JP2003138343A - 材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板ならびにその製造方法および加工方法 - Google Patents

材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板ならびにその製造方法および加工方法

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JP2003138343A JP2001334465A JP2001334465A JP2003138343A JP 2003138343 A JP2003138343 A JP 2003138343A JP 2001334465 A JP2001334465 A JP 2001334465A JP 2001334465 A JP2001334465 A JP 2001334465A JP 2003138343 A JP2003138343 A JP 2003138343A
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Minoru Suwa
稔 諏訪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル内材質変動、特に幅方向の材質変動が
最小限であり、工業的に実用可能な材質均一性に優れた
高成形性高張力熱延鋼板ならびにその製造方法および加
工方法を提供すること。 【解決手段】 重量%で、C≦0.1%、W:0.01
〜1.5%、Ti:0.02〜0.2%を含み、実質的
にフェライト組織に、原子比でTi/W≧0.1を満た
す範囲でTiおよびWを含む炭化物が分散析出してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の輸送機
に使用される部材に適した、材質均一性に優れた高成形
性高張力熱延鋼板ならびにその製造方法および加工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車を代表する輸送機分野にお
いて、燃費向上を目的に車体の軽量化が検討されてい
る。この車体軽量化の検討の一つとして、使用鋼板の高
強度化が推進されている。従来より、高強度鋼板とし
て、C,Mn,Siの固溶強化と、Ti,Nbの析出強
化を複合した製造コストの低い鋼板が用いられてきた
が、Cを0.12〜0.15%含有するため、鋼中にセ
メンタイトが多く析出し延性が乏しく、自動車用部材の
ような難加工材ではプレス割れを起こしていた。
【0003】このようなプレス割れを回避する高成形性
高張力熱延鋼板として、特開平6−172924号公報
にはSiで炭化物析出を抑制するとともに、Cr添加量
制限で低温変態相生成を抑制し、組織をベイナイティッ
クフェライト単相とし、さらにNi,Moを固溶強化元
素として用いたTi添加高伸びフランジ加工性高張力熱
延鋼板が開示されている。しかしながら、この技術の根
幹をなすラス間に炭化物析出をともなわないラス状組織
であるベイニティックフェライト組織では、Ti添加量
を炭窒化物形成限界以下に制限していることから、Ti
と結合しないCをベイニティックフェライト中に過飽和
に固溶させなければならない。このため、炭化物析出駆
動力が高い状態であることから添加成分の微妙な増減や
熱延条件に対して炭化物析出の感受性が著しく強く、通
常起こりうる幅方向の温度変動に対しても炭化物が容易
に析出するようになり、幅方向で部分的に加工性が急激
に劣化するのが現状である。
【0004】また、特開平7−11382号公報には、
Cと結合するTi,Nb量をCに対して原子比で0.5
以上添加し、固溶Ti,Nbで熱間圧延後のフェライト
核生成を抑制することで組織をアシキュラーフェライト
とし、さらにCr,Moの固溶強化で強度を調整した高
伸びフランジ性熱延鋼板が開示されている。しかしなが
ら、この技術におけるアシキュラーフェライト組織の熱
延鋼板は843MPaの強度で伸びが15%であり、伸
びが高いことが要求される張り出し成形に対しては延性
が未だ十分ではなく、このような特性の熱延鋼板に対し
実際に張り出し成形を行うと割れが生じてしまう。さら
に、ただ単に極低炭素鋼にTi、Nbを添加し、固溶T
i、Nb量を十分確保してもアシキュラーフェライト組
織は得られないように、Ti、Nbによる組織のアシキ
ュラー化効果は極めて小さく、この技術では多少の製造
条件の変動でアシキュラーフェライトが得られなくなっ
てしまう。
【0005】一方で、高加工性と高強度化をTi,N
b,V,Moの微細化効果で実現する方法が特開平11
−152544号公報に開示されている。しかし、この
技術では粒径を2μm以下にすることから、伸びの劣化
は避けられずやはり張り出し成形で割れが生じてしま
う。また、粒径があまりにも微細なため、粒成長性が極
めて大きく、通常起こりうる幅方向の熱延条件の変動で
