JP2003133215A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法

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JP2003133215A JP2001329122A JP2001329122A JP2003133215A JP 2003133215 A JP2003133215 A JP 2003133215A JP 2001329122 A JP2001329122 A JP 2001329122A JP 2001329122 A JP2001329122 A JP 2001329122A JP 2003133215 A JP2003133215 A JP 2003133215A
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exposure
optical system
axis
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Akiyuki Minami
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G03F7/70875Temperature, e.g. temperature control of masks or workpieces via control of stage temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディストーションによる下地パターンとレジ
ストパターンとの位置ズレを低減する。 【解決手段】 少なくとも2箇所にレチクルアライメン
トマーク32が形成されたレチクル18を用い、レチク
ルステージ20でレチクル18を支持して結像光学系2
6の光軸(Z軸)回りに90度ずつ回転させた場合の各
レチクルアライメントマーク32の位置各々に対応して
レチクル顕微鏡34を配置しておき、レチクルステージ
20で支持中のレチクル18がZ軸回りに回転されても
何れかのレチクル顕微鏡34でレチクルアライメントマ
ーク32を検出して、90度単位でレチクルの回転角度
を把握可能とする。ステージコントローラ28は、この
検出結果を用いてレチクルステージ20のレチクル支持
面とウエハステージ14のウエハ支持面とを同調させて
Z軸回りに回転させ、レチクル18及びウエハ12と、
結像光学系26とをZ軸回りに相対的に90度単位で回
転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置及び露光
方法に係わり、特に、半導体集積回路の製造過程におけ
るフォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置及び露
光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路(LSI)の
製造過程では、半導体集積回路基板(以下、「ウエハ」
という)上に、集積回路パターンの転写像であるレジス
トパターンを形成するフォトリソグラフィ工程と、フォ
トリソグラフィ工程で形成したレジストパターンを阻止
部として機能させて、下地膜の不要部分を除去するエッ
チング工程とを繰返し行うことによって、ウエハ上にL
SIの立体構造を形成する。
【0003】フォトリソグラフィ工程では、より詳しく
は、ウエハ上に感光性高分子膜(以下、「レジスト膜」
という)を塗布した後、紫外線などの露光光を、ガラス
基板上に露光光に対して遮光性を有するクロム等により
集積回路パターンを形成したホトマスク(以下、「レチ
クル」という)に照射し、等倍又は縮小光学系によりそ
の反射光又は透過光をウエハ表面上に結像させて露光す
ることで集積回路パターンを転写する。これをX軸方向
及びY軸方向にウエハを移動させながら繰返し行うこと
でウエハ全面を露光したら、アルカリ現像して、ウエハ
上に集積回路パターンの転写像であるレジストパターン
を形成する。
【0004】ここで、LSIが作り上げられるまでに幾
多のフォトリソグラフィ工程を経るが、各フォトリソグ
ラフィ工程では、それ以前に行ったフォトリソグラフィ
工程で形成されたレジストパターン(以下、「下地パタ
ーン」という)と、高精度で位置合わせを行ってレジス
トパターンを形成する必要がある。このため、フォトリ
ソグラフィ工程で使用する露光装置では、ウエハとレチ
クルの位置を正確に検出する機構が備えられている。
【0005】詳しくは、一般にこの位置合わせのため
に、ウエハには外周部に切り欠き部、表面に複数のアラ
イメントマークが形成されており、露光装置では、まず
外周部の切り欠き部を検出して回転方向の位置合わせを
大まかに行ってからウエハステージ上にウエハを送りこ
む。次に、露光装置では、顕微鏡で少なくとも2箇所の
離間されたアライメントマークを検出して回転方向の位
置精度を上げ、続いて10箇所程度のアライメントマー
クを検出することで、正確なウエハの位置を検出する。
一方、レチクルの場合はウエハと異なり、LSIの製造
プロセスに起因した過酷な熱ストレスや膜応力などの影
響を受けないために、少ないアライメントマークの測定
点数で精度良く位置検出を行うことができ、露光装置で
は、レチクルをレチクルステージで保持し、レチクル表
