JP2003134625A - ストランド引張材のシースカッター - Google Patents
ストランド引張材のシースカッターInfo
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- JP2003134625A JP2003134625A JP2001328560A JP2001328560A JP2003134625A JP 2003134625 A JP2003134625 A JP 2003134625A JP 2001328560 A JP2001328560 A JP 2001328560A JP 2001328560 A JP2001328560 A JP 2001328560A JP 2003134625 A JP2003134625 A JP 2003134625A
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- Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼線を束ねたストランド周囲に被せたシース
をスムーズに切断する。 【解決手段】 交差させて軸2止めした二本の主材1・
1の一方側を切断部3とする。その切断部3の二先端部
に向き合う切り欠き部5・5を形成し、その周囲に複数
個の小径円盤形の刃7を配置する。握り部4の延長線は
切断部の延長線と所望角度を持って交差するよう屈曲し
てある。 【作用】 切断部3の切り欠き部5・5によって引張材
12を掴んで回転すると、刃7がストランドの鋼線と鋼
線との間にも入り込んで、シース13がへこんでもスム
ーズに切ることができる。複数個の刃7を備えており、
一回転せずともシース13全周が切断できる。握り部4
が屈曲しており、奥まった処にも切断部を届かせられ
る。
をスムーズに切断する。 【解決手段】 交差させて軸2止めした二本の主材1・
1の一方側を切断部3とする。その切断部3の二先端部
に向き合う切り欠き部5・5を形成し、その周囲に複数
個の小径円盤形の刃7を配置する。握り部4の延長線は
切断部の延長線と所望角度を持って交差するよう屈曲し
てある。 【作用】 切断部3の切り欠き部5・5によって引張材
12を掴んで回転すると、刃7がストランドの鋼線と鋼
線との間にも入り込んで、シース13がへこんでもスム
ーズに切ることができる。複数個の刃7を備えており、
一回転せずともシース13全周が切断できる。握り部4
が屈曲しており、奥まった処にも切断部を届かせられ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は斜面安定ブロック
や現場打ち構造物を固定するためのグラウンドアンカー
などのストランド引張材に使用するものであって、特に
引張材に被せるアンボンドシースを切断するカッターに
関するものである。
や現場打ち構造物を固定するためのグラウンドアンカー
などのストランド引張材に使用するものであって、特に
引張材に被せるアンボンドシースを切断するカッターに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】斜面安定化のために斜面の地山にコンク
リートブロックを設置して、地形に埋設したグラウンド
アンカーによってこれを定着することが採用されてい
る。これらグラウンドアンカーは、地上構造物に作用す
る荷重を張力として受けるための部材としてPCストラ
ンドなどの引張材を使用している。引張材はグラウト材
の中で付着させて定着する定着部や、アンカーヘッドに
クサビなどによって定着する先端部は引張材そのものが
剥き出しであるが、自由な伸びを許容する自由長部は、
グラウト材との付着を防ぐため、外周にポリエチレン製
などの筒状アンボンドシースを被せてある。
リートブロックを設置して、地形に埋設したグラウンド
アンカーによってこれを定着することが採用されてい
る。これらグラウンドアンカーは、地上構造物に作用す
る荷重を張力として受けるための部材としてPCストラ
ンドなどの引張材を使用している。引張材はグラウト材
の中で付着させて定着する定着部や、アンカーヘッドに
クサビなどによって定着する先端部は引張材そのものが
剥き出しであるが、自由な伸びを許容する自由長部は、
グラウト材との付着を防ぐため、外周にポリエチレン製
などの筒状アンボンドシースを被せてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】引張材には現場に搬入
する時点で、既に全長にアンボンドシースが被せられて
いる。従って現場にてシースの不要な部分と必要な部分
との境を切断して、不要なシース部分を引張材周囲から
