JP2003140725A - 部品の調達・再利用システム - Google Patents

部品の調達・再利用システム

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JP2003140725A
JP2003140725A JP2001332670A JP2001332670A JP2003140725A JP 2003140725 A JP2003140725 A JP 2003140725A JP 2001332670 A JP2001332670 A JP 2001332670A JP 2001332670 A JP2001332670 A JP 2001332670A JP 2003140725 A JP2003140725 A JP 2003140725A
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Nobuyuki Teraura
信之 寺浦
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品とその情報との一体化を図ることにより
現品票を不要とし、その情報を部品の発注及び再利用に
有効に利用する。 【解決手段】 製品製造工場1は、製品3の製造に部品
2を使用すると、該当する部品2を補充すべく部品工場
4に発注を行う。このとき、部品工場4では、製造した
各部品2にRFタグ8を貼付し、部品2に関する個別デ
ータを書込む。製品製造工場1では、部品2のRFタグ
8から読出したデータを元に当該部品2の発注を通信に
より行う。製品3が市場Mを通った後解体工場5で解体
される際に、解体工場5では、RFタグ8から読出した
データに基づいて各部品2の再利用可能性の判断を行
い、再利用可能な部品2は、部品センタ6を通して修理
工場7あるいは製品製造工場1に出荷される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波によりデータ
の読み書きが可能なRFタグを、部品の発注や再利用に
用いるようにした部品の調達・再利用システムに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、製品製造者
(例えば自動車のメーカ)が部品製造者から部品(例え
ばカーエアコン等の自動車部品)を調達するためのシス
テムとして、いわゆる後補充部品調達方式が実施されて
いる。このシステムは、部品製造者が、製品製造者に部
品を納入するにあたり、その部品に関する情報(品番や
数量等)を文字表示及びバーコード等にて記録(印刷)
した現品票(いわゆるかんばん)を添付し、製品製造者
は、製品の製造にその部品を使用すると、該当する部品
の現品票を利用して補充すべき部品を部品製造者に発注
するというものである。
【0003】この場合、従来では、発注時に現品票自体
を部品製造者に戻すようにしていたが、現在では、通信
ネットワークの発達等の事情により、現品票に記録され
たバーコード等の情報を読取ってデータ通信により発注
を行うようにしている。そのため、製品製造者の所に現
品票が溜まることになるが、印刷する情報が毎回異なる
ため、再利用できるものではなく、結局、焼却など廃棄
処分をせざるを得ず、紙の無駄が多くなる不都合があっ
た。尚、この現品票に、例えば熱的に消去,書込みがリ
ライト紙を用いることも考えられるが、リライト紙自体
が高価であると共に、特殊な書込み装置等も必要とな
り、実現性の薄いものとなっていた。
【0004】一方、近年では、廃棄される自動車や家電
製品等の工業製品に関して、それを解体し、材質毎に原
材料(プラスチック,金属等)に再生したり、使用でき
る部品は再利用(リユース)するといった、リサイクル
システムの構築が進められてきている。このようなリサ
イクルシステムのために、製品解体者の処理に必要とな
るリサイクル情報(部品の再利用の可能性の判断を行う
ための情報等)を、例えばコイン形状に構成されたRF
タグ(RFIDタグ)に書込んでおき、それを製品製造
時に予め製品に貼付しておくようにしたシステムが提案
されている。ところが、このRFタグに書込む情報は、
その製品を構成する部品の部品情報、つまり上記した現
品票に記載される情報を含むことになるため、情報媒体
を一元化することが望ましいのである。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、部品とその情報との一体化を図ること
により現品票を不要とすることができ、その情報を、部
品の発注及び再利用に利用することができる部品の調達