面の対向する1対の辺の各々に形成されたアライメント
マーク、すなわち露光装置の光軸に対称に形成された2
つのアライメントマークを検出することで、正確なレチ
クルの位置を検出する。このようなアライメントシーケ
ンスを経ることによって、露光装置では、ウエハとレチ
クルとを高精度に位置合わせする。
【0006】ところで、露光装置には、高精度位置合わ
せを阻害する要因として、レンズの収差に起因したディ
ストーションが存在する。ディストーションとは、レチ
クルのパターンを結像光学系を通じてウエハ面上に結像
した際に、その形を歪曲させ、転写像の各像点の位置に
ズレを生じさせる影響のことである。
【0007】具体的に、このディストーションの影響を
説明するために、図6にウエハ面上に結像して形成され
る実際のレチクルパターンの転写像100と、理想的な
レチクルパターンの転写像102とを示す。図6に示す
ように、実際の転写像100は、ディストーションの影
響によってその形を歪められているため、理想的な転写
像102とは一致しない。なお、図6は、ディストーシ
ョンの影響を説明するために歪みを強調して示してい
る。また、転写像の輪郭部のみを示しているが、実際に
は、その内側にも歪みが生じている。
【0008】当然ながら、レンズ自体は、このような位
置ズレを生じさせないように設計されてはいるが、レン
ズ製造時のプロセス誤差や露光装置本体への組み付け時
の誤差などにより、ディストーションが生じる。したが
って、露光装置毎にディストーションの傾向や程度(以
下、「ディストーションの形状」と称す)は異なり、同
一の露光装置でフォトリソグラフィ処理を行うのであれ
ば、毎回ほぼ同一のディストーション形状となるため、
下地パターンとその上に形成されるレジストパターンと
の位置合わせの点では大きな問題とはならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LSI
製造過程で行われる幾多のフォトリソグラフィ工程で
は、生産性の観点から毎回同一の露光装置が使用される
とは限らず、ディストーションの形状に差がある露光装
置を組合せて使用した場合には、下地パターンとその上
に形成したレジストパターンとに大きな位置ズレが生
じ、LSIのデバイス特性が劣化したり、歩留まりが低
下するなどの問題があった。例えば、図7(A)に示す
ような転写像50をウエハ上に形成する露光装置と、
(B)に示すような転写像52をウエハ上に形成する露
光装置とを組合せて使用すると、(C)に矢印で示すよ
うに、それぞれの露光装置によりウエハ上に形成された
転写像間に位置ズレが生じてしまう。なお、図7(A)
(B)では、点線で理想的な転写像を示している。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、ディストーションによる下地パターンとレ
ジストパターンとの位置ズレを低減することができる露
光装置及び露光方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、レチクルを所定位置に支
持するためのレチクル支持手段と、ウエハを所定位置に
支持するするためのウエハ支持手段と、前記レチクルに
露光光を照射するための光源と、前記光源から照射され
た露光光の前記レチクルによる反射又は透過光を前記ウ
エハ支持手段によって支持された前記ウエハ表面に結像
させる結像光学系と、を備えた露光装置において、前記
レチクル支持手段により支持されたレチクル及び前記ウ
エハ支持手段により支持されたウエハと、前記結像光学
系とを該結像光学系の光軸回りに相対的に回転可能に設
けた、ことを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、レチクル
支持手段により支持されたレチクル及びウエハ支持手段
により支持されたウエハと、結像光学系とを、光軸回り
に相対的に回転させることができる。これにより、露光
装置での露光によりウエハ面上に転写像を形成するとき
に、該転写像におけるディストーションの形状を光軸回
りに回転させる、すなわち、ディストーション形状の向
きを調整することができ、例えば、下地パターンを形成
した露光装置とのディストーション形状の差異に基づい
て、該露光装置のディストーション形状の向きを調整す
れば、露光装置間のディストーションの差異に起因した
転写像間の位置ズレを低減することができる。
【0013】なお、レチクル及びウエハと結像光学系と
の光軸回りの相対的な回転は、レチクル及びウエハと、
結像光学系との少なくとも一方を光軸回りに回転させて
行えばよい。
【0014】また、レチクル及びウエハと結像光学系と
の光軸回りの相対的な回転は、手動でおこなってもよい
が、請求項2に記載に記載されているように、前記回転
の回転角度を検出するための検出手段と、前記レチクル
及び前記ウエハと、前記結像光学系とを前記光軸回りに
相対的に回転させる回転手段と、をさらに備え、前記回
転手段は、前記検出手段による検出結果に基づいて、所
定の角度回転させるようにしてもよい。請求項2に記載
の発明によれば、回転手段により、レチクル及びウエハ
と、結像光学系とを相対的に回転させると、検出手段に
よりその回転の回転角度(すなわちディストーション形
状の回転角度)が検出される。この検出結果を用いるこ
とで回転手段では、正確に所定の角度だけ回転させるこ
