JP2003138753A - 壁体貫通孔の充填用治具及び充填方法 - Google Patents

壁体貫通孔の充填用治具及び充填方法

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JP2003138753A JP2001332893A JP2001332893A JP2003138753A JP 2003138753 A JP2003138753 A JP 2003138753A JP 2001332893 A JP2001332893 A JP 2001332893A JP 2001332893 A JP2001332893 A JP 2001332893A JP 2003138753 A JP2003138753 A JP 2003138753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の壁体に形成された貫通孔の一方の開
口部に該貫通孔の外側から蓋を設けづらい場合でも容易
かつ速やかにその貫通孔にモルタルを充填することがで
きる壁体貫通孔の充填用治具の提供。 【解決手段】 壁体貫通孔の一端開口部を閉塞する閉塞
駒と、この閉塞駒から延出する螺杆と着脱自在に連結さ
れる操作棒と、前記閉塞駒から延出する螺杆と着脱自在
に連結され前記壁体貫通孔の他端開口部を閉塞する蓋体
とからなり、蓋体は、前記螺杆基端部と螺合する雌ネジ
と、充填材導入孔とを具備するとともに、前記壁体貫通
孔の他端開口部を塞ぐ大きさに形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁体貫通孔の充填
用治具及び充填方法に関し、より詳しくは、建築物の壁
体に形成された貫通孔の一方の開口部に該貫通孔の外側
から蓋を設けづらい場合でも容易かつ速やかにその貫通
孔にモルタルを充填することができ、また、モルタル導
入時に貫通孔からモルタルが漏れ出すのを抑えることが
でき、更に、貫通孔内を完全に充填することができる壁
体貫通孔の充填用治具及び充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁体に、壁体施工時或いは施工
後に形成された貫通孔が有る場合、この貫通孔をモルタ
ル等で充填する作業が行われる。従来は、この貫通孔を
充填するに当たり、貫通孔の一端に蓋を設け、貫通孔の
他端からモルタルを導入し、モルタルが貫通孔内に略充
填された時点で貫通孔の他端に蓋を設けて、上記貫通孔
内を充填していた。しかしながら、壁体の片面が他の構
造物と近接している等の理由でその片面に蓋を設けにく
い場合には、上記した充填方法を採用することは困難で
あった。また、貫通孔の上記他端に蓋が無い状態でモル
タル導入作業を行うので、その作業中にモルタルが貫通
孔から大量に漏れ出し、モルタルが無駄になってしまう
とともに、貫通孔内を完全には充填することができなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実情に鑑みてなされたもので、建築物の壁体に形成され
た貫通孔の一端に該貫通孔の外側から蓋を設けづらい場
合でも容易かつ速やかにその貫通孔にモルタルを充填す
ることができ、また、モルタル導入時に貫通孔からモル
タルが漏れ出すのを抑えることができ、更に、貫通孔内
を完全に充填することができる壁体貫通孔の充填用治具
及び充填方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
壁体貫通孔の一端開口部を閉塞するための閉塞駒と、こ
の閉塞駒から延出する螺杆と着脱自在に連結される操作
棒と、前記閉塞駒から延出する螺杆と着脱自在に連結さ
れ前記壁体貫通孔の他端開口部を閉塞するための蓋体と
からなり、前記閉塞駒には円筒形状の弾性体が備えら
れ、この弾性体にはその中心軸に沿って貫通孔が形成さ
れ、この貫通孔には壁体貫通孔と略同じ長さを有する螺
杆が挿通されてなり、前記螺杆の先端部には前記弾性体
の先端面と当接する受板が設けられ、前記螺杆の中途部
には前記弾性体の基端面に当接するワッシャが遊嵌さ
れ、前記螺杆の中途部において前記ワッシャより基端部
側には前記ワッシャと隣接したナットが進退可能に螺合
され、前記螺杆の基端部には第1の雄ネジが設けられ、
前記螺杆の少なくともワッシャ近傍には前記第1の雄ネ
ジとは逆向きに形成されるとともに前記弾性体を自然長
から所定長さ縮ませるために前記ナットを螺進させる第
2の雄ネジが設けられてなり、前記操作棒は、中空の筒
体と、この筒体に挿通される棒体とからなり、前記筒体
の先端には前記閉塞駒のナットと嵌合するナット廻し部
が形成され、前記棒体の先端には前記閉塞駒の螺杆基端
部と螺合する雌ネジが形成されてなり、前記蓋体は、前
記螺杆基端部と螺合する雌ネジと、充填材導入孔とを具
備するとともに、前記壁体貫通孔の他端開口部を塞ぐ大
きさに形成されてなることを特徴とする壁体貫通孔の充
填用治具である。
【0005】請求項2記載の発明は、壁体貫通孔の一端
開口部を閉塞するための閉塞駒と、この閉塞駒から延出
する螺杆と着脱自在に連結される操作棒と、前記閉塞駒
から延出する螺杆と着脱自在に連結され前記壁体貫通孔
の他端開口部を閉塞するための蓋体とからなり、前記閉
塞駒には円筒形状の弾性体が備えられ、この弾性体には
