JP2001319865A - 基板ステージ装置、露光装置および半導体デバイス製造方法 - Google Patents

基板ステージ装置、露光装置および半導体デバイス製造方法

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JP2001319865A
JP2001319865A JP2000137951A JP2000137951A JP2001319865A JP 2001319865 A JP2001319865 A JP 2001319865A JP 2000137951 A JP2000137951 A JP 2000137951A JP 2000137951 A JP2000137951 A JP 2000137951A JP 2001319865 A JP2001319865 A JP 2001319865A
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Japan
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wafer
substrate
chuck
substrate stage
liquid
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JP2000137951A
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Toshihiro Yamazaki
俊洋 山崎
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ等の基板を保持する基板保持部材の放
熱性を良好にして、基板保持部材の変形を抑えることに
より、位置決め精度や露光精度を向上させることができ
る基板ステージ装置および露光装置を提供する。 【解決手段】 ウエハステージに配置されたウエハチャ
ック支持台4に対してウエハチャック2をZ方向に移動
可能に設け、ウエハチャック2とウエハチャック支持台
4との間に、空気より熱伝導率の良い液体5を伸縮性を
有する収納体6に充填して配設する。ウエハチャック2
は、その上面に吸着保持するウエハ1に対する露光光の
照射により、露光熱を受けるとしても、その熱をウエハ
チャック2の裏面に接触している熱伝導率の良い液体5
を介してウエハチャック支持台4へ逃がすことができ、
ウエハチャック2の放熱性を良好にし、ウエハチャック
2の熱変形を抑え、位置決め精度や露光精度を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板ステージ上で
ウエハ等の基板を保持するZ方向可動部を備えた基板ス
テージ装置、該基板ステージ装置を組み込んだ露光装
置、および半導体デバイス製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子等の製造に用
いられる投影露光装置としては、ウエハ等の基板上に等
分割された露光ショットを基板保持ステージにより投影
光学系の下の露光画角内へ順次移動させてパターン露光
を繰り返して行うステッパと呼称されるステップ・アン
ド・リピート方式の露光装置や、ウエハ等の基板および
レチクルを矩形状の照明領域をもつ投影光学系に対して
互いに走査露光するスキャナと呼称されるステップ・ア
ンド・スキャン方式の露光装置等が採用されている。こ
れらの投影露光装置においては、半導体素子等の高集積
化や微細化に対応するため、より高い焼き付け精度が要
求され、ウエハ等の基板の位置決めも高精度の位置決め
が要求されており、ウエハ等の基板を保持しかつ基板の
反りを矯正して平面性を保つために、真空吸着力を利用
した基板(保持)ステージが用いられている。
【0003】この種の基板(保持)ステージへの基板の
供給(または搬入)あるいは回収(または搬出)には、
基板搬送系の基板搬送用ハンドが用いられている。とこ
ろで、基板ステージ上の基板を吸着保持する基板チャッ
クと搬送用ハンドとの間で直接的に基板の受け渡しを行
うとすると、搬送用ハンドと基板チャックが干渉するた
めに、複数の基板受渡しピンを基板チャックの表面上に
突出自在に設け、この基板受渡しピンを介して基板チャ
ックと搬送用ハンドとの間で基板の受渡しを行うように
している。
【0004】次に、前述したような従来の露光装置に搭
載される基板(保持)ステージにおける基板チャックか
らの基板の回収について図13および図14を用いてさ
らに説明する。なお、図13は基板回収時のシーケンス
を示し、図14には基板回収時における基板チャックの
作動を概略的に図示する。
【0005】シーケンスS101において、基板である
ウエハ101は、ウエハチャック102の上面に裏面真
空吸着により保持され、露光が行われる(図14の
(a)参照)。露光が完了した露光済みウエハ101を
回収するために、ウエハステージ(不図示)を駆動して
ウエハチャック102およびウエハ101をウエハ回収
位置へ移動させ(シーケンスS102)、その後、ウエ
ハチャック支持台104側に設けられているウエハ受渡
しピン103の真空吸着を開始し、同時にウエハチャッ
ク102のウエハ真空吸着を解除する(シーケンスS1
03)。この状態までのウエハ101、ウエハチャック
102およびウエハ受渡しピン103の位置関係は、図
14の(a)に示す状態にある。その後、ウエハチャッ
ク102を中段位置まで下げ、ウエハ101をウエハチ
ャック102からウエハ受渡しピン103へ受渡し、受
渡し位置駆動を行い(シーケンスS104、図14の
(b)参照)、ウエハ101はウエハ受渡しピン103
に真空吸着されて保持される(シーケンスS105)。
その後、ウエハチャック102をさらに下段位置まで下
げ初期位置駆動を行う(シーケンスS106、図14の
(c)参照)。初期位置駆動が完了した後に、ウエハ搬
送用ハンド(不図示)がウエハチャック102上まで移
動し(シーケンスS107)、ウエハ搬送用ハンドがウ
エハ101を裏面真空吸着する(シーケンスS108)
とともに、ウエハ受渡しピン103の真空吸着を解除す
る(シーケンスS109)。そして、ウエハ搬送用ハン
ドがウエハ101をウエハチャック102から回収する
(シーケンスS110)。
【0006】このように、従来の露光装置に搭載される
基板ステージにおいて、基板であるウエハを上面に吸着
保持するウエハチャックは、ウエハチャック支持台上で
上下方向(Z方向)に移動可能に載置されており、ウエ
ハチャックに吸着保持されたウエハに対して露光光を照
射して露光を行う際には、ウエハチャックはウエハチャ
ック支持台から上方へ離間して浮いた状態となるように
構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体露光
装置においては、前述したように、近年、ウエハ等の基
板に対する露光に要求される精度はますます上がってお
り、さらに、これと同時に装置スループットをアップさ
せることも要求されている。
【0008】しかしながら、前述したような従来の半導
体露光装置において、ウエハ受渡しピンを介してウエハ
を受渡しするウエハチャックを備えたウエハステージに
おいては、ウエハチャックは、ウエハに対する露光光の
照射による露光に際してウエハチャック支持台から上方
へ離間して浮いた状態にあり、ウエハへ照射される露光
光による露光熱を受けて温度上昇する。この露光熱はウ
エハチャックを取り巻く周囲の空気を通して放熱される
けれども、空気の熱伝導率は小さくウエハチャックの放
熱性が良くないために、ウエハチャックは露光熱を蓄積
する。また、ウエハチャックを上下方向(Z方向)に駆
動する駆動手段を備えているために、この駆動手段が熱
源となり発熱による外乱を生じさせる原因となる。この
ように、ウエハチャックは、露光熱による温度上昇とと
もに駆動手段による発熱の影響も受けて熱変形を起こ
し、ウエハの面精度、位置決め精度や露光精度を悪化さ
