JP2003142506A - 半導体接合装置 - Google Patents

半導体接合装置

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JP2003142506A
JP2003142506A JP2001336664A JP2001336664A JP2003142506A JP 2003142506 A JP2003142506 A JP 2003142506A JP 2001336664 A JP2001336664 A JP 2001336664A JP 2001336664 A JP2001336664 A JP 2001336664A JP 2003142506 A JP2003142506 A JP 2003142506A
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semiconductor
chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、局所的な不活性ガスの流れにより
効率よく不活性ガス雰囲気を形成することで、低コスト
で安定した低酸素濃度の環境を形成することができ、接
合に酸化しやすい半田材料を容易に使用することができ
る半導体接合装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 下段窒素は、断熱室18で断熱台座8お
よび放熱フィン6と熱交換を行って温度を高めて放熱フ
ィン6とヒータカバー13との隙間から窒素室19へ吹
き出し、窒素室19内に設けられた方向制御壁17によ
って円形ヒータ4の中心へ方向を変え、円形ヒータ4上
に固定されているセラミックパッケージ7に直接あた
る。一方上段窒素は、上段窒素注入口14から予備室2
0内へ入り、噴出孔21から窒素室19内へ吹き出す。
吹き出された上段窒素は、吹き出しノズル16のスロー
プ16aを旋回し、上部開口部22から大気中に放出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージに半導
体部品を加熱接合する半導体接合装置に関し、特に酸化
しやすい半田材料を用いてパッケージに半導体部品を接
合する際に低酸素濃度雰囲気の形成する半導体接合装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AuSn半田等の酸化しやすい半
田材料を用いた接合では、接合のプロセスを窒素等の不
活性ガスによって低酸素濃度雰囲気で行う必要があるた
め、半導体接合装置内部と装置外部を遮断し、内部を不
活性ガスで充填したり、接合の工程部分へ局所的に不活
性ガスを吹き付けて酸化を防ぐ方法をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の装置内部と装置外部を遮断し、内部を不活性ガスで
充填する場合には、装置内部の空気を不活性ガスへ置換
するのに非常に時間がかかるという問題点があった。
【0004】置換時間を短縮するためには、装置内部を
まず真空ポンプ等によって装置内の空気を排出し、真空
に近い状態にした後、不活性ガスを充填する方法がある
が、真空に耐える強固で密閉度の高い構造が必要となる
ため、装置コストが上昇するという新たな問題点が生じ
る。
【0005】また、接合工程部分へ局所的に不活性ガス
を吹き付ける方法では、吹き付ける不活性ガスが接合時
の温度低下を招くのを防ぐため、不活性ガスを加熱する
必要があったり、雰囲気を安定させるために多量の不活
性ガスを吹き付けるため、ランニングコストが上昇する
とという問題点があった。
【0006】さらに、接合工程部分へ局所的に不活性ガ
スを吹き付ける方法では、吹き付けている不活性ガスの
流量が多いこと、吹き付けているガスの温度分布にムラ
が生じることから、接合位置の補正に欠かせない画像認
識にも悪影響を及ぼす恐れがあるという問題点があっ
た。
【0007】さらに、接合工程部分へ局所的に不活性ガ
スを吹き付ける方法では、局所的に吹き付け、接合部分
のみ低酸素濃度とするため、前もって半田を溶融させる
ことができないので、接合する部材同士の間に半田片を
挟み込んだ後に半田を溶融させるか、超音波振動等の外
力を与えて酸化被膜を破壊する等の方式をとる場合が多
く、前者では接合時間がかかり、後者では振動を与える
機構が新たに必要となるという問題点があった。
【0008】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、局所的な不活性ガ
