JP2003134595A - コンデンサマイクロホン - Google Patents

コンデンサマイクロホン

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JP2003134595A
JP2003134595A JP2001324815A JP2001324815A JP2003134595A JP 2003134595 A JP2003134595 A JP 2003134595A JP 2001324815 A JP2001324815 A JP 2001324815A JP 2001324815 A JP2001324815 A JP 2001324815A JP 2003134595 A JP2003134595 A JP 2003134595A
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diaphragm
electrode plate
condenser microphone
ring
back electrode
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Motoaki Ito
元陽 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で、さらに十分な薄型化を図ることが
できるエレクトレット型のコンデンサマイクロホンを提
供する。 【解決手段】 背極板18のスペーサ16との対向面側
に、スペーサ16の開口部16aのリング状内周エッジ
と接触する部分にリング状の背極板上側溝部184が形
成されている為、プレス等で形成されたリング状のスペ
ーサ16のの開口部16aの内周エッジにはバリが存在
するためこれを背極板上側溝部184で受けることが可
能になり、従来バリにより背極板18とスペーサ16と
振動板サブアッシ14との位置制度にバラツキがあった
ものを解消することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、エレクトレット
型のコンデンサマイクロホンに関するものであり、特
に、薄型のエレクトレット型のコンデンサマイクロホン
について、高感度化を図るための構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロホンの一形式とし
て、エレクトレット型のコンデンサマイクロホンが知ら
れている。
【0003】このエレクトレット型のコンデンサマイク
ロホンは、例えば実用新案登録第2587682号公報
に開示されているように、一端が音孔用開口部を有する
端面壁で構成されるとともに他端が開放された筒状のケ
ース内に、スペーサを介して対向する振動板と背極板と
からなるコンデンサ部と、このコンデンサ部の静電容量
の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変
換素子(能動素子)を実装する基板とが収容された構成
となっている。
【0004】その際、上記公報にも開示されているよう
に、上記コンデンサ部は、その振動板を一端側に位置さ
せるようにして収容され、上記基板は、コンデンサ部よ
りも他端側において、そのインピーダンス変換素子を一
端側に位置させるようにして収容されることが多い。
【0005】このエレクトレット型のコンデンサマイク
ロホンは、小型に構成することが比較的容易であるが、
これを近年薄型化が進んでいる携帯電話機等に搭載して
使用する場合には、単に小型化するだけでなく、できる
だけ薄型化することが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエレクトレット型のコンデンサマイクロホンを薄型
化をする場合、コンデンサ部は各種の部品により構成さ
れるため、空間である背面空間部をより薄くし薄型化を
図る場合が多い。しかし、背面空間部を薄くした場合、
感度が低下してしまうという問題が生じていた。また、
背面空間部に存在するインピーダンス変換素子とコンデ
ンサ部の背極板とが干渉しないようにするため、背極板
と基板との間にインピーダンス変換素子の高さよりもあ
る程度大きな間隔を確保する必要がある。このためコン
デンサマイクロホンをあまり薄型化することができず、
近年の薄型化の要請に応えることができないという問題
もあった。
【0007】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、高感度で、さらに十分な薄型化を図
ることができるエレクトレット型のコンデンサマイクロ
ホンを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、バックプレ
ートに所定の溝を形成することにより、上記目的達成を
図るようにしたものである。
【0009】すなわち、本願発明に係るコンデンサマイ
クロホンは、音等による振動を検知するための振動膜と
