JP2003137731A - 抗菌性粉体化粧料及び抗菌性粉体化粧料の製造方法 - Google Patents
抗菌性粉体化粧料及び抗菌性粉体化粧料の製造方法Info
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- JP2003137731A JP2003137731A JP2001338273A JP2001338273A JP2003137731A JP 2003137731 A JP2003137731 A JP 2003137731A JP 2001338273 A JP2001338273 A JP 2001338273A JP 2001338273 A JP2001338273 A JP 2001338273A JP 2003137731 A JP2003137731 A JP 2003137731A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性に優れた金属担持セラミックスを用い
て、かび、酵母、大腸菌や緑膿菌等の微生物に対して十
分に発育抑制効果を有する抗菌性を持った粉体化粧料を
提供する。 【解決手段】 おしろいやベビーパウダー、パウダーフ
ァンデーション、アイシャドウなど各種の粉体化粧料に
おいて、銀ゼオライトや亜鉛担持酸化チタンなどの金属
担持セラミックスと、グリセリンや1,3−ブチレング
リコールなどの多価アルコールを配合する。さらに、ゲ
ラニオール、シトロネロール、オイゲノールなどの精油
成分を配合する。
て、かび、酵母、大腸菌や緑膿菌等の微生物に対して十
分に発育抑制効果を有する抗菌性を持った粉体化粧料を
提供する。 【解決手段】 おしろいやベビーパウダー、パウダーフ
ァンデーション、アイシャドウなど各種の粉体化粧料に
おいて、銀ゼオライトや亜鉛担持酸化チタンなどの金属
担持セラミックスと、グリセリンや1,3−ブチレング
リコールなどの多価アルコールを配合する。さらに、ゲ
ラニオール、シトロネロール、オイゲノールなどの精油
成分を配合する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、抗菌性粉体化粧料
及び抗菌性粉体化粧料の製造方法に関する。具体的に
は、抗菌性セラミックスなどの金属担持セラミックスを
用いた抗菌性粉体化粧料及び当該抗菌性粉体化粧料の製
造方法に関する。
及び抗菌性粉体化粧料の製造方法に関する。具体的に
は、抗菌性セラミックスなどの金属担持セラミックスを
用いた抗菌性粉体化粧料及び当該抗菌性粉体化粧料の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧品として石けんや化粧
水、乳液、クリームなどの基礎化粧品、おしろい、ファ
ンデーション、口紅、頬紅、アイライナーなどのメイク
アップ化粧品、香水類、シャンプー、リンス、ヘアカラ
ーなどの頭髪用化粧品などが上市されている。
水、乳液、クリームなどの基礎化粧品、おしろい、ファ
ンデーション、口紅、頬紅、アイライナーなどのメイク
アップ化粧品、香水類、シャンプー、リンス、ヘアカラ
ーなどの頭髪用化粧品などが上市されている。
【0003】これらの化粧品は、かびや細菌などが生育
しやすい栄養分を多く含んでおり、使用を重ねている間
に化粧料中にこれらの微生物が混入し、繁殖する可能性
が高い。特に化粧水や乳液、クリームなどの化粧品は水
や油分を大量に含み、微生物が非常に繁殖しやすい条件
下にある。従ってこれらの化粧品では、使用中に外部か
らかびや細菌が混入しても繁殖しないよう防腐剤を配合
して品質の劣化を防止している。
しやすい栄養分を多く含んでおり、使用を重ねている間
に化粧料中にこれらの微生物が混入し、繁殖する可能性
が高い。特に化粧水や乳液、クリームなどの化粧品は水
や油分を大量に含み、微生物が非常に繁殖しやすい条件
下にある。従ってこれらの化粧品では、使用中に外部か
らかびや細菌が混入しても繁殖しないよう防腐剤を配合
して品質の劣化を防止している。
【0004】これらの化粧品に用いられる公知の防腐剤
としては、サリチル酸塩やパラオキシ安息香酸エステル
類のフェノール類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、ビサボ
ロール等の抗菌性精油が挙げられる。
としては、サリチル酸塩やパラオキシ安息香酸エステル
類のフェノール類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、ビサボ
ロール等の抗菌性精油が挙げられる。
【0005】しかし、これらの防腐剤を単に配合するだ
けではこれらの抗菌効果は経時的に低下してしまう。そ
のため、適切な抗菌効果を保持させんとして、防腐剤を
多量に配合したり、防腐効果の異なる数種の防腐剤を選
択して配合する方法が用いられている。
けではこれらの抗菌効果は経時的に低下してしまう。そ
のため、適切な抗菌効果を保持させんとして、防腐剤を
多量に配合したり、防腐効果の異なる数種の防腐剤を選
択して配合する方法が用いられている。
【0006】ところが防腐剤を多量に配合したり、防腐
効果の強い種類の防腐剤を用いた場合には、皮膚への刺
激性が高くなるという問題点や上記の有機系防腐剤には
耐性菌ができやすいという問題点があった。
効果の強い種類の防腐剤を用いた場合には、皮膚への刺
激性が高くなるという問題点や上記の有機系防腐剤には
耐性菌ができやすいという問題点があった。
【0007】そこで、これらの有機系防腐剤の代替とし
て金属担持ゼオライトを配合することが試みられてい
る。この金属担持ゼオライトは、銀や銅、亜鉛などの抗
菌性金属イオンをゼオライトにイオン交換させたもので
あり、抗菌性が高く、化粧品に汎用されている。例え
ば、特公平7−42220号公報には、アルミノケイ酸
塩中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性
金属イオン並びにアンモニウムイオン及び/又は少なく
とも一種のアミンイオンで置換した化粧料用防腐剤、イ
オン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオ
ン及び/又はアンモニウムイオン及び/又は少なくとも
一種のアミンイオンで置換したアルミノケイ酸塩に窒素
化合物を吸蔵してなる化粧料用防腐剤が開示され、多く
の化粧品に配合されうる旨記載されている。
て金属担持ゼオライトを配合することが試みられてい
る。この金属担持ゼオライトは、銀や銅、亜鉛などの抗
菌性金属イオンをゼオライトにイオン交換させたもので
あり、抗菌性が高く、化粧品に汎用されている。例え
ば、特公平7−42220号公報には、アルミノケイ酸
塩中のイオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性
