JP2003136924A - リム一体型ランフラットタイヤ - Google Patents
リム一体型ランフラットタイヤInfo
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Abstract
ム本体への取り付けが容易で、フランジ部材による横力
に対する補強効果を得ながら、気密性も確保し易いリム
一体型ランフラットタイヤを提供する。 【解決手段】 軸方向両側の端部に内側フランジ部3a
を設けたリム本体3と、そのリム本体3に軸方向両側に
て固着可能な外側フランジ部材19と、トレッド部6の
両側からサイドウォール部7を経て環状端部9まで連な
り、その環状端部9が前記内側フランジ部3aと前記外
側フランジ部材19との間に圧接・挟持されているタイ
ヤ2と、前記リム本体3に固着可能なランフラット支持
体31とを備えるリム一体型ランフラットタイヤ。
Description
造を省略したタイヤの環状端部を、ランフラット機能を
有するリムに固着して一体化したリム一体型ランフラッ
トタイヤに関する。
は、内圧減少時にリムフランジによってトレッドを支持
する構造、サイドウォールの補強層によってトレッドを
支持する構造、又は中子(ソリッドタイヤ又は内側空気
入りタイヤなど)によってトレッドを支持する構造のも
のが知られている。
て、中子を設置するタイプのランフラットタイヤでは、
一旦タイヤを通常通りリム組みした後、片方のビード部
を外し、この外したビード部とリムフランジとのわずか
な隙間から、中子を挿入してリムに固定し、ビード部を
再び嵌め直す作業を行っている。しかし、この作業は、
非常に工数がかかり、技術や特殊ツールも必要で、しか
も挿入可能な中子形状に制約があるなど、欠点が多い。
するため、リムを2分割又は3分割する方法があるが、
工数そのものはさほど軽減されず、リムのコストや気密
性維持の問題も生じ易い。
ず、空気入りタイヤでは、リム外れを防止するため、ビ
ード部にビードワイヤーやリムズレの防止のためのチェ
ーファーなどの補強材を配設しており、重量も重く、製
造工程も複雑になっていた。また、リム外れを防止する
ためにリムフランジ部を設けている。しかし、タイヤと
リムを一体の構造物として考えた場合、リム外れの防止
に二重の機能を持たせており、更にタイヤではリムズレ
の防止のための不要な機能を、リムではドロップなどタ
イヤ装着用の不要な機能を備えていることになる。この
ため、従来のリム組を前提としたタイヤでは、質量や製
造効率など、無駄が多かった。
い、リム一体型の空気入りタイヤに関する出願が、これ
まで幾つかなされている。例えば特開平5−14741
3号公報には、図9に示すようにトレッド部からサイド
ウォール部41をへてビード部42に至るカーカス43
を有するタイヤ本体の前記各ビート部42の端部を、ホ
イールリム44を形成するホイール本体に挿脱自在に取
付くフランジパーツ45とリング体46との間で挟持さ
せかつ加硫により接合し一体化してなる空気入りタイヤ
が提案されている。
フランジパーツ及びリング体と加硫接着しており、成型
・加硫工程が複雑になると共に、フランジパーツの存在
により、分割可能なリムを使用しないとリムへの取り付
けができない。また、ランフラット機能を発現するため
の中子の挿入を容易にするものではない。
は、図10に示すように、リム51が少なくとも軸方向
端面に、タイヤ側壁50の半径方向内側の端範囲を収容
するための環状室52を備え、環状室52内の支持面に
対して側壁50の半径方向内側の端範囲を締付け固定す
るための少なくとも1個の締付け要素53が、側壁50
の半径方向内側の端範囲を締付けるための締付け位置か
ら、締付けを解除するための解放位置にあるいは解放位
置から締付け位置に軸方向に移動可能に配置され、締付
け位置で締付け要素53を軸方向からリム51に錠止す
るためのばね急速固定具がリム51と締付け要素53の
間に形成されていることを特徴とする車輪が提案されて
いる。その際、環状室52の上部にランフラットサドル
