JP2003136383A - 球面磨き方法及び装置 - Google Patents
球面磨き方法及び装置Info
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- JP2003136383A JP2003136383A JP2001340259A JP2001340259A JP2003136383A JP 2003136383 A JP2003136383 A JP 2003136383A JP 2001340259 A JP2001340259 A JP 2001340259A JP 2001340259 A JP2001340259 A JP 2001340259A JP 2003136383 A JP2003136383 A JP 2003136383A
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- JP
- Japan
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- pallet
- polishing
- mold
- rotary table
- jig
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Jigs For Machine Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続する球面であって精度良く球面磨きでき
ることを目的とする。 【解決手段】 金型パレット16を金型18の磨きたい
球凹面が回転テーブル23の回転中心に位置するよう位
置決めし、金型パレット16を空気吸引装置によりバキ
ュームロック装置27から真空引きして金型パレット1
6の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路26
を減圧して金型パレット16を回転テーブル23に対し
て吸着させて固定し、その後に回転テーブル用モータ3
0の回転により回転テーブル23を回転させ、さらに回
転テーブル23の回転中心の直上に設置され、金型の球
凹面を磨く磨き治具41を磨き軸回転用モータ43の回
転により回転させると共に昇降機構37により磨き治具
41を下降させると同時に、金型18上に研磨液を滴下
させながら、磨き治具41により金型18の球凹面を磨
くようにしたものである。
ることを目的とする。 【解決手段】 金型パレット16を金型18の磨きたい
球凹面が回転テーブル23の回転中心に位置するよう位
置決めし、金型パレット16を空気吸引装置によりバキ
ュームロック装置27から真空引きして金型パレット1
6の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路26
を減圧して金型パレット16を回転テーブル23に対し
て吸着させて固定し、その後に回転テーブル用モータ3
0の回転により回転テーブル23を回転させ、さらに回
転テーブル23の回転中心の直上に設置され、金型の球
凹面を磨く磨き治具41を磨き軸回転用モータ43の回
転により回転させると共に昇降機構37により磨き治具
41を下降させると同時に、金型18上に研磨液を滴下
させながら、磨き治具41により金型18の球凹面を磨
くようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばレンズ成形用
金型の製造をする球面磨き方法及び装置、特に連続する
球面であって精度良く球面磨きできる球面磨き方法及び
装置に関するものである。
金型の製造をする球面磨き方法及び装置、特に連続する
球面であって精度良く球面磨きできる球面磨き方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平9−136253号
公報に開示されている従来のフライアイレンズ成型用金
型の研磨装置の構成図、図6は同研磨装置の研磨工具の
揺動方向を説明するための図である。従来の研磨装置
は、アーム(不図示)に取り付けられた揺動腕であるカ
ンザシ101の先端に回転自在に保持された研磨工具1
02と、研磨対象であるフライアイレンズ成型用金型B
を研磨工具102に対して相対的に運動させる移動機構
103とを備えて構成されている。
公報に開示されている従来のフライアイレンズ成型用金
型の研磨装置の構成図、図6は同研磨装置の研磨工具の
揺動方向を説明するための図である。従来の研磨装置
は、アーム(不図示)に取り付けられた揺動腕であるカ
ンザシ101の先端に回転自在に保持された研磨工具1
02と、研磨対象であるフライアイレンズ成型用金型B
を研磨工具102に対して相対的に運動させる移動機構
103とを備えて構成されている。
【0003】この移動機構103は、フライアイレンズ
成型用金型Bを載置しながらX軸方向に移動するX方向
移動テーブル103aと、X方向移動テーブル103a
を支持しながらY軸方向に移動するY方向移動テーブル
103bと、X方向移動テーブル103aとY方向移動
テーブル103bとを保持しながらZ軸方向へ移動する
と共にXY平面内で回転するXY回転テーブル(不図
示)と各テーブル103a,103bを駆動する駆動機
構(不図示)とを備える。また、研磨工具102は、研
磨対象であるフライアイレンズ成型用金型Bの曲率に倣
って精密に整形された作業面102aを有しており、こ
の作業面102aがフライアイレンズ成型用金型Bに対
して所定の研磨圧を加えるように、カンザシ101を介
して、空気圧やおもり等による所定の荷重が加えられ
る。
成型用金型Bを載置しながらX軸方向に移動するX方向
移動テーブル103aと、X方向移動テーブル103a
を支持しながらY軸方向に移動するY方向移動テーブル
103bと、X方向移動テーブル103aとY方向移動
テーブル103bとを保持しながらZ軸方向へ移動する
と共にXY平面内で回転するXY回転テーブル(不図
示)と各テーブル103a,103bを駆動する駆動機
構(不図示)とを備える。また、研磨工具102は、研
磨対象であるフライアイレンズ成型用金型Bの曲率に倣
って精密に整形された作業面102aを有しており、こ
の作業面102aがフライアイレンズ成型用金型Bに対
して所定の研磨圧を加えるように、カンザシ101を介
して、空気圧やおもり等による所定の荷重が加えられ
る。
【0004】従来の研磨装置は上記のように構成され、
研磨対象であるフライアイレンズ成型用金型Bの各凹面
を順次研磨することができる。つまり、各テーブル10
3a、103bを適当に駆動させることによってフライ
アイレンズ成型用金型Bの凹面を研磨工具102に対し
て位置決めし、その後、所定の回転数で回転テーブル
(不図示)を回転させることによってフライアイレンズ
成型用金型Bに回転運動を与えると、研磨工具102
は、その作業面102aがフライアイレンズ成型用金型
Bの各凹面をまんべんなく摺動するように、フライアイ
レンズ成型用金型Bの回転運動にひきつられて自由回転
しながら、カンザシ101により左右に揺動させられ、
フライアイレンズ成型用金型Bの凹面が研磨される。
研磨対象であるフライアイレンズ成型用金型Bの各凹面
を順次研磨することができる。つまり、各テーブル10
3a、103bを適当に駆動させることによってフライ
アイレンズ成型用金型Bの凹面を研磨工具102に対し
て位置決めし、その後、所定の回転数で回転テーブル
(不図示)を回転させることによってフライアイレンズ
成型用金型Bに回転運動を与えると、研磨工具102
は、その作業面102aがフライアイレンズ成型用金型
Bの各凹面をまんべんなく摺動するように、フライアイ
レンズ成型用金型Bの回転運動にひきつられて自由回転
しながら、カンザシ101により左右に揺動させられ、
フライアイレンズ成型用金型Bの凹面が研磨される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の研
磨装置では、研磨工具102はフライアイレンズ成型用
