JP2003130611A - 光検出装置 - Google Patents

光検出装置

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JP2003130611A JP2001324092A JP2001324092A JP2003130611A JP 2003130611 A JP2003130611 A JP 2003130611A JP 2001324092 A JP2001324092 A JP 2001324092A JP 2001324092 A JP2001324092 A JP 2001324092A JP 2003130611 A JP2003130611 A JP 2003130611A
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誠一郎 水野
Haruyoshi Toyoda
晴義 豊田
Naohisa Kosaka
直久 向坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で背景光成分を除去して正確な測
定を行うことができる光検出装置を提供する。 【解決手段】 光検出装置は投光部および検出部2を備
える。検出部2はN個のユニット1001〜100Nおよ
びデジタル演算回路40を備える。各ユニット100n
は、互いに同様の構成であって、M個の光検出セル10
1,n〜10M,n、積分回路20n、A/D変換回路30n
スイッチSWn01、スイッチSWn02およびスイッチSW
n03を備える。M×N個の光検出セル101,1〜10M,N
はM行N列に2次元配列されており、光検出セル10
m,nは第m行第n列に位置している。積分回路20nの積
分容量部の容量値は、光検出セル10m,nのセル容量部
の容量値と等しい。投光部の投光動作および検出部2の
光検出動作は互いに同期して動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象物へ投光
して前記測定対象物上の投光位置を検出する光検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】測定対象物へ投光して前記測定対象物上
の投光位置を検出する光検出装置として、三角測量の原
理を利用して測定対象物までの距離を測定する距離測定
装置や、光切断法の原理を利用して測定対象物の形状を
測定する形状測定装置が挙げられる。このような光検出
装置においては、測定対象物に向けて投光部より光が投
光され、この測定対象物に投光された光の反射光が結像
光学系により結像され、この結像された像における光の
強度分布が求められ、この光の強度分布に基づいて距離
または形状が測定される。
【0003】ところで、結像光学系により結像される像
には、測定対象物に投光された光の反射光(以下「信号
光」という。)だけでなく、背景光も含まれる。このよ
うに、結像光学系により結像される像は、信号光と背景
光とが重畳されたものである。測定対象物が暗い空間内
に置かれている場合には、結像光学系により結像される
像における背景光成分は小さく、距離または形状は精度
よく測定され得る。しかし、測定対象物が明るい空間内
に置かれている場合には、結像光学系により結像される
像における背景光成分は無視し得ないほど大きくなるこ
とがあり、距離または形状の測定は不正確なものとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような背景光に起
因する問題を解消すべく、測定対象物に向けて投光部よ
り光が投光されているときに結像光学系により結像され
た第1の像(信号光成分と背景光成分とを含む)と、測
定対象物に向けて投光部より光が投光されていないとき
に結像光学系により結像された第2の像(背景光成分の
みを含む)とを求め、第1の像から第2の像を差し引く
ことで背景光成分を除去して、信号光成分のみの像に基
づいて正確な距離または形状を測定する技術が知られて
いる。
【0005】しかしながら、この技術では、第1の像お
よび第2の像それぞれを記憶するメモリが必要であり、
また、第1の像から第2の像を差し引くための演算回路
が必要であって、装置が大型のものとなる。
【0006】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、簡易な構成で背景光成分を除去して正
確な測定を行うことができる光検出装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る光検出
装置は、測定対象物へ投光して測定対象物上の投光位置
を検出する光検出装置であって、(1) 入射光強度に応じ
た電荷を発生するフォトダイオードと、このフォトダイ
オードで発生した電荷を蓄積する容量値Cdのセル容量
部と、を各々有して配列された複数の光検出セルと、
(2) 容量値Cdの積分容量部を有し、入力端子に入力し
た電荷を積分容量部に蓄積して、その蓄積された電荷の
量に応じた積分値を出力端子より出力する積分回路と、
(3) 光検出セルと積分回路の入力端子との間に設けられ
た第1のスイッチと、(4) 積分回路の出力端子と光検出
セルとの間に設けられた第2のスイッチと、(5) 積分回
路の出力端子から出力された積分値を入力し、この積分
値をA/D変換して、この積分値に応じたデジタル値を
出力するA/D変換回路と、(6) A/D変換回路から出
力されたデジタル値を入力し、このデジタル値に基づい
て重心位置を求めるデジタル演算を行って、その演算結
果を出力するデジタル演算回路と、(7) 測定対象物へ向
けて投光する投光部と、(8) 投光部により測定対象物に
投光された光の反射光を複数の光検出セルの配列面に結
像させる結像光学系と、(9) 積分回路、第1のスイッ
チ、第2のスイッチ、A/D変換回路、デジタル演算回
路および投光部それぞれの動作を制御する制御部と、を
備えることを特徴とする。
【0008】第1の発明に係る光検出装置では、制御部
は、(1) 第1の期間に、投光部より投光させることな
く、第2のスイッチを開き、第1のスイッチを閉じて、
光検出セルのセル容量部に蓄積されている電荷を積分回
路の積分容量部に移動させ、(2) 第1の期間の後の第2
の期間に、第1のスイッチを開き、第2のスイッチを閉
じて、積分回路の積分容量部に蓄積されている電荷を光
検出セルのセル容量部に移動させ、(3) 第2の期間の後
の第3の期間に、投光部より投光させ、第2のスイッチ
を開き、第1のスイッチを閉じて、光検出セルのセル容
量部に蓄積されている電荷を積分回路の積分容量部に移
動させ、(4) 第3の期間の後の第4の期間に、A/D変
換回路にA/D変換を行わせるのが好適である。
【0009】この第1の発明に係る光検出装置によれ
ば、或る一定期間に、投光部より測定対象物に向けて光
が投光されることなく、光検出セルのフォトダイオード
が入射光強度に応じて発生した電荷はセル容量部に蓄積
されていく。この一定期間が経過した時点で第1のスイ
ッチが閉じると、この第1のスイッチが閉じている第1
の期間に、それまでセル容量部に蓄積されていた電荷
は、積分回路の積分容量部に移動する。その結果、フォ
トダイオードの一方の端子の電位は、ΔVだけ変化して
リセットレベルとなり、積分回路から出力される積分値
は、積分容量部に蓄積された電荷に応じたレベルとな
る。第1のスイッチが開いた後に第2のスイッチが閉じ
ると、この第2のスイッチが閉じている第2の期間に、
積分回路から出力される積分値に応じた電圧がセル容量
部に設定される。積分容量部の容量値はセル容量部の容
量値と等しいので、この結果、フォトダイオードの一方
の端子の電位は、リセットレベルからΔVだけ変化す
る。
【0010】その後の一定期間に、投光部より測定対象
物に向けて光が投光され、フォトダイオードが入射光強
度に応じて発生した電荷はセル容量部に蓄積されてい
く。この一定期間が経過した時点でセル容量部に蓄積さ
れている電荷は、以前に第2のスイッチが閉じたときに
積分値に応じて設定された電圧に比例した電荷と、この
一定期間に入射光によってフォトダイオードが発生した
電荷とが、重畳されたものである。ただし、重畳される
