JP3902441B2 - サイクロン式エアクリーナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン等に用いられ、その吸入空気中の塵埃を除去するフィルタエレメントを有したエアクリーナに関し、さらに詳しくは、サイクロン方式を採用したエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、エンジンを多塵地域等で用いる場合の対策として、フィルタエレメントによる吸入空気中の塵埃の除去前に、塵埃を有した空気を旋回させ、この旋回による遠心力を利用して比較的質量の大きな塵埃を予め除去した後、フィルタエレメントによる塵埃の除去を行わせるようにしたサイクロン式エアクリーナを用いることは従来から知られている。
【0003】
サイクロン式エアクリーナには、円筒状の内周面により囲まれたエレメント収容空間を有した円筒状のクリーナーケースと、このエレメント収容空間内に挿入保持されたフィルタエレメントと、クリーナーケースの開口した端部を覆ってクリーナーケースに取り付けられる円筒状のケースカバーと、ケースカバーの内部に取り付けられた円筒状のダストカバーとから構成されるものがある。ダストカバーには、ケースカバーがクリーナーケースに取り付けられた状態でダストカバーの外周よりさらに外側に拡がってクリーナーケースの内周面と接するフランジ部が一体に設けられ、それにより、ダストカバーの外周面とクリーナーケースおよびケースカバーの内周面との間に閉塞した円筒リング状の塵埃捕獲空間が形成される。また、フランジ部にはその内周と外周との間に形成された内外周面上1箇所に塵埃導入用の導入穴が形成されている。このような構成のサイクロン式エアクリーナによれば、入口通路からクリーナーケース内に導入された空気が旋回する際の遠心力により、比較的質量の大きな塵埃は外方に放り出されてクリーナーケースの内周面に沿ってダストカバーの方へと流され、フランジ部に形成された導入穴を通って塵埃捕獲空間に入り込む。このようにして入口通路から取り入れられた空気中の比較的質量の大きな塵埃が除去された後、フィルタエレメントを通過して空気中の塵埃が除去され、清浄化された空気が出口通路を通ってエンジンに供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダストカバーは、ケースカバーがクリーナーケースに取り付けられた状態でエレメント収容空間の軸芯と同一の軸芯を有してケースカバーの内部に取り付けられており、ダストカバーの外周面とケースカバーの内周面との間隔が全周にわたり等間隔であるため、導入穴付近で旋回する空気の速度分布が一定となり、クリーナーケース内で旋回する空気が塵埃捕獲空間に入りにくく、充分な集塵効果を得ることができないという問題があった。また、導入穴はフランジ部の内外周面上1箇所にのみ開口されているため、クリーナーケース内で旋回する空気が塵埃捕獲空間に入りにくく、充分な集塵効果を得ることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、従来と比べてより高い集塵効果が得られるサイクロン式エアクリーナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明においては、円筒状のフィルタエレメントと、一端に開口を有する有底円筒状のエレメント収容空間を備えて、収容空間内にフィルタエレメントを収容保持し、エレメント収容空間内における旋回空気流を生じさせる位置に空気入口が設けられるとともに、フィルタエレメントを通過して清浄化された空気を排出させる空気出口が設けられたクリーナーケースと、開口を覆ってクリーナーケースに取り付けられる円筒状のケースカバーと、ケースカバーの内部に、ケースカバーがクリーナーケースに取り付けられた状態でエレメント収容空間の軸芯と偏芯するように取り付けられ、クリーナーケースおよびケースカバーの内周面との間に円筒リング状空間を形成する円筒状のダストカバーとを備えたサイクロン式エアクリーナにおいて、ダストカバーに、ケースカバーがクリーナーケースに取り付けられた状態でダストカバーの外周よりさらに外側に拡がってクリーナーケースの内周面と接するフランジ部が一体に設けられ、そのフランジ部に、フランジ部の狭部に開口された入口用切り欠きを有するとともに、ダストカバーの円周面上で円筒リング状空間と接する部位において開口された出口用切り欠きを有し、空気入口から導入された空気中に含まれる塵埃を、入口用切り欠きから円筒リング状空間内に導入して捕獲するように構成される。すなわち、円筒リング状空間を塵埃捕獲空間として用いる。
