JP2003135396A - 内視鏡の洗浄方法及びその装置 - Google Patents
内視鏡の洗浄方法及びその装置Info
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Abstract
少ないスペースで洗浄可能な内視鏡の洗浄方法及びその
装置を提供する。 【解決手段】 洗浄槽12を少なくとも2つの領域に分
割し、一の領域でオゾンガスを水に混入させてオゾン水
を生成し、他の領域でオゾン水を用いて内視鏡11を洗
浄する。また、トレイ13に内視鏡11を設置し、トレ
イ13を洗浄槽12内に挿脱自在に配置する。
Description
方法及びその装置に関する。
ては、洗浄液を貯溜した槽内に内視鏡を浸水させて洗浄
する技術が知られている。従来、洗浄液としては、酵素
洗剤、界面活性剤、グルタールアルデヒド、電解水など
が用いられている。
た洗浄液は、内視鏡に残留していると人体に有害となる
恐れがあるため、洗浄後に、濯ぎ等により確実に洗い流
す必要がある。そのため、上述した洗浄液を用いた従来
の洗浄方法では、手間や時間がかかるという問題があっ
た。
で確実に洗浄するのが難しく、その効果的な洗浄技術の
開発が望まれていた。
なスペースを確保できない場合が多く、少ないスペース
内で洗浄可能な技術の開発が望まれていた。
ものであり、内視鏡を効果的に洗浄及び殺菌でき、しか
も少ないスペースで洗浄可能な内視鏡の洗浄方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
め、本発明は、洗浄槽内で内視鏡を洗浄する方法であっ
て、前記洗浄槽を少なくとも2つの領域に分割し、一の
領域でオゾンガスを水に混入してオゾン水を生成し、他
の領域で前記オゾン水を用いて内視鏡を洗浄することを
特徴とする。この内視鏡の洗浄方法では、洗浄液として
オゾン水を用いることにより、オゾン水の強い酸化力で
内視鏡を洗浄及び殺菌できる。しかも、オゾンは自己分
解により酸素になることから、洗浄成分の残留がほとん
どなく、濯ぎ等の工程を省略できる。また、この洗浄方
法では、洗浄槽を少なくとも2つの領域に分割し、一の
領域でオゾン水を生成し、他の領域でそのオゾン水を用
いて内視鏡を洗浄することから、オゾン水を生成するた
めのタンクを別に設ける必要がなく、洗浄用の装置のコ
ンパクト化を図ることができる。さらに、オゾン水を生
成する領域と内視鏡を洗浄する領域とを分割することか
ら、オゾン水生成用の高濃度のオゾンガスが内視鏡に直
接触れてその内視鏡が劣化するのを防止できる。
する方法であって、トレイに内視鏡を設置し、該トレイ
を前記洗浄槽内に挿脱自在に配置することを特徴とす
る。この内視鏡の洗浄方法では、トレイに内視鏡を設置
し、そのトレイを洗浄槽に挿脱自在に配置することか
ら、トレイへの内視鏡の設置作業を必ずしも洗浄槽の近
傍で行う必要がなく、任意の場所でその設置作業を行う
ことができる。そのため、内視鏡の設置作業にかかわる
スペースを洗浄槽付近に設ける必要がなくなり、狭いス
ペースに洗浄槽を配置することが可能となる。また、一
のトレイに設置された内視鏡を洗浄している間に、他の
トレイに内視鏡を設置することで、複数の内視鏡を洗浄
する際の作業時間の短縮化を図ることが可能となる。
する方法であって、前記洗浄槽内に配置された内視鏡を
水洗し、水洗された内視鏡をオゾン水を用いて洗浄する
ことを特徴とする。この内視鏡の洗浄方法では、洗浄液
としてオゾン水を用いることにより、オゾン水の強い酸
化力で内視鏡を洗浄及び殺菌できる。しかも、オゾンは
自己分解により酸素になることから、洗浄成分の残留が
ほとんどなく、濯ぎ等の工程を省略できる。また、この
洗浄方法では、内視鏡を水洗し、水洗された内視鏡をオ
ゾン水を用いて洗浄することから、水洗によって内視鏡
に付着している汚染物の一部が除去され、オゾン水を用
いた内視鏡の洗浄をより効果的に行うことができる。
