JP2003142080A - 電池用電極の製造方法および製造装置 - Google Patents

電池用電極の製造方法および製造装置

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JP2003142080A
JP2003142080A JP2001341983A JP2001341983A JP2003142080A JP 2003142080 A JP2003142080 A JP 2003142080A JP 2001341983 A JP2001341983 A JP 2001341983A JP 2001341983 A JP2001341983 A JP 2001341983A JP 2003142080 A JP2003142080 A JP 2003142080A
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Jun Matsumura
潤 松村
Shinichi Chika
伸一 地下
Akihiko Watanabe
明彦 渡辺
Yoshihiro Boki
義廣 坊木
Mitsugi Takagi
貢 高木
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Panasonic Holdings Corp
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Toyota Motor Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活物質ペーストの保持量のバラツキが少ない
電池用電極を製造できる新規な製造方法、およびそれに
用いる新規な製造装置を提供する。 【解決手段】 (i)支持体21と支持体21に支持さ
れたペーストとからなるシート23を形成する工程と、
(ii)シート23の進行方向とは反対の方向に回転する
第1および第2のロール25および26によって、シー
ト23を挟み込んで押圧する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池用電極の製造方法
および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池やリチウムイオン蓄電池
の電極(極板)は、活物質を含むペーストを導電性の支
持体に塗布または充填することによって形成されてい
る。支持体が金属多孔体である場合について、電極を製
造するための従来の方法の一例を図8を参照しながら説
明する。
【0003】従来の製造方法では、まず、金属多孔体1
を移動させながら、金属多孔体1の上下に配置されたノ
ズル2aおよび2bから活物質ペーストを吹きつけ、こ
れによって金属多孔体1に活物質ペーストを充填する。
その後、金属多孔体1の表面に付着した活物質ペースト
を、スクレーパ3a〜3dによって除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属多
孔体1の両側から活物質ペーストを吹きつける方法で
は、金属多孔体1の内部に存在する空気が排出されにく
く、活物質ペーストの充填密度のバラツキが大きくなり
やすかった。また、金属多孔体1の下側からペーストを
吐出する場合には吐出圧力を高くする必要があるため、
金属多孔体1を突き抜けたペーストが金属多孔体1の表
面に残ってしまいやすかった。その結果、従来の方法で
製造された電極を用いて電池を作製すると、放電容量の
バラツキが大きくなってしまうという問題があった。
【0005】このような状況に鑑み、本発明は、活物質
ペーストの保持量のバラツキが少ない電池用電極を製造
できる新規な製造方法、およびそれに用いる新規な製造
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の製造方法は、導電性を有し多孔質の
支持体を含む電池用電極の製造方法であって、活物質を
含むペーストを前記支持体の一方の側から吹きつけるこ
とによって、前記ペーストを前記支持体に充填する工程
を含む。
【0007】また、本発明の第2の製造方法は、導電性
の支持体を含む電池用電極の製造方法であって、(i)
前記支持体と前記支持体に支持されたペーストとからな
るシートを形成する工程と、(ii)前記シートの進行方
向とは反対の方向に回転する第1および第2のロールに
よって、前記シートを挟み込んで押圧する工程とを含む
ことを特徴とする。
【0008】上記第2の製造方法では、前記(i)の工
程ののちであって前記(ii)の工程の前に、前記シート
の進行方向と同じ方向に回転する第3および第4のロー
ルによって、前記シートを挟み込んで押圧する工程をさ
らに含んでもよい。
【0009】上記第2の製造方法では、前記(i)の工
程において、前記支持体の一方の側から前記ペーストを
吹きつけることによって前記ペーストを前記支持体に支
持させてもよい。
【0010】上記第2の製造方法では、前記第1および
