップ3の前部のサブ
ステップ4の前部左側には、ブレーキ装置へブレーキ荷
重を負荷する駆車ブレーキペタル6を設け、又、前部右
側には、走行ギヤ−ケース内の左・右サイドクラッチを
「入」・「切」して、走行、又は走行停止させる掻込み
ペタル6を設け、この掻込みペタル6の操作でON−O
FFするスイッチを設け、このスイッチのON−OFF
に連動して左・右サイドクラッチを「入」・「切」する
と共に、掻込みペタル6と、左・右サイドクラッチとを
ケーブルで接続した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行車台上側の
ステップの前方部に設けたサブステップの前部左側に
は、ブレーキ装置へブレーキ荷重を負荷する駆車ブレー
キペタルを設けると共に、右側には、走行用の走行ギヤ
ーケースへ内装した左・右サイドクラッチを「入」・
「切」操作して、走行、又は走行停止させる掻込ペタル
を設けた技術であり、コンバインの走行操作装置として
利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、走
行車台の前端部の下側に設けた走行ギヤーケース内の伝
動機構の回転駆動により、コンバインが走行して、走行
車台の前部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、こ
の刈取機で後方上部へ移送されて脱穀機へ供給され、こ
の脱穀機内を挟持移送中に脱穀される。
【0003】この刈取り収穫作業のときに、走行車台上
側のステップの前方部には、サブステップを設け、この
サブステップの前部左側に設けた駆車ブレーキペタルを
所定位置まで踏込み操作すると、この操作に連動して、
油圧無段変速装置を介して走行ギヤーケースへ内装した
左・右サイドクラッチは切操作されて、コンバインの走
行は停止され、穀稈の刈取り作業は一時停止されるが、
刈取機、及び脱穀機の作動は継続され、刈取機へ挟持中
の穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送されて、脱穀機
へ供給され、この脱穀機で脱穀される。又、更に、駆車
ブレーキペタルを踏込み操作すると、この操作に連動し
て、ブレーキ装置へブレーキ荷重が負荷されて、停止状
態のコンバインへ駆車用ブレーキが掛る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】駆車ブレーキペタルの
所定位置へ踏込み操作で、走行ギヤーケース内の左・右
サイドクラッチが切操作されて、走行停止となり、更に
踏込み操作で、ブレーキ装置へブレーキ荷重が負荷され
て、コンバインには、駆車用ブレーキが掛った状態にな
る。走行停止と、駆車用ブレーキの作用との両者を行う
構成としていることにより、両者の操作荷重が重くな
り、操作が困難になることがあったり、又は傾斜地での
駆車用ブレーキの操作時に、左・右サイドクラッチが一
時的に「切」状態になり、自然に走行することがあり、
危険であったが、この発明により、これらの問題点を解
決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2上側
のステップ3の前方部には、サブステップ4を設け、該
サブステップ4の前部左側には、ブレーキ装置28へブ
レーキ荷重を負荷する駆車ブレーキペタル5と、前部右
側には、走行用の走行ギヤーケース26へ内装した左・
右サイドクラッチ27a,27bを「入」・「切」操作
して、走行、又は走行停止させる掻込ペタル6とを設け
たことを特徴とするコンバインの走行操作装置としたも
のである。
【0006】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、走行
車台2の前端部の下側に設けた走行ギヤーケース26内
の伝動機構の回転駆動により、コンバインが走行して、
走行車台2の前部に設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りさ
れ、この刈取機で後方上部へ移送されて脱穀機へ供給さ
れ、この脱穀機内を挟持移送中に脱穀される。
【0007】前記コンバインの走行車台2上側のステッ
