JP2002124456A - パラメータ管理装置、露光装置、デバイス製造方法、半導体製造工場および露光装置の保守方法 - Google Patents

パラメータ管理装置、露光装置、デバイス製造方法、半導体製造工場および露光装置の保守方法

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JP2002124456A
JP2002124456A JP2000317382A JP2000317382A JP2002124456A JP 2002124456 A JP2002124456 A JP 2002124456A JP 2000317382 A JP2000317382 A JP 2000317382A JP 2000317382 A JP2000317382 A JP 2000317382A JP 2002124456 A JP2002124456 A JP 2002124456A
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Koreyuki Kasai
維志 笠井
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機種の異なる露光装置間で、同様の処理を行
う際に、効率よくジョブを作成し装置利用者の負担を軽
減する。 【解決手段】 第1露光装置における露光処理を制御す
るための一連の複製元のパラメータ群を第2露光装置用
に複製する場合に、第1および第2露光装置間で各パラ
メータに互換性があるか否かを判断し、互換性あるパラ
メータのみを複製元のパラメータ群から取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
素子、薄膜磁気へッド等のデバイスを製造するための装
置において、一連の処理に必要な各種露光パラメータ群
(ジョブ)を、ジョブ互換が無く同機能を有する異なっ
た機種(異機種)に複製したい場合の複製手段に関し、
具体的には、前記複製手段を有するパラメータ管理装
置、露光装置および半導体製造工場並びにそれを用いた
デバイス製造方法に関する。
【0002】特に、異機種のジョブを、ある場所で一元
管理している場合や、ある工程を、複数の装置を用いて
処理している場合等で、似た内容のジョブを機種毎に作
成する必要があるときに有効である。
【0003】
【従来の技術】一般に、半導体製造におけるフォトリソ
グラフィー工程では、製造するチップに合せて、その工
程に適した露光装置を使用するので、複数の異なる露光
装置が使用されている。
【0004】また、露光装置にて処理を行なうために
は、レイアウト関連、アライメント関連、露光関連とい
った、多くの制御用パラメータを必要とする。これらパ
ラメータは、扱い易いように、露光装置における処理単
位で、ひとまとめ(1ジョブ)にされており、ファイル
やデータベースの形で保存されている。1つのチップを
作成するには、複数の工程を経るが、1工程に幾つかの
ジョブが必要になるので、ある1製品の為に、複数のジ
ョブが作成されることになる。
【0005】そのため、例えばASICと呼ばれてい
る、少量多品種のチップを製造している場合などは、日
々ジョブが増え続けるような状態にある。さらに、ジョ
ブには、露光装置固有の機能に関する制御パラメータ
や、装置間で異なる動作をする制御パラメータが存在す
る為、機種毎に異なったものとなっており、基本的に異
機種間でのジョブに互換はなく、同じパターンを露光す
るジョブであったとしても、機種毎に作成する必要があ
る。その為、ある製品用のジョブだけで、相当数のジョ
ブが必要になる。
【0006】それら多くのジョブは、一般に露光装置上
で作成されることはなく、ジョブを専用に作成する環境
において作成され、一元管理しており、露光装置の必要
に応じて、オンラインシステムやジョブ転送用のネット
ワークシステムを用いて、装置にダウンロードされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】そのような複数機
種のジョブを作成する環境において、ジョブを作成する
ときに、同一機種用のジョブであれば例えば工程が異な
ってもレイアウト情報は同じであったり、同一工程内で
はアライメント情報が共通であったりする場合があるの
で、共通のレイアウト情報やアライメント情報をもつ、
既に作成されたジョブを複製し、異なる情報の部分のみ
を編集することで、ジョブ作成の効率化を図ることが可
能能であった。
【0008】しかし、異機種間で同様の作業を行なおう
としても、異機種のジョブは一般に互換性が無いため、
ジョブの複製を用意して、異機種用の別のジョブを作成
する事が不可能であり、ジョブを最初から作成する必要
があった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、機種の異なる露光装置間で、同様の処理を行う際
に、効率よくジョブを作成し装置利用者の負担を軽減す
ることにある。
【0010】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパラメータ管理装置は、第1露光装置(複
製元の露光装置)における露光処理を制御するための一
連の複製元のパラメータ群を第2露光装置(複製先の露
光装置)用に複製する場合に、第1および第2露光装置
間で各パラメータに互換性があるか否かを判断し、互換
性あるパラメータのみを複製元のパラメータ群から取得
する(即ち、互換性のないパラメータを取得しない)手
段を有することを特徴とする。本発明の露光装置は、上
記パラメータ管理装置を具備し、機種の異なる露光装置
から複製したジョブにより一連の露光処理を制御するこ
とを特徴とする。
【0011】本発明のデバイス製造方法は、一連のパラ
メータ群により露光装置を制御して行う露光処理を少な
くとも含み、第1露光装置における露光処理と類似の露
光処理を第2露光装置で行う際に、第1露光装置におけ
る露光処理を制御するための複製元パラメータ群におけ
る各パラメータが第2露光装置との間に互換性があるか
否かを判断し、互換性あるパラメータのみを複製元パラ
メータ群から取得して第2露光装置の露光処理を制御す
るためのパラメータ群を作成することを特徴とする。
【0012】本発明の半導体製造工場は、複数機種から
なる露光装置群を含む各種プロセス用の製造装置群と、
該製造装置群を接続するローカルエリアネットワーク
と、該ローカルエリアネットワークから工場外の外部ネ
ットワークにアクセス可能にするゲートウェイを有し、
外部ネットワークに接続された本発明のパラメータ管理
装置と製造装置群の少なくとも1台との間で情報をデー
タ通信することを可能にしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の構成によれば、異なる機種の装置を複
数用いて、露光処理を行なうためのジョブを作成する
