JP2003138687A - 天井の施工方法 - Google Patents

天井の施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存天井下側への新たな天井の施工を、安価
で短期間に簡単に行うことができる天井の施工方法を提
供する。 【解決手段】 固定金具4、野縁受け6及び廻縁7を既
存廻縁11aに固定するとともに、野縁受け6の一端か
ら該野縁受け6をガイドとして1本づつ野縁3を送り出
し、所定の間隔を開けて野縁3を並べて配置し、各野縁
3の通過孔3aに挿通させた線状部材2を、野縁受け6
の延在方向に離間して対向する壁部間に張設、緊張させ
て、野縁3の垂れ下がりを防止する。次に、野縁3の底
面3dに固定部材9を貼り付けて、端面8a同士が底面
3dで接合されるように天井板8を順次並べて取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、野縁を利用して
天井板を取り付ける天井の施工方法に係り、特に、既存
天井を撤去せずにその下側に新たな天井を施工する場合
に適用しても優れた施工性を確保できる天井の施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅等の建物にあっては長寿命化
が求められるようになってきており、古くなった家屋に
手を加えて新しくするハウスリフォームが注目を集めて
きている。建物の内装のリフォームに関しては、例えば
壁等は壁紙の張り替え等によって比較的簡単にリフォー
ムできものの、天井に関しては、既存天井を撤去して新
たに天井を施工し直すことが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように、既存天井を撤去するリフォームでは、工事に伴
う騒音や振動の発生が避けられず、近隣の迷惑になると
いった問題があった。特に、集合住宅の場合は騒音や振
動の影響が大きいため、これが天井のリフォームの普及
の妨げになっているといった課題があった。また、工事
自体が大掛かりになる上、廃材処理が不可欠になるた
め、低コスト化が困難であるとった課題もあった。
【0004】この発明は、騒音や振動が少なく、短期間
で簡単に天井を施工できる安価な天井の施工方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る天井の施
工方法は、天井を施工する領域を介して対向する壁面に
それぞれ固定してほぼ平行に延在配置されたレール状の
野縁受けに、これら野縁受けに対してほぼ直交する向き
の野縁の両端を前記野縁受けの延在方向に沿ってスライ
ド移動自在に支持し、この野縁を前記野縁受けの延在方
向について天井板との固定位置に位置決めした後、前記
野縁に天井板を固定することを特徴とする。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の天井の施工方法において、
前記野縁が樹脂成形品であることを特徴とする。請求項
3記載の発明は、請求項1又は2記載の天井の施工方法
において、天井板との固定位置に位置決めした野縁への
天井板を固定を開始するまでに、線状部材を前記野縁に
形成されている通過孔に挿通させるとともに、前記線状
部材を、前記野縁受けの延在方向に離間して天井を施工
する領域を介して対向する壁面間に張設することを特徴
とする。
【0006】本発明の天井の施工方法は、既存天井を撤
去せずに、既存天井の下側に新たな天井を施工する場合
に適用しても、優れた施工性を確保できる。すなわち、
本発明に係る施工方法では、既存天井下側での新たな天
井の施工に適用する場合、対向する壁面に固定した野縁
受けによって野縁の両端をスライド移動自在に支持した
状態で、天井板との固定位置に野縁を位置決めできる構
成であるので、野縁が長尺であっても円滑に移動させる
ことができ、天井板との固定位置への位置決めも容易で
ある。既存天井下側に新たに天井を施工する場合、出来
