JPH03176022A

JPH03176022A - 内視鏡用洗浄消毒装置

Info

Publication number: JPH03176022A
Application number: JP1315100A
Authority: JP
Inventors: Daisaku Negoro; 大作根来
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1989-12-04
Filing date: 1989-12-04
Publication date: 1991-07-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は内視鏡を洗浄消毒する内視鏡用洗浄消毒装置に
関する。

［従来の技術］特開昭６０−９０５３１号公報等において知られている
従来の一般的な内視鏡用洗浄消毒装置は、その洗浄槽内
に設置した内視鏡の外表面にノズルから洗浄液を噴き付
けるとともにその内視鏡内部のチャンネルに洗浄液を送
り込み、内視鏡の内外表面を洗浄する。この洗浄後、洗
浄槽に消毒液を満たし、この消毒液中に内視鏡を浸漬す
るとともに、その内視鏡内部のチャンネルに消毒液を送
り込み、内視鏡の内外表面を消毒するようにしている。

さらに、この消毒後に水道水を用いて上記洗浄動作と同
じような動作を行なうことによりすすぎ洗いを行なう。

そして、最後に内視鏡のチャンネル内に空気を送り込ん
でそのチャンネル内の残水を除去するようにしている。

［発明が解決しようとする課題］上述した従来方式の洗浄消毒装置により内視鏡を洗浄消
毒する場合、その洗浄、消毒、すすぎ洗い、乾燥等の各
工程を一連のものとして逐行するため、多くの時間がか
かり、短時間での処理は困難であった。

そこで、最近、過酸化水素ガス（Ｖ　Ｐ　ＨＰ）が極め
て高い殺菌効果を示すことに着目してこれを利用した洗
浄消毒装置が考えられている（特願平１−１９２８４３
号の出願に係るものを参照）。

これは洗浄、乾燥、過酸化水素ガス消毒といった各工程
で行われる。

しかし、この過酸化水素ガスの殺菌作用は水分があると
、吸収液化されて殺菌効果が著しく低下してしまう。こ
のため、この方式のものでは消毒工程に先立って彼消毒
物である内視鏡を充分に乾燥させる必要がある。

ところで、内視鏡の洗浄消毒を行う場合には大きく分け
て２つのケースがある。その１つは１日の最後に行う洗
浄消毒処理であり、この場合には比較的高レベルの洗浄
消毒が要求されるが、時間的にはさほど制約されないの
で、洗浄、乾燥、過酸化水素ガス消毒といった工程で目
的が達成される。

もう１つは集団検診等においての症例間のごく短時間で
行われる洗浄消毒の場合で、この場合には洗浄消毒とも
あまり高レベルのものが要求されないが、ともかく短時
間で終了することが強く望まれる。

しかし、過酸化水素ガスで消毒する場合、事前の乾燥が
必要なので、この点から工程に必要な時間を短縮するこ
とが困難であった。仮に、乾燥不充分な状態で過酸化水
素ガスを作用させても、はとんど殺菌効果が期待できな
くなる。このため、この方式では症例間の洗浄消毒には
対応できなかった。

一方、ユーザ側では、設置スペース、その管理、作業性
等において、１つの装置であらゆるケースの洗浄消毒に
対応できることが望まれる。

本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的
とするところは簡単な構成でありながら、短時間で過酸
化水素を利用して内視鏡を洗浄消毒することができる内
視鏡用洗浄消毒装置を提供することにある。

［課題を解決する手段および作用コ上記課題を解決するために本発明は、内視鏡を洗浄槽に
設置してこの内視鏡を洗浄消毒する内視鏡用洗浄消毒装
置において、過酸化水素液源と、過酸化水素ガス発生手
段と、この過酸化水素ガス発生手段で発生した過酸化水
素ガスを洗浄槽側へ供給する過酸化水素ガス供給手段と
、上記過酸化水素液源からの過酸化水素液を洗浄槽側へ
供給する過酸化水素液供給手段と、上記過酸化水素ガス
供給手段を使用して過酸化水素ガスによる消毒工程と過
酸化水素液供給手段を使用して過酸化水素液による消毒
工程とを選択する工程選択手段とを具備したものである
。

したがって、同じ装置によって、過酸化水素ガスによる
通常の消毒工程と、低濃度の過酸化水素液による消毒工
程を選択して使用できる。また、低ｌ農度の過酸化水素
液による消毒工程を選択して使用すれば、症例間の短い
時間でも、それに対応できる。