【0007】
このような構成によれば、ダストカバーが、ケースカバーがクリーナーケースに取り付けられた状態でエレメント収容空間の軸芯と偏芯するようにケースカバー内部に取り付けられているため、ダストカバー外周面とクリーナーケースの内周面との間隔が均一でなくなり、間隔が狭い部位と広い部位が生ずる。同様に、ダストカバーに一体に設けられたフランジ部の内周と外周との間隔にも狭い部位と広い部位が生ずる。そのため、旋回する空気がダストカバー外周面とクリーナーケースの内周面との間隔が広い部位から狭い部位へ到達するにつれて、空気の速度は徐々に速まり、空気がフランジ部の狭い部位に開口された入口用切り欠きを通って塵埃捕獲空間(円筒リング状空間)に入り込みやすくなるため、塵埃捕獲空間に流れ込む空気量が増加する。すなわち、塵埃捕獲空間に流れ込む塵埃の量が増加する。また、入口用切り欠きを通って塵埃捕獲空間に入り込んだ空気が、出口用切り欠きを通り抜けてクリーナーケース内へ戻ることにより、塵埃捕獲空間に流れ込む空気量が増加する。さらに、このようにして円筒リング状の塵埃捕獲空間に入り込んだ比較的質量の大きな塵埃は、塵埃捕獲空間内を空気が旋回する際の遠心力により外方に放り出されて塵埃捕獲空間の外周面に沿って流れる。そして、出口用切り欠きがダストカバーの円周面上で開口されているため、塵埃捕獲空間の外周面に沿って流れる比較的質量の大きな塵埃は、遠心力によりクリーナーケース内へ戻ることができずに塵埃捕獲空間にとどまったままでいる。そのため、従来のサイクロン式エアクリーナと比べてより高い集塵効果を得ることができる。
【0008】
また、入口用切り欠き端部における旋回空気流の上流側において、エレメント収容空間の底面に面した側にテーパを設けることが好ましい。このようにすれば、テーパに導かれることにより空気が入口用切り欠きを通って塵埃捕獲空間(円筒リング状空間)に入り込みやすくなり、塵埃捕獲空間に流れ込む空気量が増加するため、より高い集塵効果を得ることができる。
【0009】
さらに、出口用切り欠き端部における旋回空気流の上流側から円筒リング状空間内へ伸びたダスト侵入防止板が設けられることがより好ましい。このようにすれば、塵埃捕獲空間(円筒リング状空間)に入り込んだ空気が入口用切り欠きを通り抜けてクリーナーケース内へ戻る際に、空気とともに流れてきた比較的質量の大きな塵埃がダスト侵入防止板に衝突することにより、塵埃捕獲空間の比較的質量の大きな塵埃がクリーナーケース内へ戻ることが妨げられるため、より高い集塵効果を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係るエアクリーナーの一実施形態を示す部分断面正面図であり、図2はその部分断面右側面図、図3は部分断面左側面図、図4は部分断面平面図である。また、図5は図1における矢視V−Vより見た断面図、図6は図2における矢視VI−VIより見た断面図、図7は図3における矢視VIIより見たの底面図である。また、図8は本エアクリーナーの分解斜視図である。
【0011】
図8に示すように、本エアクリーナー1はクリーナーケース10と、このクリーナーケース10内に収容保持された円筒状のフィルタエレメント60と、クリーナーケース10内に着脱自在に取り付けられて水分離部材としての役割を果たすインレットパイプ70とを備えて構成される。ここでクリーナーケース10はケース本体20と、このケース本体20の上部に着脱自在に取り付けられる上部カバー30と、ケース本体20の下部に着脱自在に取り付けられる下部カバー40と、ケース本体20の側部に着脱自在に取り付けられる側部カバー50とを有して構成されている。
