JP2003138996A - エアクリーナー - Google Patents

エアクリーナー

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JP2003138996A
JP2003138996A JP2001330553A JP2001330553A JP2003138996A JP 2003138996 A JP2003138996 A JP 2003138996A JP 2001330553 A JP2001330553 A JP 2001330553A JP 2001330553 A JP2001330553 A JP 2001330553A JP 2003138996 A JP2003138996 A JP 2003138996A
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air
water
cleaner
guide portion
inlet pipe
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JP2001330553A
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English (en)
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Naoto Kawano
直人 川野
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Wako Sangyo KK
Wako Ind Co Ltd
Original Assignee
Wako Sangyo KK
Wako Ind Co Ltd
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーナーケース内のエレメント収容空間に
水分が極力入らないようにし、フィルタエレメントの吸
気性能を向上させる。 【解決手段】 インレット24より流入した空気の通路
が形成された水分離部材としてのインレットパイプ70
がクリーナーケース10内に着脱自在に取り付けられて
おり、インレットパイプ70の基部71を通った空気は
フィルタエレメント60を収容するエレメント収容空間
ES内に導かれるとともに、インレットパイプ70の基
部71を通った空気中に含まれる水分は基部71の内壁
面に付着して分離され、基部71内を流れる空気に押し
出されてエレメント収容空間ESとは別室に形成された
水溜め空間WS内に導かれるようになっている。インレ
ットパイプ70は筒状の基部71と、基部71を通った
空気をエレメント収容空間ES内に案内誘導する空気案
内部73と、基部71において分離された水分を水溜め
空間WS内に案内する水分案内部74とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入口より取り
入れられた空気を清浄化してエンジン等に供給するエア
クリーナーに関する。
【0002】
【従来の技術】エアクリーナーは例えば車両用エンジン
の吸気系統に備えられており、空気入口より空気を取り
入れ、その中の微細なごみや埃等を除去して清浄化した
上でエンジン等に供給するようになっている。このよう
にエアクリーナーが空気の濾過作用を行うことによりシ
リンダ内には大きなごみが入り込むことがなくなり、シ
リンダの摩耗の進行が抑えられてエンジンの寿命低下が
防止される。
【0003】このようなエアクリーナーには空気入口と
してのインレット部と、本体内のフィルタエレメント
(濾過材)を通って清浄化された空気が出ていく空気出
口としてのアウトレット部とを有している。インレット
部より取り入れられる空気中には水分も含まれている
が、このような水分ごみや埃と同様に分離されることが
好ましい。このため従来のエアクリーナーにおいては空
気入口より取り入れた空気を先ずクリーナーケースの下
部に導き、フィルタエレメントを通過した空気はフィル
タエレメントの内部空間を上方に流れてアウトレット部
よりケース外に出る構成になっている。このような構成
では空気中に含まれてエレメントケース内に入り込んだ
水分はそのままケースの下方に流れてケース下部に設け
られた水溜め空間内に溜められるようになる。また、こ
の水溜め空間内に溜められた水分はクリーナーケースの
底部に設けられた水抜きバルブより排出させることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエアクリーナーにあっては、空気中に含まれ