際、ジョブの作成時間を短縮する事が可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について説明する。本発明において、複製元のパラメー
タ群からパラメータの値を取得する際は、単純に互換性
のあるパラメータを全て複製先パラメータ群に設定して
も良いが、必ずしも全ての値を設定する必要がない場合
などのために、オペレータがその値を設定するかしない
かを選択するための手段、例えば、パラメータ内容の表
示および設定の可否を選択するための入力手段などを有
してもよい。また、複製元のパラメータ群を幾つかに分
類し、その分類毎に、まとめて複製元のパラメータ値を
設定するかしないか選択できるようにしてもよい。この
場合、例えば、オペレータ選択画面からどの分類を設定
するか選択しても良いし、予め決められた分類を一括で
設定し、他の分類を選択画面で選択できるようにしても
良い。このようにして、互換のあるパラメータの一部を
コンバートすることができるので、例えば、同一露光処
理でなくても、ほぼ類似の露光処理を他機種で行う場合
にも本発明が適用可能となる。
【0015】本発明の好ましい実施形態においては、予
めパラメータ群の各々のパラメータにパラメータIDや
名称等を付し、且つ、異機種間で同一のパラメータ値が
使用できるパラメータに同一パラメータID、名称等を
付してコンピュータ読み取り可能な記録媒体に予め記憶
されている。一方で、その同一パラメータID、名称等
のリストである同一パラメータリスト、または複数の機
種間で互換性のあるパラメータのパラメータID同士を
対応させた互換パラメータリスト等を、前記記録媒体に
予め記憶しておく。そして、同一パラメータIDのリス
トに存在する複製元のパラメータIDを互換性があると
判断し、複製元のパラメータ値を取得する。また、互換
パラメータリストにおける第1および第2露光装置の機
種の欄に、パラメータIDが存在するときは複製元のパ
ラメータ値および互換パラメータリストの複製先のパラ
メータIDを取得する。
【0016】この同一パラメータリストおよび互換パラ
メータリストは、パラメータIDが異なるだけで同一の
値が使用できるもののみを記録するものであっても良い
が、異機種間のあるパラメータとあるパラメータの間
で、その値が一定の関係をもって変化する場合や、異機
種間の同じパラメータID間で、その値が一定の関係を
もって変化する場合でも、その機種間で値がどのような
関係にあるかを記しておけば、値を変換して保存するこ
とも可能である。この場合、同一パラメータリストまた
は互換パラメータリストに予備の欄等を設けて、該当す
るパラメータIDに対応するように予め記憶される変換
の法則に基づいて該当するパラメータ値を変換して取得
する。
【0017】一方、複製元のパラメータ群の内、互換性
のないパラメータに関しては、通常第2露光装置の基準
となるパラメータ毎の初期値もしくは第2露光装置用に
予め作成されている他のパラメータ群より値を取得した
り、オペレータが適宜入力してもよい。
【0018】本発明の露光装置の好適な実施形態におい
ては、露光装置の保守情報や上述のパラメータ群等をコ
ンピュータネットワークを介してデータ通信できるよう
に、ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、
ネットワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータと
をさらに有する。このネットワーク用ソフトウェアは、
露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接続さ
れ露光装置のベンダーもしくはユーザが提供する保守デ
ータベースにアクセスするためのユーザインタフェース
をディスプレイ上に提供し、外部ネットワークを介して
該データベースから情報を得ることを可能にする。
【0019】本発明のデバイス製造方法の好適な実施形
態においては、複数機種からなる露光装置群を含む各種
プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する工
程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって半
導体デバイスを製造する工程とを有する。
【0020】また、製造装置群をローカルエリアネット
ワークにより接続し、ローカルエリアネットワークと半
導体製造工場外の外部ネットワークにより製造装置群の
少なくとも1台に関する情報をデータ通信する工程とを
有してもよい。
【0021】好ましくは、上述のパラメータ管理装置は
外部ネットワーク等のネットワークを介して製造装置群
に接続されている。これにより、製造工場の外部で上述
の同一パラメータリストや互換パラメータリスト等を管
理できるので、例えば、ユーザーが露光装置の機種を意
識することなくジョブの複製を行うといった事も可能と
なる。
【0022】さらに、露光装置のベンダーもしくはユー
ザーが提供するデータベースに外部ネットワークを介し
てアクセスしてデータ通信によって製造装置の保守情報
を得る、または半導体製造工場とは別の半導体製造工場
との間で外部ネットワークを介してデータ通信して生産
管理を行ってもよい。
【0023】以下、図面を用いて本発明の実施形態につ
いてさらに詳述する。(実施形態1)図1は本発明の一
実施形態に係る半導体露光装置の構成を示すブロック図
である。同図において、101は例えばKrFやArF
が封入され、パルス化されたレーザ光を発光するエキシ
マレーザ光源である。102はエキシマレーザ光源10
1が発光するレーザ光を所望のビーム形状に整形し、光
束の配光特性を均一にして照射する照明系であり、ビー
ム整形光学系、ハエの目レンズ等のオプティカルインテ
グレータ、コリメータレンズ、ミラー等により構成され
る。Mは照明系102の出射光路上に配置され、集積回
路パターンが形成されたマスクまたはレチクル、109
はマスキングブレード、103は投影光学系、Wはウエ
ハであり、マスクMに形成された集積回路パターンはマ
スキングブレード109で決定されたエリアが投影光学
系103を介しウエハW上に投影露光されるようになっ
ている。104はミラー、105はセンサであり、照明
系102が照射する光束の一部をミラー104によっ
て、センサ105の光電変換面に入射させている。10
6はセンサ105に入射したパルス光の光量を積算する
光量積算回路である。107は本体CPUであり、エキ
シマレーザ101に対して、発光タイミング等の制御指
示を行う。108は、本体CPU107からの指示を受
けてエキシマレーザ101の制御を行うレーザ制御部で
ある。また、マスキングブレード制御部110は、本体
CPU107からの位置指令等の制御指令にしたがっ
て、マスキングブレード109を移動し、指令値に合致
した照明エリアが露光されるように制御する。
【0024】111はコンソールユニットであり、本体
CPU107にこの露光装置の動作に関する各種ジョブ
のパラメータを与えるためのものである。すなわち、オ
