JP2003131405A - 電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体

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JP2003131405A JP2002091479A JP2002091479A JP2003131405A JP 2003131405 A JP2003131405 A JP 2003131405A JP 2002091479 A JP2002091479 A JP 2002091479A JP 2002091479 A JP2002091479 A JP 2002091479A JP 2003131405 A JP2003131405 A JP 2003131405A
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Yasunori Kawai
保典 河合
Osamu Murakami
修 村上
Masayuki Hiroi
政行 廣井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温高湿から低温低湿にわたる全環境において
電気特性及び画像特性が良好な電子写真感光体を得る。 【解決手段】円筒状導電性支持体上に少なくとも感光層
を形成し、該感光層のガラス転移点以上の温度で加熱乾
燥した後、水蒸気圧20mmHg以上の環境下に保持す
ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体の
製造方法及び電子写真感光体、また、該感光体を用いて
製造された画像形成装置に関する。詳しくは、電気特性
及び画像特性が良好な電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体(以下、適宜、「感光
体」と呼ぶ)には、セレン、セレン−テルル合金、セレ
ン化ヒ素、硫化カドミウム等の無機系光導電物質が広く
用いられてきたが、近年では低公害であり、製造が容易
な有機系の光導電物質を感光層に用いた研究が盛んにな
っている。特に光を吸収して電荷を発生する機能と、発
生した電荷を輸送する機能を分離した電荷発生層及び電
荷輸送層からなる積層型の感光体が主流となっており、
複写機、レーザープリンター等の分野に広く用いられて
いる。電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を形
成したものが基本構成であるが、導電性支持体からの電
荷注入や導電性支持体の欠陥による画像欠陥の解消、感
光層との接着性向上や帯電性の改善のために、感光層と
導電性支持体の間に下引き層或いは陽極酸化被膜を設け
ることが行われている。
【0003】感光層と導電性支持体の間に下引き層を形
成する場合、従来、下引き層としては、例えば、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリ−N−ビニルイミダゾール、
ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチルセル
ロース、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、
ガゼイン、ゼラチン、ポリエチレン、ポリエステル、フ
ェノール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポ
キシ樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジ
ン、ポリウレタン、ポリグルタミン酸、ポリアクリル酸
等の樹脂材料を用いることが知られている。これらの樹
脂材料の中でも特に可溶性ポリアミド樹脂が好ましいと
されている(特開昭51−114132号、同52−2
5638号、同56−21129号各公報参照)。より
好ましいものとして、下記一般式で示されるジアミン成
分を構成成分として有する共重合ポリアミドが提案され
ている(特開平4−31870号公報参照)。
【0004】
【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ独
立して、水素原子、メチル基、エチル基を表す。)
【0005】更にポリアミド樹脂に無機材料を分散させ
た下引き層として、例えば、酸化チタンと酸化スズを8
−ナイロンに分散させたもの(特開昭62−28086
4号公報参照)、アルミナ処理酸化チタンをポリアミド
樹脂に分散させたもの(特開平2−181158号公報
参照)、メチル水素ポリシロキサン処理酸化チタン(こ
の酸化チタンには、アルミナ処理も施されている。)を
12/6/66共重合ポリアミド樹脂に分散させたもの
(特開平8−328283号公報参照)が提案されてい
る。中でも、高温高湿から低温低湿にわたる環境下にお
ける電子写真感光体の電気特性及び画像特性が良いこと
から、実質的にメチル水素ポリシロキサンのみでコーテ