とができる。このとき、検出手段にロータリエンコーダ
を用いるなどして任意角度の回転を検出可能とすれば、
回転手段ではディストーション形状の差異に起因した位
置ズレを最小とする角度だけ回転させることができる。
【0015】なお、回転手段で所定角度だけ回転させる
ための制御の簡単化及び低コストで実現するためには、
例えば、請求項3に記載されているように、前記レチク
ルは、少なくとも2箇所に所定のマークが形成され、前
記検出手段は、前記レチクルに形成された前記マークの
位置、及び該マークの位置から前記光軸回りに所定角度
回転した位置の各々を検出し、前記回転手段は、前記検
出手段による前記マークの検出結果に基づいて、前記レ
チクルと前記ウエハとを前記光軸回りに前記所定角度だ
け回転させる、ようにすればよい。
【0016】このとき、請求項4に記載されているよう
に、前記検出手段は、前記マークの位置、及び該マーク
の位置から前記光軸回りに所定角度で回転した位置の各
々に対応して設けられ、前記マークを検出するための検
出素子を含むようにするとよい。例えば、従来から使用
されている一般的なレチクルのように、光軸に対して対
称な2箇所にマークが形成されたレチクルを用いる場合
は、光軸回りに例えば90度単位で4つの検出素子を設
ければ、検出手段ではレチクルの回転を90度単位で検
出することができ、この検出結果を用いることにより、
回転手段では、レチクル及びウエハを例えば略90度単
位で回転させることができる。なお、一例として90度
を選択したのは、マークを回転させたとき略直交する軸
線が好ましい形態であるからである。
【0017】また、例えば、請求項5に記載されている
ように、前記レチクルは、少なくとも2箇所と、該2箇
所を前記光軸回りに所定角度回転した各々の位置に所定
のマークが形成され、前記検出手段は、前記レチクルの
前記少なくとも2箇所に形成された前記マークの位置を
検出し、前記回転手段は、前記検出手段による前記マー
クの検出結果に基づいて、前記レチクルと前記ウエハと
を前記光軸回りに所定角度だけ回転させる、ようにして
もよい。このとき、請求項6に記載されているように、
前記検出手段は、前記少なくとも2箇所に形成されたマ
ークの位置各々に対応して設けられ、前記マークを検出
するための検出素子を含むようにするとよい。例えば、
従来から用いられている一般的な露光装置のように、2
つの検出素子が互いに光軸に対して対称な位置に対応し
て設けられている場合は、この光軸に対して対称な2つ
の位置と、該2つの位置を光軸回りに例えば90度単位
に回転した位置との計4箇所にマークを形成したレチク
ルを用いれば、検出手段ではレチクルの回転を90度単
位で検出することができ、この検出結果を用いることに
より、回転手段では、レチクル及びウエハを例えば略9
0度単位で回転させることができる。なお、一例として
90度を選択したのは、マークを回転させたとき略直交
する軸線が好ましい形態であるからである。
【0018】上記のような露光装置を用いることによ
り、請求項7に記載されているように、複数の露光装置
の各々において、回路パターンが形成されたレチクルに
露光光を照射し、前記レチクルの透過光又は反射光を結
像光学系によりウエハ面上に結像させて回路パターンを
転写し、同一の前記ウエハ面に前記複数の露光装置によ
る複数の回路パターンを積層転写する場合に、少なくと
も1つの露光装置において、前記複数の露光装置間の前
記結像光学系によるディストーションの差異による前記
ウエハ面上における転写像の位置ズレに応じて、前記レ
チクル及び前記ウエハと、前記結像光学系とを該結像光
学系の光軸回りに相対的に回転して、前記転写を行うこ
とができる。すなわち、露光装置間のディストーション
の差異に基づいて、少なくとも1つの露光装置のディス
トーション形状の向きを調整して、露光装置間のディス
トーションの差異に起因した転写像間の位置ズレを低減
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0020】<第1の実施の形態>図1に本発明が適用
された露光装置の概略構成図を示す。図1に示すよう
に、露光装置10は、予めレジスト膜が塗布されたウエ
ハ12を支持するためウエハ支持手段としてのウエハス
テージ14と、ウエハステージ14に支持されたウエハ
12の位置を検出するためのウエハ位置検出器16と、
集積回路パターンが形成されたレチクル18を支持する
ためレチクル支持手段としてのレチクルステージ20
と、レチクルステージ20に支持されたレチクル18の
位置を検出するためのレチクル位置検出器22と、レチ
クルステージ20に支持されたレチクルに向けて露光光
を照射する光源24と、レチクルの透過光をウエハステ
ージ14上のウエハ表面に結像させるための結像光学系
26と、ウエハステージ14及びレチクルステージ20
によるウエハ及びレチクルの支持位置を制御するための
ステージコントローラ28と、を備えて構成されてい
る。
【0021】また、本実施の形態では、レチクルの透過
光を結像光学系でウエハ表面に結像させる所謂投影型の
露光装置を例に説明するが、反射型でもよい。
【0022】以下、各部材について詳細に説明する。
【0023】ウエハステージ14は、ウエハ12を支持
する支持面を結像光学系の光軸方向(以下、Z軸)、及