該振動膜を支える非振動部を備えるダイヤフラムと、上
記ダイヤフラムと対をなしコンデンサ部を形成するバッ
クプレートと、上記ダイヤフラムと上記バックプレート
との間に所定の距離を持たせ空間を形成するためのリン
グ状のスペーサと、上記バックプレートは上記ダイヤフ
ラムの振動膜と非振動部の境界部と対向する部分に溝が
形成されていることを特徴とするものである。また、上
記ダイヤフラムは、非振動部であるリング状のフレーム
に振動膜を設けたことにより形成され、上記バックプレ
ートは上記ダイヤフラムのリング状のフレーム内周の振
動膜との境界部と対向する部分にリング状の溝が形成さ
れている、ことを特徴とするものである。また、上記バ
ックプレートは上記スペーサ対向面側に上記スペーサの
リング状内周エッジと接触する部分にリング状の溝が形
成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載
のコンデンサマイクロホン。また、上記バックプレート
は上記ダイヤフラムと対向する面の反対側に、インピー
ダンス変換素子と接続するための端子接続用の溝部が形
成されている、ことを特徴とするものである。
【0010】上記「コンデンサマイクロホン」は、振動
板にエレクトレットの機能が付与されたホイルエレクト
レット型のコンデンサマイクロホンであってもよいし、
背極板にエレクトレットの機能が付与されたバックエレ
クトレット型のコンデンサマイクロホンであってもよ
い。
【0011】上記「インピーダンス変換素子」は、コン
デンサ部の静電容量の変化を電気インピーダンス変換す
ることが可能なものであれば、特定の素子に限定される
ものではなく、例えばJFET(接合形FET)等が採
用可能である。
【0012】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係るコンデンサマイクロホンは、バックプレートの、ダ
イヤフラムの振動膜と非振動部の境界部と対向する部分
に溝が形成されている為、また、非振動部であるリング
状のフレームに振動膜を設けこの境界部と対向する部分
にリング状の溝が形成されている為、バックプレートと
ダイヤフラムが接触している外周部の浮遊領域とダイヤ
フラムの実効領域を切り離すことができるため、結果的
に上記浮遊領域をコンデンサ部から切り離すことができ
るためコンデンサ部の面積等に変更を加えなくても、効
率を上げることが可能になる。
【0013】したがって本願発明によれば、エレクトレ
ット型のコンデンサマイクロホンにおいて、高感度化を
図ることができる。
【0014】また、バックプレートのスペーサ対向面側
に、スペーサのリング状内周エッジと接触する部分にリ
ング状の溝が形成されている為、プレス等で形成された
リング状のスペーサの内周エッジにはバリが存在するた
めこれを溝で受けることが可能になり、従来バリにより
バックプレートとスペーサとダイヤフラムとの位置制度
にバラツキがあったものを解消することが可能となる。
【0015】これにより、エレクトレット型のコンデン
サマイクロホンにおいて、さらなる高感度化及び製造歩
留まりの工場を図ることができる。
【0016】また、バックプレートは、ダイヤフラムと
対向する面の反対側に、インピーダンス変換素子と接続
するための端子接続用の溝部が形成されている為、バッ
クプレートにインピーダンス変換素子を接続する際に、
接続端子やインピーダンス変換素子そのものをバックプ
レートにめり込ませることが可能になる。
【0017】これにより、エレクトレット型のコンデン
サマイクロホンを、さらに薄型化することが可能にな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0019】図1は、本願発明の一実施形態に係るコン
デンサマイクロホンを上向きに配置した状態で示す斜視
図である。また、図2は、図1のII-II 線断面図であ
り、図3は、コンデンサマイクロホンを分解して示す斜
視図である。
【0020】これらの図に示すように、本実施形態に係
るコンデンサマイクロホン10は、外径が4.4mm程
度のエレクトレット型の小型マイクロホンであって、上
下方向に延びる背の低い円筒状のケース12内に、振動
板サブアッシ14、スペーサ16、バックプレートであ
る背極板18、絶縁性リング20、導電ゴム22および
JFETボード24(基板)が、上からこの順序で収容
されてなっている。
【0021】ケース12は、その上端(一端)が内径
0.5mm程度の音孔30を有する端面壁12aで構成
されるとともに下端(他端)が開放された金属製(例え
ばアルミニウム製)の部材であって、プレス成形等によ
り形成されている。そして、このケース12は、該ケー
ス12内に上記各部品を収容した状態で、その開放端部
12bがJFETボード24の外周縁部に全周にわたっ
てカシメ固定されている。
【0022】振動板サブアッシ14(ダイヤフラム)
は、薄い円板状の振動膜26と、この振動膜26を固定
支持するリング状の支持フレーム28とからなってい