する装置であって、前記洗浄槽は、オゾンガスを水に混
入してオゾン水を生成する領域と、該領域で生成された
前記オゾン水を用いて内視鏡を洗浄する領域とに分割さ
れていることを特徴とする。また、本発明は、洗浄槽内
で内視鏡を洗浄する装置であって、前記内視鏡が設置さ
れ、前記洗浄槽内に挿脱自在に配置されるトレイを備え
ることを特徴とする。また、本発明は、洗浄槽内で内視
鏡を洗浄する装置であって、前記内視鏡が設置され、前
記洗浄槽内に挿脱自在に配置されるトレイを備え、前記
洗浄槽は、前記トレイを介して、オゾンガスを水に混入
させてオゾン水を生成する領域と、該領域で生成された
前記オゾン水を用いて内視鏡を洗浄する領域とに分割さ
れていることを特徴とする。本発明の内視鏡の洗浄装置
では、上記構成により、前述した本発明の内視鏡の洗浄
方法を実施できる。したがって、内視鏡を効果的に洗浄
及び殺菌できるとともに、省スペース化を図ることがで
きる。また、内視鏡が設置されるトレイを介して、オゾ
ン水を生成する領域と、オゾン水を用いて内視鏡を洗浄
する領域とが分割されていることから、省スペース化を
より図りやすい。
置の一実施形態について図面を参照して説明する。図1
は、本実施形態に係る内視鏡洗浄装置10の全体構成を
示している。この内視鏡洗浄装置10は、内視鏡11の
洗浄を行う洗浄槽12、内視鏡11が設置されるトレイ
13、及び装置全体の動作を制御する不図示の制御装置
等を備えて構成されている。
てオゾン水を用いる。オゾン水は、オゾンガスを水に溶
解することにより製造できる。オゾンガスを生成する方
法としては、光化学反応、電解反応、放電反応、放射線
反応等一般に知られる様々な方法を用いることができ
る。本実施形態では、放電反応を用いてオゾンガスを生
成する。
気をミストトラップ21及び除湿器22で除湿した後、
その空気に含まれる酸素ガスを放電型オゾナイザ23に
よりオゾン化させる。生成されたオゾンガスは、アスピ
レータ(吸引器、水流ポンプ)24,25に導かれ、ア
スピレータ24,25で水と混合されて洗浄槽12内に
供給される。なお、除湿器22としては、中空糸膜を用
いたもの、ペルチェ素子を用いたものなど公知の様々な
除湿器を用いることができる。また、オゾナイザ23は
ペルチェ素子(ペルティエ素子)26によって冷却さ
れ、ペルチェ素子26の他方の接点はヒートシンク27
を介してファン28により冷却される。ペルチェ素子2
6によってオゾナイザ23を冷却することにより、オゾ
ナイザ23の小型化が図られる。
1,32が設置されており、スプレーノズル30,3
1,32には、電磁弁33を介して水が供給される。ま
た、洗浄槽12には、水供給用のアスピレータ35,3
6が設置されており、アスピレータ35,36には、電
磁弁37を介して水が供給される。さらに、洗浄槽12
には、レベルセンサ38が設置されており、レベルセン
サ38による検出結果に基づいて、上記電磁弁33,3
7が制御され、洗浄槽12内の液量が所定の範囲に保た
れる。
0が接続されており、洗浄槽12内の貯溜液は、この循
環ポンプ40、及び上記アスピレータ24,25を介し
て循環される。また、循環流による減圧作用により、オ
ゾンガスがアスピレータ24,25内に吸引され循環流
に混入される。循環ポンプ40によって洗浄槽12内の
貯溜液を循環しながら、アスピレータ24,25によっ
てその循環流にオゾンガスを混入することにより、洗浄
槽12内で所定濃度のオゾン水が製造される。なお、符
号41は、ガス抜き用の配管である。
を開とすることにより排水され、水封配管46に導かれ
る。なお、この水封配管46には、オーバーフロー配管
47を介して、洗浄槽12からオーバーフローした貯溜
液も導かれる。水封配管46内の排水は、レベルセンサ
48の検出結果に基づいて、排水ポンプ49を介して適
宜排水される。
プ50を介して排気され、オゾン分解部51に導かれ
る。オゾン分解部51は、オゾン分解触媒を有してお
