JP2003141742A - データ記録媒体、マスタリング装置及び方法、データ記録装置及び方法並びにデータ再生装置及び方法 - Google Patents

データ記録媒体、マスタリング装置及び方法、データ記録装置及び方法並びにデータ再生装置及び方法

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JP2003141742A JP2001339970A JP2001339970A JP2003141742A JP 2003141742 A JP2003141742 A JP 2003141742A JP 2001339970 A JP2001339970 A JP 2001339970A JP 2001339970 A JP2001339970 A JP 2001339970A JP 2003141742 A JP2003141742 A JP 2003141742A
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Takashi Kihara
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Yoshinobu Usui
吉伸 碓氷
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Tomihiro Nakagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データを記録する部分を必ずランドになるよ
うにして、データを確実に記録できる。 【解決手段】 所定ブロックの一部のビットを変化させ
てデータが記録される領域がランドとなるように、上記
所定ブロック前のブロックとを接続する接続ビットが選
択されているので、常に所定のランドをピットに反転さ
せるようにしてデータを記録することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別データ等が記
録されるデータ記録媒体、データ記録装置及び方法並び
にデータ再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、データ記録媒体として用いられ
ているコンパクトディスク(以下、CDという。)で
は、8−14変調(EFM変調:Eight to Fourteen Mo
dulation)されたデータが、
〔0〕又は〔1〕でパルス
の正負を反転させるNRZI(Non Return to Zero Inv
erted)で記録されている。ここで、CDのフレームフ
ォーマットについて説明すると、フレームは、24ビッ
トの同期信号の後、14ビットのサブコードが格納さ
れ、次いで、1シンボルが14ビットの記録データが格
納されている。また、各シンボルの間には、3ビットの
接続ビットが挿入されている。この接続ビットは、シン
ボルを結合したときに、EFMの変換規則に違反しない
ようにするもので、また、DSV(Digital Sum Vale)
の絶対値をより小さくするものが選択されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
には、著作権管理等のために、コンテンツデータ等の記
録データを記録した後に、識別データを追記することが
必要となることがある。具体的に、この記録は、基板に
設けられたランド部に光ビームを照射し、光ビームを反
射する反射膜を溶かし、光ビームを反射しないようにす
ることで、擬似的にピットを形成するようにしている。
しかしながら、所定の記録位置でこの記録を行おうとす
るとき、記録位置は、データを記録するシンボルの前後
のデータによって、記録位置がランドであったり、ピッ
トであったりして、不確定である。ピットは、凹部で構
成されていることから、本来反射光量が小さく、従っ
て、ピットの形成された領域に光ビームを照射し反射膜
を溶かしたとしても、記録再生装置は、記録されたデー
タを検出することができない。
【0004】本発明は、以上のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、データを記録する部分を
必ずランドになるようにして、データを確実に記録でき
るようにするデータ記録媒体、マスタリング装置及び方
法、データ記録装置及び方法並びにデータ再生装置及び
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ記録
媒体は、上述した課題を解決すべく、ブロック単位で変
調されてデータが記録された記録媒体であって、所定ブ
ロックの一部のビットを変化させてデータが記録される
領域がランドとなるように、所定ブロック前のブロック
とを接続する接続ビットが選択されている。
【0006】また、本発明に係るマスタリング装置は、
データ記録媒体の基板に記録データに応じたピットパタ
ーンを転写するスタンパを形成するためのマスタリング
装置において、スタンパにパターンを形成するための原
盤を回転駆動する駆動手段と、原盤に記録する記録デー
タを生成するデータ生成手段と、データ生成手段により
生成された記録データを、駆動手段により駆動されてい
る原盤に記録する記録手段とを備え、データ生成手段
は、データをブロック単位で変調し、所定ブロックの一
部のビットを変化させてデータが記録される領域がラン
ドとなるように、所定ブロック前のブロックとを接続す
る接続ビットを選択する。
【0007】更に、本発明に係るマスタリング方法は、
データ記録媒体の基板に記録データに応じたピットパタ
ーンを転写するスタンパを形成するためのマスタリング
方法において、データをブロック単位で変調し、所定ブ
ロックの一部のビットを変化させてデータが記録される
領域がランドとなるように、所定ブロック前のブロック
とを接続する接続ビットを選択し、記録データを生成
し、回転駆動しているスタンパにパターンを形成するた
めの原盤に対して、記録データを記録する。
【0008】更にまた、本発明に係るデータ記録装置
は、データをブロック単位で変調し、所定ブロックの一
部のビットを変化させてデータが記録される領域がラン
ドとなるように、所定ブロック前のブロックとを接続す
る接続ビットを選択して記録データが記録されるデータ
記録媒体を駆動する駆動手段と、駆動手段により駆動さ
れているデータ記録媒体の所定ブロックの一部のビット
を検出する検出手段と、検出手段により検出された所定
ブロックの一部のビットを変化させるようにデータを記
録する記録手段とを備える。
【0009】更にまた、本発明に係るデータ記録方法
は、データをブロック単位で変調し、所定ブロックの一
部のビットを変化させてデータが記録される領域がラン
ドとなるように、所定ブロック前のブロックとを接続す
る接続ビットを選択して記録データが記録されるデータ
記録媒体を駆動し、駆動されているデータ記録媒体の所
定ブロックの一部のビットを検出し、この所定ブロック
の一部のビットを変化させるようにデータを記録する。
【0010】更にまた、本発明に係るデータ再生装置
は、データをブロック単位で変調し、所定ブロックの一
部のビットを変化させてデータが記録される領域がラン
ドとなるように、所定ブロック前のブロックとを接続す
る接続ビットを選択して記録データが記録されたデータ
記録媒体を駆動する駆動手段と、駆動手段により駆動さ
れているデータ記録媒体の所定ブロックの一部のビット
を検出する検出手段と、検出手段により検出された所定
ブロックの一部のビットを変化させるように記録された
データを再生する再生手段とを備える。
【0011】更にまた、本発明に係るデータ再生方法
は、データをブロック単位で変調し、所定ブロックの一
部のビットを変化させてデータが記録される領域がラン
ドとなるように、所定ブロック前のブロックとを接続す
る接続ビットを選択して記録データが記録されたデータ
記録媒体を駆動し、駆動されているデータ記録媒体の所
定ブロックの一部のビットを検出し、この所定ブロック
の一部のビットを変化させるように記録されたデータを
再生する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された光ディ
スク、この光ディスクに対してデータを記録するデータ
記録装置及び方法並びにこの光ディスクに記録されたデ
ータを再生するデータ再生装置及び方法について、図面
を参照して説明する。
【0013】この光ディスクは、内周側にTOC(tabl
e of contents)データ等が記録されるリードイン領域
が設けられ、その外周側に、コンテンツデータ等の記録
データが記録されるデータ記録領域が設けられ、その外
周側に、リードアウト領域が設けられている。この光デ
ィスクには、CDと同じ記録フォーマットで、すなわち
8−14変調(EFM変調:Eight to Fourteen Modula
tion)されたデータが図1に示す記録フォーマットで記
