JP4014886B2 - コンデンサマイクロホン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、エレクトレット型のコンデンサマイクロホンに関するものであり、特に、コンデンサ部とインピーダンス変換素子を並列に配置した薄型のエレクトレット型コンデンサマイクロホンの品質の安定化を図るための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マイクロホンの一形式として、エレクトレット型のコンデンサマイクロホンが知られている。
【0003】
このエレクトレット型のコンデンサマイクロホンは、一端が音孔用開口部を有する端面壁で構成されるとともに他端が開放された筒状のケース内に、スペーサを介して対向する振動板と背極板とからなるコンデンサ部と、このコンデンサ部の静電容量の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変換素子(能動素子)を実装する基板とが収容された構成となっている。また、例えば特開平10−98796号公報に開示されているように、コンデンサ部とインピーダンス変換素子を並列に配置し、薄型化を図るための構成のものも存在する。
【0004】
このような構成においては、外装は円形であっても、内部ではコンデンサ部とインピーダンス変換素子を並列に配置するため、円形のコンデンサ部が外装部に対し偏心した位置に収容されることが多い。このような構成のものでも、組立に際しては、従来のコンデンサ部とインピーダンス変換素子が直列に配置されるものと同様に外装を基板裏側でかしめ止めにより組立るものがほとんどであった。
【0005】
また、このエレクトレット型のコンデンサマイクロホンは、小型に構成することが比較的容易であるが、これを近年薄型化が進んでいる携帯電話機等に搭載して使用する場合には、単に小型化するだけでなく、できるだけ薄型化することが望まれる。例えば、現在では外径6mm、高さ1.2〜1.8mm程度のサイズが主流となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の並列配置のエレクトレット型のコンデンサマイクロホンの場合、直列配置のものと同様のかしめ止めを行おうとすると、コンデンサ部が偏心した位置に収容される為、内部配置がかしめ圧を受ける面で均等でないため、局部的に大きな力が加わり、内部破損のおそれや、製品毎にかしめ圧が違ってしまい、製品にバラツキがでてしまう等の問題があった。
また、近年の薄型傾向により、コンデンサ部と基板とを結ぶ接続部材の高さが低くなり、リング等で形成された接続部材の場合には、たわみ等が減ってしまうため、かしめの際により大きな力がコンデンサ部に掛かってしまい、内部破損や接続部材が干渉することによる基板パターンの切断等の問題があった。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、薄型で、さらに製品の安定したエレクトレット型のコンデンサマイクロホンを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、コンデンサ部とインピーダンス変換素子との導通部に皿ばねを利用しあるいは、導通部の一部に回路退避部設けることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係るコンデンサマイクロホンは、音等による振動を静電容量変化に変換するためのダイヤフラムとバックプレートを含むコンデンサ部と、上記コンデンサ部で変換した静電容量変化を電気信号に変換するためのインピーダンス変換素子を含む回路基板と、上記コンデンサ部と上記回路基板とを電気的に接続するための導通部と、を備えるコンデンサマイクロホンにおいて、上記導通部が皿ばねにより形成され、上記皿ばねは、上記コンデンサ部との接触部である上部の径が上記回路基板との接触部である下部の径より狭まっている切頭円錐筒形状に形成されていることを特徴とするものである。また、上記導通部は、上記回路基板上の特定の回路パターンとの接触を防止するための回路退避部を有することを特徴とするものである。
【0010】
また、本願発明に係るコンデンサマイクロホンの上記回路退避部は、上記導通部の一部に欠落部を設けることにより構成されたことを特徴とするものである。また、上記導通部は、上記回路基板上に位置決めするための位置決め部を有することを特徴とするものである。
【0011】
上記「コンデンサマイクロホン」は、振動板にエレクトレットの機能が付与されたホイルエレクトレット型のコンデンサマイクロホンであってもよいし、背極板にエレクトレットの機能が付与されたバックエレクトレット型のコンデンサマイクロホンであってもよい。また、カバー側にエレクトレットの機能を付与し、振動板をマイクロホン内側に配置した、フロントエレクトレット型のコンデンサマイクロホンであってもよい。