スの流れにより効率よく不活性ガス雰囲気を形成するこ
とで、低コストで安定した低酸素濃度の環境を形成する
ことができ、接合に酸化しやすい半田材料を容易に使用
することができる半導体接合装置を提供することであ
る。
【0009】本発明の他の目的は、半導体部品の接合位
置の決定に必要な画像による認識においても、高温下で
の空気の熱膨張による空気の密度変化による、画像観察
時の像の揺らぎの悪影響を極めて小さく押さえることが
できる半導体接合装置を提供することである。
【0010】さらに他の目的は、予め半田を溶融させた
後に半導体部品の接合を行うことができ、加熱加圧によ
る接合時間を最小に押さえることができる半導体接合装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、部品の接合を行う半導体接合装置であって、
部品を搭載する第1の基台と、該第1の基台の外周に空
間を設けて囲む筐体と、前記第1の基台上部に設けられ
た開口部と、前記筐体の中に第1の不活性ガスを供給す
る第1の供給手段と、前記筐体の中に第2の不活性ガス
を前記開口部の形成される面と同一面内で旋回流となる
ように供給する第2の供給手段とを具備することを特徴
とする半導体接合装置に存する。また請求項2記載の発
明の要旨は、部品の接合を行う半導体接合装置であっ
て、部品を搭載する第1の基台と、該第1の基台の外周
に空間を設けて囲む筐体と、前記第1の基台上部に設け
られた開口部と、前記筐体の中の前記第1の基台に搭載
された部品に第1の不活性ガスを供給する第1の供給手
段と、前記筐体の中から前記開口部に至る流れを形成す
るように第2の不活性ガスを供給する第2の供給手段と
を具備することを特徴とする半導体接合装置に存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記筐体の内周に
は、前記開口部にかけて徐々に面積が小さくなるスロー
プが形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
載の半導体接合装置に存する。また請求項4記載の発明
の要旨は、前記第1の供給手段は、前記第1の基台より
も下部から前記第1の不活性ガスを供給することを特徴
とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体接合装
置に存する。また請求項5記載の発明の要旨は、前記第
2の供給手段によって供給される前記第2の不活性ガス
が前記第1の基台に搭載された部品に供給されることを
妨げる制御壁を具備することを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載の半導体接合装置に存する。また請
求項6記載の発明の要旨は、前記第1の基台周囲に前記
第1の基台の下部に位置し、突出するように設けられた
第2の基台を具備することを特徴とする請求項1乃至5
のいずれかに記載の半導体接合装置に存する。また請求
項7記載の発明の要旨は、前記筐体の中の空間より前記
開口部での前記不活性ガスのレイノルズ数を低くなるよ
うに設定したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
かに記載の半導体接合装置に存する。また請求項8記載
の発明の要旨は、前記第1の基台がヒータであることを
特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体接
合装置に存する。また請求項9記載の発明の要旨は、前
記第2の基台が放熱フィンであることを特徴とする請求
項1乃至8のいずれかに記載の半導体接合装置に存す
る。また請求項10記載の発明の要旨は、前記第1の不
活性ガスおよび前記第2の不活性ガスは、窒素ガスある
いはアルゴンガスであることを特徴とする請求項1乃至
9のいずれかに記載の半導体接合装置に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】(第1の実施の形態)図1は、本発明に係
る半導体接合装置の第1の実施の形態の斜視図であり、
図2は、図1に示す円形加熱ステージ、窒素雰囲気形成
機構および断熱冷却ユニットのそれぞれの側断面であ
り、図3は、図1に示す窒素雰囲気形成機構の近傍の側
断面の拡大図であり、図4は、図1に示す窒素雰囲気形
成機構の窒素吹き出しノズルに形成された噴出孔での断
面図である。なお、図1乃至図4の記載されている矢印
は、窒素ガスの流れを示している。