・再利用システムを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の部品の調達・再利用システムは、特許請求
の範囲に記載された手段を採用する。請求項1の発明に
よれば、部品製造者から製品製造者に納入される部品に
は、当該部品の型式データ及び個別データが書込まれた
RFタグが付されるので、製品製造者は、製品の製造に
その部品を使用した際に、RFタグから読出したデータ
を元に当該部品の発注を行うことができる。
【0007】そして、部品に付されたRFタグは、製品
製造者により製品に関する個別データが書込まれた上で
当該製品に組込まれて市場に出荷されるので、その製品
の使用後の解体時に、製品解体者は、当該製品に組込ま
れた部品のRFタグに記憶されたデータに基づいて各部
品の再利用の可能性を判断することができる。さらに、
少なくとも再利用する部品に関しては、製品解体者によ
り該当するRFタグに解体に関する個別データが書込ま
れるので、再利用後においても、RFタグのデータから
その部品の履歴を知ることが可能となる。
【0008】この結果、請求項1の発明によれば、部品
の納入時に現品票を付し、その現品票を元に発注を行っ
ていたものと異なり、部品とその情報媒体であるRFタ
グとが一体化し、部品の納入及び発注のための現品票を
不要とすることができ、ペーパレス化を図ることができ
る。また、RFタグに書込まれた個別データを、その部
品の再利用に有効に利用することができる。
【0009】この場合、製品製造者が、RFタグから読
出したデータを元にした当該部品の発注を、部品製造者
及び再利用部品供給者の双方に対して行う構成とすれば
(請求項2の発明)、部品の再利用が促進され、再利用
のシステムの活性化を図ることができる。このとき、部
品の発注を受けた再利用部品供給者が、該当する再利用
部品を確保できないときは、部品製造者に当該部品の製
造を指示することにより(請求項3の発明)、再利用を
十分に図りながらも必要な部品を確保することができ
る。
【0010】また、上記したRFタグに書込まれる個別
データとして、具体的には次のようなデータの一部ある
いは全部とすることができる。即ち、部品製造者がRF
タグに書込む個別データとしては、部品の製造番号、製
造者を表す記号、製造年月日、製造ロット番号、検査結
果、リサイクル情報などがある(請求項4の発明)。製
品製造者がRFタグに書込む個別データとしては、製品
の製造番号、製造者を表す記号、製造年月日、製造ロッ
ト番号などがある(請求項5の発明)。製品解体者がR
Fタグに書込む個別データとしては、解体者を表す記
号、解体年月日などがある(請求項6の発明)。
【0011】製品解体者が再利用可能と判断した部品が
再利用部品供給者に蓄積される構成にあっては、その再
利用部品供給者が、当該部品の検査を行い、合格した部
品に付されているRFタグに対して、当該再利用部品供
給者を表す記号、検査日、検査者、検査結果、再利用回
数などからなる個別データを書込むようにしても良い
(請求項7の発明)。これにより、再利用部品供給者に
よりRFタグに書込まれる検査結果等の個別データに基
づいて、効果的に部品の再利用を図ることができる。
【0012】さらには、再利用部品供給者が、部品が出
荷された際に、当該部品に付されたRFタグから読出し
た型式データに基づいて製品解体者または部品製造者に
当該部品を発注する構成とすれば(請求項8の発明)、
再利用部品供給者が必要な部品を常に確保しておくこと
が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、製品としての自
動車の製造に用いる部品の調達・再利用システムに適用
した一実施例について、図面を参照しながら説明する。
まず、図1は、本実施例に係る部品の調達・再利用シス
テムの全体の構成を概略的に示している。尚、この図1
では、製品や部品(再利用部品を含む)等の物の流れを
白抜きの矢印で示しており、例えば通信ネットワークを
通じた情報(発注情報)の流れを破線の矢印で示してい
る。
【0014】ここで、製品製造者としての製品製造工場
1は、例えばカーエアコンなどの複数種類の部品2(図
では便宜上3種類のみ図示)を組込んで製品(自動車)
3を製造する。前記各部品2は、部品製造者としての各
社(A社,B社,C社)の部品工場4(3つのみ図示)
により夫々製造され、前記製品製造工場1に納入される
ようになっている。このとき、前記3種類の部品2及び
3つの部品工場4を区別する必要があるときには、便宜
上符号の後に、(A),(B),(C)を付すこととす
