JP2003129156A - 伸びフランジ性に優れたAl合金板とその製法 - Google Patents

伸びフランジ性に優れたAl合金板とその製法

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JP2003129156A
JP2003129156A JP2001324072A JP2001324072A JP2003129156A JP 2003129156 A JP2003129156 A JP 2003129156A JP 2001324072 A JP2001324072 A JP 2001324072A JP 2001324072 A JP2001324072 A JP 2001324072A JP 2003129156 A JP2003129156 A JP 2003129156A
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克史 松本
Yasuaki Sugizaki
康昭 杉崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 合金成分として、質量基準でMg:0.1
〜3.0%とSi:0.1〜2.5%を含むAl合金板であっ
て、r値とΔr値が下記式(1)の関係を満たす伸びフラ
ンジ性に優れたAl合金板を開示する。 r≦-0.722△r+0.5739……(1) [式中、rは、Al板の圧延方向に対して平行方向(0
°)、直行方向(90°)および斜交方向(45°)の3
方向の個々のr値をr0,r90,r45としたとき、r=1
/4・(r0+r90+2・r45)、△r=1/2・(r0+r90
−2・r45)を意味する]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高強度で且つ成形加
工性に優れたAl合金板とその製法に関し、殊に卓越し
た伸びフランジ性を有するAl合金板と該合金板を確実
に得ることのできる製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題を背景に、燃費向上
を目的とした自動車などの軽量化の要求はますます高ま
ってきており、自動車ボディパネル材も鋼板などの鉄鋼
材に代わってAl合金材の適用が検討されている。
【0003】他方、自動車パネル材において、冷延鋼板
に代わるAl合金板としては、当初Al−Mg系合金
(5000系合金)が主に使用されてきた。しかしこの
系のAl合金には、プレス成形時にストレッチャースト
レインマークが発生する等の問題がある。そこで、スト
レッチャーストレインマークの問題を生じることがな
く、しかも、焼付硬化性が良好で塗装焼付け時の耐力上
昇によって高強度化を図ることのできるA1−Mg−S
i系合金(6000系合金)が注目され、例えばAA6
009合金やAA6010合金、更には特開平5−29
5475号公報に開示されているようなA1合金の適用
が検討されている。
【0004】ところが6000系合金は、5000系合
金に比べてプレス成形性が良くないため、改善策として
MgやSi以外の第三、四元素を添加し、或いは合金元
素の添加に併せて結晶粒径や晶析出物を微細化する方法
が試みられてきた。しかしこれらの方法でも、近年ます
ます厳しさを増している需要者の要望を満たすまでには
至っておらず、自動車メーカー等から更なる成形性の向
上が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記の様
な状況の下で、高強度化の要望に応え得ると共に、成形
加工性にも優れたAl合金の開発を期して研究を進めて
いる。そして本発明者らの予測では、最近におけるAl
合金材の適用分野の拡大に伴って、特に自動車用途への
適性を高めるには、通常の曲げ加工性や張出し成形性、
深絞り性の他、伸びフランジ性も重要な要求特性になっ
てくると考えられる。
【0006】本発明はこうした知見の下で、高強度化の
要望を満たし、且つ特に伸びフランジ性に優れたAl合
金板を提供すると共に、そのような高性能のAl合金板
を確実に得ることのできる製法を確立することにある。
【0007】
【課題を達成するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る伸びフランジ性に優れたAl合金
板とは、合金成分として、質量基準でMg:0.1〜
3.0%とSi:0.1〜2.5%を含むAl合金板で
あって、r値とΔr値が下記式(1)の関係を満たすもの
であるところに要旨が存在する。
【0008】r≦-0.722△r+0.5739……(1) [式中、rは、Al板の圧延方向に対して平行方向(0
°)、直行方向(90°)および斜交方向(45°)の3
方向の個々のr値をr0,r90,r45としたとき、r=1
/4・(r0+r90+2・r45)、△r=1/2・(r0+r90
−2・r45)を意味する]。
【0009】本発明に係る上記Al合金の残部成分は実
質的にAlと不可避不純物であるが、基本合金元素であ
