JP2003134642A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2003134642A JP2001324170A JP2001324170A JP2003134642A JP 2003134642 A JP2003134642 A JP 2003134642A JP 2001324170 A JP2001324170 A JP 2001324170A JP 2001324170 A JP2001324170 A JP 2001324170A JP 2003134642 A JP2003134642 A JP 2003134642A
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孝幸 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロアーケースの底部に基板用コネクタをワン
タッチで簡易迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅固
に固定することができ、固定作業能率を向上させること
ができる電気接続箱を提供する。 【解決手段】 ロアーケース20の底部20Aに、横型
のコネクタハウジング42と複数本の端子44とを有す
る基板用コネクタ40を固定するコネクタ固定手段を備
えた電気接続箱において、前記コネクタ固定手段は、基
板用コネクタ40の端子44の垂直端子部44B(44
0B)に挟着されるプラグ挟着手段68とコネクタ収納
フード38に凹凸係合されるプラグ凹凸係合手段70を
有するコネクタ固定プラグ66で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器や自動車
の電気配線の接続に用いられる電気接続箱に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電気機器や自動車の電気配線の接続に用
いられる電気接続箱は、そのケース内部に電気回路や電
子部品等が搭載されたフレキシブルプリント基板(FP
C)やプリント基板(PCB)といった所謂、配線基板
と、配線基板及び外部のワイヤーハーネスを電気的に接
続するための基板用コネクタが収納されている。
【0003】従来のこの種の電気接続箱としては、例え
ば、図7に示すような構造のものが開発されている。即
ち、この電気接続箱は、上方へ開口するロアーケース1
と下方へ開口するアッパーケース2とを有する。そし
て、ロアーケース1とアッパーケース2は図示しない係
合凹部と係合片との係合により着脱自在に組み合わされ
る。ロアーケース1の内部には、ロアーケース1の底部
1Aの内周縁に取り付けられた複数の基板支持片3で支
持される、電気回路や電子部品4等が搭載された配線基
板5が収納される。ロアーケース1の底部1Aには、こ
れより下方へ突出すると共に配線基板5の面と平行な方
向に開口するようにしてコネクタ収納フード6が形成さ
れ、このコネクタ収納フード6に基板用コネクタ7が収
納される。
【0004】基板用コネクタ7は、図8(イ)(ロ)に
示すように、コネクタハウジング8、複数本の端子(導
電性ターミナル)9及び端子固定片10からなる。コネ
クタハウジング8は、横長の矩形状ブロック体8Aと配
線基板5の面と平行な方向に開口する横長の矩形状筒部
8Bとからなり、これら矩形状ブロック体8Aと矩形状
筒部8Bを一体にプラスチック成形することにより形成
される。矩形状筒部8B内には、図7に示すように、配
線基板5に電力等を供給するためのワイヤーハーネス1
1が接続された外部コネクタである雌コネクタ12が嵌
合する。
【0005】複数本の端子9は、それぞれ銅、アルミ、
これらの合金材料等の導電材料で出来た平型細線材をL
形状に折り曲げて形成され、内外2列に、且つ、幅方向
に所定のピッチで配列される。そして、これら端子9の
各水平端子部9Aがコネクタハウジング8の矩形状筒部
8B内に突設されて前記雌コネクタ12に接続され、各
垂直端子部9Bの上端が配線基板5の接続孔(スルーホ
ール)(図示せず)に挿入されて配線基板5の導体部と
半田付けされる。
【0006】端子固定片10はプラスチック製の矩形状
片からなり、その下側から複数本の端子9の垂直端子部
9Bを貫通させてその上端を端子固定片10から上方へ
所定長さ突出するようにして前記垂直端子部9Bの上端
近くに固定される。この端子固定片10は、端子9の垂
直端子部9Bの配列位置を配線基板5の接続孔の配列位
置に正確に合致させて、垂直端子部9Bの接続孔への挿
