JP2003139511A - 透明平行平板の表面形状測定および厚さ不均一測定のための干渉縞解析法 - Google Patents

透明平行平板の表面形状測定および厚さ不均一測定のための干渉縞解析法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トワイマングリーン干渉計装置で透明平行平
板の光学的厚さと平行平板の表面形状を測定する従来の
方式では、測定誤差が大きかった。 【解決手段】 中心波長λが時間的に変化する照明光源
からの光束を平行光束として参照面上および被測定平板
表面上に導く。前記参照面と前記被測定平板表面との光
軸上での距離Lと前記被測定平板の光学的厚さnTの比
をL=nT/3に設定し、該被測定平板表面および裏面
からの光束の光干渉により得られた干渉縞情報を撮像す
る。このとき両面からの反射光束の位相差がπ/6ずつ
変化する毎に連続的に19画像撮像し、得られた19枚
の干渉縞画像情報I−9(x,y),…,I(x,y)
に対して、式(2)を用いた式(1)に基づく演算処理
を施して被測定平板の光学的厚さの不均一に関する位相
情報ψ(x、y)を求め、提案した式により厚さ不均
一を測定する。同様にして別式で裏面の高さを測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長可変レーザを
観察用光源とする干渉計装置において被測定体である透
明平行平板の光学的厚さあるいは裏面形状の位相情報を
得るための干渉縞解析方法に関し、特に、平板の表面と
裏面双方からの反射出力光によって生じる干渉縞ノイ
ズ、および参照面、平行平板表面・裏面間のいずれかで
合計3回多重反射した出力光の光干渉によって生じる干
渉縞ノイズを除去する干渉縞解析方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明平行平板の光学的厚さ不
均一測定では、波長可変の照明光源を用し参照面を外し
たフィゾー型干渉計を用いた方法が知られている。この
方法では、照明光が平板の表面と裏面双方で反射してで
きる出力光によって生じる干渉縞の位相を検出すること
で厚さを決定するが、平板表面の形状を同時に測定する
ことができなかったため、厚さの不均一が表面あるいは
裏面どちらの凹凸に起因するのかを決定することができ
なかった。
【0003】一方、透明平行平板の表面(あるいは裏
面)形状を測定するためには、他方の面である裏面(あ
るいは表面)に屈折率合致オイル等を介在して反射防止
の布等を張り付ける処理を施した後に、フィゾー型干渉
計で平板表面と参照面とを比較する方法が広く行われて
いる。しかしながら、この方法では裏面反射がないため
光学的厚さ測定を同時に行うことはできなかった。平行
平板の光学的厚さと表面形状を別々の方法で測定する場
合、裏面処理に伴って平板の支持圧力が変わり平板が一
般に弾性変形するので、先の厚さ測定時とは異なる表面
形状を測定することが多く、測定の再現性が悪い問題点
があった。
【0004】こうした測定の同時性の問題を解決する手
段として、K. Okada, H.Sakuta, T.Ose, and J. Tsujiu
chi, “Separate measurements of surface shapes and
refractive index inhomogeneity of an optical elem
ent using tunable source phase shifting interferom
etry,” Applied Optics, vol.29(1990) 3280-3285.
