JPH04258852A - ディジタルオーディオ信号記録装置 - Google Patents

ディジタルオーディオ信号記録装置

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JPH04258852A
JPH04258852A JP6090791A JP6090791A JPH04258852A JP H04258852 A JPH04258852 A JP H04258852A JP 6090791 A JP6090791 A JP 6090791A JP 6090791 A JP6090791 A JP 6090791A JP H04258852 A JPH04258852 A JP H04258852A
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和彦 藤家
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亮 安藤
Yasuaki Maeda
保旭 前田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルオーディオ
信号記録装置に関し、特に、入力されたディジタルオー
ディオ信号をビット圧縮処理し、メモリに対する書き込
み、読み出しを制御することにより所定のデータ量単位
で記録媒体に対して記録を行うようなディジタルオーデ
ィオ信号記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、先に、入力されたディジ
タルオーディオ信号をビット圧縮し、所定のデータ量を
記録単位としてバースト的に記録するような技術を、例
えば特願平2−221364号、特願平2−22136
5号、特願平2−222821号、特願平2−2228
23号の各明細書及び図面等において提案している。
【0003】この技術は、記録媒体として光磁気ディス
クを用い、いわゆるCD−I(CD−インタラクティブ
)やCD−ROM  XAのオーディオデータフォーマ
ットに規定されているAD(適応差分)PCMオーディ
オデータを記録再生するものであり、このADPCMデ
ータの例えば32セクタ分とインターリーブ処理のため
のリンキング用の数セクタとを記録単位として、光磁気
ディスクにバースト的に記録している。ここで表1は、
CD−IフォーマットやCD−ROMXAフォーマット
におけるADPCMオーディオのレベルを、標準的なC
D(コンパクトディスク)のフォーマット(CD−DA
フォーマット)と共に示している。
【表1】
【0004】この表1において、例えばレベルBのモー
ドではディジタルオーディオデータが略々1/4に圧縮
され、このレベルBのモードで記録されたディスクの再
生時間(プレイタイム)は、標準的なCD−DAフォー
マットの場合の4倍となる。これは、より小型のディス
クで標準12cmと同じ程度の記録再生時間が得られる
ことから、装置の小型化が図れることになる。
【0005】ただし、上記CD−Iのフォーマットに従
った本来の記録データとしては、例えば上記レベルBの
場合、4つのチャンネルのADPCMデータが4セクタ
周期で巡回的に表れるようになっており、1つのチャン
ネルを再生する際には、4セクタにつき1セクタのデー
タを周期的に取り出すようにしながら再生することが必
要となる。しかしながら、1つのチャンネルのADPC
Mデータを記録する際には、他のチャンネルも含めたイ
ンターリーブ等の問題があって殆ど不可能に近いことよ
り、上記先に提案した技術においては、連続するADP
CMオーディオデータを所定単位(例えば32セクタ分
)で時間圧縮し、隣接セクタのデータとの間のインター
リーブを考慮して繋ぎ用のセクタ(リンキングセクタ)
を前後に付加して、バースト的にセクタ連続で記録する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、ビット圧縮されたオーディオデータ(例えばAD
PCMデータ)を所定データ量(32セクタ+リンキン
グ用の数セクタ)単位でバースト的に記録を行うような
記録装置において、オーディオ信号を記録中に、例えば
音楽の曲間や会話中の話の途切れ等のような無音状態が
生じ、この無音状態の時間が長引くときには、ディスク
等の記録媒体にこの無音部分がそのまま記録されてしま
い、媒体の無駄や、電池の無駄や、再生時に無音状態が
長引く等の不具合が生ずることになる。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、ビット圧縮されたディジタルオーディオ
データを記録する際に、無音部分をそのまま記録してし
まうことによる不具合を回避できるようなディジタルオ
ーディオ信号記録装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
オーディオ信号記録装置は、ディジタルオーディオ信号
をビット圧縮処理し、メモリに対する書き込み、読み出
しを制御することにより、所定のデータ量単位でバース
ト的に記録媒体に対して記録を行うディジタルオーディ
オ信号記録装置において、入力オーディオ信号の無音を
検出する無音検出手段を有し、この無音検出手段からの
検出出力に応じて信号記録動作を中断して記録媒体上で
の無音記録部分の増加を阻止することにより、上述の課
題を解決する。ここで、上記信号記録動作の中断は、上
記メモリに対する書き込みを制御することで実現でき、
例えば無音部分データをメモリ内の既に書き込まれた無
音部分データに上書き(オーバーライト)したり、書き
込みポインタを停止させたりして、上記所定のデータ量
に達しないようにして、読み出しを行わせないようにす
ればよい。
【0009】
【作用】無音検出に応じて信号記録動作が中断されるた
め、記録媒体に記録される無音部分が長大化することを
防止でき、媒体の無駄や、電池の無駄や、再生時の無音
状態が長引くこと等の不具合を有効に解消できる。
【0010】
【実施例】先ず図1は、本発明に係るディジタルオーデ
ィオ信号記録装置の一実施例となるディスク記録再生装
置の概略構成を示すブロック回路図である。この図1に
おいて、A/D変換器12からのディジタルオーディオ
信号をADPCMエンコーダ13にてビット圧縮処理し
、RAM等のメモリ14に対する書き込み、読み出しを
制御することにより所定のデータ量(例えば32セクタ
+リンキング用の数セクタ)単位で記録媒体である光磁