た水分は一旦クリーナーケース内のエレメント収容空間
内に入り込むため、フィルタエレメントが湿って空気の
通りが悪くなるという問題があった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、クリーナーケース内のエレメント収容空間
に水分が極力入らないようにし、フィルタエレメントの
吸気性能を向上させることが可能な構成のエアクリーナ
ーを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアクリー
ナーは、空気入口(例えば、実施形態におけるインレッ
ト24)及び空気出口(例えば、実施形態におけるアウ
トレット32)が形成されたクリーナーケースと、クリ
ーナーケースの内部に設けられた空気濾過用のフィルタ
エレメントとを備え、空気入口より取り入れられた空気
がフィルタエレメントを通過して空気出口より排出され
る構成のエアクリーナーであって、空気入口より流入し
た空気の通路が形成された水分離部材(例えば、実施形
態におけるインレットパイプ70)がクリーナーケース
内に着脱自在に取り付けられており、水分離部材の通路
を通った空気はフィルタエレメントを収容するエレメン
ト収容空間内に導かれるとともに、水分離部材の通路を
通った空気中に含まれる水分は上記通路の内壁面に付着
して分離され、通路内を流れる空気により押し出されて
エレメント収容空間とは別室に形成された水溜め空間内
に導かれるように構成されている。
【0007】このエアクリーナーにおいては、空気入口
より流入した空気の通路が形成された水分離部材がクリ
ーナーケース内に着脱自在に取り付けられており、水分
離部材の通路を通った空気はフィルタエレメントを収容
するエレメント収容空間内に導かれるとともに、水分離
部材の通路を通った空気中に含まれる水分は上記通路の
内壁面に付着して分離され、通路内を流れる空気に押し
出されてエレメント収容空間とは別室に形成された水溜
め空間内に導かれるようになっている。このため空気入
口より流入した空気中に含まれる水分はエレメント収容
空間内に入り込まず、フィルタエレメントの湿り気が抑
えられるので吸気性能が向上する。また、この水分離部
材はクリーナーケースに対して着脱自在であるので種々
の形態の水分離部材を装着することができ、例えば空気
のスムーズな流れは多少犠牲にしても水分離機能を高く
するか、これとは反対に水分離機能を多少犠牲にしても
空気の流れを良くして吸気性能を向上させるかなど、本
エアクリーナーに求められる性能を調節することが可能
である。
【0008】また、上記水分離部材は空気入口より流入
した空気の通路となる筒状の基部と、この基部を通った
空気をエレメント収容空間内に案内する空気案内部と、
基部において分離された水分を水溜め空間内に案内する
水分案内部とからなっていることが好ましい。このよう
な構成であれば、水分離機能を有する上記水分離部材を
簡易な構成とすることができる。またこの場合、空気案
内部と水分案内部との間に切り欠きが設けられているの
であれば、水分離部材を通過してエレメント収容空間内
に流れ込む空気が水分離部材より受ける抵抗は小さくな
るため、エレメント収容空間内に流入する空気の流れは
更に良くなり、吸気性能がより一層向上してフィルタエ
レメントによる空気の濾過性能を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
エアクリーナーの一実施形態を示す部分断面正面図であ
り、図2はその部分断面右側面図、図3は部分断面左側
面図、図4は部分断面平面図である。また、図5は図1
における矢視V−Vより見た断面図、図6は図2における
矢視VI−VIより見た断面図、図7は図3における矢視VI
Iより見たの底面図である。また、図8は本エアクリー
ナーの分解斜視図である。
【0010】図8に示すように、本エアクリーナー1は
クリーナーケース10と、このクリーナーケース10内
に収容保持された円筒状のフィルタエレメント60と、
クリーナーケース10内に着脱自在に取り付けられて水
分離部材としての役割を果たすインレットパイプ70と
を備えて構成される。ここでクリーナーケース10はケ
ース本体20と、このケース本体20の上部に着脱自在
に取り付けられる上部カバー30と、ケース本体20の
下部に着脱自在に取り付けられる下部カバー40と、ケ
ース本体20の側部に着脱自在に取り付けられる側部カ
バー50とを有して構成されている。