金属イオン並びにアンモニウムイオン及び/又は少なく
とも一種のアミンイオンで置換した化粧料用防腐剤、イ
オン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イオ
ン及び/又はアンモニウムイオン及び/又は少なくとも
一種のアミンイオンで置換したアルミノケイ酸塩に窒素
化合物を吸蔵してなる化粧料用防腐剤が開示され、多く
の化粧品に配合されうる旨記載されている。
【0008】一方、上記した化粧品中には、おしろいや
ベビーパウダー、パウダーファンデーション、アイシャ
ドウなど粉体を主体とした粉体化粧料も存在する。これ
らの粉体化粧料の基材には、一般的にタルクやマイカ、
セリサイト、酸化亜鉛などの各種無機、有機粉体が使用
される。そして、これらの基材に酸化チタンや黄酸化鉄
やベンガラなどの顔料、あるいはアラントインクロルヒ
ドロキシアルミニウムやフェノールスルホン酸亜鉛等の
収れん剤その他、必要に応じて油脂などの油分等が配合
される。
ベビーパウダー、パウダーファンデーション、アイシャ
ドウなど粉体を主体とした粉体化粧料も存在する。これ
らの粉体化粧料の基材には、一般的にタルクやマイカ、
セリサイト、酸化亜鉛などの各種無機、有機粉体が使用
される。そして、これらの基材に酸化チタンや黄酸化鉄
やベンガラなどの顔料、あるいはアラントインクロルヒ
ドロキシアルミニウムやフェノールスルホン酸亜鉛等の
収れん剤その他、必要に応じて油脂などの油分等が配合
される。
【0009】通常これらの粉体化粧料においては、処方
上水やアルコールを含むものではなく、未使用の状態で
は微生物の汚染を考慮する必要性は少ないが、使用開始
後には水が混入したり、手や化粧パフ及び大気中等から
の汚染を考慮する必要がある。このため、これらの粉体
化粧料においても抗菌性を考慮して防腐剤が配合され、
有機系防腐剤の代替として金属担持ゼオライトが用いら
れる傾向にある。
上水やアルコールを含むものではなく、未使用の状態で
は微生物の汚染を考慮する必要性は少ないが、使用開始
後には水が混入したり、手や化粧パフ及び大気中等から
の汚染を考慮する必要がある。このため、これらの粉体
化粧料においても抗菌性を考慮して防腐剤が配合され、
有機系防腐剤の代替として金属担持ゼオライトが用いら
れる傾向にある。
【0010】しかしながら、これらの粉体化粧料に金属
担持ゼオライトを配合した場合には抗菌活性が低下し、
十分な抗菌活性が得られなかった。これは次の理由によ
るものと推測される。すなわち、粉体化粧料は化粧水や
乳液、クリーム、シャンプー、リンスなどと異なり、油
分が配合されるものの、その特性上、水やアルコールが
殆ど配合されることがない。このため、粉体化粧料中に
金属担持ゼオライトを配合したとしても、粉体化粧料中
で金属担持ゼオライトが凝集すると共に金属担持ゼオラ
イトが粉体化粧料中で不均一に分散して存在する。ま
た、上記金属担持ゼオライトは、抗菌性金属がイオンと
して存在し効果を発揮するものと考えられるが、上記粉
体化粧料中には水分が少なくその効果を十分に発揮でき
ないとも考えられる。従って、粉体化粧料に金属担持ゼ
オライトを配合する場合には、抗菌性を十分に発揮させ
るための何らかの手段が必要となる。
担持ゼオライトを配合した場合には抗菌活性が低下し、
十分な抗菌活性が得られなかった。これは次の理由によ
るものと推測される。すなわち、粉体化粧料は化粧水や
乳液、クリーム、シャンプー、リンスなどと異なり、油
分が配合されるものの、その特性上、水やアルコールが
殆ど配合されることがない。このため、粉体化粧料中に
金属担持ゼオライトを配合したとしても、粉体化粧料中
で金属担持ゼオライトが凝集すると共に金属担持ゼオラ
イトが粉体化粧料中で不均一に分散して存在する。ま
た、上記金属担持ゼオライトは、抗菌性金属がイオンと
して存在し効果を発揮するものと考えられるが、上記粉
体化粧料中には水分が少なくその効果を十分に発揮でき
ないとも考えられる。従って、粉体化粧料に金属担持ゼ
オライトを配合する場合には、抗菌性を十分に発揮させ
るための何らかの手段が必要となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に鑑みてなされたものであって、安全性に優れ
た金属担持ゼオライトを用いて、かび、酵母、大腸菌や
緑膿菌等の微生物に対して、十分に発育抑制効果を有す
る抗菌性を持った粉体化粧料を提供することにある。す
なわち、金属担持ゼオライトを粉体化粧料に配合した場
合に、凝集を生じず、均一なる分散を可能とすると共
に、金属担持ゼオライト単独の配合では成し得なかった
抗菌力を向上させた粉体化粧料を提供することにある。
の問題点に鑑みてなされたものであって、安全性に優れ
た金属担持ゼオライトを用いて、かび、酵母、大腸菌や
緑膿菌等の微生物に対して、十分に発育抑制効果を有す
る抗菌性を持った粉体化粧料を提供することにある。す
なわち、金属担持ゼオライトを粉体化粧料に配合した場
合に、凝集を生じず、均一なる分散を可能とすると共
に、金属担持ゼオライト単独の配合では成し得なかった
抗菌力を向上させた粉体化粧料を提供することにある。
【0012】そこで、上記問題点を解決すべく本発明者
らは鋭意検討を重ねた結果、抗菌性を有する金属担持ゼ
オライト及び多価アルコールを必須成分として配合し、
さらに精油成分を配合することによって、著しい抗菌効
果、防腐効果を向上させることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
らは鋭意検討を重ねた結果、抗菌性を有する金属担持ゼ
オライト及び多価アルコールを必須成分として配合し、
さらに精油成分を配合することによって、著しい抗菌効
果、防腐効果を向上させることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る抗菌性粉体
化粧料は、金属担持セラミックスと多価アルコールを必
須成分として含有することを特徴としている。本発明に
おいては当該金属担持セラミックスを0.001〜10
重量%及び多価アルコールを0.01〜10重量%配合
するのがよい。このとき、金属担持セラミックスに対し
て、重量比で0.1〜1000倍の多価アルコールを配
合するのが好ましい。
化粧料は、金属担持セラミックスと多価アルコールを必
須成分として含有することを特徴としている。本発明に
おいては当該金属担持セラミックスを0.001〜10
重量%及び多価アルコールを0.01〜10重量%配合
するのがよい。このとき、金属担持セラミックスに対し
て、重量比で0.1〜1000倍の多価アルコールを配
合するのが好ましい。
【0014】当該金属担持セラミックスとしては、担持
された金属が、銀や銅、亜鉛などの抗菌性を有する金属
の少なくとも1種若しくは2種以上である金属担持セラ
ミックスが好ましく、特に望ましくは銀担持ゼオライト