入動作を確実、且つ、円滑に行えるようにすると共に、
端子固定片10の上面が配線基板5の下面に当接(密
着)して、前記垂直端子部9Bが配線基板5から上方へ
突き出る高さを規定する機能を有する。
【0007】このような構成の電気接続箱において、基
板用コネクタ7はコネクタ収納フード6に収納された
後、コネクタ固定手段である止めねじ13により、その
コネクタハウジング8の矩形状ブロック体8Aがロアー
ケース1の底部に形成されるコネクタ収納フード6の底
面に固定される。これにより、前記雌コネクタ12が基
板用コネクタ7に斜め方向から挿入嵌合したり、基板用
コネクタ7から斜め方向へ抜去離脱したりして、基板用
コネクタ7がこじられても、こじり応力が配線基板5に
直接及ぶようなことがなくなる。また、前記端子9の垂
直端子部9Bの半田付け部分が割れて配線基板5と接続
不良を起こしたり、配線基板5が撓んで電気回路が損傷
したりするのが回避される。なお、14はこの電気接続
箱を自動車等の車両のボデー等に取り付け固定するため
に、アッパーケース2の前後部に突設されるケース取り
付け片である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の電気接続箱では、基板用コネクタ7をロアー
ケース1の底部に固定するコネクタ固定手段が、通常、
所望位置に精度よくねじ穴を形成することが容易でない
止めねじ13で構成されるので、ロアーケース1の底部
に基板用コネクタ7を正確に位置決めして固定すること
が容易でない。また、止めねじ13をドライバ等の締め
付け工具で締め付けて固定するので、ねじ締め付け工数
が増える。このため、基板用コネクタ12をコネクタ収
納フード6に迅速、且つ、精度よく固定することが出来
ないという問題があった。また、止めねじ13を締め付
け過ぎると、基板用コネクタ7に形成されたねじ穴が潰
れてばか穴になり、基板用コネクタ7をロアーケース1
にしっかり固定し難くなるので、ねじ締め付けトルク管
理が必要となる。このため、基板用コネクタ6の固定作
業が煩雑になり、作業能率が低下するという問題もあっ
た。
【0009】本発明は上記に鑑みて成されたもので、ロ
アーケースの底部に基板用コネクタをワンタッチで簡易
迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅固に固定するこ
とができ、固定作業能率を向上させることができる電気
接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載された電気接続箱は、着脱
自在に組み合わされるロアーケース及びアッパーケース
と、ロアーケースの内部に収納される配線基板と、ロア
ーケースの底部に形成されるコネクタ収納フードと、コ
ネクタ収納フードに収納される基板用コネクタと、基板
用コネクタをロアーケースの底部に固定するコネクタ固
定手段とを備え、前記基板用コネクタは、横型のコネク
タハウジングと、L形状に形成されて水平端子部がコネ
クタハウジング内に突設されると共に垂直端子部が配線
基板の接続孔に挿入されて配線基板と半田付けされる複
数本の端子と、これら端子の垂直端子部に該端子部の上
端が突出するようにして固定される端子固定片とで構成
される電気接続箱において、前記コネクタ固定手段は、
基板用コネクタの端子の垂直端子部に挟着されるプラグ
挟着手段とコネクタ収納フードに凹凸係合されるプラグ
凹凸係合手段とを有するコネクタ固定プラグからなるも
のである。
【0011】このような構成によると、コネクタ収納フ
ードに収納された基板用コネクタをコネクタ収納フード
に固定する場合には、プラグ挟着手段とプラグ凹凸係合
手段とを有する挟着・凹凸係合型のコネクタ固定プラグ
を用いて行うので、所望の位置にねじ穴を形成すること
が容易でない止めねじとねじ締め付け治具を用いる必要
がなくなる。従って、コネクタ収納フード、即ち、ロア
ーケースの底部に基板用コネクタをワンタッチで簡易迅
速に、且つ、精度よく位置決めして堅固に固定すること
ができる。また、ねじ締め付けトルク管理の必要がない
ので、固定作業が煩雑でなくなり、固定作業能率を向上
させることができる。
【0012】また、本発明の請求項2に記載された電気
接続箱は、請求項1記載の電気接続箱において、前記コ
ネクタ固定プラグのプラグ挟着手段が、基板用コネクタ
のコネクタハウジング上に配置されるプラグ本体の両側
部に横向きに突出するように設けられて先端に基板用コ
ネクタの端子の垂直端子部と係止する係止爪を有する一
対の弾性挟着舌片と、プラグ本体の前部に設けられて基