気ディスク2に対して記録を行うディスク記録再生装置
を示しており、さらに、無音検出回路18により入力端
子10に供給された入力オーディオ信号の無音を検出し
、この無音検出回路18からの検出出力に応じて信号記
録動作を中断し、光磁気ディスク2上での無音記録部分
の増加を阻止している。
【0011】上記信号記録動作の中断としては、上記無
音検出信号をシステムコントローラ7に送ってメモリ1
4に対する書き込みを制御することで実現でき、例えば
無音部分のADPCMデータをメモリ14内の既に書き
込まれた無音部分データに上書き(オーバーライト)し
たり、書き込みポインタを停止させたりして、上記所定
のデータ量(例えば32セクタ)に達しないようにして
、読み出しを行わせないようにすればよい。無音が検出
されなくなったときには、メモリ14に対して通常の書
き込み動作を行い、書き込まれたデータが上記所定デー
タ量(32セクタ)に達した時点でバースト的に読み出
して、前後にリンキング用の数セクタを付加してセクタ
連続でバースト的に光磁気ディスク2に記録する。
【0012】以下、図1の具体的な構成について詳細に
説明する。図1に示すディスク記録再生装置において、
先ず記録媒体としては、スピンドルモータ1により回転
駆動される光磁気ディスク2を用いている。この光磁気
ディスク2に対するデータの記録時には、例えば光学ヘ
ッド3によりレーザ光を照射した状態で記録データに応
じた変調磁界を磁気ヘッド4により印加することによっ
て、いわゆる磁界変調記録を行い、光磁気ディスク2の
記録トラックに沿ってデータを記録する。また再生時に
は、光磁気ディスク2の記録トラックを上記光学ヘッド
3によりレーザ光でトレースして磁気光学的に再生を行
う。
【0013】光学ヘッド3は、例えば、レーザダイオー
ド等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏
光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部
品及び所定パターンの受光部を有するフォトディテクタ
等から構成されている。この光学ヘッド3は、光磁気デ
ィスク2を介して上記磁気ヘッド4と対向する位置に設
けられている。光磁気ディスク2にデータを記録すると
きには、後述する記録系のヘッド駆動回路16により磁
気ヘッド4を駆動して記録データに応じた変調磁界を印
加すると共に、光学ヘッド3により光磁気ディスク2の
目的トラックにレーザ光を照射することによって、磁界
変調方式により熱磁気記録を行う。またこの光学ヘッド
3は、目的トラックに照射したレーザ光の反射光を検出
し、例えばいわゆる非点収差法によりフォーカスエラー
を検出し、例えばいわゆるプッシュプル法によりトラッ
キングエラーを検出する。光磁気ディスク2からデータ
を再生するとき、光学ヘッド3は上記フォーカスエラー
やトラッキングエラーを検出すると同時に、レーザ光の
目的トラックからの反射光の偏光角(カー回転角)の違
いを検出して再生信号を生成する。
【0014】光学ヘッド3の出力は、RF回路5に供給
される。このRF回路5は、光学ヘッド3の出力から上
記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽
出してサーボ制御回路6に供給するとともに、再生信号
を2値化して後述する再生系のデコーダ21に供給する
【0015】サーボ制御回路6は、例えばフォーカスサ
ーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピンド
ルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等か
ら構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上記
フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッド
3の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラッキ
ングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信号が
ゼロになるように光学ヘッド3の光学系のトラッキング
制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ制御回
路は、光磁気ディスク2を所定の回転速度(例えば一定
線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ1を制
御する。また、上記スレッドサーボ制御回路は、システ
ムコントローラ7により指定される光磁気ディスク2の
目的トラック位置に光学ヘッド3及び磁気ヘッド4を移
動させる。このような各種制御動作を行うサーボ制御回
路6は、該サーボ制御回路6により制御される各部の動
作状態を示す情報をシステムコントローラ7に供給して
いる。
【0016】システムコントローラ7にはキー入力操作
部8や表示部9が接続されている。このシステムコント
ローラ7は、キー入力操作部8による操作入力情報によ
り指定される動作モードで記録系及び再生系の制御を行
う。またシステムコントローラ7は、光磁気ディスク2
の記録トラックからヘッダータイムやサブQコードのデ
ータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情報に基
づいて、光学ヘッド3及び磁気ヘッド4がトレースして
いる上記記録トラック上の記録位置や再生位置を管理す
る。さらにシステムコントローラ7は、キー入力操作部
8により切換選択された後述するADPCMエンコーダ
13でのビット圧縮モード情報や、RF回路5から後述
する再生系を介して得られる再生データ内のビット圧縮
モード情報に基づいて、このビット圧縮モードを表示部
9に表示させると共に、該ビット圧縮モードにおけるデ
ータ圧縮率と上記記録トラック上の再生位置情報とに基
づいて、表示部9に再生時間を表示させる制御を行う。
【0017】この再生時間表示は、光磁気ディスク2の
記録トラックからいわゆるヘッダータイムやいわゆるサ
ブコードQデータ等により再生されるセクタ単位のアド
レス情報(絶対時間情報)に対し、上記ビット圧縮モー
ドにおけるデータ圧縮率の逆数(例えば1/4圧縮のと
きには4)を乗算することにより、実際の時間情報を求
め、これを表示部9に表示させるものである。なお、記