が用いられる。
された金属が、銀や銅、亜鉛などの抗菌性を有する金属
の少なくとも1種若しくは2種以上である金属担持セラ
ミックスが好ましく、特に望ましくは銀担持ゼオライト
が用いられる。
【0015】また、本発明に係る粉体化粧料には、さら
に精油成分を配合するのがよい。当該精油成分として
は、ゲラニオール、シトロネロール、オイゲノール、リ
ナロール、テルピネオール、チモール、ローズフェノン
及びビサボロールからなる群から選ばれる1種若しくは
2種以上が好適に用いられ、当該精油成分の含有量を
0.001〜10重量%とするのが好ましい。
に精油成分を配合するのがよい。当該精油成分として
は、ゲラニオール、シトロネロール、オイゲノール、リ
ナロール、テルピネオール、チモール、ローズフェノン
及びビサボロールからなる群から選ばれる1種若しくは
2種以上が好適に用いられ、当該精油成分の含有量を
0.001〜10重量%とするのが好ましい。
【0016】本発明に係る抗菌性粉体化粧料の製造方法
は、金属担持セラミックスを含有する抗菌性粉体化粧料
の製造方法において、多価アルコールを加えて抗菌性を
向上させることを特徴としている。
は、金属担持セラミックスを含有する抗菌性粉体化粧料
の製造方法において、多価アルコールを加えて抗菌性を
向上させることを特徴としている。
【0017】このとき、多価アルコールを、金属担持セ
ラミックスに対して、重量比で0.1〜1000倍の多
価アルコールを配合するのが好ましく、さらに、ゲラニ
オール、シトロネロール、オイゲノール、リナロール、
テルピネオール、チモール、ローズフェノン及びビサボ
ロールからなる群から選ばれる1種若しくは2種以上精
油成分を配合するのが望ましい。
ラミックスに対して、重量比で0.1〜1000倍の多
価アルコールを配合するのが好ましく、さらに、ゲラニ
オール、シトロネロール、オイゲノール、リナロール、
テルピネオール、チモール、ローズフェノン及びビサボ
ロールからなる群から選ばれる1種若しくは2種以上精
油成分を配合するのが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明における粉体化粧料は、上
記したように、タルクやマイカ、セリサイト、酸化亜鉛
などの粉体を主成分とするものであって、粉末状若しく
はプレスなどによって成形された固型状の化粧品を言
い、水やアルコールなどに溶解した液状物や粘性を有す
る剤型を除くものである。例えば、白粉類やファンデー
ション類、頬紅類、アイシャドー類に代表される。より
具体的には、白粉類として粉白粉、固形白粉、紙白粉、
さらには、ベビーパウダー、タルカムパウダーが挙げら
れる。また、ファンデーション類としていわゆるパウダ
リータイプ、両用タイプ、ケーキタイプが挙げられ、油
分20重量%までのものが含まれる。頬紅類としては固
形頬紅、アイシャドー類としては固形粉末状のアイシャ
ドーが挙げられる。さらに、これらの分類には含まれな
いが、例えばビタミンCやその誘導体を主成分とし、用
時水やアルコールに溶解して用いられるような粉末状、
固形状の化粧品についても適用されるものである。
記したように、タルクやマイカ、セリサイト、酸化亜鉛
などの粉体を主成分とするものであって、粉末状若しく
はプレスなどによって成形された固型状の化粧品を言
い、水やアルコールなどに溶解した液状物や粘性を有す
る剤型を除くものである。例えば、白粉類やファンデー
ション類、頬紅類、アイシャドー類に代表される。より
具体的には、白粉類として粉白粉、固形白粉、紙白粉、
さらには、ベビーパウダー、タルカムパウダーが挙げら
れる。また、ファンデーション類としていわゆるパウダ
リータイプ、両用タイプ、ケーキタイプが挙げられ、油
分20重量%までのものが含まれる。頬紅類としては固
形頬紅、アイシャドー類としては固形粉末状のアイシャ
ドーが挙げられる。さらに、これらの分類には含まれな
いが、例えばビタミンCやその誘導体を主成分とし、用
時水やアルコールに溶解して用いられるような粉末状、
固形状の化粧品についても適用されるものである。
【0019】本発明においては、これらの粉体化粧品中
に従来から公知である各種の金属担持セラミックスが用
いられる。金属を担持するセラミックスとして、例えば
リン酸カルシウムやケイ酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、アパタイト、ハイドロキシアパタイトなどの各種カ
ルシウム化合物、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チ
タン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ
素、タルク、セリサイト、ゼオライトなどが挙げられ、
天然由来のもの、合成されたものいずれでも使用でき
る。金属担持セラミックスとは、これらの各種セラミッ
クスに金属が担持されたものであって、例えば、これら
の各種セラミックスを構成する金属イオンの一部若しく
はその全部が他の金属イオンで置換されたもの、あるい
はセラミックスに金属がバインダー等によってコーティ
ングされたもの、金属イオンをセラミックスに吸着、焼
成したものなど、各種方法によって金属が担持されたも
のをいう。なお、本発明においては、金属の担持方法な
どは特に限定されるものではない。また、この中でも、
担持される金属(若しくは金属イオン)として、抗菌性
を有する金属、例えば、銀や銅、亜鉛、錫などが好適で
あり、特に抗菌力の観点からは銀で置換されたものが望
ましく用いられる。
に従来から公知である各種の金属担持セラミックスが用
いられる。金属を担持するセラミックスとして、例えば
リン酸カルシウムやケイ酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、アパタイト、ハイドロキシアパタイトなどの各種カ
ルシウム化合物、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チ
タン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ
素、タルク、セリサイト、ゼオライトなどが挙げられ、
天然由来のもの、合成されたものいずれでも使用でき
る。金属担持セラミックスとは、これらの各種セラミッ
クスに金属が担持されたものであって、例えば、これら
の各種セラミックスを構成する金属イオンの一部若しく
はその全部が他の金属イオンで置換されたもの、あるい
はセラミックスに金属がバインダー等によってコーティ
ングされたもの、金属イオンをセラミックスに吸着、焼
成したものなど、各種方法によって金属が担持されたも
のをいう。なお、本発明においては、金属の担持方法な
どは特に限定されるものではない。また、この中でも、