板用コネクタの端子固定片に突き当たる係止リブ又はプ
ラグ本体の下部に設けられて基板用コネクタのコネクタ
ハウジングに係止する係止段部とからなり、弾性挟着舌
片と係止リブ又は係止段部とにより基板用コネクタの端
子の垂直端子部又はコネクタハウジングを挟着してコネ
クタ固定プラグを基板用コネクタに装着するようにした
ものである。
【0013】このような構成のプラグ挟着手段を有する
コネクタ固定プラグを用いると、基板用コネクタにコネ
クタ固定プラグを着脱自在に、更に迅速、確実に固定す
ることができるので好ましい。
【0014】また、本発明の請求項3に記載された電気
接続箱は、請求項1又は2記載の電気接続箱において、
前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、プラ
グ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延
出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に
設けられる係合縦凹溝に係合する弾性係合舌片を備え、
この弾性係合舌片により基板用コネクタをコネクタ収納
フード内で位置決め固定するようにしたものである。
【0015】このような構成のプラグ凹凸係合手段を有
するコネクタ固定プラグを用いると、基板用コネクタを
コネクタ収納フード、即ち、ロアーケースの底部により
精度よく位置決め固定することができるほか、コネクタ
収納フードに対する基板用コネクタの挿脱着が容易とな
って電気接続箱のメンテナンス性を向上させることがで
きるので好ましい。
【0016】再に、本発明の請求項4に記載された電気
接続箱は、請求項3記載の電気接続箱において、前記コ
ネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、プラグ本体
の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出する
ように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けら
れる係合縦凹溝に係合し、上端に係合縦凹溝の上部内縁
と係止するロック爪を有する弾性係合舌片と、プラグ本
体の弾性係合舌片の背後に設けられて弾性係合舌片をそ
の弾性に抗してプラグ本体側へ撓ませ、コネクタ収納フ
ードの係合縦凹溝からの係合を解除するための弾性係合
舌片逃げ溝とからなるものである。
【0017】このような構成によると、コネクタ収納フ
ードに収納された基板用コネクタの移動が拘束されて、
ロアーケースの底部に基板用コネクタをしっかり固定す
ることができ、基板用コネクタが電気接続箱の使用中等
にがたついて異常音を生じる恐れがないほか、基板用コ
ネクタの挿脱着が更に容易になって、電気接続箱のメン
テナンス性をより向上させることができるので好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図面に基
づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
電気接続箱の構成分解斜視図、図2は図1の電気接続箱
の外観を示す斜視図、図3は図1の電気接続箱におい
て、ロアーケース20とその底部20Aに形成されるコ
ネクタ収納フード38に収納される基板用コネクタ40
を示す斜視図、図4は図1の電気接続箱において、ロア
ーケース20の底部20Aに形成されるコネクタ収納フ
ード38に基板用コネクタ40が収納された状態を拡大
して示す断面図である。
【0019】本実施形態の電気接続箱は、図1乃至4に
示すように、上方へ開口するロアーケース20と下方へ
開口するアッパーケース22とを有する。そして、ロア
ーケース20の両側縁部には係合凹溝24とフック受片
26が設けられ、アッパーケース22の両側縁部には係
合凹溝24とフック受片26に対応する位置に係合片2
8とフック30が設けられ、これら係合片28と係合凹
溝24及びフック30とフック受片26との係合によ
り、ロアーケース20とアッパーケース22が着脱自在
に組み合わされる。
【0020】ロアーケース20の内部には、ロアーケー
ス20の底部20Aの内周縁に取り付けられた複数の基
板支持片32で支持される、電気回路や電子部品34等
が搭載された配線基板36が収納される。ロアーケース
20の底部20Aには、これより下方へ突出すると共に
配線基板36の面と平行な方向に開口するようにしてコ
ネクタ収納フード38(図4参照)が形成される。この