ペレータとの間で情報の授受を行うためのものである。
112はコンソールCPU、113はキーボード、11
4はディスプレイ、115は各種ジョブのパラメータ等
を記憶する外部メモリであり、これらによりコンソール
ユニット111を構成している。
【0025】図2は、図1に示した露光装置において、
種々の制御等を行うためのシステム構成を示すブロック
図である。同図において、201は、露光装置本体であ
る。210は、図1におけるコンソールCPU112、
キーボード113、ディスプレイ114、外部メモリ1
15等の画面やキーボードといった入出力機能をもつコ
ンソール制御ユニットである。
【0026】211は、コンソール制御ユニット210
から露光処理に必要な各種パラメータ群(ジョブ)を取
得・解釈し、212のステージ・フォーカス制御ユニッ
ト、213のレチクルチェンジャ制御ユニット、214
のウエハフィーダ制御ユニット、215のTVアライメ
ント制御ユニットに、より具体的な動作命令を出す、シ
ステム制御ユニットである。212〜215の各制御ユ
ニットは、光源221の露光光を、シャッター222の
遮蔽・照射を、マスキングブレード223にて露光領域
を、露光したいパターンが描かれたレチクル224が乗
せられたレチクルステージ225にてレチクル位置を、
基板であるウエハ227が乗せられたウエハテージ22
8にてウエハ位置や像面・傾きを、それぞれ分担して制
御する。そして、光源221の露光光により、レチクル
224に描画されたパターンを投影光学系226を介し
てウエハ227に露光する。
【0027】システム制御ユニット211は、コンソー
ル制御ユニット210より取得したジョブと各種計測セ
ンサからの情報を基に、具体的な露光ショット情報を作
成する。その露光ショット情報に基づいて、ショット毎
の露光処理を行う。
【0028】コンソール制御ユニット210からの指示
に従って、システム制御ユニット211が露光処理等の
制御を行っている最中に、エラー等が発生した場合は、
装置を安全な状態にして一時処理を中断し、その旨をコ
ンソール制御ユニット210に通知することで、しかる
ベき復旧処理を行う。また、コンソール制御ユニット2
10からの指示で、システム制御ユニット211は、露
光処理等の処理を一時中断したり継続したりすることが
可能である。
【0029】コンソール制御ユニット210は、一般的
に、工場内のローカルエリアネットワーク(LAN)と
いったライン230に、直接もしくはMC(マシンコン
トローラ:[Machine Controller])・BC(ブロック
コントローラ:[Block Controller])といったコント
ローラ232を介して接続されている。そして、ライン
230上に存在する工場内のオンライン制御システム2
31は、露光装置201のコンソール制御ユニット21
0を操作したり、エラー等の情報を取得したりする事が
可能である。
【0030】そして、複数のジョブを作成したり貯えた
りしているジョブ管理システム233もライン230上
に存在し、露光装置201からの要求を受けてジョブの
送信を行なったり、ジョブ管理システム233から各装
置に情報を送信したりする事が可能である。
【0031】このような環境において、210のコンソ
ール制御ユニットは、露光処理を行なう際、露光処理に
必要なパラメータ群、すなわちジョブを用いて、211
のシステム制御ユニットへ指示を行なう。
【0032】図3は、ジョブ構成の具体例を示した図で
ある。ジョブは、幾つかのパラメータ種別310によっ
て分類されており、パラメータの名称320、パラメー
タの管理用ID330、そのパラメータに設定された値
340の集まりで構成されている。
【0033】例えば310のパラメータ種別において、
レイアウト関連情報350であれば、320のパラメー
タ名称として、ウエハレイアウト上のショット行数、そ
のパラメータIDが10000351、そのパラメータ
値が10といったようにパラメータ情報351が保持さ
れている。同様に、ウエハレイアウトのショット列数に
ついても、パラメータ名称320、パラメータID33
0、パラメータ値340が、パラメータ情報352(シ
ョット列数、1000352、10)のように保持され
ている。レイアウト情報350には、この様な状態で、
ウエハ上の他のレイアウト関連パラメータが全て保存さ
れている。
【0034】また、他のパラメータ種別310において
も、350のレイアウト関連情報と同様に、アライメン
ト関連情報360、露光関連情報370等も、それぞれ
に属するパラメータ情報361,362や、371,3
72等のように保存されている。
【0035】そして、それらパラメータは、異なる機種
間でも共通に使用できるパラメータと、名称320やI
D330が異なるが、互換が取られているパラメータ
と、機種固有のパラメータの3つに分類する事が出来
る。
【0036】例えば、350のレイアウト情報の多く
は、ウエハ上のショット行列数351,352といった
露光ショット配列を設定するパラメータ群であるため、
異なる機種間でも共通に使用できる共通パラメータであ
る。
【0037】また、360のアライメント関連情報にお
いても、パラメータ情報361のシーケンスモードにつ
いては、異機種間で計測方式の違いはあるが、アライメ
ント処理を行なうか否かを示す意味では同じであり、異
なる機種間でも、同じ意味合いとして使用する事が可能
な、互換パラメータである。しかし、362のアライメ
ントモードについては、機種間で異なる計測方法に対す
る設定であるため、異機種間に互換はなく、機種固有の
パラメータである。
【0038】以下、異機種の露光装置間でジョブの複製
を行う方法について、図4〜8を用いて説明する。図4
は、異なる機種間でジョブの複製を行なう場合の各デー
タの内容を模式的に示す例である。図4において、41
0は、Aという機種用の既に作成済みのA1ジョブであ
る。また420は、Bという機種用の既に作成されたB
1ジョブである。いま、A1ジョブを、B機種用に複製
する場合を考える。410のA1ジョブおよび420の
B1ジョブは、共に、共通パラメータ群411,421
と、互換パラメータ群412,422と、固有パラメー
タ群413,423とから構成されている。
【0039】これらのデータに基づき、異なる機種間で
ジョブを複製する処理のフローチャートを図5に示す。
図5のステップ501において、まず複製先であるB機
種用の、ベースとなる図4のB1ジョブ420を複製し
て、B2ジョブ430を作成する。次に、図5のステッ
プ502において、コピー元のジョブである、A1ジョ
ブ(図4の410)から、パラメータを1つ読み込む。
そして、図5のステップ503において、ステップ50
2にて読み込んだパラメータが共通パラメータであるか
否かを判断する。この判断の際、図4の共通パラメータ
リスト440を参照する。
【0040】図4の共通パラメータリスト440は、露
光装置の納入の際等に予め提供されるものであり、その
具体例を示したものが、図6の共通パラメータリスト6