り、排気ガス中に含まれるオゾンを分解する。なお、符
号52は、ガス中のオゾンを検出するリークセンサであ
り、このリークセンサ52の検出結果に基づいてオゾン
の漏れが監視される。
は、内視鏡11の管内部(細管)を洗浄する内部洗浄系
60を有する。内部洗浄系60は、内視鏡11が接続さ
れるコネクタ61、コネクタ61に洗浄槽12内のオゾ
ン水を供給するポンプ62、洗浄槽12に設置されたア
スピレータ63、電磁弁64,65,66、及び供給配
管67等を含む。供給配管67は、途中で2方に分岐し
ており、一方が電磁弁64を介してアスピレータ63に
接続され、他方が電磁弁65を介してコネクタ61に接
続されている。
を吐出する方向(図1に示す矢印(a)方向、以後「順
方向」と称する)と、その逆の方向(図1に示す矢印
(b)方向、以後「逆方向」と称する)との2方向に流
体を流すことが可能となっている。具体的には、電磁弁
65を開、電磁弁64及び電磁弁66を閉とすることに
より、ポンプ62から送られたオゾン水が上記順方向
((a)方向)に流れ、そのオゾン水がコネクタ61を
介して吐出される。また、電磁弁65を閉、電磁弁64
及び電磁弁66を開とすることにより、ポンプ62から
送られたオゾン水がアスピレータ63を介して洗浄槽1
2内に供給され、このときのアスピレータ63の減圧作
用により、コネクタ61から上記逆方向((b)方向)
に流体が流れるようになっている。
らガスを排出可能となっている。具体的には、上述した
除湿器22からの分岐配管68が電磁弁69を介してコ
ネクタ61に接続されており、電磁弁65,66を閉と
した状態で、電磁弁69を開とすることにより、分岐配
管68内を介して上記順方向((a)方向)に圧縮空気
が流れコネクタ61から排出される。
は、トレイ13が洗浄槽12内に挿脱自在に配置され
る。トレイ13には、内視鏡11の開口部が接続される
接続部70が設けられており、この接続部70と上述し
た洗浄槽12のコネクタ61とが接続される。この接続
により、内視鏡11の管内部と上記内部洗浄系60とが
接続される。
される様子の一例を模式的に示す図である。図2におい
て、トレイ13は、洗浄槽12内に上下方向に挿脱自在
に配置される。洗浄槽12の上部には、トレイ13を挿
脱するための開口12aが設けられており、この開口1
2aを介して洗浄槽12内にトレイ13が挿脱されるよ
うになっている。
されることにより、洗浄槽12内を2つの領域に簡易的
に分割する。本例では、トレイ13が上下方向(縦方
向)に挿入されることから、トレイ13を介して、洗浄
槽12が水平方向に2つに分割される。洗浄槽12内に
おいて、この分割により、オゾンガスを水に混入させて
オゾン水を生成するオゾン水生成領域80と、オゾン水
生成領域80で生成されたオゾン水を用いて内視鏡11
を洗浄する洗浄領域81とが形成される。
槽12の内壁によって上記オゾン水生成領域80が形成
される。また、内視鏡11が設置されるトレイ13の前
面、及び洗浄槽12の内壁によって上記洗浄領域81が
形成される。オゾン水生成領域80では、循環ポンプ4
0、及びアスピレータ24,25を介してオゾンガスが
混入された循環流が流入し、オゾン水が生成される。な
お、生成されたオゾン水は洗浄槽12の上部及びトレイ
13と洗浄槽12の内壁との隙間から洗浄領域81に流
入する。また、洗浄領域81では、オゾン水の強い酸化
力で内視鏡11が洗浄される。さらに、洗浄領域81に
は、電磁弁33,37、スプレーノズル30,31,3
2、及びアスピレータ35,36を介して水が適宜供給
される。
用いて内視鏡11を洗浄する手順の一例を示すフローチ
ャート図である。以下、図3のフローチャートに沿って
洗浄装置10の動作及び洗浄手順の一例について説明す
る。なお、開始時点で、電磁弁はすべて閉状態にあるも
のとする。
セットする(ステップ100)。具体的には、洗浄槽1
2の外側で内視鏡11をトレイ13に設置し、その後、