2μmを超える粒が部分的に生じて混粒組織となり、加
工性が急激に劣化するのが現状である。
【0006】さらに、特開平6−200351号公報に
は、ポリゴナルフェライトに対するパーライトや低温変
態相の面積比が15%以下でポリゴナルフェライト中に
TiCが分散した組織を有し、かつ、Moの固溶強化で
強度調整を行った伸びフランジ性が優れた高強度熱延鋼
板が開示されている。しかしながら、この鋼板では、T
iCの析出温度が狭範囲なため、幅方向センターでは加
工性が良好でも、エッジでは規定の強度を下回り、延性
が著しく劣化するのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術で
は、加工性に優れた高張力熱延鋼板が提案されているも
のの、コイル内の引張特性の変動が大きかったり、通常
起こりうる製造条件の変動で加工性が劣化してしまう
等、工業生産に適さないのは明らかである。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、コイル内材質変動、特に幅方向の材質変動が
最小限であり、工業的に実用可能な材質均一性に優れた
高成形性高張力熱延鋼板ならびにその製造方法および加
工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
では解決されない熱延ランナウトテーブルからコイラに
かけてのセンターとエッジの冷却履歴の違いによる幅方
向の材質変化や圧延速度の変化で生じるランナウトテー
ブル上のストリップの冷却速度変化などが原因となるコ
イル内の長手方向の材質変動を小さくするために鋭意研
究を重ねた結果、上記従来技術に示すラス状組織でもベ
イニティックフェライトでも2μm以下の微細粒でもな
く、フェライト単相組織を、Ti/WまたはTi/(W
+Mo)が所定原子比の範囲である微細析出物で強化し
た鋼により材質変動が低減されることを見出した。ま
た、このような組織とすることにより、従来不可欠であ
ったSiの添加を極力低減することが可能となり、表面
性状を悪化させるSiに起因する赤スケールの生成も抑
制することができることも見出した。
【0010】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たものであって、以下の(1)〜(11)を提供する。
【0011】(1)重量%で、C≦0.1%、W:0.
01〜1.5%、Ti:0.02〜0.2%を含み、実
質的にフェライト組織に、原子比でTi/W≧0.1を
満たす範囲でTiおよびWを含む炭化物が分散析出して
なることを特徴とする材質均一性に優れた高成形性高張
力熱延鋼板。
【0012】(2)重量%で、C≦0.1%、W:0.
01〜1.5%、Ti:0.02〜0.2%、Mo:
0.05〜0.6%を含み、実質的にフェライト組織
に、原子比でTi/(W+Mo)≧0.1を満たす範囲
でTi、WおよびMoを含む炭化物が分散析出してなる
ことを特徴とする材質均一性に優れた高成形性高張力熱
延鋼板。
【0013】(3)重量%で、C≦0.1%、Si≦
0.5%、Mn≦2%、P≦0.06%、S≦0.01
%、Al≦0.1%、N≦0.006%、Cr≦0.5
%、W:0.01〜1.5%、Ti:0.02〜0.2
%、Nb≦0.08%を含み、残部が実質的にFeから
なり、実質的にフェライト組織に、原子比でTi/W≧
0.1を満たす範囲でTiおよびWを含む炭化物が分散
析出していることを特徴とする材質均一性に優れた高成
形性高張力熱延鋼板。
【0014】(4)重量%で、C≦0.1%、Si≦
0.5%、Mn≦2%、P≦0.06%、S≦0.01
%、Al≦0.1%、N≦0.006%、Cr≦0.5
%、W:0.01〜1.5%、Mo:0.05〜0.6
%、Ti:0.02〜0.2%、Nb≦0.08%を含
み、残部が実質的にFeからなり、実質的にフェライト
組織に、原子比でTi/(W+Mo)≧0.1を満たす
範囲でTi、WおよびMoを含む炭化物が分散析出して
なることを特徴とする材質均一性に優れた高成形性高張
力熱延鋼板。
【0015】(5)上記(1)または(3)において、
C、Ti、Wを以下の(1)式を満足するように含有す
ることを特徴とする材質均一性に優れた高成形性高張力
熱延 鋼板。 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)}≦1.5 …( 1) ただし、上記(1)式中、C、Ti、Wは各成分の重量
%を表す。
【0016】(6)上記(2)または(4)において、
C、Ti、W、Moを以下の(2)式を満足するように
含有することを特徴とする材質均一性に優れた高成形性
高張力熱延鋼板。 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)+(Mo/96) }≦1.5 …(2) ただし、上記(2)式中、C、Ti、W、Moは各成分
の重量%を表す。
【0017】(7)上記(1)〜(6)のいずれかにお