コネクタ収納フード38には、基板用コネクタ40が収
納される。
【0021】基板用コネクタ40は、図4及び図5に詳
細に示すように、コネクタハウジング42、複数本の端
子(導電性ターミナル)44及び端子固定片46からな
る。
【0022】コネクタハウジング42は、横長の矩形状
ブロック体42Aと配線基板36の面と平行な方向に開
口する横長の矩形状筒部42Bとからなり、これら矩形
状ブロック体42Aと矩形状筒部42Bを一体にプラス
チック成形することにより横型に形成される。矩形状筒
部42B内には、配線基板36に電力等を供給するため
のワイヤーハーネスが接続された外部コネクタ(雌コネ
クタ)(図示せず)が嵌合する。
【0023】複数本の端子44は、それぞれ銅、アル
ミ、これらの合金材料等の導電材料で出来た平型細線材
をL形状に折り曲げて形成され、内外2列に、且つ、幅
方向に所定のピッチで配列される。図示するものでは、
内側列に6本、外側列に4本の合計10本の端子44が
配列されている。そして、これら端子44の各水平端子
部44Aがコネクタハウジング42の矩形状筒部42B
内に突設されて前記外部コネクタに接続され、各垂直端
子部44Bの上端が配線基板36の接続孔(スルーホー
ル)(図示せず)に挿入されて配線基板36の導体部と
半田付けされる。
【0024】端子固定片46はプラスチック製の矩形状
片からなり、その下側から10本の端子44の垂直端子
部44Bを貫通させてその上端を端子固定片46から上
方へ所定長さ突出するようにして前記垂直端子部44B
の上端近くに固定される。この端子固定片46は、端子
44の垂直端子部44Bの配列位置を配線基板36の接
続孔の配列位置に正確に合致させて、垂直端子部44B
の接続孔への挿入動作を確実、且つ、円滑に行えるよう
にすると共に、端子固定片46の上面が配線基板36の
下面に当接(密着)して、前記垂直端子部44Bが配線
基板36から上方へ突き出る高さを規定する機能を有す
る。
【0025】なお、ロアーケース20のコネクタ収納フ
ード38に収納された基板用コネクタ40において、ロ
アーケース20の底面から上方へ突き出た端子44の垂
直端子部44Bの上端を、ロアーケース20の内部に上
方から収納される配線基板36の接続孔に、該基板36
や接続孔を損傷することなく円滑に挿入することができ
るように、図1に示すロアーケース20の底部20Aに
形成されるコネクタ収納フード38において、その内側
壁近傍におけるコネクタ収納フード38を挟む両側対向
位置に、2本の位置決めピン48が立設される。また、
配線基板36の位置決めピン48に対応する位置に位置
決めピン48を挿入して通すピン挿入孔(図示せず)が
設けられる。
【0026】この場合、前記底部20Aに立設される位
置決めピン48の高さ位置が、コネクタ収納フード38
に収納された基板用コネクタ40における端子44の垂
直端子部44Bの配線基板36から上方に突き出た上端
の高さ位置よりも高くなるように、位置決めピン48の
長さが設定される。そうすると、前記垂直端子部44B
の上端が配線基板36の接続孔に挿入される前に、位置
決めピン48が配線基板36のピン挿入孔に挿入されて
配線基板36の位置を矯正することができるので好まし
い。
【0027】また、50、52、54は配線基板36に
搭載されたワイヤーハーネス雄コネクタ、56、58は
ワイヤーハーネス60が接続されたワイヤーハーネス雌
コネクタで、それぞれワイヤーハーネス雄コネクタ5
0、52に嵌合して接続される。62A、62Bはワイ
ヤーハーネス60を電気接続箱外へ取り出すためにロア
ーケース20及びアッパーケース22の後部に設けられ
たガイドダクト62の半割ダクト部材で、これら半割ダ
クト部材62A、62Bを組み合わせて係合することに
より、ガイドダクト52が形成される。64はこの電気
接続箱を自動車等の車両のボデー等に取り付け固定する
ために、ロアーケース20及びアッパーケース22の前
部及びガイドダクト62の後部にそれぞれ突設されるケ
ース取り付け片である。
【0028】更に、本発明の電気接続箱は、基板用コネ
クタ40をロアーケース20の底部1Aに固定するコネ
クタ固定手段として、従来の止めねじ13の代わりに、
基板用コネクタ40の端子44の垂直端子部44Bに挟
着されるプラグ挟着手段68とコネクタ収納フード38
に凹凸係合されるプラグ凹凸係合手段70とを有するコ
ネクタ固定プラグ66を用いている。
【0029】このようなコネクタ固定プラグ66によ
り、コネクタ収納フード38に収納される基板用コネク
タ40を、コネクタ収納フード38、即ち、ロアーケー
