JP2003134624A - 地下ケーブル設備 - Google Patents

地下ケーブル設備

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JP2003134624A
JP2003134624A JP2001319776A JP2001319776A JP2003134624A JP 2003134624 A JP2003134624 A JP 2003134624A JP 2001319776 A JP2001319776 A JP 2001319776A JP 2001319776 A JP2001319776 A JP 2001319776A JP 2003134624 A JP2003134624 A JP 2003134624A
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road
branch
pipeline
line
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JP2001319776A
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English (en)
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Saneki Kishida
実樹 岸田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Kanzai Technics KK
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Kanzai Technics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱等が不要でケーブルの引込作業が容易に
行え、保守が容易であり、街路の景観を向上できる地下
ケーブル設備を提供する。 【解決手段】 幹線道路1に沿って埋設された本線管路
10と、本線管路10から分岐され幹線道路1に接続す
る道路5に沿って埋設された支線管路15と、支線管路
15から分岐された分岐管路18に接続された分岐ボッ
クス25と、分岐ボックス25から延出されそれぞれの
土地区画6,7に引き込まれた引込管路30とを備え、
ケーブルは、本線管路10から支線管路15を通して分
岐ボックス25に引き込まれ、さらに引込管路30を通
してそれぞれの土地区画6,7まで引き込まれる。分岐
ボックス25及び引込管路30は、L型の側溝8の下に
配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話線や光ファイ
バー等のケーブルを分配する地下ケーブル設備に係り、
特に、幹線道路から連続する狭幅の道路を通して土地区
画にケーブルを引き込みできる地下ケーブル設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電力供給用や通信用のケ
ーブル設備としては、幹線道路に埋設された本線管路か
ら狭幅の道路に配管された支線管路を介してケーブルが
分岐されるが、道路に隣接する民地等の土地区画内には
架空線により分配している。この架空線は道路に埋設さ
れた支線管路に隣接して支柱を立て、ケーブルを地中か
ら支柱の上部に引き回して、支柱の上部から民地内の建
物に引き込んでいる。また、支柱の代わりに街路灯等の
照明柱を用いて、民地内に架空線により引き込んでい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記構造の
ケーブル設備は、支柱から民地に架空線を用いてケーブ
ルを引き込んでいるため、台風等の強風により架空線が
断線して電力供給や通信が不能となる虞があった。ま
た、支柱や街路灯の照明柱を用いて架空線を配線するた
め構成が複雑となり、ケーブルの引込作業が煩雑とな
り、周辺の景観を悪化させるという問題点もある。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、支柱や架空
線を用いず地中に埋設された引込管路にケーブルを挿入
