JP2009061496A - 昇降送り機構及びこれを備えたワーク搬送装置、並びに直動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動源(モータ等)の容量を削減し、プレス機との干渉を緩和し、制御を簡略化し、従動機構の構成をシンプルにする。
【解決手段】昇降送り機構12は、昇降するリフトフレーム16と、リフトフレーム16に対して送り方向に水平移動するキャリア18と、キャリア18に対して送り方向に水平直線移動するサブキャリア20と、キャリア18の移動に連動してサブキャリア20を移動させる従動機構30と、を備える。従動機構30は、キャリア18に送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体31と、一対の回転体31に掛け回された無端状索体33とを有し、無端状索体33はその一部においてリフトフレーム16に連結固定されており、無端状索体33のうち、リフトフレームとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている。
【選択図】図2
【解決手段】昇降送り機構12は、昇降するリフトフレーム16と、リフトフレーム16に対して送り方向に水平移動するキャリア18と、キャリア18に対して送り方向に水平直線移動するサブキャリア20と、キャリア18の移動に連動してサブキャリア20を移動させる従動機構30と、を備える。従動機構30は、キャリア18に送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体31と、一対の回転体31に掛け回された無端状索体33とを有し、無端状索体33はその一部においてリフトフレーム16に連結固定されており、無端状索体33のうち、リフトフレームとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、昇降機能と送り機能を備えた昇降送り機構及びこれを備えたワーク搬送装置、並びに従動機構を備えた直動装置に関する。
例えば、自動車用パネルは複雑な形状をしているため、成形工程を複数段に分け、直線状に並べられたプレスによって成形される。このような複数のプレスを用いるトランスファプレスやタンデムプレスでは、ワーク搬送装置により、あるプレスで成形されたワーク(被加工材)を次のプレスに順次搬送する。
この種のワーク搬送装置として、複数のプレスステーションの全域に延びて各プレスステーション間で同一モーションでワークを搬送するものと、各プレスステーション間にワーク搬送装置を配置してそれぞれ独立にワークを搬送するものとがある。後者のワーク搬送装置としては、汎用多関節ロボットにより構成されるもの、専用設計の多関節アームロボットにより構成されるもの、リンク機構により構成されるものがある。
汎用多関節ロボットにより構成されるワーク搬送装置は、多関節ロボットの先端に吸盤ユニット(バキュームカップ)を装着し、吸盤ユニットによりワークを吸着して搬送するものである。しかし、このような多関節ロボットは制御軸数が多く、かつ各軸の角度の時刻暦を表現することが困難なため、プレス角に同期して動作させることができない。また、剛性が低く、ワークの振動も大きい。以上の理由から、汎用多関節ロボットでは、高速化が困難であるという問題がある。
専用設計の多関節アームにより構成されるワーク搬送装置は、多関節アームの先端に吸盤ユニットを装着し、吸盤ユニットによりワークを吸着して搬送するものである(例えば、下記特許文献1参照)。しかし、水平軸周りの回転角では大きなトルクが必要となり、容量の大きいモータが必要となるため、コストが嵩むという問題がある。また、ワーク位置(手先位置)と各軸の位置・角度の間での座標変換が複雑で、制御も複雑となるため、この観点からもコストが嵩むという問題がある。さらに、アームの通過スペースが大きく、かつプレス機と干渉する部位の特定が困難なため、搬送モーションの最適化が困難であり、高速化が困難であるという問題がある。
リンク機構により構成されるワーク搬送装置は、専用に設計されたリンク機構の先端に吸盤ユニットを装着し、吸盤ユニットによりワークを吸着して搬送するものである(例えば、下記特許文献2参照)。しかし、内力として相殺される分も駆動力を発生しなければならないので、容量の大きなモータが必要となり、コストが嵩むという問題がある。また、旋回運動するリンクは、その通過スペースが大きく、プレス機との干渉の制約が大きいために、高速化が困難であるという問題がある。
また、プレス間に配置されるワーク搬送装置の他の先行技術として、下記特許文献3に開示されたものがある。
図16は、特許文献3に開示されたワーク搬送装置の構成図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の右側面図である。このワーク搬送装置は、ワーク搬送方向に平行に、かつ上下動自在に設けた少なくとも1対のリフトビーム51と、それぞれのリフトビーム51に該リフトビーム51の長手方向に沿って移動可能に設けた少なくとも1つのキャリア52と、前記キャリア52に設けられたガイド57に沿ってキャリア移動方向に移動可能に設けたサブキャリア54と、前記キャリア52の移動時の動きを利用してキャリア駆動動力を前記サブキャリア54に伝達する動力伝達手段(従動機構)と、互いに対向する前記1対のサブキャリア52間に横架し、ワーク保持可能なワーク保持手段を設けたクロスバー57とを備える。
上記の動力伝達手段は、リフトビーム51にその長手方向に沿って設けた第1のラック55と、第1のラック55と噛合し、キャリア52に回動自在に支承された第1のピニオン56と、サブキャリア54にリフトビーム51の長手方向に沿って設けた第2のラック53と、第2のラック53と噛合し、キャリア52に回動自在に支承された第2のピニオン58と、第1のピニオン56の回転力を第2のピニオン58に伝達する回転力伝達手段(回転軸)59とを備える。
図16は、特許文献3に開示されたワーク搬送装置の構成図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の右側面図である。このワーク搬送装置は、ワーク搬送方向に平行に、かつ上下動自在に設けた少なくとも1対のリフトビーム51と、それぞれのリフトビーム51に該リフトビーム51の長手方向に沿って移動可能に設けた少なくとも1つのキャリア52と、前記キャリア52に設けられたガイド57に沿ってキャリア移動方向に移動可能に設けたサブキャリア54と、前記キャリア52の移動時の動きを利用してキャリア駆動動力を前記サブキャリア54に伝達する動力伝達手段(従動機構)と、互いに対向する前記1対のサブキャリア52間に横架し、ワーク保持可能なワーク保持手段を設けたクロスバー57とを備える。
上記の動力伝達手段は、リフトビーム51にその長手方向に沿って設けた第1のラック55と、第1のラック55と噛合し、キャリア52に回動自在に支承された第1のピニオン56と、サブキャリア54にリフトビーム51の長手方向に沿って設けた第2のラック53と、第2のラック53と噛合し、キャリア52に回動自在に支承された第2のピニオン58と、第1のピニオン56の回転力を第2のピニオン58に伝達する回転力伝達手段(回転軸)59とを備える。
図17は、特許文献3に開示されたワーク搬送装置における別の動力伝達手段(従動機構)の構成図である。
動力伝達手段は、リフトビーム51にその長手方向に沿って設けたラック62と、ラック62と噛合し、キャリア52に回動自在に支承されたピニオン64と、ピニオン64に同軸で固定された第1のプーリ65と、キャリア52のリフトビーム51の長手方向の略両端部位に回動自在に支承された第2のプーリ67,67と、第1のプーリ65及び第2のプーリ67,67に巻装された無端状ベルト68とを備え、第2のプーリ67,67間でサブキャリア54が無端状ベルト68に連結している。
動力伝達手段は、リフトビーム51にその長手方向に沿って設けたラック62と、ラック62と噛合し、キャリア52に回動自在に支承されたピニオン64と、ピニオン64に同軸で固定された第1のプーリ65と、キャリア52のリフトビーム51の長手方向の略両端部位に回動自在に支承された第2のプーリ67,67と、第1のプーリ65及び第2のプーリ67,67に巻装された無端状ベルト68とを備え、第2のプーリ67,67間でサブキャリア54が無端状ベルト68に連結している。
上述した特許文献3の動力伝達手段(従動機構)は、いずれも、長いラック55,62が必要であり、部品点数が多く構造が複雑であるため、全体の重量が大きくなる。また、ラック55,62を、キャリア52を支持する側(リフトビーム51側)に設ける必要があるので、リフトビーム51は長い構造物とならざるを得ず、設計の自由度が低い。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、駆動源(モータ等)の容量を削減でき、プレス機との干渉を緩和でき、制御を簡略化することができ、従動機構の構成をシンプルにすることができる昇降送り機構及びこれを備えたワーク搬送装置を提供することを課題とする。また、シンプルな構成の従動機構を備えた直動装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の昇降送り機構及びこれを備えたワーク搬送装置、並びに直動機構は、以下の手段を採用する。
(1)本発明の昇降送り機構は、ベースフレームに対して直動昇降機構により昇降するリフトフレームと、該リフトフレームに対して直動送り機構により所定の送り方向に水平直線移動するキャリアと、該キャリアに対し前記送り方向に水平直線移動するサブキャリアと、前記キャリアの移動に連動して前記サブキャリアを水平移動させる従動機構と、を備え、該従動機構は、前記キャリアに前記送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記リフトフレームに連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記リフトフレームとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている、ことを特徴とする。
