JP2003143008A - Da変換器 - Google Patents

Da変換器

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JP2003143008A
JP2003143008A JP2001338917A JP2001338917A JP2003143008A JP 2003143008 A JP2003143008 A JP 2003143008A JP 2001338917 A JP2001338917 A JP 2001338917A JP 2001338917 A JP2001338917 A JP 2001338917A JP 2003143008 A JP2003143008 A JP 2003143008A
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Tatsuyuki Araki
達之 荒木
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Kawasaki Microelectronics Inc
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Kawasaki Microelectronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロセス変動に関係なく、そのアナログ出力に
帯域制限をかけて所望の周波数特性を得ることができる
DA変換器を提供する。 【解決手段】本発明のDA変換器は、多ビットのデジタ
ル入力を、そのデジタルコードに対応し、かつ所定の伝
達関数で定義される周波数特性を持つアナログ出力に変
換するフィルタにより構成されている。このフィルタ
は、デジタル入力の各々のビットを順次シフトし遅延す
るシフトレジスタと、シフトレジスタによりシフトされ
たデジタル入力の各々のビットのデジタルコードに基づ
いて、各々対応するリファレンス電圧をチャージする複
数の並列に接続されたキャパシタを有するスイッチドキ
ャパシタ回路とを備えている。ここで、リファレンス電
圧は、デジタル入力の各々のビットに対して重み付けさ
れ、なおかつ伝達関数の係数がキャパシタの容量比で表
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル入力を、
所望の周波数特性を持つアナログ出力に変換するDA変
換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のDA変換器の一例の構成
概念図である。同図に示すDA変換器50は、所定ビッ
ト数のデジタル入力を、そのデジタルコードに対応した
電圧を持つアナログ出力に変換するものである。
【0003】この図に示すように、従来のDA変換器5
0では、そのアナログ出力に一例として図示するような
アクティブフィルタ(ポストフィルタ)52が接続さ
れ、このポストフィルタ52の容量値や抵抗値を変えて
カットオフ周波数を設定することにより、アナログ出力
に特定の周波数で帯域制限をかけて所望の周波数特性を
得ている。同図に示すポストフィルタ52の場合、その
カットオフ周波数fcは、fc=1/(2π√(R2*
R3*C1*C2))の式で表される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図4に示すD
A変換器50およびポストフィルタ52をLSI上で構
成した場合、以下に述べる問題点がある。
【0005】まず、ポストフィルタ52のカットオフ周
波数の設定は、前述のように、その容量値や抵抗値を変
えることで行われるため、これらの容量値および抵抗値
の絶対精度が要求されることになるが、LSI上でこれ
らの容量素子や抵抗素子を構成した場合、それらの値は
プロセスにより変動する。従って、このようなプロセス
変動による容量値、抵抗値の絶対精度がカットオフ周波
数に大きく影響するという問題がある。
【0006】また、ポストフィルタ52において急峻な
遮断特性が必要な場合、通常、アクティブフィルタを多
段に接続して高次のフィルタを構成することによって実
現するが、この場合、オペアンプが複数個必要になるの
で消費電力が大きくなるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術に基づく問
題点を解消し、従来のポストフィルタを使用した場合
に、必要であった容量値、抵抗値のプロセス変動による
絶対精度からのズレを考慮することなく、そのアナログ
出力に帯域制限をかけて所望の周波数特性を得ることが
できるDA変換器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多ビットのデジタル入力を、そのデジタ
ルコードに対応し、かつ所定の周波数特性を有するアナ