【0014】第1の実施の形態は、図1を参照すると、
円形加熱ステージ1と、窒素雰囲気形成機構2と、断熱
冷却ユニット3とからなり、不活性ガスである窒素ガス
により不活性ガス雰囲気である窒素雰囲気を形成してセ
ラミックパッケージ7に半導体部品25をAuSn半田
を用いて加熱接合する。
【0015】円形加熱ステージ1は、図2を参照する
と、セラミックパッケージ7を加熱する円形ヒータ4
と、円形ヒータ4を支える支持部材5と、放熱フィン6
とからなり、断熱冷却ユニット3に取り付けられてい
る。円形ヒータ4および支持部材5には、配管経路11
が形成されており、直接セラミックパッケージ7を円形
ヒータ4上に配管経路11を用いて真空吸着して固定
し、円形ヒータ4の熱をセラミックパッケージ7に直接
伝達する。また、放熱フィン6は、窒素雰囲気を形成す
るために円形ヒータ4の上面に供給される窒素ガスを予
備加熱する。
【0016】断熱冷却ユニット3は、図2を参照する
と、円形加熱ステージ1を固定する断熱台座8と、断熱
を行う断熱部材9と、効果的に冷却を行う冷却ユニット
10とからなり、断熱台座8および断熱部材9には、円
形ヒータ4の上面にセラミックパッケージ7を真空吸着
するために配管経路11から真空吸引する機能が付加さ
れている。
【0017】窒素雰囲気形成機構2は、図2乃至図4を
参照すると、下段窒素注入口12を有するヒータカバー
13と、上段窒素注入口14を有するノズルカバー15
と、上段窒素を吹き出す吹き出しノズル16と、上段窒
素と下段窒素との混濁を防ぐ方向制御壁17とからな
る。放熱フィン6の下面と、断熱台座8および断熱部材
9とヒータカバー13とにより断熱室18が形成され、
円形ヒータ4および放熱フィン6の上面と、吹き出しノ
ズル16とにより窒素室19が形成され、ノズルカバー
15と、吹き出しノズル16とにより予備室20が形成
されている。なお、上段窒素とは、上段窒素注入口14
から供給される窒素ガスのことであり、下段窒素とは、
下段窒素注入口12から供給される窒素ガスのことであ
る。
【0018】吹き出しノズル16には、円形ヒータ4の
上部に設けられた上部開口部22にかけて徐々に面積が
小さくなるスロープ16aが形成され、窒素室19の下
部の直径よりも上部開口部22の直径の方が短くなって
いる。また、吹き出しノズル16には、上段窒素を窒素
室19内に吹き出す噴出孔21が複数形成されており、
噴出孔21は、窒素室19内の方向制御壁17の上部に
吹き出すように形成されていると共に、窒素室19の中
心から同じ方向にずれて吹き出すよう形成され、窒素室
19内に吹き出した上段窒素は、窒素室19で旋回して
旋回流を形成する。また、上段窒素は、上部開口部22
の形成される面と同一面内で旋回流を形成するように窒
素室19内に吹き出される。
【0019】下段窒素は、下段窒素注入口12からヒー
タカバー13内に入り、断熱室18で断熱台座8および
放熱フィン6と熱交換を行って温度を高めて放熱フィン
6とヒータカバー13との隙間から窒素室19へ吹き出
す。さらに窒素室19内に設けられた方向制御壁17に
よって円形ヒータ4の中心へ方向を変え、円形ヒータ4
上に固定されているセラミックパッケージ7に直接あた
る。窒素が熱交換されながらセラミックパッケージ7に
噴射され、なおかつ少流量のため、直接噴射による温度
降下の影響は無視できる。
【0020】一方上段窒素は、上段窒素注入口14から
予備室20内へ入り、噴出孔21から窒素室19内へ吹
き出す。吹き出された上段窒素は、方向制御壁17のた
め、下段窒素とすぐには混流せず、吹き出しノズル16
のスロープ16aを旋回し、遠心力によってスロープ1
6a面を旋回しながら上昇し、さらに下段窒素の上昇す
る流れに伴って上部開口部22から大気中に放出され
る。
【0021】窒素室19に吹き出された上段窒素は、セ
ラミックパッケージ7に直接あたらず、セラミックパッ
ケージ7に噴射されている下段窒素を上段窒素の旋回流
と共に上部開口部22より大気へ効率よく放出する働き
も併せ持つ。また、窒素室19に吹き出された上段窒素
を旋回流としていることで、ある程度の流量を流しても
上部開口部22から外部空気を巻き込むことなく、大気
等の周辺部との隔絶を行うことができる。下段窒素と上
段窒素との流量バランスをとり、特に上段窒素のレイノ
ルズ数が低くなるように設計することで、ヒータの中心
部での窒素濃度を上げることができる。
【0022】上部開口部22および方向制御壁17の中
心の開口は、できるだけ小さくした方が効率よく窒素濃