(1)本発明の昇降送り機構は、ベースフレームに対して直動昇降機構により昇降するリフトフレームと、該リフトフレームに対して直動送り機構により所定の送り方向に水平直線移動するキャリアと、該キャリアに対し前記送り方向に水平直線移動するサブキャリアと、前記キャリアの移動に連動して前記サブキャリアを水平移動させる従動機構と、を備え、該従動機構は、前記キャリアに前記送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記リフトフレームに連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記リフトフレームとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている、ことを特徴とする。
上記構成によれば、リフトフレームの昇降とキャリアの水平移動がともに直動であるため、多関節アームと異なり、水平軸心周りの回転角で大きなトルクを要しない。また、リンク機構と異なり、内力の相殺がない。このため、駆動源(モータ等)の容量を小さくできる。
また、多関節アームと異なり、鉛直方向と水平方向の直交座標系なので手先位置(サブキャリアの位置)と各軸の位置との間での座標変換が容易であり、制御が簡単である。
また、旋回運動するリンク機構と異なり、水平方向に直進運動するキャリア及びサブキャリアは、その通過スペースが小さいので、送り方向の前後に配置された干渉物との干渉を緩和できる。
また、上記従動機構によって、キャリアがサブキャリアの2倍の距離を移動する倍速機構が構成される。また、この従動機構は、一対の回転体と無端状索体からなり、ラックが不要なので、特許文献3の従動機構に比べて、部品点数が少なく構成をシンプルにすることができ、軽量化を図ることができる。また、従動機構の構成要素として、リフトフレームにラックを設ける必要がないので、必ずしもリフトフレームを長くする必要がない。したがって、設計の自由度が高い。
また、多関節アームと異なり、鉛直方向と水平方向の直交座標系なので手先位置(サブキャリアの位置)と各軸の位置との間での座標変換が容易であり、制御が簡単である。
また、旋回運動するリンク機構と異なり、水平方向に直進運動するキャリア及びサブキャリアは、その通過スペースが小さいので、送り方向の前後に配置された干渉物との干渉を緩和できる。
また、上記従動機構によって、キャリアがサブキャリアの2倍の距離を移動する倍速機構が構成される。また、この従動機構は、一対の回転体と無端状索体からなり、ラックが不要なので、特許文献3の従動機構に比べて、部品点数が少なく構成をシンプルにすることができ、軽量化を図ることができる。また、従動機構の構成要素として、リフトフレームにラックを設ける必要がないので、必ずしもリフトフレームを長くする必要がない。したがって、設計の自由度が高い。
(2)また、上記(1)の昇降送り機構において、前記キャリアは前記送り方向に延びるガイドレールを有し、前記リフトフレームは、前記ガイドレールを前記送り方向に摺動自在に支持するものであって前記ガイドレールよりも短尺のガイド部材を有し、前記直動送り機構は、前記キャリアに設置された長尺の第1部分と、前記リフトフレームに設置され前記第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、前記第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、前記第1部分が前記第2部分に対して当該第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。
上記構成によれば、キャリア側に長尺のガイドレールと直動送り機構の長尺の第1部分を設置し、リフトフレーム側に短尺のガイド部材と直動送り機構の短尺の第2部分を設置したので、従動機構を採用しながらも、ガイド側のリフトフレームの送り方向寸法を短くすることができ、直動昇降機構により昇降駆動する可動重量を小さくでき、これにより直動昇降機構の駆動源(モータ等)の容量を小さくすることができる。なお、特許文献3の従動機構(図16、図17参照)では、リフトビーム51側に長いラック55,62を設置する必要があるため、リフトビーム62を短くすることはできない。
(3)また、本発明の昇降送り機構は、ベースフレームに対して直動昇降機構により昇降するリフトフレームと、該リフトフレームに対して第1直動送り機構により所定の送り方向に水平直線移動する第1キャリアと、該第1キャリアに対して第2直動送り機構により前記送り方向に水平直線移動する第2キャリアと、該第2キャリアに対して前記送り方向に水平直線移動するサブキャリアと、前記第2キャリアの移動に連動して前記サブキャリアを水平直線移動させる従動機構と、を備え、該従動機構は、前記第2キャリアに前記送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記第1キャリアに連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記第1キャリアとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている、ことを特徴とする。
上記構成によれば、上記(1)の昇降送り機構と同様に、モータ容量を小さくでき、制御を簡単にでき、送り方向の前後に配置された干渉物との干渉を緩和でき、従動機構の構成をシンプルにでき、軽量化を図ることができる。また、従動機構の構成要素として、第1キャリアにラックを設ける必要がないので、必ずしも第1フレームを長くする必要がない。したがって、設計の自由度が高い。
また、リフトフレームに対して水平移動するキャリアが、第1キャリアと第2キャリアとからなるので、リフトフレームの前後に配置された干渉物間の間隔が狭く、リフトフレームの長さを十分に取ることができない場合でも、第1キャリアと第2キャリアによってサブキャリアの移動範囲を確保できる。
また、リフトフレームに対して水平移動するキャリアが、第1キャリアと第2キャリアとからなるので、リフトフレームの前後に配置された干渉物間の間隔が狭く、リフトフレームの長さを十分に取ることができない場合でも、第1キャリアと第2キャリアによってサブキャリアの移動範囲を確保できる。
(4)また、上記(3)の昇降送り機構において、前記第1キャリアは前記送り方向に延びるガイドレールを有し、前記リフトフレームは、前記ガイドレールを前記送り方向に摺動自在に支持するものであって前記ガイドレールよりも短尺のガイド部材を有し、前記第1直動送り機構は、前記第1キャリアに設置された長尺の第1部分と、前記リフトフレームに設置され前記第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、前記第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、前記第1部分が前記第2部分に対して当該第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。
上記構成によれば、第1キャリア側に長尺のガイドレールと第1直動送り機構の長尺の第1部分を設置し、リフトフレーム側に短尺のガイド部材と第1直動送り機構の短尺の第2部分を設置したので、ガイド側のリフトフレームの送り方向寸法を短くすることができる。このため、直動昇降機構により昇降駆動する可動重量を小さくすることができるので、直動昇降機構の駆動源(モータ等)の容量を小さくすることができる。
(5)また、上記(3)の昇降送り機構において、前記第2キャリアは前記送り方向に延びるガイドレールを有し、前記第1キャリアは、前記ガイドレールを前記送り方向に摺動自在に支持するものであって前記ガイドレールよりも短尺のガイド部材を有し、前記直動送り機構は、前記第2キャリアに設置された長尺の第1部分と、前記第1キャリアに設置され前記第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、前記第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、前記第1部分が前記第2部分に対して当該第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。
上記構成によれば、第2キャリア側に長尺のガイドレールと第2直動送り機構の長尺の第1部分を設置し、第1キャリア側に短尺のガイド部材と第2直動送り機構の短尺の第2部分を設置したので、従動機構を採用しながらも、ガイド側の第1キャリアの送り方向寸法を短くすることができる。このため、直動昇降機構により昇降駆動する可動重量及び第1直動送り機構により直進駆動する可動重量を小さくすることができるので、直動昇降機構及び第1直動送り機構の駆動源(モータ等)の容量を小さくすることができる。
(6)また、本発明のワーク搬送装置は、送り方向をプレスラインと一致させて配置した上記(1)〜(5)のいずれかの昇降送り機構と、該昇降送り機構の前記サブキャリアに取り付けられワークを把持するためのワーク把持機構とを備えることを特徴とする。
上記のワーク搬送装置によれば、上記(1)〜(5)のいずれかの昇降送り機構を備えるので、駆動源(モータ等)の容量を削減でき、プレス機との干渉を緩和でき、制御を簡略化することができる。
(7)また、上記(6)のワーク搬送装置において、前記昇降送り機構がプレスラインの左右方向に複数配置され、それぞれの昇降送り機構の前記サブキャリアに前記ワーク把持機構が取り付けられている。
上記構成によれば、左右に配置された複数のワーク搬送装置を同期させて動作させることにより、重量物を安定して搬送することができる。