第2のロールの幅が、前記支持体の幅の1.3倍以上で
あってもよい。
【0011】上記第2の製造方法では、前記第1および
第2のロールの直径が10mm以上であってもよい。
【0012】また、本発明の製造装置は、支持体を含む
電池用電極の製造装置であって、前記支持体に活物質を
含むペーストを塗着するための塗着手段と、前記支持体
と前記支持体に支持された前記ペーストとからなるシー
トを搬送するための搬送手段と、前記シートの搬送方向
とは反対方向に回転しながら前記シートを挟み込むよう
に押圧する第1および第2のロールとを備えることを特
徴とする。
【0013】上記製造装置では、前記吹きつけ手段と前
記第1および第2のロールとの間に配置された第3およ
び第4のロールをさらに備え、前記第3および第4のロ
ールは、前記シートの搬送方向と同じ方向に回転しなが
ら前記シートを挟み込むように押圧してもよい。
【0014】上記製造装置では、前記第1および第2の
ロールの直径が10mm以上であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0016】(実施形態1)実施形態1では、電池用電
極(極板)を製造するための本発明の第1の製造方法に
ついて説明する。実施形態1の製造方法を図1(a)に
模式的に示す。
【0017】実施形態1の製造方法では、支持体11に
対して、支持体11の一方の側(一方の主面側)に配置
されたノズル12から活物質を含むペースト(図示せ
ず)を吹きつけることによって、ペーストを支持体11
に充填する。このとき、支持体11の上側からペースト
を吹きつけることが特に好ましい。
【0018】支持体11には、導電性を有する多孔質の
支持体を用いることができ、たとえば発泡ニッケルなど
を用いることができる。ノズル12には、ペースト充填
用に一般的に用いられているノズルを用いることができ
る。ペーストは、製造する電池用電極の種類に応じて選
択される。たとえば、ニッケル・水素蓄電池用の正極を
作製する場合には、水酸化ニッケルを含み、必要に応じ
てコバルト化合物などの添加剤を含むペーストを用い
る。
【0019】実施形態1の製造方法では、図1(b)に
示すように、支持体11にペーストを充填したのちに支
持体11の表面に余分に付着しているペーストをスクレ
ーパ13a〜13dで除去することが好ましい。なお、
スクレーパの数や配置については特に限定はない。
【0020】実施形態1の製造方法では、支持体の片側
からペーストを吹きつけるため、支持体内部の空気が抜
けやすく、ペーストの保持量のバラツキが少ない電極を
製造できる。特に、支持体の上側からペーストを吹きつ
ける場合には、ペーストの吐出圧力を小さくできるた
め、支持体の表面に過剰なペーストが付着しにくく、ペ
ーストの保持量のバラツキを特に小さくできる。
【0021】(実施形態2)実施形態2では、電池用電
極を製造するための本発明の第2の製造方法、およびそ
れに用いる本発明の製造装置について説明する。
【0022】実施形態2の製造方法では、まず、支持体
と支持体に支持されたペーストとからなるシートを形成
する(工程(i))。支持体は導電性の材料からなり、
金属箔もしくはその加工物、パンチングメタル、または
導電性の多孔体を用いることができる。金属箔およびパ
ンチングメタルとしては、たとえば、ニッケル箔または
ニッケルメッキをした鉄箔を用いることができる。金属
箔の加工物としては、たとえば、金属箔をニードルなど
で突き刺すことによって貫通孔と貫通孔の周囲に配置さ
れた突起とを形成した支持体を用いることができる。導
電性の多孔体としては、たとえば発泡ニッケルを用いる
ことができる。ペーストは、製造する電池用電極の種類
に応じて選択される。たとえば、ニッケル・水素蓄電池
用の正極を作製する場合には、水酸化ニッケルを含み、
必要に応じてコバルト化合物などの添加剤をさらに含む
ペーストを用いることができる。また、ニッケル・水素
蓄電池用の負極を作製する場合には、水素吸蔵合金を含
み、必要に応じて導電性の結着剤などをさらに含むペー
ストを用いることができる。
【0023】支持体として導電性の多孔体を用いた場合
について、製造方法の一例を図2に模式的に示す。この
場合には、支持体21にノズル22からペースト(図示
せず)を吹きつけることによって支持体21にペースト
を充填する。このとき、図2に示すように支持体21の
一方の側(好ましくは支持体21の上側)からペースト
を吹きつけることが好ましい。このようにして、支持体
21と支持体21に支持されたペーストからなるシート
23を形成する。ノズル22には、ペースト充填用に一
般的に用いられているノズルを用いることができる。支
持体21およびシート23は、搬送ロール24によって
搬送される。
【0024】次に、シート23の進行方向とは反対の方
向に回転する第1および第2のロール25および26に
よって、シート23を挟み込んでロールの自重程度で軽
く押圧する(工程(ii))。第1および第2のロール2
5および26には、それぞれ、ロールに付着したペース
トを除去するための除去手段(スクレーパ29および3