録時においても、例えば光磁気ディスク等の記録トラッ
クに予め絶対時間情報が記録されている(プリフォーマ
ットされている)場合に、このプリフォーマットされた
絶対時間情報を読み取ってデータ圧縮率の逆数を乗算す
ることにより、現在位置を実際の記録時間で表示させる
ことも可能である。
【0018】次にこのディスク記録再生装置の記録系に
おいて、入力端子10からアナログオーディオ入力信号
AINがローパスフィルタ11を介してA/D変換器1
2に供給され、このA/D変換器12は上記アナログオ
ーディオ入力信号AINを量子化する。A/D変換器1
2から得られたディジタルオーディオデータは、AD(
適応差分)PCMエンコーダ13に供給される。ADP
CMエンコーダ13は、上記入力信号AINを上記A/
D変換器12により量子化した所定転送速度のディジタ
ルオーディオPCMデータについて、前記表1に示した
CD−I方式における各種モードに対応するビット圧縮
(データ圧縮)処理を行うもので、上記システムコント
ローラ7により動作モードが指定されるようになってい
る。例えば上記表1のレベルBのモードでは、サンプリ
ング周波数が37.8kHzで1サンプル当たりのビッ
ト数が4ビットの圧縮データ(ADPCMデータ)とさ
れ、メモリ14に供給される。このレベルBのステレオ
モードでのデータ転送速度は、上記標準のCD−DAの
フォーマットのデータ転送速度(75セクタ/秒)の1
/4(18.75セクタ/秒)に低減されている。
【0019】ここで図1の実施例においては、A/D変
換器12のサンプリング周波数が例えば上記標準的なC
D−DAフォーマットのサンプリング周波数である44
.1kHzに固定されており、ADPCMエンコーダ1
3においては、上記圧縮モードに応じたサンプリングレ
ート変換(例えばレベルBでは44.1kHzから37
.8kHzへの変換)が行われた後、16ビットから4
ビットへのビット圧縮処理が施されるようなものを想定
している。なお、他の構成例として、A/D変換器12
のサンプリング周波数自体を上記圧縮モードに応じて切
換制御するようにしてもよく、この場合には、切換制御
されたA/D変換器12のサンプリング周波数に応じて
ローパスフィルタ11のカットオフ周波数も切換制御す
る。 すなわち、上記圧縮モードに応じてA/D変換器12の
サンプリング周波数及びローパスフィルタ11のカット
オフ周波数を同時に切換制御するようにすればよい。
【0020】次にメモリ14は、データの書き込み及び
読み出しがシステムコントローラ7により制御され、A
DPCMエンコーダ13から供給されるADPCMデー
タを一時的に記憶しておき、必要に応じてディスク上に
記録するためのバッファメモリとして用いられている。 すなわち、例えば上記レベルBのステレオのモードにお
いて、ADPCMエンコーダ13から供給される圧縮オ
ーディオデータは、そのデータ転送速度が、標準的なC
D−DAフォーマットのデータ転送速度(75セクタ/
秒)の1/4、すなわち18.75セクタ/秒に低減さ
れており、この圧縮データがメモリ14に連続的に書き
込まれる。この圧縮データ(ADPCMデータ)は、前
述したように4セクタにつき1セクタの記録を行えば足
りるが、このような4セクタおきの記録は事実上不可能
に近いため、後述するようなセクタ連続の記録を行うよ
うにしている。この記録は、休止期間を介して、所定の
複数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)から成るク
ラスタを記録単位として、標準的なCD−DAフォーマ
ットと同じデータ転送速度(75セクタ/秒)でバース
ト的に行われる。すなわちメモリ14においては、上記
ビット圧縮レートに応じた18.75(=75/4)セ
クタ/秒の低い転送速度で連続的に書き込まれたレベル
BでステレオモードのADPCMオーディオデータが、
記録データとして上記75セクタ/秒の転送速度でバー
スト的に読み出される。この読み出されて記録されるデ
ータについて、記録休止期間を含む全体的なデータ転送
速度は、上記18.75セクタ/秒の低い速度となって
いるが、バースト的に行われる記録動作の時間内での瞬
時的なデータ転送速度は上記標準的な75セクタ/秒と
なっている。従って、ディスク回転速度が標準的なCD
−DAフォーマットと同じ速度(一定線速度)のとき、
該CD−DAフォーマットと同じ記録密度、記憶パター
ンの記録が行われることになる。
【0021】メモリ14から上記75セクタ/秒の(瞬
時的な)転送速度でバースト的に読み出されたADPC
Mオーディオデータすなわち記録データは、エンコーダ
15に供給される。ここで、メモリ14からエンコーダ
15に供給されるデータ列において、1回の記録で連続
記録される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)か
ら成るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたク
ラスタ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続
用セクタは、エンコーダ15でのインターリーブ長より
長く設定しており、インターリーブされても他のクラス
タのデータに影響を与えないようにしている。このクラ
スタ単位の記録の詳細については、図2を参照しながら
後述する。
【0022】エンコーダ15は、メモリ14から上述し
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加及びイン
ターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。この
エンコーダ15による符号化処理の施された記録データ
が、磁気ヘッド駆動回路16に供給される。この磁気ヘ
ッド駆動回路16は、磁気ヘッド4が接続されており、
上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク2に
印加するように磁気ヘッド4を駆動する。
【0023】また、システムコントローラ7は、メモリ
14に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ14からバースト的に読み出
される上記記録データを光磁気ディスク2の記録トラッ
クに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。こ