る。従って、部品工場4(A)は、部品2(A)を製造
し、部品工場4(B)は、部品2(B)を製造し、部品
工場4(C)は、部品2(C)を製造する。
【0015】一方、前記製品製造工場1が製造した製品
(自動車)3は、市場Mに出荷され、消費者により使用
された後、製品解体者としての解体工場5に送られて解
体される。この場合、解体工場5は、製品3をリサイク
ル等の処理可能な単位に解体するのであるが、このとき
再利用可能な部品2が取出されるようになっている。そ
して、再利用可能な部品2は、再利用部品供給者として
の部品センタ6に蓄積されるようになっている。この部
品センタ6に蓄積された再利用に係る部品2は、自動車
の修理工場7あるいは製品製造工場1に出荷され、これ
にて再利用のシステムが構成されるようになっている。
【0016】さて、後の作用説明(フローチャートの説
明)でも述べるように、本実施例の部品の調達・再利用
システムにおいては、RFタグ(RFIDタグ)を用い
て部品2とその情報とがいわば一体化されるようになっ
ている。即ち、前記各部品工場4は、製造した部品2
に、電波によりデータの読み書きが可能なRFタグ8を
付すようになっている。この場合、RFタグ8は、例え
ば、コイン形状に構成され、部品2の外壁面に接着によ
り貼付されるようになっている。
【0017】このRFタグ8は、図2にその電気的構成
を示すように、後述するリーダライタとの間で電波信号
を送受信するためのアンテナコイル9、共振コンデンサ
10、RFIDチップ11を並列接続して構成される。
前記RFIDチップ11は、リーダライタの給電用信号
から動作電源を得るための整流・平滑回路12、通信等
の制御を行うCPU13、送受信信号の変調,復調を行
う変復調回路14、動作プログラム等を記憶するROM
15、データを記憶する読書き可能なEEPROM16
等をワンチップIC化して構成されている。
【0018】この場合、図示はしないが、各部品工場4
には、RFタグ8に対して少なくともデータの書込みが
可能な装置が設けられており、部品2に付されるRFタ
グ8に、当該部品2の型式データ及び当該部品2に関す
る個別データを書込むようになっている。前記個別デー
タは、部品2の製造番号、製造者を表す記号、製造年月
日、製造ロット番号、検査結果、リサイクル情報などか
ら構成されるようになっている。
【0019】またこのとき、部品工場4は、部品2を製
造すると、その検査を行い、合格品については、その品
質を、1〜5の5段階にランク付けし(数字が大きいほ
ど高品質;図8参照)、その結果を前記検査結果のデー
タとしてRFタグ8に書込むようになっている。部品2
は、上記データを記憶したRFタグ8が付された状態
で、製品製造工場1に納入されるのであるが、その際、
RFタグ8を付したことにより、従来付されていた現品
票が省略されるようになっている。
【0020】前記製品製造工場1には、部品2の調達
(発注)の管理等を行うための、コンピュータを主体と
して構成される管理装置17が設けられている。また、
この管理装置17には、前記RFタグ8に対するデータ
の書込み及び読出しを行うリーダライタ18が接続され
ている。詳しい図示及び説明は省略するが、このリーダ
ライタ18は、例えば手持ち操作可能な本体に、通信用
アンテナ、制御部、送信部及び受信部、操作部や表示部
等を配設して構成され、部品2のRFタグ8に近接させ
た状態で、RFタグ8に対して電波(電磁界)により電
力供給を行うと共に、データの通信(書込み及び読出
し)を行うようになっている。
【0021】製品製造工場1(管理装置17)は、いわ
ゆる後補充部品調達方式により、必要な部品2の発注
(調達)を行うようになっている。この後補充部品調達
方式は、部品2毎に常に所定量の在庫を確保できるよう
に、製品3の製造により例えば10個の部品2(A)を
使用したときに、例えば部品工場4(A)に対して10
個の部品2(A)を発注するというものである。この発
注は、通信ネットワークを介して行われるようになって
いる。
【0022】このとき、製品製造工場1では、製品3の
製造時に、作業者が前記リーダライタ18を用いて、そ
の製品3に組込む部品2に付されているRFタグ8から
データの読出し作業を行い、そのRFタグ8から読出さ
れた当該部品2のデータが管理装置17に入力されるよ
うになっている。そして、管理装置17は、その読出し
たデータを元に部品2の発注を行うのである。
【0023】また、本実施例では、管理装置17は、該
当する部品2の発注を、部品工場4及び部品センタ6の
双方に対して行うようになっている。この場合、該当す