電荷の符号は互いに異なる。したがって、この一定期間
が経過した時点で第1のスイッチが閉じると、この第1
のスイッチが閉じている第3の期間の後に、積分回路か
ら出力される積分値は、フォトダイオードへ入射する光
強度の増減に応じたものである。
【0011】以上のような第1のスイッチおよび第2の
スイッチの開閉動作は、複数の光検出セルそれぞれにつ
いて行われる。したがって、積分回路から出力される積
分値は、複数の光検出セルそれぞれに含まれるフォトダ
イオードに入射した光のうち背景光成分が除去されて信
号光成分のみに応じた時系列信号となる。その後の第4
の期間に、この積分値はA/D変換回路によりA/D変
換され、この積分値に応じたデジタル値がA/D変換回
路より出力される。そして、デジタル演算回路により、
このデジタル値に基づいて重心位置を求めるデジタル演
算が行われて、その演算結果が出力される。
【0012】第2の発明に係る光検出装置は、測定対象
物へ投光して測定対象物上の投光位置を検出する光検出
装置であって、(1) 入射光強度に応じた電荷を発生する
フォトダイオードと、このフォトダイオードで発生した
電荷を蓄積する容量値Cdのセル容量部と、を各々有し
て配列された複数の光検出セルと、(2) 容量値が容量値
dおよびこれより小さい値の何れかに切り替え可能な
積分容量部を有し、入力端子に入力した電荷を積分容量
部に蓄積して、その蓄積された電荷の量に応じた積分値
を出力端子より出力する積分回路と、(3) 光検出セルと
積分回路の入力端子との間に設けられた第1のスイッチ
と、(4) 積分回路の出力端子と光検出セルとの間に設け
られた第2のスイッチと、(5) 積分回路の出力端子から
出力された積分値を入力し、この積分値をA/D変換し
て、この積分値に応じたデジタル値を出力するA/D変
換回路と、(6) A/D変換回路から出力されたデジタル
値を入力し、このデジタル値に基づいて重心位置を求め
るデジタル演算を行って、その演算結果を出力するデジ
タル演算回路と、(7) 測定対象物へ向けて投光する投光
部と、(8) 投光部により測定対象物に投光された光の反
射光を複数の光検出セルの配列面に結像させる結像光学
系と、(9) 積分回路、第1のスイッチ、第2のスイッ
チ、A/D変換回路、デジタル演算回路および投光部そ
れぞれの動作を制御する制御部と、を備えることを特徴
とする。
【0013】第2の発明に係る光検出装置では、制御部
は、(1) 第1の期間に、投光部より投光させることな
く、積分回路の積分容量部の容量値をCdに切り替え、
第2のスイッチを開き、第1のスイッチを閉じて、光検
出セルのセル容量部に蓄積されている電荷を積分回路の
積分容量部に移動させ、(2) 第1の期間の後の第2の期
間に、第1のスイッチを開き、第2のスイッチを閉じ
て、積分回路の積分容量部に蓄積されている電荷を光検
出セルのセル容量部に移動させ、(3) 第2の期間の後の
第3の期間に、投光部より投光させ、積分回路の積分容
量部の容量値をCdより小さい値に切り替え、第2のス
イッチを開き、第1のスイッチを閉じて、光検出セルの
セル容量部に蓄積されている電荷を積分回路の積分容量
部に移動させ、(4) 第3の期間の後の第4の期間に、A
/D変換回路にA/D変換を行わせるのが好適である。
【0014】この第2の発明に係る光検出装置によれ
ば、或る一定期間に、投光部より測定対象物に向けて光
が投光されることなく、光検出セルのフォトダイオード
が入射光強度に応じて発生した電荷はセル容量部に蓄積
されていく。この一定期間が経過した時点で第1のスイ
ッチが閉じると、この第1のスイッチが閉じている第1
の期間に、それまでセル容量部に蓄積されていた電荷
は、積分回路の積分容量部に移動する。その結果、フォ
トダイオードの一方の端子の電位は、ΔVだけ変化して
リセットレベルとなり、積分回路から出力される積分値
は、積分容量部に蓄積された電荷に応じたレベルとな
る。第1のスイッチが開いた後に第2のスイッチが閉じ
ると、この第2のスイッチが閉じている第2の期間に、
積分回路から出力される積分値に応じた電圧がセル容量
部に設定される。このとき、積分容量部の容量値はセル
容量部の容量値と等しくされており、この結果、フォト
ダイオードの一方の端子の電位は、リセットレベルから
ΔVだけ変化する。
【0015】その後の一定期間に、投光部より測定対象
物に向けて光が投光され、フォトダイオードが入射光強
度に応じて発生した電荷はセル容量部に蓄積されてい
く。この一定期間が経過した時点でセル容量部に蓄積さ
れている電荷は、以前に第2のスイッチが閉じたときに
積分値に応じて設定された電圧に比例した電荷と、この
一定期間に入射光によってフォトダイオードが発生した
電荷とが、重畳されたものである。ただし、重畳される
電荷の符号は互いに異なる。このとき、積分容量部の容
量値はセル容量部の容量値より小さい値とされている。
したがって、この一定期間が経過した時点で第1のスイ
ッチが閉じると、この第1のスイッチが閉じている第3
の期間の後に、積分回路から出力される積分値は、フォ
トダイオードへ入射する光強度の増減に応じたものであ
り、しかも、光強度変化を高感度に検出するものであ
る。
【0016】以上のような第1のスイッチおよび第2の
スイッチの開閉動作は、複数の光検出セルそれぞれにつ
いて行われる。したがって、積分回路から出力される積
分値は、複数の光検出セルそれぞれに含まれるフォトダ
イオードに入射した光のうち背景光成分が除去されて信
号光成分のみに応じた時系列信号となる。その後の第4
の期間に、この積分値はA/D変換回路によりA/D変
換され、この積分値に応じたデジタル値がA/D変換回
路より出力される。そして、デジタル演算回路により、
このデジタル値に基づいて重心位置を求めるデジタル演
算が行われて、その演算結果が出力される。
【0017】第1または第2の発明に係る光検出装置で
は、複数の光検出セルは互いに直交する第1方位および
第2方位の双方に平行な面上に2次元配列されており、
投光部は第1方位に延びるスリット光を投光し、デジタ
ル演算回路は第2方位に関して重心位置を求めるデジタ
ル演算を行うのが好適である。この場合には、測定対象
物の形状が測定される。
【0018】第1または第2の発明に係る光検出装置で
は、複数の光検出セルは2次元配列され、積分回路、第
1のスイッチ、第2のスイッチおよびA/D変換回路そ
れぞれは複数の光検出セルの列毎に設けられているのが
好適である。積分回路、第1のスイッチ、第2のスイッ
チおよびA/D変換回路それぞれは、光検出セル毎に設
けられていてもよいが、光検出セルの列毎に設けられて
いることにより、光検出装置の回路規模は更に小さくな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。以下で、MおよびNそれぞれは2以上の整数
であり、mは1以上M以下の任意の整数であり、nは1
以上N以下の任意の整数である。
【0020】図1は、本実施形態に係る光検出装置1の
構成図である。この光検出装置1は、検出部2、結像光
学系3、駆動部4、発光素子5、投光光学系6および制
御部7を備える。
【0021】駆動部4は、制御部7から出力された制御
信号に基づいて、発光素子5に駆動電流を供給して、こ
の発光素子5を発光させる。発光素子5は、例えば発光
ダイオードまたはレーザダイオードであり、駆動部4に
より駆動されて発光する。投光光学系6は、発光素子5
から出力された光をコリメートし、そのコリメートした
光を測定対象物9へ向けて投光する。駆動部4、発光素
子5および投光光学系6は、測定対象物9へ向けて投光
する投光部として作用する。
【0022】結像光学系3は、投光部により測定対象物
9に投光された光の拡散反射光を検出部2の光入射面2
aに結像させる。検出部2は、光入射面2aに複数の光
検出セルが配列されており、結像光学系3により結像さ
れた光を検出する。制御部7は、駆動部4が発光素子5
へ駆動電流を供給するタイミング(すなわち、発光素子
5が発光するタイミング)を制御するとともに、検出部
2の動作を制御する。
【0023】光検出装置1が距離測定に用いられるもの
である場合には、投光部より測定対象物9へ向けてスポ