金型Bの球面形状に倣う方式であり、フライアイレンズ
成型用金型Bの球面形状の悪いもの、或いは座標軸のズ
レ等のあるものに対しては悪い状態のまま研磨されてし
まうという問題点があった。また、回転テーブルはフラ
イアイレンズ成型用金型Bを載置したX方向移動テーブ
ル103aとY方向移動テーブル103bという重量の
大きいものを回転させるため、回転テーブルの駆動機構
は大型化するという問題点があった。さらに、XYテー
ブル103a、103b上にフライアイレンズ成型用金
型Bを固定し、その後回転テーブルを回転させて研磨す
る場合、研磨工具102を保持するカンザシ101と回
転テーブルの回転軸は固定された位置にあるため、回転
テーブルの回転軸に対して各セルの位置決めするには、
X方向移動テーブル103a上でフライアイレンズ成型
用金型Bを移動させて位置決めしなければならず、位置
決めが極めて面倒であるという問題点があった。
磨装置では、研磨工具102はフライアイレンズ成型用
金型Bの球面形状に倣う方式であり、フライアイレンズ
成型用金型Bの球面形状の悪いもの、或いは座標軸のズ
レ等のあるものに対しては悪い状態のまま研磨されてし
まうという問題点があった。また、回転テーブルはフラ
イアイレンズ成型用金型Bを載置したX方向移動テーブ
ル103aとY方向移動テーブル103bという重量の
大きいものを回転させるため、回転テーブルの駆動機構
は大型化するという問題点があった。さらに、XYテー
ブル103a、103b上にフライアイレンズ成型用金
型Bを固定し、その後回転テーブルを回転させて研磨す
る場合、研磨工具102を保持するカンザシ101と回
転テーブルの回転軸は固定された位置にあるため、回転
テーブルの回転軸に対して各セルの位置決めするには、
X方向移動テーブル103a上でフライアイレンズ成型
用金型Bを移動させて位置決めしなければならず、位置
決めが極めて面倒であるという問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、連続する球面であって精度良
く球面磨きでき、しかも回転テーブルの回転駆動機構の
小型化が図れる球面磨き装置を得ることを目的とする。
めになされたものであり、連続する球面であって精度良
く球面磨きでき、しかも回転テーブルの回転駆動機構の
小型化が図れる球面磨き装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る球面磨き方
法及び装置は、回転テーブル上に位置するコ字状のパレ
ット搬送用治具の一対の腕の間に複数の球凹面を有する
金型が固定された金型パレットを配置し、その金型パレ
ットに設けられた位置決め機構によりパレット搬送用治
具の一対の腕に金型パレットを位置決め固定し、しかる
後にパレット上下シリンダによりパレット搬送用治具を
上昇させ、回転テーブルから離れた状態で、XYステー
ジをX方向とY方向に移動させて金型パレットと一体の
金型の球面磨きしたい球凹面が回転テーブルの中心にく
るように設定し、パレット上下シリンダによりパレット
搬送用治具を下降させ、金型パレットが回転テーブル上
に置かれたとき、パレット固定機構によって金型パレッ
トを回転テーブルに固定し、その後に回転テーブルに固
定された金型パレットを位置決め機構によりパレット搬
送用治具に対する固定を解除してから、パレット上下シ
リンダによりパレット搬送用治具を上昇させ、回転テー
ブル上に金型パレットだけを残しておき、しかる後に回
転駆動機構により回転テーブルを回転させ、さらに回転
テーブルの回転軸の直上に設置され、金型の球凹面を磨
く磨き治具を回転・昇降機構により回転させると共に磨
く磨き治具を下降させると同時に、金型上に研磨液を滴
下させながら、磨き治具により金型の球凹面を磨くよう
にしたものである。
法及び装置は、回転テーブル上に位置するコ字状のパレ
ット搬送用治具の一対の腕の間に複数の球凹面を有する
金型が固定された金型パレットを配置し、その金型パレ
ットに設けられた位置決め機構によりパレット搬送用治
具の一対の腕に金型パレットを位置決め固定し、しかる
後にパレット上下シリンダによりパレット搬送用治具を
上昇させ、回転テーブルから離れた状態で、XYステー
ジをX方向とY方向に移動させて金型パレットと一体の
金型の球面磨きしたい球凹面が回転テーブルの中心にく
るように設定し、パレット上下シリンダによりパレット
搬送用治具を下降させ、金型パレットが回転テーブル上
に置かれたとき、パレット固定機構によって金型パレッ
トを回転テーブルに固定し、その後に回転テーブルに固
定された金型パレットを位置決め機構によりパレット搬
送用治具に対する固定を解除してから、パレット上下シ
リンダによりパレット搬送用治具を上昇させ、回転テー
ブル上に金型パレットだけを残しておき、しかる後に回
転駆動機構により回転テーブルを回転させ、さらに回転
テーブルの回転軸の直上に設置され、金型の球凹面を磨
く磨き治具を回転・昇降機構により回転させると共に磨
く磨き治具を下降させると同時に、金型上に研磨液を滴
下させながら、磨き治具により金型の球凹面を磨くよう
にしたものである。
【0008】本発明においては、複数の球凹面を有する
金型が固定された金型パレットを研磨したい球凹面が回
転テーブルの回転中心に位置するよう位置決めした後
に、金型パレットをパレット固定機構により固定し、し
かる後に回転駆動機構により回転テーブルを回転させ、
さらに回転テーブルの回転中心の直上に設置され、金型
の球凹面を磨く磨き治具を回転・昇降機構により回転さ
せると共に磨く磨き治具を下降させると同時に、金型上
に研磨液を滴下させながら、磨き治具により金型の球凹
面を磨くようにしたので、磨き治具が正確な球面Rの軌
跡を描きながら自転して金型の球凹面に対して磨きをす
ることとなり、従来のように金型の球凹面Rの形状に影
響されることなく、磨き治具の正確な球面Rの形状に忠
実に転写した磨きができるため、金型の球凹面に対して
稜線部のダレを起こさない精度の良い磨きができる。ま
た、回転駆動機構は金型パレットを載せた回転テーブル
だけという重量の軽いものを回転させるため、回転テー
ブルを回転させる回転駆動機構の小型化を図ることがで
きる。
金型が固定された金型パレットを研磨したい球凹面が回
転テーブルの回転中心に位置するよう位置決めした後
に、金型パレットをパレット固定機構により固定し、し
かる後に回転駆動機構により回転テーブルを回転させ、
さらに回転テーブルの回転中心の直上に設置され、金型
の球凹面を磨く磨き治具を回転・昇降機構により回転さ
せると共に磨く磨き治具を下降させると同時に、金型上
に研磨液を滴下させながら、磨き治具により金型の球凹
面を磨くようにしたので、磨き治具が正確な球面Rの軌
跡を描きながら自転して金型の球凹面に対して磨きをす
ることとなり、従来のように金型の球凹面Rの形状に影
響されることなく、磨き治具の正確な球面Rの形状に忠
実に転写した磨きができるため、金型の球凹面に対して
稜線部のダレを起こさない精度の良い磨きができる。ま
た、回転駆動機構は金型パレットを載せた回転テーブル
だけという重量の軽いものを回転させるため、回転テー
ブルを回転させる回転駆動機構の小型化を図ることがで
きる。
【0009】また、本発明においては、複数の球凹面を
有する金型が固定された金型パレットを回転テーブル上
に位置するコ字状のパレット搬送用治具の一対の腕の間
に配置し、その金型パレットに設けられたパレット位置
決め機構によりパレット搬送用治具の一対の腕に金型パ
レットを位置決め固定し、しかる後にパレット上下シリ
ンダによりパレット搬送用治具を上昇させ、回転テーブ
ルから離れた状態で、XYステージをX方向とY方向に
移動させて金型パレットと一体の金型の球面磨きしたい
球凹面が回転テーブルの中心にくるように設定したの
で、金型の複数の球凹面が連続した形状で、且つ球面の
中心が各々違った位置関係にあっても回転テーブルの回
転中心の直上に設置された磨き治具によって金型の球面
磨きしたい球凹面に対して忠実に球面中心で研磨するこ