【0011】クリーナーケース10のケース本体20は
その中央部が縦長の円筒形状に形成されており、その内
部にはフィルタエレメント60を収容するための円筒状
のエレメント収容空間ESが形成されている(図5及び
図6参照)。このエレメント収容空間ESを構成するケ
ース本体20の上壁21中央部には円形の上部開口21
aが形成されており(図8参照)、この上部開口21a
からは円筒状の連通管22が下方に延びて設けられてい
る(図5参照)。また、エレメント収容空間ESの正面
側には中空の水溜め槽半体23が形成されており、その
右壁23aからは空気の入口であるインレット24が右
方水平に突出して延びて設けられている。水溜め槽半体
23の内部壁23bの上部にはエレメント収容空間ES
と繋がる空気流入窓25が開口しており、インレット2
4より流入した空気はこの空気流入窓25からエレメン
ト収容空間ES内に入り込むようになっている。
【0012】エレメントケース10を構成する側部カバ
ー50はケース本体20に形成された上述の水溜め槽半
体23の前方に着脱自在に取り付けられ、この側部カバ
ー50がケース本体20に取り付けられた状態では、水
溜め槽半体23と側部カバー50とにより水溜め槽が形
成されてその内部には水溜め空間WSが形作られる(図
4,5,6参照)。水溜め槽半体23の下部には水抜き
孔が設けられており、この水抜き孔には水抜き用のアン
ローダバルブ91が取り付けられている(図2,7,8
参照)。
【0013】図9はインレットパイプ70の斜視図を示
している。このインレットパイプ70の基部71はほぼ
円筒状に形成されて水平方向に延びており、その上下部
にはケース本体20に本インレットパイプ70を取り付
けるための耳部72,72が上下に張り出して設けられ
ている。基部71のケース本体20側に位置する内面は
空気の入口側(インレット24側)では円筒曲面状に形
成されているが、空気の出口側(空気流入窓25側)で
はほぼ平面状に形成されるとともに、空気の出口側に延
出して延びた空気案内部73が設けられている。また、
空気案内部73の下方側には空気の出口側にほぼ水平に
突出して延びた水分案内部74が設けられており、その
先端部は先鋭状に形成されている。また、この水分案内
部74の空気案内部73とは反対側(側部カバー50
側)の付け根部、すなわち空気案内部73と水分案内部
74との間にはインレット24側に延びた切り欠き75
が設けられている(図12も参照)。
【0014】ケース本体20に形成された上記空気流入
窓25の上下位置には、図8に示すようにインレットパ
イプ70を取り付けるための上下の突起26,26が設
けられており、これら突起26,26にインレットパイ
プ70の上下の耳部72,72に形成された孔72a,
72aを貫通させた上で両突起26,26の端部にプッ
シュナットN,Nを装着することによりインレットパイ
プ70をケース本体20に取り付けることができる。こ
のように本エアクリーナー1におけるインレットパイプ
70はケース本体20に対して着脱自在である。
【0015】図10はフィルタエレメント10の部分断
面正面図である。この図に示すように、本エアクリーナ
ー1に用いられるフィルタエレメント60は多数の孔が
形成された円筒殻からなる基部61の外周に蛇腹状に折
り畳んだ不織布からなる濾紙62を巻き付けるように取
り付け、その上端及び下端を円盤状の固定キャップ6
3,64により保持した構成となっている。上方の固定
キャップ63の中央部には基部61の外周よりもやや大
きい内周を有する円孔からなる空気排出口61a(図1
1参照)が設けられており、この空気排出口61aには
上方に向かって外方に開いた円錐状のリップ部65aを
有する円筒状のシール部材65が取り付けられている。
また、このフィルタエレメント60の下方に位置する固
定キャップ64の下面側には断面台形リング状のダスト
カバー設置用部材66が設けられている。
【0016】フィルタエレメント60は図5及び図8に
示すように上方に開口した円筒皿状のダストカバー80
により下部が保持された状態でケース本体20の下部よ
り挿入取り付けされ、このダストカバー80を更に下か
ら保持するように上方に開口した円筒皿状の下部カバー
40がケース本体20の下部に装着される。ダストカバ
ー80の底面部には断面台形状のリング状溝81が形成
されており、ダストカバー80がフィルタエレメント6
0の下部に取り付けられた状態では、上記フィルタエレ
メント60下部のダストカバー設置用部材66が上方か