いて、表面に溶融亜鉛系めっき皮膜を有することを特徴
とする材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板。
【0018】(8)上記(1)〜(7)のいずれかの成
分組成を有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱
後、熱間圧延を行うにあたり、880℃以上で仕上圧延
を完了し、550〜700℃で巻取ることを特徴とする
材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板の製造方
法。
【0019】(9)上記(1)〜(7)のいずれかの鋼
板からなる部材を準備する第1の工程と、前記部材にプ
レス成形を施して所望の形状のプレス成形品に加工する
第2の工程とを有する高成形性高張力熱延鋼板の加工方
法。
【0020】(10)上記(9)において、プレス成形
品は、自動車用部品、特に自動車用足廻り部材である高
成形性高張力熱延鋼板の加工方法。
【0021】(11)上記(1)から(7)のいずれか
に記載の鋼板により製造された自動車用部品。
【0022】このような構成の本発明によれば、(1)
フェライト組織が形成され、セメンタイト等の製造熱履
歴で形態が変化する粗大Fe炭化物の析出がないかもし
くは最小限に抑制されること、および(2)WまたはW
+Moの作用によりランナウトテーブル上のγ→α変態
が遅延され、広い温度域で安定的に析出するTi、Wを
含む微細炭化物またはTi,W,Moを含む微細炭化物
が巻取り時に進行するフェライト変態とともに析出する
ようになることにより、ランナウトテーブル上の温度変
化やコイル内変動が生じても組織変動が抑えられ、材質
均一性に優れた鋼板が得られる。また、実質的にフェラ
イト組織にTiとWとを含む微細な炭化物またはTiと
WとMoとを含む微細な炭化物が分散析出するため、高
成形性でかつ高強度が実現される。
【0023】さらに、本発明においては従来技術では所
望の特性を得るために一定量以上必要であったSiを極
力低減することが可能となり、表面性状を劣化させるS
iに起因する赤スケールの生成を抑制することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明に係る熱延鋼板は、重量%で、C≦0.
1%、W:0.01〜1.5%、Ti:0.02〜0.
2%を含み、実質的にフェライト組織に、原子比でTi
/W≧0.1を満たす範囲でTiおよびWを含む炭化物
が分散析出してなるか、またはさらにMo:0.05〜
0.6%を含み、原子比でTi/(W+Mo)≧0.1
を満たす範囲でTi、WおよびMoを含む炭化物が分散
析出してなるものである。
【0025】マトリックスを実質的にフェライト組織と
したのは、複合組織では2種以上の組織形成を制御しな
ければならず、材質均一性を実現するのが困難であるの
に対し、フェライト単相では複数の組織を同時に制御す
る困難性を解消することができるからである。たとえ
ば、Fe炭化物はストリップやコイルの熱履歴により形
態が変化し、これが多量に含まれていると材質変動の原
因となる。
【0026】本発明では実質的にフェライト組織になっ
ていればよいのであって、完全に100%フェライトに
なっている必要はなく、具体的には断面組織観察などに
よる体積%で95%以上がフェライトとなっていればよ
い。好ましくは98%以上である。また、微細析出物以
外の粗大なFe炭化物は体積%で1%未満であれば本発
明の効果を損なうことがない。
【0027】巻取り時にフェライト変態させるには、通
常ランナウト冷却時に起こるγ→α変態を巻取りまで遅
延させる必要がある。そこで、本発明ではWを添加する
か、またはWとMoを複合添加し、フェライト変態を遅
延させる。
【0028】マトリックスが実質的にフェライトからな
る本発明の熱延鋼板では、微細析出物により強度を担保
する。一般にWはW炭化物を形成し、析出強化に寄与す
るが、W炭化物の析出速度は遅いため、W単独では55
0MPa以上の高強度が実現しにくいうえに、巻取り後
のコイル冷却時に析出するため、冷却速度の速いコイル
外周部と中央部とでは強度が変化してしまう。そこで、
巻取り前後までWを含む炭化物の析出を促進するため、
Tiを添加するとともに、Moを含有しない場合には微
細炭化物中に含まれるTiとWとの比、またMoを含有
する場合にはTiとW+Moとの比を適切な範囲とする
ことにより、析出物の析出速度を適切な値に制御する。
具体的には、微細炭化物中のTiとWとの比Ti/Mo
の値またはTiとW+Moとの比Ti/(W+Mo)の
値が0.1未満では、WまたはWとMoの含有率が高す
ぎ、微細炭化物析出速度が遅くなり、材質変動を有効に
低減することができない。したがって、Moを含まない
場合にはTiとWとの比Ti/Moの値を0.1以上と
し、Moを含む場合にはTiとW+Moとの比Ti/
(W+Mo)の値を0.1以上とした。望ましくは0.