54を形成して、その表面でトレッド部55を支持する
ことにより、ランフラット走行が可能な点が記載されて
いる。
に示すタイヤでは、リムフランジに相当する部分が存在
しないため、横力に対してビード部周りで十分な剛性が
得られず、操縦安定性などが低下し易い。また、リムの
環状室にタイヤの端部と締付け要素とを嵌め込んで、密
着・固定する構造のため、気密性を保つには各部材の加
工精度が高く要求され、また、部材の変位、摩耗、へた
り等により、気密性が損なわれ易いという問題がある。
能を有するにも係わらず、リム本体への取り付けが容易
で、フランジ部材による横力に対する補強効果を得なが
ら、気密性も確保し易いリム一体型ランフラットタイヤ
を提供することにある。
本発明により達成できる。即ち、本発明のリム一体型ラ
ンフラットタイヤは、軸方向両側の端部に内側フランジ
部を設けたリム本体と、そのリム本体に軸方向両側にて
固着可能な外側フランジ部材と、トレッド部の両側から
サイドウォール部を経て環状端部まで連なり、その環状
端部が前記内側フランジ部と前記外側フランジ部材との
間に圧接・挟持されているタイヤと、前記リム本体に固
着可能なランフラット支持体とを備えることを特徴とす
る。
準とするタイヤ断面高さに対して、同じ内周端を基準と
する前記ランフラット支持体の最大高さが40〜60%
であることが好ましい。
トタイヤは、外周側部によってランフラット支持が可能
な内側フランジ部を軸方向両側の端部に設けたリム本体
と、そのリム本体に軸方向両側にて固着可能な外側フラ
ンジ部材と、トレッド部の両側からサイドウォール部を
経て環状端部まで連なり、その環状端部が前記内側フラ
ンジ部と前記外側フランジ部材との間に圧接・挟持され
ているタイヤとを備えることを特徴とする。
準とするタイヤ断面高さに対して、同じ内周端を基準と
する前記内側フランジ部の最大高さが40〜60%であ
ることが好ましい。
部に沿って延びた後にタイヤ半径方向外側に更に延設さ
れて、前記最大高さとなる位置に先端部が配置されるこ
とが好ましい。
本体に固着された状態で、前記内側フランジ部との間に
間隔が固定された環状間隙を形成することが好ましい。
ットタイヤによると、外側フランジ部材がタイヤの環状
端部を挟持した状態で固着されているため、横力に対す
る補強効果を得ることができ、従来のビード周りの補強
構造を省略できるようになる。このため、タイヤの環状
端部を容易に拡径できるので、リム本体に固着された又
は固着の際にランフラット支持体を通過させ易く、外側
フランジ部材の固着により、タイヤの環状端部の固定と
シール(気密)を行えるため、ランフラット機能を有す
るにも係わらず、一体化を容易に行うことができる。し
かも、タイヤの環状端部を内側フランジ部と外側フラン
ジ部材との間に圧接・挟持した構造のため、外力が生じ
た場合にも十分な気密性を維持することができる。その
結果、ランフラット機能を有するにも係わらず、リム本
体への取り付けが容易で、フランジ部材による横力に対
する補強効果を得ながら、気密性も確保し易いリム一体
型ランフラットタイヤとすることができる。
断面高さに対して、同じ内周端を基準とする前記ランフ
ラット支持体の最大高さが40〜60%である場合、ラ
ンフラット走行の際にタイヤに無理な変形が生じること
なく、トレッド部を好適に支持して走行が可能となり、
しかも、タイヤの環状端部の開口にランフラット支持体
を無理なく通過させることができる。
ヤによると、外側フランジ部材がタイヤの環状端部を挟
持した状態で固着されているため、横力に対する補強効
果を得ることができ、従来のビード周りの補強構造を省
略できるようになる。このため、タイヤの環状端部を容
易に拡径できるので、リム本体に設けたランフラット機
能を有する内側フランジ部を通過させ易く、外側フラン
ジ部材の固着により、タイヤの環状端部の固定とシール
(気密)を行えるため、ランフラット機能を有するにも
係わらず、一体化を容易に行うことができる。しかも、
タイヤの環状端部を内側フランジ部と外側フランジ部材