(8)また、本発明のワーク搬送装置は、前記送り方向をプレスラインと一致させて配置した上記(1)〜(5)のいずれかの昇降送り機構を、プレスラインの左右方向に一対備えるともに、一対の前記昇降送り機構の前記サブキャリア間に横架されたクロスバーと、該クロスバーに取り付けられワークを把持するワーク把持機構とを備える、ことを特徴とする。
上記のワーク搬送装置によれば、上記(1)〜(5)のいずれかの昇降送り機構を備えるので、駆動源(モータ等)の容量を削減でき、プレス機との干渉を緩和でき、制御を簡略化することができる。
また、クロスバーにワーク把持機構が取り付けられているので、最適位置でワークを把持し、安定してワークを搬送することができる。
また、クロスバーにワーク把持機構が取り付けられているので、最適位置でワークを把持し、安定してワークを搬送することができる。
(9)上記(8)のワーク搬送装置において、前記クロスバーは、前記ワーク把持機構を取り付けるために必要な長さに設定された水平棒状部材であり、前記各サブキャリアにはクロスバーを把持するクロスバー把持部が連結されており、該クロスバー把持部は、前記クロスバーの最大たわみが最小となる支持点近傍に位置する。
上記構成によれば、クロスバーが、ワーク把持部を取り付けるために必要な長さに設定された水平棒状部材であるので、クロスバーを軽量化することができる。また、クロスバー把持部が、クロスバーの最大たわみが最小となる支持点近傍に位置するので、クロスバーの両端や他の箇所を支持した場合と比較して、クロスバーのたわみを小さくできる。従って、クロスバーとクロスバー把持部を含めた全体の高さを増加することなく、たわみを抑制することができる。
(10)また、本発明の直動装置は、ベース体に対して直動機構により所定方向に直線駆動される第1移動体と、該第1移動体に対して従動機構により前記所定方向に直線駆動される第2移動体と、前記第1移動体の移動に連動して前記第2移動体を前記所定方向に直線移動させる従動機構と、を備え、前記従動機構は、前記第1移動体に前記所定方向の前後に間隔をおいて回転自在に設けられた一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記第1移動体に連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記第1移動体との連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記第2移動体が連結されている、ことを特徴とする。
上記構成の直動装置は、従動機構が、一対の回転体と無端状索体からなるので、ラックとピニオンを用いた従動機構に比べて、構成をシンプルにすることができる。
本発明の昇降送り機構及びワーク搬送装置によれば、駆動源(モータ等)の容量を削減でき、プレス機との干渉を緩和でき、制御を簡略化することができ、従動機構の構成をシンプルにすることができる。また、本発明の直動装置によれば、従動機構をシンプルにすることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明のパネル搬送装置を備えたタンデムプレスラインの全体概略構成図である。このタンデムプレスラインは、複数のワーク搬送装置10、複数のプレス装置5、及び制御装置8を備える。この例では、4台のプレス装置5が、ワーク(被加工材、例えばドアパネル等の薄板)を順次プレス加工するようプレスライン方向に直列に配置されている。
図1に示すタンデムプレスラインでは、各プレス装置5の間、最上流位置のプレス装置5の上流側に隣接する位置、及び最下流位置のプレス装置5の下流側に隣接する位置に、ワーク搬送装置10が配置されている。
最上流のワーク搬送装置10は、最上流位置のプレス装置5にワークを搬入し、最下流のワーク搬送装置10は、最下流位置のプレス装置5からワークを搬出する。その他の中間のワーク搬送装置10は、上流側のプレス装置5からワークを搬出し、下流側のプレス装置5にワークを搬入するようになっている。なお、隣接する2台のプレス装置5の間に、アイドルステーションを設け、その前後に2台のワーク搬送装置10を備えてもよい。
最上流のワーク搬送装置10は、最上流位置のプレス装置5にワークを搬入し、最下流のワーク搬送装置10は、最下流位置のプレス装置5からワークを搬出する。その他の中間のワーク搬送装置10は、上流側のプレス装置5からワークを搬出し、下流側のプレス装置5にワークを搬入するようになっている。なお、隣接する2台のプレス装置5の間に、アイドルステーションを設け、その前後に2台のワーク搬送装置10を備えてもよい。
[第1実施形態]
図2は、本発明の第1実施形態にかかるワーク搬送装置10の斜視図である。図3は、ワーク搬送装置10におけるキャリア18及び従動機構30の構造を示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、ワーク搬送装置10は、昇降送り機構12と、ワーク把持機構44とを備える。
昇降送り機構12は、ベースフレーム14に対して直動昇降機構により昇降するリフトフレーム16と、リフトフレーム16に対して直動送り機構により所定の送り方向(矢印Aの方向)に水平移動するキャリア18と、キャリア18に対し送り方向に水平直線移動するサブキャリア20と、キャリア18の移動に連動してサブキャリア20を水平移動させる従動機構30と、を備える。
図2は、本発明の第1実施形態にかかるワーク搬送装置10の斜視図である。図3は、ワーク搬送装置10におけるキャリア18及び従動機構30の構造を示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、ワーク搬送装置10は、昇降送り機構12と、ワーク把持機構44とを備える。
昇降送り機構12は、ベースフレーム14に対して直動昇降機構により昇降するリフトフレーム16と、リフトフレーム16に対して直動送り機構により所定の送り方向(矢印Aの方向)に水平移動するキャリア18と、キャリア18に対し送り方向に水平直線移動するサブキャリア20と、キャリア18の移動に連動してサブキャリア20を水平移動させる従動機構30と、を備える。
上記のベースフレーム14は、図2に示す構成例では、水平且つ互いに平行に配置された2本のH型鋼であり、ワーク搬送装置10の周囲の適宜の部位(天井など)に固定されている。
リフトフレーム16は、フレーム本体21とフレーム本体21から上方に延びるリフトビーム22を有する。図2に示す構成例では、リフトビーム22は4本設けられており、それぞれベースフレーム14に立設されたリフトガイド15によって昇降自在に支持及び案内されている。このため、リフトフレーム16はベースフレーム14に対して安定かつスムーズに昇降動することができる。
リフトフレーム16は、フレーム本体21とフレーム本体21から上方に延びるリフトビーム22を有する。図2に示す構成例では、リフトビーム22は4本設けられており、それぞれベースフレーム14に立設されたリフトガイド15によって昇降自在に支持及び案内されている。このため、リフトフレーム16はベースフレーム14に対して安定かつスムーズに昇降動することができる。
また、各リフトビーム22には、上下方向に延びるラック部22aが形成されており、各ラック部22aはそれぞれ対応して設けられたピニオン25と噛合している。また、ベースフレーム14には、リフトフレーム16を昇降駆動するための駆動源としての昇降駆動モータ26が搭載されており、昇降駆動モータ26の駆動力が動力伝達機構を介して、上記のピニオン25に伝達され、ピニオン25が回転することによりリフトビーム22が昇降する。つまり、リフトフレーム16が直動で昇降する。この昇降駆動は、上記の制御装置8によって制御される。
なお、図2に示した構成例では、上記の昇降駆動モータ26、動力伝達機構、ピニオン25及びラック部22aによって、上記の直動昇降機構が構成されている。
この直動昇降機構は、上述した構成に限られず、ベルト機構やチェーン機構と駆動モータとの組み合わせ、あるいは、リニアモータ、液圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置などであってもよい。
この直動昇降機構は、上述した構成に限られず、ベルト機構やチェーン機構と駆動モータとの組み合わせ、あるいは、リニアモータ、液圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置などであってもよい。
リフトフレーム16の下部にキャリア18が連結されている。図3に示すように、キャリア18は、送り方向に延びる長尺部材であり、この構成例では、リフトフレーム16に設けられたガイドレール16aにキャリア18に設けられたガイド部材18bが支持及び案内されている。このため、キャリア18は、リフトフレーム16に対して送り方向に安定かつスムーズに摺動することができる。
リフトフレーム16には、キャリア18を送り方向に直線駆動させるための駆動源としての駆動モータ23(図5参照)が搭載されており、この駆動モータ23の駆動力が図示しない動力伝達機構を介して、キャリア18に伝達され、キャリア18が送り方向に直線駆動される。この直線駆動は、上記の制御装置8によって制御される。
リフトフレーム16には、キャリア18を送り方向に直線駆動させるための駆動源としての駆動モータ23(図5参照)が搭載されており、この駆動モータ23の駆動力が図示しない動力伝達機構を介して、キャリア18に伝達され、キャリア18が送り方向に直線駆動される。この直線駆動は、上記の制御装置8によって制御される。
キャリア18と関連して説明した上記の駆動モータ23と動力伝達機構は、上記の直動送り機構を構成する。
なお、直動送り機構は、ラックアンドピニオン、ベルト機構、チェーン機構等と駆動モータとの組み合わせであってもよく、リニアモータ、液圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置などであってもよい。
なお、直動送り機構は、ラックアンドピニオン、ベルト機構、チェーン機構等と駆動モータとの組み合わせであってもよく、リニアモータ、液圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置などであってもよい。