7≦Ti/Mo≦1.5、または0.7≦Ti/(W+
Mo)≦1.5である
【0029】次に、上記組成について説明する。 C≦0.1% CはTiとWとを含む炭化物またはTiとWとMoとを
含む炭化物として固定され、鋼の強度を担うのに必要不
可欠な元素である。しかし、含有量が0.1%を超える
と粗大なFe炭化物の生成や、島状マルテンサイトの生
成により延性が劣化する。そのため、C量の上限を0.
1%とした。Fe炭化物の生成量を低減する観点からは
0.08%以下が望ましい。一方、540MPa以上の
強度を維持するためには0.01%以上含有させること
が望ましい。
【0030】W:0.01〜1.5% Wは、上述したように、ランナウトテーブル上でのフェ
ライト変態を抑制し、フェライト組織形成に対するラン
ナウトテーブル上の熱履歴の影響を低減する。また、T
iとともに微細な炭化物を形成し、鋼の高強度化に寄与
する。Wが0.01%未満ではFe炭化物の析出を抑制
することができず、また1.5%を超えるとマトリック
スがフェライトから低温変態相に変化してしまう。した
がって、W含有量を0.01〜1.5%とした。望まし
くは0.05%以上である。
【0031】Ti:0.02〜0.2% TiはWとともに炭化物を形成し、鋼の強度を担う。し
かし、0.02%未満では微細析出物量が少なくなり、
高強度を実現することができなくなる。一方、0.2%
を超えると変態点の著しい上昇を招くとともに、結晶粒
微細化により伸び値が低下し、粗大なFe炭化物の析出
を促進してしまう。したがって、Ti含有量を0.02
〜0.2%とした。
【0032】Mo:0.05〜0.6% Moは、ランナウトテーブル上でのフェライト変態を抑
制し、組織形成に対するランナウトテーブル上の熱履歴
の影響を低減し、粗大なFe炭化物の析出を抑制する。
また、Ti、Wとともに微細な炭化物を形成し、鋼の高
強度化に寄与する。Moが0.05%未満では冷却中の
粗大なFe炭化物の析出を抑制することができず、また
0.6%を超えると低温変態相が生成しやすくなる。し
たがって、Moを含有させる場合には、Mo含有量を
0.05〜0.6%とした。望ましくは0.5%以下で
ある。
【0033】本発明では上記組成および組織を満たして
いれば所望の効果を奏することができるが、より好まし
い成分組成は、重量%で、C≦0.1%、Si≦0.5
%、Mn≦2%、P≦0.06%、S≦0.01%、A
l≦0.1%、N≦0.006%、Cr≦0.5%、
W:0.01〜1.5%、Ti:0.02〜0.20
%、Nb≦0.08%を含み、残部が実質的にFeから
なるものである。または、さらにMo:0.05〜0.