ィング処理された酸化チタン粒子をバインダー樹脂に分
散させたもの(特開平11−237750号公報参照)
が提案されている。しかしながら、前記特開平11−2
37750号公報に述べられた下引き層を用いた場合で
あっても、電子写真感光体の電気特性、例えば、露光後
の表面電位は依然高い値を示すことがあった。
【0006】特開平10−142815号公報では、シ
ート状電子写真感光体の電気特性の改良方法が提案され
ている。該公報ではシート状支持体に感光層を塗布後、
該シートを乾燥させた後、乾燥後の感光層を有するシー
トを加熱及び/又は加湿条件下処理することが提案され
ている。しかしながら、支持体として、金属素管のよう
な円筒状導電性支持体を使用する場合には、加熱処理の
みの場合、露光後の表面電位は依然高く、該公報の発明
から期待される効果が得られない場合があった。また、
加熱処理と加湿処理を併用する場合においても、加熱/
加湿処理前後で電気特性が変化しない、或いは、感光層
のガラス転移点以上に加熱した場合、露光後の表面電位
が高く、該発明から期待される効果が得られない場合が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、電
子写真感光体の露光後の表面電位等、電気特性の優れた
感光体を得ること、或いは、電気特性を効率よく改善す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の要
求特性を満足できる電子写真感光体について鋭意検討し
た結果、円筒状導電性支持体上に感光層を形成し、感光
層のガラス転移点(以下、「Tg」と略す)以上の温度
で加熱乾燥後の感光体を特定の水蒸気圧下の環境で保持
することが露光後の表面電位等、電気特性の改善に、非
常に効果的であることを見い出し本発明に到達した。す
なわち本発明の要旨は、円筒状導電性支持体上に、少な
くとも感光層を形成する電子写真感光体の製造方法にお
いて、感光層を形成し感光層のガラス転移点(Tg)以
上の温度で加熱乾燥後の感光体を水蒸気圧20mmHg
以上の環境下で保持することを特徴とする電子写真感光
体の製造方法および該製造方法により製造された電子写
真感光体にある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる円筒状導電性
支持体(以下、適宜、「支持体」と呼ぶ)は、電子写真
感光体用支持体として用いられるものであれば特に限定
されるものではないが具体的には、アルミニウムあるい
はアルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の
金属材料が使用される。好ましくはアルミニウムあるい
はアルミニウム合金からなる支持体がよい。非導電体を
使用するときは、導電性粉体の配合による導電化、ある
いは、金属蒸着による表面導電化が行われるのが一般的
である。支持体の表面には、画質に影響のない範囲で、
陽極酸化等の酸化処理や薬品処理等の各種の処理を施す
ことができる。
【0010】本発明の製造方法は、支持体上に少なくと
も感光層を有する電子写真感光体であれば、支持体上に
感光層を形成するもの、或いは支持体上に陽極酸化被膜
を形成した上に感光層を形成するもの、支持体上に下引
き層を形成した上に感光層を形成するもの或いは支持体
上に陽極酸化被膜と下引き層の両方を形成した上に感光
層を形成するもの等いずれの電子写真感光体でも使用で
きるが、好ましくは支持体上に少なくとも下引き層を形
成した上に感光層を形成する電子写真感光体の製造方法
に使用される。
【0011】支持体上に陽極酸化被膜を形成した上に感
光層を形成する場合、陽極酸化被膜は、支持体表面に陽
極酸化処理により形成される。陽極酸化処理を施す前
に、酸、アルカリ、有機溶剤、界面活性剤、エマルジョ
ン、電解などの各種脱脂洗浄方法により脱脂処理される
ことが好ましい。陽極酸化被膜は通常の方法、例えば、
クロム酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、スルファミン酸な
どの酸性浴中で、陽極酸化処理することにより形成され
るが、硫酸中での陽極酸化処理が最も良好な結果を与え
る。硫酸中での陽極酸化処理の場合、硫酸濃度は100
〜300g/l、溶存アルミニウム濃度は2〜15g/
l、液温は15〜30℃、電解電圧は10〜20V、電
流密度は0.5〜2A/dm2の範囲内に設定されるの
が好ましいが、これに限られるものではない。このよう
にして形成された陽極酸化被膜の膜厚としては、通常は
20μm以下であり、好ましくは10μm以下、更に好
ましくは7μm以下である。陽極酸化処理された支持体
は封孔処理が行なわれる。封孔処理液としては、ニッケ
ルイオンを含む液(例えば酢酸ニッケルを含む液、フッ
化ニッケルを含む液)等、常法の封孔処理液が使用でき
る。封孔処理された支持体上には感光層が形成される。
【0012】支持体上に下引き層を形成した上に感光層