抜き去るように除去して使用する。ストランドの引張材
の場合、その断面は図6のようであり、複数本の鋼線a
を束ねて縄のように撚ってある。その周囲に筒状のシー
スbが被せられているのであって、従来はナイフ状のカ
ッターcのストレートな刃によってシースbの周りを一
回転して切るか、円弧形状にえぐれた刃二枚を先端部に
有するプライヤー(ペンチ)形状のカッターによってシ
ースb周囲を囲むようにして半回転して切断していた。
する時点で、既に全長にアンボンドシースが被せられて
いる。従って現場にてシースの不要な部分と必要な部分
との境を切断して、不要なシース部分を引張材周囲から
抜き去るように除去して使用する。ストランドの引張材
の場合、その断面は図6のようであり、複数本の鋼線a
を束ねて縄のように撚ってある。その周囲に筒状のシー
スbが被せられているのであって、従来はナイフ状のカ
ッターcのストレートな刃によってシースbの周りを一
回転して切るか、円弧形状にえぐれた刃二枚を先端部に
有するプライヤー(ペンチ)形状のカッターによってシ
ースb周囲を囲むようにして半回転して切断していた。
【0004】カッターが上述したようなストレートな刃
や円弧形状の刃であると、うまく切断出来る部分とうま
く切断出来ない部分が生じてしまう。図6のように引張
材がPCストランドであると、複数本の鋼線aの束であ
るため、鋼線aの外周面の一部のみがシースbの内周面
に接して、鋼線aと鋼線aとの間ではシースb内周面と
の間に隙間が生じている。鋼線aがシースbの内周面に
接している部分であるとシースbが窪まないため切断出
来るが、鋼線aと鋼線aとの間に当たる部分であると、
シースbがカッターcの刃を押し当てた力でへこんでし
まい、刃がシースbに充分に食い込まずに切断出来ない
こととなってしまう。
や円弧形状の刃であると、うまく切断出来る部分とうま
く切断出来ない部分が生じてしまう。図6のように引張
材がPCストランドであると、複数本の鋼線aの束であ
るため、鋼線aの外周面の一部のみがシースbの内周面
に接して、鋼線aと鋼線aとの間ではシースb内周面と
の間に隙間が生じている。鋼線aがシースbの内周面に
接している部分であるとシースbが窪まないため切断出
来るが、鋼線aと鋼線aとの間に当たる部分であると、
シースbがカッターcの刃を押し当てた力でへこんでし
まい、刃がシースbに充分に食い込まずに切断出来ない
こととなってしまう。
【0005】前述した一回転して切断するタイプや半回
転して切断するタイプであると、引張材を回転出来ない
ような場合であると、カッターの方を回転する必要があ
る。全周を切断するには、カッターを持ち変えるなどの
手間が必要で面倒であった。
転して切断するタイプであると、引張材を回転出来ない
ような場合であると、カッターの方を回転する必要があ
る。全周を切断するには、カッターを持ち変えるなどの
手間が必要で面倒であった。
【0006】引張材の地上からの突出先端をコンクリー
トブロックに通して、そのブロックの天端にてアンカー
ヘッドにクサビなどによって定着する必要がある。この
部分もシースを除去してストランドを剥き出しにする必
要があるが、アンカーヘッドを載せる部分はヘッドを保
護するため一段窪んでいる場合が多く、その窪んだ狭い
空間に作業者が手を突っ込み、引張材の周囲で水平にカ
ッターを一回転若しくは半回転するのは極めて難しい。
特にプライヤーのような形状のカッターでは握りの部分
がブロックの内壁や隣りに突き出ている他の引張材につ
っかえて、スムーズに回転出来ないことがしばしばであ
った。
トブロックに通して、そのブロックの天端にてアンカー
ヘッドにクサビなどによって定着する必要がある。この
部分もシースを除去してストランドを剥き出しにする必
要があるが、アンカーヘッドを載せる部分はヘッドを保
護するため一段窪んでいる場合が多く、その窪んだ狭い
空間に作業者が手を突っ込み、引張材の周囲で水平にカ
ッターを一回転若しくは半回転するのは極めて難しい。
特にプライヤーのような形状のカッターでは握りの部分
がブロックの内壁や隣りに突き出ている他の引張材につ
っかえて、スムーズに回転出来ないことがしばしばであ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は以上のよう
な課題を解決するためになされたもので、二本の主材を
交差させて軸止めし、主材の一方側の切断部に互いに向
き合う側に切り欠き部を設け、その周囲を囲んで複数個
の小径の円盤形の刃を配置し、切断部が引張材の周囲を
回転するとき、円盤形の刃が鋼線と鋼線との間にも食い
込むようにしたストランド引張材のシースカッターを提
供することを目的とする。
な課題を解決するためになされたもので、二本の主材を