【0012】
上記「インピーダンス変換素子」は、コンデンサ部の静電容量の変化を電気インピーダンスに変換することが可能なものであれば、特定の素子に限定されるものではなく、例えばJFET(接合形FET)等が採用可能である。
【0013】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係るコンデンサマイクロホンは、バックプレートと回路基板の接続を行う導通部にコンデンサ部との接触部である上部の径が上記回路基板との接触部である下部の径より狭まっている切頭円錐筒形状に形成された皿ばねを用いることにより、ケースをかしめる際のかしめ圧を上記皿ばねにより受けることができるため、バックプレートや回路基板等の破損を防止することが可能になる。また、上記皿ばねを利用することにより、コイルばね等を利用するのに比べ、より薄型化がはかれる。したがって本願発明によれば、エレクトレット型のコンデンサマイクロホンにおいて、薄型化を図り、さらに製造歩留まりの向上を図ることができる。
【0014】
また、導通部に、回路基板上の特定の回路パターンとの接触を防止するための回路退避部を有することにより、回路基板上に、導通部の外側と内側の導通を行う回路パターンを、導通部との無用な接触無く形成できる。
【0015】
また、回路退避部を導通部の一部に欠落部を設けることにより形成することにより、回路基板上の特定の回路パターンに導通部が接触し、導通してしまうことがないのはもちろんのこと、回路パターンを導通部で切断してしまうことも防止することができる。これにより、製品の歩留まりの向上及び信頼性の向上に貢献できる。
【0016】
また、導通部には、回路基板上に位置決めするための位置決め部があり、常に所望の位置に導通部を配置及び固定できるため、導通部が回転することがないので、回転摩擦による回路パターンの切断の心配がない。さらに、回路退避部も所望の位置に配置できるため、特定の回路パターンとの接触を確実に防止することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本願発明の一実施形態に係るコンデンサマイクロホンを上向きに配置した状態で示す斜視図であり、図6はコンデンサマイクロホンを下向きに配置した状態で示す斜視図である。また、図2は、図1のII-II 線断面図であり、図3は、図2のIII-III 線断面図である。さらに、図4は、JFETボードを詳細した平面図であり、図5は、皿ばねを示す斜視図である。
【0019】
これらの図に示すように、本実施形態に係るコンデンサマイクロホン10は、外径が6.0mm程度のエレクトレット型の小型マイクロホンであって、上下方向に延びる背の低い円筒状のケース12内に、絶縁ブッシュ20を配し、その内側に、振動板サブアッシー14、スペーサ16、バックプレートである背極板18および皿ばね22が、上からこの順序で収容されて、さらにJFETボード24(基板)により封止されている。
【0020】
ケース12は、その上端(一端)が内径0.3mm程度の複数の音孔30を有する端面壁12aで構成されるとともに、下端(他端)が開放された金属製(例えばアルミニウム製)の部材であって、プレス成形等により形成されている。そして、このケース12は、該ケース12内に上記各部品を収容した状態で、その開放端部12bがJFETボード24の外周縁部に全周にわたってかしめ固定されている。
【0021】
このケース12の上端には、音孔30を保護するように、フィルター11が貼り付けられており、これにより、コンデンサマイクロホン10内部への、誇りや水滴の進入を防いでいる。
【0022】
このケース12には、その上端にコンデンサマイクロホン10の内外の気圧を調整するためのベント溝が形成されている。このベント溝の幅は0.2mm程度、深さ0.02mm程度に設定されている。
【0023】
振動板サブアッシー14(ダイヤフラム)は、薄い円板状の振動膜26と、この振動膜26を固定支持するリング状の支持フレーム28とからなっている。支持フレーム28による振動膜26の固定支持は、振動膜26の上面を支持フレーム28の下面に、導電性接着剤等にて接着固定することにより行われており、これにより支持フレーム28と振動膜26とが電気的に接続されている。
【0024】
振動膜26は、厚みが1.5μm程度のPET(Polyethylene Terephthalate)フィルムの上面に、例えばニッケル(Ni)等の金属蒸着膜が形成されてなり、その外径は絶縁ブッシュ20の内径(3.8mm程度)よりもやや小さい値(3.7mm程度)に設定されている。