ス20の底部20Aに固定するので、外部コネクタが基
板用コネクタ40に斜め方向から挿入嵌合したり、基板
用コネクタ40から斜め方向へ抜去離脱したりして、基
板用コネクタ40がこじられても、こじり応力が配線基
板36側に直接及ぶようなことがなくなる。従って、基
板用コネクタ40の端子44を構成する垂直端子部44
Bの半田付け部分が割れて配線基板36と接続不良を起
こしたり、配線基板36が撓んで電気回路が損傷したり
するようなことがなくなる。
【0030】また、プラグ挟着手段68とプラグ凹凸係
合手段70とを有する挟着・凹凸係合型のコネクタ固定
プラグ66を用いて基板用コネクタ40を固定するの
で、コネクタ収納フード38に基板用コネクタ40をワ
ンタッチで簡易迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅
固に固定することができる。更に、従来のようなねじ締
め付けトルクを管理する必要がないので、基板用コネク
タ40の固定作業が簡単になり、固定作業能率を向上さ
せることができる。
【0031】コネクタ固定プラグ66のプラグ挟着手段
68は、図4、図5及び図6に示すように、基板用コネ
クタ40のコネクタハウジング42上に配置されるプラ
グ本体72の両側部に横向きに突出するように設けられ
て先端に基板用コネクタ40の端子44の垂直端子部4
4Bと係止する係止爪76を有する一対の弾性挟着舌片
74と、プラグ本体72の前部に設けられて基板用コネ
クタ40の端子固定片46に突き当たる係止リブ78又
はプラグ本体72の下部に設けられて基板用コネクタ4
0のコネクタハウジング42に係止する係止段部80
(図4参照)とからなる。
【0032】図示のものでは、前記弾性挟着舌片74の
係止爪76が、図6に示すように、基板用コネクタ40
の内側に6本配列された端子44の垂直端子部44Bに
あって幅方向の左右両側端に配列された2本の垂直端子
部440Bに係止されている。また、前記係止段部80
がコネクタハウジング42の矩形状ブロック体42Aに
係止されている(図4参照)。このような弾性挟着舌片
74と係止リブ78又は係止段部80とにより基板用コ
ネクタ40の端子44の垂直端子部44B又はコネクタ
ハウジング42を挟着してコネクタ固定プラグ66を基
板用コネクタ40に装着するようにしたプラグ挟着手段
68を用いると、基板用コネクタ40にコネクタ固定プ
ラグ66を着脱自在に、更に迅速、確実に固定すること
ができるので好ましい。
【0033】更に、コネクタ固定プラグ66のプラグ凹
凸係合手段70は、図3、図4及び図5に示すように、
プラグ本体72の少なくとも両側部に外側方へ突出して
上方に延出するように設けられてコネクタ収納フード3
8の内側壁に設けられる係合縦凹溝82に係合する弾性
係合舌片84を備え、弾性係合舌片84により基板用コ
ネクタ40をコネクタ収納フード38内で位置決め固定
するようになっている。
【0034】このようなプラグ本体72の少なくとも両
側部にコネクタ収納フード38の内側壁に設けられる係
合縦凹溝82に係合する弾性係合舌片84を設けたプラ
グ凹凸係合手段70を用いると、基板用コネクタ40を
コネクタ収納フード38、即ち、ロアーケース20の底
部20Aにより精度よく位置決め固定することができる
ほか、コネクタ収納フード38に対する基板用コネクタ
40の挿脱着が容易となって電気接続箱のメンテナンス
性を向上させることができるので好ましい。
【0035】また、図示のものでは、弾性係合舌片84
の上端に、基板用コネクタ40が下方に押し込まれてコ
ネクタ収納フード38に収納されると同時に係合縦凹溝
82の上部内縁82Aと係止し、基板用コネクタ40を
移動しないように固定するロック爪86を有する。更
に、プラグ本体72の弾性係合舌片84の背後には、弾
性係合舌片84をその弾性に抗してプラグ本体72側へ
撓ませ、コネクタ収納フード38の係合縦凹溝82から
の係合の解除を容易にする弾性係合舌片逃げ溝88が設
けられる。なお、図示のものでは、前記弾性係合舌片8
4がプラグ本体72の後側部側にも設けられ、プラグ本
体72を三方から囲むようになっている。更に、前記後
側部に設けられた弾性係合舌片84に対応して同様に係
合縦凹溝82、上部内縁82A,ロック爪86及び弾性
係合舌片逃げ溝88が設けられる。
【0036】このように、プラグ凹凸係合手段70とし
て、更に、弾性係合舌片84の上端にロック爪86を有
し、また、プラグ本体72に弾性係合舌片逃げ溝88が
設けられたものを用いると、コネクタ収納フード38に
収納された基板用コネクタ40の移動が拘束されて、ロ