の記録位置の制御は、システムコントローラ7によりメ
モリ14からバースト的に読み出される上記記録データ
の記録位置を管理して、光磁気ディスク2の記録トラッ
ク上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回路6
に供給することによって行われる。
【0024】次に、このディスク記録再生装置における
再生系について説明する。この再生系は、上述の記録系
により光磁気ディスク2の記録トラック上に連続的に記
録された記録データを再生するためのものであり、光学
ヘッド3によって光磁気ディスク2の記録トラックをレ
ーザ光でトレースすることにより得られる再生出力がR
F回路5により2値化されて供給されるデコーダ21を
備える。
【0025】デコーダ21は、上述の記録系におけるエ
ンコーダ15に対応するものであって、RF回路5によ
り2値化された再生出力について、エラー訂正のための
上述の如き復号化処理やEFM復号化処理などの処理を
行い上述のレベルB、ステレオモードのADPCMオー
ディオデータを、該レベルB、ステレオモードにおける
正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送速度で
再生する。このデコーダ21により得られる再生データ
は、メモリ22に供給される。
【0026】メモリ22は、データの書き込み及び読み
出しがシステムコントローラ7により制御され、デコー
ダ21から75セクタ/秒の転送速度で供給される再生
データがその75セクタ/秒の転送速度でバースト的に
書き込まれる。また、このメモリ22は、上記75セク
タ/秒の転送速度でバースト的に書き込まれた上記再生
データがレベルB、ステレオモードの正規の18.75
セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出される。
【0027】システムコントローラ7は、再生データを
メモリ22に75セクタ/秒の転送速度で書き込むとと
もに、メモリ22から上記再生データを上記18.75
セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ
制御を行う。また、システムコントローラ7は、メモリ
22に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ22からバースト的に書き込
まれる上記再生データを光磁気ディスク2の記録トラッ
クから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。 この再生位置の制御は、システムコントローラ7により
メモリ22からバースト的に読み出される上記再生デー
タの再生位置を管理して、光磁気ディスク2の記録トラ
ック上の再生位置を指定する制御信号をサーボ制御回路
6に供給することによって行われる。
【0028】メモリ22から18.75セクタ/秒の転
送速度で連続的に読み出された再生データとして得られ
るレベルB、ステレオモードのADPCMオーディオデ
ータは、ADPCMデコーダ23に供給される。このA
DPCMデコーダ23は、上記記録系のADPCMエン
コーダ13に対応するもので、システムコントローラ7
により動作モードが指定されて、例えば上記レベルB、
ステレオモードのADPCMデータを4倍にデータ伸張
(ビット伸張)することで16ビットのディジタルオー
ディオデータを再生する。このADPCMデコーダ23
からのディジタルオーディオデータは、D/A変換器2
4に供給される。
【0029】D/A変換器24は、ADPCMデコーダ
23から供給されるディジタルオーディオデータをアナ
ログ信号に変換して、アナログオーディオ出力信号AO
UT を形成する。このD/A変換器24により得られ
るアナログオーディオ信号AOUT は、ローパスフィ
ルタ25を介して出力端子26から出力される。
【0030】なお、この実施例のディスク記録再生装置
の再生系では、ディジタル出力機能も備えており、AD
PCMデコーダ23からのディジタルオーディオデータ
が、ディジタル出力インターフェース回路27を介して
ディジタルオーディオ出力信号DOUT としてディジ
タル出力端子28から取り出されるようになっている。
【0031】さらに、入力端子10からのアナログオー
ディオ信号は無音検出回路18にも送られており、この
無音検出回路18は例えば入力信号レベルが所定レベル
以下となったか否かのレベル弁別を行うことにより無音
状態を検出している。この無音検出回路18からの検出
出力信号は、システムコントローラ7に送られる。
【0032】ところで、このようなディスク記録再生装
置に用いられる光磁気ディスク2は、ステレオオーディ
オ信号で60分以上74分程度までを記録可能な容量と
することが望ましく、例えば上記Bレベルのような1/
4のデータ圧縮率を採用するとき、約130Mバイト程
度が必要となる。また、携帯用あるいはポケットサイズ
程度の記録及び/又は再生装置を構成するためには、デ
ィスク外径は8cm、あるいはより小さな径のディスク
を用いることが望ましい。さらに、トラックピッチ及び
線速度については、CDと同じトラックピッチ1.6μ
m、線速度1.2〜1.4m/sとすることが望まれる
。これらの条件を満足するディスクとしては、例えばデ
ィスク外径を64mmとし、データ記録領域の外径を6
1mm、データ記録領域の内径を32mm、リードイン
領域の内径を30mm、センターホール径を10mmと
すればよい。このディスクを、縦横が70mm×74m
mのディスクキャディに収納して市場に供給するように
すれば、ポケットサイズ程度の記録再生装置により該デ
ィスクに対する記録再生が可能となる。なお上記1/4
のデータ圧縮モードで72分〜76分程度の記録再生を
可能とするためのディスクのデータ記録領域の内径及び
外径の寸法の範囲としては、内径を32mmとするとき
の外径60mm〜62mmから、内径を50mmとする
ときの外径71mm〜73mmまでの範囲で適当に設定
すればよい。
【0033】次に、以上説明したようなディスク記録再
生装置による基本的な記録再生動作について、さらに詳
細に説明する。
【0034】先ず、記録データ(メモリ14から読み出
されたデータ)は、一定数(例えば32個)のセクタ(
あるいはブロック)毎にクラスタ化され、これらのクラ
スタの間にクラスタ接続用のいくつかのセクタが配され
た形態となっている。具体的には図2に示すように、ク