プ3の前方部には、サブステップ4を設け、このサブス
テップ4の前方左側には、駆車ブレーキペタル5を設
け、前方右側には、掻込ペタル6を設けていることによ
り、刈取り収穫作業中にコンバインを一時停止させると
きは、サブステップ4の前方右側の掻込ペタル6を踏込
み操作すると、この操作に連動して、走行ギヤーケース
26に内装した左・右サイドクラッチ27a,27bは
切操作されて、コンバインの走行は停止され、穀稈の刈
取り作業は停止されるが、刈取機、及び脱穀機の作動は
継続され、刈取機へ挟持中の穀稈は、この刈取機で後方
上部へ移送されて、脱穀機へ供給され、この脱穀機で脱
穀される。
【0008】又、前記コンバインは停止状態であり、駆
車用ブレーキを掛けるときには、サブステップ4の前方
左側の駆車ブレーキペタル5を踏込み操作すると、この
操作に連動して、ブレーキ装置28へブレーキ荷重が負
荷され、コンバインへ駆車用ブレーキが掛る。
【0009】請求項2に記載の発明においては、掻込ペ
タル6の操作でON−OFFするスイッチ31を設け、
該スイッチ31のON−OFFにより、油圧無段変速装
置22を介して走行ギヤーケース26に内装した左・右
サイドクラッチ27a,27bが「入」・「切」作動す
べく設けると共に、掻込ペタル6と、左・右サイドクラ
ッチ27a,27bとを接続するケーブル39を設け、
掻込ペタル6の操作により、ケーブル39を介して左・
右サイドクラッチ27a,27bを「入」・「切」操作
して、走行、又は走行停止すべく設けたことを特徴とす
る請求項1に記載のコンバインの走行操作装置としたも
のである。
【0010】前記コンバインの走行車台2上側のステッ
プ3の前方部には、サブステップ4を設け、このサブス
テップ4の前方左側には、駆車ブレーキペタル5を設
け、前方右側には、掻込ペタル6を設け、この掻込ペタ
ル6の操作でON−OFFするスイッチ31を設け、こ
のスイッチ31のON−OFFにより、油圧無段変速装
置22を介して走行ギヤーケース26へ内装した左・右
サイドクラッチ27a,27bを「入」・「切」すべく
設けると共に、掻込ペタル6と、左・右サイドクラッチ
27a,27bとを接続するケーブル39を設け、掻込
ペタル6の操作により、ケーブル39を介して左・右サ
イドクラッチ27a,27bを「入」・「切」すべく設
けていることにより、刈取り収穫作業中にコンバインを
一時停止させるときは、サブステップ4の前方右側の掻
込ペタル6を踏込み操作すると、この操作に連動して、
スイッチ31がONされ、このONに連動して、油圧無
段変速装置22を介して、走行ギヤーケース26に内装
した左・右サイドクラッチ27a,27bは切操作され
るが、この切操作が行われないときには、掻込ペタル6
の踏込み操作に連動して、ケーブル39を介して、走行
ギヤーケース26の左・右サイドクラッチ27a,27
bは切操作されて、コンバインの走行は停止され、穀稈
の刈取り作業は停止されるが、刈取機、及び脱穀機の作
動は継続され、刈取機へ挟持中の穀稈は、この刈取機で
後方上部へ移送されて、脱穀機へ供給され、この脱穀機
で脱穀される。
【0011】又、前記コンバインは停止状態であり、駆
車用ブレーキを掛けるときには、サブステップ4の前方
左側の駆車ブレーキペタル5を踏込み操作すると、この
操作に連動して、ブレーキ装置28へブレーキ荷重が負
荷され、コンバインへ駆車用ブレーキが掛る。このとき
は、左・右サイドクラッチ27a,27bは「切」状態
にはならない。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明においては、サイドステ
ップ4の前部右側に設けた掻込ペタル6の操作で、走行
ギヤーケース26内の左・右サイドクラッチ27a,2
7bは「入」・「切」され、又、前部左側に設けた駆車
ブレーキペタル5の操作でコンバインの走行ギヤーケー
ス26内の伝動機構へ駆車用ブレーキを掛けることによ
り、走行停止と、駆車用ブレーキとは、別々の掻込ペタ
ル6と、駆車ブレーキペタル5とによって、行われるこ
とにより、両者の操作荷重が軽くなり、操作が容易であ
る。又、傾斜地でこの駆車ブレーキペタル5を操作して
も、左・右サイドクラッチ27a,27bは、「切」状