担持される金属(若しくは金属イオン)として、抗菌性
を有する金属、例えば、銀や銅、亜鉛、錫などが好適で
あり、特に抗菌力の観点からは銀で置換されたものが望
ましく用いられる。
【0020】また、金属担持セラミックスの中でも、特
に金属担持ゼオライトが好ましく用いられ、特に抗菌性
を有する金属が担持されたゼオライトが配合される。ゼ
オライトは、三次元骨格構造を有するアルミノシリケー
トの総称であって、一般式として、xM2/nO・Al2O
3・ySiO2・zH2Oで表される。ここで、Mはイオ
ン交換可能なイオンを表し、通常は1価又は多価の金属
イオンである。nはイオン交換可能なイオン(金属イオ
ン)の原子価である。また、x及びyはそれぞれ金属酸
化物、シリカのモル系数、zは結晶水のモル数を表して
いる。
に金属担持ゼオライトが好ましく用いられ、特に抗菌性
を有する金属が担持されたゼオライトが配合される。ゼ
オライトは、三次元骨格構造を有するアルミノシリケー
トの総称であって、一般式として、xM2/nO・Al2O
3・ySiO2・zH2Oで表される。ここで、Mはイオ
ン交換可能なイオンを表し、通常は1価又は多価の金属
イオンである。nはイオン交換可能なイオン(金属イオ
ン)の原子価である。また、x及びyはそれぞれ金属酸
化物、シリカのモル系数、zは結晶水のモル数を表して
いる。
【0021】当該ゼオライトも、天然ゼオライトや合成
ゼオライトのいずれでも用いることができ、例えば天然
ゼオライトとしてモルデナイトやエリオナイト、クリノ
ブチロライトなどが挙げられ、合成ゼオライトとしてA
型ゼオライトやX型ゼオライト、Y型ゼオライト、T型
ゼオライトなどが挙げられる。
ゼオライトのいずれでも用いることができ、例えば天然
ゼオライトとしてモルデナイトやエリオナイト、クリノ
ブチロライトなどが挙げられ、合成ゼオライトとしてA
型ゼオライトやX型ゼオライト、Y型ゼオライト、T型
ゼオライトなどが挙げられる。
【0022】本発明においては、これらゼオライト中の
イオン交換可能なイオンの一部若しくは全部が他の金属
イオンで置換されたものが用いられる。ゼオライトは上
述したように、結晶構造を形成するイオンMは一般にナ
トリウムやカリウムなどのアルカリ金属イオン、カルシ
ウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属イオンであ
り、この金属イオンは他の金属イオンと置換可能なもの
である。置換する金属イオンとしては、通常1価又は多
価の金属イオンを用いることができ、例えば、1価のイ
オンとしてはAgイオン、2価のイオンとしてはZnイ
オン、Cuイオンなどを用いることができる。また、3
価の金属イオンでも差し支えなく、例えばAlイオンを
用いることもできる。
イオン交換可能なイオンの一部若しくは全部が他の金属
イオンで置換されたものが用いられる。ゼオライトは上
述したように、結晶構造を形成するイオンMは一般にナ
トリウムやカリウムなどのアルカリ金属イオン、カルシ
ウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属イオンであ
り、この金属イオンは他の金属イオンと置換可能なもの
である。置換する金属イオンとしては、通常1価又は多
価の金属イオンを用いることができ、例えば、1価のイ
オンとしてはAgイオン、2価のイオンとしてはZnイ
オン、Cuイオンなどを用いることができる。また、3
価の金属イオンでも差し支えなく、例えばAlイオンを
用いることもできる。
【0023】ゼオライト粒子中の交換可能なイオンの置
換方法としては、例えば、予め調製したAgイオン、Z
nイオン、Cuイオン、Snイオンなどの目的とする金
属イオンを含む水溶液にゼオライトを接触させ、ゼオラ
イト中のイオン交換可能イオンと上記イオンとを置換す
る方法が挙げられる。
換方法としては、例えば、予め調製したAgイオン、Z
nイオン、Cuイオン、Snイオンなどの目的とする金
属イオンを含む水溶液にゼオライトを接触させ、ゼオラ
イト中のイオン交換可能イオンと上記イオンとを置換す
る方法が挙げられる。
【0024】また、本発明においては、単独の金属イオ
ンでイオン置換したゼオライトをそれぞれ混合して用い
ることもできる。さらには、イオン置換する場合に、複
数の金属イオン、例えば、AgイオンとZnイオンなど
2種若しくはそれ以上の金属イオンを含む混合水溶液に
ゼオライトを接触させ、複数の金属イオンでイオン置換
した混合ゼオライトを用いることもできる。
ンでイオン置換したゼオライトをそれぞれ混合して用い
ることもできる。さらには、イオン置換する場合に、複
数の金属イオン、例えば、AgイオンとZnイオンなど
2種若しくはそれ以上の金属イオンを含む混合水溶液に
ゼオライトを接触させ、複数の金属イオンでイオン置換
した混合ゼオライトを用いることもできる。
【0025】これらの金属担持セラミックスの配合量
は、粉体化粧料中0.001重量%〜10重量%であっ
て、より好ましくは0.01重量%〜5重量%、さらに
望ましくは0.05重量%〜1.0重量%である。また、
その粒径は特に限定されるものではないが、粉体化粧料
中に均一に分散させる目的からは比較的小さなものが好
ましく用いられ、概ね0.04〜30μm、好ましくは
0.5〜10μmのものが好適である。
は、粉体化粧料中0.001重量%〜10重量%であっ
て、より好ましくは0.01重量%〜5重量%、さらに
望ましくは0.05重量%〜1.0重量%である。また、
その粒径は特に限定されるものではないが、粉体化粧料
中に均一に分散させる目的からは比較的小さなものが好
ましく用いられ、概ね0.04〜30μm、好ましくは
0.5〜10μmのものが好適である。
【0026】また、本発明の粉体化粧料には必須成分と
して、多価アルコールが配合される。多価アルコールを
混合することによって、金属担持セラミックスを均一に
分散させることができ、この結果、抗菌力を向上させる
ことができるものと考えられる。当該多価アルコールと
しては、多価アルコールは、分子中に2個以上の水酸基
を有するアルコールであれば特に限定されるものではな
く、分子中に2〜6個の水酸基を有し、従来から化粧品
に使用されている多価アルコールが好適に使用すること
ができる。具体的には、グリセリンやジグリセリン、
1,3ーブチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ソルビトールなどが挙げられ
るが、化粧品に使用可能なものであれば特に限定される
ものではない。
して、多価アルコールが配合される。多価アルコールを
混合することによって、金属担持セラミックスを均一に
分散させることができ、この結果、抗菌力を向上させる
ことができるものと考えられる。当該多価アルコールと
しては、多価アルコールは、分子中に2個以上の水酸基
を有するアルコールであれば特に限定されるものではな