との間に圧接・挟持した構造のため、外力が生じた場合
にも十分な気密性を維持することができる。その結果、
ランフラット機能を有するにも係わらず、リム本体への
取り付けが容易で、フランジ部材による横力に対する補
強効果を得ながら、気密性も確保し易いリム一体型ラン
フラットタイヤとすることができる。
断面高さに対して、同じ内周端を基準とする前記内側フ
ランジ部の最大高さが40〜60%である場合、ランフ
ラット走行の際にタイヤに無理な変形が生じることな
く、トレッド部を好適に支持して走行が可能となり、し
かも、タイヤの環状端部の開口に内側フランジ部を無理
なく通過させることができる。
って延びた後にタイヤ半径方向外側に更に延設されて、
前記最大高さとなる位置に先端部が配置される場合、最
も簡易な構造でランフラット機能を発現することがで
き、構造が簡易なため製造工程的及びコスト的にもに有
利なものとなる。
固着された状態で、前記内側フランジ部との間に間隔が
固定された環状間隙を形成する場合、外側フランジ部材
の固着状態によって環状間隙の間隔が変動する場合に比
べて、横力等の外力が生じた場合でも、気密面での圧接
力を良好に維持して気密性や固定状態をより確実に維持
することができる。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のリ
ム一体型ランフラットタイヤの一例を示す断面図であ
り、図2はその要部を示す断面図である。
は、図1に示すように、リム本体3、外側フランジ部材
19、タイヤ2、及びランフラット支持体31を備えて
おり、それらが外側フランジ部材19の固着によって一
体化されている。
タイヤ半径方向内側にのびる1対のサイドウォール部7
と各サイドウォール部7の半径方向内端にそれぞれ接続
する環状端部9を設けてなる。またタイヤ2はトレッド
部6、サイドウォール部7及び環状端部9によって囲ま
れたタイヤ内腔が形成され、本例ではタイヤ2はチュー
ブレスタイヤとして形成される。
からサイドウォール部7をへて環状端部9の先端9a近
傍にのびるカーカス10を備える。また本例ではトレッ
ド部6の内部かつカーカス10の外側にベルト層12を
設けている。カーカス10は、ラジアル方向に配列され
ているのが好ましく、周方向に補強繊維やビードワイヤ
ーなどを有しないものが好ましい。
ン、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維又はスチ
ールからなるカーカスコードを並置したカーカスプライ
を単数又は複数枚重ね合わせることにより形成される。
ベルト層12もカーカス10と同様な有機繊維又はスチ
ールからなるベルトコードをタイヤ赤道Cに対して傾け
て配したベルトプライ12aを単数枚又は複数枚、本例
では2枚を重ね合わせて形成される。
らビードコアとビードフィラーを省略した構造、又はそ
れらを簡略化した構造が可能であり、その場合、カーカ
ス10の両端は、先端9a近傍までそのまま延びるか、
またはラジアル方向に折り返されている。
フランジ部3aを設けている。内側フランジ部3aの高
さは、内側フランジ部3aの外径が環状端部9の内径よ
り20〜60mm大きくなるように調整するのが好まし
く、より好ましくは、内側フランジ部3aの外径が環状
端部9の内径より30〜40mm大きくなるように調整
する。
を挟持する挟持部よりタイヤ半径方向外側に延設した補
強支持部を備えるようにしてもよい。その場合を含め
て、内側フランジ部3aはタイヤ半径方向外側ほど厚み
を薄くなる断面テーパー部を設けてもよい。このように
内側フランジ部3aの先端側を変形し易くすることで、
横力が生じた際に内側フランジ部3aの先端で応力分散
させることができる。このような変形可能にする材料と
しては、スチール、アルミニウムなどが好ましい。な
お、内側フランジ部3aを別体で形成してリム本体3に
接合等により固着するなどしてもよい。また、内側フラ
ンジ部3aの先端は丸みをおびさせて(ランウド)させ
ており、これによっても内側フランジ部3aの先端で応