アーケースの底部に基板用コネクタをしっかり固定する
ことができ、基板用コネクタが電気接続箱の使用中等に
がたついて異常音を生じる恐れがないほか、更に、基板
用コネクタの挿脱着が更に容易になって、電気接続箱の
メンテナンス性をより向上させることができるので好ま
しい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の電気接続箱によると、基板用コネクタをロアーケ
ースの底部に固定するコネクタ固定手段が、基板用コネ
クタの端子の垂直端子部に挟着されるプラグ挟着手段と
コネクタ収納フードに凹凸係合されるプラグ凹凸係合手
段とを有するコネクタ固定プラグからなるので、所望の
位置にねじ穴を形成することの難しい止めねじとねじ締
め付け治具を用いる必要がなくなり、コネクタ収納フー
ドに基板用コネクタをワンタッチで簡易迅速に、且つ、
精度よく位置決めして堅固に固定することができる。ま
た、ねじ締め付けトルク管理の必要がないので、固定作
業が煩雑でなくなり、固定作業能率を向上させることが
できる。
【0038】また、本発明の請求項2に記載された電気
接続箱によると、請求項1記載の電気接続箱におけるコ
ネクタ固定プラグのプラグ挟着手段が、プラグ本体に設
けられる弾性挟着舌片と係止リブ又は係止段部とにより
基板用コネクタの端子の垂直端子部又はコネクタハウジ
ングを挟着してコネクタ固定プラグを基板用コネクタに
装着するようにしたもので構成されるので、基板用コネ
クタにコネクタ固定プラグを着脱自在に、更に迅速、確
実に固定することができる。
【0039】また、本発明の請求項3に記載された電気
接続箱によると、請求項1又は2記載の電気接続箱にお
けるコネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、プラ
グ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出するように設
けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合
縦凹溝に係合する弾性係合舌片を備え、この弾性係合舌
片により基板用コネクタをコネクタ収納フード内で位置
決め固定するように構成されるので、基板用コネクタを
コネクタ収納フード、即ち、ロアーケースの底部により
精度よく位置決め固定することができるほか、コネクタ
収納フードに対する基板用コネクタの挿脱着が容易とな
って電気接続箱のメンテナンス性を向上させることがで
きる。
【0040】再に、本発明の請求項4に記載された電気
接続箱によると、請求項3記載の電気接続箱におけるコ
ネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、更に、弾性
係合舌片の上端に係合縦凹溝の上部内縁と係止するロッ
ク爪を有し、且つ、プラグ本体の弾性係合舌片の背後に
弾性係合舌片を係合縦凹溝からの係合を解除するための
弾性係合舌片逃げ溝が設けられるので、コネクタ収納フ
ードに収納された基板用コネクタの移動が拘束されて、
ロアーケースの底部に基板用コネクタをしっかり固定す
ることができ、基板用コネクタが電気接続箱の使用中等
にがたついて異常音を生じる恐れがないほか、更に、基
板用コネクタの挿脱着が更に容易になって、電気接続箱
のメンテナンス性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電気接続箱の構成分
解斜視図である。
【図2】図1の電気接続箱の外観を示す斜視図である。
【図3】図1の電気接続箱において、ロアーケースとそ
の底部に収納される基板用コネクタを示す斜視図であ
る。
【図4】図1の電気接続箱において、ロアーケースの底
部に形成されるコネクタ収納フードに基板用コネクタが
収納された状態を拡大して示す断面図である。
【図5】図1の電気接続箱において、基板用コネクタに
コネクタ固定プラグを装着した状態を示す拡大斜視図で
ある。
【図6】図5に示すコネクタ固定プラグのプラグ挟着手
段により、基板用コネクタの端子の垂直端子部にコネク
タ固定プラグのプラグ本体を挟着する状態を示す説明図
である。
【図7】従来の電気接続箱の断面概要図である。
【図8】図7の電気接続箱における基板用コネクタを拡
大して示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は正面図で
ある。
【符号の説明】