態になることがなく、このために、コンバインは傾斜地
の傾斜による自然走行を防止するとこができて、安全で
ある。
【0013】請求項2の発明においては、油圧無段変速
装置22、及びスイッチ31等に不具合が発生して、こ
れらの不具合により、掻込ペタル6を操作しても、走行
ギヤーケース26内の左・右サイドクラッチ27a,2
7bは「入」・「切」されないことが発生したときであ
っても、掻込ペタル6と、左・右サイドクラッチ27
a,27bとは、ケーブル39で接続していることによ
り、このケーブル39で左右サイドクラッチ27a,2
7bを「入」・「切」することができ、これにより、コ
ンバインの走行、又は走行停止ができて、収穫作業が途
中で中断することがなくなった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の上側に
設けたステップ3の前方部には、サブステップ4を設
け、このサブステップ4の前部左側には、走行ギヤーケ
ース26に設けたブレーキ装置28へブレーキ荷重を負
荷するときに操作する駆車ブレーキペタル5を設けると
共に、前部右側には、走行ギヤーケース26に内装した
左・右サイドクラッチ27a,27bを「入」・「切」
操作して、コンバイン1を走行、又は走行停止させる掻
込ペタル6を設けた構成である。これら駆車ブレーキペ
タル5、及び掻込ペタル6等を主に図示して説明する。
【0015】前記コンバイン1の走行車台2の下側に
は、図9で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行ク
ローラ7aを張設した走行装置7を配設し、走行車台2
の上側には、脱穀機8を載置した構成である。走行車台
2の前側の刈取機9で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り
穀稈は、この刈取機9で後方上部へ移送され、脱穀機8
のフィードチェン10aと、挟持杆10bとで引継ぎさ
れて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別
済み穀粒は、脱穀機8の右横側に配設した穀粒貯留タン
ク11内へ一時貯留される。
【0016】前記走行車台2の前側には、図9で示す如
く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド12
a、及び分草体12bと、立毛穀稈を引起す引起装置1
3aと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置
14の掻込装置14aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃
装置13bと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀
機8のフィードチェン10aと、挟持杆10bとへ受渡
しする穀稈掻込移送装置14の根元・穂先移送装置15
a,15b等からなる刈取機9を設けている。該刈取機
9は、油圧駆動による伸縮シリンダ16により、土壌面
に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0017】前記刈取機9の前方下部から後方上部へ傾
斜する支持杆17aの上端部には、左右方向の支持パイ
プ杆17bを設け、この支持パイプ杆17bを走行車台
2の上側面に設けた支持装置17cで回動自在に支持さ
せて、伸縮シリンダ16の作動により、刈取機9は支持
パイプ杆17bを回動中心として、上下に回動する構成
である。
【0018】前記刈取機9の穀稈掻込移送装置14によ
って形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送さ
れる穀稈に接触作用することにより、脱穀機8へ穀稈の
供給の有無を検出する穀稈センサ9aを設けた構成であ
る。前記脱穀機8側の前部で走行車台2の上側に設けた
ステップ3と、このステップ3の前側に設けたサブステ
ップ4との上側には、操作室フレーム21aで形成する
操作室21bを設け、この操作室21b内には、図9で
