JP2003140125A - 投射型表示装置、表示パネル及び防塵ガラス - Google Patents

投射型表示装置、表示パネル及び防塵ガラス

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JP2003140125A
JP2003140125A JP2001301940A JP2001301940A JP2003140125A JP 2003140125 A JP2003140125 A JP 2003140125A JP 2001301940 A JP2001301940 A JP 2001301940A JP 2001301940 A JP2001301940 A JP 2001301940A JP 2003140125 A JP2003140125 A JP 2003140125A
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Kunihiko Yano
邦彦 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UVカットフィルタを不要にして部品点数が
削減された投射型表示装置、UVカットフィルタを不要
にできる表示パネル及びかかる表示パネルに用いられる
防塵ガラスを提供することを目的とする。 【解決手段】 表示パネル10として、液晶表示装置3
0の入射側の基板31の前面側に配置される防塵ガラス
41の外面側に紫外線反射膜50を設ける。このような
表示パネル10を用いた投射型表示装置100とする。
防塵ガラス41は、透明ガラス基板40の一面に反射防
止膜50を設ける。また、紫外線反射膜50として、繰
り返し交互層の膜厚比を偏らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置、
表示パネル及び防塵ガラスに関し、特に、液晶プロジェ
クタ等の投射型表示装置、この装置に用いられる画像形
成用の表示パネル及びこの表示パネルに用いられる防塵
ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタは年々高輝度化と小型
化が進み、光源に強い紫外線を発生する高出力の水銀ラ
ンプが使われるようになってきた。光学系も小さくなっ
ているため、光学系を通過する光のエネルギー密度が高
くなってきた。そのため、主に紫外線、さらに可視光で
も短い波長の光により、内部の光学系に用いられている
液晶パネルや偏光板、位相差板など有機物を使用した部
品に劣化が生じ、短時間で表示品質が落ちてしまう問題
が大きくなってきている。また、液晶パネルがこのよう
な光を吸収し、発熱して高温になり、その結果、投射画
面にムラが発生するという問題がある。
【0003】このような有害な紫外線や短波長の可視光
が液晶パネルに入射することを防止するため、光源から
液晶パネルまでの光路にUVカットフィルタを部品とし
て配置し、高輝度水銀ランプより発生する有害な紫外線
をカットすることが行われている。UVカットフィルタ
としては、紫外線を吸収するUV吸収ガラス又はガラス
基板に紫外線を反射する紫外線反射膜を設けたUV反射
ガラスが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
吸収ガラスは、吸収した光のエネルギーが熱になるた
め、強い光を入れた場合、温度上昇により紫外線吸収ガ
ラスが破損してしまう場合があるという問題がある。近
年の光のエネルギー密度の上昇によりその危険性が大き
くなってきている。
【0005】また、近年の液晶プロジェクタは小型化、
低コスト化が著しく、部品点数の削減が強く要求されて
いる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、部品としてのUVカットフィルタを不要にして部品
点数が削減された液晶プロジェクタ等の投射型表示装置
を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、部品としてのUVカット
フィルタを不要にできる液晶パネル等の表示パネルを提
供することを目的とする。
【0008】更に、本発明は、かかる表示パネルに用い
られる防塵ガラスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、投射型表示装置に
おける光源からの光を変調して所定の画像を形成する表
示パネルを構成する表示装置に埃が付着し、付着した埃
が投射されることを防止するために表示装置の入射側に