0)が設けられている。なお、除去手段は、スクレーパ
に限定されず、他の除去手段を用いることができる。こ
こで、「シート23の進行方向とは反対の方向に回転す
る」とは、ロールのうちシート23に最も近接している
部分の移動方向が、シート23の進行方向とは反対であ
ることを意味している。第1および第2のロール25お
よび26の直径は、10mm以上であることが好まし
く、40mm以上であることがより好ましい。また、
(第1および第2のロール25および26の幅)/(支
持体21の幅)の値は、1.3以上であることが好まし
い。また、第1および第2のロール25および26の回
転速度は、20rpm〜60rpmの範囲内であること
が好ましい。
【0025】また、本発明の製造方法では図2に示すよ
うに、第1および第2のロール25および26でシート
23を押圧する前に、第3および第4のロール27およ
び28でシート23を挟み込んで、シート23の表面の
ペーストをシート23の内部に押し込むように押圧する
ことが好ましい。このとき、第1および第2のロール2
5および26の加圧力以上の加圧力でシート23を加圧
することが好ましい。第3および第4のロール27およ
び28は、ノズル22と第1および第2のロール25お
よび26との間に配置される。第3および第4のロール
27および28は、シート23の進行方向と同じ方向に
回転していることが好ましい。ここで、「シート23の
進行方向と同じ方向に回転する」とは、ロールのうちシ
ート23に最も近接している部分の移動方向が、シート
23の進行方向と同じであることを意味している。第1
〜第4のロール25〜28は、金属からなる。
【0026】このようにして得られたシート23を、必
要に応じて、乾燥、加圧および切断することによって電
池用電極が得られる。実施形態2の製造方法では、ま
ず、第3および第4のロール27および28によってシ
ート23の表面のペーストをシート23の内部に押し込
む。その後、第1および第2のロール25および26を
用いて、ロールの自重程度の加圧力で軽くシート23を
押圧することによって過剰なペーストをロールに付着さ
せ、その付着したペーストを除去手段によって除去する
ことにより、シート23に付着した過剰なペーストを均
一性よく除去できる。その結果、活物質ペーストの保持
量のバラツキが少ない電池用電極を製造できる。
【0027】また、本発明の電池用電極の製造装置は、
支持体21に活物質を含むペーストを塗着するための塗
着手段と、シート23を搬送するための搬送手段と、第
1および第2のロール25および26とを備える。さら
に、本発明の製造装置は、第3および第4のロール27
および28を含むことが好ましい。
【0028】図2の装置では、ノズル22が塗着手段と
して機能し、搬送ロール24が搬送手段として機能す
る。しかし、塗着手段および搬送手段はこれらに限定さ
れず、他の装置を用いてもよい。たとえば、支持体21
が多孔質でない場合(たとえばパンチングメタルの場
合)には、ドクターブレード法や、ペーストを入れたポ
ットを通過するように支持体21を搬送する方法でペー
ストを支持体に塗着してもよい。この場合には、ドクタ
ーブレード法を実施するための装置やペーストを入れた
ポットが塗着手段として機能する。また、搬送手段は、
支持体21を送り出すためのローラやシート23を巻き
取るためのローラを含んでもよい。
【0029】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0030】(実施例1)実施例1では、実施形態1の
方法でニッケル・水素蓄電池用の正極を作製した一例に
ついて説明する。実施例1では、図1(b)に示す装置
を用いて正極を作製した。ただし、実施例1では、ノズ
ル12を、支持体11の上側、支持体11の下側、また
は、支持体11の上側および下側の3通りの配置で配置
して正極を作製した。また、ペーストを吐出するノズル
12の吐出圧力も変化させた。
【0031】そして、作製した正極を用いて複数のニッ
ケル・水素蓄電池を作製し、その放電容量を測定した。
ノズル12の配置が異なる作製方法で作製された3種類
の電池について、吐出圧力と放電容量のバラツキとの関
係を図3に示す。
【0032】図3から明らかなように、ノズル12を支
持体11の片側のみに配置した場合には、放電容量のバ
ラツキが小さかった。さらに、ノズル12を支持体11
の上側のみに配置した場合には、放電容量のバラツキが
特に小さかった。
【0033】(実施例2)実施例2では、実施形態2の
方法でニッケル・水素蓄電池用の正極を作製した一例に
ついて説明する。実施例2では、図2に示す装置を用い
て正極を作製した。支持体21には発泡ニッケルを用
い、ペーストには水酸化ニッケルを主成分とする粉末を
含むペーストを用いた。第1および第2のロール25お
よび26の直径は、40mmとした。第3および第4の
ロール27および28の直径は40mmとした。支持体
21の搬送速度は200mm/秒とした。なお、特に記
載がない限り、これらの条件は以下の実施例においても