を形成する場合、該下引き層には少なくともバインダー
樹脂及び金属酸化物粒子が含有されることが好ましい。
該金属酸化物粒子は酸化チタンが好ましい。また、該金
属酸化物粒子は、疎水化処理されているものがより好ま
しい。該下引き層は、必要に応じて、前記の金属酸化物
粒子以外の表面処理金属酸化物粒子、表面処理されてい
ない金属酸化物粒子、酸化防止剤、添加剤、導電剤等を
加えても良い。また、本発明で用いられる金属酸化物粒
子としては、その1次粒径が100nm以下のものが好
ましく、10〜60nmが特に好ましい。粒径は、均一
であっても、また、異なる粒径の複合系であっても良
い。例えば、0.1μmのものと0.03μmのものを
混合して用いても良い。
【0013】前記金属酸化物粒子が酸化チタンの場合、
結晶質、非晶質いずれも使用できるが、結晶質の場合、
その結晶型はアナタース、ルチル、ブルッカイトのいず
れでも良いが、ルチルが一般的に用いられる。酸化チタ
ン粒子には、特性に問題が無ければ、少量の不純物を含
んでいても良い。特にコロイダルシリカ粒子の場合は、
無処理の酸化チタンの粉砕時に添加することにより、酸
化チタンの凝集を防ぎ、表面処理酸化チタンの場合は、
逆に好ましい不純物の例である。量に関しては酸化チタ
ン粒子に対して、0.1重量%から1重量%含付着して
いることが好ましい。
【0014】前記バインダー樹脂としては通常使用され
るバインダー樹脂が挙げられ、具体的にはポリビニルア
セタール,ポリアミド,フェノール樹脂,ポリエステ
ル,エポキシ樹脂,ポリウレタン,ポリアクリル酸等の
樹脂材料を用いることが出来るが、これらのうち熱可塑
性樹脂が好ましい。なかでも、支持体との接着性に優
れ、電荷発生層塗布液に用いられる溶媒に対する溶解性
の小さなポリアミド樹脂が好ましい。その中でも下記一
般式で示されるジアミン成分を構成成分として有する共
重合ポリアミド樹脂がより好ましい。
【0015】
【化2】 (式中、環A、環Bは、それぞれ独立して置換基を有し
ていてもよいシクロヘキシル環を表し、R1、R2はそれ
ぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リール基を表す。)
【0016】酸化チタン粒子とバインダー樹脂の比率は
任意に選ぶことが出来るが、液の安定性及び特性面から
バインダー樹脂1重量部に対して、0.5重量部から6
重量部の範囲が好ましい。
【0017】下引き層の膜厚は、薄すぎると局所的な帯
電不良に対する効果が充分でなく、また逆に厚すぎると
残留電位の上昇、あるいは導電性支持体と感光層との間
の接着強度低下の原因となる。本発明の下引き層の膜厚
は0.1〜10μmで、より好ましくは0.3〜8μm
で使用されるのが望ましい。酸化チタン粒子とバインダ
ー樹脂を含有する下引き層塗布液を得るには、ボールミ
ル、遊星ミル、サンドミル、ペイントシェーカー、アト
ライター、超音波などの粉砕及び分散処理装置で処理さ
れた酸化チタンスラリーに、バインダー樹脂又は、バイ
ンダー樹脂溶解液を混合し、溶解及び攪拌処理を行えば
よい。また、逆にバインダー樹脂溶解液に酸化チタン粒
子を添加し、上記のような分散装置で、粉砕及び分散処
理を行えばよい。
【0018】下引き層の形成方法は、ある程度均一に塗
布できる方法であれば、いかなる塗布方法を用いても良
いが、一般的には、浸漬塗布やスプレー塗布、ノズル塗
布等の方法で塗布される。下引き層の上には感光層が形
成される。感光層は電荷発生物質を含有する電荷発生層
と電荷輸送層をこの順に積層したもの、逆に積層したも
の、または電荷輸送媒体中に電荷発生物質粒子を分散し
たいわゆる単層型などいずれも用いることができるが、
電荷発生層および電荷輸送層を有する積層型感光層が好
ましい。感光層が単層構造の場合には、感光材料が結着
材料に分散してなる公知のものが使用される。例えば、
色素増感されたZnO感光層、CdS感光層、電荷発生
物質を電荷輸送物質と結着材料等からなる層中に分散さ
せた感光層が挙げられる。
【0019】電荷発生層には、電荷発生物質とバインダ
ー樹脂とを含む。電荷発生物質としては、電子写真感光
体に用いられる物質であれば特に限定されるものではな
く、具体的にはセレン及びその合金、ヒ素−セレン、硫
化カドミウム、酸化亜鉛、その他の無機光導電体、フタ
ロシアニン、アゾ、キナクリドン、多環キノン、ペリレ
ン、インジゴ、ベンズイミダゾールなどの有機顔料を使
用することができる。特に銅、塩化インジウム、塩化カ
リウム、スズ、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウムな
どの金属、またはその酸化物や塩化物の配位したフタロ
シアニン類、無金属フタロシアニン類などのフタロシア
ニン顔料、または、モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ、
テトラキスアゾ類などのアゾ顔料が好ましい。これらの
うち特にフタロシアニン顔料がより好ましく、特定結晶