［実施例］第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。

第１図はその内視鏡用洗浄消毒装置１の概略的な構成を
示している。この洗浄消毒装置１は洗浄と消毒を施そう
とする内視鏡２を収納する洗浄槽３を設け、この洗浄槽
３は上部と下部に区画され、その上部を洗浄室４と・し
、その下部を洗浄液用タンク５としている。洗浄室４に
は被洗浄消毒物である内視鏡２を設置する載置台６、内
視鏡２の各種チャンネルに送液送気を行なうためにその
チャンネルに接続する口金７、内視ｖ１．２へ向けて洗
浄液を噴き付ける噴射ノズル８が設けられている。

洗浄室４の上部には、途中に排気用ファン９を設けた排
気管路系１１が接続され、この排気管路系１１を通じて
洗浄室４の気体を排出するようになっている。さらに、
排気管路系１１の後端側は電磁式排気弁１２を介して２
つに分かれ、その一方の排気管路１１ａは直接に外部へ
開放している。

また、他方の排気管路１１ｂはその途中に過酸化水素ガ
スを無害化する過酸化水素ガス処理ユニット１３が介挿
されている。そして、この過酸化水素ガス処理ユニット
１３により、その排気管路１１ｂを通じて排出される過
酸化水素ガスを無害化して外部へ排出するようになって
いる。

さらに、洗浄槽３には上記排気管路系１１の他に４つの
管路系が接続されている。つまり、循環管路系１５、排
水管路系１６、過酸化水素ガス供給用管路系１７、およ
び給水管路系１８が接続されている。

循環管路系１５はタンク５から循環ポンプ２１を経て２
つの管路１５ａ、１５ｂに分かれて上記口金７と噴射ノ
ズル８に通じている。口金７に至る管路１５ａの途中に
は逆止弁２２が介押されている。

排水管路系１６にはその途中に排水ポンプ２３を設ける
とともに、外部の排水設置１ｉｆ（図示しない。）に通
じている。

過酸化水素ガス供給用管路系１７は、酸化剤、例えば過
酸化水素（Ｈ２Ｏ２）を気体の状態として洗浄槽３の洗
浄室４に供給するものである。すなわち、過酸化水素ガ
スを洗浄検測へ供給する過酸化水素ガス供給手段を構成
している。管路系１７はで使用して消毒作用に使用する
。このため、過酸化水素ガス発生手段としての過酸化水
素ガス発生ユニット２５を設け、この過酸化水素ガス発
生ユニット２５にはエアー切換弁２６、エヤーポンプ２
７、および消毒弁２８を直列に介して洗浄槽３の洗浄室
４に接続されている。

さらに、過酸化水素ガス発生ユニット２５には、電磁式
管路切換弁２つを介して過酸化水素液カートリッジ３０
が接続されている。そして、過酸化水素液カートリッジ
３０にはその管路切換弁２９を介して過酸化水素液供給
管路３１が接続されている。過酸化水素液供給管路３１
は洗浄槽３のタンク５に連通している。そして、過酸化
水素液カートリッジ３０から、洗浄槽３のタンク５へ過
酸化水素液を直接に供給するようになっている。つまり
、過酸化水素液供給手段を構成している。

また、過酸化水素ガス供給用管路系１７におけるエヤー
ポンプ２７と消毒弁２８との間には、洗浄室４における
口金７に通じる管路３２が接続されている。管路３２に
は口金７側へ向く流れのみを許す逆止弁３３が介挿され
ている。

給水管路系１８はその途中に給水弁３４を介挿してなり
、水道の給水口３５から水道水を洗浄槽３のタンク５へ
供給するようになっている。さらに、タンク５にはヒー
タ３６が設置されている。

次に、この実施例の構成における作用について説明する
。この実施例のものでは、１日の最後等に行う通常の洗
浄消毒工程と、集団検診等においての症例間で短時間で
行う洗浄消毒工程がある。

そして、これら各工程は図示しない制御ユニット（工程
選択手段）により選択し、それぞれ叉なる種類の動作を
行う。

まず、通常の洗浄消毒工程の作用について、第２図で示
すタイムチャートをに従って説明する。

これは洗浄、乾燥、消毒の各工程に分けられる。

洗浄工程では、最初に給水管路系１８の給水弁３４を開
放して水道水をタンク５内に注入する。

この後、循環管路系１５の循環ポンプ２１が作動し、タ
ンク５内の洗浄用液を口金７と噴射ノズル８へ供給する
。口金７側へ供給された洗浄液は洗浄槽３の洗浄室４に
あらかじめ設置された被洗性情毒物としての内視鏡２の
チャンネル内へ送り込まれる。また、噴射ノズル８へ供
給された洗浄液はその内祝＃Ｊ２の外面に吹き付けられ
る。タンク５内に流下した洗浄水は再び循環管路系１５
を通じて循環し、このようにして内視鏡２の内外面が洗
浄され続ける。この洗浄動作の開始と同時にタンク５内
のヒータ３６が発熱し、その循環する洗浄水を加温する
。このため、洗浄作用が高まる。