(文献1)に示す波長可変レーザを光源として透明平行
平板の光学的厚さと平行平板の表面形状を測定するトワ
イマングリーン干渉計装置が知られている。この干渉計
装置では、平行平板表面と参照面を単色の平面光波で照
明し、平板裏面からの反射光および参照面からの反射光
を統合して干渉縞を形成し、CCDカメラ等の撮像装置
で撮像し、得られた干渉縞画像を解析して上記平板の光
学的厚さの不均一と表面形状を位相変化として観察測定
する。
【0005】この測定では、平板裏面からの反射出力光
(測定光)の他に平板表面からの反射出力光、及び表面
と前記裏面の間を奇数回反射して出力する多重反射出力
光が存在し、それぞれ参照面からの出力光(参照光)と
統合して干渉縞を形成しノイズ信号となる。このため平
行平板面の測定では、これらのノイズ信号の影響を除去
する操作が必要である。
【0006】この点に関して、前記文献1では、出力光
の波長λを1/1200nmずつ変化させる毎に撮像装置
により記録した60枚の干渉縞画像を解析処理すること
により、表面からの直接反射光が作るノイズ信号を除去
することに成功し、測定誤差としてλ/60(rms:平
方根平均自乗誤差)以下を得ている。
【0007】しかしながら、光学ガラスを用いた平行平
板に要求される仕様は、最近ではλ/100にも達して
おり、測定感度不足に陥っている。また、半導体ウェー
ハなどでは、反射率が25%程度に達する場合も珍しく
なく、このような高反射率の平行平板測定では、この方
法による測定誤差はλ/10(rms誤差)程度が得ら
れる。このため0.1μm以下の加工精度を問題とする
半導体製造に当たっては、測定感度が大幅に不足してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現在までの技術では、
平行平板の光学的厚さ不均一および表面形状の同時測定
の最高測定精度は、文献1の方法によりλ/60(rm
s:平方根平均自乗誤差)が得られている。しかしなが
らこの精度では、光学ガラスあるいは半導体ウェーハの
製造・検査に当たっては、測定精度が不足している。
【0009】本発明では波長可変の単色光源で平行平板
を照明し、平板からの反射光と別に用意した参照面から
の反射光を統合して得られる19枚の干渉縞画像を解析
する新しい方法により、前記の問題である平板の光学的
厚さおよび表面形状の測定誤差として従来の3倍以上で
あるλ/200以下(rms誤差)を実現することを目
的としている。また副次的に、得られた光学的厚さから
表面形状を引き算することで、平板の裏面形状を測定す
ることも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は上
記課題を解決するため、透明平行平板の表面の各位置で
の光学的厚さ不均一を測定する方法において、出力光が
平行平板を透過するコヒーレントでその中心波長λを時
間的に変化させ得る照明光源と、該照明光源からの光束
を平行光束とした後、参照面上および被測定平板表面上
に導く光学系と、前記参照面と前記被測定平板表面との
光軸上での距離Lと前記被測定平板の光学的厚さnTの
比が、およそL=nT/3を満たすように距離Lを設定
する装置と、該被測定平板表面および裏面からの光束の
光干渉により得られた干渉縞情報を撮像し、そのとき前
記出力光の波長λを変化させて、該被測定平板表面およ
び参照面からの反射光束の位相差がおよそπ/6ずつ変
化する毎に、連続的に19画像撮像する撮像手段とを備
えた干渉計装置において、該撮像して得られた19枚の
干渉縞画像情報I−9(x,y),I−8(x,y),
…,I(x,y),I(x,y),…,I(x,y)
に対して、数値式(2)を用いた下式(1)に基づく演
算処理を施して被測定平板の光学的厚さの不均一に関す
る位相情報ψ (x、y)を求め、数式(3)によって
該被測定平板の各位置での厚さ不均一を測定することを
特徴とする干渉縞解析方法としたものである。式(1)
【数7】 ここで定数a,bは以下の値とする。式(2)
【数8】 式(3)
【数9】
【0011】また、請求項2に係る発明は、透明平行平
板の表面の各位置での裏面の高さを測定する方法におい
て、出力光が平行平板を透過するコヒーレントでその中
心波長λを時間的に変化させ得る照明光源と、該照明光
源からの光束を平行光束とした後、参照面上および被測
定平板表面上に導く光学系と、前記参照面と前記被測定
平板表面との光軸上での距離Lと前記被測定平板の光学
的厚さnTの比が、およそL=nT/3を満たすように
距離Lを設定する装置と、該被測定平板表面および裏面
からの光束の光干渉により得られた干渉縞情報を撮像
し、そのとき前記出力光の波長λを変化させて、該被測