ら嵌入するようになっている。また、ダストカバー80
の外周部には外方に張り出して設けられたリング状のガ
スケット保持部82が設けられており、このガスケット
保持部82にはリング状のガスケット83が取り付けら
れている(図5及び図8参照)。このガスケットはケー
ス本体20内に取り付けられたときにケース本体20の
内壁に密着してダストカバー80とケース本体20内面
との間の気密性を保つ働きをする。
【0017】下部カバー40の外周部には揺動自在に取
り付けられた3つのクランプ43,43,43が取り付
けられており、これらクランプ43,43,43をケー
ス本体20下部に設けられたクランプ係止部27に係止
することにより下部カバー40をケース本体20に固定
することができるようになっている。また、下部カバー
40の中央部には上下に貫通した孔が設けられており、
この孔にはアンローダバルブ92が取り付けられている
(図5,7,8参照)。
【0018】このようにフィルタエレメント60がエレ
メント収容空間ES内に装着されると、ケース本体20
の上壁21より下方に延びて形成された前述の連通管2
2がフィルタエレメント60の上部に取り付けられたシ
ール部材65の開口部65aより嵌入する。フィルタエ
レメント60が完全にケース本体20内に装着される
と、シール部材65のリップ部65bはケース本体20
の上壁21に下方から押し付けられて外方に開き、円錐
部内の空気が負圧になってリップ部65bがケース本体
20の上壁21に密着する。これによりフィルタエレメ
ント60の基部61と連通管22との間はシールされた
状態となり、フィルタエレメント60の基部61内の空
気は効率よくアウトレット32に流れるようになる。図
11はフィルタエレメント60の装着前後におけるシー
ル部材65のリップ部65bの状態を示す図であり、
(A)はフィルタエレメント60がケース本体20に装
着されている途中を、(B)はフィルタエレメント60
がケース本体20内に装着された後をそれぞれ示してい
る。
【0019】また、ケース本体20の上壁21下面には
図5及び図11に示すように下方に突出したリング状の
リップ部保護部29が設けられており、上述のようにフ
ィルタエレメント60がエレメント収容空間ES内に取
り付けられた状態では、外方に開いたシール部材65の
リップ部65bはそのリップ部保護部29の内方に位置
するようになっている。すなわち、フィルタエレメント
60がクリーナーケース10内に取り付けられた状態で
は、リップ部保護部29は外方に広がったシール部材6
5のリップ部65bの外周を囲んで位置している。
【0020】上部カバー30はケース本体20の上部に
取り付けられる。この上部カバー30には箱形形状のボ
ックス部31と、このボックス部31の中央部より水平
に屈曲して延びて形成された筒状のアウトレット(空気
出口)32とを有しており、上部カバー30がケース本
体20の上壁21上面側に形成された上部カバー取付枠
28に取り付けられた状態では、ボックス部31とケー
ス本体20の上壁21との間にレゾネータ空間RSが形
成されるようになっている(図5参照)。インレット2
4より流入した空気は空気流入窓25よりエレメント収
容空間ES内に入り、フィルタエレメント60の外周を
回りながら流れる。そして、フィルタエレメント60の
濾紙62をその外周部より内周部に向かう方向に通過し
て基部61の内部空間内に至り、この基部61の内部空
間と連通した連通管22より上記レゾネータ空間RS内
を経てアウトレット32から本エアクリーナー1の外部
に排出される。アウトレット32はエンジン(図示せ
ず)の吸気系統に接続されるため、本エアクリーナー1
内の空気はエンジンの吸気バルブの開閉により振動する
が、上記のように空気の流路の途中にレゾネータ空間R
S、すなわち共鳴空間が位置しているために吸気騒音は
減衰し、吸気動作もスムーズに行われるようになる。
【0021】また、上述のように、空気流入窓25より
エレメント収容空間ES内に入った空気はフィルタエレ
メント60の外周を回りながら流れるので、その遠心力
により空気中に含まれる大きな埃や小石などが分離され
る。本エアクリーナー1においては、図6に示すように
円筒状のエレメント収容空間ESの中心軸AX1とこの
エレメント収容空間ES内に保持されたフィルタエレメ
ント60の中心軸AX2とは僅かにずれてフィルタエレ
メント60の中心軸AX2はエレメント収容空間ESの
中心軸AX1の後右方(図6では紙面の右下方)に位置
しており、エレメント収容空間ESを形成する円筒状の
