JP2003130189A - 潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
ことなく、潤滑液必要部位に供給する潤滑液の状態を制
御するの潤滑装置を提供。 【解決手段】 複数の駆動力源1,6と車輪36とが動
力伝達装置7により連結されているとともに、複数の駆
動力源1,6のうち所定の駆動力源1の動力により駆動
され、かつ、オイルA1を潤滑液必要部位8に供給する
第1の潤滑液供給装置37を備えている潤滑装置におい
て、動力伝達装置7の回転部材31の回転力によりオイ
ルA1を輸送し、かつ、輸送されたオイルA1を潤滑液
必要部位8に供給する第2の潤滑液供給装置31,4
4,47,46と、複数の駆動力源1,6のうちの少な
くとも一つの駆動力源の状態に基づいて、第2の潤滑液
供給装置31,44,47,46により潤滑液必要部位
8に供給される潤滑液の状態を制御する潤滑液供給状態
制御装置47とを有する。
Description
装置などを潤滑するために用いられる潤滑装置に関する
ものである。
燃焼により動力を出力するエンジンと、電力の供給によ
り動力を出力する電動機とを有するハイブリッド車が提
案されている。このようなハイブリッド車においては、
各種の条件に基づいて、エンジンおよび電動機の駆動・
停止を制御することにより、燃費の向上および騒音の低
減ならびに排気ガスの低減を図り得るとされている。
ハイブリッド車の一例が、特開平6−38303号公報
に記載されている。この公報に記載されたハイブリッド
車においては、駆動力源としてエンジン(所定の駆動力
源)および第1モータが設けられている。このエンジン
のトルクは、トランスミッションを経由してデファレン
シャル装置に伝達されるように構成されている。また、
第1モータのトルクは、トランスミッションを経由する
ことなく、デファレンシャル装置に伝達されるように構
成されている。そして、エンジン駆動モードにおいて
は、エンジンとトランスミッションとの間のクラッチが
係合され、かつ、エンジンのみが駆動される。また、モ
ータ駆動モードにおいては、第1モータのみが駆動され
るか、またはエンジンが駆動されてもクラッチが解放さ
れる。さらにエンジン・モータ駆動モードにおいては、
クラッチが係合されるとともに、エンジンおよび第1モ
ータが共に駆動される。
置)および第2オイルポンプ(潤滑液供給装置)が設け
られており、エンジンの動力により第1オイルポンプが
駆動されるように構成されている。また、第2オイルポ
ンプを駆動する第2モータが設けられている。そして、
エンジン駆動モードにおいては、第1オイルポンプが駆
動してオイル溜まりのオイル(潤滑液)が吸引されて、
そのオイルがトランスミッション(潤滑液必要部位)な
どに供給される。モータ駆動モードおよびエンジン・モ
ータ駆動モードにおいては、第2オイルポンプが駆動し
てオイル溜まりのオイルが吸引されて、そのオイルがト
ランスミッションおよび第1モータなどに供給される。
モータが、オイルにより潤滑および冷却される。このよ
うに、第1オイルポンプにより吸引されたオイルを、ト
ランスミッションに供給することができない場合は、第
2オイルポンプにより吸引されたオイルが、トランスミ
ッションに供給される。したがって、いずれの駆動モー
ドが選択された場合も、トランスミッションを潤滑およ
び冷却できるものとされている。
記載されているハイブリッド車では、つぎのような2つ
の課題があった。まず、第1の課題について説明する。
モータ駆動において、オイルをトランスミッションに供
給する第2オイルポンプを駆動する第2モータを設ける
必要があった。したがって、潤滑装置の部品点数および
組立工数が増加して、潤滑装置の製造コストが上昇する
とともに、潤滑装置の構造が複雑化および大重量化し、
さらには、第2モータを駆動するために電気エネルギを
供給しなければならないという問題があった。
モータはステータおよびロータを有しているが、第2オ
イルポンプにより吸引されたオイルは、ステータコイル
にかけられて、このステータオイルが冷却されている。
つまり、上記公報においては、オイルとロータとの相対
位置関係に関する記述がなく、オイルとロータとの相対
位置関係に基づく不具合、例えば、“オイルとロータと
が接触して、オイルの粘性抵抗により、ロータの回転エ
ネルギが低下させられる”という不具合に対処できなか
った。
たものであり、この発明の第1の目的は“潤滑液供給用
として専用の動力装置(例えばポンプ)を用いることな
く、潤滑液必要部位に供給する潤滑液の状態を制御する
こと”ができる潤滑装置を提供することにある。また、
この発明の第2の目的は“ロータの回転エネルギが潤滑
液により低下させられること”を抑制することのできる
潤滑装置を提供することにある。
1の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の
駆動力源と車輪とが動力伝達装置により連結されている
とともに、複数の駆動力源のうち所定の駆動力源の動力
により駆動され、かつ、潤滑液を潤滑液必要部位に供給
する第1の潤滑液供給装置を備えている潤滑装置におい
て、前記動力伝達装置の回転部材の回転力により潤滑液
を輸送し、かつ、輸送された潤滑液を前記潤滑液必要部
位に供給する第2の潤滑液供給装置と、前記複数の駆動
力源のうちの少なくとも一つの駆動力源の状態に基づい
て、前記第2の潤滑液供給装置により前記潤滑液必要部
位に供給される潤滑液の状態を制御する潤滑液供給状態
制御装置とを有することを特徴とするものである。
の駆動力源の状態に基づいて、第1の潤滑液供給装置に
より潤滑液必要部位に供給される潤滑液の状態が制御さ
れる。したがって、潤滑液必要部位における潤滑液の過
不足が抑制される。また、第2の潤滑液供給装置は、動
力伝達装置の回転部材の回転力により潤滑液を輸送する
機能を備えているため、潤滑液を輸送するために専用の
動力装置(例えばオイルポンプ)を設ける必要はない。
さらには、この動力装置を駆動するべく、専用のエネル
ギを供給する必要もない。
て、前記潤滑液供給状態制御装置は、前記所定の駆動力
源の動力が低下した場合、または前記所定の駆動力源以
外の駆動力源の動力が増加した場合のうち、少なくとも
一方が発生した場合に、前記第2の潤滑液供給装置によ
り前記潤滑液必要部位に供給される潤滑液の量を増加す
るように構成されていることを特徴とするものである。
と同様の作用が生じる他に、所定の駆動力源の動力が低
下した場合、または所定の駆動力源以外の駆動力源の動
力が増加した場合のうち、少なくとも一方が発生した場
合に、第2の潤滑液供給装置により潤滑液必要部位に供
給される潤滑液の量が増加される。したがって、潤滑液
必要部位における潤滑液の不足が確実に抑制される。
成に加えて、前記第1の潤滑液供給装置により前記潤滑
液必要部位に供給される潤滑液と、前記第2の潤滑液供
給装置により前記潤滑液必要部位に供給される潤滑液と
が、共に流れる共通流路が設けられているとともに、前
記第1の潤滑液供給装置から前記共通流路に流れ込む潤
滑液が、前記第2の潤滑液供給装置に所定量以上流れ込
むことを防止する流入防止装置が設けられていることを
特徴とするものである。