ログ電圧として出力するDA変換器において、前記デジ
タル入力の各々のビットを順次シフトし遅延するシフト
レジスタと、このシフトレジスタによりシフトされたデ
ジタル入力の各々のビットと前記周波数特性を定義する
伝達関数の係数との乗算および該乗算の結果を加算する
スイッチドキャパシタ回路とを備えたことを特徴とする
DA変換器を提供するものである。
【0009】また、本発明は、多ビットのデジタル入力
を、そのデジタルコードに対応し、かつ所定の周波数特
性を有するアナログ電圧として出力するDA変換器にお
いて、前記デジタル入力の各々のビットを順次シフトす
るシフトレジスタと、このシフトレジスタによりシフト
されたデジタル入力の各々のビットのデジタルコードに
基づいて、各々対応するリファレンス電圧をチャージす
る複数の並列に接続されたキャパシタを有するスイッチ
ドキャパシタ回路とから成り、前記周波数特性を定義す
る伝達関数を有するフィルタを備えたことを特徴とする
DA変換器を提供する。
【0010】ここで、前記リファレンス電圧は、前記デ
ジタル入力の各々のビットに対して重み付けされ、なお
かつ前記伝達関数の係数が前記キャパシタの容量比で表
されているのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明のDA変換器を詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明のDA変換器の一実施例の
構成概略図である。同図に示すDA変換器10は、多ビ
ットのデジタル入力Dinを、そのデジタルコードに対
応し、かつ特定の周波数で帯域制限のかけられた所望の
周波数特性を持つアナログ出力Voutに変換するもの
であり、特定の周波数特性を定義する伝達関数を有する
フィルタを用いて実現される。
【0013】すなわち、DA変換器10は、デジタル入
力Dinの各々のビットに対応して、それぞれ複数の遅
延回路(または遅延素子)12およびスイッチドキャパ
シタ回路18を備え、従来のデジタルフィルタ、例えば
FIRフィルタ(有限インパルス応答フィルタ)の伝達
関数で定義される周波数特性と同様の周波数特性を有す
るアナログ出力を得るようにしたものである。
【0014】ここで、本発明の理解を容易にするため、
従来のデジタルフィルタについて簡単に説明する。
【0015】図5は、従来のデジタルフィルタ(FIR
フィルタ)の概略図である。一般に、FIRフィルタの
伝達関数H(z)は下記式(1)で表される。 H(z)=a0+a1・Z-1+a2・Z-2+…+am・Z-m … (1) すなわち、図5に示すデジタルフィルタ60は、デジタ
ル入力Dinを上記式(1)の伝達関数で表される周波
数特性を有するデジタル出力Doutに変換するもので
あり、遅延回路62、乗算器64および加算器66を備
える。
【0016】ここで、遅延回路62は、入力される信号
を単位時間遅延するものである。全ての遅延回路62が
一列(直列)に接続され、初段の遅延回路62に入力さ
れるデジタル入力Dinは、個々の遅延回路62により
順次単位時間ずつ遅延される。デジタル入力Dinおよ
び個々の遅延回路62の出力信号は各々対応する乗算器
64に入力されている。
【0017】乗算器64は、入力される信号に係数ai
(i=0〜m)を乗算するものである。初段の乗算器6
4にはデジタル入力Dinが入力され、2段目以降の乗
算器64には、各々対応する遅延回路62の出力信号が
入力されている。また、初段の乗算器64の出力信号は
初段の加算器66に入力され、2段目以降の乗算器64
の出力信号は、各々対応する加算器66に入力されてい
る。
【0018】加算器66は、入力される2つの信号を加
算するものである。初段の加算器66には、初段および
2段目の乗算器64の出力信号が入力され、以下、2段
目以降の加算器66には、3段目以降の各々対応する乗
算器64の出力信号と前段の加算器66の出力信号が入
力されている。すなわち、デジタル出力Doutは、全
ての乗算器64の出力信号を加算した値となる。
【0019】本発明のDA変換器は、図1に示すよう
に、上述した従来のデジタルフィルタ(例では、FIR
フィルタ)の伝達関数におけるZ-1を遅延回路(また
は、遅延素子)、a0〜amの係数乗算動作および加算
動作をスイッチドキャパシタ回路で行うことにより、多
ビットのデジタル入力Dinを、そのデジタルコードに
対応し、かつ従来のデジタルフィルタの伝達関数で表さ
れる周波数特性と同様の周波数特性を有するアナログ出
力を得るものである。
【0020】次に、本発明のDA変換器について具体的
な構成回路を挙げて説明する。
【0021】図2は、本発明のDA変換器の一実施例の
構成回路図である。同図に示すDA変換器20は、図1
に示すDA変換器を実現する具体的な回路構成の一例を
表すものであり、クロック生成回路22と、シフトレジ