10である。この共通パラメータリスト610は、共通
パラメータのIDで構成されており、ここに記載されて
いるIDをもつパラメータは、異機種間で、共通のパラ
メータである。
【0041】図5のステップ503の判断処理の詳細を
示したフローチャートを図7に記す。図7のステップ7
01において、図5のステップ502において取得した
コピー元A1ジョブ(図4の410)のパラメータのパ
ラメータIDを取得する。次にステップ702におい
て、図6の共通パラメータリスト610から、パラメー
タIDを1つ取得する。ステップ703において、ステ
ップ701で取得したIDと、ステップ702において
取得したIDが等しいか否かを判断する。等しかった場
合は、共通パラメータであると判断し、図5のステップ
504へ進む。等しくなかった場合は、ステップ704
に進む。ステップ704において、図6の共通パラメー
タリスト610に、次の共通パラメータIDが存在する
か確かめる。存在する場合は、ステップ702戻り、次
のパラメータIDを取得して同様の処理を繰り返す。ス
テップ704にて、次の共通パラメータIDが存在しな
かった場合は、共通パラメータではないと判断し、図5
のステップ505へ進む。
【0042】上述のように図5のステップ503におい
て、当該パラメータが図4の411で示された共通パラ
メータ群の一つであると判断された場合は、ステップ5
04に進み、図4のB2ジョブ430にステップ502
で取得した情報が上書き保存される。
【0043】一方、図5のステップ503において、当
該パラメータが共通パラメータではないと判断された場
合は、ステップ505において、ステップ502にて読
み込んだパラメータが、互換パラメータであるか否かを
判断する。判断の際、図4の互換パラメータリスト45
0を参照する。
【0044】図4の互換パラメータリスト450も共通
パラメータリスト440と同様、予め提供されており、
その具体例を示したものが、図6の互換パラメータリス
ト620である。この互換パラメータリスト620は、
異なる機種間で、互換のあるパラメータIDで構成され
ている。例えば図6の621で示される互換パラメータ
情報では、A機種のパラメータIDが10000351
のパラメータと、B機種のパラメータIDが10000
451のパラメータとは、パラメータ名称やIDは異な
るが、値には互換性がある事を表している。同様に、図
6の622で示される互換パラメータ情報では、A機種
のパラメータIDが10000352のパラメータと、
B機種のパラメータIDが10000452のパラメー
タに、値の互換性がある事を表している。
【0045】次に、図5のステップ505の判断処理の
詳細を示したフローチャートを図8に記す。図8のステ
ップ801において、図5のステップ502でコピー元
A1ジョブ(図4の410)から取得したパラメータの
パラメータIDを取得する。次にステップ802におい
て、ステップ801において複製元A1ジョブ(図4の
410)を用いる装置の機種名および、複製先B1ジョ
ブ(図4の420)を用いる装置の機種名を取得する。
ステップ803において、図6の互換パラメータリスト
620中の、ステップ802において取得したパラメー
タの機種と同じA機種の情報欄623から、パラメータ
IDを1つ取得する。ステップ804において、ステッ
プ801で取得したA1ジョブ(図4の410)のパラ
メータIDと、ステップ803において取得した互換パ
ラメータIDが等しいか否かを判断する。等しかった場
合は、複製先のB機種の情報欄(図6の624)を参照
して、対応するB機種用ジョブのパラメータIDが、互
換パラメータのパラメータIDであると判断し、図5の
ステップ505へ進む。一方、ステップ804におい
て、比較したパラメータIDが等しくないと判断した場
合は、ステップ805に進む。ステップ805におい
て、図6の互換パラメータリスト620のA機種の情報
欄623に、次のパラメータIDが存在するか確かめ
る。存在する場合は、ステップ803に戻り、次のパラ
メータIDを取得し、同様に処理を繰り返す。ステップ
805にて、次のIDが存在しなかった場合は、A1ジ
ョブ(図4の410)から取得した当該パラメータは互
換パラメータではないと判断し、図5のステップ507
に進む。
【0046】図5のステップ505において、当該パラ
メータが図4の互換パラメータ群412に含まれる、A
機種とB機種の互換パラメータと判断した場合は、ステ
ップ506において、B2ジョブ(図4の430)の、
図8のステップ804で互換パラメータであると判断し
たB機種のパラメータIDの値にステップ502で取得
したA機種の値を上書き保存する。
【0047】図5のステップ505において、互換パラ
メータと判断されなかった場合は、図4の固有パラメー
タ群413に含まれるA機種固有のパラメータと判断さ
れ、ステップ502で読み込んだA1ジョブ(図4の4
10)のパラメータ値は破棄される。
【0048】図5のステップ507において、図4のコ
ピー元A1ジョブ410に、未処理のパラメータが存在
するか確認する。未処理のパラメータが存在する場合
は、ステップ502に戻り、次のパラメータを読み込
み、コピー元A1ジョブ(図4の410)の全パラメー
タ分、処理を続ける。ステップ507において、未処理
のパラメータがなくなったら、処理を終了する。上記方
法と手段を用いる事で、簡単に、異なる機種間でのジョ
ブ複製を行なうことが可能になる。
【0049】上記操作は、図2のジョブ管理システム2
33上でジョブを複製する場合だけでなく、図2の露光
装置201上に、異なる機種からのジョブ転送をしてき
た場合にも、実施する事が可能である。
【0050】上記実施形態において、図4のB2ジョブ
430に対し、440の共通パラメータリスト、450
の互換パラメータリストを参照して、複製元A1ジョブ
410の共通パラメータ群411、互換パラメータ群4
12の各パラメータ値で上書きしていたが、上書き時
に、パラメータ名称をディスプレイ等に表示して、上書
きするパラメータを作業者が選択できるようにしても構
わない。
【0051】また、1つ1つのパラメータ毎に確認処理
を行なうのは煩雑なので、図3のパラメータ種別310
等を1単位として、上書きするかしないかを確認させて
も構わない。
【0052】また、上記実施形態における図5のステッ
プ501で、まず複製先であるB機種用の、ベースとな
るB1ジョブ420を複製して、複製元のA1ジョブ4
10からパラメータを順次読み込みながら処理をしてい
たが、B1ジョブ420の複製を作成せずに、A1ジョ
ブ410の複製を作成する処理の中で、複製元のA1ジ
ョブ410のパラメータが共通もしくは互換パラメータ
であるか確認して、共通もしくは互換パラメータである
場合は、複製元のA1ジョブ410の値を、共通および
互換パラメータでなく固有パラメータ群413の一つで
ある場合は、B1ジョブ420の値を使用する事で、同
様の処理を実現する事が可能である。