せる原因となっている。このようなウエハチャックの熱
変形を抑えるために、温調空気をウエハチャックに強く
吹き付けてウエハチャックの放熱性を改善するなどの方
法が用いられている。しかし、温調空気の吹き付けによ
るウエハチャックの冷却に際しては、ステージ位置計測
用のレーザー干渉計のビームへの空気ゆらぎの影響を考
慮すると、空気を吹き付ける強さが制限されてしまう。
そこで、従来は、ウエハチャックの材質を熱変形の非常
に小さいものにすることで、ウエハ面の精度を維持する
ようにしている。また、ウエハチャック内に温調手段を
配してウエハチャックの温度変化を抑える方法も提案さ
れているが、この方法では、ウエハチャックの構造が複
雑化しかつ大型化し、さらに重量を増加させる原因とも
なって、ウエハステージの軽量化が困難となり、ウエハ
ステージの高速化を阻害し、装置スループットのアップ
を図ることができないなどの問題が生じる。
【0009】そこで、本発明は、前述した従来技術の有
する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、ウエ
ハ等の基板を保持する基板保持部材の放熱性を良好にし
て、基板保持部材の変形を抑えることにより、位置決め
精度や露光精度を向上させ、同時にスループットのアッ
プを図ることができる基板ステージ装置および該基板ス
テージ装置を組み込んだ露光装置、ならびに半導体デバ
イス製造方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基板ステージ装置は、基板ステージに対し
て鉛直方向に移動可能に設けられたZ方向可動部と該Z
方向可動部を支持する可動部支持台とを基板ステージ上
に配設する基板ステージ装置において、前記Z方向可動
部と前記可動部支持台との間に空気より熱伝導率の良い
物質を介在させることを特徴とする。
【0011】本発明の基板ステージ装置において、前記
Z方向可動部はその裏面の少なくとも一部が前記熱伝導
率の良い物質に接触するように構成されていることが好
ましく、あるいは、前記Z方向可動部が前記可動部支持
台からZ方向に離間した上段位置に位置する時は、前記
Z方向可動部裏面が前記熱伝導率の良い物質から離れ、
前記Z方向可動部が下段位置に移動した際に、前記Z方
向可動部裏面が前記物質に接触するように構成されてい
ることが好ましい。
【0012】本発明の基板ステージ装置においては、前
記熱伝導率の良い物質を、熱伝導率の良い液体を伸縮性
の良い収納体内に充填して構成することができ、また、
弾力性を有する多孔質材料で構成することもできる。
【0013】本発明の基板ステージ装置において、前記
Z方向可動部は、該Z方向可動部が下段位置に移動する
際に前記可動部支持台との機械的な突き当てを行うため
に前記Z方向可動部に一体的に設けられた突き当て体を
有することが好ましい。
【0014】本発明の基板ステージ装置において、前記
Z方向可動部と前記可動部支持台との間の距離に応じて
前記液体密閉用収納体内に充填されている前記液体の量
を調節する液体量調節器を備えていることが好ましく、
あるいは、前記Z方向可動部と前記可動部支持台との間
の距離に応じて前記液体密閉用収納体内に充填されてい
る前記液体の量を調節するとともに、前記Z方向可動部
の温度を測定する温度センサーからの温度情報に基づい
て前記液体の温度を調節する液体量/液体温度調節器を
備えていることが好ましい。
【0015】本発明の基板ステージ装置において、前記
Z方向可動部に載置される基板をその側面から係止して
保持する基板係止部片を前記Z方向可動部あるいは前記
可動部支持台に複数配設することが好ましい。
【0016】本発明の基板ステージ装置において、前記
液体密閉用収納体は、伸縮性を有するゴムまたは樹脂で
作製されていることが好ましい。
【0017】本発明の基板ステージ装置において、前記
Z方向可動部は前記基板ステージに対して着脱自在に配
設されていることが好ましい。
【0018】また、本発明の露光装置は、前述した基板
ステージ装置と、該基板ステージ装置に保持される基板
を露光する露光手段を有することを特徴とする。
【0019】本発明の露光装置においては、ディスプレ
イと、ネットワークインターフェイスと、ネットワーク
アクセス用ソフトウェアを実行するコンピュータとをさ
らに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネットワ
ークを介してデータ通信することを可能にすることが好
ましく、さらにまた、前記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、前記露光装置のベンダーもしくはユーザー
が提供する保守データベースにアクセスするためのユー
ザーインターフェースを前記ディスプレイ上に提供し、
前記コンピュータネットワークに接続されたインターネ
ットまたは専用線ネットワークを介して該データベース
から情報を得ることを可能にすることが好ましい。
【0020】さらに、本発明の半導体デバイス製造方法
は、前述した露光装置を含む各種プロセス用の製造装置
群を半導体製造工場に設置するステップと、前記製造装
置群を用いて複数のプロセスによって半導体デバイスを
製造するステップとを有することを特徴とする。
【0021】本発明の半導体デバイス製造方法において
は、前記製造装置群をローカルエリアネットワークで接
続するステップと、前記ローカルエリアネットワークと
前記半導体製造工場外の外部ネットワークであるインタ
ーネットまたは専用線ネットワークとの間で、前記製造
装置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信する
ステップとをさらに有することが好ましい。
【0022】本発明の半導体デバイス製造方法において
は、前記データ通信によって、半導体デバイスの製造者
または前記露光装置の供給者が提供するデータベースに
前記外部ネットワークを介してアクセスして前記製造装
置の保守情報を得、あるいは前記半導体製造工場とは別
の半導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介し
てデータ通信して生産管理を行うことが好ましい。
【0023】
【作用】本発明によれば、基板ステージ上の基板チャッ
クと基板チャック支持台との間に空気や基板チャックよ
りも熱伝導率の良い物質を介在させることにより、基板
チャックの放熱性を良好にすることができ、基板チャッ
クの熱変形を抑え、位置決め精度や露光精度を向上させ
ることができる。さらに、基板チャック内部に温調装置
を直接的に設けることなく、基板チャックの熱変形を抑
えることができるため、基板チャックの構成を複雑化か
つ大型化することなく簡略な構成で形成することがで
き、基板チャックのメンテナンスなどの際に基板チャッ
クを基板ステージから容易に取り外すことができる等の
作用効果も得られる。
【0024】さらに、基板チャックあるいは基板チャッ
ク支持台に基板の側面に係止し保持する基板係止部片を
設けることによって、基板回収動作時に該基板係止部片
で基板を保持することにより基板回収動作時間を短縮す
ることができ、装置スループットのアップも実現でき
る。
【0025】また、基板チャックが上段位置に位置して
基板の露光中に、熱伝導率の良い物質が基板チャック裏
面に接触しないようにすることにより、基板の面精度へ
の影響をなくすることができる。
【0026】さらに、本発明は、基板チャックに代え
て、天板や微動ステージ等の基板保持部材に採用するこ
ともでき、天板と天板支持台の間にあるいは微動ステー
ジと微動ステージ支持台の間に、空気より熱伝導率のよ
い物質を充填あるいは介在させることにより、基板保持
部材の放熱性を良好にすることができ、各部材の変形を
抑え、位置決め精度や露光精度を向上させることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0028】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける基板ステージ装置の基板チャック部分の概略的な