る。支持フレーム28による振動膜26の固定支持は、
振動膜26の上面を支持フレーム28の下面に接着固定
することにより行われており、これにより支持フレーム
28と振動膜26とが電気的に接続されるようになって
いる。
【0023】支持フレーム28のケース12側外周部
は、ケース12に嵌合及び位置決めできるように、面取
り加工されている。この面取り加工は、エッチング等に
より行うことにより、支持フレーム28がゆがまずに面
取り加工を行うことが可能である。
【0024】振動膜26は、厚みが1.5μm程度のP
ET(Polyethylene Terephthalate)フィルム26Aの
上面に、例えば金(Au)等の金属蒸着膜26Bが形成
されてなり、その外径はケース12の内径(4.2mm
程度)よりもやや小さい値(4.15mm程度)に設定
されている。この振動膜26の中心には、コンデンサマ
イクロホン10の内外の気圧を調整するためのべントホ
ール26aが貫通形成されている。このベントホール2
6aの内径は30μm程度に設定されている。
【0025】一方、支持フレーム28は、金属製(例え
ばリン青銅製)であって、振動膜26と略同じ外径を有
するとともに3.0mm程度の内径を有している。な
お、振動板サブアッシ14がケース12内に収容された
状態では、振動膜26の金属蒸着膜26Bが支持フレー
ム28を介してケース12と電気的に接続されることと
なる。
【0026】スペーサ16は、ケース12の内径と略同
じ外径を有するフレーム状の部材であって、板厚25μ
m程度の円形の樹脂フィルムPETの中央部にプレス等
により大きな開口部16aが形成されてなっている。
【0027】背極板18は、背極板本体180と、この
背極板本体180の上面に形成されたエレクトレット1
82と、この背極板本体180の上面に形成された背極
板上側溝部184と、この背極板本体180の下面に形
成された背極板下側溝部186からなっている。
【0028】背極板本体180は、板厚0.2mm程度
の金属板(例えばステンレス鋼板)からなり、その外形
形状が、略正方形の各頂点位置を絶縁性リング20に勘
合すべく丸く面取りした形に設定されている。
【0029】一方、エレクトレット182は、厚みが2
5μm程度のFEP(Fluorinated Ethylene Propyle
ne)フィルムからなっている。
【0030】背極板上側溝部184は、深さ0.1mm
程度のエッチングにより形成された外形直径約3.4m
m程度の溝である。背極板上側溝部184は、支持フレ
ーム28と振動膜26の円環状のエッジ部と対向しかつ
スペーサ16の内周面の端部と対向する位置に円環状に
幅0.4mm程度に形成されている。これにより実働の
コンデンサ部とスペーサ16等によりコンデンサとして
働かない浮遊領域とを切り離すことができ、それにより
コンデンサマイクロホン10の浮遊容量を軽減できる。
また、スペーサ16の内周面の端部と対向する位置に背
極板上側溝部184を形成することにより、プレス等に
形成されたスペーサ16のバリを受けることができ、こ
れにより積み重ね方向で、より高い位置精度が実現でき
る。
【0031】背極板下側溝部186は、深さ0.1mm
程度のエッチングにより形成された直径約1.0mm程
度溝である。背極板下側溝部186は、導電ゴム22が
嵌合されるようになっており、これによりJFETボー
ド24との導通が図られる。また深さを持った背極板下
側溝部186によりJFETボード24との導通を図る
ことにより、深さを持たない面でJFETボード24と
の導通を図るより深さ分だけ薄型化をすることが可能と
なる。
【0032】そして背極板18は、背極板本体180を
構成することとなる金属板の表面にエッチングにより背
極板上側溝部184及び背極板下側溝部186を形成と
同時に略正方形に形成後、フィルム状のエレクトレット
182を熱融着(ラミネート)させる。その後、エレクト
レット182に成極処理を施して所定の表面電位(例え
ば−400V程度)となるように設定し、フィルム状の
エレクトレット182を背極板18の外周に沿って切断
することにより、形成されるようになっている。この背
極板18は、ケース12と同心で該ケース12内に収容
されるようになっている。
【0033】ケース12内においては、背極板18と振
動膜26とがスペーサ16を介してその板厚である25
μm程度の間隔をおいて対向し、これによりコンデンサ
部Cを構成するようになっている。
【0034】絶縁性リング20は、ケース12の内径と
略同じ外径を有するリング状部材であって、アルミに1
0μm程度のアルマイト処理を施した絶縁性のリングで
ある。この絶縁性リング20の肉厚は、背極板18が内
在できる厚さ(0.1mm程度)に設定されている。
【0035】導電ゴム22は、円柱状の導電性のゴムで
形成され、JFETチップ34と勘合する部分には、嵌
合用の窪み部が形成されている。また導電ゴム22の直
径は背極板下側溝部186に嵌合可能なよう背極板下側
