JPH05290385A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JPH05290385A
JPH05290385A JP11525492A JP11525492A JPH05290385A JP H05290385 A JPH05290385 A JP H05290385A JP 11525492 A JP11525492 A JP 11525492A JP 11525492 A JP11525492 A JP 11525492A JP H05290385 A JPH05290385 A JP H05290385A
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JP
Japan
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data
recording
disk
optical
disc
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JP11525492A
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Katsuhiko Otomo
勝彦 大友
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも位置情報を含む所定の情報に基づ
いてディスク2の半径方向に揺動されて形成されるトラ
ックパターンと、ディスク2上に放射状に設けられると
共にトラックパターンに照射される集光された光ビーム
のビームスポット径よりも大なる反射領域MSとを有し
てなる。 【効果】 例えばディジタルオーディオ用にもまた他の
データ用にも使用できるようなCLVモードとCAVモ
ードの何れにも対応できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータが記
録される光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、磁気ディスクに比べて記
録容量を2〜3倍程度大きくでき、テープ状記録媒体に
比べて高速アクセスが可能であり、また、媒体に対して
非接触でデータの記録/再生が行え、耐久性に優れる等
の利点を有していることから、近年において多く用いら
れるようになってきている。この光ディスクとしては、
いわゆるCD(コンパクトディスク)が最も広く知られ
ている。
【0003】ところで、光ディスクを用いて携帯用の、
特にいわゆるポケットサイズ程度のヘッドホンステレオ
装置或いはそれに類似する記録及び/又は再生装置を提
供しようとする場合において、例えば、上述したような
既存のCDにおいては、ディスク径が12cmのもの
と、8cmのもの(いわゆるCDシングル)とがフォー
マット上規定されているが、径が12cmのディスクで
は、記録再生装置の外形寸法が大きくなり過ぎて携帯性
に悪いことから、8cm或いはより小さな径のディスク
を用いることが考えられる。しかしながら、この8cm
程度以下の小さな径の光ディスクを用いて携帯用或いは
ポケットサイズ程度の記録及び/又は再生装置を構成し
ようとする場合には、次のような問題がある。
【0004】先ず、サンプリング周波数が44.1kH
zで16ビット量子化されたステレオのディジタルPC
Mオーディオ信号が記録された光ディスクがメーカ側か
ら供給され、ユーザ側では再生のみが行われるような標
準的なCDフォーマット(CD−DAフォーマット)に
おいては、径が8cmのディスクの再生時間(記録時
間)は最大でも20分〜22分程度と短く、クラッシク
音楽の交響曲を1曲通して収録できないことになる。再
生時間としては、現在の12cmCDと同程度の最大7
4分強程度が望まれる。また、このCD−DAフォーマ
ットにおいては、ユーザ側での記録が行えない。更に、
非接触の光学ピックアップヘッドは、機械的な振動等に
弱く、この振動等によりトラックずれやフォーカスずれ
等が生じ易いため、装置を携帯する場合においては、こ
れらのトラックずれやフォーカスずれ等による再生動作
への悪影響を抑えるための何らかの協力な対策が必要と
される。
【0005】次に、上記標準的なCDフォーマット(C
D−DAフォーマット)の拡張フォーマットとしてのC
D−MOフォーマット(記録可能な光磁気ディスクを用
いるフォーマット)は、径が8cmのディスクの記録再
生時間が上記CD−DAフォーマットと同じく20分〜
22分程度であり、短いという欠点がある。また、この
CD−MOフォーマットの光ディスクにおいては、機械
的振動等による光学ピックアップヘッドのトラックずれ
やフォーカスずれが生じ易く、これによる記録,再生動
作への悪影響を防止する対策が必要とされる。
【0006】また、CD−I(CD−インタラクティ
ブ)フォーマットや、CD−ROM/XAフォーマット
においては、ビット圧縮されたディジタルオーディオ信
号を記録/再生するモードとして、レベルA,レベル
B,レベルCのモードが規定されている。
【0007】例えば、上記レベルBのモードで記録され
たディスクを再生するときには、標準的なCD−DAフ
ォーマットのディジタル信号を約4倍にビット圧縮した
信号が再生される。したがって、例えば記録データの全
てがステレオのオーディオ圧縮データとなっている時に
は、約4倍の時間(或いは4チャンネル分)の再生が行
えるようになり、径が6cm程度の光ディスクでも70
分程度の記録再生が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光ディ
スクにおいて、例えばディジタルオーディオデータを扱
う場合には、上述したように長時間の記録再生が必要と
されるために、通常、線速度一定(CLV)でディスク
を回転する。このため、例えば上記CD−MOフォーマ
ットの場合、データの転送速度が1.4Mビット/se
c(176.4バイト/sec)と遅くなり、またアク
セスもいわゆるCAV(角速度一定)のディスクよりも
遅くなる。
【0009】また、上記CD−MOフォーマットの光デ
ィスクにおけるプリフォーマットでは、グルーブをディ
スクの半径方向に揺動させるウォブリングによるいわゆ
るATIP(Absolute Time In Pre-groove或いはADI
P:Address In Pre-groove)によって例えばアドレス情
報をディスクに記録している。ここで、上記グルーブの
ウォブリングを無視して考えた場合、後に記録されるM
O(Magneto-Optical)信号側から見ると、上記光ディス
クはアドレスの存在しないDCグルーブを設けたディス
クとみなせる。このため、例えば他のデータ用に用いる
ことを目的として当該光ディスクを上記CAVモードで
回転させようとすると、この光ディスクには回転の同期
信号が存在しないので、CAVモードで安定した回転を
行い難く、また、ディスクを回転させる駆動装置に負担
をかけるようになる。更に、当該ディスクを上記他のデ
