JP2003137947A - 耐候性が改良されたグラフト共重合体の製造法 - Google Patents
耐候性が改良されたグラフト共重合体の製造法Info
- Publication number
- JP2003137947A JP2003137947A JP2001340163A JP2001340163A JP2003137947A JP 2003137947 A JP2003137947 A JP 2003137947A JP 2001340163 A JP2001340163 A JP 2001340163A JP 2001340163 A JP2001340163 A JP 2001340163A JP 2003137947 A JP2003137947 A JP 2003137947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- weight
- monomer
- polymerization
- graft copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Abstract
法を提供する。 【解決手段】 ジエン系ゴムの存在下に、炭素数1〜8
個のアルキル基を有するアクリル酸エステルを含む単量
体(a)を重合させて得られ、かつ単量体(a)中に多
官能性重合体(b)を0〜6重量%含むゴム重合体
(A)100重量部の存在下に、第1段階として芳香族
ビニル系単量体(c)を含む単量体混合物(B)10〜
50重量部及び式(1)に示す構造の2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン単量体(d)0.01〜10重
量部及び多官能性重合体(e)0.001〜5重量部か
らなる単量体混合物(C)0.011〜15重量部をグ
ラフト重合し、ついで第2段階として芳香族ビニル系単
量体(c)を含む単量体混合物(D)5〜150重量部
をグラフト重合することを特徴とする耐候性が改良され
たグラフト共重合体の製造法。 【化1】 ここで、R1及びR2は、水素原子またはメチル基を示
す。
Description
たグラフト共重合体の製造法に関する。
レン系樹脂などの熱可塑性樹脂は、成形加工性、機械的
強度、耐衝撃性に優れ幅広い用途で使用されている。こ
れらの樹脂等は光安定性及び耐候性を改良するために、
光安定剤をゴム重合体ラテックスまたは押出し時にブレ
ンドして用いられている方法が一般的である。
ドした場合、保存安定性が悪く、ゴム重合体ラテックス
の保存中または移送時にゴム成分が凝集物となり析出し
てしまう問題点がある。また、押出し時に光安定剤をブ
レンドした場合、成形加工時に光安定剤がブリードアウ
トし屋外等で長期間使用した場合に耐候性が低下すると
いった問題点がある。上記問題を解決するためにヨーロ
ッパ特許第479725号明細書、特開平7−7024
8号公報、特開平10−17616号公報等のピペリジ
ン基を有する(メタ)アクリル酸エステルを共重合する
方法が提案されている。いずれも、ラテックスの保存安
定性及びブリードアウトについては改善されているが耐
候性の向上効果が十分であるとは言い難い。
耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造法として、乳化重合でグラ
フト重合体ゴムの存在下にアリルメタクリレート、ジビ
ニルベンゼン等の多官能性単量体を重合させることで耐
衝撃性、光沢度、発色性等の外観に優れた熱可塑性樹脂
が得られるとしているが、この方法では、耐衝撃性、光
沢度、発色性等の外観については改善されているが耐候
性の向上効果が十分であるとは言い難い。
性、機械的強度及び耐衝撃性に優れ、上記の問題点を生
み出すことなく、耐候性が大幅に改良されたグラフト共
重合体の製造法を提供するものである。
の存在下に、炭素数1〜8個のアルキル基を有するアク
リル酸エステルを含む単量体(a)を重合させて得ら
れ、かつ単量体(a)中に多官能性重合体(b)を0〜
6重量%含むゴム重合体(A)100重量部の存在下
に、第1段階として芳香族ビニル系単量体(c)を含む
単量体混合物(B)10〜50重量部及び式(1)に示
す構造の2,2,6,6−テトラメチルピペリジン単量
体(d)0.01〜10重量部及び多官能性重合体
(e)0.001〜5重量部からなる単量体混合物
(C)0.011〜15重量部をグラフト重合し、つい
で第2段階として芳香族ビニル系単量体(c)を含む単
量体混合物(D)5〜150重量部をグラフト重合する
グラフト共重合体の製造法に関する。
チル基を示す。
造するに際し、炭素数1〜8個のアルキル基を有するア
クリル酸エステルを含む単量体(a)の重合を重合率が