【0012】
クリーナーケース10のケース本体20はその中央部が縦長の円筒形状に形成されており、その内部にはフィルタエレメント60を収容するための円筒状のエレメント収容空間ESが形成されている(図5及び図6参照)。このエレメント収容空間ESを構成するケース本体20の上壁21中央部には円形の上部開口21aが形成されており(図8参照)、この上部開口21aからは円筒状の連通管22が下方に延びて設けられている(図5参照)。また、エレメント収容空間ESの正面側には中空の水溜め槽半体23が形成されており、その右壁23aからは空気の入口であるインレット24が右方水平に突出して延びて設けられている。水溜め槽半体23の内部壁23bの上部にはエレメント収容空間ESと繋がる空気流入窓25が開口しており、インレット24より流入した空気はこの空気流入窓25からエレメント収容空間ES内に入り込むようになっている。
【0013】
エレメントケース10を構成する側部カバー50はケース本体20に形成された上述の水溜め槽半体23の前方に着脱自在に取り付けられ、この側部カバー50がケース本体20に取り付けられた状態では、水溜め槽半体23と側部カバー50とにより水溜め槽が形成されてその内部には水溜め空間WSが形作られる(図4,5,6参照)。水溜め槽半体23の下部には水抜き孔が設けられており、この水抜き孔には水抜き用のアンローダバルブ91が取り付けられている(図2,7,8参照)。
【0014】
図9はインレットパイプ70の斜視図を示している。このインレットパイプ70の基部71はほぼ円筒状に形成されて水平方向に延びており、その上下部にはケース本体20に本インレットパイプ70を取り付けるための耳部72,72が上下に張り出して設けられている。基部71のケース本体20側に位置する内面は空気の入口側(インレット24側)では円筒曲面状に形成されているが、空気の出口側(空気流入窓25側)ではほぼ平面状に形成されるとともに、空気の出口側に延出して延びた空気案内部73が設けられている。また、空気案内部73の下方側には空気の出口側にほぼ水平に突出して延びた水分案内部74が設けられており、その先端部は先鋭状に形成されている。また、この水分案内部74の空気案内部73とは反対側(側部カバー50側)の付け根部、すなわち空気案内部73と水分案内部74との間にはインレット24側に延びた切り欠き75が設けられている(図12も参照)。
【0015】
ケース本体20に形成された上記空気流入窓25の上下位置には、図8に示すようにインレットパイプ70を取り付けるための上下の突起26,26が設けられており、これら突起26,26にインレットパイプ70の上下の耳部72,72に形成された孔72a,72aを貫通させた上で両突起26,26の端部にプッシュナットN,Nを装着することによりインレットパイプ70をケース本体20に取り付けることができる。このように本エアクリーナー1におけるインレットパイプ70はケース本体20に対して着脱自在である。
【0016】
図5および図6に示すように、本エアクリーナー1に用いられるフィルタエレメント60は多数の孔が形成された円筒殻からなる基部61の外周に蛇腹状に折り畳んだ不織布からなる濾紙62を巻き付けるように取り付け、その上端及び下端を円盤状の固定キャップ63,64により保持した構成となっている。上方の固定キャップ63の中央部には基部61の外周よりもやや大きい内周を有する円孔からなる空気排出口61aが設けられており、この空気排出口61aには上方に向かって外方に開いた円錐状のリップ部65aを有する円筒状のシール部材65が取り付けられている。また、このフィルタエレメント60の下方に位置する固定キャップ64の下面側には断面台形リング状のダストカバー設置用部材66が設けられている。
【0017】