く、分子中に2〜6個の水酸基を有し、従来から化粧品
に使用されている多価アルコールが好適に使用すること
ができる。具体的には、グリセリンやジグリセリン、
1,3ーブチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ソルビトールなどが挙げられ
るが、化粧品に使用可能なものであれば特に限定される
ものではない。
【0027】これらの多価アルコールの配合量は、0.
01重量%〜10重量%、より好ましくは0.05重量
%〜5重量%、さら望ましくは0.1重量%〜1.0重量
%である。この程度の多価アルコールを加えることによ
っても、外観上機能上従来の粉体化粧料の範疇から外れ
るものではない。一方、多価アルコールを多量に配合し
た場合には粉体化粧料としての機能を損なう場合もあ
り、抗菌活性を低下させない範囲で出来得る限り少量に
とどめるのが好ましい。また、金属担持セラミックスと
多価アルコールの配合比は、用いられるセラミックスや
多価アルコールの種類によっても異なるが、概ね1:1
000〜10:1、好ましくは、1:100〜2:1程
度、より好ましくは1:10〜1:1程度であり、多価
アルコールが多くなるように配合するのが好ましい。
01重量%〜10重量%、より好ましくは0.05重量
%〜5重量%、さら望ましくは0.1重量%〜1.0重量
%である。この程度の多価アルコールを加えることによ
っても、外観上機能上従来の粉体化粧料の範疇から外れ
るものではない。一方、多価アルコールを多量に配合し
た場合には粉体化粧料としての機能を損なう場合もあ
り、抗菌活性を低下させない範囲で出来得る限り少量に
とどめるのが好ましい。また、金属担持セラミックスと
多価アルコールの配合比は、用いられるセラミックスや
多価アルコールの種類によっても異なるが、概ね1:1
000〜10:1、好ましくは、1:100〜2:1程
度、より好ましくは1:10〜1:1程度であり、多価
アルコールが多くなるように配合するのが好ましい。
【0028】さらに本発明においては、精油成分を配合
するのが好ましい。精油成分を用いることによって、そ
の理由は不明であるが、抗菌性がさらに向上される。精
油成分は、精油そのものはもちろんのことであるが、複
合香料、調合香料などとして予調製されたものも含まれ
るものである。当該精油成分としては、ゲラニオール、
シトロネロール、オイゲノール、リナロール、テルピネ
オール、チモール、ローズフェノン、ビサボロール等が
挙げられる。
するのが好ましい。精油成分を用いることによって、そ
の理由は不明であるが、抗菌性がさらに向上される。精
油成分は、精油そのものはもちろんのことであるが、複
合香料、調合香料などとして予調製されたものも含まれ
るものである。当該精油成分としては、ゲラニオール、
シトロネロール、オイゲノール、リナロール、テルピネ
オール、チモール、ローズフェノン、ビサボロール等が
挙げられる。
【0029】この精油成分の配合量は、粉体化粧料中
0.001重量%〜10重量%であり、好ましくは0.0
05重量%〜5重量%、さらに望ましくは0.05重量
%〜0.3重量%である。この精油成分は、金属担持セ
ラミックスと多価アルコールによる抗菌力をさらに向上
させるものであって、必要に応じて添加されるものであ
り、それらの配合比は限られるものではない。また、金
属担持セラミックス及び多価アルコール並びに精油成分
の配合量は用いられる成分等によって異なるものであ
り、処方により適宜定められるものである。
0.001重量%〜10重量%であり、好ましくは0.0
05重量%〜5重量%、さらに望ましくは0.05重量
%〜0.3重量%である。この精油成分は、金属担持セ
ラミックスと多価アルコールによる抗菌力をさらに向上
させるものであって、必要に応じて添加されるものであ
り、それらの配合比は限られるものではない。また、金
属担持セラミックス及び多価アルコール並びに精油成分
の配合量は用いられる成分等によって異なるものであ
り、処方により適宜定められるものである。
【0030】これら金属担持セラミックス及び多価アル
コール並びに精油成分は、粉体化粧料の構成成分として
使用されるが、その他の構成成分は従来の構成成分と何
ら変わらなく用いることができる。例えば、各種の無機
粉末、例えばタルク、カオリン、シリカ、雲母、セリサ
イト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、硫
酸バリウム、リン酸カルシウムなどが、また、各種の有
機粉末、例えばナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリ
スチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリフッ
化エチレン粉末、セルロース粉末などが、その他無機顔
料、有機顔料などの粉末成分が用いられる。これら以外
にも必要に応じて、各種の油性成分や界面活性剤などを
用いることができる。さらに、従来から汎用されている
パラオキシ安息香酸エステルなどのような各種合成抗菌
剤あるいは天然抗菌剤と併用しても差し支えないもので
あるが、本発明においてはこれらの抗菌剤を用いること
なく抗菌作用を得ることができる。
コール並びに精油成分は、粉体化粧料の構成成分として
使用されるが、その他の構成成分は従来の構成成分と何
ら変わらなく用いることができる。例えば、各種の無機
粉末、例えばタルク、カオリン、シリカ、雲母、セリサ
イト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、硫
酸バリウム、リン酸カルシウムなどが、また、各種の有
機粉末、例えばナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリ
スチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリフッ
化エチレン粉末、セルロース粉末などが、その他無機顔
料、有機顔料などの粉末成分が用いられる。これら以外
にも必要に応じて、各種の油性成分や界面活性剤などを
用いることができる。さらに、従来から汎用されている
パラオキシ安息香酸エステルなどのような各種合成抗菌
剤あるいは天然抗菌剤と併用しても差し支えないもので
あるが、本発明においてはこれらの抗菌剤を用いること
なく抗菌作用を得ることができる。
【0031】以上説明したように本発明は、金属担持セ
ラミックス、特に銀や銅、亜鉛、錫などの抗菌性金属を
担持させたセラミックス、特に金属担持ゼオライトと多
価アルコール、さらには精油成分を配合することによっ
て、従来では不十分であった粉体化粧料における抗菌効
果を向上させるものである。
ラミックス、特に銀や銅、亜鉛、錫などの抗菌性金属を
担持させたセラミックス、特に金属担持ゼオライトと多