その中心軸に沿って貫通孔が形成され、この貫通孔には
壁体貫通孔より長めの螺杆が挿通されてなり、前記螺杆
の先端部には前記弾性体の先端面と当接する受板が設け
られ、前記螺杆の中途部には前記弾性体の基端面に当接
するワッシャが遊嵌され、前記螺杆の中途部において前
記ワッシャより基端部側には前記ワッシャと隣接したナ
ットが進退可能に螺合され、前記螺杆の基端部には第1
の雄ネジが設けられ、前記螺杆の少なくともワッシャ近
傍には前記第1の雄ネジとは逆向きに形成されるととも
に前記弾性体を自然長から所定長さ縮ませるために前記
ナットを螺進させる第2の雄ネジが設けられてなり、前
記操作棒は、中空の筒体と、この筒体に挿通される棒体
とからなり、前記筒体の先端には前記閉塞駒のナットと
嵌合するナット廻し部が形成され、前記棒体の先端には
前記閉塞駒の螺杆基端部と螺合する雌ネジが形成されて
なり、前記蓋体は、前記螺杆の基端部側部分を挿通させ
る螺杆挿通孔と、充填材導入孔とを具備するとともに、
前記壁体貫通孔の他端開口部を塞ぐ大きさに形成されて
なることを特徴とする壁体貫通孔の充填用治具である。
【0006】請求項3記載の発明は、前記蓋体は、壁面
側中央部に円筒状突出部を有するとともに該突出部の円
筒孔内周面に前記螺杆基端部と螺合可能な雌ネジが形成
された本体と、前記円筒状突出部に回転可能に外嵌する
円筒状貫通孔が形成されたパッキンとから構成され、前
記本体及びパッキンにはそれぞれ、互いに重合一致させ
たときに前記充填材導入孔を構成する第1の孔部と、互
いに重合一致させたときに充填材放出孔を構成する第2
の孔部とが形成され、前記第1の孔部同士の重合一致と
第2の孔部同士の重合一致が同期するように構成されて
いることを特徴とする請求項1に記載の壁体貫通孔の充
填用治具である。
【0007】請求項4記載の発明は、前記蓋体は、前記
螺杆の基端部側部分を挿通させる螺杆挿通孔を有する本
体と、この本体の壁面側に密着状態で設けられるパッキ
ンとから構成され、前記本体及びパッキンにはそれぞ
れ、互いに重合一致させたときに前記充填材導入孔を構
成する第1の孔部と、互いに重合一致させたときに充填
材放出孔を構成する第2の孔部とが形成され、前記第1
の孔部同士の重合一致と第2の孔部同士の重合一致が同
期するように構成されていることを特徴とする請求項2
に記載の壁体貫通孔の充填用治具である。
【0008】請求項5記載の発明は、中心軸に沿って貫
通孔が形成された円筒形状の弾性体を備えるとともに壁
体貫通孔の一端開口部を閉塞する閉塞駒であって、前記
貫通孔には壁体貫通孔と略同じ長さを有する螺杆が挿通
され、この螺杆の先端部には前記弾性体の先端面と当接
する受板が設けられ、前記螺杆の中途部には前記弾性体
の基端面と当接するワッシャが遊嵌され、前記螺杆の中
途部において前記ワッシャより基端部側にはワッシャと
隣接したナットが進退可能に螺合され、前記螺杆の基端
部には第1の雄ネジが設けられ、前記螺杆の少なくとも
ワッシャ近傍には前記第1の雄ネジとは逆向きに形成さ
れるとともに前記弾性体を自然長から所定長さ縮ませる
ために前記ナットを螺進させる第2の雄ネジが設けられ
た閉塞駒と、中空の筒体とこの筒体に挿通される棒体と
からなり、前記筒体の先端には前記閉塞駒のナットと嵌
合するナット廻し部が形成され、前記棒体の先端には前
記螺杆の基端部と螺合する雌ネジが形成されてなる操作
棒と、前記螺杆の基端部と螺合する雌ネジと、充填材導
入孔とを有するとともに、壁体貫通孔の他端開口部を塞
ぐ大きさとされた蓋体とを使用し、前記操作棒の筒体先
端のナット廻し部を前記閉塞駒のナットに嵌合させると
ともに前記棒体の先端の雌ネジを螺杆基端部と螺合さ
せ、この操作棒を介して壁体貫通孔の前記一端開口部か
ら前記閉塞駒を挿入し、壁体貫通孔の他端開口部に閉塞
駒を到達させ、前記筒体を回転させることにより閉塞駒
の弾性体を径方向に膨出させて壁体貫通孔の前記他端開
口部を閉塞し、その後操作棒を閉塞駒から離脱させ、壁
体貫通孔の前記他端開口部において前記螺杆基端部に前
記蓋体の雌ネジを螺合させて壁体貫通孔の前記他端開口
部を閉塞し、前記蓋体の充填材導入孔から充填材を導入
して壁体貫通孔内を充填し、前記充填材導入孔を閉口手
段によって閉口し、充填材の固化後に前記蓋体を前記螺
杆基端部から離脱させることを特徴とする壁体貫通孔の
充填方法である。
【0009】請求項6記載の発明は、中心軸に沿って貫
通孔が形成された円筒形状の弾性体を備えるとともに壁
体貫通孔の一端開口部を閉塞する閉塞駒であって、前記
貫通孔には壁体貫通孔より長めの螺杆が挿通され、この
螺杆の先端部には前記弾性体の先端面と当接する受板が
設けられ、前記螺杆の中途部には前記弾性体の基端面と
当接するワッシャが遊嵌され、前記螺杆の中途部におい
て前記ワッシャより基端部側にはワッシャと隣接したナ
ットが進退可能に螺合され、前記螺杆の基端部には第1
の雄ネジが設けられ、前記螺杆の少なくともワッシャ近
傍には前記第1の雄ネジとは逆向きに形成されるととも
に前記弾性体を自然長から所定長さ縮ませるために前記
ナットを螺進させる第2の雄ネジが設けられた閉塞駒
と、中空の筒体とこの筒体に挿通される棒体とからな
り、前記筒体の先端には前記閉塞駒のナットと嵌合する
ナット廻し部が形成され、前記棒体の先端には前記螺杆