するだけでケーブルの引込作業が容易に行え、完全地中
化することで強風等によりケーブルが断線することがな
く保守、点検が容易に行え、周辺の景観を向上でき見栄
えが向上する地下ケーブル設備を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明の請求項1に記載の地下ケーブル設備は、道路に
隣接して区画された土地区画に管路を通してケーブルを
引き込む地下ケーブル設備であって、道路に沿って埋設
された本線管路と、該本線管路から分岐された分岐管路
に接続された分岐ボックスと、該分岐ボックスから延出
され土地区画に引き込まれた引込管路とを備える。
【0006】本発明の請求項3に記載の地下ケーブル設
備は、幹線道路に接続する道路に隣接して区画された土
地区画に管路を通してケーブルを引き込む設備であっ
て、幹線道路に沿って埋設された本線管路と、該本線管
路から分岐され道路に沿って埋設された支線管路と、該
支線管路から分岐された分岐管路に接続された分岐ボッ
クスと、該分岐ボックスから延出され土地区画に引き込
まれた引込管路とを備える。前記した請求項1及び3に
記載の地下ケーブル設備は、道路として歩道の無い道路
や、歩道幅が2.5m以下の狭幅の歩道を有する道路
に、好適に適用することができる。
【0007】この構成によれば、ケーブルは本線管路か
ら支線管路を通して分岐ボックスまで配線され、分岐ボ
ックスから引込管路を通して土地区画まで地中の引込管
路を通して引き込まれるため、各土地区画に支柱を立て
て架空線を使用して引き込むことを省略でき、強風等に
より架空のケーブルが断線することがなく、通信等のケ
ーブル設備の見栄えが向上して街路の景観を向上させる
ことができる。
【0008】本発明の請求項2に記載の地下ケーブル設
備は、道路に隣接して区画された土地区画に管路を通し
てケーブルを引き込む地下ケーブル設備であって、道路
に沿って埋設された本線管路と、該本線管路から分岐さ
れた分岐管路に接続された分岐ボックスと、該分岐ボッ
クスから延出された供給管路と、該供給管路から分岐さ
れ土地区画に引き込まれた引込管路とを備える。
【0009】また、請求項4に記載の地下ケーブル設備
は、幹線道路に接続する道路に隣接して区画された土地
区画に管路を通してケーブルを引き込む設備であって、
幹線道路に沿って埋設された本線管路と、該本線管路か
ら分岐され道路に沿って埋設された支線管路と、該支線
管路から分岐された分岐管路に接続された分岐ボックス
と、該分岐ボックスから延出された供給管路と、該供給
管路から分岐され土地区画に引き込まれた引込管路とを
備える。請求項2及び4に記載の地下ケーブル設備も、
道路として歩道の無い道路や、歩道幅が2.5m以下の
狭幅の歩道を有する道路に、好適に適用することができ
る。
【0010】この構成によれば、ケーブルは、幹線道路
の本線管路から狭幅の道路の支線管路を通して分岐ボッ
クスに配線され、さらに供給管路及び引込管路を通して
それぞれの土地区画まで引き込まれるので、各土地区画
に支柱を立てて架空線を使用して引き込むことを省略で
き、強風等により架空のケーブルが断線することがな
く、通信等のケーブル設備の見栄えが向上して街路の景
観を向上させることができる。また、道路に隣接する土
地区画が増える等の需要変動があった場合に、引込管路
の増設が必要となるが、引込管路は供給管路から容易に
分岐して接続できるため、ケーブルの敷設作業が容易に
行える。
【0011】本発明に係る地下ケーブル設備の好ましい
具体的な態様としては、道路は、土地区画に隣接して側
溝を備えており、分岐ボックスは側溝の下部に配置され
ることを特徴としている。この構成によれば、支線管路
から複数の引込管路にケーブルを分配する分岐ボックス
を側溝の下部に配置するため、通常、側溝の下方には配
線、配管等が無いので側溝を外すだけで分岐ボックスを
配置でき、道路の舗装を掘り起こさずに側溝の下方を掘
るだけなので設置作業が容易となる。また、側溝が上部
からの圧力を遮断できるので、分岐ボックスの変形・破
壊を防止できる。この結果、分岐ボックスの小型化、軽
量化を達成できる。
【0012】さらに、本発明に係る地下ケーブル設備の