また、洗浄工程の後トにおいて、排水ポンプ２３が作動
開始し、その排水管路系１６を通じて洗浄槽３のタンク
５に溜まっている洗浄水を排水する。また、エアー切換
弁２６が、洗浄室４側へ切り替わり、同時に、エヤーポ
ンプ２７が作動して、逆止弁３３のある管路３２を通じ
て口金７側へ洗浄室４内の空気を送り込み、その内視鏡
２のチャンネル内の水切りを行う。この動作は次の乾燥
工程で、も継続する。ヒータ３６も同様に乾燥工程中継
続する。

また、乾燥工程では、排気管路系１１における排気用フ
ァン９が作動し、電磁式排気弁１２は排気管路１１ａへ
切り替わっている。このため、排気管路系１１を通じて
洗浄室４の気体を外部へ排出する。

さらに、上記洗浄槽３内の空気は、ヒータ３６によって
加温されて昇温するととも乾燥状態になり、この空気が
内視鏡２の外面を乾燥する。また、その空気は内視鏡２
のチャンネル内を循環するから、そのチャンネル内の水
分も蒸発して乾燥してゆく。

以上のようにして充分な乾燥が行われると、過酸化水素
ガスによる消毒が行われる。すなわち、切換弁２９が過
酸化水素ガスガス発生ユニット２５側へ過酸化水素液カ
ートリッジ３０を接続する。これにより過酸化水素液カ
ートリッジ３０から、例えば３０％過酸化水素液が、過
酸化水素ガスガス発生ユニット２５へ送り込まれる。過
酸化水素ガス発生ユニット２５ではその３０％過酸化水
素液を気化し、過酸化水素ガスを発生させる。

エアー切換弁２６がエヤーポンプ２７側へ切り換わると
・ともに消毒弁２８が開放し、エヤーポンプ２７が作動
することにより、その過酸化水素ガスは洗浄槽３の洗浄
室４内へ送り込まれるとともに、口金７を通じて内視鏡
２のチャンネル内へ供給される。このようにして内視鏡
２の内外面がその過酸化水素ガスに触れて消毒される。

この消毒が終了すると、排気管路系１１のファン９が作
動するとともに、排気弁１２が過酸化水素ガス処理ユニ
ット１３側へ切り換わる。洗浄（ａ３内からの過酸化水
素ガスはその過酸化水素ガス処理ユニット１３で処理さ
れ、適宜、Ｈ２Ｏや０２に分解されて無害化し、外部へ
排出される。

なお、過酸化水素ガスは０．５ｐｐｎ＋程度の低濃度な
ので、内視鏡２に残留するものは僅かであり、かつ、そ
れは自然に分解するため、残留毒性等は心配がない。

次に、集団検診等においての症例間で短時間で行う洗浄
消毒工程の作用について、第３図で示すタイムチャート
をに従って説明する。これは洗浄、消毒、すすぎの各工
程に分けられる。

洗浄工程は上述した場合と同様に行われる。そして、こ
の洗浄工程後、消毒工程が行われる。

すなわち、給水弁３４を再び開いて洗浄槽３のタンク５
へ水道水を注入するとともに、管路切換弁２９を過酸化
水素液供給管路３１側へ開放して過酸化水素液を直接に
洗浄槽３のタンク５内に供給する。過酸化水素液カート
リッジ３０に収納されている過酸化水素液は、通常、３
０％程度の希釈液になっているので、その洗浄槽３のタ
ンク５内において上記給水による水道水で希釈され、３
％〜１０％程度の濃度になり、そのタンク５内へ貯留さ
れる。

この後、循環管路系１５の循環ポンプ２１が作動してそ
の循環管路系１５の２つの管路１５ａ。

１５ｂへそれぞれに分かれて上記口金７と噴射ノズル８
に供給される。そして、口金７から内視鏡２のチャンネ
ル内へ送液され、噴射ノズル８からは内視鏡２の外表面
への噴き付けられる。この低濃度の過酸化水素液によっ
て内視Ｒ２の内外表面の消毒が行われる。この際、洗浄
工程で内視ｍ２に付着した水分が消毒液に混入しても、
濃度低下はわずかであり、問題はない。また、あらかじ
め濃度低下を見込んで若干高めに濃度設定をしておいて
もよい。このように過酸化水素液によって内視鏡２を消
毒するため、過酸化水素ガスでの消毒とは異なり、消毒
効果が確保される。