フィルタエレメント60は図5及び図8に示すように上方に開口した円筒皿状のダストカバー80により下部が保持された状態でケース本体20の下部より挿入取り付けされ、このダストカバー80を更に下から保持するように上方に開口した円筒皿状の下部カバー40がケース本体20の下部に装着される。ダストカバー80の底面部には断面台形状のリング状溝81が形成されており、ダストカバー80がフィルタエレメント60の下部に取り付けられた状態では、上記フィルタエレメント60下部のダストカバー設置用部材66が上方から嵌入するようになっている。また、ダストカバー80の外周部には外方に張り出して設けられたリング状のフランジ部82が設けられており、このフランジ部82にはリング状のガスケット83が取り付けられている(図5及び図8参照)。このガスケットはケース本体20内に取り付けられたときにケース本体20の内壁に密着してダストカバー80とケース本体20内面との間の気密性を保つ働きをする。
【0018】
下部カバー40の外周部には揺動自在に取り付けられた3つのクランプ43,43,43が取り付けられており、これらクランプ43,43,43をケース本体20下部に設けられたクランプ係止部27に係止することにより下部カバー40をケース本体20に固定することができるようになっている。また、下部カバー40の中央部には上下に貫通した孔が設けられており、この孔にはアンローダバルブ92が取り付けられている(図5,7,8参照)。
【0019】
このようにフィルタエレメント60がエレメント収容空間ES内に装着されると、ケース本体20の上壁21より下方に延びて形成された前述の連通管22がフィルタエレメント60の上部に取り付けられたシール部材65の開口部65aより嵌入する。フィルタエレメント60が完全にケース本体20内に装着されると、シール部材65のリップ部65bはケース本体20の上壁21に下方から押し付けられて外方に開き、円錐部内の空気が負圧になってリップ部65bがケース本体20の上壁21に密着する。これによりフィルタエレメント60の基部61と連通管22との間はシールされた状態となり、フィルタエレメント60の基部61内の空気は効率よくアウトレット32に流れるようになる。
【0020】
また、ケース本体20の上壁21下面には図5に示すように下方に突出したリング状のリップ部保護部29が設けられており、上述のようにフィルタエレメント60がエレメント収容空間ES内に取り付けられた状態では、外方に開いたシール部材65のリップ部65bはそのリップ部保護部29の内方に位置するようになっている。すなわち、フィルタエレメント60がクリーナーケース10内に取り付けられた状態では、リップ部保護部29は外方に広がったシール部材65のリップ部65bの外周を囲んで位置している。
【0021】
上部カバー30はケース本体20の上部に取り付けられる。この上部カバー30には箱形形状のボックス部31と、このボックス部31の中央部より水平に屈曲して延びて形成された筒状のアウトレット(空気出口)32とを有しており、上部カバー30がケース本体20の上壁21上面側に形成された上部カバー取付枠28に取り付けられた状態では、ボックス部31とケース本体20の上壁21との間にレゾネータ空間RSが形成されるようになっている(図5参照)。インレット24より流入した空気は空気流入窓25よりエレメント収容空間ES内に入り、フィルタエレメント60の外周を回りながら流れる。そして、フィルタエレメント60の濾紙62をその外周部より内周部に向かう方向に通過して基部61の内部空間内に至り、この基部61の内部空間と連通した連通管22より上記レゾネータ空間RS内を経てアウトレット32から本エアクリーナー1の外部に排出される。アウトレット32はエンジン(図示せず)の吸気系統に接続されるため、本エアクリーナー1内の空気はエンジンの吸気バルブの開閉により振動するが、上記のように空気の流路の途中にレゾネータ空間RS、すなわち共鳴空間が位置しているために吸気騒音は減衰し、吸気動作もスムーズに行われるようになる。
【0022】