力集中によるタイヤ内面の破損を防止することができ
る。
された円筒状のウエル23と、ウエル23に架設された
円板状のハブ片20とを有する。ハブ片20には複数個
のボルト孔22がタイヤ軸を中心として放射状の位置に
配される。また、ウエル23にはチューブレスタイヤ用
のリムバルブ26が取付けられる。又チューブ付きタイ
ヤ用のバルブホールを設けてもよい。なお、ハブ片20
のボルト孔22には車両の車軸に取付くボスBからのび
るボルトB1が挿通され、ナット止めされる。
ビードフィラーを省略した構造、又はそれらを簡略化し
た構造が可能であるため、ウエル23には特にリム組み
のためのドロップを形成する必要がない。また、ドロッ
プを形成する場合でもその深さを従来の半分以下とする
ことができる。
に、リム本体3に軸方向両側にて固着可能になってい
る。外側フランジ部材19の高さは、ランフラット支持
体31を備える場合、外側フランジ部材19の外径が内
側フランジ部3aの外径より大きいことが好ましく、内
側フランジ部3aの外径より10〜50mm大きいこと
が好ましく、20〜30mm大きいことがより好まし
い。このように外側フランジ部材19の高さを大きくす
ることで、横力に対する補強支持効果を高めることがで
きる。
は、図示したようなボルト21によるボルト締結の他、
ナット締結、リベットによるかしめ、溶接などによる接
合、接着剤による接着、弾性片を設けた嵌合、全体の螺
合など何れの固着形態でも採用することができる。即
ち、本発明では、内側フランジ部3aと環状端部9とで
形成される気密面が、固着部分よりタイヤ内空より内部
側に存在するため、固着部分での気密性が特に要求され
ず、種々の固着形態を制限無く採用することができる。
しては、外側フランジ部材19が着脱可能な形態が好ま
しい。また、気密性を高める上では、固着部分において
も気密性を維持できる構造が好ましい。着脱可能でしか
も気密性を維持できる構造としては、固着部分にOリン
グを介在させつつ、ボルト締結、ナット締結、弾性片を
設けた嵌合、全体の螺合などを行う構造が好ましい。
ンジ部3aとの関係で、タイヤの環状端部9を内側フラ
ンジ部3aとの間に圧接・挟持できる形状であればよ
い。その際、外側フランジ部材19の固着状態によって
環状間隙の間隔が変動する形状や材質でもよいが、外側
フランジ部材19が、リム本体3に固着された状態で、
内側フランジ部3aとの間に間隔が固定された環状間隙
を形成するものが好ましい。
の図3に示すように一定幅でタイヤ半径方向に連続する
形状でもよいが、タイヤの環状端部9の引き抜けを防止
する上では、部分的に幅の異なる部分が存在するものが
好ましい。また、環状端部9の引き抜けを防止しなが
ら、カーカス10のコードの離反(セパレーション)を
防止する上で、カーカス10を屈曲させる部分が存在す
るものが好ましい。特に、図2に示すように、カーカス
10を鋭角に屈曲させる部分が存在するものが好まし
い。
ら内側フランジ部3aの外面に沿って広がる内輪部19
bと、内輪部19bから軸方向内側に屈曲して延びる押
さえ部19cと、押さえ部19cから内側フランジ部3
aの外面に沿って広がる挟持部19dと、挟持部19d
から更に延設した補強支持部19eを備える外側フラン
ジ部材19を用いて、内側フランジ部3aの外面および
ウエル23の延長部23aの外周面との間に、タイヤの
環状端部9を圧接・挟持している。その際、環状端部9
の先端9aが内輪部19bの近傍に配置されている。こ
のような構造によると、環状端部9のカーカス10を鋭
角に屈曲させて圧接・挟持できる上、外側フランジ部材
19を固着する際の作業性も良好になる。なお、外側フ
ランジ部材19としては、タイヤ周方向に複数に分割し
たものを用いてもよい。
19は、環状端部9を挟持する挟持部19dよりタイヤ
半径方向外側に延設した補強支持部19eを備えるが、
内側フランジ部3aと同様に先端側を変形し易くするこ
とで、横力が生じた際に外側フランジ部材19の先端で
応力分散させることができる。また、外側フランジ部材
