JP4002087B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器や自動車の電気配線の接続に用いられる電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気機器や自動車の電気配線の接続に用いられる電気接続箱は、そのケース内部に電気回路や電子部品等が搭載されたフレキシブルプリント基板(FPC)やプリント基板(PCB)といった所謂、配線基板と、配線基板及び外部のワイヤーハーネスを電気的に接続するための基板用コネクタが収納されている。
【0003】
従来のこの種の電気接続箱としては、例えば、図7に示すような構造のものが開発されている。即ち、この電気接続箱は、上方へ開口するロアーケース1と下方へ開口するアッパーケース2とを有する。そして、ロアーケース1とアッパーケース2は図示しない係合凹部と係合片との係合により着脱自在に組み合わされる。ロアーケース1の内部には、ロアーケース1の底部1Aの内周縁に取り付けられた複数の基板支持片3で支持される、電気回路や電子部品4等が搭載された配線基板5が収納される。ロアーケース1の底部1Aには、これより下方へ突出すると共に配線基板5の面と平行な方向に開口するようにしてコネクタ収納フード6が形成され、このコネクタ収納フード6に基板用コネクタ7が収納される。
【0004】
基板用コネクタ7は、図8(イ)(ロ)に示すように、コネクタハウジング8、複数本の端子(導電性ターミナル)9及び端子固定片10からなる。コネクタハウジング8は、横長の矩形状ブロック体8Aと配線基板5の面と平行な方向に開口する横長の矩形状筒部8Bとからなり、これら矩形状ブロック体8Aと矩形状筒部8Bを一体にプラスチック成形することにより形成される。矩形状筒部8B内には、図7に示すように、配線基板5に電力等を供給するためのワイヤーハーネス11が接続された外部コネクタである雌コネクタ12が嵌合する。
【0005】
複数本の端子9は、それぞれ銅、アルミ、これらの合金材料等の導電材料で出来た平型細線材をL形状に折り曲げて形成され、内外2列に、且つ、幅方向に所定のピッチで配列される。そして、これら端子9の各水平端子部9Aがコネクタハウジング8の矩形状筒部8B内に突設されて前記雌コネクタ12に接続され、各垂直端子部9Bの上端が配線基板5の接続孔(スルーホール)(図示せず)に挿入されて配線基板5の導体部と半田付けされる。
【0006】
端子固定片10はプラスチック製の矩形状片からなり、その下側から複数本の端子9の垂直端子部9Bを貫通させてその上端を端子固定片10から上方へ所定長さ突出するようにして前記垂直端子部9Bの上端近くに固定される。この端子固定片10は、端子9の垂直端子部9Bの配列位置を配線基板5の接続孔の配列位置に正確に合致させて、垂直端子部9Bの接続孔への挿入動作を確実、且つ、円滑に行えるようにすると共に、端子固定片10の上面が配線基板5の下面に当接(密着)して、前記垂直端子部9Bが配線基板5から上方へ突き出る高さを規定する機能を有する。
【0007】
このような構成の電気接続箱において、基板用コネクタ7はコネクタ収納フード6に収納された後、コネクタ固定手段である止めねじ13により、そのコネクタハウジング8の矩形状ブロック体8Aがロアーケース1の底部に形成されるコネクタ収納フード6の底面に固定される。これにより、前記雌コネクタ12が基板用コネクタ7に斜め方向から挿入嵌合したり、基板用コネクタ7から斜め方向へ抜去離脱したりして、基板用コネクタ7がこじられても、こじり応力が配線基板5に直接及ぶようなことがなくなる。また、前記端子9の垂直端子部9Bの半田付け部分が割れて配線基板5と接続不良を起こしたり、配線基板5が撓んで電気回路が損傷したりするのが回避される。なお、14はこの電気接続箱を自動車等の車両のボデー等に取り付け固定するために、アッパーケース2の前後部に突設されるケース取り付け片である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の電気接続箱では、基板用コネクタ7をロアーケース1の底部に固定するコネクタ固定手段が、通常、所望位置に精度よくねじ穴を形成することが容易でない止めねじ13で構成されるので、ロアーケース1の底部に基板用コネクタ7を正確に位置決めして固定することが容易でない。