20 ロアーケース 22 アッパーケース 24 係合凹溝 26 フック受片 28 係合片 30 フック 32 基板支持片 34 電子部品 36 配線基板 38 コネクタ収納フード 40 基板用コネクタ 42 コネクタハウジング 42A 矩形状ブロック体 42B 矩形状筒部 44 端子 44A 水平端子部 44B 垂直端子部 440B 垂直端子部 46 端子固定片 48 位置決めピン 50、52、54 ワイヤーハーネス雄コネクタ 56、58 ワイヤーハーネス雌コネクタ 60 ワイヤーハーネス 62 ガイドダクト 62A、62B 半割ダクト部材 64 ケース取り付け片 66 コネクタ固定プラグ 68 プラグ挟着手段 70 プラグ凹凸係合手段 72 プラグ本体 74 弾性挟着舌片 76 係止爪 78 係止リブ 80 係止段部 82 係合縦凹溝 82A 上部内縁 84 弾性係合舌片 86 ロック爪 88 弾性係合舌片逃げ溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱自在に組み合わされるロアーケース
    及びアッパーケースと、ロアーケースの内部に収納され
    る配線基板と、ロアーケースの底部に形成されるコネク
    タ収納フードと、コネクタ収納フードに収納される基板
    用コネクタと、基板用コネクタをロアーケースの底部に
    固定するコネクタ固定手段とを備え、前記基板用コネク
    タは、横型のコネクタハウジングと、L形状に形成され
    て水平端子部がコネクタハウジング内に突設されると共
    に垂直端子部が配線基板の接続孔に挿入されて配線基板
    と半田付けされる複数本の端子と、これら端子の垂直端
    子部に該端子部の上端が突出するようにして固定される
    端子固定片とで構成される電気接続箱において、前記コ
    ネクタ固定手段は、基板用コネクタの端子の垂直端子部
    に挟着されるプラグ挟着手段とコネクタ収納フードに凹
    凸係合されるプラグ凹凸係合手段とを有するコネクタ固
    定プラグからなることを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記コネクタ固定プラグのプラグ挟着手
    段は、基板用コネクタのコネクタハウジング上に配置さ
    れるプラグ本体の両側部に横向きに突出するように設け
    られて先端に基板用コネクタの端子の垂直端子部と係止
    する係止爪を有する一対の弾性挟着舌片と、プラグ本体
    の前部に設けられて基板用コネクタの端子固定片に突き
    当たる係止リブ又はプラグ本体の下部に設けられて基板
    用コネクタのコネクタハウジングに係止する係止段部と
    からなり、弾性挟着舌片と係止リブ又は係止段部とによ
    り基板用コネクタの端子の垂直端子部又はコネクタハウ
    ジングを挟着してコネクタ固定プラグを基板用コネクタ
    に装着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係
    合手段は、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突
    出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フ
    ードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合する弾性係
    合舌片を備え、この弾性係合舌片により基板用コネクタ
    をコネクタ収納フード内で位置決め固定するようにした
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係
    合手段は、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突
    出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フ
    ードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合し、上端に
    係合縦凹溝の上部内縁と係止するロック爪を有する弾性
    係合舌片と、プラグ本体の弾性係合舌片の背後に設けら
    れて弾性係合舌片をその弾性に抗してプラグ本体側へ撓
    ませ、コネクタ収納フードの係合縦凹溝からの係合を解
    除するための弾性係合舌片逃げ溝とからなることを特徴
    とする請求項3記載の電気接続箱。
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