価アルコール、さらには精油成分を配合することによっ
て、従来では不十分であった粉体化粧料における抗菌効
果を向上させるものである。
【0032】このように本発明においては、金属担持セ
ラミックスと多価アルコールを配合して粉体化粧料の抗
菌性、保存性を向上させるものであって、金属担持セラ
ミックスは粉体原料として扱えばよく、多価アルコール
も配合量が少なく油分として扱えるものであり、通常の
混合処理を行えば足りるものである。
ラミックスと多価アルコールを配合して粉体化粧料の抗
菌性、保存性を向上させるものであって、金属担持セラ
ミックスは粉体原料として扱えばよく、多価アルコール
も配合量が少なく油分として扱えるものであり、通常の
混合処理を行えば足りるものである。
【0033】
【実施例】次に、本発明について以下の実施例に基づい
てさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例
に限られないのはいうまでもない。また、以下の説明に
おいて「%」は、「重量%」を意味する。
てさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例
に限られないのはいうまでもない。また、以下の説明に
おいて「%」は、「重量%」を意味する。
【0034】〔抗菌性試験〕
(試料の調製)表1又は表2に示す配合比に基づき、各
成分を均一に撹拌混合して、実施例及び比較例の粉体化
粧料を作製した。ここで、表1に示す亜鉛担持酸化チタ
ン及び銀担持セリサイトは、それぞれ酸化チタン及びセ
リサイトの粒子表面を金属亜鉛若しくは金属銀にて常法
によりコーティングしたものであり、粒子表面の一部若
しくは全部がコーティングされている。
成分を均一に撹拌混合して、実施例及び比較例の粉体化
粧料を作製した。ここで、表1に示す亜鉛担持酸化チタ
ン及び銀担持セリサイトは、それぞれ酸化チタン及びセ
リサイトの粒子表面を金属亜鉛若しくは金属銀にて常法
によりコーティングしたものであり、粒子表面の一部若
しくは全部がコーティングされている。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】(試験方法)
(1)金属担持セラミックス及び多価アルコールを添加
した場合 表1に示す実施例1〜16及び比較例1〜6に示す粉体
化粧料の抗菌活性について評価した。抗菌性試験は、日
本薬局方収載の微生物限度試験法に準じて行なった。試
験には各粉体化粧料2gを用い、局方に規定されたSC
D寒天培地を2g、又はGP寒天培地2gを加え、寒天
が凝固する前に超音波を当てて均一に分散した。
した場合 表1に示す実施例1〜16及び比較例1〜6に示す粉体
化粧料の抗菌活性について評価した。抗菌性試験は、日
本薬局方収載の微生物限度試験法に準じて行なった。試
験には各粉体化粧料2gを用い、局方に規定されたSC
D寒天培地を2g、又はGP寒天培地2gを加え、寒天
が凝固する前に超音波を当てて均一に分散した。
【0038】次いで調製したSCD寒天培地に、E.col
i、P.aeruginosa、S.aureusそれぞれ107cfu/ml以上
を含む菌液を0.01mlを滴下し、35℃で48時間
培養した。また、GP寒天培地には、A.niger107cfu
/ml以上を含む菌液を0.01mlを滴下し、25℃で
72時間培養した。培養後、目視及び顕微鏡下に各培地
を観察し、生育状況を確認した。生育状況は、E.coli、
P.aeruginosa、S.aureusについては表3に示す基準に従
い、A.nigerについては表4に示す基準に従って評価し
た。その結果を表1に示した。なお、試験は各試料3検
体について行った。また、表1にはA.nigerの結果を示
すが、E.coli、P.aeruginosa、S.aureusも同様な評価で
あった。
i、P.aeruginosa、S.aureusそれぞれ107cfu/ml以上
を含む菌液を0.01mlを滴下し、35℃で48時間
培養した。また、GP寒天培地には、A.niger107cfu
/ml以上を含む菌液を0.01mlを滴下し、25℃で
72時間培養した。培養後、目視及び顕微鏡下に各培地
を観察し、生育状況を確認した。生育状況は、E.coli、
P.aeruginosa、S.aureusについては表3に示す基準に従
い、A.nigerについては表4に示す基準に従って評価し
た。その結果を表1に示した。なお、試験は各試料3検
体について行った。また、表1にはA.nigerの結果を示
すが、E.coli、P.aeruginosa、S.aureusも同様な評価で
あった。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】(2)精油成分を更に添加した場合
表2に示す実施例17〜25及び比較例7〜17に示す
粉体化粧料の抗菌活性について評価した。抗菌性試験に
用いる試料は、表2に基づいて混合した後、その一定量
を金皿にプレスして調製した。当該試料上に、A.nige
r、E.coli、P.aeruginosa、S.aureus 各107cfu/ml
以上を含む菌液を0.01mlをそれぞれ別個に滴下
し、25℃で4週間培養した。その間、培養開始後1週
間経過時、2週間経過時、3週間経過時、4週間経過時
に各試料について、目視及び顕微鏡観察によりA.niger
の生育状況を確認すると共に、各試料全量を滅菌したペ
トリ皿に移し、予め調製、滅菌しておいたSCDLP寒
天培地を流し込み、48時間培養してE.coli、P.aerugi
nosa、S.aureusの生育状況を確認した。また、これらの
菌種については培養開始3日経過後にも生育状況の確認
を行った。生育状況は、E.coli、P.aeruginosa、S.aure
usについては表5に示す基準に従い、A.nigerについて
は表6に示す基準に従って評価し、その結果を表2に示
した。なお、表2には、3検体について試験を行いその
平均評価点を示した。また、表2にはA.nigerの結果を
示すが、E.coli、P.aeruginosa、S.aureusも同様な評価
であった。
粉体化粧料の抗菌活性について評価した。抗菌性試験に
用いる試料は、表2に基づいて混合した後、その一定量
を金皿にプレスして調製した。当該試料上に、A.nige
r、E.coli、P.aeruginosa、S.aureus 各107cfu/ml
以上を含む菌液を0.01mlをそれぞれ別個に滴下
し、25℃で4週間培養した。その間、培養開始後1週
間経過時、2週間経過時、3週間経過時、4週間経過時
に各試料について、目視及び顕微鏡観察によりA.niger
の生育状況を確認すると共に、各試料全量を滅菌したペ
トリ皿に移し、予め調製、滅菌しておいたSCDLP寒
天培地を流し込み、48時間培養してE.coli、P.aerugi
