JP2003136773A - ラインサーマルプリンタ - Google Patents

ラインサーマルプリンタ

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JP2003136773A
JP2003136773A JP2001336255A JP2001336255A JP2003136773A JP 2003136773 A JP2003136773 A JP 2003136773A JP 2001336255 A JP2001336255 A JP 2001336255A JP 2001336255 A JP2001336255 A JP 2001336255A JP 2003136773 A JP2003136773 A JP 2003136773A
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Japan
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thermal
thermal head
heads
platen roller
thermal heads
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JP2001336255A
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Masahiko Mori
雅彦 森
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのサーマルヘッドの整合性を採りつつ、
電源を大型化しなくてもサーマルヘッドを駆動すること
ができるようにした。 【解決手段】 プラテンローラ11の外周面11c近傍
に、互いに対向配置されたサーマルヘッド14,16を
有し、各ヘッド14,16の複数の発熱素子14a,1
6aでプラテンローラ11と各サーマルヘッド14,1
6との間に配された感熱紙8の同一箇所に各発熱素子1
4a、16aをブロック毎に分割駆動して重ねて印字記
録するプリンタであって、各サーマルヘッド14,16
にそれぞれ同時に印加される印字記録データのオンドッ
ト数をそれぞれ計数して、これらの計数を加算した全オ
ンドット数に応じた通電分割数を決定し、この決定され
た通電分割数にて各発熱素子14a、16aを分割駆動
して印字記録したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインサーマルプ
リンタに関し、特に感熱紙を発色させて感熱印字すると
ともに、この発色させた感熱紙にインクリボンのインク
を重ねて熱転写する、いわゆるコンビネーションプリン
タといわれるタイプのラインサーマルプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来のラインサーマルプリンタ
は、感熱紙などの記録用紙の幅方向に複数の発熱素子を
並列配置した1個のサーマルヘッドを備え、これら発熱
素子を複数のブロックに分割して駆動するようになって
いる。例えば、1ライン上に576個の発熱素子からな
る1つのサーマルヘッドを備えたラインサーマルプリン
タにあっては、電源供給部にかかる負荷を減らすため
に、64ドットずつ9ブロックに分割して、1ドットラ
インをブロック毎に所定の印字記録データに基づいて順
次印字記録を行うようになっている。
【0003】このようにサーマルヘッドの各発熱素子を
各ブロック毎に分割駆動する方式として、サーマルヘッ
ドへの印字記録データのオンドット数に応じてライン毎
に通電分割数を変える動的分割方式と、同時に駆動する
各発熱素子のまとまりがあらかじめ決められている固定
分割方式とが知られている。
【0004】この動的分割方式では、サーマルヘッドに
て感熱紙に1ドットラインを印字記録する際、いくつか
のブロック(いわゆる物理ブロック)ごとのオンドット
数を計数(カウント)して、あらかじめ設定されている
最大駆動ドット数を越えない範囲で物理ブロックを複数
のブロック(いわゆる論理ブロック)にまとめ、この論
理ブロック(以下、単にブロックとする。)の通電分割
数を決める方式である。そして、動的分割方式では、印
