JP2003142879A - テープフィーダユニット - Google Patents

テープフィーダユニット

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JP2003142879A
JP2003142879A JP2001341894A JP2001341894A JP2003142879A JP 2003142879 A JP2003142879 A JP 2003142879A JP 2001341894 A JP2001341894 A JP 2001341894A JP 2001341894 A JP2001341894 A JP 2001341894A JP 2003142879 A JP2003142879 A JP 2003142879A
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tape
unit
link
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JP2001341894A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takada
声一 高田
Masayuki Ishida
昌幸 石田
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き取りの進行に伴う1ピッチ当たりの巻き
取り量と送り量の差の発生に伴うテープテンションの増
大を緩和し、安定した巻き取りを行えるようにすること
である。 【解決手段】 巻き取り側連動リンク機構46を構成す
る固定支点側リンク52、52’と入力支点側リンク5
4、54’を該入力支点側リンク54、54’に設けた
長穴59、59’を介して中間連結ピン55、55’に
より連結し、両方の固定支点側リンク52、52’に方
向性反対の巻き取りばね61、61’を取り付けて逆向
きに付勢し、トップテープ5のテンションが各巻き取り
ばね61、61’のばね力を超えたときは、巻き取り側
連動リンク機構46の作動を上記長穴59、59’の範
囲で空送りし、巻き取りを一時的に中断するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子チップ等の
小部品をチップマウンタ等の組立装置に供給する場合に
用いられるテープフィーダユニットに関し、特にその巻
き取りテープのテンションの調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子チップ等の小部品をチップマウンタ
等の組立装置に供給する場合に用いられるフィードテー
プは、搬送テープに設けたセルに上記小部品を収納する
とともに、そのセルを蓋するトップテープを貼着した構
造を有するものである。そのフィードテープに送りを加
えるとともに、剥離したトップテープを巻き取るために
テープフィーダユニットが用いられる。
【0003】このテープフィーダユニットは、一般に、
搬送テープにトップテープを貼着してなるフィードテー
プの当該搬送テープに係合してこれに送りをかける送り
ユニット、上記トップテープを剥離する剥離爪、剥離さ
れたトップテープを巻き取る巻き取りユニット、上記両
ユニットに共通の駆動ユニット及び該駆動ユニットと上
記各ユニット間に設けられる連動リンク機構とからなる
構造がとられる。
【0004】図11(a)は、そのようなテープフィー
ダユニットのテープの走行経路を概略的に示したもので
あり、1は送りユニット、2は巻き取りユニット、3は
剥離爪を示す。送りユニット1の送り歯車8によって送
りを掛けられたフィードテープ4のトップテープ5が剥
離爪3において剥離され、巻き取りユニット2の巻き取
りリール6に巻き取られるとともに、小部品を格納した
搬送テープ7が組立装置側に送られる。なお、送り歯車
8の半径をR、1ピッチの送り角をα〔rad〕で示して
いる。また、巻き取りリール6におけるトップテープ5
の巻き初め時の巻き取り半径をR1、巻き終わり時また
は巻き取り途中の巻き取り半径をR2で示し、1ピッチ
の巻き取り角をβ〔rad〕で示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
テープフィーダユニットにおいては、送りユニット1と
巻き取りユニット2を共通の駆動ユニットを経て一定の
往復振幅の駆動を掛けるようにしていた。この場合、搬
送テープ7の組立装置に対する1ピッチの送り量は常に
一定でなければならず、R×αの大きさに設定される。
一方、トップテープ5の巻き取り量は、巻き初めはR1
×βであり、搬送テープ7の送り量と等しくするため、