好ましい具体的な他の態様としては、引込管路は側溝の
下部に沿って配管され、それぞれの土地区画に対応して
曲げられて埋設されることを特徴とし、供給管路は側溝
と平行に配管され、供給管路からそれぞれの土地区画に
対応して接続した引込管路を埋設することを特徴として
いる。
【0013】この構成によれば、分岐ボックスから引き
出される引込管路は、側溝の下部に沿って配管されるた
め、通常、側溝の下方には配線、配管等が無いので側溝
を外して引込管路を浅く埋設するだけで敷設作業が行
え、道路を掘り起こす作業を省略できるため敷設作業が
容易となる。また、側溝により上部からの圧力や荷重を
緩和できるため、引込管路の変形・破壊を防止できる。
そして、供給管路は側溝と平行に配管されるため、埋設
作業が容易となり、変形・破壊を防止できる。側溝がL
型側溝であると、排水を誘導する水平部分の厚さが大き
くて強度が高いため、上部から大きな圧力や荷重が加わ
っても分岐ボックスや引込管路が変形・破壊することは
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地下ケーブル
設備の第1の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る地下ケーブル設備の概略構成を
示す平面図、図2は図1の本線管路と支線管路との分岐
部分の概略構成を示す斜視図である。図1,2におい
て、広幅の道路である幹線道路1には、狭幅の道路5が
直角に接続しており、幹線道路1には歩道2が設けら
れ、狭幅の道路5には歩道が設けられていない。道路5
に隣接して民地である複数の土地区画6,7が形成され
ている。図1において、道路5の左方の側には、小規模
に区画された土地区画6が形成され、右方の側には大規
模に区画された土地区画7が形成されている。道路5と
複数の土地区画6,7との境には、官民境界として側溝
8が設けられ、本実施の形態では断面がL字型の側溝が
使用されている。側溝8は幹線道路1の歩道2と車道3
の間に連続して設けられている。
【0015】幹線道路1の歩道2の下には本線管路10
が埋設され、本実施の形態では3本の通信用の配管11
が平行して歩道2下の地中約60cm程度の深さに、管
枕12を重ねて、上下方向に揃えて所定の間隔を有して
埋設されている。本線管路10はフリーアクセス管と呼
ばれ、直径が150mm程度の硬質塩化ビニル電力管が
使用されている。フリーアクセス管は、通信用ケーブル
を直接、多条布設するものであるが、本線管路はフリー
アクセス管に限らず、直径100mm程度の通信ケーブ
ル用の硬質塩化ビニル通信管等を使用してもよい。本線
管路10の途中には点検用のハンドホール13が埋設さ
れている。3本の配管11は、例えば、1本は電話関連
会社が使用し、1本はテレビ関連会社が使用し、残りの
1本は道路管理会社が使用する等、目的に応じて使用さ
れることが好ましい。
【0016】幹線道路1に埋設されたハンドホール13
は所定の間隔で設置され、電力管や通信管等の配管11
はハンドホール13間を連結し、ハンドホール13内に
開口しており、ハンドホール13から各種のケーブルを
各配管11に挿入することができる。ハンドホール13
はコンクリート等で形成され、立方体あるいは直方体の
形状をしており、上部が開口して蓋体により閉塞するこ
とができる。ハンドホール13内にはマンホールと同様
に人が入ることができ、通信線や電力線等のケーブルの
接続、点検等を行うことができる。
【0017】幹線道路1に沿って埋設された本線管路1
0からハンドホール内13で分岐された支線管路15
は、狭幅の道路5に沿って側溝8より道路の中央寄りに
本線管路10と同様の深さに埋設されている。支線管路
15は3本の通信用の配管16から構成され、途中にハ
ンドホール17が所定の間隔で埋設されている。この支
線管路15は、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いては、本線管路に相当するものである。
【0018】なお、本線管路10から支線管路15への
分岐は、ハンドホール13内で同径の配管で行ったが、
図3に示すように継手14を使用して分岐させてもよ