19の先端は丸みをおびさせて(ランウド)させてお
り、これによっても先端での応力集中によるタイヤ内面
の破損を防止することができる。
示すように、リム本体3のウエル23に固着されてい
る。ランフラット支持体31は、リム本体3に予め固着
されていてもよく、また一体化の際に、リム本体3に固
着してもよい。固着方法としては、接着、はめ込み、ボ
ルト締めや溶接などが挙げられる。
設置する例であり、エラストマーの脚部31bとランフ
ラット支持部31aとでランフラット支持体31が形成
されている。但し、ランフラット走行時には、トレッド
部6が介在するため、樹脂や金属などの更に剛性の高い
材料を用いてもよい。
持部31aの表面とタイヤ内面との摩擦が発生するた
め、ランフラット支持部31aの表面を摩擦係数の小さ
い材料で被覆したり、予め潤滑剤を当該表面やタイヤ内
面に塗布しておくのが好ましい。
て述べる。当該タイヤ2は、従来タイヤからビードコア
とビードフィラーを省略した構造、又はそれらを簡略化
した構造が可能であり、その場合、カーカス10の両端
は、先端9a近傍までそのまま延びるか、または1〜3
本程度のビードワイヤーで折り返されている点以外は、
従来のタイヤの製法をそのまま適用することができる。
を重ね合わせてカーカス10を形成したタイヤ本体2の
環状端部9をクランプした状態で、ブラダーを所定の外
径にインフレートさせるのが好ましい。その後、カーカ
ス10のクラウン部にベルトプライ12aを貼り合わせ
たベルト層12とトレッドゴムを重ね貼りすることによ
りグリーンタイヤを成型する。グリーンタイヤは更に金
型内で加硫されるが、その際にも環状端部9をクランプ
しておくことが好ましい。加硫の際にはブラダーを使用
することも可能である。上記のように環状端部9をクラ
ンプするための装置は、従来公知のものが使用でき、当
該装置は例えば特開2000−351121号公報など
に詳述されている。
形態について説明する。 (1)前述の実施形態では、外側フランジ部材と内側フ
ランジ部との間に形成される環状間隙が、カーカスを鋭
角に屈曲させる部分を有する例を示したが、本発明で
は、図3(a)〜(b)に示すように、当該環状間隙が
一定幅でタイヤ半径方向に連続する形状を有するもので
もよい。
ル23の両端に内側フランジ部3aが形成される一方、
外側フランジ部材19は、ウエル23の両端に外接する
円筒状の固着部19aから、内側フランジ部3aの外面
に沿って広がる挟持部19dと、挟持部19dから更に
延設した補強支持部19eを備える。この外側フランジ
部材19をネジ25によって固着することによって、内
側フランジ部3aの外面との間に、タイヤの環状端部9
を圧接・挟持している。この例では、更に挟持部19d
をネジ26で内側フランジ部3aに締結することによっ
て、ネジ26による環状端部9の係止効果(アンカー効
果)と、環状間隙の維持効果とによって、より高い抜け
止め防止効果を得ている。
示すものに対して、更に半径方向に広がって延設された
補強支持部19eを備える外側フランジ部材19を使用
している。補強支持部19eは、半径方向外側になるに
従って厚みを減少させた部分を有し、先端ではランウド
させている。このような補強支持部19eの剛性や長さ
を調整することにより、横力に対する補強支持効果を変
化させて操縦安定性などを調節することができる。な
お、この外側フランジ部材19は溶接によってリム本体
3に接合して固着されている。
端部の厚みが略一定である例を示したが、本発明では、
図4(a)〜(b)に示すように(固着手段は図示省
略)、タイヤの環状端部9の厚みが断面形状を変形させ
て、その部分を保持するような形状の環状間隙を形成し
てもよい。
端部9の両面に各々2本の環状凸条9bを形成する一
方、この環状凸条9bを保持可能な環状凹溝を、内側フ
ランジ部3aの外面と外側フランジ部材19の内面とに
形成している。このような凹凸は、環状のものに限らず
ブロック状など何れの形状でもよい。
端部9の先端9a近傍をテーパー状に厚くする一方、こ