ット光が投光され、測定対象物9に投光されたスポット
光の拡散反射光が結像光学系3により検出部2の光入射
面2aに結像され、この結像された光の重心位置Pが求
められる。そして、この重心位置Pに基づいて、光検出
装置1から測定対象物9までの距離が測定される。
【0024】また、光検出装置1が形状測定に用いられ
るものである場合には、図2に示されるように、例え
ば、発光素子5としてのレーザダイオードから出力され
たレーザ光は、投光光学系6としてのシリンドリカルレ
ンズによりスリット光とされて、このスリット光が測定
対象物9へ向けて投光される。測定対象物9に投光され
たスリット光の拡散反射光は、結像光学系3により検出
部2の光入射面2aに結像され、この結像された光の重
心位置が求められる。そして、この重心位置に基づい
て、測定対象物9の形状が測定される。なお、投光光学
系6としてのシリンドリカルレンズより出力されるスリ
ット光はx軸方向に延びるものであり、検出部2による
重心位置の算出に際してはy軸方向に関して求められ
る。
【0025】次に、本実施形態に係る光検出装置1の検
出部2の回路構成について図3〜図6を用いて説明す
る。図3は、本実施形態に係る光検出装置1の検出部2
の概略構成図である。この検出部2は、N個のユニット
1001〜100Nおよびデジタル演算回路40を備え
る。各ユニット100nは、互いに同様の構成であっ
て、M個の光検出セル101,n〜10M,n、積分回路20
n、A/D変換回路30n、スイッチSWn01、スイッチ
SWn02およびスイッチSWn03を備える。M×N個の光
検出セル101,1〜10M,Nは検出部2の光入射面2aに
M行N列に2次元配列されており、光検出セル10m,n
は第m行第n列に位置している。
【0026】各ユニット100nにおいて、M個の光検
出セル101,n〜10M,nそれぞれは、スイッチSWn01
を介して積分回路20nの入力端子と接続され、スイッ
チSW n02を介して積分回路20nの出力端子と接続され
ている。積分回路20nの出力端子は、A/D変換回路
30nの入力端子と接続されている。A/D変換回路3
nの出力端子は、スイッチSWn03を介してデジタル演
算回路40の入力端子と接続されている。ユニット10
1〜100NそれぞれのスイッチSWn03が順次に閉じ
て、ユニット1001〜100NそれぞれのA/D変換回
路30nの出力端子はデジタル演算回路40の入力端子
と接続される。デジタル演算回路40は、各ユニット1
00nのA/D変換回路30nからスイッチSWn03を介
して順次に出力されたデジタル値を入力し、このデジタ
ル値に基づいて重心位置を求めるデジタル演算を行っ
て、その演算結果を出力する。
【0027】図4は、本実施形態に係る光検出装置1の
各光検出セル10m,nの回路図である。各光検出セル1
m,nは、フォトダイオードPD、セル容量部Cdおよび
スイッチSW0を有する。フォトダイオードPDのアノ
ード端子は接地されている。フォトダイオードPDのカ
ソード端子は、セル容量部Cdを介して接地され、ま
た、スイッチSW0を介して、スイッチSWn01およびス
イッチSWn02と接続されている。各ユニット100n
おいて、M個の光検出セル101,n〜10M,nそれぞれの
スイッチSW0が順次に閉じて、光検出セル101,n〜1
M,nそれぞれのフォトダイオードPDのカソード端子
は、順次にスイッチSWn01およびスイッチSWn02と接
続される。光検出セル101,1〜10M,Nそれぞれのセル
容量部Cdの容量値は互いに等しい。なお、セル容量部
dは、フォトダイオードPDの接合容量であってもよ
いし、これとは別に設けたものであってもよい。
【0028】図5は、本実施形態に係る光検出装置1の
各積分回路20nの回路図である。各積分回路20nは、
入力端子と出力端子との間に互いに並列にアンプA2
積分容量部Cf2およびスイッチSW21が接続されてい
る。アンプA2は、その反転入力端子がスイッチSWn01
と接続され、非反転入力端子が基準電圧値Vinp1とさ
れ、出力端子がスイッチSWn02と接続されている。積
分容量部Cf2およびスイッチSW21は、アンプA2の反
転入力端子と出力端子との間に設けられている。積分容
量部Cf2の容量値は、各光検出セル10m,nのセル容量
部Cdの容量値と等しい。積分回路20nは、スイッチS
21が閉じているときには、積分容量部Cf 2を放電して
初期化する。一方、積分回路20nは、スイッチSW21
が開いているときには、入力端子に入力した電荷を積分
容量部Cf2に蓄積して、その蓄積された電荷の量に応じ
た値の電圧信号(これを積分値と呼ぶ。)を出力端子か
ら出力する。
【0029】図6は、本実施形態に係る光検出装置1の
各A/D変換回路30nの回路図である。各A/D変換
回路30nは、積分回路20nの出力端子から出力された
積分値(アナログ信号)を入力してA/D変換し、この
積分値に応じた値のデジタル値を、スイッチSWn03
介してデジタル演算回路40へ出力する。この図に示さ
れたA/D変換回路30nは、結合容量素子C301、帰還
容量素子C302、スイッチSW302、アンプ301、比較
部302、容量制御部303、可変容量部310,32
0および330を含む。
【0030】アンプ301は、積分回路20nから出力
された積分値(アナログ値)を、結合容量素子C301
介して反転入力端子に入力し、基準電圧値Vcomを非反
転入力端子に入力する。帰還容量素子C302は、アンプ
301の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、入
力した電圧値に応じて電荷を蓄える。スイッチSW302
は、アンプ301の反転入力端子と出力端子との間に設
けられ、開いているときには帰還容量素子C302に電荷
の蓄積を行わせ、閉じているときには帰還容量素子C
302における電荷蓄積をリセットする。そして、アンプ
301は、帰還容量素子C302に蓄積された電荷量に応
じた電圧値を、出力端子より比較部302へ出力する。
比較回路302は、アンプ301から出力された電圧値
を反転入力端子に入力し、基準電圧値Vcomを非反転入
力端子に入力し、これら2つの入力信号の値を大小比較
して、この比較結果を示す信号を容量制御部303へ出
力する。
【0031】可変容量部310は、4つの容量素子C
311〜C314および4つのスイッチSW 311〜SW314を含
む。容量素子C311は、一端がアンプ301の反転入力
端子と接続され、他端がスイッチSW311を介して参照
電圧値Vref1および基準電圧値Vcomの何れかと接続さ
れる。容量素子C312は、一端がアンプ301の反転入
力端子と接続され、他端がスイッチSW312を介して参
照電圧値Vref1および基準電圧値Vcomの何れかと接続
される。容量素子C313は、一端がアンプ301の反転
入力端子と接続され、他端がスイッチSW313を介して
参照電圧値Vref1および基準電圧値Vcomの何れかと接
続される。また、容量素子C314は、一端がアンプ30
1の反転入力端子と接続され、他端がスイッチSW314
を介して参照電圧値Vref1および基準電圧値Vcomの何
れかと接続される。
【0032】可変容量部320は、4つの容量素子C
321〜C324および4つのスイッチSW 321〜SW324を含
む。容量素子C321は、一端がアンプ301の反転入力
端子と接続され、他端がスイッチSW321を介して参照
電圧値Vref2および基準電圧値Vcomの何れかと接続さ
れる。容量素子C322は、一端がアンプ301の反転入
力端子と接続され、他端がスイッチSW322を介して参
照電圧値Vref2および基準電圧値Vcomの何れかと接続
される。容量素子C323は、一端がアンプ301の反転
入力端子と接続され、他端がスイッチSW323を介して
参照電圧値Vref2および基準電圧値Vcomの何れかと接
続される。また、容量素子C324は、一端がアンプ30
1の反転入力端子と接続され、他端がスイッチSW324
を介して参照電圧値Vref2および基準電圧値Vcomの何
れかと接続される。
【0033】可変容量部330は、4つの容量素子C
