JP2003136163A - トランスファプレスのワーク搬送方法及びワーク搬送装置 - Google Patents

トランスファプレスのワーク搬送方法及びワーク搬送装置

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JP2003136163A
JP2003136163A JP2001343008A JP2001343008A JP2003136163A JP 2003136163 A JP2003136163 A JP 2003136163A JP 2001343008 A JP2001343008 A JP 2001343008A JP 2001343008 A JP2001343008 A JP 2001343008A JP 2003136163 A JP2003136163 A JP 2003136163A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各工程毎の送りストローク、リフトストロー
クおよびワーク搬送高さを個別に調整可能として、最適
な金型を工程毎に設計できるトランスファプレスのワー
ク搬送方法及びワーク搬送装置を提供する。 【解決手段】 ワーク搬送方向に平行に、かつ上下動自
在に設けた少なくとも1対のリフトビーム13と、それ
ぞれのリフトビーム13に該リフトビームの長手方向に
沿って移動可能に設けた少なくとも1つのキャリア15
と、前記キャリア15に設けられたガイド57に沿って
キャリア移動方向に移動可能に設けたサブキャリア50
と、前記キャリア15の移動時の動きを利用してキャリ
ア駆動動力を前記サブキャリア50に伝達する動力伝達
手段51,54と、互いに対向する前記1対のサブキャ
リア50間に横架し、ワーク保持可能なワーク保持手段
を設けたクロスバー17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファプレ
スのワーク搬送方法及びワーク搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プレス本体内に複数の加工ス
テーションを備えたトランスファプレスには、各加工ス
テーション間でワークを順次搬送するトランスファフィ
ーダが設置されている。このトランスファフィーダは、
ワーク搬送方向に対して左右に1対の平行なトランスフ
ァバーを備えており、それぞれのトランスファバーは、
全ての加工ステーションにわたる長尺をなしている。
【0003】従来のトランスファフィーダとしては、例
えば特開平11−104759号公報に開示されてお
り、同公報によると、左右1対のトランスファバーは全
ての加工ステーションにわたる長尺の一体物で構成され
ており、該トランスファバーにはワーク搬送方向に所定
間隔で複数の吸着具を昇降自在で、かつ左右方向(クラ
ンプ方向)及び前後方向(搬送方向)にそれぞれリニア
モータによって移動自在に設け、ワークを搬送するに際
して、前記吸着具によるワークのクランプ/アンクラン
プ方向の変化に対応できるようにしている。
【0004】また、トランスファフィーダの他の従来例
としては、例えば特開平10−314871号公報に開
示されたものがあり、同公報によると、トランスファフ
ィードバー駆動装置は、トランスファバー(同公報のフ
ィードバー)がその上下および左右方向には移動自在と
され、かつ前後方向の移動は拘束されるように連結され
ているフィードキャリヤと、フィードキャリヤをリニア
モータによって前後動させるフィードユニットとを備え
ている。
【0005】さらに、トランスファフィーダの他の従来
例としては、例えば特公平7−73756号公報に開示
されており、同公報によると、ワーク搬送方向に対して
左右1対の上下動自在なガイドレール(前記トランスフ
ァバーに相当)に複数のキャリアをリニアモータにより
それぞれ独立で移動自在に設け、各加工ステーションを
挟んで互いに対向するキャリア間にクロスバーを差し渡
し、該クロスバーに備えたワーク保持手段でワークを吸
着して、前記リニアモータでクロスバーをガイドレール
に沿って移動させることにより、ワークを搬送するよう
にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトランスファバーには以下のような問題がある。特
開平11−104759号公報や特開平10−3148
71号公報に記載されたトランスファバーは、いずれも
複数の加工ステーションにわたる一体物で構成されてお
り、フィード方向の駆動源は1系統であるため、各工程
毎の送り、リフト、ワーク搬送高さ(いわゆるフィード
レベル)の各ストローク調整には何らかの制約がある。
すなわち、送りストロークに関しては搬送ピッチ(工程
間距離)が一定であるから、隣接する加工ステーション
間のピッチが異なるようなトランスファプレスではワー
ク搬送が困難であると共に、逆に工程間距離が等しくな
るように金型を設計しなければならない為に干渉曲線等
を考慮した最適な金型を設計するのが困難となるという
問題がある。また、リフトやワーク搬送高さに関しても
各加工ステーション間で等しくしなければならないの
で、これに適合した、又は最適な金型設計が困難であ
る。また、特公平7−73756号公報に記載されたト
ランスファバーは、複数のキャリアがそれぞれリニアモ
ータにより独立して自走できるように構成しているが、
トランスファバー(ガイドレール)は上記同様に複数の
加工ステーションにわたる一体物で構成されているた
め、各工程毎のリフトストローク調整およびワーク搬送
高さを調整することができないという問題がある。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、各工程毎の送りストローク、リフトスト
ロークおよびワーク搬送高さを個別に調整可能として、
最適な金型を工程毎に設計できるトランスファプレスの
ワーク搬送方法及びワーク搬送装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、トランスファプレス
のワーク搬送方法において、ワーク搬送方向に平行に設
けられた少なくとも1対のリフトビームを上下動させる
工程と、前記少なくとも1対のリフトビームのそれぞれ
に設けた少なくとも1つのキャリアをリフトビームの長
手方向に沿って移動させて、少なくとも1対の互いに対
向する前記キャリア間に横架し、かつワーク保持可能な
ワーク保持手段を設けたクロスバーを往復動させる工程
とを、所定の送りモーションに基づいて実行し、少なく
とも1対の前記キャリアは、該キャリアの移動時の動き
を利用して、前記クロスバーをキャリア移動方向にキャ
リア移動位置よりオフセットした位置に移動させる方法
としている。
【0009】第1発明によると、少なくとも1対のリフ
トビームを個別に上下動させ、リフトビームに設けたキ
ャリアを個別にリフトビームの長手方向(ワーク搬送方
向)に移動させ、少なくとも1対の互いに対向するキャ
リアは、両キャリア間に横架し、かつワーク保持可能な
ワーク保持手段を設けたクロスバーを、該キャリアの移
動時の動きを利用してキャリア移動方向に移動させるの
で、前記クロスバーの昇降ストローク及び搬送方向送り
ストロークをそれぞれリフトビーム毎に調整することが
可能である。このため、隣接する加工ステーション間毎
に前記クロスバーの昇降ストローク及び搬送方向送りス
トロークを調整でき、送りモーションのタイミングを変
えることができるので、加工ステーション間の搬送ピッ
チが異なる場合でもワーク搬送ができ、また加工ステー
ション間毎に金型に見合った金型干渉曲線を設定でき
る。また、各加工ステーション毎の原点位置(フィード
レベル)を金型に見合った位置に設定できる。この結
果、最適な金型を設計できる。また、複数の加工ステー
ション間で搬送ピッチが他よりも長い工程がある場合で
も、アイドルステーションを設けずにワーク搬送がで
き、全トランスファプレスラインの長さを短くできる。
【0010】さらに、キャリアの移動時の動きを利用し
てクロスバーのオフセットを駆動するので、オフセット
駆動の為の駆動源が不要となり、キャリアの構成部品が