ケース本体20の内壁とフィルタエレメント60の外面
とがなす空気通路の幅は広い部分から狭い部分へ滑らか
に変化するようになっているので、インレット24より
流入した空気の速度は徐々に速められてより効果的に小
石等を分離できるようになっている。
【0022】このように遠心力により分離された小石等
はケース本体20の内壁に沿って下方に落ちていくが、
これら小石等を下部カバー40内に導くため、リング状
のガスケット保持部82の一部には上下に貫通した切り
欠き部84(図6において斜線で示す部分)が設けられ
ている。下部カバー40の底壁41の上面側には図6及
び図8に示すようにダストカバー80の底面を支持する
3つのダストカバー支持リブ42,42,42が設けら
れているが、これらダストカバー支持リブ42,42,
42はインレット24から流入した空気がケース本体2
0内を回る方向と同一の方向に曲がった羽根形状をして
いるので、ケース本体20内を回ることにより空気中よ
り分離され、上記ガスケット保持部82の切り欠き部8
4を通って下部カバー40まで降りてきた大きな埃や小
石等は下部カバー40の中央に集められる。このように
して下部カバー40の中央に集められた大きな埃や小石
等は前述のクランプ43,43,43による係止を解除
して下部カバー40をケース本体20より取り外すこと
により本エアクリーナー1の外部に排出させることがで
きる。
【0023】図12は図6におけるケース本体20の空
気流入窓25近傍の拡大図である。この図に示すよう
に、インレットパイプ70がケース本体20に取り付け
られた状態では、インレットパイプ70の空気案内部7
3はケース本体20に形成された上述の空気流入窓25
からエレメント収容空間ES内に入り込むようになって
いる。これによりインレット24より流入した空気の一
部は空気案内部73に案内されてエレメント収容空間E
S内に流入するが、インレットパイプ70の空気案内部
73はその内壁面73aの延長面Hがフィルタエレメン
ト60の濾紙62の外周縁に接する位置に位置している
ため、インレットパイプ70を出た空気はエレメント収
容空間ES内にスムーズに流入する。そして、このよう
にエレメント収容空間ES内に流入した空気はフィルタ
エレメント60の外周を回りつつ下方へ向けて降下する
ように流れる。また、インレットパイプ70がケース本
体20内に取り付けられた状態では、インレットパイプ
70の水分案内部74もエレメント収容空間ES内に位
置するが、水分案内部74の先端部及び空気案内部73
と水分案内部74との間に設けられた上記切り欠き75
はエレメント収容空間ESの外、すなわち水溜め空間W
S内に位置するようになっている。
【0024】インレット24よりケース本体20内に流
入した空気中の水分はインレットパイプ70の基部内壁
(基部71の内壁)において凝結して水滴となるが、こ
の基部内壁に付着した水滴は自重により基部内壁の底部
へ移動するとともに、エレメント収容空間ESに流れる
空気により空気の出口側(空気流入窓25側)に押され
て移動するのでインレットパイプ70に形成された前述
の切り欠き75より水溜め空間WS内に落下する。ま
た、インレットパイプ70の水分案内部74の先端が水
溜め空間WS内に位置していることから、上記切り欠き
75より落下しなかった水分も水分案内部74を伝って
その先端部から水溜め空間WS内に落下する。ここで、
インレット24より流入した空気中の水分が凝結し易い
ようにするため、インレット24内に格子状の部材(例
えばハニカム構造の筒状部材)を挿入取り付けするよう
にしてもよい。また、インレットパイプ70の基部内壁
において水滴とならなかった空気(水分を含んだ空気)
は水分を含まない空気よりも慣性が大きいため、空気流
入窓25よりエレメント収容空間ES内に流入すること
なく直進してその多くは水溜め空間WS内に入ることに
なる。このように水溜め空間WS内に蓄積された水分は
前述のアンローダバルブ91を押し上げて水溜め槽半体
23に設けられた水抜き孔を開放することにより本エア
クリーナー1の外部に排出させることができる。
【0025】上述のように、インレット24より流入し
た空気中の水分はインレットパイプ70において分離さ
れて水溜め空間WS内に蓄積されるが、全ての水分がイ
ンレットパイプ70において分離されるわけではない。
インレットパイプ70において流入空気より分離されな
かった水分はケース本体20の空気流入窓25よりエレ
メント収容空間ES内に入り込むが、その水分はエレメ