図3に示すように、従動機構30は、キャリア18に送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体31と、一対の回転体31に掛け回された無端状索体33とを有する。無端状索体33はその一部においてリフトフレーム16に連結固定されており、無端状索体33のうち、リフトビーム22との連結位置を基点に回転体31を一旦経由した位置においてサブキャリア20が連結されている。
上記の回転体31と無端状索体33は、例えば、スプロケットとチェーン、あるいはプーリとベルトである。図3の構成例では、回転体31は、キャリア18のほぼ先端部とほぼ後端部の位置にそれぞれ設けられている。また、図3の構成例では、回転体31の回転軸心は、送り方向に対して直角且つ水平な方向と一致しているが、送り方向に対して垂直であれば、鉛直方向でも水平面に対して傾斜する方向であってもよい。ただし、一対の回転軸心は、互いに平行であるのが好ましい。
サブキャリア20は、キャリア18に設けられたガイドレール18aに沿って、キャリア18に対して送り方向に摺動できるようになっている。
サブキャリア20は、キャリア18に設けられたガイドレール18aに沿って、キャリア18に対して送り方向に摺動できるようになっている。
図4は、キャリア18、サブキャリア20及び従動機構30の模式図である。
図4(A)はキャリア18の中心が上記のリフトフレーム16の中心と一致した位置にある状態を示している。このリフトフレーム16の中心線cを一点鎖線で示す。また、無端状索体33は、中心線c上の点a1の位置でリフトフレーム16に連結固定されており、その対向側の中心線上の位置にサブキャリア20があるものとする。
図4(A)はキャリア18の中心が上記のリフトフレーム16の中心と一致した位置にある状態を示している。このリフトフレーム16の中心線cを一点鎖線で示す。また、無端状索体33は、中心線c上の点a1の位置でリフトフレーム16に連結固定されており、その対向側の中心線上の位置にサブキャリア20があるものとする。
図4に示すように、無端状索体33のうち固定点a1を基点に一方の回転体31を経由してサブキャリア20に連結される部分と、固定点a1を基点に他方の回転体31を経由してサブキャリア20に連結される部分の長さは同一であるのが好ましい。この構成により、キャリア18が移動しても、サブキャリア20の位置は、常に固定点a1に対して従動機構30上の対角の位置に保持される。
次に、上記の従動機構30によるサブキャリア20の移動について説明する。
図4(A)の状態から、図4(B)に示すように、キャリア18を図で右方向に距離l1だけ水平移動させると、固定点a1の位置は変化しないから、固定点a1と一方(左側)の回転体31との距離がl1だけ縮まり、他方(右側)の回転体31との距離がl1だけ長くなるから、固定点a1と対向側にあるサブキャリア20では、一方の回転体31との距離がl1だけ長くなり、他方の回転体31との距離がl1だけ短くなる。したがって、サブキャリア20の移動距離Lは、l1+l1=2l1となる。すなわち、サブキャリア20は、キャリア18の移動距離の2倍の距離を移動する。
図4(A)の状態から、図4(B)に示すように、キャリア18を図で右方向に距離l1だけ水平移動させると、固定点a1の位置は変化しないから、固定点a1と一方(左側)の回転体31との距離がl1だけ縮まり、他方(右側)の回転体31との距離がl1だけ長くなるから、固定点a1と対向側にあるサブキャリア20では、一方の回転体31との距離がl1だけ長くなり、他方の回転体31との距離がl1だけ短くなる。したがって、サブキャリア20の移動距離Lは、l1+l1=2l1となる。すなわち、サブキャリア20は、キャリア18の移動距離の2倍の距離を移動する。
図2において、ワーク把持機構44は、クロスバー42を介してサブキャリア20に取り付けられている。ワーク把持機構44は、例えば、ワークを吸着及び解放することが可能なバキュームカップであり、図2に示す構成例では、クロスバー42に、プレスラインの左右方向に複数取り付けられている。
次に、上記の如き構成されたワーク搬送装置10の動作を、図5の模式図を参照して説明する。図5において、左右がプレスライン方向(送り方向)で左側が上流側、右側が下流側である。符号a1は、上述したように無端状索体33とリフトフレーム16との固定点を示す。符号a2は、無端状索体33とサブキャリア20との固定点を示す。また、理解を容易にするため、図中のリフトフレーム16及びキャリア18において、符号16a,18aはそれぞれガイドレールであり、ガイドレール16a,18a以外の部分にはハッチングを施している。なお、図5では、クロスバー42及びワーク把持機構44の図示を省略している。
図5(A)の状態から上流側のプレス装置5に向ってキャリア18を水平移動させると、キャリア18の移動に連動してサブキャリア20がキャリア18と同一方向にキャリア18の移動距離の2倍の距離を移動する。図5(B)に示すように、サブキャリア20をワーク把持位置まで移動させたら、直動昇降機構によりリフトフレーム16を下降させてワーク把持機構44によりワークを把持する。ワークを把持したら、直動昇降機構によりリフトフレーム16を上昇させて、下流側のプレス装置5に向ってキャリア18を水平移動させる。すると、キャリア18の移動に連動して、サブキャリア20がキャリア18と同一方向にキャリア18の移動距離の2倍の距離を移動する。図5(C)に示すように、サブキャリア20をワーク解放位置まで移動させたら、直動昇降機構によりリフトフレーム16を下降させてワーク把持機構44によりワークを解放する。ワークを解放したら、下流側のプレス装置5のスライド6が下降する前に、キャリア18を上流側へ移動させ、中立位置に戻す。
本実施形態のワーク搬送装置10によれば、リフトビーム22の昇降とキャリア18の水平移動がともに直動であるため、多関節アームと異なり、水平軸心周りの回転角で大きなトルクを要しない。また、リンク機構と異なり、内力の相殺がない。このため、駆動源(モータ等)の容量を小さくできる。
また、多関節アームと異なり、鉛直方向と水平方向の直交座標系なので手先位置(サブキャリア20の位置)と各軸の位置との間での座標変換が容易であり、制御が簡単である。
また、旋回運動するリンク機構と異なり、水平方向に直進運動するキャリア18及びサブキャリア20は、その通過スペースが小さいので、送り方向の前後に配置されたスライド6などの干渉物との干渉を緩和できる。
また、多関節アームと異なり、鉛直方向と水平方向の直交座標系なので手先位置(サブキャリア20の位置)と各軸の位置との間での座標変換が容易であり、制御が簡単である。
また、旋回運動するリンク機構と異なり、水平方向に直進運動するキャリア18及びサブキャリア20は、その通過スペースが小さいので、送り方向の前後に配置されたスライド6などの干渉物との干渉を緩和できる。
また、上記の従動機構30は、一対の回転体31と無端状索体33からなり、ラックが不要なので、特許文献3の従動機構に比べて、部品点数が少なく構成をシンプルにすることができ、軽量化を図ることができる。また、従動機構30の構成要素として、リフトフレーム16にラックを設ける必要がないので、必ずしもリフトフレーム16を長くする必要がない。したがって、設計の自由度が高い。
なお、図2の構成例では、キャリア18が一つの場合を示したが、リフトフレーム16に対して複数本のキャリア18をプレスラインの左右方向に取り付け、各キャリア18にサブキャリア20を取り付け、複数のサブキャリア20でクロスバー42を支持してもよい。
また、プレスラインの左右に複数の昇降送り機構12を配置し、各サブキャリア20にワーク把持機構44を取り付け、複数のワーク搬送装置10を同期させて動作させてもよい。この構成により、重量物を安定して搬送することができる。
また、プレスラインの左右に複数の昇降送り機構12を配置し、各サブキャリア20にワーク把持機構44を取り付け、複数のワーク搬送装置10を同期させて動作させてもよい。この構成により、重量物を安定して搬送することができる。
また、送り方向をプレスラインと一致させて一対の昇降送り機構12を設置し、各サブキャリア20間にクロスバー42を横架し、クロスバー42にワーク把持機構44を取り付けて、ワーク搬送装置10を構成してもよい。この構成により、クロスバー42にワーク把持機構44が取り付けられているので、最適位置でワークを把持し、安定してワークを搬送することができる。
なお、一対のサブキャリア20間にクロスバー42を横架する場合、上記のクロスバー42と、クロスバー42を把持しサブキャリア20に連結する図示しない一対のクロスバー把持部41とにより、後述するクロスバー支持装置40(図11参照)が構成される。
なお、一対のサブキャリア20間にクロスバー42を横架する場合、上記のクロスバー42と、クロスバー42を把持しサブキャリア20に連結する図示しない一対のクロスバー把持部41とにより、後述するクロスバー支持装置40(図11参照)が構成される。
上述した実施形態における従動機構30は、ワーク搬送装置10の一構成要素として説明したが、これをワーク搬送装置10以外の装置における直動装置に適用しても良い。
すなわち、ベース体に対して直動機構により所定方向に直線駆動される第1移動体と、第1移動体に対して従動機構30により前記所定方向に直線駆動される第2移動体と、第1移動体の移動に連動して第2移動体を前記所定方向に直線移動させる従動機構30と、を備えた直動装置において、従動機構30は、第1移動体に所定方向の前後に間隔をおいて回転自在に設けられた一対の回転体31と、一対の回転体31に掛け回された無端状索体33とを有し、無端状索体33はその一部において第1移動体に連結固定されており、無端状索体33のうち、第1移動体との連結位置を基点に回転体31を一旦経由した位置において第2移動体が連結されているものとしてもよい。