模式図であって、(a)は基板チャックが上段位置に位
置して基板を吸着保持している状態を示す図であり、
(b)は基板チャックが下段位置に位置している状態を
示す図であり、(c)は基板回収時における基板チャッ
クと基板搬送用ハンドの位置関係を示す図である。
【0029】図1の(a)ないし(c)において、真空
吸着手段(不図示)によりウエハ等の基板(以下、単に
ウエハともいう)1を裏面真空吸着にて保持する基板チ
ャック(以下、同様にウエハチャックともいう)2は、
ウエハチャック支持台4に対して上下方向(Z方向)に
移動可能に支持され、ウエハチャック2およびウエハチ
ャック支持台4は、図示しないステージ定盤上でリニア
モータ等の駆動手段により水平方向(XY方向)に移動
する基板ステージ(ウエハステージ)(不図示)に搭載
され、ウエハ回収位置(あるいはウエハ受渡し位置)と
露光位置との間を移動しうるように構成されている。複
数(図1の(c)においては3本)のウエハ受渡しピン
3は、ウエハチャック支持台4側からウエハチャック2
の貫通穴2aを介して上方に立設され、ウエハ搬送用ハ
ンド9(図1の(c)に図示)とウエハチャック2間で
のウエハ1の受渡しの中継を行うべく先端部にはウエハ
1を裏面真空吸着する吸着手段(不図示)を備えてい
る。また、ウエハチャック2とウエハチャック支持台4
との間には、熱伝導率の良い液体5を充填して密閉する
伸縮性のある液体密閉用の収納体6が配設され、収納体
6にはウエハ受渡しピン3が貫通する貫通孔6aが設け
られている。なお、熱伝導率の良い液体5は、空気より
熱伝導率の良い液体であり、さらにウエハチャック2を
構成する材質よりも熱伝導率の良い液体であることが望
ましい。また、収納体6は、伸縮性に富むゴムや樹脂等
で作製する。7は、ウエハチャック2の外周面から外方
へ突出するように一体的に設けられた突き当て体であ
り、突き当て体7は、ウエハチャック2が図1の(b)
に示す下段位置に移動した際にウエハチャック支持台4
に機械的に当接し、ウエハチャック2とウエハチャック
支持台4との間に空間を確保し、熱伝導率の良い液体5
を充填して密閉する収納体6の押し潰れを防止する。
【0030】以上のように構成される本実施例の基板ス
テージ装置において、ウエハ1の露光に際しては、図1
の(a)に示すように、ウエハチャック2はウエハチャ
ック支持台4からZ方向に上方へ離間した(ウエハチャ
ック支持台4から浮いている)上段位置に位置し、ウエ
ハ1を裏面真空吸着して保持する。このとき、熱伝導率
の良い液体5を充填して密閉する収納体6は、離間して
いるウエハチャック2とウエハチャック支持台4との間
に介在して、ウエハチャック2の裏面に接触した状態に
あり、また、ウエハ受渡しピン3はウエハチャック2の
表面から突出していない状態にある。この状態で、ウエ
ハチャック2に真空吸着されるウエハ1は、図示しない
ウエハステージにより露光領域へ移動され、露光領域に
て露光光の照射により露光が行われる。この露光に際し
て、ウエハチャック2は、ウエハ1への露光光の照射に
よる露光熱により、熱が蓄積されるけれども、これらの
熱は、ウエハチャック2の裏面側に接触している熱伝導
率の良い液体5を通してウエハチャック支持台4へ効率
よく逃がすことができる。
【0031】露光処理の完了したウエハ1およびウエハ
チャック2は、ウエハステージによりウエハ回収位置へ
移動され、その後、前述した従来のウエハ回収シーケン
ス(図13)と同様のシーケンスによりウエハの回収が
行われる。すなわち、ウエハチャック支持台4側に設け
られているウエハ受渡しピン3の真空吸着を開始すると
ともにウエハチャック2のウエハ真空吸着を解除し、ウ
エハチャック2の中段位置までの下降により、ウエハ1
は、ウエハチャック2からウエハ受渡しピン3へ受け渡
され、ウエハ受渡しピン3に真空吸着されて保持され
る。その後、ウエハチャック2はさらに下降し、図1の
(b)に示す下段位置まで下降する。このとき、ウエハ
チャック2は、その裏面で収納体6を押圧しながら下降
する。初期位置駆動が完了した後に、ウエハ搬送用ハン
ド9が、図1の(c)に示すようにウエハチャック2上
まで移動し、ウエハ1(図1の(c)には一点鎖線で示
す)を裏面真空吸着して、ウエハ搬送用ハンド9がウエ
ハ受渡しピン3に吸着されているウエハ1を受け取り、
ウエハ受渡しピン3の真空吸着を解除し、ウエハ搬送用
ハンド9が、ウエハチャック2上から回収する。そし
て、引き続き、ウエハをウエハチャック2に供給する際
には、ウエハ搬送用ハンド9により新たなウエハをウエ
ハチャック2の表面から突出しているウエハ受渡しピン
3へ受け渡し、以下、ウエハ回収と逆の作動によって、
ウエハチャック2がウエハ1を裏面真空吸着して、露光
領域へ移送される。このように、ウエハチャック2は、
ウエハの回収時やウエハの供給時には、図1の(b)に
示す下段位置に移動し、その際、ウエハチャック2はそ
の裏面で収納体6を押圧し圧縮する。このとき、ウエハ
チャック2の突き当て体7がウエハチャック支持台4の
面に当接し、ウエハチャック2とウエハチャック支持台
4との間に空間を確保し、ウエハチャック2の裏面に接
触する熱伝導率の良い液体5を充填して密閉する収納体
6の押し潰れを防止する。この収納体6を伸縮性に富む
ゴムや樹脂等で作製することにより、ウエハの供給時や
ウエハの回収時にウエハチャック2が上下方向に移動す
るとしても、常にウエハチャック2の裏面に接触させる
ことができ、常にウエハチャック2の放熱性を良好に維
持する。
【0032】このように、ウエハ1への露光光の照射に
よる露光熱やステージ駆動手段による熱等によりウエハ
チャック2に熱が蓄積されるけれども、これらの熱は、
ウエハチャック2の裏面側に配設した熱伝導率の良い液
体5を通してウエハチャック支持台4へ効率よく逃がす
ことができ、ウエハチャックの熱変形を抑制することが
できる。
【0033】本実施例においては、ウエハチャックの放
熱性を良好にすることができ、ウエハチャック変形を抑
え、位置決め精度や露光精度を向上させることができ
る。さらに、ウエハチャック内部に温調装置を直接的に
設けることなく、ウエハチャックの熱変形を抑えること
ができるため、ウエハチャックを複雑化かつ大型化する
ことがなく、ウエハチャックのメンテナンスなどの際に
ウエハチャックを簡単に取り外すことができる等の作用
効果も得られる。
【0034】また、熱伝導率の良い液体に代えて、熱伝
導率の良く、弾力性を有する多孔質材料を用いることも
できる。この場合は、液体密閉用の収納体は不要にな
る。
【0035】また、本実施例においては、基板ステージ
におけるウエハチャックについて説明したけれども、ウ
エハチャックに代えて、天板や微動ステージにも採用す
ることができる。すなわち、天板と天板支持台との間
や、微動ステージと微動ステージ支持台との間に、熱伝
導率の良い物質を充填させあるいは介在させることによ
って、前述したウエハチャックと同様に、天板や微動ス
テージの放熱性を良好にすることができ、各部材の変形
を抑え、位置決め精度や露光精度を向上させることがで
きる。
【0036】(実施例2)図2は、本発明の実施例2に
おける基板ステージ装置の基板チャック部分の概略的な
模式図であって、(a)は基板チャックが上段位置に位
置して基板を吸着保持している状態を示す図であり、
(b)は基板チャックが下段位置に位置している状態を
示す図である。なお、本実施例において、前述した実施
例1の部材と同様の部材には同一符号を付して説明す
る。
【0037】本実施例は、ウエハチャック2とウエハチ
ャック支持台4との間に配設する熱伝導率の良い液体5
を充填し収納する収納体6に液体量調節器10を液体路
10aを介して接続した点およびウエハチャック2に突
き当て体7を設けていない点で前述した実施例1と相違
し、その他の構成は実施例1と同じである。
【0038】本実施例における液体量調節器10は、液