る限り天井高さを高く確保したい(天井下面がより上方
になるようにする)要求があり、野縁の施工では、既存
天井下の狭隘な作業スペースで長尺な野縁の移動や位置
決め等を行う必要があるが、本発明のように、野縁受け
によって野縁の両端をスライド移動自在に支持した状態
で野縁の移動、天井板との固定位置への位置決めを行う
構成であれば、作業スペースが狭隘であっても、適宜、
野縁受けに対して野縁をスライド移動させることで、野
縁の移動や天井板との固定位置への位置決めを円滑に効
率良く行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本発明
に係る天井の施工方法によって施工した天井(天井板を
取り付けた後の状態)を示す下面図である。図2は、本
発明に係る天井の施工方法において野縁受け、線状部
材、野縁の施工を完了し、天井板の取り付け前を示す下
面図である。図3は図1のIII-III線断面矢視図、図4
は図1のIV-IV線断面矢視図である。
【0008】まず、本発明の施工方法によって施工する
天井について説明する。図1〜図4において、符号1
は、本発明に係る天井の施工方法によって施工された天
井を示す。図3及び図4に示すように、この天井1は既
存天井11の下方に施工されており、線状部材2、野縁
3、固定金具4、ターンバックル5、野縁受け6、廻縁
7、天井板8、固定部材9などから構成されている。
【0009】線状部材2は、対向する壁面W1と壁面W
3との間及び対向する壁面W2と壁面W3との間に張ら
れたワイヤロープなどであり、図3に示すように一端が
ターンバックル5を介して固定金具4に固定されてお
り、他端が固定金具4に固定されている。
【0010】図5は野縁の外観図であり、図5(A)は
正面図、図5(B)は平面図、図5(C)は左側面図で
ある。野縁3は、天井板8を取り付けるための下地骨で
ある。野縁3は、図3〜図5に示すように、線状部材2
が通過する通過孔3aを有し、図2〜図4に示すように
線状部材2に通過孔3aで支持された状態で線状部材2
と交差する方向(略直交方向)に配置されている。野縁
2は、具体的には、図5に示すように断面が略コ字状の
部材であり、断面「コ」字の開口部を上側に向けて配置
されている。前記通過孔3aは、野縁2の断面下側に配
置されたウェブ3dから立設された一対の側壁3b,3
cに、野縁2の長さ方向に沿って間隔を空けて配列させ
て多数形成されている。一方の側壁3bに形成された通
過孔3aは、他方の側壁3cの通過孔3aと丁度連通す
る位置関係になっている。野縁3は、施工現場の状況に
応じて任意の寸法に切断し使用することができる。な
お、図4、図5では、菱形の通過孔3aを例示したが、
通過孔の具体的形状としてはこれに限定されず、例えば
円形等、各種形状が採用可能である。但し、菱形等の四
角形状や三角形状の通過孔を頂点の一つが最も上側とな
るように形成することで、この最上部の頂点部分で線状
部材2と係合して、線状部材2に対する収まりや位置安
定性が確保されるため、この天井1の施工方法における
野縁3の位置決め精度を容易に確保できるといった利点
がある。
【0011】図6は固定金具4の外観図であり、図6
(A)は正面図、図6(B)は平面図、図6(C)は左
側面図である。固定金具4は、線状部材2及びターンバ
ックル5を固定する部材であり、図3に示すように、既
存廻縁11aなどの既存壁部の構成部材にビス4aによ
って固定される。ここで、既存廻縁11aを利用できな
い場合には、図2に示す壁面W1〜W6に補強用の木材
などを固定した後に固定金具4を取り付ける必要があ
る。固定金具4は、図6に示すように略L字状の部材で
あり、固定金具4にはターンバックル5のフック5aや
線状部材2を掛け止めするための貫通孔4bと、ビス4
aを挿入する挿入孔4cとが形成されている。
【0012】ターンバックル5は、線状部材2に所定の
張力を付与するための部材であり、図3に示すように一
方のフック部5aが固定金具4の貫通孔4bに掛け止め