ータ用として使用する場合には、回転数を速くする必要
があるので、このことからも同期信号が必要になる。
【0010】このようなことから、ディジタルオーディ
オ用にも他のデータ用にも使用できるように、CLVモ
ードとCAVモードの何れにも対応できる光ディスクが
望まれる。
【0011】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、ディジタルオーディオタ用
にも他のデータ用にも使用できるように、CLVモード
とCAVモードの何れにも対応できる光ディスクを提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクは、
上述の目的を達成するために提案されたものであり、少
なくとも位置情報を含む所定の情報に基づいてディスク
の半径方向に揺動されて形成されるトラックパターン
と、ディスク上に放射状に設けられると共に上記トラッ
クパターンに照射される集光された光ビームのビームス
ポット径よりも大なる反射領域とを設けてなるものであ
る。
【0013】すなわち、本発明の光ディスクは、プリフ
ォーマットとしてウォブリングを用いてグルーブにアド
レスを記録(ATIP或いはADIP方式)している。
ここで、本発明の光ディスクにおいては、ディスク基板
上にCAVモード用の同期信号をマスタリング時にプリ
グルーブの中にカッティングするようにしている。これ
により、本発明の光ディスクは、CAVモードの同期信
号の存在するデータ用ディスクとしても使用できるよう
になる。すなわち例えば、トラッキングサーボやフォー
カスサーボに影響しないような極短い区間グルーブの存
在しないエリア(反射領域)或いは隣接するトラックと
グルーブを繋げたエリア(反射領域)を上記同期信号と
して光ディスク基板上に形成することで、RF信号(和
信号)に回転周期に同期した信号を発生させることがで
き、したがって、この回転周期に同期した信号を使用し
てディスクのPLL(フェーズ・ロック・ループ)をか
けることができるようになる。なお、CAVモードの場
合のアドレスは、例えばMO信号として記録することが
できる。
【0014】
【作用】本発明の光ディスクによれば、少なくとも位置
情報を含む所定の情報に基づいてディスクの半径方向に
揺動されて形成されるトラックパターンを設けているた
めCLVモードでディスクを回転させることができると
共に、トラックパターンに照射される集光された光ビー
ムのビームスポット径よりも大なる反射領域をディスク
上に放射状に設けているためCAVモードでディスクを
回転させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0016】本実施例の光ディスク2は、図1に示すよ
うに、少なくとも位置情報を含む所定の情報(アドレス
情報)に基づいてディスクの半径方向に揺動(ウォブリ
ング)されて形成されるトラックパターン(グルーブ)
と、光ディスク2上に放射状に設けられ上記トラックパ
ターン(グルーブ)に照射される集光された光ビームの
ビームスポット径よりも大なる反射領域MSとを設けて
なるものである。なお、この図1には、後述するリード
インエリア(LIE)とリードアウトエリア(LOE)
とデータ記録エリア(プログラムエリアPE)も示して
いる。
【0017】ここで、本実施例の光ディスクにおいて
は、上記ビームスポット径が略1.6μmの時の上記反
射領域MSの大きさを例えば3μm〜10μmとする。
【0018】すなわち、本実施例の光ディスクは、プリ
フォーマットでプリピットとワイドグルーブが形成され
たプログラムエリアPEを有するフォーマットの記録再
生可能な光磁気ディスクであって、光学ヘッドによるト
ラッキングサーボやフォーカスサーボ、更にはいわゆる
ATIP(或いはADIP)に影響しないような極短い
期間(約3μm〜10μm)だけグルーブの存在しない
エリア(上記反射領域MS)又は、隣接トラックとグル
ーブをつなげた疑似的なミラーエリア(上記反射領域M
S)を放射状に設けたものである。なお、上記反射領域
(反射率測定エリア)MSの長さの上記3μm〜10μ
mは、サーボ信号にはもちろんATIP信号(アドレ
ス)にも殆ど影響はないような長さである。また、この
反射領域MSで記録膜の反射率をも測定できるようにな
っている。
【0019】したがって、本実施例の光ディスク2を再
生すると、図2のAに示すように、トラッキングオン時
の再生RF信号(和信号)の電圧レベルIg が上記反射
領域MSと対応した部分(グルーブが途切れた部分)R
M で電圧レベルIo と略同じ値をとるようになる。ま
た、このとき、図2のBに示すように、トラッキングエ
ラー信号は、上記反射領域MSと対応する部分TEM
ゼロ(GNDレベル)となる。
【0020】このように、本実施例の光ディスク2に
は、図1に示したような上記反射領域MSが放射状にカ
ッティングされているため、図2に示すようにグルーブ
の無い部分に対応するRF信号の電圧レベルが上記電圧
レベルIg よりも大きくなる(電圧レベルIo )ので、
この信号を同期信号として使用し、この同期信号に基づ
いてスピンドルモータにPLLをかけるようにすれば安
定したCAVモードでの回転が可能となる。
【0021】さらに、本実施例の光ディスク2は、前述
したCD−MOと同じくアドレスの記録方式としてAT
IPを採用している。この方式は、グルーブをラジアル
方向にサイン波形状にウォブリングして、このサイン波
形の周期をFM変調してアドレスを記録するものであ
る。このFM変調の周波数は例えば22.05kHzで
あり、したがって、記録再生時のトラッキングサーボは
当該グルーブのウォブリングには追従しない。また、本
実施例では、記録されるEFM信号も記録周波数が約2
00kHz〜720kHzまでなので、上記ウォブリン
グの影響を受けることは殆ど無い。なお、上記ATIP
によれば、上述のように、異なる周波数領域でアドレス
とEFM信号が記録されるので、光ディスク2の盤面上
の同一空間にそれぞれの信号を記録できる特徴を持って
いる。
【0022】また更に、本実施例の光ディスク2は、線
速が1.20m/s〜1.40m/sとなされる。この
ため、上記ウォブリングの周期は光ディスク2の盤面上
で約60μmとなる。また、上記ATIPの1ビットは
約200μmであるので、例えば10μm程度グルーブ
が欠落したとしても、上記ATIPのエラーは殆ど発生
しない。フォーカスサーボやトラッキングサーボに関し
ても同じく上記10μm程度グルーブが欠落してたとし
ても全く影響ばない。これは、光ディスク2の盤面上に
10μm程度の欠落が存在してもサーボ特性が応答しな
いように設計されているためである。
【0023】本実施例では、このような特性を利用し
て、連続しているグルーブにある周期(アドレスの周期
75kHz或いはその逓倍)でグルーブの存在しないエ
リア(反射領域MS)又は、隣接トラックとグルーブを
繋げた疑似的なミラーゾーン(反射領域MS)を放射状
に設けることで、上述したように当該反射領域MSに対