【0053】さらに、本実施形態においては、図6の互
換パラメータリスト620に示したような、異機種間で
パラメータIDが異なるだけで、値の意味は同じものだ
けを扱ったが、異機種間のあるパラメータとあるパラメ
ータの間で、その値が一定の関係をもって変化する場合
や、異機種間の同じパラメータID間で、その値が一定
の関係をもって変化する場合でも、その機種間で値がど
のような関係にあるかを記しておけば、値を変換して保
存することも可能である。
【0054】例えば、本実施形態の互換パラメータリス
ト620において、各パラメータIDに対して予備欄を
設け、必要に応じて算術式のようなのパラメータ値の変
換法則をテーブル形式で保持してもよい。
【0055】(実施形態2:半導体デバイス生産システ
ム)次に、半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チ
ップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロ
マシン等)の生産システムの例を説明する。これは半導
体製造工場に設置された製造装置のトラブル対応や定期
メンテナンス、あるいはソフトウェア提供などの保守サ
ービスを、製造工場外のコンピュータネットワークを利
用して行うものである。
【0056】図9は、本発明の一実施形態に係る半導体
デバイスの生産システムの特徴部を切り出して示す図で
ある。同図に示すように、複数の半導体露光装置901
は、それぞれイーサネット(登録商標)といったLAN
902で接続されている。また、工程や用途または設置
スペース等の理由で、複数の露光装置群904、90
5、906等が存在している。これらは、LAN902
を、ゲートウェイやブリッジ等を介して、専用ネットワ
ークまたはインターネットといった共用ネットワーク9
03を通じて接続されている。そのネットワーク903
には、装置群を管理するオンライン制御システム907
や、ジョブ管理システム908も接続されている。
【0057】本実施形態によれば、複数の半導体露光装
置901は、ジョブ互換のない異機種の露光装置が混在
している場合、露光パラメータ管理システムからの操作
で、異機種間でのジョブ複製が可能である。
【0058】また、露光装置が本発明のジョブ複製機能
を有することで、ネットワーク上の他機種の露光装置か
らジョブを複製することも可能である。
【0059】また、本形態のジョブ管理システム908
は、ジョブの複製、管理等を専門に行う装置であっても
よいが、好ましくは以下に説明するように保守DBを提
供するホスト管理システムの一部の機能として含まれて
いる。
【0060】図10は本発明を適用した半導体デバイス
生産の全体システムをある角度から切り出して表現して
いる。図中、911は半導体デバイスの製造装置を提供
するベンダー(装置供給メーカ)の事業所である。製造
装置の実例として、半導体製造工場で使用する各種プロ
セス用の半導体製造装置、例えば、前工程用機器(露光
装置、レジスト処理装置、エッチング装置等のリソグラ
フィ装置、熱処理装置、成膜装置、平坦化装置等)や後
工程用機器(組立て装置、検査装置等)を想定してい
る。事業所911内には、製造装置の保守データベース
を提供するホスト管理システム918、複数の操作端末
コンピュータ920、これらを結んでイントラネットを
構築するLAN919を備える。ホスト管理システム9
18は、LAN919を事業所の外部ネットワークであ
るインタネット915に接続するためのゲートウェイ
と、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を
備える。
【0061】一方、912〜914は、製造装置のユー
ザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工
場912〜914は、互いに異なるメーカに属する工場
であっても良いし、同一のメーカに属する工場(例え
ば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっても良
い。各工場912〜914内には、夫々、複数の製造装
置916と、それらを結んでイントラネットを構築する
LAN921と、各製造装置916の稼動状況を監視す
る監視装置としてホスト管理システム917とが設けら
れている。各工場912〜914に設けられたホスト管
理システム917は、各工場内のLAN921を工場の
外部ネットワークであるインタネット915に接続する
ためのゲートウェイを備える。これにより各工場のLA
N921からインタネット915を介してベンダー91
1側のホスト管理システム918にアクセスが可能とな
り、ホスト管理システム918のセキュリティ機能によ
って限られたユーザだけがアクセスが許可となってい
る。具体的には、インタネット915を介して、各製造
装置916の稼動状況を示すステータス情報(例えば、
トラブルが発生した製造装置の症状)を工場側からベン
ダー側に通知する他、その通知に対応する応答情報(例
えば、トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処
用のソフトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、
ヘルプ情報などの保守情報をベンダー側から受け取るこ
とができる。各工場912〜914とベンダー911と
の間のデータ通信および各工場内のLAN921でのデ
ータ通信には、インタネットで一般的に使用されている
通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、
工場外の外部ネットワークとしてインタネットを利用す
る代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリ
ティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用
することもできる。また、ホスト管理システムはベンダ
ーが提供するものに限らずユーザがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザの複数の工場か
ら該データベースへのアクセスを許可するようにしても
よい。
【0062】さて、図11は本実施形態の全体システム
を図10とは別の角度から切り出して表現した概念図で
ある。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユ
ーザ工場と、該製造装置のベンダーの管理システムとを
外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介
して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情
報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、