録されている。すなわち、図1に示すように、各フレー
ムは、例えば32個のシンボルを一まとめで取り扱うこ
とができるように、フレームの先頭に24ビットの同期
信号(11T,11T’(’は反転を示す。),2Tの
パターン又はこの逆パターン)が設けられ、次いで、1
シンボル(14ビット)のサブコーディングが設けら
れ、次いで、32シンボルからなるデータとパリティが
設けられ、全体が588チャンネルビットで構成されて
いる。また、各シンボルの間には、フレーム同期信号と
サブコーディングとの間を除き
〔000〕、〔10
0〕、〔010〕、〔001〕の何れか3ビットが接続
ビットとして挿入されている。なお、フレーム同期信号
とサブコーディングとの間の接続ビットについては詳細
は後述する。
【0014】サブコーディングは、8ビットで構成され
る1つのシンボルが各フレームに1つ記録されている。
このサブコーディングには、アドレス情報等の他に、個
々の光ディスクを識別するための識別データ等が記録さ
れている。サブコーディングを構成する8ビットのデー
タは、P、Q、R、S、T、U、V、Wのチャンネルに
割り振られている。サブコーディングは、図2に示すよ
うに、98フレームで1つのブロックを構成し、このブ
ロックの先頭には、当該ブロックの先頭を識別するため
の同期信号S,Sが格納されている。この同期信号
,Sには、EFM変換テーブルに用いられないパ
ターンが用いられている。すなわち、図3に示すよう
に、サブコーディングは、2バイトの同期信号を除いた
96バイトで1ブロックを構成する。そして、サブコー
ドのP〜Wの各チャンネルのブロックは、P〜W
らP96〜W96、すなわち96ビット(同期信号を含
めて98ビット)で構成される。
【0015】サブコードのPチャンネルは、例えば楽曲
と楽曲の間を示すスタートフラグとして用いられ、Qチ
ャンネルは、アドレス情報、識別データ等が記録され
る。また、R〜Wチャンネルは、ユーザーズビットとし
て、6つをひとまとまりとして、グラフィック、エラー
チェック等に使用される。
【0016】ここで、識別データが記録されるQチャン
ネルのフレーム構造について図4を参照して説明する
と、このQチャンネルのフレームは、全体が98ビット
であり、先頭から順に、2ビットの同期信号となる
,Sと、4ビットのCTLと、識別データの記録
再生モードを識別するための4ビットのADRと、8ビ
ットの識別データのインデックスとなるUDI ind
exと、56ビットの識別データが格納されるペイロー
ドとなるUDI payloadと、8ビットのアドレ
ス情報となるAFRAMEと、16ビットの誤り訂正符
号となるCRC(Cyclic Redundancy Code)とを備えて
いる。また、UDI indexの下位4ビットからC
RCまでの84ビットは、記録領域となっている。
【0017】8ビットのUDI indexには、光デ
ィスクの識別データの記録可能時間や記録済み時間が記
録される。また、UDI payloadには、光ディ
スク1の識別データとして、光ディスク1の販売元であ
るレコード会社のレコード会社ID、光ディスク1を識
別するためのレコード番号、光ディスク1の販売国を識
別するための国番号、光ディスク1の製造工場を識別す
るための製造所ID、光ディスク1を製造した製造装置
を識別するための製造装置ID、光ディスク1のシリア
ル番号、データが改ざんされたかどうかを検出するため
のMDC(modification detection code)等の検出コ
ード、コンテンツデータ等の記録データの暗号鍵等が記
録されている。
【0018】UDI indexの下位4ビットからC
RCまでのブロックは、光ディスクの識別データの記録
前において、例えば全てに初期値として〔1〕が記録さ
れている。そして、詳細は後述するが、この領域では、
記録位置の反射膜にデータを熱記録をすることによっ
て、光ビームを反射しない凹部のピットが擬似的に形成
され、これによって
〔0〕に反転され、擬似的に形成さ
れたピットとランドのパターンによって光ディスクの識
別データが記録される。記録領域以外の領域は、ROM
型の光ディスクと同様に、ピットとランドのパターンに
よってコンテンツデータ等の所定のデータが記録されて
いる。なお、記録領域は、少なくともペイロードと誤り
訂正符号の領域であればよく、このフレームは、例えば
全体を記録可能領域とし、初期値として全てに〔1〕を
記録しておくようにしてもよい。
【0019】また、R〜Wチャンネルは、識別データが
記録される領域では、固定値となっており、識別データ
の記録の前後に亘って同じ値となるようになっている。
すなわち、識別データが記録される領域では、サブコー
ドとして、識別データの記録前の変調前8ビット系列の
データビットと識別データの記録後の復調した8ビット
系列のチャンネルビットとを比較したとき、少なくとも
3ビット目以降のR〜Wチャンネルの値が同じとなるも
のが記録されている。
【0020】ところで、このような光ディスクは、基本
的に再生専用の記録媒体であり、コンテンツデータ等の
記録データが凹凸のピットパターンにより記録されてい
る。そして、光ディスクは、上述した所定のサブコード
の記録領域に、追記情報として、1枚1枚の光ディスク
を識別するための識別データが追記される。
【0021】ここで、この光ディスクの製造方法につい
て説明すると、図5に示すように、レジスト塗布工程1
1では、ガラス原盤にフォトレジストを塗布し、次い
で、カッティング工程12では、記録すべきデータに応
じた凹凸のピットパターンをレーザカッティングし原盤
を作製する。次いで、ピットパターンがレーザカッティ
ングされた原盤は、現像・定着工程13において、現像
処理され定着処理がされる。この後、金属原盤作製工程
14では、表面に電解めっきが施されてマザー盤である
金属原盤が作製される。次に、スタンパ作製工程15で
は、金属原盤を元にしてスタンパが製造される。そし
て、基板形成工程16では、スタンパを成形金型内に配
設し、射出成型機によりポリカーボネートやアクリル等
の透明樹脂により形成されたディスク基板が形成され
る。この工程で作製されたディスク基板には、カッティ
ング工程12で原盤に形成されたピットパターンが転写
される。次いで、反射膜形成工程17では、ディスク基
板のピットパターンが形成された面にスパッタ等により
反射膜が形成される。本発明を適用した光ディスクは、
この反射膜を利用して識別データが追記される。
【0022】ここで、光ディスクに用いる反射膜は、識
別データを記録するため、データの記録を可能とする材
料により形成される必要がある。そこで、反射膜は、C
DやDVDに用いられる反射膜と同程度の反射率若しく
は従来より用いられている光学ヘッドで読出可能な反射
率を有しながら、光ビームを用いた熱記録によって読み
出し用の光ビームの反射率が変化するような材料により
形成される。すなわち、反射膜は、熱記録によって読出
用の光ビームに対する反射率が約0.5%以上10%以
下の範囲で変化する特性を有する金属膜によって形成さ
れる。具体的には、アルミニウムにゲルマニウムを微量
混入させたアルミニウム合金により形成される。そし
て、保護膜塗布工程18では、反射膜上に紫外線硬化型
樹脂をスピンコートによって塗布し、紫外線を照射する
ことによって保護膜が形成される。このように形成され
た光ディスクは、ディスク基板側から光ビームが照射さ
れることによりデータの記録再生が行われる。この後、
識別データ記録工程19では、識別データが反射膜を溶
かすことによって擬似的にピットが形成されることによ
り記録される。
【0023】ここで、カッティング工程12で、記録す
べきデータに応じた凹凸のピットパターンをレーザカッ
ティングし原盤を作製するマスタリング装置21につい
て説明すると、このマスタリング装置21は、図6に示
すように、例えば記録すべき標本化されたデータが入力
されるA/Dコンバータ22と、このA/Dコンバータ
22から出力されたディジタル信号にエラー訂正符号化
処理を施すエラー訂正符号化回路23と、符号化出力を
変調する変調回路24と、サブコードを発生するサブコ
ード発生器25と、変調回路24からの出力とサブコー
ド発生器25からのデータを加算し、記録データを発生
するデータ発生器26と、データ発生器26がデータを
生成する際の接続ビットを判別する判別部34とを備え
る。
【0024】また、マスタリング装置21は、アルゴン
レーザ、He−Cdレーザ等のガスレーザ等のレーザ源
27と、ポッケルス効果を用いるEOM(Electorical
Optical Modulator)や超音波を用いるAOM(Acoustic
-Optical Modulator)等によりレーザ光をデータ発生器
26からのデータに基づいて変調する光変調器28と、
変調されたレーザ光を反射するミラー29と、ミラー2
9を可動する可動機構30と、レーザ光を集光し、ガラ
ス原盤35に照射する対物レンズ31と、ガラス原盤3