る上記Mg,Siに加えて、更にMn:1.0%以下、
Cr:0.3%以下、Zr:0.3%以下、V:0.3
%以下、Ti:0.1%以下の少なくとも1種を含有さ
せると、それら各元素の結晶粒微細化効果によって成形
性を一層高めることができるので好ましい。
【0010】一方、Al合金スクラップ材などの有効利
用に伴って不可避的に含まれてくるFeもAlやその他
の金属との間で金属間化合物を形成し結晶粒を微粒化し
て成形性の向上に寄与するが、Fe含量が多くなり過ぎ
ると粗大晶出物が生成し成形性に悪影響を及ぼすように
なるので、Fe含量は1.0%以下に抑えることが望ま
しい。
【0011】また、更に他の元素として、Cu:1.0
%以下および/またはZn:1.0%以下を含有させる
ことは、ベーキング時における時効硬化速度を高めるこ
とができ、又適量のCuは耐食性の向上にも寄与するの
で有効である。
【0012】また本発明の製法は、上記要件を満たす伸
びフランジ性に優れたAl合金板を確実に製造すること
のできる方法として位置付けられるもので、上記化学成
分の要件を満たすAl合金を使用し、熱間圧延後の冷間
圧延および荒鈍を下記の条件で実施するところに要旨が
存在する。
【0013】1)冷間圧延前の荒鈍工程における昇温速度
を100℃/min以上とし、 2)冷間圧延前の荒鈍温度を450℃以上とし、 3)冷間圧延前の荒鈍保持時間を1000sec以下と
し、 4)荒鈍後の冷却速度を600℃/min以上とし、 5)最終焼鈍前の冷延率を65%以上とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは前述したような従来
技術の下で、高強度化の要求を満たすと共に、特に伸び
フランジ性の向上を期して改良研究を進めてきた。そし
て、まずAl合金の強度や伸び特性と伸びフランジ性と
の間に相関性が存在するか否かについて確認実験を行っ
た。
【0015】その結果は図1〜4に示した通りであり、
強度や耐力および伸び(均一伸び、局部伸び、局部伸び
異方性)と伸びフランジ性の間には格別の相関性は認め
られなかった。
【0016】ところが、図5,6に示す如くr値(ラン
クフォード値)とΔr値(ランクフォード値の異方性)
の間にはある相関を有していることが確認され、これら
の値を適正に制御すれば、安定して高レベルの伸びフラ
ンジ性が保障されるとの確信を得た。ここでr値とは、
前述の如くAl板の圧延方向に対して平行方向(0°)、
直行方向(90°)および斜交方向(45°)の3方向の
個々のr値をr0,r9 0,r45としたとき、r=1/4・
(r0+r90+2・r45)、△r=1/2・(r0+r9 0−2・
45)、すなわち異方性を意味する。
【0017】そこで、伸びフランジ特性の評価にバーリ
ング試験で求められる「λ率」を採用し、r値とΔr値
が該「λ率」に及ぼす影響として整理したところ、図7
に示すような傾向を有していることが確認された。
【0018】図7からも明らかな様に、r値を縦軸、Δ
r値を横軸としたとき、所定の「λ率」を保障するため
のr値とΔr値の間には右下がりで一定勾配の1次直線
として整理することができ、現在本発明者らが目標とし
ている「λ≧60%」を確保するには、前記式(1)とし
て示した如く「r≦-0.722△r+0.5739」を満足せしめ
ればよいことが確認された。従って、本発明で意図する
高レベルの伸びフランジ性を確保するには、JIS5号
引張試験によって求められるr値とΔr値を基準とし、
両者の関係が前記式(1)の関係を満足し得るように合金
組成や熱処理条件などを適正に制御すればよいのであ
る。
【0019】そこで、上記式(1)を満足せしめ得るため
の合金組成や製造条件について説明する。
【0020】まず、Al合金の成分組成について説明す
ると、用いるAl合金は6000系で適量のMgとSi
を必須とする。即ちMgとSiは、GPゾーンと称され
るMg2Si組成の集合体(クラスター)もしくは中間
相を形成し、ベーキング処理効果を向上させる上で欠く
ことのできない元素であり、それらの作用を有効に発揮
させるには、Mg,Si共に0.1%以上含有させねば
ならない。しかし、それらの作用はMg含量が3.0
%、Si含量が2.5%で飽和するばかりでなく、上記
式(1)で定める最適なr値と△r値の関係を満足し得な
くなり、本発明で意図するレベルの伸びフランジ性が確
保できなくなる。ベーキング効果と伸びフランジ性の双
方を高める上でより好ましいMg含量は0.4%以上、
2.5%以下、より好ましいSi含量は0.6%以上、
2.0%以下である。
【0021】本発明における必須の含有元素は上記Mg
とSiで、残部はAlと不可避不純物である。Feも不
可避不純物の一つ挙げられるが、例えば、α−AlFe
Si、β−AlFeSi,Al6Fe,Al6(Fe,M
n)、Al12(Fe,Mn) 3Cu12、Al7Cu2Fe
等のFe系晶析出物を形成し、結晶粒を微細化して強度
特性や延性に好影響与える有効元素としても作用する。