複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数の製
造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工場外
の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報
をデータ通信するものである。図中、931は製造装置
ユーザ(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であ
り、工場の製造ラインには各種プロセスを行う製造装
置、ここでは例として露光装置932、レジスト処理装
置933、成膜処理装置934が導入されている。なお
図11では製造工場931は1つだけ描いているが、実
際は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工
場内の各装置はLAN936で接続されてイントラネッ
トを構成し、ホスト管理システム935で製造ラインの
稼動管理がされている。一方、露光装置メーカ940、
レジスト処理装置メーカ950、成膜装置メーカ960
などベンダー(装置供給メーカ)の各事業所には、それ
ぞれ供給した機器の遠隔保守を行なうためのホスト管理
システム941,951,961を備え、これらは上述
したように保守データベースと外部ネットワークのゲー
トウェイを備える。ユーザの製造工場内の各装置を管理
するホスト管理システム935と、各装置のベンダーの
管理システム941,951,961とは、外部ネット
ワーク930であるインタネットもしくは専用線ネット
ワークによって接続されている。このシステムにおい
て、製造ラインの一連の製造機器の中のどれかにトラブ
ルが起きると、製造ラインの稼動が休止してしまうが、
トラブルが起きた機器のベンダーからインタネット93
0を介した遠隔保守を受けることで迅速な対応が可能
で、製造ラインの休止を最小限に抑えることができる。
【0063】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用または汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図12に一例を示す様な画面のユーザインタフェー
スをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管
理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の
機種(971)、シリアルナンバー(972)、トラブ
ルの件名(973)、発生日(974)、緊急度(97
5)、症状(976)、対処法(977)、経過(97
8)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入力され
た情報はインタネットを介して保守データベースに送信
され、その結果の適切な保守情報が保守データベースか
ら返信されディスプレイ上に提示される。またウェブブ
ラウザが提供するユーザインタフェースはさらに図示の
ごとくハイパーリンク機能(980〜982)を実現
し、オペレータは各項目の更に詳細な情報にアクセスし
たり、ベンダーが提供するソフトウェアライブラリから
製造装置に使用する最新バージョンのソフトウェアを引
出したり、工場のオペレータの参考に供する操作ガイド
(ヘルプ情報)を引出したりすることができる。ここ
で、保守データベースが提供する保守情報には、上記説
明した同一パラメータリストや互換パラメータリストと
いった情報も含まれており、また前記ソフトウエアライ
ブラリは、異機種間でのジョブ複製を実現するための最
新のソフトウエアも提供する。
【0064】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図13は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組
立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で
作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テ
スト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバ
イスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程
と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工
場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
される。また前工程工場と後工程工場との間でも、イン
タネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や
装置保守のための情報がデータ通信される。
【0065】図14は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製
造機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守が
なされているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もし
トラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、さらに、各
製造工場で互換パラメータリスト等を記録しなくても異
機種間でのジョブの複製が可能となるので従来に比べて
半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、機
種が異なる理由から、本来ジョブを異機種に複製できな
い場合でも、異機種に複製することが可能となる。よっ
て、例えば同じ製品用のジョブを、使用する複数の露光
装置毎に作成する必要がある場合、ジョブを効率的に作
成する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体露光装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明を具体化した露光装置周辺の様子を表
すブロック図である。
【図3】 ジョブ構成の具体例を示した図である。
【図4】 異なる機種間でジョブの複製を行なう場合の
各データの具体例を示した図である。
【図5】 図4における、異なる機種間でジョブを複製
する処理のフローチャートである。
【図6】 図4の共通パラメータリスト440および互
換パラメータリスト450の具体例を示した図である。
【図7】 図5のステップ503の判断処理の詳細を示
したフローチャートである。
【図8】 図5のステップ505の判断処理の詳細を示
したフローチャートである。
【図9】 本発明の一実施形態に係る半導体デバイスの