R×α=R1×βの関係を満足するように設定される。
しかし、巻き取りが進むことにより巻き取り半径がR2
になると、巻き取り量はR2×β(R2×β>R×α)
となる。このときの送り量と巻き取り量の差をXとする
と、図11(b)に示すように、X=(R2×β)−
(R×α)となる。
【0006】その結果、巻き取りの進行に伴なって、巻
き取りリール6に巻き取られるトップテープ5に作用す
るテープテンションが異常に増大し、テープ切れ、巻き
取り異常等のトラブル発生の原因となる。
【0007】そこで、この発明は、搬送テープの送り量
とトップテープの巻き取り量の差Xを吸収することによ
り、テープテンションの異常増大を抑制し、円滑な巻き
取り作業ができるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、搬送テープにトップテープを貼着し
てなるフィードテープの当該搬送テープに係合してこれ
に送りをかける送りユニット、上記トップテープを剥離
する剥離爪、剥離されたトップテープを巻き取る巻き取
りユニット、上記両ユニットに共通の駆動ユニット及び
該駆動ユニットと上記各ユニット間に設けられる送り側
連動リンク機構と巻き取り側連動リンク機構からなり、
上記送りユニットと上記巻き取りユニットを同期駆動さ
せて送りと巻き取りを行うようにしたテープフィーダユ
ニットにおいて、上記巻き取り側連動リンク機構を、連
動リンクと、その入力支点に連結された連結レバーと、
該連動リンクに取り付けられた一対のクラッチ歯車によ
り構成し、該連動リンクの固定支点を上記巻き取りユニ
ットの中心軸に定めるとともに、その固定支点側リンク
と入力支点側リンクを該入力支点側リンクに設けた長穴
を介して中間連結ピンにより連結し、前記のクラッチ歯
車を各固定支点側リンクに取り付けて巻き取りユニット
に結合せしめるとともに、両方の固定支点側リンクに方
向性反対の巻き取りばねを取り付けて入力支点から離れ
る方向と接近する方向の逆向きに付勢し、各巻き取りば
ねのばね力により巻き取りユニットに巻き取られるテー
プテンションの大きさを規制するようにしたものであ
る。
【0009】上記の構成によると、送りユニットと巻き
取りユニットが同期をとって駆動され、駆動ユニットの
1サイクルの駆動により2ピッチの送りと巻き取りを行
う。巻き取りの進行によりテープテンションが増大して
巻き取りばねのばね力とのバランス点を越えると、巻き
取りばねの規制が働き、巻き取りトルクの伝達が1ピッ
チの巻き取り途中で中断される一方、巻き取り側連動リ
ンク機構は長穴の部分で空送りを行う。送りユニットに
より連続的に送りを行いつつ、巻き取りユニットは間欠
的に巻き取ることにより、テープテンションの異常増大
を防ぐ。
【0010】また、上記駆動ユニットは、サイクル運動
する駆動力伝達手段と、その駆動力伝達手段により揺動
される入力レバーと、該入力レバーに取り付けられた駆
動リンクとからなり、該駆動リンクを前記の連結レバー
に連結して、駆動力を前記の巻き取り側連動リンク機構
に入力するようにした構成を採ることができる。この駆
動ユニットの半サイクルの運動ごとに1ピッチの送りと
巻き取りが行われる。
【0011】また、上記各巻き取りばねの一端部をそれ
ぞれ固定支点側リンクの先端部に取り付け、他端部を当
該固定側リンクに連結された入力支点側リンクに取り付
け、入力支点から離れる方向に付勢する巻き取りばねは
圧縮型ばねであり、同じく接近する方向に付勢する巻き
取りばねは引張り型ばねであり、これらの巻き取りばね
により各固定支点側リンクを逆向に付勢する構成を採用
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。図1から図8に示した第1実
施形態のテープフィーダユニットは、図1に示すよう
に、フレーム11に、駆動ユニット12、送りユニット
13及び巻き取りユニット14を搭載している。フレー
ム11は、扁平な金属板でなり、これを縦向きにして機
台(図示省略)に固定して使用に供される。フィードテ
ープ4は、従来の場合と同様に、搬送テープ7とトップ
テープ5とからなり、搬送テープ7のセル9(図2参
照)内に電子チップ等の小部品10が収納される。
【0013】フレーム11の上面に一定幅の浅いガイド
溝15が設けられ(図3参照)、そのガイド溝15にフ
ィードテープ4を機外上流側の巻き取り部16(図1参
照)から導入するようにしている。
【0014】上記のフレーム11の上縁部に前記の巻き
取りユニット14が設けられ、また、下流側側面に送り
ユニット13が設けられる。また、その巻き取りユニッ
ト14と送りユニット13の間において、フレーム11