また、止めねじ13をドライバ等の締め付け工具で締め付けて固定するので、ねじ締め付け工数が増える。このため、基板用コネクタ12をコネクタ収納フード6に迅速、且つ、精度よく固定することが出来ないという問題があった。また、止めねじ13を締め付け過ぎると、基板用コネクタ7に形成されたねじ穴が潰れてばか穴になり、基板用コネクタ7をロアーケース1にしっかり固定し難くなるので、ねじ締め付けトルク管理が必要となる。このため、基板用コネクタ6の固定作業が煩雑になり、作業能率が低下するという問題もあった。
【0009】
本発明は上記に鑑みて成されたもので、ロアーケースの底部に基板用コネクタをワンタッチで簡易迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅固に固定することができ、固定作業能率を向上させることができる電気接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された電気接続箱は、着脱自在に組み合わされるロアーケース及びアッパーケースと、ロアーケースの内部に収納される配線基板と、ロアーケースの底部に形成されるコネクタ収納フードと、コネクタ収納フードに収納され、横型のコネクタハウジングとL形状に形成されて水平端子部がコネクタハウジング内に突設されると共に垂直端子部が配線基板の接続孔に挿入されて配線基板と半田付けされる複数本の端子の垂直端子部に該端子部の上端が突出するようにして固定される端子固定片とから構成される基板用コネクタと、該基板用コネクタをロアーケースの底部に固定するコネクタ固定手段とを備える電気接続箱において、前記コネクタ固定手段は、基板用コネクタの端子の垂直端子部に挟着されるプラグ挟着手段とコネクタ収納フードに凹凸係合されるプラグ凹凸係合手段とを有するコネクタ固定プラグからなり、前記コネクタ固定プラグのプラグ挟着手段は、基板用コネクタのコネクタハウジング上に配置されるプラグ本体の両側部に横向きに突出するように設けられて先端に基板用コネクタの端子の垂直端子部と係止する係止爪を有する一対の弾性挟着舌片と、プラグ本体の前部に設けられて基板用コネクタの端子固定片に突き当たる係止リブ又はプラグ本体の下部に設けられて基板用コネクタのコネクタハウジングに係止する係止段部とからなり、弾性挟着舌片と係止リブ又は係止段部とにより基板用コネクタの端子の垂直端子部又はコネクタハウジングを挟着してコネクタ固定プラグを基板用コネクタに装着するようにし、前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段は、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合する弾性係合舌片を備え、この弾性係合舌片により基板用コネクタをコネクタ収納フード内で位置決め固定するようにしたことを特徴とする電気接続箱である。
【0011】
このような構成によると、コネクタ収納フードに収納された基板用コネクタをコネクタ収納フードに固定する場合には、プラグ挟着手段とプラグ凹凸係合手段とを有する挟着・凹凸係合型のコネクタ固定プラグを用いて行うので、所望の位置にねじ穴を形成することが容易でない止めねじとねじ締め付け治具を用いる必要がなくなる。従って、コネクタ収納フード、即ち、ロアーケースの底部に基板用コネクタをワンタッチで簡易迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅固に固定することができる。また、ねじ締め付けトルク管理の必要がないので、固定作業が煩雑でなくなり、固定作業能率を向上させることができる。
【0012】