度を上げることができるが、セラミックパッケージ7の
供給、半導体部品25の加熱接合に必要なだけの大きさ
を確保する必要がある。具体的には、少なくともセラミ
ックパッケージ7および半導体部品25の外形サイズ、
セラミックパッケージ7および半導体部品25を供給す
るハンドのサイズ、接合ヘッド34を挿入できるサイズ
を確保する必要がある。
【0023】第1の実施の形態で、必要とされる窒素流
量は、上部開口部22および方向制御壁17の開口が直
径40mmの場合で上段窒素と下段窒素とを合わせて1
0リットル/min以下であり、10リットル/min
程度の窒素を供給することで上部が外部空気と接触して
いる図1の状態でも酸素濃度を500ppm以下にする
ことができる。さらに図6(b)に示すように接合ヘッ
ド34が挿入されている状態では、酸素濃度を100p
pm以下にすることができる。また、上部開口部22お
よび方向制御壁17の開口の径を直径40mmよりも小
さくすることができれば、接合ヘッドが挿入されていな
い状態でも酸素濃度を100ppm以下とすることも可
能である。
【0024】また第1の実施の形態では、窒素室19内
から外部への窒素ガスの流れが形成されているため、通
常問題とされることが多い、高温下での空気の熱膨張に
よる空気の密度ムラ、一般に陽炎と呼ばれる現象によ
る、画像観察時の像の揺らぎの悪影響を極めて小さく押
さえることができる。たとえば、ステージ温度が250
℃で、位置決めに必要とされるCCDカメラで画像認識
を行った場合、通常の場合だと視野に対し、2〜3%程
度揺らいでしまうが、第1の実施の形態では0.2%程
度まで押さえることができる。
【0025】次に、第1の実施の形態の加熱接合動作に
ついて図5および図6を参照して詳細に説明する。図5
は、本発明に係る半導体接合装置の第1の実施の形態の
接合動作を説明するための模式図であり、図6は、本発
明に係る半導体接合装置の第1の実施の形態の接合ヘッ
ド挿入時の様子を示す斜視図である。
【0026】まず、円形ヒータ4上に何らかのハンドリ
ング装置又は作業者によってセラミックパッケージ7を
供給し、供給されたセラミックパッケージ7を円形ヒー
タ4によって直接加熱させる。セラミックパッケージ7
の接合面には、Auメッキが施されている。
【0027】次に画像認識カメラ23を移動機構26に
よって移動させながら位置決めステージ24上の半導体
部品25と、セラミックパッケージ7とを画像認識し、
画像認識カメラ23により画像認識結果に基づいて位置
補正機構27により半導体部品25とセラミックパッケ
ージ7との接合位置を補正する。
【0028】次に半田供給装置28において、半田リー
ル29からカッター30によって所定長さに切り出され
たAuSnの半田片31を、半田供給ヘッド32の先端
の半田吸着ノズル33が真空吸着し、移動機構26によ
って円形ヒータ4上のセラミックパッケージ7へ供給を
行う。このとき既に低酸素濃度雰囲気が形成されてお
り、酸化被膜の形成速度が遅くなっているため、円形ヒ
ータ4の温度をセラミックパッケージ7上の半田片31
が溶融する温度まで上昇させることができる。
【0029】次に半導体部品25を接合ヘッド34に真
空吸着した状態で接合ヘッド34を移動機構26によっ
てセラミックパッケージ7上に移動させ、半導体部品2
5をセラミックパッケージ7に供給して溶融した半田片
31に接合し、円形ヒータ4の温度を半田片31の溶融
点以下まで下げて冷却固定後、接合ヘッド34を上昇さ
せる。
【0030】半田片31供給から半導体部品25接合ま
での時間がかかりその間に酸化被膜が形成される恐れが
ある場合や、何らかの理由で上部開口部22および方向
制御壁17の開口を大きくとる必要があって要求される
に低酸素濃度雰囲気を形成することが難しい場合には、
図6(b)に示すように、接合ヘッド34を窒素室19
内へ挿入した後に円形ヒータ4の温度を上昇させること
で、中心部での流れの乱れがなくなるため、なお一層窒
素濃度の上昇が期待でき、安定した窒素ガス雰囲気が実
現することができ、接合ヘッド34の挿入開始と同時に
円形ヒータ4の温度を上昇させて半田片31を溶融さ
せ、接触後、円形ヒータ4の温度を下げて冷却し、半導
体部品25をセラミックパッケージ7に固定する。
【0031】また、接合位置精度の要求が厳しくない場
合は、半田の凝固を待たずに接合を完了させて接合ヘッ
ド34を上昇させ、その後円形ヒータ4の温度を下げて
冷却し、半導体部品25をセラミックパッケージ7に固
着すれば、接合時間を短縮することができる。
