JP2003142386A - 基板温調装置および基板温調方法 - Google Patents

基板温調装置および基板温調方法

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JP2003142386A
JP2003142386A JP2001341082A JP2001341082A JP2003142386A JP 2003142386 A JP2003142386 A JP 2003142386A JP 2001341082 A JP2001341082 A JP 2001341082A JP 2001341082 A JP2001341082 A JP 2001341082A JP 2003142386 A JP2003142386 A JP 2003142386A
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JP
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temperature
substrate
wafer
control
target temperature
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JP2001341082A
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Naoaki Nishimura
直亮 西邑
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Canon Inc
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Publication date
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  • Control Of Temperature (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬入されてくるウェハ等の基板に対して、高
速且つ正確に温度調整を行う。 【解決手段】 基板を制御目標温度に近づけることによ
り、ある最終目標管理温度になるように基板の温度調整
を行う基板温調装置において、基板の温度を考慮して制
御目標温度を可変的に変更する。最終目標管理温度が、
ある最終目標温度を含む特定の温度範囲である場合、基
板の最終目標管理温度の範囲内で最終目標温度からの温
度偏差が最大且つ基板の温度と制御目標温度の温度差が
最大となるように制御目標温度を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体デバイス等の
デバイス製造の際に、ウェハなどの基板をある一定温度
にするように温度管理を行う基板温調装置および基板の
温度を管理温度にする基板温調方法、並びに該基板温調
装置を用いたデバイス製造装置、デバイス製造システ
ム、半導体製造工場および露光装置の保守方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体デバイスは複数の処理をウ
ェハに施すことにより製造されており、各々の処理にお
いて、各々の処理に適する温度に温度管理された状態で
処理が行われている。しかしながら、装置の処理温度は
それぞれの異なるため、各々の処理装置および搬送中に
ウェハの温度を管理する必要性が出てきている。
【0003】特に半導体露光装置において、ウェハに不
均一な熱分布があるとウェハに熱ひずみが発生し、いく
ら投影光学系の解像力が良くても所望の線幅に露光でき
ない、重ねあわせの精度が上がらないといった問題点が
出てくるので、ウェハの温度管理を行わなくてはいけな
い。
【0004】そこで従来のウェハ温調の方法として、搬
入されてくるウェハの温度に対して、ウェハ温調装置の
温度を一定温度に管理し、ウェハを一定時間だけウェハ
温調装置上に載置することによりウェハの温度管理を行
っている。
【0005】また実際にウェハの温度をモニタし、ウェ
ハの温度がある一定の範囲内に入った段階でウェハの温
調を終了させ、ウェハの温度管理を行う方法もある。そ
れにより半導体ウェハの面内に生ずる温度差を低減させ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の温
調手段のように、ウェハ温調装置をPID制御によりあ
る目標温度に制御して、基板をある一定の温調時間だけ
ウェハ温調装置上に載置することによりウェハを温調す
る方法では、ウェハの温度が目標温度に近づいたときに
ウェハ温調装置とウェハの温度差が小さくなってしまう
ので、ウェハの温度が目標温度に達するまでに時間がか
かってしまう。またウェハの温度が目標温度に近づいた
ときに高速に温調を行うためにPID制御のゲインを大
きくすると、目標温度に対するオーバーシュートが大き
くなり温度の安定性が失われる。
【0007】また、ウェハの温度をモニターしウェハの
温度がある一定の温度範囲内に入った段階でウェハの温
調を終了させる方法でも同様の問題が生じてくる。ウェ
ハの温度が目標温度に近づいたときにウェハ温調装置と
ウェハの温度差が小さくなってしまうので、ウェハの温
度が目標温度に達するまでに時間がかかってしまう。ま
た同様にPID制御のゲインを大きくすると、目標温度
に対するオーバーシュートが大きくなり温度の安定性が
失われる。
【0008】上記のような課題を解決するため、本発明