の基端部と螺合する雌ネジが形成されてなる操作棒と、
前記螺杆の基端部側部分を挿通させる螺杆挿通孔と、充
填材導入孔とを有するとともに、壁体貫通孔の他端開口
部を塞ぐ大きさとされた蓋体とを使用し、前記操作棒の
筒体先端のナット廻し部を前記閉塞駒のナットに嵌合さ
せるとともに前記棒体の先端の雌ネジを螺杆基端部と螺
合させ、この操作棒を介して壁体貫通孔の前記一端開口
部から前記閉塞駒を挿入し、壁体貫通孔の他端開口部に
閉塞駒を到達させ、前記筒体を回転させることにより閉
塞駒の弾性体を径方向に膨出させて壁体貫通孔の前記他
端開口部を閉塞し、その後操作棒を閉塞駒から離脱さ
せ、壁体貫通孔の前記他端開口部において前記螺杆の基
端部側部分を前記蓋体の螺杆挿通孔に挿通し該蓋体を螺
杆の基端部側部分に固定させて壁体貫通孔の前記他端開
口部を閉塞し、前記蓋体の充填材導入孔から充填材を導
入して壁体貫通孔内を充填し、前記充填材導入孔を閉口
手段によって閉口し、充填材の固化後に前記蓋体を前記
螺杆基端部から離脱させ、螺杆の壁面外突出部を切断除
去することを特徴とする壁体貫通孔の充填方法である。
これらの発明を提供することにより、上記課題を悉く解
決する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る壁体貫通
孔の充填用治具の第1実施形態を示す軸長方向断面図で
ある。図2は、本発明における閉塞駒を示す図である。
図3は、本発明における蓋体を示す図である。
【0011】第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填用治
具(1)は、壁体貫通孔(2)(図4参照)の一端開口
部(2a)を閉塞するための閉塞駒(3)と、この閉塞
駒(3)から延出する螺杆(8)と着脱自在に連結され
る操作棒(4)と、閉塞駒(3)から延出する螺杆
(8)と着脱自在に連結され、壁体貫通孔(2)の他端
開口部(2b)を閉塞するための蓋体(5)とからな
る。
【0012】閉塞駒(3)には円筒形状の弾性体(6)
が備えられている。この弾性体(6)にはその中心軸に
沿って貫通孔(7)が形成され、この貫通孔(7)には
壁体貫通孔(2)と略同じ長さを有する螺杆(8)が挿
通されている。弾性体(6)の種類は特に限定されるも
のではないが、例えば、合成ゴムを用いることができ
る。螺杆(8)の長さは、閉塞駒(3)を壁体貫通孔
(2)の一端開口部(2a)に固定したときに該螺杆
(8)の基端部(9)が壁体貫通孔(2)の他端開口部
(2b)から突出しない程度の長さであることが好まし
い。このような長さとすることで、壁体貫通孔(2)の
充填後に螺杆(8)の基端部(9)が壁体貫通孔(2)
から突出しない。
【0013】螺杆(8)の先端部には弾性体(6)の先
端面と当接する受板(10)が設けられている。螺杆
(8)の中途部には弾性体(6)の基端面に当接するワ
ッシャ(11)が遊嵌されている。螺杆(8)の中途部
においてワッシャ(11)より基端部(9)側にはワッ
シャ(11)と隣接したナット(12)が進退可能に螺
合されている。螺杆(8)と受板(10)は一体に構成
されていてもよいが、別体に構成されていてもよい。別
体に構成する場合、図示例の如く、螺杆(8)の先端に
笠状の抜け止め部(13)を形成し、この抜け止め部
(13)の基端面が受板(10)に対し回転自在に当接
するように構成することができる。
【0014】螺杆(8)の基端部(9)には第1の雄ネ
ジ(14)が設けられ、基端部(9)の第1の雄ネジ
(14)からワッシャ(11)までの間には第1の雄ネ
ジ(14)と逆向きの第2の雄ネジ(15)が設けられ
ている。この第2の雄ネジ(15)は、少なくとも螺杆
(8)のワッシャ(11)近傍に設けられる。また、第
2の雄ネジ(15)は、弾性体(6)を自然長から所定
長さ縮ませるためにナット(12)を螺進させるととも
に、弾性体(6)を自然長に戻すためにナット(12)
を螺退させる。基端部(9)に設ける第1の雄ネジ(1
4)は、左ネジ或いは右ネジのいずれであってもよい
が、図示例では左ネジが設けられており、これに応じ
て、第2の雄ネジ(15)は、右ネジとされている。
【0015】操作棒(4)は、中空の筒体(16)と、
この筒体(16)に挿通される棒体(17)とからな
る。筒体(16)の先端には、閉塞駒(3)のナット
(12)と嵌合するナット廻し部(18)が形成されて
いる。棒体(17)の先端には、閉塞駒(3)の螺杆基
端部(9)と螺合する雌ネジ(27)が形成されてい
る。筒体(16)の基端部には、ハンドル(29)が設
けられている。棒体(17)の基端部には、把手(3
0)が設けられている。
【0016】蓋体(5)は、螺杆基端部(9)と螺合す
る雌ネジ(28)と、充填材導入孔(19)と、を具備
する。また、蓋体(5)は、壁体貫通孔(2)の他端開
口部(2b)を塞ぐ大きさに形成されている。
【0017】尚、蓋体(5)は、図示例の如く以下の構
成を採ることが好ましい。この例では、蓋体(5)は、
本体(20)と、パッキン(21)とからなる。本体
(20)は、壁面に対向する面側の中央部に円筒状突出
部(22)を有するとともに、該突出部(22)の円筒
孔内周面に螺杆基端部(9)と螺合可能な雌ネジ(2
8)を有している。パッキン(21)は、本体(20)