とができる。
有する金型が固定された金型パレットを回転テーブル上
に位置するコ字状のパレット搬送用治具の一対の腕の間
に配置し、その金型パレットに設けられたパレット位置
決め機構によりパレット搬送用治具の一対の腕に金型パ
レットを位置決め固定し、しかる後にパレット上下シリ
ンダによりパレット搬送用治具を上昇させ、回転テーブ
ルから離れた状態で、XYステージをX方向とY方向に
移動させて金型パレットと一体の金型の球面磨きしたい
球凹面が回転テーブルの中心にくるように設定したの
で、金型の複数の球凹面が連続した形状で、且つ球面の
中心が各々違った位置関係にあっても回転テーブルの回
転中心の直上に設置された磨き治具によって金型の球面
磨きしたい球凹面に対して忠実に球面中心で研磨するこ
とができる。
【0010】さらに、本発明においては、磨き治具の回
転軸は垂直軸に対して約15〜45度傾斜させられてい
るので、磨き治具の回転中心における周速度ゼロ(回転
負荷がなく磨き力が無い)の部分がなくなり、金型の球
面磨きしたい球凹面に対する磨き残しが解消された。ま
た、磨き軸には磨き治具を着脱自在としているので、磨
き治具を交換することにより、金型の各々の球凹面Rに
対しても対応することができる。
転軸は垂直軸に対して約15〜45度傾斜させられてい
るので、磨き治具の回転中心における周速度ゼロ(回転
負荷がなく磨き力が無い)の部分がなくなり、金型の球
面磨きしたい球凹面に対する磨き残しが解消された。ま
た、磨き軸には磨き治具を着脱自在としているので、磨
き治具を交換することにより、金型の各々の球凹面Rに
対しても対応することができる。
【0011】また、本発明においては、金型を固定した
金型パレットをパレット固定機構である空気吸引装置に
よりバキュームロック装置から真空引きして金型パレッ
トの空洞と回転テーブルの空気抜き通路を減圧して金型
パレットを回転テーブルに対して吸着させて固定するよ
うにしたので、回転テーブルに対する金型パレットの設
置位置は回転テーブルの空気抜き通路の一方の開口端が
金型パレットの空洞に臨めばよく、ある程度任意の場所
に設置することができ、しかも回転テーブルに対する金
型パレットの固定は吸着によるため、金型パレットと回
転テーブルのいずれをも傷つけることはない。さらに、
本発明においては、磨き治具に磨き高さ調整用マイクロ
メータを併設しているので、磨き治具による金型の球凹
面に対する磨きが所定の研磨量に達したかどうかは磨き
高さ調整マイクロメータの数値を見て確認することがで
きる。
金型パレットをパレット固定機構である空気吸引装置に
よりバキュームロック装置から真空引きして金型パレッ
トの空洞と回転テーブルの空気抜き通路を減圧して金型
パレットを回転テーブルに対して吸着させて固定するよ
うにしたので、回転テーブルに対する金型パレットの設
置位置は回転テーブルの空気抜き通路の一方の開口端が
金型パレットの空洞に臨めばよく、ある程度任意の場所
に設置することができ、しかも回転テーブルに対する金
型パレットの固定は吸着によるため、金型パレットと回
転テーブルのいずれをも傷つけることはない。さらに、
本発明においては、磨き治具に磨き高さ調整用マイクロ
メータを併設しているので、磨き治具による金型の球凹
面に対する磨きが所定の研磨量に達したかどうかは磨き
高さ調整マイクロメータの数値を見て確認することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る球
面磨き装置の構成を示す一部を切断した正面図、図2は
同球面磨き装置の構成を示す平面図、図3は同球面磨き
装置の構成を示す一部を切断した側面図、図4は同球面
磨き装置の磨き治具の傾斜状態を示す構成図である。図
において、1は球面磨き装置の方形の台座、2は台座1
上に設置され、図示しない駆動機構によってX軸方向と
Y軸方向に移動するXYステージ、3はXYステージ2
上に固定された台板、4は台板3上の端部位置に取り付
けられたL字状のガイドレール取付台、5はガイドレー
ル取付台4の垂直部に間隔を置いてそれぞれ垂直に固定
された一対のガイドレール、6は一対のガイドレール5
に案内されて上下に摺動する一対の摺動体、7は一対の
摺動体6に水平に取り付け固定されたコ字状のパレット
搬送用治具、8は台板3上に設置され、パレット搬送用
治具7を上下に駆動するパレット上下シリンダである。
面磨き装置の構成を示す一部を切断した正面図、図2は
同球面磨き装置の構成を示す平面図、図3は同球面磨き
装置の構成を示す一部を切断した側面図、図4は同球面
磨き装置の磨き治具の傾斜状態を示す構成図である。図
において、1は球面磨き装置の方形の台座、2は台座1
上に設置され、図示しない駆動機構によってX軸方向と
Y軸方向に移動するXYステージ、3はXYステージ2
上に固定された台板、4は台板3上の端部位置に取り付
けられたL字状のガイドレール取付台、5はガイドレー
ル取付台4の垂直部に間隔を置いてそれぞれ垂直に固定
された一対のガイドレール、6は一対のガイドレール5
に案内されて上下に摺動する一対の摺動体、7は一対の
摺動体6に水平に取り付け固定されたコ字状のパレット
搬送用治具、8は台板3上に設置され、パレット搬送用
治具7を上下に駆動するパレット上下シリンダである。
【0013】10はコ字状のパレット搬送用治具7の一
方の腕7aに設けられた金型パレット位置決め機構であ
る。この金型パレット位置決め機構10はパレット搬送
用治具7の一方の腕7aの内側に水平方向に出入り自在
に設けられた位置決め板11と、位置決め板11の外面
に設けられた一対のテーパー形状の位置決めピン12
と、パレット搬送用治具7の一方の腕7aの外側に取り
付けられたパレット押えエアシリンダ13と、パレット
押えエアシリンダ13の駆動により進退動し、該腕7a
を貫通して先端が位置決め板11に固定されたシリンダ
ロット14とで構成されている。16はパレット搬送用
治具7の一対の腕7a、7a間に金型パレット位置決め
機構10によって位置決めされて挟持される方形の金型
パレット、16aは金型パレット16の一側に設けられ
た位置決めピン穴、16bは金型パレット16の底部に
設けられた空洞である。17は金型パレット16の底面
に設けられたOリングである。この金型パレット16に
は球面磨きされる複数の球凹面を有する金型18が例え
ば接着剤で接着されている。
方の腕7aに設けられた金型パレット位置決め機構であ
る。この金型パレット位置決め機構10はパレット搬送
用治具7の一方の腕7aの内側に水平方向に出入り自在
に設けられた位置決め板11と、位置決め板11の外面
に設けられた一対のテーパー形状の位置決めピン12
と、パレット搬送用治具7の一方の腕7aの外側に取り
付けられたパレット押えエアシリンダ13と、パレット
押えエアシリンダ13の駆動により進退動し、該腕7a
を貫通して先端が位置決め板11に固定されたシリンダ
ロット14とで構成されている。16はパレット搬送用
治具7の一対の腕7a、7a間に金型パレット位置決め
機構10によって位置決めされて挟持される方形の金型
パレット、16aは金型パレット16の一側に設けられ
た位置決めピン穴、16bは金型パレット16の底部に
設けられた空洞である。17は金型パレット16の底面
に設けられたOリングである。この金型パレット16に
は球面磨きされる複数の球凹面を有する金型18が例え
ば接着剤で接着されている。
【0014】21は台座1上にXYステージ2を跨ぐよ
うに設けられた門型台座、22は門型台座21の水平部
に設けられたベアリング軸受部、23は金型パレット1
6を支持する回転テーブルで、その回転テーブル23の
回転軸24はベアリング軸受部22に回転自在に支承さ
れている。26は回転テーブル23内に設けられた空気
抜き通路で、一方の開口端は回転テーブル23の上面に
臨んでおり、他方の開口端は回転テーブル23の外周面
に臨んでいる。27は空気抜き通路26の回転テーブル
23の外周面に臨んでいる他方の開口端に設けられたバ