トレイ13を洗浄槽12内に挿入する。また、この挿入
時、トレイ13の接続部70と洗浄槽12のコネクタ6
1とを接続する。なお、トレイ13の挿入により、洗浄
槽12内が、オゾン水生成領域80と洗浄領域81とに
分割される。
(ステップ101)。すなわち、電磁弁33を開き、ス
プレーノズル30,31,32を介して内視鏡11の外
表面に水を吹き付ける。この水洗浄により、内視鏡11
の外表面に付着している汚染物の一部が除去される。
浄する(ステップ102)。すなわち、ポンプ62を駆
動するとともに、電磁弁65を開き、スプレーノズル3
0,31,32を介して洗浄槽12内に供給された水
を、コネクタ61を介して内視鏡11の管内部に通す。
この水洗浄により、内視鏡11の管内部に付着している
汚染物の一部が除去される。
(ステップ103)。すなわち、ポンプ62を停止する
とともに、電磁弁33,65を閉じて上記水洗浄を停止
し、その後、電磁弁45を開くことにより、上記排水を
行う。この排水により、上記水洗浄で除去された汚染物
が洗浄槽12の外部に排出される。
ップ104)。すなわち、電磁弁45を停止して、排水
を停止した後、電磁弁33,37を開き、洗浄槽12内
に水を供給する。この後、レベルセンサ38による検出
結果に基づいて、上記電磁弁33,37が制御され、洗
浄槽12内の水量が所定の範囲に保たれる。
洗浄槽12内でオゾン水を生成し、そのオゾン水を用い
て内視鏡11の外表面を洗浄する(ステップ105)。
すなわち、エアポンプ20、オゾナイザ23、及び循環
ポンプ40を駆動し、アスピレータ24,25を介し
て、オゾンガスを水に混入し、そのオゾンガスを含む水
を洗浄槽12内に供給する。このとき、洗浄槽12のオ
ゾン水生成領域80で、オゾンガスを含む水が繰り返し
攪拌されることにより、オゾン水が生成される。また、
循環流により、生成されたオゾン水は洗浄槽12の洗浄
領域81にも流れる。このとき、洗浄槽12内を流動す
るオゾン水の強い酸化力によって、内視鏡11の外表面
が洗浄される。なお、アスピレータ35,36を介して
供給された水には、空気(気泡)が含まれており、その
気泡のはじける力や粘着性などにより、液体だけの場合
に比べて、内視鏡11の外表面が効果的に洗浄される。
1の管内部(細管)を洗浄する(ステップ106)。こ
のとき、本例では、図4に示すように、内視鏡11の管
内部にオゾン水を上記順方向((a)方向)に通す工程
(図4(A))と、オゾン水を上記逆方向((b)方
向)に通す工程(図4(B))と、内視鏡11の管内部
にガスを充填してその管内部から洗浄液を排出する工程
(図4(C))とを順次繰り返す。
て、電磁弁65を開とし、電磁弁64,66,69を閉
とする。これにより、ポンプ62から送られたオゾン水
が供給配管67内を順方向に流れ、コネクタ61を介し
て内視鏡11の管内部に流入し、そのオゾン水が管内部
を流れる。
磁弁64,66を開とし、電磁弁65,69を閉とす
る。これにより、アスピレータ63の減圧作用で内視鏡
11の管内部の流体がアスピレータ63に向かって上記
逆方向((b)方向)に吸引され、洗浄槽12内のオゾ
ン水が内視鏡11の管内部に流入し、そのオゾン水が管
内部を流れる。
磁弁69を開とし、電磁弁64,65,66を閉とす
る。これにより、空気が配管68内を上記順方向
((a)方向)に流れ、その空気がコネクタ61を介し
て内視鏡11の管内部に流入する。この空気の流入によ
り、内視鏡11の管内部のオゾン水が排出される。そし
て、上記図4(A)〜4(C)の工程を所定時間、順次
繰り返した後、次のステップに移る。
1の管内部(細管)を最終洗浄する(ステップ10
7)。このとき、本例では、上述した内視鏡11の管内
部にオゾン水を上記順方向((a)方向)に通す工程
(図4(A))と、内視鏡11の管内部にガスを充填し
てその管内部から洗浄液を排出する工程(図4(C))
とを交互に繰り返す。このとき、流体を一方向のみに流