る製品(自動車)3が市場Mに出回ったばかりの時期に
おいては、未だ部品センタ6に再利用に係る部品2が蓄
積されることはないので、部品工場4に対する発注の割
合が多くなる(又は100%となる)が、部品センタ6
に蓄積されてくる部品2の量が多くなるに従って、次第
に部品センタ6に対する発注の割合を多くしていくよう
になっている。例えば10個の部品2(A)を発注する
場合、初期においては、部品工場4(A)に対して10
個の部品2(A)を発注するのであるが、再利用に係る
部品2が増えるに従って、部品工場4(A)に対して8
個、部品センタ6に対して2個の部品2(A)を発注す
るというようになるのである。
【0024】さらに、製品製造工場1は、製品3を製造
する際に、その製品3に組込まれる各部品2のRFタグ
8に対して、前記リーダライタ18を用いて、当該製品
3に関する個別データを書込むようになっている。この
場合、個別データは、製品3の製造番号、製造者を表す
記号、製造年月日、製造ロット番号などから構成され
る。尚、各部品2は、RFタグ8を付したまま製品3に
組込まれることは勿論である。
【0025】前記解体工場5には、やはりコンピュータ
等からなる管理装置19が設けられていると共に、前記
RFタグ8に対するデータの書込み及び読出しを行うリ
ーダライタ20が設けられている。この解体工場5で
は、製品3の解体時に、リーダライタ20により、各部
品2に付されているRFタグ8からデータの読出し作業
を行い、管理装置19は、そのRFタグ8から読出され
たデータ(リサイクル情報)に基づいて、処理方法(再
利用かリサイクルか廃棄処分か等)を判断するようにな
っている。後の作用説明にて述べるように、本実施例で
は、部品2の再利用の可能性の判断は、当該部品2の検
査結果、当該部品2の再利用回数、製品(自動車)3の
走行距離に基づいて行われるようになっている(図7参
照)。
【0026】また、解体工場5においては、再利用可能
な部品2が取出されると、その部品2に関して、付され
ているRFタグ8に解体に関する個別データを書込むよ
うになっている。この場合、解体に関する個別データ
は、解体者(解体工場5)を表す記号、解体年月日等か
ら構成される。そして、上述のように、解体工場5にお
いて取出された再利用可能な部品2は、前記部品センタ
6に送られて蓄積されるようになっている。
【0027】前記部品センタ6には、やはりコンピュー
タ等からなる管理装置21が設けられていると共に、前
記RFタグ8に対するデータの書込み及び読出しを行う
リーダライタ22が設けられている。この部品センタ6
は、前記解体工場5から再利用に係る部品2が入荷する
と、その部品2の検査を行うようになっている。
【0028】この検査は、前記部品工場4における検査
と同様にして行われ、合格品については、その品質が1
〜5の5段階にランク付けされる(図8参照)。不合格
品(ランク0)については、廃棄(あるいはリサイク
ル)されるようになっている。この検査が行われると、
部品センタ6では、合格した部品2に付されているRF
タグ8に対して、個別データを書込むようになってい
る。この個別データは、再利用部品供給者(部品センタ
6)を表す記号、検査日、検査者、検査結果、再利用回
数などから構成される。
【0029】そして、部品センタ6は、前記製品製造工
場1あるいは修理工場7からの発注に応じて、再利用に
係る部品2を出荷するのであるが、このとき、当該部品
2に付されたRFタグ8から型式データを読出し、その
データに基づいて前記解体工場5または部品工場4に当
該部品2を発注し、必要な部品2を常に確保(補充)す
るようになっている。さらに、部品センタ6は、製品製
造工場1から発注を受けた部品2を確保できないとき
は、該当する部品工場4に当該部品2の製造を指示する
ようになっている。
【0030】次に、上記構成の作用について、図3ない
し図8も参照しながら説明する。図3〜図6のフローチ
ャートは、それぞれ、部品工場4、製品製造工場1、解
体工場5、部品センタ6が実行する部品2の調達・再利
用に係る処理の手順の要部(概略)を示している。即
ち、まず、図3のフローチャートは、部品工場4におけ
る処理手順を示している。
【0031】ここで、部品工場4において、部品2の受
注があると(ステップS1にてYes)、その部品2を
製造する(ステップS2)。前記部品2の受注(製品製
造工場1からの発注)は、通信ネットワークを介した通
信により行われるようになっている。また、この受注
は、主として製品製造工場1からのものであるが、後述
のように部品センタ6から部品2の製造の指示がなされ