更に、前記コネクタ固定プラグのプラグ挟着手段が、基板用コネクタのコネクタハウジング上に配置されるプラグ本体の両側部に横向きに突出するように設けられて先端に基板用コネクタの端子の垂直端子部と係止する係止爪を有する一対の弾性挟着舌片と、プラグ本体の前部に設けられて基板用コネクタの端子固定片に突き当たる係止リブ又はプラグ本体の下部に設けられて基板用コネクタのコネクタハウジングに係止する係止段部とからなり、弾性挟着舌片と係止リブ又は係止段部とにより基板用コネクタの端子の垂直端子部又はコネクタハウジングを挟着してコネクタ固定プラグを基板用コネクタに装着するようにしたものである。
【0013】
このような構成のプラグ挟着手段を有するコネクタ固定プラグを用いると、基板用コネクタにコネクタ固定プラグを着脱自在に、更に迅速、確実に固定することができるので好ましい。
【0014】
更に、前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合する弾性係合舌片を備え、この弾性係合舌片により基板用コネクタをコネクタ収納フード内で位置決め固定するようにしたものである。
【0015】
このような構成のプラグ凹凸係合手段を有するコネクタ固定プラグを用いると、基板用コネクタをコネクタ収納フード、即ち、ロアーケースの底部により精度よく位置決め固定することができるほか、コネクタ収納フードに対する基板用コネクタの挿脱着が容易となって電気接続箱のメンテナンス性を向上させることができるので好ましい。
【0016】
更に、本発明の請求項2に記載された電気接続箱は、請求項1記載の電気接続箱において、前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合し、上端に係合縦凹溝の上部内縁と係止するロック爪を有する弾性係合舌片と、プラグ本体の弾性係合舌片の背後に設けられて弾性係合舌片をその弾性に抗してプラグ本体側へ撓ませ、コネクタ収納フードの係合縦凹溝からの係合を解除するための弾性係合舌片逃げ溝とからなるものである。
【0017】
このような構成によると、コネクタ収納フードに収納された基板用コネクタの移動が拘束されて、ロアーケースの底部に基板用コネクタをしっかり固定することができ、基板用コネクタが電気接続箱の使用中等にがたついて異常音を生じる恐れがないほか、基板用コネクタの挿脱着が更に容易になって、電気接続箱のメンテナンス性をより向上させることができるので好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示す電気接続箱の構成分解斜視図、図2は図1の電気接続箱の外観を示す斜視図、図3は図1の電気接続箱において、ロアーケース20とその底部20Aに形成されるコネクタ収納フード38に収納される基板用コネクタ40を示す斜視図、図4は図1の電気接続箱において、ロアーケース20の底部20Aに形成されるコネクタ収納フード38に基板用コネクタ40が収納された状態を拡大して示す断面図である。
【0019】
本実施形態の電気接続箱は、図1乃至4に示すように、上方へ開口するロアーケース20と下方へ開口するアッパーケース22とを有する。そして、ロアーケース20の両側縁部には係合凹溝24とフック受片26が設けられ、アッパーケース22の両側縁部には係合凹溝24とフック受片26に対応する位置に係合片28とフック30が設けられ、これら係合片28と係合凹溝24及びフック30とフック受片26との係合により、ロアーケース20とアッパーケース22が着脱自在に組み合わされる。
【0020】
ロアーケース20の内部には、ロアーケース20の底部20Aの内周縁に取り付けられた複数の基板支持片32で支持される、電気回路や電子部品34等が搭載された配線基板36が収納される。ロアーケース20の底部20Aには、これより下方へ突出すると共に配線基板36の面と平行な方向に開口するようにしてコネクタ収納フード38(図4参照)が形成される。このコネクタ収納フード38には、基板用コネクタ40が収納される。
【0021】
基板用コネクタ40は、図4及び図5に詳細に示すように、コネクタハウジング42、複数本の端子(導電性ターミナル)44及び端子固定片46からなる。
【0022】