い。継手14は配管11に貫通孔をあけ、この貫通孔を
覆う半円柱状の覆い部と、この覆い部から傾斜して突出
する連結管部とを備えている。図3の場合、継手14に
接続される支線管路15Aは、可撓性を有する小径のフ
レキシブル管が連結管部に固定されている。
【0019】次に、支線管路からの分岐について、図
4,5を参照して説明する。図4は分岐ボックス部分の
要部断面図、図5は図4の一部を破断した状態の右側面
図である。支線管路15の3本の配管16のそれぞれの
途中から分岐管路18が継手19を介して分岐され、3
本の分岐管路18の先端は側溝8に連続する開口枠20
の下方に埋設されている分岐ボックス25に挿入されて
いる。分岐管路18は支線管路15の途中に貫通孔をあ
け、継手19を介して分岐されており、分岐管路18の
曲がり部分は可撓性を有する蛇腹状のフレキシブル管が
使用されている。なお、分岐管路18の支線管路15か
らの分岐は、継手19による分岐に限らず、ハンドホー
ル17内で分岐するようにしてもよい。
【0020】開口枠20と分岐ボックス25は、平面形
状が略同じ形状をして上下に重ねられている。開口枠2
0は、側溝8の1つの部材と平面形状が同じ寸法、又は
僅かに小さい寸法で形成されており、側溝8の1つの部
材を外すことにより設置でき、下方に分岐ボックス25
を配置することができる。開口枠20の開口部は非通水
性の蓋体21で閉塞されている。図4において、民地6
のラインL1はGLを示しており、道路5は複数の舗装
層5a,5b、砂利層5cと割栗石5dで舗装され、L
2は路面を示している。
【0021】側溝8は、コンクリートでL字型に形成さ
れ、溝方向の長さが60cm程度で路肩部と傾斜平面部
とが一体的に形成された部材を並べ、モルタルで連結し
て雨水等が流れるように構成されている。側溝8には所
定の間隔で排水用の雨水枡22が設けられており、雨水
枡22の通水性の蓋(図示せず)から流入した雨水は、
道路に埋設された雨水管(図示せず)に排水処理され
る。なお、側溝8を形成する部材は、路肩部と傾斜平面
部が一体のものに限らず、路肩部と傾斜平面部が分離し
たものや、傾斜平面部を現場打ちコンクリートで形成し
路肩部のみの部材を連結して形成したもの等、適宜のも
のを採用できる。
【0022】分岐ボックス25は側溝8の下方の地表か
ら浅い場所に埋設されるため、設置作業が容易に行え
る。分岐ボックス25は、支線管路15の複数の配管1
6からの分岐管路18が集約されて接続され、コンクリ
ート製で上方開口の箱体26と、開口をふさぐ蓋体27
とから構成され、蓋体27は箱体26を防水状態に閉塞
する。蓋体27は開口枠20の蓋体21を通して開閉す
ることができ、ケーブルの接続、点検を行うことができ
る。箱体26の底面には支線管路15から分岐された分
岐管路18が引き込まれる4個の貫通孔28が穿設さ
れ、1つの貫通孔28は予備孔として閉塞されている。
なお、蓋体27の防水状態が完全であれば、開口枠20
の蓋体21は完全に防水するものでなくてもよい。
【0023】分岐ボックス25の側溝方向と直交する2
つの側面には、複数の土地区画に引込管路30を接続す
るための接続孔29が穿設され、この接続孔から引き出
された引込管路30は地表から17cm程度の浅層の側
溝8下に埋設され、1つの土地区画に各々1本引き込ま
れている。本実施形態の引込管路30は直径が80mm
程度の樹脂管内に、直径が25mm程度の樹脂管を4本
挿入した多条管が使用されている。引込管路30は引き
込まれる土地区画に合わせて側溝8に沿って延出され、
水平状態で土地区画6,7の方向にエルボ継手等を使用
して直角に曲げられ、土地区画6,7内で上方に曲げら
れ地面から立ち上がり部31が突出している。立ち上が
り部31の上端はキャップ等(図示せず)により閉塞さ
れ、雨水や塵埃の浸入を防止することが好ましい。
【0024】通信線、電力線等のケーブルK1は幹線道
路1の本線管路10内に挿入されており、本線管路10
から分岐された支線管路15を通り分岐ボックス25ま
で延長される。そして、ケーブルK1に接続されたケー
ブルK2は分岐ボックス25内で予長分が丸めて束ねら
れ、引込管路30を通して複数の土地区画6,7まで分