331〜C334および4つのスイッチSW 331〜SW334を含
む。容量素子C331は、一端がアンプ301の反転入力
端子と接続され、他端がスイッチSW331を介して参照
電圧値Vref3および基準電圧値Vcomの何れかと接続さ
れる。容量素子C332は、一端がアンプ301の反転入
力端子と接続され、他端がスイッチSW332を介して参
照電圧値Vref3および基準電圧値Vcomの何れかと接続
される。容量素子C333は、一端がアンプ301の反転
入力端子と接続され、他端がスイッチSW333を介して
参照電圧値Vref3および基準電圧値Vcomの何れかと接
続される。また、容量素子C334は、一端がアンプ30
1の反転入力端子と接続され、他端がスイッチSW334
を介して参照電圧値Vref3および基準電圧値Vcomの何
れかと接続される。
【0034】可変容量部310,320および330そ
れぞれに含まれる各容量素子、結合容量素子C301、帰
還容量素子C302それぞれの容量値は、
【数1】 なる関係式を満たす。ここで、Cは或る一定容量値であ
る。また、可変容量部310に供給される参照電圧値V
ref1、可変容量部320に供給される参照電圧値
ref2、可変容量部330に供給される参照電圧値V
ref3、および、基準電圧値Vcomそれぞれは、
【数2】 なる関係式を満たす。なお、基準電圧値Vcomは一般に
は接地電位とされるので、以降ではVcom=0とする。
このとき、上記(2)式は、
【数3】 なる式で表される。また、これら参照電圧値Vref1,V
ref2およびVref3それぞれは、図示しない参照電圧供給
回路より供給される。この参照電圧供給回路は、例え
ば、抵抗器が縦続接続された抵抗分割回路である。
【0035】容量制御部303は、スイッチSW311
SW314、SW321〜SW324およびSW331〜SW334
れぞれにおける切替動作を制御する。また、容量制御部
303は、これらの12個のスイッチそれぞれにおける
切替状況を記憶しており、この切替状況および比較部3
02からの出力に基づいて、12ビットのデジタル値
(D11〜D0)を出力する。すなわち、容量制御部30
3より出力されるデジタル値の最上位ビットD11はスイ
ッチSW311の切替状況に応じたものであり、ビットD
10はスイッチSW312の切替状況に応じたものであり、
ビットD9はスイッチSW313の切替状況に応じたもので
あり、ビットD8はスイッチSW314の切替状況に応じた
ものである。ビットD7はスイッチSW321の切替状況に
応じたものであり、ビットD6はスイッチSW322の切替
状況に応じたものであり、ビットD5はスイッチSW323
の切替状況に応じたものであり、ビットD4はスイッチ
SW32 4の切替状況に応じたものである。また、ビット
3はスイッチSW331の切替状況に応じたものであり、
ビットD2はスイッチSW332の切替状況に応じたもので
あり、ビットD1はスイッチSW333の切替状況に応じた
ものであり、最下位ビットD0はスイッチSW334の切替
状況に応じたものである。
【0036】次に、本実施形態に係る光検出装置1の動
作について図7〜図10を用いて説明する。なお、駆動
部4による発光素子5への駆動電流の供給を制御する制
御信号、各スイッチの開閉を制御する制御信号、デジタ
ル演算回路40の動作を制御する制御信号およびアドレ
ス信号は、制御部7から所定のタイミングで出力され
る。以下に説明する光検出装置1の動作は、この制御部
7による制御の下に行われる。
【0037】図7は、本実施形態に係る光検出装置1の
各ユニット100nの動作タイミングを示すタイミング
チャートである。同図(a)は、各スイッチの開閉タイ
ミングおよび発光素子5の発光タイミングを示す。同図
(b)は、第1フレームと第2フレームとで光検出セル
10m,nへ入射する光の強度が等しい場合の各信号レベ
ルを示す。また、同図(c)は、第1フレームより第2
フレームで光検出セル10m,nへ入射する光の強度が大
きい場合の各信号レベルを示す。同図(a)に示される
ように、時刻t0から時刻t4までの第1フレームでは発
光素子5は発光せず、続く時刻t4から時刻t8までの第
2フレームでは発光素子5は発光している。このような
第1フレームと第2フレームとが交互に繰り返される。
【0038】初めに、第1フレームと第2フレームとで
光検出セル10m,nへ入射する光の強度が等しい場合
(すなわち、第2フレームにおいても入射光が信号光成
分を含まない場合)における動作を、図7(a)および
(b)を参照して説明する。
【0039】第1フレームにおける時刻t0に、光検出
セル10m,nのスイッチSW0は開く。時刻t0では、光
検出セル10m,nのセル容量部Cdに蓄積されている電荷
は無く、光検出セル10m,nのフォトダイオードPDの
カソード端子の電位はリセットレベルである。時刻t0
以降、スイッチSW0が閉じる時刻t2まで、光検出セル
10m,nでは、自己のフォトダイオードPDが入射光に
より発生した電荷は、自己のセル容量部Cdに蓄積され
ていく。時刻t0と時刻t2との間の時刻t1に、積分回
路20nのスイッチSWn21が一旦閉じた後に開くこと
で、積分回路20nは、積分容量部Cf2の電荷が放電さ
れて初期化され、出力される積分値はリセットレベルと
なる。
【0040】第1フレームにおける時刻t2から時刻t4
までの期間、光検出セル10m,nのスイッチSW0は閉じ
る。この期間中に、先ず時刻t2にスイッチSWn01が一
旦閉じた後に開き、続いて時刻t3にスイッチSWn02
一旦閉じた後に開く。スイッチSWn01が閉じている第
1の期間に、それまで光検出セル10m,nのセル容量部
dに蓄積されていた電荷は、積分回路20nの積分容量
部Cf2に移動する。その結果、光検出セル10m,nのフ
ォトダイオードPDのカソード端子の電位は、ΔVだけ
変化してリセットレベルとなり、また、積分回路20n
から出力される積分値は、積分容量部Cf2に蓄積された
電荷に応じたレベルとなる。その後のスイッチSWn02
が閉じている第2の期間に、光検出セル10m,nのセル
容量部Cdに、積分回路20nから出力される積分値に応
じた電荷が蓄積される。積分容量部Cf2の容量値は光検
出セル10m,nのセル容量部Cdの容量値と等しいので、
この結果、光検出セル10m,nのフォトダイオードPD
のカソード端子の電位は、リセットレベルからΔVだけ
変化する。
【0041】時刻t4に光検出セル10m,nのスイッチS
0は開く。時刻t4では、光検出セル10m,nのフォト
ダイオードPDのカソード端子の電位はΔVである。時
刻t4以降、スイッチSW0が閉じる時刻t6まで、光検
出セル10m,nでは、自己のフォトダイオードPDが入
射光により発生した電荷は、自己のセル容量部Cdに蓄
積されていく。時刻t4と時刻t6との間の時刻t5に、
積分回路20nのスイッチSW21が一旦閉じた後に開く
ことで、積分回路20nは、積分容量部Cf2の電荷が放
電されて初期化され、出力される積分値はリセットレベ
ルとなる。
【0042】時刻t0〜t2までの時間と時刻t4〜t6
での時間とが等しく、第1フレームと第2フレームとで
光検出セル10m,nへ入射する光の強度が等しければ、
時刻t6において光検出セル10m,nのセル容量部Cd
蓄積されている電荷は、時刻t3に積分回路20nから出
力される積分値に応じて蓄積された電荷と、時刻t4
ら時刻t6までの期間にフォトダイオードPDが入射光
により発生した電荷とが相殺されている。したがって、
時刻t6では、光検出セル10m,nのフォトダイオードP
Dのカソード端子の電位はリセットレベルとなる。
【0043】第2フレームにおける時刻t6から時刻t8
までの期間、光検出セル10m,nのスイッチSW0は閉じ
る。この期間中の時刻t6にスイッチSWn01が一旦閉じ
た後に開く。スイッチSWn01が閉じる時刻t6において
は、光検出セル10m,nのセル容量部Cdに蓄積されてい
た電荷は無く、光検出セル10m,nのフォトダイオード
PDのカソード端子の電位はリセットレベルであるの
で、積分回路20nから出力される積分値はリセットレ
ベルのままである。すなわち、第1フレームと第2フレ
ームとで光検出セル10m,nへ入射する光の強度が等し