nosa、S.aureusの生育状況を確認した。また、これらの
菌種については培養開始3日経過後にも生育状況の確認
を行った。生育状況は、E.coli、P.aeruginosa、S.aure
usについては表5に示す基準に従い、A.nigerについて
は表6に示す基準に従って評価し、その結果を表2に示
した。なお、表2には、3検体について試験を行いその
平均評価点を示した。また、表2にはA.nigerの結果を
示すが、E.coli、P.aeruginosa、S.aureusも同様な評価
であった。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】(評価結果)表1に示すように、銀担持ゼ
オライトに比べて多価アルコールの配合量が少ない場
合、また、銀担持ゼオライトの配合量が少ない場合に
は、やや抗菌活性が劣る場合もあったが、比較例に比べ
て抗菌活性が飛躍的に増大されたことが確認された。
オライトに比べて多価アルコールの配合量が少ない場
合、また、銀担持ゼオライトの配合量が少ない場合に
は、やや抗菌活性が劣る場合もあったが、比較例に比べ
て抗菌活性が飛躍的に増大されたことが確認された。
【0045】また、表2に示すように、精油成分を加え
ることにより、より強い抗菌活性を得られることが確認
され、実際の保存状態に近い状態でも十分に抗菌活性が
得られ、抗菌性が向上することが確認された。
ることにより、より強い抗菌活性を得られることが確認
され、実際の保存状態に近い状態でも十分に抗菌活性が
得られ、抗菌性が向上することが確認された。
【0046】〔製剤例〕以下、本発明の製剤例を常法に
従い作製したところ、何ら問題なく各種粉体化粧料を得
ることができた。また、これらの化粧品についてもそれ
ぞれ良好な抗菌活性を得ることができた。
従い作製したところ、何ら問題なく各種粉体化粧料を得
ることができた。また、これらの化粧品についてもそれ
ぞれ良好な抗菌活性を得ることができた。
【0047】
(粉おしろい)
成分名 配合量(%)
タルク 73.7
マイカ 10.0
セリサイト 10.0
二酸化チタン 3.0
ラウリン酸亜鉛 3.0
銀担持ゼオライト 0.1
1,3−ブチレングリコール 0.1
ビサボロール 0.1
計 100.0
【0048】
(固形おしろい)
成分名 配合量(%)
タルク 68.5
マイカ 10.0
セリサイト 10.0
二酸化チタン 3.0
ラウリン酸亜鉛 3.0
銀担持ゼオライト 0.1
スクワラン 5.0
グリセリン 0.1
BHT 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
ビサボロール 0.1
計 100.0
【0049】
(ベビーパウダー)
成分名 配合量(%)
タルク 93.7
ラウリン酸亜鉛 3.0
酸化亜鉛 3.0
銀担持ゼオライト 0.1
1,3−ブチレングリコール 0.1
ビサボロール 0.1
計 100.0
【0050】
(パウダーファンデーション)
成分名 配合量(%)
タルク 15.0
マイカ 30.0
セリサイト 20.8
ラウリン酸亜鉛 3.0
ナイロンパウダー 10.0
二酸化チタン 10.0
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.0
黒酸化鉄 0.2
銀担持ゼオライト 0.1
スクワラン 5.0
ラノリン 1.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0
モノオレイン酸ソルビタン 1.0
1,3−ブチレングリコール 0.1
BHT 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
ゲラニオール 0.1
計 100.0
【0051】
(両用ファンデーション)
成分名 配合量(%)
シリコーン処理タルク 22.0
シリコーン処理マイカ 44.9
ラウリン酸亜鉛 0.3
ナイロンパウダー 5.0
シリコーン処理微粒子二酸化チタン 5.0
シリコーン処理二酸化チタン 10.0
シリコーン処理ベンガラ 0.5
シリコーン処理黄酸化鉄 1.0
シリコーン処理黒酸化鉄 0.2
銀担持ゼオライト 0.1
スクワラン 4.0
固形パラフィン 0.5
ジメチルポリシロキサン 4.0
パラメトキシケイ皮酸オクチル 2.0
1,3−ブチレングリコール 0.2
BHT 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
リナロール 0.1
計 100.0
【0052】
(ケーキファンデーション)
成分名 配合量(%)
タルク 27.8
マイカ 20.0
セリサイト 10.0
ラウリン酸亜鉛 5.0
二酸化チタン 10.0
酸化亜鉛 5.0
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.0
黒酸化鉄 0.2
亜鉛担持酸化チタン 0.1
スクワラン 10.0
イソステアリン酸 3.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 3.0
モノオレイン酸ソルビタン 3.0
パラメトキシケイ皮酸オクチル 1.0
プロピレングリコール 0.1
BHT 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
ビサボロール 0.1
計 100.0
【0053】
(頬紅)
成分名 配合量(%)
マイカ 20.0
セリサイト 71.2
ラウリン酸亜鉛 3.0
ベンガラ 0.05
黒酸化鉄 0.05
赤色223号 0.1
銅担持セリサイト 0.2
流動パラフィン 5.0
1,3−ブチレングリコール 0.1
BHT 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
ビサボロール 0.1
計 100.0
【0054】
(アイシャドウ)
成分名 配合量(%)
マイカ 30.0
セリサイト 45.95
ラウリン酸亜鉛 5.0
群青 2.0
二酸化チタン 0.05
黒酸化鉄 0.5
雲母チタン 10.0
銀担持ゼオライト 0.1
流動パラフィン 5.0
セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
1,3−ブチレングリコール 0.1
BHT 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
シトロネロール 0.1
計 100.0
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、銀ゼオライトのような
金属担持セラミックスと同時に多価アルコールを有効成
分として配合することにより、金属担持セラミックスの
抗菌性を十分に発揮させることができる。さらに、ゲラ
ニオールやビサボロールなどの精油成分を配合すること