示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等
の操作を行う平面視略L字形状に形成した操作装置19
と、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席20と、
駆車ブレーキペタル5と、掻込ペタル6等を設け、この
操縦席20の下側で、走行車台2の上側面には、エンジ
ン18を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク
11を配設する。これら走行装置7と、刈取機9と、脱
穀機8と、エンジン18等により、コンバイン1の機体
1aを形成した構成である。
【0019】前記操作装置19は、図3で示す如く操作
室フレーム21aで形成した操作室21b内へ略L字形
状で操縦席20の前側、及び左横側へ位置させて設けた
構成である。操作装置19の表面部に設けた代表的な各
種レバー、各種調整ダイヤル、及び各種スイッチ等を表
示して説明する。後述する油圧無段変速装置22が作動
して、コンバイン1の前進、又は後進の走行速度を変速
する主変速レバー23a、コンバイン1の走行方向を切
換えする走行方向切換レバー23b、副変速レバー23
c、スロットルレバー23d、及び刈脱レバー23e等
と、車速調整ダイヤル24a、刈取高さ調節ダイヤル2
4b、及び扱深さ調節ダイヤル24c等と、方向スイッ
チ25a、車速スイッチ25b、前後スイッチ25c、
及び左右スイッチ25d等を設けた構成である。
【0020】前記副変速レバー23cのグリップの一方
側の横側には、図3で示す如くサイドクラッチスイッチ
25eを設け、このサイドクラッチスイッチ25eの操
作により、詳細は後述する走行ギヤーケース26へ内装
した左・右サイドクラッチ27a,27bを、「切」状
態に作動する構成とするもよい。
【0021】これにより、詳細後述する前記掻込ペタル
6の操作を副変速レバー23cのグリップに設けたサイ
ドクラッチスイッチ25eで行うことができ、このため
に、操作性が良好となり、車のチェンジの感覚に近くな
る。前記ステップ3の前部に設けたサブステップ4の前
部の左側で、操作室フレーム21aで形成した操作室2
1b内には、図1〜図4で示す如くサブステップ4の前
部の左側には、コンバイン1が停止状態で、走行ギヤー
ケース26の一方側の横側部に設けたブレーキ装置28
へブレーキ荷重を負荷して、このブレーキ装置28を介
して、走行ギヤーケース26内のブレーキ軸30aを経
てブレーキ駆動軸30bへ駆車用ブレーキを掛けたり、
又は駆車用ブレーキを解除したする駆車ブレーキペタル
5を踏込み、又は、踏込み解除すべく回動軸5cで回動
自在に軸支して設けた構成である。この駆車用ブレーキ
ペタル5の操作では、走行ギヤーケース26内の左・右
サイドクラッチ27a,27bは、「入」・「切」しな
い構成である。
【0022】前記サブステップ4の前部の右側で、操作
室21b内には、図1〜図4で示す如く掻込ペタル6を
踏込み、又は、踏込み解除すべく回動自在に設け、この
掻込ペタル6の操作により、走行ギヤーケース26内の
伝動機構26aのサイドクラッチ軸27cへ摺動移動自
在に軸支した左・右サイドクラッチ27a,27bが
「入」・「切」操作され、この操作に連動して、複数枚
設けた左・右クラッチ板27d,27eが作動されて、
走行ギヤーケース26の最終端部に設けた左・右走行車
軸29a,29bが回転、又は回転停止され、この左・
右走行車軸29a,29bへ軸支した各駆動スプロケッ
ト29cへ掛け渡した走行装置7の左右両側の走行クロ
ーラ7aが回転、又は回転停止されて、コンバイン1は
走行、又は走行停止する構成である。この走行停止のと
きでも、脱穀機8、及び刈取機9の作動は継続される構
成であり、この刈取機9の穀稈掻込移送装置14へ挟持
して移送中の穀稈は、この穀稈掻込移送装置14から脱
穀機8へ供給されて、脱穀される構成である。
【0023】前記走行装置7を走行、又は走行停止させ
るときは、サブステップ4の前部右側に設けた掻込ペタ
ル6の操作により、走行ギヤーケース26内の左・右サ
イドクラッチ27a,27bは「入」・「切」操作さ
れ、又、走行装置7が停止中で、駆車用ブレーキを掛け