2の発明と同様の作用が生じる他に、第1の潤滑液供給
装置により供給される潤滑液が、第2の潤滑液供給装置
側に流入することが抑制される。したがって、潤滑液必
要部位における潤滑液不足を抑制できる。
て、前記第1の潤滑液供給装置により前記潤滑液必要部
位に供給される潤滑液と、前記第2の潤滑液供給装置に
より前記潤滑液必要部位に供給される潤滑液とが、共に
流れる共通流路が設けられているとともに、前記第1の
潤滑液供給装置により前記潤滑液必要部位に供給される
潤滑液の量が、前記潤滑液必要部位における潤滑液の必
要量以上に設定されていることを特徴とするものであ
る。
と同様の作用が生じる他に、第1の潤滑液供給装置側の
潤滑液が第2の潤滑液供給装置側に流れ込んだ場合で
も、潤滑液必要部位における潤滑液不足が抑制される。
したがって、第1の潤滑液供給装置側の潤滑液が、第2
の潤滑液供給装置側に流れ込むことを抑制するための抑
制装置を、別途設ける必要がない。
明は、潤滑液と、ステータおよびロータを有する回転装
置とを接触させることにより、前記潤滑液と前記回転装
置との間で熱交換をおこなわせることができる潤滑装置
において、前記潤滑液が前記ロータに接触して、このロ
ータの回転エネルギが低下させられることを抑制する制
御機構を有することを特徴とするものである。
液との間で熱交換がおこなわれるとともに、ロータの回
転エネルギが、潤滑液の粘性抵抗によりにより低下させ
られることが抑制される。
て、前記制御機構が、前記収納室に供給される前記潤滑
液の油面の高さを調整することにより、前記ロータの回
転エネルギが低下させられることを抑制するように構成
されていることを特徴とするものである。
れる潤滑液の油面の高さが調整されて、ロータと潤滑液
との接触面積が可及的に狭められ、請求項5の発明と同
様の作用が生じる。
成に加えて、駆動力源と車輪とを連結する動力伝達装置
が設けられており、前記収納室の外部に取り出された潤
滑液により、前記動力伝達装置の回転部材が潤滑される
ように構成されていることを特徴とするものである。
6の発明と同様の作用が生じる他に、潤滑液の温度低下
が抑制される。したがって、回転部材を潤滑液により潤
滑する場合に、潤滑液の粘性抵抗により回転部材の回転
エネルギが低下することを抑制できる。
実施の形態は、請求項1ないし4に対応するものであ
り、この第1の実施の形態を、図5に基づいて説明す
る。図5は、潤滑装置を有する移動体の一例であるハイ
ブリッド車を示す概念図である。このハイブリッド車
は、複数の駆動力源として、例えば、動力の発生原理が
異なる2種類の駆動力源501,502を有している。
2種類の駆動力源としては、燃料の燃焼により動力を出
力する構造のエンジンと、電力の供給により動力を出力
する構造の電動機とが挙げられる。エンジンとしては内
燃機関、例えば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジ
ン、LPGエンジンなどが挙げられる。電動機として
は、3相交流型のモータ・ジェネレータが挙げられる。
車輪506とが動力伝達装置503により連結されてい
る。言い換えれば、駆動力源501,502の動力が、
動力伝達装置503を経由して車輪506に伝達される
ように構成されている。この図5においては、動力伝達
装置503に対して、駆動力源501と駆動力源502
とが相互に並列に連結されている状態で示されている
が、動力伝達装置503と駆動力源501,502とが
相互に直列に配置されているパワートレーンに対して
も、この発明を適用できる。
材の回転速度と出力回転部材の回転速度との比を変更で
きる変速機と、複数の駆動力源501,502の動力の
少なくとも一方を車輪506に伝達するための動力分割
機構(もしくは動力分配装置)と、左右の車輪506の
回転速度に差が生じることを許容するデファレンシャル
とが挙げられる。動力分割機構はプラネタリギヤユニッ
トなどを有する。
部位504を有している。潤滑液必要部位504とは、
動力の伝達(入力・出力)にともない、部品の摺動、発
熱、摩耗、焼き付きなどが発生する可能性がある部位を
意味しており、相互に噛み合わされたギヤユニット、ギ
ヤもしくは回転軸を支持する軸受などが、潤滑液必要部
位504に相当する。
する第1の潤滑液供給装置507および第2の潤滑液供
給装置508が設けられている。第1の潤滑液供給装置
507は、複数の駆動力源501,502のうち、所定
の駆動力源501の動力により駆動されて、潤滑液保持
部509の潤滑液X1を潤滑液必要部位504に供給す
るように構成されている。これに対して、第2の潤滑液
供給装置508は、動力伝達装置503の一部を構成す
る回転部材505の回転力により、潤滑液保持部509
の潤滑液X1を輸送し、かつ、輸送された潤滑液X1
を、潤滑液必要部位504に供給するように構成されて
いる。
9の潤滑液X1内に浸漬されており、複数の駆動力源5
01,502の少なくとも一方の動力が動力伝達装置5
03に伝達された場合、または、ハイブリッド車の惰力
走行時に、車輪506の運動エネルギが動力伝達装置5
03に伝達された場合に、回転部材505が回転する。
回転部材505としては、各種のギヤ、回転体同士を連
結する連結部材などが挙げられる。さらに、第2の潤滑
液供給装置508により潤滑液必要部位504に供給さ
れる潤滑液X1の状態を制御する潤滑液供給状態制御装
置510が設けられている。
する電子制御装置511が設けられている。電子制御装
置511には、車速センサ、加速要求検知センサ、制動
要求検知センサ、変速機のシフトポジションを検知する
シフトポジションセンサ等の各種センサ512の信号が
入力される。電子制御装置511は、各種センサ512
および予め記憶されているデータに基づいて、駆動力源
501,502の駆動(運転もしくは回転)・停止・回
転数・トルクなどを制御するとともに、潤滑液供給状態
制御装置510を制御する。
F(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置
き前輪駆動)形式のハイブリッド車、または、FR(フ
ロントエンジンリヤドライブ;エンジン前置き後輪駆
動)形式のハイブリッド車のいずれに対しても適用でき
る。FF形式のハイブリッド車においては、動力分割機
構およびデファレンシャルが一体的に組み込まれたユニ
ット、すなわちトランスアクスルが設けられる。そこ
で、FF形式のハイブリッド車においては、前記潤滑液
必要部位504として動力分割機構のプラネタリギヤユ
ニットを選択し、前記回転部材505としてデファレン
シャルのリングギヤを選択することができる。
しては、エンジンの出力側に変速機が設けられるととも
に、変速機と車輪(後輪)とが、プロペラシャフト、デ
ファレンシャルにより動力伝達可能に連結されるととも
に、走行用電動機の動力が変速機の出力側に伝達される
ように構成された車両が挙げられる。このようなFR形
式のハイブリッド車の場合は、エンジンの動力により駆
動され、かつ、変速機のオイル必要部位(例えば、歯車
変速機構など)にオイルを供給する第1のオイルポンプ
と、変速機の一部を構成し、かつ、エンジン、電動機、