により、より一層抗菌性が向上する。この結果、開封後
の保存中による腐敗、かびの生育を抑えることができ、
粉末化粧品の保存性を向上できる。
金属担持セラミックスと同時に多価アルコールを有効成
分として配合することにより、金属担持セラミックスの
抗菌性を十分に発揮させることができる。さらに、ゲラ
ニオールやビサボロールなどの精油成分を配合すること
により、より一層抗菌性が向上する。この結果、開封後
の保存中による腐敗、かびの生育を抑えることができ、
粉末化粧品の保存性を向上できる。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 7/032 A61K 7/032
(72)発明者 朝倉 孝幸
大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号
株式会社ナリス化粧品内
(72)発明者 川西 早智子
大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号
株式会社ナリス化粧品内
(72)発明者 内田 眞志
愛知県名古屋市港区中川本町1丁目1番地
株式会社シナネンゼオミック内
(72)発明者 奥田 吉則
三重県一志群一志町田尻191 株式会社ベ
スビオ内
Fターム(参考) 4C083 AA112 AB192 AB232 AB242
AB431 AB432 AB441 AB442
AC012 AC022 AC071 AC111
AC122 AC242 AC342 AC352
AC442 AC472 AC482 AC842
AD072 AD152 AD531 AD532
BB25 BB41 BB48 CC11 CC12
CC14 DD17 EE01 EE03 EE50
FF04
Claims (11)
- 【請求項1】 金属担持セラミックスと多価アルコール
を必須成分として含有することを特徴とする抗菌性粉体
化粧料。 - 【請求項2】 前記金属担持セラミックスを0.001
〜10重量%及び多価アルコールを0.01〜10重量
%含有することを特徴とする請求項1記載の抗菌性粉体
化粧料。 - 【請求項3】 金属担持セラミックスに対して、重量比
で0.1〜1000倍の多価アルコールを含有すること
を特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の抗菌性粉
体化粧料。 - 【請求項4】 前記金属担持セラミックスに担持された
金属が、抗菌性を有する金属の少なくとも1種若しくは
2種以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか
に記載の抗菌性粉体化粧料。 - 【請求項5】 前記金属担持セラミックスは、銀担持ゼ
オライトであることを特徴とする請求項1〜4の何れか
に記載の抗菌性粉体化粧料。 - 【請求項6】 精油成分を含有することを特徴とする請
求項1〜5の何れかに記載の抗菌性粉体化粧料。 - 【請求項7】 前記精油成分は、ゲラニオール、シトロ
ネロール、オイゲノール、リナロール、テルピネオー
ル、チモール、ローズフェノン及びビサボロールからな
る群から選ばれる1種若しくは2種以上であることを特
徴とする請求項6に記載の抗菌性粉体化粧料。 - 【請求項8】 前記精油成分の含有量が0.001〜1
0重量%であることを特徴とする請求項6又は7の何れ
かに記載の抗菌性粉体化粧料。 - 【請求項9】 金属担持セラミックスを含有する抗菌性
粉体化粧料の製造方法において、 多価アルコールを加えて抗菌性を向上させることを特徴
とする抗菌性粉体化粧料の製造方法。 - 【請求項10】 金属担持セラミックスに対して、重量
比で0.1〜1000倍の多価アルコールを配合するこ
とを特徴とする請求項9記載の抗菌性粉体化粧料の製造
方法。 - 【請求項11】 さらにゲラニオール、シトロネロー
ル、オイゲノール、リナロール、テルピネオール、チモ
ール、ローズフェノン及びビサボロールからなる群から
選ばれる1種若しくは2種以上精油成分を配合すること
を特徴とする請求項9又は10の何れかに記載の抗菌性
粉体化粧料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338273A JP2003137731A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 抗菌性粉体化粧料及び抗菌性粉体化粧料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338273A JP2003137731A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 抗菌性粉体化粧料及び抗菌性粉体化粧料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003137731A true JP2003137731A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19152793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001338273A Withdrawn JP2003137731A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 抗菌性粉体化粧料及び抗菌性粉体化粧料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003137731A (ja) |
Cited By (9)
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---|---|---|---|---|
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JP2008545758A (ja) * | 2005-06-03 | 2008-12-18 | プレザーコール, インコーポレイテッド | 元素金属を含む組成物およびその使用 |
WO2011007794A1 (ja) * | 2009-07-17 | 2011-01-20 | Rapas株式会社 | ゼオライトとセリサイトを配合してなる医療用又は医療補助組成物 |
US20110086085A1 (en) * | 2009-10-13 | 2011-04-14 | Wenzel Scott W | Carbohydrate Entrapped Active Agent Delivery Composition and Articles Using the Same |
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