50%から93%の間で停止させることが好ましい。
を必ず使用することが好ましい。
がアリルメタクリレート、ジビニルベンゼンおよび/ま
たはノナエチレングリコールジメタクリレートであるこ
とが好ましい。
としてアリルメタクリレートと他の多官能性単量体
(f)とを併用することが好ましい。
(f)がジビニルベンゼンまたはノナエチレングリコー
ルジメタクリレートであることが好ましい。
化重合で製造されるが、一般に知られている方法で行う
ことができる。界面活性剤としては、オレイン酸ナトリ
ウム、ラウリル硫酸ソーダ、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル等のノニオン系界面活性剤などを使用
してもよく、また重合開始剤としては、過硫酸塩、キュ
メンハイドロパーオキサイド/ナトリウムホルムパーオ
キサイド等で構成されるレドックス系のものが使用され
る。
メルカプタン等が使用される。
くは50〜90℃の範囲とされる。また、重合中の温度
は経時的に変化させることもできる。
ましく、85%以上であることがより好ましい。
の製造に慣用されているところと本質的に異ならない。
おいて、重合は必ずしも完結させる必要はない。単量体
(a)の重合率は、優れた耐衝撃性を得るという観点か
らは単量体(a)の重合途中で、好ましくは重合率が5
0〜93%、より好ましくは重合率が60〜90%の時
点で乳化重合を停止させることが好ましい。重合率が5
0%未満では、単量体混合物(B)の重合の際に単量体
(B)と共重合する比率が高くなって耐熱性が低下する
傾向があり、重合率が93%を越えると耐衝撃性の向上
効果が低下する傾向がある。
えば、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、イソプレンゴム、クロロプレンゴム等を使用する
ことができる。
存在下に、炭素数1〜8個のアルキル基を有するアクリ
ル酸エステルを含む単量体(a)を重合させた複合ゴム
であればさらに好ましい。
のアルキル基を有するアクリル酸エステルを含む単量体
(a)を重合させることによって、耐衝撃性と耐候性の
向上を図ることができる。
ル基を有するアクリル酸エステルには、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−t−ブチル、ア
クリル酸ペンチル、アクリル酸イソペンチル、アクリル
酸−n−ヘキシル、アクリル酸−2−メチルペンテル、
アクリル酸−3−メチルペンテル、アクリル酸−4−メ
チルペンテル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸
フェニル、アクリル酸−2,3−ジメチルブチル、アク
リル酸−2,2−ジメチルブチル、アクリル酸−3,3
−ジメチルブチル、アクリル酸−n−ヘプチル、アクリ
ル酸−2−メチルヘキシル、アクリル酸−3−メチルヘ
キシル、アクリル酸−4−メチルヘキシル、アクリル酸
−5−メチルヘキシル、アクリル酸−2,2−ジメチル
ペンチル、アクリル酸−2,3−ジメチルペンチル、ア
クリル酸−4,4−ジメチルペンチル、アクリル酸−
3,4−ジメチルペンチル、アクリル酸−n−オクチ
ル、アクリル酸−2−メチルヘプチル、アクリル酸−3
−メチルヘプチル、アクリル酸−4−メチルヘプチル、
アクリル酸−5−メチルヘプチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸−3−エチルヘキシル、アク
リル酸−4−エチルヘキシル、アクリル酸−5−エチル
ヘキシル等が挙げられ、これらの中で好ましくは、アク
リル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル
とされる。特に好ましいのは、アクリル酸−n−ブチル
である。これらの単量体は、単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。また、必要に応じ
て、グラフト剤及び架橋剤を使用することも可能であ
る。
るアクリル酸エステルを含む単量体(a)の配合量は、
ジエン系ゴムの存在下に、炭素数1〜8個のアルキル基
を有するアクリル酸エステルを含む単量体(a)を重合
させて得られるゴム重合体100重量部に対して、20
〜80重量部とすることが好ましい。この配合量が、2
0重量部未満では、耐候性が低下する傾向があり、80
重量部を越えると、耐衝撃性が低下する傾向がある。
リル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート等の非水溶性のポリアル
キレングリコール(メタ)アクリレート、ジアリルフタ
レート、ジシクロペンタジエンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジ
アリルフタレート、トリアリルイソシアヌレート、トリ
アリルシアヌレート等が挙げられる。これらのうち好ま
しいものはアリルメタクリレート、ジビニルベンゼン、
ノナエチレングリコールジメタアクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレートである。さらに好まし
いものはアリルメタクリレート、ジビニルベンゼンまた
はノナエチレングリコールジメタクリレートである。こ
れらは一種でまたは二種以上を組み合わせて使用され
る。
(a)中に0〜6重量%、好ましくは0〜4重量%以下
で使用される。6重量%を越えると架橋密度が過剰とな
り、耐衝撃性が低下する。一方、多官能性単量体(b)
が少なすぎるとグラフト重合体ゴムの架橋密度が不十分
となり、成形品外観と耐衝撃性が劣る傾向があるため、
多官能性単量体(b)は、単量体(a)中に、0.01
〜3重量%の範囲で使用することが好ましく、0.05
〜2重量%の範囲で使用することがさらに好ましい。
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン等のビニルトルエン類、p−クロルスチレン等
のハロゲン化スチレン類、p−t−ブチルスチレン、ジ
メチルスチレン類等が使用でき、原料としてはスチレン
またはα−メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族
ビニル系単量体は、1種でまたは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。
2,6,6−テトラメチルピペリジン単量体(d)と
は、(メタ)アクリル酸2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジルまたは(メタ)アクリル酸1,2,2,6,
6−ペンタメチルピペリジルである。これらは、分子中
に(メタ)アクリル基を有しており芳香族ビニル単量体
との共重合性が優れることが特長として挙げられる。
(D)に使用するその他の単量体としては、芳香族ビニ
ル系単量体(a)と共重合可能な単量体が好適であり、
例えば、シアン化ビニル系単量体、不飽和カルボン酸エ
ステル系単量体、不飽和ジカルボン酸無水物、不飽和ジ
カルボン酸イミド化合物等が挙げられ、これら1種でま
たは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ロニトリル、メタクリロニトリル、シアン化ビニリデン
等が使用できるが、樹脂の原料としてはアクリロニトリ
ルが好ましい。
は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸−n−エチルヘキシル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。これらの不
飽和カルボン酸エステル系単量体は、1種でまたは2種
以上を組み合わせて使用することができる。
マレイン酸、無水イタコン酸等が使用でき、好ましくは
無水マレイン酸である。
は、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド等が使用でき、好ましくはN−フェニルマ
レイミドである。
合体の靭性から単量体混合物(B)及び単量体混合物
(D)に対して、0〜20重量%の範囲で含まれること
が好ましい。
量部に対して、ゴム重合体(A)の存在下に、芳香族ビ
ニル系単量体(c)を含む単量体混合物(B)は10〜
50重量部及び式(1)に示す構造の2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン単量体(d)は0.01〜10
重量部及び多官能性重合体(e)は0.001〜5重量
部、芳香族ビニル系単量体(c)を含む単量体混合物
(D)は5〜150重量部とする必要がある。この範囲
外では、共重合体の耐衝撃性及び剛性が低下する。
(c)の配合量は、第1段階の芳香族ビニル系単量体
(c)を含む単量体混合物(B)及び第2段階の芳香族
ビニル系単量体(c)を含む単量体混合物(D)に対し
て、10〜99.9重量%とすることが好ましい。この
配合量が、10重量%未満では、成形性が悪化し、9
9.9重量%を超えると樹脂の靭性が低下する傾向があ
る。
量は、ゴム重合体(A)100重量部に対して、10〜
50重量部とする必要があり、12〜40重量部とする
ことが好ましく、20〜30重量部とすることがより好
ましい。この配合量が、10重量部未満では、耐衝撃性
が低下し、50重量部を超えると、成形加工性及び耐衝
撃性、耐候性が低下する。
チルピペリジン基を有する単量体(d)の配合量は、ゴ