体密閉用の収納体6内の熱伝導率の良い液体5の量を調
節しうるように構成されており、ウエハチャック2とウ
エハチャック支持台4との間の距離に応じて収納体6内
の熱伝導率の良い液体5の量を調節する。すなわち、図
2の(a)に示すように、ウエハチャック2が上段位置
にあるときには、液体量調節器10から液体路10aを
介して収納体6内へ液体5を供給し、そして、図2の
(b)に示すように、ウエハチャック2が下段位置に移
動した場合には、液体量調節器10により収納体6内の
液体5を取り出す。このように、ウエハチャック2とウ
エハチャック支持台4との間の距離に応じて液体量を調
節することにより、熱伝導率の良い液体5を常に安定良
くウエハチャック2とウエハチャック支持台4に接触さ
せることが可能となる。また、ウエハチャック2が図2
の(b)に示す位置へ下降する際に、ウエハチャック2
の裏面がウエハチャック支持台4へ機械的な突き当てを
行う。このとき、収納体6内の液体5はほとんど液体量
調節器10へ排出されるので、実施例1のように突き当
て体7を付設する必要がない。
【0039】本実施例においては、上述する作用効果を
奏するとともに、前述した実施例1と同様の作用効果も
奏することができ、ウエハチャックの放熱性を良好にす
ることができ、ウエハチャック変形を抑え、位置決め精
度や露光精度を向上させることができる。
【0040】(実施例3)図3は、本発明の実施例3に
おける基板ステージ装置の基板チャック部分の概略的な
模式図であって、(a)は基板チャックが上段位置に位
置して基板を吸着保持している状態示す図であり、
(b)は基板チャックが下段位置に位置している状態を
示す図である。なお、本実施例においても、前述した実
施例の部材と同様の部材には同一符号を付して説明す
る。
【0041】本実施例は、ウエハチャック2とウエハチ
ャック支持台4との間に配設する熱伝導率の良い液体5
を充填し収納する収納体6に液体量/液体温度調節器1
2を液体供給路12aおよび液体回収路12bを介して
接続した点、およびウエハチャック2の温度を測定する
ためにウエハチャック2に埋め込まれた少なくとも1以
上の温度センサー14を温度測定器15に接続し、温度
測定器15が温度センサー14で測定されるウエハチャ
ックの温度に関する情報を液体量/液体温度調節器12
に送信するように構成する点で前述した実施例2と相違
する。
【0042】本実施例における液体量/液体温度調節器
12は、収納体6内部の液体5の量を調節しうるように
構成され、さらに、温度センサー14で測定されるウエ
ハチャックに関する温度情報に基づいて熱伝導率の良い
液体5の温度を調節することができるように構成されて
おり、ウエハチャック2とウエハチャック支持台4との
間の距離に応じて収納体6内部の熱伝導率の良い液体5
の量を調節するとともにウエハチャックに関する温度情
報に基づいて熱伝導率の良い液体5の温度を調節する。
【0043】図3の(a)に示すように、ウエハチャッ
ク2が上段位置にあるときには、液体量/液体温度調節
器12は、液体供給路12aを介して、収納体6内へ液
体5を供給し、そして、図3の(b)に示すように、ウ
エハチャック2が下段位置に移動した場合には、液体量
/液体温度調節器12は、収納体6内の液体5を液体回
収路12bを介して取り出す。このように、ウエハチャ
ック2とウエハチャック支持台4との間の距離に応じて
液体量を調節することにより、熱伝導率の良い液体5を
常に安定良くウエハチャック2とウエハチャック支持台
4に接触させることが可能となる。また、ウエハチャッ
ク2が図3の(b)に示す位置へ下降する際に、ウエハ
チャック2の裏面がウエハチャック支持台4へ機械的な
突き当てを行う。このとき、収納体6内の液体5はほと
んど液体量調節器10へ排出されるから、実施例1のよ
うに突き当て体7を付設する必要がない。
【0044】さらに、本実施例においては、ウエハチャ
ック2に埋め込まれた少なくとも1以上の温度センサー
14によりウエハチャック2の温度を常に測定し、この
ウエハチャック2やウエハ1の温度に関する情報を温度
測定器15を介して液体量/液体温度調節器12に送信
するようにし、液体量/液体温度調節器12は、ウエハ
チャックの温度の上昇分に応じて液体5の温度を下げる
ように液体5の温度を調節し、ウエハチャック2の温度
を常に一定にするように作用し、ウエハチャックの熱変
形を一層抑えることができる。
【0045】本実施例においては、上述する作用効果を
奏するとともに、前述した実施例1と同様の効果も奏す
ることができ、ウエハチャックの放熱性を良好にするこ
とができ、ウエハチャック変形を抑え、位置決め精度や
露光精度を向上させることができる。
【0046】また、本実施例においても、ウエハチャッ
クに代えて、天板や微動ステージ等にも用いることがで
きる。すなわち、天板と天板支持台との間の熱伝導率の
良い液体の温度を天板内に埋め込んだ温度センサーの情
報により調節し、また、微動ステージと微動ステージ支
持台との間の熱伝導率の良い液体の温度を微動ステージ
内に埋め込んだ温度センサーの情報により調節するよう
に構成することができる。
【0047】(実施例4)図4は、本発明の実施例4に
おける基板ステージ装置の基板チャック部分の概略的な
模式図であり、(a)は基板チャックが上段位置に位置
して基板を吸着保持している状態を示す図であり、
(b)は基板チャックが下段位置に位置している状態を
示す図であり、(c)は基板回収時における基板チャッ
クと基板搬送用ハンドの位置関係を示す図である。な
お、本実施例において、前述した実施例の部材と同様の
部材には同一符号を付して説明する。
【0048】本実施例において、8は、ウエハチャック
2やウエハ受渡しピン3等の上に載置され保持されるウ
エハ1をその側面から係止して保持するように、ウエハ
チャック2の周囲に複数個配設されたウエハ係止部片で
あり、ウエハチャック突き当て体7に一体的に設けられ
る。なお、これらのウエハ係止部片8は、図4の(b)
に示すように、ウエハ1が、ウエハチャック2からウエ
ハ受渡しピン3に受け渡されてウエハ受渡しピン3に支
持されている際に、該ウエハ1をその側面から係止して
保持できる高さをもって形成され、また、ウエハ係止部
片8は、図4の(c)に示すように、ウエハ1を搬送す
るウエハ搬送用ハンド9が進入あるいは退避する際にウ
エハ搬送用ハンド9と干渉しないようにウエハ搬送用ハ
ンド9の進入および退避路に対応する範囲を除いて、ウ
エハチャック2の周囲に配列されている。これにより、
ウエハ搬送用ハンド9は、ウエハ1をウエハチャック2
上に供給し、あるいはウエハチャック2から回収する際
に、ウエハ搬送用ハンド9はウエハ係止部片8と干渉す
ることなく、ウエハ1を確実に搬送することができる。
また、ウエハ係止部片8はウエハチャック2自体に直接
固定することもできる。
【0049】次に、本実施例におけるウエハ回収シーケ
ンスについて図5を用いて説明する。ウエハ1は、ウエ
ハチャック2上に載置されて裏面真空吸着によりウエハ
チャック2に吸着保持され、露光領域にて露光される
(シーケンスS1)。露光が完了した露光済みウエハ1
は回収するために、ウエハステージ(不図示)を駆動し
てウエハ1をウエハ回収位置へ移動させ、同時に、ウエ
ハチャック2のウエハ真空吸着を解除する(シーケンス
S2)。その後、ウエハチャック2を下段位置まで下降
させ初期位置駆動を行う(シーケンスS3)。ウエハ搬
送用ハンド9がウエハチャック2上に移動し(シーケン
スS4)、ウエハ搬送用ハンド9がウエハ裏面真空吸着
しウエハ1を保持する(シーケンスS5)。ウエハ搬送
用ハンド9がウエハチャック2上のウエハ1を回収する
(シーケンスS6)。
【0050】このような本実施例におけるウエハ回収シ
ーケンスは、従来のウエハ回収シーケンスにおいて必要
とされるウエハチャックの中段位置まで下げてウエハを
ウエハ受渡しピンに吸着保持させ、ウエハがウエハ受渡
しピンに吸着保持されたことを確認するシーケンスを必