ければ、第2フレームの時刻t6以降において、積分回
路20nから出力される積分値はリセットレベルとな
る。
【0044】次に、第1フレームより第2フレームで光
検出セル10m,nへ入射する光の強度が大きい場合(す
なわち、第2フレームにおいて入射光が信号光成分を含
む場合)における動作を、図7(a)および(c)を参
照して説明する。s 具体的には、第2フレームの時刻
4〜t6の期間に投光部から光を照射する。各スイッチ
の開閉動作は、既に説明したものと同様である。時刻t
0〜t2までの時間と時刻t4〜t6までの時間とが等し
く、第1フレームより第2フレームで光検出セル10
m,nへ入射する光の強度が大きければ、時刻t6において
光検出セル10m,nのセル容量部Cdに蓄積されている電
荷は、時刻t3に積分回路20nから出力される積分値に
応じて蓄積された電荷と、時刻t4から時刻t6までの期
間にフォトダイオードPDが入射光により発生した電荷
とが相殺されることはない。したがって、時刻t6
は、光検出セル10m,nのフォトダイオードPDのカソ
ード端子の電位はリセットレベルより小さいレベルとな
る。
【0045】第2フレームにおける時刻t6から時刻t8
までの期間、光検出セル10m,nのスイッチSW0は閉じ
る。この期間中の時刻t6にスイッチSWn01が一旦閉じ
た後に開く。このスイッチSWn01が閉じている第3の
期間に、それまで光検出セル10m,nのセル容量部Cd
蓄積されていた電荷は、積分回路20nの積分容量部C
f2に移動する。スイッチSWn01が閉じる時刻t6におい
ては、光検出セル10m,nのフォトダイオードPDのカ
ソード端子の電位はリセットレベルより小さいので、積
分回路20nから出力される積分値はリセットレベルよ
り大きくなる。すなわち、第1フレームと第2フレーム
とで光検出セル10m,nへ入射する光の強度が異なれ
ば、第2フレームの時刻t6以降において、積分回路2
nから出力される積分値は、リセットレベルとは異な
るレベルとなる。そして、時刻t6以降の積分値が読み
出された後、時刻t7に積分回路20nのスイッチSW21
は一旦閉じた後に開き、積分回路20nはリセットされ
る。
【0046】積分回路20nから時刻t6以降に出力され
る積分値は、光検出セル10m,nのフォトダイオードP
Dが或るフレームおよび次のフレームそれぞれで入射光
強度の差に応じたものである。すなわち、この積分値
は、入射光から背景光成分が除去されて得られた信号光
成分のみを表すものである。そして、時刻t8以降の第
4の期間に、A/D変換回路30nによるA/D変換処
理が行われる。
【0047】この積分回路20nから出力された積分値
は、A/D変換回路30nによりA/D変換されて、1
2ビットのデジタル値が出力される。各ユニット100
nのA/D変換回路30nは以下のように動作する。
【0048】A/D変換処理の第1段階においては、ス
イッチSW302は閉じていて、帰還容量素子C302は放電
されている。また、スイッチSW311〜SW314、SW
321〜SW324およびSW331〜SW334それぞれは、基準
電圧値Vcomの方に切り替えられている。そして、スイ
ッチSW302が開いて、積分回路20から出力された電
圧値Vinに応じた電荷量Qが帰還容量素子C302に蓄積
される。ここで、電荷量Qは、
【数4】 なる式で表される。その後、実際のA/D変換処理が開
始される。
【0049】A/D変換処理の第2段階では、可変容量
部310に含まれる4つのスイッチSW311〜SW314
れぞれの切替動作が行われる。先ず、4つの容量素子C
311〜C314のうち最も容量値が大きい容量素子C311
対応するスイッチSW311が参照電圧値Vref1の方に切
り替わる。これにより、帰還容量素子C302に蓄積され
ていた電荷Q(上記(4)式)のうち、
【数5】 なる式で表される電荷量Q311が容量素子C311に移動
し、
【数6】 なる式で表される電荷量Q302が帰還容量素子C302に残
る。
【0050】そして、アンプ301より電圧値(Vin
ref1/2)が出力される。比較部302により、アン
プ301より反転入力端子に入力する電圧値(Vin−V
ref1/2)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値V
com(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin−V
ref1/2)の符号が判定される。この結果は、容量制御
部303に入力され、出力すべき最上位ビットD11の値
として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−Vref1
2)が正であればD11=1とされ、そうでなければD11
=0とされる。
【0051】もし、電圧値(Vin−Vref1/2)が正で
あれば、次に容量値が大きい容量素子C312に対応する
スイッチSW312が参照電圧値Vref1の方に切り替わ
る。これにより、これまで帰還容量素子C302に蓄積さ
れていた電荷Q302(上記(6)式)のうち、
【数7】 なる式で表される電荷量Q312が容量素子C312に移動
し、
【数8】 なる式で表される電荷量Q302が帰還容量素子C302に残
る。
【0052】そして、アンプ301より電圧値(Vin
3Vref1/4)が出力される。比較部302により、ア
ンプ301より反転入力端子に入力する電圧値(Vin
3V ref1/4)と、非反転入力端子に入力する基準電圧
値Vcom(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin
−3Vref1/4)の符号が判定される。この結果は、容
量制御部303に入力され、出力すべきビットD10の値
として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−3Vref1
/4)が正であればD10=1とされ、そうでなければD
10=0とされる。
【0053】さらに、電圧値(Vin−3Vref1/4)が
正であれば、その次に容量値が大きい容量素子C313
対応するスイッチSW313が参照電圧値Vref1の方に切
り替わる。これにより、これまで帰還容量素子C302
蓄積されていた電荷Q302(上記(8)式)のうち、
【数9】 なる式で表される電荷量Q313が容量素子C313に移動
し、
【数10】 なる式で表される電荷量Q302が帰還容量素子C302に残
る。
【0054】そして、アンプ301より電圧値(Vin
7Vref1/8)が出力される。比較部302により、ア
ンプ301より反転入力端子に入力する電圧値(Vin
7V ref1/8)と、非反転入力端子に入力する基準電圧
値Vcom(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin
−7Vref1/8)の符号が判定される。この結果は、容
量制御部303に入力され、出力すべきビットD9の値
として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−7Vref1
/8)が正であればD9=1とされ、そうでなければD9
=0とされる。
【0055】逆に、最上位ビットD11の値の決定の際に
電圧値(Vin−Vref1/2)が負であれば、スイッチS
311が基準電圧値Vcomの方に戻って、電荷量Q(上記
(4)式)の全てが帰還容量素子C302に戻る。その後、次
に容量値が大きい容量素子C312に対応するスイッチS
312が参照電圧値Vref1の方に切り替わる。これによ
り、帰還容量素子C302に蓄積されていた電荷Q(上記
(4)式)のうち、
【数11】 なる式で表される電荷量Q312が容量素子C312に移動
し、
【数12】 なる式で表される電荷量Q302が帰還容量素子C302に残
る。
【0056】そして、アンプ301より電圧値(Vin
ref1/4)が出力される。比較部302により、アン
プ301より反転入力端子に入力する電圧値(Vin−V
ref1/4)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値V