6%を含むものである。以下に上記C、W、Ti、Mo
以外の成分について説明する。
【0034】Si≦0.5% Siは固溶強化元素としてよく用いられてきた。しかし
ながら、Siは赤スケールを生成し、表面性状を劣化さ
せてしまう。したがって、Si量は0.5%以下が好ま
しい。さらには、0.2%以下がより望ましい。
【0035】Mn≦2% Mnは固溶強化元素として使用される。しかし、2%を
超えると硬質低延性の低温変態相が生成する。したがっ
て、Mn含有量は2%以下が好ましい。なお、750M
Pa以上の強度を得る観点からは1%以上が好ましい。
【0036】P≦0.06% Pは固溶強化元素であるが、0.06%を超えて添加さ
れると粒界への著しい偏析を招き延性が劣化するので、
0.06%以下が好ましい。
【0037】S≦0.01% SはMnS、TiSとして固定される。このためSは材
質特性に有効に作用するMn、Ti量を低減させ、また
延性も低下させることから、0.01%以下が好まし
い。さらに好ましくは0.005%以下である
【0038】Al≦0.1% 鋼中Alは脱酸材として使用される。しかし、その含有
量が0.1%を超えると鋼の延性低下を招くことから、
0.1%以下が好ましい。
【0039】N≦0.006% Nは鋼中の不純物である。その含有量が0.006%を
超えると延性を低下させる粗大な窒化物形成の原因とな
ることから、0.006%以下が好ましい。
【0040】Cr≦0.5% CrはWとともに添加されるとフェライト変態抑制効果
が顕著となる。圧延後フェライト変態がランナウトテー
ブル上で著しく進行した場合、ストリップの幅方向の温
度変動がそのままフェライト変態(ランナウトテーブル
上の位置)タイミングのずれを招き、変態後のフェライ
ト組織に影響を与える。すなわち、幅方向の中央部と端
部とでは機械的性質が大きく異なることになる。Crは
このような幅方向の機械的性質の変動を抑制する効果を
促進する。しかしながら、Crが0.5%を超えるとM
nと同様に低延性の低温変態相が生成しやすくなる。し
たがって、Cr含有量は0.5%以下が好ましい。な
お、このような効果をより顕著とするには0.04%以
上が好ましい。
【0041】Nb≦0.08% Nbは鋼を適度に微細化し、結晶粒形状を整粒化する目
的で添加する。しかし、0.08%を超えると結晶粒の
極度の微細化をもたらし、均一伸びが低下する傾向があ
ることから0.08%以下が好ましい。
【0042】 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)}≦1.5 …( 1) 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)+(Mo/96) }≦1.5 …(2) 鋼中のCと(Ti+W)との原子数比、すなわち(C/
12)/{(Ti/48)+(W/192)}の値、さ
らにMoを添加する場合には、Cと(Ti+W+Mo)
との原子数比、すなわち(C/12)/{(Ti/4
8)+(W/192)+(Mo/96)}の値が0.5
〜1.5となるように、C、Ti、W、あるいはこれら
に加えMoの含有量を調整することにより、Tiおよび
Wを含む炭化物、あるいはTi、WおよびMoを含む炭
化物が 微細に分散析出しやすくなる。したがって、上
記の(1)式あるいは(2)式を満たすことが望ましい
(ただし、上記(1)、(2)式中、C、Ti、W、M
oは各成分の重量%を表す)。また、上記原子数比の値
が0.8〜1.3を満たすようにC、Ti、W、あるい
はこれらに加えMoの含有量を調整することがより一層
望ましい。
【0043】なお、本発明の効果が維持される範囲で上
記以外の元素を微量に添加してもよく、また他の不可避
的な不純物元素が含有されていてもよい。
【0044】次に、以上のような本発明の熱延鋼板の好
ましい製造条件について述べる。ここでは、上記成分組
成を有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱後、
熱間圧延するにあたり、880℃以上で仕上圧延を完了
し、550〜700℃で巻取る。
【0045】仕上圧延温度:880℃以上 仕上圧延温度は材質均一化のために重要である。880
℃未満では幅方向の温度変化で加工γの再結晶率が変化
してしまい、変態組織に変動が認められるようになるこ
とから、仕上圧延温度を880℃以上とした。
【0046】巻取り温度:550〜700℃ 本発明鋼ではTiとWを含む炭化物の析出で粒界セメン
タイトの析出を抑制することから、巻取り温度をTiと
Wを含む炭化物の析出しやすい550〜700℃とし
た。また、本発明鋼では、Wによりフェライト変態が抑
制されていることから、コイル内の巻取温度変動に関わ
らず幅方向で組織は均一となり、フェライト変態直後に