配置されている防塵ガラスの前面に、紫外線反射膜を設
けることが有効であることを知見した。
【0010】即ち、従来の防塵ガラスは、厚手の透明ガ
ラス基板の前面に光透過率を向上させるための反射防止
膜が設けられている構造を有する。紫外線反射膜を構成
する誘電体多層膜は、カットする波長の選択が膜厚の調
整で任意に選ぶことができ、しかもカットする波長近く
の短い波長での透過率も高くすることが可能である。従
って、紫外線反射膜は、紫外線カットの機能に加えて反
射防止膜の機能を兼ね備えている。しかも紫外線を殆ど
反射して吸収が少ないので、防塵ガラスの温度が上昇す
ることがなく、表示パネルを構成する防塵ガラスに紫外
線反射機能を付与しても不都合がない。そのため、防塵
ガラスの反射防止膜を紫外線反射膜に置き換えることが
可能であることを見い出した。そして、このような防塵
ガラスを組み込んだ表示パネルを用いた投射型表示装置
は、部品としてのUVカットフィルタが不要になり、部
品点数を削減することができる。
【0011】また、紫外線反射膜を構成する誘電体多層
膜における繰り返し交互層の高屈折率層と低屈折率層の
光学的膜厚の比を、従来の1.0から、一方を厚く、他
方を薄く偏らせることによって、成膜装置における膜厚
のモニタ基板を用いる光学式膜厚計での膜厚測定が高精
度になり、高精度に膜厚を制御できると共に、得られる
紫外線反射膜の立ち上がり特性が良好になる。
【0012】従って、請求項1記載の発明は、光源と、
前記光源からの光を変調して所定の画像を形成するため
の表示装置と前記表示装置の前記光源からの光が入射す
る前面に配置されて前記表示装置に埃が付着することを
防止するための防塵ガラスとを備える表示パネルと、前
記表示パネルから出射した光を拡大投影する拡大投射光
学部とを備える投射型表示装置において、前記防塵ガラ
スが、透明ガラス基板の前面に誘電体多層膜により構成
される紫外線反射膜を有することを特徴とする投射型表
示装置を提供する。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の投
射型表示装置において、前記誘電体多層膜が、高屈折率
層と低屈折率層とが交互にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰
り返し積層された繰り返し交互層を有し、かつ、前記高
屈折率層の光学的膜厚をH、前記低屈折率層の光学的膜
厚をLとした場合に、前記繰り返し交互層におけるH/
L又はL/Hの比が1.2〜2.0の範囲であることを
特徴とする投射型表示装置を提供する。
【0014】請求項3記載の発明は、光源からの光を変
調して所定の画像を形成するための表示装置と、前記表
示装置の前記光源からの光が入射する前面に配置されて
前記表示装置に埃が付着することを防止するための防塵
ガラスとを備える表示パネルにおいて、前記防塵ガラス
が、透明ガラス基板の前面に誘電体多層膜により構成さ
れる紫外線反射膜を有することを特徴とする表示パネル
を提供する。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の表
示パネルにおいて、前記誘電体多層膜が、高屈折率層と
低屈折率層とが交互にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰り返
し積層された繰り返し交互層を有し、かつ、前記高屈折
率層の光学的膜厚をH、前記低屈折率層の光学的膜厚を
Lとした場合に、前記繰り返し交互層におけるH/L又
はL/Hの比が1.2〜2.0の範囲であることを特徴
とする表示パネルを提供する。
【0016】請求項5記載の発明は、光源からの光を変
調して所定の画像を形成するための表示装置の前記光源
からの光が入射する前面側に配置されて前記表示装置に
埃が付着することを防止するための防塵ガラスにおい
て、透明ガラス基板の一面に、誘電体多層膜により構成
される紫外線反射膜が設けられていることを特徴とする
防塵ガラスを提供する。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の防
塵ガラスにおいて、前記誘電体多層膜が、高屈折率層と
低屈折率層とが交互にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰り返
し積層された繰り返し交互層を有し、かつ、前記高屈折
率層の光学的膜厚をH、前記低屈折率層の光学的膜厚を
Lとした場合に、前記繰り返し交互層におけるH/L又
はL/Hの比が1.2〜2.0の範囲であることを特徴