5を回転するモータ32と、対物レンズ31を対物レン
ズ31の光軸方向であるフォーカシング方向に駆動変位
する対物レンズ駆動機構33とを備える。
【0025】エラー訂正符号化回路23は、例えばアナ
ログのディジタルコンテンツをクロスインターリーブ・
リード・ソロモン符号化(Cross Interleave Reed-solo
monCode;CIRC)のアルゴリズムを用いてサンプルに
クロスインターリーブと4次のリード・ソロモン符号の
組み合わせによる符号化を施し、変調回路24に出力す
る。
【0026】変調回路24は、例えばエラー訂正符号化
回路23からの符号化出力にEFMのアルゴリズムに従
って変調処理を施し、データ発生器26に出力する。具
体的に、変調回路24は、図7及び図8に示すEFM変
換テーブルに従って、最小ラン・レングス(最小反転間
隔Tmin)を2とし、最大ラン・レングス(最大反転
間隔Tmax)を10として8ビットの系列を14ビッ
トの記録符号系列に変換する。
【0027】サブコード発生器25は、記録するデータ
に応じてアドレス情報等のサブコードを発生し、これを
EFM変調により8ビット系列のデータビットを14ビ
ットの記録符号系列に変換する。また、サブコード発生
器25は、識別データを記録する領域のサブコードとし
て、所定の図7及び図8に示すEFM変換デーブルの中
の8ビット系列のデータビットを発生し、14ビットの
記録符号系列に変換する。具体的に、サブコード発生器
25は、識別データを記録する領域のサブコードとし
て、変調後の14ビットの記録符号系列に識別データを
記録してから復調したときに、8ビット系列のデータビ
ットの上位から2ビット目、すなわちサブコードのQチ
ャンネルが〔1〕から
〔0〕に反転すると共に、上位3
ビット目から最終ビットまで、すなわちサブコードのR
〜Wチャンネルまでが同じとなるデータビットを発生す
る。また、このデータは、EFM変調後の14ビットの
パターンにおいて、ピット間のランドに光ビームを照射
することにより反射膜を溶かし擬似的にピットを形成し
たとき、新たに形成されたピット長がEFM変調の変調
規則、すなわち最大反転間隔Tmaxが10で最小反転
間隔Tminが2の条件を満たすものが選ばれる。
【0028】サブコード発生器25は、例えば図9
(A)に示すように、EFM変換テーブルの十進法で6
4番目の0X40h〔01000000〕を、識別デー
タを記録する領域のサブコードとして選択する。0X4
0hは、EFM変調すると、14ビットの〔01001
000100100〕となり、NRZIで変調されたパ
ターンの3つ目のランドLに光ビームを照射し反射膜を
溶かし擬似的にピットを形成すると、14ビットの〔0
1001000100000〕となり、復調すると上位
2ビット目のQチャンネルを除き同じパターンの0番目
の0X00h
〔00000000〕となるからである。
【0029】また、サブコード発生器25は、例えば図
9(B)に示すように、EFM変換テーブルの十進法で
68番目の0X44h〔01000100〕を、識別デ
ータを記録する領域のサブコードとして選択する。0X
44hは、EFM変調すると、14ビットの〔0100
0100100100〕となり、NRZIで変調された
パターンの2つ目のランドLに光ビームを照射し反射膜
を溶かし擬似的にピットを形成すると、14ビットの
〔01000100000000〕となり、復調すると
上位2ビット目のQチャンネルを除き同じパターンの4
番目の0X04h〔00000100〕となるからであ
る。
【0030】更に、サブコード発生器25は、例えば図
9(C)に示すように、EFM変換テーブルの十進法で
71番目の0X47h〔01000111〕を、識別デ
ータを記録する領域のサブコードとして選択する。0X
47hは、EFM変調すると、14ビットの〔0010
0100100100〕となり、NRZIで変調された
パターンの2つ目のランドLに光ビームを照射し反射膜
を溶かし擬似的にピットを形成すると、14ビットの
〔00100100000000〕となり、復調すると
上位2ビット目のQチャンネルを除き同じパターンの7
番目の0X07h〔00000111〕となるからであ
る。
【0031】サブコード発生器25は、識別データを記
録すべき領域のサブコードとして、以上のようなサブコ
ードを生成することによって、所定のランドをピットに
反転し、8ビット系列においてQチャンネルを記録すべ
きデータに応じて〔1〕を
〔0〕に反転させ、識別デー
タを記録できるようにし、また、チャンネルR〜Wを識
別データの記録の前後に亘って固定値とすることで、識
別データの記録する領域又は記録された領域を記録及び
/又は再生装置が検出することができるようにしてい
る。
【0032】データ発生器26には、図6に示すよう
に、変調回路24からEFM変調された記録データが入
力されると共に、サブコード発生器25よりサブコード
が入力される。データ発生器26は、記録符号系列の1
4ビットのブロック間に3ビットの接続ビットを挿入す
る。具体的に、データ発生器26は、EFMの変換規則
である最大反転間隔Tmax=10、最小反転間隔T
min=2を満たし、更に、DSV(Digital Sum Val
e)の絶対値をより小さくし低周波数成分がより少なく
なるような接続ビットを、
〔000〕、〔100〕、
〔010〕、〔001〕の中から選択して、記録符号系
列の14ビットのブロック間に3ビットの接続ビットを
挿入する。そして、データ発生器26は、記録符号系列
を17ビットとし、上記図1に示すようなデータを生成
する。そして、データ発生器26は、生成したデータを
光変調器28に出力する。
【0033】また、データ発生器26は、識別データの
記録領域であるとき、0X40h、0X44h、0X4
7h等所定のサブコードの前に用いる接続ビットを発生
する。このデータ発生器26は、識別データを記録する
領域の接続ビットを判別する判別部34が接続されてい
る。判別部34は、データ発生器26が同期信号とサブ
コードとの間に挿入される接続ビットのパターンを選択
するとき、上記4つの接続ビットの組合せから、EFM
の変換規則、すなわち最大反転間隔Tmaxが10で最
小反転間隔Tminが2の条件を満たしつつ所定のビッ
トが常にランドとなるものを選択するかどうかを判別す
る。
【0034】ここで、EFM変換テーブルの十進法で6
4番目の0X40hを識別データの記録領域のサブコー
ドに用いるときを図10を用いて説明する。図10
(A)に示す例では、同期信号が11Tのランドに次い
で11Tのピットが設けられている。また、0X40h
のサブコードは、14ビットの記録符号系列で下位3ビ
ットの〔100〕が識別データの記録のため擬似的にピ
ットとなるようにするため、常にランドである必要があ
る。このためには、0X40hのサブコードは、ランド
から始まるパターンである必要がある。一方、この同期
信号の最後は、下位2ビット目の〔1〕でランドに反転
している。そこで、データ発生器26は、同期信号とサ
ブコードの間の接続ビットに、EFMの変換規則を満た
しつつ、0X40hのサブコードがランドから始まるよ
うにする接続ビットとして
〔000〕を選択する。
【0035】また、図10(B)に示す例では、同期信
号が11Tのピットに次いで11Tのランドが設けられ
ている。また、0X40hのサブコードは、下位3ビッ
トの〔100〕が常にランドである必要があり、このた
めには、ランドから始まるパターンである必要がある。
一方、この同期信号の最後は、下位2ビット目の〔1〕
でピットに反転している。そこで、データ発生器26
は、同期信号とサブコードの間の接続ビットに、EFM
の変換規則を満たしつつ、0X40hのサブコードがラ
ンドから始まるようにする接続ビットとして〔010〕
を選択する。
【0036】また、EFM変換テーブルの十進法で68
番目の0X44hを識別データの記録領域のサブコード
に用いるときを図11を用いて説明する。図11(A)
に示す例では、同期信号が11Tのランドに次いで11
Tのピットが設けられている。また、0X44hのサブ
コードは、14ビットの記録符号系列で上位9ビット目
から11ビット目の〔100〕が識別データの記録のた
め擬似的にピットとなるようにするため、常にランドで
ある必要がある。このためには、0X44hのサブコー
ドは、ピットから始まるパターンである必要がある。一
方、この同期信号の最後は、下位2ビット目の〔1〕で
ランドに反転している。そこで、データ発生器26は、
同期信号とサブコードの間の接続ビットに、EFMの変
換規則を満たしつつ、0X44hのサブコードがピット
から始まるようにする接続ビットとして〔010〕を選
択する。
【0037】また、図11(B)に示す例では、同期信
号が11Tのピットに次いで11Tのランドが設けられ
ている。また、0X44hのサブコードは、上記9ビッ
ト目から11ビット目の〔100〕が常にランドである