応するRF信号を同期信号として使用し、この同期信号
に基づいてスピンドルモータにPLLをかけるようにす
れば安定したCAVモードでの回転を可能としている。
また、この反射領域Mで記録膜の反射率を測定できるよ
うにしている。
【0024】上述したようなことから、本実施列によれ
ば、CD−MOフォーマットのようなCLVモードとの
コンパチビリティを保ちながら、CAVモードとしても
用いることができ、したがって、本実施例の光ディスク
2は、ディジタルオーディオ用のディスクとして使用で
きると共に、他のデータ用ディスクとしても使用でき、
更に、高回転にも対応することができるようになる。ま
た、本実施例の光ディスク2は、CAVモードでしかも
高回転とすることができるので、データの転送速度とア
クセスタイムを上げることができるようになり、更にデ
ィジタルオーディオ用との互換性を保ったまま他のデー
タ用に転用することができるので、当該光ディスク2の
製造設備をを流用でき、したがって、従来のデータ用の
光磁気ディスクよりも数段価格を下げることができるよ
うになる。
【0025】なお、図1に示す本実施例の光ディスク2
においては、後述するようにリードインエリア(LI
E)がプリピットで記録されているので、このリードイ
ンエリアには上記反射領域MSを形成しない(CAVの
同期信号は記録しない)。
【0026】図3には、本実施例の光ディスク2の記録
再生装置を示す。なお、本実施例の光ディスク2及びそ
の記録再生装置のより詳細な説明については、後述する
図4以降で説明し、図3には概略のみを示している。
【0027】この図3において、光ディスク2はカート
リッジ31内に収められており、当該光ディスク2の記
録再生装置は、記録に必要な磁気ヘッド4と、記録再生
に使用される光学ヘッド3と、光ディスク2を回転させ
るスピンドルモータ1とを有してなるものである。な
お、本実施例の磁気ヘッド4は、一端が回動自在に支持
されたアーム51に固定され、当該磁気ヘッド4が回転
する光ディスク2の表面を摺動するようになっている。
【0028】ここで、上記光学ヘッド3により上記光デ
ィスク2から読み出された信号は、後述するようなデー
タ圧縮処理を施すデータ圧縮/伸長回路41により圧縮
されたオーディオ信号となっている。この光ディスク2
から読み出された信号は、例えば1MビットのD−RA
M(ダイナミックRAM)40に約5倍の転送レートで
スタックされ、上記データ圧縮/伸長回路41のLSI
(大規模集積回路)で復調される。
【0029】また、上記D−RAM40には、後述する
ように約3秒間のオーディオデータがスタックされてい
るので、光学ヘッド3が例えばトラックジャンプ等を起
こしたとしてもD−RAM40のオーディオデータが残
っている間は、端子42から取り出される音声信号は途
切れることがない。
【0030】次に、本実施例の光ディスクについて、図
4〜図6を参照しながら説明する。すなわち、図4は本
実施例の光ディスクの平面図、図5は該光ディスクをカ
ートリッジ(あるいはキャディ)に収納した状態を示す
概略平面図である。図6は本発明の一実施例となる光デ
ィスクのデータ記録領域の内径寸法及び外径寸法を示し
ている。
【0031】先ず、例えば光磁気ディスク等の光ディス
クは、図4に示すように、ディスク2の中心位置に径d
H の孔、いわゆるセンターホール38が穿設されてお
り、このセンターホール38にスピンドルが挿入され、
チャッキングされることによって、ディスク2が回転駆
動されるようになっている。このディスク2は、例えば
図5に示すようなカートリッジ(あるいはディスクキャ
ディ)31内に収納されてディスク装置30を構成する
ものであり、このカートリッジ31には、例えば開閉自
在のシャッタ板39等が設けられている。
【0032】再び図4のディスク2において、データ記
録領域(プログラムエリア)RAの内径寸法をdI 、外
径寸法をdO としている。データ記録領域RAのさらに
内側にはリードイン領域あるいはTOC(テーブルオブ
コンテンツ)領域が設けられ、この領域の内径寸法をd
L としている。また、データ記録領域RAのさらに外側
のディスク外径寸法dD との間がいわゆるリム部となっ
ている。なお、図4の破線に示す光学ヘッドOP(光学
ヘッド3)は、上記リードイン領域の最内周(内径寸法
L )をトレースする状態を示している。
【0033】次に図6において、横軸にはデータ記録領
域RAの外径寸法dO をとり、縦軸にはデータ記録領域
RAの内径寸法dI をとっており、図中の5本の曲線L
60、L64、L68、L72、L76は、前述したCD−Iフォ
ーマットのレベルB、ステレオモードのときの記録再生
時間がそれぞれ60分,64分,68分,72分,78
分となるような上記外径寸法dO と内径寸法dI との関
係を示している。このときのディスクの記録フォーマッ
トの他の条件は、標準的なCDフォーマット(CD−D
Aフォーマット)と同様であり、例えばトラックピッチ
1.6μm、線速度1.2m/s等となっている。
【0034】ここで、データ記録領域RAの内径寸法d
I としては、28mmを下限としているが、通常のいわゆ
るCDと同様な両面が平坦な形状のディスクを用いる場
合には32mmを下限とするのが好ましい。これは、現在
の技術で実現可能な光学ヘッドの最小寸法とディスクの
チャッキング(クランピング)に要する寸法とを考慮し
たものである。すなわち、上記内径寸法dI が32mmの
ときには、上記リードイン領域の内径寸法dL が30mm
程度となるが、センターホール38の径dH として最低
10mm程度が必要であることから、センターホール38
と上記リードイン領域の内周との間には、片側で10mm
程度しかとれないことになる。このセンターホール38
の周辺にはチャッキング、クランピングのための幅が必
要とされることから、光学ヘッドの寸法としては、中心
から外壁までの距離が上記10mmから上記チャッキン
グ、クランピングのための幅を差し引いたものに制限さ
れることになり、これが現時点で実現可能な光学ヘッド
の最小寸法の限界に近い。このような点から、上記リー
ドイン領域の内径寸法dL の下限を30mm程度とするこ
とが必要とされ、データ記録領域RAの内径寸法dI
下限を32mmとすることが必要とされる。
【0035】次に、データ記録領域RAの内径寸法dI
の上限は、標準的なCDの寸法を越えても記録容量が減
るだけで利点が少ないことを考慮して、標準的なCDの
データ記録領域内径寸法である50mmとしている。
【0036】従って、データ記録領域RAの内径寸法d
I は、32mm以上、50mm以下の範囲内で選定すること
が好ましい。
【0037】次に、データ記録領域RAの外径寸法dO
は、上記内径寸法dI に応じて、必要とされる記録容量
を考慮して決定すればよい。すなわち、現在のデータ圧
縮技術によれば、必要とされる音質、例えばFM放送レ
ベルの音質を満足させ得るデータ圧縮率は、1/4(あ
るいは4倍)程度が限度であり、例えば上述したレベル
Bのステレオモードが適当である。このときの記録再生