同様である。
【0034】さらに、実施例2では、シート23に過剰
に付着したペーストの除去方法が図2に示す装置とは異
なる装置を用いて正極を作製した。具体的には、(1)
スクレーパのみ(ロールなし)、(2)第1および第2
のロール25および26のみ(図2のように回転させ
る)、(3)第1〜第4のロール25〜28(ただし、
第3および第4のロール27および28を第1および第
2のロール25および26と同様の方向に回転させ
る)、(4)第1〜第4のロール25〜28(図2のよ
うに回転させる)という、4種類の方法で過剰なペース
トを除去した。
【0035】そして、それぞれの方法で作製した正極を
用いて複数のニッケル・水素蓄電池を作製し、その放電
容量を測定した。ペーストの除去方法と放電容量のバラ
ツキとの関係を図4に示す。なお、図4の(1)〜
(4)は、上述した方法(1)〜(4)に対応する。
【0036】図4から明らかなように、スクレーパで除
去する場合に比べて、支持体の進行方向とは反対の方向
に回転する第1および第2のロール25および26を用
いることによって、放電容量のバラツキを小さくでき
た。さらに、図2のように回転する第1〜第4のロール
25〜28を用いることによって、放電容量のバラツキ
を特に小さくできた。
【0037】(実施例3)実施例3では、実施形態2の
方法でニッケル・水素蓄電池用の正極を作製した一例に
ついて説明する。実施例3では、図2に示す装置を用い
て正極を作製した。ただし、実施例3では、第1〜第4
のロール25〜28の幅を変えることによって、(第1
〜第4のロール25〜28の幅)/(支持体21の幅)
の比を変化させて正極を作製した。
【0038】そして、作製した正極を用いて複数のニッ
ケル・水素蓄電池を作製し、その放電容量を測定した。
(第1〜第4のロール25〜28の幅)/(支持体21
の幅)の値と放電容量のバラツキとの関係について図5
に示す。
【0039】図5から明らかなように、(第1〜第4の
ロール25〜28の幅)/(支持体21の幅)の値を
1.3以上とすることによって、放電容量のバラツキを
特に小さくできた。
【0040】(実施例4)実施例4では、実施形態2の
方法でニッケル・水素蓄電池用の正極を作製した一例に
ついて説明する。実施例4では、図2に示す装置を用い
て正極を作製した。ただし、実施例4では、第1および
第2のロール25および26の回転速度を変化させて正
極を作製した。また、第1〜第4のロール25〜28と
してステンレス製のロールを用い、支持体21の搬送速
度を200mm/秒とした。そして、作製した正極を用
いて複数のニッケル・水素蓄電池を作製し、その放電容
量を測定した。第1および第2のロール25および26
の回転速度と放電容量のバラツキとの関係について、図
6に示す。
【0041】図6から明らかなように、第1および第2
のロール25および26の回転速度を20rpm〜60
rpmの範囲内とすることによって、放電容量のバラツ
キを特に小さくできた。
【0042】(実施例5)実施例5では、実施形態2の
方法でニッケル・水素蓄電池用の正極を作製した一例に
ついて説明する。実施例5では、図2に示す装置を用い
て正極を作製した。ただし、実施例5では、第1および
第2のロール25および26の直径を変化させて正極を
作製した。そして、得られた正極を用いて複数のニッケ
ル・水素蓄電池を作製し、その放電容量を測定した。ロ
ールの直径と放電容量のバラツキとの関係について図7
に示す。
【0043】図7から明らかなように、第1および第2
のロール25および26の直径を10mm以上とするこ
とによって放電容量のバラツキを小さくできた。さら
に、第1および第2のロール25および26の直径を4
0mm以上とすることによって放電容量のバラツキを特
に小さくできた。
【0044】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電池用電
極の製造方法によれば、活物質ペーストの保持量のバラ
ツキが少ない電池用電極を製造できる。また、本発明の
製造装置を用いることによって、本発明の製造方法を容
易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電池用電極の製造方法について一例
を模式的に示す(a)斜視図および(b)側面図であ
る。
【図2】 本発明の電池用電極の製造方法および製造装
置について他の一例を模式的に示す側面図である。
【図3】 ペーストの吐出圧力と作製された電池の放電
容量のバラツキとの関係を示すグラフである。
【図4】 過剰なペーストの除去方法と作製された電池
の放電容量のバラツキとの関係を示すグラフである。
【図5】 (ロールの幅)/(支持体の幅)の値と、作
製された電池の放電容量のバラツキとの関係を示すグラ
フである。
【図6】 ロールの回転速度と作製された電池の放電容
量のバラツキとの関係を示すグラフである。
【図7】 ロールの直径と作製された電池の放電容量の
バラツキとの関係を示すグラフである。
【図8】 従来の電極の製造方法について一例を示す側