るケースもある。製造された各部品2には、夫々RFタ
グ8が貼付される(ステップS3)。
【0032】次のステップS4では、製造された部品2
の検査が行われ、その結果、合格品については、その品
質が1〜5の5段階にランク付けされる。図8は、この
検査結果のテーブルを示しており、この場合、例えばラ
ンク1は、耐用期間が5年程度で、ランク5は、耐用期
間が100年といったふうに、ランクの数字が大きいほ
ど高品質とされる。不合格品(ランク0)の部品2が出
荷されることがないことは勿論である。
【0033】そして、ステップS5では、各部品2に貼
付されたRFタグ8に、当該部品2の型式データが書込
まれ、ステップS6では、当該部品2の個別データが書
込まれる。上述のように、この個別データには、上記検
査結果(ランク)のデータや、リサイクル情報等も含ま
れる。この後、部品2の製品製造工場1への出荷が行わ
れる(ステップS7)。その際、RFタグ8を付したこ
とにより、従来付されていた現品票が省略されるのであ
る。
【0034】次に、図4のフローチャートは、製品製造
工場1における製品3の製造に伴う部品2の発注等の処
理手順を示している。製品製造工場1にて製品3の製造
に部品2を使用する場合には、リーダライタ18により
その部品2に貼付されたRFタグ8のデータの読出しが
行われる(ステップS11)。管理装置17は、使用し
た部品2のRFタグ8から読出したデータを元に、その
部品2がA社(部品工場4(A))の部品2(A)であ
れば(ステップS12にてYes)、A社に対して発注
を行う(ステップS13)。
【0035】使用した部品2がB社(部品工場4
(B))の部品2(B)であれば(ステップS14にて
Yes)、B社に対して発注を行い(ステップS1
5)、C社(部品工場4(C))の部品2(C)であれ
ば(ステップS16にてYes)、C社に対して発注を
行う(ステップS17)。そして、製品製造工場1は、
製品3の製造時において、各部品2のRFタグ8に対
し、当該製品3に関する個別データを書込むようになっ
ている(ステップS18)。
【0036】これにて、製品製造工場1では、部品2毎
に常に所定量の在庫を確保するように、必要な部品2の
発注(調達)を行うことができ(いわゆる後補充部品調
達方式)、この際、従来必要であった現品票を用いたり
することなく済み、部品2の調達(納入及び発注)のペ
ーパレス化を図ることができるのである。尚、このフロ
ーチャートには示されていないが、部品2の発注は、再
利用に係る部品2の流通が増加するに従って、部品セン
タ6に対しても所定の配分で行われるようになってい
る。
【0037】この後、製品製造工場1にて製造された製
品3は、市場Mに出荷され、消費者の元で使用された
後、解体工場5に送られて解体される。図5のフローチ
ャートは、解体工場5において実行される部品2の再利
用に関連する処理の手順を示している。ここで、解体工
場5では、製品3がリサイクル等の処理可能な単位に解
体され(ステップS21)、部品2が取出される(ステ
ップS22)。
【0038】そして、次のステップS23にて、取出し
た部品2に貼付されたRFタグ8から、リーダライタ2
0を用いてデータが読出され、そのリサイクル情報から
処理方法が再利用である場合には、ステップS24に
て、管理装置19により、再利用の可能性が判断される
のである。具体的には、この部品2の再利用の可能性の
判断は、RFタグ8から読出したデータのうち、再利用
回数及び最新の検査結果(ランク)、並びに、その回の
利用に係る製品(自動車)3の走行距離(例えば5万km
以下か、5万km超か)に基づいて、図7に示す再利用可
能性の判定テーブルに従って行われるようになってい
る。
【0039】この場合、図7に示すように、例えば再利
用回数が0回(未だ再利用されていない部品2)の場合
には、検査結果のランクが1であり且つ走行距離が5万
kmを超えているものについてのみ、再利用は不可能(テ
ーブル中「×」で示す)と判定され、その他のものにつ
いては再利用が可能(テーブル中「○」で示す)と判定
される。また、再利用回数が1回の場合には、検査結果
のランクが1のもの、及び、ランクが2であり且つその
回の(再利用1回目における)走行距離が5万kmを超え
ているものについて、再利用が不可能と判定される。再
利用回数が4回の場合には、ランクが5であり且つその
回の走行距離が5万km以下のもののみが、再利用可能と
判定される。再利用回数が5回の場合には、ランク等に
関係なくそれ以上の再利用は不可能と判定される。
【0040】このようにして再利用の可能性が判断さ