すことにより、内視鏡11の管内部の汚染物が確実に排
出される。
し、管内部のオゾンを分解する(ステップ108)。具
体的には、オゾナイザ23を停止するとともに、電磁弁
69を開く。これにより、内視鏡11の管内部に空気が
通り、管内部のオゾンが分解される。
き、排水を開始する(ステップ109)。このとき、内
視鏡11の管内部には引き続き空気を供給し、内視鏡1
1の管内部のパージを行う。そして、洗浄槽12内が排
水されるとともに、所定時間を経過すると、上記一連の
洗浄動作を終了する。
液としてオゾン水を用いることにより、オゾン水の強い
酸化力で内視鏡11を洗浄及び殺菌する。この場合、オ
ゾンは自己分解により酸素になることから、洗浄成分の
残留がほとんどなく、濯ぎ等の工程を省略できる。
て、内視鏡11を水洗浄することにより、内視鏡11に
付着している汚染物の一部が除去され、オゾン水を用い
た内視鏡11の洗浄がより効果的に行われる。例えば、
内視鏡11に付着している比較的反応性(オゾンに対す
る反応性)の高い汚染物によってオゾンの反応が進行す
るのが抑制される。
領域に分割し、一の領域でオゾン水を生成し、他の領域
でそのオゾン水を用いて内視鏡11を洗浄することか
ら、オゾン水を生成するためのタンクを別に設ける必要
がなく、装置のコンパクト化を図ることができる。さら
に、この分割により、オゾン水生成用の高濃度のオゾン
ガス(及び高濃度のオゾン水)が内視鏡11に直接触れ
ることによる内視鏡11の劣化が防止される。
81とがトレイ13を介して分割されていることから、
より省スペース化を図りやすい。つまり、分割用(仕切
り用)に部材を設ける必要がなく、その分、洗浄槽12
を小さくできる。また、この場合、トレイ13を取り外
すことによって、洗浄槽12の分割が解除されることか
ら、洗浄槽12内のスペースが広がり、内部の洗浄やメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
にオゾン水を一方向(順方向)だけでなく逆方向にも通
すことにより、管内部でのオゾン水の流動状態を変化さ
せる。そのため、管内部の隅々までオゾン水が行き渡っ
て、化学的あるいは物理的な作用による洗浄及び殺菌が
管内部でまんべんなく行われる。また、管内部でオゾン
水の流動状態が変化することにより、様々な方向から管
内部の汚染物に物理的な力が働き、管内部の汚染物が効
果的に除去される。
して管内部からオゾン水を排出することにより、処理後
のオゾン水や汚染物が管内部から排出される。そのた
め、汚染物の再付着が抑制されるとともに、次に管内部
にオゾン水を通すときに、汚染物の含有量が少ないオゾ
ン水によって管内部が効果的に洗浄及び殺菌される。す
なわち、上記工程を順に繰り返すことにより、内視鏡1
1の管内部の洗浄及び殺菌を確実に行うことができる。
11を設置し、そのトレイ13を洗浄槽12に挿脱自在
に配置することから、トレイ13への内視鏡11の設置
作業を必ずしも洗浄槽12の近傍で行う必要がなく、任
意の場所でその設置作業を行うことができる。そのた
め、内視鏡11の設置作業にかかわるスペースを洗浄槽
12付近に設ける必要がなくなり、狭いスペースに洗浄
槽12を配置することが可能となる。また、トレイ13
を複数用意し、一のトレイ13に設置された内視鏡11
を洗浄している間に、他のトレイ13に内視鏡11を設
置することで、複数の内視鏡11を洗浄する際の作業時
間の短縮化を図ることが可能となる。
る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例
に限定されないことは言うまでもない。上述した例にお
いて示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例で
あって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計
要求等に基づき種々変更可能である。