すなわち、ベース体に対して直動機構により所定方向に直線駆動される第1移動体と、第1移動体に対して従動機構30により前記所定方向に直線駆動される第2移動体と、第1移動体の移動に連動して第2移動体を前記所定方向に直線移動させる従動機構30と、を備えた直動装置において、従動機構30は、第1移動体に所定方向の前後に間隔をおいて回転自在に設けられた一対の回転体31と、一対の回転体31に掛け回された無端状索体33とを有し、無端状索体33はその一部において第1移動体に連結固定されており、無端状索体33のうち、第1移動体との連結位置を基点に回転体31を一旦経由した位置において第2移動体が連結されているものとしてもよい。
図6は、第1実施形態の別の構成例を示す模式図である。
この構成例において、キャリア18は送り方向に延びるガイドレール18cを有し、リフトフレーム16は、ガイドレール18cを送り方向に摺動自在に支持するガイド部材16bを有する。ガイド部材16bはガイドレール18cよりも短尺である。
またこの構成例において、キャリア18をリフトフレーム16に対して水平直線移動させる直動送り機構(図示せず)は、キャリア18に設置された長尺の第1部分と、リフトフレーム16に設置され第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、第1部分が第2部分に対して第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。
この構成例において、キャリア18は送り方向に延びるガイドレール18cを有し、リフトフレーム16は、ガイドレール18cを送り方向に摺動自在に支持するガイド部材16bを有する。ガイド部材16bはガイドレール18cよりも短尺である。
またこの構成例において、キャリア18をリフトフレーム16に対して水平直線移動させる直動送り機構(図示せず)は、キャリア18に設置された長尺の第1部分と、リフトフレーム16に設置され第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、第1部分が第2部分に対して第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。
このような直動送り機構としては、ラックアンドピニオン機構、ボールネジ機構、リニアモータ等がある。ラックアンドピニオン機構の場合、長尺のラックが上記の第1部分であり、短尺のピニオンが上記の第2部分である。ボールネジ機構の場合は、長尺のスクリュー(ネジ棒)が上記の第1部分であり、短尺のナットが上記の第2部分である。リニアモータの場合、推進コイルが直線状に並べられたもの(リニアレール)が上記の第1部分であり、短尺の永久磁石又は電磁石が上記の第2部分である。なお上記の駆動は、機械的または磁気的な駆動を意味する。
上記構成によれば、キャリア18側に長尺のガイドレール18cと直動送り機構の長尺の第1部分を設置し、リフトフレーム16側に短尺のガイド部材16bと直動送り機構の短尺の第2部分を設置したので、従動機構30を採用しながらも、ガイド側のリフトフレーム16の送り方向寸法を短くすることができ、直動昇降機構により昇降駆動する可動重量を小さくでき、これにより直動昇降機構の駆動源(モータ等)の容量を小さくすることができる。なお、特許文献3の従動機構(図16、図17参照)では、リフトビーム51側に長いラック55,62を設置する必要があるため、リフトビーム51を短くすることはできない。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態にかかるワーク搬送装置10の斜視図である。図8は、図7のワーク搬送装置10の模式図である。
図7及び図8に示すように、本実施形態のワーク搬送装置10は、昇降送り機構12と、ワーク把持機構44とを備える。昇降送り機構12は、ベースフレーム14に対して直動昇降機構により昇降するリフトフレーム16と、リフトフレーム16に対して第1直動送り機構により送り方向に水平移動する第1キャリア35と、第1キャリア35に対して第2直動送り機構により送り方向に水平直線移動する第2キャリア37と、第2キャリア37に対して従動機構30により送り方向に水平移動するサブキャリア20と、第2キャリア37に連動してサブキャリア20を水平移動させる従動機構30と、を備える。
図7は、本発明の第2実施形態にかかるワーク搬送装置10の斜視図である。図8は、図7のワーク搬送装置10の模式図である。
図7及び図8に示すように、本実施形態のワーク搬送装置10は、昇降送り機構12と、ワーク把持機構44とを備える。昇降送り機構12は、ベースフレーム14に対して直動昇降機構により昇降するリフトフレーム16と、リフトフレーム16に対して第1直動送り機構により送り方向に水平移動する第1キャリア35と、第1キャリア35に対して第2直動送り機構により送り方向に水平直線移動する第2キャリア37と、第2キャリア37に対して従動機構30により送り方向に水平移動するサブキャリア20と、第2キャリア37に連動してサブキャリア20を水平移動させる従動機構30と、を備える。
ベースフレーム14、リフトフレーム16及び直動昇降機構は、上述した第1実施形態と同様に構成されている。
リフトフレーム16の下部に第1キャリア35が連結されている。この構成例では、リフトフレーム16の下部に長尺のガイドレール16aがプレスラインの左右方向に一対設けられており、第1キャリア35に設けられた一対の短尺のガイド部材35bがガイドレール16aに支持及び案内されている。このため、第1キャリア35は、リフトフレーム16に対して送り方向に安定かつスムーズに摺動することができる。
リフトフレーム16の下部に第1キャリア35が連結されている。この構成例では、リフトフレーム16の下部に長尺のガイドレール16aがプレスラインの左右方向に一対設けられており、第1キャリア35に設けられた一対の短尺のガイド部材35bがガイドレール16aに支持及び案内されている。このため、第1キャリア35は、リフトフレーム16に対して送り方向に安定かつスムーズに摺動することができる。
第1キャリア35には、第1キャリア35を送り方向に直線駆動させるための駆動源としての第1駆動モータ23Aが搭載されており、この第1駆動モータ23Aの駆動力が図示しない動力伝達機構を介して、第1キャリア35に伝達され、第1キャリア35が送り方向に直線駆動される。この直線駆動は、上記の制御装置8によって制御される。なお、第1駆動モータ23Aは、リフトフレーム16に搭載されていてもよい。
第1キャリア35の下部に第2キャリア37が連結されている。図7に示すように、この構成例では、第2キャリア37は、プレスラインの左右方向に間隔を置いて平行に一対設けられており、第1キャリア35の下部に各第2キャリア37の両側に沿って延びる長尺のガイドレール35aがプレスラインの左右方向に一対設けられており、第2キャリア37に設けられた一対のガイド部材37b(図8参照)がガイドレール35aに支持及び案内されている。このため、第2キャリア37は、第1キャリア35に対して送り方向に安定かつスムーズに摺動することができる。
また、第1キャリア35には、第2キャリア37を送り方向に直線駆動させるための駆動源としての第2駆動モータ23Bが搭載されており、この第2駆動モータ23Bの駆動力が図示しない動力伝達機構を介して、第2キャリア37に伝達され、第2キャリア37が送り方向に直線駆動される。この直線駆動は、上記の制御装置8によって制御される。
図7に示すように、ワーク把持機構44は、クロスバー42を介してサブキャリア20に取り付けられている。図7に示す構成例では、一対のサブキャリア20にクロスバー42が横架されており、クロスバー42に対してワーク把持機構44が、プレスラインの左右方向に複数取り付けられている。なお、上記のクロスバー42と、クロスバー42を把持しサブキャリア20に連結する図示しない一対のクロスバー把持部41とにより、後述するクロスバー支持装置40(図11参照)が構成されている。
図8に示すように、従動機構30において、無端状索体33の一部が固定点a1において第1キャリア35に連結固定されている。
従動機構30のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
従動機構30のその他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のワーク搬送装置10によれば、第1実施形態と同様に、モータ容量を小さくでき、制御を簡単にでき、送り方向の前後に配置されたスライド6などの干渉物との干渉を緩和でき、従動機構30の構成をシンプルにできる。
また、本実施形態のワーク搬送装置10によれば、リフトフレーム16に対して水平移動するキャリア18が、第1キャリア35と第2キャリア37とからなるので、リフトフレーム16の前後に配置された干渉物間の間隔(非干渉エリア)が狭く、リフトフレーム16の長さを十分に取ることができない場合でも、第1キャリア35と第2キャリア37によってサブキャリア20の移動範囲を確保できる。
また、本実施形態のワーク搬送装置10によれば、リフトフレーム16に対して水平移動するキャリア18が、第1キャリア35と第2キャリア37とからなるので、リフトフレーム16の前後に配置された干渉物間の間隔(非干渉エリア)が狭く、リフトフレーム16の長さを十分に取ることができない場合でも、第1キャリア35と第2キャリア37によってサブキャリア20の移動範囲を確保できる。
なお、上記のワーク搬送装置10をプレスラインの左右方向に複数配置し、複数のワーク搬送装置10を同期させて動作させてもよい。この構成により、重量物を安定して搬送することができる。
また、送り方向をプレスラインと一致させて一対の昇降送り機構12を設置し、各サブキャリア20間にクロスバー42を横架し、クロスバー42にワーク把持機構44を取り付けて、ワーク搬送装置10を構成してもよい。この構成により、クロスバー42にワーク把持機構44が取り付けられているので、最適位置でワークを把持できるとともに、一対の昇降送り機構12により搬送可能重量を増大させて重量物を安定して搬送することができる。