車輪の少なくとも1つの動力により回転され、その回転
力により変速機のケーシングの内部に封入されている潤
滑液を掻き上げる回転部材と、回転部材により掻き上げ
られた潤滑液を、潤滑液必要部位に供給する潤滑液供給
状態制御装置とが設けられる。なお、前記オイルポンプ
は、エンジンと変速機の入力側との間に設けられてお
り、走行用電動機の動力によりオイルポンプを駆動する
ことはできない。
源の状態”としては、駆動力源の駆動・停止・回転数・
トルクなどが挙げられる。この第1の実施の形態におい
て、“所定の駆動力源の動力が低下”としては、駆動さ
れている駆動力源が停止される場合と、駆動している駆
動力源の動力が低下する場合とが挙げられる。この第1
の実施の形態において、“駆動力源の動力が増加”とし
ては、停止されている駆動力源が駆動される場合と、駆
動されている駆動力源の動力が増加する場合とが挙げら
れる。
駆動力源501,502の動力が動力伝達装置503に
伝達される状態”としては、複数の駆動力源501,5
02の動力が動力伝達装置503に伝達される時間の少
なくとも一部が重畳する場合と、複数の駆動力源50
1,502の動力が動力伝達装置503に伝達される時
間の全部が重畳しない場合とが挙げられる。この第1の
実施形態において、“潤滑液の供給状態”としては、潤
滑液の供給量、潤滑液の供給時期、潤滑液の供給時間な
どが挙げられる。この第1の実施形態において“潤滑”
には冷却も含まれる。また、第1の実施の形態におい
て、“複数の駆動力源”とは、2基以上の駆動力源を意
味している。さらに第1の実施の形態において、“複数
の駆動力源”が3基以上ある場合は、“所定の駆動力
源”は、1基または2基以上のいずれでもよい。
態は、請求項5ないし請求項7に対応するものである。
この第2の実施の形態を、図9に基づいて説明する。図
9に示す移動体、具体的には車両は、駆動力源として、
燃料の燃焼により動力を出力する構造のエンジン600
を有している。エンジン600としては内燃機関、例え
ば、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエ
ンジンなどが挙げられる。そして、エンジン600と車
輪602とが、動力伝達装置603により連結されてい
る。言い換えれば、エンジン600の動力が、動力伝達
装置603を経由して車輪602に伝達されるように構
成されている。
材の回転速度と出力回転部材の回転速度との比を変更で
きる変速機と、エンジン600または回転装置601の
動力の少なくとも一方を車輪602に伝達するための動
力分割機構(もしくは動力分配装置)とが挙げられる。
また、動力伝達装置603は、潤滑液必要部位604を
有している。潤滑液必要部位604とは、動力の伝達
(入力・出力)にともない、部品の摺動、発熱、摩耗、
焼き付きなどが発生する可能性がある部位を意味してい
る。具体的に述べると、回転軸、ギヤと回転部材とを連
結する連結部材、相互に噛み合わされたギヤユニット、
ギヤもしくは回転軸を支持する軸受などが、潤滑液必要
部位604に相当する。
を有している。回転装置601としては、直流型または
交流型の電動機が挙げられる。また、車両における電動
機の役割として、電動機が車両の駆動力源としての機能
を有する場合と、電動機が車両の駆動力源としての機能
を有していない場合とが挙げられる。電動機が車両の駆
動力源としての機能を有する場合は、電動機と車輪とが
動力伝達可能に連結される。
しての機能を有していない場合とは、電動機が、例え
ば、エアコン用コンプレッサ、ウオーターポンプ、パワ
ーステアリング用ベーンポンプなどの補機を駆動するた
めの電動機として用いられる場合を意味している。な
お、回転装置601として、電気エネルギを機械エネル
ギに変換する力行機能と、機械エネルギを電気エネルギ
に変換する回生機能とを有するモータ・ジェネレータを
用いることもできる。
びロータ606を有しており、ロータ606が回転軸6
07に連結されている。ロータ606はステータ605
の内側に配置されており、回転軸607はほぼ水平に配
置されている。さらに、ケーシング608が設けられて
おり、ケーシング608の収納室D1内に回転装置60
1が配置されている。ステータ605はケーシング60
8側に固定されている。さらに、ケーシング608の下
部にはオイルパン609が設けられており、オイルパン
609の潤滑液X1を収納室D1に供給する油路610
と、収納室D1内の潤滑液X1をオイルパン609に戻
す油路611とが設けられている。ケーシング608に
は、油路610に連通する供給口612が形成され、油
路611に連通する排出口613が形成されている。
動力伝達装置603に供給する油路614と、動力伝達
装置603に供給された潤滑液X1をオイルパン609
に戻す油路615とが設けられている。さらにまた、収
納室D1に供給される潤滑液X1と、ロータ606との
相対位置関係を制御する制御機構616が設けられてい
る。この第2の実施の形態において、“潤滑液X1とロ
ータ606との相対位置関係”とは、潤滑液X1とロー
タ606との接触状態を意味しており、より具体的に
は、潤滑液X1とロータ606とが接触するか否か、潤
滑液X1とロータ606とが接触するとすれば、常時接
触するか否か、潤滑液X1とロータ606との接触面積
などを意味している。
触状態は、油路610を経由して収納室D1に供給され
る潤滑液X1の供給状態、収納室D1から油路611を
経由して排出される潤滑液X1の排出状態、収納室D1
内における潤滑液X1の液面X2の高さなどにより決定
される。収納室D1に供給される潤滑液X1の供給状態
は、潤滑液X1の供給量、油路612の高さ、油路61
2の開口径などにより変更可能である。また、潤滑液X
1の排出状態は、潤滑液X1の排出量、油路611の開
口径などにより変更可能である。収納室D1における潤
滑油X1の液面の高さは、供給量と排出量との相対関係
に基づいて決定される。なお、オイルパン609の潤滑
液X1の温度を検出する温度検知センサ617、および
回転装置601の温度を検出する温度検知センサ618
が設けられている。
609の潤滑液X1が、油路614を経由して動力伝達
装置603に供給されて、潤滑液X1により潤滑必要部
位604が潤滑および冷却された後、その潤滑液X1が
油路615を経由してオイルパン609に戻される。と
ころで、潤滑液X1は、温度変化に応じて粘度が変化す
る特性を備えている。このため、動力伝達装置603に
供給される潤滑液X1の粘度が高まるほど、潤滑必要部
位604の回転部材の撹拌抵抗が増加して、回転部材の
回転エネルギが低下させられ易くなる。その結果、エン
ジン600の燃費が低下する可能性がある。
は、動力伝達装置603に供給する潤滑液X1を、回転
装置601側で温めて、潤滑液X1の温度低下を可及的
に抑制することにより、上記の不具合を解消できる。潤
滑液X1を回転装置601側で温める作用を説明する。
まず、回転装置601に電力が供給されて、回転装置6
01が電動機として駆動した場合、または車輪602の
動力がロータ606に伝達されて、回転装置601が発
電機として機能した場合、のいずれにおいても、回転装
置601の内部損失により回転装置601が発熱する。