の円筒状突出部(22)に回転可能に外嵌する円筒状貫
通孔(31)を中央部に有している。
【0018】蓋体(5)及びパッキン(21)にはそれ
ぞれ、互いに重合一致させたときに充填材導入孔(1
9)を構成する第1の孔部(23)と、互いに重合一致
させたときに充填材放出孔(25)を構成する第2の孔
部(24)とが形成されている。第1の孔部(23),
(23)同士の重合一致と第2の孔部(24),(2
4)同士の重合一致は同期するように構成されている。
【0019】次に、この充填用治具(1)を用いた壁体
貫通孔(2)の充填方法について、図4乃至12を参照
しつつ説明する。まず、図4に示す如く、操作棒(4)
の筒体(16)先端のナット廻し部(18)を閉塞駒
(3)のナット(12)に嵌合させるとともに棒体(1
7)先端の雌ネジ(27)を螺杆基端部(9)と螺合さ
せる。次いで、この操作棒(4)を介して壁体貫通孔
(2)の他端開口部(2b)から閉塞駒(3)を挿入
し、壁体貫通孔(2)の一端開口部(2a)に閉塞駒
(3)を到達させる(図5参照)。
【0020】ハンドル(29)を回して筒体(16)を
回転させることにより、閉塞駒(3)の弾性体(6)を
径方向に膨出させて壁体貫通孔(2)の一端開口部(2
a)を閉塞する。すなわち、筒体(16)を回転させる
ことによりナット(12)を螺進させ、弾性体(6)を
自然長から所定長さ縮ませる。これにより、弾性体
(6)がその径方向に膨出する。その後、図6に示す如
く、操作棒(4)を閉塞駒(3)から離脱させる。この
とき、棒体(17)(図5参照)を回転させて螺杆
(8)と棒体(17)との螺合を解除し、筒体(16)
を引っ張って筒体(16)とナット(12)の嵌合を解
除する。これにより、操作棒(4)を壁体貫通孔(2)
から抜き去ることができる。
【0021】図7に示す如く、壁体貫通孔(2)の他端
開口部(2b)において、螺杆基端部(9)に蓋体
(5)の雌ネジ(28)を螺合させて壁体貫通孔(2)
の他端開口部(2b)を閉塞する。このとき、蓋体
(5)の周縁部を他端開口部(2b)周辺の壁面に密着
させる。
【0022】図8に示す如く、蓋体(5)の充填材導入
孔(19)からモルタル等の充填材(26)を導入して
壁体貫通孔(2)内を充填する。充填が済んだら、図1
0に示す如く、充填材導入孔(19)を閉口手段(3
2)(後で詳述)によって閉口し、充填材(26)が固
化するのを待つ。充填材(26)の固化後、図11に示
す如く、蓋体(5)を螺杆基端部(9)から離脱させ
る。このとき、蓋体(5)(図10参照)を回転させて
蓋体(5)と螺杆(8)の螺合を解除する。
【0023】蓋体(5)を取り外した後は、図12に示
す如く、壁体貫通孔(2)の一端開口部(2a)におい
て、閉塞駒(3)の外側にモルタル等の充填材(26)
を埋め込んでその充填材(26)の表面を一端開口部
(2a)周囲の壁面とを面一にする。また、壁体貫通孔
(2)の他端開口部(2b)において、既に固化してい
る充填材(26)の窪みに更に充填材(26)を埋め込
み、新たに埋め込んだ充填材(26)の表面を他端開口
部(2b)周囲の壁面と面一にする。
【0024】尚、蓋体(5)が、上記した如く、本体
(20)とパッキン(21)とからなる場合には、蓋体
(5)を設ける際、図7に示す如く、本体(20)とパ
ッキン(21)の第1の孔部(23)同士を重合一致さ
せると共に第2の孔部(24)同士を重合一致させた状
態で、壁体貫通孔(2)の他端開口部(2b)を閉塞
し、重合一致した第1の孔部(23)を充填材導入孔
(19)としてここから充填材(26)を導入する。充
填材(26)が壁体貫通孔(2)内で満杯になった後に
更に導入を続けると、図9に示す如く、重合一致した第
2の貫通孔(24)すなわち充填材放出孔(25)から
充填材(26)の一部が溢れ出るので、この時点で充填
材(26)の導入をストップする。
【0025】充填材(26)の導入をストップした直後
に、蓋体(5)のパッキン(21)を本体(20)に対
して回転させ、第1の孔部(23)同士の位置をずらす
(図10参照)とともに第2の孔部(24)同士の位置
をずらし、充填材導入孔(19)及び充填材放出孔(2
5)を閉じる(閉口手段)。これにより、充填材(2
6)の漏出が防止される。尚、閉口手段は上記した例に
限定されず、ガムテープ等を用いて閉口してもよい。以
上により、壁体貫通孔(2)の充填作業を終了する。
【0026】本発明に係る壁体貫通孔の充填用治具
(1)及び充填方法によれば、建築物の壁体貫通孔
(2)の一方の開口部にその外側から蓋を設けづらい場
合でも容易かつ速やかにその壁体貫通孔(2)にモルタ
ル等の充填材(26)を充填することができる。また、
充填作業中に壁体貫通孔(2)から充填材(26)が漏
れ出すのを抑えることができ、更に、壁体貫通孔(2)
内を完全に充填することができる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図13は、第2実施形態に係る充填用治具を示す
軸長方向断面図である。第2実施形態に係る充填用治具
(1)が上記第1実施形態と異なる点は幾つかある。そ
の他の構成ついては、上記第1実施形態と同様とするこ
とができる。先ず、螺杆(8)の長さが、壁体貫通孔
(2)の長さよりも長く設定されている。これは、様々