の目的は、搬入されてくるウェハ等の基板に対して、高
速且つ正確に温度調整を行うことができる基板温調装
置、基板温調方法、露光装置、デバイス製造方法、半導
体製造工場および露光装置の保守方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、例えば、PID制御により、基板を制御
目標温度に近づけ、ある最終目標管理温度になるように
基板の温度調整を行う基板温調装置において、基板の温
度を考慮して制御目標温度を可変的に変更する目標温度
変更手段を有することを特徴とする。
【0010】また、本発明の基板温調方法は、上記本発
明の基板温調装置を用いて、PID制御等により、基板
を制御目標温度に近づけ、ある最終目標管理温度になる
ように基板の温度調整を行うものであり、温度調整を行
う位置に基板を搬入する工程と、搬入時の基板の温度を
計測または予測する工程と、この計測または予測した基
板の温度を考慮して制御目標温度を可変的に変更する目
標温度変更工程を有することを特徴とする。
【0011】ここで、最終目標管理温度とは、通常、あ
る最終目標温度を中心として含む特定の温度範囲を意味
するものである。また、目標温度変更手段は、好ましく
は、基板の温度と制御目標温度の温度差が大きくなるよ
うに制御目標温度を、最終目標温度から変更し、基板の
最終目標管理温度の範囲内で、最終目標温度からの温度
偏差が最大となるように、制御目標温度を設定する。ま
た、基板の温度は、例えば、基板温調装置に取り付けら
れた計測手段により計測したものでも、基板が搬送され
てきた条件(前処理の温度条件、搬送時間等)により推
測したものでも良い。
【0012】また、本発明のデバイス製造装置は、上記
本発明の基板温調装置と、該基板温調装置により温度調
整した基板に原版のパターンを露光する露光装置を有す
ることを特徴とする。
【0013】また、本発明のデバイス製造システムは、
半導体製造工場に設置された上記本発明のデバイス製造
装置を含む製造装置群と、該製造装置群を接続するロー
カルエリアネットワークと、ローカルエリアネットワー
クおよび半導体製造工場外の外部ネットワークの間で、
製造装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信
する手段とを有することを特徴とする。これにより、製
造装置群を用いて複数のプロセスによって半導体デバイ
スを製造することができ、その際、製造装置群のベンダ
またはユーザが提供するデータベースに外部ネットワー
クを介してアクセスしてデータ通信によって製造装置群
の保守情報を得る、または半導体製造工場とは別の半導
体製造工場との間で外部ネットワークを介してデータ通
信して生産管理を行うことも可能となる。
【0014】また、本発明の半導体製造工場は、上記本
発明の基板温調装置と、該基板温調装置により温度調整
した基板に原版のパターンを露光する露光装置含む各種
プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続するロ
ーカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネット
ワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能に
するゲートウェイを有し、製造装置群の少なくとも1台
に関する情報をデータ通信することを可能にしたもので
ある。
【0015】また、本発明の保守方法は、半導体製造工
場に設置された上記本発明の基板温調装置の保守方法で
あって、基板温調装置のベンダもしくはユーザが、半導
体製造工場の外部ネットワークに接続された保守データ
ベースを提供する工程と、半導体製造工場内から外部ネ
ットワークを介して保守データベースへのアクセスを許
可する工程と、保守データベースに蓄積される保守情報
を外部ネットワークを介して半導体製造工場側に送信す
る工程とを有することを特徴とする。
【0016】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。 <実施例1>図1は、本発明の実施例1に係る基板温調
装置を含んだ半導体デバイスの製造装置の概略の側面図
を示す。
【0017】本実施例1に係る半導体製造工程における
ウェハ3の流れは以下のようになっている。前処理半導
体製造装置5により処理されたウェハ3は、前処理半導
体製造装置5内の搬送ロボット6により半導体製造装置
1内に搬送される。半導体製造装置1内に搬送されたウ
ェハ3は、基板温調装置2に直接搬送されるか、または
図示されていない半導体製造装置1内の搬送ロボットに
より基板温調装置2に搬送され、基板温調装置2により
温度管理される。基板温調装置2で温度管理されたウェ
ハ3は図示していない搬送ロボットにより処理部4内に
供給され、ウェハ3の処理が処理部4内で行われる。
【0018】上記のような半導体製造工程において、基
板温調装置2は、半導体製造装置1内に搬入されてくる
ウェハ3を、半導体製造装置1内の処理部4がウェハ3
に対して処理を行うのに適した温度T0℃(基板の最終
目標管理温度の範囲Twm〜−Twm)になるように冷
却または加熱し、ウェハ3の温度管理を行う。
【0019】図2は、半導体製造装置1内の基板温調装
置2の側面図を示す。本実施例において、図2のよう
に、基板温調装置2は、温調プレート設置台13上に設
けられた温調部7により、搬入されてくるウェハ3の温
度管理を行っている。この温調部7は三層構造になって
おり、一番上の層にプレート8、真ん中の層にペルチェ
9、一番下の層に放熱層10が構成されている。
【0020】また、基板温調装置2には3ピン駆動部1
5が設けられており、3本ピン12を支持している3ピ
ン支持台16を、リニアガイド17でガイドしながらボ
ールネジ18をモータ19で回転させることにより上下
させ、これにより温調部7および温調プレート設置台1
3を貫通している3本ピン12を上下動させることがで
きる。図示されていない基板搬送装置により3本ピン1
2上に搬入されたウェハ3を、この3本ピン上下動駆動
により3本ピン12を温調部7より下方に下降させるこ
とで、温調部7上に載置し、また温調の終了したウェハ
3を、温調部7より下方に待機している3本ピン12を
上昇させることにより、先ほど記述した基板搬送装置の
搬送位置まで運ぶことができる。
【0021】本実施例では、3本ピン12を温調部7よ
り下方に下降させて温調部7上にウェハ3を載置してウ
ェハ3の温調を行っているが、3本ピン12を温調部7
より下方に下降させず、微少な隙間でウェハ3が温調部
7上に保持されるように3本ピン12を駆動させてウェ
ハ3の温調を行ってもよい。また本実施例では3ピン駆
動部15にボールネジ駆動方式を採用しているが、3ピ
ン駆動部の駆動方式は、3本ピンを上下駆動させること
のできる駆動方式ならば如何なる方式でも良く、エアシ
リンダ駆動方式、カム駆動方式等の駆動方式でも良い。
【0022】温調部7の温度制御方法としては、プレー
ト8上の温度が一定の目標温度になるように、温度セン
サ11の出力温度が目標温度になるようにペルチェ層に
組み込まれているペルチェ9に流す電流値をPID制御
などによって制御を行う方法が挙げられる。またペルチ
ェ9のプレート8に接している反対方向(下方)に放熱
層10を設け、この放熱層10内に組み込まれている放
熱管14内に流されている流体により、ペルチェ9より
下方に排出される熱を温調部7外に排出する。また、ペ
ルチェ層の上にプレート8を配置することにより、ペル
チェ9がペルチェ層にまばらに配置されたことによる熱
分布をなくす事ができる。このことにより温調部7はペ
ルチェ層に流す電流値を制御することにより、プレート
8面上を一定温度で、且つ均一な温度に制御することが
できる。
【0023】温調部7のウェハ3の温調方法は、以下の
ようになる。まず、上述のように図示されていない基板
搬送装置により3本ピン12上に搬入されたウェハ3
を、3本ピン12を下降させることにより、温調部7の
プレート8上に載置する。このときウェハ3をプレート
8に面接触させてもよいが、プレート8上に微少なピン
を配置してウェハ3とプレート8の間に微少なギャップ
が生じるようにしてもよいし、またはプレート8上にプ
ロキシミティボールを設けてプロキシミティボールによ
りウェハ3を支持して、ウェハ3とプレート8の間に微
少なギャップが生じるようにしてもよい。
【0024】ウェハ3がプレート8上に載置されること
により、ウェハ3の熱量Qは徐々にプレート8に伝わり
プレート8の温度を上昇させる。プレート8の中には温
度センサ11が埋め込まれており、プレート8の温度上
昇に伴い温度センサ11の温度も上昇する。このプレー
ト8の温度上昇に伴う温度センサ11の温度上昇に対し
て、温度センサ11の温度が一定になるようにペルチェ
9に流す電流値をPID制御して、ペルチェ9がプレー
ト8の熱を奪っていくことにより、プレート8ごとウェ
ハ3の温度を目標温度に収束させていく。
【0025】図3は、基板温調装置2の温度目標値を処
理部4の処理最適温度T0に設定したときの搬入されて
きたウェハ3の温度変化を表している。このグラフは横
軸が時間(t)、縦軸が温度(T)となっており、横軸
のt=0のところが温調部7上にウェハ3を載置した瞬
間となっている。縦軸のT0はウェハ3の目標温度とな
っており、搬入されてきたウェハ3の温度をTw1(T
w1>T0)とし、最適温度T0近辺の温度(−Twm
〜Twm)を最終目標管理温度範囲とする。ウェハ3が
プレート8に載置されて後、ウェハ3の熱がプレート8
に徐々に移り、ウェハ3の温度がプレート8の温度に近
づいてくると、プレート8とウェハ3の間で移動する熱
量が少なくなるのでウェハ3の温度変化は鈍くなってく
る。よって、ウェハ3が最終目標管理温度の範囲以内
(Twm度以下)になるまでの時間はt=tm秒かかっ
てしまう。
【0026】ところで、基板温調装置2に搬入されてく
るウェハ3の温度Tw1は、前処理半導体製造装置5の
処理温度、および前処理半導体製造装置5内の環境温
度、および前処理半導体製造装置5内でのウェハ3の搬
送時間、によって一意的に推測される。そこで、本実施
例では、推測されたウェハ3の温度Tw1が基板温調装
置2の温調目標温度T0より高ければ、基板温調装置2
の目標温度T0を最終目標管理温度範囲の下限値である
−Twm度に変更する。
【0027】図4は、推測された搬入時ウェハ温度Tw
1(Tw1>T0)から基板温調装置2の温度目標値を
−Twm度に変更したときの、搬入されてきたウェハ3
の温度変化を表している。このグラフも図3と同様に横
軸が時間、縦軸が温度となっており、横軸のt=0のと
ころが温調部7上にウェハ3を載置した瞬間となってい
る。ウェハ3がプレート8に載置されて後、ウェハ3の
熱がプレート8に徐々に移り、ウェハ3の温度が目標温
度T0に近づいてきた時に、プレート8の温度目標値は
−Twm度となっているので、プレート8の温度目標値
がT0度のときよりもウェハ3とプレート8の温度差は
大きいので、ウェハ3とプレート8間で積極的に熱移動
が行われる。ウェハ3が最終目標管理温度の範囲内(T
wm度以下)になるまでの時間は目標温度がT0の時よ