の先端9a近傍を保持可能なテーパー状の環状間隙を、
内側フランジ部3aの外面と外側フランジ部材19の内
面との間に形成している。
部材と内側フランジ部との間に形成される環状間隙が、
カーカスを鋭角に屈曲させる部分を有する例を示した
が、図5(a)〜(b)に示すような形態で、カーカス
10を屈曲させて、抜け止め防止効果を高めてもよい。
さくなるようにタイヤの環状端部9を形成しておき、環
状端部9の先端側をウエル23の内周面側に屈曲させて
挟持している。この例では、外側フランジ部材19は、
固着部19aからウエル23の内周面に沿って延びる押
さえ部19cと、押さえ部19cから内側フランジ部3
aの外面に沿って広がる挟持部19dと、挟持部19d
から更に延設した補強支持部19eを備える外側フラン
ジ部材19を用いて、内側フランジ部3aの外面および
ウエル23の内周面との間に、タイヤの環状端部9を圧
接・挟持している。また、外側フランジ部材19の固着
手段として、弾性係止片27をウエル23の内周面に環
状に設けて(例えば溶接等)、外側フランジ部材19を
軸方向外側から嵌め込んで、弾性係止片27を外側フラ
ンジ部材19の固着部19aの段差部に係止させた構造
を採用している。このような構造によると、嵌め込みの
みで、環状端部9のカーカス10を屈曲させて圧接・挟
持でき、外側フランジ部材19を固着する際の作業性が
極めて良好になる。
部3aの外面に2本の環状凸条を形成すると共に、外側
フランジ部材19の内面には環状凸条に対向配置される
環状凹溝を形成している。このような構造によると、環
状端部9の厚みを変化させたり、環状端部9の内径をさ
ほど小さくしなくても、カーカス10を屈曲させて圧接
・挟持できるようになる。
ラストマーを設置する例を示したが、図6に示すように
小径の空気入りタイヤで構成したランフラット支持体3
2を設けてもよい。その場合、チューブ有りタイヤやチ
ューブレスタイヤでもよいが、図6に示すものでは、チ
ューブをコード補強した構造のランフラット支持体を使
用している。これによって、空気漏れを防止しながらラ
ンフラット機能を好適に発現できるようにしている。
補強してあり、これにより形状を維持しながら内圧を高
めることができる。また、バルブ33を介して空気を入
れることができ、空気を入れてない状態で一体化を行っ
た後に、バルブ33から空気を入れるため、一体化の際
の挿入も容易になる。また、両側に設けた内側フランジ
部3aがランフラット支持体32を係止するので、空気
導入後の形状が一定に保たれる。このようなランフラッ
ト支持体32は、例えば未加硫ゴムで形成したバイアス
補強ホースの両端を、重ね代部分で重複させて接合した
後、加硫するなどして製造することができる。
着可能なランフラット支持体を設置する例を示したが、
図7(a)〜(b)、及び図8に示すように、リム本体
3の軸方向両側の端部に、外周側部によってランフラッ
ト支持が可能な内側フランジ部3aを設けてもよい。つ
まり、本発明の別のリム一体型ランフラットタイヤは、
ランフラット支持体を設ける代わりに、外周側部によっ
てランフラット支持が可能な内側フランジ部3aを軸方
向両側の端部に設けたリム本体3を備える。
るタイヤ断面高さに対して、同じ内周端を基準とする前
記内側フランジ部3aの最大高さが40〜60%である
ことが好ましい。これによりランフラット走行の際にタ
イヤに無理な変形が生じることなく、トレッド部を好適
に支持して走行が可能となり、しかも、タイヤの環状端
部の開口に内側フランジ部を無理なく通過させることが
できる。
型で環状の内側フランジ部3aを両側に設けている。こ
れらの内側フランジ部3aの側壁のうち、外側の側壁に
よってタイヤの環状端部9を外側フランジ部材19との
間に圧接・挟持している。また、内側フランジ部3a
は、その部分を構成する部材をウエル23に外嵌した後
に、溶接により接合するなどして製造する事ができる。
ンジ部3aの外周表面を摩擦係数の小さい材料で被覆し
たり、予め潤滑剤を当該表面やタイヤ内面に塗布してお