態では、一つの洗浄槽12内に一つのトレイ13が配意
される構成となっているが、一つの洗浄槽に複数のトレ
イを配置するようにしてもよい。
ゾン水を製造する方法は、上述したものに限らず、一般
に知られた他の様々な方法を用いることができる。
よい。オゾン水に二酸化炭素を添加することにより、オ
ゾン水を発泡させて洗浄効果を高めることができる。
波を用いた洗浄を行ってもよい。この場合、上述した洗
浄槽12の洗浄領域81に超音波発信器を設置するとよ
い。これにより、さらに効果的に内視鏡を洗浄すること
が可能となる。
洗浄槽内を分割しているが、本発明はこれに限定され
ず、別の部材によって洗浄槽を分割してもよい。この場
合、トレイをメッシュ状に形成するなどにより、水切り
性の向上を図ることができる。
洗浄方法及び洗浄装置によれば、オゾン水を用いて内視
鏡を効果的に洗浄及び殺菌できるとともに、省スペース
化を図ることができる。
の全体構成を示す図である。
模式的に示す図である。
順の一例を示すフローチャート図である。
手順の一例を模式的に示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 洗浄槽内で内視鏡を洗浄する方法であっ
て、 前記洗浄槽を少なくとも2つの領域に分割し、一の領域
でオゾンガスを水に混入させてオゾン水を生成し、他の
領域で前記オゾン水を用いて内視鏡を洗浄することを特
徴とする内視鏡の洗浄方法。 - 【請求項2】 洗浄槽内で内視鏡を洗浄する方法であっ
て、 トレイに内視鏡を設置し、該トレイを前記洗浄槽内に挿
脱自在に配置することを特徴とする内視鏡の洗浄方法。 - 【請求項3】 洗浄槽内で内視鏡を洗浄する方法であっ
て、 前記洗浄槽内に配置された内視鏡を水洗し、水洗された
内視鏡を前記オゾン水を用いて洗浄することを特徴とす
る内視鏡の洗浄方法。 - 【請求項4】 洗浄槽内で内視鏡を洗浄する装置であっ
て、 前記洗浄槽は、オゾンガスを水に混入してオゾン水を生
成する領域と、該領域で生成された前記オゾン水を用い
て内視鏡を洗浄する領域とに分割されていることを特徴
とする内視鏡の洗浄装置。 - 【請求項5】 洗浄槽内で内視鏡を洗浄する装置であっ
て、 前記内視鏡が設置され、前記洗浄槽内に挿脱自在に配置
されるトレイを備えることを特徴とする内視鏡の洗浄装
置。 - 【請求項6】 洗浄槽内で内視鏡を洗浄する装置であっ
て、 前記内視鏡が設置され、前記洗浄槽内に挿脱自在に配置
されるトレイを備え、 前記洗浄槽は、前記トレイを介して、オゾンガスを水に
混入させてオゾン水を生成する領域と、該領域で生成さ
れた前記オゾン水を用いて内視鏡を洗浄する領域とに分
割されていることを特徴とする内視鏡の洗浄装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338488A JP3945222B2 (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 内視鏡の洗浄方法及びその装置 |
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JP3945222B2 JP3945222B2 (ja) | 2007-07-18 |
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JP2001338488A Expired - Lifetime JP3945222B2 (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 内視鏡の洗浄方法及びその装置 |
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JP (1) | JP3945222B2 (ja) |
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