びZ軸に直交する平面を規定するX、Y軸の各々に沿っ
て平行移動させたり、各軸回りに回転させたりする従来
公知の位置調整部14Aを備えている(各軸方向は図2
参照)。
【0024】ウエハステージ14では、この位置調整部
14Aにより、支持面をZ軸に沿って平行移動させて、
支持中のウエハ12表面を結像光学系26へ向けて近付
けたり遠ざけたりしてフォーカス位置の調整することが
できる。また、支持面をX、Y軸回りに回転させてウエ
ハ表面を水平(Z軸に対して垂直)に保ったり、X、Y
軸方向に平行移動させたり、Z軸回りに回転させたりし
て、ウエハ12の位置決めを行うことができる。更に、
各露光ショット毎にX、Y軸方向に沿って支持面を平行
移動させることで、ウエハ12表面上の露光位置を移動
させることもできる。なお、ウエハステージ14の位置
調整部14Aの駆動は、ステージコントローラ28によ
って制御される。
【0025】ウエハ位置検出器16には、例えばCCD
カメラなどの撮像装置を用いることができ、ウエハステ
ージ14上を撮影可能な位置に設置されている。この撮
影結果は、A/D変換器(図示省略)を介してステージ
コントローラ28に入力され、ステージコントローラ2
8による位置調整部14Aの制御に用いられる。
【0026】詳しくは、ステージコントローラ28は、
ウエハステージ14が該ステージ上に搬送されてきたウ
エハ12を支持しているときに撮影した撮影結果データ
を用いて、この撮影結果データに画像処理を施すなどし
て、ウエハ12に形成されているアライメントマークを
検出してウエハの位置を検出(把握)する。ステージコ
ントローラ28は、このアライメントマークの検出結果
に基づいて、アライメントマークが予め定められた所定
の基準位置に合うようにウエハステージ14の位置調整
部14Aの駆動を制御することで、ウエハの精密な位置
合わせを行う。
【0027】なお、ウエハ12は、図示しないプリアラ
イメント装置によって、ウエハ12の外周面に設けられ
ている切り欠き部30(図2参照)をCCDカメラやレ
ーザビーム位置装置などを用いて検出して、大まかな位
置合わせが行われた後、ウエハステージ14に搬送され
るようになっている。
【0028】レチクルステージ20は、レチクル18を
支持する支持面をX、Y軸に沿って移動させたり、Z軸
回りに回転させる従来公知の位置調整部20Aを有して
いる。レチクルステージ20では、この位置調整部20
Aにより、支持面をX、Y軸に沿って平行移動させた
り、Z軸回りに回転させたりして、レチクル18の位置
決めを行うことができる。なお、レチクルステージ20
の位置調整部20Aの駆動は、ステージコントローラ2
8によって制御される。
【0029】ここで、図2に示すように、本実施の形態
で用いるレチクル18は、矩形状に成形され、且つその
表面には少なくとも2箇所にレチクルアライメントマー
ク32が形成されている。このレチクルアライメントマ
ーク32が本発明の所定のマークに対応する。
【0030】レチクル位置検出器22は、レチクルステ
ージ20にこのレチクル18が支持されたときに、該レ
チクル18表面上からレチクルアライメントマーク32
を検出するための少なくとも4つのレチクル顕微鏡34
で構成されている。このレチクル顕微鏡34は、レチク
ルステージ20によって所定位置に支持されたレチクル
18の各レチクルアライメントマーク32に対応する位
置と、各々のレチクルアライメントマーク32をZ軸回
りに所定角度、ここでは一例として90度ずつ回転させ
た位置に対応する位置とに設けられている。すなわち、
レチクル位置検出器22では、レチクル顕微鏡34によ
るレチクルアライメントマーク32の検出結果によっ
て、レチクル18の90度単位の回転を把握することが
できるようになっている。すなわち、レチクル位置検出
器22が本発明の検出手段に対応し、各レチクル顕微鏡
34が本発明の検出素子に対応する。
【0031】なお、レチクル顕微鏡34の個数及び配置
位置は、レチクル18上のレチクルアライメントマーク
32の配置によって決まる。本実施の形態では、具体的
に、従来より一般的に用いられている光軸を中心として
対称な2箇所にレチクルアライメントマーク32が形成
されたレチクル18を用いる。したがって、各レチクル
アライメントマーク32をZ軸回りに90度ずつ回転さ
せると、180度の回転で同じ位置で重なるため、4つ
のレチクル顕微鏡34A、34B、34C、34Dで各
レチクルアライメントマーク32をZ軸回りに90度ず
つ回転させても対応可能であり、レチクル顕微鏡34
A、34B、34C、34Dは互いにZ軸回りに90度
ずつ回転した位置に対応して配置されている。
【0032】なお、一例として90度を選択したのは、
レチクルの形状(矩形)や、レチクル顕微鏡やレチクル
アライメントマークの個数や配置を考慮した場合に設計
の都合上、レチクルアライメントマークを回転させたと
きに直交する軸線が好ましい形態であるからである。
【0033】このレチクル位置検出器22の検出結果
は、A/D変換器(図示省略)を介してステージコント
ローラ28に入力され、ステージコントローラ28によ
る位置調整部20A、14Aの制御に用いられる。
【0034】ステージコントローラ28は、レチクル位
置検出器22の検出結果が入力され、この検出結果に基
づいて、レチクルステージ20の位置調整部20Aを制
御する。