るときは、サブステップ4の前部左側に設けた駆車ブレ
ーキペタル5の操作により、コンバイン1のブレーキ装
置28へブレーキ荷重が負荷されることにより、このブ
レーキ装置28を介して、走行ギヤーケース26内のブ
レーキ駆動軸30bへ駆車用ブレーキが掛り、これに連
動して、走行装置7には、駆車用ブレーキが掛ることに
より、この走行装置7の走行、又は走行停止操作と、駆
車用ブレーキを掛ける操作とは、掻込ペタル6と、駆車
ブレーキペタル5とによって、別々に行われることによ
り、両者の操作荷重が軽くなり、操作が容易である。
又、傾斜地で駆車ブレーキペタル5を操作しても、左・
右サイドクラッチ27a,27bは、「切」状態になる
ことがなく、このために、コンバイン1は傾斜地の傾斜
による自然走行を防止することができて、安全である。
【0024】前記走行ギヤーケース26は、図5〜図7
で示す如く一方側の横側には、ブレーキ装置28を設
け、他方側の横側には、伝動機構37aを内装した迂回
ケース37を設けると共に、上部には、油圧無段変速装
置22を設けた構成である。前記走行車台2の前端部に
装架した走行ギヤーケース26内の伝動機構の伝動経路
中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテ
ンションメータ方式の車速センサ26bを設けた構成で
ある。
【0025】前記走行ギヤーケース26の横側に設けた
ブレーキ装置28のブレーキレバー28aと、サブステ
ップ4の前部左側へ回動自在に設けた駆車ブレーキペタ
ル5のペタルレバー5aとの間には、図1、図2、図
5、及び図7で示す如くブレーキ用ケーブル5bを設け
て接続した構成である。駆車用ブレーキを掛けるときに
は、駆車ブレーキペタル5の踏込み操作により、ペタル
レバー5a、ブレーキ用ケーブル5b、及びブレーキレ
バー28aを介して、ブレーキ装置28へブレーキ荷重
が負荷され、これにより、走行ギヤーケース26内のブ
レーキ軸30aを経て、ブレーキ駆動軸30bへ駆車用
ブレーキが掛る構成である。又、踏込み解除により、駆
車用ブレーキが解除される構成である。
【0026】前記掻込ペタル6は、図1〜図3で示す如
く走行ギヤーケース26内の左・右サイドクラッチ27
a,27bを「入」・「切」すべく、掻込ペタル6を踏
込み、又は踏込み解除すべく回動軸6aで回動自在に軸
支した構成である。掻込ペタル6の踏み操作、又は、踏
込み解除操作により、この掻込ペタル6の前部に設けた
ON−OFFスイッチ方式のスイッチ31は、ON−O
FFする構成であり、このスイッチ31のON−OFF
は、操作装置19へ内装した制御装置32へ入力され、
この入力に基づいて、この制御装置32により、油圧無
段変速装置22等を介して、走行ギヤーケース26内の
左・右サイドクラッチ27a,27bは、「入」・
「切」操作されて、コンバイン1は走行、又は走行停止
制御される構成である。
【0027】前記掻込ペタル6には、図4で示す如くケ
ーブル39の一方側の端部を装着して設け、走行ギヤー
ケース26へ内装した左・右支持軸38a,38bに
は、左・右シフタ38c,38dを固着して設けると共
に、この左・右支持軸38a,38bの一方側端部で、
走行ギヤーケース26の外側には、左・右レバー40
a,40bを固着して設けた構成である。この左・右シ
フタ38c,38dは左・右サイドクラッチ27a,2
7bの摺動移動用の溝内へ挿入した構成である。
【0028】前記ケーブル39の他方側の端部のインナ
ー39aは左レバー40aへ装着し、アウター39bは
右レバー40bへ装着した構成である。掻込ペタル6の
踏込み、又は踏込み解除の操作により、ケーブル39の
インナー39a、及びアウター39bと、左・右レバー
40a,40bと、左・右シフタ38c,38dとを介
して、走行ギヤーケース26内の左・右サイドクラッチ
27a,27bを「入」・「切」操作する構成である。
油圧無段変速装置22、及びスイッチ31等に不具合が
発生して、これらにより、左・右サイドクラッチ27
a,27bが「入」・「切」操作できないことが発生し
ても、掻込ペタル6の操作により、この掻込ペタル6に
設けたケーブル39を介して、左・右サイドクラッチ2