少なく、軽量化及び小型化ができる。また、少なくとも
1対のキャリアはクロスバーをキャリア移動位置よりオ
フセットした位置に移動させるから、リフトビームの長
手方向端部近傍にキャリアを移動させることにより、ク
ロスバーを前記リフトビームの長手方向端部よりオーバ
ーした位置に移動させることができる。したがって、複
数のリフトビームをワーク搬送方向(リフトビームの長
手方向)に沿って重複する個所が無いように直線的に配
置した場合でも、隣接するリフトビーム間に設けた加工
ステーションの略中心位置にクロスバー及びワーク保持
手段を移動させることができるので、クロスバーの長さ
に制約されることなく送りストロークを設定でき、クロ
スバーの長さを短く構成できる。
【0011】第2発明は、第1発明において、少なくと
も、前記リフトビームの長手方向の略端部に移動可能な
キャリアは、該端部に移動したときに前記クロスバーを
該リフトビームの端部よりも外方へオーバした位置にオ
フセットさせるようにする。
【0012】第2発明によると、第1発明による効果の
他にさらに以下の効果が有る。少なくとも、リフトビー
ムの長手方向の略端部に移動可能なキャリアは、該端部
に移動したときに、該キャリアに設けたサブキャリアを
オフセットさせることにより、クロスバーを該リフトビ
ームの端部よりも外方へオーバした位置に移動させる。
このため、複数のリフトビームをワーク搬送方向に略直
線上に配置し、かつ隣接したリフトビーム間に加工ステ
ーションがあるような場合でも、該加工ステーションへ
の搬送が確実にでき、搬送パターンでの制約が無くな
る。また、例えば加工ステーションの上流側又は下流側
にそれぞれ搬入装置又は搬出装置等が配置されたときで
も、リフトビームの搬送方向長さに制約されることなく
多種の搬入装置や搬出装置に対応してワーク搬送できる
ので、トランスファプレスラインの工程設計の自由度が
上がる。
【0013】また第3発明は、トランスファプレスのワ
ーク搬送装置において、ワーク搬送方向に平行に、かつ
上下動自在に設けた少なくとも1対のリフトビームと、
それぞれのリフトビームに該リフトビームの長手方向に
沿って移動可能に設けた少なくとも1つのキャリアと、
前記キャリアに設けられたガイドに沿ってキャリア移動
方向に移動可能に設けたサブキャリアと、前記キャリア
の移動時の動きを利用してキャリア駆動動力を前記サブ
キャリアに伝達する動力伝達手段と、互いに対向する前
記1対のサブキャリアに横架し、ワーク保持可能なワー
ク保持手段を設けたクロスバーとを備えた構成としてい
る。
【0014】第3発明によると、少なくとも1対のリフ
トビームを個別に上下動させ、リフトビームに設けたキ
ャリアを個別にリフトビームの長手方向(ワーク搬送方
向)に移動させ、該キャリアに設けたサブキャリアを該
キャリアの移動時の動きを利用して動力伝達機構を介し
てキャリア移動方向にそれぞれ移動させるので、互いに
対向する1対のサブキャリア間に横架し、かつワーク保
持可能なワーク保持手段を設けたクロスバーの昇降スト
ローク及び搬送方向送りストロークをそれぞれリフトビ
ーム毎に調整することが可能である。このため、隣接す
る加工ステーション間毎に前記クロスバーの昇降ストロ
ーク及び搬送方向送りストロークを調整でき、送りモー
ションのタイミングを変えることができるので、加工ス
テーション間の搬送ピッチが異なる場合でもワーク搬送
ができ、また加工ステーション間毎に金型に見合った金
型干渉曲線を設定できる。また、各加工ステーション毎
の原点位置(フィードレベル)を金型に見合った位置に
設定できる。したがって、アイドルステーションを設け
ずにワーク搬送ができ、全トランスファプレスラインの
長さを短くでき、また最適な金型を設計できる。
【0015】さらに、キャリアの移動時の動きを利用し
てキャリア駆動動力を動力伝達手段を介してサブキャリ
アに伝達することにより、サブキャリア及びクロスバー
をキャリアよりオフセットさせて移動させることができ
るので、サブキャリアの駆動の為の駆動源が不要とな
り、キャリアやサブキャリアの軽量化、小型化ができ
る。また、キャリアはサブキャリア及びクロスバーをキ
ャリア移動位置よりオフセットした位置に移動させるか
ら、第1発明での説明と同様に、クロスバーをリフトビ
ームの長手方向端部よりオーバーした位置に移動させる
ことができ、これにより、クロスバーの長さに制約され
ることなく送りストロークを設定でき、工程設計が容易
となると共に、クロスバーの長さを短く構成できる。
【0016】第4発明は、トランスファプレスのワーク
搬送装置において、ワーク搬送方向に平行に、かつ上下
動自在に設けた少なくとも1対のリフトビームと、それ
ぞれのリフトビームに該リフトビームの長手方向に沿っ
て移動可能に設け、リニアモータで駆動する少なくとも
1つのキャリアと、前記キャリアに設けられたガイドに
沿ってキャリア移動方向に移動可能に設けたサブキャリ
アと、前記キャリアの移動時の動きを利用してキャリア
駆動動力を前記サブキャリアに伝達する動力伝達手段
と、互いに対向する前記1対のサブキャリア間に横架
し、ワーク保持可能なワーク保持手段を設けたクロスバ
ーとを備えた構成としている。
【0017】第4発明は、第3発明におけるキャリアの
駆動手段をリニアモータとしたものであり、これによる
効果としてはキャリアの駆動源を小型化、軽量化するこ
とができると共に、耐振動性も向上できる。その他の効
果は、第3発明における効果と同じである。
【0018】第5発明は、第3又は第4発明において、
互いに対向する少なくとも1対のキャリアは、前記クロ
スバーを横架した前記サブキャリアを備え、互いに対向
する他の対のキャリア間にはクロスバーを直接横架した
構成としている。
【0019】第5発明によると、加工ステーション間の
搬送ピッチが他の加工ステーション間の搬送ピッチより
も大きい場合がある。例えば、トランスファプレスの最
上流側の加工ステーション(W1)では、ブランク材の
加工をするので、次工程以降の金型寸法に比較して、金
型の寸法が大きくなり、加工ステーション(W1)と加
工ステーション(W2)間の搬送ピッチは、次工程以降
の加工ステーション間の搬送ピッチより大きくなる。こ
の場合に、その搬送ピッチが大きい加工ステーション間
の搬送エリアには、クロスバーを横架したサブキャリア
を備えた互いに対向する1対のキャリアを設ける。これ
により、クロスバーを直接横架したキャリアを設けた他
の加工ステーション間の搬送エリアよりも、大きな送り
ストロークを設定できるので、金型干渉曲線を考慮して
最適な金型設計が可能となる。また、このように必要な
加工ステーションに対応するリフトビームにのみ、クロ
スバーを横架したサブキャリアを備えた互いに対向する
1対のキャリアを設けることにより、コストを必要性に
応じて低減できる。
【0020】さらに、加工ステーションの間にアプライ
トが存在するトランスファプレスでは、アプライトの部
分にアイドルステーションを設けて、このアイドルステ
ーションを経由しなければ次の加工ステーションへ搬送
できない場合、クロスバーが接続されているサブキャリ
アを備えたキャリアを装着し、送りストロークを大きく
することにより、アイドルステーションを設けずにワー
クの搬送を可能とすることができる。
【0021】第6発明は、第3、第4又は第5発明にお
いて、前記サブキャリアを設けた少なくとも1対のキャ
リアは、該キャリアが前記リフトビームの長手方向の略
端部まで移動した時に前記リフトビームの端部からキャ
リア移動方向に突出する、前記サブキャリアのガイドを
設けている構成としている。
【0022】第6発明によると、キャリアがリフトビー
ムの長手方向の端部近傍まで移動した時に、サブキャリ
アをガイドするガイドがリフトビームの前記端部からキ
ャリア移動方向に突出するため、サブキャリアをリフト
ビームの端部から外方へオーバーした位置に確実に移動
できる。これにより、隣接するリフトビーム同士がワー
ク搬送方向に離間していて、かつそのリフトビーム間の
空間に加工ステーションが設定されているようなトラン
スファプレスにおいても、ワーク搬送が確実にできるの