ラスタCは32個のセクタ(ブロック)B0〜B31 
から成っており、これらのクラスタCの間にそれぞれ5
個の接続用(リンキング用)セクタL1〜L5が配され
て隣のクラスタと連結されている。ここで1つのクラス
タ、例えばk番目のクラスタCk を記録する場合には
、このクラスタCk の32個のセクタB0〜B31 
のみならず、前後それぞれ3セクタずつの接続用セクタ
、すなわちクラスタCk−1 側の3個のセクタL3〜
L5(ラン−インブロック)と、クラスタCk+1 側
の3個のセクタL1〜L3(ラン−アウトブロック)と
を含めて、計38セクタを単位として記録を行うように
している。このとき、これらの38セクタ分の記録デー
タがメモリ14からエンコーダ15に送られ、このエン
コーダ15でインターリーブ処理が行われることにより
、最大108フレーム(約1.1セクタに相当)の距離
の並べ換えが行われるが、上記クラスタCk 内のデー
タについては、上記ラン−インブロックL3〜L5から
ラン−アウトブロックL1〜L3までの範囲内に充分に
収まっており、他のクラスタCk−1 やCk+1 に
影響を及ぼすことがない。なお、リンキング用セクタL
1〜L5には、例えば0等のダミィデータが配されてお
り、インターリーブ処理による本来のデータに対する悪
影響を回避できる。また、次のクラスタCk+1 を記
録するときには、クラスタCk との間の5個のリンキ
ング用セクタL1〜L5の内の3個のセクタL3〜L5
がラン−インブロックとして用いられるから、セクタL
3は重複して記録されることになるが、何ら問題はない
。また、上記クラスタとしては、リンキング用セクタを
含めた例えば38セクタを1クラスタとしてもよい。
【0035】このようなクラスタ単位の記録を行わせる
ことにより、他のクラスタとの間でのインターリーブに
よる相互干渉を考慮する必要がなくなり、データ処理が
大幅に簡略化される。また、フォーカス外れ、トラッキ
ングずれ、その他の誤動作等により、記録時に記録デー
タが正常に記録できなかった場合には上記クラスタ単位
で再記録が行え、再生時に有効なデータ読み取りが行え
なかった場合には上記クラスタ単位で再読み取りが行え
る。
【0036】ところで、1セクタ(ブロック)は235
2バイトから成り、先頭から同期用の12バイト、ヘッ
ダ用の4バイト、及びデータD0001〜D2336と
なる2336バイトが、この順に配列されている。この
セクタ構造(ブロック構造)における上記同期用の12
バイトは、最初の1バイトが00H(Hは16進数を示
す)で10バイトのFFHが続き、最後の1バイトが0
0Hとなっている。次の4バイトのヘッダは、それぞれ
1バイトずつの分、秒、ブロックのアドレス部分に続い
て、モード情報用の1バイトから成っている。このモー
ド情報は、主としてCD−ROMのモードを示すための
ものであり、図2に示すセクタの内部構造は、CD−R
OMフォーマットのモード2に相当している。CD−I
は、このモード2を用いた規格である。
【0037】図2の具体例では、さらに、圧縮オーディ
オデータ記録のためのフォーマットを示しており、上記
2336バイトの領域の先頭から、8バイトのサブヘッ
ダ、各128バイトで18グループのサウンドグループ
SG01〜SG18、20バイトのスペース領域、及び
4バイトのリザーブ領域の順に配列されている。上記8
バイトのサブヘッダは、各1バイトのファイル番号、チ
ャンネル番号、サブモード、及びデータタイプが2回繰
り返されて配置されたものである。
【0038】ところで、このようなセクタ構造のデータ
がディスク上に記録される際には、エンコーダ15によ
りパリティ付加やインターリーブ処理等を含む符号化処
理が施され、EFM(8−14変調)処理が施されて、
図3に示すような記録フォーマットにて記録が行われる
【0039】この図3において、1ブロック(1セクタ
)が第1フレームから第98フレームまでの98フレー
ムから成り、1フレームはチャンネルクロック周期Tの
 588倍(588T) で、1フレーム内には、24
T(+接続ビット3T)のフレーム同期パターン部分、
14T(+接続ビット3T)のサブコード部分、及び 
544Tのデータ(オーディオデータ及びパリティデー
タ)部分が設けられている。 544Tのデータ部分は
、12バイト(12シンボル)のオーディオデータ、4
バイトのパリティデータ、12バイトのオーディオデー
タ、及び4バイトのパリティデータがいわゆるEFM変
調されたものであり、1フレーム内のオーディオデータ
は24バイト(すなわちオーディオサンプルデータの1
ワードが16ビットであるから12ワード)となってい
る。上記サブコード部分は8ビットのサブコードデータ
がEFM変調されたものであり、98フレーム単位でブ
ロック化されて、各ビットが8つのサブコードチャンネ
ルP〜Wを構成している。ただし第1及び第2フレーム
のサブコード部分は、EFM変調の規則外(アウトオヴ
ルール)のブロック同期パターンS0,S1 となって
おり、各サブコードチャンネルP〜Wは第3フレームか
ら第98フレームまでのそれぞれ96ビットずつとなっ
ている。
【0040】上記オーディオデータはインターリーブ処
理されて記録されているが、再生時にはデインターリー
ブ処理されて時間の順序に従ったデータ配列のオーディ
オデータとされる。このオーディオデータの代わりに、
一般のCD−Iデータ等を記録することができる。
【0041】ところで、上記図1のディスク記録再生装
置において、A/D変換器12から得られるディジタル
データとして、例えば上記CD−DAフォーマットと同
様のデータ、すなわち、サンプリング周波数44.1k
Hz、量子化ビット数16ビット、データ転送速度75
セクタ/秒のオーディオPCMデータを用いることがで
きる。このデータがADPCMエンコーダ13に送られ
て、例えば上記レベルBのステレオモードにビット圧縮
される場合には、先ず37.8kHzのサンプリング周
波数にレート変換され、次に量子化ビット数が4ビット
にビット圧縮されることにより、圧縮されたADPCM
データの転送レートは入力データの転送レートの1/4
の18.75セクタ/秒となって出力される。このAD
PCMエンコーダ13から18.75セクタ/秒の転送
速度で連続的に出力されるレベルB、ステレオモードの
ADPCMオーディオデータは、メモリ14に供給され
る。
【0042】上記システムコントローラ7は、図4に示
すように、上記メモリ14のライトポインタWを18.