字記録データのオンドット数に応じてブロックの通電分
割数が変わるため、一度に印加する電源供給部の駆動電
圧が定格値以内にあるため、印字記録している途中でシ
ステム全体がリセットされる等のエラーの発生を回避す
ることができる。
【0005】次に、固定分割方式では、通電分割数をあ
らかじめ決めている方式であるため、サーマルヘッドに
印加する印字記録データのオンドット数に関係なく、例
えば576個の発熱素子を3ブロックに分割すると、第
1ステップで1ブロックを、発熱素子1〜192番目を
用いて印字記録し、次の第2ステップで、発熱素子19
3番目〜384番目を用いて印字記録し、その次の第3
ステップで、残りの発熱素子385番目から576番目
まで、順次この3ブロックからなる固定分割方式にて印
字記録するようになっている。このように固定分割方式
では、常に同じ順番でブロック毎にサーマルヘッドが駆
動されるようになっている。
【0006】このようなラインサーマルプリンタの一種
として、出願人は、1つのプラテンローラと、ロール状
にした感熱紙の搬送方向下流側に配置され、プラテンロ
ーラに圧接可能な第1サーマルヘッドと、その感熱紙の
搬送方向のさらに下流側に配置され、プラテンローラに
圧接可能な第2サーマルヘッドとを有する、いわゆるコ
ンビネーションプリンタを提案している。
【0007】そして、感熱紙を収納した用紙収納部から
プラテンローラ側へ紙送りされた感熱紙は、先ず、加熱
された第1サーマルヘッドで、例えば文字などをブラッ
クに発色させて感熱印字され、さらに下流側に紙送りさ
れた感熱紙は、加熱した第2サーマルヘッドでインクリ
ボンのインク、例えばレッドインクを熱転写することに
より、同一の感熱紙に2色のカラー印字記録を行うよう
になっている。
【0008】各サーマルヘッド、例えば、幅が80mmで
ある記録紙(感熱紙)に対応した200dpiヘッドの
場合、そのドット数は576ドットであり、この各サー
マルヘッドに用いる電源供給部の電気容量として、24
Vで抵抗値が800Ωほどの定格値となる。つまり、1
つの発熱体に流れる電流は30mAとなり、全て同時に
ドットオンとなると約17Aという大電流となってしま
う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように2種類のサ
ーマルヘッド(感熱印字用ヘッド、熱転写印字用ヘッ
ド)を有するラインサーマルプリンタで印字記録する場
合に、サーマルヘッドを2つ備えていると、通常の2倍
の駆動電流が最大必要となる。そして、上述した分割方
式をそのまま印字記録に用いる場合、大きな駆動電流に
対応した電源容量の大きな電源供給部が必要となるが、
この電源供給部が高価で、かつ大型化してしまう。ま
た、1つのサーマルヘッド用の電源容量のままの場合、
各サーマルヘッドの各発熱素子を単に所定のブロックに
分割駆動して印字記録しただけでは、印字記録の途中で
停止するおそれがある。
【0010】そして、各サーマルヘッドの各発熱素子を
分割駆動するには、上述したように1つのサーマルヘッ
ドを動的分割方式または固定分割方式で駆動するものと
は違い、これら2つのサーマルヘッドへの印字記録デー
タの整合性を採る必要がある。すなわち、1つの感熱紙
に対して各サーマルヘッドの各発熱素子を同時に加熱駆
動して印字記録しなけばならない。
【0011】本発明の目的は、少なくとも2つのサーマ
ルヘッドを備え、これらサーマルヘッド同志の印加する
印字記録データの整合性を採りつつ、電源供給部を大型
化しなくても安定した印字記録を行なうことができるよ
うにしたラインサーマルプリンタを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも1
つを解決するための解決手段として、回転可能なプラテ
ンローラと、該プラテンローラの外周面近傍に、互いに
対向配置された少なくとも2つのサーマルヘッドとを有
し、各サーマルヘッドにそれぞれ形成された複数の発熱
素子でプラテンローラと各サーマルヘッドとの間に配さ
れた印字記録媒体の同一箇所に各サーマルヘッドの各発
熱素子を所定のブロック毎に分割駆動して重ねて印字記
録するラインサーマルプリンタであって、各サーマルヘ
ッドに同時に印加される印字記録データのオンドット数
をそれぞれ計数して、これらの計数を加算した全オンド