温度が、回転装置601の温度よりも低い状態におい
て、オイルパン609の潤滑液X1が油路610を経由
して収納室D1に供給される。すると、回転装置601
の温度と潤滑液X1との温度差に基づいて、回転装置6
01の熱が潤滑液X1に伝達されて、潤滑液X1の温度
が上昇し、かつ、回転装置601が冷却される。温度が
上昇した潤滑液X1は、油路611を経由してオイルパ
ン609に戻される。このようにして、潤滑液X1の温
度が高められることにより、前記不具合を回避できる。
が回転する場合に、収納室D1に潤滑液X1が供給され
ると、ロータ606と潤滑油X1とが接触して、潤滑液
X1の粘性抵抗により、ロータ606の回転エネルギが
低下させられる可能性がある。これに対して、この第2
の実施の形態においては、制御機構616の機能によ
り、潤滑液X1とロータ606との接触面積を可及的に
狭めることができる。このように、潤滑液X1とロータ
606との接触面積を可及的に狭く制御することによ
り、ロータ606の回転エネルギの損失の増加が抑制さ
れる。
01の温度の方が低い場合に、潤滑液X1を収納室D1
に供給すると、潤滑液X1の熱が回転装置601に伝達
されて、潤滑液X1が冷却される。この第2の実施の形
態においては、潤滑液X1を冷却する場合に、収納室D
1に供給される潤滑液X1の供給状態を制御することに
より、ロータ606の回転エネルギが低下させられるこ
とを抑制することもできる。すなわち、請求項5ないし
7の発明において、“潤滑液と回転装置との間で熱交換
をおこなわせる”には、潤滑液の温度の方が回転装置の
温度よりも低い場合と、潤滑液の温度の方が回転装置の
温度よりも高い場合とが、共に含まれている。また、請
求項5ないし7の発明において、“潤滑液と回転装置と
の間で熱交換をおこなわせることができる”には、潤滑
液の温度と回転装置の温度とが等しく、熱交換が実際に
おこなわれない場合も含まれている。
成および機能と、第2の実施の形態で説明した構成およ
び機能とを、共に有する車両を採用することもできる。
さらに、第1の実施の形態および第2の形態において、
電動機に電力を供給するシステムは、蓄電装置または燃
料電池のいずれであってもよい。蓄電装置としては、バ
ッテリおよびキャパシタが挙げられる。
面に基づいて説明する。図1に示すパワートレーンは、
FF形式のハイブリッド車に対応するパワートレーンの
一例である。図1において、駆動力源としてのエンジン
1が設けられており、エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル2が連結されている。なお、エンジン1のク
ランクシャフト3は、車両の幅方向(左右方向)に配置
されている。
し、ケーシング4の内部には、第1のモータ・ジェネレ
ータ(MG)5と第2のモータ・ジェネレータ(MG)
6とデファレンシャル7と動力分割機構8とが設けられ
ている。第1のモータ・ジェネレータ5および第2のモ
ータ・ジェネレータ6は、電力の供給により駆動する電
動機としての機能と、機械エネルギを電気エネルギに変
換する発電機としての機能とを兼ね備えている。この第
1のモータ・ジェネレータ5および第2のモータ・ジェ
ネレータ6としては、例えば、交流同期型のモータ・ジ
ェネレータを用いることができる。
ング4に固定されたステータ9と、ステータに対面して
設けられたロータ10とを有している。また、ロータ1
0は中空シャフト11に連結されており、ロータ10と
中空シャフト11とが一体的に回転する。
ェネレータ5と第2のモータ・ジェネレータ6との間に
設けられており、この動力分割機構8は、いわゆるシン
グルピニオン形式の遊星歯車機構により構成されてい
る。すなわち、動力分割機構8は、サンギヤ12と、サ
ンギヤ12と同心状に配置されたリングギヤ13と、サ
ンギヤ12およびリングギヤ13に噛合するピニオンギ
ヤ14を保持したキャリヤ15とを有している。サンギ
ヤ12は前記中空シャフト11の外周に形成されてい
る。なお、動力分割機構8は、後述する潤滑液の液面よ
りも高い位置に設けられている。
ンシャフト16が設けられている。メインシャフト16
は、クランクシャフト3と同心状に、かつ、ほぼ水平に
配置されており、クランクシャフト3とメインシャフト
16との間の動力伝達状態を制御するクラッチ17が設
けられている。また、クランクシャフト3の回転変動も
しくはトルク変動を、吸収もしくは緩和するダンパ機構
18が設けられている。さらにメインシャフト16に
は、前記キャリヤ15が連結されている。また、リング
ギヤ13にはドライブスプロケット19が連結されてい
る。ドライブスプロケット19は、第1のモータ・ジェ
ネレータ5と動力分割機構8との間に配置されている。
ケーシング4に固定されたステータ20と、ステータ2
0に対面して設けられたロータ21とを有している。こ
のロータ21には中空シャフト22が連結されている。
中空シャフト22はメインシャフト16の外周側に配置
されており、中空シャフト22とメインシャフト16と
が相対回転可能に構成されている。この中空シャフト2
2とリングギヤ13とが連結されている。
に、カウンタドライブシャフト23およびカウンタドリ
ブンシャフト24が設けられている。カウンタドライブ
シャフト23にはドリブンスプロケット25およびカウ
ンタドライブギヤ26が形成されている。そして、ドラ
イブスプロケット19およびドリブンスプロケット25
にはチェーン27が巻き掛けられている。カウンタドリ
ブンシャフト24にはカウンタドリブンギヤ28および
ファイナルドライブピニオンギヤ29が形成されてお
り、カウンタドリブンギヤ28とカウンタドライブギヤ
26とが噛合されている。
デフケース30を有している。デフケース30は回転可
能に構成されているとともに、デフケース30の外周に
はリングギヤ31が設けられている。そして、ファイナ
ルドライブピニオンギヤ29とリングギヤ31とが噛み
合わされている。また、デフケース30の内部にはピニ
オンシャフト32が取り付けられており、ピニオンシャ
フト32には2つのピニオンギヤ33が取り付けられて
いる。このピニオンギヤ33には2つのサイドギヤ34
が噛み合わされている。2つのサイドギヤ34には別個
にフロントドライブシャフト35が接続され、各フロン
トドライブシャフト35には、左右の車輪(前輪)36
が接続されている。
滑および冷却する潤滑装置について説明する。まず、メ
インシャフト16におけるエンジン1とは反対側の端部
に相当する位置に、オイルポンプ37が設けられてい
る。このオイルポンプ37の吸入口38が、油路40を
介してオイルパン39に連通されている。オイルパン3
9は、ケーシング4の底部側に配置されている。オイル
パン39には、潤滑油としてのオイルA1が貯溜されて
いるとともに、オイルA1内に、リングギヤ31の半径
方向の一部が浸漬されている。
16の内部には中心軸線B1に沿って油路41が形成さ
れている。また、メインシャフト16を半径方向に貫通
する油路42が形成されている。さらに、メインシャフ
ト16の外周面と中空シャフト22の内周面との間に、
油路43が形成されている。つまり、油路43と油路4
1とが油路42により連通されている、また、油路43