com(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin−V
ref1/4)の符号が判定される。この結果は、容量制御
部303に入力され、出力すべきビットD10の値として
記憶される。すなわち、電圧値(Vin−Vref1/4)が
正であればD10=1とされ、そうでなければD 10=0と
される。
【0057】このようにして、可変容量部330に含ま
れる4つのスイッチSW311〜SW3 14それぞれの切替状
況が順次に決定され、ビットD11〜D8それぞれの値が
順次に決定される。図8は、A/D変換回路30nに入
力する電圧値Vinと4つのビットD11〜D8それぞれの
値との関係を示す図表である。これら4つのビットD1 1
〜D8それぞれの値が決定された時点では、帰還容量素
子C302に残っている電荷量Q1はC・Vref1以下であ
り、アンプ301から出力される電圧値V1は、Vr ef1
/24以下であって、以上の第2段階においてA/D変
換し切れなかった残差である。
【0058】以上のA/D変換処理の第2段階に続く第
3段階では、第2段階終了時に帰還容量素子C302に残
っている電荷量Q1について、可変容量部320に含ま
れる4つのスイッチSW321〜SW324それぞれの切替動
作が、第2段階の処理と同様に行われる。すなわち、先
ず、4つの容量素子C321〜C324のうち最も容量値が大
きい容量素子C321に対応するスイッチSW321が参照電
圧値Vref2の方に切り替わる。これにより、帰還容量素
子C302に蓄積されていた電荷Q1のうち、
【数13】 なる式で表される電荷量Q321が容量素子C321に移動
し、
【数14】 なる式で表される電荷量Q302が帰還容量素子C302に残
る。
【0059】そして、アンプ301より電圧値(V1
ref2/2)が出力される。比較部302により、アン
プ301より反転入力端子に入力する電圧値(V1−V
ref2/2)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値V
com(=0)とが、大小比較されて、電圧値(V1−V
ref2/2)の符号が判定される。この結果は、容量制御
部303に入力され、出力すべきビットD7の値として
記憶される。電圧値(V1−Vref2/2)が正であれば
7=1とされ、そうでなければD7=0とされる。すな
わち、電圧値(V1−Vref1/32)が正であればD7
1とされ、そうでなければD7=0とされる。
【0060】以降も同様にして、可変容量部320に含
まれる4つのスイッチSW321〜SW324それぞれの切替
状況が順次に決定され、ビットD7〜D4それぞれの値が
順次に決定される。図9は、電圧値V1と4つのビット
7〜D4それぞれの値との関係を示す図表である。これ
ら4つのビットD7〜D4それぞれの値が決定された時点
では、帰還容量素子C302に残っている電荷量Q2はC・
ref2以下(C・Vre f1/24以下)であり、アンプ30
1から出力される電圧値V2は、Vref2/24以下(V
ref1/28以下)であって、以上の第3段階においても
A/D変換し切れなかった残差である。
【0061】以上のA/D変換処理の第3段階に続く第
4段階では、第3段階終了時に帰還容量素子C302に残
っている電荷量Q2について、可変容量部330に含ま
れる4つのスイッチSW331〜SW334それぞれの切替動
作が、第2段階の処理と同様に行われる。すなわち、先
ず、4つの容量素子C331〜C334のうち最も容量値が大
きい容量素子C331に対応するスイッチSW331が参照電
圧値Vref3の方に切り替わる。これにより、帰還容量素
子C302に蓄積されていた電荷Q1のうち、
【数15】 なる式で表される電荷量Q331が容量素子C331に移動
し、
【数16】 なる式で表される電荷量Q302が帰還容量素子C302に残
る。
【0062】そして、アンプ301より電圧値(V2
ref3/2)が出力される。比較部302により、アン
プ301より反転入力端子に入力する電圧値(V2−V
ref3/2)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値V
com(=0)とが、大小比較されて、電圧値(V2−V
ref3/2)の符号が判定される。この結果は、容量制御
部303に入力され、出力すべきビットD3の値として
記憶される。電圧値(V2−Vref3/2)が正であれば
3=1とされ、そうでなければD3=0とされる。すな
わち、電圧値(V2−Vref1/512)が正であればD3
=1とされ、そうでなければD3=0とされる。
【0063】以降も同様にして、可変容量部330に含
まれる4つのスイッチSW331〜SW334それぞれの切替
状況が順次に決定され、ビットD3〜D0それぞれの値が
順次に決定される。図10は、電圧値V2と4つのビッ
トD3〜D0それぞれの値との関係を示す図表である。こ
れら4つのビットD3〜D0それぞれの値が決定された時
点では、帰還容量素子C302に残っている電荷量Q3はC
・Vref3以下(C・V ref1/28以下)であり、アンプ3
01から出力される電圧値V3は、Vref3/2 4以下(V
ref1/212以下)であって、以上の第4段階においても
A/D変換し切れなかった残差である。
【0064】以上のA/D変換処理の第4段階が終了し
た時点では、12個のスイッチSW 311〜SW314、SW
321〜SW324およびSW331〜SW334それぞれにおける
切替状況に応じた12ビットのデジタル値D11〜D0
容量制御部303に記憶されている。そして、第4段階
が終了した後、この12ビットのデジタル値D11〜D 0
が容量制御部303より出力される。
【0065】このA/D変換回路30nでは、可変容量
部310,320および330それぞれに含まれる容量
素子ならびに帰還容量部C302の全体がチップ上で占有
する面積は、容量値61C(=3(8C+4C+2C+
C)+16C)の容量素子1つ分の占有面積に相当す
る。一方、従来の12ビットデジタル値を出力するA/
D変換回路では、12個の容量素子が占有する面積は、
容量値212Cの容量素子1つ分の占有面積に相当する。
このように、本実施形態に係るA/D変換回路30
nは、従来のものと比較して、容量素子の占有面積が1
/67である。
【0066】したがって、このような占有面積が小さい
A/D変換回路30nを含む光検出装置1は、積分回路
20毎にA/D変換回路30を設けることにより高速化
を図ることができ、A/D変換回路30nから出力され
るデジタル値のビット数を多くすることにより高精度化
を図ることもでき、また、フォトダイオードPDの個数
を多くすることにより高解像度化を図ることもできる。
また、従来のA/D変換回路における最大容量値が211
Cであるのに対して、本実施形態に係るA/D変換回路
30nにおける最大容量値は16Cであるので、本実施
形態に係るA/D変換回路30nでは、寄生容量が小さ
く、この点でもA/D変換処理を高速に行うことができ
る。
【0067】以上のようにして、各ユニット100n
A/D変換回路30nより、M個の光検出セル101,n
10M,nそれぞれに対応するM個のデジタル値D1,n〜D
M,nが時系列に並んだデジタル値として出力される。ま
た、N個のユニット1001〜100nそれぞれは並列動
作する。したがって、各ユニット100nのスイッチS
n03が順次に閉じると、第1行のデジタル値D1,1〜D
1,N,第2行のデジタル値D2,1〜D2,N,……,第m行
のデジタル値Dm,1〜Dm,N,……,第M行のデジタル値
M,1〜DM,Nは、この順にデジタル演算回路40に入力
し、デジタル演算回路40内のレジスタに記憶される。
【0068】そして、デジタル演算回路40において、
このデジタル値に基づいてデジタル演算が行われて、そ
の演算結果が出力される。例えば、入力したデジタル値
に基づいて各行の重心位置Pmを求めるには、
【数17】 なる式に基づいてデジタル演算が行われる。このように
することで、第2フレームにおける光像(信号光成分+
背景光成分)から第1フレームにおける光像(背景光成