で、本ワーク搬送装置(トランスファフィーダ)の汎用
性は高い。
【0023】第7発明は、第3、第4、第5又は第6発
明において、前記動力伝達手段は、リフトビームにその
長手方向に沿って設けた第1のラックと、第1のラック
と噛合し、前記キャリアに回動自在に支承された第1の
ピニオンと、前記サブキャリアにリフトビームの長手方
向に沿って設けた第2のラックと、第2のラックと噛合
し、前記キャリアに回動自在に支承された第2のピニオ
ンと、第1のピニオンの回転力を第2のピニオンに伝達
する回転力伝達手段とを備えている。
【0024】第7発明によると、キャリアの駆動動力を
サブキャリアに伝達する動力伝達手段は、ラックとピニ
オンの組み合せで構成されているので、簡単な構成で、
確実に動力伝達ができる。このとき、基準点からのサブ
キャリアのトータル移動距離はキャリアの移動距離とこ
れに対するキャリアのオフセット距離とを加算して求め
ることができ、キャリアの移動距離に対するサブキャリ
アのオフセット距離は該動力伝達手段の伝達比や機構的
な設計パラメータに基づき求められるので、キャリアの
移動距離を制御することにより、サブキャリアの位置す
なわちワーク保持手段の位置を正確に制御できる。
【0025】第8発明は、第3、第4、第5又は第6発
明において、前記動力伝達手段は、リフトビームにその
長手方向に沿って設けたラックと、前記ラックと噛合
し、前記キャリアに回動自在に支承されたピニオンと、
前記キャリアにリフトビームの長手方向に沿って設けら
れ、回動自在に支承された、外周に雄ねじを有するシャ
フトと、前記サブキャリアに設け、前記シャフトに螺合
するナットと、前記ピニオンの回転力を前記シャフトに
伝達する回転力伝達手段とを備えた構成としている。
【0026】第8発明によると、動力伝達手段は、ラッ
クとピニオン等の歯車、その他の回転力伝達手段、外周
に雄ねじが刻設されたシャフト、及び該シャフトに螺合
するナットで構成されているので、簡単な構成で、確実
に動力伝達ができる。このとき、第7発明と同様に、基
準点からのサブキャリアのトータル移動距離はキャリア
の移動距離と該動力伝達手段の伝達比や機構的な設計パ
ラメータとに基づき求められるので、キャリアの移動距
離を制御することにより、サブキャリアの位置すなわち
ワーク保持手段の位置を正確に制御できる。
【0027】第9発明は、第3、第4、第5又は第6発
明において、前記動力伝達手段は、リフトビームにその
長手方向に沿って設けたラックと、前記ラックと噛合
し、前記キャリアに回動自在に支承されたピニオンと、
扇形の外側円弧部にギヤの歯部を刻設し、該歯部を前記
ピニオン、又は前記ピニオンの回転力を伝えるアイドル
ギヤに噛合させ、前記扇形の円弧中心に有する軸を前記
キャリアに回動自在に支承した変形歯車と、一端を前記
サブキャリアに回動自在に取り付け、他端を前記キャリ
アに回動自在に、かつ上下方向にのみ移動自在に支承し
たレバーと、一端を前記変形歯車の回動軸に固定し、他
端を前記レバーの両端軸心間に軸により回動自在に取り
付けたレバーとを備えた構成としている。
【0028】第9発明によると、動力伝達手段は、ラッ
ク、ピニオン、該ピニオンと噛合する、又は該ピニオン
の回転力を伝えるアイドルギヤに噛合する変形歯車、及
びサブキャリアとキャリアと変形歯車との間をピン連結
する2つのレバーにより構成されているので、比較的簡
単な構成で、確実に動力伝達ができる。このとき、第7
発明と同様に、基準点からのサブキャリアのトータル移
動距離はキャリアの移動距離と該動力伝達手段の伝達比
や機構的な設計パラメータとに基づき求められるので、
キャリアの移動距離を制御することにより、サブキャリ
アの位置すなわちワーク保持手段の位置を正確に制御で
きる。
【0029】第10発明は、第3、第4、第5又は第6
発明において、前記動力伝達手段は、リフトビームにそ
の長手方向に沿って設けたラックと、前記ラックと噛合
し、前記キャリアに回動自在に支承されたピニオンと、
前記ピニオンに同軸で固定された第1のプーリと、前記
キャリアのリフトビームの長手方向の略両端部位に回動
自在に支承された第2のプーリと、第1のプーリ及び第
2のプーリに巻装された無端状ベルトとを備え、第2の
プーリ間で前記サブキャリアが前記無端状ベルトに連結
している構成としている。
【0030】第10発明によると、動力伝達手段は、ラ
ック、ピニオン、第1プーリ、第2プーリ、無端状ベル
トにより構成されているので、簡単な構成で、確実に動
力伝達ができる。このとき、第7発明と同様に、基準点
からのサブキャリアのトータル移動距離はキャリアの移
動距離と該動力伝達手段の伝達比や機構的な設計パラメ
ータとに基づき求められるので、キャリアの移動距離を
制御することにより、サブキャリアの位置すなわちワー
ク保持手段の位置を正確に制御できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を詳細に説明する。先ず、図1〜図4に基づき
トランスファプレスについて説明する。図1は、本発明
が適用されるトランスファプレスを模式的に示す全体斜
視図であり、図2は同トランスファプレスの正面図で、
トランスファフィーダの運転状態を示す図である。また
図3、図4は、それぞれ同トランスファプレスの平面断
面図および側面図である。
【0032】図1、図4において、トランスファプレス
1は、モジュール化された複数(本実施形態では4つ)
のプレスユニット2をワーク搬送方向に沿って配列して
構成されており、各プレスユニット2に対応した加工ス
テーションW1〜W4を備えている。トランスファプレ
ス1には、図示しない制御盤および操作盤を有する制御
手段としてのコントローラ3、図示しないワーク供給用
のスタッカ装置、および詳細は後述するトランスファフ
ィーダ10等が備えられている。いま、このトランスフ
ァプレス1において、図中の左側をワーク11の搬送上
流、右側を搬送下流とする。
【0033】トランスファプレス1を構成する各プレス
ユニット2は、スライド駆動力伝達機構が内蔵されたク
ラウン4と、前記スライド駆動力伝達機構にプランジャ
5Aを介して連結され、かつ上金型(図示せず)が取り
付けられるスライド5と、下金型(図示せず)が取り付
けられるボルスタ6Aが設けられたベッド6と備えてい
る。なお、ボルスタ6Aにはムービングボルスタ、又は
ベッド6に固定された通常のボルスタを用いることがで
きる。
【0034】隣接するプレスユニット2,2間と、ワー
ク搬送方向の最上流側および最下流側のプレスユニット
2端部とには、平面視で、ワーク搬送方向に向かって左
右に対向して1対のアプライト7,7がそれぞれ立設さ
れている。各アプライト7内には、前記クラウン4、ベ
ッド6およびアプライト7を強固に連結するタイロッド
8が上下方向に貫通している。また、図1、図4に示す
ように、それぞれのスライド5は、各プレスユニット2
毎に設けられたメインモータ21、及び該メインモータ
21で回転駆動されるフライホイール22等を有するス
ライド駆動部20で駆動される。
【0035】コントローラ3は、マイクロコンピュータ
や高速数値演算プロセッサなどの演算装置を備えてお
り、それぞれのスライド駆動部20を制御してスライド
5を駆動すると共に、後述するそれぞれのリフト駆動手
段、キャリア駆動手段及びワーク保持手段を制御してト
ランスファフィーダ10を駆動するものである。このコ
ントローラ3は、各プレスユニット2毎のスライド駆動
部20をそれぞれ制御するW1〜W4制御手段3A〜3
Dと、これらのW1〜W4制御手段3A〜3Dを統括し
て制御する統括制御手段3Eとを備えている。それぞれ
のW1〜W4制御手段3A〜3Dは、一般的な単独プレ
スの制御手段と同等な機能を有しており、対応した加工
ステーションW1〜W4のスライド駆動部20を他のス
ライド駆動部20に無関係に制御し、各スライド5を単
独で駆動する。統括制御手段3Eは、ワーク加工手順及
びそれに適合したそれぞれのスライドモーションに応じ
て各スライド5に対応するW1〜W4制御手段3A〜3
Dを制御しており、これにより各制御手段3A〜3Dに
対応した加工ステーション(W1〜W4)のスライド駆