必要があり、このためには、ピットから始まるパターン
である必要がある。一方、この同期信号の最後は、下位
2ビット目の〔1〕でピットに反転している。そこで、
データ発生器26は、同期信号とサブコードの間の接続
ビットに、EFMの変換規則を満たしつつ、0X44h
のサブコードがピットから始まるようにする接続ビット
として
〔000〕を選択する。
【0038】また、EFM変換テーブルの十進法で71
番目の0X47hを識別データの記録領域のサブコード
に用いるときを図12を用いて説明する。図12(A)
及び(B)に示す例では、同期信号が11Tのランドに
次いで11Tのピットが設けられている。また、0X4
7hのサブコードは、14ビットの記録符号系列で上位
9ビット目から11ビット目の〔100〕が識別データ
の記録のため擬似的にピットとなるようにするため、常
にランドである必要がある。このためには、0X47h
のサブコードは、ピットから始まるパターンである必要
がある。一方、この同期信号の最後は、下位2ビット目
の〔1〕でランドに反転している。そこで、データ発生
器26は、同期信号とサブコードの間の接続ビットに、
EFMの変換規則を満たしつつ、0X47hのサブコー
ドがピットから始まるようにする接続ビットとして〔0
10〕又は「001」を選択する。
【0039】また、図12(C)に示す例では、同期信
号が11Tのピットに次いで11Tのランドが設けられ
ている。また、0X47hのサブコードは、上記9ビッ
ト目から11ビット目の〔100〕が常にランドである
必要があり、このためには、ピットから始まるパターン
である必要がある。一方、この同期信号の最後は、下位
2ビット目の〔1〕でピットに反転している。そこで、
データ発生器26は、同期信号とサブコードの間の接続
ビットに、EFMの変換規則を満たしつつ、0X47h
のサブコードがピットから始まるようにする接続ビット
として
〔000〕を選択する。
【0040】以上のようなマスタリング装置21では、
上記図6に示すように、記録すべき標本化されたデータ
がA/Dコンバータ22に入力されると、A/Dコンバ
ータ22は、データをアナログ信号からディジタル信号
に変換し、エラー訂正符号化回路23に出力し、エラー
訂正符号化回路23は、サンプルにクロスインターリー
ブと4次のリード・ソロモン符号の組み合わせによる符
号化を施し、変調回路24に出力する。変調回路24
は、データをEFM変調する。すなわち、変調回路24
は、図7及び図8に示すEFM変換テーブルに基づい
て、記録すべきデータをEFM変換テーブルで8ビット
から14ビットに変換し、データ発生器26に出力す
る。また、サブコード発生器25は、記録するデータに
応じたアドレス情報等の8ビットのサブコードを生成
し、これを14ビットに変換して、データ発生器26に
出力する。そしてデータ発生器26は、変調回路24か
らデータが入力されると共に、サブコード発生器25よ
りサブコード等のデータが入力され、これらのデータを
加算し、また、14ビットのブロック間に3ビットの接
続ビットを挿入し、記録データを生成し、この記録デー
タをNRZIで変調し光変調器28に出力する。
【0041】一方、レーザ源27は、レーザ光を出射
し、レーザ光は、光変調器28に入力される。光変調器
24は、データ発生器26からの入力に基づいて、レー
ザ光を変調する。すなわち、光変調器24は、データ発
生器26から〔1〕が入力されたとき、レーザ光を変調
する。光変調器26で変調されたレーザ光は、ミラー2
9に入射される。ミラー29は、レーザ光をガラス原盤
35の内外周に亘って走査することができるように、可
動機構30により移動される。そして、レーザ光は、対
物レンズ31により集光され、回転駆動部であるスピン
ドルモータ32によりCLV(constant linear veloci
ty)等で回転されているガラス原盤35に照射される。
このとき、対物レンズ31は、対物レンズ駆動機構33
によりレーザ光の光軸方向に駆動変位され、フォーカス
制御がなされる。
【0042】次に、識別データ記録工程19で用いる光
ディスクに識別データを記録するデータ記録装置につい
て図13を参照して説明すると、このデータ記録装置4
0は、本発明を適用した光ディスク1を回転するモータ
41と、光ディスク1に対して光ビームを出射し反射し
た戻りの光ビームを検出する光ピックアップ42と、光
ピックアップ42の対物レンズのフォーカシングサーボ
制御及びトラッキングサーボ制御を行うと共にモータ4
1の回転サーボ制御を行うサーボ制御部43と、光ピッ
クアップ42からの出力よりRF信号等を生成するRF
アンプ44と、RF信号より同期信号を検出しクロック
を生成する同期信号検出部45と、RF信号よりサブコ
ードを抽出するサブコード抽出部46と、識別データの
記録位置を検出する検出部47と、EFM変調されてい
る14ビットのサブコードを8ビットに復調し、P〜W
チャンネルのサブコードを生成するサブコード復調部4
8とを備える。また、データ記録装置40は、光ディス
ク1の識別データを記録する記録系として、識別データ
を変調する変調部50と、光ディスク1に記録する識別
データの入力を切り換える切換部49と、識別データを
光ディスク1に記録する際の記録処理を行う記録処理部
51と、光ピックアップ42の出射する光ビームの出力
を制御する出力制御部52とを備える。
【0043】モータ41は、駆動軸にディスクテーブル
が一体的に設けられている。ディスクテーブルは、光デ
ィスク1のセンタ孔に係合することによって、光ディス
ク1のセンタリングを図った状態でクランプする。そし
て、モータ41は、ディスクテーブルと一体的に光ディ
スク1を回転する。
【0044】光ピックアップ42は、光ビームを出射す
る半導体レーザ、半導体レーザより出射された光ビーム
を集束する対物レンズ、光ディスク1の反射膜で反射さ
れた戻りの光ビームを検出する光検出器等を備える。半
導体レーザより出射された光ビームは、対物レンズによ
り集束され、光ディスク1の信号記録面に照射される。
ここで、半導体レーザは、出力制御部52によってレー
ザ出力が制御されている。半導体レーザは、出力制御部
52の制御に基づいて、光ディスク1に識別データの記
録のための読み出しを行っているとき、標準的出力で光
ビームを出射し、識別データを記録するとき、反射膜を
溶かし熱記録を行うことができるように、再生時より高
い高出力レベルで光ビームを出射する。
【0045】また、光ディスク1の信号記録面で反射さ
れた戻りの光ビームは、光検出器により電気信号に変換
され、光検出器は、この電気信号をRFアンプ44に出
力する。また、対物レンズは、2軸アクチュエータ等の
対物レンズ駆動機構に保持され、対物レンズの光軸と平
行なフォーカシング方向及び対物レンズの光軸に直交す
るトラッキング方向に駆動変位される。
【0046】RFアンプ44は、光ピックアップ42を
構成する光検出器からの出力信号に基づいて、RF信
号、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー
信号を生成する。例えばフォーカシングエラー信号は、
非点収差法等により生成され、トラッキングエラー信号
は、3ビーム法、プッシュプル法等により生成される。
そして、RFアンプ44は、フォーカシングエラー信号
及びトラッキングエラー信号をサーボ制御部43に出力
する。
【0047】同期信号検出部45は、RF信号より、図
1に示すフレーム同期信号を検出すると共に、図2及び
図3に示すサブコードをデコードする際の同期信号を検
出する。そして、同期信号検出部45は、同期信号より
クロックを生成する。
【0048】サーボ制御部43は、RFアンプ44から
入力されたフォーカシングエラー信号やトラッキングエ
ラー信号に基づいてフォーカシングサーボ信号やトラッ
キングサーボ信号を生成し、これらの信号を光ピックア
ップ42の対物レンズ駆動機構の駆動回路に出力する。
これにより、対物レンズ駆動機構に保持された対物レン
ズは、フォーカシングサーボ信号やトラッキングサーボ
信号に基づいて、対物レンズの光軸と平行なフォーカシ
ング方向及び対物レンズの光軸に直交するトラッキング
方向に駆動変位される。また、サーボ制御部43は、同
期信号より生成したクロックが水晶発振器からの基準ク
ロックと周波数、位相と同期するように回転サーボ信号
を生成し、これに基づき、モータ41は、光ディスク1
を例えばCLVで回転する。
【0049】サブコード抽出部46は、RFアンプ44
より入力されたデータよりフレーム同期信号に次いで設
けられた14ビットのサブコーディングを抽出し、検出
部47に出力すると共に、識別データの記録領域を特定
するためサブコード復調部48に出力する。
【0050】検出部47は、識別データを記録する位置
がランドであるかどうかを検出する。すなわち、検出部
47は、上記図10乃至図12に矢印で示す位置がラン