な厚みの壁体に対応するためである。尚、後述するよう
に、モルタル充填後に、螺杆(8)の壁面外に突出して
いる部分は切断除去される。尚、第1実施形態と同様、
螺杆(8)の基端部(9)には第1の雄ネジ(14)が
設けられ、第1の雄ネジ(14)からワッシャ(11)
までの間には第1の雄ネジ(14)と逆向きの第2の雄
ネジ(15)が設けられている。
【0028】蓋体(5)は、螺杆(8)の基端部(9)
側部分を挿通させる螺杆挿通孔(33)と、充填材導入
孔(19)とを具備している。この螺杆挿通孔(33)
を通じて、螺杆(8)の基端部(9)側部分が壁面外へ
突き出される。螺杆挿通孔(33)は、螺杆(8)挿通
状態において螺杆(8)の第2の雄ネジ(15)周面に
固定される。その固定手段は特に限定されるものではな
いが、例えば、螺杆挿通孔(33)の内周面に、螺杆
(8)の第2の雄ネジ(15)と螺合する雌ネジ(3
4)を形成し、この雌ネジ(34)と第2の雄ネジ(1
5)を螺合することにより、螺杆(8)に蓋体(5)を
固定することができる。
【0029】尚、蓋体(5)は、図14に例示する如く
以下の構成を採ることが好ましい。この例では、蓋体
(5)は、本体(20)と、パッキン(21)とからな
る。本体(20)は、壁面に対向する面側の中央部に円
筒状突出部(22)を有している。この円筒状突出部
(22)には、本体(20)を貫通する螺杆挿通孔(3
3)が形成されており、この螺杆挿通孔(33)内周面
に、第2の雄ネジ(15)と螺合可能な雌ネジ(34)
が設けられている。パッキン(21)は、本体(20)
の円筒状突出部(22)に回転可能に外嵌する円筒状貫
通孔(31)を中央部に有している。円筒状突出部(2
2)の突出長は、例えば、パッキン(21)の円筒状貫
通孔(31)の長さと略同じに設定することができる。
【0030】また、本体(20)及びパッキン(21)
にはそれぞれ、互いに重合一致させたときに充填材導入
孔(19)を構成する第1の孔部(23)と、互いに重
合一致させたときに充填材放出孔(25)を構成する第
2の孔部(24)とが形成され、第1の孔部(23)同
士の重合一致と第2の孔部(24)同士の重合一致が同
期するように構成されていることが好ましい。
【0031】次に、第2実施形態に係る充填用治具
(1)を用いた、壁体貫通孔(2)の充填方法を、図1
5乃至23を参照しつつ説明する。まず、図15に示す
如く、操作棒(4)の筒体(16)先端のナット廻し部
(18)を閉塞駒(3)のナット(12)に嵌合させる
とともに棒体(17)先端の雌ネジ(27)を螺杆基端
部(9)と螺合させる。次いで、この操作棒(4)を介
して壁体貫通孔(2)の他端開口部(2b)から閉塞駒
(3)を挿入し、壁体貫通孔(2)の一端開口部(2
a)に閉塞駒(3)を到達させる(図16参照)。一端
開口部(2a)に閉塞駒(3)を到達させたとき、螺杆
(8)の基端部(9)側部分は幾分、貫通孔(2)から
突出している。
【0032】ハンドル(29)を回して筒体(16)を
回転させることにより、閉塞駒(3)の弾性体(6)を
径方向に膨出させて壁体貫通孔(2)の一端開口部(2
a)を閉塞する。すなわち、筒体(16)を回転させる
ことによりナット(12)を螺進させ、弾性体(6)を
自然長から所定長さ縮ませる。これにより、弾性体
(6)がその径方向に膨出する。その後、図17に示す
如く、操作棒(4)を閉塞駒(3)から離脱させる。こ
のとき、棒体(17)(図16参照)を回転させて螺杆
(8)と棒体(17)との螺合を解除し、筒体(16)
を引っ張って筒体(16)とナット(12)の嵌合を解
除する。これにより、操作棒(4)を壁体貫通孔(2)
から抜き去ることができる。
【0033】図18に示す如く、壁体貫通孔(2)の他
端開口部(2b)において、螺杆(8)の基端部(9)
側部分を蓋体(5)の螺杆挿通孔(33)に挿通し、蓋
体(5)を螺杆(8)の基端部(9)側部分に固定させ
て、壁体貫通孔(2)の他端開口部(2b)を閉塞す
る。このとき、蓋体(5)の周縁部を他端開口部(2
b)周辺の壁面に密着させる。尚、螺杆挿通孔(33)
に雌ネジ(34)が形成されている場合は、この雌ネジ
(34)を螺杆(8)の第2の雄ネジ(15)に螺合さ
せることで、蓋体(5)を螺杆(8)の基端部(9)側
部分に固定する。
【0034】図19、20に示す如く、蓋体(5)の充
填材導入孔(19)からモルタル等の充填材(26)を
導入して壁体貫通孔(2)内を充填する。尚、図示例で
は、充填材導入孔(19)が蓋体(5)の上部に位置し
ているが、下部に位置させてもよい。充填が済んだら、
図21に示す如く、充填材導入孔(19)を閉口し、充
填材(26)が固化するのを待つ。充填材(26)の固
化後、図22に示す如く、蓋体(5)を螺杆基端部
(9)から離脱させる。
【0035】蓋体(5)を取り外した後は、図23に示
す如く、壁体貫通孔(2)の一端開口部(2a)におい
て、閉塞駒(3)の外側にモルタル等の充填材(26)
を埋め込んでその充填材(26)の表面を一端開口部
(2a)周囲の壁面とを面一にする。また、壁体貫通孔
(2)の他端開口部(2b)において、螺杆(8)の壁
面外突出部(36)(図22参照)を切断除去する。そ
して、固化した充填材(26)の表面をグラインダ等を