時間とデータ記録領域の内径、外径各寸法との関係は、
他の条件を標準的なCDと同様とし、線速度を1.2m
/sとするとき、図6の各曲線L60〜L76のようにな
る。これに対して、ユーザ側で使用する際に適切な記録
再生時間としては、クラシック音楽の交響曲を1曲通し
て収録できることが目安とされ、すなわち現在の12c
mCDと同程度の74分強程度の記録再生時間が望まれ
る。ここで、最低72分〜76分程度の記録再生時間を
とれるための各寸法dO 及びdI は、図6の網線部分の
範囲に入ることになり、さらに記録条件の変更等による
データ記録容量の増減等を見込んで、データ記録領域R
Aの内径寸法dI が32mmのときには、上記外径寸法d
O を60mm〜62mm(図6の点Pa 〜Pb )の範囲内の
値に選定し、上記データ記録領域RAの内径寸法dI
50mmのときには、上記外径寸法dO を71mm〜73mm
(図6の点Pc 〜Pd )の範囲内の値に選定することが
好ましい。
【0038】ここで、好ましい一つの値の具体例は、 データ記録領域RAの内径寸法dI =32mm データ記録領域RAの外径寸法dO =61mm であり、このときの他の各寸法としては、例えば センターホール内径寸法dH =10mm リードイン領域内径寸法dL =30mm ディスク外径寸法dD =64mm となり、このディスクを縦横が70mm×74mmのディス
クカートリッジ(キャディ)に収納して市場に供給する
ようにすれば、超小型のいわゆるポケットサイズ程度の
記録/再生装置により、該ディスクに対する記録/再生
が可能となる。
【0039】この他、 データ記録領域RAの内径寸法dI =42mm データ記録領域RAの外径寸法dO =67mm とすることも考えられ、このときの他の各寸法として
は、例えば リードイン領域内径寸法dL =40mm ディスク外径寸法dD =70mm とすればよい。また、 データ記録領域RAの内径寸法dI =50mm データ記録領域RAの外径寸法dO =72mm とすることも考えられ、このときの他の各寸法として
は、例えば リードイン領域内径寸法dL =46mm ディスク外径寸法dD =76mm とすればよい。この他、上述した寸法条件を満足する範
囲内で種々の組合せが可能であることは勿論である。
【0040】次に、上述したような光ディスク2が使用
されるディスク記録再生装置の具体例について、図7を
参照しながら説明する。すなわち、図7は、本発明の一
実施例である上記光ディスクが用いられるディスク記録
再生装置の概略構成を示している。
【0041】この図7に示すディスク記録再生装置にお
いて、スピンドルモータ1により回転駆動される光磁気
ディスク2が記録媒体として用いられる。この光磁気デ
ィスク2に対し、例えば光学ヘッド3によりレーザ光を
照射した状態で記録データに応じた変調磁界を磁気ヘッ
ド4により印加することによって、上記光磁気ディスク
2の記録トラックに沿ってデータの記録(いわゆる磁界
変調記録)を行い、また上記光磁気ディスク2の記録ト
ラックを上記光学ヘッド3によりレーザ光でトレースす
ることによって、磁気光学的にデータの再生を行うもの
である。
【0042】上記光学ヘッド3は、例えばレーザダイオ
ード等のレーザ光源やコリメータレンズ、対物レンズ、
偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学
部品及び所定の配置に分割されたフォトディテクタ等か
ら構成されおり、上記光磁気ディスク2を間にして上記
磁気ヘッド4と対向する位置に設けられている。この光
学ヘッド3は、上記光磁気ディスク2にデータを記録す
るときに、後述する記録系のヘッド駆動回路16により
上記磁気ヘッド4が駆動されて記録データに応じた変調
磁界が印加される上記光磁気ディスク2の目的トラック
に照射することによって、熱磁気記録によりデータ記録
を行う。また、この光学ヘッド3は、目的トラックに照
射したレーザ光の反射光を検出することにより、例えば
所謂非点収差法によりフォーカスエラーを検出し、また
例えば所謂プシュプル法によりトラッキングエラーを検
出するとともに、上記光磁気ディスク2からデータを再
生するときに、レーザ光を目的トラックからの反射光の
偏光角(カー回転角)の違いを検出して再生信号を生成
する。
【0043】上記光学ヘッド3の出力は、RF回路5に
供給される。このRF回路5は、上記光学ヘッド3の出
力からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号
を抽出してサーボ制御回路6に供給するとともに、再生
信号を2値化して後述する再生系のデコーダ21に供給
する。
【0044】上記サーボ制御回路6は、例えばフォーカ
スサーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピ
ンドルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路
などから構成される。上記フォーカスサーボ制御回路
は、上記フォーカスエラー信号が零になるように、上記
光学ヘッド3の光学系のフォーカス制御を行う。また、
上記トラッキングサーボ制御回路は、上記トラッキング
エラー信号が零になるように上記光学ヘッド3の光学系
のトラッキング制御を行う。さらに、上記スピンドルモ
ータサーボ制御回路は、上記光磁気ディスク2を所定の
回転速度(例えば一定線速度)で回転駆動するように上
記スピンドルモータ1を制御する。また、上記スレッド
サーボ制御回路は、システムコントローラ7により指定
される上記光磁気ディスク2の目的トラック位置に上記
光学ヘッド3及び磁気ヘッド4を移動させる。このよう
な各種制御動作を行う上記サーボ制御回路6は、該サー
ボ制御回路6により制御される各部の動作状態を示す情
報を上記システムコントローラ7に供給している。
【0045】また、上記システムコントローラ7は、キ
ー入力操作部8や表示部9が接続されている。このシス
テムコントローラ7は、上記キー入力操作部8による操
作入力情報により指定される動作モードで記録系及び再
生系の制御を行う。また、このシステムコントローラ7
は、上記光磁気ディスク2の記録トラックからヘッダー
タイムやサブQデータ等により再生されるセクタ単位の
アドレス情報に基づいて、上記光学ヘッド3及び磁気ヘ
ッド4がトレースしている上記記録トラック上の記録位
置や再生位置を管理する。さらに、システムコントロー
ラ7は、上記キー入力操作部8により切換選択された後
述するADPCMエンコーダ13でのビット圧縮モード
情報や、上記RF回路5から後述する再生系を介して得
られる再生データ内のビット圧縮モード情報に基づい
て、このビット圧縮モードを表示部9に表示させると共
に、該ビット圧縮モードにおけるデータ圧縮率と上記記
録トラック上の再生位置情報とに基づいて、表示部9に
再生時間を表示させる制御を行う。
【0046】この再生時間表示は、上記光磁気ディスク
2の記録トラックからヘッダータイムやサブQデータ等