定平板表面および参照面からの反射光束の位相差がおよ
そπ/6ずつ変化する毎に、連続的に19画像撮像する
撮像手段とを備えた干渉計装置において、撮像して得ら
れた19枚の干渉縞画像情報I−9(x,y),I−8
(x,y), …,I(x,y),I(x,y),…,I
(x,y)に対して、数値式(5)を用いた下式
(4)に基づく演算処理を施して被測定平板の第一面の
高さに関する位相情報ψ(x、y)を求めた後、数式
(6)によって該被測定平板の各位置での裏面の高さを
測定することを特徴とする干渉縞解析方法。式(4)
【数10】 ここで定数a,bは以下の値とする。式(5)
【数11】 式(6)
【数12】
【0012】また、請求項3に係る発明は、前記干渉計
装置がフィゾー型干渉計であり、被測定平行平板表面か
らの測定光とからの参照光との位相差をおよそπ/6ず
つずらして19枚の画像を撮像する手段を備えている請
求項1または請求項2記載の干渉縞解析方法としたもの
である。
【0013】また、請求項4に係る発明は、前記干渉計
装置がミラウ型干渉計であり、被測定平行平板表面から
の測定光と前記参照面からの参照光との位相差をおよそ
π/6ずつずらして19枚の画像を撮像する手段を備え
たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の干渉
縞解析方法としたものである。
【0014】また、請求項5に係る発明は、前記平行平
板が半導体ウェーハであり、照明光源が赤外波長光源で
ある場合に、被測定ウェーハ表面からの測定光と前記参
照面からの参照光との位相差をおよそπ/6ずつずらして
19枚の画像を撮像する手段を備えていることを特徴と
する請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の干渉
縞解析方法としたのもである。
【0015】また、請求項6に係る発明は、前記平行平
板が薄ガラス板にはさまれた透明液体であり、ガラス表
面からの測定光と前記参照面からの参照光との位相差を
およそπ/6ずつずらして19枚の画像を撮像する手段
を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
いずれか一つに記載の干渉縞解析方法としたものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明について、透明平行平板の
干渉縞解析方法の具体的な例を述べる前に、本発明によ
って上記課題を解決することができる原理について説明
する。図1の干渉計において出力光の波長λを時間的に
変化させたとき、光束の光干渉により形成され時刻tに
撮像装置に記録される干渉縞強度は、次式で表される。
【数13】
【0017】参照面と平行平板の表面(測定面)の間隔
をLとして波長が単位時間にδλ変化するとして、変調
周波数は、
【数14】 で表される。位相値ψが平板表面の形状を表す位相情
報であり、位相値ψが平板の光学的厚さを表す位相情
報である。振幅sを含む項は裏面反射や3回多重反射
により発生したノイズ項である。図2に平行平板の光学
的厚さがnT=3Lのときの信号およびノイズの周波数
スペクトルJ(ν)を表す。
【0018】光源波長をλ/24Lずつ変化させ、測
定平板表面(第一面)および参照面からの反射光束の位
相差がおよそπ/6ずつ変化する毎に干渉縞画像を取り
込み、数式5のパラメータ値を用いた数式4で位相情報
を解析した結果は次式で表される。
【数15】
【0019】数式15の右辺第一項が、平板表面の高さ
情報に関する位相値、第二項は誤差項である。ここで関
数Fは、数式5の値を用いた次式で表される。
【数16】
【0020】さらに数式2のパラメータ値を用いた数式
1で位相情報を解析した結果は次式で表される。
【数17】 数式17の右辺第一項が平板の光学的厚さに関する位相
値、第二項は誤差項である。ここで関数Fは、数式2の
値を用いた次式で表される。
【数18】
【0021】被測定平行平板の光学的厚さがおよそL=
nT/3である時に、図2の周波数スペクトル J(ν)
を求め、数式10の解析パラメータa,bを、数式
15の右辺第二項誤差項を最小化するように決定する。
このようにして解析パラメータa,bが数式5のよ
うに決定される。
【0022】同様に被測定平行平板の光学的厚さがおよ
そL=nT/3である時に、図2の周波数スペクトルJ
(ν)を求め、数式12の解析パラメータa,bを、
数式17の右辺第二項誤差項を最小化するように決定す
る。このようにして解析パラメータa,bが数式2
のように決定される。
【0023】図3にこの解析法を採用した場合の位相値
ψのrms誤差を示す。ここで透明平行平板の表面反