配される。土地区画内まで地下の引込管路30を用いて
分配されたケーブルK2は、土地の使用者の要求によ
り、例えば家屋まで地下の状態で引き込むことができ、
また地上に持ち上げられた状態で家屋に引き込むことも
できる。
【0025】なお、土地区画6,7内に家屋等が無く、
ケーブルを使用する必要が無い場合は、分岐ボックス2
5から引込管路30へのケーブルK2の挿入は行わない
ようにしてもよい。また、図1の実施形態では、道路5
は歩道の無い例を示したが、道路5は2.5m以下の幅
の歩道を備えるものでもよい。
【0026】このように、本発明の地下ケーブル設備に
よれば、通信線等のケーブルは幹線道路1の本線管路1
0から狭い幅の道路5の支線管路15を通して分岐ボッ
クス25まで引き込まれ、分岐ボックス25から引込管
路30内を通して土地区画6,7内まで地中で引き込む
ことができるため、ケーブルの断線を防止できると共
に、街路の景観を向上させることができる。また、分岐
ボックス25は側溝8の下に配置され、浅層に埋設され
るので設置作業が容易に行え、設置後に例えば大型車両
が上部を走行した場合でも側溝8が大きな荷重を分散し
て変形や破壊されることを防止できる。この結果、分岐
ボックスを軽量化でき、小型化できる。さらに、引込管
路30も側溝8の下に配管されているため、大きな荷重
や衝撃が加わっても変形や破壊されることを防止でき
る。
【0027】前記の如く構成された本実施形態の地下ケ
ーブル設備にケーブルを引き込む動作について以下に説
明する。土地区画6内に例えば住宅を建設し、この住宅
にケーブルを引き込むときは、引込管路30の立ち上が
り部31を取り外し、引込管路30を住宅の基礎の近傍
まで延長して埋設し、基礎に沿わせて地上に引き出して
内部に挿入されたケーブルを住宅内に引き込む。このよ
うに土地区画6内まで通信線等のケーブルは地下の状態
で分配されるとともに住宅の近傍まで地下で引き込まれ
るため、架空線のように強風等で断線することはなく、
支柱等を省略でき街路の景観も向上させることができ
る。
【0028】つぎに、本発明の第2の実施形態を図6に
基づき詳細に説明する。図6は本発明に係る地下ケーブ
ル設備の第2の実施形態の概略構成を示す平面図であ
る。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、幹
線道路1に接続する狭幅の道路35は、歩道36を備え
ると共に、側道37が連続していることを特徴とする。
そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0029】図6において、幹線道路1に接続する道路
35は、両側に幅が2.5m以下の狭幅の歩道36を備
えており、幹線道路1の歩道2と直角に連続している。
道路35には側道37が直角に連続し、側道37に対向
して土地区画6a,6bが形成されている。側道37は
私道として提供されたものでもよい。この実施形態にお
いては、側溝8の開口枠20の下部に配置された分岐ボ
ックス25から引き出された引込管路30は、水平状態
で直角方向に湾曲され、歩道36の下を通って土地区画
6,7まで埋設されて延長され、必要に応じて土地区画
内に立ち上がり部31が突出する。引込管路30は歩道
36の表面のブロックや簡易舗装の下に配管され、大き
な荷重や衝撃は緩和されて破損が防止される。
【0030】側道37に面する土地区画6aへの引込管
路30aは、分岐ボックス25から側溝8の下を延長さ
れ、側道37部分で直角に曲げられ、側道37に沿って
延長され引き込まれる。また、側道に面する他方の土地
区画6bへの引込管路30bは、ハンドホール17から
引き出されて側道37部分で直角に曲げられ、側道37
に沿って延長されて引き込まれる。なお、側道37の両
側に側溝を設けて、引込管路30a,30bを側溝の下
に配置してもよい。このように狭幅の道路に歩道がある
場合でも、本発明の地下ケーブル設備は複数の土地区画
に地下の状態でケーブルを引き込むことができ、前記の
実施形態と同様の効果を奏することができる。図6の実
施形態では、道路35は歩道36を備える例を示した
が、歩道を備えていない道路でもよいのは勿論である。
【0031】さらに、本発明の第3の実施形態につい