とする防塵ガラスを提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の投射型表示装置、
表示パネル及び防塵ガラスの実施の形態について説明す
るが、本発明は以下の実施の形態に制限されるものでは
ない。
【0019】本発明の投射型表示装置は、光源からの光
を表示パネルで変調して所定の画像を形成し、表示パネ
ルから出射した光を拡大投射光学部でスクリーン上に拡
大投影するものである。カラー表示を行う場合は、光源
からの光を赤、緑、青の波長帯域に分光し、それぞれの
光を表示パネルに入力して変調を行い、変調後の各色成
分を合成してカラーの映像として表示する。投射型表示
装置には、液晶プロジェクタ、リアプロジェクション、
テレビジョン、投射型ディスプレー等がある。
【0020】本発明の投射型表示装置の一実施形態とし
て、図1に液晶プロジェクタの概略構成を示す。
【0021】この液晶プロジェクタ100は、光源10
1の光を青緑反射ダイクロイックミラー111、緑反射
ダイクロイックミラー112によって赤R、緑G、青B
の三原色に分光し、赤色は第1液晶パネル121、緑色
は第2液晶パネル122、青色は偏光板ユニット131
を介して第3液晶パネル10に通す。これらの液晶パネ
ル121,122,10は、ライトバルブと呼ばれ、そ
れぞれ同じ画像が表示される。液晶パネル121,12
2,10を通って変調されたそれぞれの光をダイクロイ
ックプリズム140でカラー画像に合成し、拡大投射光
学部としての投射レンズ150で投射するものである。
【0022】光源101としては、近年、極めて高輝度
の超高圧水銀灯が多く用いられる。超高圧水銀灯は、紫
外線成分(波長が400nm以下)を非常に多く含む。
【0023】この液晶プロジェクタ100では、青色を
変調する第3液晶パネル10に本発明の表示パネルが用
いられ、その他の第1液晶パネル121と第2液晶パネ
ル122は従来と同様のものが用いられる。第1液晶パ
ネル121と第2液晶パネル122には、ダイクロイッ
クミラー111,112を透過した光が入射し、紫外線
成分は青色Bに含まれて反射されて存在しないため、紫
外線に対する対策は特に必要がない。光源101から出
射された紫外線は、主に第3液晶パネル10に入射す
る。
【0024】従来の液晶プロジェクタでは、青色を変調
する第3液晶パネル10の前方に配置されている偏光板
ユニット131の前の光路に、これらを紫外線から防ぐ
ために、UVカットフィルタ160が配置されていた。
【0025】図1に示す液晶プロジェクタ100では、
第3液晶パネル10に紫外線反射膜が設けられている本
発明の表示パネルを用いているため、UVカットフィル
タ160が不要になり、部品点数の削減が可能になり、
コンパクト化、低コスト化がされている。
【0026】図2に、第3液晶パネル(表示パネル)1
0の一実施形態の断面図を示す。この表示パネル10
は、四角筒状のケース20内に、液晶表示装置30を構
成する対向基板31と液晶基板32とが間隔を設けて配
置されている。対向基板31は入射側に配置され、液晶
基板32と対向する内面に図示しない対向電極、配向膜
が形成されている。液晶基板32は出射側に配置され、
対向基板31と対向する内面に図示しないTFT等のア
クティブ素子、配向膜が形成されている。対向基板31
と液晶基板32との間に図示しない液晶層が封入されて
いる。フレキシブル配線33がケース外と液晶表示装置
30とを接続している。見切りと呼ばれる遮光膜34が
対向基板31の外面に額縁状に設けられている。対向基
板31の入射側表面に入射側防塵ガラス41が接着さ
れ、液晶基板32の出射側の面にも出射側防塵ガラス4
2が接着されている。
【0027】防塵ガラス41,42は、ゴミが対向基板
31と液晶基板32の外面に付着すると付着したゴミが
拡大投影表示されてしまうことを防止するため、ゴミを
液晶表示面から離間させてアウトフォーカスとすること
によって、ゴミの付着を目立たなくする機能を有する。
そのため、防塵ガラス41,42は、厚みが1.1mm
程度と厚くなっており、液晶基板32や対向基板31に
用いられているガラスと同じ材質の石英ガラスやネオセ
ラムのようなガラスが用いられる。防塵ガラス41,4
2は、屈折率が用いられている石英ガラスやネオセラム
と同じに調整されたシリコン系接着剤やアクリル系接着
剤などの透明接着剤で液晶基板32と対向基板31に気
泡が発生しないようにそれぞれ接着されている。
【0028】入射側防塵ガラス41の外表面には、紫外
線反射膜50が設けられている。紫外線反射膜50は、