分)が差し引かれて、信号光成分のみからなる光像にお
ける各行の重心位置がデジタル値として得られる。した
がって、この光検出装置1は、測定対象物9が明るい空
間に置かれていても、測定対象物9までの距離または測
定対象物9の形状を、正確に簡易な構成で測定すること
ができる。
【0069】また、本実施形態に係る光検出装置1の検
出部は、1画素当たりに必要な素子がフォトダイオード
PD、セル容量部CdおよびスイッチSW0のみであり、
従来技術のものと比べて回路規模が格段に小さい。特
に、セル容量部CdとしてフォトダイオードPDの接合
容量を利用する場合には、更に回路規模が小さい。した
がって、この光検出装置1は、1画素当たりに占める回
路部占有面積が小さく、各画素の開口率が高く、光応答
特性が優れたものとなる。
【0070】次に、他の実施形態に係る光検出装置につ
いて説明する。他の実施形態に係る光検出装置は、上記
の実施形態に係る光検出装置1と比べて積分回路21の
構成が異なる。図11は、他の実施形態に係る光検出装
置の各積分回路21の回路図である。積分回路21は、
入力端子と出力端子との間に互いに並列に、アンプ
2、積分容量部Cf21、スイッチSW21、ならびに、互
いに直列的に接続されたスイッチSW22および積分容量
部Cf22が接続されている。アンプA2は、その反転入力
端子がスイッチSWn01と接続され、非反転入力端子が
基準電圧値Vinp1とされている。積分容量部Cf21、ス
イッチSW21、ならびに、互いに直列的に接続されたス
イッチSW22および積分容量部Cf22は、アンプA2の反
転入力端子と出力端子との間に設けられている。積分容
量部Cf21および積分容量部Cf22それぞれの容量値の和
は、各光検出セル10m,nそれぞれのセル容量部Cdの容
量値と等しい。
【0071】図11に示された積分回路21の動作につ
いて説明する。図12は、他の実施形態に係る光検出装
置の各ユニット100nの動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。同図(a)は、各スイッチの開閉
タイミングおよび発光素子5の発光タイミングを示す。
同図(b)は、第1フレームと第2フレームとで光検出
セル10m,nへ入射する光の強度が等しい場合の各信号
レベルを示す。また、同図(c)は、第1フレームより
第2フレームで光検出セル10m,nへ入射する光の強度
が大きい場合の各信号レベルを示す。同図(a)に示さ
れるように、時刻t0から時刻t4までの第1フレームで
は発光素子5は発光せず、続く時刻t4から時刻t8まで
の第2フレームでは発光素子5は発光している。このよ
うな第1フレームと第2フレームとが交互に繰り返され
る。
【0072】他の実施形態に係る光検出装置の動作は、
上記の実施形態に係る光検出装置1の動作と略同様であ
る。ただし、積分回路21のスイッチSW22は、第1フ
レームでは閉じていて、第2フレームでは開いている。
【0073】積分回路21のスイッチSW22が閉じてい
る第1フレームでは、積分回路21において電荷を蓄積
するものは、互いに並列的に設けられた積分容量部C
f21および積分容量部Cf22の双方である。また、積分容
量部Cf21および積分容量部C f22それぞれの容量値の和
は、光検出セル10m,nのセル容量部Cdの容量値と等し
い。したがって、この第1フレームでは、光検出装置の
動作は、上記の実施形態の光検出装置1の動作と同様で
ある。
【0074】一方、積分回路21のスイッチSW22が開
いている第2フレームでは、積分回路21において電荷
を蓄積するものは、積分容量部Cf21のみであって、そ
の容量値が小さくなる。したがって、上記実施形態の光
検出装置1の場合と同様の入射光強度変化があるとする
と、他の実施形態に係る光検出装置では、時刻t6以降
に積分回路21から出力される積分値は、上記実施形態
の光検出装置1と比較して、((Cf21+Cf22)/
f21)倍だけ大きくなり、感度が高くなる。
【0075】以上のように、この光検出装置は、上記の
実施形態に係る光検出装置1が奏する効果と同様の効果
を奏する他、第1フレームよりも第2フレームにおいて
積分回路21の積分容量部の容量値を小さくすることに
より、背景光成分が除去された後の信号光成分を高感度
に検出することができ、これにより距離または形状を高
感度に測定することができる。
【0076】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、一般に、
光検出装置1の各A/D変換回路30nに含まれる可変
容量部の個数Mは1以上であり、M個の可変容量部のう
ち第m(1≦m≦M)の可変容量部に含まれる容量素子
の個数Nmは1以上であり、第mの可変容量部に含まれ
るNm個の容量素子それぞれの他端(アンプの入力端子
に接続される一端とは逆の側)に入力する参照電圧値の
レベル数Qmは1以上としてよい。第mの可変容量部に
含まれるNm個の容量素子それぞれの容量値をCm,1〜C
m,Nmとし、第mの可変容量部に供給される参照電圧値を
ref,m,1〜Vref,m,Qmとすると、各m値、各n値(1
≦n≦Nm)および各q値(1≦q≦Qm)について、C
m,n・Vre f,m,q の各値が互いに異なるように設定され
る。また、Cm,n・Vref,m,q の各値は、昇順に並べたと
きに公比が2である等比数列であるのが好適である。A
/D変換回路から出力されるデジタル値のビット数は、
【数18】 なる式で表される。
【0077】上記の実施形態では、A/D変換回路から
出力されるデジタル値のビット数は12であったが、他
の任意の数であってもよい。上記実施形態では M=
3、各Nm=4、各Qm=1 であったが、一般にはMが
2以上の任意の数であって、各Nmも2以上の任意の数
であってよい。また、M=1、N1が2以上の任意の数
であって、Q1も2以上の任意の数であってよく、この
場合には、N1個の容量素子がチップ上で占有する面積
が更に小さい。また、M=1、N1=1、Q1が2以上の
任意の数であってよく、この場合には、1個の容量素子
がチップ上で占有する面積が更に小さい。また、Mが2
以上の任意の整数であって、各Nm=1、各Qm=1 で
あってもよい。Mが2以上の整数であって、各Nmが異
なっていてもよいし、各Qmが異なっていてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、或る一定期間における光像(信号光成分+背景
光成分)から他の一定期間における光像(背景光成分)
が差し引かれて、信号光成分のみからなる光像における
重心位置がデジタル値として得られる。したがって、測
定対象物が明るい空間に置かれていても、測定対象物ま
での距離または測定対象物の形状が正確に簡易な構成で
測定され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光検出装置1の構成図であ
る。
【図2】本実施形態に係る光検出装置1の投光部の説明
図である。
【図3】本実施形態に係る光検出装置1の検出部2の概
略構成図である。
【図4】本実施形態に係る光検出装置1の各光検出セル
10m,nの回路図である。
【図5】本実施形態に係る光検出装置1の各積分回路2
nの回路図である。
【図6】本実施形態に係る光検出装置1の各A/D変換
回路30nの回路図である。
【図7】本実施形態に係る光検出装置1の各ユニット1
00nの動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図8】A/D変換回路30nに入力する電圧値Vin
4つのビットD11〜D8それぞれの値との関係を示す図
表である。
【図9】電圧値V1と4つのビットD7〜D4それぞれの
値との関係を示す図表である。
【図10】電圧値V2と4つのビットD3〜D0それぞれ
の値との関係を示す図表である。
【図11】他の実施形態に係る光検出装置の各積分回路
21の回路図である。
【図12】他の実施形態に係る光検出装置の各ユニット
100nの動作タイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1…光検出装置、2…検出部、3…結像光学系、4…駆