【0032】第1の実施の形態では、不活性ガスとして
窒素ガスを使用したが、アルゴンガス等の不活性ガスを
使用しても同様の効果が得られることはいうまでもな
く、他の実施の形態でも同様である。
【0033】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、局所的な不活性ガスの流れにより効率よく不活
性ガス雰囲気を形成することで、低コストで安定した低
酸素濃度の環境を形成することができ、接合に酸化しや
すい半田材料を容易に使用することができるという効果
を奏する。
【0034】さらに第1の実施の形態によれば、半導体
部品の接合位置の決定に必要な画像による認識において
も、高温下での空気の熱膨張による空気の密度変化によ
る、画像観察時の像の揺らぎの悪影響を極めて小さく押
さえることができるという効果を奏する。
【0035】さらに第1の実施の形態によれば、予め半
田を溶融させた後に半導体部品の接合を行うことがで
き、加熱加圧による接合時間を最小に押さえることがで
きるという効果を奏する。
【0036】(第2の実施の形態)図7は、本発明に係
る半導体接合装置の第2の実施の形態の斜視図であり、
図8は、図7に示す半導体接合装置の展開図であり、図
9は、本発明に係る半導体接合装置の第2の実施の形態
の接合動作を説明するための模式図である。
【0037】第2の実施の形態は、複数のセラミックパ
ッケージ7を同時に加熱し、個々のセラミックパッケー
ジ7にそれぞれ順次半導体部品25を接合できる構成と
なっている点で第1の実施の形態と異なり、複数のセラ
ミックパッケージ7を並べて半導体部品25を接合する
ため、図7および図8に示すように上部の開口を大きく
あける必要がある。
【0038】第1の実施の形態に比べて上部の開口が大
きく、流れが複雑になるため窒素雰囲気を形成する性能
は劣るが、接合ヘッド34側に上部の開口の面積を狭め
る突起36をつけることで大型開口部37の楕円形状の
長・短軸の窒素濃度の差を縮小することができ、さらに
接合ヘッド34側からも窒素を供給することで十分な低
酸素濃度雰囲気が形成できる。
【0039】ヒータ38上にワークトレー39を設置
し、テーブル40によって窒素雰囲気形成機構41側へ
移動する。上下テーブル42によって窒素雰囲気形成機
構41へ下側から押し当てることで、ワークトレー39
上のセラミックパッケージ43上には窒素雰囲気が形成
される。この状態で半田片31を供給し、接合ヘッド3
4を下降させると酸素濃度は下がり、安定した接合が可
能である。
【0040】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。なお、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
【0041】
【発明の効果】本発明の半導体接合装置は、局所的な不
活性ガスの流れにより効率よく不活性ガス雰囲気を形成
することで、低コストで安定した低酸素濃度の環境を形
成することができ、接合に酸化しやすい半田材料を容易
に使用することができるという効果を奏する。
【0042】さらに本発明の半導体接合装置は、半導体
部品の接合位置の決定に必要な画像による認識において
も、高温下での空気の熱膨張による空気の密度変化によ
る、画像観察時の像の揺らぎの悪影響を極めて小さく押
さえることができるという効果を奏する。
【0043】さらに本発明の半導体接合装置は、予め半
田を溶融させた後に半導体部品の接合を行うことがで
き、加熱加圧による接合時間を最小に押さえることがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体接合装置の第1の実施の形
態の斜視図である。
【図2】図1に示す円形加熱ステージ、窒素雰囲気形成
機構および断熱冷却ユニットのそれぞれの側断面であ
る。
【図3】図1に示す窒素雰囲気形成機構の近傍の側断面
の拡大図である。
【図4】図1に示す窒素雰囲気形成機構の窒素吹き出し
ノズルに形成された噴出孔での断面図である。
【図5】本発明に係る半導体接合装置の第1の実施の形
態の接合動作を説明するための模式図である。
【図6】本発明に係る半導体接合装置の第1の実施の形
態の接合ヘッド挿入時の様子を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る半導体接合装置の第2の実施の形
態の斜視図である。
【図8】図7に示す半導体接合装置の展開図である。
【図9】本発明に係る半導体接合装置の第2の実施の形