【0035】詳しくは、ステージコントローラ28は、
レチクルステージ20が該ステージ上に搬送されてきた
レチクル18を支持しているときに、レチクル位置検出
器22の何れか2つのレチクル顕微鏡34の検出結果を
モニタしながら、該レチクル顕微鏡34でレチクル18
表面の各々対応するレチクルアライメントマーク32が
検出されるように、レチクルステージ20の位置調整部
20Aを制御する。
【0036】すなわち、本実施の形態では、ステージコ
ントローラ28は、検出結果をモニタするレチクル顕微
鏡34を切換えることによって、レチクルのZ軸回りの
回転を90度単位で把握可能となっている。また、ステ
ージコントローラ28は、レチクルステージ20の位置
調整部20Aを制御してレチクル18をZ軸回りに90
度単位で回転させるときに、レチクル18の回転と同調
して、ウエハ12もZ軸回りに回転するように、ウエハ
ステージ14の位置調整部14Aの制御も行う。すなわ
ち、ステージコントローラ28が本発明の回転手段とし
ての機能を担っている。
【0037】光源24には、KrFエキシマレーザなど
の従来より露光装置に用いられている一般的な光源を用
いることができる。また、結像光学系26も、レチクル
18に形成されている回路パターンを縮小して結像させ
る縮小レンズなどの従来より露光装置に用いられている
一般的な結像光学系を用いることができる。
【0038】次に、本実施の形態の作用としてステージ
コントローラ28によるステージ制御の一例を説明す
る。なお、以下では、ウエハ12については、ウエハス
テージ14に搬送された時点で、ステージコントローラ
28によりウエハ位置検出器16による検出結果に基づ
いてウエハステージ14の位置調整部14Aが制御され
て、所定位置に精密に位置合わせされているものとす
る。
【0039】ステージコントローラ28は、レチクル1
8がレチクルステージ20に送られたら、まず、レチク
ル検出結果22の予め定められた所定の2つのレチクル
顕微鏡34、例えばレチクル顕微鏡34A、34Cを用
いて位置合わせを所定位置にセットする。
【0040】詳しくは、レチクル顕微鏡34A、34C
各々の検出結果をモニタしながら、レチクルステージ2
0の位置調整部20Aを制御して、各レチクル顕微鏡3
4A、34Cで各々対応するレチクルアライメントマー
ク32を検出するまで、レチクル支持面をX、Y軸に沿
って所定速度で移動又はZ軸回りに所定角速度で回転さ
せる。そして、レチクル顕微鏡34A、34Cで各々対
応するレチクルアライメントマーク32を検出したらそ
の状態を保持する。これにより、レチクル18を所定位
置にセットすることができ、露光装置10全体でみる
と、ウエハ12とレチクル18とが位置合わせされた状
態となる。
【0041】続いて、ステージコントローラ28は、ユ
ーザインタフェース(図示省略)による回転設定に基づ
いて、位置合わせ後のウエハ12及びレチクル18をZ
軸回りに回転させるための回転制御を行う。なお、回転
設定がOFFの場合は、位置合わせ後の状態で、光源2
4を点灯させて、レチクル18に形成された集積回路パ
ターンをウエハ12表面に露光(転写)すればよい。
【0042】回転制御では、ステージコントローラ28
は、レチクル顕微鏡34の選択を切換え、具体的には、
レチクル顕微鏡34B、34Dを選択する。そして、レ
チクル顕微鏡34B、34D各々の検出結果をモニタし
ながら、レチクルステージ20の位置調整部20Aを制
御して、レチクル顕微鏡34B、34Dで各々対応する
レチクルアライメントマーク32を検出するまで、レチ
クル支持面をZ軸回りに所定方向に回転させる。
【0043】これと同時に、ウエハステージ14の位置
調整部14Aを制御して、レチクル支持面のZ軸回りの
回転と同調させて、ウエハ支持面をZ軸回りに所定方向
に回転させる。すなわち、レチクル支持面とウエハ支持
面とがZ軸回りに同一回転角度で回転されるので、レチ
クルステージ20上のレチクル18と、ウエハステージ
14上のウエハ12とは、位置合わせされた状態を保持
しながら、Z軸方向に同調して回転されることになる。
【0044】レチクル顕微鏡34B、34Dで各々対応
するレチクルアライメントマーク32が検出されたら、
ステージコントローラ28はレチクル支持面及びウエハ
支持面の回転を停止させて、その状態を保持する。これ
により、レチクル18とウエハ12とが位置合わせされ
た状態で、Z軸回りに所定方向に90度回転した状態で
支持される。
【0045】ステージコントローラ28は、レチクル顕
微鏡34A、34Cと、レチクル顕微鏡34B、34D
との選択を切換えて上記と同様の回転制御を繰返し行う
ことで、レチクル18及びウエハ12の位置合わせした
状態を保持しながら、Z軸回りに所定方向に90度単位
で同調回転させることができる。そして、指定された回
数だけ90度単位の回転制御を行ったら、光源24を点
灯させて、レチクル18に形成された集積回路パターン
をウエハ12表面に露光(転写)すればよい。
【0046】このように、第1の実施の形態では、少な
くとも2箇所にレチクルアライメントマーク32が形成
されたレチクル18を用い、レチクルステージ20でレ
チクル18を支持した状態でZ軸回りに90度ずつ回転
させた場合の各レチクルアライメントマーク32の位置
各々に対応してレチクル顕微鏡34を配置して、レチク