て、図7,8を参照して説明する。この実施形態は、前
記した2つの実施形態と比較して、分岐ボックスから供
給管路が引き出され、この供給管路から引込管路が継手
により分岐されて複数の土地区画6,7に引き込まれる
ことを特徴とするものである。他の実質的に同等の構成
については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0032】図7,8において、狭幅の道路5には支線
管路40が、地下60cm程度の深さに埋設されてお
り、途中にはハンドホール17が設けられている。支線
管路40は4本の小径の配管41が嵌合された多条管が
使用されている。この場合、4本の小径の配管41は、
例えば、電話関連会社、テレビ関連会社、道路管理者が
3本の配管を使用し、残りの1本は予備配管となってい
る。ハンドホール17から3本の分岐管路42が接続さ
れ、分岐管路42は樹脂製の曲がり管が使用され、上方
の端部は分岐ボックス45の底面の貫通孔に挿入されて
いる。
【0033】分岐ボックス45は側溝8の幅より大きい
幅を有し、側溝8から道路中央寄りに僅かにはみ出した
状態で埋設されている。そして、分岐ボックス45の道
路にはみ出した部分から供給管路46が側溝8に沿って
平行に埋設されており、供給管路46から継手47で分
岐されたフレキシブル管48を介して引込管路50が土
地区画6,7内まで接続して埋設されている。引込管路
50は土地区画6,7内で上方に曲げられ、地面からの
立ち上がり部51となっている。供給管路46は本実施
形態では直管から構成され、管の両端はキャップ49に
より閉塞されている。なお、供給管路は側溝8の下に、
平行に埋設するようにしてもよい。また、図7の道路5
は歩道を備えていない例を示したが、歩道を備える道路
であってもよいのは勿論である。
【0034】この実施形態によれば、支線管路40内に
挿入されたケーブルK3は、ハンドホール17から分岐
管路42により分岐されて分岐ボックス45まで引き込
まれ、分岐ボックス内で予長分を巻かれてから供給管路
46に挿入され、さらに引込管路50に挿入されて土地
区画6,7内に引き込まれる。供給管路46は複数の土
地区画6,6にケーブルを引き込むため、複数のケーブ
ルが挿入される集合管として機能する。この場合は、土
地区画が細分化されて需要が増える等の変動があったと
き、供給管路46に継手47を接続して引込管路50を
増設することが容易となる効果を奏する。
【0035】なお、本線管路は3本の管を平行に並設し
た例を示したが、3本に限られるものでなく、また図8
に示すように1本の大径の管に複数の小径の管を内蔵し
た、断面形状が蓮根状の多条管を使用してもよい。ま
た、引込管路は土地区画内で立ち上げた例を示したが、
上方に立ち上げずに水平状態で地中に埋設したままの状
態で、管路の端部をキャップ等で閉塞してもよい。さら
に、側溝はL型の側溝の他に、U型の側溝等を使用する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の地下ケーブル設備は、本線管路から支線管路を通し
てケーブルを分岐ボックスまで配線し、分岐ボックスか
ら引込管路を通して土地区画の地中まで地下の状態で配
線することができるため、架空線を使用せず配管作業が
容易になると共に、断線等の事故を防止することができ
る。また、支柱等を使用しないため、構成を簡単にでき
るとともに、街路の景観を向上できる。
【0037】ケーブルを分配する分岐ボックスや引込管
路、供給管路は、浅く埋設できるので掘り起こし作業、
埋設作業や設置、敷設作業が簡略化できる。また、分岐
ボックスや引込管路、供給管路は、浅く埋設されている
が、側溝で保護されているため、変形・破壊が防止さ
れ、長期間安定した状態で使用できる。そして、分岐ボ
ックスの軽量化、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下ケーブル設備の一実施形態の
概略構成を示す平面図。
【図2】図1の本線管路と支線管路との分岐部分の概略
構成を示す斜視図。
【図3】本線管路と支線管路との分岐部分の他の概略構
成を示す斜視図。
【図4】図1の分岐ボックス部分の要部断面図。