りも短い時間t=tm’秒となる。
【0028】一方、ウェハ温度Tw2(<T0)のウェ
ハ3がプレート8上に載置されたときのウェハ3の温度
変化は図5または図6のようになっていて、ウェハ3の
温度がTw1(>T0)のときと同様なことがいえる。
【0029】図5は、基板温調装置2の温度目標値を処
理部4の処理最適温度T0に設定したときの搬入されて
きたウェハ3の温度変化を表している。このグラフも横
軸が時間、縦軸が温度となっており、横軸のt=0のと
ころが温調部7上にウェハ3を載置した瞬間となってい
る。図3と同様にウェハ3の温度がプレート8の温度に
近づいてくると、ウェハ3の温度変化は鈍くなってく
る。よってウェハ3が最終目標管理温度の範囲内(−T
wm度以上)になるまでの時間はt=tn秒かかってし
まう。
【0030】基板温調装置2に搬入されてくるウェハ3
の温度Tw1は、前処理半導体製造装置5の処理温度、
および前処理半導体製造装置5内の環境温度、および前
処理半導体製造装置5内でのウェハ3の搬送時間、によ
って一意的に同様に推測され、推測されたウェハ3の温
度Tw2が基板温調装置2の温調目標温度T0より低け
れば、基板温調装置2の目標温度T0を最終目標管理温
度範囲の上限値であるTwm度に変更する。そのときの
ウェハ3の温度変化は図6のようになっており、ウェハ
3がプレート8に載置されて後、ウェハ3の温度が目標
温度T0に近づいてきた時に、プレート8の温度目標値
がはTwm度となっていて、T0度の時よりもウェハ3
とプレート8の温度差は大きいので、ウェハ3が最終目
標管理温度範囲内(−Twm度以上)になるまでの時間
は目標温度がT0の時よりも短い時間t=tn’秒とな
る。
【0031】このように前処理半導体製造装置5の処理
温度、ウェハ待機時間、環境温度により推定された温度
調整すべきウェハ3の温度から、基板温調装置2の目標
温度をウェハ3との温度差が大きくなるように変更する
と、基板温調装置2の目標温度を変更しないときよりも
高速にウェハ3の温度管理を行うことができる。
【0032】<実施例2>図7は、本発明の実施例2に
係る基板温調装置を含んだ半導体製造装置の概略の側面
図を示す。本実施例2の半導体製造工程におけるウェハ
3の流れは以下のようになっている。図示していない前
処理半導体製造装置によって処理を行われたウェハ3は
搬送空間20内でウェハ搬送用カセット21内に収納さ
れ、ウェハ搬送用カセット21内に収納されたまま半導
体製造装置1まで運ばれる。今回の実施例におけるウェ
ハ搬送用カセット21は、密閉型のカセット、開放型の
カセットのどちらでもよく、またカセットに限らず一枚
収納の容器、もしくはハンドキャリーのどの方法でも良
い。ウェハ搬送用カセット21内のウェハ3は、図示し
ていない半導体製造装置1内の搬送ロボットにより半導
体製造装置1内へと搬入される。半導体製造装置1内に
搬送されたウェハ3は、図示していない半導体製造装置
1内の搬送ロボットにより基板温調装置2まで搬送さ
れ、基板温調装置2により温度管理される。基板温調装
置2で温度管理されたウェハ3は図示していない搬送ロ
ボットにより処理部4内に供給され、ウェハ3の処理が
処理部4内で行われる。
【0033】上記のような半導体製造工程において、基
板温調装置2は、ウェハ搬送用カセット21から半導体
製造装置1内に搬入されてくるウェハ3を、半導体製造
装置1内の処理部4がウェハ3に対して処理を行うのに
適した温度T0℃(基板の最終目標管理温度の範囲Tw
m〜−Twm)になるようにウェハ3の温度管理を行
う。
【0034】基板温調装置2に搬入されてくるウェハ3
が温度Tw1(Tw1>T0)であるときの、基板温調
装置2でのウェハ温度管理実行時のウェハ温度変化は、
本実施例2においても、実施例1と同様のことがいえ
る。基板温調装置2の温度目標値を処理部4の処理最適
温度T0に設定したときの搬入されてきたウェハ3の温
度変化は、図3のようになり、ウェハ3が最終目標管理
温度範囲内(Twm度以下)になるまでの時間はt=t
m秒かかってしまう。
【0035】基板温調装置2に搬入されてくるウェハ3
の温度Tw1は、ウェハ搬送用カセット21内のウェハ
3に対して行われた前処理における処理温度、ウェハ搬
送用カセット21が運ばれてきた搬送空間20の環境温
度、ウェハ搬送用カセット21の搬送空間20内の搬送
時間、によって一意的に推測され、推測されたウェハ3
の温度Tw1が基板温調装置2の温調目標温度T0より
高ければ、基板温調装置2の目標温度T0を最終目標管
理温度範囲の下限値である−Twm度に変更する。その
ときのウェハ3の温度変化は実施例1の図4と同様であ
り、目標温度をT0に設定したときのウェハ温度管理時
間t=tmよりも短い時間、t=tm’秒でウェハ3の
温度管理を行うことができる。
【0036】また基板温調装置2に搬入されてくるウェ
ハ3が温度Tw2(Tw2<T0)であるときの、基板
温調装置2でのウェハ温度管理実行時のウェハ温度変化
も、実施例2は実施例1と同様である。基板温調装置2
に搬入時のウェハ温度Tw2は、ウェハ搬送用カセット
21内のウェハ3に対して行われた前処理における処理
温度、ウェハ搬送用カセット21が運ばれてきた搬送空
間20の環境温度、ウェハ搬送用カセット21の搬送空
間20内の搬送時間、によって一意的に推測され、推測
されたウェハ3の温度Tw2が基板温調装置2の温調目
標温度T0より低ければ、基板温調装置2の目標温度T
0を最終目標管理温度範囲の上限値であるTwm度に変
更する。基板温調装置2の目標温度をTwm度に変更す