され、他方のフック部5bが線状部材2に掛け止めされ
ている。ターンバックル5は、フック部5a,5bのね
じ込み量に応じて線状部材2の張力を調節する。
【0013】図7は野縁受け6の外観図であり、図7
(A)は正面図、図7(B)は下面図、図7(C)は左
側面図である。野縁受け6は、野縁3の両端を受けて支
持する部材であり、線状部材2と平行な壁面W4〜W6
に固定されている。野縁受け6は、図7に示すように断
面が略コ字状の部材であり、図4等に示すように、一対
のリブ部6a、6b間を連結するウェブ6cを既設廻縁
11aに固定して、断面「コ」字の開口部が天井1の施
工領域Sの中央部に向くようにして取り付けられてい
る。野縁受け6のウェブ6cや上下一対のリブ部6a、
6bによって取り囲まれる内側の空間6dには野縁3の
端部が収容される。野縁受け6は、野縁3と同様に施工
現場の状況に応じて任意の寸法に切断し使用することが
でき、図2に示すように既存廻縁11aや壁面W1〜W
6に固定された補強用の木材などに取り付けられる。
【0014】廻縁7は、天井板8が壁面W1〜W6に接
する部分に設ける見切り部材であり、図3及び図4に示
すように天井板8の端面8aを受けて支持する略コ字状
に形成されている。廻縁7は、既存廻縁11aや補強用
の木材など、既存壁部に固定されている。図4等では、
既存壁部に対する廻縁7の固定手段としてステープル7
1を例示している。天井板8は、図3及び図4に示すよ
うに端面8a同士を接合した状態で野縁3に固定されて
いる。図3及び図4において,野縁3に天井板8を固定
する固定部材9は、両面テープや接着剤であるが、野縁
3に天井板8を固定する固定部材としてはこれに限定さ
れず各種構成が採用可能である。この固定部材の具体例
については、後に詳述する。
【0015】次に、この天井1の施工方法を説明する。
まず、図2及び図4に示すように、野縁受け6を既存廻
縁11aに固定するとともに、図3に示すように固定金
具4及び廻縁7を既存廻縁11aに固定する。
【0016】次いで、図2に示すように、各野縁受け6
の一端からその内側空間6dに野縁3の両端を収容する
とともに、野縁受け6の長手方向に沿って矢印A、B方
向に1本づつ野縁3を送り出し、適宜間隔をあけて野縁
3を並べて配置する。図2において、具体的には、天井
1を施工する領域Sは、平面視、壁面W4、W5間の領
域S1と、壁面W4、W5間よりも離間距離が大きい壁
面W4、W6間の領域S2の二つの領域が連続して形成
された構成であり、領域S1では図2中矢印A方向、つ
まり、該領域S1を介して領域S2と対向する端部(壁
面W1付近)から領域S2、S1の境界へ向けて野縁3
を送り出し、領域S2では矢印B方向、つまり、該領域
S2を介して領域S1と対向する端部(壁面W3付近)
から領域S1、S2の境界(壁面W2の位置)に向けて
野縁3を送り出す。
【0017】野縁3の移動(送り出し)は、各野縁3の
通過孔3aに挿通させた線状部材2を緊張させた状態で
行う。線状部材2は、天井1の施工領域S1又は施工領
域S1及びS2を介して野縁受け6の延在方向(長手方
向)に沿った方向で対向する対を構成する既存壁部(壁
面)間にて張設する。具体的には、線状部材2は、ター
ンバックル5を介して、天井1の施工領域を介して対向
する壁面W1、W3間、壁面W2、W3間に張設し、タ
ーンバックル5のフック部5a,5bのねじ込み量を変
化させて線状部材2の張力を調整して、緊張させる。線
状部材2を緊張させた状態で、天井板8との固定位置へ
の野縁3の移動、位置決めを行うようにすると、野縁3
の両側の野縁受け6と線状部材2とに支持された状態
で、野縁3が移動されることになり、野縁3が長尺であ
っても円滑な移動を実現でき、固定位置への位置決め作
業性を向上できる。また、野縁3の移動を円滑にするた
めの線状部材2の仮張設の後、野縁3の移動が概略完了
した後に、ターンバックル5の操作によって線状部材2
の張力を高めて、野縁3の垂れ下がり等を防止するため