しかし、Fe含量が1.0%を超えると、粗大な晶出物
が形成され易くなるばかりでなく、式(1)で規定する最
適r値と△r値の関係も満たさなくなり、成形性が劣悪
になるので、1.0%以下、より好ましくは0.5%以
下に抑えねばならない。
【0022】また、Mn,Cr,Zr,V,Tiの各元
素も結晶粒微細化効果を有しており、成形性の向上に寄
与するので、これらの1種以上を積極的に含有させるこ
とも有効である。しかし、Mn含量が1.0%、Cr含
量が0.3%、Zr含量が0.3%、V含量が0.3
%、Ti含量が0.1%を超えると、粗大な化合物が生
成して破壊の起点となり、また式(1)で定める最適r値
と△r値の関係も満たさなくなって成形性が劣化するの
で、それぞれ上記含有量以下に抑えねばならない。
【0023】またCuとZnは、ベーキング時の時効硬
化速度を高める作用を有しているので、積極的に含有さ
せることも有効である。しかし夫々1.0%を超えて過
度に含有させると粗大な化合物が生成し、また式(1)で
規定する最適r値と△r値の関係も満たさなくなって成
形性が劣化し、また、Cuの過度の添加は耐食性にも悪
影響を及ぼすので、夫々1.0%以下に抑えなければな
らない。
【0024】次に、Al合金板の製造条件について説明
すると、通常のAl合金板は鋳造→均質化熱処理→熱間
圧延→中間焼鈍→冷間圧延→最終焼鈍の各工程を経て製
造されるが、用いるAl合金の化学組成や各工程の設定
条件によって得られる物性や異方性の状態は変わるの
で、一連の製造工程として総合的に条件を選択して決定
すべきであって、個々の工程毎に条件を厳密に設定する
ことは必ずしも適切ではない。
【0025】しかし、前記成分組成のAl合金を用いた
加工条件として本発明者らが検討したところによると、
下記の条件を採用すれば、本発明で意図する優れた伸び
フランジ性のAl合金が確実に得られることを確認して
いる。即ち、 1)冷間圧延前の荒鈍には急速加熱を行うのがよく、好ま
しくは100℃/min以上、より好ましくは600℃
/min以上を採用し、 2)冷間圧延前の荒鈍温度は高温が望ましく、好ましくは
450℃以上、より好ましくは490℃以上とし、 3)冷間圧延前の荒鈍保持時間は短時間がよく、好ましく
は1000sec以下、より好ましくは300sec以
下に設定し、 4)荒鈍後の冷却速度は急速冷却がよく、好ましくは60
0℃/min以上、より好ましくは1500℃/min
以上とし、 5)最終焼鈍前の冷延率は高いほうがよく、好ましくは6
5%以上、より好ましくは75%以上で行うのがよく、
これらの条件を適切に組み合わせて実施することで、本
発明の前記要件を満たす伸びフランジ性に優れたAl合
金板を得ることが可能となる。
【0026】ちなみに、従来から実施されているAl合
金板の荒鈍条件は、設備的な制約もあって、通常は昇温
速度が遅く(1℃/min程度以下)、荒鈍時間は長く
(1時間程度以上)、冷却速度は遅い(1℃/min程
度以下)。また荒鈍温度については、350〜550℃
の範囲で所望される特性に合わせて適宜設定されている
のが実情であった(後記実施例のNo.13〜15参
照)。
【0027】実験室レベルでは、高速加熱や短時間加熱
も検討されたことがないわけではなかろうが、本発明者
らの知る限りでは、冷却速度とAl合金の特性との関係
について検討された例はなく、ましてや、Al合金板の
伸びフランジ性の向上を期して荒鈍の昇温速度、加熱温
度、加熱時間、冷却速度の各条件と特性バランスを検討
した例はない。
【0028】いずれにしても、適切な成分組成のAl合
金を使用し、本発明で規定する前掲の製造条件を適切に
組み合わせて実施すれば、優れた伸びフランジ性を与え
る組織状態や異方性が確保され、本発明の要件を満たす
Al合金を確実に得ることが可能となる。
【0029】かくして得られる本発明のAl合金板は優
れた伸びフランジ性を有しているので、自動車用の内板
材や構造部材などを始めとして、電車や航空機、船舶、
家電製品などの板材用として、特に意匠性向上のため複
雑形状への成形加工を要する分野に幅広く有効に活用で
きる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらは何れも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0031】実施例 下記表1,3に示すA1合金をDC鋳造あるいは薄板連
鋳によって鋳造し、得られた鋳塊に550℃×4hrの
均質化熱処理を施してから熱間圧延を行う。得られた各
熱延材について、表2,4に示す種々の条件で荒鈍およ
び冷間圧延を行い、厚さ1mmのT4材を得た。
【0032】得られたT4材について、JIS 5号引
張り試験によりr値と△r値を測定すると共に、伸びフ
ランジ特性を評価するためバーリング試験を行った。な
おバーリング試験は、1辺が100mmの正方形の板に
直径10mmの穴を打ち抜く。そして、直径25mmの
60°円錐ポンチを用いて、バリを上面(ダイス面)側
とし潤滑油として防錆油を用いて、しわ押さえ力4.0