用いて平らに仕上げ、充填材(26)の表面を他端開口
部(2b)周囲の壁面と面一にする。以上により、壁体
貫通孔(2)の充填作業を終了する。
【0036】この第2実施形態においても、第1実施形
態と同様の効果を奏することができる。また、様々な厚
みの壁に対応した充填作業を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、建
築物の壁体貫通孔の一方の開口部にその外側から蓋を設
けづらい場合でも容易かつ速やかにその壁体貫通孔にモ
ルタル等の充填材を充填することができる。また、充填
作業中に壁体貫通孔から充填材が漏れ出すのを抑えるこ
とができ、更に、壁体貫通孔内を完全に充填することが
できる。
【0038】請求項3及び4記載の発明によれば、充填
材の導入をストップした直後に、蓋体のパッキンを本体
に対して回転させ、第1の孔部同士の位置をずらすとと
もに第2の孔部同士の位置をずらし、充填材導入孔及び
充填材放出孔を閉じることにより、充填材の漏出を容易
かつ速やかに防止することができる。また、充填材放出
孔から充填材の一部が溢れ出ることにより、壁体貫通孔
内で満杯になったことが明確に判るので、充填材の導入
をストップするタイミングを正確に把握することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填用
治具を、分解した状態で示す断面図である。
【図2】本発明第1実施形態における閉塞駒を示す図で
あり、(a)はその側面図、(b)はその断面図であ
る。
【図3】本発明第1実施形態における蓋体を示す図であ
り、(a)はその正面図、(b)はその分解断面図、
(c)はその合体断面図である。
【図4】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填方
法の一段階を示す図である。
【図5】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填方
法の一段階を示す図である。
【図6】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填方
法の一段階を示す図である。
【図7】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填方
法の一段階を示す図である。
【図8】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填方
法の一段階を示す図である。
【図9】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填方
法の一段階を示す図である。
【図10】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図11】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図12】本発明第1実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図13】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
用治具を、分解した状態で示す断面図である。
【図14】本発明第2実施形態における蓋体を示す図で
あり、(a)はその正面図、(b)はその分解断面図、
(c)はその合体断面図である。
【図15】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図16】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図17】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図18】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図19】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図20】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図21】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図22】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【図23】本発明第2実施形態に係る壁体貫通孔の充填
方法の一段階を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・充填用治具 2・・・・・壁体貫通孔 2a・・・・壁体貫通孔の一端開口部 2b・・・・壁体貫通孔の他端開口部 3・・・・・閉塞駒 4・・・・・操作棒 5・・・・・蓋体 6・・・・・弾性体 7・・・・・弾性体の貫通孔 8・・・・・螺杆 9・・・・・螺杆の基端部 10・・・・受板 11・・・・ワッシャ 12・・・・ナット 14・・・・第1の雄ネジ 15・・・・第2の雄ネジ 16・・・・筒体 17・・・・棒体 18・・・・ナット廻し部 19・・・・充填材導入孔 20・・・・本体 21・・・・パッキン 22・・・・円筒状突出部 23・・・・第1の孔部 24・・・・第2の孔部 25・・・・充填材放出孔 26・・・・充填材 27・・・・棒体の雌ネジ 28・・・・蓋体の雌ネジ 32・・・・閉口手段 33・・・・螺杆挿通孔 34・・・・雌ネジ 36・・・・壁面外突出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 19/00 E04F 19/00 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体貫通孔の一端開口部を閉塞するため