と、動力分割機構8が設けられている空間C1とが連通
されている。
ングギヤ31の上方に相当する位置には、キャッチタン
ク(リザーブタンク)44が設けられている。図3はキ
ャッチタンク44付近の部分的な断面図であり、キャッ
チタンク44は、ケーシング4に形成された凹部であ
り、キャッチタンク44の開口部45がケーシング4の
内部空間に開口されている。また、ケーシング4側に
は、キャッチタンク44と前記油路41とを接続する油
路46が設けられており、この油路46には逆止弁47
が設けられている。この逆止弁47は、ストッパ48
と、ポート49を有するプレート50と、弁体であるボ
ール51をプレート50側に押し付けるスプリング52
とを有する。また、ボール51をスプリング52の押圧
力に抗して動作させる電磁石(図示せず)が設けられて
いる。したがって、電磁力が所定値よりも弱い場合は、
スプリング52の押圧力によりボール51がプレート5
0に押し付けられて、ポート49が閉じられている。前
記オイルポンプ37の吐出口53は、油路46であっ
て、逆止弁47よりも油路41に近い箇所に接続されて
いる。
回路を示すブロック図である。電子制御装置59には、
アクセル開度センサ54の信号、シフトポジションセン
サ55の信号、車速センサ56の信号、ブレーキスイッ
チ57の信号、モード選択スイッチ58の信号などが入
力される。電子制御装置59からは、エンジン1を制御
する信号、第1のモータ・ジェネレータ5を制御する信
号、第2のモータ・ジェネレータ6を制御する信号、逆
止弁47の電磁石を制御する信号、クラッチ17の係合
・解放を制御する信号などが出力される。
明する。まず、エンジン1を始動する場合は、クラッチ
17が係合され、かつ、第1のモータ・ジェネレータ5
が駆動される。第1のモータ・ジェネレータ5が駆動さ
れるとサンギヤ12が回転する。すると、リングギヤ1
3が反力要素となってキャリヤ15が回転し、キャリヤ
15のトルクがメインシャフト16を経由してクランク
シャフト3に伝達され、燃料の噴射および点火によりエ
ンジン1が自律回転する。
または第2のモータ・ジェネレータ6の少なくとも一方
を駆動力源とすることができる。このエンジン1および
第2のモータ・ジェネレータ6の駆動・停止を制御する
各種のモードの選択、および駆動されるエンジン1およ
び第2のモータ・ジェネレータ6の出力は、アクセル開
度センサ54の信号、車速センサ56の信号、シフトポ
ジションセンサ55の信号、モード選択スイッチ58の
信号などに基づいて判断される。
かつ、第2のモータ・ジェネレータ6を停止させる“エ
ンジン走行モード”と、第2のモータ・ジェネレータ6
を駆動させ、かつ、エンジン1のトルクをメインシャフ
ト16に伝達しない状態に制御する“EV(Electric V
ehicleの略称)走行モード”と、エンジン1および第2
のモータ・ジェネレータ6を共に駆動させる“ハイブリ
ッドモード”とを選択的に切り換え可能である。
ト16に伝達しない状態としては、エンジン1を停止さ
せる制御と、エンジン1を駆動させ、かつ、クラッチ1
7を解放する制御と挙げられる。また、シフトポジショ
ンセンサ55により、P(パーキング)、R(リバー
ス)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D
(ドライブ)ポジションなどが検知される。Rポジショ
ンは、車両を後退させる向きの駆動力を発生させるため
のポジションであり、Dポジションは、車両を前進させ
る向きの駆動力を発生させるためのポジションである。
ジェネレータ6が駆動された場合の動力伝達作用を説明
する。まず、第2のモータ・ジェネレータ6を駆動させ
るモードが選択されると、第2のモータ・ジェネレータ
6のトルクが、中空シャフト22、ドライブスプロケッ
ト19、チェーン27、カウンタドライブシャフト2
3、カウンタドリブンシャフト24を経由してデファレ
ンシャル7に伝達される。デファレンシャル7に入力さ
れたトルクは、フロントドライブシャフト35を経由し
て車輪36に伝達される。
ードが選択されると、エンジン1のトルクがメインシャ
フト16を経由して動力分割機構8に伝達される。する
と、動力分割機構8が一体的に回転するとともに、その
トルクがチェーン27を経由してデファレンシャル7に
伝達される。また、エンジン1を駆動力源として車両が
前進走行する際に、駆動力不足が生じた場合は、第2の
モータ・ジェネレータ6を駆動させ、第2のモータ・ジ
ェネレータ6のトルクを中空シャフト22に伝達するこ
とができる。前記駆動力不足は、アクセル開度および車
速などに基づいて判断される。この制御により、要求駆
動力に対するエンジントルクの不足分が補われ、駆動力
が増加する。
一部を第1のモータ・ジェネレータ5に伝達して第1の
モータ・ジェネレータ5を発電機として機能させ、発生
した電気エネルギをバッテリ(図示せず)に充電するこ
ともできる。さらにまた、車両の惰力走行時(言い換え
ればコースト状態)には、車輪36の動力(言い換えれ
ば運動エネルギ)を動力分割機構8を経由させて第1の
モータ・ジェネレータ5または第2のモータ・ジェネレ
ータ6に伝達し、第1のモータ・ジェネレータ5または
第2のモータ・ジェネレータ6を発電機として機能さ
せ、発生した電気エネルギをバッテリ(図示せず)に充
電することもできる。
は、第2のモータ・ジェネレータ6を駆動する。ここ
で、第2のモータ・ジェネレータ6の回転方向は、車両
が前進走行する場合とは逆に制御される。なお、車両を
後進走行させる場合は、エンジン1は停止している。こ
のように、エンジン1または第2のモータ・ジェネレー
タ6の少なくとも一方のトルクが、デファレンシャル7
を経由して車輪36に伝達されると、車両を走行させよ
うとする駆動力が発生する。
モータ・ジェネレータ6のうち、少なくとも一方が駆動
され、その動力がデファレンシャル7に伝達された場合
は、リングギヤ31の回転力により掻き上げられたオイ
ルA1が、キャッチタンク44に貯溜される。一方、車
両が惰力走行する場合は、車輪36の運動エネルギによ
りリングギヤ31が回転し、その回転力により掻き上げ
られたオイルA1が、キャッチタンク44に貯溜され
る。
エンジン1からメインシャフト16に伝達されるトルク
によりオイルポンプ37が駆動される。すると、オイル
パン39のオイルA1がオイルポンプ37により汲み上
げられるとともに、吐出口53から吐出されたオイルA
1が、油路41、油路42を経由して空間C1に供給さ
れる。その結果、空間C1に設けられている動力分割機
構8および軸受60,61などが、オイルA1により潤
滑および冷却される。上記のように、エンジン1の動力
によりオイルポンプ37を駆動させて、オイルポンプ3
7から吐出されるオイルを空間C1に供給するオイル供
給するパターンを“第1のオイル供給パターン”と呼
ぶ。
合は、メインシャフト16は回転せず、オイルポンプ3
7によるオイルA1の供給はできない。そこで、以下の
ようにして、オイルA1が空間C1に供給される。ま
ず、逆止弁37の電磁石の電磁力が強められて、逆止弁
37のボール51が、スプリング52の押圧力に抗して