溝部186の径に比べ若干小さな径である0.8mm程
度に設定されている。導電ゴム22の高さは、組み立て
た際に振動板サブアッシ14やスペーサ16、背極板1
8等をケース12に押圧力を働かせながら固定するよう
な高さである0.4mm程度に設定されている。
【0036】JFETボード24は、円形のボード本体
32に、JFET(Junction Field-Effect Transist
or)チップ34と、図示しない3本の端子ピンとが実装
されてなっている。ボード本体32は、ケース12の内
径と略同じ外径を有しており、その上下両面には所定の
導電パターンが形成されている。
【0037】JFETチップ34は、振動膜26と背極
板18との間の静電容量(すなわちコンデンサ部Cの静
電容量)の変化を電気インピーダンス変換するインピー
ダンス変換素子であって、ボード本体32の上面に形成
された導電パターン上に実装されている。
【0038】これら図示しない3本の端子ピンは、電源
端子ピン、出力端子ピン、アース端子ピンであって、電
源端子ピンおよび出力端子ピンは、導電パターンを介し
て、JFETチップ34のドレイン電極Dおよびソース
電極Sに各々電気的に接続されており、アース端子ピン
は、ボード本体32の下面に形成された導電パターン、
ケース12および支持フレーム28を介して振動膜26
に電気的に接続されている。また、JFETチップ34
のゲート電極Gは、導電ゴム22、背極板下側溝部18
6を介して背電極板18に電気的に接続されている。
【0039】図4は、本実施形態に係るコンデンサマイ
クロホン10の組付方法を説明するための斜視図であ
る。
【0040】図示のように、このコンデンサマイクロホ
ン10の組付けは、ケース12を下向きに配置して(端
面壁12aが下になるように配置して)、このケース1
2内に、振動板サブアッシ14、スペーサ16、絶縁性
リング20、背極板18、導電ゴム22およびJFET
ボード24を、この順序で上方から挿入した後、ケース
12の開放端部12bをカシメることにより行われる。
【0041】すなわち、まず、振動板サブアッシ14お
よびスペーサ16を順次ケース12内に挿入する。その
際、振動板サブアッシ14については、その支持フレー
ム28の面取りされた外周面がケース12の内周面と嵌
合することにより、そのケース12に対する位置決めを
行う。
【0042】次に、絶縁性リング20をケース12内に
嵌合挿入する。そして次に背極板18を絶縁性リング2
0内周面に嵌合挿入する。次に、導電ゴム22を背極板
18の背極板下側溝部186に勘合させる。
【0043】その後、JFETボード24をケース12
内に挿入する。この際、JFETチップ34の上面にあ
るゲート電極Gを導電ゴム22に押圧力が働くように接
触さる。
【0044】最後に、ケース12の開放端部12bを、
JFETボード24のボード本体32の外周縁部に、全
周にわたってカシメ固定する。このカシメ固定は、図示
しないカシメ治具によりケース12の開放端部12bを
上方から加圧して該開放端部12bを内周側へ折り曲げ
ることにより行われるが、その際の加圧力はボード本体
32を介して絶縁性リング20に作用する。これにより
背極板18をケース12と電気的に絶縁した状態でケー
ス12に対して位置決めする。またこれにより、絶縁性
リング20とケース12、JFETボード24との間の
シール性を確保して、振動板サブアッシ14とJFET
ボード24とで画成される空間の気密性を高める。
【0045】コンデンサマイクロホン10の組付けが完
了した状態において、背極板18とJFETボード24
のボード本体32との間隔は、絶縁性リング20の厚さ
によって規定され、その値は0.5mm程度となり、コ
ンデンサマイクロホン10の全厚は1.1mm程度とな
る。また、導電ゴム22の弾性変形量は絶縁性リング2
0の厚さによって規定される。
【0046】以上詳述したように、本実施形態に係るコ
ンデンサマイクロホン10は、背極板18の、振動膜2
6の振動する部分と支持フレーム28に支持された非振
動部の境界部と対向する部分に背極板上側溝部184が
形成されている為、背極板18と振動膜26が接触して
いる外周部の浮遊領域と振動膜26の実効領域を切り離
すことができるため、結果的に上記浮遊領域をコンデン
サ部Cから切り離すことができるためコンデンサ部Cの
面積等に変更を加えなくても、効率を上げることが可能
になる。
【0047】具体的には、表1に示すように、本実施形
態の溝ありのものとほぼ同等の実効部コンデンサ容量C
をもつ溝なしのものを比較した場合、浮遊コンデンサ容
量cは、本実施形態のものが溝なしのものに比べ約半分
であることがわかる。これにより、実効部の容量が変化
して生じる変位容量に対する全体容量が減少するため、
変位容量/全体容量で求められる効率が改善されること
になる。なお、溝なしのものは、本実施形態で使用した
背極板と同面積の背極板の4角にφ0.7mmの穴をあけ、実
効部の面積を本実施形態のものとほぼ同じにして測定を