面図である。
【符号の説明】
11、21 支持体 12、22 ノズル(塗着手段) 13a〜d スクレーパ 23 シート 24 搬送ロール(搬送手段) 25 第1のロール 26 第2のロール 27 第3のロール 28 第4のロール 29、30 スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 地下 伸一 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 (72)発明者 渡辺 明彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 坊木 義廣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高木 貢 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 Fターム(参考) 5H050 AA19 BA11 CA03 CB16 DA04 FA09 FA13 GA03 GA22 GA23 GA29 HA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有し多孔質の支持体を含む電池
    用電極の製造方法であって、 活物質を含むペーストを前記支持体の一方の側から吹き
    つけることによって、前記ペーストを前記支持体に充填
    する工程を含む電池用電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 導電性の支持体を含む電池用電極の製造
    方法であって、 (i)前記支持体と前記支持体に支持されたペーストと
    からなるシートを形成する工程と、 (ii)前記シートの進行方向とは反対の方向に回転する
    第1および第2のロールによって、前記シートを挟み込
    んで押圧する工程とを含むことを特徴とする電池用電極
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記(i)の工程ののちであって前記
    (ii)の工程の前に、前記シートの進行方向と同じ方向
    に回転する第3および第4のロールによって、前記シー
    トを挟み込んで押圧する工程をさらに含む請求項2に記
    載の電池用電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記(i)の工程において、前記支持体
    の一方の側から前記ペーストを吹きつけることによって
    前記ペーストを前記支持体に支持させる請求項2または
    3に記載の電池用電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のロールの幅が、前
    記支持体の幅の1.3倍以上である請求項2ないし4の
    いずれかに記載の電池用電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のロールの直径が1
    0mm以上である請求項2ないし5のいずれかに記載の
    電池用電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 支持体を含む電池用電極の製造装置であ
    って、 前記支持体に活物質を含むペーストを塗着するための塗
    着手段と、 前記支持体と前記支持体に支持された前記ペーストとか
    らなるシートを搬送するための搬送手段と、 前記シートの搬送方向とは反対方向に回転しながら前記
    シートを挟み込むように押圧する第1および第2のロー
    ルとを備えることを特徴とする電池用電極の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記吹きつけ手段と前記第1および第2
    のロールとの間に配置された第3および第4のロールを
    さらに備え、 前記第3および第4のロールは、前記シートの搬送方向
    と同じ方向に回転しながら前記シートを挟み込むように
    押圧する請求項7に記載の電池用電極の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2のロールの直径が1
    0mm以上である請求項7または8に記載の電池用電極
    の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006147338A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Toyota Motor Corp 電池用極板の製造方法及び製造装置
JP2016184518A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社豊田自動織機 プレス装置

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