ドであるかどうかを判断する。そして、検出部47は、
その検出結果を出力端子54よりモニタ等に出力し、モ
ニタにエラーメッセージ等を表示することができるよう
にする。なお、この検出部47は、識別データの記録位
置の直前がピットのとき、記録位置がランドであると判
断するようにしてもよい。
【0051】また、サブコード復調部48は、識別デー
タが記録された領域のサブコードを、EFM変換テーブ
ルに基づいて、14ビットのデータから8ビットのデー
タに変換する。そして、サブコード復調部48は、98
フレームで1ブロックを構成し、P、Q、R、S、T、
U、V、Wのチャンネルのサブコードを生成する。すな
わち、サブコード復調部48は、P〜WからP96
〜W96、すなわち96ビットのサブコードを生成す
る。そして、サブコード復調部48は、サブコードより
抽出したアドレス情報等をサーボ制御部43に出力す
る。これによって、サーボ制御部43は、光ピックアッ
プ42を識別データの記録領域にアクセスすることがで
きるようになる。
【0052】変調部50は、入力端子53より入力され
た識別データを所定の変調方式で変調し、切換部49を
介して記録処理部51に出力する。切換部49は、検出
部47からの出力に応じて切り換えられる。すなわち、
検出部47は、識別データの記録位置がランドであると
き、切換部49をオンにし、変調部50で変調された識
別データを記録処理部51に出力することができるよう
にする。また、検出部47は、識別データの記録位置が
オフであるとき、切換部49をオフとし、変調部50で
変調された識別データが記録処理部51に出力されない
ようにする。
【0053】記録処理部51は、光ディスク1に記録す
るために必要な記録処理を行い、記録処理を行ったデー
タを光ピックアップ42に出力する。
【0054】次に、以上のように構成されたデータ記録
装置40の識別データの記録動作について説明すると、
先ず、利用者によって識別データの記録釦が押される
と、データ記録装置40は、モータ41を駆動し、ディ
スク装着部を構成するディスクテーブルに装着された光
ディスク1を線速度一定で回転する。これと共に、光ピ
ックアップ42は、光ビームを光ディスク1に照射す
る。このとき、出力制御部52は、光ピックアップの半
導体レーザを、標準的な出力で光ビームを出射するよう
に制御する。そして、光ピックアップ42は、サーボ制
御部43によってフォーカシング及びトラッキングサー
ボ制御がされた状態でデータの読み出しを開始する。
【0055】そして、データ記録装置40は、図14に
示すように、ステップS1において、識別データを所定
の領域に記録するため、サーボ制御部43がサブコード
復調部48が復調したサブコードのTOC等に基づいて
光ピックアップ42を、識別データの記録領域にトラッ
クジャンプさせる。次いで、データ記録装置40は、識
別データの記録領域のサブコードをサブコード抽出部4
6で抽出し、14ビットのデータを検出部47に出力す
る。ステップS2において、検出部47は、上記図10
乃至図12に矢印で示す位置がランドであるかどうかを
判断する。そして、検出部47は、記録位置がランドで
あるとき、ステップS3において、切換部49をオンに
し、ピットであるとき、ステップS4において、切換部
49をオフとし、次をサーチするようにする。これと共
に、入力端子53より識別データが入力されると、変調
部50は、識別データを所定の方式で変調する。そし
て、検出部47が切換部49をオンとしているとき、変
調部50は、切換部49を介して記録処理部51に変調
した識別データを出力する。そして、記録処理部51
は、光ピックアップ42に出力する。
【0056】なお、識別データの記録領域は、Qチャン
ネルのサブコードのADRにある識別データを用いて特
定するようにしてもよく、また、R〜Wチャンネルのサ
ブコードが固定値であるかを検出することによって、識
別データを記録する領域を特定し、装置を識別データに
記録モードに設定するようにしてもよい。
【0057】ここで、出力制御部52は、識別データを
反射膜を溶かすことによって熱記録するために、半導体
レーザの出力を標準レベルから高レベルに切り換える。
そして、データ記録装置40は、上記図4に示すQチャ
ンネルのサブコードの記録領域、すなわちUDI in
dexの下位4ビットからCRCまでの84ビットにデ
ータを記録する。具体的に、データ記録装置40は、U
DI indexの下位4ビットに記録可能時間や記録
済み時間等を記録し、次いで、56ビットのUDI p
ayloadに識別データを記録し、次いで、8ビット
のAFRAMEにフレーム番号等のアドレス情報を記録
し、次いで、16ビットのCRCにエラー訂正符号を記
録する。
【0058】ここで、これらのデータの記録方法を図1
5を参照して説明する。なお、本図に示す例は、上記図
9(C)や図12に示す0X47hを0X07hにする
ものである。識別データの記録前において、識別データ
の記録前のパターンAは、図15(A)に示すように、
24ビットのフレーム同期信号に次いで
〔000〕の接
続ビットが挿入され、次いで、〔0010010010
0100〕(0X47h)のサブコードが記録され、次
いで、〔100〕の接続ビットが記録されている。光デ
ィスク1には、11Tの長さのピットPに次いで、1
1TのランドL が設けられ、次いで、7TのピットP
が設けられ、次いで、3TのランドL が設けられ、
次いで、3TのピットPが設けられ、次いで、3Tの
ランドL が設けられ、次いで、3TのピットPが設
けられている。そして、データ記録装置40は、ピット
からピットPに亘って高出力の光ビームを照射し
反射膜を溶かし熱記録を行うことによって、ランドL
の位置に擬似的にピットP とピットPに連続するピ
ットを形成し、図15(B)に示す記録後のパターンA
のようにする。すなわち、記録後のパターンAには、サ
ブコードの領域に、〔00100100000000〕
(0X07h)のパターンが記録されることになる。し
たがって、光ディスク1には、11Tの長さのピットP
11に次いで、11TのランドL11が設けられ、次い
で、7TのピットP12が設けられ、次いで、3Tのラ
ンドL12が設けられ、次いで、9TのピットP13
設けられることになる。
【0059】また、フレーム同期信号のパターンが上記
例と逆の場合を説明すると、図15(C)に示すよう
に、識別データの記録前のパターンBは、24ビットの
フレーム同期信号に次いで〔001〕の接続ビットが挿
入され、次いで、〔00100100100100〕
(0X47h)のサブコードが記録され、次いで、〔1
00〕の接続ビットが記録されている。そして、光ディ
スク1には、11Tの長さのランドL21に次いで、1
1TのピットP21が設けられ、次いで、4Tのランド
22が設けられ、次いで、3TのピットP22が設け
られ、次いで、3TのランドL23が設けられ、次い
で、3TのピットP23が設けられ、次いで、3Tのラ
ンドL24が設けら、次いで、3TのピットP24が設
けられている。そして、データ記録装置40は、ピット
23からピットP24に亘って高出力の光ビームを照
射し反射膜を溶かし熱記録を行うことによって、ランド
24の位置に擬似的にピットP23とピットP24
連続するピットを形成し、図15(D)に示す記録後の
パターンBのようにする。すなわち、記録後のパターン
Bには、サブコードの領域に、〔0010010000
0000〕(0X07h)のパターンが記録されること
になる。したがって、光ディスク1には、11Tの長さ
のランド31に次いで、11TのピットP31が設けら
れ、次いで、4TのランドL32が設けられ、次いで、
3TのピットP32が設けられ、次いで、3Tのランド
33が設けられ、次いで、9TのピットP33が設け
られることになる。
【0060】かくして、データ記録装置40は、高出力
の光ビームのオンオフによって識別データに応じたピッ
トとランドからなるパターンを形成し、Qチャンネルの
サブコードに識別データを記録する。
【0061】以上のような方法によれば、サブコード中
のアドレス情報等で識別データの記録領域と特定し、こ
の特定した領域に識別データを記録することができる。
【0062】次に、以上のようデータ記録装置40によ
って識別データが記録された光ディスク1の再生を行う
データ再生装置60について、図16を参照して説明す
る。このデータ再生装置60は、識別データが記録され
た光ディスク1を回転するモータ61と、光ディスク1
に対して光ビームを出射し反射した戻りの光ビームを検
出する光ピックアップ62と、光ピックアップ62の対
物レンズのフォーカシングサーボ制御及びトラッキング
サーボ制御を行うと共にモータ61の回転サーボ制御を
行うサーボ制御部63と、光ピックアップ62からの出
力よりRF信号等を生成するRFアンプ64と、RF信
号より同期信号を検出しクロックを生成する同期信号検
出部65と、コンテンツデータ等のEFM変調されてい