ストッパ48側に動作し、ポート49が開放される。す
ると、キャッチタンク44のオイルA1が油路46を経
由して油路41に供給される。このようにして、キャッ
チタンク44のオイルA1が空間C1に供給され、この
オイルA1により動力分割機構8および軸受60,61
などが潤滑および冷却される。上記のように、キャッチ
タンク44のオイルA1を空間C1に供給するオイル供
給パターンを“第2のオイル供給パターン”と呼ぶ。
間C1に供給されるオイルA1は、エンジン1の動力
がデファレンシャル7には伝達されず、かつ、第2のモ
ータ・ジェネレータ6の動力がデファレンシャル7に伝
達されて、リングギヤ31の回転力により掻き上げられ
たオイル、エンジン1または第2のモータ・ジェネレ
ータ6の少なくとも一方の動力がデファレンシャル7に
伝達されて、リングギヤ31の回転力により掻き上げら
れたオイル、車両の惰力走行時にリングギヤ31の回
転力により掻き上げられたオイル、のいずれであっても
よい。
モードが選択された場合でも、動力分割機構8および軸
受60,61の摺動部分の発熱、焼き付き、摩耗などを
抑制できる。なお、空間C1に供給されたオイルA1
は、ケーシング4の内部の底部側に移行して、再びオイ
ルパン39に戻される。
イルA1をキャッチタンク44側に掻き上げるリングギ
ヤ31は、エンジン1または第2のモータ・ジェネレー
タ6のトルクを車輪36に伝達するために、予め設けら
れている部品であり、オイルパン39に貯溜されている
オイルA1をキャッチタンク44側に掻き上げるために
設けた専用の部品ではない。言い換えれば、EV走行モ
ードが選択された場合にオイルA1を輸送するために、
専用の動力装置(例えばオイルポンプなど)を設ける必
要がない。したがって、潤滑装置の部品点数の増加およ
び製造工数が低減されて、潤滑装置の製造コストの上昇
を抑制できるとともに、潤滑装置の構造が複雑化および
大重量化することを抑制できる。
に、動力装置を駆動するために、専用のエネルギを供給
する必要もない。なお、この実施例においても、リング
ギヤ31の回転力というエネルギにより、オイルA1が
キャッチタンク44に掻き上げられているが、リングギ
ヤ31の回転力は、本来、車両を駆動するためのエネル
ギとして発生するものであり、オイルA1を掻き上げる
目的で、専用に供給されるエネルギではない。
ポート49を閉じることにより、オイルポンプ37から
吐出されたオイルA1がキャッチタンク44に送られる
ことを防止できる。したがって、空間C1側でオイルA
1が不足することを防止できる。なお、オイルポンプ3
7の吐出量が、空間C1側で必要なオイル量よりも多く
設定することもできる。このように設定すれば、逆止弁
47が設けられていない状態で、オイルポンプ37の吐
出オイルが、仮にキャッチタンク44側に流れ込んだ場
合でも、空間C1側でオイルA1の不足が生じることを
抑制できる。つまり、オイルポンプ37の吐出量が、空
間C1側で必要なオイル量よりも多く設定されていれ
ば、逆止弁47を設けなくてもよい。ちなみに、空間C
1側で必要なオイル量は、エンジン1および第2のモー
タ・ジェネレータ6の状態に基づいて算出することがで
きる。
オイル供給パターンを選択することも可能である。すな
わち、エンジン1が駆動され、かつ、第2のモータ・
ジェネレータ6が停止されている場合、エンジン1お
よび第2のモータ・ジェネレータ6が駆動されている場
合、の各場合において、何らかの理由により、オイルポ
ンプ37から空間C1に供給されるオイル量が、空間C
1側で要求されるオイル量よりも少なくなることもあ
る。
を開放して、空間C1側におけるオイルの不足分を、キ
ャッチタンク44のオイルA1により補うような、第3
のオイル供給パターンを選択することもできる。なお、
前記した第2のオイル供給パターンまたは第3のオイル
供給パターンにおいては、オイルの供給量だけでなく、
空間C1にオイルを供給する時期、オイルを間欠的に空
間C1に供給する場合のオイル供給間隔、1回あたりの
オイル供給時間などのオイル供給状態を、空間C1側で
要求されるオイル供給状態に基づいて制御することもで
きる。
項1ないし4の発明の構成との対応関係を説明すれば、
エンジン1および第2のモータ・ジェネレータ6が、こ
の発明の“複数の駆動力源”に相当し、デファレンシャ
ル7および動力分割機構8が、この発明の“動力伝達装
置”に相当し、リングギヤ31が、この発明の“回転部
材”に相当し、エンジン1が、この発明の“所定の駆動
力源”に相当し、動力分割機構8、軸受60,61が、
この発明の“潤滑液必要部位”に相当する。また、オイ
ルポンプ37が、この発明の“第1の潤滑液供給装置”
に相当し、リングギヤ31、キャッチタンク44、油路
46,41,42,43、逆止弁47が、この発明の
“第2の潤滑液供給装置”に相当し、逆止弁47、電子
制御装置59が、この発明の“潤滑液供給状態制御装
置”に相当し、逆止弁37が、この発明の“流入防止装
置”に相当し、油路41,42,43がこの発明の“共
通流路”に相当し、オイルA1がこの発明の“潤滑液”
に相当する。
態に対応する具体例を、図6および図7に基づいて説明
する。図6は、潤滑装置を有するハイブリッド車のパワ
ートレーンを示すスケルトン図、図7は、図6の要部で
あり、メインシャフト16の軸線B1を含み、かつ、ほ
ぼ垂直な平面(以下、所定平面と略記する)における断
面図である。図6および図7において、図1および図2
の構成と同様の構成部分については、図1および図2で
用いた符号と同じ符号を付して、その説明を省略する。
すなわち、図6の実施例では、図1に示されたキャッチ
タンク44、油路46、逆止弁47が設けられていない
他は、図1の構成とほぼ同様に構成されている。
説明する。第1のモータ・ジェネレータ5のステータ9
が、ケーシング4の内面に固定されており、ステータ9
よりも内側にロータ10が配置されている。言い換えれ
ば、ステータ9とメインシャフト16との間の空間にロ
ータ10が配置されている。
ジェネレータ5の外周側を取り囲む外周壁4Aと、軸線
B1方向において、第1のモータ・ジェネレータ5の両
側に配置された環状の側壁4B,4Cとを有している。
これら外周壁4A、側壁4B,4Cにより取り囲まれた
環状の空間が収納室E1であり、この収納室E1内に第
1のモータ・ジェネレータ5が配置されている。そし
て、ステータ9が外周壁4Aに固定されている。このよ
うに、収納室E1内において、ステータ9はロータ10
の外側に位置している。すなわち、所定平面内であっ
て、軸線B1よりも下方の空間においては、ステータ9
よりもロータ10の方が高い位置(上方)に配置されて
いる。
通する油路100が形成されているとともに、前記中空
シャフト11を半径方向に貫通する供給油路(流入油
路)101が形成されている。この油路100および供
給油路101により、メインシャフト16の油路41
と、収納室E1とが連通されている。供給油路101は
ロータ10の内周側に臨んで配置されている。つまり、
所定平面内であって、軸線B1よりも下方の空間におい
ては、供給油路101の方がロータ10よりも高い位置
(上方)に配置されている。さらに、側壁4Cには、収