75セクタ/秒の転送速度で連続的にインクリメントす
ることにより、ADPCMオーディオデータを上記メモ
リ14に18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に書
き込み、上記メモリ14内に記憶されている上記ADP
CMオーディオデータのデータ量が所定量K以上になる
と、上記メモリ14のリードポインタRを75セクタ/
秒の転送速度でバースト的にインクリメントして、上記
メモリ14から上記ADPCMオーディオデータを記録
データとして所定量Kだけ上記75セクタ/秒の転送速
度でバースト的に読み出すようにメモリ制御を行う。
【0043】すなわち、上記図1に示すディスク記録再
生装置の記録系においては、システムコントローラ7に
よる上記メモリ制御によって、ADPCMエンコーダ1
3から例えば18.75セクタ/秒の転送速度で連続し
て出力されるADPCMオーディオデータを上記18.
75セクタ/秒の転送速度でメモリ14に書き込み、こ
のメモリ14内に記憶されている上記ADPCMオーデ
ィオデータのデータ量が所定量K以上になると、メモリ
14から上記ADPCMオーディオデータを記録データ
として所定量Kだけ75セクタ/秒の転送速度でバース
ト的に読み出すようにしたので、メモリ14内に常に所
定量以上のデータ書き込み領域を確保しながら入力デー
タをメモリ14に連続的に書き込むことができる。ここ
で、メモリ14からバースト的に読み出される記録デー
タは、システムコントローラ7により光磁気ディスク2
の記録トラック上の記録位置を制御することによって、
光磁気ディスク2の記録トラック上で連続する状態に記
録することができる。しかも上述のようにメモリ14に
は常に所定量以上のデータ書き込み領域が確保されてい
るので、外乱等によりトラックジャンプ等が発生したこ
とをシステムコントローラ2が検出して光磁気ディスク
2に対する記録動作を中断した場合にも、上記所定量以
上のデータ書き込み領域に入力データを書き込み続け、
その間に復帰処理動作を行うことができ、光磁気ディス
ク2の記録トラック上には、入力データを連続した状態
に記録することができる。
【0044】なお、上記光磁気ディスク2には、上記セ
クタの物理アドレスに対応するヘッダタイムデータが上
記ADPCMオーディオデータにセクタ毎に付加されて
記録される。また、その記録領域と記録モードを示す目
録データが目録領域に記録される。
【0045】次に、図1のディスク記録再生装置におけ
る再生系では、システムコントローラ7は、図5に示す
ように、メモリ22のライトポインタWを75セクタ/
秒の転送速度でインクリメントして、再生データをメモ
リ22に75セクタ/秒の転送速度で書き込むとともに
、メモリ22のリードポインタRを18.75セクタ/
秒の転送速度で連続的にインクリメントして、メモリ2
2から上記再生データを上記18.75セクタ/秒の転
送速度で連続的に読み出し、上記ライトポインタWが上
記リードポインタRに追い付いたら書き込みを停止し、
メモリ22内に記憶されている上記再生データのデータ
量が所定量L以下になると書き込みを行うようにメモリ
22のライトポインタWを75セクタ/秒の転送速度で
バースト的にインクリメントしてメモリ制御を行う。
【0046】従って、このようなディスク記録再生装置
の再生系においては、上記システムコントローラ7によ
る上記メモリ制御によって、光磁気ディスク2の記録ト
ラックから再生されるレベルB、ステレオモードのAD
PCMオーディオデータを75セクタ/秒の転送速度で
バースト的にメモリ22に書き込み、メモリ22から上
記ADPCMオーディオデータを再生データとして75
セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようにしたの
で、メモリ22内に常に所定量L以上のデータ読み出し
領域を確保しながら、再生データを該メモリ22から連
続的に読み出すことができる。また、メモリ22からバ
ースト的に読み出される再生データは、システムコント
ローラ7により光磁気ディスク2の記録トラック上の再
生位置を制御することによって、光磁気ディスク2の記
録トラックから連続する状態で再生することができる。 しかも、上述のようにメモリ22には常に所定量L以上
のデータ読み出し領域が確保されているので、外乱等に
よりトラックジャンプ等が発生したことをシステムコン
トローラ7が検出して光磁気ディスク2に対する再生動
作を中断した場合にも、上記所定量L以上のデータ読み
出し領域から再生データを読み出してアナログオーディ
オ信号の出力を継続することができその間に復帰処理動
作を行うことができる。
【0047】次に、無音検出に応じた信号記録動作の中
断の具体例について説明する。先ず、図1の無音検出回
路18は、例えば図6に示すような構成とすることがで
きる。この図6において、入力端子10からのアナログ
オーディオ信号は、無音検出回路18のピークホールド
回路18aに送られてピーク電圧がホールドされ、これ
がコンパレータ(比較器、レベル弁別器)18bに送ら
れて、基準電圧源18cからの所定の基準電圧と比較さ
れる。ピークホールド回路18aの時定数は例えば約0
.1秒程度である。また、基準電圧源18cは可変であ
り、電圧を変化させることにより無音検出レベルを調整
することができる。コンパレータ18bからの出力信号
は、無音検出信号として上記図1のシステムコントロー
ラ7に送られている。
【0048】システムコントローラ7は、無音検出回路
18からの上記無音検出信号に応じてメモリ14に対す
るADPCMデータの書き込みを制御する。このメモリ
14は、例えば図7に示すように、2クラスタ64セク
タ分のデータ記憶容量のものを準備する。この図7にお
いて、メモリの記憶単位M1等はそれぞれ1セクタ分の
記憶容量に相当し、M1〜M32で第1のクラスタを、
M33〜M64で第2のクラスタを構成している。メモ
リ14に入力されたADPCMデータは、メモリ単位の