キュームロック装置である。このバキュームロック装置
27には図示しないエアチューブが接続されており、バ
キュームロック装置27はエアチューブが外されたとき
に外部から空気が入らないように構成されている。28
は空気抜き通路26,バキュームロック装置27,金型
パレット16の空洞16b及び図示しない空気吸引装置
により構成されたパレット固定機構である。
うに設けられた門型台座、22は門型台座21の水平部
に設けられたベアリング軸受部、23は金型パレット1
6を支持する回転テーブルで、その回転テーブル23の
回転軸24はベアリング軸受部22に回転自在に支承さ
れている。26は回転テーブル23内に設けられた空気
抜き通路で、一方の開口端は回転テーブル23の上面に
臨んでおり、他方の開口端は回転テーブル23の外周面
に臨んでいる。27は空気抜き通路26の回転テーブル
23の外周面に臨んでいる他方の開口端に設けられたバ
キュームロック装置である。このバキュームロック装置
27には図示しないエアチューブが接続されており、バ
キュームロック装置27はエアチューブが外されたとき
に外部から空気が入らないように構成されている。28
は空気抜き通路26,バキュームロック装置27,金型
パレット16の空洞16b及び図示しない空気吸引装置
により構成されたパレット固定機構である。
【0015】30は門型台座21の水平部の側部に取り
付けられた回転テーブル用モータ、31は回転テーブル
用モータ30の回転軸に取り付けられたベルト車、32
は回転テーブル23の回転軸24に取り付けられたベル
ト車、34は回転テーブル用モータ30のベルト車31
と回転テーブル23のベルト車32に張設された平ベル
トである。35は門型台座上の回転テーブルとは別の場
所に立設された磨き軸固定アングル、36は磨き軸固定
アングル35の水平部の先端側を貫通し、例えば垂直軸
に対して15度傾斜して回転自在且つ昇降自在に設けら
れた磨き軸、37は磨き軸36を昇降させる昇降機構
で、磨き軸36を抜け止め状態で回転自在に支承し、外
周にラックが設けられたラック部材38と、ラック部材
38のラックと歯合するピニオン39と、ピニオン39
を回転させてラック部材38を上下にスライドさせ、ラ
ック部材38に抜け止めされている磨き軸36を上下動
させる磨き軸上下レバー40とで構成されている。
付けられた回転テーブル用モータ、31は回転テーブル
用モータ30の回転軸に取り付けられたベルト車、32
は回転テーブル23の回転軸24に取り付けられたベル
ト車、34は回転テーブル用モータ30のベルト車31
と回転テーブル23のベルト車32に張設された平ベル
トである。35は門型台座上の回転テーブルとは別の場
所に立設された磨き軸固定アングル、36は磨き軸固定
アングル35の水平部の先端側を貫通し、例えば垂直軸
に対して15度傾斜して回転自在且つ昇降自在に設けら
れた磨き軸、37は磨き軸36を昇降させる昇降機構
で、磨き軸36を抜け止め状態で回転自在に支承し、外
周にラックが設けられたラック部材38と、ラック部材
38のラックと歯合するピニオン39と、ピニオン39
を回転させてラック部材38を上下にスライドさせ、ラ
ック部材38に抜け止めされている磨き軸36を上下動
させる磨き軸上下レバー40とで構成されている。
【0016】41は磨き軸36の下端に着脱自在に取り
付けられた磨き治具で、金型18の球面の大きさに応じ
て交換される。また、磨き治具41の球面部頂点は回転
テーブル23の中心軸と一致させられている。42は磨
き軸36の上端に取り付けられたベルト車、43は磨き
軸固定アングル35の水平部の基端側に取り付けられた
磨き軸回転用モータ、44は磨き軸回転用モータ43の
回転軸に取り付けられたベルト車、45は磨き軸36の
ベルト車42と磨き軸回転用モータ43のベルト車44
に張設された平ベルトである。46は磨き軸固定アング
ル35の水平部の先端側に磨き治具41に対して併設さ
れた高さ調整用マイクロメータで、その先端は磨き治具
41の先端と一致させられている。なお、磨き治具41
を回転させ、昇降させる回転・昇降機構は磨き治具41
を昇降させる昇降機構37と、磨き治具41を回転させ
る回転駆動機構とからなり、回転駆動機構はベルト車4
2,磨き軸回転用モータ43、ベルト車44及び平ベル
ト45とで構成されている。
付けられた磨き治具で、金型18の球面の大きさに応じ
て交換される。また、磨き治具41の球面部頂点は回転
テーブル23の中心軸と一致させられている。42は磨
き軸36の上端に取り付けられたベルト車、43は磨き
軸固定アングル35の水平部の基端側に取り付けられた
磨き軸回転用モータ、44は磨き軸回転用モータ43の
回転軸に取り付けられたベルト車、45は磨き軸36の
ベルト車42と磨き軸回転用モータ43のベルト車44
に張設された平ベルトである。46は磨き軸固定アング
ル35の水平部の先端側に磨き治具41に対して併設さ
れた高さ調整用マイクロメータで、その先端は磨き治具
41の先端と一致させられている。なお、磨き治具41
を回転させ、昇降させる回転・昇降機構は磨き治具41
を昇降させる昇降機構37と、磨き治具41を回転させ
る回転駆動機構とからなり、回転駆動機構はベルト車4
2,磨き軸回転用モータ43、ベルト車44及び平ベル
ト45とで構成されている。
【0017】次に、本発明の実施形態の球面磨き装置の
球面磨き動作について説明する。 (1)まず、球面磨きをしたい複数の球凹面を有する金
型18を接着剤で貼り付けた金型パレット16をパレッ
ト搬送用治具7の一対の腕7a間に位置させた状態で回
転テーブル23上に置く。 (2)次に、パレット搬送用治具7の一方の腕7aに設
けられた金型パレット位置決め機構10のパレット押え
エアシリンダ13を駆動させてシリンダロッド14を金
型パレット16の側面に向けて進出させ、シリンダロッ
ド14に取り付けられている位置決め板11の位置決め
ピン12を金型パレット16の側面の位置決めピン穴1
6aに押し込んで嵌合させ、パレット搬送用治具7の一
対の腕7aに金型パレット16を位置決め固定する。
球面磨き動作について説明する。 (1)まず、球面磨きをしたい複数の球凹面を有する金
型18を接着剤で貼り付けた金型パレット16をパレッ
ト搬送用治具7の一対の腕7a間に位置させた状態で回
転テーブル23上に置く。 (2)次に、パレット搬送用治具7の一方の腕7aに設
けられた金型パレット位置決め機構10のパレット押え
エアシリンダ13を駆動させてシリンダロッド14を金
型パレット16の側面に向けて進出させ、シリンダロッ
ド14に取り付けられている位置決め板11の位置決め
ピン12を金型パレット16の側面の位置決めピン穴1
6aに押し込んで嵌合させ、パレット搬送用治具7の一
対の腕7aに金型パレット16を位置決め固定する。
【0018】(3)しかる後、パレット上下シリンダ8
を駆動して金型パレット16を固定したパレット搬送用
治具7を上昇させ、回転テーブル23から離れた状態
で、金型パレット16と一体の金型18の球面磨きした
い球凹面が回転テーブル23の中心にくるように、図示
しない駆動機構を駆動してXYステージ2を移動させ
る。 (4)金型18の球面磨きしたい球凹面が回転テーブル
23の中心にきた位置で、パレット上下シリンダ8を駆
動して金型パレット16を固定したパレット搬送用治具
7を下降させ、金型パレット16が回転テーブル23上
に置かれたとき、バキュームロック装置27に接続され
た図示しないエアチューブと図示しない空気吸引装置に
より真空引きを行い、金型パレット16の空洞16bを
減圧し、金型パレット16を回転テーブル23に吸着さ
せる。
を駆動して金型パレット16を固定したパレット搬送用
治具7を上昇させ、回転テーブル23から離れた状態
で、金型パレット16と一体の金型18の球面磨きした
い球凹面が回転テーブル23の中心にくるように、図示
しない駆動機構を駆動してXYステージ2を移動させ
る。 (4)金型18の球面磨きしたい球凹面が回転テーブル
23の中心にきた位置で、パレット上下シリンダ8を駆