ント収容空間ES内を回る間にケース本体20の内壁に
おいて凝結して下方に流れ落ちる。このような水分は図
5からも分かるようにダストカバー80のガスケット保
持部82に流れ落ちるが、このガスケット保持部82に
流れ落ちた水分は前述の切り欠き84部より下部カバー
40内へ流入する。このように下部カバー40内へ流入
した水分は上述のアンローダバルブ92を押し上げて下
部カバー40中央部の孔を開放することにより本エアク
リーナー1の外部に排出させることができる。
【0026】また、フィルタエレメント60の清掃時な
どフィルタエレメント60をケース本体20より取り外
す場合には、先ずケース本体20下部のクランプ係止部
27に引き掛けられたクランプ43,43,43の係止
を解除してケース本体20より下部カバー40を取り外
し、続いてダストカバー80をフィルタエレメント60
の下部より取り外す。そしてフィルタエレメント60の
下部を手でつかんで斜めに傾け、ケース本体20の上壁
21に吸着したシール部材65のリップ部65bを上壁
21より剥がれるようにする。この後フィルタエレメン
ト60を下方に引き抜いてケース本体20より取り出せ
ばフィルタエレメント60をケース本体20より分離す
ることができる。
【0027】本エアクリーナー1の構成は上述の通りで
あるが、本エアクリーナー1においては前述のように、
インレット24より流入した空気の通路が形成された水
分離部材としてのインレットパイプ70がクリーナーケ
ース10内に着脱自在に取り付けられており、インレッ
トパイプ70の基部71を通った空気はフィルタエレメ
ント60を収容するエレメント収容空間ES内に導かれ
るとともに、インレットパイプ70の基部71を通った
空気中に含まれる水分は基部71の内壁面に付着して分
離され、基部71内を流れる空気に押し出されてエレメ
ント収容空間ESとは別室に形成された水溜め空間WS
内に導かれるようになっている。このため、インレット
24より流入した空気中に含まれる水分はエレメント収
容空間ES内に入り込まず、フィルタエレメント60の
湿り気が抑えられるので吸気性能が向上する。また、こ
のインレットパイプ70はクリーナーケース10(ケー
ス本体20)に対して着脱自在であるので種々の形態の
水分離部材を装着することができ、例えば空気のスムー
ズな流れは多少犠牲にしても水分離機能を高くするか、
これとは反対に水分離機能を多少犠牲にしても空気の流
れを良くして吸気性能を向上させるかなど、本エアクリ
ーナーに求められる性能を調節することが可能である。
【0028】本エアクリーナー1においては、クリーナ
ーケース10内に着脱自在に取り付けられて空気入口よ
り取り入れられた空気より水分を分離する水分離部材は
必ずしも上記実施形態に示した形態のもの(インレット
パイプ70)に限定されないが、上に示したように、こ
の水分離部材が、空気入口(インレット24)より流入
した空気の通路となる筒状の基部71と、この基部71
を通った空気をエレメント収容空間ES内に案内する空
気案内部73と、基部71において分離した水分を水溜
め空間WS内に案内する水分案内部74とからなってい
るのであれば、水分離機能を有する本水分離部材を簡易
な構成とすることができる。
【0029】図13は上述のインレットパイプ70の別
形態を示す斜視図である。本形態に係るインレットパイ
プ170では、ほぼ円筒状に形成された基部171の上
下部にはケース本体20に本インレットパイプ170を
取り付けるための耳部172,172が上下に張り出し
て設けられており、且つケース本体20側に位置する内
面は空気の入口側(インレット24側)では円筒曲面状
に形成されているが、空気の出口側(空気流入窓25
側)ではほぼ平面状に形成されるとともに、空気の出口
側に延出して延びた空気案内部173が設けられている
のは前述のインレットパイプ70の場合と同様である。
また、本インレットパイプ170をケース本体20に取
り付けるには、上下の耳部172,172に形成された
孔172a,172aに前述の突起26,26が挿入さ
れるようにし、その上で両突起26,26それぞれにプ
ッシュナットN,Nを取り付ける。このように本エアク
リーナー1におけるインレットパイプ170もケース本
体20に対して着脱自在である。
【0030】本インレットパイプ170においては、空
気案内部173の下方側より空気の出口側に突出して延
びた水分案内部174が設けられており、また、この水
分案内部174の空気案内部173とは反対側(側部カ
バー50側)の付け根部にはインレット24側に延びた