納室E1と、収納室E1の外部、具体的にはケーシング
4の内部空間F1とを連通する排出油路102が貫通形
成されている。前記所定平面内であって、軸線B1より
も下方の空間においては、排出油路102の上端の方
が、ロータ10の下端よりも低い位置に設定されてい
る。なお、内部空間F1はオイルパン39に連通してい
る。
6側の構成を説明する。第2のモータ・ジェネレータ6
のステータ20が、ケーシング4の内面に固定されてお
り、ステータ20よりも内側にロータ21が配置されて
いる。言い換えれば、ステータ20とメインシャフト1
6との間の空間にロータ21が配置されている。
ジェネレータ6の外周側を取り囲む外周壁4Dと、軸線
B1方向において第2のモータ・ジェネレータ6の両側
に配置された環状の側壁4E,4Fとを有している。こ
れら外周壁4D、側壁4E,4Fにより取り囲まれた環
状の空間が収納室G1であり、この収納室G1内に第2
のモータ・ジェネレータ6が配置されている。そして、
ステータ20が外周壁4Dに固定されている。このよう
に、収納室G1内において、ステータ20はロータ21
の外側に位置している。すなわち、所定平面内であっ
て、軸線B1よりも下方の空間においては、ステータ2
0よりもロータ21の方が高い位置(上方)に配置され
ている。
貫通する供給油路(流入油路)103が形成されてい
る。この供給油路103および前記油路42により、メ
インシャフト16の油路41と、収納室G1とが連通さ
れている。供給油路103はロータ21の内周側に臨ん
で配置されている。つまり、所定平面内であって、軸線
B1よりも下方の空間においては、供給油路103の方
がロータ21よりも高い位置(上方)に配置されてい
る。さらに、側壁4Fには、収納室G1と、収納室G1
の外部、具体的には内部空間F1とを連通する排出油路
104が貫通形成されている。前記所定平面内であっ
て、軸線B1よりも下方の空間においては、排出油路1
04の上端は、ロータ21の下端よりも低い位置に設定
されている。なお、所定平面内において排出油路102
および排出油路104は、共に同じ高さに配置されてい
る。
る車両の制御回路を示すブロック図である。図8におい
て、図4の構成と同じ構成については、図4と同じ符号
を付してその説明を省略する。電子制御装置59には、
オイルパン39のオイルA1の温度を検知する油温検知
センサ105の信号、第1のモータ・ジェネレータ5お
よび第2のモータ・ジェネレータ6の温度を別個に検知
する温度検知センサ106の信号が入力される。
いて説明する。この第2の実施例の構成において、第1
の実施例と同様の構成部分については、第2の実施例に
おいても、第1の実施例と同様の作用効果が発生する。
また、第2の実施例においても、第1の実施例と同様に
して、オイルパン39のオイルA1がオイルポンプ37
により吸引される。この吸引されたオイルA1は、油路
41を経由して動力分割機構8が配置されている空間C
1側に供給される。このようにして、動力分割機構8が
潤滑および冷却された後、そのオイルA1がオイルパン
39に戻される。ところで、オイルA1は、温度変化に
応じて粘度が変化する特性を備えている。このため、動
力分割機構8に供給されるオイルA1の粘度が高まるほ
ど、動力分割機構8の回転部材による撹拌抵抗が増加し
て、回転部材の回転エネルギが低下させられ易くなる。
その結果、エンジン1の燃費が低下する可能性がある。
力分割機構8側に供給するオイルA1を、第1のモータ
・ジェネレータ5および第2のモータ・ジェネレータ6
側で温めて、オイルA1の温度低下を可及的に抑制する
ことにより、上記の不具合を解消できる。オイルA1
を、第1のモータ・ジェネレータ5および第2のモータ
・ジェネレータ6側で温める作用を説明する。まず、第
1のモータ・ジェネレータ5および第2のモータ・ジェ
ネレータ6が、電動機として機能した場合、または発電
機として機能した場合のいずれにおいても、第1のモー
タ・ジェネレータ5および第2のモータ・ジェネレータ
6の内部損失により、第1のモータ・ジェネレータ5お
よび第2のモータ・ジェネレータ6が発熱する。
度が、第1のモータ・ジェネレータ5および第2のモー
タ・ジェネレータ6の温度よりも低い場合に、オイルパ
ン39のオイルA1が、油路42,100を経由して収
納室G1,E1に供給される。すると、第1のモータ・
ジェネレータ5および第2のモータ・ジェネレータ6温
度と、オイルA1との温度差に基づいて、第1のモータ
・ジェネレータ5および第2のモータ・ジェネレータ6
の熱が、オイルA1に伝達されて、オイルA1の温度が
上昇し、かつ、第1のモータ・ジェネレータ5および第
2のモータ・ジェネレータ6が冷却される。
A1の保持量(言い換えれば、貯溜量”が増加して、オ
イルA1の液面H1が排出油路102,104に到達す
ると、収納室G1,E1内のオイルA1は、排出油路1
02,104を通過して内部空間F1に排出される。こ
のようにして、内部空間F1に排出されたオイルA1
は、オイルパン39に戻る。したがって、動力分割機構
8側に供給されるオイルA1の温度低下が抑制されて、
前記不具合を回避できる。
に、収納室E1にオイルA1が供給されると、ロータ1
0の回転エネルギが、オイルA1の粘性抵抗により低下
させられる可能性がある。また、ロータ21が回転する
場合に、収納室G1にオイルA1が供給されると、ロー
タ21とオイルA1とが接触して、ロータ21の回転エ
ネルギが、オイルA1の粘性抵抗により低下させられる
可能性がある。
記所定平面内において、排出油路102の上端は、ロー
タ10の下端よりも低い位置に設定されている。つま
り、収納室E1に貯溜されるオイルA1の液面H1が、
ロータ10の下端よりも低くなるように、オイルA1の
液面H1の高さが調整される。このため、オイルA1内
にロータ10が浸漬されることを防止できる。つまり、
オイルA1とロータ10との接触面積を可及的に狭める
ことができ、ロータ10の回転エネルギの損失の増加が
抑制される。
104の上端は、ロータ21の下端よりも低い位置に設
定されている。つまり、オイルA1の液面H1が、ロー
タ21の下端よりも低くなるように、オイルA1の液面
H1の高さが調整される。このため、収納室G1の底部
側に貯溜されたオイルA1内に、ロータ21が浸漬する
ことを防止でき、オイルA1とロータ21との接触面積
を可及的に狭めることができる。このようにして、ロー
タ21の回転エネルギの損失の増加が抑制される。
ンジン1の動力によりロータ10,21が回転される場
合は、エンジン1の燃費性能の低下を抑制することがで
きるとともに、車輪36に伝達されるトルクの低下を抑
制することができる。また、電力を第1のモータ・ジェ
ネレータ5および第2のモータ・ジェネレータ6に供給
して、ロータ10,21を回転させる場合は、電力消費
量の増加を抑制することができるとともに、第1のモー
タ・ジェネレータ5および第2のモータ・ジェネレータ
6の出力トルクの低下を抑制することができる。さら
に、車両の惰力走行時に、車輪36から伝達される動力
によりロータ10,21を回転させて発電する場合は、
その発電効率の低下を抑制することができる。なお、第
2の実施例においては、所定平面内における供給油路の