の本張設を行うようにすることも可能である。天井1の
施工完了後も線状部材2の緊張状態を維持することで、
野縁3の長手方向両端以外の部分が垂れ下がらないよう
に支持する機能を果たす。
【0018】なお、線状部材2の緊張は、野縁3の移動
前に行っておくことに限定されず、例えば、各野縁3の
通過孔3aへの線状部材2の挿通完了後、かつ、天井板
8との固定前であればいつでも良く、天井板8との固定
位置への野縁3の移動後に行っても構わない。野縁3の
移動後(正確な位置決めである必要はなく、固定位置付
近に仮置きした状態であっても良い)に線状部材2を緊
張する場合は、線状部材2は野縁3の移動の円滑化には
寄与しないが、野縁3の長手方向両端以外の部分の垂れ
下がり防止には効果を発揮する。
【0019】野縁受け6内面は野縁3端部を滑動させる
ことができる滑動面になっており、図3に示すように、
野縁受け6の内側空間6dに収容した野縁3は、野縁受
け6内面での滑動によって野縁受け6の長手方向(延在
方向)に沿ってスライド移動自在に支持され、このスラ
イド移動によって目的位置まで円滑に移動できる。ここ
で、目的位置とは天井板8との固定位置である。この固
定位置は、使用する天井板8のサイズ等によって決まる
ものであり、予め計測して野縁3等にマーキングしてお
くことも可能であるが、現場での実際の天井板8の施工
によって生じる誤差等に対応して、概略の予想固定位置
に野縁3を移動した後、天井板8との固定時に、さらに
野縁3の位置調整を行うことも可能である。この場合の
野縁3の位置調整も、野縁受け6に対する野縁3のスラ
イド移動によって行う。なお、図3に示すように、樹脂
成形品の野縁3のウェブ3d外側の平坦面を、野縁受け
6の下側のリブ部6b上の平滑面上に配置して、野縁受
け6の内側空間6d内に沿って野縁3の端部をスライド
移動させる構成であれば、野縁3のより円滑なスライド
移動が可能であり、野縁3の位置決めに有利である。ま
た、野縁3が樹脂製で軽量であることも、野縁受け6に
対するスライド移動の円滑化に寄与する。
【0020】次に、野縁3の底面3dに固定部材9を貼
り付けるとともに、天井板8の端面8a同士が野縁3の
底面3dで固定部材9によって接合するように、図1に
示すように天井板8を順次並べて取り付ける。施工する
天井1の周囲部に位置する天井板8は、壁面W1〜W6
付近に位置する端面8a付近が廻縁7によって固定さ
れ、この廻縁7と固定部材9とによって複数箇所が固定
されて、安定に取り付けられる。天井1を構成する全て
の天井板8の施工が完了することで天井1が完成する。
【0021】図3、図4に示すように、廻縁7は、既存
廻縁11a等の既存壁部の構成部材に対してステープル
70等によって固定した上フレーム71と、この上フレ
ーム71に対して下側から嵌合される断面L字形の下フ
レーム72との間に天井板8を挟み込んで固定する構成
である。図3、図4等において、符号72aは、下フレ
ーム72の断面L字形の一片を成形して形成された嵌合
片であり、この嵌合片72aを上フレーム71の嵌合溝
71aに押し込み嵌合することで、下フレーム72の断
面L字形の他片である押さえ片72bが上フレーム71
のプレート状の押さえ片71bとの間に天井板8を挟み
込む固定溝73を形成する。ここで、廻縁7は、既存壁
部の構成部材に固定された上フレーム71に対する下フ
レーム72の嵌合と同時に上下フレーム71、72間
(詳細には押さえ片71b、72b間)に天井板8を挟
み込んで固定することで、施工現場にて簡単に天井板8
を固定できる。
【0022】この天井の施工方法によれば、既存天井1
1の撤去の必要が無く、また、新規の天井1の施工自体
でも、野縁受け6や固定金具4の既存壁部への固定以外
には騒音や振動等を発生する作業が殆ど存在しないた
め、施工に伴う騒音や振動の発生を非常に少なく抑える
ことができ、近隣の家屋等に対する影響が少ない。ま
た、既存天井11の撤去に伴う廃材の処理等も不要であ
るから、廃材処理に伴うコストが掛からない。さらに、