行った。
【0048】
【表1】
【0049】しかも本実施形態においては、背極板18
のスペーサ16との対向面側に、スペーサ16の開口部
16aのリング状内周エッジと接触する部分にリング状
の背極板上側溝部184が形成されている為、プレス等
で形成されたリング状のスペーサ16のの開口部16a
の内周エッジにはバリが存在するためこれを背極板上側
溝部184で受けることが可能になり、従来バリにより
背極板18とスペーサ16と振動板サブアッシ14との
位置制度にバラツキがあったものを解消することが可能
となる。
【0050】これにより、エレクトレット型のコンデン
サマイクロホン10において、さらなる高感度化及び製
造歩留まりの向上を図ることができる。
【0051】また本実施形態においては、背極板18
は、振動板サブアッシ14と対向する面の反対側に、J
FETチップ34とを電気的に接続するための端子接続
用の背極板下側溝部186が形成されている為、背極板
18にJFETチップ34を電気的に接続する際に、接
続端子である導電ゴム22を背極板18にめり込ませる
ことが可能になる。これにより、エレクトレット型のコ
ンデンサマイクロホンを、さらに薄型化することが可能
になる。
【0052】なお、本実施形態に係るコンデンサマイク
ロホン10は、背極板下側溝部186に導電ゴム22を
介してJFETチップ34との導通を図ったが、導電性
接着剤などを用いJFETチップ34そのものを背極板
下側溝部186にはめ込み、背極板18にめり込ませて
もよい。
【0053】また、本実施形態に係るコンデンサマイク
ロホン10の導電ゴム22は、JFETチップ34との
嵌合用の窪み部が形成さた円柱の導電性のゴムを使用し
たが、これに限定されるものではなく、JFETチップ
34と背極板18との導通のとれるものであれば良い。
また、背極板18とJFETチップ34の間に押圧力を
働かせるものであれば更に良い。例えば、導電ゴム22
のかわりに板ばね等を用いても良く、背極板18とJF
ETチップ34の間に押圧力を働かせつつ導通を確保で
きるものであれば特によい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係るコンデンサマイク
ロホンを上向きに配置した状態で示す斜視図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】上記コンデンサマイクロホンを分解して示す斜
視図
【図4】上記コンデンサマイクロホンの組付方法を説明
するための斜視図
【符号の説明】
10 コンデンサマイクロホン 12 ケース 12a 端面壁 12b 開放端部 12c 内周面 14 振動板サブアッシ 16 スペーサ 16a 開口部 18 背極板 180 背極板本体 182 エレクトレット 184 背極板上側溝部 186 背極板下側溝部 20 絶縁性リング 22 導電ゴム 24 JFETボード(基板) 26 振動膜 26A PETフィルム 26B 金属蒸着膜 26a べントホール 28 支持フレーム 30 音孔 32 ボード本体 34 JFETチップ C コンデンサ部 D ドレイン電極 G ゲート電極 S ソース電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音等による振動を検知するための振動膜と
    該振動膜を支える非振動部を備えるダイヤフラムと、上
    記ダイヤフラムと対をなしコンデンサ部を形成するバッ
    クプレートと、上記ダイヤフラムと上記バックプレート
    との間に所定の距離を持たせ空間を形成するためのリン
    グ状のスペーサと、上記バックプレートは上記ダイヤフ
    ラムの振動膜と非振動部の境界部と対向する部分に溝が
    形成されている、ことを特徴とするコンデンサマイクロ
    ホン。
  2. 【請求項2】 上記ダイヤフラムは、非振動部であるリ
    ング状のフレームに振動膜を設けたことにより形成さ
    れ、上記バックプレートは上記ダイヤフラムのリング状
    のフレーム内周と振動膜との境界部と対向する部分にリ
    ング状の溝が形成されている、ことを特徴とする請求項
    1記載のコンデンサマイクロホン。
  3. 【請求項3】上記バックプレートは上記スペーサ対向面
    側に上記スペーサのリング状内周エッジと接触する部分
    にリング状の溝が形成されている、ことを特徴とする請
    求項1または2記載のコンデンサマイクロホン。
  4. 【請求項4】 上記バックプレートは上記ダイヤフラム
    と対向する面の反対側に、インピーダンス変換素子と接
    続するための端子接続用の溝部が形成されている、こと
    を特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のコ
    ンデンサマイクロホン。
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