切り欠き75が形成されているのも前述のインレットパ
イプ70と同様であるが、本実施形態に係るインレット
パイプ170においては、この水分案内部174と空気
案内部173の付け根との間には空気案内部173とは
反対側(側部カバー50側)に延びた切り欠き176が
設けられている。但し、本別形態におけるインレットパ
イプ170における空気案内部174は前述のインレッ
トパイプ70における空気案内部74よりも短く、水分
案内部174は上記両切り欠き175,176を設けた
ことにより結果的に形成された程度の短いものとなって
いる。
【0031】図14は本別形態に係るインレットパイプ
170を使用した場合の図12に対応する図である。こ
の図に示すように、インレットパイプ170がケース本
体20に取り付けられた状態では、インレットパイプ1
70の空気案内部173はケース本体20に形成された
上述の空気流入窓25からエレメント収容空間ES内に
位置しており、インレット24より流入した空気の一部
は空気案内部173に案内されてエレメント収容空間E
S内に入るようになっている。ここで、本インレットパ
イプ170のように、空気案内部173と水分案内部1
74との間に切り欠き176が設けられていると、本イ
ンレットパイプ170を通過してエレメント収容空間E
S内に流れ込む空気がインレットパイプ170より受け
る抵抗は小さくなるので、エレメント収容空間ES内に
流入する空気の流れは前述のインレットパイプ70の場
合よりも良くなり、吸気性能が更に向上してフィルタエ
レメント60による空気の濾過性能が高まる(但し、空
気案内部173が短いことから前述のインレットパイプ
70よりも水分離機能はやや低下する)。なお、ここで
は水分案内部174は基部171において分離した水分
を水溜空間ES内に案内する働きをするが、その先端部
は必ずしも先鋭状に形成されている必要はない。また、
インレット24より流入した空気中の水分はインレット
パイプ170の基部内壁(基部171の内壁)において
凝結して水滴となり、エレメント収容空間ESに流れる
空気により空気の出口側(空気流入窓25側)に押され
て移動し、水溜め空間WS内に落下する。
【0032】このように水分離機能を有する水分離部材
にはその形態に応じて種々の特徴的な機能持たせること
が可能であるが、本エアクリーナーにおいてはこのよう
な水分離部材を着脱自在に取り付け可能であるので、例
えば、空気のスムーズな流れは多少犠牲にしても水分離
機能を高くする(インレットパイプ70の場合)か、こ
れとは反対に水分離機能を多少犠牲にしても空気の流れ
を良くして吸気性能を向上させる(インレットパイプ1
70の場合)かなど、本エアクリーナーに求められる性
能を調節することができる。
【0033】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、本発明が適用されるエアフィルターの
形状は上述の実施形態において示したものに限られず、
空気入口(上記実施形態ではインレット24に相当)及
び空気出口(上記実施形態ではアウトレット32に相
当)が形成されたクリーナーケースと、このクリーナー
ケースの内部に設けられた空気濾過用のフィルタエレメ
ントとを備え、空気入口より取り入れられた空気がフィ
ルタエレメントを通過して空気出口より排出される構成
のエアクリーナーであれば本発明の適用が可能である。
【0034】
【発明の効果】このように本発明に係るエアクリーナー
においては、空気入口より流入した空気の通路が形成さ
れた水分離部材がクリーナーケース内に着脱自在に取り
付けられており、水分離部材の通路を通った空気はフィ
ルタエレメントを収容するエレメント収容空間内に導か
れるとともに、水分離部材の通路を通った空気中に含ま
れる水分は上記通路の内壁面に付着して分離され、通路
内を流れる空気に押し出されてエレメント収容空間とは
別室に形成された水溜め空間内に導かれるようになって
いる。このため、空気入口より流入した空気中に含まれ
る水分はエレメント収容空間内に入り込まず、フィルタ
エレメントの湿り気が抑えられるので吸気性能が向上す
る。また、この水分離部材はクリーナーケースに対して
着脱自在であるので種々の形態の水分離部材を装着する
ことができ、例えば空気のスムーズな流れは多少犠牲に
しても水分離機能を高くするか、これとは反対に水分離
機能を多少犠牲にしても空気の流れを良くして吸気性能
を向上させるかなど、本エアクリーナーに求められる性
能を調節することが可能である。