建物躯体に影響するような工事を必要としないから、重
機等の使用も必要が無く、作業者の人手によって簡単に
低コストで施工できるといった利点がある。
【0023】(固定部材の他の例1)図8に示す固定部
材19は、野縁3に天井板8を掛け止めする掛け止め部
材である。固定部材19は、図8に示すように外観形状
が略L字状であり先端が野縁3の固定用孔3eに挿入さ
れるフック部19aと、このフック部19aの基部19
bを天井板8に固定するためのビス19cとから構成さ
れている。なお、固定用孔3eに代えて通過孔3aを利
用してもよい。
【0024】(固定部材の他の例2)図9に示す固定部
材29は、野縁3の底面3dから突出する突出部29a
と、この突出部29aに形成され天井板8の端面8aに
刺さり込む刺さり込み針部29bと、野縁3の底面3d
に突出部29aを固定するためのビス29cとを備えて
いる。天井板8としては、例えば低発泡ポリエチレン等
の樹脂フォームなど、軽量かつ刺さり込み針部29bの
刺さり込みが容易なものを採用し、適宜、天井板8や野
縁3を移動させることで、固定部材29の刺さり込み針
部29bを天井板8に端面8aから突き刺すようにす
る。この固定部材29によって天井板8を野縁3に固定
する場合には、天井板8の端面8aに形成した切欠部8
bによって、固定部材29の突出部29aを収容して、
天井1下面側から突出部29aが見えないようにするこ
とがより好ましい。切欠部8bは、突出部29aを挟み
込むように天井板8の端面8a同士を接合するときに、
この突出部29aが天井板8内に隠蔽可能な寸法、つま
り、端面8a同士が直接当接される部分を下側を残して
その上側に突出部29aを収容可能な大きさの切欠部8
bを形成し、天井板8の端面8a同士の突き合わせ時に
は、端面8a同士が直接当接された部分によって突出部
29aが隠蔽されて、下から見えないように形成されて
いる。
【0025】施工された天井1では、天井板8を交換す
るだけで簡単にリフォームすることができる。つまり、
天井板8としては強度が高いものを使用する必要が無
く、また、天井1中央部の下方への撓み等、長期の使用
による変形の防止や、低コスト化、施工性等に鑑みて軽
量のものを使用することが好ましく、これらの点から樹
脂フォーム等からなるものを採用することが適切であ
る。このような天井板8であれば、天井板8の撤去は引
き剥がし等によって簡単に行うことができ、大きい騒音
や振動の発生を伴う大掛かりな工事等を行う必要が無
い。天井板8を撤去したら、必要に応じて固定部材も交
換して、新しい天井板を固定部材によって野縁3等に固
定すれば良い。このとき、新しい天井板のサイズ等によ
っては野縁3の位置を変更する必要があるが、天井板8
との固定が解除された野縁3は野縁受け6長手方向に沿
ったスライド移動によって簡単に位置調整できるため、
新規の天井板に対する固定位置への移動を容易に行うこ
とができ、リフォーム作業性を向上できる。
【0026】図3、図4等に例示した廻縁7について
は、これに固定されている天井板8とともに解体撤去し
て、新しいものに交換する。しかし、この廻縁7の交換
も、既存天井11の改修に比べて、騒音や振動の発生が
少ない非常に小規模の工事で済み、リフォーム作業性の
向上、低コスト化を実現できることは明らかである。ま
た、天井板8の固定を解除可能な構成の廻縁を採用すれ
ば、廻縁の交換を不要にすることができる。
【0027】なお、この発明は、以上説明した実施の形
態に限定するものではなく、種々の変形又は変更が可能
であり、これらもこの発明の範囲内である。例えば、こ
の発明は、既存の天井を残したまま新たな天井を施工す
るようなハウスリフォームを例に挙げて説明したが、新
築時に天井を施工する場合についてもこの発明を適用す
ることができる。線状部材の張力を調節する手段として
は、前記ターンバックルに限定されず、例えば、巻き上
げウィンチ機構等、各種構成が採用可能である。巻き上
げウィンチ機構としては、施工現場への搬入容易性(重