    の閉塞駒と、この閉塞駒から延出する螺杆と着脱自在に
    連結される操作棒と、前記閉塞駒から延出する螺杆と着
    脱自在に連結され前記壁体貫通孔の他端開口部を閉塞す
    るための蓋体とからなり、 前記閉塞駒には円筒形状の弾性体が備えられ、この弾性
    体にはその中心軸に沿って貫通孔が形成され、この貫通
    孔には壁体貫通孔と略同じ長さを有する螺杆が挿通され
    てなり、前記螺杆の先端部には前記弾性体の先端面と当
    接する受板が設けられ、前記螺杆の中途部には前記弾性
    体の基端面に当接するワッシャが遊嵌され、前記螺杆の
    中途部において前記ワッシャより基端部側には前記ワッ
    シャと隣接したナットが進退可能に螺合され、前記螺杆
    の基端部には第1の雄ネジが設けられ、前記螺杆の少な
    くともワッシャ近傍には前記第1の雄ネジとは逆向きに
    形成されるとともに前記弾性体を自然長から所定長さ縮
    ませるために前記ナットを螺進させる第2の雄ネジが設
    けられてなり、 前記操作棒は、中空の筒体と、この筒体に挿通される棒
    体とからなり、前記筒体の先端には前記閉塞駒のナット
    と嵌合するナット廻し部が形成され、前記棒体の先端に
    は前記閉塞駒の螺杆基端部と螺合する雌ネジが形成され
    てなり、 前記蓋体は、前記螺杆基端部と螺合する雌ネジと、充填
    材導入孔とを具備するとともに、前記壁体貫通孔の他端
    開口部を塞ぐ大きさに形成されてなることを特徴とする
    壁体貫通孔の充填用治具。
  2. 【請求項2】 壁体貫通孔の一端開口部を閉塞するため
    の閉塞駒と、この閉塞駒から延出する螺杆と着脱自在に
    連結される操作棒と、前記閉塞駒から延出する螺杆と着
    脱自在に連結され前記壁体貫通孔の他端開口部を閉塞す
    るための蓋体とからなり、 前記閉塞駒には円筒形状の弾性体が備えられ、この弾性
    体にはその中心軸に沿って貫通孔が形成され、この貫通
    孔には壁体貫通孔より長めの螺杆が挿通されてなり、前
    記螺杆の先端部には前記弾性体の先端面と当接する受板
    が設けられ、前記螺杆の中途部には前記弾性体の基端面
    に当接するワッシャが遊嵌され、前記螺杆の中途部にお
    いて前記ワッシャより基端部側には前記ワッシャと隣接
    したナットが進退可能に螺合され、前記螺杆の基端部に
    は第1の雄ネジが設けられ、前記螺杆の少なくともワッ
    シャ近傍には前記第1の雄ネジとは逆向きに形成される
    とともに前記弾性体を自然長から所定長さ縮ませるため
    に前記ナットを螺進させる第2の雄ネジが設けられてな
    り、 前記操作棒は、中空の筒体と、この筒体に挿通される棒
    体とからなり、前記筒体の先端には前記閉塞駒のナット
    と嵌合するナット廻し部が形成され、前記棒体の先端に
    は前記閉塞駒の螺杆基端部と螺合する雌ネジが形成され
    てなり、 前記蓋体は、前記螺杆の基端部側部分を挿通させる螺杆
    挿通孔と、充填材導入孔とを具備するとともに、前記壁
    体貫通孔の他端開口部を塞ぐ大きさに形成されてなるこ
    とを特徴とする壁体貫通孔の充填用治具。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、壁面側中央部に円筒状突出
    部を有するとともに該突出部の円筒孔内周面に前記螺杆
    基端部と螺合可能な雌ネジが形成された本体と、前記円
    筒状突出部に回転可能に外嵌する円筒状貫通孔が形成さ
    れたパッキンとから構成され、前記本体及びパッキンに
    はそれぞれ、互いに重合一致させたときに前記充填材導
    入孔を構成する第1の孔部と、互いに重合一致させたと
    きに充填材放出孔を構成する第2の孔部とが形成され、
    前記第1の孔部同士の重合一致と第2の孔部同士の重合
    一致が同期するように構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の壁体貫通孔の充填用治具。
  4. 【請求項4】 前記蓋体は、前記螺杆の基端部側部分を
    挿通させる螺杆挿通孔を有する本体と、この本体の壁面
    側に密着状態で設けられるパッキンとから構成され、前
    記本体及びパッキンにはそれぞれ、互いに重合一致させ
    たときに前記充填材導入孔を構成する第1の孔部と、互
    いに重合一致させたときに充填材放出孔を構成する第2
    の孔部とが形成され、前記第1の孔部同士の重合一致と