誘電体多層膜により構成され、膜設計により特定波長よ
り短い波長の光をカットし、長い波長の光を透過するよ
うに急峻な特性を付与することができ、紫外線、必要に
より短波長の可視光を反射し、必要な可視光に対して透
過率を高めることができる。この紫外線反射膜50につ
いては後述する。
【0029】また、出射側防塵ガラス42の外面には、
透過率を高めるための反射防止膜51が設けられてい
る。
【0030】上記液晶プロジェクタ100に用いられて
いる第1液晶パネル121、第2液晶パネル122は、
本発明の表示パネル10の紫外線反射膜50を反射防止
膜に置き換えた構造を有し、その他の構造に特に違いは
ない。
【0031】なお、防塵ガラス41,42は、接着せず
に、対向基板31と液晶基板32からそれぞれ離間して
配置される場合もある。離間して配置される場合は、防
塵ガラス41,42と対向基板31,液晶基板32との
間に空気の層が介在し、光の反射が生じるので、防塵ガ
ラス41,42の内面側と対向基板31と液晶基板32
のそれぞれの外面側には反射防止膜が設けられる。
【0032】本発明の表示パネル10は、入射側に紫外
線反射膜50を設けた防塵ガラス41を配置しているた
め、紫外線反射膜50で紫外線、必要により短波長の可
視光線を反射して必要な可視光線のみを液晶表示装置3
0に入射することができる。そのため、液晶表示装置3
0を紫外線から防護することができ、配向膜その他の有
機物が紫外線で劣化することを防止し、信頼性を高める
ことができる。また、液晶表示装置30や防塵ガラス4
1が紫外線を吸収して高温になることを防止でき、投射
画面にムラなどの発生を起こさせることがない。
【0033】図3に、本発明の防塵ガラスの一実施形態
の断面構造を示す。図3(a)は、液晶表示装置に接着
されるタイプの防塵ガラスを示し、図3(b)は、液晶
表示装置と離間して配置されるタイプの防塵ガラスを示
している。
【0034】図3(a)に示す防塵ガラス41は、図2
に示したもので、透明ガラス基板40の一面側に紫外線
反射膜50が設けられ、他方の面には膜が形成されてい
ない。透明ガラス基板40は、対向基板31と同材質の
ガラスが用いられ、例えば石英ガラス、ネオセラム、コ
ーニング社の7971チタン珪酸ガラス、サファイアガ
ラスなどが用いられる。厚みは、対向基板31の入射面
から十分に埃を遠ざけてぼかすことができる0.7〜3
mm程度である。厚すぎると、放熱性の低下や重量増の
問題が生じる。
【0035】この防塵ガラス41は、図2に示したよう
に、光源から紫外線が含まれている光が入射する液晶表
示装置30の入射側の基板面に、膜が設けられていない
方の面が接着剤で貼り付けられ、表示パネル10の一部
として用いられる。
【0036】図3(b)に示す防塵ガラス43は、透明
ガラス基板40の一面側に紫外線反射膜50が設けら
れ、他方の面に反射防止膜51が設けられている。この
防塵ガラス43は、光源から紫外線が含まれている光が
入射する液晶表示装置30の入射側の基板面と離間させ
て紫外線反射膜50を外方に、反射防止膜51を内方側
にして配置され、液晶パネルの一部として用いられる。
【0037】次に、本発明の防塵ガラス41の前面(入
射面)に設けられている紫外線反射膜50について説明
する。この紫外線反射膜50は、透明ガラス基板40上
に高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した誘電体多
層膜で構成されている。高屈折率層の材料として、Ti
2(n=2.4)、Ta25(n=2.1)、Nb2
5(n=2.2)などが用いられ、低屈折率層の材料と
して、SiO2(n=1.46)あるいはMgF2(n=
1.38)が使われる。屈折率は、波長によって異な
り、上記屈折率nは500nmの値である。
【0038】紫外線反射膜は、高屈折率層と低屈折率層
とが交互にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰り返し積層され
た繰り返し交互層を有する。膜厚の基本的な設計では、
繰り返し交互層として、(0.5H、1L、0.5H)
Sのように表される。ここで、カットしたい波長の中心
近くの波長を設計波長λとして、高屈折率層(H)の膜
厚を光学的膜厚nd=1/4λの値を1Hとして表記
し、低屈折率層(L)を同様に1Lとする。Sはスタッ
ク数と呼ばれる繰り返しの回数で、括弧内の構成を周期
的に繰り返すことを表している。実際に積層される層数
は2S+1層となり、Sの値を大きくすると吸収−透過
へ変化する立ち上がり特性(急峻さ)を急にすることが