生産システムをある角度から見た概念図である。
【図10】 本発明の他の実施形態に係る半導体デバイ
スの生産システムをある角度から見た概念図である。
【図11】 半導体デバイスの生産システムを別の角度
から見た概念図である。
【図12】 ユーザインタフェースの具体例である。
【図13】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図である。
【図14】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】 101:エキシマレーザ光源、102:照明系、10
3,226:投影光学系、104:ミラー、105:セ
ンサ、106:光量積算回路、107:本体CPU、1
08:レーザ制御部、109,223:マスキングブレ
ード、110:マスキングブレード制御部、111:コ
ンソールユニット、112:コンソールCPU、11
3:キーボード、114:ディスプレイ、115:外部
メモリ、201:露光装置本体、210:コンソール制
御ユニット、211:システム制御ユニット、212:
ステージ・フォーカス制御ユニット、213:レチクル
チェンジャ制御ユニット、214:ウエハフィーダ制御
ユニット、215:TVアライメント制御ユニット、2
21:光源、222:シャッター、224,M:レチク
ル、225:レチクルステージ、227,W:ウエハ、
228:ウエハステージ、230:ライン、231,9
07:オンライン制御システム、232:コントロー
ラ、233,908:ジョブ管理システム、310:パ
ラメータ種別、320:パラメータ名称、330:パラ
メータ管理用ID、340:パラメータ値、350:レ
イアウト関連情報、360:アライメント関連情報、3
70:露光関連情報、351,352,361,36
2,371,372:パラメータ情報、410:A1ジ
ョブ、411,421,431:共通パラメータ群、4
12,422,431:互換パラメータ情報、413,
423,433:固有パラメータ情報、420:B1ジ
ョブ、430:B2ジョブ、440,610:共通パラ
メータリスト、450、620:互換パラメータリス
ト、621,622:互換パラメータ情報、623:A
機種の情報欄、624:B機種の情報欄、901,93
2:露光処理装置、902,919,921,936:
LAN、904,905,906:露光処理装置群、9
03,915,930:外部ネットワーク、911:ベ
ンダー事業所、912〜914,931:半導体製造メ
ーカの製造工場、916:製造装置、917,918,
935,941,951,961:ホスト管理システ
ム、920:操作端末コンピュータ、933:レジスト
処理装置、934:成膜処理装置、940:露光装置メ
ーカ、950:レジスト処理装置メーカ、960:成膜
装置メーカ。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1露光装置における露光処理を制御す
    るための一連の複製元のパラメータ群を第2露光装置用
    に複製する場合に、第1および第2露光装置間で各パラ
    メータに互換性があるか否かを判断し、互換性あるパラ
    メータのみを前記複製元のパラメータ群から取得する手
    段を有することを特徴とするパラメータ管理装置。
  2. 【請求項2】 前記複製元のパラメータ群からパラメー
    タの値を取得する際、オペレータがその値を設定するか
    しないかを選択するための手段を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のパラメータ管理装置。
  3. 【請求項3】 前記複製元のパラメータ群からパラメー
    タの値を取得する際、前記複製元のパラメータ群を幾つ
    かに分類し、その分類毎に、複製元のパラメータ値を設
    定するかしないか選択できることを特徴とする請求項1
    または2に記載のパラメータ管理装置。
  4. 【請求項4】 前記複製元のパラメータ群の内、互換性
    のないパラメータを前記第2露光装置の基準となるパラ
    メータ毎の初期値もしくは前記第2露光装置用に予め作
    成されている他のパラメータ群より値を取得する手段を
    有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のパラメータ管理装置。
  5. 【請求項5】 前記互換性のあるパラメータのみを取得
    する手段は、前記パラメータ群の各々のパラメータにパ
    ラメータIDを付し、且つ異機種間で同一のパラメータ
    値が使用できるパラメータに同一パラメータIDを付し
    て管理するとともに、その同一パラメータIDのリスト
    を予め記憶し、前記同一パラメータIDのリストに存在
    する複製元のパラメータIDを互換性があると判断する
    手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のパラメータ管理装置。
  6. 【請求項6】 前記互換性のあるパラメータのみを取得
    する手段は、前記パラメータ群の各々のパラメータにパ
    ラメータIDを付し、且つ複数の機種間で互換性のある
    パラメータのパラメータID同士を対応させた互換パラ
    メータリストを予め記憶し、この互換パラメータリスト
    における第1および第2露光装置の機種の欄にパラメー
    タIDが存在するときは複製元のパラメータ値および前
    記互換パラメータリストの複製先のパラメータIDを取
    得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のパラメータ管理装置。
  7. 【請求項7】 前記複製元のパラメータ群のあるパラメ
    ータ値に所定の変換をすることにより前記第2露光装置
    に使用可能となる場合に、予めその変換の法則を前記互
    換パラメータリストの該当するパラメータIDに対応さ
    せて記憶し、この変換の法則に基づいて該当するパラメ
    ータ値を変換して取得することを特徴とする請求項6に
    記載のパラメータ管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のパ
    ラメータ管理装置を具備し、機種の異なる露光装置から
    複製したジョブにより一連の露光処理を制御可能なこと
    を特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 一連のパラメータ群により露光装置を制
    御して行う露光処理を少なくとも含むデバイス製造方法
    において、 第1露光装置における露光処理と類似または同一の露光
    処理を第2露光装置で行う際に、前記第1露光装置にお
    ける露光処理を制御するための複製元パラメータ群にお
    ける各パラメータが第2露光装置との間に互換性がある