系を有するオキシチタニウムフタロシアニンが特に好ま
しい。これは、オキシチタニウムフタロシアニンが通常
の顔料より熱による結晶変換が起きやすいためである。
【0020】このようなオキシチタニウムフタロシアニ
ンの例としては、CuKα線によるX線回折においてブ
ラッグ角(2θ±0.2)27.3゜に最大回折ピーク
を示すものがあげられるが、これに限定されるものでは
ない。このオキシチタニウムフタロシアニンの結晶型
は、一般にはY型あるいはD型と呼ばれているものであ
り、例えば特開昭62−67094号公報の第2図(同
公報ではII型と称されている)、特開平2−8256
号公報の第1図、特開昭64−82045号公報の第1
図、電子写真学会誌第92巻(1990年発行)第3号
第250〜258頁(同刊行物ではY型と称されてい
る)に示されたものである。この結晶型オキシチタニウ
ムフタロシアニンは、27.3°に最大回折ピークを示
すことが特徴であるが、これ以外に通常7.4゜、9.
7゜、24.2゜にピークを示す。
【0021】回折ピークの強度は、結晶性、試料の配向
性および測定法により変化する場合もあるが、粉末結晶
のX線回折を行う場合に通常用いられるブラッグ−ブレ
ンターノの集中法による測定では、上記の結晶型オキシ
チタニウムフタロシアニンは27.3°に最大回折ピー
クを有する。また、薄膜光学系(一般に薄膜法或いは平
行法とも呼ばれる)により測定された場合には、試料の
状態によっては27.3°が最大回折ピークとならない
場合があるが、これは結晶粉末が特定の方向に配向して
いるためと考えられる。
【0022】分散媒としては、電子写真感光体の製造工
程で用いられるものであれば特に限定されるものではな
く種々の溶媒を用いてよい。例えば、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,2−
ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類;トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素を単独あるいは2種以上混合して
使用することができる。用いる分散媒の量は分散が充分
行え、且つ分散液中に有効量の電荷発生物質が含まれる
限りいかなる量でもよく、通常は分散時の分散液中の電
荷発生物質の濃度にして3〜20wt%、より好ましく
は4〜20wt%程度が好ましい。
【0023】バインダー樹脂としては、電子写真感光体
に使用されるものであれば特に限定されるものではない
が、具体的には、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
セタール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリイミド、ポ
リメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル等のビニル重
合体、及びその共重合体、フェノキシ、エポキシ、シリ
コーン樹脂等またこれらの部分的架橋硬化物等を単独あ
るいは2種以上用いることができる。バインダー樹脂と
電荷発生物質との混合方法としては例えば、電荷発生物
質を分散処理工程にバインダー樹脂を粉末のまま或いは
そのポリマー溶液を加え同時に分散する方法、分散処理
工程で得られた分散液をバインダー樹脂のポリマー溶液
中に混合する方法、或いは逆に分散液中にポリマー溶液
を混合する方法等のいずれかの方法を用いてもかまわな
い。
【0024】次にここで得られた分散液は、塗布をする
のに適した液物性にするために、種々の溶剤を用いて希
釈してもかまわない。このような溶剤としては、例えば
前記分散媒として例示した溶媒を使用することができ
る。電荷発生物質とバインダー樹脂との割合は特に制限
はないが一般には樹脂100重量部に対して電荷発生物
質が5〜500重量部の範囲より使用される。また必要
に応じて電荷輸送物質を含むことができる。電荷輸送物
質としては例えば、フルオレノン誘導体、テトラシアノ
キシジメタン、ベンゾキノン誘導体、ナフトキノン誘導
体、アントラキノン誘導体、ジフェノキノン誘導体など
の電子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イミダ
ゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾー
ル、ピラゾリン、チアジアゾールなどの複素環化合物、
アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導
体、スチルベン誘導体、或いはこれらの化合物からなる
基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体などの電子供与性
物質が挙げられる。電荷輸送物質とバインダー樹脂との
割合はバインダー樹脂100重量に対して電荷輸送物質
が5〜500重量部の範囲により使用される。