スタ24と、スイッチドキャパシタ回路(以下、SC回
路という)26とを備えている。
【0022】クロック生成回路22は、クロック信号C
LKに基づいて信号φ1およびφ2を生成するものであ
る。図3のタイミングチャートに示すように、信号φ1
はクロック信号CLKの正相信号であり、信号φ2は信
号φ1の反転信号、すなわちクロック信号の逆相信号で
ある。
【0023】シフトレジスタ24は、図1の遅延回路1
2に相当するn+1ビット幅、m段のものであり、デジ
タル入力Din<n:0>の各々のビットに対応して、
m段のフリップフロップ28と、デジタル入力Din<
n:0>を反転出力するインバータ30とを備えてい
る。
【0024】例えば、デジタル入力Din<0>に対応
するシフトレジスタ24の初段のフリップフロップ28
のデータ入力端子Dにはデジタル入力Din<0>が入
力されている。また、デジタル入力Din<0>は信号
S00として出力され、その反転信号がインバータ30
から信号S00bとして出力されている。
【0025】その一部だけしか図示していないが、2段
目以降のフリップフロップ28のデータ入力端子Dには
前段のフリップフロップ28の出力信号が入力されてい
る。また、それぞれのフリップフロップ28のデータ出
力端子Qからは信号S0i(i=1〜m)が出力され、
データ反転出力端子Q ̄からはその反転信号S0ibが
出力されている。
【0026】また、全てのフリップフロップ28のクロ
ック入力端子CKにはクロック信号CLKが共通に入力
されている。
【0027】なお、デジタル入力Din<n:1>に対
応するシフトレジスタ24の構成も同様である。従っ
て、デジタル入力Din<n:0>の各々のビットに対
応するシフトレジスタ24から、信号Sji(j=0〜
n、i=0〜m)とその反転信号Sjibが出力され、
次に説明するSC回路26に入力される。
【0028】シフトレジスタ24では、図3のタイミン
グチャートに示すように、デジタル入力Din<n:0
>の各々のビットは、クロック信号CLKの立ち上がり
に同期して各々対応するシフトレジスタ24の初段のフ
リップフロップ28に保持される。そして、初段のフリ
ップフロップ28に保持されたデジタル入力Din<
n:0>のデジタルコードは、クロック信号CLKが入
力される毎に順次次段のフリップフロップ28にシフト
され、信号Sjiとその反転信号Sjibが順次出力さ
れる。
【0029】続いて、SC回路26は、図5の乗算器6
4および加算器66に相当するものであり、シフトレジ
スタ24から入力される信号Sjiとその反転信号Sj
ibからなる組のそれぞれに対応して設けられたスイッ
チ素子32,34,36およびキャパシタ38と、スイ
ッチ素子40,42と、オペアンプ44と、キャパシタ
46とを備えている。
【0030】例えば、信号S00とその反転信号S00
bからなる組に対応して設けられたスイッチ素子32,
34,36およびキャパシタ38において、スイッチ素
子32は、キャパシタ38の図中左側の端子とリファレ
ンス電圧Vref00との間に接続されている。このス
イッチ素子32は、信号S00がハイレベルすなわちデ
ジタル入力Din<0>がハイレベルかつ信号φ1がハ
イレベルの期間にオンし、それ以外の期間はオフする。
【0031】また、スイッチ素子34は、キャパシタ3
8の左側の端子とシグナルグランド(SG)との間に接
続されている。このスイッチ素子34は、信号S00b
がハイレベルすなわちデジタル入力Din<0>がロウ
レベルかつ信号φ1がハイレベルの期間にオン、それ以
外の期間はオフする。
【0032】スイッチ素子36は、キャパシタ38の左
側の端子とシグナルグランドとの間に接続されている。
このスイッチ素子36は、信号φ2がハイレベルの期間
にオンし、ロウレベルの期間はオフする。
【0033】途中から図示を省略しているが、信号S0
1とその反転信号S01bからなる組〜信号Snmとそ
の反転信号Snmbからなる組にそれぞれ対応して設け
られたスイッチ素子32,34,36およびキャパシタ
38についても同様の構成である。
【0034】なお、信号Sjiとその反転信号Sjib
からなる組にそれぞれ対応して供給されるリファレンス
電圧はVrefjiであり、キャパシタ38の静電容量
はCjiである。
【0035】ここで、各々のキャパシタ38の静電容量
Cjiは、上記式(1)の伝達関数の各係数a0〜am
を表現するものである。言い換えると、式(1)の伝達
関数で定義される係数a0〜amは、SC回路26では
キャパシタ38の容量比で表されている。
【0036】例えば、単位容量をCとすると、 C00=a0×C,C01=a1×C,…,C0m=am×C C10=a0×C,C11=a1×C,…,C1m=am×C … Cn0=a0×C,Cn1=a1×C,…,Cnm=am×C となる。
【0037】また、各々のリファレンス電圧Vrefj
iは、n+1ビット幅のデジタル入力Din<n:0>
の各々のビットに対しての重み付けと、上記係数a0〜
amの正負の符号を表現するものである。
【0038】すなわち、任意のリファレンス電圧をVr
efとすると、Vref00〜Vrefnmの絶対値
は、 Vref00=Vref01=…=Vref0m=Vref/2-n Vref10=Vref11=…=Vref1m=Vref/2-(n-1) … Vrefn0=Vrefn1=…=Vrefnm=Vref となる。
【0039】このように、リファレンス電圧Vrefj
iは、デジタル入力Din<n:0>の上位ビットにな
るに従って2のべき乗で重み付けされる。また、係数a
0〜amの符号が正の時には正のリファレンス電圧Vr
efが与えられ、負の時には負のリファレンス電圧−V
refが与えられる。これにより、信号Sjiとその反
転信号Sjibに基づいて、デジタル入力Dinのデジ
タルコードに対応したアナログ出力Voutを得ること
ができる。
【0040】続いて、信号Sjiとその反転信号Sji
bからなる組のそれぞれに対応して設けられたキャパシ
タ38の図中右側の端子はショートされ、スイッチ素子
42を介してオペアンプ44の−端子に接続されてい
る。このスイッチ素子42は、信号φ2がハイレベルの
期間にオンし、ロウレベルの期間はオフである。
【0041】また、スイッチ素子42の左側の端子とシ
グナルグランドとの間にはスイッチ素子40が接続され
ている。このスイッチ素子40は、信号φ1がハイレベ
ルの期間にオンし、ロウレベルの期間はオフする。
【0042】オペアンプ44の+端子はシグナルグラン
ドに接続され、その−端子と出力端子Voutとの間に
は、このSC回路26の帰還容量となるキャパシタ46
が接続されている。このキャパシタ46の静電容量はC
fbである。
【0043】このSC回路26では、信号φ1がハイレ
ベルの期間、信号Sjiがハイレベル(デジタルコード
が‘1’)であればスイッチ32がオンし、これとは逆
に、信号Sjibがハイレベル(デジタルコードが
‘0’)であればスイッチ34がオンする。また、信号
φ1がハイレベルの期間、スイッチ36,42はオフ
し、スイッチ40はオンする。すなわち、キャパシタ3
8の図中右側の端子は電気的にシグナルグランドに接続
される。
【0044】従って、信号Sjiがハイレベルの場合、
キャパシタ38にチャージされる電荷量Q00〜Qnm
は、 Q00=Vref00×C00,Q01=Vref01×C01,…,Q0m =Vref0m×C0m Q10=Vref10×C10,Q11=Vref11×C11,…,Q1m =Vref1m×C1m … Qn0=Vrefn0×Cn0,Qn1=Vrefn1×Cn1,…,Qnm =Vrefnm×Cnm となる。
【0045】これに対し、信号Sjibがハイレベルの
場合、これに対応するキャパシタ38にチャージされる
電荷量Q00〜Qnmはゼロである。
【0046】一方、信号φ2がハイレベルの期間、スイ
ッチ32,34,40はオフし、スイッチ36,42が
オンする。すなわち、キャパシタ38の図中左側の端子
は電気的にシグナルグランドに接続される。これによ
り、各々のキャパシタ38にチャージされた電荷Q00
〜Qnmは全て加算され、スイッチ42を介してキャパ
シタ46に移動する。
【0047】すなわち、Q00〜Qnmの全電荷をQa
llとすると、 Qall=Q00+Q11+…+Qnm=Vout×Cfb … (2) となるので、この式(2)をVoutについて解くと、 Vout=(Vref00×a0×C+Vref01×a1×C+…+Vre fnm×am×C)/Cfb … (3) となる。
【0048】ここで、Cfb=Cとすると、上記式
(3)は、 Vout=(a0×Vref00+a1×Vref01
+…+am×Vrefnm) となる。
【0049】以上のように、キャパシタ38には、各々
対応するデジタル入力Dinのビットの重みに対応する
リファレンス電圧Vrefjiと、前述の式(1)に示
す伝達関数で定義される係数aiに対応する静電容量C
jiとのかけ算によって決定される電荷がチャージされ
る。これにより、多ビットのデジタル入力Dinのデジ
タルコードは、これに対応したアナログ電圧を持ち、な
おかつ式(1)に示す伝達関数で表される周波数特性を
持つアナログ出力Voutに変換される。
【0050】本発明のDA変換器では、伝達関数で定義
される任意の周波数特性を持つアナログ出力を得ること
ができる。従って、高次の遮断特性が必要な場合でも、
従来のアクティブフィルタのように複数個のオペアンプ
を必要としないので、消費電力を削減することができ
る。
【0051】また、伝達関数で定義される係数a0〜a
mは、SC回路26内のキャパシタ38の容量比で表さ
れるため、容量の相対精度のみに着目すればよい。すな
わち、本発明のDA変換器をLSI上で構成した場合、
従来のアクティブフィルタのようにプロセス変動による
抵抗値や容量値の絶対精度を考慮することなく、任意の
周波数特性を持つアナログ出力を得ることができる。
【0052】なお、上記実施例では、デジタルフィルタ
としてFIRフィルタの伝達関数で表される周波数特性
と同様の周波数特性を得るDA変換器の例を挙げて説明
したが、本発明はこれに限定されず、IIRフィルタ
(無限インパルス応答フィルタ)の伝達関数で表される
周波数特性を実現することも可能である。また、図2に
具体的な構成回路を例示したが、これも限定されず、同
じ機能を実現する他の回路構成によっても実現可能であ
る。また、伝達関数は、得ようとする周波数特性に応じ
て適宜決定すればよい。
【0053】本発明のDA変換器は、基本的に以上のよ
うなものである。以上、本発明のDA変換器について詳
細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本
発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変
更をしてもよいのはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明のDA
変換器は、多ビットのデジタル入力を、そのデジタルコ
ードに対応し、かつ所定の伝達関数で定義される周波数
特性を持つアナログ出力に変換するフィルタにより構成
され、スイッチドキャパシタ回路のリファレンス電圧を
デジタル入力の各々のビットに対して重み付けし、なお
かつ伝達関数の係数をキャパシタの容量比で表すように
したものである。これにより、本発明のDA変換器によ
れば、DA変換器をLSI上で構成した場合も、抵抗値
や容量値のプロセス変動による絶対精度からのズレを考
慮する必要はなく、キャパシタの容量値の相対精度のみ
に着目すればよく、伝達関数で定義される任意の周波数
特性を持つアナログ出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のDA変換器の一実施例の構成概略図
である。
【図2】 本発明のDA変換器の一実施例の構成回路図
である。
【図3】 本発明のDA変換器の動作を表す一実施例の
タイミングチャートである。
【図4】 従来のDA変換器の一例の構成概念図であ
る。
【図5】 従来のデジタルフィルタの概略図である。
【符号の説明】
10,20,50 DA変換器 12,62 遅延回路 22 クロック生成回路 24 シフトレジスタ 18,26 スイッチドキャパシタ回路 28 フリップフロップ 30 インバータ 32,34,36,40,42 スイッチ素子 38,46 キャパシタ 44 オペアンプ 52 ポストフィルタ 60 デジタルフィルタ 64 乗算器 66 加算器 Din デジタル入力 Dout デジタル出力 Vout アナログ出力 a0〜am 係数 CLK クロック信号 S00〜Snm,S00b〜Snmb,φ1,φ2 信
号 SG シグナルグランド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多ビットのデジタル入力を、そのデジタル
    コードに対応し、かつ所定の周波数特性を有するアナロ
    グ電圧として出力するDA変換器において、 前記デジタル入力の各々のビットを順次シフトし遅延す
    るシフトレジスタと、このシフトレジスタによりシフト
    されたデジタル入力の各々のビットと前記周波数特性を
    定義する伝達関数の係数との乗算および該乗算の結果を
    加算するスイッチドキャパシタ回路とを備えたことを特
    徴とするDA変換器。
  2. 【請求項2】多ビットのデジタル入力を、そのデジタル
    コードに対応し、かつ所定の周波数特性を有するアナロ
    グ電圧として出力するDA変換器において、 前記デジタル入力の各々のビットを順次シフトするシフ
    トレジスタと、このシフトレジスタによりシフトされた
    デジタル入力の各々のビットのデジタルコードに基づい
    て、各々対応するリファレンス電圧をチャージする複数
    の並列に接続されたキャパシタを有するスイッチドキャ
    パシタ回路とから成り、前記周波数特性を定義する伝達
    関数を有するフィルタを備えたことを特徴とするDA変
    換器。
  3. 【請求項3】前記リファレンス電圧は、前記デジタル入
    力の各々のビットに対して重み付けされ、なおかつ前記
    伝達関数の係数が前記キャパシタの容量比で表されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のDA変換器。
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