また、送り方向をプレスラインと一致させて一対の昇降送り機構12を設置し、各サブキャリア20間にクロスバー42を横架し、クロスバー42にワーク把持機構44を取り付けて、ワーク搬送装置10を構成してもよい。この構成により、クロスバー42にワーク把持機構44が取り付けられているので、最適位置でワークを把持できるとともに、一対の昇降送り機構12により搬送可能重量を増大させて重量物を安定して搬送することができる。
図9は、第2実施形態の別の構成例を示す模式図である。
図9に示す構成例において、第1キャリア35は送り方向に延びるガイドレール35cを有し、リフトフレーム16はガイドレール35cを送り方向に摺動自在に支持するガイド部材16bを有する。ガイド部材16は、ガイドレール35cよりも短尺である。
またこの構成例において、第1キャリア35をリフトフレーム16に対して水平直線移動させる第1直動送り機構(図示せず)は、第1キャリア35に設置された長尺の第1部分と、リフトフレーム16に設置され第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、第1部分が第2部分に対して第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。このような第1直動送り機構の具体例は、上述した第1実施形態の別の構成例における直動送り機構と同様であるので、説明を省略する。
図9に示す構成例において、第1キャリア35は送り方向に延びるガイドレール35cを有し、リフトフレーム16はガイドレール35cを送り方向に摺動自在に支持するガイド部材16bを有する。ガイド部材16は、ガイドレール35cよりも短尺である。
またこの構成例において、第1キャリア35をリフトフレーム16に対して水平直線移動させる第1直動送り機構(図示せず)は、第1キャリア35に設置された長尺の第1部分と、リフトフレーム16に設置され第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、第1部分が第2部分に対して第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。このような第1直動送り機構の具体例は、上述した第1実施形態の別の構成例における直動送り機構と同様であるので、説明を省略する。
上記構成によれば、第1キャリア35側に長尺のガイドレール35cと第1直動送り機構の長尺の第1部分を設置し、リフトフレーム16側に短尺のガイド部材16bと第1直動送り機構の短尺の第2部分を設置したので、ガイド側であるリフトフレーム16の送り方向寸法を短くすることができる。このため、直動昇降機構により昇降駆動する可動重量を小さくすることができるので、直動昇降機構の駆動源(モータ等)の容量を小さくすることができる。
図10は、第2実施形態のさらに別の構成例を示す模式図である。
図10に示す構成例において、第2キャリア37は送り方向に延びるガイドレール37cを有し、第1キャリア35はガイドレール37cを送り方向に摺動自在に支持するガイド部材35dを有する。ガイド部材35dは、ガイドレール37cよりも短尺である。
またこの構成例において、第2キャリア37を第1キャリア35に対して水平直線移動させる第2直動送り機構(図示せず)は、第2キャリア37に設置された長尺の第1部分と、第1キャリア35に設置され第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、第1部分が第2部分に対して第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。このような第2直動送り機構の具体例は、上述した第1実施形態の別の構成例における直動送り機構と同様であるので、説明を省略する。
図10に示す構成例において、第2キャリア37は送り方向に延びるガイドレール37cを有し、第1キャリア35はガイドレール37cを送り方向に摺動自在に支持するガイド部材35dを有する。ガイド部材35dは、ガイドレール37cよりも短尺である。
またこの構成例において、第2キャリア37を第1キャリア35に対して水平直線移動させる第2直動送り機構(図示せず)は、第2キャリア37に設置された長尺の第1部分と、第1キャリア35に設置され第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、第1部分が第2部分に対して第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である。このような第2直動送り機構の具体例は、上述した第1実施形態の別の構成例における直動送り機構と同様であるので、説明を省略する。
上記構成によれば、第2キャリア37側に長尺のガイドレール37cと第2直動送り機構の長尺の第1部分を設置し、第1キャリア35側に短尺のガイド部材35dと第2直動送り機構の短尺の第2部分を設置したので、従動機構30を採用しながらも、ガイド側である第1キャリア35の送り方向寸法を短くすることができる。このため、直動昇降機構により昇降駆動する可動重量及び第1直動送り機構により直進駆動する可動重量を小さくすることができるので、直動昇降機構及び第1直動送り機構の駆動源(モータ等)の容量を小さくすることができる。
[クロスバー支持装置の実施形態]
図11は、上述したワーク搬送装置10におけるクロスバー支持装置40の第1構成例を示す図であり、(A)は従来例、(B)は本発明を示している。
この図において、クロスバー42は、軸方向にほぼ一様な分布荷重と曲げ剛性を有し、クロスバー把持部41は、支持点A,Bを中心にたわみ角発生可能にクロスバー42を単純支持する2点支持である。
ここで、たわみ角発生可能に支持するとは、長尺なクロスバー42を材料力学の梁理論で言う曲り梁とみなした場合に、支持位置にてたわみ角がゼロに制御されない単純支持の条件で支持した状態を指す。単純支持とは、材料力学における曲り梁の単純支持の意味である。
図11は、上述したワーク搬送装置10におけるクロスバー支持装置40の第1構成例を示す図であり、(A)は従来例、(B)は本発明を示している。
この図において、クロスバー42は、軸方向にほぼ一様な分布荷重と曲げ剛性を有し、クロスバー把持部41は、支持点A,Bを中心にたわみ角発生可能にクロスバー42を単純支持する2点支持である。
ここで、たわみ角発生可能に支持するとは、長尺なクロスバー42を材料力学の梁理論で言う曲り梁とみなした場合に、支持位置にてたわみ角がゼロに制御されない単純支持の条件で支持した状態を指す。単純支持とは、材料力学における曲り梁の単純支持の意味である。
クロスバー支持装置40は、ワーク把持機構44が取り付けられ搬送ラインと直角方向に延びるクロスバー42と、クロスバー42をクロスバー軸周りの回転方向に傾動可能に把持しサブキャリア20に連結する1対のクロスバー把持部41からなる。
この例でクロスバー42は、ワーク把持機構44を取り付けるために必要な長さLに設定された水平棒状部材である。
また図11(B)において、クロスバー把持部41は、クロスバー42の最大たわみが最小となる支持点に位置する。
この例でクロスバー42は、ワーク把持機構44を取り付けるために必要な長さLに設定された水平棒状部材である。
また図11(B)において、クロスバー把持部41は、クロスバー42の最大たわみが最小となる支持点に位置する。
なお、以下の説明において、クロスバー42の全長をL、その縦弾性係数(ヤング率)をE、断面二次モーメントをI、クロスバー42の自重による等分布荷重をqとする。
図11(A)の従来例は、クロスバー42の両端をクロスバー把持部41で支持する両端支持梁の場合を示している。
この場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xがL/2の位置において、数1の式(1)で示される。
この場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xがL/2の位置において、数1の式(1)で示される。
一方、図11(B)の本発明では、クロスバー把持部41は、クロスバー42の両端から一定の距離aに位置する。
この場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xが0又はL/2の位置において、数2の式(2)(3)で示される。
この場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xが0又はL/2の位置において、数2の式(2)(3)で示される。
図11(B)において、式(2)(3)の最大たわみが等しい場合に、クロスバー42の最大たわみが最小となる。
従って、式(2)(3)から、クロスバー把持部41が両端からクロスバー42全長Lの0.22倍から0.23倍の間(正確には、0.2231倍から0.2232倍)の間に位置するときに、材料力学の梁理論により、クロスバー42の自重による最大たわみを最小にできる。
従って、式(2)(3)から、クロスバー把持部41が両端からクロスバー42全長Lの0.22倍から0.23倍の間(正確には、0.2231倍から0.2232倍)の間に位置するときに、材料力学の梁理論により、クロスバー42の自重による最大たわみを最小にできる。
図12は、図11(A)と図11(B)の最大たわみの比較図である。この図において、縦軸はω/W、横軸はa/Lである。
また、ωは位置aにおいて単純支持した場合の梁端部もしくは中央部の最大たわみ、
Wは端部において単純支持した場合の梁中央部の最大たわみ、aは支持位置、Lは梁長さ、実線は、位置aにおいて単純支持した場合の梁中央部のたわみと端部において単純支持した場合の梁中央部のたわみの比、破線は、位置aにおいて単純支持した場合の梁端部のたわみと端部において単純支持した場合の梁中央部のたわみの比、である。