【0025】この様にして調製された分散液を用いて、
下引き層或いは陽極酸化被膜の形成された支持体上に電
荷発生層を形成させ、その上に電荷輸送層を積層させて
感光層を形成する、或いは該支持体上に電荷輸送層を形
成しその上に前記分散液を用いて電荷発生層を形成し感
光層を形成する、或いは該支持体上に前記分散液を用い
て電荷発生層を形成させ感光層とする、のいずれかの構
造で感光層を形成することが出来る。電荷発生層の膜厚
は電荷輸送層と積層させて感光層を形成する場合0.1
〜10μmの範囲が好適であり電荷輸送層の膜厚は10
〜40μmが好適である。単層構造で感光層を形成する
場合の感光層の膜厚は5〜40μmの範囲が好適であ
る。
【0026】電荷輸送層は、上記電荷発生層の上に、バ
インダー樹脂として優れた性能を有する公知のポリマー
と混合して電荷輸送材料と共に適当な溶剤中に溶解し、
必要に応じて電子吸引性化合物、あるいは、可塑剤、顔
料その他の添加剤を添加して得られる塗布液を塗布する
ことにより、製造することができる。
【0027】電荷輸送層中の電荷輸送物質としては、ポ
リビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリアセナ
フチレン等の有機高分子化合物、又は各種ピラゾリン誘
導体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチル
ベン誘導体、アリールアミン誘導体等の有機低分子化合
物が使用できる。電荷輸送物質とともに使用されるバイ
ンダー樹脂としては種々の公知の樹脂が使用できる。ポ
リカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、アクリル樹脂、メタクリレート樹脂、スチレン
樹脂、シリコーン樹脂などの熱可塑性樹脂や硬化性の樹
脂が使用できる。とくに摩耗、傷の発生の少ないポリカ
ーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹
脂が好ましい。ポリカーボネート樹脂は、そのビスフェ
ノール成分としてビスフェノールA、ビスフェノール
C、ビスフェノールP、ビスフェノールZ、あるいは、
公知の種々の成分が使用出来る。また、これらの成分か
らなる共重合物であってもよい。電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂の配合比率は、バインダー樹脂100重量部に
対して例えば10〜200重量部、好ましくは30〜1
50重量部の範囲で配合される。積層型感光体の場合電
荷輸送層として上記の成分を主成分として形成される。
【0028】電荷輸送層用塗布液に用いる溶剤として
は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタン、アニソール等のエーテル類;メチ
ルエチルケトン、2,4−ペンタンジオン、シクロヘキ
サノン等のケトン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;酢酸エチル、蟻酸メチル、マロン酸ジメチル等
のエステル類;3−メトキシブチルアセテート、プロピ
レングリコールメチルエーテルアセテート等のエーテル
エステル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン等の塩素
化炭化水素などが挙げられる。もちろんこれらの中から
1種または2種以上選択して用いてもよい。好ましく
は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、2,4
−ペンタンジオン、アニソール、トルエン、マロン酸ジ
メチル、3−メトキシブチルアセテート、プロピレング
リコールメチルエーテルアセテートの中から選択するの
が好ましい。
【0029】更に、本発明の電子写真感光体の感光層は
成膜性、可とう性、塗布性、機械的強度を向上させるた
めに周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、レベリ
ング剤を含有していてもよい。更に、感光層の上に、機
械的特性の向上及びオゾン,NOx等の耐ガス特性向上
のために、オーバーコート層を設けても良い。更に必要
に応じて、接着層、中間層、透明絶縁層等を有していて
もよいことは言うまでもない。
【0030】本発明において、前記の各層を形成するた
めの塗布操作は、従来公知の塗布方法に従う。例えば、
浸漬塗布法、スプレー塗布法、スピンナーコーティング
法、ブレードコーティング法等を採用して行うことがで
きる。
【0031】本発明の方法では、上記の様にして感光層
を形成させた後、電子写真感光体を加熱乾燥させる。電
子写真感光体の加熱乾燥は、公知の方法で行うことがで
きる。乾燥方法の例としては、熱風乾燥器、赤外線乾燥
機及び遠赤外線乾燥機等が挙げられる。乾燥は感光層の
Tg以上の温度で行われる。通常、70〜250℃、好