コネクタハウジング42は、横長の矩形状ブロック体42Aと配線基板36の面と平行な方向に開口する横長の矩形状筒部42Bとからなり、これら矩形状ブロック体42Aと矩形状筒部42Bを一体にプラスチック成形することにより横型に形成される。矩形状筒部42B内には、配線基板36に電力等を供給するためのワイヤーハーネスが接続された外部コネクタ(雌コネクタ)(図示せず)が嵌合する。
【0023】
複数本の端子44は、それぞれ銅、アルミ、これらの合金材料等の導電材料で出来た平型細線材をL形状に折り曲げて形成され、内外2列に、且つ、幅方向に所定のピッチで配列される。図示するものでは、内側列に6本、外側列に4本の合計10本の端子44が配列されている。そして、これら端子44の各水平端子部44Aがコネクタハウジング42の矩形状筒部42B内に突設されて前記外部コネクタに接続され、各垂直端子部44Bの上端が配線基板36の接続孔(スルーホール)(図示せず)に挿入されて配線基板36の導体部と半田付けされる。
【0024】
端子固定片46はプラスチック製の矩形状片からなり、その下側から10本の端子44の垂直端子部44Bを貫通させてその上端を端子固定片46から上方へ所定長さ突出するようにして前記垂直端子部44Bの上端近くに固定される。この端子固定片46は、端子44の垂直端子部44Bの配列位置を配線基板36の接続孔の配列位置に正確に合致させて、垂直端子部44Bの接続孔への挿入動作を確実、且つ、円滑に行えるようにすると共に、端子固定片46の上面が配線基板36の下面に当接(密着)して、前記垂直端子部44Bが配線基板36から上方へ突き出る高さを規定する機能を有する。
【0025】
なお、ロアーケース20のコネクタ収納フード38に収納された基板用コネクタ40において、ロアーケース20の底面から上方へ突き出た端子44の垂直端子部44Bの上端を、ロアーケース20の内部に上方から収納される配線基板36の接続孔に、該基板36や接続孔を損傷することなく円滑に挿入することができるように、図1に示すロアーケース20の底部20Aに形成されるコネクタ収納フード38において、その内側壁近傍におけるコネクタ収納フード38を挟む両側対向位置に、2本の位置決めピン48が立設される。また、配線基板36の位置決めピン48に対応する位置に位置決めピン48を挿入して通すピン挿入孔(図示せず)が設けられる。
【0026】
この場合、前記底部20Aに立設される位置決めピン48の高さ位置が、コネクタ収納フード38に収納された基板用コネクタ40における端子44の垂直端子部44Bの配線基板36から上方に突き出た上端の高さ位置よりも高くなるように、位置決めピン48の長さが設定される。そうすると、前記垂直端子部44Bの上端が配線基板36の接続孔に挿入される前に、位置決めピン48が配線基板36のピン挿入孔に挿入されて配線基板36の位置を矯正することができるので好ましい。
【0027】
また、50、52、54は配線基板36に搭載されたワイヤーハーネス雄コネクタ、56、58はワイヤーハーネス60が接続されたワイヤーハーネス雌コネクタで、それぞれワイヤーハーネス雄コネクタ50、52に嵌合して接続される。62A、62Bはワイヤーハーネス60を電気接続箱外へ取り出すためにロアーケース20及びアッパーケース22の後部に設けられたガイドダクト62の半割ダクト部材で、これら半割ダクト部材62A、62Bを組み合わせて係合することにより、ガイドダクト52が形成される。64はこの電気接続箱を自動車等の車両のボデー等に取り付け固定するために、ロアーケース20及びアッパーケース22の前部及びガイドダクト62の後部にそれぞれ突設されるケース取り付け片である。
【0028】
更に、本発明の電気接続箱は、基板用コネクタ40をロアーケース20の底部1Aに固定するコネクタ固定手段として、従来の止めねじ13の代わりに、基板用コネクタ40の端子44の垂直端子部44Bに挟着されるプラグ挟着手段68とコネクタ収納フード38に凹凸係合されるプラグ凹凸係合手段70とを有するコネクタ固定プラグ66を用いている。
【0029】