また、上述のように、空気流入窓25よりエレメント収容空間ES内に入った空気はフィルタエレメント60の外周を回りながら流れるので、その遠心力により空気中に含まれる大きな埃や小石といった比較的質量の大きな塵埃が分離される。本エアクリーナー1においては、図6に示すように円筒状のエレメント収容空間ESの中心軸AX1とこのエレメント収容空間ES内に保持されたフィルタエレメント60の中心軸AX2とは僅かにずれてフィルタエレメント60の中心軸AX2はエレメント収容空間ESの中心軸AX1の後右方(図6では紙面の右下方)に位置しており、エレメント収容空間ESを形成する円筒状のケース本体20の内壁とフィルタエレメント60の外面とがなす空気通路の幅は広い部分から狭い部分へ滑らかに変化するようになっているので、インレット24より流入した空気の速度は徐々に速められてより効果的に比較的質量の大きな塵埃を分離できるようになっている。このようにして遠心力により分離された比較的質量の大きな塵埃はケース本体20の内壁に沿って旋回しながら下方に落ちる。
【0023】
また、ダストカバー80は、フィルタエレメント60の中心軸AX2と同じ中心軸を有しているため、ケース本体20の内壁とダストカバー80の外周面とがなす空気通路の幅も広い部分から狭い部分へ滑らかに変化するようになっている。同様に、フランジ部82の内周と外周との間の幅も広い部分から狭い部分へ滑らかに変化するようになっている。そして、図6、図10および図11に示すように、このようなフランジ部82の内周と外周との間の幅が狭い部分に上下に貫通した入口用切り欠き84が設けられるとともに、入口用切り欠き84の端部における旋回空気流の上流側において、エレメント収容空間ESの底面に面した側にテーパ84aが設けられている。そのため、インレット24より流入し、徐々にその速度を速めた空気が勢いよくテーパ84aおよび入口用切り欠き84を通って塵埃捕獲空間DS内に入りこみ、より多くの比較的質量の大きな塵埃が塵埃捕獲空間DS内に導かれる。ここで、この塵埃捕獲空間DSは、ケース本体20および下部カバー40とダストカバー80とに囲まれた有底円筒リング状の閉塞空間であり、このようにして、インレット24より流入した空気中の比較的質量の大きな塵埃が塵埃捕獲空間DS内に捕獲される。
【0024】
入口用切り欠き84を通って塵埃捕獲空間DS内に入り込んだ空気は、引き続き旋回して図6および図10に示すようなダストカバー80の円周面上に開口された出口用切り欠き85を通り抜けてエレメント収容空間ES内へ戻る。よって、エレメント収容空間ESから塵埃捕獲空間DSへの空気の流入が滞りなく行われる。一方、塵埃捕獲空間DS内に入り込んだ比較的質量の大きな塵埃は、塵埃捕獲空間DS内を空気が旋回する際の遠心力により外方に放り出されて塵埃捕獲空間DSの外周面に沿って旋回しながら下方に落ちる。そして、ダストカバー80の円周面上に開口された出口用切り欠き85からでは遠心力によりエレメント収容空間ES内へ戻ることができないため、さらに、図6、図10および図12に示すように、出口用切り欠き85の端部において、旋回空気流の上流側から塵埃捕獲空間DS内へ伸びたダスト侵入防止板85aが設けられており、空気が出口用切り欠き85を通り抜けてエレメント収容空間ESへ戻る際に、空気とともに流れてきた比較的質量の大きな塵埃はダスト侵入防止板85aに衝突し、エレメント収容空間ESへ戻ることが妨げられるため、比較的質量の大きな塵埃は塵埃捕獲空間DS内にとどまったままでいる。下部カバー40の底壁41の上面側には図6および図8に示すようにダストカバー80の底面を支持する3つのダストカバー支持リブ42,42,42が設けられているが、これらダストカバー支持リブ42,42,42は入口用切り欠き84から流入した空気が塵埃捕獲空間DS内を回る方向と同一の方向に曲がった羽根形状をしているので、塵埃捕獲空間DSの外周面に沿って旋回しながら塵埃捕獲空間DSの底部まで落ちてきた比較的質量の大きな塵埃は、塵埃捕獲空間DSの底部中央、すなわち下部カバー40の底部中央に集められる。このようにして下部カバー40の底部中央に集められた比較的質量の大きな塵埃は前述のクランプ43,43,43による係止を解除して下部カバー40をケース本体20より取り外すことにより本エアクリーナー1の外部に排出させることができる。