ましくは、80〜180℃、より好ましくは、90〜1
50℃で行われる。乾燥を感光層のTg以上に設定する
ことで、感光層の支持体への接着性が良くなり、また、
乾燥時間を短く設定出来る等、電子写真感光体の生産性
に有利となる。尚、本発明において積層型感光層を使用
する場合、感光層のTgとは電荷輸送層のTgを意味す
る。
【0032】本発明の製造方法においては、感光体は感
光層を形成後、感光層のTg以上の温度で加熱乾燥させ
た後に水蒸気圧が20mmHg以上の環境下に保持され
る。すなわち、温度・湿度条件をコントロールし、水蒸
気圧が20mmHg以上の環境下に、該感光体を保持す
る。この際、温度に関わらず、水蒸気圧が20mmHg
以上になるように設定された環境下であれば限定される
ことはないが、相対湿度は50%以上、結露の起こる湿
度未満になるように設定されることが好ましく、温度は
28℃以上、感光層のTg以下に設定されることが好ま
しい。これは、50%以上の相対湿度であれば、水蒸気
圧が20mmHg以上の条件をより低い温度で達成出
来、また、28℃以上の温度であれば、同じく水蒸気圧
が20mmHg以上の条件をより低い相対湿度で達成出
来ることにより、電子写真感光体が生産性良く製造出来
るためである。また、温度を感光層のTg以下に設定す
る理由であるが、Tgを越えて温度を設定した場合、本
発明において期待される効果、すなわち電気特性の改善
を得にくいためである。温度・湿度条件をコントロール
された該環境下に放置する時間は特に限定されないが、
30分以上が好ましく、1時間以上がより好ましい。ま
た、効率よく加湿処理の温度・湿度条件を設定するため
には、恒温恒湿槽、恒温恒湿室等を用いることが好まし
い。
【0033】このように加湿処理することにより、電気
特性が改善される理由であるが、以下のように考えてい
る。オキシチタニウムフタロシアニン顔料のような電荷
発生物質を用いた感光体では、感光体の電気特性が使用
環境における湿度に依存する場合があることが知られて
いる。これは、顔料中の水分子の存在が感度に寄与して
いることによると考えられている。このような感光体を
加熱乾燥した場合、乾燥中に顔料中の水分子が失われる
が、後の加湿処理により、再び水分子が補充されると考
えている。また、ポリアミド樹脂のような吸湿性のバイ
ンダー樹脂を下引き層に用いた場合、下引き層中の水分
が下引き層中の電荷の輸送に寄与していると考えられて
いる。このような下引き層を持つ感光体を加熱乾燥した
場合、下引き層中の水分は、乾燥中に失われるが、後の
加湿処理により、水分が補充されると考えている。
【0034】尚、このようにして作製した電子写真感光
体は、帯電,露光,現像,転写のプロセスを含む複写機
及びプリンター及びファクシミリ等の画像形成装置で使
われるが、どのプロセスに対しても通常用いられる方法
で、問題なく使用されることが出来る。具体的には、帯
電方法としては、例えばコロナ放電を利用したコロトロ
ンあるいはスコロトロン帯電、導電性ローラーあるいは
ブラシ、シートによる接触帯電などいずれが用いられて
いても問題ない。現像方法としては、磁性あるいは非磁
性の一成分現像剤あるいは二成分現像剤等を用いた接触
あるいは非接触現像法のいずれが用いられてもよく、正
規現像あるいは反転現像いずれで用いられてもよい。転
写方法としては、コロナ放電によるもの、転写ローラー
を用いた方法等いずれで用いられてもよい。又、これら
のプロセスの他にクリーニング、除電等のプロセスを有
している装置でも用いられることが出来る。
【0035】
【実施例】以下本発明を実施例、比較例により更に詳細
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これ
らに限定されるものではない。なお、実施例中で用いる
「部」は断りがない限り、「重量部」を示す。
【0036】[分散液P]先ず、酸化チタンとして石原
産業(株)製 製品名TTO−55N(結晶型ルチル
1次粒径0.03〜0.05μm,コロイダルシリカ含
有量:0.39%)を用い、この表面にメチル水素ポリ
シロキサンを3重量%均一に施して、メチル水素ポリシ
ロキサン表面処理酸化チタンを調製した。
【0037】次に、得られたメチル水素ポリシロキサン
処理酸化チタンと混合アルコール(メタノール/1−プ
ロパノール=7/3)をボールミルで16時間分散し
た。ここで得られた酸化チタン分散液を特開平4−31
870号公報の実施例で記載された製造法により製造さ
れた下記構造のランダム共重合ポリアミドの混合アルコ
ール(メタノール/1−プロパノール=70/30)溶
液に加えた。最終的に酸化チタン/ナイロン比3/1
(重量比)で固形分濃度16重量%の分散液を調製し、
これを分散液Pとした。
【0038】
【化3】
【0039】電荷発生層用塗布液の作成 [分散液Q1]X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ
角(2θ±0.2度) 9.3度、10.6度、13.