の上縁部に駆動ユニット12が設けられる。
【0015】駆動ユニット12は、フレーム11の上縁
に固定されたブラケット17に支点ピン18により上下
方向に揺動自在に取り付けられた扇形の入力レバー1
9、その上端に当接され上下方向の一定サイクルの駆動
力を伝達する伝達ロッド21、及び入力レバー19に回
動自在に取り付けられた2本の駆動リンク22、2
2’、及び入力レバー19の戻しばね20とにより構成
される。
【0016】送りユニット13は、図2、図3に示すよ
うに、送り歯車23とそれより小径のラチェット歯車2
4を同一の中心軸25に取り付け、ラチェット歯車24
に左右一対のラチェット26、26’が噛み合わされ
る。送り歯車23の歯が搬送テープ7に係合して送り作
用をなす。ラチェット26、26’は、送り側連動リン
ク機構28に取り付けられる。
【0017】送り側連動リンク機構28は、図2に示す
ように、固定支点としての上記の中心軸25に揺動自在
に取り付けられた2本の固定支点側リンク29、29’
と、入力支点としてのピン33に揺動自在に連結された
2本の入力支点側リンク34、34’とをそれぞれ中間
連結ピン31、31’で連結した四辺形リンクを有す
る。上記の固定支点側リンク29、29’に前記のラチ
ェット26、26’が同方向に噛み合って取り付けられ
る。固定支点側リンク29、29’が相互に反対方向
(即ち、相互に離れる方向又は接近する方向)に揺動す
ると、いずれか一方のラチェット26、26’が送り作
用をするときは他方のラチェット26、26’はフリー
となる。
【0018】上記の入力支点としてのピン33はスライ
ダー32に取り付けられ、そのスライダー32はフレー
ム11に設けられたガイド溝35にラフに嵌合される。
また、そのピン33にL字形の連結レバー36の一端が
連結される。
【0019】連結レバー36は支点ピン37により揺動
自在に支持され、その他端部はピン38により駆動リン
ク22の下端に連結される。このため、前記の伝達ロッ
ド21の一定ストロークの上下運動が、入力レバー1
9、駆動リンク22、連結レバー36、スライダー3
2、ピン33(入力支点)を介して入力され、送り側連
動リンク機構28の四辺形リンクが収縮(図2の実線の
状態参照)又は伸長(同じく一点鎖線の状態参照)す
る。その収縮・伸長により固定支点側リンク29、2
9’が相互に逆方向に揺動するため、ラチェット26、
26’が交互にラチェット歯車24を一方向に回転さ
せ、送り歯車23を回転させる。
【0020】次に、前述の巻き取りユニット14(図1
参照)は、ブラケット39に回転自在に取り付けられた
巻き取りリール41を有する(図6参照)。この巻き取
りリール41は、その外周縁に巻き取り歯車42が一体
に設けられる。
【0021】上記の巻き取り歯車42の外周2箇所に一
定の間隔をおいて、2個のクラッチ歯車43、43’が
噛み合う(図5参照)。これらのクラッチ歯車43、4
3’には、一方向クラッチ44、44’が組み込まれ、
各一方向クラッチ44、44’がクラッチ軸45、4
5’により巻き取り側連動リンク機構46に取り付けら
れる。
【0022】これらの一方向クラッチ44、44’は、
内周面に設けられた多数のポケット47(図5(b)参
照)の底面に一定方向に傾斜したカム面48を設け、そ
のカム面48とクラッチ軸45との間でくさび形空間を
形成し、ポケット47に収納したころ49をばね50で
狭小方向へ付勢するようにしたものである。これらの一
方向クラッチ44、44’は、クラッチ軸45、45’
とクラッチ歯車43、43’との相対的な回転方向に応
じて、ころ49がくさび形空間の狭小方向に移動してロ
ックしトルクを伝達し、また、その反対の拡径方向に移
動して空転することによりトルク伝達を遮断する。
【0023】図示の場合、2個の一方向クラッチ44、
44’は、いずれも、クラッチ軸45、45’に対する
クラッチ歯車43、43’の右回転(図5(a)矢印a
参照)でロックとなり、左回転(矢印b参照)でフリー
となる同一の方向性を有するが、それぞれ、後述のよう
に巻き取り側連動リンク機構46上で同時に反対方向に
回転されるため、作用上は択一的に一方がロックされ、
他方がフリーとなる関係になる。
【0024】巻き取り側連動リンク機構46は、巻き取
りユニット14の中心軸51を共通の固定支点とした2
本の固定支点側リンク52、52’と、共通の入力支点
としてのピン53に連結された2本の入力支点側リンク
54、54’を中間連結ピン55、55’で連結した四
辺形リンク40(特許請求の範囲でいう「連動リンク」
に相当)を有する。ピン53は、ガイド溝56にラフに
嵌合したスライダー57に取り付けられる。上記のスラ