ット数に応じた所定の通電分割数を決定して、この決定
された通電分割数にて各サーマルヘッドの発熱素子をそ
れぞれ分割駆動して印字記録したものである。これによ
って、各発熱素子を加熱駆動するための駆動電流を所定
範囲内に抑えることができるので、印字記録の途中でリ
セットなどのエラーが発生することなく、安定した印字
記録を行うことができる。
【0013】また、第2の解決手段として、全オンドッ
ト数をあらかじめ決められた基準値と比較して比を求
め、各サーマルヘッドの各発熱素子の比に応じて、通電
分割数を決めるようにしたものである。これによって、
基準値に対応した、より小さな駆動電流が各発熱素子に
一度に印加されるので、安定した印字記録を行うことが
できる。
【0014】また、第3の解決手段として、この基準値
は、各発熱素子を一度に加熱駆動する電源容量を越えな
い範囲に設定したものである。これによって、複数のサ
ーマルヘッドに対応して、電源容量を大きくしなくて
も、通常の1個のサーマルヘッドに対する電源容量のも
ので印字記録することができ、しかもコストダウンを図
ることができる。
【0015】また、第4の解決手段として、回転可能な
プラテンローラと、該プラテンローラの外周面近傍に、
互いに対向配置された少なくとも2つのサーマルヘッド
とを有し、各サーマルヘッドにそれぞれ形成された複数
の発熱素子でプラテンローラと各サーマルヘッドとの間
に配された印字記録媒体の同一箇所に各サーマルヘッド
の各発熱素子を所定のブロック毎に分割駆動して重ねて
印字記録するラインサーマルプリンタであって、各サー
マルヘッドに同時に印加される印字記録データの有無に
よって駆動する各サーマルヘッドの数が決定され、駆動
される各サーマルヘッドの数の変化に合わせて、あらか
じめ決められた固定の通電分割数で各サーマルヘッドの
各発熱素子をそれぞれ分割駆動して印字記録したもので
ある。これによって、生成された印字記録データを印加
するサーマルヘッドの数だけで、あらかじめ決められた
通電分割数にて各発熱素子を分割駆動すればよいので、
より安定した印字記録を行うとともに、しかも常に同じ
ブロック数で印字記録されるため、その印字品質を高品
質に維持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態であるライン
サーマルプリンタ、いわゆるコンビネーションプリンタ
を図1乃至図6に基づいて以下に説明する。図1及び図
2に示すように、コンビネーションプリンタ10は、内
部のほぼ中央上部に1個の回転可能なプラテンローラ1
1を有していて、このプラテンローラ11の図示の右方
側に、ロール状に巻取りされて一色だけの発色が可能な
感熱紙(印字記録媒体)8が着脱可能に収納されてい
る。
【0017】このプラテンローラ11は、中央に金属製
の回転軸11aを、その外周にゴムなどの弾性材からな
る外周面11cをそれぞれ有している。感熱紙8を搬送
する経路の一部である、プラテンローラ11の外周面1
1cの近傍には、ダイレクトサーマル用として第1サー
マルヘッド14が配設されている。
【0018】図2に示すように、第1サーマルヘッド1
4は、感熱紙8の幅方向(副走査方向)に複数の発熱素
子14a(図4参照)が整列配置されたヘッド基板14
cと、このヘッド基板14cを固着したヘッド取付台1
4bと、プラテンローラ11の外周面11cに常に弾性
を有して圧接するための付勢部材(図示せず)とを有し
ている。ヘッド取付台14bは、感熱紙8が給紙される
側の一端にこの感熱紙8をスムーズに搬送するための回
転可能な小ローラ15を設けている。そして、第1サー
マルヘッド14は、感熱紙8を介して回転可能なプラテ
ンローラ11に常に圧接している。
【0019】次に、このプラテンローラ11の外周面1
1cの回りには、第1サーマルヘッド14と所定の距離
H(図4参照)を有する第2サーマルヘッド16がこの
第1サーマルヘッド14に近接して配設されている。す
なわち、ダイレクトサーマル用である第1サーマルヘッ
ド14、及び熱転写用である第2サーマルヘッド16
は、プラテンローラ11の外周面11c近傍に所定の間
隔で互いに対向配置されている。
【0020】第2サーマルヘッド16は、ヘッド取付台
である回動アーム16bと、この回動アーム16bに固