【0025】
インレット24よりケース本体20内に流入した空気中の水分はインレットパイプ70の基部内壁(基部71の内壁)において凝結して水滴となるが、この基部内壁に付着した水滴は自重により基部内壁の底部へ移動するとともに、エレメント収容空間ESに流れる空気により空気の出口側(空気流入窓25側)に押されて移動するのでインレットパイプ70に形成された前述の切り欠き75より水溜め空間WS内に落下する。また、インレットパイプ70の水分案内部74の先端が水溜め空間WS内に位置していることから、上記切り欠き75より落下しなかった水分も水分案内部74を伝ってその先端部から水溜め空間WS内に落下する。ここで、インレット24より流入した空気中の水分が凝結し易いようにするため、インレット24内に格子状の部材(例えばハニカム構造の筒状部材)を挿入取り付けするようにしてもよい。また、インレットパイプ70の基部内壁において水滴とならなかった空気(水分を含んだ空気)は水分を含まない空気よりも慣性が大きいため、空気流入窓25よりエレメント収容空間ES内に流入することなく直進してその多くは水溜め空間WS内に入ることになる。このように水溜め空間WS内に蓄積された水分は前述のアンローダバルブ91を押し上げて水溜め槽半体23に設けられた水抜き孔を開放することにより本エアクリーナー1の外部に排出させることができる。
【0026】
上述のように、インレット24より流入した空気中の水分はインレットパイプ70において分離されて水溜め空間WS内に蓄積されるが、全ての水分がインレットパイプ70において分離されるわけではない。インレットパイプ70において流入空気より分離されなかった水分はケース本体20の空気流入窓25よりエレメント収容空間ES内に入り込むが、その水分はエレメント収容空間ES内を回る間にケース本体20の内壁において凝結して下方に流れ落ちる。このような水分は図5からも分かるようにダストカバー80のフランジ部82に流れ落ちるが、このフランジ部82に流れ落ちた水分は前述の入口用切り欠き84より塵埃捕獲空間DS内へ流入する。このように塵埃捕獲空間DS内へ流入した水分は上述のアンローダバルブ92を押し上げて下部カバー40中央部の孔を開放することにより本エアクリーナー1の外部に排出させることができる。
【0027】
また、フィルタエレメント60の清掃時などフィルタエレメント60をケース本体20より取り外す場合には、先ずケース本体20下部のクランプ係止部27に引き掛けられたクランプ43,43,43の係止を解除してケース本体20より下部カバー40を取り外し、続いてダストカバー80をフィルタエレメント60の下部より取り外す。そしてフィルタエレメント60の下部を手でつかんで斜めに傾け、ケース本体20の上壁21に吸着したシール部材65のリップ部65bを上壁21より剥がれるようにする。この後フィルタエレメント60を下方に引き抜いてケース本体20より取り出せばフィルタエレメント60をケース本体20より分離することができる。
【0028】
本エアクリーナー1の構成は上述の通りであるが、本エアクリーナー1においては前述のように、ダストカバー80の中心軸がエレメント収容空間ESの中心軸AX1とずれているため、ケース本体20の内壁とダストカバー80の外周面とがなす空気通路の幅も広い部分から狭い部分へ滑らかに変化するようになっている。同様に、フランジ部82の内周と外周との間の幅も広い部分から狭い部分へ滑らかに変化するようになっている。そのため、旋回する空気が、ケース本体20の内壁とダストカバー80の外周面とがなす空気通路の幅も広い部分から狭い部分へ到達するにつれて空気の速度は徐々に速まり、フランジ部82の内周と外周との間の幅が狭い部分に上下に貫通した入口用切り欠き84を通って塵埃捕獲空間DSに入り込みやすくなるため、塵埃捕獲空間DSに流れ込む空気量が増加する。すなわち、塵埃捕獲空間DSに流れ込む塵埃の量が増加する。