ると、ウェハ3とプレート8の温度差を大きくすること
ができるので、目標温度をT0に設定したときのウェハ
温度管理時間t=tnよりも短い時間、t=tn’秒で
ウェハ3の温度管理を行うことができる。
【0037】このように実施例1と同様に実施例2にお
いても、ウェハ搬送用カセット21内のウェハ3に対し
て行われた前処理における処理温度、ウェハ搬送用カセ
ット21が運ばれてきた搬送空間20の環境温度、ウェ
ハ搬送用カセット21の搬送空間20内の搬送時間、に
より推定された温調すべきウェハ3の温度から、基板温
調装置2の目標温度をウェハ3との温度差が大きくなる
ように変更すると、基板温調装置2の目標温度を変更し
ないときよりも高速にウェハ3の温度管理を行うことが
できる。
【0038】上記実施例では、ペルチェ方式による冷却
方法を提案したが、冷却方法はこれに限らず、プレート
とウェハを面接触もしくはピン接触、またはプロキシミ
ティボールによるギャップ管理等、プレートとウェハを
微小ギャップにより近接することにより、ウェハの熱を
プレートに伝えて、プレートごとウェハの温調を行う方
法、例えばプレート内に冷却水を流す方法などでもよ
い。
【0039】また上記実施例では、温度センサとしてプ
レート制御用の温度センサを用いていたが、プレート制
御用の温度センサとは別に専用の温度センサを設けても
よい。専用の温度センサをプレート内の熱的不感帯に設
けることにより、より大きくプレートの温度変化を計測
することができるので、より正確にウェハの温調を行う
ことができる。
【0040】<半導体生産システムの実施例>次に、半
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場に
設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、
製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行う
ものである。
【0041】図8は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、101は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダー(装置供給メーカー)
の事業所である。製造装置の実例として、半導体製造工
場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例え
ば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッ
チング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装
置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査
装置等)を想定している。事業所101内には、製造装
置の保守データベースを提供するホスト管理システム1
08、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結
んでイントラネットを構築するローカルエリアネットワ
ーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム1
08は、LAN109を事業所の外部ネットワークであ
るインターネット105に接続するためのゲートウェイ
と、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を
備える。
【0042】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザーとしての半導体製造メーカーの製造工場である。製
造工場102〜104は、互いに異なるメーカーに属す
る工場であっても良いし、同一のメーカーに属する工場
(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場102〜104内には、夫々、複数の
製造装置106と、それらを結んでイントラネットを構
築するローカルエリアネットワーク(LAN)111
と、各製造装置106の稼動状況を監視する監視装置と
してホスト管理システム107とが設けられている。各
工場102〜104に設けられたホスト管理システム1
07は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワ
ークであるインターネット105に接続するためのゲー
トウェイを備える。これにより各工場のLAN111か
らインターネット105を介してベンダー101側のホ
スト管理システム108にアクセスが可能となり、ホス
ト管理システム108のセキュリティ機能によって限ら
れたユーザーだけがアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット105を介して、各製造装置1
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダー側
に通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、
トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソ
フトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ
情報などの保守情報をベンダー側から受け取ることがで
きる。各工場102〜104とベンダー101との間の