    第2の孔部同士の重合一致が同期するように構成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の壁体貫通孔の充
    填用治具。
  5. 【請求項5】 中心軸に沿って貫通孔が形成された円筒
    形状の弾性体を備えるとともに壁体貫通孔の一端開口部
    を閉塞する閉塞駒であって、前記貫通孔には壁体貫通孔
    と略同じ長さを有する螺杆が挿通され、この螺杆の先端
    部には前記弾性体の先端面と当接する受板が設けられ、
    前記螺杆の中途部には前記弾性体の基端面と当接するワ
    ッシャが遊嵌され、前記螺杆の中途部において前記ワッ
    シャより基端部側にはワッシャと隣接したナットが進退
    可能に螺合され、前記螺杆の基端部には第1の雄ネジが
    設けられ、前記螺杆の少なくともワッシャ近傍には前記
    第1の雄ネジとは逆向きに形成されるとともに前記弾性
    体を自然長から所定長さ縮ませるために前記ナットを螺
    進させる第2の雄ネジが設けられた閉塞駒と、 中空の筒体とこの筒体に挿通される棒体とからなり、前
    記筒体の先端には前記閉塞駒のナットと嵌合するナット
    廻し部が形成され、前記棒体の先端には前記螺杆の基端
    部と螺合する雌ネジが形成されてなる操作棒と、 前記螺杆の基端部と螺合する雌ネジと、充填材導入孔と
    を有するとともに、壁体貫通孔の他端開口部を塞ぐ大き
    さとされた蓋体とを使用し、 前記操作棒の筒体先端のナット廻し部を前記閉塞駒のナ
    ットに嵌合させるとともに前記棒体の先端の雌ネジを螺
    杆基端部と螺合させ、この操作棒を介して壁体貫通孔の
    前記一端開口部から前記閉塞駒を挿入し、壁体貫通孔の
    他端開口部に閉塞駒を到達させ、前記筒体を回転させる
    ことにより閉塞駒の弾性体を径方向に膨出させて壁体貫
    通孔の前記他端開口部を閉塞し、その後操作棒を閉塞駒
    から離脱させ、壁体貫通孔の前記他端開口部において前
    記螺杆基端部に前記蓋体の雌ネジを螺合させて壁体貫通
    孔の前記他端開口部を閉塞し、前記蓋体の充填材導入孔
    から充填材を導入して壁体貫通孔内を充填し、前記充填
    材導入孔を閉口手段によって閉口し、充填材の固化後に
    前記蓋体を前記螺杆基端部から離脱させることを特徴と
    する壁体貫通孔の充填方法。
  6. 【請求項6】 中心軸に沿って貫通孔が形成された円筒
    形状の弾性体を備えるとともに壁体貫通孔の一端開口部
    を閉塞する閉塞駒であって、前記貫通孔には壁体貫通孔
    より長めの螺杆が挿通され、この螺杆の先端部には前記
    弾性体の先端面と当接する受板が設けられ、前記螺杆の
    中途部には前記弾性体の基端面と当接するワッシャが遊
    嵌され、前記螺杆の中途部において前記ワッシャより基
    端部側にはワッシャと隣接したナットが進退可能に螺合
    され、前記螺杆の基端部には第1の雄ネジが設けられ、
    前記螺杆の少なくともワッシャ近傍には前記第1の雄ネ
    ジとは逆向きに形成されるとともに前記弾性体を自然長
    から所定長さ縮ませるために前記ナットを螺進させる第
    2の雄ネジが設けられた閉塞駒と、 中空の筒体とこの筒体に挿通される棒体とからなり、前
    記筒体の先端には前記閉塞駒のナットと嵌合するナット
    廻し部が形成され、前記棒体の先端には前記螺杆の基端
    部と螺合する雌ネジが形成されてなる操作棒と、 前記螺杆の基端部側部分を挿通させる螺杆挿通孔と、充
    填材導入孔とを有するとともに、壁体貫通孔の他端開口
    部を塞ぐ大きさとされた蓋体とを使用し、 前記操作棒の筒体先端のナット廻し部を前記閉塞駒のナ
    ットに嵌合させるとともに前記棒体の先端の雌ネジを螺
    杆基端部と螺合させ、この操作棒を介して壁体貫通孔の
    前記一端開口部から前記閉塞駒を挿入し、壁体貫通孔の
    他端開口部に閉塞駒を到達させ、前記筒体を回転させる
    ことにより閉塞駒の弾性体を径方向に膨出させて壁体貫
    通孔の前記他端開口部を閉塞し、その後操作棒を閉塞駒
    から離脱させ、壁体貫通孔の前記他端開口部において前
    記螺杆の基端部側部分を前記蓋体の螺杆挿通孔に挿通し
    該蓋体を螺杆の基端部側部分に固定させて壁体貫通孔の
    前記他端開口部を閉塞し、前記蓋体の充填材導入孔から
    充填材を導入して壁体貫通孔内を充填し、前記充填材導
    入孔を閉口手段によって閉口し、充填材の固化後に前記
    蓋体を前記螺杆基端部から離脱させ、螺杆の壁面外突出
    部を切断除去することを特徴とする壁体貫通孔の充填方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111719609A (zh) * 2020-07-21 2020-09-29 天津建岩岩土工程有限公司 堵漏装置、堵漏结构、堵漏方法以及地下室底板泄压方法
CN114585449A (zh) * 2019-10-25 2022-06-03 东芝产业机器系统株式会社 粘接剂涂布装置以及粘接剂涂布方法、转子的制造方法

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