により再生されるセクタ単位のアドレス情報(絶対時間
情報)に、上記ビット圧縮モードにおけるデータ圧縮率
の逆数(例えば1/4圧縮のときには4)を乗算するこ
とにより、実際の時間情報を求め、これを表示部9に表
示させるものである。なお、記録時においても、例えば
光磁気ディスク等の記録トラックに予め絶対時間情報が
記録されている(プリフォーマットされている)場合
に、このプリフォーマットされた絶対時間情報を読み取
ってデータ圧縮率の逆数を乗算することにより、現在位
置を実際の記録時間で表示させることも可能である。
【0047】ここで、このディスク記録再生装置の記録
系は、入力端子10からローパスフィルタ11を介して
アナログのオーディオ信号AINが供給されるA/D変換
器12を備えている。
【0048】上記A/D変換器12は、上記オーディオ
信号AINを量子化し、このA/D変換器12から得られ
たディジタルオーディオデータは、ADPCM( Adapt
iveDifferential Pulse Code Modulation)エンコーダ
13に供給される。このADPCMエンコーダ13は、
上記オーディオ信号AINを上記A/D変換器12により
量子化した所定転送速度のディジタルオーディオデータ
について、前述したCD−I方式における各種モードに
対応するデータ圧縮処理を行うもので、上記システムコ
ントローラ7により動作モードが指定されるようになっ
ている。例えば前記Bレベルのモードでは、サンプリン
グ周波数が37.8kHzで1サンプル当たりのビット
数が4ビットの圧縮データ(ADPCMオーディオデー
タ)とされ、メモリ14に供給される。このBレベルの
ステレオモードでのデータ転送速度は18.75セクタ
/秒)に低減されている。
【0049】ここで図7の具体例においては、A/D変
換器12のサンプリング周波数が例えば上記標準的なC
D−DAフォーマットのサンプリング周波数である4
4.1kHzに固定されており、ADPCMエンコーダ
13においては、上記圧縮モードに応じたサンプリング
レート変換(例えばレベルBでは44.1kHzから3
7.8kHzへの変換)が行われた後、16ビットから
4ビットへのビット圧縮処理が施されるようなものを想
定している。なお、他の構成例として、A/D変換器1
2のサンプリング周波数自体を上記圧縮モードに応じて
切換制御するようにしてもよく、この場合には、切換制
御されたA/D変換器12のサンプリング周波数に応じ
てローパスフィルタ11のカットオフ周波数も切換制御
する。すなわち、上記圧縮モードに応じてA/D変換器
12のサンプリング周波数及びローパスフィルタ11の
カットオフ周波数を同時に切換制御するようにすればよ
い。
【0050】次に上記メモリ14は、データの書き込み
及び読み出しが上記システムコントローラ7により制御
され、上記ADPCMエンコーダ13から供給されるA
DPCMオーディオデータを一時的に記憶しておき、必
要に応じてディスク上に連続的に記録するためのバッフ
ァメモリとして用いられている。すなわち、上記Bレベ
ルのステレオのモードにおいて、上記ADPCMエンコ
ーダ13から供給される圧縮オーディオデータは、その
データ転送速度が、18.75セクタ/秒に低減されて
おり、この圧縮データがメモリ14に連続的に書き込ま
れる。この圧縮データ(ADPCMデータ)は、前述し
たように4セクタにつき1セクタの記録を行えば足りる
が、このような4セクタおきの記録は事実上不可能に近
いため、後述するようなセクタ連続の記録を行うように
している。この記録は、休止期間を介して、所定の複数
セクタ(例えば32セクタ)から成るクラスタを記録デ
ータ単位として75セクタ/秒でバースト的に行われ
る。すなわちメモリ14においては、上記ビット圧縮レ
ートに応じた18.75(=75/4)セクタ/秒の低
い転送速度で連続的に書き込まれたBレベル・ステレオ
モードのADPCMオーディオデータが、記録データと
して上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み
出される。この読み出されて記録されるデータについ
て、記録休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、上
記18.75セクタ/秒の低い速度となっているが、バ
ースト的に行われる記録動作の時間内での瞬時的なデー
タ転送速度は上記標準的な75セクタ/秒となってい
る。従って、ディスク回転速度が標準的なCD−DAフ
ォーマットと同じ速度(一定線速度)のとき、該CD−
DAフォーマットと同じ記録密度、記憶パターンの記録
が行われることになる。
【0051】上記メモリ14から上記75セクタ/秒の
転送速度でバースト的に読み出されたADPCMオーデ
ィオデータすなわち記録データは、エンコーダ15に供
給される。ここで、上記メモリ14からエンコーダ15
に供給されるデータ列において、1回の記録で連続記録
される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成
るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラス
タ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セ
クタは、エンコーダ15でのインターリーブ長より長く
設定しており、インターリーブされても他のクラスタの
データに影響を与えないようにしている。このクラスタ
単位記録の詳細については、図8を参照しながら後述す
る。
【0052】上記エンコーダ15は、上記メモリ14か
ら上述したようにバースト的に供給される記録データに
ついて、エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加
及びインターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施
す。このエンコーダ15による符号化処理の施された記
録データが、上記磁気ヘッド駆動回路16に供給され
る。
【0053】この磁気ヘッド駆動回路16は、上記磁気
ヘッド4が接続されており、上記記録データに応じた変
調磁界を上記光磁気ディスク2に印加するように上記磁
気ヘッド4を駆動する。
【0054】また、上記システムコントローラ7は、上
記メモリ14に対する上述の如きメモリ制御を行うとと
もに、このメモリ制御により上記メモリ14からバース
ト的に読み出される上記記録データを上記光磁気ディス
ク2の記録トラックに連続的に記録するように記録位置
の制御を行う。この記録位置の制御は、上記メモリ14
からバースト的に読み出される上記記録データの記録位
置を上記システムコントローラ7により管理して、上記
光磁気ディスク2の記録トラック上の記録位置を指定す
る制御信号を上記サーボ制御回路6に供給することによ
って行われる。
【0055】次に、このディスク記録再生装置における
再生系について説明する。この再生系は、上述の如き記
録系により上記光磁気ディスク2の記録トラック上に連