位置aにおいて単純支持した場合の最大たわみ(式(2)、(3))と、端部において単純支持した場合の梁中央部の最大たわみ(式(1))の比が1/5以下になるような位置で支持する。この場合、上記グラフより、支持位置aは以下の通りとなる。
0.15≦a≦0.29
すなわち、クロスバー把持部41が両端からクロスバー42全長Lの0.15倍から0.29倍の間(両矢印の範囲)であれば、クロスバー42の最大たわみは、従来の両端支持の場合の1/5以下にすることができる。
また、ωは位置aにおいて単純支持した場合の梁端部もしくは中央部の最大たわみ、
Wは端部において単純支持した場合の梁中央部の最大たわみ、aは支持位置、Lは梁長さ、実線は、位置aにおいて単純支持した場合の梁中央部のたわみと端部において単純支持した場合の梁中央部のたわみの比、破線は、位置aにおいて単純支持した場合の梁端部のたわみと端部において単純支持した場合の梁中央部のたわみの比、である。
位置aにおいて単純支持した場合の最大たわみ(式(2)、(3))と、端部において単純支持した場合の梁中央部の最大たわみ(式(1))の比が1/5以下になるような位置で支持する。この場合、上記グラフより、支持位置aは以下の通りとなる。
0.15≦a≦0.29
すなわち、クロスバー把持部41が両端からクロスバー42全長Lの0.15倍から0.29倍の間(両矢印の範囲)であれば、クロスバー42の最大たわみは、従来の両端支持の場合の1/5以下にすることができる。
式(3)において、a=0.22Lとおくと、(L/a−1)=2.545、(L/a−1)2=6.477、であるから、式(1)のたわみ:式(2)のたわみは、5:0.224×6.477×(5×6.477−24)=5:0.127となり、本発明によるクロスバー42の最大たわみは、従来の両端支持の場合の約1/40となることがわかる。
従って、クロスバー42の自重による最大たわみを大幅に低減でき、干渉条件の制限内で、クロスバー42を従来より大型化ができ、これによりクロスバー42の剛性を高めて、振動を抑制することができる。
従って、クロスバー42の自重による最大たわみを大幅に低減でき、干渉条件の制限内で、クロスバー42を従来より大型化ができ、これによりクロスバー42の剛性を高めて、振動を抑制することができる。
図11の例では、クロスバー42の自重による等分布荷重qのみを考慮したが、ワーク把持機構44がクロスバー42軸上方向に一様に配置された場合など、クロスバー42の自重とワーク把持機構44の荷重とを合わせた荷重が軸方向にほぼ一様な分布荷重とみなせる場合にも本発明は適用可能である。
図13は、クロスバー支持装置40の第2構成例であり、クロスバー42自重による等分布荷重とは別にワーク把持機構44の荷重を考慮した例である。
この荷重が、支持点の中央点にP1,両端にP2である場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xが0又はL/2の位置において、数3の式(4)(5)で示される。
なお、図11(B)の分布荷重も考慮する場合には、この式を式(2)(3)に加算して示される。
この荷重が、支持点の中央点にP1,両端にP2である場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xが0又はL/2の位置において、数3の式(4)(5)で示される。
なお、図11(B)の分布荷重も考慮する場合には、この式を式(2)(3)に加算して示される。
式(4)(5)において、第1項と第2項の符号が相違することがわかる。従って、クロスバー把持部41の位置aを最適に設定してやることにより、ワーク把持機構44をクロスバー42に取り付けた状態におけるクロスバー42の最大たわみを最小とすることができる。
また、クロスバー把持部41の間に位置するワーク把持機構44による荷重P1によるクロスバー42のたわみを低減するように支持点の外側に荷重P2を付加することにより、図11(B)のままで、ワーク把持機構44による影響を低減又は相殺(なくす)ことができる。
また、クロスバー把持部41の外に位置するワーク把持機構44による荷重P2によるクロスバー42のたわみを低減するように支持点の間に荷重P1を付加することにより、同様に図11(B)のままで、ワーク把持機構44による影響を低減又は相殺(なくす)ことができる。
なお、荷重の位置は、この例に限定されず、任意の位置において、材料力学の梁理論により、同様の関係式を求めることができる。
また、クロスバー把持部41の間に位置するワーク把持機構44による荷重P1によるクロスバー42のたわみを低減するように支持点の外側に荷重P2を付加することにより、図11(B)のままで、ワーク把持機構44による影響を低減又は相殺(なくす)ことができる。
また、クロスバー把持部41の外に位置するワーク把持機構44による荷重P2によるクロスバー42のたわみを低減するように支持点の間に荷重P1を付加することにより、同様に図11(B)のままで、ワーク把持機構44による影響を低減又は相殺(なくす)ことができる。
なお、荷重の位置は、この例に限定されず、任意の位置において、材料力学の梁理論により、同様の関係式を求めることができる。
図14(A)は、クロスバー支持装置40の第3構成例である。
この例は、クロスバー42が、クロスバー把持部41の中間とその外側で、異なる断面形状と異なる曲げ剛性を有する場合を想定している。
図11の例では、クロスバー42の自重による等分布荷重qのみを考慮したが、実際の使用では、ワーク把持機構44の荷重が作用する。この荷重が、クロスバー把持部41間の中央点P1であり、クロスバー把持部41の外側の断面形状が大きく追加の等分布荷重q2がある場合を示している。この場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xが0又はL/2の位置において、数4の式(6)(7)で示される。
なお、図11(B)の分布荷重も考慮する場合には、この式を式(2)(3)に加算して示される。
この例は、クロスバー42が、クロスバー把持部41の中間とその外側で、異なる断面形状と異なる曲げ剛性を有する場合を想定している。
図11の例では、クロスバー42の自重による等分布荷重qのみを考慮したが、実際の使用では、ワーク把持機構44の荷重が作用する。この荷重が、クロスバー把持部41間の中央点P1であり、クロスバー把持部41の外側の断面形状が大きく追加の等分布荷重q2がある場合を示している。この場合、材料力学の梁理論により、クロスバー42の最大たわみは、A点からの距離xが0又はL/2の位置において、数4の式(6)(7)で示される。
なお、図11(B)の分布荷重も考慮する場合には、この式を式(2)(3)に加算して示される。
式(6)(7)において、第1項と第2項の符号が相違することがわかる。従って、支持点の間に位置するワーク把持機構44による荷重P1によるクロスバー42のたわみを低減するように外側の等分布荷重q2を付加することにより、図11(B)のままで、ワーク把持機構44による影響を低減又は相殺(なくす)ことができる。
また、外側の等分布荷重q2の代わりに別のワーク把持機構44を設けてクロスバー42のたわみを低減してもよい。
また、外側の等分布荷重q2の代わりに別のワーク把持機構44を設けてクロスバー42のたわみを低減してもよい。
なお、荷重の位置は、この例に限定されず、例えば図14(B)のようなパターン(第4構成例)場合も、材料力学の梁理論により、同様の関係式を求めることができる。
また、クロスバー把持部41を、支持点を中心にたわみ角発生不能にクロスバー42を固定支持するように構成してもよい。
ここで、たわみ角発生不能に支持するとは、長尺なクロスバー42を材料力学の梁理論で言う曲り梁とみなした場合に、支持位置にてたわみ角がゼロに抑制される固定支持の条件で支持した状態を指す。固定支持とは、材料力学における曲り梁の固定支持の意味である。
この構成により、クロスバー把持部41の支持点の間を両端固定梁とみなすことができ、さらに、クロスバー42の最大たわみを大幅に低減し、干渉条件の制限内で、クロスバー42を大型化ができ、クロスバー42の剛性を高め、振動を抑制することができる。
ここで、たわみ角発生不能に支持するとは、長尺なクロスバー42を材料力学の梁理論で言う曲り梁とみなした場合に、支持位置にてたわみ角がゼロに抑制される固定支持の条件で支持した状態を指す。固定支持とは、材料力学における曲り梁の固定支持の意味である。
この構成により、クロスバー把持部41の支持点の間を両端固定梁とみなすことができ、さらに、クロスバー42の最大たわみを大幅に低減し、干渉条件の制限内で、クロスバー42を大型化ができ、クロスバー42の剛性を高め、振動を抑制することができる。
例えば図11(B)に示す実施形態において、クロスバー把持部41は、支持点A,Bを中心にたわみ角発生不能にクロスバー42を支持する2点支持とした場合も同様に、材料力学の梁理論によってクロスバー42の最大たわみを最小にする支持位置を求めることができる。
図15は、固定支持の場合の最大たわみの比較図である。この図において、縦軸はω/W、横軸はa/Lである。この図において、縦軸はω/W、横軸はa/Lである。
また、ωは、位置aにおいて固定支持した場合の梁端部もしくは中央部の最大たわみ、Wは端部において固定支持した場合の梁中央部の最大たわみ、aは支持位置、Lは梁長さ、実線は、位置aにおいて固定支持した場合の梁中央部のたわみと、端部において固定支持した場合の梁中央部のたわみの比、破線は、位置aにおいて固定支持した場合の梁端部のたわみと端部において固定支持した場合の梁中央部のたわみの比である。
ここで、数5の式(8)は、端部において固定支持した場合の梁中央部のたわみ、
数5の式(9)は、位置aにおいて固定指示した場合の梁端部のたわみ、数5の式(10)は、位置aにおいて固定指示した場合の梁中央部のたわみである。