できる。Sの値としては3から20程度の範囲から選定
される。この繰り返し交互層によって、カットされる特
定の波長が決定される。
【0039】本発明の液晶パネルや防塵ガラスに用いら
れる紫外線反射膜で反射される光の波長としては、上述
した繰り返し交互層の設計で自由に変更可能であり、光
源の輝度分布によりカットする必要がある波長が変化す
るが、例えば、立ち上がりの半値波長(そのフィルター
の最大透過率の半分の透過率を示す波長)としては、紫
外線及び短波長の可視光をカットできるように、400
nm〜450nmの範囲から選択することが好ましい。
特に、光源として超高圧水銀灯を用いる場合は、超高圧
水銀灯の440nm付近のピークを部分的に反射できる
ように、半値波長は425〜440nm、特に430〜
435nm付近とすることが好ましい。
【0040】透過帯域の透過率を高くし、リップルと呼
ばれる光透過率の凹凸をフラットな特性にするために
は、繰り返し交互層の基板近くと、媒質近くの数層ずつ
の膜厚を変化させて最適設計を行う。そのため、基板|
0.5LH・・・HL(HL) sHL・・・H、0.5
Lのように表記される。また、高屈折率層にTiO2
どを使う場合、最外層を高屈折率層で終わらせるより
も、より耐環境特性にすぐれたSiO2を最外層に追加
して設計を行うことが多い。基板に接する層もTiO2
が基板と反応して特性が劣化することがあるので、化学
的に安定なSiO2を第1層に追加することもある。こ
のような多層膜カットフィルタの設計は市販のソフトウ
エアを用いて理論的に行うことができる(参考文献:O
PTRONICS誌 1999 No.5 p.175
−190)。
【0041】高屈折率層と低屈折率層とを交互に透明ガ
ラス基板上に成膜するには、物理的成膜法が一般的であ
り、通常の真空蒸着法でも可能であるが、膜の屈折率の
安定した制御が可能で、保管・仕様環境変化による分光
特性の経時変化が少ない膜を作製できるイオンアシスト
蒸着やイオンプレーティング法、スパッタ法が望まし
い。真空蒸着法は、高真空中で薄膜材料を加熱蒸発さ
せ、この蒸発粒子を基板上に堆積させて薄膜を形成する
方法である。イオンプレーティング法は、蒸着粒子をイ
オン化し、電界により加速して基板に付着させる方法で
あり、APS(Advanced Plasma Source)、EBEP(E
lectron Beam Excited Plasma)法、RF(Radio Frequ
ency)直接基板印加法(成膜室内に高周波ガスプラズマ
を発生させた状態で反応性の真空蒸着を行う方法)など
の方式がある。スパッタ法は、電界により加速したイオ
ンを薄膜材料に衝突させて薄膜材料を叩き出すスパッタ
リングにより薄膜材料を蒸発させ、蒸発粒子を基板上に
堆積させる薄膜形成方法である。成膜される層の屈折率
等の光学定数は、成膜方法、成膜条件等で異なってくる
ので、製造前に成膜される層の光学定数を正確に測定す
る必要がある。
【0042】図4に、膜厚制御に広く使われている光学
式膜厚計を用いた物理的成膜装置の一例を示す。この物
理的成膜装置は、成膜装置410を構成する真空チャン
バ411内の下部に高屈折率素材と低屈折率素材の薄膜
材料がそれぞれるつぼに充填された2個の蒸発源41
2,413が配置されている。蒸発源412,413は
種々の方法で加熱あるいはスパッタリング可能である。
真空チャンバ411内の上方には透明ガラス基板を載せ
るドーム形状の蒸着ドーム414が回転可能に支持され
ている。蒸着ドーム414の上方には蒸着ドーム414
を加熱するための基板加熱ヒーター415が設置されて
いる。蒸着ドーム414の中央部にはモニタ用の孔が穿
設され、ここには光学式膜厚計420を構成する膜厚監
視用のモニタ基板421が設置されている。モニタ基板
421はモニタガラスで構成されている。投光器422
から出射された光がモニタ基板421の成膜面に入射
し、成膜面で反射した反射光を受光器423が受光して
電気信号に変換して測定器424に送信し、測定器42
4で反射光量が測定され、その反射光量がレコーダー4
25に出力される。また、蒸発源412,413と蒸着
ドーム414との間には、膜厚分布を補正する補正板4
16が固定して設置されている。
【0043】蒸着源412、413から蒸発した薄膜材
料の粒子は、イオンプレーティングの場合は図示しない
電界により加速され、あるいは真空蒸着の場合はそのま
ま蒸着ドーム414に飛来し、回転する蒸着ドーム41
4に載置された透明ガラス基板に到達し、堆積し、透明
ガラス基板上に光学膜が成膜される。その際、薄膜材料
の粒子密度が大きい部分は補正板416によって妨げら