動して金型パレット16を固定したパレット搬送用治具
7を下降させ、金型パレット16が回転テーブル23上
に置かれたとき、バキュームロック装置27に接続され
た図示しないエアチューブと図示しない空気吸引装置に
より真空引きを行い、金型パレット16の空洞16bを
減圧し、金型パレット16を回転テーブル23に吸着さ
せる。
【0019】(5)金型パレット16が回転テーブル2
3に吸着したら、今度は金型パレット位置決め部材10
のパレット押えエアシリンダ13を駆動させてシリンダ
ロッド14を金型パレット16の側面から退出させ、位
置決め板11の位置決めピン12を金型パレット16の
側面の位置決めピン穴16aから外し、しかる後にパレ
ット上下シリンダ8を駆動してパレット搬送用治具7を
上昇させ、回転テーブル23上に金型パレット16だけ
を残しておく。 (6)そして、回転テーブル23に設けられたバキュー
ムロック装置27に接続されているエアーチューブを抜
き取る。そうすると、バキュームロック装置27は外部
から空気が入らないようにロックし、金型パレット16
は回転テーブル23に吸着された状態で維持される。
3に吸着したら、今度は金型パレット位置決め部材10
のパレット押えエアシリンダ13を駆動させてシリンダ
ロッド14を金型パレット16の側面から退出させ、位
置決め板11の位置決めピン12を金型パレット16の
側面の位置決めピン穴16aから外し、しかる後にパレ
ット上下シリンダ8を駆動してパレット搬送用治具7を
上昇させ、回転テーブル23上に金型パレット16だけ
を残しておく。 (6)そして、回転テーブル23に設けられたバキュー
ムロック装置27に接続されているエアーチューブを抜
き取る。そうすると、バキュームロック装置27は外部
から空気が入らないようにロックし、金型パレット16
は回転テーブル23に吸着された状態で維持される。
【0020】(7)そこで、回転テーブル用モータ30
と磨き軸回転用モータ43を回転させ、磨き軸上下レバ
ー40を下降操作して磨き軸36を下降させると同時
に、金型パレット16に取り付けられている金型18上
に研磨液を滴下させながら、磨き軸36に取り付けられ
ている磨き治具41を金型18の球凹面に接触させる。
このとき、磨き治具41が回転していると共に金型18
の球凹面も回転しており、球面磨きが行われる。なお、
回転テーブル用モータ30と磨き軸回転用モータ43は
互いに逆回転となるように回転させることが球面磨きに
とって望ましく、両方とも同じ回転方向の場合には両者
の回転数を変えることが望ましい。
と磨き軸回転用モータ43を回転させ、磨き軸上下レバ
ー40を下降操作して磨き軸36を下降させると同時
に、金型パレット16に取り付けられている金型18上
に研磨液を滴下させながら、磨き軸36に取り付けられ
ている磨き治具41を金型18の球凹面に接触させる。
このとき、磨き治具41が回転していると共に金型18
の球凹面も回転しており、球面磨きが行われる。なお、
回転テーブル用モータ30と磨き軸回転用モータ43は
互いに逆回転となるように回転させることが球面磨きに
とって望ましく、両方とも同じ回転方向の場合には両者
の回転数を変えることが望ましい。
【0021】(8)所定の研磨量に達したかどうかは磨
き軸固定アングル35に取り付けられた磨き高さ調整マ
イクロメータ46の数値を見て確認する。 (9)金型18の球凹面に対する磨きが終了したところ
で、磨き軸上下レバー40を上昇操作して磨き軸36を
上昇させる。 (10)しかる後に、回転用テーブル用モータ30と磨
き軸回転用モータ43の回転を停止させる。 (11)パレット上下シリンダ8を駆動させてパレット
搬送用治具7を回転テーブル23上まで下降させたら、
金型パレット位置決め部材10のパレット押えエアシリ
ンダ13を駆動させてシリンダロッド14を金型パレッ
ト16の側面に向けて進出させ、シリンダロッド14に
取り付けられている位置決め板11の位置決めピン12
を金型パレット16の側面の位置決めピン穴16aに押
し込んで嵌合させ、パレット搬送用治具7の一対の腕7
aに金型パレット16を固定する。
き軸固定アングル35に取り付けられた磨き高さ調整マ
イクロメータ46の数値を見て確認する。 (9)金型18の球凹面に対する磨きが終了したところ
で、磨き軸上下レバー40を上昇操作して磨き軸36を
上昇させる。 (10)しかる後に、回転用テーブル用モータ30と磨
き軸回転用モータ43の回転を停止させる。 (11)パレット上下シリンダ8を駆動させてパレット
搬送用治具7を回転テーブル23上まで下降させたら、
金型パレット位置決め部材10のパレット押えエアシリ
ンダ13を駆動させてシリンダロッド14を金型パレッ
ト16の側面に向けて進出させ、シリンダロッド14に
取り付けられている位置決め板11の位置決めピン12
を金型パレット16の側面の位置決めピン穴16aに押
し込んで嵌合させ、パレット搬送用治具7の一対の腕7
aに金型パレット16を固定する。
【0022】(12)回転テーブル23に設けられたバ
キュームロック装置27の外部から空気が入らないよう
にしたロックを解除し、金型パレット16の空洞16b
に空気抜き通路26を介してエアーを送り込んで回転テ
ーブル23による金型パレット16の吸着を解除し、バ
キュームロック装置27にエアチューブを接続する。 (13)以降、金型18の球面磨きしたい他の球凹面に
ついては、(3)〜(11)の動作の繰り返しとなる。
キュームロック装置27の外部から空気が入らないよう
にしたロックを解除し、金型パレット16の空洞16b
に空気抜き通路26を介してエアーを送り込んで回転テ
ーブル23による金型パレット16の吸着を解除し、バ
キュームロック装置27にエアチューブを接続する。 (13)以降、金型18の球面磨きしたい他の球凹面に
ついては、(3)〜(11)の動作の繰り返しとなる。
【0023】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、複数の球凹面を有する金型18が固定された金型パ
レット16を磨きたい球凹面が回転テーブル23の回転
中心に位置するよう位置決めした後に、金型パレット1
6をパレット固定機構である空気吸引装置によりバキュ
ームロック装置27から真空引きして金型パレット16
の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路26を
減圧して金型パレット16を回転テーブル23に対して
吸着させて固定し、しかる後に回転駆動機構である回転
テーブル用モータ30の回転により回転テーブル23を
回転させ、さらに回転テーブル23の回転中心の直上に
設置され、金型18の球凹面を磨く磨き治具41を回転
・昇降機構である磨き軸回転用モータ43の回転により
回転させると共に昇降機構37の磨き軸上下レバー40
を下降操作して磨く磨き治具41を下降させると同時
に、金型18上に研磨液を滴下させながら、磨き治具4
1により金型18の球凹面を磨くようにしたので、磨き
治具41が正確な球面Rの軌跡を描きながら自転して金
型18の球凹面に対して磨きをすることとなり、従来の
ように金型の球凹面Rの形状に影響されることなく、磨
き治具41の正確な球面Rの形状に忠実に転写した磨き
ができるため、金型18の球凹面に対して稜線部のダレ
を起こさない精度の良い磨きができる。また、回転駆動
機構である回転テーブル用モータ30は金型パレット1
6を載せた回転テーブル23だけという重量の軽いもの
を回転させるため、回転テーブル23を回転させる回転
駆動機構である回転テーブル用モータ30の小型化を図
ることができる。
ば、複数の球凹面を有する金型18が固定された金型パ
レット16を磨きたい球凹面が回転テーブル23の回転
中心に位置するよう位置決めした後に、金型パレット1
6をパレット固定機構である空気吸引装置によりバキュ
ームロック装置27から真空引きして金型パレット16
の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路26を