る記録データを復調する復調部66と、復調されたデー
タのエラー訂正処理を行うエラー訂正処理部67とを備
える。
【0063】また、データ再生装置60は、RF信号よ
りサブコードを抽出するサブコード抽出部68と、EF
M変調されている14ビットのサブコードを8ビットに
復調し、P〜Wチャンネルのサブコードを生成するサブ
コード復調部69と、サブコード中の識別データの再生
モード示す識別データを検出する検出部70と、光ディ
スク1に記録する識別データの出力を切り換える切換部
71と、識別データを復調する復調部72とを備える。
【0064】モータ61は、駆動軸にディスクテーブル
が一体的に設けられている。ディスクテーブルは、光デ
ィスク1のセンタ孔に係合することによって、光ディス
ク1のセンタリングを図った状態でクランプする。そし
て、モータ61は、ディスクテーブルと一体的に光ディ
スク1を回転する。
【0065】光ピックアップ62は、光ビームを出射す
る半導体レーザ、半導体レーザより出射された光ビーム
を集束する対物レンズ、光ディスク1の反射膜で反射さ
れた戻りの光ビームを検出する光検出器等を備える。半
導体レーザより出射された光ビームは、対物レンズによ
り集束され、光ディスク1の信号記録面に照射される。
ここで、半導体レーザは、データの再生を行うとき、標
準的な出力で光ビームを出射する。また、光ディスク1
の信号記録面で反射された戻りの光ビームは、光検出器
により電気信号に変換され、光検出器は、この電気信号
をRFアンプ64に出力する。また、対物レンズは、2
軸アクチュエータ等の対物レンズ駆動機構に保持され、
対物レンズの光軸と平行なフォーカシング方向及び対物
レンズの光軸に直交するトラッキング方向に駆動変位さ
れる。
【0066】RFアンプ64は、光ピックアップ62を
構成する光検出器からの出力信号に基づいて、RF信
号、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー
信号を生成する。例えばフォーカシングエラー信号は、
非点収差法等により生成され、トラッキングエラー信号
は、3ビーム法、プッシュプル法等により生成される。
そして、RFアンプ64は、RF信号をEFM変調され
たデータを復調するため復調部66に出力すると共に、
フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号
をサーボ制御部63に出力する。
【0067】同期信号検出部65は、RF信号より、図
1に示すフレーム同期信号を検出すると共に、図2及び
図3に示すサブコードをデコードする際の同期信号を検
出する。そして、同期信号検出部65は、同期信号より
クロックを生成する。
【0068】サーボ制御部63は、RFアンプ64から
入力されたフォーカシングエラー信号やトラッキングエ
ラー信号に基づいてフォーカシングサーボ信号やトラッ
キングサーボ信号を生成し、これらの信号を光ピックア
ップ62の対物レンズ駆動機構の駆動回路に出力する。
これにより、対物レンズ駆動機構に保持された対物レン
ズは、フォーカシングサーボ信号やトラッキングサーボ
信号に基づいて、対物レンズの光軸と平行なフォーカシ
ング方向及び対物レンズの光軸に直交するトラッキング
方向に駆動変位される。また、サーボ制御部63は、同
期信号より生成したクロックが水晶発振器からの基準ク
ロックと周波数、位相と同期するように回転サーボ信号
を生成し、これに基づき、モータ61は、光ディスク1
を例えばCLVで回転する。
【0069】復調部66は、EFMのアルゴリズムに従
ってコンテンツデータ等の記録データを復調する。具体
的に、復調部66は、図7及び図8に示すEFM変換テ
ーブルに従って、14ビットの記録符号系列を8ビット
の系列のデータビットに変換する。エラー訂正処理部6
7は、復調された記録データをCIRC等のアルゴリズ
ムに従って復調し、出力端子73に出力する。例えば、
記録データがオーディオデータであるとき、出力端子7
3から出力されたオーディオデータは、D/Aコンバー
タによりディジタル信号からアナログ信号に変換されス
ピーカ、イヤホン、ヘッドフォン等から出力される。
【0070】サブコード抽出部68は、RFアンプ64
より入力されたデータよりフレーム同期信号に次いで設
けられた14ビットのサブコーディングを抽出し、サブ
コード復調部69に出力する。サブコード復調部69
は、EFM変換テーブルに基づいて、14ビットのデー
タを8ビットのデータに変換する。そして、サブコード
復調部69は、98フレームで1ブロックを構成し、
P、Q、R、S、T、U、V、Wのチャンネルのサブコ
ードを生成する。すなわち、サブコード復調部69は、
〜WからP96〜W96、すなわち96ビットの
サブコードを生成する。
【0071】検出部70は、識別データを記録するモー
ドを検出する。すなわち、検出部70は、Qチャンネル
のADRで識別データを再生するモードであるかを検出
すことによって、識別データの記録された領域を特定す
る。そして、検出部70は、識別データを再生するモー
ドを示す識別データを検出したとき、切換部71をオン
とし、サブコード抽出部68より入力された識別データ
を復調部72に出力することができるようにする。ま
た、検出部70は、識別データを再生するモードを示す
識別データを検出することができなかったとき、識別デ
ータの記録領域でないものとして、サブコード抽出部6
8より入力された識別データを復調部72に入力されな
いように、切換部71をオフにする。
【0072】なお、検出部70は、サブコードのR〜W
チャンネルを検出し、これがメモリに保存された固定値
であるかを検出することによって識別データの記録され
た領域を特定するようにしてもよい。すなわち、検出部
70は、上記図9(A)のときR〜Wチャンネルが〔0
00000〕であるか、上記図9(B)のときR〜Wチ
ャンネルが〔000100〕であるか、上記図9(C)
のときR〜Wチャンネルが〔000111〕であるかを
検出する。そして、検出部70は、サブコード復調部6
9より入力されたR〜Wチャンネルのデータが固定値で
あるとき、切換部71をオンとし、サブコード抽出部6
8より入力された識別データを復調部72に出力するこ
とができるようにする。また、検出部70は、サブコー
ド復調部69より入力されたR〜Wチャンネルのデータ
が固定値でないとき、識別データの記録領域でないもの
として、サブコード抽出部68より入力された識別デー
タを復調部72に入力されないように、切換部71をオ
フにする。
【0073】識別データ復調部72は、サブコード復調
部69より切換部71を介してQチャンネルのサブコー
ドが入力される。識別データ復調部72は、上記図4に
示すUDI indexに記録された記録済み時間等を
参照して、UDI payloadに記録された識別デ
ータを復調し、更に、CRCを用いてエラー訂正処理を
行い、出力端子74に出力する。
【0074】次に、以上のようなデータ再生装置60の
データの読み出し動作について説明する。利用者によっ
て再生釦が押されると、データ再生装置60は、モータ
61を駆動し、ディスク装着部を構成するディスクテー
ブルに装着された光ディスク1を線速度一定で回転す
る。これと共に、光ピックアップ62は、光ビームを光
ディスク1に照射する。このとき、半導体レーザは、標
準的な出力で光ビームを出射するする。そして、光ピッ
クアップ62は、サーボ制御部63によってフォーカシ
ング及びトラッキングサーボ制御がされた状態でデータ
の読み出しを開始する。
【0075】そして、このデータ再生装置60は、図1
7に示すように、ステップS11において、データ再生
装置60は、識別データの記録領域にアクセスし、サブ
コードをサブコード抽出部68で抽出し、サブコード復
調部69で復調する。ステップS12において、検出部
70は、サブコードのQチャンネルを読み出し、少なく
とも上記図4に示す記録可能領域が全て〔1〕であるか
を判断する。これは、識別データが記録されていない光
ディスク1は、識別データの記録のため反射膜を溶かし
て擬似的にピットが形成されていないことから、少なく
ともQチャンネルの記録可能領域が全て〔1〕となって
いるためである。勿論、Qチャンネルのフレーム全てが
記録可能領域であるときには、Qチャンネルのサブコー
ドが全て〔1〕であるかを判断すればよい。そして、デ
ータ再生装置60は、Qチャンネルの記録可能領域が全
て〔1〕であるとき、ステップS13に進み、そうでな
いとき、ステップS14に進む。
【0076】データ再生装置60は、Qチャンネルの記
録可能領域が全て〔1〕であるとき、ステップS13に
おいて、切換部71をオフとし、識別データの読み出し
を禁止し、光ディスク1に記録されたコンテンツデータ
等の再生を禁止する。Qチャンネルの記録可能領域が全
て〔1〕である光ディスク1は、識別データが記録され
ていない光ディスクであり、識別データの記録前に不正