トン、ポンチ速度10m/minでバーリング試験を行
い、前記打抜き穴の縁に破断が発生した段階でポンチを
止め、破断後の穴内径(ds)と成形試験前の初期穴径
(d0)から下記式によってバーリング率(λ)を求め
た。
【0033】λ:(ds−d0)/d0×100 破断後の穴内径については、圧延方向と、圧延方向に垂
直な方向でそれぞれ測定し、バーリング率を各々求めた
後に平均を取って、各サンプルのバーリング率とした。
さらに、各サンプルについて3回のバーリング試験を行
い、その平均値を最終的にバーリング率(λ)とし、結
果を表3,4に纏めた。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】表1〜4より、次の様に考えることができ
る。
【0039】No.1〜10および16〜20は、何れ
も本発明の規定要件を満たす実施例であり、Al合金材
の成分組成、冷延率、荒鈍の温度、昇温速度、時間およ
び荒鈍後の冷却速度が全て適切で、r値とΔr値の関係
は前記式(1)の関係を満たしており、伸びフランジ性の
指標となる「λ」は何れも60%以上の高い値を示して
いる。
【0040】これらに対し、No.11〜15および2
1〜24は、Al合金の成分組成が不適切であるか、或
いは冷延率や荒鈍条件が不適切であるため、r値とΔr
値の関係が前記式(1)の関係を満たしておらず、「λ」
はいずれも50%以下の低い値しか得られていない。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、特
にr値とΔr値の関係を特定することにより、自動車用
などの鉄鋼板代替として実用可能な高強度で且つ伸びフ
ランジ性に優れたAl合金板とその製法を提供し得るこ
とになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】Al合金板の強度および耐力と伸びフランジ性
の関係を示すグラフである。
【図2】Al合金板の均一伸びと伸びフランジ性の関係
を示すグラフである。
【図3】Al合金板の局部伸びと伸びフランジ性の関係
を示すグラフである。
【図4】Al合金板の局部伸び異方性と伸びフランジ性
の関係を示すグラフである。
【図5】Al合金板のr値と伸びフランジ性の関係を示
すグラフである。
【図6】Al合金板のΔr値と伸びフランジ性の関係を
示すグラフである。
【図7】バーリング率(λ)に与えるr値とΔr値の影響
を整理して示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 683 C22F 1/00 683 684 684C 685 685Z 686 686A 691 691A 691B 691C 692 692A 694 694A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合金成分として、質量基準でMg:0.
    1〜3.0%とSi:0.1〜2.5%を含むAl合金
    板であって、r値とΔr値が下記式(1)の関係を満たす
    ことを特徴とする伸びフランジ性に優れたAl合金板。 r≦-0.722△r+0.5739……(1) [式中、rは、Al板の圧延方向に対して平行方向(0
    °)、直行方向(90°)および斜交方向(45°)の3
    方向の個々のr値をr0,r90,r45としたとき、r=1
    /4・(r0+r90+2・r45)、△r=1/2・(r0+r90
    −2・r45)を意味する]。
  2. 【請求項2】 不可避的に含まれるFe含量が1.0%
    以下である請求項1に記載のAl合金板。
  3. 【請求項3】 他の合金成分として、Mn:1.0%以
    下、Cr:0.3%以下、Zr:0.3%以下、V:
    0.3%以下、Ti:0.1%以下の少なくとも1種を
    含むものである請求項1または2に記載のAl合金板。
  4. 【請求項4】 更に他の合金成分として、Cu:1.0
    %以下および/またはZn:1.0%以下を含むもので
    ある請求項1〜3の何れかに記載のAl合金板。
  5. 【請求項5】 残部がAlと不可避不純物である請求項
    1〜4のいずれかに記載のAl合金板。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれかに規定され
    る化学成分の要件を満たすAl合金を使用し、熱間圧延
    後の冷間圧延および荒鈍を下記の条件で実施することを
    特徴とする伸びフランジ性に優れたAl合金板の製法。 1)冷間圧延前の荒鈍工程における昇温速度を100℃/
    min以上とし、 2)冷間圧延前の荒鈍温度を450℃以上とし、 3)冷間圧延前の荒鈍保持時間を1000sec以下と
    し、 4)荒鈍後の冷却速度を600℃/min以上とし、 5)最終焼鈍前の冷延率を65%以上とする。
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