れて、均一な膜厚分布が得られるようになっている。一
方の蒸着源412と他方の蒸着源413を切り替えて2
種類の薄膜材料を交互に成膜することができる。モニタ
基板421には、蒸着ドーム414上の透明ガラス基板
に成膜されると同時に、2種類の薄膜材料が交互に成膜
される。
【0044】光学式膜厚計420は、モニタ基板421
に付いた膜により指定した波長(膜厚計センサの使用可
能な波長範囲から選ばれる)の反射もしくは透過光量が
変化するのを成膜中に連続的に測定し、あらかじめ計算
しておいた光量変化が生じたところで成膜を終了するよ
うになっている。モニタ基板における光量変化は、光学
的膜厚が測定波長λの1/4の整数倍となる毎に周期的
に増加・減少を繰り返してピークを示す。そのため、ピ
ークを基準に成膜量を決定することで、実際の光学膜厚
を正確に制御できるので、光学式膜厚計420は光学薄
膜の成膜に広く用いられている。
【0045】ところが、紫外線カット(UVカット)の
場合、短い波長を設計波長に選ぶ必要があり、各層の膜
厚が極めて薄くなってくるため、膜厚制御が困難にな
る。また、紫外線領域では、基板や膜の屈折率等の光学
定数の変動が大きいため、測定精度が不安定になるとい
う問題がある。更に、光学式膜厚計を用いた成膜装置で
は、光量変化ピーク付近は光量変化が平坦になるため、
光量変化ピークの判定が困難であり、制御精度が著しく
劣化する問題が発生する。立ち上がり特性を急峻にしよ
うとすると、繰り返し数Sが例えば15層以上というよ
うに成膜回数を極めて多くしなければならず、益々成膜
が困難になる。しかも立ち上がりの波長を高精度にする
ために各層の膜厚制御を高精度に行わなければならな
い。例えば各層の膜厚が1%ずれると、立ち上がりの波
長が5nmずれるといわれている。
【0046】従って、立ち上がり特性が急峻で、その立
ち上がり波長を高精度に制御しなければならない紫外線
反射膜は、製造が極めて困難であることが知られてい
る。
【0047】このような紫外線反射膜における成膜時の
膜厚制御の困難性を繰り返し交互層の膜厚のバランスと
補正板の大きさを工夫することにより、高精度の膜厚制
御が可能であり、大量生産が可能である。
【0048】即ち、高屈折率層の光学的膜厚をH、低屈
折率層の光学的膜厚をLとした場合に、通常の設計では
繰り返し交互層の光学的膜厚の比率H/Lを1.0とす
る。H/Lを1.0とすることは、モニタ基板の反射率
がλ/4の整数倍となるピークのときに正確に成膜を停
止する必要がある。この場合、光学式膜厚計の光量変化
ピーク付近は光量変化が平坦になるため、光量変化ピー
クの判定が困難である。
【0049】これに対し、繰り返し交互層のH/L又は
L/Hの比を1.2〜2.0、好ましくは1.3〜1.
5の範囲とすることにより、高屈折率層と低屈折率層の
一方を厚く、他方を薄くして厚みを偏らせる。この場
合、偏りが大きすぎると、フィルターとしての特性に悪
影響を与えるおそれがある。
【0050】これにより、一方の厚い方の膜を成膜する
際には光学式膜厚計の光量変化のピークを過ぎた時点で
成膜を停止することになるため、成膜の停止時期が明確
になり、膜厚制御が容易になる。また、薄くした他方の
膜厚制御は、厚くした膜の上に成膜するので、通常通り
ピークのときに成膜を停止することになるため、薄くし
た不都合は生じない。とりわけ、高屈折率層の方を厚く
することにより、幾何学的膜厚が薄く、膜厚制御が困難
な高屈折率層を膜厚精度良く成膜することが可能とな
る。
【0051】また、補正板416の幅を通常より広く
し、補正板416で遮蔽される飛来粒子の割合を多くす
ることが好ましい。即ち、蒸着ドーム414上の透明ガ
ラス基板に堆積される膜の膜厚/モニタ基板に堆積され
る膜の膜厚の比をツーリング係数とすると、このツーリ
ング係数を0.6〜0.85の範囲とすることが好まし
い。ツーリング係数が低すぎると、透明ガラス基板に付
着する粒子量が少なくなりすぎるため、生産性の点で好
ましくない。通常の成膜装置における通常のツーリング
係数は、概ね0.9〜1.1の範囲である。
【0052】これにより、モニタ基板421の方に透明
ガラス基板よりも厚く膜が堆積され、正確に膜厚を測定
することが可能となり、紫外線領域で屈折率等の光学定
数が不安定になる問題を解決することができる。また、
モニタ基板421の光量変化のピークが透明ガラス基板
の成膜のピークに先行し、光量変化のピークが過ぎた時
点で成膜を停止することが可能となるため、成膜の停止
時点が明確になり、膜厚制御が容易になる。その結果、