れ、再利用可能と判断された部品2については(ステッ
プS24にてYes)、次のステップS25にて、貼付
されているRFタグ8に、解体に関する個別データが書
込まれるようになる。この後、再利用可能な部品2は、
全てがあるいは部品センタ6からの指示に応じて部品セ
ンタ6に出荷されるようになっている。これにて、部品
2に貼付されたRFタグ8のデータを、その部品2の再
利用の可能性の判断などに有効に利用することができる
のである。
【0041】最後に、図6のフローチャートは、部品セ
ンタ6における再利用に係る部品2に関する処理の手順
を示している。解体工場5から再利用に係る部品2が入
荷すると(ステップS31)、部品センタ6では、その
部品2に対する検査を行う(ステップS32)。この検
査は、上記した部品工場4における検査と同様にして行
われ、その検査結果が同様にランク付けされる(図8参
照)。
【0042】検査に合格した部品2に関しては(ステッ
プS33にてYes)、ステップS34にて、その部品
2に貼付されているRFタグ8に個別データが書込ま
れ、その上で倉庫に格納される(ステップS35)。こ
のとき、前記個別データには、上記した検査結果(ラン
ク)が含まれるのであるが、この場合前回の検査結果な
どが消去されることはなく、検査結果の履歴が書込まれ
るようになるのである。また、再利用回数のデータも書
込まれる(インクリメントされる)。
【0043】そして、製品製造工場1あるいは修理工場
7から、部品センタ6に部品2の発注(出荷の指示)が
あると(ステップS36にてYes)、該当する部品2
の出荷が行われるのであるが(ステップS39)、その
際に、リーダライタ22により当該部品2に付されてい
るRFタグ8のデータが読出され(ステップS37)、
管理装置21は、そのデータに基づいて、解体工場5に
対して該当する部品2の補充の指示を行うようになって
いるのである(ステップS38)。これにて、部品セン
タ6にて、必要な部品2を常に確保するようになってい
る。尚、図示はしていないが、製品製造工場1からの発
注に応じた部品2の在庫がない(調達できない)場合に
は、該当する部品工場4に当該部品2の製造を指示する
ようになっている。
【0044】このように本実施例によれば、部品工場4
にて製造した部品にRFタグ8を付すと共に、そのRF
タグ8に各種の個別データ等を書込む構成としたので、
部品2とその情報との一体化を図ることができ、その情
報を製品製造工場1における発注に利用することによ
り、従来必要であった現品票を不要とすることができて
ペーパレス化を図ることができ、しかも、その情報を、
解体工場5における部品2の再利用の可能性の判断等の
再利用のシステムにも有効に利用することができるとい
う優れた効果を得ることができるものである。
【0045】尚、上記実施例では、RFタグ8をコイン
型に構成して部品2に貼付するようにしたが、RFタグ
の形状や構造については様々な変形が可能であり、ま
た、部品の内部(回路基板等)に組込むように構成する
こともできる。RFタグに書込む個別データとしても、
必ずしも上記した情報の全てを書込む必要はなく、一部
のみ情報のみを書込むようにしても良く、また上記して
いない別の情報(例えば販売店や購入者のデータ等)を
書込むように構成しても良い。
【0046】その他、部品の再利用に係るシステムとし
ては、製品解体者(解体工場5)と再利用部品供給者
(部品センタ6)とを一体化したシステムであっても良
く、また、本発明は、自動車の製造に限らず、家電製品
や情報機器等の様々な製品の製造に適用することがで
き、さらには図7及び図8に示した再利用可能性の判定
テーブル及び査結果テーブルについても、一例を示した
に過ぎない等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して
実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、部品の調達・
再利用システムの全体構成を概略的に示す図
【図2】RFタグの電気的構成を概略的に示すブロック
【図3】部品工場における処理手順を示すフローチャー
【図4】製品製造工場における処理手順を示すフローチ
ャート
【図5】解体工場における処理手順を示すフローチャー
【図6】部品センタにおける処理手順を示すフローチャ
ート
【図7】再利用可能性の判定テーブルを示す図
【図8】検査結果テーブルを示す図
【符号の説明】
図面中、1は製品製造工場(製品製造者)、2は部品、
3は製品、4は部品工場(部品製造者)、5は解体工場