続的に記録された記録データを再生するためのものであ
り上記光学ヘッド3によって上記光磁気ディスク2の記
録トラックをレーザ光でトレースすることにより得られ
る再生出力が上記RF回路5により2値化されて供給さ
れるデコーダ21を備える。
【0056】上記デコーダ21は、上述の記録系におけ
る上記エンコーダ15に対応するものであって、上記R
F回路5により2値化された再生出力について、エラー
訂正のための上述の如き復号化処理やEFM復号化処理
などの処理を行い上述のBレベル・ステレオモードのA
DPCMオーディオデータを上記Bレベル・ステレオモ
ードにおける正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒
の転送速度で再生する。このデコーダ21により得られ
る再生データはメモリ22に供給される。
【0057】上記メモリ22は、データの書き込み及び
読み出しが上記システムコントローラ7により制御さ
れ、上記デコーダ21から75セクタ/秒の転送速度で
供給される再生データがその75セクタ/秒の転送速度
でバースト的に書き込まれる。また、このメモリ22
は、上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き
込まれた上記再生データがBレベル・ステレオモードの
正規の18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に読み
出される。
【0058】上記システムコントローラ7は、上記再生
データを上記メモリ22に75セクタ/秒の転送速度で
書き込むとともに、上記メモリ22から上記再生データ
を上記18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に読み
出すようなメモリ制御を行う。
【0059】また、上記システムコントローラ7は、上
記メモリ22に対する上述の如きメモリ制御を行うとと
もに、このメモリ制御により上記メモリ22にバースト
的に書き込まれる上記再生データを上記光磁気ディスク
2の記録トラックから連続的に再生するように再生位置
の制御を行う。この再生位置の制御は、上記メモリ22
にバースト的に書き込まれる上記再生データの光磁気デ
ィスク2の記録トラック上の再生位置を上記システムコ
ントローラ7により管理して、上記再生位置を指定する
制御信号を上記サーボ制御回路6に供給することによっ
て行われる。
【0060】上記メモリ22から18.75セクタ/秒
の転送速度で連続的に読み出された再生データとして得
られるBレベル・ステレオモードのADPCMオーディ
オデータは、ADPCMデコーダ23に供給される。
【0061】このADPCMデコーダ23は、上記記録
系のADPCMデコーダ13に対応するもので、上記シ
ステムコントローラ7により動作モードが指定されて、
このディスク記録再生装置ではBレベル・ステレオモー
ドのADPCMオーディオデータを4倍にデータ伸長し
てCD−DAモードのディジタルオーディオデータを再
生する。このADPCMデコーダ23によりディジタル
オーディオデータは、D/A変換器24に供給される。
【0062】上記D/A変換器24は、上記ADPCM
デコーダ23から供給されるディジタルオーディオデー
タをアナログ化して、アナログのオーディオ信号AOUT
を形成する。このD/A変換器24により得られるアナ
ログのオーディオ信号AOUTは、ローパスフィルタ25
を介して出力端子26から出力される。
【0063】なお、この具体例のディスク記録再生装置
の再生系では、ディジタル出力機能も備えており、上記
ADPCMデコーダ23によりディジタルオーディオデ
ータがディジタル出力エンコーダ27を介してディジタ
ルオーディオ信号DOUT としてディジタル出力端子28
から出力されるようになっている。
【0064】以上説明したような記録再生装置による記
録再生動作について、さらに詳細に説明する。先ず、記
録データ(メモリ14から読み出されたデータ)は、一
定数(例えば32個)のセクタ(あるいはブロック)毎
にクラスタ化され、これらのクラスタの間にクラスタ接
続用のいくつかのセクタが配された形態とされる。具体
的には図8に示すように、クラスタCnは32個のセク
タ(ブロック)B0〜B31 から成っており、これらのクラ
スタCnの間にそれぞれ5個の接続用セクタ(Linking S
ector)L1〜L5が配されて隣のクラスタと連結されてい
る。ここで1つのクラスタ、例えばk番目のクラスタC
k を記録する場合には、このクラスタCk の32個のセ
クタB0〜B31 のみならず、前後それぞれ3セクタずつの
接続用セクタ、すなわちクラスタCk-1 側の3個のセク
タL3〜L5(ラン−インブロック)と、クラスタCk+1
の3個のセクタL1〜L3(ラン−アウトブロック)とを含
めて、計38セクタを単位として記録を行うようにして
いる。このとき、これらの38セクタ分の記録データに
対して、このエンコーダ15でインターリーブ処理が行
われることにより、最大108フレーム(約1.1セク
タに相当)の距離の並べ換えが行われるが、上記クラス
タCk 内のデータについては、上記ラン−インブロック
L3〜L5からラン−アウトブロックL1〜L3までの範囲内に
充分に収まっており、他のクラスタCk-1 やCk+1 に影
響を及ぼすことがない。なお、リンキング用セクタL1〜
L5には、例えば0等のダミィデータが配されており、イ
ンターリーブ処理による本来のデータに対する悪影響を
回避できる。また、次のクラスタCk+1 を記録するとき
には、クラスタCk との間の5個のリンキング用セクタ
L1〜L5の内の3個のセクタL3〜L5がラン−インブロック
として用いられるから、セクタL3は重複して記録される
ことになるが、何ら問題はない。また、ライインブロッ
クまたはランアウトブロックの一方のL3を除いた37
セクタを単位として記録を行ってもよい。
【0065】このようなクラスタ単位の記録を行わせる
ことにより、他のクラスタとの間でのインターリーブに
よる相互干渉を考慮する必要がなくなり、データ処理が
大幅に簡略化される。また、フォーカス外れ、トラッキ
ングずれ、その他の誤動作等により、記録時に記録デー
タが正常に記録できなかった場合には上記クラスタ単位
で再記録が行え、再生時に有効なデータ読み取りが行え
なかった場合には上記クラスタ単位で再読み取りが行え
る。
【0066】ところで、1セクタ(ブロック)は、23
52バイトから成り、先頭から同期用の12バイト、ヘ
ッダ用の4バイト、及びデータD0001〜D2336となる2
336バイトが、この順に配列されている。このセクタ
構造(ブロック構造)は、図9のように2次元配列デー
タとして表され、上記同期用の12バイトは、最初の1
バイトが00H(Hは16進数を示す)で、10バイト
のFFHが続き、最後の1バイトが00Hとなってい
る。次の4バイトのヘッダは、それぞれ1バイトずつの
分、秒、ブロックのアドレス部分に続いて、モード情報