ルステージ20で支持中のレチクル18がZ軸回りに回
転されても何れかのレチクル顕微鏡34でレチクルアラ
イメントマーク32を検出して、90度単位でレチクル
の回転角度を把握することができるようになっている。
ステージコントローラ28は、この検出結果を用いるこ
とで、レチクルステージ20上のレチクル18とウエハ
ステージ14上のウエハ12とを同調させてZ軸回りに
回転させたときに90度単位で該回転を制御することが
できるようになっている。
【0047】これにより、露光装置10では、レチクル
18とウエハ12とを位置合わせした後に、位置合わせ
された状態を保持しながらレチクル18及びウエハ12
をZ軸回りに90度単位で同調回転させることができ
る。言いかえると、結像光学系26の光軸回りに、レチ
クル18及びウエハ12と、結像光学系26とを相対的
に90度単位に回転して、ウエハ12上の転写像に現れ
るディストーションの形状も90度単位で回転させるこ
とができる。したがって、複数の露光装置を組合せて使
用する場合に、少なくとも1つの露光装置でこのように
ディストーションの形状を回転させることで、各々のデ
ィストーションの形状を相対的に90度単位に回転させ
ることができ、露光装置間のディストーションの差に起
因した転写像間の位置ズレの低減を図ることができる。
【0048】例えば、図3に示すように、(A)に示す
ような形状の転写像50を形成する露光装置で露光した
後に、(B)に示すような形状の転写像52を形成する
露光装置で露光を行う場合に、レチクル18及びウエハ
12をZ軸回りに90度回転させることで、(C)のよ
うに(B)の転写像52に含まれるディストーションの
形状を90度回転させて転写像52Aを得ることができ
る。なお、図3において、点線は理想的な転写像を示し
ている。
【0049】これにより、レチクル18及びウエハ12
を回転させずにそのまま露光すると、図7(C)で示し
たようなディストーションに起因した位置ズレが転写像
間に生じるが、図3(C)のように90度回転させるこ
とで、図3(D)に示すようにディストーションに起因
した転写像間の位置ズレを図7(C)よりも小さくする
ことができる。
【0050】なお、上記のステージコントローラ28に
よるステージ制御は一例として挙げたものであり、本発
明はこれに限定されるものではない。例えは、上記で
は、レチクル顕微鏡34の選択を切換えて、レチクル1
8及びウエハ12を90度ずつ同調回転させる回転制御
を繰返し行う場合を例に説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。予め指定された90度単位の回
転角度(90度、180度、270度)分レチクル18
をZ軸回りに回転させたときのレチクルアライメントマ
ーク32の位置に対応するレチクル顕微鏡34を選択
し、選択したレチクル顕微鏡34の検出結果をモニタし
ながらレチクルステージ20及びウエハステージ14の
支持面を同調させてZ軸回りに回転させることで、1回
の回転制御でレチクル18及びウエハ12を指定された
回転角度分だけ同調回転させることも可能である。
【0051】また、上記では、レチクルの所定位置にセ
ットして、レチクルとウエハとを位置合わせした後に、
同調回転させる場合を例に説明したが、先にレチクルと
ウエハとを同調回転した後、レチクル顕微鏡34でレチ
クルアライメントマークを検出してレチクル18を所定
位置にセットするようにしてもよい。
【0052】<第2の実施の形態>次に、第2の実施の
形態を説明する。なお、第2の実施の形態では、前記第
1の実施の形態と同一の部材については同一の符号を付
与して詳細な説明は省略する。
【0053】図4に示すように、第2の実施の形態で
は、レチクル位置検出器22は少なくとも2つのレチク
ル顕微鏡34で構成されており、レチクル18には、各
レチクル顕微鏡34に対応する位置をZ軸回りに所定角
度、ここでは一例として90度ずつ回転したそれぞれの
位置に、レチクルアライメントマーク32が形成されて
いる。
【0054】なお、図4では、Z軸を中心として対称な
2つの位置各々に対応してレチクル顕微鏡34を設けた
(レチクル顕微鏡34が2つ)場合を示しており、この
場合、レチクル18上での各レチクル顕微鏡34が対応
する位置を各々Z軸回りの90度ずつ回転すると180
度の回転で互いの位置が重なるので、レチクル18には
4つのレチクルアライメントマーク32A、32B、3
2C、32DがZ軸回りに90度ずつ回転した位置に形
成されていればよい。すなわち、レチクルアライメント
マーク32は、光軸を中心とした対称な2箇所と、該2
箇所を各々90度回転した位置の4箇所に設けられてい
る。
【0055】なお、一例として90度を選択したのは、
レチクルの形状(矩形)や、レチクル顕微鏡やレチクル
アライメントマークの個数や配置を考慮した場合に設計
の都合上、レチクルアライメントマークを回転させたと
きに直交する軸線が好ましい形態であるからである。
【0056】このように構成することにより、第2の実
施の形態では、レチクルステージ20によってレチクル
がZ軸回りに90度単位で回転されてもレチクル顕微鏡
34で何れかのレチクルアライメントマーク32を検出
してレチクルの位置を検出可能である。これにより、例
えば、レチクル18とウエハ12とを位置合わせした後