7a,27bを「入」・「切」操作する構成である。
【0029】前記油圧無段変速装置22、及びスイッチ
31等に不具合が発生し、掻込ペタル6の操作により、
これらを介して、走行ギヤーケース26内の左・右サイ
ドクラッチ27a,27bの「入」・「切」操作ができ
なくなったときであっても、掻込ペタル6と、左・右サ
イドクラッチ27a,27bとを接続状態にするケーブ
ル39を設けたことにより、掻込ペタル6を操作すると
ケーブル39等を介して、左・右サイドクラッチ27
a,27bを「入」・「切」することができることによ
り、コンバイン1の走行、又は走行停止ができて、収穫
作業が途中で中断することがなくなった。
【0030】前記掻込ペタル6が踏込み操作され、コン
バイン1の走行が停止状態に制御されたときであって
も、脱穀機8と、刈取機9との作動は継続される構成で
ある。これら脱穀機8、及び刈取機9を停止させるとき
は、刈脱レバー23eを停止側へ操作する構成である。
【0031】前記操作装置19の主変速レバー23a
は、図1、及び図2で示す如く操作枠33に固着して設
けた取付板33aへ、主変速レバー23aの下部に設け
た受板34aを回動ピン34bで回動自在に軸支した構
成である。受板34aの後部側と、油圧無段変速装置2
2のトラニオン軸22aとは、アジャスト可能な連結ロ
ット35aを設けた接続した構成である。
【0032】前記駆車ブレーキペタル5のペタルレバー
5aと、回動自在に設けた回動具36の一方側のリンク
36aとの間には、アジャスト可能な連結ロット35b
を設けて接続した構成である。又、回動具36の他方側
のリンク36bの前側の前ピン36cと、受板34aに
設けた支持ピン34cとの間には、アジャスト可能な連
結ロット35cを設けて接続した構成である。更に回動
具36の他方側のリンク36bの後側の後ピン36d
と、受板34aに設けた支持ピン34cとの間には、ア
ジャスト可能な連結ロット35dを設けて接続した構成
である。
【0033】前記主変速レバー23aが前進側へ操作さ
れているときに、駆車ブレーキペタル5が踏込み操作さ
れると、回動軸5cを回動中心として、ペタルレバー5
aと、連結ロット35bとが引かれて、回動具36のリ
ンク36aは反時計回りに回動されて、連結ロット35
cは引き下げ状態に作用して、主変速レバー23aは中
立位置へ戻る構成である。又、主変速レバー23aが後
進側へ操作されているときに、駆車ブレーキペタル5を
踏込み操作されると、連結ロット35dは引き上げ状態
に作用して、主変速レバー23aは中立位置へ戻る構成
である。
【0034】前記走行ギヤーケース26に設けたブレー
キ装置28のブレーキ軸30aを介して、ブレーキ荷重
が負荷されるブレーキ駆動軸30bは、図5で示す如く
左・右サイドクラッチ27a,27b軸支するサイドク
ラッチ軸27cの上手側へ設けると共に、チェンジギヤ
ー41aを軸支するチェンジ軸41bを下手側へ設けた
構成である。
【0035】これにより、前記ブレーキ駆動軸30b
は、サイドクラッチ軸27cの上手側に設けたことによ
り、制動トルクを小さくすることができ、ブレーキ装置
28を小型化できると共に、耐久性の向上を図ることが
できる。又、チェンジ軸41bの下手側に設けたことに
より、副変速の位置に関係なく、駆車用ブレーキを掛け
ることができる。
【0036】前記掻込ペタル6の踏込み、又は踏込み解
除操作により、スイッチ31がON、又はOFF制御さ
れ、このON−OFF制御が制御装置32へ入力され、
この入力に基づいて、この制御装置32により、制御さ
れる掻込ペタル6の操作に関連する箇所は、図8で示す
如く制御装置32により、電磁切換弁42と、掻込バル
ブ43との両者が制御され構成である。左・右プッシュ
シリンダ44a,44bは、配管等45aで接続した構
成である。タンク46内へ挿入して設けた配管45bは
圧抜バルブ47aを経て配管45aと接続した構成であ
る。又、配管45cは途中にチャージバルブ47bを設
け、一端部を配管45bの途中へ接続されると共に、他
端部を圧抜バルブ47aへ接続した構成である。
【0037】前記左プッシュシリンダ44aには、配管
48aを接続して、掻込バルブ43を経て、配管49a