交差させて軸止めし、主材の一方側の切断部に互いに向
き合う側に切り欠き部を設け、その周囲を囲んで複数個
の小径の円盤形の刃を配置し、切断部が引張材の周囲を
回転するとき、円盤形の刃が鋼線と鋼線との間にも食い
込むようにしたストランド引張材のシースカッターを提
供することを目的とする。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明にかかるストランド引張
材のシースカッターは、二本の主材をクロスさせて、そ
の交差部を軸止めしてある。主材は鋼鉄製が主であり、
ボルト・ナットなどによって軸止めしてX字状に交差さ
せてあり、その軸を支点として二本の主材の交差角度が
自在に変更可能となっている。つまりは基本的形状は一
般のプライヤーの構造を採用している。この二本の主材
の軸から一方側が切断部となっており、他方側が握り部
となっている。
材のシースカッターは、二本の主材をクロスさせて、そ
の交差部を軸止めしてある。主材は鋼鉄製が主であり、
ボルト・ナットなどによって軸止めしてX字状に交差さ
せてあり、その軸を支点として二本の主材の交差角度が
自在に変更可能となっている。つまりは基本的形状は一
般のプライヤーの構造を採用している。この二本の主材
の軸から一方側が切断部となっており、他方側が握り部
となっている。
【0009】切断部側の二本の主材は、交差角度を縮め
た場合、つまりは互いの端部を近づけていくと、先端部
同士が接するようになる。その二先端部には互いに向き
合う側に、半円形状にえぐれた切り欠き部が形成されて
いる。先端部同士を接触して突き合わせた場合、二先端
部の切り欠き部は真円形の孔を成し、その直径は後に述
べる引張材のシースの直径とほぼ同じか、若干大きい程
度である。
た場合、つまりは互いの端部を近づけていくと、先端部
同士が接するようになる。その二先端部には互いに向き
合う側に、半円形状にえぐれた切り欠き部が形成されて
いる。先端部同士を接触して突き合わせた場合、二先端
部の切り欠き部は真円形の孔を成し、その直径は後に述
べる引張材のシースの直径とほぼ同じか、若干大きい程
度である。
【0010】切断部の前記した切り欠き部の周囲には、
複数個の円盤形の刃が配置されている。刃の数は四個程
度が好適であるが、それ以上、或はそれ以下の数も採用
できる。刃は後述するシースの直径よりも小径の円盤形
であって、外周縁に行くに従って厚みが薄くなって、外
周縁が刃先となっている。刃は、切断部の切り欠き部の
周囲に突き出したボルトにナットなどによって取付ける
ことが可能である。各刃は、それら刃先の延長面が全て
同一平面上に位置するようにする必要がある。また、切
断部の先端部同士を接したとき突き合わした切り欠き部
によって形成される孔の中心から、各刃は等距離にある
ことが必要で、各刃の最も切り欠き部の中心に近い刃先
は、後に述べる筒状シースの内周面の直径よりも若干小
さな直径を描く円の上に位置することが望ましい。
複数個の円盤形の刃が配置されている。刃の数は四個程
度が好適であるが、それ以上、或はそれ以下の数も採用
できる。刃は後述するシースの直径よりも小径の円盤形
であって、外周縁に行くに従って厚みが薄くなって、外
周縁が刃先となっている。刃は、切断部の切り欠き部の
周囲に突き出したボルトにナットなどによって取付ける
ことが可能である。各刃は、それら刃先の延長面が全て
同一平面上に位置するようにする必要がある。また、切
断部の先端部同士を接したとき突き合わした切り欠き部
によって形成される孔の中心から、各刃は等距離にある
ことが必要で、各刃の最も切り欠き部の中心に近い刃先
は、後に述べる筒状シースの内周面の直径よりも若干小
さな直径を描く円の上に位置することが望ましい。
【0011】主材の他方側の二端部は握り部となってい
る。主材の交差角度を縮めて切断部の二先端部を接触さ
せても、握り部の二先端部は接触しない。握り部の二先
端部には、握り易くするためにより太い合成樹脂等の握
りカバーなどを取付けてもよい。握り部の二先端部間に
はコイルスプリングを掛け渡して、互いが離反する方向
に付勢することもできる。握り部は、通常のプライヤー
のように、切断部の延長直線と同一平面を成すようにし
てもよいが、延長面が交差するように屈曲してもよい。
具体的には、切断部の刃の延長面に対して握り部が所望
角度を成すように、切断部或は握り部のいずれかを屈曲
することも可能である。
る。主材の交差角度を縮めて切断部の二先端部を接触さ
せても、握り部の二先端部は接触しない。握り部の二先
端部には、握り易くするためにより太い合成樹脂等の握
りカバーなどを取付けてもよい。握り部の二先端部間に