また、入口用切り欠き84を通って塵埃捕獲空間DSに入り込んだ空気が、出口用切り欠き85を通り抜けてエレメント収容空間ES内へ戻ることにより、塵埃捕獲空間DSに流れ込む空気量が増加する。さらに、このようにして塵埃捕獲空間DSに入り込んだ比較的質量の大きな塵埃は、塵埃捕獲空間DS内を空気が旋回する際の遠心力により外方に放り出されて塵埃捕獲空間DSの外周面に沿って旋回しながら下方に落ちる。そして、出口用切り欠き85がダストカバー80の円周面上で開口されているため、塵埃捕獲空間DSの外周面に沿って流れる比較的質量の大きな塵埃は、遠心力によりエレメント収容空間ES内へ戻ることができずに塵埃捕獲空間DSにとどまったままでいる。そのため、従来のサイクロン式エアクリーナと比べてより高い集塵効果を得ることができる。
【0029】
また、フランジ部82の一部に上下に貫通して設けられた入口用切り欠き84の端部における旋回空気流の上流側において、エレメント収容空間ESの底面に面した側にテーパ84aを設けることが好ましい。このようにすれば、テーパ84aに導かれることにより空気が入口用切り欠き84を通って塵埃捕獲空間DSに入り込みやすくなり、塵埃捕獲空間DSに流れ込む空気量が増加するため、より高い集塵効果を得ることができる。
【0030】
さらに、出口用切り欠き85の端部において、旋回空気流の上流側から塵埃捕獲空間DS内へ伸びたダスト侵入防止板85aを設けることが好ましい。このようにすれば、塵埃捕獲空間DSに入り込んだ空気が出口用切り欠き85を通り抜けてエレメント収容空間ESへ戻る際に、空気とともに流れてきた比較的質量の大きな塵埃がダスト侵入防止板85aに衝突することにより、塵埃捕獲空間DSの比較的質量の大きな塵埃がエレメント収容空間ESへ戻ることが妨げられるため、より高い集塵効果を得ることができる。
【0031】
なお、入口用切り欠き84の端部における旋回空気流の上流側において、エレメント収容空間ESの底面に面した側にテーパ84aを設けたが、本発明はこれに限られるものではなく、テーパ84aを設けなくてもよい。また、出口用切り欠き85の端部において、旋回空気流の上流側から塵埃捕獲空間DS内へ伸びたダスト侵入防止板85aを設けたが、同様に本発明はこれに限られるものではなく、ダスト侵入防止板85aを設けなくてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるサイクロン式エアクリーナによれば、ダストカバーが、ケースカバーがクリーナーケースに取り付けられた状態でエレメント収容空間の軸芯と偏芯するようにケースカバー内部に取り付けられているため、ダストカバー外周面とクリーナーケースの内周面との間隔が均一でなくなり、間隔が狭い部位と広い部位が生ずる。同様に、ダストカバーに一体に設けられたフランジ部の内周と外周との間隔にも狭い部位と広い部位が生ずる。そのため、旋回する空気がダストカバー外周面とクリーナーケースの内周面との間隔が広い部位から狭い部位へ到達するにつれて、空気の速度は徐々に速まり、空気がフランジ部の狭い部位に開口された入口用切り欠きを通って塵埃捕獲空間(円筒リング状空間)に入り込みやすくなるため、塵埃捕獲空間に流れ込む空気量が増加する。すなわち、塵埃捕獲空間に流れ込む塵埃の量が増加する。また、入口用切り欠きを通って塵埃捕獲空間に入り込んだ空気が、出口用切り欠きを通り抜けてクリーナーケース内へ戻ることにより、塵埃捕獲空間に流れ込む空気量が増加する。さらに、このようにして円筒リング状の塵埃捕獲空間に入り込んだ比較的質量の大きな塵埃は、塵埃捕獲空間内を空気が旋回する際の遠心力により外方に放り出されて塵埃捕獲空間の外周面に沿って流れる。そして、出口用切り欠きがダストカバーの円周面上で開口されているため、塵埃捕獲空間の外周面に沿って流れる比較的質量の大きな塵埃は、遠心力によりクリーナーケース内へ戻ることができずに塵埃捕獲空間にとどまったままでいる。そのため、従来のサイクロン式エアクリーナと比べてより高い集塵効果を得ることができる。
【0033】