着され、複数の発熱素子16a(図4参照)が整列配置
されたヘッド基板16cと、プラテンローラ11の外周
面11cに弾性を有して圧接するための付勢部材(図示
せず)とを有している。
【0021】回動アーム16bの一端には回動軸16f
が設けられていて、この回動アーム16bが回動軸16
fを支点として時計回り方向(図2の矢印B方向)に回
動可能となっている。
【0022】感熱紙8を搬送する経路の最下流側方向で
ある、プラテンローラ11の外周面11c近傍には、回
転可能な圧接ローラ18が設けられている。圧接ローラ
18をこの外周面11cに圧接することにより、プラテ
ンローラ11と圧接ローラ18との間に挟持された感熱
紙8は、プラテンローラ11が回転することにより、図
1及び図2の矢印A方向に紙送りされるようになってい
る。
【0023】次に、図1及び図2に示すように、リボン
カセット20は、回転可能な送出しコア20a、巻取り
コア20bと、両コア20a、20bに両端が巻回され
たインクを塗布したインクリボン20cとを有してい
る。そして、リボンカセット20をプリンタ装置本体内
に装着した際に、露出したインクリボン20cの一部が
第2サーマルヘッド16のヘッド基板16c上に摺接す
るようになっている。
【0024】図3には、コンビネーションプリンタ10
において、分割通電制御を説明するためのブロック図が
示されている。コンビネーションプリンタ10には、第
1・第2サーマルヘッド14,16への分割通電、及び
紙送りモータ40の回転駆動を制御する制御手段23が
設けられている。
【0025】制御手段23には、図示しないコンピュー
タ装置などの上位装置から通信ケーブルを通じて送信さ
れた印字記録データを解析する解析部24、および解析
された印字記録データに基づいて通電分割数を決定する
通電分割数決定部26を備えている。さらに、制御手段
23内では、解析部24で解析された印字記録データを
入力した補正部25にて、第1・第2サーマルヘッド1
4,16に同時に送信されるように1ドットラインの印
字記録データに補正されるとともに、この補正された印
字記録データ(データ)に基づいて各発熱素子14a,
16aにヘッド通電(加熱駆動)をそれぞれ行うための
ヘッド通電制御部27を備えている。なお、この制御手
段23は、紙送りモータ40の回転駆動を通電分割数に
応じて制御するための駆動制御部28をも備えている。
【0026】このように、ヘッド通電制御部27は、入
力された印字記録データに応じて発熱素子14a,16
aの通電分割数を決定するとともに、この通電分割数に
て各発熱素子14a、16aを所定のブロックに割り振
り、各ブロック毎の発熱素子14a群に対して順次通電
を行うようになっている。
【0027】各サーマルヘッド14,16には、選択さ
れた発熱素子14a群(ブロック)に所定の駆動電圧を
印加するための電源供給部29が接続されていて、この
電源供給部29からの駆動電圧、例えば24Vがヘッド
通電制御部27によってブロック毎に印字記録データの
オンドット数により順次加熱駆動するようになってい
る。なお、この電源供給部29は、バッテリー駆動用お
よびAC電源用の両方だけでなく、いずれか一方に対応
したものであってもよい。
【0028】そして、第1サーマルヘッド14、第2サ
ーマルヘッド16とプラテンローラ11との間に挟持さ
れた感熱紙8(図4参照)は、ブロック毎に選択的に加
熱された各発熱素子14a,16aに基づいて感熱印字
(ダイレクトサーマル)、熱転写印字にてそれぞれ印字
記録されるようになっている。
【0029】次に、このコンビネーションプリンタ10
において、第1サーマルヘッド14と第2サーマルヘッ
ド16とを分割方式による通電制御によって印字記録す
る第1の方法を説明する。図5に示すように、コンビネ
ーションプリンタ10は、図示しない上位装置から第1
サーマルヘッド14と第2サーマルヘッド16に同時に
送信されて印加される印字記録データから、1ドットラ
イン分のデータを取り出す(ST1)。
【0030】なお、第1サーマルヘッド14と第2サー
マルヘッド16とは、その距離寸法Hが15mmと離れて
いるため、同時に印加される各データは、プラテンロー
ラ11を回転させる紙送りモータ40の紙送り量を考慮
したものとなっている。つまり、紙送りされて感熱紙8