データ通信および各工場内のLAN111でのデータ通
信には、インターネットで一般的に使用されている通信
プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、工場
外の外部ネットワークとしてインターネットを利用する
代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリテ
ィの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用す
ることもできる。また、ホスト管理システムはベンダー
が提供するものに限らずユーザーがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複数の工場
から該データベースへのアクセスを許可するようにして
もよい。
【0043】さて、図9は本実施形態の全体システムを
図8とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザー工場と、該製造装置のベンダーの管理システムとを
外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介
して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情
報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、
複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数の製
造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工場外
の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報
をデータ通信するものである。図中、201は製造装置
ユーザー(半導体デバイス製造メーカー)の製造工場で
あり、工場の製造ラインには各種プロセスを行う製造装
置、ここでは例として露光装置202、レジスト処理装
置203、成膜処理装置204が導入されている。なお
図9では製造工場201は1つだけ描いているが、実際
は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工場
内の各装置はLAN206で接続されてイントラネット
を構成し、ホスト管理システム205で製造ラインの稼
動管理がされている。一方、露光装置メーカー210、
レジスト処理装置メーカー220、成膜装置メーカー2
30などベンダー(装置供給メーカー)の各事業所に
は、それぞれ供給した機器の遠隔保守を行なうためのホ
スト管理システム211,221,231を備え、これ
らは上述したように保守データベースと外部ネットワー
クのゲートウェイを備える。ユーザーの製造工場内の各
装置を管理するホスト管理システム205と、各装置の
ベンダーの管理システム211,221,231とは、
外部ネットワーク200であるインターネットもしくは
専用線ネットワークによって接続されている。このシス
テムにおいて、製造ラインの一連の製造機器の中のどれ
かにトラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止して
しまうが、トラブルが起きた機器のベンダーからインタ
ーネット200を介した遠隔保守を受けることで迅速な
対応が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑えること
ができる。
【0044】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェ
ースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図10に一例を示す様な画面のユーザーインターフ
ェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置
を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装
置の機種(401)、シリアルナンバー(402)、ト
ラブルの件名(403)、発生日(404)、緊急度
(405)、症状(406)、対処法(407)、経過
(408)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入
力された情報はインターネットを介して保守データベー
スに送信され、その結果の適切な保守情報が保守データ
ベースから返信されディスプレイ上に提示される。また
ウェブブラウザが提供するユーザーインターフェースは
さらに図示のごとくハイパーリンク機能(410〜41
2)を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報に
アクセスしたり、ベンダーが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。
【0045】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図11は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
3(ウェハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウェハ
を製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウェハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウェハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立
て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイ
スが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と
後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場
毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなさ
れる。また前工程工場と後工程工場との間でも、インタ
ーネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や
装置保守のための情報がデータ通信される。
【0046】図12は上記ウェハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウェハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウェハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウェハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウェハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウェハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウェハ上
に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製
造装置では、上記説明した遠隔保守システムによって各
製造装置の保守がなされているので、トラブルを未然に
防ぐと共に、もしトラブルが発生しても迅速な復旧が可
能で、従来に比べて半導体デバイスの生産性を向上させ
ることができる。
【0047】以上のように、上記実施例によれば、ウェ
ハの搬送されてきた空間温度や搬送時間等のウェハの搬
送されてきた空間条件によりウェハの温度を推定して、
基板温調装置の目標温度をウェハの温度との温度差が大
きくなるように変更するので、温調すべきウェハの温度
にばらつきがあっても、高速にまた確実にウェハの温調
を行うことができるので、装置全体の処理能力を向上さ
せることができる。また確実に温調されたウェハに対し
て処理を行うことができるので、より精度の高い基板の
処理を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板温調装置に搬入されてくる、ウェハ等の基板に対し
て、高速且つ正確に温度調整を行うことが可能となる。
【0049】また、本発明の基板温調装置を用いて半導
体デバイス等のデバイスを製造すると、高速且つ正確に
温度調整を行うことができるため、デバイス製造工程全
体の処理能力を向上させることができ、さらに確実に温
度調整された基板に対して露光等の処理を行うことがで
きるので、より精度の高い基板の処理を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る基板温調装置を含んだ半導体
デバイス製造システムの概略側面図を示す。
【図2】 実施例1および2に係る基板温調装置の側面
図を示す。
【図3】 基板温調装置の目標温度T0の時に、ウェハ
温度Tw1度(Tw1>T0)のウェハがプレート上に
載置されたときのウェハの温度変化を表したグラフであ
る。
【図4】 実施例1および2に係る基板温調装置の目標
温度−Twmの時に、ウェハ温度Tw1度(Tw1>T
0)のウェハがプレート上に載置されたときのウェハの
温度変化を表したグラフである。
【図5】 基板温調装置の目標温度T0の時に、ウェハ
温度Tw2度(Tw2<T0)のウェハがプレート上に
載置されたときのウェハの温度変化を表したグラフであ
る。
【図6】 実施例1および2に係る基板温調装置の目標
温度Twmの時に、ウェハ温度Tw2度(Tw2<T
0)のウェハがプレート上に載置されたときのウェハの
温度変化を表したグラフである。
【図7】 実施例2に係る基板温調装置を含んだ半導体
デバイス製造システムの概略図の側面図を示す。
【図8】 半導体デバイスの生産システムをある角度か
ら見た概念図。
【図9】 半導体デバイスの生産システムを別の角度か
ら見た概念図。
【図10】 ユーザーインターフェースの具体例。
【図11】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図。
【図12】 ウエハプロセスを説明する図。
【符号の説明】
1:半導体製造装置、2:基板温調装置、3:ウェハ、
4:処理部、5:前処理半導体製造装置、6:搬送ロボ
ット、7:温調部、8:プレート、9:ペルチェ、1
0:放熱層、11:温度センサ、12:3本ピン、1
3:温調プレート設置台、14:放熱管、15:3ピン
駆動部、16:3ピン支持台、17:リニアガイド、1
8:ボールネジ、19:モータ、20:搬送空間、2
1:ウェハ搬送用カセット。