に頒布されたものであるからである。
【0077】また、データ再生装置60は、Qチャンネ
ルの記録可能領域が全て〔1〕でないとき、ステップS
14において、検出部70でQチャンネルのADRで識
別データの記録領域であることを検出すると、識別デー
タを読み出す再生モードとする。次いで、ステップS1
5において、データ再生装置60は、識別データを読み
出し、復調し、次いで、例えば光ディスク1に記録され
たコンテンツデータの再生処理を許可する。
【0078】以上のような方法によれば、Qチャンネル
の記録可能領域が全て〔1〕であるかを判断するように
することで、例えば識別データの記録前に不正に頒布さ
れた光ディスクの再生を制限することができる。また、
この方法によれば、光ディスク1の保護膜や反射膜を剥
がしディスク基板の凹凸のピットパターンを転写して製
造したスタンパを用いて製造された不正な光ディスクの
再生を制限することができる。識別データは、反射膜を
溶かして擬似的にピットを形成することで記録され、凹
凸のパターンではないことから、スタンパに転写される
ことはないからである。
【0079】また、このデータ再生装置60は、次のよ
うにデータの再生を制御することもできる。図18に示
すように、ステップS21において、データ再生装置6
0は、検出部70でQチャンネルのADRで識別データ
の記録領域であることを検出すると、識別データを読み
出す再生モードとする。ステップS22において、デー
タ再生装置60は、検出部70でサブコードのR〜Wチ
ャンネルを抽出し、光ディスク1より読み出したR〜W
チャンネルのサブコードが所定の固定値であるかどうか
を判断する。例えば、上記図9(D)に示す0X47h
と0X07hの組み合わせを用いているとき、検出部7
0は、R〜Wチャンネルのサブコードが〔00011
1〕であるかどうかを判断する。そして、データ再生装
置60は、検出部70が固定値である、すなわちR〜W
チャンネルのサブコードが〔000111〕であると判
断したとき、ステップS23に進み、固定値でない、す
なわちR〜Wチャンネルのサブコードが〔00011
1〕でないと判断したとき、ステップS24に進む。
【0080】データ再生装置60は、検出部70がR〜
Wチャンネルのサブコードは固定値であると判断する
と、ステップS23において、例えば現在装着されてい
る光ディスク1は正当なディスクであるとして、切換部
71をオンとし、識別データを読み出すことができるよ
うにする。そして、サブコード復調部69より切換部7
1を介してQチャンネルのサブコードが入力されると、
識別データ復調部72は、上記図4に示すUDI in
dexに記録された記録済み時間等を参照して、UDI
payloadに記録された識別データを復調し、更
に、CRCを用いてエラー訂正処理を行い、出力端子7
4に出力する。そして、データ再生装置60は、例えば
光ディスク1に記録されたコンテンツデータの再生処理
を開始する。
【0081】また、データ再生装置60は、検出部70
がR〜Wチャンネルのサブコードが固定値と一致しない
と判断すると、ステップS24において、例えば現在装
着されている光ディスク1は正当なディスクでない又は
種類の異なる光ディスクとして、切換部71をオフと
し、識別データの読み出しを禁止し、例えば光ディスク
1に記録されたコンテンツデータの再生処理等以降の処
理を禁止する。この方法によれば、不正に頒布された光
ディスクや種類の異なる光ディスクの再生を制限するこ
とができる。
【0082】以上詳述したように、本発明を適用した光
ディスク1は、図1に示すサブコーディングに識別デー
タを記録するにあたって、図10乃至図12に示すよう
に、EFMの変換規則、すなわち最大反転間隔Tmax
が10で最小反転間隔Tmi が2の条件を満たしつつ
所定のビットが常にランドとなるものを選択するように
している。したがって、光ディスク1では、常に所定の
ランドをピットに反転させるようにして識別データを記
録することができる。また、識別データを記録する際に
は、識別データの記録位置が決められていることから、
周期的に出力を切り換えるようにすればよく制御が簡単
になる。また、この識別データは、凹凸パターンからな
るピットやランドによって記録されているのではなく、
反射膜を溶かし光ビームを反射しないようにしている。
したがって、光ディスク1の保護膜や反射膜を剥がしデ
ィスク基板の凹凸のピットパターンを転写して製造した
スタンパを用いて製造された不正な光ディスクには識別
データは転写されず、これによって、不心得者により製
造されたこのような光ディスクの再生を制限することが
できる。
【0083】以上、本発明を適用した光ディスク1、こ
の光ディスク1に識別データを記録するデータ記録装置
40及びこの光ディスクに記録されたデータを再生する
再生装置60を例に取り説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。例えば、以上の例では、データ
をEFM変調してデータを記録するものであったが、変
調方式としては、この他に、8−16変調、8−10変
調等MビットのブロックをN(M<N)ビットに変換す
る変調方式であれば特に限定されるものではない。ま
た、識別データを記録するチャンネルは、Qチャンネル
以外であってもよく、また、固定値も、R〜Wチャンネ
ルのサブコードに限定されるものはない。更に、以上の
例では、8ビット系列において、Qチャンネルの〔1〕
〔0〕に変換する場合を説明したが、本発明は、
〔0〕を〔1〕に変換するものであってもよい。
【0084】また、以上の例では、ピットパターンをデ
ィスク基板に形成してコンテンツデータ等を記録した再
生専用の光ディスクに識別データを追記する例を説明し
たが、本発明を適用した光ディスクとしては、コンテン
ツデータ等を追記型や書換型の光ディスクに記録してお
き、ここに更に識別データを反射膜を溶かして識別デー
タを記録するようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、所定ブロックの一部の
ビットを変化させてデータが記録される領域がランドと
なるように、上記所定ブロック前のブロックとを接続す
る接続ビットが選択されているので、常に所定のランド
をピットに反転させるようにしてデータを記録すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスクの信号フォーマッ
トを説明する図である。
【図2】サブコーディングフレームフォーマットを説明
する図である。
【図3】サブコーディングフレームフォーマットの詳細
を説明する図である。
【図4】サブコードQチャンネルのフォーマットを説明
する図である。
【図5】光ディスクの製造工程を説明する図である。
【図6】スタンパを製造するマスタリング装置を説明す
る図である。
【図7】EFM変換テーブルを説明する図である。
【図8】図6に示したEMF変換テーブルの続きを説明
する図である。
【図9】図9(A)〜図9(C)は識別データを記録す
る領域のサブコードを説明する図である。
【図10】EFM変換テーブルの十進法で64番目の0
X40hを識別データの記録領域のサブコードに用いる
ときの接続ビットの選択方法を説明する図である。
【図11】EFM変換テーブルの十進法で68番目の0
X44hを識別データの記録領域のサブコードに用いる
ときの接続ビットの選択方法を説明する図である。
【図12】EFM変換テーブルの十進法で71番目の0
X47hを識別データの記録領域のサブコードに用いる
ときの接続ビットの選択方法を説明する図である。
【図13】識別データの記録装置を説明するブロック図
である。
【図14】データ記録装置の識別データの記録動作を説
明するフローチャートである。
【図15】図15(A)〜図15(D)は0X47hを
0X07hにする識別データの記録例を説明する図であ
る。
【図16】データ再生装置を説明するブロック図であ
る。
【図17】Qチャンネルのサブコードを用いて再生制御
方法を説明するフローチャートである。
【図18】R〜Wチャンネルのサブコードを用いる再生
制御方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク、21 マスタリング装置、40 デー
タ記録装置、60 データ再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/12 G11B 20/12 (72)発明者 古川 俊介 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 木原 隆 東京都品川区東五反田2−20−4 ソニ ー・ヒューマンキャピタル株式会社内 (72)発明者 斎藤 昭也 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 碓氷 吉伸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 金田 頼明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 中川 富博 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB05 BC02 CC04 DE50 DE55 EF05 FG18 GK12 HH15 HL02 5D090 AA01 BB02 CC01 CC04 CC14 DD03 DD05 FF09 GG32 GG36 5D121 BB21 BB38