に、各レチクル顕微鏡34で検出するレチクルアライメ
ントマークの選択を切換えることで、第1の実施の形態
と同様に位置合わせされた状態を保持しながらレチクル
18及びウエハ12をZ軸回りに90度単位で同調回転
させることができる。
【0057】具体的には、ステージコントローラ28に
よって、2つのレチクル顕微鏡34によるレチクルアラ
イメントマーク32A、32Cの検出結果をモニタしな
がらレチクルステージ20の位置調整部20Aの駆動を
制御することで、レチクル18を所定位置にセットして
レチクルとウエハ12とを位置合わせする。
【0058】次に、レチクル顕微鏡34によるレチクル
アライメントマーク32B、32Dの検出結果をモニタ
しながら、レチクルアライメントマーク32B、32D
が検出されるまで、レチクル18とウエハ12とを同調
回転させれば、レチクル18及びウエハ12を位置合わ
せされた状態を保持しながら、Z軸回りに90度で回転
させることができる。同様にして、レチクル顕微鏡のモ
ニタ対象をレチクルアライメントマーク32A、32C
と、レチクルアライメントマーク32B、32Dとで切
換えながらレチクル18とウエハ12を同調回転させれ
ば、レチクル18及びウエハ12を位置合わせされた状
態を保持しながら、Z軸回りに90度単位で回転させる
ことができる。
【0059】このように、第2の実施の形態でも、第1
の実施の形態と同様に、複数の露光装置を組合せて使用
する場合に、露光装置間のディストーションの差が最も
小さくなるように、各々のディストーションの形状を相
対的に90度単位に回転させることができる。また、第
1の実施の形態では少なくとも4つのレチクル顕微鏡3
4が必要とされたが、第2の実施の形態では、少なくと
も2つのレチクル顕微鏡34でよく、第1の実施の形態
よりも少ないレチクル顕微鏡34で本発明を実現可能で
ある。
【0060】また、図4で示したようにレチクル顕微鏡
34を2つとし、その配置をレチクル18の互いに対向
する辺の各々にした場合には、一般的な露光装置をその
まま用いて、ステージコントローラ28による制御を規
定するプログラムを変更するだけで本発明を実現するこ
とができる。すなわちハードウェア構成は従来の露光装
置のままで、ソフト的対応だけでよいので、低コストで
本発明を実現可能である。
【0061】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、レチクル18の回転を90度など所定単位で検出し
て所定角度だけ回転させる場合を例に説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。例えば、露光装置
の光学系に影響を及ぼさなければ、レチクルの回転角度
を検出するためにロータリエンコーダを用いるなどし
て、レチクルの回転を任意角度で検出可能としてもよ
い。この場合、同調回転を任意の角度で制御可能となる
ので、転写像間の位置ズレを最小とすることができる。
【0062】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、レチクル18及びウエハ12を結像光学系26の光
軸(Z軸)回りに回転させる場合を例に説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。レチクル18及
びウエハ12と、結像光学系26とを、光軸(Z軸)回
りに相対的に回転移動させることで、ディストーション
の形状を回転させることが本質であり、レチクル18及
びウエハ12側は回転させずに、結像光学系26側を光
軸(Z軸)回りに回転させてもよいし、レチクル18及
びウエハ12と結像光学系26との両者を回転させても
よい。
【0063】結像光学系26を回転させるためには、例
えば、図5に示すように、結像光学系26を構成する各
種光学部材を支持している支持部材26Aに動作し、モ
ータ70の駆動により支持部材ごと結像光学系26を回
転させる部材72と、支持部材26AにZ軸回りに所定
角度毎に形成されたアライメントマーク74を検出する
ことで結像光学系26の回転角度を検出するための検出
器76を設け、検出器76の検出結果に基づいてコント
ローラ78によりモータ70の駆動を制御すれば、結像
光学系26をその光軸回りに回転制御可能とすることが
できる。なお、結像光学系26の回転角度の検出にも前
述のレチクルの回転角度を検出する場合と同様にロータ
リエンコーダを用いてもよい。
【0064】ただし、結像光学系26は非常に繊細であ
り、結像光学系26を回転させると該結像光学系26を
構成している各種光学部材間の光軸がずれてしまうなど
の不具合が生じる恐れがあるため制御が難しく、上記の
ように、レチクル18及びウエハ12を回転させる方が
好ましい。
【0065】また、上記では、回転手段としてステージ
コントローラを用いて、レチクル及びウエハと結像光学
系との光軸回りの相対的回転を行う場合を例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、レチクル
及びウエハと結像光学系とを光軸回りに相対的に回転で
きればよく、手動で回転させてもよい。
【0066】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、ディス
トーションによる下地パターンとレジストパターンとの