フロントページの続き Fターム(参考) 3K058 AA72 AA82 AA88 BA00 5F046 AA28 KA04 KA10 5H323 AA40 BB04 CA06 CB12 DA01 EE06 EE11 EE13 FF04 FF10 HH02 KK05 LL01 LL02 LL23 LL28 MM06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を制御目標温度に近づけることによ
    り、ある最終目標管理温度になるように前記基板の温度
    調整を行う基板温調装置において、前記基板の温度を考
    慮して前記制御目標温度を可変的に変更する目標温度変
    更手段を有することを特徴とする基板温調装置。
  2. 【請求項2】 前記最終目標管理温度は、ある最終目標
    温度を含む特定の温度範囲であることを特徴とする請求
    項1に記載の基板温調装置。
  3. 【請求項3】 前記目標温度変更手段は、前記基板の温
    度と前記制御目標温度の温度差が大きくなるように前記
    制御目標温度を、前記最終目標温度から変更することを
    特徴とする請求項1または2に記載の基板温調装置。
  4. 【請求項4】 前記目標温度変更手段は、前記基板の前
    記最終目標管理温度の範囲内で、前記最終目標温度から
    の温度偏差が最大となるように、前記制御目標温度を設
    定することを特徴とする請求項3に記載の基板温調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記目標温度変更手段は、前記基板の温
    度を計測し、計測した基板の温度に基づいて前記制御目
    標温度を可変的に変更するものであることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板温調装置。
  6. 【請求項6】 前記基板が搬送されてきた条件により、
    基板の温度を推測し、推測した基板の温度に対して基板
    温調装置の制御目標温度を可変的に変更するものである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    基板温調装置。
  7. 【請求項7】 前記基板の温度調整を、PID制御によ
    り前記制御目標温度に近づける手段を更に有することを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の基板温
    調装置。
  8. 【請求項8】 基板を制御目標温度に近づけることによ
    り、ある最終目標管理温度になるように前記基板の温度
    調整を行う際に、 前記温度調整を行う位置に前記基板を搬入する工程と、 前記搬入時の前記基板の温度を計測または予測する工程
    と、 この計測または予測した前記基板の温度を考慮して前記
    制御目標温度を可変的に変更する目標温度変更工程を有
    することを特徴とする基板温調方法。
  9. 【請求項9】 前記最終目標管理温度は、ある最終目標
    温度を中心とした特定の温度範囲を含むものであり、 前記目標温度変更工程は、前記基板の温度と前記制御目
    標温度との温度差が最大となり、前記最終目標管理温度
    の範囲内となるように、前記制御目標温度を設定するも
    のであることを特徴とする請求項8に記載の基板温調方
    法。
  10. 【請求項10】 前記基板の温度調整を、PID制御に
    より前記制御目標温度に近づけることを特徴とする請求
    項8または9に記載の基板温調方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7に記載の基板温調装置
    と、該基板温調装置により温度調整した基板に原版のパ
    ターンを露光する露光装置とを有することを特徴とする
    デバイス製造装置。
  12. 【請求項12】 半導体製造工場に設置された請求項1
    1に記載のデバイス製造装置を含む製造装置群と、該製
    造装置群を接続するローカルエリアネットワークと、前
    記ローカルエリアネットワークおよび前記半導体製造工
    場外の外部ネットワークの間で、前記製造装置群の少な
    くとも1台に関する情報をデータ通信する手段とを有す
    ることを特徴とするデバイス製造システム。
  13. 【請求項13】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    基板温調装置と、該基板温調装置により温度調整した基
    板に原版のパターンを露光する露光装置含む各種プロセ
    ス用の製造装置群と、該製造装置群を接続するローカル
    エリアネットワークと、該ローカルエリアネットワーク
    から工場外の外部ネットワークにアクセス可能にするゲ
    ートウェイを有し、前記製造装置群の少なくとも1台に
    関する情報をデータ通信することを可能にした半導体製
    造工場。
  14. 【請求項14】 半導体製造工場に設置された請求項1
    〜7に記載の基板温調装置の保守方法であって、前記基
    板温調装置のベンダまたはユーザが、半導体製造工場の
    外部ネットワークに接続された保守データベースを提供
    する工程と、前記半導体製造工場内から前記外部ネット
    ワークを介して前記保守データベースへのアクセスを許
    可する工程と、前記保守データベースに蓄積される保守
    情報を前記外部ネットワークを介して半導体製造工場側
    に送信する工程とを有することを特徴とする基板温調装
    置の保守方法。
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