要とせず、さらに、ウエハ搬送用ハンドがウエハを真空
吸着で保持した後のウエハ受渡しピンの真空吸着を解除
する必要がない。これは、ウエハ係止部片8がウエハ1
を側面から係止して保持する役目を果たし、従来のよう
にウエハ受渡しピンの真空吸着によるウエハ保持の必要
がないからである。これにより、ウエハ回収シーケンス
を短縮することができ、ウエハ回収時間が削減できる。
【0051】以上のように、本実施例においては、前述
した実施例1と同様に、ウエハチャックの放熱性が良好
となり、ウエハチャック変形を抑え、位置決め精度や露
光精度を向上させることができ、さらに、ウエハ回収動
作時にウエハ係止部片を用いてウエハを側面から係止し
て保持することにより、ウエハ回収動作時間を短縮で
き、装置スループットのアップも実現できる。
【0052】(実施例5)図6は、本発明の実施例5に
おける基板ステージ装置の基板チャック部分の概略的な
模式図であって、(a)は基板チャックが上段位置に位
置して基板を吸着保持している状態を示す図であり、
(b)は基板チャックが下段位置に位置している状態を
示す図である。なお、本実施例において、前述した実施
例1や実施例4の部材と同様の部材には同一符号を付し
て説明する。
【0053】本実施例は、ウエハチャック2が、図6の
(a)に示すように、上段位置に位置してウエハを吸着
保持している状態、すなわち、ウエハチャック2がウエ
ハチャク支持台4から上方に離間して浮いている状態に
おいて、ウエハチャック2の裏面が熱伝導率の良い液体
5を充填し密閉する収納体6と離間するように収納体6
を配設した点で前述した実施例4と相違し、その他の構
成は実施例4と同様である。
【0054】本実施例においては、ウエハチャック2と
ウエハチャク支持台4との間の空間に配設する熱伝導率
の良い液体5を充填し密閉する収納体6は、図6の
(b)に示すようにウエハチャック2が下段位置に下降
した際にその裏面に接触する程度の容量とし、ウエハチ
ャック2がウエハチャク支持台4から上方に離間して浮
いている状態(図6の(a)に示す状態)においては、
熱伝導率の良い液体5を充填し密閉する収納体6はウエ
ハチャック2の裏面に接触しない。したがって、ウエハ
チャック2が上段位置に位置してウエハ1の露光処理中
には、収納体6はウエハチャック2の裏面に接触してお
らず、露光光の照射による露光熱はウエハチャック2に
蓄積されることとなる。しかし、露光終了後、ウエハチ
ャック2が下段位置に移動した際、すなわち、搬送用ハ
ンドによりウエハ1を回収しあるいは供給する際に、ウ
エハチャック2の裏面が液体5を収納する収納体6に接
触し、ウエハチャック2に溜まリ蓄積されている熱は、
熱伝導率の良い液体5を介して、ウエハチャック支持台
4へ放熱される。
【0055】これにより、本実施例においては、前述し
た実施例4と同様に、ウエハチャックの放熱性を良好に
することができ、ウエハチャック変形を抑え、位置決め
精度や露光精度を向上させることができ、さらに、ウエ
ハ回収動作時にウエハ係止部片を用いてウエハを側面か
ら係止して保持することによりウエハ回収動作時間を短
縮することができ、装置スループットのアップも実現で
きる。さらに、ウエハチャックが上段位置に位置して露
光処理を行っている状態では、液体を収納する収納体が
ウエハチャック裏面に接触していないので、熱伝導率の
良い物質をウエハチャックとウエハチャック支持台の間
に入れたことによるウエハ面精度への影響をなくするこ
とができる。
【0056】(実施例6)図7は、本発明の実施例6に
おける基板ステージ装置の基板チャック部分の概略的な
模式図であって、(a)は基板チャックが上段位置に位
置して基板を吸着保持している状態を示す図であり、
(b)は基板チャックが下段位置に位置している状態を
示す図である。なお、本実施例において、前述した実施
例1や実施例5の部材と同様の部材には同一符号を付し
て説明する。
【0057】本実施例は、図7の(a)および(b)に
示すように、ウエハ係止部片8をウエハチャック支持台
4に設けた点で前述した実施例5と相違し、その他の構
成は実施例5と同様である。このような構成とすること
により、ウエハチャック2を実施例5のものに比べて軽
量化することができ、ウエハチャックの駆動力を低減す
ることができる。また、実施例5と同様に、ウエハチャ
ックの放熱性を良好にすることができ、ウエハチャック
変形を抑え、位置決め精度や露光精度を向上させること
ができる。さらに、ウエハ回収動作時にウエハチャック
支持台に設けたウエハ係止部片を用いてウエハを側面か
ら係止して保持することにより、ウエハ回収動作時間を
短縮することができ、装置スループットのアップも実現
できる。また、ウエハチャックが上段位置に位置して露
光処理を行っている状態では、収納体がウエハチャック
裏面に接触していないので、熱伝導率の良い物質をウエ
ハチャックとウエハチャック支持台の間に入れたことに
よるウエハ面精度への影響をなくすることができる。ま
た、ウエハ係止部片8をウエハチャック支持台4と一体
となっているウエハ受渡しピン3に設ける構造にしても
よい。
【0058】上述した各実施例においては、露光装置に
おける基板ステージ装置のウエハチャック(基板チャッ
ク)について説明したけれども、ウエハチャックに代え
て、天板や微動ステージの基板保持部材にも採用するこ
とができる。すなわち、天板と天板支持台との間や微動
ステージと微動ステージ支持台との間に、熱伝導率の良
い物質を介在させることによって、ウエハチャックと同
様に、天板や微動ステージの放熱性を良好にすることが
でき、各部材の変形を抑え、位置決め精度や露光精度を
向上させることができる。
【0059】次に、前述した露光装置を利用する半導体
デバイスの生産システムについて説明する。本実施例に
おける半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマ
シン等)の生産システムは、半導体製造工場に設置され
た製造装置のトラブル対応や定期メンテナンス、あるい
はソフトウェアの提供などの保守サービスを製造工場外
のコンピュータネットワークを利用して行なうものであ
る。
【0060】図8は、全体システムを示す概要図であ
り、図中、101は半導体デバイスの製造装置を提供す
るベンダー(装置供給メーカー)の事業所である。製造
装置の実例として、半導体製造工場で使用する各種プロ
セス用の半導体製造装置、例えば、前工程用機器(露光
装置、レジスト処理装置、熱処理装置、成膜装置等)や
後工程用機器(組立装置、検査装置等)を想定してい
る。事業所101内には、製造装置の保守データベース
を提供するホスト管理システム108、複数の操作端末
コンピュータ110、これらを結んでイントラネットを
構築するローカルエリアネットワーク(LAN)109
を備える。ホスト管理システム108は、LAN109
を事業所の外部ネットワークであるインターネット10
5に接続するためのゲートウェイと、外部からのアクセ
スを制限するセキュリティ機能を備える。
【0061】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザーとしての半導体製造メーカーの製造工場である。製
造工場102〜104は、互いに異なるメーカーに属す
る工場であっても良いし、同一のメーカーに属する工場
(例えば、前工程用の工場と後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場102〜104内には、それぞれ、複
数の製造装置106と、それらを結んでイントラネット
を構築するローカルエリアネットワーク(LAN)11
1と、各製造装置106の稼働状況を監視する監視装置
としてホスト管理システム107とが設けられている。
各工場102〜104に設けられたホスト管理システム
107は、各工場内のLAN111を工場の外部ネット
ワークであるインターネット105に接続するためのゲ
ートウェイを備える。これにより各工場のLAN111