はコイルスプリングを掛け渡して、互いが離反する方向
に付勢することもできる。握り部は、通常のプライヤー
のように、切断部の延長直線と同一平面を成すようにし
てもよいが、延長面が交差するように屈曲してもよい。
具体的には、切断部の刃の延長面に対して握り部が所望
角度を成すように、切断部或は握り部のいずれかを屈曲
することも可能である。
【0012】ストランド引張材のシースを切断する場
合、握り部を握って、引張材を切断部の切り欠き部に嵌
めるようにして切断部先端部を閉じる。このとき刃の刃
先が、シースの切断箇所に当たるようにする。切り欠き
部の中心に最も近い刃先先端がシースの外径よりも小さ
い円上に位置するため、そのまま握れば刃先がシースに
食い込む。刃は小径の円盤形であるため、鋼線と鋼線の
間の部分であってもシースのへこみに追随して入り込
み、難なく切断可能である。刃の数が四個であって、切
り欠き部の周囲に等間隔に配してあれば、切り欠き部を
ガイドとして引張材の周りで90度回転すれば、四個の
刃によって全周が切断できる。全ての刃先の延長面が同
一平面上に位置しているため、四個の刃が切断した切り
込みは円周方向に連続して繋がり、シースの必要部分と
不要部分が切り離されることになる。シースの不要部分
をストランド外周から抜き去るようにして除去すればよ
い。握り部が切断部に対して所望角度を成していると、
ブロックの奥まったような小さなスペースでも、切断部
を奥に差し入れて引張材を掴み、握り部が立ったような
状態で小さく回転すれば切断可能である。
合、握り部を握って、引張材を切断部の切り欠き部に嵌
めるようにして切断部先端部を閉じる。このとき刃の刃
先が、シースの切断箇所に当たるようにする。切り欠き
部の中心に最も近い刃先先端がシースの外径よりも小さ
い円上に位置するため、そのまま握れば刃先がシースに
食い込む。刃は小径の円盤形であるため、鋼線と鋼線の
間の部分であってもシースのへこみに追随して入り込
み、難なく切断可能である。刃の数が四個であって、切
り欠き部の周囲に等間隔に配してあれば、切り欠き部を
ガイドとして引張材の周りで90度回転すれば、四個の
刃によって全周が切断できる。全ての刃先の延長面が同
一平面上に位置しているため、四個の刃が切断した切り
込みは円周方向に連続して繋がり、シースの必要部分と
不要部分が切り離されることになる。シースの不要部分
をストランド外周から抜き去るようにして除去すればよ
い。握り部が切断部に対して所望角度を成していると、
ブロックの奥まったような小さなスペースでも、切断部
を奥に差し入れて引張材を掴み、握り部が立ったような
状態で小さく回転すれば切断可能である。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳
細に説明する。図において1はカッターの主部を成す主
材であって、鋼鉄製である。二本の主材1・1は中間部
でボルト・ナット2によって軸止めされ、その軸を支点
として自在に角度変更可能である。軸を中心として、そ
の左右一方側の二先端部が切断部3となっており、他方
側の二先端部が握り部4となっている。主材1・1の交
差角度を縮めて切断部3の二先端を近づけると、切断部
3の二先端は当設するが、握り部4の二先端部は接しな
い。切断部3の二先端部には互いに向き合う側に、半円
形の切り欠き部5がそれぞれ形成されている。切断部3
の二先端を当接したとき、ふたつの切り欠き部5・5に
よって真円形の孔が形成され、その孔の直径は後に述べ
る引張材のシース外径とほぼ同じである。
細に説明する。図において1はカッターの主部を成す主
材であって、鋼鉄製である。二本の主材1・1は中間部
でボルト・ナット2によって軸止めされ、その軸を支点
として自在に角度変更可能である。軸を中心として、そ
の左右一方側の二先端部が切断部3となっており、他方
側の二先端部が握り部4となっている。主材1・1の交
差角度を縮めて切断部3の二先端を近づけると、切断部
3の二先端は当設するが、握り部4の二先端部は接しな
い。切断部3の二先端部には互いに向き合う側に、半円
形の切り欠き部5がそれぞれ形成されている。切断部3
の二先端を当接したとき、ふたつの切り欠き部5・5に
よって真円形の孔が形成され、その孔の直径は後に述べ
る引張材のシース外径とほぼ同じである。
【0014】切り欠き部5・5の周囲には四個の刃7が
配置してある。刃7は切り欠き中心から等距離にあり、
切断部3の二先端を閉じたとき、各刃同士が等間隔とな
るよう配置してある。実施例では切り欠き部5の外周に
四本のボルト6が突出してあり、その各ボルト6を中心
に通した円盤形の小径の刃7が、ナット8によって着脱
可能に取付けられている。刃7は、その延長面が同一平