【0025】
一方、支持フレーム28は、金属製(例えばステンレス製)であって、振動膜26と略同じ外径を有するとともに2.7mm程度の内径を有している。なお、振動板サブアッシー14がケース12内に収容された状態では、振動膜26の金属蒸着膜が支持フレーム28を介してケース12と、後述する押圧力により圧接されているため、電気的に接続されることとなる。
【0026】
スペーサ16は、振動板サブアッシー14の外形と略同じ外径を有するフレーム状の部材であって、板厚25μm程度の円形の樹脂フィルムPETの中央部にプレス等により大きな開口部16aが形成されてなっている。
【0027】
背極板18(バックプレート)は、背極板本体180と、この背極板本体180の上面に形成されたエレクトレット182と、この背極板本体180及びエレクトレット182に形成された複数の開口部188と、からなっている。
【0028】
背極板本体180は、その外形形状が略十字形状の板厚0.15mm程度の金属板(例えばステンレス鋼板)からなっている。
【0029】
一方、エレクトレット182は、厚みが25μm程度のFEP(Fluorinated Ethylene Propylene)フィルムからなっている。
【0030】
開口部188は、等間隔に4個形成されている。この開口部188により、 振動膜26と背極板18の背面空間とを連通することができ、振動板サブアッシー14と背極板18の間で形成される薄流体層の抵抗成分を減少させ、高周波域(5KHz以上帯域)の周波数応答性の改善に役立っている。また、設計段階において、開口部188の大きさ等を調節することにより、高周波域の周波数応答性の調整をすることも可能である。
【0031】
そして背極板18は、あらかじめフィルム状のエレクトレット182を熱融着(ラミネート)させ、背極板本体180を構成することとなる金属板の表面にプレスやエッチング等により、開口部188が形成されると同時に、外形が略十字形状に形成される。
【0032】
その後、エレクトレット182に成極処理を施して所定の表面電位(例えば−300V程度)となるように設定される。この背極板18は、絶縁ブッシュ20内に収容されるようになっている。
【0033】
ケース12内においては、背極板18と振動膜26とがスペーサ16を介してその板厚である25μm程度の間隔をおいて対向し、これによりコンデンサ部Cを構成するようになっている。
【0034】
絶縁ブッシュ20は、ケース12の内径と略同じ外径を有し、その内側の一端部(外形の円の内側に偏心して配置された位置)にコンデンサ部を収容する円形の気室20a及び、その他端にJFETチップ34を収容する気室20b及び、ノイズフィルタ38を収容する気室20cを有する形状であり、弾性を有する合成樹脂(例えばABS樹脂 )あるいはエラストマで構成されている。この絶縁ブッシュ20の肉厚は、振動板サブアッシー14、スペーサ16、背極板18、皿ばね22が内在できる厚さ(0.5mm程度)に設定されている。
【0035】
この、気室20c及び気室20bは、背極板18の開口部188と連通させることにより、背圧音響空間としても利用可能である。
またこの絶縁ブッシュ20には、皿ばね22の位置決めを行う嵌合部20dが設けられている。
【0036】
弾性体である皿ばね22は、SUS等の金属製により形成され、上部(背極板18との接触部)の直径が下部の直径より狭まっている皿ばねであり、JFETボード24上の接続部(導電パターン36)と背極板18とを電気的に接続するものである。また、皿ばね22を使用することにより、組み立てた際に振動板サブアッシー14やスペーサ16、背極板18等をケース12に押圧力を働かせながら固定することが可能になる上、皿ばね22が、組立の際のかしめ圧を吸収することができるため、振動板サブアッシー14やスペーサ16、背極板18等への必要以上のかしめ圧の荷重を吸収でき、組立時の破損を防止することができる。
【0037】
皿ばね22の下部には、回路退避の為の欠落部である切り欠き部22a及び切り起こし部22bが、各2ヶ所90゜毎に交互に形成されている。この切り欠き部22aは、円周方向に0.2mm、高さ方向に0.15mm切り欠かれている。この切り欠き部22aは、円周方向に導電パターン36の幅よりも0.3mm程度余裕を持って切り欠かれている。
この切り欠き部22aは、後述する導電パターン36のドレイン電極Dと接触しないように、パターンをまたぐように配置される。また導電パターン36を切り欠き部22aによりまたぐため、導電パターン36を切断することも同時に回避している。
【0038】
切り起こし部22bは、円周方向に0.2mm、高さ方向に0.15mm切り起こされて、さらに直径方向に0.3mm程度はみ出るように、突起22cが設けられている。