動部20を制御して、各スライド5同士を同期駆動す
る。また、コントローラ3は、トランスファフィーダ1
0を制御するためのT1〜T4制御手段3F〜3Iを備
えており、T1〜T4制御手段3F〜3Iは後述する4
つのフィードユニット12をそれぞれ制御している。
【0036】次に、トランスファフィーダ10について
説明する。トランスファフィーダ10は、各加工ステー
ションW1〜W4で加工されたワーク11を、隣接する
加工ステーションW1〜W4間に亘って及び最終加工ス
テーション(ここではW4)の下流側にそれぞれ設定さ
れた搬送エリアT1〜T4内で下流側に順次搬送するも
のであり、図2,3に示すように搬送エリアT1〜T4
内にそれぞれ配置された4つのフィードユニット12で
構成されている。
【0037】各フィードユニット12は、以下のものを
備えている。即ち、まず、ワーク搬送方向に沿って平行
に配置され、かつスライドモーションと干渉しないよう
に水平方向に離間した左右1対の上下動自在とされたリ
フトビーム13,13(従来のトランスファバーに相当
する)を備えている。この左右1対のリフトビーム1
3,13の上部には、これをそれぞれ上下駆動するリフ
ト軸サーボモータ14,14を有するリフト駆動手段が
設けられており、対応するT1〜T4制御手段3F〜3
Iの一つから前記リフト駆動手段に制御信号を出力する
ことによりリフトビーム13の上下動が駆動される。ま
た、それぞれのリフトビーム13,13の下部には、キ
ャリア15,15がリフトビーム13の長手方向に移動
自在に設けられている。各キャリア15,15の上部に
は、それぞれのキャリア15をリフトビーム13の長手
方向に駆動するリニアモータ16,16(図6参照)を
有するキャリア駆動手段を備えており、対応するT1〜
T4制御手段3F〜3Iの一つから前記キャリア駆動手
段に制御信号を出力することにより、キャリア移動を制
御している。
【0038】さらに、各キャリア15,15の下部に
は、それぞれサブキャリア50,50(詳細は後述す
る)がリフトビーム13の長手方向に移動自在に設けら
れており、キャリア15とその下部のサブキャリア50
との間には、詳細は後述するようにキャリア15の駆動
動力をサブキャリア50に伝達する動力伝達手段が設け
られている。互いに対向する左右1対のキャリア15,
15に設けた前記サブキャリア50,50間にはクロス
バー17が架設されており、クロスバー17には、ワー
ク保持手段として、例えばワーク11を所定数箇所(本
実施形態では4箇所)で吸着可能なバキュームカップ装
置18が設けられている。各クロスバー17毎のバキュ
ームカップ装置18には、対応するT1〜T4制御手段
3F〜3Iの一つから制御信号が入力されており、これ
により吸着の作動が制御されるようになっている。
【0039】次に、図5、図6に基づいて、第1実施形
態に係るワーク搬送装置のサブキャリア移動手段につい
て詳細に説明する。図5は、本実施形態のサブキャリア
移動手段の正面図であり、図6は図5の右側面図であ
る。図5、図6に示すように、リフトビーム13とキャ
リア15の間にワーク搬送方向に沿ってリニアモータ1
6を配設し、このリニアモータ16の両側にワーク搬送
方向に沿ってリニアガイド19,19を配設している。
各リニアガイド19のガイドレール19aはリフトビー
ム13の下面に、またリニアガイド19のガイド部材1
9bはキャリア15の上面にそれぞれ取り付けられてお
り、ガイド部材19bはガイドレール19aに懸垂した
状態で摺動自在に係合している。各リニアモータ16に
より、それぞれのキャリア15がリニアガイド19に沿
って独立して自走できるようになっている。前記リニア
モータ16を構成する1次コイル16aと、2次導体1
6b又は2次永久磁石とのうち、いずれか一方はリフト
ビーム13側に、いずれか他方は前記一方と対向するよ
うキャリア15側に布設しており、1次コイル16aに
対応する各T1〜T4制御手段3F〜3Iから制御信号
を入力することにより、キャリア15をリニアガイド1
9に沿って任意な速度で走行させることができるように
なっている。
【0040】図6に示すように、リフトビーム13の長
手方向の横断面は略矩形状であり、このリフトビーム1
3の左右外側面に沿って結合部材52によりラック51
を取り付けている。なお、ラック51の歯部は、リフト
ビーム13の下面と略平行になるように設けられる。一
方、図5に示すように、キャリア15の略中央部には、
ピニオン軸53がその軸心をキャリア15の移動方向に
対して直交させて回動自在に支承されており、このピニ
オン軸53の一端部に第1のピニオン54が取り付けら
れ、第1のピニオン54と前記ラック51が噛み合うよ
うに設けられている。さらに、ピニオン軸53の他端部
には、第2のピニオン55が取り付けられている。
【0041】キャリア15の下方には、サブキャリア5
0のフレーム56が配設されている。キャリア15の下
面のリフトビーム13の長手方向に沿って両側には、リ
ニアガイド57、57が設けられている。このリニアガ
イド57のガイドレール57aはキャリア15の下面に
取り付けられ、リニアガイド57のガイド部材57bは
前記フレーム56の上面に取り付けられ、ガイド部材5
7bはガイドレール57aに懸垂した状態で摺動自在に
係合している。サブキャリア50は、リニアガイド57
にガイドされて移動するようになっている。また、フレ
ーム56の上面には、ラック58が前記第2のピニオン
55に噛み合うように前記リニアガイド57と平行に取
着されている。
【0042】次に、上記構成のサブキャリア移動手段の
作動を説明する。リニアモータ16によりキャリア15
が駆動されると、キャリア15はリフトビーム13の長
手方向に移動し、同時にピニオン軸53もキャリア15
と同方向に移動し、この移動により第1のピニオン54
がラック51に噛み合って従動回転するので、ピニオン
軸53を介して第2のピニオン55が同時に回転する。
そして、第2のピニオン55が回転すると、この回転を
駆動源として、第2のピニオン55に噛み合っているラ
ック58を備えたサブキャリア50が駆動され、サブキ
ャリア50は、キャリア15の移動方向に向けてキャリ
ア15の移動距離よりもさらに長い距離移動する。すな
わち、サブキャリア50は、キャリア15の移動位置よ
りオフセットした位置に移動する。
【0043】ここで、図7に基づき、キャリア15とサ
ブキャリア50の移動距離について説明する。図7にお
いて、リニアモータ16によりキャリア15が矢印A1
の方向に移動すると、第1のピニオン54は矢印A2の
方向に回転する。ここで、キャリア15の移動前の現在
位置を基準点とする。キャリア15がこの基準点から上
流側又は下流側に移動する移動距離をLmとすると、キ
ャリア15の移動による第1ピニオン54の回転数N
は、N=Lm/(π×D1)(ここに、D1は第1のピ
ニオン54のピッチ円の直径とし、第1ピニオン54と
第2ピニオン55のモジュールの大きさを同一とする)
となる。また、第2ピニオン55が第1ピニオン54と
同じくN回転することによりラック58とサブキャリア
50がキャリア15に対して矢印A1の方向に移動する
距離をLtとすると、Lt=N×π×D2=Lm×(D
2/D1)(ここに、D2は第2ピニオン55のピッチ
円の直径とする)となる。したがって、ラック58が取
着されているサブキャリア50の移動前からのトータル
移動距離Lは、基準点から移動完了位置までのキャリア
15の移動距離Lmと、このときのキャリア15に対す
るサブキャリア50の移動距離Ltとを加算して、L=
Lm+Ltとなる。つまり、移動距離Ltはキャリア1
5に対するサブキャリア50のオフセット量となり、第
1ピニオン54と第2ピニオン55とのピッチ円の直径
比(D2/D1)すなわち歯数比等の動力伝達減衰比に
基づき、キャリア15の移動距離Lmから求まる。
【0044】次に、図2、図3を参照して、以上のよう
な構成のトランスファフィーダ10によるワーク11の
搬送方法を説明する。先ず、搬送エリアT1において、
加工ステーションW1での加工が終了し、スライド5が