からインターネット105を介してベンダー101側の
ホスト管理システム108にアクセスが可能となり、ホ
スト管理システム108のセキュリティ機能によって限
られたユーザーだけがアクセスが許可となっている。具
体的には、インターネット105を介して、各製造装置
106の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラ
ブルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダー
側に通知する他、その通知に対応する応答情報(例え
ば、トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用
のソフトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘ
ルプ情報などの保守情報をベンダー側から受け取ること
ができる。各工場102〜104とベンダー101との
間のデータ通信および各工場内のLAN111でのデー
タ通信には、インターネットで一般的に使用されている
通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、
工場外の外部ネットワークとしてインターネットを利用
する代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュ
リティの高い専用線ネットワーク(ISDN等)を利用
することもできる。また、ホスト管理システムはベンダ
ーが提供するものに限らずユーザーがデータベースを構
築して外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複数の工
場から該データベースへのアクセスを許可するようにし
てもよい。
【0062】また、図9は半導体デバイスの生産システ
ムの全体システムを図8とは別の角度から切り出して表
現した概要図である。前述した例では、それぞれが製造
装置を備えた複数のユーザー工場と該製造装置のベンダ
ーの管理システムとを外部ネットワークで接続して、該
外部ネットワークを介して各工場の生産管理や少なくと
も1台の製造装置の情報をデータ通信するものであった
が、本例は、複数のベンダーの製造装置を備えた工場と
該複数の製造装置のそれぞれのベンダーの管理システム
とを工場外の外部ネットワークで接続して、各製造装置
の保守情報をデータ通信するものである。図中、201
は製造装置ユーザー(半導体デバイス製造メーカー)の
製造工場であり、工場の製造ラインには各種プロセスを
行う製造装置、ここでは例として露光装置202、レジ
スト処理装置203、成膜処理装置204が導入されて
いる。なお、図9では製造工場201は1つだけ描いて
いるが、実際は複数の工場が同様にネットワーク化され
ている。工場内の各装置はLAN206で接続されてイ
ントラネットを構成し、ホスト管理システム205で製
造ラインの稼動管理がされている。一方、露光装置メー
カー210、レジスト処理装置メーカー220、成膜装
置メーカー230などベンダー(装置供給メーカー)の
各事業所には、それぞれ供給した機器の遠隔保守を行う
ためのホスト管理システム211、221、231を備
え、これらは前述したように保守データベースと外部ネ
ットワークのゲートウェイを備える。ユーザーの製造工
場内の各装置を管理するホスト管理システム205と各
装置のベンダーの管理システム211、221、231
とは、外部ネットワーク200であるインターネットも
しくは専用線ネットワークによって接続されている。こ
のシステムにおいて、製造ラインの一連の製造機器の中
のどれかにトラブルが起きると、製造ラインの稼動が休
止してしまうが、トラブルが起きた機器のベンダーから
インターネット200を介した遠隔保守を受けることで
迅速な対応が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑え
ることができる。
【0063】半導体製造工場に設置された各製造装置
は、それぞれ、ディスプレイとネットワークインターフ
ェースと記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用または汎用のウェブブラウザを含み、
例えば図10に一例を示すような画面のユーザーインタ
ーフェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造
装置を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製
造装置の機種(401)、シリアルナンバー(40
2)、トラブルの発生日や件名(403)、トラブルの
緊急度(405)、症状(406)、対処法(40
7)、経過(408)等の情報を画面上の入力項目に入
力する。入力された情報は、インターネットを介して保
守データベースに送信され、その結果の適切な保守情報
が保守データベースから返信されディスプレイ上に提示
される。また、ウェブブラウザが提供するユーザーイン
ターフェースはさらに図示のごとくハイパーリンク機能
(410〜412)を実現し、オペレ−タは各項目の更
に詳細な情報にアクセスしたり、ベンダーが提供するソ
フトウェアライブラリから製造装置に使用する最新バー
ジョンのソフトウェアを引き出したり、工場のオペレー
タの参考に供する操作ガイド(ヘルプ情報)を引き出し
たりすることができる。
【0064】次に、上記説明した生産システムを利用し
た半導体デバイスの製造プロセスを説明する。
【0065】図11は半導体デバイスの全体的な製造の
フローを示す。ステップS11(回路設計)では半導体
デバイスのパターン設計を行う。ステップS12(マス
ク製作)では設計したパターンを形成したマスクを製作
する。一方、ステップS13(ウエハ製造)ではシリコ
ン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップS14
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマ
スクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエ
ハ上に実際の回路を形成する。次のステップS15(組
立)は後工程と呼ばれ、ステップS14によって作製さ
れたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、ア
ッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケ
ージング工程(チップ封入)等の組立工程を含む。ステ
ップS16(検査)ではステップS15で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、
これを出荷(ステップS17)する。前工程と後工程は
それぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場毎に上記
説明した遠隔保守システムによって保守がなされる。ま
た、前工程工場と後工程工場との間でも、インターネッ
トまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装置保
守のための情報がデータ通信される。
【0066】図12は、上記ウエハプロセスの詳細なフ
ローを示す。ステップS21(酸化)ではウエハの表面
を酸化させる。ステップS22(CVD)ではウエハ表
面に絶縁膜を成膜する。ステップS23(電極形成)で
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS
24(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。
ステップS25(レジスト処理)ではウエハに感光剤を
塗布する。ステップS26(露光)では上記説明した露