射率は4%および25%を仮定している。今回の方法に
より、反射率25%程度の被測定平行平板の光学的厚さ
が2.59LnT3.15Lの範囲にある場合は、
rms誤差の大きさはλ/200以下であり、従来法1
の最高値(平板の反射率4%の時にrms誤差でλ/6
0、また25%の時にλ/10)よりも優れていること
がわかる。
【0024】また反射率4%程度の光学ガラス等を材質
とする被測定平行平板の光学的厚さが2.67LnT
3.26Lの範囲である時にも、最高測定精度である
λ/200を実現することが証明される。
【0025】図4にこの解析法を採用した場合の位相値
ψのrms誤差を示す。ここで透明平行平板の表面反
射率は4%および25%を仮定している。今回の方法に
より、反射率がいずれの場合も被測定平行平板の光学的
厚さが2.6LnT4.2Lの範囲にある場合は、
rms誤差の大きさはλ/200以下であり、従来法1
の最高値(平板の反射率4%の時にrms誤差でλ/6
0、また25%の時にλ/10)よりも優れていること
がわかる。
【0026】次に、本発明の一実施形態に係る干渉縞解
析方法について図面を参照しつつ説明する。図1は、本
実施形態に係る干渉縞解析方法を実施するためのフィゾ
ー型干渉計装置を示すものである。
【0027】このフィゾー型干渉計装置において、出力
光の波長λを可変とし得るレーザダイオード等の単色の
波長可変レーザ光源11から出射されたレーザ光は、コ
リメータレンズ12(入射面を3、出射面を4により示
す)によって平行光束とされ、基準板13の基準面1お
よび被測定平行平板14の表面(第一面)2に入射す
る。基準面1で反射された光束と被測定平板の表面2お
よび裏面3で反射された光束は互いに干渉しつつ光路を
逆行し、半透鏡15で反射され、CCDカメラ16の撮
像面上に被測定平板面2および3の位相情報を有する干
渉縞を形成する。
【0028】ここで得られた干渉縞画像情報は演算装置
17において所定の演算処理が施され、有効かつ高精度
な干渉縞解析がなされる。このような波長可変レーザ光
源11を用いた干渉計装置においては、平板面2及び3
からの反射光が平板の光学的厚さ情報を担った干渉縞を
生成するほかに、基準面及び平板表面2からの反射光が
生成する表面2の高さ情報を持つ干渉縞、基準面及び平
板裏面3からの反射光が生成するノイズ縞、参照面、平
板面2,3の間で合計3回反射した反射光と基準面1及
び平板面2,3からの反射光とで生成されるノイズ縞が
発生し、従来の測定ではこれらのノイズ縞が重なって解
析されてしまい、測定精度を低下させる原因となってい
た。
【0029】本実施形態においては、基準面1、被測定
平板面2の間隔を平板の光学的厚さから算出される所定
値付近に設定するとともに、得られた干渉縞画像データ
に対し、上記演算装置17において前述した演算処理を
施し、上記ノイズを除去するようにしている。
【0030】ここで、上記方法において具体的数値を示
す。被測定平板14の厚さTを1.6mm、光源11の波
長の光に対する平板の屈折率nを3とすると、基準面と
平板表面2の間の距離Lを1.6mmに設定すればよい。
数式(1)で示される位相シフトアルゴリズムに用いら
れる19枚の画像のデータとしては、具体的には、上記
波長可変レーザ光源11の中心波長λを1.5μmとし
て、その波長を振幅0.0586nm(λ/24L)ず
つずらし、順次、CCDカメラ16で撮像した19枚の
干渉縞画像データI(x、y)を用いる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の干渉縞解
析方法によれば、透明平行平板の光学的厚さ及び表面形
状に関する情報を、波長可変型レーザを観察用光源とし
た干渉計装置により非接触で同時に測定することが可能
である。これにより光学要素製造技術、半導体ウェーハ
加工技術の定量的で信頼性の高い評価ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の干渉縞解析法を実施するための干渉計
装置を示す概略図である。
【図2】撮像装置に入力する干渉縞信号のある位置にお
ける周波数スペクトルを示す説明図である。
【図3】本発明の19画像干渉縞解析法を用いて、フィ
ゾー型干渉計で透明平行平板の厚さ不均一を測定した場
合の測定誤差(rms値)を示すグラフである。
【図4】本発明の19画像干渉縞解析法を用いて、フィ
ゾー型干渉計で透明平行平板の表面(第一面)形状を測
定した場合の測定誤差(rms値)を示すグラフである。
【符号の説明】