この消毒工程の最後に、排水管路系１６の排水ポンプ２
３が作動し、タンク５内の過酸化水素液を排液する。ま
た、エアー切換弁が口金側へ切り換わるとともに、エア
ーポンプ２７が作動して内視鏡２のチャンネル内に残留
する過酸化水素液を排出する。

そして、消毒工、程が終了すると、すすぎ工程が行われ
る。すなわち、給水弁３４を再び開いて洗浄槽３のタン
ク５へ水道水を注入するとともに、循環管路系１５の循
環ポンプ２１を作動し、その循環管路系１５を通じてタ
ンク５内の水道水を上記口金７と噴射ノズル８に供給さ
れる。そして、口金７から内視鏡２のチャンネル内へ送
水し、噴射ノズル８からは内視！２の外表面へ噴き付け
る。

これによって内視鏡２の内外表面のすすぎが行われる。

さらに、この後、エアー切換弁２６が口金７側へ切り換
わるとともに、エアーポンプ２７か作動して内視鏡２の
チャンネル内に残留する水道水を排出する水切り動作が
行われる。

しかして、上記構成によれば、過酸化水素ガスによる通
常の消毒工程の他に低濃度の過酸化水素液による消毒工
程を選択できるため、症例間の短い時間でも、それに対
応できる。

また、低濃度の過酸化水素液による消毒工程では、過酸
化水素ガスによる消毒工程でも使用する過酸化水素液カ
ートリッジ３０を同じ原料源として用いることができる
。しかも、異なる上記各消毒工程において、はぼ同じ管
路やポンプなどを利用できるので、その構成の簡略化が
図れる。

なお、上記実施例において、過酸化水素液を噴射ノズル
８から内視鏡２の外表面へ噴き付ける噴霧作用を洗浄工
程においても、実行してもよい。

このようにすれば、過酸化水素液のもつ酸化作用をｌｒ
５れの除去に利用でき、洗浄効果の向上を高めることが
できる。この場合、水洗浄→過酸化水素酸洗浄−乾燥→
過酸化水素ガス洗浄といった工程が考えられる。

なお、本発明は上記各構成のものに限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能で
ある。例えば過酸化水素ガス発生ユニットとしてその原
料を過酸化水素液カートリッジからではなく、独自のも
のを使用してもよい。

［発明の効果］以上説明したように本発明によれば、過酸化水素ガスに
よる通常の消毒工程の他に低濃度の過酸化水素液による
消毒工程を選択できるため、症例間の短い時間でも、そ
れに対応できる。さらに、低濃度の過酸化水素液による
消毒工程と、過酸化水素ガスによる消毒工程とを同じ装
置で行うため、その過酸化水素源を共用したり、その他
の糸路を共用したりできるため、異なる消毒工程を行う
にも拘らず、その構成の簡略化が図れる。また、その各
消毒工程を行う装置を一台にまとめることができるので
、その装置の設置管理等が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示し、第１図
はその内視鏡用洗浄消毒装置の概略的な構成説明図、第
２図はその内視鏡用洗浄消毒装置による通常の洗浄消毒
工程動作のタイムチャート、第３図はその内視鏡用洗浄
消毒装置による症例間の洗浄消毒工程動作のタイムチャ
ートである。１・・・洗浄消毒装置、２・・・内視鏡、３・・・洗浄
槽、４・・・洗浄室、１１・・・排気管路系、１５・・
・循環管路系、１７・・・過酸化水素ガス供給用管路系
、１８・・・給水管路系、２５・・・過酸化水素ガス発
生ユニット、３０・・・過酸化水素液カートリッジ、３
１・・・過酸化水素酸供給管路。

Claims

【特許請求の範囲】

内視鏡を洗浄槽に設置してこの内視鏡を洗浄消毒する内
視鏡用洗浄消毒装置において、過酸化水素液源と、過酸
化水素ガス発生手段と、この過酸化水素ガス発生手段で
発生した過酸化水素ガスを洗浄槽側へ供給する過酸化水
素ガス供給手段と、上記過酸化水素液源からの過酸化水
素液を洗浄槽側へ供給する過酸化水素液供給手段と、上
記過酸化水素ガス供給手段を使用して過酸化水素ガスに
よる消毒工程と過酸化水素液供給手段を使用して過酸化
水素液による消毒工程とを選択する工程選択手段と、を
具備したことを特徴とする内視鏡用洗浄消毒装置。