光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露
光する。ステップS27(現像)では露光したウエハを
現像する。ステップS28(エッチング)では現像した
レジスト像以外の部分を削り取る。ステップS29(レ
ジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジ
ストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うこと
によって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
各工程で使用する製造機器は上記説明した遠隔保守シス
テムによって保守がなされているので、トラブルを未然
に防ぐとともに、もしトラブルが発生しても迅速な復旧
が可能で、従来に比べて半導体デバイスの生産性を向上
させることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板ステージ上の基板チャックと基板チャック支持台と
の間に空気や基板チャックよりも熱伝導率の良い物質を
介在させることにより、基板チャックの放熱性を良好に
することができ、基板チャックの熱変形を抑え、位置決
め精度や露光精度を向上させることができる。さらに、
基板チャック内部に温調装置を直接的に設けることな
く、基板チャックの熱変形を抑えることができるため、
基板チャックの構成を複雑化かつ大型化することなく簡
略な構成で形成することができ、基板チャックのメンテ
ナンスなどの際に基板チャックを基板ステージから容易
に取り外すことができる等の作用効果も得られる。
【0068】さらに、基板チャックあるいは基板チャッ
ク支持台に基板の側面に係止し保持する基板係止部片を
設けることによって、基板回収動作時に該基板係止部片
で基板を保持することにより基板回収動作時間を短縮す
ることができ、装置スループットのアップも実現でき
る。
【0069】また、基板チャックが上段位置に位置して
基板の露光中に、熱伝導率の良い物質が基板チャック裏
面に接触しないようにすることにより、基板の面精度へ
の影響をなくすることができる。
【0070】さらに、本発明は、基板チャックに代え
て、天板や微動ステージ等の基板保持部材に採用するこ
ともでき、天板と天板支持台の間にあるいは微動ステー
ジと微動ステージ支持台の間に、空気より熱伝導率のよ
い物質を充填あるいは介在させることにより、基板保持
部材の放熱性を良好にすることができ、各部材の変形を
抑え、位置決め精度や露光精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における基板ステージ装置の
基板チャック部分の概略的な模式図であって、(a)は
基板チャックが上段位置に位置して基板を吸着保持して
いる状態を示す図であり、(b)は基板チャックが下段
位置に位置している状態を示す図であり、(c)は基板
回収時における基板チャックと基板搬送用ハンドの位置
関係を示す図である。
【図2】本発明の実施例2における基板ステージ装置の
基板チャック部分の概略的な模式図であって、(a)は
基板チャックが上段位置に位置して基板を吸着保持して
いる状態を示す図であり、(b)は基板チャックが下段
位置に位置している状態を示す図である。
【図3】本発明の実施例3における基板ステージ装置の
基板チャック部分の概略的な模式図であって、(a)は
基板チャックが上段位置に位置して基板を吸着保持して
いる状態を示す図であり、(b)は基板チャックが下段
位置に位置している状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例4における基板ステージ装置の
基板チャック部分の概略的な模式図であって、(a)は
基板チャックが上段位置に位置して基板を吸着保持して
いる状態を示す図であり、(b)は基板チャックが下段
位置に位置している状態を示す図であり、(c)は基板
回収時における基板チャックと基板搬送用ハンドの位置
関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例4における基板ステージ装置で
のウエハ回収シーケンスを説明するためのフロー図であ
る。
【図6】本発明の実施例5における基板ステージ装置の
基板チャック部の概略的な模式図であって、(a)は基
板チャックが上段位置に位置して基板を吸着保持してい
る状態を示す図であり、(b)は基板チャックが下段位
置に位置している状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例6における基板ステージ装置の
基板チャック部の概略的な模式図であって、(a)は基
板チャックが上段位置に位置して基板を吸着保持してい
る状態を示す図であり、(b)は基板チャックが下段位
置に位置している状態を示す図である。
【図8】半導体デバイスの生産システムの全体概要図で
ある。
【図9】半導体デバイスの生産システムの他の形態を示
す全体概要図である。
【図10】トラブルデータベースの入力画面のユーザー
インターフェースの一例を示す図である。
【図11】半導体デバイスの製造プロセスを示すフロー
チャートである。
【図12】ウエハプロセスを示すフローチャートであ
る。
【図13】従来の露光装置における基板回収シーケンス
を説明するためのフロー図である。
【図14】従来の露光装置における基板チャックの作動
を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 ウエハ(基板) 2 ウエハチャック(Z方向可動部) 3 ウエハ受渡しピン 4 ウエハチャック支持台(Z方向可動部支持台) 5 (熱伝導率の良い)液体 6 収納体 7 突き当て体 8 ウエハ係止部片 9 ウエハ搬送用ハンド 10 液体量調節器 10a 液体路 12 液体量/液体温度調節器 12a 液体供給路 12b 液体回収路 14 温度センサー 15 温度測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 515G Fターム(参考) 2F078 CA02 CA08 CB09 CB10 CB12 CB15 CC14 CC20 5F031 HA02 HA33 HA38 HA58 JA01 JA46 KA07 MA27 PA11 5F046 AA28 BA05 CC01 CC05 CC08 CC10 CD01 CD04 CD06 DA07 DA26 DB02 DC12 DD06

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板ステージに対して鉛直方向に移動可
    能に設けられたZ方向可動部と該Z方向可動部を支持す
    る可動部支持台とを基板ステージ上に配設する基板ステ
    ージ装置において、前記Z方向可動部と前記可動部支持
    台との間に空気より熱伝導率の良い物質を介在させるこ
    とを特徴とする基板ステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記Z方向可動部はその裏面の少なくと
    も一部が前記熱伝導率の良い物質に接触するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の基板ステー
    ジ装置。
  3. 【請求項3】 前記Z方向可動部が前記可動部支持台か
    らZ方向に離間した上段位置に位置する時は、前記Z方
    向可動部裏面が前記熱伝導率の良い物質から離れ、前記
    Z方向可動部が下段位置に移動した際に、前記Z方向可
    動部裏面が前記物質に接触するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の基板ステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記熱伝導率の良い物質が、弾力性を有