ム重合体(A)100重量部に対して、0.01〜10
重量部とする必要があり、0.1〜6重量部とすること
が好ましく、0.15〜5重量部とすることがより好ま
しい。この配合量が、0.01重量部未満では、耐候性
が低下し、10重量部を超えると、熱安定性が低下す
る。
量は、ゴム重合体(A)100重量部に対して、0.0
11〜15重量部とする必要があり、3〜12重量部と
することが好ましく、5〜10重量部とすることがより
好ましい。この配合量が、0.011重量部未満では、
耐衝撃性が低下する傾向があり、15重量部を超える
と、成形加工性及び耐衝撃性が低下する。
量は、ゴム重合体(A)100重量部に対して、5〜1
50重量部とする必要があり、30〜100重量部とす
ることが好ましく、40〜80重量部とすることがより
好ましい。この配合量が、5重量部未満では、耐衝撃性
が低下し、150重量部を超えると、成形加工性及び耐
衝撃性、耐候性が低下する。
られたラテックスをカリミョウバン、硫酸アルミニウム
または硫酸マグネシウムを溶解した熱水と混合する塩析
等の方法を利用して、凝固分離し、脱水乾燥した後、例
えば、押出し機等を使用し、ペレット化を行い、成形に
供される。
体は、例えば、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
スチレン−α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重
合体、スチレン−アクリロニトリル−メタクリル酸メチ
ル共重合体、ポリ塩化ビニル等と適宜混合して使用され
る。
の添加剤を配合してもよく、特に紫外線吸収剤を配合す
ることで、光安定性、耐候性がさらに向上する。これは
本発明の特長である反応性の光安定剤と紫外線吸収剤が
相乗効果を起こして耐候性がより向上するためである。
を配合してもよく、例えばベンゾトリアゾール系、トリ
アジン系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤が挙げら
れる。また、紫外線吸収剤の共重合体中の配合量は、共
重合体100重量部に対して0.1重量部以上で十分な
効果を得ることができ、共重合体の物性等に影響を与え
ない10重量部以下の使用が好ましく、物性と耐候性の
バランスのとれた0.3〜3.0重量部の配合量がより
好ましい。
らに具体的に説明するが、本発明は以下の例に限定され
るものではない。尚、以下「部」は「重量部」を、
「%」は「重量%」を意味する。
した。 アイゾット衝撃強さ ASTM−D256に準じて行った。試験片の厚さは1
/8インチ、ノッチ付とした。測定温度は23℃±2
℃、用いたアイゾット衝撃試験機は東洋精機株式会社製
であった。 耐候性 サンシャインカーボンウェザーメーター(スガ試験機株
式会社製WEL−SUN−HCH型)を用い、JIS
A 1415に準じて行った。1000時間後の色変化
(ΔE)を測定した。測定した数値が少ないほど耐候性
が優れていることを意味する。また、耐候性試験後の耐
衝撃性(IZOD衝撃強度)はASTM−D256に準
じて行った。 荷重たわみ温度 ASTM D−648−56に準じて行った。試験片は
1/2インチのものを用い、荷重1.82MPa、昇温
速度2.0±0.2℃の条件で行い、試験片の変形が
0.26mmに達したときの温度を荷重たわみ温度とし
た。
品名SNX8004)588.3部(固形分で300
部) 成分II アクリル酸ブチル 700部 アリルメタクリレート 0.689部 成分III 過硫酸カリウム 0.4部 亜硫酸ナトリウム 0.04部 乳化剤 9.2部 脱イオン水 1420部 <重合操作>反応容器に成分Iおよび均一に溶解した成
分IIIを仕込んで混合撹拌した後、均一に溶解した成分I
Iを添加し、窒素置換後昇温し、60〜65℃で約4.
5時間重合させた後冷却して重合を停止させた。この時
の重合率は65%であった。
た。 重合率の測定法 重合系から少量の反応混合物を採取し、この重量を測定
した後、赤外線ランプで加熱し、乾燥し、残存した不揮
発分の重量を測定し、次の計算式により求めた。
量 ε:使用したアクリル酸ブチルと多官能性単量体(アリ
ルメタクリレート)との合計重量 重合率=[(α×β÷γ−δ)/ε]×100% この重合率を、以下重合率Aという。 1−2グラフト重合体ゴムラテックス存在下での乳化重
合 成分IV 脱イオン水 1425部 乳化剤 10.6部 ロンガリット 2.8部 成分V スチレン 61.6部 アクリロニトリル 20.6部 アリルメタクリレート 1.905部 メタクリル酸1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジル(商品名LA−82:旭電化工業(株)製) 18.