【0035】また、上記水分離部材は空気入口より流入
した空気の通路となる筒状の基部と、この基部を通った
空気をエレメント収容空間内に案内する空気案内部と、
基部において分離された水分を水溜め空間内に案内する
水分案内部とからなっていることが好ましい。このよう
な構成であれば、水分離機能を有する上記水分離部材を
簡易な構成とすることができる。またこの場合、空気案
内部と水分案内部との間に切り欠きが設けられているの
であれば、水分離部材を通過してエレメント収容空間内
に流れ込む空気が水分離部材より受ける抵抗は小さくな
るため、エレメント収容空間内に流入する空気の流れは
更に良くなり、吸気性能がより一層向上してフィルタエ
レメントによる空気の濾過性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアクリーナーの一実施形態を示
す部分断面正面図である。
【図2】図1に示す本エアクリーナーの部分断面右側面
図である。
【図3】図1に示す本エアクリーナーの部分断面左側面
図である。
【図4】図1に示す本エアクリーナーの部分断面平面図
である。
【図5】図1における矢視V−Vより見た断面図である。
【図6】図2における矢視VI−VIより見た断面図であ
る。
【図7】図3における矢視VIIより見た底面図である。
【図8】本エアクリーナーの分解斜視図である。
【図9】インレットパイプの斜視図である。
【図10】フィルタエレメントの部分断面正面図であ
る。
【図11】フィルタエレメントの装着前後におけるシー
ル部材のリップ部の状態を示す図であり、(A)はフィ
ルタエレメントがケース本体に装着されている途中を、
(B)はフィルタエレメントがケース本体内に装着され
た後をそれぞれ示している。
【図12】図6におけるケース本体の空気流入窓近傍の
拡大図である。
【図13】インレットパイプの別形態を示す斜視図であ
る。
【図14】別形態のインレットパイプを使用した場合の
図12に対応する図である。
【符号の説明】
1 エアクリーナー 10 クリーナーケース 20 ケース本体 24 インレット 25 空気流入窓 30 上部カバー 32 アウトレット 40 下部カバー 50 側部カバー 60 フィルタエレメント 70 インレットパイプ 71 基部 73 空気案内部 74 水分案内部 75 切り欠き 80 ダストカバー ES エレメント収容空間 WS 水溜め空間 RW レゾネータ空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気入口及び空気出口が形成されたクリ
    ーナーケースと、前記クリーナーケースの内部に設けら
    れた空気濾過用のフィルタエレメントとを備え、前記空
    気入口より取り入れられた空気が前記フィルタエレメン
    トを通過して前記空気出口より排出される構成のエアク
    リーナーであって、 前記空気入口より流入した空気の通路が形成された水分
    離部材が前記クリーナーケース内に着脱自在に取り付け
    られており、 前記水分離部材の前記通路を通った空気は前記フィルタ
    エレメントを収容するエレメント収容空間内に導かれる
    とともに、前記水分離部材の前記通路を通った空気中に
    含まれる水分は前記通路の内壁面に付着して分離され、
    前記通路内を流れる空気により押し出されて前記エレメ
    ント収容空間とは別室に形成された水溜め空間内に導か
    れるように構成されていることを特徴とするエアクリー
    ナー。
  2. 【請求項2】 前記水分離部材は前記空気入口より流入
    した空気の前記通路となる筒状の基部と、前記基部を通
    った空気を前記エレメント収容空間内に案内する空気案
    内部と、前記基部において分離された水分を前記水溜め
    空間内に案内する水分案内部とからなっていることを特
    徴とする請求項1記載のエアクリーナー。
  3. 【請求項3】 前記空気案内部と前記水分案内部との間
    に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項2
    記載のエアクリーナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102943723A (zh) * 2012-10-31 2013-02-27 湖北申龙进气系统有限公司 偏心式切向进气空气滤清器

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