の途中に設けたフィルタ50aと、チャージバルブ50
bとの中間部へ接続させた構成である。右プッシュシリ
ンダ44bには、配管48bを接続して、掻込バルブ4
3、及び電磁切換弁42を経て配管49aの途中へ接続
した構成である。
【0038】前記配管49aには、チャジバルブ50
b、フィルタ50a、及び油圧ポンプ50c等を途中へ
設けて、先端部は油圧無段変速装置22の配管22bへ
接続した構成であり、この配管22bはタンク46内へ
挿入した構成である。前記左・右プッシュシリンダ44
a,44bは、電磁切換弁42と、掻込バルブ43との
両者によって作動制御されて、この左・右プッシュシリ
ンダ44a,44bにより、走行ギヤーケース26内の
左・右サイドクラッチ27a,27bは、「入」・
「切」制御される構成である。
【0039】前記穀粒貯留タンク11内に貯留した穀粒
を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク11の後側には、
縦移送螺旋51aを内装した排出支持筒51を略垂直姿
勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒51の上
端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外
へ穀粒を排出する排出螺旋52aを伸縮自在に内装した
排出オーガ52を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋
回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 操作部の拡大平面図
【図2】 操作部の拡大側面図
【図3】 操作装置部の拡大背面斜視図
【図4】 操作部のケーブル部の拡大側面図
【図5】 走行ギヤーケース部の拡大背断面図
【図6】 走行ギヤーケース部の右側部の拡大側面図
【図7】 走行ギヤーケース部の左側部の拡大側面図
【図8】 油圧回路図
【図9】 コンバインの全体側面図
【符号の説明】
2 走行車台 3 ステップ 4 サブステップ 5 駆車ブレーキペタル 6 掻込ペタル 22 油圧無段変速装置 26 走行ギヤーケース 27a 左サイドクラッチ 27b 右サイドクラッチ 28 ブレーキ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05G 1/24 G05G 1/24 F Fターム(参考) 2B076 AA03 BA05 BA07 CD03 DC02 3J070 AA32 BA13 BA32 BA34 CC26 CC71 DA03 DA24 EA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車台2上側のステップ3の前方部に
    は、サブステップ4を設け、該サブステップ4の前部左
    側には、ブレーキ装置28へブレーキ荷重を負荷する駆
    車ブレーキペタル5と、前部右側には、走行用の走行ギ
    ヤーケース26へ内装した左・右サイドクラッチ27
    a,27bを「入」・「切」操作して、走行、又は走行
    停止させる掻込ペタル6とを設けたことを特徴とするコ
    ンバインの走行操作装置。
  2. 【請求項2】 前記掻込ペタル6の操作でON−OFF
    するスイッチ31を設け、該スイッチ31のON−OF
    Fにより、油圧無段変速装置22を介して走行ギヤーケ
    ース26に内装した左・右サイドクラッチ27a,27
    bが「入」・「切」作動すべく設けると共に、掻込ペタ
    ル6と、左・右サイドクラッチ27a,27bとを接続
    するケーブル39を設け、掻込ペタル6の操作により、
    ケーブル39を介して左・右サイドクラッチ27a,2
    7bを「入」・「切」操作して、走行、又は走行停止す
    べく設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイ
    ンの走行操作装置。
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