    か否かを判断し、互換性あるパラメータのみを前記複製
    元パラメータ群から取得して第2露光装置の露光処理を
    制御するためのパラメータ群を作成することを特徴とす
    るデバイス製造方法。
  10. 【請求項10】 複数機種からなる露光装置群を含む各
    種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する
    工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって
    半導体デバイスを製造する工程とを有することを特徴と
    する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記複製元のパラメータ群の内、互換
    性のないパラメータを前記第2露光装置の基準となるパ
    ラメータ毎の初期値もしくは前記第2露光装置用に予め
    作成されている他のパラメータ群より値を取得すること
    を特徴とする請求項9または10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記パラメータ群の各々のパラメータ
    にパラメータIDを付し、且つ異機種間で同一のパラメ
    ータ値が使用できるパラメータに同一パラメータIDを
    付して管理するとともに、その同一パラメータIDのリ
    ストを予め記憶し、前記同一パラメータIDのリストに
    存在する複製元のパラメータIDを互換性があると判断
    することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記パラメータ群の各々のパラメータ
    にパラメータIDを付し、且つ複数の機種間で互換性の
    あるパラメータのパラメータID同士を対応させた互換
    パラメータリストを予め記憶し、この互換パラメータリ
    ストにおける第1および第2露光装置の機種の欄に、パ
    ラメータIDが存在するときは複製元のパラメータ値お
    よび前記互換パラメータリストの複製先のパラメータI
    Dを取得することを特徴とする請求項9〜12のいずれ
    か1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第1露光装置で使用されるパラメ
    ータ値に所定の変換をすることにより前記第2露光装置
    に使用可能となる場合に、予めその変換の法則を前記互
    換パラメータリストの該当するパラメータIDに対応さ
    せて記憶し、この変換の法則に基づいて該当するパラメ
    ータ値を変換して取得することを特徴とする請求項13
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークにより接続し、前記ローカルエリアネットワー
    クと前記半導体製造工場外の外部ネットワークにより前
    記製造装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通
    信する工程とを有する請求項10〜14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記パラメータ管理装置がネットワー
    クを介して前記製造装置群に接続されることを特徴とす
    る請求項10〜15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記露光装置のベンダーもしくはユー
    ザーが提供するデータベースに前記外部ネットワークを
    介してアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の
    保守情報を得る、または前記半導体製造工場とは別の半
    導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデ
    ータ通信して生産管理を行う請求項9〜16に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 複数機種からなる露光装置群を含む各
    種プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続する
    ローカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネッ
    トワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能
    にするゲートウェイを有し、前記外部ネットワークに接
    続された請求項1〜7に記載のパラメータ管理装置と前
    記製造装置群の少なくとも1台との間で情報をデータ通
    信することを可能にした半導体製造工場。
  19. 【請求項19】 請求項8に記載の露光装置において、
    ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、ネッ
    トワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータとをさ
    らに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネットワ
    ークを介してデータ通信することを可能にした露光装
    置。
  20. 【請求項20】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダーもしくはユーザが提供す
    る保守データベースにアクセスするためのユーザインタ
    フェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネッ
    トワークを介して該データベースから情報を得ることを
    可能にする請求項19に記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231333A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Nuflare Technology Inc 描画システム及び描画装置のパラメータ監視方法
JP2011022309A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Nsk Ltd 露光装置の制御方法
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US8804780B2 (en) 2006-07-04 2014-08-12 Komatsu Ltd. Method for adjusting spectral line width of narrow-band laser

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