【図5】図4の一部を破断した状態の右側面図。
【図6】本発明に係る地下ケーブル設備の他の実施形態
の概略構成を示す平面図。
【図7】本発明に係る地下ケーブル設備のさらに他の実
施形態の概略構成を示す平面図。
【図8】図7の供給管路部分の概略斜視図。
【符号の説明】
1 幹線道路、5,35 道路(狭幅の道路)、6,6
a,6b,7 土地区画、8 側溝、 10 本線
管路、13,17 ハンドホール、15,40 支線管
路、18,42 分岐管路、20 開口枠、 21,2
7 蓋体、25,45 分岐ボックス、30,30a,
30b,42,50 引込管路、46 供給管路、K
1,K2,K3 ケーブル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に隣接して区画された土地区画に管
    路を通してケーブルを引き込む地下ケーブル設備であっ
    て、 前記道路に沿って埋設された本線管路と、該本線管路か
    ら分岐された分岐管路に接続された分岐ボックスと、該
    分岐ボックスから延出され前記土地区画に引き込まれた
    引込管路とを備えることを特徴とする地下ケーブル設
    備。
  2. 【請求項2】 道路に隣接して区画された土地区画に管
    路を通してケーブルを引き込む地下ケーブル設備であっ
    て、 前記道路に沿って埋設された本線管路と、該本線管路か
    ら分岐された分岐管路に接続された分岐ボックスと、該
    分岐ボックスから延出された供給管路と、該供給管路か
    ら分岐され前記土地区画に引き込まれた引込管路とを備
    えることを特徴とする地下ケーブル設備。
  3. 【請求項3】 幹線道路に接続する道路に隣接して区画
    された土地区画に管路を通してケーブルを引き込む地下
    ケーブル設備であって、 前記幹線道路に沿って埋設された本線管路と、該本線管
    路から分岐され前記道路に沿って埋設された支線管路
    と、該支線管路から分岐された分岐管路に接続された分
    岐ボックスと、該分岐ボックスから延出され前記土地区
    画に引き込まれた引込管路とを備えることを特徴とする
    地下ケーブル設備。
  4. 【請求項4】 幹線道路に接続する道路に隣接して区画
    された土地区画に管路を通してケーブルを引き込む地下
    ケーブル設備であって、 前記幹線道路に沿って埋設された本線管路と、該本線管
    路から分岐され前記道路に沿って埋設された支線管路
    と、該支線管路から分岐された分岐管路に接続された分
    岐ボックスと、該分岐ボックスから延出された供給管路
    と、該供給管路から分岐され前記土地区画に引き込まれ
    た引込管路とを備えることを特徴とする地下ケーブル設
    備。
  5. 【請求項5】 前記道路は、前記土地区画に隣接して側
    溝を備えており、前記分岐ボックスは前記側溝の下部に
    配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の地下ケーブル設備。
  6. 【請求項6】 前記引込管路は、前記側溝の下部に沿っ
    て配管され、それぞれの土地区画に対応して曲げられて
    埋設されることを特徴とする請求項5に記載の地下ケー
    ブル設備。
  7. 【請求項7】 前記供給管路は、前記側溝と平行に配管
    され、該供給管路からそれぞれの土地区画に対応して接
    続した引込管路を埋設することを特徴とする請求項5に
    記載の地下ケーブル設備。
  8. 【請求項8】 前記側溝は、L型側溝であることを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれかに記載の地下ケーブル
    設備。
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CN111501824A (zh) * 2020-04-20 2020-08-07 中冶京诚工程技术有限公司 社区管线集约型共构体

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