5部 ジビニルベンゼン 0.596部 キュメンハイドロパーオキサイド 0.148部 t−ドデシルメルカプタン 0.370部 成分VI スチレン 463.3部 アクリロニトリル 154.5部 キュメンハイドロパーオキサイド 0.494部 t−ドデシルメルカプタン 2.788部 <重複操作>均一に溶解した成分IV及びVを反応容器に
仕込み、均一に撹拌混合した後、上記1−1で得たグラ
フト重合体ゴムラテックス1118部(固形分で45
8.4部)を添加し、窒素置換しながら更に30分撹拌
混合した。その後、約70℃で2.5時間重合し、重合
率が55%以上に到達していることを確認した後、更に
ピロリン酸ソーダ5.83部、硫酸第一鉄0.112部
を各々添加溶解し、続いて、成分VIを約3.5時間かけ
て連続的に滴下した。滴下終了後、同温度で約1時間保
温した後80℃に昇温し30分保温して目的の樹脂ラテ
ックスを得た。最終重合率は約90%であった。この樹
脂ラテックスを硫酸アルミニウムを溶解した熱水中で塩
析し、析出した粉体を脱水乾燥して目的の共重合体粉末
を得た。
た。
した後、赤外線ランプで加熱して、乾燥し、残存した不
揮発分の重量を測定し、次の計算式により求めた。
量 ε:使用したグラフト重合体ゴムラテックス中の未反応
残留モノマー重量 ζ:使用したスチレン、アクリロニトリル及び多官能性
単量体(アリルメタクリレート及びジビニルベンゼン)
の合計重量 重合率=[(α×β÷γ−δ+ε)/(ε+ζ)]×1
00% この重合率を、以下重合率Bという。 1−3 特性の測定 この共重合体粉末中のグラフト共重合体ゴムの含有量が
25重量%になるように、この共重合体粉末と別途に合
成したアクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹
脂、アクリロニトリル含有量28重量%)を混合し、こ
の混合物を押出機でペレット化して、性能評価用試料と
し、特性を測定した。結果を表1に示す。
チルピペリジル(商品名LA−82:旭電化工業(株)
製)18.5部をアクリル酸1,2,2,6,6−ペン
タメチルピペリジル(商品名LS−906:日本チバガ
イキー(株)製)18.5部に変更した以外は実施例1と
全く同様に行った。特性を測定した結果を表1に示し
た。
チルピペリジル(商品名LA−82:旭電化工業(株)
製)18.5部を配合しない以外は実施例1と全く同様
に行った。特性を測定した結果を表1に示した。
全く同様な操作で行った。特性を測定した結果を表1に
示した。
の重合率Aを45%で停止させたこと以外は実施例1と
全く同様に行った。特性を測定した結果を表1に示す。
のアクリル酸ブチルの重合率Aを95%で停止させたこ
と以外は実施例1と全く同様に行った。特性を測定した
結果を表1に示す。
下で乳化重合を1段で合成した場合、衝撃強度が低下す
る。成分V中のメタクリル酸1,2,2,6,6−ペン
タメチルピペリジルを配合しない場合、耐候性が著しく
低下する。
化重合を2段で合成し、かつ成分V中のメタクリル酸
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジルを配合し
なければ目的とする諸特性が得られないことが分かる。
中の多官能性単量体(アリルメタクリレート)の配合量
を0部とした以外は実施例1と全く同様に行った。特性
を測定した結果を表2に示す。
中の多官能性単量体(アリルメタクリレート)の配合量
を50.00部とした以外は実施例1と全く同様に行っ
た。特性を測定した結果を表2に示す。
合しない場合よりも若干配合するほうが成形品の諸特性
は向上することが分かる。但し、50.00部配合する
(比較例3)と逆に諸特性は低下する。
いて、多官能性単量体(e)のうち配合するジビニルベ
ンゼン量を4.3部とする以外は実施例1と全く同様に
行った。特性を測定した結果を表3に示す。
いて、多官能性単量体(e)のうち配合するノナエチレ
ングリコールジメタクリレートを5.3部とする以外は
実施例1と全く同様に行った。特性を測定した結果を表
3に示す。
いて、多官能性単量体(e)を配合しないこと以外は実
施例1と全く同様に行った。特性を測定した結果を表
3、表4に示す。
性単量体を用いても良好な諸特性が得られることが示さ
れる。
いて、多官能性単量体(e)のうちアリルメタクリレー
トを1.905部、ジビニルベンゼンを1.025部配
合したこと以外は実施例1と全く同様に行った。特性を
測定した結果を表4に示す。
いて、多官能性単量体(e)のうちアリルメタクリレー
トを1.905部、ノナエチレングリコールジメタクリ
レートを1.324部配合したこと以外は実施例1と全
く同様に行った。特性を測定した結果を表4に示す。
官能性単量体とを併用した場合でも良好な諸特性が得ら
れることが示される。
ト共重合体が製造される。
Claims (4)
- 【請求項1】 ジエン系ゴムの存在下に、炭素数1〜8
個のアルキル基を有するアクリル酸エステルを含む単量
体(a)を重合させて得られ、かつ単量体(a)中に多
官能性重合体(b)を0〜6重量%含むゴム重合体
(A)100重量部の存在下に、第1段階として芳香族
ビニル系単量体(c)を含む単量体混合物(B)10〜
50重量部及び式(1)に示す構造の2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン単量体(d)0.01〜10重
量部及び多官能性重合体(e)0.001〜5重量部か
らなる単量体混合物0.011〜15重量部(C)をグ
ラフト重合し、ついで第2段階として芳香族ビニル系単
量体(c)を含む単量体混合物(D)5〜150重量部
をグラフト重合することを特徴とする耐候性が改良され
たグラフト共重合体の製造法。 【化1】 ここで、R1及びR2は、水素原子またはメチル基を示
す。 - 【請求項2】 ゴム重合体(A)を製造するに際し、炭
素数1〜8個のアルキル基を有するアクリル酸エステル
を含む単量体(a)の重合を重合率が50%から93%
の間で停止させる請求項1記載のグラフト共重合体の製
造法。 - 【請求項3】 多官能性重合体(b)を必ず使用する請
求項1または請求項2記載のグラフト共重合体の製造
法。 - 【請求項4】 多官能性重合体(e)がアリルメタクリ
レート、ジビニルベンゼンおよび/またはノナエチレン
グリコールジメタクリレートである請求項1〜3のいず