イダー57のピン53に連結レバー58の一端部が連結
される。連結レバー58はピン60に揺動自在に取り付
けられ、その他端部に前述の駆動リンク22’の下端部
が連結される。
【0025】上記の固定支点側リンク52、52’と入
力支点側リンク54、54’の中間連結ピン55、5
5’による連結点において、入力支点側リンク54、5
4’の端部に長穴59、59’が設けられ、前記の中間
連結ピン55、55’はそれぞれこれらの長穴59、5
9’に嵌入される。
【0026】また、固定支点側リンク52、52’の端
部には巻き取りばね61、61’が取り付けられる。一
方の巻き取りばね61の他端部はフレーム11に固定さ
れる。これにより巻き取りばね61が、固定側リンク5
2をばね61の固定端の方向(下方向)に付勢し、図
1、図4に示すように、中間連結ピン55を長穴59の
下端部に押し当てる。また、他方の巻き取りばね61’
の他端部は、フレーム11上に取り付けたブラケット6
2に固定され、固定側リンク52’をばね61’の固定
端の方向(上方向)に付勢し、中間連結ピン55’を長
穴59’の上端部に押し当てる。
【0027】上記のように、各巻き取りばね61、6
1’は、中間連結ピン55、55’が長穴59、59’
の下端又は上端部に当接するよう反対方向に付勢してい
るため、巻き取り側連動リンク機構46が図1、図4の
一点鎖線の状態(伸長状態)から実線状態(収縮状態)
に変化すると(図5(a)の矢印A参照)、図に向かっ
て左側の中間連結ピン55’の部分においては、固定支
点側リンク52’が巻き取りばね61’に引き上げられ
る。
【0028】このとき一方向クラッチ44’には矢印a
方向の回転力が作用するのでロックし、クラッチ歯車4
3’、巻き取り歯車42’を介してリール41に巻き取
りトルクを伝達する。右側の中間連結ピン55の部分に
おいては、巻き取りばね61を引き伸ばしながら固定支
点側リンク52が中間連結ピン55により押し上げられ
る。このとき一方向クラッチ44が矢印b方向に回転す
ることによりフリーとり、巻き取りトルクの伝達は行な
われない。
【0029】なお、上記の各巻き取りばね61、61’
のばね力は、トップテープ5の所定のテンションとバラ
ンスする大きさであり、そのテンションが一定以上に増
大した場合は、固定支点側リンク52、52’の引き下
げや引き上げによる巻き取り作用を規制する(不可能に
する)大きさに設定される。
【0030】実施形態のテープフィーダユニットは以上
のようなものであり、次にその作用について説明する。
図1に示した巻き取り部16から引き出したフィードテ
ープ4をフレーム11上のガイド溝15に沿わせ、剥離
爪30の部分でトップテープ5を剥離し、これを巻き取
りユニット14のリール41に止める一方、搬送テープ
7を次工程の組立装置まで延ばす。しかる後に、駆動ユ
ニット12を駆動して伝達ロッド21に上下方向のサイ
クル運動を与える。
【0031】図1と図4に示すように、伝達ロッド21
が一点鎖線の状態から実線の状態に下降する前半の半サ
イクルの運動で、入力レバー19が戻しばね20を引き
伸ばしつつ下方向に揺動し、同時に駆動リンク22、2
2’が下降する。一方の駆動リンク22に連動して連結
レバー36が揺動すると、送り側連動リンク機構28は
一点鎖線の状態から実線の状態に変形し(図2参照)、
その固定支点側リンク29、29’が相互に離れる方向
に移動する結果、一方のラチェット26’により送り歯
車23に1ピッチ分の送りトルクが伝達される。次の後
半の半サイクルで伝達ロッド21が上昇すると、他方の
ラチェット26により送り歯車23に1ピッチ分の送り
トルクが伝達される。このようにして、伝達ロッド21
の1サイクルの上下運動に応じて2ピッチの送りが搬送
テープ7とトップテープ5に与えられる。
【0032】また、上記の伝達ロッド21の前半の半サ
イクルの運動により、他方の駆動リンク22’が下降す
ると、連結リンク58を介して巻き取り側連動リンク機
構46を図1、図4の一点鎖線の状態から実線の状態に
変形させる。このとき、一方の固定支点側リンク52’
は巻き取りばね61’のばね力で引き上げられ、クラッ
チ歯車43’のクラッチ44’はロックする。このた
め、巻き取りユニット14の巻き取り歯車42は該リン
ク52’と一体に回転する結果、リール41にトップテ
ープ5の巻き取りが行われる。このとき他方のクラッチ
44はフリーであり、巻き取りトルクの伝達作用は行な
れない。次の後半の半サイクルで駆動リンク22’が上
昇すると、逆に他方のクラッチ44がロックし、該リン
ク52と一体に回転して巻き取りを行う。このようにし
て、巻き取りユニット14においては、前記の送りユニ
ット13の送り作用と同期しつつ、伝達ロッド21の1
サイクルの運動に応じてトップテープ5の2ピッチの巻
き取りが行われる。
【0033】図7(a)から(c)は、前記の伝達ロッ
ド21が下降して入力支点53が上昇する前半の半サイ
クルの作動状態を示すものである。図7(a)は、トッ
プテープ5のテンションTが巻き取りばね61、61’
のばね力を超えない範囲で、前半の半サイクルで入力支
点53が上昇し、固定支点側リンク52,52’が角度
θだけ揺動することにより、クラッチ歯車43’側でト
ルク伝達が行なわれ、所定量の巻き取りを行う状態を示
している。
【0034】図7(b)に示すように、リール41の巻
き取り量が増し、トップテープ5のテンションT1が一
定以上に大きくなり、巻き取りばね61、61’のばね
力とのバランス点を越えると、固定支点側リンク52、
52’の作動がトップテープ5のテンションにより規制
される。従って、前半の半サイクルで、入力支点53が
上昇する途中において、固定支点側リンク52’は角度
θ1(<θ)で停止し、残り分(θ−θ1)は、図7
(c)に示すように、長穴59’の部分で上方に空送り
される。なお、クラッチ歯車43側はフリーであるの
で、入力支点53の上昇に従って固定支点側リンク52
が角度θだけ移動する。
【0035】図8(a)から(c)は、後半の半サイク
ルの作動状態を示すものである。図8(a)は、トップ
テープ5のテンションTが巻き取りばね61、61’の
ばね力を超えない範囲で、後半の半サイクルで入力支点
53が下降し、固定支点側リンク52,52’が角度θ
だけ揺動することにより、クラッチ歯車43側でトルク
伝達が行なわれ、所定量の巻き取りを行う状態を示して
いる。クラッチ歯車43’は、トルクの伝達を行わな
い。
【0036】図8(b)に示すように、リール41の巻
き取り量が増し、トップテープ5のテンションT1が一
定以上に大きくなり、巻き取りばね61、61’のばね
力とのバランス点を越えると、固定支点側リンク52、
52’の作動がトップテープ5のテンションにより規制
される。従って、後半の半サイクルで、入力支点53が
下降する途中において、固定支点側リンク52は角度θ
1(<θ)で停止し、残り分(θ−θ1)は、図8
(c)に示すように、長穴59の部分で空送りされる。
なお、クラッチ歯車43’側はフリーであるので、入力
支点53の上昇に従って固定支点側リンク52が角度θ
だけ移動する 次に、図9、図10に示した第2実施形態は、巻き取り
側連動リンク機構46の巻き取りばね61、61’の固
定端が、それぞれ入力支点側リンク54、54’に固定
した点で前記の第1実施形態と相違するが、その他の構
成は同じである。巻き取りばね61は常に固定支点側リ
ンク52を該巻き取りばね61の固定端側(下向き矢印
参照)に引張る引張型ばねである。また、他方に巻き取
りばね61は常に固定支点側リンク52’を該巻き取り
ばね61’側に引き寄せる圧縮型ばねである。従って、
ばねの方向性が逆であって一方の固定支点側リンク52
には下方向きのばね力を与え、逆に他方の固定支点側リ
ンク52’に上方向きのばね力を与える点で第1実施形
態の場合と同じである。従って、その作用も同じであ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明は、フィードテ
ープから剥離したトップテープの巻き取り駆動と、剥離
後の搬送テープの送り駆動とを共通の駆動ユニットで行
う場合において、巻き取りの進行に伴なう1ピッチ当た
りの巻き取り量と送り量の差の発生を、トップテープの
テンションが巻き取りばねとのバランス点を越えた際
に、巻き取り側連動リンク機構に遊びを与えて巻き取り
トルクの伝達を中断するようにしたので、トップテープ
のテンションの異常上昇によるトラブルを回避し、円滑
な巻き取り作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の正面図
【図2】同上の送りユニット部分の拡大正面図
【図3】図2のC−C線の拡大断面図
【図4】同上の巻き取りユニット部分の拡大正面図
【図5】(a)同上の巻き取りユニット部分の正面図 (b)(a)図の一部拡大断面図
【図6】図1のB−B線の拡大正面図
【図7(a)】同上の作用説明図
【図7(b)】同上の作用説明図
【図7(c)】同上の作用説明図
【図8(a)】同上の他の作用説明図
【図8(b)】同上の他の作用説明図
【図8(c)】同上の他の作用説明図
【図9】第2実施形態の正面図
【図10】同上の巻き取りユニットの一部拡大正面図
【図11】(a)従来例のテープ経路概略図 (b)同上の説明図
【符号の説明】 【符号の説明】