面上に位置するようになっている。各刃7の、切り欠き
部5の中心に最も近い刃先は、切り欠き部5中心を中心
とした円の線上に位置するようになっており、その円の
直径は後に述べる引張材シースの内周面の直径より若干
小さくなっている。
配置してある。刃7は切り欠き中心から等距離にあり、
切断部3の二先端を閉じたとき、各刃同士が等間隔とな
るよう配置してある。実施例では切り欠き部5の外周に
四本のボルト6が突出してあり、その各ボルト6を中心
に通した円盤形の小径の刃7が、ナット8によって着脱
可能に取付けられている。刃7は、その延長面が同一平
面上に位置するようになっている。各刃7の、切り欠き
部5の中心に最も近い刃先は、切り欠き部5中心を中心
とした円の線上に位置するようになっており、その円の
直径は後に述べる引張材シースの内周面の直径より若干
小さくなっている。
【0015】握り部4の軸に近い部分は屈曲され、先端
部が切断部3の刃7の延長面と所望角度を成している。
握り部4の二先端部には合成樹脂製の握りカバー9がそ
れぞれ取付けられており、二先端部の間にはコイルスプ
リング10が掛け渡されて、その先端部間の交差角度が
開くよう付勢されている。
部が切断部3の刃7の延長面と所望角度を成している。
握り部4の二先端部には合成樹脂製の握りカバー9がそ
れぞれ取付けられており、二先端部の間にはコイルスプ
リング10が掛け渡されて、その先端部間の交差角度が
開くよう付勢されている。
【0016】以上のようなシースカッターによるシース
切断作業を説明する。図3に示すのは斜面に設置した斜
面安定用ブロック11を地中に埋設したグラウンドアン
カーによって固定する実施例である。ブロック11中心
に孔が貫通しており、その孔にグラウンドアンカーの地
上からの突出部分が通してある。12はグラウンドアン
カーに使用されている引張材であって、PCストランド
の周囲にポリエチレン製の筒状アンボンドシース13が
被せてある。カッターの切断部をブロック11の窪みに
差し入れて、切り欠き部5・5によって引張材12を掴
む。握り部4が切断部3に対して所望角度を成して屈曲
しているため、狭い空間でも切断部3を奥まった位置に
至らせることが容易である。このとき刃7がシース13
の切断部分に当接するよう合わせる。全ての刃7の切り
欠き部5・5の中心に最も近い刃先は、シース13の内
周面の径よりも小さい円上にあるため、握るだけで刃先
がシース13に食い込む。この状態で90度回転する
と、四個の刃7がシース13全周に切り込んで、切断さ
れる。90度だけの回転でよく、図3に示すような隣り
の引張材12が近接している狭い空間でも充分作業が可
能である。握りを緩めればコイルスプリング10の力に
よって切断部3の二先端が開き、カッターは引張材12
から離脱する。シース13の不要部分は引張材12から
抜き去ればよい。
切断作業を説明する。図3に示すのは斜面に設置した斜
面安定用ブロック11を地中に埋設したグラウンドアン
カーによって固定する実施例である。ブロック11中心
に孔が貫通しており、その孔にグラウンドアンカーの地
上からの突出部分が通してある。12はグラウンドアン
カーに使用されている引張材であって、PCストランド
の周囲にポリエチレン製の筒状アンボンドシース13が
被せてある。カッターの切断部をブロック11の窪みに
差し入れて、切り欠き部5・5によって引張材12を掴
む。握り部4が切断部3に対して所望角度を成して屈曲
しているため、狭い空間でも切断部3を奥まった位置に
至らせることが容易である。このとき刃7がシース13
の切断部分に当接するよう合わせる。全ての刃7の切り
欠き部5・5の中心に最も近い刃先は、シース13の内
周面の径よりも小さい円上にあるため、握るだけで刃先
がシース13に食い込む。この状態で90度回転する
と、四個の刃7がシース13全周に切り込んで、切断さ
れる。90度だけの回転でよく、図3に示すような隣り
の引張材12が近接している狭い空間でも充分作業が可
能である。握りを緩めればコイルスプリング10の力に
よって切断部3の二先端が開き、カッターは引張材12
から離脱する。シース13の不要部分は引張材12から
抜き去ればよい。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上のような課題を解決する
ためになされたもので、以下の効果を得ることができ
る。 刃は比較的小径の円盤形の刃を使用しているため、鋼
線と鋼線との間に位置する部分でも、シースのへこみに
追随して刃がその間に入り込んでシースを切ることがで
き、シースの全周がスムーズに切れる。 刃は複数個を使用するため、引張材の周りでカッター
をぐるりと一回転する必要がなく、持ち帰る手間も必要