2度、15.1度、15.7度、16.1度、20.8
度、23.3度、26.3度、27.1度に主たる回折
ピークを持つオキシチタニウムフタロシアニン 10重
量部を1,2―ジメトキシエタン150重量部に加え、
サンドグラインドミルによって粉砕、分散処理を行ない
分散液Q1を作成した。
【0040】[分散液Q2]X線回折スペクトルにおい
て、ブラッグ角(2θ±0.2度)9.7度、24.2
度、27.3度に主たる回折ピークを持つオキシチタニ
ウムフタロシアニンを用いた他は、分散液Q1と同様に
して分散液Q2を作製した。
【0041】[分散液R]予め作製した分散液Q1、3
2重量部と、分散液Q2、128重量部を混合し、得ら
れた160重量部の顔料分散液をポリビニルブチラール
(電気化学工業(株)製、商品名#6000−C)の5
%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部に加え、
最終的に固形分濃度4.0%の分散液Rを作製した。
【0042】(実施例1)分散液Pに、表面が鏡面仕上
げされた外径30mm、長さ254mm、肉厚1.0m
mの円筒状アルミニウム製支持体を浸漬塗布し、その乾
燥膜厚が、1.5μmとなるように下引き層を設けた。
次に、分散液Rに先に下引き層を設けた該アルミニウム
製支持体を浸漬塗布し、その乾燥膜厚が0.3g/m2
(約0.3μm)となるように電荷発生層を設けた。次
に、該アルミニウム製支持体を、
【0043】下記のN,N−ジ−p−トリルアミノベン
ズアルデヒドジフェニルヒドラゾン54重量部と
【0044】
【化4】
【0045】下記のN-メチルカルバゾールアルデヒドジ
フェニルヒドラゾン6重量部、
【0046】
【化5】
【0047】下記のシアノ化合物1重量部、
【0048】
【化6】
【0049】3,5-ジ- t ブチル-4-ヒドロキシトル
エン(以下、BHTと略する)16部及び、特開平3−2
21962号公報の実施例中に記載された製造法により
製造された、2つの繰り返し構造単位を有する下記ポリ
カーボネート樹脂(モノマーモル比1:1)100部
【0050】
【化7】
【0051】をトルエン、テトラヒドロフランの混合溶
媒に溶解させた液を浸漬塗布後、120℃に加熱乾燥す
ることにより、乾燥膜厚が22μmになるように電荷輸
送層を設けた。このようにして得られた電子写真感光体
を感光体Aとする。感光体Aの電荷輸送層のガラス転移
点(Tg)は、市販の示差走査熱量分析装置(DSC2
20;セイコーインスツルメンツ製)を用いて、DSCカ
ーブの吸熱ピーク位置の温度より求め、Tg=57℃と
得られた。次に、感光体Aを30℃/75%RH環境下
でさらに24時間放置した感光体を感光体Bとする。
【0052】(実施例2)感光体Aを、35℃/85%
RHの環境下でさらに24時間放置した感光体を感光体
Cとする。
【0053】(実施例3)感光体Aを、40℃/95%
RHの環境下でさらに24時間放置した感光体を感光体
Dとする。
【0054】(実施例4)感光体Aを、55℃/85%
RHの環境下でさらに24時間放置した感光体を感光体
Eとする。
【0055】(比較例1)感光体Aを、25℃/50%
RHの環境下でさらに24時間放置した感光体を感光体
Hとする。
【0056】(比較例2)感光体Aを、35℃/30%
RHの環境下でさらに24時間放置した感光体を感光体
Iとする。
【0057】(比較例3)感光体Aを、55℃/15%
RHの環境下でさらに24時間放置した感光体を感光体
Jとする。
【0058】[評価]本発明の電気特性の測定には、実際
の電子写真装置の除電、帯電、露光プロセスを模倣する
機能を持つ電気特性測定装置(三菱化学(株)製)を用
いた。該装置では、帯電は、スコロトロンにより、露光
は、780nmの単色光により、帯電前除電は、660
nmの赤色LEDにより行い、実際の電子写真装置の現
像位置で感光体の表面電位を測定することが可能であ
る。本発明の実施例および比較例においては、1分間に
感光体が56回転する条件で電気特性が測定された。実
施例1、2、3、4及び比較例1、2、3の感光体を用
いて、上記電気特性測定装置により、-500Vに帯電
後、光強度0.35μJ/cm2の露光を行った時の表面電
位を測定した。表1に結果を示すが、本発明の感光体
B、C、D及びEは、比較例の感光体H、I及びJに比
べ、より良い特性を示している。
【0059】
【表1】
【0060】感光体Cを、さらに25℃/50%RHの
環境下で30日間放置後、露光後表面電位を測定したと
ころ、- 56Vとなり、加湿処理の効果が継続している
ことが確認された。
【0061】次に上記の感光体を市販のレーザープリン
ター(HEWLETT PACKARD製 LASER
JET 4 Plus)に装着して、画像評価を行っ