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック単位で変調されてデータが記録
    された記録媒体であって、 所定ブロックの一部のビットを変化させてデータが記録
    される領域がランドとなるように、上記所定ブロック前
    のブロックとを接続する接続ビットが選択されたデータ
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記ランドをピット化してデータが記録
    される請求項1記載のデータ記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記ピット間のランドをピット化するこ
    とによってデータが記録される請求項2記載のデータ記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 上記所定ブロックは、サブコードブロッ
    クである請求項1記載のデータ記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記変調は、上記ブロック間に接続ビッ
    トを挿入して行うものである請求項1記載のデータ記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 上記変調は、8−14変調である請求項
    5記載のデータ記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記所定ブロックは、データの記録によ
    って、0X47h、0X07hの何れか一方から他方に
    変化する請求項6記載のデータ記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記所定ブロックは、データの記録によ
    って、0X44h、0X04hの何れか一方から他方に
    変化する請求項6記載のデータ記録媒体。
  9. 【請求項9】 上記所定ブロックは、データの記録によ
    って、0X40h、0X00hの何れか一方から他方に
    変化する請求項6記載のデータ記録媒体。
  10. 【請求項10】 上記所定ブロックの一部のビットは、
    〔0〕から〔1〕又は〔1〕から〔0〕に変化するもの
    である請求項1記載のデータ記録媒体。
  11. 【請求項11】 データ記録媒体の基板に記録データに
    応じたピットパターンを転写するスタンパを形成するた
    めのマスタリング装置において、 スタンパにパターンを形成するための原盤を回転駆動す
    る駆動手段と、 原盤に記録する記録データを生成するデータ生成手段
    と、 上記データ生成手段により生成された記録データを、上
    記駆動手段により駆動されている原盤に記録する記録手
    段とを備え、 上記データ生成手段は、データをブロック単位で変調
    し、所定ブロックの一部のビットを変化させてデータが
    記録される領域がランドとなるように、上記所定ブロッ
    ク前のブロックとを接続する接続ビットを選択するマス
    タリング装置。
  12. 【請求項12】 上記所定ブロックは、サブコードブロ
    ックである請求項11記載のマスタリング装置。
  13. 【請求項13】 上記変調は、上記ブロック間に接続ビ
    ットを挿入して行うものである請求項11記載のマスタ
    リング装置。
  14. 【請求項14】 上記変調は、8−14変調である請求
    項13記載のマスタリング装置。
  15. 【請求項15】 データ記録媒体の基板に記録データに
    応じたピットパターンを転写するスタンパを形成するた
    めのマスタリング方法において、 データをブロック単位で変調し、所定ブロックの一部の
    ビットを変化させてデータが記録される領域がランドと
    なるように、上記所定ブロック前のブロックとを接続す
    る接続ビットを選択し、記録データを生成し、 回転駆動しているスタンパにパターンを形成するための
    原盤に対して、上記記録データを記録するマスタリング
    方法。
  16. 【請求項16】 上記所定ブロックは、サブコードブロ
    ックである請求項15記載のマスタリング方法。
  17. 【請求項17】 上記変調は、上記ブロック間に接続ビ
    ットを挿入して行うものである請求項15記載のマスタ
    リング方法。
  18. 【請求項18】 上記変調は、8−14変調である請求
    項17記載のマスタリング方法。
  19. 【請求項19】 データをブロック単位で変調し、所定
    ブロックの一部のビットを変化させてデータが記録され
    る領域がランドとなるように、上記所定ブロック前のブ
    ロックとを接続する接続ビットを選択して記録データが
    記録されたデータ記録媒体を駆動する駆動手段と、 上記駆動手段により駆動されているデータ記録媒体の所
    定ブロックの一部のビットを検出する検出手段と、 上記検出手段により検出された所定ブロックの一部のビ
    ットを変化させるようにデータを記録する記録手段とを
    備えるデータ記録装置。
  20. 【請求項20】 上記記録手段は、上記ランドをピット
    化してデータを記録する請求項19記載のデータ記録装
    置。
  21. 【請求項21】 上記記録手段は、上記ピット間のラン
    ドをピット化することによってデータを記録する請求項
    20記載のデータ記録装置。
  22. 【請求項22】 上記所定ブロックは、サブコードブロ
    ックである請求項19記載のデータ記録装置。
  23. 【請求項23】 上記所定ブロックの一部のビットは、
    〔0〕から〔1〕又は〔1〕から〔0〕に変化するもの
    である請求項19記載のデータ記録装置。
  24. 【請求項24】 データをブロック単位で変調し、所定
    ブロックの一部のビットを変化させてデータが記録され
    る領域がランドとなるように、上記所定ブロック前のブ
    ロックとを接続する接続ビットを選択して記録データが
    記録されたデータ記録媒体を駆動し、 駆動されているデータ記録媒体の所定ブロックの一部の
    ビットを検出し、この所定ブロックの一部のビットを変
    化させるようにデータを記録するデータ記録方法。
  25. 【請求項25】 上記ランドをピット化してデータを記
    録する請求項24記載のデータ記録方法。
  26. 【請求項26】 上記記録手段は、上記ピット間のラン
    ドをピット化することによってデータを記録する請求項
    25記載のデータ記録方法。
  27. 【請求項27】 上記所定ブロックは、サブコードブロ
    ックである請求項24記載のデータ記録方法。
  28. 【請求項28】 上記所定ブロックの一部のビットは、
    〔0〕から〔1〕又は〔1〕から〔0〕に変化するもの
    である請求項24記載のデータ記録方法。
  29. 【請求項29】 データをブロック単位で変調し、所定
    ブロックの一部のビットを変化させてデータが記録され
    る領域がランドとなるように、上記所定ブロック前のブ
    ロックとを接続する接続ビットを選択して記録データが
    記録されたデータ記録媒体を駆動する駆動手段と、 上記駆動手段により駆動されているデータ記録媒体の所
    定ブロックの一部のビットを検出する検出手段と、 上記検出手段により検出された所定ブロックの一部のビ
    ットを変化させるように記録されたデータを再生する再
    生手段とを備えるデータ再生装置。
  30. 【請求項30】 データをブロック単位で変調し、所定
    ブロックの一部のビットを変化させてデータが記録され
    る領域がランドとなるように、上記所定ブロック前のブ
    ロックとを接続する接続ビットを選択して記録データが
    記録されたデータ記録媒体を駆動し、 駆動されているデータ記録媒体の所定ブロックの一部の
    ビットを検出し、この所定ブロックの一部のビットを変
    化させるように記録されたデータを再生するデータ再生
    方法。
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