動部、5…発光素子、6…投光光学系、7…制御部、9
…測定対象物、101,1〜10M,N…光検出セル、201
〜20M…積分回路、301〜30M…A/D変換回路、
40…デジタル演算回路、301…アンプ、302…比
較部、303…容量制御部、310,320,330…
可変容量部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向坂 直久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA06 AA53 BB05 FF01 FF44 GG06 HH04 HH05 HH13 JJ03 JJ05 JJ26 LL08 QQ03 2F112 AA06 AA08 BA09 CA12 DA28 FA07 FA12 FA29 FA31 2G065 AA18 BA09 BA34 BC15 BC28 BC35 CA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物へ投光して前記測定対象物上
    の投光位置を検出する光検出装置であって、 入射光強度に応じた電荷を発生するフォトダイオード
    と、このフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する容
    量値Cdのセル容量部と、を各々有して配列された複数
    の光検出セルと、 容量値Cdの積分容量部を有し、入力端子に入力した電
    荷を前記積分容量部に蓄積して、その蓄積された電荷の
    量に応じた積分値を出力端子より出力する積分回路と、 前記光検出セルと前記積分回路の前記入力端子との間に
    設けられた第1のスイッチと、 前記積分回路の前記出力端子と前記光検出セルとの間に
    設けられた第2のスイッチと、 前記積分回路の前記出力端子から出力された積分値を入
    力し、この積分値をA/D変換して、この積分値に応じ
    たデジタル値を出力するA/D変換回路と、 前記A/D変換回路から出力されたデジタル値を入力
    し、このデジタル値に基づいて重心位置を求めるデジタ
    ル演算を行って、その演算結果を出力するデジタル演算
    回路と、 前記測定対象物へ向けて投光する投光部と、 前記投光部により前記測定対象物に投光された光の反射
    光を前記複数の光検出セルの配列面に結像させる結像光
    学系と、 前記積分回路、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッ
    チ、前記A/D変換回路、前記デジタル演算回路および
    前記投光部それぞれの動作を制御する制御部と、 を備えることを特徴とする光検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、 第1の期間に、前記投光部より投光させることなく、前
    記第2のスイッチを開き、前記第1のスイッチを閉じ
    て、前記光検出セルの前記セル容量部に蓄積されている
    電荷を前記積分回路の前記積分容量部に移動させ、 前記第1の期間の後の第2の期間に、前記第1のスイッ
    チを開き、前記第2のスイッチを閉じて、前記積分回路
    の前記積分容量部に蓄積されている電荷を前記光検出セ
    ルの前記セル容量部に移動させ、 前記第2の期間の後の第3の期間に、前記投光部より投
    光させ、前記第2のスイッチを開き、前記第1のスイッ
    チを閉じて、前記光検出セルの前記セル容量部に蓄積さ
    れている電荷を前記積分回路の前記積分容量部に移動さ
    せ、 前記第3の期間の後の第4の期間に、前記A/D変換回
    路にA/D変換を行わせる、 ことを特徴とする請求項1記載の光検出装置。
  3. 【請求項3】 測定対象物へ投光して前記測定対象物上
    の投光位置を検出する光検出装置であって、 入射光強度に応じた電荷を発生するフォトダイオード
    と、このフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する容
    量値Cdのセル容量部と、を各々有して配列された複数
    の光検出セルと、 容量値が容量値Cdおよびこれより小さい値の何れかに
    切り替え可能な積分容量部を有し、入力端子に入力した
    電荷を前記積分容量部に蓄積して、その蓄積された電荷
    の量に応じた積分値を出力端子より出力する積分回路
    と、 前記光検出セルと前記積分回路の前記入力端子との間に
    設けられた第1のスイッチと、 前記積分回路の前記出力端子と前記光検出セルとの間に
    設けられた第2のスイッチと、 前記積分回路の前記出力端子から出力された積分値を入
    力し、この積分値をA/D変換して、この積分値に応じ
    たデジタル値を出力するA/D変換回路と、 前記A/D変換回路から出力されたデジタル値を入力
    し、このデジタル値に基づいて重心位置を求めるデジタ
    ル演算を行って、その演算結果を出力するデジタル演算
    回路と、 前記測定対象物へ向けて投光する投光部と、 前記投光部により前記測定対象物に投光された光の反射
    光を前記複数の光検出セルの配列面に結像させる結像光
    学系と、 前記積分回路、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッ
    チ、前記A/D変換回路、前記デジタル演算回路および
    前記投光部それぞれの動作を制御する制御部と、 を備えることを特徴とする光検出装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、 第1の期間に、前記投光部より投光させることなく、前
    記積分回路の前記積分容量部の容量値をCdに切り替
    え、前記第2のスイッチを開き、前記第1のスイッチを
    閉じて、前記光検出セルの前記セル容量部に蓄積されて
    いる電荷を前記積分回路の前記積分容量部に移動させ、 前記第1の期間の後の第2の期間に、前記第1のスイッ
    チを開き、前記第2のスイッチを閉じて、前記積分回路
    の前記積分容量部に蓄積されている電荷を前記光検出セ
    ルの前記セル容量部に移動させ、 前記第2の期間の後の第3の期間に、前記投光部より投
    光させ、前記積分回路の前記積分容量部の容量値をCd
    より小さい値に切り替え、前記第2のスイッチを開き、
    前記第1のスイッチを閉じて、前記光検出セルの前記セ
    ル容量部に蓄積されている電荷を前記積分回路の前記積
    分容量部に移動させ、 前記第3の期間の後の第4の期間に、前記A/D変換回
    路にA/D変換を行わせる、 ことを特徴とする請求項3記載の光検出装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の光検出セルは互いに直交する
    第1方位および第2方位の双方に平行な面上に2次元配
    列されており、 前記投光部は前記第1方位に延びるスリット光を投光
    し、 前記デジタル演算回路は前記第2方位に関して重心位置
    を求めるデジタル演算を行う、 ことを特徴とする請求項1または3に記載の光検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数の光検出セルは2次元配列さ
    れ、 前記積分回路、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッ
    チおよび前記A/D変換回路それぞれは前記複数の光検
    出セルの列毎に設けられている、 ことを特徴とする請求項1または3に記載の光検出装
    置。
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JP2011080965A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 3次元形状計測装置

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