膜厚精度を向上させることができる。
【0053】これらの繰り返し交互層の膜厚バランスの
改良と補正板の幅を広くしてツーリング係数を低くする
改良を組み合わせることによって、低屈折率層の成膜時
に、光学式膜厚計の光量変化のピークを過ぎた時点で成
膜を停止することが可能となる効果も加わり、膜厚制御
がより容易になる。
【0054】このような成膜技術により成膜された紫外
線反射膜の分光特性の一例を図5に示す。一点鎖線が上
記成膜技術によって成膜された紫外線反射膜の分光透過
率を示し、破線は紫外線吸収ガラスの一例の分光透過率
を示す。また、細い破線は超高圧水銀灯の輝度分布を示
す。
【0055】この紫外線反射膜の成膜装置としては、R
Fイオンプレーティング装置(昭和真空(株)製)を用
いた。単色式光学モニタ方式の光学式膜厚計を用い、高
屈折率層(H)がTiO2、低屈折率層(L)がSiO2
である。繰り返し交互層の膜厚の比率をH/L=1.3
1程度にして高屈折率層(H)の膜厚を厚めのバランス
とした。最外層と基板に接する第1層はSiO2とし
た。通常より幅の広い補正板を用い、ツーリング係数を
0.8とした。透明ガラス基板として、BK7(n=
1.52の白板ガラス)を用いた。
【0056】膜厚構成は、設計波長=371nm、層数
33で、基板側より、1L、0.36H、1.21L、
0.74H、0.97L、1.08H、0.87L、
1.08H、(0.88L、1.15H)8、0.88
L、1.12H、0.9L、1.01H、1.02L、
1.03H、0.71L、1.09H、1.75Lとし
た。半値波長は433nmである。
【0057】紫外線反射膜の分光特性は、立ち上がりが
急峻で、紫外線(400nm未満)を殆ど全て反射し、
しかも立ち上がり後の可視光領域(400nm〜750
nm)での透過率が高い。紫外線反射膜を設けない透明
ガラス基板の可視光の透過率は、概ね96%程度であ
る。従って、紫外線反射膜は、可視光領域では反射防止
膜として機能し、透過する光に減衰を生じさせることが
ないため、防塵ガラスにおける従来の反射防止膜を紫外
線反射膜に置き換えても光量を低下させることはない。
【0058】また、図5に示した分光特性を有する紫外
線反射膜は、超高圧水銀灯の輝度特性に合った分光透過
率となっている。即ち、図5に示す超高圧水銀灯の輝度
特性としては青の光が過剰気味で、青の波長範囲にある
405nm近辺のピークの光をほぼカットするだけでは
まだ青の光が強いため、更に440nm近辺、好ましく
は430〜450nmの波長範囲の光も10〜30%程
度カットする必要がある。
【0059】紫外線吸収ガラスの透過率特性は、405
nm近辺のピークはほぼ完全にカットできるが、440
nm近辺ではなだらかで透過率が90%を超えており、
440nm付近のピークの光を10〜30%程度カット
することは困難である。
【0060】これに対して、紫外線反射膜は、半値波長
を自由に設定でき、図5に示した紫外線反射膜では半値
波長が433nmである。そのため、405nm近辺の
ピークはほぼ完全にカットできると共に、430〜45
0nmの波長範囲の光を10〜30%、好ましくは10
〜20%程度カットすることが可能である。
【0061】また、図6に、上記成膜技術によって成膜
された紫外線反射膜の分光透過率の他の例を示す。図6
のの分光特性を有する紫外線反射膜の製造条件を次に
示す。
【0062】繰り返し交互層の膜厚の比率をH/L=
1.33程度にして高屈折率層(H)の膜厚を厚めのバ
ランスとした。最外層と基板に接する第1層はSiO2
とした。
【0063】透明ガラス基板材料はBK7を用いた。使
用する膜の材料は、高屈折率層(H)がTiO2、低屈
折率層(L)がSiO2、成膜方法はRFイオンプレー
ティング装置(昭和真空(株)製)を用いた。単色式光
学モニタ方式の光学式膜厚計を用いた。通常より幅の広
い補正板を用い、ツーリング係数を0.8とした。
【0064】膜厚構成は、設計波長=360nm、層数
33で、基板側から1.08L、0.44H、1.04
L、0.88H、0.80L、1.16H、0.76
L、(1.12H、0.84L)10、1.00H、0.
92L、1.16H、0.60L、1.04H、1.8
0Lとした。半値波長は410nmである。
【0065】また、図6のの分光特性を有する紫外線
反射膜の製造条件を次に示す。の紫外線反射膜と同様
の成膜条件で、膜厚構成は、設計波長=360nm、層
数19で、基板側から1.08L、0.44H、1.0
4L、0.88H、0.80L、1.16H、0.76
L、(1.12H、0.84L)3、1.00H、0.