この突起22cを、絶縁ブッシュ20の嵌合部20dに位置決めすることにより、導電パターン36のドレイン電極Dをまたぐような位置に、皿ばね22を配置することが可能となり、また、円形の皿ばね22の回転を防止することも可能になる。
【0039】
JFETボード24は、円形のボード本体32に、JFET(Junction Field-Effect Transistor)チップ34と、携帯電話等の通信機器の搬送波ノイズをカットするためのチップコンデンサ等によるノイズフィルタ38とが実装されてなっている。
ボード本体32は、ケース12の内径と略同じ外径を有しており、その上下両面には所定の導電パターン36が形成されている。
ボード本体32の下面の導電パターン36は、ブルズアイ形状になっており、中心部に円形のパターンが、その周囲にリング状のパターンが形成されており、
ボード本体32の上面の導電パターン36とスルーホール40を介して、接続されている。
【0040】
JFETチップ34は、振動膜26と背極板18との間の静電容量(すなわちコンデンサ部Cの静電容量)の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変換素子であって、ボード本体32の上面に形成された導電パターン36上に実装されている。
【0041】
導電パターン36には、JFETチップ34のドレイン電極、ソース電極及びゲート電極に各々電気的に接続され各々に対応しているドレイン電極D、ソース電極S及びゲート電極Gが形成されており、導電パターン36のドレイン電極Dとソース電極Sの間には、ノイズフィルタ38が実装されている。また、ドレイン電極Dは、ボード本体32の中心部に延出され、スルーホール40によりボード本体32の下面(JFETチップ34実装面の裏面)の導電パターン36のドレイン電極Dと電気的に接続している。
【0042】
ソース電極Sは、スルーホール40によりボード本体32の下面の導電パターン36のソース電極Sと電気的に接続しており、導電パターン36のソース電極Sは、ケース12をかしめた際に、開放端部12bと確実に電気的に接続されるようにリング状に形成されている。
また、JFETチップ34のゲート電極は、導電パターン36のゲート電極Gより皿ばね22を介して背極板18に電気的に接続されている。
【0043】
次に、本実施形態に係るコンデンサマイクロホン10の組付方法を説明する。
【0044】
このコンデンサマイクロホン10の組付けは、まずケース12を下向きに配置して(端面壁12aが下になるように配置して)、このケース12内に、絶縁ブッシュ20を内装し、そして振動板サブアッシー14、スペーサ16、背極板18、皿ばね22およびJFETボード24を、この順序で上方から挿入した後、ケース12の開放端部12bをかしめることにより行われる。
【0045】
すなわち、まず、絶縁ブッシュ20をケース12内に嵌合挿入する。そして、振動板サブアッシー14およびスペーサ16、背極板18を順次ケース12内に挿入する。さらに、皿ばね22を背極板18の下面側に配設する。この際、皿ばね22の突起22cを絶縁ブッシュ20の嵌合部20dに位置決めすることにより、切り欠き部22aが、導電パターン36のドレイン電極D上に配置されるため、パターンに接触したりあるいは、パターンを切断するおそれが無く配置できる。
【0046】
その後、JFETボード24をケース12内に挿入する。この際、JFETチップ34が絶縁ブッシュ20の気室20bにはまるように、JFETボード24を配置することにより、位置決めを行うことができる。
また、JFETチップ34のゲート電極と接続される導電パターン36のゲート電極Gには、後述するように皿ばね22の押圧力が働くように接触される。
【0047】
最後に、ケース12の開放端部12bを、JFETボード24のボード本体32の外周縁部に、全周にわたってかしめ固定する。このかしめ固定は、図示しないかしめ治具によりケース12の開放端部12bを上方から加圧して該開放端部12bを内周側へ折り曲げることにより行われるが、その際の加圧力はボード本体32を介して絶縁ブッシュ20に作用する。これにより背極板18をケース12と電気的に絶縁した状態でケース12に対して位置決めする。またこれにより、絶縁ブッシュ20とケース12、JFETボード24との間のシール性を確保して、振動板サブアッシー14とJFETボード24とで画成される空間の気密性を高める。
【0048】