M1から順に書き込まれ、M32の次にはM33に書き
込まれてM64まで書き込まれた後、再びM1から順に
書き込まれるような、いわゆるリングバッファとなって
いる。このメモリ内のM1〜M32、あるいはM33〜
M64に記憶されたデータが、上記図2の32個のセク
タ(ブロック)B0〜B31 のデータに対応する。
【0049】ここで、上記CD−Iオーディオフォーマ
ットのBモードでモノラルの8倍圧縮ADPCMデータ
をディスクに記録することを考える。いま、無音部分と
して最大許容記録時間を例えば1秒とするとき、実時間
で1秒分のデータは上記8倍圧縮すると0.125秒と
なり、1セクタが1/75秒に相当するから、0.12
5÷1/75≒9.37 より約9セクタあるいは10セクタ分に相当する。従っ
て、無音部分の時間が9あるいは10セクタ以上となる
とき、記録動作を中断するようにする。
【0050】図8は具体的なメモリ制御動作の一例を示
すフローチャートである。この図8のステップS1にお
いて、上記メモリ14の記憶単位M1、M2等のセクタ
番地を示すポインタが初期値1とされ、上記無音部分の
セクタ数を表すカウンタが初期値0とされる。次のステ
ップS2では、上記ポインタの示すセクタ番地に入力A
DPCMデータの1セクタ分を書き込む。次のステップ
S3では、無音検出フラグMUTEが“H”のとき、す
なわち無音が検出されたとき、上記カウンタをインクリ
メント(+1)する。次のステップS4では、該カウン
タの数値が所定値、例えば9に達したか否かを判別し、
達していない(No)ときステップS5に、達している
(Yes)のときステップS6にそれぞれ進む。
【0051】ここで、上記無音検出フラグMUTEは、
上記無音検出回路18において無音が検出されたとき上
記システムコントローラ7に対して割り込み(割り込み
1)がかかることにより、ステップS12にてMUTE
=“H”とされる。このステップS12では、上記カウ
ンタを0に初期化している。また、無音が終わったとき
には、割り込み2によりステップS13にてMUTE=
“L”とされる。ただし、この無音検出フラグMUTE
の切換タイミングは、LPF11、A/D変換器12、
ADPCMエンコーダ13等での信号遅延分の補正がさ
れてメモリ入力ADPCMデータとのタイミング合わせ
がなされている。
【0052】上記ステップS4の判別の時点で無音の持
続時間が上記所定セクタ数分(例えば9セクタ分)に達
していないときには、ステップS5に進む。このステッ
プS5においては、上記ポインタが32あるいは64と
なったとき、1クラスタ(32セクタ)分のADPCM
データをメモリ14から読み出して前後に上記リンキン
グ用セクタを付加し、エンコーダ15でエンコード処理
して、バースト的に光磁気ディスク2に記録する。次の
ステップS10では、上記ポインタの数値が64以上の
とき、64を減算(ポインタ−64)する。次のステッ
プS11では、上記ポインタをインクリメント(+1)
し、上記ステップS2に戻る。
【0053】上記ステップS4において、無音状態持続
時間が9セクタ分に達したと判別されたときには、ステ
ップS6に進む。ステップS6においては、上記ポイン
タの数値に1を加えた番地、すなわち(ポインタ+1)
の番地から、入力ADPCMデータを2セクタ分書き込
む。次のステップS7では、上記無音検出フラグMUT
Eが“H”か否か、すなわち無音状態が持続しているか
否かを判別し、YesのときにはステップS6に戻って
、同じ(ポインタ+1)の番地から2セクタ分を書き込
む動作を繰り返す。これは、入力ADPCMデータが無
音状態のデータのとき、ポインタのインクリメントを行
わずにメモリ14の同じ位置にデータ書き込みを繰り返
していることになる。このとき、前に書き込まれた2セ
クタ分の無音データは次の2セクタ分のデータに書き換
えられる(オーバーライトされる)ことになる。
【0054】次のステップS8では、ポインタを2だけ
増加(+2)してステップS9に進む。このステップS
9では、ポインタの数値が32、33、34あるいは6
4、65、66となっているとき、1クラスタ(32セ
クタ)分を読み出して上述のようにリンキングセクタを
付加し、エンコードし、バースト的に光磁気ディスク2
に記録する。次に、上記ステップS10に進む。
【0055】上述したような動作中のメモリ入力ADP
CMデータとメモリ記憶内容との関係を図9及び図10
に示す。図9は図中斜線部に示す無音部分が所定のnセ
クタ(例えばn=9)以上連続する場合を、また図10
は図中斜線部に示す無音部分が上記nセクタ(9セクタ
)未満の場合をそれぞれ示している。D1、D2は上記
無音部分の次に続くADPCMデータを示しており、上
述のようなメモリ制御を行うことにより、無音部分が所
定時間(例えば1秒、約9セクタ分)以上連続すること
がなく、また無音状態からの立ち上がり部分の信号の欠
落無く録音が行えることがわかる。
【0056】次に図11は、上記無音部分が第1のクラ
スタから第2のクラスタに跨がって生じた場合を示して
おり、この場合には、第1のクラスタの終端部分と第2
のクラスタの先端部分とを連続させた無音部分の持続時
間が上記所定時間を超えないような制御が行われる。な
お、メモリはリングバッファとして用いられており、第
2クラスタから第1のクラスタに跨がって無音部分が生
じる場合にも同様な制御が行われることは勿論である。
【0057】ここで、光磁気ディスク2への信号記録時
のサーボ制御としては、2通り考えられる。1つは、記
録しようとするデータが送られてくるまでの待ち時間に
、上記サブコードのQチャンネルの絶対時間情報や上記
セクタフォーマット内のヘッダからの時間情報(ブロッ
クアドレス)等を読み取り、トラックジャンプを繰り返
して、常に次の記録開始点の直前位置に記録ヘッドを待
機させるものである。他の1つは、記録しようとするデ
ータが送られてきたときに、上記時間情報を読取りなが
ら次の記録開始点が来るのを待って記録を行うものであ