このようなコネクタ固定プラグ66により、コネクタ収納フード38に収納される基板用コネクタ40を、コネクタ収納フード38、即ち、ロアーケース20の底部20Aに固定するので、外部コネクタが基板用コネクタ40に斜め方向から挿入嵌合したり、基板用コネクタ40から斜め方向へ抜去離脱したりして、基板用コネクタ40がこじられても、こじり応力が配線基板36側に直接及ぶようなことがなくなる。従って、基板用コネクタ40の端子44を構成する垂直端子部44Bの半田付け部分が割れて配線基板36と接続不良を起こしたり、配線基板36が撓んで電気回路が損傷したりするようなことがなくなる。
【0030】
また、プラグ挟着手段68とプラグ凹凸係合手段70とを有する挟着・凹凸係合型のコネクタ固定プラグ66を用いて基板用コネクタ40を固定するので、コネクタ収納フード38に基板用コネクタ40をワンタッチで簡易迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅固に固定することができる。更に、従来のようなねじ締め付けトルクを管理する必要がないので、基板用コネクタ40の固定作業が簡単になり、固定作業能率を向上させることができる。
【0031】
コネクタ固定プラグ66のプラグ挟着手段68は、図4、図5及び図6に示すように、基板用コネクタ40のコネクタハウジング42上に配置されるプラグ本体72の両側部に横向きに突出するように設けられて先端に基板用コネクタ40の端子44の垂直端子部44Bと係止する係止爪76を有する一対の弾性挟着舌片74と、プラグ本体72の前部に設けられて基板用コネクタ40の端子固定片46に突き当たる係止リブ78又はプラグ本体72の下部に設けられて基板用コネクタ40のコネクタハウジング42に係止する係止段部80(図4参照)とからなる。
【0032】
図示のものでは、前記弾性挟着舌片74の係止爪76が、図6に示すように、基板用コネクタ40の内側に6本配列された端子44の垂直端子部44Bにあって幅方向の左右両側端に配列された2本の垂直端子部440Bに係止されている。また、前記係止段部80がコネクタハウジング42の矩形状ブロック体42Aに係止されている(図4参照)。このような弾性挟着舌片74と係止リブ78又は係止段部80とにより基板用コネクタ40の端子44の垂直端子部44B又はコネクタハウジング42を挟着してコネクタ固定プラグ66を基板用コネクタ40に装着するようにしたプラグ挟着手段68を用いると、基板用コネクタ40にコネクタ固定プラグ66を着脱自在に、更に迅速、確実に固定することができるので好ましい。
【0033】
更に、コネクタ固定プラグ66のプラグ凹凸係合手段70は、図3、図4及び図5に示すように、プラグ本体72の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フード38の内側壁に設けられる係合縦凹溝82に係合する弾性係合舌片84を備え、弾性係合舌片84により基板用コネクタ40をコネクタ収納フード38内で位置決め固定するようになっている。
【0034】
このようなプラグ本体72の少なくとも両側部にコネクタ収納フード38の内側壁に設けられる係合縦凹溝82に係合する弾性係合舌片84を設けたプラグ凹凸係合手段70を用いると、基板用コネクタ40をコネクタ収納フード38、即ち、ロアーケース20の底部20Aにより精度よく位置決め固定することができるほか、コネクタ収納フード38に対する基板用コネクタ40の挿脱着が容易となって電気接続箱のメンテナンス性を向上させることができるので好ましい。
【0035】
また、図示のものでは、弾性係合舌片84の上端に、基板用コネクタ40が下方に押し込まれてコネクタ収納フード38に収納されると同時に係合縦凹溝82の上部内縁82Aと係止し、基板用コネクタ40を移動しないように固定するロック爪86を有する。更に、プラグ本体72の弾性係合舌片84の背後には、弾性係合舌片84をその弾性に抗してプラグ本体72側へ撓ませ、コネクタ収納フード38の係合縦凹溝82からの係合の解除を容易にする弾性係合舌片逃げ溝88が設けられる。なお、図示のものでは、前記弾性係合舌片84がプラグ本体72の後側部側にも設けられ、プラグ本体72を三方から囲むようになっている。更に、前記後側部に設けられた弾性係合舌片84に対応して同様に係合縦凹溝82、上部内縁82A,ロック爪86及び弾性係合舌片逃げ溝88が設けられる。