コンデンサマイクロホン10の組付けが完了した状態において、スペーサ16とJFETボード24のボード本体32との間隔は、絶縁ブッシュ20の高さによって規定され、その値は0.7mm程度となり、コンデンサマイクロホン10の全高は1.0mm程度となる。また、皿ばね22の弾性変形量は絶縁ブッシュ20の高さによって規定され、背極板18等の押圧量も絶縁ブッシュ20の高さによって規定される。
【0049】
以上詳述したように、本実施形態に係るコンデンサマイクロホン10は、背極板18とJFETボード24の接続に皿ばね22を用いることにより、ケース12をかしめる際のかしめ圧を皿ばね22により受けることができるため、背極板18やJFETボード24等の破損を防止することが可能になり、歩留まりが向上する。また、皿ばね22を利用することにより、コイルばね等を利用するのに比べ、より薄型化がはかれるためマイクロホン全体としての薄型化にも貢献できる。
【0050】
しかも本実施形態においては、皿ばね22の下部には、欠落部である切り欠き部22a及び切り起こし部22bが存在するため、これをJFETボード24上の導電パターン36のうち、接触させたくない導電パターン36を跨ぐことができ、無用な接触を防止することが可能な上、導電パターン36を傷つけることがないため、断線を防止することができる。これにより、製品の歩留まりの向上及び信頼性の向上に貢献できる。
【0051】
なお、本実施形態に係るコンデンサマイクロホン10の皿ばね22は、切り欠き部22aを形成することにより特定の接触させたくない導電パターン36を回避する構造としたが、これに限定されるものではなく、皿ばね22の下部に絶縁部を設けて対応しても接触を防ぐことは可能である。また、切り起こし部22bにより導電パターン36を跨ぐようにしても良い。また、皿ばねは本実施形態において使用したものだけでなく、C型皿ばね等も使用できる。
さらに、皿ばね22の代わりにC型リング状部材(リングの一部が切断され欠落している部材)等でもよく、導電パターン36を跨ぐような構成のものであれば、特定の回路パターンとの接触を防止する上で、適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係るコンデンサマイクロホンを上向きに配置した状態で示す斜視図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】図2のIII-III 線断面図
【図4】上記コンデンサマイクロホンの基板を示す平面図
【図5】上記コンデンサマイクロホンの皿ばねを示す斜視図
【図6】上記コンデンサマイクロホンを下向きに配置した状態で示す斜視図
【符号の説明】
10 コンデンサマイクロホン
11 フィルター
12 ケース
12a 端面壁
12b 開放端部
12c 内周面
14 振動板サブアッシー
16 スペーサ
16a 開口部
18 背極板
180 背極板本体
182 エレクトレット
188 開口部
20 絶縁ブッシュ
20a、20b、20c 気室
20d 嵌合部
22 皿ばね
22a 切り欠き部
22b 切り起こし部
22c 突起
24 JFETボード(基板)
26 振動膜
28 支持フレーム
30 音孔
32 ボード本体
34 JFETチップ
36 導電パターン
38 ノイズフィルタ
40 スルーホール
C コンデンサ部
D ドレイン電極
G ゲート電極
S ソース電極

Claims (4)

  1. 音等による振動を静電容量変化に変換するためのダイヤフラムとバックプレートを含むコンデンサ部と、
    上記コンデンサ部で変換した静電容量変化を電気信号に変換するためのインピーダンス変換素子を含む回路基板と、
    上記コンデンサ部と上記回路基板とを電気的に接続するための導通部と、
    を備えるコンデンサマイクロホンにおいて、
    上記導通部が皿ばねにより形成され、
    上記皿ばねは、上記コンデンサ部との接触部である上部の径が上記回路基板との接触部である下部の径より狭まっている切頭円錐筒形状に形成されていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
  2. 上記導通部は、上記回路基板上の特定の回路パターンとの接触を防止するための回路退避部を有することを特徴とする請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  3. 上記回路退避部は、上記導通部の一部に欠落部を設けることにより構成されたことを特徴とする請求項2に記載のコンデンサマイクロホン。
  4. 上記導通部は、上記回路基板上に位置決めするための位置決め部を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のコンデンサマイクロホン。
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