減圧して金型パレット16を回転テーブル23に対して
吸着させて固定し、しかる後に回転駆動機構である回転
テーブル用モータ30の回転により回転テーブル23を
回転させ、さらに回転テーブル23の回転中心の直上に
設置され、金型18の球凹面を磨く磨き治具41を回転
・昇降機構である磨き軸回転用モータ43の回転により
回転させると共に昇降機構37の磨き軸上下レバー40
を下降操作して磨く磨き治具41を下降させると同時
に、金型18上に研磨液を滴下させながら、磨き治具4
1により金型18の球凹面を磨くようにしたので、磨き
治具41が正確な球面Rの軌跡を描きながら自転して金
型18の球凹面に対して磨きをすることとなり、従来の
ように金型の球凹面Rの形状に影響されることなく、磨
き治具41の正確な球面Rの形状に忠実に転写した磨き
ができるため、金型18の球凹面に対して稜線部のダレ
を起こさない精度の良い磨きができる。また、回転駆動
機構である回転テーブル用モータ30は金型パレット1
6を載せた回転テーブル23だけという重量の軽いもの
を回転させるため、回転テーブル23を回転させる回転
駆動機構である回転テーブル用モータ30の小型化を図
ることができる。
【0024】また、複数の球凹面を有する金型18が固
定された金型パレット16を回転テーブル23上に位置
するコ字状のパレット搬送用治具7の一対の腕7aの間
に配置し、その金型パレットに設けられたパレット位置
決め機構10によりパレット搬送用治具7の一対の腕7
aに金型パレット16を位置決めして固定し、しかる後
にパレット上下シリンダ8によりパレット搬送用治具7
を上昇させ、回転テーブル23から離れた状態で、XY
ステージ2をX方向とY方向に移動させて金型パレット
16と一体の金型18の球面磨きしたい球凹面が回転テ
ーブル23の中心にくるように設定したので、金型18
の複数の球凹面が連続した形状で、且つ球面の中心が各
々違った位置関係にあっても回転テーブル23の回転中
心の直上に設置された磨き治具41によって金型18の
球面磨きしたい球凹面に対して忠実に球面中心で研磨す
ることができる。
定された金型パレット16を回転テーブル23上に位置
するコ字状のパレット搬送用治具7の一対の腕7aの間
に配置し、その金型パレットに設けられたパレット位置
決め機構10によりパレット搬送用治具7の一対の腕7
aに金型パレット16を位置決めして固定し、しかる後
にパレット上下シリンダ8によりパレット搬送用治具7
を上昇させ、回転テーブル23から離れた状態で、XY
ステージ2をX方向とY方向に移動させて金型パレット
16と一体の金型18の球面磨きしたい球凹面が回転テ
ーブル23の中心にくるように設定したので、金型18
の複数の球凹面が連続した形状で、且つ球面の中心が各
々違った位置関係にあっても回転テーブル23の回転中
心の直上に設置された磨き治具41によって金型18の
球面磨きしたい球凹面に対して忠実に球面中心で研磨す
ることができる。
【0025】さらに、磨き治具41の回転軸である磨き
治具41を取り付けている磨き軸36は垂直軸に対して
約15度傾斜させられているので、磨き治具41の回転
軸の中心における周速度ゼロ(回転負荷がなく磨き力が
無い)の部分がなくなり、金型18の球面磨きしたい球
凹面に対する磨き残しが解消された。また、磨き軸36
には磨き治具41を着脱自在としているので、磨き治具
41を交換することにより、金型18の各々の球凹面R
に対しても対応することができる。
治具41を取り付けている磨き軸36は垂直軸に対して
約15度傾斜させられているので、磨き治具41の回転
軸の中心における周速度ゼロ(回転負荷がなく磨き力が
無い)の部分がなくなり、金型18の球面磨きしたい球
凹面に対する磨き残しが解消された。また、磨き軸36
には磨き治具41を着脱自在としているので、磨き治具
41を交換することにより、金型18の各々の球凹面R
に対しても対応することができる。
【0026】また、金型18を固定した金型パレット1
6をパレット固定機構である図示しない空気吸引装置に
よりバキュームロック装置27から真空引きして金型パ
レット16の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き
通路26を減圧して金型パレット16を回転テーブル2
3に対して吸着させて固定するようにしたので、回転テ
ーブル23に対する金型パレット16の設置位置は回転
テーブル23の空気抜き通路26の一方の開口端が金型
パレット16の空洞16bに臨めばよく、ある程度任意
の場所に設置することができ、しかも回転テーブル23
に対する金型パレット16の固定は吸着によるため、金
型パレット16と回転テーブル23のいずれをも傷つけ
ることはない。さらに、磨き治具41に磨き高さ調整用
マイクロメータ46を併設しているので、磨き治具41
による金型の球凹面に対する磨きが所定の研磨量に達し
たかどうかは磨き高さ調整用マイクロメータ46の数値
を見て確認することができる。
6をパレット固定機構である図示しない空気吸引装置に
よりバキュームロック装置27から真空引きして金型パ
レット16の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き
通路26を減圧して金型パレット16を回転テーブル2
3に対して吸着させて固定するようにしたので、回転テ
ーブル23に対する金型パレット16の設置位置は回転
テーブル23の空気抜き通路26の一方の開口端が金型
パレット16の空洞16bに臨めばよく、ある程度任意
の場所に設置することができ、しかも回転テーブル23
に対する金型パレット16の固定は吸着によるため、金
型パレット16と回転テーブル23のいずれをも傷つけ
ることはない。さらに、磨き治具41に磨き高さ調整用
マイクロメータ46を併設しているので、磨き治具41
による金型の球凹面に対する磨きが所定の研磨量に達し
たかどうかは磨き高さ調整用マイクロメータ46の数値
を見て確認することができる。
【0027】また、本発明の実施の形態では、磨き治具
41の回転軸は垂直軸に対して約15度傾斜させられて
いるが、磨かれる金型18の球凹面の大きさに応じて約
15〜45度の傾斜範囲に設定すれば、磨き残しのない
磨きができる。さらに、本発明の実施の形態におけるパ
レット位置決め機構10は位置決め板11と、位置決め
ピン12と、パレット押えエアシリンダ13とシリンダ
ロット14とで構成しているが、パレット位置決め機構
10をパレット搬送用治具7の一方の腕7aを螺回貫通
する位置決めネジと、金型パレット16の側面に設けた
位置決め穴とで構成するようにしてもよい。また、本発
明の実施の形態におけるパレット固定機構は金型パレッ
ト16の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路
26とバキュームロック装置27等で構成しているが、
パレット固定機構を回転テーブル23に設けた機械的構
成のクランプ部材であってもよい。
41の回転軸は垂直軸に対して約15度傾斜させられて
いるが、磨かれる金型18の球凹面の大きさに応じて約
15〜45度の傾斜範囲に設定すれば、磨き残しのない
磨きができる。さらに、本発明の実施の形態におけるパ
レット位置決め機構10は位置決め板11と、位置決め
ピン12と、パレット押えエアシリンダ13とシリンダ
ロット14とで構成しているが、パレット位置決め機構
10をパレット搬送用治具7の一方の腕7aを螺回貫通
する位置決めネジと、金型パレット16の側面に設けた
位置決め穴とで構成するようにしてもよい。また、本発
明の実施の形態におけるパレット固定機構は金型パレッ
ト16の空洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路
26とバキュームロック装置27等で構成しているが、
パレット固定機構を回転テーブル23に設けた機械的構