用の1バイトから成っている。このモード情報は、主と
してCD−ROMのモードを示すためのものであり、図
8や図9に示すセクタ構造は、CD−ROMフォーマッ
トのモード2に相当している。CD−Iは、このモード
2を用いた規格であり、上記データのD0001〜D0008の
内容が、図10のように規定されている。
【0067】図11は、CD−Iの規格のフォーム1及
びフォーム2を示しており、同期用12バイト及びヘッ
ダ用4バイトは、上記CD−ROMのモード2(図8及
び図9参照)と同じものである。次のサブヘッダ用の8
バイトは、上記図10のように規定されており、データ
D0001、D0005がファイル番号、データD0002、D0006
がチャンネル番号、データD0003、D0007がサブモード
情報、データD0004、D0008がデータタイプ情報となっ
ている。データD0001〜D0004とD0005〜D0008とは、
同じ内容が2重書きされているものである。以下の23
28バイトは、図11(A)のフォーム1ではユーザデ
ータ用の2048バイト、エラー検出用の4バイト、P
パリティ用の172バイト、及びQパリティ用の104
バイトから成っている。このフォーム1は、文字情報、
バイナリデータ、高圧縮ビデオデータ等を記録する用途
に用いられる。図11(B)のフォーム2では、サブヘ
ッダ以下の2324バイトがユーザデータ、残り4バイ
トがリザーブデータとなっており、このフォーム2は、
圧縮オーディオデータやビデオデータの記録に用いられ
る。圧縮オーディオデータの場合には、ユーザデータの
2324バイト内に、128バイトのサウンドグループ
が18グループ(2304バイト)配置され、残り20
バイトは空きスペースとなっている。
【0068】ところで、このようなセクタ構造のデータ
がディスク上に記録される際には、エンコーダ15によ
りパリティ付加やインターリーブ処理等を含む符号化処
理が施され、EFM(8-14変調)処理が施されて、図1
2に示すような記録フォーマットにて記録が行われる。
【0069】この図12において、1ブロック(1セク
タ)が第1フレームから第98フレームまでの98フレ
ームから成り、1フレームはチャンネルクロック周期T
の 588倍(588T) で、1フレーム内には、24T(+接
続ビット3T)のフレーム同期パターン部分、14T
(+接続ビット3T)のサブコード部分、及び 544Tの
データ(オーディオデータ及びパリティデータ)部分が
設けられている。 544Tのデータ部分は、12バイト
(12シンボル)のオーディオデータ、4バイトのパリ
ティデータ、12バイトのオーディオデータ、及び4バ
イトのパリティデータがいわゆるEFM変調されたもの
であり、1フレーム内のオーディオデータは24バイト
(すなわちオーディオサンプルデータの1ワードが16
ビットであるから12ワード)となっている。上記サブ
コード部分は8ビットのサブコードデータがEFM変調
されたものであり、98フレーム単位でブロック化され
て、各ビットが8つのサブコードチャンネルP〜Wを構
成している。ただし第1及び第2フレームのサブコード
部分は、EFM変調の規則外(アウトオヴルール)のブ
ロック同期パターンS0,1 となっており、各サブコー
ドチャンネルP〜Wは第3フレームから第98フレーム
までのそれぞれ96ビットずつとなっている。
【0070】上記オーディオデータはインターリーブ処
理されて記録されているが、再生時にはデインターリー
ブ処理されて時間の順序に従ったデータ配列のオーディ
オデータとされる。このオーディオデータの代わりに、
例えば図9や図11に示すようなCD−Iデータ等を記
録することができる。
【0071】ところで、上記図7のディスク記録再生装
置において、A/D変換器12から得られるディジタル
データは、図13図に示すように、上記CD−DAフォ
ーマットと同様のデータ、すなわちサンプリング周波数
44.1kHz、量子化ビット数16ビット、データ転
送速度75セクタ/秒のオーディオPCMデータであ
る。これがADPCMエンコーダ13に送られて、例え
ば上記Bレベルのステレオモードにビット圧縮される場
合には、先ず37.8kHzのサンプリング周波数にレ
ート変換され、量子化ビット数が4ビットに圧縮される
ことにより、データ転送レートが1/4の18.75セ
クタ/秒のADPCMオーディオデータとなって出力さ
れる。このADPCMエンコーダ13から18.75セ
クタ/秒の転送速度で連続的に出力されるBレベル・ス
テレオモードのADPCMオーディオデータは、メモリ
14に供給される。
【0072】上記システムコントローラ7は、図14に
示すように、上記メモリ14のライトポインタ(W) を1
8.75セクタ/秒の転送速度で連続的にインクリメン
トすることにより、ADPCMオーディオデータを上記
メモリ14に18.75セクタ/秒の転送速度で連続的
に書き込み、上記メモリ14内に記憶されている上記A
DPCMオーディオデータのデータ量が所定量K以上に
なると、上記メモリ14のリードポインタ(R) を75セ
クタ/秒の転送速度でバースト的にインクリメントし
て、上記メモリ14から上記ADPCMオーディオデー
タを記録データとして所定量Kだけ上記75セクタ/秒
の転送速度でバースト的に読み出すようにメモリ制御を
行う。ただし、上記所定量は1クラスタ分のデータ量を
単位としている。
【0073】すなわち、上記図7に示すディスク記録再
生装置の記録系においては、上記システムコントローラ
7による上記メモリ制御によって、上記ADPCMエン
コーダ13から例えば18.75セクタ/秒の転送速度
で連続して出力されるADPCMオーディオデータを上
記18.75セクタ/秒の転送速度で上記メモリ14に
書き込み、このメモリ14内に記憶されている上記AD
PCMオーディオデータのデータ量が所定量K以上にな
ると、上記メモリ14から上記ADPCMオーディオデ
ータを記録データとして所定量Kだけ75セクタ/秒の
転送速度でバースト的に読み出すようにしたので、上記
メモリ14内に常に所定量以上のデータ書き込み領域を
確保しながら入力データを上記メモリ14に連続的に書
き込むことができる。ここで、上記メモリ14からバー
スト的に読み出される記録データは、上記システムコン
トローラ7により上記光磁気ディスク2の記録トラック
上の記録位置を制御することによって、上記光磁気ディ
スク2の記録トラック上で連続する状態に記録すること
ができる。しかも上述のように上記メモリ14には常に
所定量以上の空き領域が確保されているので、外乱等に
よりトラックジャンプ等が発生したことを上記システム
コントローラ7が検出して上記光磁気ディスク2に対す
る記録動作を中断した場合にも、上記所定量以上の空き
領域に入力データを書き込み続け、その間に復帰処理動
作を行うことができ、上記光磁気ディスク2の記録トラ
ック上には、リアルタイムで入力された入力データを連
続した状態に記録することができる。
【0074】なお、上記光磁気ディスク2には、上記セ
クタの物理アドレスに対応するヘッダタイムデータが上