の同一箇所に所望した重ね印字記録となるように、その
距離寸法Hを考慮したデータが同時に印加して、感熱紙
8上に印字記録するものとなっている。
【0031】続いて、これら1ドットライン分のデータ
より、1ドットライン当たりの第1サーマルヘッド1
4,第2サーマルヘッド16の各発熱素子14a、16
aを加熱駆動するためのオンドット数をそれぞれ抽出す
る。このとき、感熱印字である第1サーマルヘッド14
のオンドット数をNt、熱転写印字である第2サーマル
ヘッド16のオンドット数をNdとする(ST2)。続
いて、第1、第2サーマルヘッド14、16に同時に送
られる1ドットラインのデータのオンドット数を加算す
る(ST3)。
【0032】次に、この加算されたオンドット数(N=
Nt+Nd)より、所定の計算式よりヘッドの通電分割
数Aを決定する。この通電分割数Aは、加算されたオン
ドット数(N)と、基準値(Ns)となるオンドットし
ていい最大ドット数とを比較して、この比(N/Ns)
から求められる(ST4)。この基準値(Ns)は、各
発熱素子14a,16aを一度に加熱駆動する電源供給
部29の電源容量を越えない範囲に設定してある。
【0033】そして、各サーマルヘッド14,16を通
電分割数Aによる所定のブロックに分割して、その各ブ
ロックごとにデータを印加して、オンドット数に応じた
通電を行い、発熱素子14a,16aを加熱駆動する
(ST5)。このようにして、1ドットラインの印字記
録データを同時に印加するデータとして感熱紙8に感熱
印字、熱転写印字にて印字記録する。
【0034】次に、このコンビネーションプリンタ10
において、第1サーマルヘッド14,第2サーマルヘッ
ド16とを、分割方式によるヘッド通電制御によって印
字記録する第2の方法を説明する。図6に示すように、
感熱紙8への印字記録を開始する際、先ず、プラテンロ
ーラ11などの印字記録機構が初期化(イニシャライ
ズ)され、所定の位置に配置される(ST11)。
【0035】次に、印字記録データに応じて、印刷状態
になるのが第1サーマルヘッド14のみであるのか、そ
れとも第1・第2サーマルヘッド14,16の両方なの
かを制御手段25の解析部24にて解析し、第1サーマ
ルヘッド14のみの場合、アップダウン可能な第2サー
マルヘッド16は通常位置しているアップ状態(UP)
を維持し、プラテンローラ11から離間した位置となる
(ST12)。
【0036】そして、通電分割数決定部26は、印刷状
態にあるサーマルヘッドの数が1であるとして、第1サ
ーマルヘッド14をブロックに分割せずに1ドットライ
ン毎のデータに基づいて印字記録する。ここでは、例え
ば第1サーマルヘッド14の256個の発熱素子全てを
電源供給部29が一度に印字記録可能な電源容量を備え
た場合であるが、必ずしもこれに限定されず、その電源
容量に応じてサーマルヘッドの数と分割されるブロック
との関係が任意に設定できるものである。
【0037】次に、さらに第2サーマルヘッド16に印
加する1ドットラインのデータがある場合(ST14)
には、ヘッド取付台14bが支軸を支点にして、第2サ
ーマルヘッド16がプラテンローラ11の外周面11c
の近傍に回動移動する(ST16)。なお、第2サーマ
ルヘッド16用のデータがない場合には、第1サーマル
ヘッド14に印加するデータのみで印字記録する(ST
15)。
【0038】そして、通電分割数決定部26は、印刷状
態にあるサーマルヘッドの数が2であるとして、変化す
るヘッドの数に合わせてあらかじめ決められたテーブル
に基づいて、第1サーマルヘッド14と第2サーマルヘ
ッド16に同時に印加する最大の通電分割数を決定し、
この通電分割数にて各発熱素子14a、16aを所定の
ブロック、例えば2つのブロックに分割してブロック毎
に加熱駆動する。
【0039】以上のように説明してきた本実施形態のコ
ンビネーションプリンタ10は、次に示す効果を奏す
る。 1)第1の方法によると、第1サーマルヘッド14と第
2サーマルヘッド16に同時に送られる1ドットライン
のデータのオンドット数を計数し、その計数されたオン
ドット数を全て加算したトータル量に基づいて、複数の
発熱素子14a、16aを分割する通電分割数を決め、
所定のブロックにまとめることにより、各発熱素子14