また、ωは、位置aにおいて固定支持した場合の梁端部もしくは中央部の最大たわみ、Wは端部において固定支持した場合の梁中央部の最大たわみ、aは支持位置、Lは梁長さ、実線は、位置aにおいて固定支持した場合の梁中央部のたわみと、端部において固定支持した場合の梁中央部のたわみの比、破線は、位置aにおいて固定支持した場合の梁端部のたわみと端部において固定支持した場合の梁中央部のたわみの比である。
ここで、数5の式(8)は、端部において固定支持した場合の梁中央部のたわみ、
数5の式(9)は、位置aにおいて固定指示した場合の梁端部のたわみ、数5の式(10)は、位置aにおいて固定指示した場合の梁中央部のたわみである。
位置aにおいて固定支持した場合の最大たわみ(式(9)、(10))と、端部において固定支持した場合の梁中央部の最大たわみ(式(8))の比が1/5以下になるような位置で支持する。この場合、上記グラフより、支持位置aは以下の通りとなる。
0.17≦a≦0.25
すなわちこのとき、クロスバー把持部41が両端からクロスバー42の全長Lの0.17倍から0.25倍の間(両矢印の範囲)であれば、クロスバー42の最大たわみは、従来の両端固定支持の場合の1/5以下にすることができる。
0.17≦a≦0.25
すなわちこのとき、クロスバー把持部41が両端からクロスバー42の全長Lの0.17倍から0.25倍の間(両矢印の範囲)であれば、クロスバー42の最大たわみは、従来の両端固定支持の場合の1/5以下にすることができる。
上記の如き構成されたクロスバー支持装置40によれば、クロスバー42が、ワーク把持機構44を取り付けるために必要な長さに設定された水平棒状部材であるので、クロスバー42を軽量化することができる。
また、クロスバー把持部41が、クロスバー42の最大たわみが最小となる支持点近傍に位置するので、クロスバー42の両端や他の箇所を支持した場合と比較して、クロスバー42のたわみを小さくできる。
従って、上述したワーク搬送装置10に適用でき、クロスバー42とクロスバー把持部41を含めた全体の高さを増加することなく、たわみを抑制することができる。
また、クロスバー把持部41が、クロスバー42の最大たわみが最小となる支持点近傍に位置するので、クロスバー42の両端や他の箇所を支持した場合と比較して、クロスバー42のたわみを小さくできる。
従って、上述したワーク搬送装置10に適用でき、クロスバー42とクロスバー把持部41を含めた全体の高さを増加することなく、たわみを抑制することができる。
特に、クロスバー42が、軸方向にほぼ一様な分布荷重と曲げ剛性を有し、クロスバー把持部41が、たわみ角が発生不能にクロスバー42を固定支持し、かつクロスバー42の両端からクロスバー42全長の0.17倍から0.25倍の間に位置することにより、材料力学の梁理論により、クロスバー42の自重による最大たわみを低減できる。
従って、干渉条件の制限内で、クロスバー42の大型化ができ、クロスバー42の剛性を高め、振動を抑制することができる。
従って、干渉条件の制限内で、クロスバー42の大型化ができ、クロスバー42の剛性を高め、振動を抑制することができる。
なお、上記のクロスバー支持装置40において、「クロスバーの最大たわみが最小となる支持点」の代わりに、「最大たわみ角が最小となる支持点」を用いてもよい。
上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
5 プレス装置
6 スライド
8 制御装置
10 ワーク搬送装置
12 昇降送り機構
14 ベースフレーム
16 リフトフレーム
18 キャリア
20 サブキャリア
30 従動機構
31 回転体
33 無端状索体
35 第1キャリア
37 第2キャリア
40 クロスバー支持装置
41 クロスバー把持部
42 クロスバー
44 ワーク把持機構
6 スライド
8 制御装置
10 ワーク搬送装置
12 昇降送り機構
14 ベースフレーム
16 リフトフレーム
18 キャリア
20 サブキャリア
30 従動機構
31 回転体
33 無端状索体
35 第1キャリア
37 第2キャリア
40 クロスバー支持装置
41 クロスバー把持部
42 クロスバー
44 ワーク把持機構
Claims (10)
- ベースフレームに対して直動昇降機構により昇降するリフトフレームと、
該リフトフレームに対して直動送り機構により所定の送り方向に水平直線移動するキャリアと、
該キャリアに対し前記送り方向に水平直線移動するサブキャリアと、
前記キャリアの移動に連動して前記サブキャリアを水平移動させる従動機構と、を備え、
該従動機構は、前記キャリアに前記送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記リフトフレームに連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記リフトフレームとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている、ことを特徴とする昇降送り機構。 - 前記キャリアは前記送り方向に延びるガイドレールを有し、
前記リフトフレームは、前記ガイドレールを前記送り方向に摺動自在に支持するものであって前記ガイドレールよりも短尺のガイド部材を有し、
前記直動送り機構は、前記キャリアに設置された長尺の第1部分と、前記リフトフレームに設置され前記第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、前記第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、前記第1部分が前記第2部分に対して当該第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である、請求項1記載の昇降送り機構。 - ベースフレームに対して直動昇降機構により昇降するリフトフレームと、
該リフトフレームに対して第1直動送り機構により所定の送り方向に水平直線移動する第1キャリアと、
該第1キャリアに対して第2直動送り機構により前記送り方向に水平直線移動する第2キャリアと、
該第2キャリアに対して前記送り方向に水平直線移動するサブキャリアと、
前記第2キャリアの移動に連動して前記サブキャリアを水平直線移動させる従動機構と、を備え、
該従動機構は、前記第2キャリアに前記送り方向の前後に間隔をおいて回転自在に支持された一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記第1キャリアに連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記第1キャリアとの連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記サブキャリアが連結されている、ことを特徴とする昇降送り機構。 - 前記第1キャリアは前記送り方向に延びるガイドレールを有し、
前記リフトフレームは、前記ガイドレールを前記送り方向に摺動自在に支持するものであって前記ガイドレールよりも短尺のガイド部材を有し、
前記第1直動送り機構は、前記第1キャリアに設置された長尺の第1部分と、前記リフトフレームに設置され前記第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、前記第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、前記第1部分が前記第2部分に対して当該第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である、請求項3記載の昇降送り機構。 - 前記第2キャリアは前記送り方向に延びるガイドレールを有し、
前記第1キャリアは、前記ガイドレールを前記送り方向に摺動自在に支持するものであって前記ガイドレールよりも短尺のガイド部材を有し、
前記直動送り機構は、前記第2キャリアに設置された長尺の第1部分と、前記第1キャリアに設置され前記第1部分よりも短尺の第2部分とを有し、前記第1部分及び/又は第2部分が駆動することにより、前記第1部分が前記第2部分に対して当該第1部分の長手方向に相対的に移動するように構成された機構である、請求項3記載の昇降送り機構。 - 前記送り方向をプレスラインと一致させて配置した請求項1乃至5のいずれか記載の昇降送り機構と、該昇降送り機構の前記サブキャリアに取り付けられワークを把持するためのワーク把持機構とを備えることを特徴とするワーク搬送装置。
- 前記昇降送り機構がプレスラインの左右方向に複数配置され、それぞれの昇降送り機構の前記サブキャリアに前記ワーク把持機構が取り付けられている、請求項6記載のワーク搬送装置。
- 前記送り方向をプレスラインと一致させて配置した請求項1乃至5のいずれか記載の昇降送り機構を、プレスラインの左右方向に一対備えるともに、
一対の前記昇降送り機構の前記サブキャリア間に横架されたクロスバーと、該クロスバーに取り付けられワークを把持するワーク把持機構とを備える、ことを特徴とするワーク搬送装置。 - 前記クロスバーは、前記ワーク把持機構を取り付けるために必要な長さに設定された水平棒状部材であり、
前記各サブキャリアにはクロスバーを把持するクロスバー把持部が連結されており、該クロスバー把持部は、前記クロスバーの最大たわみが最小となる支持点近傍に位置する、請求項8記載のワーク搬送装置。 - ベース体に対して直動機構により所定方向に直線駆動される第1移動体と、
該第1移動体に対して従動機構により前記所定方向に直線駆動される第2移動体と、
前記第1移動体の移動に連動して前記第2移動体を前記所定方向に直線移動させる従動機構と、を備え、
前記従動機構は、前記第1移動体に前記所定方向の前後に間隔をおいて回転自在に設けられた一対の回転体と、該一対の回転体に掛け回された無端状索体とを有し、該無端状索体はその一部において前記第1移動体に連結固定されており、前記無端状索体のうち、前記第1移動体との連結位置を基点に前記回転体を一旦経由した位置において前記第2移動体が連結されている、ことを特徴とする直動装置。
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