た。その結果、実施例の感光体B、C、D、Eのいずれ
も温度/相対湿度が5℃/10%RH、25℃/50℃
RH、35℃/85%RHのいずれの環境下においても
良好な画像が得られた。
【0062】以上の結果から、本発明の製造方法により
製造された円筒状導電性支持体に感光層を形成してなる
電子写真感光体は、非常に優れた電気特性を有してお
り、また良好な画像を与えられること判断できる。さら
に、感光体の加湿処理後も、電気特性は安定であること
が示され、本発明の電子写真感光体は、保存安定性も優
れている。
【0063】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、電気特性及
び画像特性が良好である。又、感光層の塗布・乾燥後に
温度・湿度条件を設定した環境下に感光体を放置するだ
けで良く、感光体の生産性にも優れている。
フロントページの続き (72)発明者 廣井 政行 神奈川県小田原市成田1060番地 三菱化学 株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA19 AA21 AA28 AA35 AA43 AA44 BA39 BB28 BB34 CA06 CA29 EA19 EA43 FA11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状導電性支持体上に少なくとも感光層
    を形成し、該感光層のガラス転移点以上の温度で加熱乾
    燥した後、水蒸気圧20mmHg以上の環境下に保持す
    ることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】円筒状導電性支持体上に下引き層を形成し
    た後、感光層を形成することを特徴とする請求項1に記
    載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記感光体を保持する環境が相対湿度50
    %以上である請求項1或いは2に記載の電子写真感光体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記感光体を保持する環境が温度28℃以
    上、感光層のガラス転移点以下である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
  5. 【請求項5】前記下引き層が金属酸化物粒子及びバイン
    ダー樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の電子写真感光体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記金属酸化物粒子が疎水化処理されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体の
    製造方法。
  7. 【請求項7】前記バインダー樹脂が熱可塑性バインダー
    樹脂であることを特徴とする請求項5或いは6に記載の
    電子写真感光体の製造方法。
  8. 【請求項8】前記熱可塑性バインダー樹脂がポリアミド
    樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の電子写真
    感光体の製造方法。
  9. 【請求項9】前記感光層がフタロシアニン顔料を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電
    子写真感光体の製造方法。
  10. 【請求項10】前記フタロシアニン顔料がオキシチタニ
    ウムフタロシアニンであることを特徴とする請求項9に
    記載の電子写真感光体の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の製造
    方法により製造された電子写真感光体。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の電子写真感光体を用
    いて製造された画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2196859A3 (en) * 2004-11-19 2011-05-25 Mitsubishi Chemical Corporation Coating fluid for forming undercoat layer and electrographic photoreceptor having undercoat layer formed by applying said coating fluid
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