れかに記載のグラフト共重合体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340163A JP2003137947A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 耐候性が改良されたグラフト共重合体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340163A JP2003137947A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 耐候性が改良されたグラフト共重合体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003137947A true JP2003137947A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19154409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001340163A Pending JP2003137947A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 耐候性が改良されたグラフト共重合体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003137947A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011132495A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-07-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | グラフト共重合体の製造方法、樹脂組成物及び成形体 |
US10030090B1 (en) | 2017-08-10 | 2018-07-24 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer impact modifiers |
US10316165B2 (en) | 2017-09-21 | 2019-06-11 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer cross-linkers |
-
2001
- 2001-11-06 JP JP2001340163A patent/JP2003137947A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011132495A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-07-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | グラフト共重合体の製造方法、樹脂組成物及び成形体 |
US10030090B1 (en) | 2017-08-10 | 2018-07-24 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer impact modifiers |
US10125206B1 (en) | 2017-08-10 | 2018-11-13 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer impact modifiers |
US10287381B2 (en) | 2017-08-10 | 2019-05-14 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer impact modifiers |
US10316165B2 (en) | 2017-09-21 | 2019-06-11 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer cross-linkers |
US11001697B2 (en) | 2017-09-21 | 2021-05-11 | International Business Machines Corporation | Non-halogenated flame retardant hindered amine light stabilizer cross-linkers |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003137947A (ja) | 耐候性が改良されたグラフト共重合体の製造法 | |
JP3438831B2 (ja) | 熱可塑性樹脂の製造法 | |
JP2003192742A (ja) | 耐候性に優れた耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造法及び熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH08134312A (ja) | 耐衝撃性に優れた樹脂組成物 | |
JP2000212373A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
US20040063814A1 (en) | Impact modifier for thermoplastic resin and resin composition containing the same | |
JP4556503B2 (ja) | 再生スチレン系樹脂組成物及び成形品 | |
JP3850504B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP7122234B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP3626288B2 (ja) | 顔料分散性に優れる低剛性のスチレン系樹脂組成物 | |
JPH11116767A (ja) | 発色性に優れた熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH09202848A (ja) | 耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2000186124A (ja) | グラフト共重合体及び樹脂組成物 | |
JP2508192B2 (ja) | N―アリ―ルマレイミド系共重合体の製造法 | |
JP2000072836A (ja) | グラフト共重合体及び樹脂組成物 | |
JPH1025371A (ja) | ゴム含有樹脂組成物およびそれを用いてなるスチレン系樹脂組成物 | |
JPH0853591A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH08157535A (ja) | 耐熱性樹脂組成物 | |
JPH09216980A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3438833B2 (ja) | 耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造法 | |
JP3625961B2 (ja) | グラフト共重合樹脂の製造方法 | |
JP4180395B2 (ja) | グラフト共重合体の製造法 | |
JP2000230104A (ja) | ゴム強化スチレン系樹脂組成物 | |
JPH0331352A (ja) | 耐衝撃性、耐候性及び成形性に優れる熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2000044747A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041026 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060530 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |