JP2003290850A - プレス機械のワーク搬送装置 - Google Patents

プレス機械のワーク搬送装置

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JP2003290850A
JP2003290850A JP2002096124A JP2002096124A JP2003290850A JP 2003290850 A JP2003290850 A JP 2003290850A JP 2002096124 A JP2002096124 A JP 2002096124A JP 2002096124 A JP2002096124 A JP 2002096124A JP 2003290850 A JP2003290850 A JP 2003290850A
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JP
Japan
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work
screw
transfer device
holding means
work transfer
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JP2002096124A
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Yosuke Murai
洋介 村井
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク搬送方向に対して略直交方向にワーク
保持手段を安定して移動でき、しかもプレス機械の高速
運転に追従できるワーク搬送装置を提供する。 【解決手段】 クロスバー(7)の少なくとも一つに該ク
ロスバー(7)の長手方向に沿って回動自在に設けられ、
外周部の複数箇所にそれぞれ雄ねじを有する一本のねじ
軸(20)と、前記ねじ軸(20)を回動させる回動駆動手段(2
5)とを備え、複数のワーク保持手段(9)の少なくとも1
つずつを前記ねじ軸(20)の複数箇所の雄ねじにそれぞれ
螺合させ、かつ前記クロスバー(7)の長手方向に沿って
移動自在に設けて、ワーク保持手段(9)でのワーク保持
とクロスバー(7)の上下動及びワーク搬送方向への往復
動とによりワーク(11)を次工程に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機械のワー
ク搬送装置に関し、特には分割加工されたワークを搬送
中に分離するのに好適な搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスファプレスのようにプレ
ス本体内に複数の加工工程を有するプレスにおいては、
上流側より搬入されたワークをトランスファーフィーダ
等のワーク搬送装置により順次各加工工程へ搬送してワ
ークの成形を行っている。上記加工工程において、1個
のワークを搬送方向の左右に分割する所謂2個取りする
場合がよくある。この2個取りされたワークを次の加工
工程で成形する場合は、各ワークの間隔を充分離して次
の加工工程へ搬送する必要があり、従来ではこのワーク
の離間動作をワーク搬送装置に設けたハンドリング手段
等によりワーク搬送中に行っている。
【0003】例えば特公平2−12656号公報に記載
のワーク搬送装置は、横断面矩形の筒状に形成されたハ
ンドリングバーの搬送方向の一端面に長手方向に延びる
一対の長孔を離間して設け、ハンドリングバーの搬送方
向他端面に前記一対の長孔にそれぞれ対向する一対の長
孔を設け、これら対向する長孔内に該長孔の長手方向に
沿って移動可能にそれぞれ支軸を挿通し、長孔から突出
したこれら2対の支軸の両端にそれぞれ吸盤(ワーク保
持部材)を設けている。また、ハンドリングバー内で、
かつ前記長手方向に離間した二対の長孔の長手方向外側
には、平行な軸線を有する駆動輪及び従動輪がそれぞれ
回転自在に配設され、この駆動輪及び従動輪にはチェー
ンやベルトなどの無端状伝動索が懸回され、駆動輪には
この無端状伝動索を駆動するために正転及び逆転を切換
え可能な例えばパルスモータなどの駆動源が連結されて
いる。さらに、前記両支軸の移動方向を相互に逆方向と
するために、一方の支軸は上方で前記無端状伝動索に連
結され、他方の支軸は下方で前記無端状伝動索に連結さ
れている。そして、上記のワーク搬送装置では、加工工
程で2個取りされたワークを各支軸の両端に設けたワー
ク保持部材が保持し、次工程へのワーク搬送を開始した
後、前記駆動源により前記無端状伝動索を回転して、前
記2個取りされたワークを互いに離間する方向へ移動し
て、次の加工工程へ搬送するようになっている。
【0004】また、特開平10−137876号公報で
は、クロスバーとワーク保持手段の間に揺動リンクを介
在させ、ワーク搬送中に、エアシリンダ等のシフト駆動
源により該揺動リンクを揺動させることで、ワーク保持
手段をクロスバーの長手方向に沿って移動させるワーク
搬送装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下のような問題がある。特公平2−12
656号公報では、伝動索を介して駆動源の回転力をワ
ーク保持部材のシフト運動に変換しているが、伝動索の
伸長やガタ等があるため正確なワーク保持部材のシフト
は期待できない。特に、プレス機械を高速運転させたい
場合、加速・減速時の伝動索のうねり、発熱による伝動
索の膨張により、ワーク保持部材の位置にばらつきが生
じ、ミスフィードが生じる。また、ハンドリングバーの
長手方向に長孔を設けなければならず、これにより、ハ
ンドリングバーの剛性が低下し、ワーク搬送中にワーク
が振動して、ワークを取り落としたり、吸盤がワークを
吸着できないなどのミスフィードが発生する場合もあ
る。
【0006】また特開平10−137876号公報で
は、リンクの揺動により左右方向にシフト時にワークが
上下方向に移動することになるので、この上下方向の移
動量を加味して、ワークと金型とが干渉しないように考
慮しながらワーク搬送時のシフトのタイミングを図らな
ければならない。このため、シフトできる動作時間が限
定されてしまうので、シフトを急加速及び高速で駆動し
なければならず、プレス機械の高速運動時に追従させる
ことが困難となる。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、ワーク搬送方向に対して略直交方向にワ
ーク保持手段を安定して移動でき、しかもプレス機械の
高速運転にも追従できるプレス機械のワーク搬送装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、略水平に、かつワー
ク搬送方向と略直交して横設された複数のクロスバー
に、ワーク保持可能としたワーク保持手段を設け、ワー
ク保持手段でのワーク保持と前記クロスバーの上下動及
びワーク搬送方向への往復動とによりワークをプレス内
又はプレス間で次工程に搬送するプレス機械のワーク搬
送装置において、前記複数のクロスバーの少なくとも一
つに該クロスバーの長手方向に沿って回動自在に設けら
れ、外周部の複数箇所にそれぞれ雄ねじを有する一本の
ねじ軸と、前記ねじ軸を回動させる回動駆動手段とを備
え、前記複数のワーク保持手段の少なくとも1つずつを
前記ねじ軸の複数箇所の雄ねじにそれぞれ螺合させ、か
つ前記クロスバーの長手方向に沿って移動自在に設けた
構成としている。
【0009】第1発明によると、例えばサーボモータの
ような回動駆動手段によってねじ軸の回動を制御するこ
とにより、ねじ軸の複数箇所に設けた雄ねじにそれぞれ
螺合している複数のワーク保持手段のクロスバー上での
位置を制御し、それらのワーク保持手段を互いに離間又
は接近させることができる。ねじ軸の剛性は大きく、回
転慣性モーメントは小さいので、サーボモータ等による
回転制御性は優れており、ミスフィード等を無くすこと
ができる。これにより、クロスバー長手方向のワーク保
持手段のシフト量を自在に設定でき、かつプレス機械の
高速運転に追従できるワーク搬送装置が得られる。ま
た、ワーク保持手段は直線的に移動するので、その高さ
を略一定にしてワーク搬送でき、シフト実行のタイミン
グの制約が少なくなる。
【0010】第2発明は、第1発明において、前記ねじ
軸は、巻き方向が互いに反対の雄ねじを2個所に有する
構成としている。
【0011】第2発明によると、回動駆動手段を所定方
向に回転させると、巻き方向が互いに反対の2個所の雄
ねじにそれぞれ螺合したワーク保持手段は互いに反対方
向に移動する。これにより、加工されて2個に分割した
ワークをそれぞれのワーク保持手段で保持し、次の加工
ステーションへ搬送中に前記回動駆動手段を所定回転方
向に回転させるだけで所定距離だけ離間させることがで
きるので、離間距離を正確に設定でき、ミスフィードを
無くすことができる。
【0012】第3発明は、第1又は第2発明に基づき、
前記複数個所の雄ねじのそれぞれのピッチが互いに異な
る構成としている。
【0013】第3発明によると、複数個所に削成された
それぞれの雄ねじのピッチが互いに異なっているので、
一方のワークの移動距離と、他方のワークの移動距離と
は異なる。また、ピッチを変更するだけでそれぞれの移
動距離を任意に設定できる。これにより、左右に分割さ
れたワークを所定距離離間させて任意の位置に移動でき
るので、次工程の金型の位置、型に適合した位置に正確
に搬送できる。
【0014】第4発明は、第1発明において、前記ねじ
軸は3個所以上に雄ねじを有し、それぞれの巻き方向及
びねじピッチが、各雄ねじに螺合したそれぞれのワーク
保持手段を互いに接離可能とするように形成された構成
としている。
【0015】第4発明によると、ねじ軸に雄ねじが3個
所以上削成され、それぞれの雄ねじの巻き方向及びピッ
チが、各雄ねじに螺合したそれぞれのワーク保持手段を
互いに接離可能とするように形成されている。これによ
り、加工ステーションで3個以上に分割されたワークを
次工程の金型上に載置するときに、3個以上の別々の位
置に離間できる。これにより、次の加工ステーションの
金型の位置、型に柔軟に対応できる汎用性ある搬送装置
が得られる。
【0016】また第5発明は、略水平に、かつワーク搬
送方向と略直交して横設された複数のクロスバーに、ワ
ーク保持可能としたワーク保持手段を設け、ワーク保持
手段でのワーク保持と前記クロスバーの上下動及びワー
ク搬送方向への往復動とによりワークをプレス内又はプ
レス間で次工程に搬送するプレス機械のワーク搬送装置
において、前記複数のクロスバーの少なくとも一つに該
クロスバーの長手方向に沿って回動自在にそれぞれ設け
られ、それぞれ外周部にねじ山の所定の巻き方向及びピ
ッチで形成された雄ねじを有する複数本のねじ軸と、前
記2つのねじ軸の間に設けられ、いずれか一方の回転動
力を他方に伝達する回転動力伝動部と、前記複数本のね
じ軸のいずれか1本を回動させる回動駆動手段とを備
え、前記複数のワーク保持手段の少なくとも1つずつを
前記複数本のねじ軸の雄ねじにそれぞれ螺合させ、かつ
前記クロスバーの長手方向に沿って移動自在に設けた構
成としている。
【0017】第5発明によると、回動駆動手段で回転動
力伝動部を介して複数本のねじ軸の回動位置を制御する
ことにより、それらのねじ軸の雄ねじにそれぞれ螺合し
ているワーク保持手段のクロスバー上での位置を制御し
て、これらのワーク保持手段を離間又は接近させること
ができる。ねじ軸の剛性は大きく、回転慣性モーメント
は小さいので、サーボモータ等による回転制御性は優れ
ており、ミスフィード等を無くすことができる。また、
ワーク保持手段は直線的に移動するので、その高さを略
一定にしてワーク搬送でき、シフト実行のタイミングの
制約が少なくなる。これにより、プレス機械の高速運転
に追従できるワーク搬送装置が得られる。また、回動駆
動手段を所定方向に回転させると、複数本のねじ軸のそ
れぞれに螺合したワーク保持手段の移動方向及び移動距
離は、螺合しているねじ軸のピッチ及びねじ巻き方向に
対応して設定される。これにより、クロスバー長手方向
のワーク保持手段のシフト量を自在に正確に設定できる
ワーク搬送装置が得られる。また、各ねじ軸及び回転動
力伝動部は、簡素なモジュール化された部品であり、こ
れらの部品を組み合わせて、各ねじ軸の雄ねじに螺合し
たワーク保持手段の移動方向及び移動距離を簡単に任意
に変更でき、安価なワーク搬送装置が得られる。
【0018】第6発明は、第5発明において、前記回転
動力伝動部は、前記複数本のねじ軸の内2本のねじ軸の
間の少なくともいずれか1個所に設けられ、専用的に回
転動力を伝達する1本以上の伝動軸と、前記ねじ軸間、
伝動軸間、又はねじ軸と伝動軸間で回転動力を伝達する
回転動力伝動手段とを備えた構成としている。
【0019】第6発明によると、複数本のねじ軸に回転
動力を伝達するために、複数本のねじ軸の内2本のねじ
軸の間の少なくともいずれか1個所に、専用的に回転動
力を伝達する1本以上の伝動軸が配設されている。そし
て、ねじ軸間、伝動軸間、又はねじ軸と伝動軸間で回転
動力を伝動する回転動力伝動手段を備えている。これら
のねじ軸、伝動軸及び回転動力伝動手段は簡素なモジュ
ール化された部品であり、これらの部品を組み合わせ
て、各ねじ軸の雄ねじに螺合したワーク保持手段の位
置、移動方向及び移動距離を簡単に任意に設定できる。
これにより、クロスバー長手方向のワーク保持手段のシ
フト量を自在に正確に設定でき、次の加工ステーション
の金型の位置、型に柔軟に対応できる汎用性ある搬送装
置が安価に得られる。
【0020】第7発明は、第5発明又は第6発明におい
て、前記回転動力伝動部は、互いに噛合する複数の歯車
であることを特徴としている。
【0021】第7発明によると、ねじ軸間、伝動軸間、
又はねじ軸と伝動軸間で回転動力を伝達する回転動力伝
動部が歯車であるから、高剛性の回転動力伝動手段とな
り、確実に回転動力を伝動できる。これにより、高速搬
送ができ、しかもミスフィードのないプレス機械のワー
ク搬送装置が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、本発
明の適用機械としてトランスファプレスを例に挙げて説
明する。図1に、本発明のワーク搬送装置を搭載するト
ランスファプレス1の正面図を示す。このトランスファ
プレス1は、隣接して配設された複数のモジュール化し
たプレスユニット40により構成されており、各プレス
ユニット40毎に加工ステーションW1〜W4を有して
いる。各プレスユニット40は、スライド42を昇降さ
せる図示しないスライド駆動手段を内蔵したクラウン4
1と、ボルスタ43が載置されるベッド44と、クラウ
ン41を支持するアプライト1aとをタイロッド45で
貫通して締結し固定している。
【0023】各プレスユニット40のボルスタ43は図
示しない金型の上型及び下型を載置した状態で、トラン
スファプレス1内の作業位置と、トランスファプレス1
外の金型交換位置との間を移動可能となっている。トラ
ンスファプレス1の稼動時、上型はスライド42の下面
に取り付けられ、下型は各ボルスタ43の上面に取り付
けられる。スライド42の可動範囲外の位置で、且つワ
ーク搬送方向の左右に、リフト駆動手段46により昇降
自在とした一対のリフトビーム2,2が設けてあり、左
右一対のリフトビーム2,2にはそれぞれ、例えば吸着
装置等のワーク保持手段9を設けたキャリア3がリフト
ビーム2の長手方向に沿って移動自在に設けられてい
る。
【0024】図2は図1のX−X断面図であり、図3は
本発明に係るワーク搬送装置の斜視図である。図2及び
図3により、ワーク搬送装置を詳細に説明する。トラン
スファプレス1の隣接するプレスユニット40間には前
後(図示の上下)に離間してアプライト1a,1aが立
設されており、前後のアプライト1a,1aの間に、ワ
ーク搬送方向Aに沿って一対のリフトビーム2,2が並
設されている。また、図3に示すように、各リフトビー
ム2の下部両側には長手方向に沿ってガイドレール2a
が設けられていて、これらガイドレール2aに複数のキ
ャリア3がワーク搬送方向Aに移動自在に支承されてい
る。これらリフトビーム2は、図1で説明したリフト駆
動手段46により、トランスファプレス1のスライド4
2の上下動に同期して昇降されるようになっている。
【0025】各キャリア3は、図2に示すように、前記
加工ステーションW1〜W4と等ピッチとなるように配
置され、かつ隣接するキャリア3,3はそれぞれ連結杆
4により連結されている。また、最上流側に位置するキ
ャリア3は、トランスファプレス1の上流側に設置され
たフィード手段5の駆動部に連結部材6を介して連結さ
れている。フィード手段5は、例えばACサーボモータ
からなるフィード駆動手段5aと、ACサーボモータの
回転動力をフィード方向に変換するピニオン5b及びこ
のピニオン5bに噛合するラック5c等の動力伝達手段
とを備えており、このラック5cに前記連結部材6が連
結されている。即ち、フィード手段5により各キャリア
3が、トランスファプレス1のスライド42の上下動に
同期して同時にフィード方向(ワーク搬送方向A)へ往
復動されるようになっている。
【0026】互に対向するキャリア3,3の間には、ワ
ーク搬送方向Aと直交する方向に沿って設けられたクロ
スバー7がチルト手段8を介して傾動自在に横架されて
いる。前記クロスバー7は、例えば角柱状をなしてい
て、複数のワーク保持手段9が着脱自在に取付けられて
おり、これらワーク保持手段9により各加工ステーショ
ンW1〜W4で加工するワーク11を吸着、保持するよ
うになっている。なお、図3の左上部には、通常よく使
用される、クロスバー7に固設されたワーク保持手段9
の斜視図を、また右下部には、クロスバー7上でワーク
保持手段9をシフト自在とするシフト装置10の第1実
施形態の斜視図をそれぞれ示している。
【0027】図4に図3のZ視図を示す。第1実施形態
のシフト装置10は、回動駆動手段としてのサーボモー
タ25と、外周部に雄ねじが削成されたねじ軸20と、
複数のワーク保持手段9とを有している。ねじ軸20は
左右の外周部のP,Q部に雄ねじが削成されており、ね
じ軸20の両端部及び該左右のねじ部間略中央部はそれ
ぞれ軸受21,22,23により回動自在に軸支されて
いる。ねじ部P,Qのそれぞれのねじは等ピッチである
が、ねじ部P,Qのいずれか一方は右ねじ、他方は左ね
じとしている。ねじ軸20の一端部はカプリング24を
介してサーボモータ25に連結され、サーボモータ25
は、サーボモータ軸の回転角度を検出するエンコーダ2
6を内蔵している。それぞれのワーク保持手段9は、移
動台9a、支持アーム9b、バキュームパッド9cを有
している。バキュームパッド9cは、支持アーム9bを
介して移動台9aに取り付けてあり、移動台9a内の図
示しない配管を経由して外部の図示しないバキューム手
段と連結し、負圧によるワーク保持を可能としている。
また、移動台9aにはねじ軸20の左右の雄ねじにそれ
ぞれ螺合するナット(図示せず)が取り付けてある。さ
らに、ねじ部P,Q部に対応するクロスバー7の上面位
置にはそれぞれガイドレール27,28が設けてあり、
ガイドレール27,28のそれぞれにワーク保持手段9
が摺動自在に嵌挿されている。
【0028】第1実施形態の作動を説明する。所定の加
工ステーションでのワーク成形加工完了後、スライド4
2の上昇に同期して上流側の加工ステーションの金型位
置までキャリア3を移動させ、リフト駆動手段46でリ
フトビーム2を降下させ、ワーク11をバキュームパッ
ド9cで吸着する。そして、リフト駆動手段46でリフ
トビーム2を上昇させると共に、フィード手段5により
連結部材6を介してキャリア3をリフトビーム2に沿っ
て次の加工ステーションまで移動させる。ワーク11が
次加工ステーションの下型上まで移動したらリフト駆動
手段46でリフトビーム2を降下させ、ワーク11を下
型の上に載置する。
【0029】リフトビーム2が上昇し、下流側の加工ス
テーションまで移動するときに、図3の右下部に示すよ
うに、シフト装置10を有するワーク保持手段9は、前
加工ステーションで2分割されたワーク11a,11b
を保持している。シフト装置10のサーボモータ25が
所定回転方向に回転すると、回転はカプリング24を介
してねじ軸20に伝動され、ねじ部Pに螺合し、かつワ
ーク11aを保持している方のワーク保持手段9は、図
4に示すように、例えば図示の左方に移動する。ねじ部
P,Qのねじ巻き方向は互いに反対方向に形成している
ので、ねじ部Qに螺合し、かつワーク11bを保持して
いる方のワーク保持手段9は、図示のように右方に移動
する。そして、ねじ部P,Qのねじピッチが同一である
ので、それぞれの左右方向への移動距離Da,Dbは同
一である。このとき、移動距離Da,Dbはエンコーダ
26により検出され、図示しない制御器によりこの移動
距離Da,Dbが所定値になるようにサーボモータ25
の回転が制御されている。
【0030】第1実施形態の効果を説明する。回動駆動
手段としてのサーボモータ25を所定回転方向に回転さ
せると、2個所に削成されたそれぞれのねじ部P,Qの
雄ねじに螺合したワーク保持手段9の移動方向は互いに
反対方向で、しかも直線的である。これにより、所定の
加工ステーションで加工されて2個に分割されたワーク
11a,11bをシフト装置10を有するワーク保持手
段9で保持し、次の加工ステーションへ搬送中にサーボ
モータ25を駆動するだけで所定の距離だけ略水平方向
に離間させることができるので、離間する距離を正確に
確実に設定でき、ミスフィードを無くすことができる。
また、ワーク保持手段9をクロスバー7に沿って直線的
に移動させるので、上下方向の位置変化が無く、金型と
の干渉を防止するための移動のタイミングの制約が少な
くなり、長い移動時間を確保できる。したがって、加速
度及び速度を抑制でき、プレス機械の高速運転に同期し
て加減速時のショックが少ないワーク搬送ができる。さ
らに、2個所に削成されたそれぞれのねじ部P,Qのピ
ッチを変更するだけでそれぞれの移動距離を任意に設定
できる。これにより、次の加工ステーションの金型の位
置、型に柔軟に対応できる汎用性ある搬送装置が得られ
る。
【0031】なお、第1実施形態においては、ねじ軸2
0は、ねじ部P,Qの2個所の雄ねじを有する構成とし
ているが、本発明はこれに限定されることなく、ねじ軸
20に雄ねじを3個所以上削成し、それぞれの雄ねじの
ピッチ及び巻き方向を、該ねじに螺合しているそれぞれ
のワーク保持手段9が所定距離ずつ互いに離間して移動
できるように、任意に設定してもよい。このような3個
所以上のねじ部を有する搬送装置によると、加工ステー
ションで3個以上に分割されたワークを次の加工ステー
ションの金型上に載置するときに、3個所以上の別々の
位置に略水平方向に離間させることができる。これによ
り、次の加工ステーションの金型の位置、型に柔軟に対
応できる汎用性ある搬送装置が得られる。
【0032】次に、図5により第2実施形態を説明す
る。図5は、第2実施形態のワーク搬送装置の平面図を
示す。同図において、シフト装置10は、回動駆動手段
としてのサーボモータ25と、外周部に雄ねじが削成さ
れたねじ軸30,31と、回転動力伝動部としての歯車
36,37と、複数のワーク保持手段9とを備えてい
る。外周部に雄ねじが削成されたねじ軸30及びねじ軸
31のそれぞれの両端部近傍は、軸受32,33及び軸
受34,35により回動自在に軸支されている。ねじ軸
30の一端部はカプリング24を介してサーボモータ2
5に連結され、他端部には歯車36が取り付けてある。
この歯車36は、該歯車36と同歯数で、かつねじ軸3
1の一端部に取り付けてある歯車37と噛合している。
両ねじ軸30,31のねじは等ピッチで、また両方のね
じは同一巻き方向(例えば右ねじ等)である。複数のワ
ーク保持手段9の移動台9aに取り付けている図示しな
いナットはそれぞれねじ軸30,31に別々に螺合し、
クロスバー7の上面にねじ軸30,31に沿って設けて
いるガイドレール13,14のそれぞれに各ワーク保持
手段9が摺動自在に嵌挿されている。
【0033】第2実施形態の作動を説明する。所定の加
工ステーションで成形加工完了したワーク11をワーク
保持手段9により保持した状態で、リフトビーム2を上
昇させ、次の加工ステーションまで移動させる。このと
き、サーボモータ25が所定回転方向に回転すると、回
転はカプリング24を介してねじ軸30に伝動され、ね
じ軸30に螺合し、かつワーク11aを保持している方
のワーク保持手段9は、例えば図示の左方に移動する。
ねじ軸30の回転は、ねじ軸30と同じねじ巻き方向
(例えば右ねじ)であるねじ軸31に歯車36,37を
介して伝動されるので、ねじ軸31に螺合し、かつワー
ク11bを保持している方のワーク保持手段9は、図示
の右方に移動する。また、両ねじ軸30,31のねじピ
ッチが同一であるので、これらの左右方向への移動距離
Da,Dbは同一である。このとき、移動距離Da,D
bは、第1実施形態と同様に、エンコーダ26により検
出され、図示しない制御器により移動距離Da,Dbが
所定値になるようにサーボモータ25が制御されてい
る。
【0034】次に、図6に示すワーク搬送装置の平面図
により、第3実施形態を説明する。本シフト装置10
は、回動駆動手段としてのサーボモータ25、外周部に
雄ねじが削成されたねじ軸50,51、回転動力伝動部
としての歯付プーリ56,57とタイミングベルト5
8、及び複数のワーク保持手段9を有している。外周部
に雄ねじが削成されたねじ軸50及びねじ軸51のそれ
ぞれの両端部近傍は、軸受52,53及び軸受54,5
5により回動自在に軸支されている。ねじ軸50の一端
部はカプリング24を介してサーボモータ25に連結さ
れ、他端部には歯付プーリ56が取り付けてある。ま
た、ねじ軸51の一端部に、歯付プーリ56と同歯数の
歯付プーリ57が取り付けてあり、歯付プーリ56,5
7間にはタイミングベルト58が懸け回されている。ね
じ軸50,51のねじは、等ピッチであるが、互いに反
対方向のねじ巻きに形成されている。複数のワーク保持
手段9の移動台9aにそれぞれ取り付けてある図示しな
いナットは、ねじ軸50,51に螺合し、クロスバー7
の上面のねじ軸50,51に沿って設けられているガイ
ドレール59,60のそれぞれにワーク保持手段9が摺
動自在に嵌挿されている。
【0035】第3実施形態の作動を説明する。ねじ軸5
1は、ねじ軸50と同一方向に回動するが、ねじ軸5
0,51のねじの巻き方向は互いに反対であるので、サ
ーボモータ25の回動に伴ってワーク11a,11b
は、互いに左右方向に離間又は接近する。また、ねじ軸
50,51のねじのピッチは同一であるので、ワーク1
1a,11bの左右への移動距離Da,Dbは同一であ
る。移動距離Da,Dbは、第1実施形態と同様に、エ
ンコーダ26により検出され、図示しない制御器により
移動距離Da,Dbが所定値になるようにサーボモータ
25が制御されている。
【0036】次に、図7に示すワーク搬送装置の平面図
により、第4実施形態を説明する。本シフト装置10
は、回動駆動手段としてのサーボモータ25、外周部に
雄ねじが削成されたねじ軸65,66、回転動力伝動部
としての連結具71、及び所定数のワーク保持手段9を
有している。外周部に雄ねじが削成されたねじ軸65及
びねじ軸66の両端部近傍は、軸受67,68及び軸受
69,70によりそれぞれ回動自在に軸支されている。
ねじ軸65の一端部はカプリング24を介してサーボモ
ータ25に連結され、ねじ軸65の他端部とねじ軸66
の一端部とは連結具71により連結されている。ねじ軸
65,66のねじは、等ピッチであるが、互いに巻き方
向が反対に形成されている。両ねじ軸65,66の雄ね
じに図示しないナットを介してそれぞれ螺合している所
定数のワーク保持手段9の移動台9aは、クロスバー7
の上面にねじ軸65,66に沿って設けているガイドレ
ール72,73のそれぞれに摺動自在に嵌挿されてい
る。
【0037】次に、第4実施形態の作動を説明する。本
実施形態では、第2実施形態での歯車36,37を連結
具71に変更している。また、ねじ軸65,66のねじ
の巻き方向は互いに反対に形成している。その他の構成
は第2実施形態と同一である。このため、ねじ軸66は
ねじ軸65と同一方向に回転するが、サーボモータ25
の回動に伴ってワーク11a,11bは互いに左右方向
に離間又は接近する。また、ねじ軸65,66のねじの
ピッチは同一であるので、ワーク11a,11bの左右
方向への移動距離Da,Dbは同一である。移動距離D
a,Dbは、第1実施形態と同様に、エンコーダ26に
より検出され、所定の距離になったときにサーボモータ
25の回転が停止するように制御されている。
【0038】第2、第3及び第4実施形態の効果を説明
する。サーボモータ25でそれぞれねじ軸30,31、
ねじ軸50,51、ねじ軸65,66を回転制御するこ
とにより、各ねじ軸30,31,50,51,65,6
6に螺合しているワーク保持手段9の位置を制御する。
各ねじ軸の剛性は大きく、回転慣性モーメントは小さい
ので、回転制御性は優れている。これにより、プレス機
械の高速運転に追従して高速で搬送できるワーク搬送装
置が得られる。また、サーボモータ25を所定方向に回
転させると、左右のねじ軸30,31、ねじ軸50,5
1、及びねじ軸65,66のそれぞれに螺合したワーク
保持手段9の移動方向は左右で反対方向であり、移動距
離は同一となる。これにより、クロスバー長手方向に沿
ってワーク保持手段9を離間又は接近させることができ
る。さらに、ねじ軸30,31,50,51,65,6
6、回転動力伝動部としての歯車36,37、歯付プー
リ56,57、タイミングベルト58、及び連結具71
等は、簡素でモジュール化された部品であり、これらの
部品を組み合わせて構成するので、簡便で安価な搬送装
置が得られる。また、回動駆動手段として、例えば1個
のサーボモータ25のみを用いて全てのねじ軸30,3
1、又は50,51、又は65,66を回動することに
より、複数のワーク保持手段を移動できるので、構成が
簡単で、安価である。また、1本のねじ軸に1種類のね
じを設けることができるため、ねじ軸の製作が容易にな
る。さらに、一部分のワーク保持手段9の移動のみを変
更する場合、その部分のねじ軸を変更するのみで対応で
きるので、安価である。
【0039】なお、第2、第3、及び第4実施形態にお
いては、2本のねじ軸を有し、各ねじのピッチは同一と
する例で説明したが、これに限定されず、3本以上のね
じ軸を備え、各ねじ軸のピッチ、左右ねじ巻き方向を任
意に設定しても何ら差し支えない。この場合、各ワーク
保持手段9の移動距離は、螺合しているねじ軸のピッチ
及びねじ巻き方向に対応して設定される。これにより、
クロスバー長手方向に沿ったワーク保持手段のシフト量
を自在に正確に設定できる。
【0040】図8に、第5実施形態のワーク搬送装置の
平面図を示す。シフト装置10は、回動駆動手段として
のサーボモータ25と、外周部に雄ねじが削成されたね
じ軸78,79と、回転動力伝動部としての歯車87,
88,89,90と、動力を長距離伝動する伝動軸84
と、複数のワーク保持手段9とを有している。外周部に
雄ねじが削成されたねじ軸78及びねじ軸79の両端部
近傍は、それぞれ軸受80,81及び軸受82,83に
より回動自在に軸支されている。ねじ軸78の一端部は
カプリング24を介してサーボモータ25に連結され、
他端部には歯車87が取り付けてある。また、ねじ軸7
9の一端部には歯車90が取り付けてある。ねじ軸78
からねじ軸79に専用的に動力を伝達する伝動軸84の
両端部近傍は軸受85,86により回動自在に軸支さ
れ、この伝動軸84の両端部には歯車88,89が取り
付けてある。そして、前記歯車87と歯車88とが噛合
し、かつ歯車89と歯車90とが噛合している。なお、
歯車87,88,89,90の歯数は同一である。ねじ
軸78,79のねじは、等ピッチであるが、一方は右ね
じ、他方は左ねじとしている。それぞれのワーク保持手
段9の移動台9aに取り付けてある図示しないナットは
ねじ軸78,79の雄ねじに螺合しており、クロスバー
7の上面にねじ軸78,79に沿って設けているガイド
レール91,92のそれぞれにワーク保持手段9が摺動
自在に嵌挿されている。
【0041】第5実施形態の作動を説明する。ねじ軸7
9は、伝動軸84を介してねじ軸78から所定距離開け
て配置され、ねじ軸78と同一方向に回転するが、ねじ
軸78,79のねじ巻き方向は互いに反対であるので、
サーボモータ25の回動に伴ってワーク11a,11b
は左右方向に離間又は接近する。また、ねじ軸78,7
9のねじのピッチは同一であるので、ワーク11a,1
1bの左右方向への移動距離Da,Dbは同一である。
この移動距離Da,Dbは、第1実施形態と同様に、エ
ンコーダ26により検出され、移動距離Da,Dbが所
定距離になったときにサーボモータ25の回転が停止す
るように制御される。
【0042】次に、図9により第6実施形態を説明す
る。図9は、第6実施形態のワーク搬送装置の平面図で
ある。シフト装置10は、回動駆動手段としてのサーボ
モータ25と、外周部に雄ねじが削成されたねじ軸7
8,79と、回転動力伝動部としての歯車87,88,
89,90及び連結具95と、動力を長距離伝動する伝
動軸93,94と、複数の(ここでは2つの)ワーク保
持手段9を有している。
【0043】外周部に雄ねじが削成されたねじ軸78及
びねじ軸79の両端部近傍は、それぞれ軸受80,81
及び軸受82,83により回動自在に軸支されている。
ねじ軸78の一端部はカプリング24を介してサーボモ
ータ25に連結され、他端部には歯車87が取り付けて
ある。また、ねじ軸79の一端部には歯車90が取り付
けてある。ねじ軸78からねじ軸79に動力を伝達する
伝動軸93及び伝動軸94のそれぞれの両端部近傍は、
軸受96,97及び軸受98,99により回動自在に軸
支されている。そして、伝動軸93,94の互いに向か
い合う端部は連結具95により連結されており、また、
この連結具95と反対側の伝動軸93,94の端部には
それぞれ歯車88,89が取り付けてある。そして、歯
車87と歯車88が噛合し、また歯車90と歯車89が
噛合している。また、歯車87,88,89,90の歯
数は同一である。ねじ軸78,79のねじは、等ピッチ
であるが、一方は右ねじ、他方は左ねじとしている。そ
れぞれのワーク保持手段9の移動台9aに取り付けてあ
る図示しないナットは各ねじ軸78,79に螺合してお
り、これらの移動台9aは、クロスバー7の上面にねじ
軸78,79に沿って取り付けてあるガイドレール9
1,92に摺動自在に嵌挿されている。
【0044】次に、第6実施形態の作動を説明する。ね
じ軸79は、伝動軸93,94を介してねじ軸78から
所定距離開けて配置され、ねじ軸78と同一方向に回転
するが、ねじ軸78,79のねじ巻き方向は、いずれか
一方は右ねじで、他方は左ねじであるので、サーボモー
タ25の回動に伴ってワーク11a,11bは互いに左
右方向に離間又は接近する。また、ねじ軸78,79の
ねじのピッチは同一であるので、ワーク11a,11b
の左右方向への移動距離Da,Dbは同一である。移動
距離Da,Dbは、第1実施形態と同様に、エンコーダ
26により検出され、所定の距離になったときにサーボ
モータ25の回転が停止するように制御されている。
【0045】第5、第6実施形態の効果を説明する。サ
ーボモータ25で、左右のねじ軸78,79の回動を制
御することにより、ねじ軸78,79の雄ねじに螺合し
ているそれぞれのワーク保持手段9の位置を制御する。
ねじ軸78,79の剛性は大きく、回転慣性モーメント
は小さいのでサーボモータ25等による回転制御性は優
れている。これにより、プレス機械の高速運転に追従し
て高速でワーク搬送ができる。また、ねじ軸78,7
9、伝動軸84,93,94、回転動力伝動部としての
歯車87,88,89,90、及び連結具95は、それ
ぞれ簡素なモジュール化された部品であり、これらの部
品を組み合わせて、各ねじ軸78,79に螺合したワー
ク保持手段9の移動方向及び移動距離を簡単に任意に変
更できる。また、回動駆動手段として、例えば1個のサ
ーボモータ25のみを用いて全てのねじ軸78,79を
回動することにより、複数のワーク保持手段9を移動で
きるので、構成が簡単で、安価である。これにより、ク
ロスバー3の長手方向へのワーク保持手段9のシフト量
を自在に正確に設定でき、しかも次工程の金型の位置、
型に柔軟に対応できる汎用性ある搬送装置が安価に得ら
れる。
【0046】なお、第5実施形態においては、2本のね
じ軸78,79及び1本の伝動軸84を有し、各ねじ軸
78,79のピッチは同一で、一方は右ねじ、他方は左
ねじとしている。また、第6実施形態においては、2本
のねじ軸78,79及び連結した2本の伝動軸93,9
4を有し、第5実施形態と同様に、各ねじ軸78,79
のピッチは同一で、ねじ巻き方向は互いに反対としてい
る。しかし、本発明はこれに限定されず、加工ステーシ
ョンで分割されるワークの個数や、次の加工ステーショ
ンでの加工条件によっては、ねじ軸を複数本設け、複数
本のねじ軸間の少なくともいずれか1個所に少なくとも
1本以上の伝動軸を配設しても構わない。また、このと
き、各ねじのピッチ、巻き方向は任意であってもよい。
【0047】なお、これまでの実施形態においては、キ
ャリア3が、ワーク搬送方向に沿って並列に設けた1対
のリフトビーム2,2上を共通のフィード手段5によっ
て駆動されて移動するトランスファフィーダを例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。すなわち、例えば、隣接するプレスユニット40間
毎に個別のリフトビームを上下動自在に設け、それぞれ
のリフトビームに、クロスバーを備えたキャリアをそれ
ぞれリニアモータ等によってワーク搬送方向に移動自在
に設けた構成のトランスファフィーダに本発明の搬送装
置を適用してもよい。また、上記のようにリフトビーム
に移動自在なキャリアを設けた構成ではなく、上下動自
在及びフィード送り方向移動自在に設けた左右1対のト
ランスファバーに直接クロスバーを取り付けた構成のト
ランスファフィーダにも本発明の搬送装置を適用できる
ことは言うまでもない。さらに、複数のプレスユニット
40が一体となったトランスファプレス1ではなく、複
数の個別のプレス機械間のワーク搬送装置にも本発明を
適用できる。
【0048】以上、本発明によると、プレス機械のワー
ク搬送装置において、外周部の複数箇所にそれぞれ所定
のねじピッチ及び巻き方向の雄ねじを有し、ワーク搬送
方向と略直交して横設されたクロスバーの長手方向に沿
って回動自在に軸支された一本のねじ軸と、このねじ軸
の複数箇所の雄ねじにそれぞれ螺合してクロスバーに沿
って移動自在で、かつワークの保持が可能な複数のワー
ク保持手段と、前記ねじ軸を回動させる回動駆動手段と
を備える。あるいは、それぞれ所定のねじピッチ及び巻
き方向の雄ねじを有する複数本のねじ軸と、これらのね
じ軸のそれぞれの雄ねじにそれぞれ螺合してクロスバー
に沿って移動自在で、かつワークの保持が可能な複数の
ワーク保持手段と、2つのねじ軸の間に設けられ、いず
れか一方の回転動力を他方に伝達する回転動力伝動部
と、前記複数本のねじ軸の駆動端の1本を回動させる回
動駆動手段とを備えている。回動駆動手段で1本のねじ
軸の回動を制御することにより、それぞれの雄ねじに螺
合しているワーク保持手段のクロスバー長手方向の位置
を制御する。ねじ軸の剛性は大きく、かつ回転慣性モー
メントは小さいので、電動サーボモータ等による回転制
御性は優れている。また、クロスバー長手方向に沿って
略直線的にワーク保持手段を移動できる。これにより、
ワーク保持手段のクロスバー長手方向のシフト量を自在
に正確に設定でき、かつプレス機械の高速運転に同期し
て高速でワーク搬送ができる。
【0049】また、前記ねじ部を2個所以上に削成して
おり、それらのねじ部のねじピッチや巻き方向を適宜設
定することにより、それぞれのねじに螺合したワーク保
持手段を所定距離だけ互いに離間又は接近させることが
できる。これにより、上流側の加工ステーションで加工
されて複数個に分割されたワークをそれぞれのワーク保
持手段で保持し、次の加工ステーションへの搬送中に前
記ねじ軸を所定方向に回転させるだけで所定距離だけ離
間させることができるので、離間距離を正確に確実に制
御でき、ミスフィードを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるトランスファプレスの正面
図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】第1実施形態に係るワーク搬送装置の斜視図で
ある。
【図4】図3のZ視図である。
【図5】第2実施形態のワーク搬送装置の平面図であ
る。
【図6】第3実施形態のワーク搬送装置の平面図であ
る。
【図7】第4実施形態のワーク搬送装置の平面図であ
る。
【図8】第5実施形態のワーク搬送装置の平面図であ
る。
【図9】第6実施形態のワーク搬送装置の平面図であ
る。
【符号の説明】
1…トランスファプレス、1a…アプライト、2…リフ
トビーム、2a…ガイドレール、3…キャリア、4…連
結杆、5…フィード手段、5a…フィード駆動手段、6
…連結部材、7…クロスバー、8…チルト手段、9…ワ
ーク保持手段、9a…移動台、9b…支持アーム、9c
…バキュームパッド、11…ワーク、24…カプリン
グ、25…サーボモータ、26…エンコーダ、40…プ
レスユニット、41…クラウン、42…スライド、43
…ボルスタ、44…ベッド、45…タイロッド、46…
リフト駆動手段、21,22,23,32,33,3
4,35,52,53,54,55,67,68,6
9,70,80,81,82,83,85,86,9
6,97,98,99…軸受、20,30,31,5
0,51,65,66,78,79…ねじ軸、13,1
4,27,28,59,60,72,73,91,92
…ガイドレール、36,37,87,88,89,90
…歯車、56,57…歯付プーリ、58…タイミングベ
ルト、71…連結具、84,93,94…伝動軸、A…
ワーク搬送方向、Da,Db…移動距離。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平に、かつワーク搬送方向と略直交
    して横設された複数のクロスバー(7)に、ワーク保持可
    能としたワーク保持手段(9)を設け、ワーク保持手段(9)
    でのワーク保持と前記クロスバー(7)の上下動及びワー
    ク搬送方向への往復動とによりワーク(11)をプレス内又
    はプレス間で次工程に搬送するプレス機械のワーク搬送
    装置において、 前記複数のクロスバー(7)の少なくとも一つに該クロス
    バー(7)の長手方向に沿って回動自在に設けられ、外周
    部の複数箇所にそれぞれ雄ねじを有する一本のねじ軸(2
    0)と、 前記ねじ軸(20)を回動させる回動駆動手段(25)とを備
    え、 前記複数のワーク保持手段(9)の少なくとも1つずつを
    前記ねじ軸(20)の複数箇所の雄ねじにそれぞれ螺合さ
    せ、かつ前記クロスバー(7)の長手方向に沿って移動自
    在に設けたことを特徴とするプレス機械のワーク搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプレス機械のワーク搬送
    装置において、 前記ねじ軸(20)は、巻き方向が互いに反対の雄ねじを2
    個所に有することを特徴とするプレス機械のワーク搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプレス機械のワー
    ク搬送装置において、 前記複数個所の雄ねじのそれぞれのピッチが互いに異な
    ることを特徴とするプレス機械のワーク搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプレス機械のワーク搬送
    装置において、 前記ねじ軸(20)は3個所以上に雄ねじを有し、それぞれ
    の巻き方向及びねじピッチが、各雄ねじに螺合したそれ
    ぞれのワーク保持手段を互いに接離可能とするように形
    成されたことを特徴とするプレス機械のワーク搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 略水平に、かつワーク搬送方向と略直交
    して横設された複数のクロスバー(7)に、ワーク保持可
    能としたワーク保持手段(9)を設け、ワーク保持手段(9)
    でのワーク保持と前記クロスバー(7)の上下動及びワー
    ク搬送方向への往復動とによりワーク(11)をプレス内又
    はプレス間で次工程に搬送するプレス機械のワーク搬送
    装置において、 前記複数のクロスバー(7)の少なくとも一つに該クロス
    バー(7)の長手方向に沿って回動自在にそれぞれ設けら
    れ、それぞれ外周部にねじ山の所定の巻き方向及びピッ
    チで形成された雄ねじを有する複数本のねじ軸(30,31)
    と、 前記2つのねじ軸(30,31)の間に設けられ、いずれか一
    方の回転動力を他方に伝達する回転動力伝動部と、 前記複数本のねじ軸(30,31)のいずれか1本を回動させ
    る回動駆動手段(25)とを備え、 前記複数のワーク保持手段(9)の少なくとも1つずつを
    前記複数本のねじ軸(30,31)の雄ねじにそれぞれ螺合さ
    せ、かつ前記クロスバー(7)の長手方向に沿って移動自
    在に設けたことを特徴とするプレス機械のワーク搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のプレス機械のワーク搬送
    装置において、 前記回転動力伝動部は、 前記複数本のねじ軸の内2本のねじ軸(78,79)の間の少
    なくともいずれか1個所に設けられ、専用的に回転動力
    を伝達する1本以上の伝動軸(84)と、 前記ねじ軸間、伝動軸間、又はねじ軸と伝動軸間で回転
    動力を伝達する回転動力伝動手段(87,88)とを備えたこ
    とを特徴とするプレス機械のワーク搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のプレス機
    械のワーク搬送装置において、 前記回転動力伝動部は、互いに噛合する複数の歯車(87,
    88)であることを特徴とするプレス機械のワーク搬送装
    置。
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