TiとWを含む炭化物が析出する。このため、強度、延
性ともに安定する。
【0047】本発明の高張力熱延鋼板には、表面に溶融
亜鉛系めっき皮膜を形成し、溶融亜鉛系めっき鋼板とし
たものも含む。本発明の高張力熱延鋼板は良好な加工性
を有することから、溶融亜鉛系めっき皮膜を形成しても
良好な加工性を維持することができる。ここで、溶融亜
鉛系めっきとは、亜鉛および亜鉛を主体とした溶融めっ
きであり、亜鉛の他にAl、Cr等の合金元素を含んだ
ものを含む。このような溶融亜鉛系めっきを施した本発
明の高張力熱延鋼板は、めっきままでもめっき後合金化
処理を行ってもかまわない。めっき前焼鈍温度について
は、450℃未満ではめっきがつかず、750℃超えで
は強度低下が生じやすい。そのため、焼鈍温度は450
℃以上、750℃以下が好ましい。
【0048】なお、本発明の熱延鋼板は、黒皮ままでも
酸洗材でもその特性に差違はない。調質圧延についても
通常行われているものであれば特に規定はない。また、
上記溶融亜鉛めっきは酸洗後でも黒皮ままでも問題はな
い。亜鉛めっきについては電気めっきも可能である。化
成処理についても特に問題はない。鋳造後直ちにもしく
は補熱を目的とした加熱を施した後にそのまま熱間圧延
を行う直送圧延を行っても本発明の効果に影響はない。
さらに、粗圧延後に仕上圧延前で、圧延材を加熱して
も、粗圧延後、圧延材を接合して行う連続圧延を行って
も、さらには圧延材の加熱と連続圧延を同時に行っても
本発明の効果は損なわれない。
【0049】本発明の熱延鋼板は、表面性状と延性に優
れ、コイル内材質変動も少ないのでこれをプレス成形し
た場合、その特質が活かされ、自動車用部材、特にサス
ペンションアーム等の足廻り部材のようなプレス時の断
面形状が複雑な部材を良好な品質で製造することがで
き、特に、プレス成形品の軽量化に資することができ
る。以下に具体的に、本発明に係る熱延鋼板の加工方
法、換言すればプレス成形品の製造方法について説明す
る。
【0050】図1は、本発明に係る熱延鋼板の加工方法
の作業フローの一例を示すフローチャートである。この
作業フローは、通常、本発明に係る鋼板を製造すること
またはその製造された鋼板を例えばコイルにして目的場
所に搬送することを前工程としており、まず、本発明に
係る熱延鋼板を準備することから始まる(S0、S
1)。この鋼板に対してプレス加工を施す前に、鋼板に
対して前処理的な加工を施すこともあれば(S2)、裁
断機により所定の寸法や形状に加工することもある(S
3)。前者のS2の工程では、例えば鋼板の幅方向の所
定箇所に切り込みや穿孔を行い、引き続くプレス加工を
終えた段階またはそのプレス加工の過程で、所定の寸法
および形状のプレス成形品または被プレス加工部材とし
て切り離すことができるようにしておく。後者のS3の
工程では、最終的なプレス成形品の寸法、形状等を予め
考慮して、所定の寸法および形状の鋼板部材に加工(し
たがって裁断)するようにしておく。その後、S2およ
びS3の工程を経由した部材には、プレス加工が施さ
れ、最終的に目的とする寸法・形状の所望のプレス成形
品が製造される(S4)。このプレス加工は、通常は多
段階で行われ、3段階以上7段階以下であることが多
い。
【0051】S4の工程は、S2およびS3の工程を経
由した部材に対してさらに所定の寸法や形状に裁断する
工程を含む場合もある。この場合の「裁断」という作業
は、例えば、少なくともプレス加工の過程で、S2およ
びS3の工程を経由した部材の端部のような最終的なプ
レス成形品には不要部分を切り離す作業であっても構わ
ないし、また、S2の工程で設けられた鋼板の幅方向の
切り込みや穿孔に沿って被プレス加工部材を切り離す作
業であっても構わない。
【0052】なお、図1中、N1ないしN3は、鋼板、
部材、プレス成形品を、機械的にあるいは作業員による
搬送作業である場合がある。
【0053】こうして製造されるプレス成形品は、必要
に応じて次工程に送られる。次工程としては、例えば、
プレス成形品にさらに機械加工を施し、寸法や形状を調
整する工程、プレス成形品を所定場所に搬送し、格納す
る工程、プレス成形品に表面処理を施す工程、プレス成
形品を用いて自動車のような目的物を組み立てる組立工
程がある。
【0054】図2は、図1に示した作業を実際に行う装
置と鋼板、部材、プレス成形品の流れとの関係を示すブ
ロック図である。この図においては、本発明に係る熱延
鋼板はコイル状で準備されており、プレス加工機により
プレス成形品が製造される。プレス加工機は多段プレス
を行う機種のものであるが、本件発明はこれに限定され
ない。
【0055】プレス加工機の前段に、裁断機その他の前
処理機械を設置する場合(図2の(a))もあれば、設
置しない場合(図2の(b))もある。裁断機が設置さ
れる場合には、コイルから供給される長尺の本発明に係