【0036】
このように、プラグ凹凸係合手段70として、更に、弾性係合舌片84の上端にロック爪86を有し、また、プラグ本体72に弾性係合舌片逃げ溝88が設けられたものを用いると、コネクタ収納フード38に収納された基板用コネクタ40の移動が拘束されて、ロアーケースの底部に基板用コネクタをしっかり固定することができ、基板用コネクタが電気接続箱の使用中等にがたついて異常音を生じる恐れがないほか、更に、基板用コネクタの挿脱着が更に容易になって、電気接続箱のメンテナンス性をより向上させることができるので好ましい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載の電気接続箱によると、基板用コネクタをロアーケースの底部に固定するコネクタ固定手段が、基板用コネクタの端子の垂直端子部に挟着されるプラグ挟着手段とコネクタ収納フードに凹凸係合されるプラグ凹凸係合手段とを有するコネクタ固定プラグからなるので、所望の位置にねじ穴を形成することの難しい止めねじとねじ締め付け治具を用いる必要がなくなり、コネクタ収納フードに基板用コネクタをワンタッチで簡易迅速に、且つ、精度よく位置決めして堅固に固定することができる。また、ねじ締め付けトルク管理の必要がないので、固定作業が煩雑でなくなり、固定作業能率を向上させることができる。
【0038】
更に、請求項1記載の電気接続箱におけるコネクタ固定プラグのプラグ挟着手段が、プラグ本体に設けられる弾性挟着舌片と係止リブ又は係止段部とにより基板用コネクタの端子の垂直端子部又はコネクタハウジングを挟着してコネクタ固定プラグを基板用コネクタに装着するようにしたもので構成されるので、基板用コネクタにコネクタ固定プラグを着脱自在に、更に迅速、確実に固定することができる。
【0039】
更に、請求項1記載の電気接続箱におけるコネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合する弾性係合舌片を備え、この弾性係合舌片により基板用コネクタをコネクタ収納フード内で位置決め固定するように構成されるので、基板用コネクタをコネクタ収納フード、即ち、ロアーケースの底部により精度よく位置決め固定することができるほか、コネクタ収納フードに対する基板用コネクタの挿脱着が容易となって電気接続箱のメンテナンス性を向上させることができる。
【0040】
更に、本発明の請求項2に記載された電気接続箱によると、請求項1記載の電気接続箱におけるコネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段が、更に、弾性係合舌片の上端に係合縦凹溝の上部内縁と係止するロック爪を有し、且つ、プラグ本体の弾性係合舌片の背後に弾性係合舌片を係合縦凹溝からの係合を解除するための弾性係合舌片逃げ溝が設けられるので、コネクタ収納フードに収納された基板用コネクタの移動が拘束されて、ロアーケースの底部に基板用コネクタをしっかり固定することができ、基板用コネクタが電気接続箱の使用中などに、がたついて異常音を生じる恐れがないほか、更に、基板用コネクタの挿脱着が更に容易になって、電気接続箱のメンテナンス性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電気接続箱の構成分解斜視図である。
【図2】図1の電気接続箱の外観を示す斜視図である。
【図3】図1の電気接続箱において、ロアーケースとその底部に収納される基板用コネクタを示す斜視図である。
【図4】図1の電気接続箱において、ロアーケースの底部に形成されるコネクタ収納フードに基板用コネクタが収納された状態を拡大して示す断面図である。
【図5】図1の電気接続箱において、基板用コネクタにコネクタ固定プラグを装着した状態を示す拡大斜視図である。