位置ズレを低減することができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係わる露光装置
の概略構成図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係わるレチクル
位置検出器及びレチクルの詳細構成と、結像光学系、ウ
エハとの位置関係を示す斜視図である。
【図3】 (A)は露光装置による転写像、(B)
(C)は(A)とは異なる露光装置による回転前後の転
写像、(D)は2つの露光装置を組合せて使用した場合
の転写像を示す概念図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係わるレチクル
位置検出器及びレチクルの詳細構成と、結像光学系、ウ
エハとの位置関係を示す斜視図である。
【図5】 本発明の別の実施の形態に係わる結像光学系
を回転させるための構成を示す斜視図である。
【図6】 ディストーションを説明するための概念図で
ある。
【図7】 (A)(B)は異なる露光装置による転写
像、(C)はこの2つの露光装置を組合せて使用した場
合の転写像を示す概念図である。
【符号の説明】
10 露光装置 12 ウエハ 14 ウエハステージ 16 ウエハ位置検出器 18 レチクル 20 レチクルステージ 22 レチクル位置検出器 24 光源 26 結像光学系 28 ステージコントローラ 32 レチクルアライメントマーク 34 レチクル顕微鏡

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクルを所定位置に支持するためのレ
    チクル支持手段と、 ウエハを所定位置に支持するするためのウエハ支持手段
    と、 前記レチクルに露光光を照射するための光源と、 前記光源から照射された露光光の前記レチクルによる反
    射又は透過光を前記ウエハ支持手段によって支持された
    前記ウエハ表面に結像させる結像光学系と、 を備えた露光装置において、 前記レチクル支持手段により支持されたレチクル及び前
    記ウエハ支持手段により支持されたウエハと、前記結像
    光学系とを該結像光学系の光軸回りに相対的に回転可能
    に設けた、ことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記回転の回転角度を検出するための検
    出手段と、 前記レチクル及び前記ウエハと、前記結像光学系とを前
    記光軸回りに相対的に回転させる回転手段と、をさらに
    備え 前記回転手段は、前記検出手段による検出結果に基づい
    て、所定の角度回転させる、 ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記レチクルは、少なくとも2箇所に所
    定のマークが形成され、 前記検出手段は、前記レチクルに形成された前記マーク
    の位置、及び該マークの位置から所定角度回転した位置
    の各々を検出し、 前記回転手段は、前記検出手段による前記マークの検出
    結果に基づいて、前記レチクルと前記ウエハとを前記光
    軸回りに前記所定角度だけ回転させる、 ことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記マークの位置、及
    び該マークの位置から前記光軸回りに所定角度で回転し
    た位置の各々に対応して設けられ、前記マークを検出す
    るための検出素子を含む、 ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記レチクルは、少なくとも2箇所と、
    該2箇所を前記光軸回りに所定角度回転した各々の位置
    に所定のマークが形成され、 前記検出手段は、前記レチクルの前記少なくとも2箇所
    に形成された前記マークの位置を検出し、 前記回転手段は、前記検出手段による前記マークの検出
    結果に基づいて、前記レチクルと前記ウエハとを前記光
    軸回りに所定角度だけ回転させる、 ことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記少なくとも2箇所
    に形成されたマークの位置各々に対応して設けられ、前
    記マークを検出するための検出素子を含む、 ことを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 複数の露光装置の各々において、回路パ
    ターンが形成されたレチクルに露光光を照射し、前記レ
    チクルの透過光又は反射光を結像光学系によりウエハ面
    上に結像させて回路パターンを転写し、同一の前記ウエ
    ハ面に前記複数の露光装置による複数の回路パターンを
    積層転写する場合に、 少なくとも1つの露光装置において、前記複数の露光装
    置間の前記結像光学系によるディストーションの差異に
    よる前記ウエハ面上における転写像の位置ズレに応じ
    て、前記レチクル及び前記ウエハと、前記結像光学系と
    を該結像光学系の光軸回りに相対的に回転して、前記転
    写を行う、 ことを特徴とする露光方法。
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