る鋼板から、必要な寸法又は形状の部材を裁断し、この
部材がプレス加工機においてプレス加工され、所定のプ
レス成形品となる。鋼板の幅方向に切り欠きや穿孔を施
す前処理機械が設置される場合には、プレス加工機にお
いてその切り欠きや穿孔に沿って裁断が行われても構わ
ない。前処理機械を設置しない場合には、プレス加工機
において鋼板がプレス加工される過程で、裁断が行わ
れ、最終的に所定の寸法、形状を有するプレス成形品が
製造される。なお、図2における「裁断」の意味は、図
1における裁断と同じである。
【0056】こうして製造されるプレス成形品は、その
原材料として表面性状と延性に優れ、コイル内材質変動
も少ない本発明に係る鋼板を使用しているので、良好で
均一な品質を有するに至り、かかるプレス成型品の製造
歩留も高い。このような特長は、プレス成形品が自動車
用部材、特にサスペンションアーム等の足廻り部材であ
る場合に特に有用である。
【0057】
【実施例】[実施例1]表1に示す化学成分を有する鋼
を溶製し、加熱温度1250℃、仕上圧延温度約890
℃、巻取温度約620℃で熱間圧延を行い、板厚が3.
2mmの鋼板を作製した。得られた鋼板から作製した薄
膜を透過型電子顕微鏡(TEM)によって析出物を観察
するとともに析出物中のTi、W、Moの組成をTEM
に装備されたエネルギー分散型X線分光装置(EDX)
による分析から把握し、析出物のTi/(W+Mo)
(原子比)の値を求めた。また、マトリックスの組織観
察を行った。これらの結果を表1に併記する。なお、表
1中、A値は、上記(1)式の(C/12)/{(Ti
/48)+(W/192)}の値、または上記(2)式
の(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)+
(Mo/96)}の値を示す。
【0058】さらに、得られた鋼板の長手方向中央部よ
りJIS5号試験片を採取し、幅方向中央部と端部から
65mmの位置の引張特性およびその変化を調査した。
引張特性として幅方向中央部の引張強度(TS)および
伸び(El)を求め、引張特性の変化については、幅方
向中央部と端部の材質差の絶対値で評価した。また、鋼
板の伸びフランジ性(λ)を日本鉄鋼連盟規格にしたが
って測定した。これら特性結果を表2に示す。
【0059】表1に示すように、No.1〜4は、組成
が本発明の範囲内であり、マトリックス組織がフェライ
トであり、析出物のTi/(W+Mo)の値が0.1以
上であって、本発明の範囲内の本発明例であり、表2に
示すように、良好な材質特性および材質安定性を得るこ
とができた。なお、図3に、No.4の鋼板の透過型電
子顕微鏡写真を示す。この写真から微細なTiとWとを
含む炭化物がフェライト単相組織中に均一に分散してい
ることがわかる。
【0060】一方、Wを含まないNo.5では、析出物
の金属元素としてTiしか含まない比較例であり、強度
が低いのにも関わらず延性もNo.1〜4と比較して低
く、λも80%を下回る低い値となった。また、引張特
性のばらつきも大きかった。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鋼の成分組成を適切に制御し、実質的にフェライト組織
に特定組成のTiおよびWを含む炭化物またはTi、W
およびMoを含む炭化物を分散析出した構成としたの
で、セメンタイト等の製造熱履歴で形態が変化する粗大
Fe炭化物の析出を最小限に抑えることができ、またW
の作用によりランナウトテーブル上のγ→α変態が遅延
され、幅広い温度域で安定的に析出するTiおよびWを
含む微細炭化物が巻取り時に進行するフェライト変態と
ともに析出するようになるので、ランナウトテーブル上
の温度変化やコイル内変動が生じても組織変動が抑えら
れ、材質均一性に優れた熱延鋼板を得ることができる。
また、実質的にフェライト組織にTiとWとを含む微細
な炭化物が分散析出するため、高成形性でかつ高強度の
熱延鋼板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱延鋼板の加工方法の作業フロー
の一例を示すフローチャート。
【図2】図1に示した作業を実際に行う装置と鋼板、部
材、プレス成形品の流れとの関係を示すブロック図。
【図3】本発明に係る高張力熱延鋼板の金属組織を示す