くのが好ましい。また、ランフラット走行時の乗り心地
を高めるために、ゴム等の弾性体で内側フランジ部3a
の外周表面を被覆したり、内側フランジ部3aの外周部
分を薄肉にして弾性変形し易くしてもよい。
形成された外周側部3bを有する内側フランジ部3aを
両側に設けている。これらの内側フランジ部3aのう
ち、内周側部によってタイヤの環状端部9を外側フラン
ジ部材19との間に圧接・挟持している。また、内側フ
ランジ部3aは、外周側部3bと内周側部とを接合した
ものをウエル23に外嵌した後に、溶接により接合する
などして製造する事ができる。
3bの外周表面を摩擦係数の小さい材料で被覆したり、
予め潤滑剤を当該表面やタイヤ内面に塗布しておくのが
好ましい。また、ゴム等の弾性体で外周側部3bを被覆
したり、外周側部3bを弾性体で形成してもよい。
ンジ部3aが環状端部9に沿って延びた後にタイヤ半径
方向外側に更に延設されて、前記最大高さとなる位置に
内側フランジ部3aの先端部が配置されるようにしても
よい。この実施形態は、最も簡易な構造でランフラット
機能を発現することができるものであり、製造工程的及
びコスト的にも有利なものとなる。内側フランジ部3a
の先端部は、ランフラット走行時の耐久性を向上させる
上で、断面がラウンドした形状が好ましく、特に先端部
に至る部分の厚みより直径の大きい断面略円状のリング
部を有するのが好ましい。
ヤ中央側に延設して一体化した、断面が広幅U字型の内
側フランジ部を設けてもよい。
を示す断面図
の要部を示す断面図
例の要部を示す断面図
例の要部を示す断面図
例の要部を示す断面図
例の要部を示す断面図
例の要部を示す断面図
例の要部を示す断面図
断面図
示す断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 軸方向両側の端部に内側フランジ部を設
けたリム本体と、そのリム本体に軸方向両側にて固着可
能な外側フランジ部材と、トレッド部の両側からサイド
ウォール部を経て環状端部まで連なり、その環状端部が
前記内側フランジ部と前記外側フランジ部材との間に圧
接・挟持されているタイヤと、前記リム本体に固着可能
なランフラット支持体とを備えるリム一体型ランフラッ
トタイヤ。 - 【請求項2】 前記環状端部の内周端を基準とするタイ
ヤ断面高さに対して、同じ内周端を基準とする前記ラン
フラット支持体の最大高さが40〜60%である請求項
1記載のリム一体型ランフラットタイヤ。 - 【請求項3】 外周側部によってランフラット支持が可
能な内側フランジ部を軸方向両側の端部に設けたリム本
体と、そのリム本体に軸方向両側にて固着可能な外側フ
ランジ部材と、トレッド部の両側からサイドウォール部
を経て環状端部まで連なり、その環状端部が前記内側フ
ランジ部と前記外側フランジ部材との間に圧接・挟持さ
れているタイヤとを備えるリム一体型ランフラットタイ
ヤ。 - 【請求項4】 前記環状端部の内周端を基準とするタイ
ヤ断面高さに対して、同じ内周端を基準とする前記内側
フランジ部の最大高さが40〜60%である請求項3に
記載のリム一体型ランフラットタイヤ。 - 【請求項5】 前記内側フランジ部は、前記環状端部に
沿って延びた後にタイヤ半径方向外側に更に延設され
て、前記最大高さとなる位置に先端部が配置される請求
項4記載のリム一体型ランフラットタイヤ。 - 【請求項6】 前記外側フランジ部材は、前記リム本体
に固着された状態で、前記内側フランジ部との間に間隔
が固定された環状間隙を形成する請求項1〜5いずれか
に記載のリム一体型ランフラットタイヤ。
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-
2001
- 2001-11-01 JP JP2001336728A patent/JP4259010B2/ja not_active Expired - Fee Related
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