    する多孔質材料であることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の基板ステージ装置。
  5. 【請求項5】 前記熱伝導率の良い物質が、液体であっ
    て、該液体は伸縮性の良い液体密閉用収納体内に充填さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の基板ステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記Z方向可動部は、該Z方向可動部が
    下段位置に移動する際に前記可動部支持台との機械的な
    突き当てを行うために前記Z方向可動部に一体的に設け
    られた突き当て体を有することを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれか1項に基板ステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記Z方向可動部と前記可動部支持台と
    の間の距離に応じて前記液体密閉用収納体内に充填され
    ている前記液体の量を調節する液体量調節器を備えてい
    ることを特徴とする請求項5記載の基板ステージ装置。
  8. 【請求項8】 前記Z方向可動部と前記可動部支持台と
    の間の距離に応じて前記液体密閉用収納体内に充填され
    ている前記液体の量を調節するとともに、前記Z方向可
    動部の温度を測定する温度センサーからの温度情報に基
    づいて前記液体の温度を調節する液体量/液体温度調節
    器を備えていることを特徴とする請求項5記載の基板ス
    テージ装置。
  9. 【請求項9】 前記Z方向可動部に載置される基板をそ
    の側面から係止して保持する基板係止部片を前記Z方向
    可動部に複数配設することを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか1項に基板ステージ装置。
  10. 【請求項10】 前記基板係止部片は前記Z方向可動部
    の突き当て体に配設されていることを特徴とする請求項
    9記載の基板ステージ装置。
  11. 【請求項11】 前記Z方向可動部に載置される基板を
    その側面から係止して保持する基板係止部片を前記可動
    部支持台に複数配設することを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれか1項に基板ステージ装置。
  12. 【請求項12】 前記液体密閉用収納体は、伸縮性を有
    するゴムまたは樹脂で作製されていることを特徴とする
    請求項5記載の基板ステージ装置。
  13. 【請求項13】 前記熱伝導率の良い物質は前記Z方向
    可動部よりも熱伝導率の良い物質であること特徴とする
    請求項1ないし12のいずれか1項に基板ステージ装
    置。
  14. 【請求項14】 前記Z方向可動部は前記基板ステージ
    に対して着脱自在に配設されていることを特徴とする請
    求項1ないし13のいずれか1項に基板ステージ装置。
  15. 【請求項15】 前記Z方向可動部が、基板チャック、
    天板、または微動ステージであることを特徴とする請求
    項1ないし14のいずれか1項に基板ステージ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか1項に
    基板ステージ装置と、該基板ステージ装置に保持される
    基板を露光する露光手段を有することを特徴とする露光
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の露光装置において、
    ディスプレイと、ネットワークインターフェイスと、ネ
    ットワークアクセス用ソフトウェアを実行するコンピュ
    ータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュー
    タネットワークを介してデータ通信することを可能にし
    た露光装置。
  18. 【請求項18】 前記ネットワークアクセス用ソフトウ
    ェアは、前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが提
    供する保守データベースにアクセスするためのユーザー
    インターフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記
    コンピュータネットワークに接続されたインターネット
    または専用線ネットワークを介して該データベースから
    情報を得ることを可能にする請求項17記載の露光装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項16ないし18のいずれか1項
    に記載の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を
    半導体製造工場に設置するステップと、前記製造装置群
    を用いて複数のプロセスによって半導体デバイスを製造
    するステップとを有することを特徴とする半導体デバイ
    ス製造方法。
  20. 【請求項20】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続するステップと、前記ローカルエリアネ
    ットワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワーク
    であるインターネットまたは専用線ネットワークとの間
    で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報をデ
    ータ通信するステップとをさらに有することを特徴とす
    る請求項19記載の半導体デバイス製造方法。
  21. 【請求項21】 前記データ通信によって、半導体デバ
    イスの製造者または前記露光装置の供給者が提供するデ
    ータベースに前記外部ネットワークを介してアクセスし
    て前記製造装置の保守情報を得、あるいは前記半導体製
    造工場とは別の半導体製造工場との間で前記外部ネット
    ワークを介してデータ通信して生産管理を行うことを特
    徴とする請求項19または20記載の半導体デバイス製
    造方法。
  22. 【請求項22】 請求項16ないし18のいずれか1項
    に記載の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群
    と、半導体製造工場内で前記製造装置群を接続するロー
    カルエリアネットワークと、該ローカルエリアネットワ
    ークから該半導体製造工場外の外部ネットワークである
    インターネットまたは専用線ネットワークにアクセス可
    能にするゲートウェイを有し、前記製造装置群の少なく
    とも1台に関する情報をデータ通信することを可能にし
    たことを特徴とする半導体製造工場。
  23. 【請求項23】 請求項16ないし18のいずれか1項
    に記載の露光装置の保守方法であって、半導体製造工場
    に設置された露光装置のベンダーあるいはユーザーが、
    半導体製造工場の外部ネットワークであるインターネッ
    トまたは専用線ネットワークに接続された保守データベ
    ースを提供するステップと、前記半導体製造工場内から
    前記外部ネットワークを介して前記保守データベースへ
    のアクセスを許可するステップと、前記保守データベー
    スに蓄積された保守情報を前記外部ネットワークを介し
    て半導体製造工場側に送信するステップとを有すること
    を特徴とする露光装置の保守方法。
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