a、16aを加熱駆動する電源供給部29からの駆動電
流を定格値内に抑える事が確実にできるので、印字記録
の途中でリセットなどのエラーが発生することなく、安
定した印字記録を行うことができる。
【0040】2)また、第1サーマルヘッド14,第2
サーマルヘッド16の1ドットラインごとにそれぞれ計
数されたデータのオンドット数を加算して、その加算さ
れたオンドット数をあらかじめ決められた基準値と比較
しその比を求め、各サーマルヘッド14,16の各発熱
素子14a、16aの通電分割数をこの比から決定し、
この決定された通電分割数で分割駆動して印字記録する
ようにしたことにより、電源供給部29にかかる所定の
負荷量の範囲内にて各サーマルヘッド14,16の発熱
素子14a、16aを分割駆動することができる。より
細かく精度良く通電分割制御を行うことができるので、
より電源容量の小さい電源供給部29にすることができ
る。そして、電源供給部29の電源容量を小さくしたま
まで対応することができるので、電源供給部を安価にす
ることができる。
【0041】3)また、基準値(Ns)は、各発熱素子
14a、16aを一度に加熱駆動する電源容量を越えな
い範囲に設定してあるため、一瞬たりともそれをオーバ
ーすること無く、確実に印字記録することができる。さ
らにまた、第1の方法は、第2の方法に比べて、オンド
ットの少ないラインの通電分割数が減るので、印字記録
のスループットも向上させることができる。
【0042】4)第2の方法によると、第1サーマルヘ
ッド14と第2サーマルヘッド16の2つのサーマルヘ
ッドの両方を用いて印字記録するときには、印字記録デ
ータのオンドット数に関係なく、印字状態にあるサーマ
ルヘッドの数(例えば2個)に合わせてあらかじめ各発
熱素子14a、16aの通電分割数を決めておくことに
より、常に同じ順番で、かつ各ドットラインが同じ幅の
ブロックごとに分割された各発熱素子14a,16aを
加熱駆動して、同時に各ドットラインずつ感熱紙8に印
字記録するようにしたことにより、高品質でより高速な
印字記録を行うことができる。また、電源供給部29に
かかる負荷を減らして、印字記録動作の途中での停止や
リセットなどのシステムダウンを防止することができ
る。
【0043】5)また、第2の方法によると、印刷状態
となる第1、第2サーマルヘッド14,16の数に合わ
せて、あらかじめ決められた各サーマルヘッド14,1
6の固定した通電分割数で1ドットラインのブロック毎
に分割駆動するようにしたことにより、第1の方法と比
べて、より簡単な構成でしかも簡単な処理のみで行うこ
とができる。よって、電源供給部29にかかる全体の負
荷量を抑えつつ、印字記録をより高速化を図ることがで
きる。さらに、1ドットラインごとの通電分割数が決ま
っているので、感熱紙の紙送り方向に常に同じブロック
数で印字記録されるため、その印字品質を高品質に維持
することができる。
【0044】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、そ
の主旨を逸脱しない範囲内において変更して実施するこ
とができる。例えば、上記第1の方法の変形例として、
第1・第2サーマルヘッド14,16の各発熱素子14
a、16bに同時に印加する1ドットライン毎の印字記
録データのうち、オンドット数が多く印加される方の第
1サーマルヘッド14または第2サーマルヘッド16の
1つを選択して、この選択されたサーマルヘッドの発熱
素子を分割する通電分割数にて所定のブロックに分割さ
れ、このブロック毎に駆動して順次印字記録したもので
あってもよい。このとき、オンドット数が多い方の第1
サーマルヘッド14または第2サーマルヘッド16に対
し、残りの第11サーマルヘッド14または第2サーマ
ルヘッド16が極めてオンドット数が少ない場合であっ
て、しかも各ヘッド14,16に同時に印加可能な電源
容量の範囲内となる基準値が設定されているものとす
る。それによって、印字記録機構の分割駆動に係る構成
をより簡素化しつつ、2つのサーマルヘッド14、16
を安定した状態で分割駆動にて印字記録することができ
る。
【0045】次に、上記第2の方法の変形例として、サ
ーマルヘッド単独の場合の1ドットラインごとの各発熱
素子を分割する分割数をN1とし、2つのサーマルヘッ