1 参照面 2 被測定平行平板表面(第一面) 3 平行平板裏面(第二面) 11 波長可変レーザー光源 12 コリメータレンズ 13 基準板 14 平行平板 15 半透鏡 16 撮像装置 17 演算装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明平行平板の表面の各位置での光学的
    厚さ不均一を測定する方法において、 出力光が平行平板を透過するコヒーレントでその中心波
    長λを時間的に変化させ得る照明光源と、 該照明光源からの光束を平行光束とした後、参照面上お
    よび被測定平板表面上に導く光学系と、 前記参照面と前記被測定平板表面との光軸上での距離L
    と前記被測定平板の光学的厚さnTの比が、およそL=
    nT/3を満たすように距離Lを設定する装置と、 該被測定平板表面および裏面からの光束の光干渉により
    得られた干渉縞情報を撮像し、そのとき前記出力光の波
    長λを変化させて、該被測定平板表面および参照面から
    の反射光束の位相差がおよそπ/6ずつ変化する毎に、
    連続的に19画像撮像する撮像手段とを備えた干渉計装
    置において、 該撮像して得られた19枚の干渉縞画像情報I
    −9(x,y),I−8(x,y), …,I(x,
    y),I(x,y),…,I(x,y)に対して、数
    値式(2)を用いた下式(1)に基づく演算処理を施し
    て被測定平板の光学的厚さの不均一に関する位相情報ψ
    (x、y)を求め、数式(3)によって該被測定平板
    の各位置での厚さ不均一を測定することを特徴とする干
    渉縞解析方法。式(1) 【数1】 ここで定数a,bは以下の値とする。式(2) 【数2】 式(3) 【数3】
  2. 【請求項2】 透明平行平板の表面の各位置での裏面の
    高さを測定する方法において、 出力光が平行平板を透過するコヒーレントでその中心波
    長λを時間的に変化させ得る照明光源と、 該照明光源からの光束を平行光束とした後、参照面上お
    よび被測定平板表面上に導く光学系と、 前記参照面と前記被測定平板表面との光軸上での距離L
    と前記被測定平板の光学的厚さnTの比が、およそL=
    nT/3を満たすように距離Lを設定する装置と、 該被測定平板表面および裏面からの光束の光干渉により
    得られた干渉縞情報を撮像し、そのとき前記出力光の波
    長λを変化させて、該被測定平板表面および参照面から
    の反射光束の位相差がおよそπ/6ずつ変化する毎に、
    連続的に19画像撮像する撮像手段とを備えた干渉計装
    置において、 撮像して得られた19枚の干渉縞画像情報I−9(x,
    y),I−8(x,y), …,I(x,y),I
    (x,y),…,I(x,y)に対して、数値式
    (5)を用いた下式(4)に基づく演算処理を施して被
    測定平板の第一面の高さに関する位相情報ψ(x、
    y)を求めた後、数式(6)によって該被測定平板の各
    位置での裏面の高さを測定することを特徴とする干渉縞
    解析方法。式(4) 【数4】 ここで定数a,bは以下の値とする。式(5) 【数5】 式(6) 【数6】
  3. 【請求項3】 前記干渉計装置がフィゾー型干渉計であ
    り、被測定平行平板表面からの測定光とからの参照光と
    の位相差をおよそπ/6ずつずらして19枚の画像を撮
    像する手段を備えている請求項1または請求項2記載の
    干渉縞解析方法。
  4. 【請求項4】 前記干渉計装置がミラウ型干渉計であ
    り、被測定平行平板表面からの測定光と前記参照面から
    の参照光との位相差をおよそπ/6ずつずらして19枚
    の画像を撮像する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の干渉縞解析方法。
  5. 【請求項5】 前記平行平板が半導体ウェーハであり、
    照明光源が赤外波長光源である場合に、被測定ウェーハ
    表面からの測定光と前記参照面からの参照光との位相差
    をおよそπ/6ずつずらして19枚の画像を撮像する手段
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれか一つに記載の干渉縞解析方法。
  6. 【請求項6】 前記平行平板が薄ガラス板にはさまれた
    透明液体であり、ガラス表面からの測定光と前記参照面
    からの参照光との位相差をおよそπ/6ずつずらして1
    9枚の画像を撮像する手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の干渉縞
    解析方法。
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