る。
【0058】以上のような実施例によれば、光磁気ディ
スク2に記録される無音部分の長さを9セクタ分以下に
抑えることができ、無音部分が長時間に亘って記録され
ることによる媒体の無駄を防止できる。ここで、信号記
録には再生時の略々倍の電力が必要となるが、この実記
録時間を短くできるため、特に電池駆動タイプの装置の
場合に、電池寿命を長く保つことができる。また、記録
されたオーディオ信号の再生時に、無音部分が1秒以上
持続することがなく、例えば無音部分が長いときにスキ
ップ操作等を行う手間を省くことができる。さらに、無
音状態からの立ち上がり部分は、メモリ上に完全に記憶
されているから、途切れる等の不具合が生じることもな
い。
【0059】さらに他の記録方法としては、記録媒体で
ある光磁気ディスク2上で無音記録部分の書換え(オー
バーライト)を行うことで、記録媒体上での無音記録部
分の増大を防ぐことも考えられる。これは上記クラスタ
単位での書換えとなり、記録媒体上の1つのクラスタ全
体に亘って無音データが記録されたときに、このクラス
タ位置に次のクラスタのデータをオーバーライトするこ
とで無音記録データを消去することになる。この場合に
は、メモリへの書き込みを制御する必要が無くなるが、
記録される無音部分の最大持続時間がクラスタのデータ
量により定められ、やや長くなる。ただし、これはクラ
スタのセクタ数を少なくしたりすること等で容易に対処
できる。
【0060】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、上記無音検出については、入
力されたアナログオーディオ信号に対して行っているが
、ディジタルオーディオ信号が入力される場合には、ア
ナログモニター信号を無音検出したり、ディジタルオー
ディオ信号を直接的にレベル検出処理して無音検出を行
わせるようにしてもよい。また、上記実施例のディスク
記録再生装置では、いわゆるCD−I方式やCD−RO
M  XA方式のADPCMオーディオフォーマットに
おけるレベルBのステレオあるいはモノラルのモードの
圧縮データの記録・再生について説明したが、他のモー
ドや他の方式でビット圧縮されたオーディオデータにつ
いても同様に記録・再生を行うことができる。上記クラ
スタを構成するセクタ数も32個に限定されず、例えば
64セクタ等の任意の個数のセクタで1クラスタを構成
するようにしてもよい。さらに、記録可能ディスクとし
ては光磁気ディスクに限定されず、相変化型光ディスク
、有機色素系光ディスク、PHB(フォトケミカル・ホ
ール・バーニング)光ディスク等にも本発明を適用する
ことができるのみならず、ディスク状媒体以外に、カー
ド状媒体やシート状媒体やテープ状媒体にも本発明を適
用できる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディジタルオーディオ信号記録装置によれば、
ビット圧縮されたディジタルオーディオ信号を所定デー
タ量を単位として記録媒体に記録する際に、入力オーデ
ィオ信号の無音の検出信号に応じて記録動作を中断し、
記録媒体上での無音記録部分が増加することを防いでい
るため、記録媒体の無駄や、装置駆動用の電池の無駄や
、再生時の無音状態が長引くこと等の不具合を、有効に
解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルオーディオ信号記録装
置の一実施例としてのディスク記録再生装置の構成例を
示すブロック回路図である。
【図2】記録媒体への記録単位となるクラスタ構造のフ
ォーマットを示す図である。
【図3】いわゆるCD(コンパクトディスク)の規格に
おけるフレーム及びセクタ(ブロック)のフォーマット
を示す図である。
【図4】上記実施例のディスク記録再生装置の記録系に
おいてメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図5】上記実施例のディスク記録再生装置の再生系に
おいてメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図6】無音検出回路18の具体例を示すブロック回路
図である。
【図7】メモリ14の内部構造の具体例を示す図である
【図8】無音検出に伴うメモリ制御動作の具体例を示す
フローチャートである。
【図9】所定時間以上の無音検出時のメモリ入力データ
に対するメモリ内容を示す図である。
【図10】所定時間未満の無音検出時のメモリ入力デー
タに対するメモリ内容を示す図である。
【図11】2つのクラスタに跨がって無音が検出された
ときのメモリ入力データに対するメモリ内容を示す図で
ある。
【符号の説明】
2・・・・・光磁気ディスク 3・・・・・光学ヘッド 4・・・・・磁気ヘッド 6・・・・・サーボ制御回路 7・・・・・システムコントローラ 10・・・・・アナログオーディオ信号入力端子12・
・・・・A/D変換器 13・・・・・ADPCMエンコーダ 14・・・・・メモリ 15・・・・・エンコーダ 16・・・・・磁気ヘッド駆動回路 18・・・・・無音検出回路 21・・・・・デコーダ 22・・・・・メモリ 23・・・・・ADPCMデコーダ 24・・・・・D/A変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ディジタルオーディオ信号をビット圧
    縮処理し、メモリに対する書き込み、読み出しを制御す
    ることにより所定のデータ量単位で記録媒体に対して記
    録を行うディジタルオーディオ信号記録装置において、
    入力オーディオ信号の無音を検出する無音検出手段を有
    し、この無音検出手段からの検出出力に応じて信号記録
    動作を中断して記録媒体上での無音記録部分の増加を阻
    止することを特徴とするディジタルオーディオ信号記録
    装置。
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