ドを同時に印字記録する場合の1ドットラインごとの各
発熱素子を分割する分割数をN2とし、3つのサーマル
ヘッドを同時に印字記録する場合の分割数をN3、・・
・とすると、これらN1,N2、N3・・・の関係がN
1≦N2≦N3・・・となるようにしてもよい。それに
よって、印字記録機構の分割駆動に係る構成をより一層
簡素化しつつ、同時に加熱駆動するサーマルヘッドが多
数になっても、より安定した状態で分割駆動にて印字記
録することができる。
【0046】次に、このコンビネーションプリンタ10
の第2サーマルヘッド16を3個設けて、この第2サー
マルヘッド16に対応するインクリボンカセットがY
(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)のインク
を塗布したインクリボンをそれぞれ備えるようにしても
良い。このとき、3個からなる第2サーマルヘッド16
及び第1サーマルヘッド14のうち、印刷状態にあるヘ
ッドの数に応じて、あらかじめ決められた固定の通電分
割数にて、駆動する各サーマルヘッド14,16の発熱
素子14a、16aを上述した第2の分割駆動方法にて
加熱駆動して印字記録してもよい。このとき、電源供給
部への負荷を抑えつつ、印字記録を高速で行うことがで
きる。
【0047】また、本実施形態のサーマルヘッドのよう
に、2個に限定されることなく、上述した第1、第2の
分割方式を用いて、複数のサーマルヘッドにデータを同
時に印加して、1ドットラインをブロック毎に加熱駆動
してもよい。さらにまた、第1の方法の変形例として、
基準値と比較した比を切り上げして、通電分割数Aを自
然数とし、より簡素化したものであってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のライ
ンサーマルプリンタは、各サーマルヘッドにそれぞれ同
時に印加される印字記録データのオンドット数をそれぞ
れ計数して、これらの計数を加算した全オンドット数に
応じた所定の通電分割数を決定して、この決定された通
電分割数にて各サーマルヘッドの発熱素子をそれぞれ分
割駆動して印字記録したことにより、各サーマルヘッド
の各発熱素子を所望の通電分割数にて分割したので、同
時に印加される駆動電流を最適にして各サーマルヘッド
による印字記録を行うことができ、安定した印字記録を
行うことができる。
【0049】また、各サーマルヘッドにそれぞれ同時に
印加される印字記録データの有無によって駆動する各サ
ーマルヘッドの数が決定され、駆動される各サーマルヘ
ッドの変化に合わせて、あらかじめ決められた固定の通
電分割数で各サーマルヘッドの発熱素子をそれぞれ分割
駆動して印字記録したことにより、生成された印字記録
データを印加するサーマルヘッドの数だけで、あらかじ
め決められた通電分割数にて各発熱素子を分割駆動すれ
ばよいので、より簡単で、しかも常に同じブロック数で
印字記録されるため、その印字品質を高品質に維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるラインサーマルプリ
ンタの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態であるラインサーマルプリ
ンタの断面図である。
【図3】本発明の一実施形態であるラインサーマルプリ
ンタの構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態であるラインサーマルプリ
ンタの2つのサーマルヘッド及びこれらサーマルヘッド
にて印字記録された記録用紙との関係を説明するための
説明図である。
【図5】本発明の一実施形態であるラインサーマルプリ
ンタによる印字記録方法のブロック図である。
【図6】本実施形態であるラインサーマルプリンタによ
る印字記録方法のブロック図である。
【符号の説明】
10 コンビネーションプリンタ(ラインサーマルプリ
ンタ) 11 プラテンローラ 11c 外周面 14 第1サーマルヘッド 14a 発熱素子 16 第2サーマルヘッド 16a 発熱素子 Ns 基準値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能なプラテンローラと、該プラテ
    ンローラの外周面近傍に、互いに対向配置された少なく