92L、1.16H、0.60L、1.04H、1.8
0Lとした。半値波長は410nmである。
【0066】図6のとに示す紫外線反射膜も、立ち
上がりが急峻で、波長400nm未満の紫外線を殆ど全
て反射する。また、立ち上がり後の可視光領域の透過率
も高く、反射防止膜として機能していることが認められ
る。の層構成は、と比較して層数を減らしたもの
で、繰り返し交互層のスタック数が少ないため、分光特
性はと比較すると急峻さがやや少なくなる。
【0067】
【発明の効果】本発明の投射型表示装置は、紫外線反射
膜を設けた防塵ガラスを組み込んだ表示パネルを用いて
いることにより、部品としてのUVカットフィルタが不
要になり、部品点数の削減が可能となった。
【0068】また、本発明の表示パネルは、紫外線反射
膜を設けた防塵ガラスを組み込んだことにより、部品と
してのUVカットフィルタを用いずに、紫外線から表示
装置を保護できる。
【0069】更に、本発明の防塵ガラスは、反射防止膜
に代えて紫外線反射膜を設けたことにより、有用な可視
光の透過率を低下させないで有害な紫外線等を反射する
特性を備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射型表示装置の一実施形態の液晶プ
ロジェクタの概略構成を示す構成図である。
【図2】本発明の表示パネルの一実施形態の断面構造を
示す断面図である。
【図3】(a)、(b)は、それぞれ本発明の防塵ガラ
スの実施形態を示す断面図である。
【図4】紫外線反射膜を成膜する物理的成膜装置の概要
を示す概略構成図である。
【図5】紫外線反射膜と紫外線吸収ガラスの分光透過率
を示すグラフである。
【図6】他の紫外線反射膜の分光透過率を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
100 液晶プロジェクタ 10 (表示パネル)液晶パネル 20 ケース 30 液晶表示装置 31 対向基板 32 液晶基板 40 透明ガラス基板 41 入射側防塵ガラス 42 出射側防塵ガラス 50 紫外線反射膜 51 反射防止膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/28 G03B 21/00 E 4G059 G03B 21/00 21/14 Z 21/14 G02F 1/13 505 // G02F 1/13 505 G02B 1/10 A Fターム(参考) 2H042 DA08 DA12 DB02 DB13 DC02 DE00 2H048 FA05 FA07 FA09 FA18 FA24 GA04 GA33 GA60 GA61 2H088 EA12 EA18 HA11 HA14 KA05 MA06 2H091 FA01Z FA14Z FB07 FB09 FC02 FC24 FC29 FC30 FD07 FD12 FD23 LA03 LA11 MA07 2K009 AA02 EE05 4G059 AA11 AC30 EA01 EA04 EA05 EA09 EB02 EB04 GA02 GA04 GA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源からの光を変調して所
    定の画像を形成するための表示装置と前記表示装置の前
    記光源からの光が入射する前面に配置されて前記表示装
    置に埃が付着することを防止するための防塵ガラスとを
    備える表示パネルと、前記表示パネルから出射した光を
    拡大投影する拡大投射光学部とを備える投射型表示装置
    において、 前記防塵ガラスが、透明ガラス基板の前面に誘電体多層
    膜により構成される紫外線反射膜を有することを特徴と
    する投射型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投射型表示装置におい
    て、 前記誘電体多層膜が、高屈折率層と低屈折率層とが交互
    にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰り返し積層された繰り返
    し交互層を有し、 かつ、前記高屈折率層の光学的膜厚をH、前記低屈折率
    層の光学的膜厚をLとした場合に、前記繰り返し交互層
    におけるH/L又はL/Hの比が1.2〜2.0の範囲
    であることを特徴とする投射型表示装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光を変調して所定の画像を形
    成するための表示装置と、前記表示装置の前記光源から
    の光が入射する前面に配置されて前記表示装置に埃が付
    着することを防止するための防塵ガラスとを備える表示
    パネルにおいて、 前記防塵ガラスが、透明ガラス基板の前面に誘電体多層
    膜により構成される紫外線反射膜を有することを特徴と
    する表示パネル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の表示パネルにおいて、 前記誘電体多層膜が、高屈折率層と低屈折率層とが交互
    にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰り返し積層された繰り返
    し交互層を有し、 かつ、前記高屈折率層の光学的膜厚をH、前記低屈折率
    層の光学的膜厚をLとした場合に、前記繰り返し交互層
    におけるH/L又はL/Hの比が1.2〜2.0の範囲
    であることを特徴とする表示パネル。
  5. 【請求項5】 光源からの光を変調して所定の画像を形
    成するための表示装置の前記光源からの光が入射する前
    面側に配置されて前記表示装置に埃が付着することを防
    止するための防塵ガラスにおいて、 透明ガラス基板の一面に、誘電体多層膜により構成され
    る紫外線反射膜が設けられていることを特徴とする防塵
    ガラス。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の防塵ガラスにおいて、 前記誘電体多層膜が、高屈折率層と低屈折率層とが交互
    にそれぞれ同じ光学的膜厚で繰り返し積層された繰り返
    し交互層を有し、 かつ、前記高屈折率層の光学的膜厚をH、前記低屈折率
    層の光学的膜厚をLとした場合に、前記繰り返し交互層
    におけるH/L又はL/Hの比が1.2〜2.0の範囲
    であることを特徴とする防塵ガラス。
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