透過型電子顕微鏡写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B21D 53/88 B21D 53/88 Z (72)発明者 斉藤 孝信 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 諏訪 稔 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐藤 馨 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K037 EA01 EA04 EA05 EA11 EA15 EA17 EA18 EA19 EA23 EA25 EA27 EA31 EA33 EB02 EB08 FA03 FC04 FC05 FE02 FE03 FF01 FF02 GA05 HA03 JA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C≦0.1%、W:0.01
    〜1.5%、Ti:0.02〜0.2%を含み、実質的
    にフェライト組織に、原子比でTi/W≧0.1を満た
    す範囲でTiおよびWを含む炭化物が分散析出してなる
    ことを特徴とする材質均一性に優れた高成形性高張力熱
    延鋼板。
  2. 【請求項2】 重量%で、C≦0.1%、W:0.01
    〜1.5%、Ti:0.02〜0.2%、Mo:0.0
    5〜0.6%を含み、実質的にフェライト組織に、原子
    比でTi/(W+Mo)≧0.1を満たす範囲でTi、
    WおよびMoを含む炭化物が分散析出してなることを特
    徴とする材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板。
  3. 【請求項3】 重量%で、C≦0.1%、Si≦0.5
    %、Mn≦2%、P≦0.06%、S≦0.01%、A
    l≦0.1%、N≦0.006%、Cr≦0.5%、
    W:0.01〜1.5%、Ti:0.02〜0.2%、
    Nb≦0.08%を含み、残部が実質的にFeからな
    り、実質的にフェライト組織に、原子比でTi/W≧
    0.1を満たす範囲でTiおよびWを含む炭化物が分散
    析出していることを特徴とする材質均一性に優れた高成
    形性高張力熱延鋼板。
  4. 【請求項4】 重量%で、C≦0.1%、Si≦0.5
    %、Mn≦2%、P≦0.06%、S≦0.01%、A
    l≦0.1%、N≦0.006%、Cr≦0.5%、
    W:0.01〜1.5%、Mo:0.05〜0.6%、
    Ti:0.02〜0.2%、Nb≦0.08%を含み、
    残部が実質的にFeからなり、実質的にフェライト組織
    に、原子比でTi/(W+Mo)≧0.1を満たす範囲
    でTi、WおよびMoを含む炭化物が分散析出してなる
    ことを特徴とする材質均一性に優れた高成形性高張力熱
    延鋼板。
  5. 【請求項5】 C、Ti、Wを以下の(1)式を満足す
    るように含有することを特徴とする請求項1または請求
    項3に記載の材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼
    板。 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)}≦1.5 …( 1) ただし、上記(1)式中、C、Ti、Wは各成分の重量
    %を表す。
  6. 【請求項6】 C、Ti、W、Moを以下の(2)式を
    満足するように含有することを特徴とする請求項2また
    は請求項4に記載の材質均一性に優れた高成形性高張力
    熱延鋼板。 0.5≦(C/12)/{(Ti/48)+(W/192)+(Mo/96) }≦1.5 …(2) ただし、上記(2)式中、C、Ti、W、Moは各成分
    の重量%を表す。
  7. 【請求項7】 表面に溶融亜鉛系めっき皮膜を有するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載の材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかの成分
    組成を有する鋼をオーステナイト単相域の温度に加熱
    後、熱間圧延を行うにあたり、880℃以上で仕上圧延
    を完了し、550〜700℃で巻取ることを特徴とする
    材質均一性に優れた高成形性高張力熱延鋼板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の鋼板からなる部材を準備する第1の工程と、前記部材
    にプレス成形を施して所望の形状のプレス成形品に加工
    する第2の工程とを有する高成形性高張力熱延鋼板の加
    工方法。
  10. 【請求項10】 前記プレス成形品は、自動車用部品で
    ある請求項9に記載の高成形性高張力熱延鋼板の加工方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の鋼板により製造された自動車用部品。
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