上昇に転じたら、所定の高さ位置にあるリフトビーム1
3のキャリア15をリフトビーム13に沿って加工ステ
ーションW1側の端部へ向けて移動させる。このキャリ
ア15の移動に伴って、サブキャリア50は、キャリア
15と同一移動方向にキャリア15の移動距離Lmに対
応する所定のオフセット量Ltだけキャリア15の移動
位置よりもオーバした位置(図2、図3中の二点鎖線で
示したキャリア50A及びクロスバー17Aを参照)に
移動する。これにより、バキュームカップ装置18を加
工ステーションW1のワーク吸着位置に位置させる。次
に、この位置でリフトビーム13を下降させてワーク1
1を吸着する。
【0045】この後、リフトビーム13を上昇させ、キ
ャリア15を下流側つまり加工ステーションW2側の端
部に移動させることにより、サブキャリア50を同じく
下流方向に移動させ、キャリア15の移動位置より所定
距離加工ステーションW2側にオフセットした位置に
(図2、図3中の二点鎖線で示したサブキャリア50B
及びクロスバー17Bを参照)移動させる。これによ
り、バキュームカップ装置18を加工ステーションW2
のワーク吸着位置に位置させる。そして、この位置でリ
フトビーム13を下降させてワーク11を放す。次い
で、加工ステーションW2のスライド5が完全に下降し
ないうちに、つまり加工ステーションW2でのプレス加
工が開始される前に、リフトビーム13を上昇させ、サ
ブキャリア50及びクロスバー17がスライド5や金型
と干渉しないように、搬送エリアT1の略中央位置にキ
ャリア15を戻す。
【0046】続いて、加工ステーションW2での加工が
終了したら、搬送エリアT2でも搬送エリアT1のフィ
ードユニット12と同様に、リフトビーム13およびキ
ャリア15の移動によりサブキャリア50を駆動する。
そして、搬送エリアT3、T4においても、それぞれの
フィードユニット12を同様に駆動させることで、全て
の搬送エリアT1〜T4でのワーク搬入、搬出を行い、
最終的には搬送エリアT4から図示しない搬出装置等へ
送り出す。なお、実際には、キャリア15及びサブキャ
リア50の移動をリフトビーム13が静止した状態で行
うのではなく、リフトビーム13の上下動の最中に行っ
ている。こうすることにより、駆動軸の同時駆動で効率
的な搬送ができ、加工速度(運転ストローク数)を大き
くできる。
【0047】以上説明したように、本実施形態により以
下の効果を奏する。 (1)複数の加工ステーションを有するトランスファプ
レスにおいて、隣接する加工ステーション間毎にそれぞ
れ対応した1対のリフトビーム13,13をワーク搬送
方向に沿って平行に、かつ上下動自在に設け、それぞれ
のリフトビーム13,13にその長手方向に沿って所定
の駆動手段により駆動されるキャリア15,15を設
け、さらにこのキャリア15,15にサブキャリア5
0,50をそれぞれリフトビーム13の長手方向に移動
自在に設け、かつキャリア15,15の移動を利用した
動力伝達機構によりサブキャリア50、50の駆動力を
得るようにし、対向する1対のサブキャリア50,50
間に、バキュームカップ装置18などのワーク保持手段
を設けたクロスバー17を架設した。このため、各加工
ステーション間毎にそれぞれ対応したキャリア15,1
5の移動距離Lmを調整することにより、サブキャリア
50,50及びクロスバー17の送りストロークLを各
加工ステーション間毎に調整することができる。これに
より、隣接する加工ステーション間の搬送ピッチがそれ
ぞれ異なるトランスファプレスにおいても、確実にワー
ク搬送ができ、したがって、このような場合全搬送ピッ
チを最大搬送ピッチに揃えて設計していた従来に比し
て、トランスファプレスラインの長さを最適に短く設計
できる。また、加工ステーション間にアプライトが存在
するようなトランスファプレスであっても、アプライト
の部分にアイドルステーションを設けずに、次の加工ス
テーションへ直接ワークを搬送できるので、全加工ステ
ーションを含む全体のトランスファプレスラインの長さ
を短くできる。
【0048】(2)各加工ステーション毎に、リフトビ
ーム13の昇降ストローク及びクロスバーの送りストロ
ークがそれぞれ調整できるので、ワーク保持手段の送り
モーションのタイミングを各加工ステーション毎に調整
することができる。したがって、装着する金型に見合っ
た金型干渉曲線を設定できる。さらに、各加工ステーシ
ョン毎の原点位置(フィードレベル)を金型に見合った
位置に設定できる。したがって、金型に見合った干渉曲
線を工程毎に設定でき、最適な金型設計ができる。
【0049】(3)キャリア15に沿って移動自在とさ
れたサブキャリア50が、キャリア15の移動位置より
リフトビーム13の中央部から端部方向に向けてオフセ
ットした位置に移動するようにしたため、図5に示すよ
うに該リフトビーム13の両端部をオーバーして、隣の
リフトビーム13にオーバーラップした位置までクロス
バー17のワーク保持手段を移動させることができる。
これにより、従来の1本のトランスファバーを分割した
ような複数のリフトビーム13をワーク搬送方向に略直
線上に並べた構成であっても、それによるワークの搬送
距離の制約が無くなり、ワーク保持手段の送りモーショ
ンの設定自由度を大きくできる。 (4)キャリア15の移動時の動力を利用してキャリア
駆動動力をサブキャリア50に伝達しているため、サブ
キャリア50の駆動源が不要となり、構成をコンパクト
にできる。また、キャリア15の駆動動力をサブキャリ
ア50に伝達する動力伝達手段としてラックとピニオン
を用いているから、確実に伝達でき、またキャリア15
及びサブキャリア50の構成が簡単で、コンパクトにで
きる。 (5)キャリア15の移動駆動手段としてリニアモータ
16を用いているので、駆動源を軽量化、小型化できる
と共に、振動に対して強い構造となる。
【0050】次に図8〜図10に基づき、第2実施形態
に係るサブキャリア移動手段を説明する。図8はサブキ
ャリア移動手段の要部の正面図であり、図9は図8の右
側面図である。なお、以下では、同一構成要素に同一符
号を付して、重複する説明を省略する。図8、図9にお
いて、リフトビーム13とキャリア15間にリニアモー
タ16を装着し、リニアモータ16を駆動源とし、リニ
アガイド19をガイドとしてキャリア15をリフトビー
ム13の長手方向に沿って移動させるようにしている。
キャリア15に回動自在に設けたピニオン軸53の一端
部に第1のピニオン54が取り付けられ、この第1ピニ
オン54とリフトビーム13に設けたラック51とが噛
み合っている。キャリア15の下方には、サブキャリア
50のフレーム56が配設されている。キャリア15の
下面のリフトビーム13の長手方向に沿って両側にはリ
ニアガイド57、57を配設し、サブキャリア50がリ
ニアガイド57、57にガイドされながら独立して移動
できるようにしている。
【0051】さらに、ピニオン軸53の他端部には入力
側のベベルギヤ61aが取り付けられ、このベベルギヤ
61aに噛合する出力側のベベルギヤ61bは軸62の
一端部に取り付けられ、軸62はこれらの1対のベベル
ギヤ61a,61bを内装しているべベルギヤボックス
61に回動自在に支承されている。このべベルギヤボッ
クス61は、キャリア15に取り付けられている。軸6
2はリフトビーム13の長手方向に沿って配設されてお
り、軸62の他端部にはギヤ63aを取り付けている。
また、サブキャリア50のフレーム56の上面にはナッ
ト65が取り付けられており、ナット65には、リフト
ビーム13の長手方向に沿って設けた、外周に雄ねじを
有するシャフト64(ボールスクリュウ等)が螺合して
おり、このシャフト64のナット65と反対側の端部に
前記ギヤ63aに噛合する第2のピニオン63bが取り
付けられている。そして、前記シャフト64の第2のピ
ニオン63b近傍部位はキャリア15に回転自在に支承
されている。
【0052】本実施形態のサブキャリア移動手段の作動
は、次の通りである。リニアモータ16によりキャリア
15が駆動されると、ピニオン軸53がキャリア15と
共に移動し、第1のピニオン54がラック51に噛み合
って従動回転するので、ピニオン軸53を介して入力側
のベベルギヤ61aが同時に回転し、これと噛合する出
力側のベベルギヤ61bを介してギヤ63aが回転す
る。ギヤ63aが回転すると、この回転を駆動源とし
て、第2のピニオン63bを介してシャフト64が回転
し、これにより、シャフト64に螺合するナット65が
取り付けられたサブキャリア50がリフトビーム13の
長手方向に沿って移動する。したがって、サブキャリア
50は、キャリア15の移動位置よりオフセットした位
置に移動する。
【0053】ここで、図10を参照してキャリア15と
サブキャリア50の移動距離について説明する。図10
において、リニアモータ16によりキャリア15が矢印
A3の方向に移動すると、第1のピニオン54は矢印A
4の方向に回転する。ここで、キャリア15の移動前の
現在位置を基準点とする。キャリア15がこの基準点か
ら上流側又は下流側に移動する移動距離をLmとする
と、キャリア15の移動による第1ピニオン54の回転
数N1は、N1=Lm/(π×D1)(ここに、D1は
第1ピニオン54のピッチ円の直径とする)となる。ま
た、キャリア15の移動を駆動源としてサブキャリア5
0がキャリア15と同一方向の矢印A3の方向に移動す
る距離をLtとすると、Lt=Ns×Ls=Lm/(π
×D1)×i×D3/D4×Lsとなる。ここに、iは
ベベルギヤ61a,61bの回転数比、Lsはシャフト
64の雄ねじのリード、D3,D4はそれぞれギヤー6
3a及び第2ピニオン63bのピッチ円の直径とし、ギ
ヤ63とピニオンのモジュールの大きさを同一とする。
【0054】したがって、サブキャリア50の移動前か
らのトータル移動距離Lは、L=Lm+Ltとなる。つ
まり、移動距離Ltはキャリア15に対するサブキャリ
ア50のオフセット量となり、第1ピニオン54のピッ
チ円直径D1、べベルギヤ61a,61bの回転数比
i、ギヤ63aと第2ピニオン63bとのピッチ円の直
径比(D3/D4)すなわち歯数比、及びシャフト64
の雄ねじのリードをLsなどの、キャリア15からサブ
キャリア50までの動力伝達比に基づき、キャリア15
の移動距離Lmから求まる。そして、キャリア15の移
動距離は、リフトビームに沿って駆動するリニアモータ
16の移動量を制御することにより制御できる。
【0055】本実施形態による効果を説明する。本実施
形態では、キャリア15の駆動動力をサブキャリア50
に伝達する動力伝達手段を、ラック51とピニオン5
4、ベベルギア61a,61b、外周に雄ねじを有する
シャフト64、ナット65等で構成しているため、動力
伝達が確実にでき、また簡単な構成でコンパクトにでき
る。その他の効果は第1実施形態と同じであるから、こ
こでの説明を省略する。
【0056】次に図11〜図13に基づいて、第3実施
形態に係るサブキャリア移動手段を説明する。図11は
要部正面図であり、図12は図11の右側面図である。
図11、図12において、リフトビーム13とキャリア
15間にリニアモータ16を内装し、リニアモータ16
を駆動源として、リニアガイド19をガイドとしてキャ
リア15をリフトビーム13の長手方向に沿って移動さ
せるようにしている。キャリア15の両側面部のサブキ
ャリア移動手段の構成は同じであるから、以下ではその
一側のみを説明する。キャリア15の側面に回転自在に
ピニオン軸53が設けられており、このピニオン軸53
の外側端部にピニオン54が取り付けられている。ま
た、扇形の外周部にギヤの歯を刻設した変形歯車71が
その扇形の円弧中心部に設けている軸74をキャリア1
5に回動自在に支承されて取り付けられており、変形歯
車71の外周部ギヤは、前記ピニオン軸53に取り付け
たアイドルギヤ53aに噛合している。
【0057】また、キャリア15の両側面の略中央上部
には、上方に向けて突出するブラケット15bを取り付
け、ブラケット15bの外側面にはそれぞれ略鉛直方向
に延びる凹形状の溝15aが形成されている。この凹形
状の溝15aには、レバー72の一端側に回動自在に設
けたローラ72aが該溝15aの両側面を転動面として
転動自在に挿入されており、レバー72の他端部はサブ
キャリア50に回動自在にピン連結されている。
【0058】また、前記変形歯車71の回動中心軸74
にはレバー73の一端部が固着されており、レバー73
の他端部は前記レバー72の両端軸心間の中間部に軸7
5により回動自在に連結されている。なお、このレバー
73の両軸74,75間の距離と、レバー72の軸75
及びローラ72aの回動軸間の距離とを等しく構成して
いる。
【0059】キャリア15の下方には、サブキャリア5
0のフレーム56が配設されている。キャリア15の下
面のリフトビーム13の長手方向に沿って両側にはリニ
アガイド57、57を配設し、サブキャリア50がリニ
アガイド57,57にガイドされながら独立して自走で
きるようにしている。
【0060】次に、本実施形態のサブキャリア移動手段
の作動を説明する。リニアモータ16によりキャリア1
5が駆動されると、ピニオン軸53がキャリア15と共
に移動し、ピニオン54がラック51に噛み合って従動
回転するので、ピニオン軸53に取り付けたアイドルギ
ヤ53aと噛合する変形歯車71が同時に回動し、その
回動中心軸74に取り付けたレバー73が回動する。レ
バー73の回動により軸75がキャリア15と同じ移動
方向に移動して、レバー72を移動させるので、ローラ
72aは溝15a内を転動して上下動し、サブキャリア
50はリニアガイド57,57にガイドされてキャリア
15と同じ移動方向に移動する。したがって、サブキャ
リア50は、キャリア15の移動位置よりオフセットし
た位置に移動する。
【0061】ここで、図13を参照してキャリア15と
サブキャリア50の移動距離について説明する。いま、
キャリア15がリニアモータ16により矢印A5の方向
に移動すると、ピニオン54は矢印A6の方向に回動
し、変形歯車71は矢印A7の方向に回動する。そし
て、レバー73も軸74を中心にして変形歯車71の回
動と一体となって回動し、レバー72のローラ72aは
凹形状の溝15a内を下方に転動し、レバー72の他端
部のサブキャリア50及びクロスバー17はリニアガイ
ド57にガイドされて矢印A5と同一の方向に移動す
る。
【0062】いま、レバー73の両軸74,75間の距
離と、レバー72の軸75及びローラ72aの回動軸間
の距離とを等しく設定してL1とし、レバー72の軸7
5及びサブキャリア50側の連結軸間の距離をL2とす
る。また、各搬送エリアT1〜T4内において、キャリ
ア15の移動可能範囲の中央位置を基準点とし、この基
準点の位置においては、レバー72とレバー73は共に
図11の正面から観ると上下方向に真っ直ぐになってい
るものとする。キャリア15が基準点から上流側又は下
流側に移動する移動距離をLm、ピニオン54のピッチ
円の直径をD1、アイドルギヤ53aのピッチ円の直径
をD7、変形歯車71のピッチ円の直径をD5とする
と、キャリア15が基準点から距離Lmだけ移動する時
にサブキャリア50の移動する距離Ltは機構的な関係
から、Lt=(L1+L2)×sin(2×D7×Lm/
(D1×D5))で求まる。したがって、このときのサ
ブキャリア50の移動距離Lは、L=Lm+Ltとな
る。つまり、移動距離Ltはキャリア15に対するサブ
キャリア50のオフセット量となり、上記のようなキャ
リア15からサブキャリア50までの機構的なパラメー
タに基づき、キャリア15の移動距離Lmから求まる。
そして、キャリア15の移動距離を、リフトビームに沿
って駆動するリニアモータ16の移動量を制御すること
により制御できることは、前記同様である。
【0063】第3実施形態による効果を説明する。本実
施形態では、キャリア15の駆動動力をサブキャリア5
0に伝達する動力伝達手段を、ラック51とピニオン5
4、変形歯車71、端部の移動方向をガイドによって上
下方向とサブキャリア50移動方向とに拘束されたレバ
ー73、及び変形歯車71の回動軸74に取り付けたレ
バー72等で構成しているため、動力伝達が確実にでき
る。その他の効果は第1実施形態と同じであるから、こ
こでの説明を省略する。
【0064】次に図14、図15に基づいて、第4実施
形態に係るサブキャリア移動手段を説明する。図14は
要部正面図であり、図15は図14の右側面図である。
図14、図15において、キャリア15の側面の略中央
部に回動自在にピニオン軸53が設けられ、このピニオ
ン軸53の外側端部にピニオン54が取り付けられてい
る。ピニオン軸53の他端部には、プーリ81が取り付
けられている。また、キャリア15のリフトビーム13
の長手方向(つまり、ワーク搬送方向)の前後両端部に
はプーリ82,82が回動自在に設けられ、前記プーリ
81及びプーリ82,82にタイミングベルト等の無端
状ベルト83が巻装されている。前後のプーリ82,8
2間の無端状ベルト83の下側ベルトにはサブキャリア
50が取り付けられており、無端状ベルト83の上側ベ
ルトが前記プーリ81に巻装され、プーリ81の前後近
傍に設けたテンションプーリ84,84で該無端状ベル
ト83に所定のテンションを与えている。
【0065】上記構成による作動を説明する。リニアモ
ータ16によりキャリア15が移動すると、ピニオン5
4がラック51に噛合して回動し、これと同軸のプーリ
81が回動するので、無端状ベルト83が回る。この無
端状ベルト83の回動により、サブキャリア50はリニ
アガイド57をガイドとしてリフトビーム13の長手方
向に沿って移動する。図14に示すように、キャリア1
5を矢印A8の方向に移動すると、ピニオン54及びこ
れと同軸のプーリ81が矢印A9の方向に回転するの
で、無端状ベルト83はサブキャリア50をキャリア1
5と同一方向の矢印A8の方向に移動させる。したがっ
て、サブキャリア50は、キャリア15の移動位置より
オフセットした位置に移動する。
【0066】図14によりキャリア15とサブキャリア
50の移動距離について説明する。搬送エリアT1〜T
4内において、キャリア15のピニオン54の位置とサ
ブキャリア50の無端状ベルト83への取付位置とが搬
送方向において等しいときの位置を基準点とする。基準
点からの移動距離(ワーク搬送距離)を前後方向で等し
くするならば、この基準点はキャリア15の移動可能範
囲の中央位置となる。キャリア15が、この基準点から
上流側又は下流側に移動する移動距離をLmとすると、
キャリア15の移動によるピニオン54の回転数Nは、
N=Lm/(π×D1)(ここに、D1はピニオン54
のピッチ円の直径)となる。
【0067】ピニオン54がN回転すると、プーリ81
もN回転するので、プーリ81のN回転により無端状ベ
ルト83とサブキャリア50が矢印A8の方向に移動す
る距離をLtとすると、Lt=N×π×D6=Lm×D
6/D1(ここに、D6はプーリ81の外周面の直径)
となる。よって、ピニオン54のピッチ円の直径とプー
リ81の外周面の直径比を選択することにより、サブキ
ャリア50の移動距離Ltを設定することができる。サ
ブキャリア50の基準点からのトータル移動距離Lは、
L=Lm+Ltとなり、移動距離Ltはキャリア15に
対するサブキャリア50のオフセット量で、キャリア1
5の移動距離Lmから求まる。
【0068】第4実施形態による効果を説明する。本実
施形態では、キャリア15の駆動動力をサブキャリア5
0に伝達する動力伝達手段を、ラック51とピニオン5
4、プーリ81,82,84、及び無端状ベルト83等
で構成しているため、動力伝達が確実にでき、また簡単
な構成でコンパクトにできる。その他の効果は第1実施
形態と同じであるから、ここでの説明を省略する。
【0069】以上説明したように、本発明は次のような
効果を奏する。 (1)各加工ステーション間毎にそれぞれのリフト駆動
手段により上下動可能とした左右1対のリフトビームを
ワーク搬送方向に沿って平行に設け、このリフトビーム
にその長手方向に沿って移動自在にキャリアを設け、キ
ャリア駆動手段を各キャリア毎に取り付け、さらにキャ
リアにリフトビームの長手方向に沿って移動自在にサブ
キャリアを設けると共に前記キャリア駆動手段によるキ
ャリア駆動動力を所定の動力伝達手段でサブキャリアに
伝達して駆動している。このため、各加工ステーション
間毎のリフトストローク、送りストローク、フィードレ
ベル等の送りモーションのタイミングをそれぞれ調整で
きるから、複数の加工ステーション間で搬送ピッチが異
なるトランスファプレスの場合でも確実にワーク搬送で
きる。したがって、金型に見合った金型干渉曲線を設定
でき、これによって最適な金型設計ができる。 (2)ワーク保持手段を設けたクロスバーを、キャリア
にキャリア移動方向(ワーク搬送方向)に移動自在に設
けたサブキャリアに取り付けることにより、クロスバー
はキャリア移動位置よりオフセットした位置に移動可能
となる。これにより、隣接するリフトビーム間が離間し
ていて、かつその離間した位置に加工ステーションの中
心位置がある場合や、又は同一加工ステーション(金
型)でのワークの搬入時と搬出時とのワーク保持手段に
よる保持位置、つまりクロスバーの移動位置が異なる場
合などに、リフトビームの長さに制約を受けることなく
ワーク搬送を確実にできる。 (3)キャリアがリフトビームの長手方向端部に移動し
たときに、該端部よりも外側にオーバーした位置にクロ
スバーを移動できるので、例えば加工ステーションの上
流側又は下流側にそれぞれ設けるワーク搬入装置又はワ
ーク搬出装置との接続が容易になり、工程設計の自由度
が上がる。 (4)キャリアの駆動動力をサブキャリアに伝達して駆
動しているので、サブキャリアの駆動源が不要となり、
キャリアやサブキャリアをコンパクトに構成できる。 (5)キャリアの駆動源をリニアモータで構成すること
により、キャリアの軽量化、小型化ができ、また耐振動
性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるトランスファプレスを模式
的に示す全体斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の平面断面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】第1実施形態に係るサブキャリア移動手段の正
面図。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】第1実施形態のキャリアとサブキャリアの移動
距離の説明図である。
【図8】第2実施形態の要部の正面図である。
【図9】図8の右側面図である。
【図10】第2実施形態のキャリアとサブキャリアの移
動距離の説明図である。
【図11】第3実施形態の要部正面図である。
【図12】図11の右側面図である。
【図13】第3実施形態のキャリアとサブキャリアの移
動距離の説明図である。
【図14】第4実施形態の要部正面図である。
【図15】図14の右側面図である。
【符号の説明】
1…トランスファプレス、10…トランスファフィー
ダ,13…リフトビーム,14…サーボモータ(リフト
手段),15…キャリア,16…リニアモータ(キャリ
ア駆動手段),17…クロスバー,18…バキュームカ
ップ装置(ワーク保持手段),19…リニアガイド、2
0…スライド駆動部,50…サブキャリア、51、58
…ラック、53…ピニオン軸、53a…アイドルギヤ、
54、55…ピニオン、57…リニアガイド、61…ベ
ベルギヤボックス、61a,61b…ベベルギヤ、64
…シャフト、65…ナット、71…変形歯車、72,7
3…レバー、75…軸、81,82…プーリ、83…無
端状ベルト、T1、T2、T3、T4…搬送エリア、W
1,W2,W3,W4…加工ステーション。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファプレスのワーク搬送方法に
    おいて、 ワーク搬送方向に平行に設けられた少なくとも1対のリ
    フトビーム(13)を上下動させる工程と、前記少なく
    とも1対のリフトビーム(13)のそれぞれに設けた少
    なくとも1つのキャリア(15)をリフトビーム(1
    3)の長手方向に沿って移動させて、少なくとも1対の
    互いに対向する前記キャリア(15)間に横架し、かつ