成のクランプ部材であってもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の球面磨き方法及び
装置によれば、複数の球凹面を有する金型が固定された
金型パレットを研磨したい球凹面が回転テーブルの回転
中心に位置するよう位置決めした後に、金型パレットを
パレット固定機構により固定し、しかる後に回転駆動機
構により回転テーブルを回転させ、さらに回転テーブル
の回転中心の直上に設置され、金型の球凹面を磨く磨き
治具を回転・昇降機構により回転させると共に磨く磨き
治具を下降させると同時に、金型上に研磨液を滴下させ
ながら、磨き治具により金型の球凹面を磨くようにした
ので、磨き治具が正確な球面Rの軌跡を描きながら自転
して金型の球凹面に対して磨きをすることとなり、従来
のように金型の球凹面Rの形状に影響されることなく、
磨き治具の正確な球面Rの形状に忠実に転写した磨きが
できるため、金型の球凹面に対して稜線部のダレを起こ
さない精度の良い磨きができるという効果がある。ま
た、回転駆動機構は金型パレットを載せた回転テーブル
だけという重量の軽いものを回転させるため、回転テー
ブルを回転させる回転駆動機構の小型化を図ることがで
きるという効果がある。
装置によれば、複数の球凹面を有する金型が固定された
金型パレットを研磨したい球凹面が回転テーブルの回転
中心に位置するよう位置決めした後に、金型パレットを
パレット固定機構により固定し、しかる後に回転駆動機
構により回転テーブルを回転させ、さらに回転テーブル
の回転中心の直上に設置され、金型の球凹面を磨く磨き
治具を回転・昇降機構により回転させると共に磨く磨き
治具を下降させると同時に、金型上に研磨液を滴下させ
ながら、磨き治具により金型の球凹面を磨くようにした
ので、磨き治具が正確な球面Rの軌跡を描きながら自転
して金型の球凹面に対して磨きをすることとなり、従来
のように金型の球凹面Rの形状に影響されることなく、
磨き治具の正確な球面Rの形状に忠実に転写した磨きが
できるため、金型の球凹面に対して稜線部のダレを起こ
さない精度の良い磨きができるという効果がある。ま
た、回転駆動機構は金型パレットを載せた回転テーブル
だけという重量の軽いものを回転させるため、回転テー
ブルを回転させる回転駆動機構の小型化を図ることがで
きるという効果がある。
【0029】また、複数の球凹面を有する金型が固定さ
れた金型パレットを回転テーブル上に位置するコ字状の
パレット搬送用治具の一対の腕の間に配置し、その金型
パレットに設けられたパレット位置決め機構によりパレ
ット搬送用治具の一対の腕に金型パレットを位置決め固
定し、しかる後にパレット上下シリンダによりパレット
搬送用治具を上昇させ、回転テーブルから離れた状態
で、XYステージをX方向とY方向に移動させて金型パ
レットと一体の金型の球面磨きしたい球凹面が回転テー
ブルの中心にくるように設定したので、金型の複数の球
凹面が連続した形状で、且つ球面の中心が各々違った位
置関係にあっても回転テーブルの回転中心の直上に設置
された磨き治具によって金型の球面磨きしたい球凹面に
対して忠実に球面中心で研磨することができるという効
果がある。
れた金型パレットを回転テーブル上に位置するコ字状の
パレット搬送用治具の一対の腕の間に配置し、その金型
パレットに設けられたパレット位置決め機構によりパレ
ット搬送用治具の一対の腕に金型パレットを位置決め固
定し、しかる後にパレット上下シリンダによりパレット
搬送用治具を上昇させ、回転テーブルから離れた状態
で、XYステージをX方向とY方向に移動させて金型パ
レットと一体の金型の球面磨きしたい球凹面が回転テー
ブルの中心にくるように設定したので、金型の複数の球
凹面が連続した形状で、且つ球面の中心が各々違った位
置関係にあっても回転テーブルの回転中心の直上に設置
された磨き治具によって金型の球面磨きしたい球凹面に
対して忠実に球面中心で研磨することができるという効
果がある。
【0030】さらに、磨き治具の回転軸は垂直軸に対し
て約15〜45度傾斜させられているので、磨き治具の
回転中心における周速度ゼロ(回転負荷がなく磨き力が
無い)の部分がなくなり、金型の球面磨きしたい球凹面
に対する磨き残しが解消されるという効果がある。ま
た、磨き軸には磨き治具を着脱自在としているので、磨
き治具を交換することにより、金型の各々の球凹面Rに
対しても対応することができるという効果がある。
て約15〜45度傾斜させられているので、磨き治具の
回転中心における周速度ゼロ(回転負荷がなく磨き力が
無い)の部分がなくなり、金型の球面磨きしたい球凹面
に対する磨き残しが解消されるという効果がある。ま
た、磨き軸には磨き治具を着脱自在としているので、磨
き治具を交換することにより、金型の各々の球凹面Rに
対しても対応することができるという効果がある。
【0031】また、金型を固定した金型パレットをパレ
ット固定機構である空気吸引装置によりバキュームロッ
ク装置から真空引きして金型パレットの空洞と回転テー
ブルの空気抜き通路を減圧して金型パレットを回転テー
ブルに対して吸着させて固定するようにしたので、回転
テーブルに対する金型パレットの設置位置は回転テーブ
ルの空気抜き通路の一方の開口端が金型パレットの空洞
に臨めばよく、ある程度任意の場所に設置することがで
き、しかも回転テーブルに対する金型パレットの固定は
吸着によるため、金型パレットと回転テーブルのいずれ
をも傷つけることはないという効果がある。さらに、磨
き治具に磨き高さ調整用マイクロメータを併設している
ので、磨き治具による金型の球凹面に対する磨きが所定
の研磨量に達したかどうかは磨き高さ調整用マイクロメ
ータの数値を見て確認することができるという効果があ
る。
ット固定機構である空気吸引装置によりバキュームロッ
ク装置から真空引きして金型パレットの空洞と回転テー
ブルの空気抜き通路を減圧して金型パレットを回転テー
ブルに対して吸着させて固定するようにしたので、回転
テーブルに対する金型パレットの設置位置は回転テーブ
ルの空気抜き通路の一方の開口端が金型パレットの空洞
に臨めばよく、ある程度任意の場所に設置することがで
き、しかも回転テーブルに対する金型パレットの固定は
吸着によるため、金型パレットと回転テーブルのいずれ
をも傷つけることはないという効果がある。さらに、磨
き治具に磨き高さ調整用マイクロメータを併設している
ので、磨き治具による金型の球凹面に対する磨きが所定
の研磨量に達したかどうかは磨き高さ調整用マイクロメ
ータの数値を見て確認することができるという効果があ
る。
【図1】 本発明の実施形態に係る球面磨き装置の構成
を示す一部を切断した正面図である。
を示す一部を切断した正面図である。
【図2】 同球面磨き装置の構成を示す平面図である。
【図3】 同球面磨き装置の構成を示す一部を切断した
側面図である。
側面図である。
【図4】 同球面磨き装置の磨き治具の傾斜状態を示す
構成図である。
構成図である。
【図5】 従来のフライアイレンズ成型用金型の研磨装
置の構成図である。
置の構成図である。
【図6】 同研磨装置の研磨工具の揺動方向を説明する
ための図である。
ための図である。
1 台座、2 XYステージ、4 ガイドレール取付
板、5 ガイドレール、7 パレット搬送用治具、7a
腕、8 パレット上下シリンダ、10 パレット位置
決め機構、16 金型パレット、21 門型台座、23
回転テーブル、28 パレット固定機構、30 回転
テーブル用モータ、36 磨き軸、37昇降機構、40
磨き軸上下レバー、43 磨き軸回転用モータ。
板、5 ガイドレール、7 パレット搬送用治具、7a
腕、8 パレット上下シリンダ、10 パレット位置
決め機構、16 金型パレット、21 門型台座、23
回転テーブル、28 パレット固定機構、30 回転
テーブル用モータ、36 磨き軸、37昇降機構、40
磨き軸上下レバー、43 磨き軸回転用モータ。
Claims (11)
- 【請求項1】 回転テーブル上に位置するコ字状のパレ
ット搬送用治具の一対の腕の間に複数の球凹面を有する