また、入口用切り欠き端部における旋回空気流の上流側において、エレメント収容空間の底面に面した側にテーパを設けるようにすれば、テーパに導かれることにより空気が入口用切り欠きを通って塵埃捕獲空間(円筒リング状空間)に入り込みやすくなり、塵埃捕獲空間に流れ込む空気量が増加するため、より高い集塵効果を得ることができる。
【0034】
さらに、出口用切り欠き端部における旋回空気流の上流側から円筒リング状空間内へ伸びたダスト侵入防止板が設けられるようにすれば、塵埃捕獲空間(円筒リング状空間)に入り込んだ空気が入口用切り欠きを通り抜けてクリーナーケース内へ戻る際に、空気とともに流れてきた比較的質量の大きな塵埃がダスト侵入防止板に衝突することにより、塵埃捕獲空間の比較的質量の大きな塵埃がクリーナーケース内へ戻ることが妨げられるため、より高い集塵効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアクリーナーの一実施形態を示す部分断面正面図である。
【図2】図1に示す本エアクリーナーの部分断面右側面図である。
【図3】図1に示す本エアクリーナーの部分断面左側面図である。
【図4】図1に示す本エアクリーナーの部分断面平面図である。
【図5】図1における矢視V−Vより見た断面図である。
【図6】図2における矢視VI−VIより見た断面図である。
【図7】図3における矢視VIIより見た底面図である。
【図8】本エアクリーナーの分解斜視図である。
【図9】インレットパイプの斜視図である。
【図10】ダストカバーの部分断面正面図である。
【図11】図10における矢視XI−XIより見た断面図である。
【図12】図10における矢視XII−XIIより見た断面図である。
【符号の説明】
1 エアクリーナー
10 クリーナーケース
20 ケース本体
24 インレット
25 空気流入窓
30 上部カバー
32 アウトレット
40 下部カバー
50 側部カバー
60 フィルタエレメント
80 ダストカバー
82 フランジ部
84 入口用切り欠き
85 出口用切り欠き
ES エレメント収容空間
WS 水溜め空間
RW レゾネータ空間
DS 塵埃捕獲空間

Claims (3)

  1. 円筒状のフィルタエレメントと、
    一端に開口を有する有底円筒状のエレメント収容空間を備えて、前記エレメント収容空間内に前記フィルタエレメントを収容保持し、前記エレメント収容空間内における旋回空気流を生じさせる位置に空気入口が設けられるとともに、前記フィルタエレメントを通過して清浄化された空気を排出させる空気出口が設けられたクリーナーケースと、
    前記開口を覆って前記クリーナーケースに取り付けられる円筒状のケースカバーと、
    前記ケースカバーの内部に、前記ケースカバーが前記クリーナーケースに取り付けられた状態で前記エレメント収容空間の軸芯と偏芯するように取り付けられ、前記クリーナーケースおよび前記ケースカバーの内周面との間に円筒リング状空間を形成する円筒状のダストカバーとを備え、
    前記ダストカバーに、前記ケースカバーが前記クリーナーケースに取り付けられた状態で、前記ダストカバーの外周よりさらに外側に拡がって前記クリーナーケースの内周面と接するフランジ部が一体に設けられ、前記フランジ部に、前記フランジ部の狭部に開口された入口用切り欠きを有するとともに、前記ダストカバーの円周面上で前記円筒リング状空間と接する部位において開口された出口用切り欠きを有し、前記空気入口から導入された空気中に含まれる塵埃を、前記入口用切り欠きから前記円筒リング状空間内に導入して捕獲するように構成されていることを特徴とするサイクロン式エアクリーナ。
  2. 前記入口用切り欠き端部における前記旋回空気流の上流側において、前記エレメント収容空間の底面に面した側にテーパを有することを特徴とする請求項1に記載のサイクロン式エアクリーナ。
  3. 前記出口用切り欠きにおける前記旋回空気流の上流側から前記円筒リング状空間内へ伸びたダスト侵入防止板が設けられることを特徴とする請求項1および2に記載のサイクロン式エアクリーナ。
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