(製品解体者)、6は部品センタ(再利用部品供給
者)、7は修理工場、8はRFタグ、17,19,21
は管理装置、18,20,22はリーダライタを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 G06K 17/00 L

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品製造者は、製造した部品に、電波に
    よりデータの読み書きが可能なRFタグを付すと共に、
    そのRFタグに、当該部品の型式データ及び部品に関す
    る個別データを書込んで製品製造者に納入し、 前記製品製造者は、前記部品を組込んで製品を製造する
    際に、その部品のRFタグから読出したデータを元に当
    該部品の発注を行うと共に、当該RFタグに当該製品に
    関する個別データを書込んで市場に出荷し、 製品解体者は、前記製品の使用後の解体時に、当該製品
    に組込まれた部品のRFタグに記憶されたデータに基づ
    いて各部品の再利用の可能性を判断すると共に、少なく
    とも再利用する部品に関して該当するRFタグに解体に
    関する個別データを書込むことを特徴とする部品の調達
    ・再利用システム。
  2. 【請求項2】 前記製品製造者は、前記RFタグから読
    出したデータを元にした当該部品の発注を、前記部品製
    造者及び再利用部品供給者に対して行うことを特徴とす
    る請求項1記載の部品の調達・再利用システム。
  3. 【請求項3】 前記部品の発注を受けた再利用部品供給
    者が、該当する再利用部品を確保できないときは、前記
    部品製造者に当該部品の製造を指示することを特徴とす
    る請求項2記載の部品の調達・再利用システム。
  4. 【請求項4】 前記部品製造者が前記RFタグに書込む
    個別データは、前記部品の製造番号、製造者を表す記
    号、製造年月日、製造ロット番号、検査結果、リサイク
    ル情報などからなることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の部品の調達・再利用システム。
  5. 【請求項5】 前記製品製造者が前記RFタグに書込む
    個別データは、前記製品の製造番号、製造者を表す記
    号、製造年月日、製造ロット番号などからなることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の部品の調
    達・再利用システム。
  6. 【請求項6】 前記製品解体者が前記RFタグに書込む
    個別データは、解体者を表す記号、解体年月日などから
    なることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の部品の調達・再利用システム。
  7. 【請求項7】 前記製品解体者が再利用可能と判断した
    部品は、再利用部品供給者に蓄積されると共に、その再
    利用部品供給者は、当該部品の検査を行い、合格した部
    品に付されているRFタグに対して、当該再利用部品供
    給者を表す記号、検査日、検査者、検査結果、再利用回
    数などからなる個別データを書込むことを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の部品の調達・再利用
    システム。
  8. 【請求項8】 前記再利用部品供給者は、部品が出荷さ
    れた際に、当該部品に付されたRFタグから型式データ
    を読出し、そのデータに基づいて前記製品解体者または
    部品製造者に当該部品を発注することを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれかに記載の部品の調達・再利用シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7213767B2 (en) 2005-02-23 2007-05-08 Sdgi Holding, Inc. Sleeve-type RFID tag

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JPH10222568A (ja) * 1997-02-07 1998-08-21 Hitachi Ltd 製品ライフサイクルにおける製品・部品個体情報サービスシステム
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