金型が固定された金型パレットを配置する工程と、 その金型パレットに設けられた位置決め機構によりパレ
ット搬送用治具の一対の腕に金型パレットを位置決め固
定する工程と、 パレット上下シリンダによりパレット搬送用治具を上昇
させ、回転テーブルから離れた状態で、XYステージを
X方向とY方向に移動させて金型パレットと一体の金型
の球面磨きしたい球凹面が回転テーブルの中心にくるよ
うに設定する工程と、 パレット上下シリンダによりパレット搬送用治具を下降
させ、金型パレットが回転テーブル上に置かれたとき、
パレット固定機構によって金型パレットを回転テーブル
に固定する工程と、 回転テーブルに固定された金型パレットを位置決め機構
によりパレット搬送用治具に対する固定を解除してか
ら、パレット上下シリンダによりパレット搬送用治具を
上昇させ、回転テーブル上に金型パレットだけを残して
おく工程と、 回転駆動機構により回転テーブルを回転させ、さらに回
転テーブルの回転軸の直上に設置され、金型の球凹面を
磨く磨き治具を回転・昇降機構により回転させると共に
磨く磨き治具を下降させると同時に、金型上に研磨液を
滴下させながら、磨き治具により金型の球凹面を磨く工
程と、 からなることを特徴とする球面磨き方法。 - 【請求項2】 前記磨き治具の回転軸は垂直軸に対して
約15〜45度傾斜させられていることを特徴とする請
求項1記載の球面磨き方法。 - 【請求項3】 前記金型は前記回転テーブルに接着剤で
固定されていることを特徴とする請求項1記載の球面磨
き方法。 - 【請求項4】 台座上に設置され、X軸方向とY軸方向
に移動するXYステージと、 XYステージ上に設置されたガイドレール取付台に取り
付けられ、垂直方向に延びるガイドレールと、 ガイドレールに案内され、昇降自在なコ字状のパレット
搬送用治具と、 パレット搬送用治具に設けられ、パレット搬送用治具の
一対の腕の間に配置された複数の球凹面を有する金型が
固定された金型パレットを所定の位置に位置決めするパ
レット位置決め機構と、 パレット搬送用治具を上下方向に昇降させるパレット上
下シリンダと、 パレット搬送用治具の下方に配置された水平に回転自在
な回転テーブルと、 回転テーブルを回転駆動する回転駆動機構と、 回転テーブル上でパレット位置決め機構によって所定の
位置に位置決めされた金型パレットを回転テーブルに固
定するパレット固定機構と、 回転テーブルの回転中心の直上に設置され、金型の球凹
面を磨く磨き治具と、 磨き治具を回転及び昇降させる回転・昇降機構とを備え
たことを特徴とする球面磨き装置。 - 【請求項5】 前記パレット位置決め機構はパレット搬
送用治具の一方の腕の内側に水平方向に出入り自在に設
けられた位置決め板と、位置決め板の外面に設けられた
一対のテーパー形状の位置決めピンと、パレット搬送用
治具の一方の腕の外側に取り付けられたパレット押えエ
アシリンダと、パレット押えエアシリンダの駆動により
進退動し、該腕を貫通して先端が位置決め板に固定され
たシリンダロットと、金型パレットの側部に設けられ、
該位置決めピンが嵌合する位置決めピンとで構成されて
いることを特徴とする請求項4記載の球面磨き装置。 - 【請求項6】 前記パレット固定機構は、一方の開口端
は回転テーブルの上面に臨んでおり、他方の開口端は回
転テーブルの外周面に臨んでいる空気抜き通路と、空気
抜き通路の回転テーブルの外周面に臨んでいる開口端に
設けられ、外部から空気が入らないようにロック自在と
するバキュームロック装置と、バキュームロック装置に
接続される空気吸引装置とで構成されていることを特徴
とする請求項4記載の球面磨き装置。 - 【請求項7】 前記回転・昇降機構は磨き治具の回転軸
を垂直軸に対して約15〜45度傾斜させていることを
特徴とする請求項4記載の球面磨き装置。 - 【請求項8】 前記回転・昇降機構は磨き治具を取り付
け自在な磨き軸と、磨き軸を昇降させる昇降機構と、磨
き軸を回転させる回転駆動機構とからなることを特徴と
する請求項4又は7のいずれかに記載の球面磨き装置。 - 【請求項9】 前記昇降機構は、磨き軸を抜け止め状態
で回転自在に支承し、外周にラックが設けられたラック
部材と、ラック部材のラックと歯合するピニオンと、ピ
ニオンを回転させてラック部材を上下にスライドさせ、
ラック部材に抜け止めされている磨き軸を上下動させる
上下レバーとで構成されていることを特徴とする請求項
8記載の球面磨き装置。 - 【請求項10】 前記磨き軸を回転駆動する回転駆動機
構は、磨き軸回転用モータと、磨き軸回転用モータと磨
き軸との間に設けられた駆動伝達部材とからなることを
特徴とする請求項8記載の球面磨き装置。 - 【請求項11】 前記磨き治具に磨き高さ調整用マイク
ロメータを併設したことを特徴とする請求項4記載の球
面磨き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340259A JP2003136383A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 球面磨き方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340259A JP2003136383A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 球面磨き方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003136383A true JP2003136383A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19154489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001340259A Pending JP2003136383A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | 球面磨き方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003136383A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107322300A (zh) * | 2017-08-30 | 2017-11-07 | 宜兴东方智能汽车装备有限公司 | 一种旋转台装置及汽车装配流水线 |
CN109227335A (zh) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 蓝思科技(长沙)有限公司 | 玻璃抛光装置、玻璃抛光设备及玻璃抛光方法 |
CN109333235A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-15 | 莆田市晟熠光电科技有限公司 | 一种用于C-lens透镜加工的双面研磨设备及其研磨方法 |
CN112571075A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-30 | 陈永富 | 一种玻璃幕墙生产线用铝材切割装置及其切割方法 |
CN114055325A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-18 | 徐州好合智能装备有限公司 | 一种模具制造用表面抛光装置 |
CN115091342A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-09-23 | 深圳西可实业有限公司 | 一种扫光机的托盘定位机构 |
-
2001
- 2001-11-06 JP JP2001340259A patent/JP2003136383A/ja active Pending
Cited By (8)
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