量、サイズ)、天井の施工完了後に撤去の必要を無くす
こと等に鑑みて、手動巻き上げ方式のもの等、構成が簡
単で安価なものを採用することがより好ましい。比較的
小規模の天井の施工では、天井板や野縁の経年劣化等に
よる垂れ下がりの可能性が少ないため、線状部材の設置
を省略できる。
【0028】
【発明の効果】この天井の施工方法によれば、既存天井
の撤去の必要が無く、また、新規の天井の施工自体で
も、野縁受けや固定金具の壁面への固定以外には騒音や
振動等を発生する作業が殆ど存在しないため、施工に伴
う騒音や振動の発生を非常に少なく抑えることができ、
近隣の家屋等に対する影響が少ない。しかも、工期も大
幅に短縮できる。また、既存天井の撤去に伴う廃材の処
理等も不要であるから、廃材処理に伴うコストが掛から
ない。さらに、建物躯体に影響するような工事を必要と
しないから、重機等の使用も必要が無く、作業者の人手
によって簡単に低コストで施工できるといった優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る天井の施工方法
によって施工した天井を示す下面図である。
【図2】 この発明の実施の形態に係る天井の施工方法
における天井板を取り付ける前の状態を示す下面図であ
る。
【図3】 図1のIII-III線断面矢視図である。
【図4】 図1のIV-IV線断面矢視図である。
【図5】 本発明の実施の形態の施工方法に適用される
野縁の外観図であり、(A)は正面図、(B)は平面
図、(C)は左側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の施工方法に適用される
固定金具の外観図であり、(A)は正面図、(B)は平
面図、(C)は左側面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の施工方法に適用されれ
る野縁受けの外観図であり、(A)は正面図、(B)は
下面図、(C)は左側面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の施工方法に適用される
固定部材の他の例を示す外観図である。
【図9】 本発明の実施の形態の施工方法に適用される
固定部材の他の例を示す外観図である。
【符号の説明】
1…天井、2…線状部材、3…野縁、3a…通過孔、6
…野縁受け、8…天井板、9,19,29…固定部材、
11…既存天井、11a…既存廻縁、S,S1,S2…
天井を施工する領域、W1〜W6…壁面(既存壁部の壁
面)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 裕敬 東京都品川区大井1丁目23番3号 フクビ ビル フクビ化学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井を施工する領域を介して対向する壁
    面にそれぞれ固定してほぼ平行に延在配置されたレール
    状の野縁受けに、これら野縁受けに対してほぼ直交する
    向きの野縁の両端を前記野縁受けの延在方向に沿ってス
    ライド移動自在に支持し、この野縁を前記野縁受けの延
    在方向について天井板との固定位置に位置決めした後、
    前記野縁に天井板を固定することを特徴とする天井の施
    工方法。
  2. 【請求項2】 前記野縁が樹脂成形品であることを特徴
    とする請求項1記載の天井の施工方法。
  3. 【請求項3】 天井板との固定位置に位置決めした野縁
    への天井板を固定を開始するまでに、線状部材を前記野
    縁に形成されている通過孔に挿通させるとともに、前記
    線状部材を、前記野縁受けの延在方向に離間して天井を
    施工する領域を介して対向する壁面間に張設することを
    特徴とする請求項1又は2記載の天井の施工方法。
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