【図6】図5に示すコネクタ固定プラグのプラグ挟着手段により、基板用コネクタの端子の垂直端子部にコネクタ固定プラグのプラグ本体を挟着する状態を示す説明図である。
【図7】従来の電気接続箱の断面概要図である。
【図8】図7の電気接続箱における基板用コネクタを拡大して示すもので、(イ)は側面図、(ロ)は正面図である。
【符号の説明】
20 ロアーケース
22 アッパーケース
24 係合凹溝
26 フック受片
28 係合片
30 フック
32 基板支持片
34 電子部品
36 配線基板
38 コネクタ収納フード
40 基板用コネクタ
42 コネクタハウジング
42A 矩形状ブロック体
42B 矩形状筒部
44 端子
44A 水平端子部
44B 垂直端子部
440B 垂直端子部
46 端子固定片
48 位置決めピン
50、52、54 ワイヤーハーネス雄コネクタ
56、58 ワイヤーハーネス雌コネクタ
60 ワイヤーハーネス
62 ガイドダクト
62A、62B 半割ダクト部材
64 ケース取り付け片
66 コネクタ固定プラグ
68 プラグ挟着手段
70 プラグ凹凸係合手段
72 プラグ本体
74 弾性挟着舌片
76 係止爪
78 係止リブ
80 係止段部
82 係合縦凹溝
82A 上部内縁
84 弾性係合舌片
86 ロック爪
88 弾性係合舌片逃げ溝

Claims (2)

  1. 着脱自在に組み合わされるロアーケース及びアッパーケースと、ロアーケースの内部に収納される配線基板と、ロアーケースの底部に形成されるコネクタ収納フードと、コネクタ収納フードに収納され、横型のコネクタハウジングとL形状に形成されて水平端子部がコネクタハウジング内に突設されると共に垂直端子部が配線基板の接続孔に挿入されて配線基板と半田付けされる複数本の端子の垂直端子部に該端子部の上端が突出するようにして固定される端子固定片とから構成される基板用コネクタと、該基板用コネクタをロアーケースの底部に固定するコネクタ固定手段とを備える電気接続箱において、
    前記コネクタ固定手段は、基板用コネクタの端子の垂直端子部に挟着されるプラグ挟着手段とコネクタ収納フードに凹凸係合されるプラグ凹凸係合手段とを有するコネクタ固定プラグからなり、
    前記コネクタ固定プラグのプラグ挟着手段は、基板用コネクタのコネクタハウジング上に配置されるプラグ本体の両側部に横向きに突出するように設けられて先端に基板用コネクタの端子の垂直端子部と係止する係止爪を有する一対の弾性挟着舌片と、プラグ本体の前部に設けられて基板用コネクタの端子固定片に突き当たる係止リブ又はプラグ本体の下部に設けられて基板用コネクタのコネクタハウジングに係止する係止段部とからなり、弾性挟着舌片と係止リブ又は係止段部とにより基板用コネクタの端子の垂直端子部又はコネクタハウジングを挟着してコネクタ固定プラグを基板用コネクタに装着するようにし、
    前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段は、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合する弾性係合舌片を備え、この弾性係合舌片により基板用コネクタをコネクタ収納フード内で位置決め固定するようにしたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記コネクタ固定プラグのプラグ凹凸係合手段は、プラグ本体の少なくとも両側部に外側方へ突出して上方に延出するように設けられてコネクタ収納フードの内側壁に設けられる係合縦凹溝に係合し、上端に係合縦凹溝の上部内縁と係止するロック爪を有する弾性係合舌片と、プラグ本体の弾性係合舌片の背後に設けられて弾性係合舌片をその弾性に抗してプラグ本体側へ撓ませ、コネクタ収納フードの係合縦凹溝からの係合を解除するための弾性係合舌片逃げ溝とからなることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
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