態の接合動作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 円形加熱ステージ 2 窒素雰囲気形成機構 3 断熱冷却ユニット 4 円形ヒータ 5 支持部材 6 放熱フィン 7 セラミックパッケージ 8 断熱台座 9 断熱部材 10 冷却ユニット 11 配管経路 12 下段窒素注入口 13 ヒータカバー 14 上段窒素注入口 15 ノズルカバー 16 吹き出しノズル 17 方向制御壁 18 断熱室 19 窒素室 20 予備室 21 噴出孔 22 上部開口部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の接合を行う半導体接合装置であっ
    て、 部品を搭載する第1の基台と、 該第1の基台の外周に空間を設けて囲む筐体と、 前記第1の基台上部に設けられた開口部と、 前記筐体の中に第1の不活性ガスを供給する第1の供給
    手段と、 前記筐体の中に第2の不活性ガスを前記開口部の形成さ
    れる面と同一面内で旋回流となるように供給する第2の
    供給手段とを具備することを特徴とする半導体接合装
    置。
  2. 【請求項2】 部品の接合を行う半導体接合装置であっ
    て、 部品を搭載する第1の基台と、 該第1の基台の外周に空間を設けて囲む筐体と、 前記第1の基台上部に設けられた開口部と、 前記筐体の中の前記第1の基台に搭載された部品に第1
    の不活性ガスを供給する第1の供給手段と、 前記筐体の中から前記開口部に至る流れを形成するよう
    に第2の不活性ガスを供給する第2の供給手段とを具備
    することを特徴とする半導体接合装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体の内周には、前記開口部にかけ
    て徐々に面積が小さくなるスロープが形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の半導体接合装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の供給手段は、前記第1の基台
    よりも下部から前記第1の不活性ガスを供給することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体接
    合装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の供給手段によって供給される
    前記第2の不活性ガスが前記第1の基台に搭載された部
    品に供給されることを妨げる制御壁を具備することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体接合
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の基台周囲に前記第1の基台の
    下部に位置し、突出するように設けられた第2の基台を
    具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の半導体接合装置。
  7. 【請求項7】 前記筐体の中の空間より前記開口部での
    前記不活性ガスのレイノルズ数を低くなるように設定し
    たことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    半導体接合装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の基台がヒータであることを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体接合
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の基台が放熱フィンであること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体
    接合装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の不活性ガスおよび前記第2
    の不活性ガスは、窒素ガスあるいはアルゴンガスである
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の半
    導体接合装置。
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