位置を、ロータの下端よりも低い位置に設けることもで
きる。このように構成すれば、オイルがステータのみに
接触する。
の構成との対応関係を説明すれば、オイルA1がこの発
明の“潤滑液”に相当し、第1のモータ・ジェネレータ
5および第2のモータ・ジェネレータ6が、この発明の
“回転装置”に相当し、ケーシング4および排出油路1
02,104が、この発明の“制御機構”に相当し、内
部空間F1が、この発明の“収納室の外部”に相当し、
動力分割機構8がこの発明の“動力伝達装置”に相当
し、サンギヤ12およびピニオンギヤ14ならびにリン
グギヤ13が、この発明の“回転部材”に相当する。ま
た、第2の実施例では、潤滑液との間で熱交換をおこな
う回転装置が2基設けられているが、回転装置が1基ま
たは3基以上設けられている車両に対しても、第2の実
施例を適用できる。
れば、少なくとも一つの駆動力源の状態に基づいて、第
2の潤滑液供給装置により潤滑液必要部位に供給される
潤滑液の状態が制御される。したがって、潤滑液必要部
位における潤滑液の過不足を抑制できる。また、第2の
潤滑液供給装置は、動力伝達装置の回転部材の回転力に
より潤滑液を輸送するため、潤滑液を輸送するために、
専用の動力装置を設ける必要がない。したがって、部品
点数の増加もしくは製造工数の増加による製造コストの
上昇を抑制できるとともに、潤滑装置の大型化および大
重量化を抑制できる。さらには、専用の動力装置を駆動
させるためのエネルギも不要である。
と同様の効果を得られる他に、所定の駆動力源の動力が
低下した場合、または所定の駆動力源以外の駆動力源の
動力が増加した場合のうち、少なくとも一方が発生した
場合に、第2の潤滑液供給装置により潤滑液必要部位に
供給される潤滑液の量が増加される。したがって、潤滑
液必要部位における潤滑液の不足が確実に抑制される。
2の発明と同様の効果を得られる他に、第1の潤滑液供
給装置により供給される潤滑液が、第2の潤滑液供給装
置側に流入することが抑制される。したがって、潤滑液
必要部位で潤滑液不足が発生することを抑制できる。
と同様の効果を得られる他に、第1の潤滑液供給装置側
の潤滑液が第2の潤滑液供給装置側に流れ込んだ場合で
も、潤滑液必要部位で潤滑液不足が発生することを抑制
できる。このため、第1の潤滑液供給装置側の潤滑液
が、第2の潤滑液供給装置側に流れ込むことを抑制する
ための抑制装置を設ける必要がない。したがって、潤滑
装置の製造コストの上昇を抑制できるとともに、潤滑装
置の大型化および大重量化を抑制できる。
置との間で熱交換がおこなわれる一方、ロータの回転エ
ネルギが潤滑液により低下させられることを抑制でき
る。
れる潤滑液の油面の高さが調整されて、請求項5の発明
と同様の効果を得られる。
6の発明と同様の効果を得られる他に、潤滑液の温度が
低下することを抑制することにより、潤滑液の粘度が高
まることを抑制できる。したがって、動力伝達装置の回
転部材を潤滑液により潤滑する場合に、潤滑液の粘性抵
抗により回転部材の回転エネルギが低下することを抑制
でき、動力伝達効率の低下を可及的に抑制できる。
有するハイブリッド車のスケルトン図である。
ある。
である。
ブロック図である。
リッド車の概念図である。
有するハイブリッド車のスケルトン図である。
る。
ブロック図である。
概念図である。
6…第2のモータ・ジェネレータ、 7…デファレンシ
ャル、 8…動力分割機構、 10,21…ロータ、
12…サンギヤ、 13…リングギヤ、 14…ピニオ
ンギヤ、 31…リングギヤ、 37…オイルポンプ、
39…オイルパン、 41,42,43,46…油
路、 44…キャッチタンク、 47…逆止弁、 59
…電子制御装置、 60,61…軸受、 102,10
4…排出油路、 501,502…駆動力源、 503
…動力伝達装置、 504…潤滑液必要部位、 505
…回転部材、 507…第1の潤滑液供給装置、 50
8…第2の潤滑液供給装置、510…潤滑液供給状態制
御装置、 511…電子制御装置、 A1…オイル、
E1,G1…収納室、 F1…内部空間、 H1…液
面、 X1…潤滑液。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の駆動力源と車輪とが動力伝達装置
により連結されているとともに、複数の駆動力源のうち
所定の駆動力源の動力により駆動され、かつ、潤滑液を
潤滑液必要部位に供給する第1の潤滑液供給装置を備え
ている潤滑装置において、 前記動力伝達装置の回転部材の回転力により潤滑液を輸
送し、かつ、輸送された潤滑液を前記潤滑液必要部位に
供給する第2の潤滑液供給装置と、 前記複数の駆動力源のうちの少なくとも一つの駆動力源
の状態に基づいて、前記第2の潤滑液供給装置により前
記潤滑液必要部位に供給される潤滑液の状態を制御する
潤滑液供給状態制御装置とを有することを特徴とする潤
滑装置。 - 【請求項2】 前記潤滑液供給状態制御装置は、前記所
定の駆動力源の動力が低下した場合、または前記所定の
駆動力源以外の駆動力源の動力が増加した場合のうち、
少なくとも一方が発生した場合に、前記第2の潤滑液供
給装置により前記潤滑液必要部位に供給される潤滑液の
量を増加するように構成されていることを特徴とする請
求項1に記載の潤滑装置。 - 【請求項3】 前記第1の潤滑液供給装置により前記潤
滑液必要部位に供給される潤滑液と、前記第2の潤滑液
供給装置により前記潤滑液必要部位に供給される潤滑液
とが、共に流れる共通流路が設けられているとともに、
前記第1の潤滑液供給装置から前記共通流路に流れ込む
潤滑液が、前記第2の潤滑液供給装置に所定量以上流れ
込むことを防止する流入防止装置が設けられていること
を特徴とする請求項1または2に記載の潤滑装置。 - 【請求項4】 前記第1の潤滑液供給装置により前記潤
滑液必要部位に供給される潤滑液と、前記第2の潤滑液
供給装置により前記潤滑液必要部位に供給される潤滑液
とが、共に流れる共通流路が設けられているとともに、
前記第1の潤滑液供給装置により前記潤滑液必要部位に
供給される潤滑液の量が、前記潤滑液必要部位における
潤滑液の必要量以上に設定されていることを特徴とする
請求項1に記載の潤滑装置。 - 【請求項5】 潤滑液と、ステータおよびロータを有す
る回転装置とを接触させることにより、前記潤滑液と前
記回転装置との間で熱交換をおこなわせることができる
潤滑装置において、 前記潤滑液が前記ロータに接触して、このロータの回転
エネルギが低下させられることを抑制する制御機構を有
することを特徴とする潤滑装置。 - 【請求項6】 前記制御機構は、前記収納室に供給され
る前記潤滑液の液面の高さを調整することにより、前記
ロータの回転エネルギが低下させられることを抑制する
ように構成されていることを特徴とする請求項5に記載
の潤滑装置。 - 【請求項7】 駆動力源と車輪とを連結する動力伝達装
置が設けられており、前記収納室の外部に取り出された
潤滑液により、前記動力伝達装置の回転部材が潤滑され
るように構成されていることを特徴とする請求項5また
は6に記載の潤滑装置。
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