なく、また回転するための広いスペースがなくとも切断
作業はスムーズに行える。 握り部の延長面が切断部の刃の延長面と所望角度を成
すよう屈曲していると、切断部を奥まった狭い空間まで
至らせるのが容易で、切断作業が著しく容易になる。
ためになされたもので、以下の効果を得ることができ
る。 刃は比較的小径の円盤形の刃を使用しているため、鋼
線と鋼線との間に位置する部分でも、シースのへこみに
追随して刃がその間に入り込んでシースを切ることがで
き、シースの全周がスムーズに切れる。 刃は複数個を使用するため、引張材の周りでカッター
をぐるりと一回転する必要がなく、持ち帰る手間も必要
なく、また回転するための広いスペースがなくとも切断
作業はスムーズに行える。 握り部の延長面が切断部の刃の延長面と所望角度を成
すよう屈曲していると、切断部を奥まった狭い空間まで
至らせるのが容易で、切断作業が著しく容易になる。
【図1】この発明にかかるストランド引張材のシースカ
ッターの斜視図である。
ッターの斜視図である。
【図2】カッター切断部によるシース切断の拡大図であ
る。
る。
【図3】斜面安定用ブロックのグラウンドアンカー引張
材における切断作業断面図である。
材における切断作業断面図である。
【図4】カッターによるシース切断作業の斜視図であ
る。
る。
【図5】切断したシース不要部分を除去する状態の斜視
図である。
図である。
【図6】従来のシース切断を示す断面図である。
1 主材
2 ボルト・ナット
3 切断部
4 握り部
5 切り欠き部
6 ボルト
7 刃
8 ナット
9 握りカバー
10 コイルスプリング
11 ブロック
12 引張材
13 シース
Claims (3)
- 【請求項1】 二本の主材の中間部を重ねて交差させ、
その交差部を軸止めして、その軸を基点にして自在に回
転可能にし、二本の主材の軸から一方側を切断部、他方
側を握り部とし、切断部側の二本の主材には互いに向き
合う側に半円形の切り欠き部を形成し、その切り欠き部
の周囲を囲み、且つ全ての刃先の延長面が同一平面上に
位置するように複数個の円盤形の刃を配置してなるスト
ランド引張材のシースカッター。 - 【請求項2】 二本の主材の切断部に配置する刃は、合
わせて四個であることを特徴とする請求項1記載のスト
ランド引張材のシースカッター。 - 【請求項3】 二本の主材の握り部の先端部の延長面
が、切断部の刃の延長面に対して所望角度を成して交差
するよう切断部若しくは握り部が屈曲してあることを特
徴とする請求項1記載のストランド引張材のシースカッ
ター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001328560A JP2003134625A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | ストランド引張材のシースカッター |
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
CN103618264A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-05 | 国家电网公司 | 一种电缆剥切工具 |
CN103618263A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-05 | 国家电网公司 | 一种电缆剥切工具 |
JP6242989B1 (ja) * | 2016-10-27 | 2017-12-06 | オリエンタル白石株式会社 | シース開孔工具 |
-
2001
- 2001-10-26 JP JP2001328560A patent/JP2003134625A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103618264A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-05 | 国家电网公司 | 一种电缆剥切工具 |
CN103618263A (zh) * | 2013-12-04 | 2014-03-05 | 国家电网公司 | 一种电缆剥切工具 |
JP6242989B1 (ja) * | 2016-10-27 | 2017-12-06 | オリエンタル白石株式会社 | シース開孔工具 |
JP2018071138A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | オリエンタル白石株式会社 | シース開孔工具 |
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