記ADPCMオーディオデータにセクタ毎に付加されて
記録される。また、その記録領域と記録モードを示す目
録データが目録領域(リードイン領域、TOC領域)に
記録される。
【0075】次に、図7のディスク記録再生装置におけ
る再生系では、上記システムコントローラ7は、図15
に示すように、上記メモリ22のライトポインタ(W) を
75セクタ/秒の転送速度でインクリメントして、上記
再生データを上記メモリ22に75セクタ/秒の転送速
度で書き込むとともに、上記メモリ22のリードポイン
タ(R) を18.75セクタ/秒の転送速度で連続的にイ
ンクリメントして、上記メモリ22から上記再生データ
を上記18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に読み
出し、上記ライトポインタ(W) が上記リードポインタ
(R) に追い付いたら書き込みを停止し、上記メモリ22
内に記憶されている上記再生データのデータ量が所定量
L以下になると書き込みを行うように上記メモリ22の
ライトポインタ(W) を75セクタ/秒の転送速度でバー
スト的にインクリメントしてメモリ制御を行う。
【0076】従って、このようなディスク記録再生装置
の再生系においては、上記システムコントローラ7によ
る上記メモリ制御によって、上記光磁気ディスク2の記
録トラックから再生されるBレベル・ステレオモードの
ADPCMオーディオデータを75セクタ/秒の転送速
度でバースト的に上記メモリ22に書き込み、上記メモ
リ14から上記ADPCMオーディオデータを再生デー
タとして18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に読
み出すようにしたので、上記メモリ22内に常に所定量
L以上のデータを確保しながら、再生データを上記メモ
リ22から連続的に読み出すことができる。また、上記
光磁気ディスク2からバースト的に読み出される再生デ
ータは、上記システムコントローラ7により上記光磁気
ディスク2の記録トラック上の再生位置を制御すること
によって、上記光磁気ディスク2の記録トラックから連
続する状態で再生することができる。しかも、上述のよ
うに上記メモリ22には常に所定量L以上のデータが確
保されているので、外乱等によりトラックジャンプ等が
発生したことを上記システムコントローラ7が検出して
上記光磁気ディスク2に対する再生動作を中断した場合
にも、上記メモリ22に蓄えられている再生データを読
み出してアナログオーディオ信号の出力を継続すること
ができその間に復帰処理動作を行うことができる。
【0077】ここで、このディスク記録再生装置では、
Bレベル・ステレオモードのADPCMオーディオデー
タの記録・再生について説明したが、他のCD−I方式
における他のモードのADPCMオーディオデータにつ
いても同様に記録・再生を行うことができる。
【0078】
【発明の効果】本発明の光ディスクにおいては、少なく
とも位置情報を含む所定の情報に基づいてディスクの半
径方向に揺動されて形成されるトラックパターンと、デ
ィスク上に放射状に設けられると共にトラックパターン
に照射される集光された光ビームのビームスポット径よ
りも大なる反射領域とを有してなることにより、例えば
ディジタルオーディオ用にもまた他のデータ用にも使用
できるようなCLVモードとCAVモードの何れにも対
応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の放射状に反射領域が設けられた光デ
ィスクの平面図である。
【図2】本実施例の光ディスクを再生した場合のRF信
号とトラッキングエラー信号を示す図である。
【図3】本実施例の光ディスクに対する記録再生装置の
概略構成を示す図である。
【図4】光ディスクの平面図である。
【図5】光ディスクをカートリッジに収納した状態を示
す概略平面図である。
【図6】光ディスクのデータ記録領域の内径寸法と外径
寸法との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例としてのディスク記録再生装
置の構成例を示すブロック図である。
【図8】記録単位となるクラスタ構造のフォーマットを
示す図である。
【図9】1セクタ(1ブロック)のデータ構造の一例を
示す図である。
【図10】サブヘッダの内容を示す図である。
【図11】いわゆるCD−Iのセクタ内データ構造を示
す図である。
【図12】いわゆるCDの規格におけるフレーム及びブ
ロック(セクタ)のフォーマットを示す図である。
【図13】上記ディスク記録再生装置に用いたデータフ
ォーマットを示す図である。
【図14】上記ディスク記録再生装置の記録系において
メモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図15】上記ディスク記録再生装置の再生系において
メモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【符号の説明】
2・・・・・光ディスク 3・・・・・光学ヘッド 4・・・・・磁気ヘッド 6・・・・・サーボ制御回路 7・・・・・システムコントローラ 31・・・・ディスクカートリッジ 40・・・・D−RAM 41・・・・データ圧縮/伸長回路 RA・・・・データ記録領域 MS・・・・反射領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも位置情報を含む所定の情報に
    基づいてディスクの半径方向に揺動されて形成されるト
    ラックパターンと、 ディスク上に放射状に設けられると共に上記トラックパ
    ターンに照射される集光された光ビームのビームスポッ
    ト径よりも大なる反射領域とを有してなることを特徴と
    する光ディスク。
JP11525492A 1992-04-09 1992-04-09 光ディスク Withdrawn JPH05290385A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5809006A (en) * 1996-05-31 1998-09-15 Cagent Technologies, Inc. Optical disk with copy protection, and apparatus and method for recording and reproducing same

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US5809006A (en) * 1996-05-31 1998-09-15 Cagent Technologies, Inc. Optical disk with copy protection, and apparatus and method for recording and reproducing same

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