    ワーク保持可能なワーク保持手段(18)を設けたクロ
    スバー(17)を往復動させる工程とを、所定の送りモ
    ーションに基づいて実行し、 少なくとも1対の前記キャリア(15)は、該キャリア
    の移動時の動きを利用して、前記クロスバー(17)を
    キャリア移動方向にキャリア移動位置よりオフセットし
    た位置に移動させることを特徴とするトランスファプレ
    スのワーク搬送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトランスファプレスの
    ワーク搬送方法において、 少なくとも、前記リフトビーム(13)の長手方向の略
    端部に移動可能なキャリア(15)は、該端部に移動し
    たときに前記クロスバー(17)を該リフトビーム(1
    3)の端部よりも外方へオーバした位置にオフセットさ
    せることを特徴とするトランスファプレスのワーク搬送
    方法。
  3. 【請求項3】 トランスファプレスのワーク搬送装置に
    おいて、 ワーク搬送方向に平行に、かつ上下動自在に設けた少な
    くとも1対のリフトビーム(13)と、 それぞれのリフトビーム(13)に該リフトビームの長
    手方向に沿って移動可能に設けた少なくとも1つのキャ
    リア(15)と、 前記キャリア(15)に設けられたガイド(57)に沿
    ってキャリア移動方向に移動可能に設けたサブキャリア
    (50)と、 前記キャリア(15)の移動時の動きを利用してキャリ
    ア駆動動力を前記サブキャリア(50)に伝達する動力
    伝達手段(51,54)と、 互いに対向する前記1対のサブキャリア(50)間に横
    架し、ワーク保持可能なワーク保持手段(18)を設け
    たクロスバー(17)とを備えたことを特徴とするトラ
    ンスファプレスのワーク搬送装置。
  4. 【請求項4】 トランスファプレスのワーク搬送装置に
    おいて、 ワーク搬送方向に平行に、かつ上下動自在に設けた少な
    くとも1対のリフトビーム(13)と、 それぞれのリフトビーム(13)に該リフトビームの長
    手方向に沿って移動可能に設け、リニアモータ(16)
    で駆動する少なくとも1つのキャリア(15)と、 前記キャリア(15)に設けられたガイド(57)に沿
    ってキャリア移動方向に移動可能に設けたサブキャリア
    (50)と、 前記キャリア(15)の移動時の動きを利用してキャリ
    ア駆動動力を前記サブキャリア(50)に伝達する動力
    伝達手段(51,54)と、 互いに対向する前記1対のサブキャリア(50)間に横
    架し、ワーク保持可能なワーク保持手段(18)を設け
    たクロスバー(17)とを備えたことを特徴とするトラ
    ンスファプレスのワーク搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のトランスファプレ
    スのワーク搬送装置において、 互いに対向する少なくとも1対のキャリア(15)は、
    前記クロスバー(17)を横架した前記サブキャリア
    (50)を備え、互いに対向する他の対のキャリア(1
    5)間にはクロスバー(17)を直接横架したことを特
    徴とするトランスファプレスのワーク搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項3、4又は5記載のトランスファ
    プレスのワーク搬送装置において、 前記サブキャリア(50)を設けた少なくとも1対のキ
    ャリア(15)は、該キャリア(15)が前記リフトビ
    ーム(13)の長手方向の略端部まで移動した時に前記
    リフトビーム(13)の端部からキャリア移動方向に突
    出する、前記サブキャリア(50)のガイド(57)を
    設けていることを特徴とするトランスファプレスのワー
    ク搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項3、4、5又は6記載のトランス
    ファプレスのワーク搬送装置において、前記動力伝達手
    段は、 リフトビーム(13)にその長手方向に沿って設けた第
    1のラック(51)と、 第1のラック(51)と噛合し、前記キャリア(15)
    に回動自在に支承された第1のピニオン(54)と、 前記サブキャリア(50)にリフトビーム(13)の長
    手方向に沿って設けた第2のラック(58)と、 第2のラック(58)と噛合し、前記キャリア(15)
    に回動自在に支承された第2のピニオン(55)と、 第1のピニオン(54)の回転力を第2のピニオン(5
    5)に伝達する回転力伝達手段(53)とを備えたこと
    を特徴とするトランスファプレスのワーク搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項3、4、5又は6記載のトランス
    ファプレスのワーク搬送装置において、前記動力伝達手
    段は、 リフトビーム(13)にその長手方向に沿って設けたラ
    ック(51)と、 前記ラック(51)と噛合し、前記キャリア(15)に
    回動自在に支承されたピニオン(54)と、 前記キャリア(15)にリフトビーム(13)の長手方
    向に沿って設けられ、回動自在に支承された、外周に雄
    ねじを有するシャフト(64)と、 前記サブキャリア(50)に設け、前記シャフト(6
    4)に螺合するナット(65)と、 前記ピニオン(54)の回転力を前記シャフト(64)
    に伝達する回転力伝達手段(61a,61b,63a,
    63b)とを備えたことを特徴とするトランスファプレ
    スのワーク搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項3、4、5又は6記載のトランス
    ファプレスのワーク搬送装置において、前記動力伝達手
    段は、 リフトビーム(13)にその長手方向に沿って設けたラ
    ック(51)と、 前記ラック(51)と噛合し、前記キャリア(15)に
    回動自在に支承されたピニオン(54)と、 扇形の外側円弧部にギヤの歯部を刻設し、該歯部を前記
    ピニオン(54)、又は前記ピニオン(54)の回転力
    を伝えるアイドルギヤ(53a)に噛合させ、前記扇形
    の円弧中心に有する軸を前記キャリア(15)に回動自
    在に支承した変形歯車(71)と、 一端を前記サブキャリア(50)に回動自在に取り付
    け、他端を前記キャリア(15)に回動自在に、かつ上
    下方向にのみ移動自在に支承したレバー(72)と、 一端を前記変形歯車(71)の回動軸に固定し、他端を
    前記レバー(72)の両端軸心間に軸(75)により回
    動自在に取り付けたレバー(73)とを備えたことを特
    徴とするトランスファプレスのワーク搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項3、4、5又は6記載のトラン
    スファプレスのワーク搬送装置において、前記動力伝達
    手段は、 リフトビーム(13)にその長手方向に沿って設けたラ
    ック(51)と、 前記ラック(51)と噛合し、前記キャリア(15)に
    回動自在に支承されたピニオン(54)と、 前記ピニオン(54)に同軸で固定された第1のプーリ
    (81)と、 前記キャリア(15)のリフトビーム(13)の長手方
    向の略両端部位に回動自在に支承された第2のプーリ
    (82,82)と、 第1のプーリ(81)及び第2のプーリ(82,82)
    に巻装された無端状ベルト(83)とを備え、 第2のプーリ(82,82)間で前記サブキャリア(5
    0)が前記無端状ベルト(83)に連結していることを
    特徴とするトランスファプレスのワーク搬送装置。
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