    とも2つのサーマルヘッドとを有し、前記各サーマルヘ
    ッドにそれぞれ形成された複数の発熱素子で前記プラテ
    ンローラと前記各サーマルヘッドとの間に配された印字
    記録媒体の同一箇所に前記各サーマルヘッドの前記各発
    熱素子を所定のブロック毎に分割駆動して重ねて印字記
    録するラインサーマルプリンタであって、 前記各サーマルヘッドに同時に印加される印字記録デー
    タのオンドット数をそれぞれ計数して、これらの計数を
    加算した全オンドット数に応じた所定の通電分割数を決
    定して、この決定された通電分割数にて各サーマルヘッ
    ドの前記発熱素子をそれぞれ分割駆動して印字記録した
    ことを特徴とするラインサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記全オンドット数をあらかじめ決めら
    れた基準値と比較して比を求め、前記各サーマルヘッド
    の前記各発熱素子の前記比に応じて通電分割数を決める
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のラインサ
    ーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記基準値は、前記発熱素子を一度に加
    熱駆動する電源容量を越えない範囲に設定してあること
    を特徴とする請求項1または2に記載のラインサーマル
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 回転可能なプラテンローラと、該プラテ
    ンローラの外周面近傍に、互いに対向配置された少なく
    とも2つのサーマルヘッドとを有し、前記各サーマルヘ
    ッドに形成された複数の発熱素子で前記プラテンローラ
    と前記各サーマルヘッドとの間に配された印字記録媒体
    の同一箇所に前記各サーマルヘッドの前記各発熱素子を
    所定のブロック毎に分割駆動して重ねて印字記録するラ
    インサーマルプリンタであって、 前記各サーマルヘッドにそれぞれ同時に印加される印字
    記録データの有無によって駆動する前記各サーマルヘッ
    ドの数が決定され、駆動される前記各サーマルヘッドの
    数の変化に合わせて、あらかじめ決められた固定の通電
    分割数で前記各サーマルヘッドの前記各発熱素子をそれ
    ぞれ分割駆動して印字記録したことを特徴とするライン
    サーマルプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7950860B2 (en) * 2006-05-30 2011-05-31 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Thermal printer and drive control method of thermal head

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7950860B2 (en) * 2006-05-30 2011-05-31 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Thermal printer and drive control method of thermal head
US8382388B2 (en) 2006-05-30 2013-02-26 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Thermal printer and drive control method of thermal head
US8485745B2 (en) 2006-05-30 2013-07-16 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Thermal printer and drive control method of thermal head

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