1 送りユニット 2 巻き取りユニット 3 剥離爪 4 フィードテープ 5 トップテープ 6 巻き取りリール 7 搬送テープ 8 送り歯車 9 セル 10 小部品 11 フレーム 12 駆動ユニット 13 送りユニット 14 巻き取りユニット 15 ガイド溝 16 巻き取り部 17 ブラケット 18 支点ピン 19 入力レバー 20 戻しばね 21 伝達ロッド 22、22’ 駆動リンク 23 送り歯車 24 ラチェット歯車 25 中心軸 26、26’ ラチェット 27、27’ ばね 28 送り側連動リンク機構 29、29’ 固定支点側リンク 30 剥離爪 31 中間連結ピン 32 スライダー 33 ピン 34、34’ 入力支点側リンク 35 ガイド溝 36 連結レバー 37 ピン 38 ピン 39 ブラケット 40 四辺形リンク 41 リール 42 巻き取り歯車 43、43’ クラッチ歯車 44、44’ 一方向クラッチ 45、45’ クラッチ軸 46 巻き取り側連動リンク機構 47 ポケット 48 カム面 49 ころ 50 ばね 51 中心軸 52、52’ 固定支点側リンク 53 ピン 54、54’ 入力支点側リンク 55、55’ 中間連結ピン 56 ガイド溝 57 スライダー 58 連結レバー 59、59’ 長穴 60、60’ ピン 61、61’ 巻き取りばね 62 ブラケット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送テープにトップテープを貼着してな
    るフィードテープの当該搬送テープに係合してこれに送
    りをかける送りユニット、上記トップテープを剥離する
    剥離爪、剥離されたトップテープを巻き取る巻き取りユ
    ニット、上記両ユニットに共通の駆動ユニット及び該駆
    動ユニットと上記各ユニット間に設けられる送り側連動
    リンク機構と巻き取り側連動リンク機構からなり、上記
    送りユニットと上記巻き取りユニットを同期駆動させて
    送りと巻き取りを行うようにしたテープフィーダユニッ
    トにおいて、上記巻き取り側連動リンク機構を、連動リ
    ンクと、その入力支点に連結された連結レバーと、該連
    動リンクに取り付けられた一対のクラッチ歯車により構
    成し、該連動リンクの固定支点を上記巻き取りユニット
    の中心軸に定めるとともに、その固定支点側リンクと入
    力支点側リンクを該入力支点側リンクに設けた長穴を介
    して中間連結ピンにより連結し、前記のクラッチ歯車を
    各固定支点側リンクに取り付けて巻き取りユニットに結
    合せしめるとともに、両方の固定支点側リンクに方向性
    反対の巻き取りばねを取り付けて入力支点から離れる方
    向と接近する方向の逆向きに付勢し、各巻き取りばねの
    ばね力により巻き取りユニットに巻き取られるテープテ
    ンションの大きさを規制することを特徴とするテープフ
    ィーダユニット。
  2. 【請求項2】 上記駆動ユニットは、サイクル運動する
    駆動力伝達手段と、その駆動力伝達手段により揺動され
    る入力レバーと、該入力レバーに取り付けられた駆動リ
    ンクとからなり、該駆動リンクを前記の連結レバーに連
    結して、駆動力を前記の巻き取り側連動リンク機構に入
    力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のテ
    ープフィーダユニット。
  3. 【請求項3】 上記各巻き取りばねの一端部をそれぞれ
    固定支点側リンクの先端部に取り付け、その他端部を各
    固定支点側リンクごとに反対側となるフレーム上の所定
    位置に取り付けることにより、各固定支点側リンクを逆
    向に付勢することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    テープフィーダユニット。
  4. 【請求項4】 上記各巻き取りばねの一端部をそれぞれ
    固定支点側リンクの先端部に取り付け、他端部を当該固
    定側リンクに連結された入力支点側リンクに取り付け、
    入力支点から離れる方向に付勢する巻き取りばねは圧縮
    型ばねであり、同じく接近する方向に付勢する巻き取り
    ばねは引張り型ばねであり、これらの巻き取りばねによ
    り各固定支点側リンクを逆向に付勢することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のテープフィーダユニット。
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